三菱航空機(愛知県豊山町)は2017年4―6月を目指してきた国産小型旅客機「MRJ」の初号機納入の延期に向けた調整に入った。同社は16日に「試験工程から量産初号機の納入時期に至るまで、全体スケジュールのレビュー(見直し)を行っている」と発表。延期の期間や理由は12月末までに公表するとしているが、三菱航空機関係者の話では、初号機納入は18年以降にずれ込む見通しだ。

 旅客機の開発が長引く傾向が強まっている。市場への“新規参入組”である三菱航空機(名古屋市港区)や中国メーカーだけでなく、米ボーイングや欧エアバスといった既存大手でも新型機の納入の先延ばしが相次ぎ発生した。旅客機の開発日程は航空会社の機材計画やサプライヤーの設備投資にも影響する重要な問題。にもかかわらず、なぜ開発遅延は常態化するのか。その背景には新素材の活用や国際分業がある。
 
 2011年9月、「ドリームライナー」として鳴り物入りで全日本空輸(ANA)に納入されたボーイングの新型中型機「787」。開発段階では何回も遅れが発生し、初号機の納入は3年半遅れた。

 欧エアバスが当初13年の納入開始を目指していた新型大型機「A350XWB」も延期され、現在は14年後半の納入を予定。同じく13年の納入を計画したカナダ・ボンバルディアの新型小型機「Cシリーズ」や、三菱航空機の国産旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」も遅れている。