三菱航空機(愛知県豊山町)は5日、9―13日の期間中に予定する国産小型旅客機「MRJ」初飛行に向けた最終調整に入った。5日までに高速走行試験など地上での準備を9割以上終えた。既に国土交通省からは飛行許可を得ており、今後は機体の整備状況や天候なども考慮しながら、飛行前日に飛ぶかどうか最終的に決める。ターボプロップ機「YS11」以来、約50年ぶりとなる国産旅客機の初飛行まで秒読み段階だ。

 MRJはその後、尾翼のラダー(方向舵)を操作するペダルを改修したため、約2週間の初飛行延期に見舞われたが、現在は“準備万端”だ。
 10月29日には国土交通省航空局から飛行許可を取得。11月に入り週末や祝日も返上で、愛知県営名古屋空港(豊山町)で走行試験を続ける。
 これらの試験で、走行速度は離陸寸前の時速200キロメートル超に到達した。関係者によると「パイロットが操縦かんを引けば、すぐにでも離陸する」状態。タイヤから白煙を上げるほどの急ブレーキをかける試験も複数回にわたり実施し、各種システムの動作確認も進んでいる。