三菱航空機が開発を進めてきた国産リージョナルジェット旅客機「MRJ」が11月11日に初飛行を行なった。終了後の記者会見で三菱航空機 代表取締役社長の森本浩通氏は「成功、それも大成功に近いと考えている」と喜びを示した。

 初飛行については離陸直後にレポート記事をお届けしているが、記者会見で三菱航空機 取締役副社長の岸信夫氏から試験内容の詳細な報告があった。

 それによると、離陸時刻は9時35分、着陸時刻は11時02分で、飛行時間は1時間27分。当初予定していたよりも若干短いフライトとなったそうだが、チーフテストパイロットを務めた安村佳之氏によれば「余裕があれば実施する追加の試験項目を予定しており、もう少し粘れば実施できたが、それよりも、このタイミングで帰った方がよいという判断をした。着陸に際して必要な試験項目ではなく、元々スキップしてもよい項目の一部を持ち帰ったもの」と説明した。

 搭乗員は5名で、チーフテストパイロットの安村佳之氏のほか、テストパイロットの戸田和男氏、計測員としてエンジニアが3名搭乗。太平洋上にある防衛省の飛行訓練空域で、上昇、下降、左右の旋回、着陸の模擬、基本的な特性の確認を行なった。最高高度は1万5000フィート(約4500m)、最高速度は150ノット(約280km/h)。脚ならびにフラップ、スラットは下げ位置に固定したまま試験し、スラストリバーサー(エンジンの逆推力装置)は作動させずに着陸。「ほぼ計画どおりに試験を完了した」(岸氏)と報告した。