羽田空港に着陸したホンダジェット=東京・羽田空港で2015年4月23日午後2時32分、梅村直承撮影

 ホンダのビジネスジェット機「ホンダジェット」が23日、日本で初披露された。創業者の本田宗一郎氏が描いた「空への夢」が半世紀を経てかなった形で、将来は国内でも販売を目指す。ただ同事業の黒字化のめどとするのは5年後で、当面は業績の重荷になりそうだ。

 「本田宗一郎の夢を実現できた」。ホンダの伊東孝紳社長は23日の記念式典で、感慨深げにあいさつ。「自動車、二輪車に加え、航空機という新しい技術の開発に挑戦していく」と意欲を示した。

 ホンダの航空機開発の歴史は長い。「陸や海だけでなく、空でも自由な移動手段を」という宗一郎氏の強い決意で、1962年からエンジン、86年から機体の研究を始めた。2006年には航空機事業を手がける「ホンダエアクラフト」を米国に設立。12年から機体の量産を始めていた。

 公開されたホンダジェットは、主翼の上にジェットエンジンを備えた独特な形状をしている。ゼネラル・エレクトリック(GE)と共同開発したエンジンは内部の羽根の形状などを改善し、空気が効率良く流れるようにした。同クラスの競合機に比べて燃費を15%程度、速度を10%、室内の広さを15%改善することに成功した。