試験飛行の拠点となる米国へ向けて県営名古屋空港を離陸する小型ジェット旅客機「MRJ」=愛知県豊山町で2016年8月28日午後0時58分、兵藤公治撮影

 国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が28日午後、試験飛行の拠点となる米国に向けて愛知県豊山町の県営名古屋空港を離陸した。27日も同空港を飛び立ったが、空調システムの不具合で引き返し、米国行きをいったん延期。28日は仕切り直しとなった。

 同空港の展望デッキで航空ファンらが見守る中、MRJは同日午後1時前に飛び立った。27日は離陸後の不具合で約1時間後、同空港に引き返した。開発主体の三菱航空機は不具合の原因になったとみられる部品を交換。翌日の再出発にこぎ着けた。

 MRJは今後、北海道の新千歳空港やロシア、米アラスカ州の空港などで給油した後、数日中に米西部モーゼスレークの「グラント郡国際空港」に到着する予定。晴天率が高い同空港を拠点に試験飛行を本格化させる。

 三菱航空機は18年半ば、全日本空輸にMRJを初納入したい考え。米国と日本で計2500時間の試験飛行を行い、安全・環境性能の実証作業を急ぐ方針だ。【林奈緒美】