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ANA787バッテリートラブル、原因特定至らず 運輸安全委

ANA787バッテリートラブル、原因特定至らず 運輸安全委

高松空港に駐機中のANAの787当該機=13年5月16日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 2013年1月16日に高松空港へ緊急着陸した全日本空輸(ANA/NH)のボーイング787-8型機(登録番号JA804A)でのバッテリー発煙トラブルについて、国土交通省の運輸安全委員会(JTSB)は9月25日、調査報告書を公表した。

 報告書では原因について、メインバッテリー内にある8つのセルのうち、6番セルの内部の発熱現象を起点として、同バッテリーの熱暴走が発生。発熱により膨張したセルケースとブレースバー(補強材)が接触し、アース線を介して接地短絡(ショート)したことでバッテリーボックス内に大電流が流れたとした。この結果、アーク放電が発生したことで熱の伝播を助長して熱暴走し、バッテリー損傷を拡大したとの推定までは至った。

 6番セル内部での発熱現象は内部短絡によるとしたが、内部短絡が発生する仕組みを特定するには至らなかったという。

 JTSBによると、FAA(米国連邦航空局)によるバッテリー開発時の試験でアース線が取り付けられておらず、航空機へ搭載した状態を適切に再現できていなかったことに問題があったとしている。また、内部短絡の影響が過小評価されたことも要因に挙げた。

 JTSBでは、日本航空(JAL/JL、9201)の787-8のバッテリーがボストンで発煙した事案と、今年成田で発煙した事案も1月に起きていることから、低温も影響した可能性があるとの見方を示した。