上空を飛ぶブルーインパルスを見上げる多くの来場者(28日午後、宮城県東松島市の航空自衛隊松島基地で)=冨田大介撮影
東日本大震災で被災した航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)で28日、「復興感謝イベント」が開催された。
曲技飛行隊「ブルーインパルス」が市民らにアクロバット飛行などを披露し、震災後に中断してきた「航空祭」が事実上復活した。
航空祭は約8万人の家族連れらが訪れる夏休み恒例のイベントだった。津波で滑走路や戦闘機などが被害を受け、2011年以降は開催が見送られてきた。
沿岸部ではまだ復旧工事が続いているため、今年は1万人に限定して抽選で招待。見せ場の曲技飛行で6機が華麗に直線や弧をスモークで描くと、大きな歓声が上がった。家族と初めて訪れた東松島市の小学6年の男児(12)は「次々に演目を決めてかっこよかった」と話した。