試験飛行の拠点となる米国へ向けて県営名古屋空港を離陸する小型ジェット旅客機「MRJ」=愛知県豊山町で2016年8月27日午前11時46分、兵藤公治撮影

 国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が27日、米国に向けて愛知県豊山町の県営名古屋空港を離陸した。開発を担う三菱航空機は米国を拠点に試験飛行を本格化させ、安全・環境性能の実証作業などを急ぐ。2018年半ばに全日本空輸に初納入することを目指している。

 名古屋空港では27日正午前、白地に赤・黒・金色のラインが入った機体がふわりと滑走路を飛び立った。空港の展望デッキに航空ファンらが集まり、離陸を撮影したり、機体に手を振ったりしていた。

 MRJは数日中に試験飛行の拠点となる米西部モーゼスレークの「グラント郡国際空港」に到着する予定。名古屋からは約8000キロ離れている。MRJの航続距離は最長約3770キロのため、北海道の新千歳空港やロシア、米アラスカ州の空港などで数回給油した後、現地入りする。

 三菱航空機は昨年11月、MRJの初飛行に成功。国産旅客機では、プロペラ機「YS11」(官民出資の日本航空機製造が開発)以来53年ぶりで、MRJは日米の航空会社などから計447機を受注している。【竹地広憲、林奈緒美】