羽田空港に着陸したホンダのビジネスジェット「ホンダジェット」=23日、東京・羽田空港(早坂洋祐撮影)(写真:産経新聞)

 ホンダが参入するビジネスジェット市場は、世界的な景気回復を追い風に成長が期待されている。テロへの警戒で、大手航空会社が搭乗前の手荷物検査を強化するなか、富裕層などを中心に需要はさらに高まるとみられている。

 米航空機製造業者協会(GAMA)によると、2014年の世界のビジネスジェット市場規模は約220億ドル(2兆6276億円)で過去最高となり、04年の倍以上にふくらんだ。リーマン・ショック後の世界同時不況で09年は174億ドルにまで落ち込んだが、米国などの景気改善を受けて回復傾向にある。

 企業の海外展開が進み、スピード感のある経営も必要になる中、ビジネスジェットならチェックインカウンターなどで待つ必要がなく、時間の制約もない。テロからの安全なども確保しやすく、企業幹部や富裕層を中心に潜在的な需要は大きい。

 主戦場は北米や欧州だが、広い中国があるアジア・太平洋地域がすでに市場の1割を超える水準へと成長し、存在感を示している。ホンダジェットの製造担当会社であるホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長も「アジアは2020年を境にぐんと伸びる市場」と指摘する。