初飛行に成功したKC-46A=9月25日 PHOTO: Gail Hanusa/Boeing

 ボーイングは現地時間9月25日(日本時間26日)、米空軍向けKC-46A空中給油・輸送機の初飛行に成功したと発表した。空中給油装置を装備した機体の初飛行で、今後は空中給油試験などを実施する。

 KC-46Aは旅客機の767-200型機を母機とし、2014年12月28日に空中給油装置を装備していない「767-2C」と呼ばれる試験機の初号機(EMD-1)が初飛行に成功。すでに150飛行時間以上の試験を実施している。

 今回のフライトは米空軍と共同で、シアトルにあるボーイングの施設で実施。ペイン・フィールドを午後1時24分(現地時間)に離陸し、4時間後にボーイング・フィールドに着陸した。ボーイングのテストパイロットは、エンジンやフライトコントロールと環境関連のシステムについて動作確認を実施し、最高高度は3万5000フィート(1万668メートル)に達した。

 給油方式は、米空軍機が採用するフライングブーム方式のほか、米海軍・海兵隊機のプローブ・アンド・ドローグ方式の2形式に対応。ブームはフライ・バイ・ワイヤ方式の最新型で、給油オペレーター席には24インチの高解像度3Dディスプレイが備えられる。また、前部胴体上部には自らブーム方式で給油を受けられる給油口を備える。

 空中給油装置を装備状態で初飛行に成功したことにより、年末までに米空軍機への空中給油試験を始める。一方、地上での貨物積載試験は最近完了している。