侵略・支配・抑圧

2017年5月12日 (金)

尖閣の接続水域に中共海警局15隻と支那漁船300隻以上来襲 海警が領海侵入繰り返す・10

日本の外務省は6日午前、沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域に中共支那海警局の船6隻とその周辺に支那漁船約230隻を確認したとして、中国側に抗議したと発表した。

海上保安庁は6日、中国海警局の船1隻を新たに接続水域内で確認したと発表した。接続水域内を航行する中国海警局の船は計7隻になった。
さらに海上保安庁は7日、中国海警局の公船2隻を新たに接続水域内で確認したと発表した。計9隻のうち2隻が領海内に侵入した。

外務省によると、接続水域に入った中共海警局の船のうち、4隻はその外観から砲のような武器を搭載しているのを確認している。

金杉憲治アジア大洋州局長が在日中共大使館の公使に対し「緊張をさらに高める一方的な情勢のエスカレーションで、決して受け入れられない」と抗議した。

※以上、産経新聞の報道をもとに構成

従来から中共支那は尖閣諸島に対してあからさまな侵略意図を示しており、今回の大量の艦艇による接続水域侵入は、暴力・軍事力による同諸島強奪の姿勢をさらに一段と高める行為と認識せざるを得ない。

こうした中共の態度は、世界の秩序を完全に愚弄する思い上がり図に乗ったものであり、中共がこうした態度を改めない限り、この地域での紛争・戦争の危険は日に日に増大するものと見なければならず、その結果中共軍は敗走して共産党の威信は失墜し、国内の暴動によって中共は崩壊するだろう。

このような凶暴かつ愚劣な行為を改めなければ、招来する重大な結果について、中共支那はその一切の責任を負わなければならない。

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リンク:尖閣諸島で「中国」ドローン確認 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:中国公船、ドローン使用か…尖閣領海に4隻侵入 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:尖閣周辺でドローン飛行 海保が初めて確認 中国公船が操縦か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:尖閣でドローン飛行か=領海侵入の中国公船上―沖縄 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:竹島・尖閣諸島 新資料公表 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:尖閣、中国漁船増 海保、巡視船9隻新造 異例、追跡・規制強化 宮古島配備 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:尖閣へ最古の上陸記録=中国主張の反証に―政府 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

尖閣諸島で「中国」ドローン確認
ホウドウキョク 5/18(木) 20:37配信

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(写真:ホウドウキョク)

18日午前、尖閣諸島周辺の日本の領海内で、中国側が飛ばしたとみられるドローンのようなものが初めて確認された。
船の上を浮かぶ物体。
これは、18日、海上保安庁が午前10時50分ごろに撮影したもの。
18日午前10時すぎ、中国海警局の船4隻が、尖閣諸島周辺の日本の領海内に相次いで侵入。
このうち1隻の上空を、およそ5分にわたり、ドローンとみられる物体が飛行しているのが確認された。
尖閣諸島周辺の海域でドローンのようなものが確認されたのは今回が初めてで、現在、海上保安庁は、中国側が飛ばしたものか確認を急いでいる。

沖縄テレビ/FNN


中国公船、ドローン使用か…尖閣領海に4隻侵入
読売新聞 5/18(木) 20:05配信

 第11管区海上保安本部(那覇市)によると、18日午前10時11分頃から同25分頃にかけ、中国海警局の公船4隻が相次いで沖縄県石垣市の尖閣諸島・魚釣島沖の領海に侵入した。

 さらに、同10時52分頃から同56分頃にかけ、4隻のうち1隻の船前方を小型無人機「ドローン」のような物体が飛行しているのを海上保安庁の巡視船が確認した。

 11管によると、ドローンのような物体を確認したのは初めて。物体は約4分間飛行。その後、見失ったといい、巡視船が警戒を続けている。11管は「中国公船が飛ばしたかどうか、確認できていない」としている。

4隻はいずれも約1時間35分後に領海から出た。

 外務省の金杉憲治アジア大洋州局長は同日、ドローンのような物体の飛行について、「状況を一方的にエスカレートさせる」と、在日中国大使館の劉少賓公使に電話で抗議した。


尖閣周辺でドローン飛行 海保が初めて確認 中国公船が操縦か
産経新聞 5/18(木) 16:48配信

 海上保安庁は18日、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺の領海に同日侵入した中国海警局の船4隻を監視中、小型無人機「ドローン」のような物体が飛行しているのを確認したと明らかにした。尖閣周辺でドローン飛行が確認されたのは初めてで、中国側が飛ばしたとみられる。

