ANAハンガーに駐機したホンダジェット

陸・海・空にパーソナルモビリティーを送る。これが本田宗一郎の夢だったという。そしてすでに陸上と海上ではそれを実現し、今回初めて空に送り出した宗一郎の夢、ホンダジェットが羽田空港に初飛来した。

4月23日、午後2時20分過ぎ、羽田C滑走路に降り立ったホンダジェットは、赤と白に塗り分けられた機体を輝かせながら、第2ターミナル展望台で待っていた我々の前を通り過ぎ、そのまま全日空のハンガーに向かった。

ホンダジェットはそのアイデアの立ち上げから29年の時を経て、ようやく実現した本田宗一郎の夢であった。ユニークな機体はエンジンを主翼の上に搭載する独特な形状を持つ。性能的にもホンダらしくクラス最高水準の巡航速度、燃費、客室荷室の広さを実現しているという。

29年前にホンダジェットのスケッチを描いて、それをここまで育て上げた藤野道格(ふじのみちまさ)氏は、この機体の独創的な形状を生み出し、航空宇宙工学における学門的知見の発展に貢献したとして、米国の学術団体「SAEインターナショナル」が主催する「ケリー・ジョンソン賞」を受賞した。 日本人として初めての快挙である。