ANAは2016年度からの12年間でボーイングとエアバスから計70機を調達する(撮影:尾形文繁)

 「(米ボーイング、欧エアバス)どちらのメーカーも熱心に売り込みをしてきた。われわれもよりよい条件を取るべく交渉してきたが、そういう意味ではいい結果を取れた」

ANAホールディングス <9202> の伊東信一郎社長は、慎重に言葉を選びながら、記者の質問にそう答えた。ここ半年足らずの間に水面下で繰り広げられたであろう交渉の激しさと、ANAが得た“果実”の大きさを物語るコメントだった。 3月27日、ANAは東京・汐留の本社で緊急会見を開き、2016年度から2027年度にわたって順次導入する新しい旅客機(機材)の発注計画を発表した。ボーイングとエアバスの2社に、合わせて5機種、計70機を発注する。

 内訳は、標準座席数が400席級の大型機「B(ボーイング)777-9X」の新規発注を20機、同「B777-300ER」の追加発注を6機、200~300席程度の中型機では「B787-9」を14機追加、200席未満級の小型機は「A(エアバス)320neo」を7機、「A321neo」を23機、それぞれ新規発注する。