 飛行理由は不明だが、海保は今後、今回の狙いについて分析するとみられる。中国当局船による尖閣周辺の領海侵入は8日以来で、今年13日目。

 第11管区海上保安本部(那覇)によると、4隻は18日午前10時10分ごろから領海内に相次いで侵入。巡視船が監視していたところ、同50分過ぎから約5分間、魚釣島から約14キロの領海内で、1隻の船首付近にドローンのような物体が飛んでいるのを確認した。

 4隻はその後、領海外側の接続水域に出た。1隻は機関砲のようなものを搭載していたという。


尖閣でドローン飛行か=領海侵入の中国公船上―沖縄
時事通信 5/18(木) 12:03配信

 沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で18日午前、中国海警局の海警4隻が日本の領海に侵入し、約1時間50分航行した。

 第11管区海上保安本部(那覇市)によると、うち1隻の船上では、小型無人機「ドローン」らしき物体の飛行が初めて確認された。

 同本部によると、ドローンらしき物体は18日午前10時50分ごろ、海警「2308」の上空を約4分間飛行した。海保は機種や飛行目的の分析を進める。


竹島・尖閣諸島 新資料公表
ホウドウキョク 5/13(土) 8:56配信

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(写真:ホウドウキョク)

政府は、島根県の竹島と沖縄県の尖閣諸島の領有の正当性を示す、新たな資料を公表した。
政府が新たに公表したのは、島根県の竹島と沖縄県の尖閣諸島の領有の正当性を示す新たな資料、およそ670点。
竹島に関連する資料では、日本の領土とすることを確定した1951年のサンフランシスコ講和条約を結ぶ際、竹島を日本の領土としないよう求めた韓国の主張を否定した、アメリカの政府高官の書簡などがある。
また尖閣諸島関係では、1744年の清の時代が、尖閣諸島を領域として認識していなかったことを示す、中国の官製地図などを示している。
政府は、内閣官房のウェブサイトに資料を掲載し、「今後も力によるものではなく、適正な主張を内外に丁寧に発信したい」としている。


尖閣、中国漁船増 海保、巡視船9隻新造 異例、追跡・規制強化 宮古島配備
産経新聞 5/13(土) 7:55配信

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尖閣諸島周辺海域での中国漁船の領海退去警告(写真:産経新聞)

 尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で領海侵入を繰り返す中国漁船への警戒態勢を強化するため、海上保安庁が平成30年度までに追跡・規制能力を高めた小型巡視船を9隻新造していることが12日、分かった。海保が9隻を新造するのは異例。うち3隻は既に建造され、昨年10月に海上保安署から格上げした宮古島海上保安部(同県宮古島市)に配備。残る6隻も同海保が運用、中国漁船監視の拠点化を図る。

                  ◇

 海保によると、日本政府が尖閣諸島を国有化した24年9月以降、中国公船が荒天時を除いてほぼ毎日、接続水域を航行。中国側には領有権を主張する狙いがあるとみられ、海保は昨年2月、第11管区海上保安本部(那覇市)の那覇、石垣両海上保安部所属の大型巡視船12隻で構成する「尖閣領海警備専従体制」を立ち上げた。

 一方、公船とともに尖閣周辺で問題となっているのが、中国漁船の存在だ。周辺海域は好漁場で、中国漁船が活発に操業しており、23年には8隻だった領海からの退去警告は増加し、26年には208隻に及んだ。28年は104隻だが、海保は「対応を強固にして侵入を防いだ結果だが、海域には多数の漁船が存在している」と話している。

 このため、海保は30年度にかけて小回りが利く200トンの小型巡視船9隻を総額約210億円かけて新造し、尖閣での中国漁船対応体制の整備を計画した。

 海保が保有する小型巡視船は18年以降、27隻で推移し、一度に9隻の新造を決定するのは異例。平成に入り、初の大型増強だという。

 新造船は規制能力強化型巡視船と呼ばれ、「現場で外国漁船と対峙(たいじ)するために特化」(海保担当者)している。乗組員が横付けした漁船に乗り移ることも想定、漁船と接触した際に損傷を防ぐため船体外側に緩衝材を設置したのが特徴で、船内から操作できる放水銃や船体の全周囲を確認できるカメラなどを装備した。

