国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)が11日、初飛行を実現した。国産の旅客機としては、1962年に「YS-11」が初飛行して以来、実に53年ぶりとなる。2017年以降とみられる就航に向け、大きな前進となった。MRJはこれまでに確定分だけで223機の注文を受けていて、YS-11の総生産機数の182機はすでに超えている。不遇に終わったYS-11と異なり、MRJは世界の航空市場に大きく羽ばたけるだろうか。

 MRJは、三菱重工業の子会社の三菱航空機が開発するリージョナルジェットだ。リージョナルジェットは、国内の都市間など、リージョン(地域)内の短距離輸送用途が想定されるもの。製造は三菱重工業が担当。座席数78席のMRJ70と、92席のMRJ90の2タイプがあり、全長はそれぞれ33.4mと35.8m。ブルームバーグは、座席数が100席以下で、ハブ空港と地方都市を結ぶ航空路線でよく使われている機としている。航続距離は、モデルにもよるが、MRJ90で最長3310kmあり、それを半径とした円はヨーロッパ全域をすっぽり覆う。三菱航空機は、MRJがヨーロッパ内の航路でも人気になることを期待している、とブルームバーグは語る。

 これまでにMRJの合計受注数は407機(確定223機、オプション160機、購入権24機)に上っている。発注元は、全日空(ANA)、日本航空(JAL)の他、アメリカのスカイウエスト社、同トランス・ステーツ社など計6社。アメリカでの需要は強く、最大の大口注文はスカイウエスト社からである(購入100機、オプション100機)。スカイウエスト社は傘下に複数のリージョナル航空会社を持つ持ち株会社。次点のトランス・ステーツ社(確定50機、オプション50機)も同様だ。