地上走行をして整備を受けるMRJの試験機=愛知県豊山町の県営名古屋空港で2015年6月8日、竹地広憲撮影

 ◇三菱航空機 県営名古屋空港の誘導路700メートル

 三菱航空機は8日、国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の地上走行試験を初めて実施した。同社は9~10月に予定する初飛行や2017年4月以降の納入に向けて調整が順調に進んでいることを強調。試験の様子を映像で公開し、新たな受注獲得に向けた宣伝材料としたい考えだ。地元からも作業の進展に期待する声が上がっている。

 この日午前9時すぎに始まった試験では、県営名古屋空港(愛知県豊山町)の滑走路脇にある誘導路を約700メートル走行。時速5~6キロの低速で発進や停止を繰り返し、ブレーキや方向の制御など基本的な動きを確認した。走行後は格納庫に入らずに駐機場にとどまり、作業員が計器の確認作業などをした。

 これまでも駐機場で作業することはあったが、けん引車に引かれずに自力で地上を走行したのは初めて。初飛行までに、実際の滑走路で離陸速度に迫る時速約200キロの高速走行を実施する予定だ。