 宮古島海保は昨年10月、11管区海上保安本部で石垣、中城、那覇に続いて保安部に昇格した。保安署時代、巡視船艇3隻、人員は数名の陸上職員を含め55人だったが、30年度末までに12隻、約200人体制に拡充する予定だ。現在は既に新造した巡視船「しもじ」「くりま」「おおがみ」の3隻が配備され、約120人体制で警戒に当たっている。


尖閣へ最古の上陸記録=中国主張の反証に―政府
時事通信 5/12(金) 20:42配信

 政府は12日、沖縄県・尖閣諸島に19世紀初めの1819年に当時の琉球王族が上陸していたことを示す資料が見つかったと発表した。

 これまで確認された最も古い45年の英国人上陸記録を26年さかのぼる。内閣官房領土・主権対策企画調整室は「日本と尖閣が無関係だったとの中国の主張への反証となる」としている。

 政府が昨年度行った尖閣に関する資料調査委託事業で、沖縄県立図書館が保管していた琉球王国の文書の中から見つかった。

 それによると、19年に那覇から薩摩藩に向かう琉球王族を乗せた船が暴風雨に遭い、地元で「魚根久場島」と呼ばれていた島に漂着。3日間滞在し、湧き水を探したとの記述があった。魚根久場島は位置関係から尖閣諸島の一部と考えられ、「薩摩と琉球の人が早くから尖閣諸島の存在を把握していた」(同室)ようだ。

 尖閣諸島をめぐり、明治政府は85年から現地調査をして、どの国にも属していない「無主の地」と確認後、95年に正式に領土編入した。一方、中国政府は「無主地ではなく、古来中国固有の領土であり、漁民による経済活動が行われていた」と主張している。

2017年3月31日 (金)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・29

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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リンク:朝鮮労働党「朝中関係の破局を準備せよ」重要講話で現実味 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮に外交的敗北を喫するマレーシアの「悲劇」 金正男暗殺から2ヵ月で起こったこと - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:朝鮮総連、日テレなどに圧力 正男氏報道で 北犯行否定を要請 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:元オウム中川死刑囚「北朝鮮がオウムのまね」 毒物の権威が明かす - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>2被告の公判準備手続き、5月に改めて開催 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏事件 女2人が裁判手続き - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏の息子「保護」団体が新発表 「2人を救出」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏殺害で実行犯2人の裁判手続き、防弾チョッキ着用で出廷 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:実行犯の裁判で手続き=金正男氏殺害―マレーシア - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 実行犯の裁判で手続き 厳戒の中、女2人が法廷入り 高裁への審理移管は延期 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 実行犯の裁判、きょう手続き 厳戒の中、女2人が法廷入り - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>2被告の公判準備手続き始まる マレーシア - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「娘は100%無罪」=フォン被告の父―金正男氏事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮労働者117人が不法滞在、出頭求める マレーシア - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正恩、揺らぐ国内指導体制 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺 マレーシアのマハティール元首相に聞く「正恩氏は非理性的指導者」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア元首相 一問一答 「北との核戦争も」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:トランプ氏、習氏に北攻撃で最後通告 「中国が解決しなければオレがやる」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮のテロ支援国家再指定へ法案可決 米下院、核・ミサイル開発で - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:テロ支援国再指定促す=対北朝鮮、法案可決―米下院 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア警察「出国前に事情聴取」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:群馬朝鮮学校に28年度分の県補助金交付 今年度以降は「条件付き」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア、外交官解放優先 真相未解明 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏の遺体返還、北朝鮮の狙いは証拠隠滅 専門家が指摘 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏>遺体、北朝鮮に 容疑者ら3人も帰国 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

朝鮮労働党「朝中関係の破局を準備せよ」重要講話で現実味
NEWS ポストセブン 4/15(土) 16:00配信

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中国は金正男暗殺に激怒 AP/AFLO

 金正男氏の暗殺を契機に、中朝関係は「帰らざる橋」を渡ってしまったようだ。中国は北朝鮮産石炭の輸入禁止に踏み切り、北朝鮮は「中国との破局」に向け朝鮮人民軍の準備も始めた──。ジャーナリストの相馬勝氏がレポートする。

