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高松空港に緊急着陸した全日空ボーイング787

高松空港に緊急着陸した全日空ボーイング787

高松空港に緊急着陸した全日空ボーイング787型機=平成25年1月16日 (本社ヘリから、頼光和弘撮影)(写真:産経新聞)

 ■根本原因は特定できず

 全日空ボーイング787型機が平成25年1月に発煙し、高松空港に緊急着陸したトラブルで、運輸安全委員会は25日、発煙はバッテリーシステムのリチウムイオン電池が冬の気温低下で劣化し、内部でショートした可能性があるとする調査報告書を公表した。ショートした根本原因は特定できなかったが、製造段階で何らかの関連要因があった可能性も排除できないとした。

 報告書では、バッテリー容器内に8つあるセル(電池)のうち1つが発熱し、他のセルも連鎖的に異常な高温となる「熱暴走」が生じた結果、バッテリーが損傷し発煙に至ったと指摘。

 熱暴走の起点となったセルの発熱原因は最終的に特定できなかったが、バッテリーから出火、発煙した同様のトラブルが国内外で昨年1月と今年1月に起きており、寒冷期の低温環境が内部ショートの発生に影響した可能性を示した。

 低温下では、電解液に溶けていたリチウムがとげ状に結晶化する「析出(せきしゅつ)」という現象が起きやすく、正極と負極を隔てるセパレーター(薄いフィルム)を突き破ってショートした可能性があるという。

 ただ、バッテリーが適切な条件で使用されていれば、リチウムの析出だけで内部ショートする可能性は極めて低いとも指摘。瞬間的な高電圧など他の要因が複合したとの見方を示すとともに、製造段階で何らかの関連要因があった可能性も否定できないとした。