所沢航空発祥記念館は9月3日、公開講座「『富士重工の固定翼機開発』~中島飛行機から受け継いだスピリッツ~」を開催した。

 同記念館で7月20日~9月4日に開催されていた特別展「中島飛行機の傑作戦闘機たち」に関連して開催されたもの。参加費は無料。定員は60名だったが、当日は事前募集の参加者で満席だった。

 中島飛行機は、日本が終戦を迎えるまで日本陸軍・海軍向けの軍用機だけでなく民間機も製造していた世界でも有数の航空機メーカーで、現在の自動車メーカー「スバル(富士重工業)」の前身となった企業として知られる。同社は2017年に中島飛行機時代から数えて創業100周年を迎える。

 戦闘機だけでも、陸軍向けには、九一式戦闘機、九七式戦闘機、一式戦闘機「隼」、二式戦闘機「鍾馗」、四式戦闘機「疾風」、キ87高高度戦闘機(試作のみ)、海軍向けには三式艦上戦闘機、九〇式艦上戦闘機、九五式艦上戦闘機、二式水上戦闘機、二式陸上偵察機、夜間戦闘機「月光」、十八試局地戦闘機「天雷」(試作のみ)など、多くの開発を行なっている。民間機としては旅客機「AT-2」を開発した。

 戦後は富士重工業として再出発し、航空自衛隊向けとして作られた初の国産ジェット練習機「T-1」をはじめ、航空自衛隊向けのレシプロ練習機「T-3」「T-7」、海上自衛隊のレシプロ練習機「T-5」などの開発のほか、対戦車ヘリコプター「AH-1S」、多用途ヘリコプター「UH-1」シリーズなどのライセンス生産も行なった。戦闘機「F-2」の主翼/尾翼の生産や、中等練習機「T-4」の主翼/尾翼/キャノピーの生産など、多岐にわたる航空機開発・生産を行なっている。