 * * *
 北京の外交筋が明らかにしたところによると、朝鮮労働党中央宣伝部は北朝鮮国内の新義州、恵山、会寧、南陽など中朝国境地帯にある100人以上の従業員を擁する企業や工場、あるいは国境警備隊の軍部隊に対して、「朝中(北朝鮮中国)関係の破局を準備せよ」という重要講話の学習会を頻繁に開催していることが分かった。

 その内容は「中国はすでに社会主義を捨て米国の手下になり下がっており、中国との関係は以前より良くなりはしない。中国の反動的動きを警戒し牽制しなければならない。彼らの言動は陰謀に満ちており、絶対に信じてはならない」などという厳しいもので、中朝関係断絶が現実味を帯びていることをうかがわせる。

 朝鮮人民軍内部でも同じような内容の学習会が行われており、とくに国境警備隊では新たに軍内に不穏な動きはないかを警戒する「監視組」が組織されるという異常事態が出来している。

 これは中国から金正男殺害事件の情報が北朝鮮国内で拡散することについて、金正恩指導部が強い危機感を抱いていることを示している。事件の真相究明は今後もなされていくことになろうが、金正恩委員長が兄である金正男の暗殺を命令したとの情報が流れれば、国内に動揺が広がり、体制崩壊のきっかけにもなりかねないからだ。

【PROFILE】相馬勝●1996年生まれ。東京外国語大学中国語学科卒業。産経新聞外信部記者、香港支局長、米ハーバード大学でニーマン特別ジャーナリズム研究員等を経て、2010年に退社し、フリーに。『中国共産党に消された人々』、「茅沢勤」のペンネームで『習近平の正体』(いずれも小学館刊)など著書多数。近著に『習近平の「反日」作戦』(小学館刊)。

※SAPIO2017年5月号


北朝鮮に外交的敗北を喫するマレーシアの「悲劇」 金正男暗殺から2ヵ月で起こったこと
現代ビジネス 4/15(土) 8:01配信

 北朝鮮情勢の緊迫感が高まっている。「そもそもなぜこうなったか」を辿るのは難しいが、マレーシアで2月に起こった金正男氏暗殺事件が、アメリカの北朝鮮に対する態度を硬化させたことは間違いないだろう。

 北朝鮮の行動の「予測不能さ」と、「テロ国家としての側面」を浮き彫りにした「金正男暗殺事件」から2カ月。マレーシアはいま、北朝鮮に対して外交的敗北を屈しようとしている。米朝対立の影で繰り広げられているもうひとつの「外交戦争」について、朝鮮半島情勢をウォッチするジャーナリストの北方農夫人氏が、マレーシア現地の情報も交えながら分析する。

ペースは常に北朝鮮が握っていた
 朝から南国の強い日差しが照りつける3月26日午前10時過ぎ、マレーシアの首都クアラルンプールの高級住宅地にある北朝鮮大使館近くの路上に、1台の乗用車が停まった。
中から出てきたのは、東南アジア特有の黒い肌をした4人の男たち。私服姿ながら、がっしりとした体格と周囲を威圧するような雰囲気から、周辺の住民ではないことは明らかだった。

 カバンなどを手にした4人が歩いて北朝鮮大使館に近づくと、正面の鉄門が音もなく自動で開いた。張り込みを続けていた記者やカメラマンが訪問の目的などを尋ねたが、男たちは無言のまま建物に入っていった。

 それから約2時間後、4人は建物から出て、やはり無言のまま大使館を後にした。いずれも厳しい表情を崩さず、抑えきれない怒りを浮かべているようでもあった。その様子を見ていた地元の記者は、男たちが車に乗り込むのを見届けると、複雑な表情を浮かべながら、こうつぶやいた。

 「あの中の1人は、今回の事件を担当している刑事だ。マレーシアが、北朝鮮との取り引きに応じたんだ」

 地元記者の言う「今回の事件」とは、言うまでもなく、北朝鮮の金正男氏殺害事件のことを指している。2月13日、正男氏はクアラルンプール国際空港のチケットカウンターで女2人に襲われ、直後に体調不良を訴えて、間もなく死亡した。マレーシア警察は遺体から猛毒の神経剤VXを検出したと発表し、多くの人が行き交う場所で白昼堂々と行われた北朝鮮による国家テロとして、世界に衝撃を与えたことは記憶に新しい。

