国産ジェット旅客機MRJ=愛知県豊山町で2014年10月18日、木葉健二撮影

 1965年の国産旅客機「YS11」の就航から半世紀。三菱重工業の子会社、三菱航空機が開発する初の国産ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が今春、初の試験飛行に臨む。戦後、日本の航空機産業の復活を期して開発されながら採算悪化により182機で生産終了したYS11からMRJへ。事業化から6年半、3度の計画延期を経て昨年10月に機体が完成した「日の丸ジェット」が飛び立つ。【和田憲二】

 YS11以来半世紀ぶりの旅客機開発は何度も壁にぶつかる。09年9月には主翼の材料変更などを理由に、13年末としていた初号機納入を14年1~3月に延期。12年4月には、部品の検査工程を省略する問題の影響で、納入が15年後半へ再延期。部品調達先との調整に手間取り、13年8月には初飛行を15年4~6月へ、納入を17年4~6月へ、それぞれ延期を発表した。

 そして、14年10月18日。ようやく完成した機体が、愛知県豊山町の三菱重工小牧南工場でお披露目された。現在は初飛行に向けた試験の最中。受注は全日本空輸、日本航空のほか米国やミャンマーなど6社から計407機に上る。三菱航空機の川井昭陽社長は「一つ一つ丁寧にこなしていく」と気を引き締める。