 北朝鮮は事件に対して、一貫して関与を否定してきた。遺体を正男氏であることすら認めず、パスポートに記された「キム・チョル」であると強弁し、死因も心臓発作の可能性が高いと言い張った。さらに、北朝鮮による組織的なテロ行為との見方には「アメリカなど敵対勢力の陰謀」とまで言い放った。さまざまな証拠から、こうした北朝鮮の主張が荒唐無稽であることは誰の目からも明らかだった。

 だが、マレーシア警察が「外交特権」で捜査権の及ばない大使館に立ち入ったのは、そうした国家テロの実行犯たちに、マレーシア政府が“手打ち”を強いられたことを示していた。

 この時、マレーシア政府は北朝鮮と水面下での協議を進めていた。3月24日には、北朝鮮外務省でアジア地域などを担当する崔希鉄外務次官らが、シンガポールからクアラルンプールに入っていた。協議は日程や場所なども含めてマレーシア政府は一切発表せず、開催場所と思われる政府関連施設には、銃を構えた警察官を配置し、ジャーナリストが近づこうとすると追い払うなど、神経をとがらせていた。

 クアラルンプール入りした北朝鮮の政府高官も、報道関係者の前には一切姿を見せず、不気味な沈黙を保っていた。だが、マレーシアの政府関係者は、苦渋の表情を浮かべながら「(北朝鮮との)協議は、常に北朝鮮側のペースで進められた」と打ち明ける。

「人質外交」
 関係者によると、北朝鮮はマレーシア政府に、正男氏の死因はVXによるものではなく、心臓発作だったと認めるよう迫ったという。マレーシアは2月24日に、警察トップのカリド長官自らが、正男氏の遺体からVXが検出されたと発表していた。マレーシア外務省も、クアラルンプール国際空港でVXが使われたことを「一般市民を危険にさらす行為だ」として非難する声明を出しており、北朝鮮の主張を受け入れれば、マレーシア政府は自らの主張を根底から崩さなくてはならないことになる。

 「強く要求を拒否した」(同関係者)というマレーシア政府の出方を見越していたかのように、北朝鮮側が代替案として示したのが、マレーシア警察が逮捕状をとった北朝鮮国籍の男らとの「面会」だった。マレーシア警察は、正男氏殺害に関わったとして北朝鮮国営の高麗航空職員ら2人の逮捕状を取り、北朝鮮大使館の2等書記官も重要参考人として、聴取を求めていた。

 3人は、いずれも大使館内に潜伏しているとみられ、カリド長官も「(容疑者らが)出てくるまで5年でも待つ」と強気の姿勢を示していた。北朝鮮側は、3人が大使館内に潜んでいることを認めた上で、マレーシア警察が大使館を訪れて話をすることを認めるとの条件を出してきたのだった。

 マレーシア警察の当局者は「(北朝鮮側は)あくまで3人は事件と無関係で、調査(investigation)ではなく、面会(meeting)だと言い張った。大使館内でわれわれが逮捕権を行使できないのを知った上で、茶番を強いたのだ」と怒りを露わにする。

 結局、マレーシア政府は北朝鮮側の主張を受け入れ、3人は大使館内で警察当局と「面会」した。3人が事件の関与を認めるはずもなく、結果として「無罪放免」に道をつける形となってしまった。さらに、正男氏の遺体も北朝鮮に搬送されることになり、3月30日には北朝鮮の政府代表団と3人の容疑者ら、そして正男氏の遺体が、平壌に向かう経由地の北京に向けて、マレーシアを飛び立っていった。

 北朝鮮は事件後、マレーシア政府に対し、遺体の引き渡しや逮捕された容疑者の釈放などを求めていた。事件後、実行犯のベトナム人とインドネシア人女性のほか、北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル氏が逮捕されたが、リ氏だけは起訴できないまま釈放されており、北朝鮮側の要求は満たされたことになる。

 さらに、双方のビザなし渡航を認めていた友好関係を維持することも求めていたが、協議の後に出された「共同声明」では、事件によって中断されたビザなし渡航の復活を検討することも盛り込まれた。北朝鮮にとっては、まさに「満額回答」といえる内容だった。しかし、遺体も容疑者もマレーシアから消えてしまったことは、事件の真相解明は絶望的となったことを意味していた。「我々は北朝鮮に完敗したのだ」。マレーシア政府の関係者は、悔しさをにじませながら言い切った。

 では、ここまでマレーシアが北朝鮮に屈服したのはなぜなのだろうか。最も大きかったのが、平壌のマレーシア大使館に残された外交官ら9人のマレーシア人の存在だ。北朝鮮は3月7日、突如として北朝鮮に駐在するマレーシア人の出国を禁じる措置を取り、事実上の「人質外交」に打って出た。マレーシアは、事件の関与を認めず捜査を一方的に非難する北朝鮮に業を煮やし、2月の段階で平壌に駐在するマレーシア大使を召還していた。

 だが、大使館の保安管理などを理由に職員は帰国させず、その判断が結果として裏目に出る形となった。

「裏取引」を暴露されたくない?
 イスラム教徒が多いマレーシアでは、イスラム国(IS)の浸透をどう防ぐかというのが大きな問題になっている。マレーシアの人々にとって、9人のマレーシア人を人質にした北朝鮮のやり方は、敵と見なした人を無慈悲に殺害するISの残虐さと重なった。

 それまで、北朝鮮に対する知識や関心が高くなかったマレーシアの人々も、インターネットなどを通じて「政治犯の強制収容所」「公開処刑」といった内情を知ることになり、「9人も収容所に送られて処刑されるのでは」という懸念が一気に広まった。マレーシアでは来年にも総選挙を控えており、こうした国民の懸念を放置しておくことは、政治家にとっては命取りになりかねない状況だった。

 ナジブ政権としては、事件の迷宮入りと国際社会からの信用失墜というマイナス面をはかりに掛けても、9人の解放を最優先に交渉に臨まなければならなかった。

 一方で、ビザなしでの渡航が可能だったことから、マレーシアには北朝鮮の「フロント企業」が数多く存在し、北朝鮮側に外貨獲得などの利益をもたらすかわりに、マレーシア側も何らかの恩恵を受けていたとの見方もある。

 地元のジャーナリストは「マレーシアはISの影響力を防ごうと対策に力を入れていることもあり、警察の情報部門の能力ははかなりのものである。北朝鮮がマレーシアでどういった活動をしていたのかを把握するのなど容易なはずだが、そこには一切踏み込まなかった。国家のメンツを傷つけられているのに、あまりに弱腰な対応だったのは、北朝鮮との裏取引を暴露されたくないとの考えもあるのではないか」と話す。

 マレーシアは、ナジブ首相をはじめ、政治家や警察、税関などでの賄賂体質が深刻との指摘もある。「フロント企業」の中には、北朝鮮の軍事開発に関係していたとされるところもあり、今回の事件で逮捕され、その後釈放されたリ・ジョンチョル氏も、軍事開発のエキスパートだったという情報もある。一連の対応からは、北朝鮮の外貨獲得と、利益の一部をキックバックするという「ウィン・ウィン」の関係も浮かび上がってくる。

 もちろん、こうしたマレーシア政府の対応には、国内からの批判もある。野党・民主行動党のリム・グアンエン幹事長は、4月1日の記者会見で、北朝鮮はマレーシアに「宣戦布告した」と述べ、「ナジブ首相がなぜ北朝鮮との外交関係の断絶を宣言しないのか、理解できない」と怒りを露わにした。

 9人がマレーシアに戻り、政府としての「懸案」がなくなった今後、マレーシア政府は北朝鮮にどういった対応をとっていくのか。今回の事件をきっかけに、東南アジア諸国連合(ASEAN)全体に北朝鮮への不信感が拡大していく中で、「被害国」であるマレーシアの今後の動きが注目されている。


朝鮮総連、日テレなどに圧力 正男氏報道で 北犯行否定を要請
産経新聞 4/15(土) 7:55配信

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が日本テレビとテレビ朝日に対し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏殺害事件に関して、北朝鮮当局による犯行説を否定する報道を行うよう要請していたことが14日、分かった。朝鮮総連関係者が明らかにした。事件をめぐる朝鮮総連の諜報活動が明らかになるのは初めて。国際社会が北朝鮮による核・ミサイル実験を警戒しているため、朝鮮総連は北朝鮮に有利な報道を促そうとマスコミへの圧力を強めている。(比護義則)

 関係者によると、朝鮮総連幹部がマレーシアで発生した2月13日の事件後、日本テレビとテレビ朝日の報道局員らと接触。正男氏殺害事件について、北朝鮮当局による犯行説を払拭する報道を行うよう求めた。

 事件をめぐっては、マレーシア警察が、在マレーシア北朝鮮大使館の2等書記官らを重要参考人に位置付けたことなどから、北朝鮮当局による組織的犯行をうかがわせる報道が国内外で行われていた。このため、事件関与を否定する北朝鮮の意を酌んだ朝鮮総連が諜報活動の一環として謀略や宣伝工作を行ったとみられる。

 ◆TBSには抗議

 一方、TBSは3月13日の番組「好きか嫌いか言う時間」放映時に、脱北者が北朝鮮の生活を語る韓国のテレビ番組「いま会いに行きます」の内容を紹介。番組では脱北者が正恩、正男両氏の不仲説など金一族の内実を解説していた。このため、朝鮮総連は偏向放送であるとして14~16日の3日間連続でTBSを訪問するなどして抗議した。

 北朝鮮は当初、TBSに対し、北朝鮮の金日成(イルソン)主席誕生記念日「太陽節」(4月15日)取材のため記者らの訪朝を許可する意向を示していた。ところが、突如方針を転換して訪朝を拒否していた。

 日本テレビとテレビ朝日は産経新聞の取材に対し、それぞれ「ニュース制作過程の個別質問には答えない。取材や報道において、あらゆる圧力、干渉を排除し多角的な報道に努めている」「指摘の事実はない」としている。

 TBSは「通常、番組にはさまざまな意見が寄せられるが、具体的な内容は明らかにしていない」としている。朝鮮総連は「取材に応じない」としている。


元オウム中川死刑囚「北朝鮮がオウムのまね」 毒物の権威が明かす
産経新聞 4/13(木) 22:07配信

 毒物研究の世界的権威で、平成7年の地下鉄サリン事件の捜査に協力した米コロラド州立大のアンソニー・トゥー名誉教授(86)=台湾名・杜祖健=が13日、京都市内で講演し、北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が猛毒の神経剤VXで殺害された事件について、元オウム真理教幹部、中川智正死刑囚(54)が「北朝鮮がオウムのまねをした」との見方を示していることを明らかにした。中川死刑囚はVXを使った教団の事件に関わっていた。

 トゥー氏は、講演を行う直前に弁護士経由で中川死刑囚の手記をメールで受け取ったと説明した。

 トゥー氏は、中川死刑囚と定期的に情報交換しており、マレーシア警察が正男氏殺害の手法を公表するより前に中川死刑囚が「症状からVXと考えて矛盾はない」とした手記を公表している。

 講演ではさらに、正男氏殺害に使われたVXは、2種類の化学物質を混合して作り出された可能性が高いとした上で、「中国人民解放軍は使わず、米陸軍が使う手法」と指摘。日本の国民に対し「北朝鮮の化学兵器はかなり進歩していると思う」と警鐘を鳴らした。


<金正男氏殺害>2被告の公判準備手続き、5月に改めて開催
毎日新聞 4/13(木) 19:02配信

 ◇検察側の書類が整わず

 【クアラルンプール西脇真一】北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件で、実行犯として殺人罪で起訴されたベトナム人のドアン・ティ・フオン(28)とインドネシア人のシティ・アイシャ(25)の両被告に対する公判準備手続きが13日、クアラルンプール近郊セパンの裁判所で開かれた。重大事件として1審から高等裁判所で審理するための手続きだったが、検察側の書類が整わず、5月30日に改めて開かれることになった。

 午前8時(日本時間同9時)ごろ、防弾チョッキを着た両被告が相次いで裁判所に入った。不測の事態を避けるため、建物の周囲には重武装した全身黒ずくめの警察官も多数配置された。

 法廷では、弁護側が被告人との面会の時間が制限されていることや、証拠が十分に開示されていないことなどについて強い不満を表明。監視カメラの映像や電話の通話記録のほか、北朝鮮大使館で事情聴取した重要参考人の2等書記官らの供述内容などの提供を改めて求めた。

 起訴状や捜査によると、両被告は2月13日午前9時ごろ、クアラルンプール国際空港第2ターミナルの自動チェックインカウンターに並んでいた金正男氏を襲撃。数秒の間に猛毒の神経剤VXを塗りつけ、約2時間後に死亡させたとされる。また、現場から逃走し既に帰国した北朝鮮人容疑者4人が、指示・監視役として両被告と共謀したとされる。


金正男氏事件 女2人が裁判手続き
ホウドウキョク 4/13(木) 18:09配信

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、実行犯として起訴された女2人の裁判を始めるための手続きが、マレーシアの裁判所で行われた。
シティ・アイシャ被告とドアン・ティ・フオン被告は、正男氏の顔に猛毒「VX」を塗りつけ、殺害した罪で起訴されている。
2人は13日朝、武装した警察官が取り囲む厳戒態勢の中、防弾チョッキを着せられて足早に裁判所に入っていった。
2人は「いたずらビデオの撮影だと思った」と、無罪を訴える構え。
また、新たに、アイシャ被告が正男氏の顔に液体をつけた直後に、正男氏とやりとりをしていたことがわかった。
アイシャ被告の弁護士は「(液体をつけられたあと)正男氏は『誰だ』と尋ねた。アイシャ被告は『ごめんなさい、ごめんなさい』と言って立ち去った」と述べた。
事件をめぐっては、関与が疑われる北朝鮮籍の男らが、すでに平壌(ピョンヤン)に戻ったとみられていて、全容解明は難しい状況。


正男氏の息子「保護」団体が新発表 「2人を救出」
J-CASTニュース 4/13(木) 15:17配信

 マレーシアで殺害された金正男(キム・ジョンナム)氏(45)の息子、ハンソル氏を保護したとされる団体「千里馬(チョンリマ)民間防衛」(Cheollima Civil Defense)が、新たな動きを見せている。

 公式サイトが約1か月ぶりに更新され、「2人を救出」したことが明らかにされた。何らかの脱北者支援活動を続けていることが明らかになった形だが、「いつ、誰が、どこで」救出されたかは明らかではない。

■正男氏の家族からの「緊急の保護要請に応えた」

 「千里馬民間防衛」のサイトは2017年3月初旬に公開され、

 「千里馬民間防衛は先月、金正男氏の生存している家族からの緊急の保護要請に応えた」と説明されていた。サイトに貼り付けられた動画では、ハンソル氏を名乗る男性が

  「父は数日前に殺害された」

と説明。韓国の国家情報院は、この男性はハンソル氏だとみている。

 ウェブサイトは4月12日頃に更新されたとみられ、「救出2件」という英語の見出しとともに、

  「2人の救出と自由を遂げました。引き続き行っていきます。保護が必要な場合はお手伝いします。下記のアドレスまでご連絡ください」

とハングルで説明。英語でも

  「ミスターCと、ある匿名の政府に感謝」

と説明された。ただ、「救出」がいつ、どこで行われたのか、救出された人は誰なのかなどは明らかになっていない。

「救出」された2人は誰?
 ハンソル氏以外の遺族の動向は現時点で明らかになっておらず、今回「救出」された2人は、この遺族の一部である可能性はある。遺族の動向をめぐっては、香港のサウス・チャイナ・モーニング・ポストが正男氏殺害の2月18日、正男氏の2番目の妻と子ども2人がマカオで暮らしており、現地警察に保護されたと報じた。3月15日には、マレーシアのザヒド副首相が、正男氏の遺体の身元特定に「子どもから採取したDNAのサンプル」を利用したことを明らかにしたが、子どもの氏名や居場所については明らかにしなかった。


正男氏殺害で実行犯2人の裁判手続き、防弾チョッキ着用で出廷
AFP=時事 4/13(木) 14:10配信

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マレーシア・セパンの裁判所を後にするベトナム国籍のドアン・ティ・フオン被告(2017年4月13日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏が殺害された事件で、実行役を務めたとして殺人罪で起訴されたインドネシア国籍のシティ・アイシャ(Siti Aishah)被告(25)とベトナム国籍のドアン・ティ・フオン(Doan Thi Huong)被告(28)が13日、首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)近郊セパン(Sepang)の裁判所で公判準備手続きを行った。

【写真8枚】ものものしい雰囲気の中、連行されるシティ・アイシャ被告

 2人は防弾チョッキを着用して出廷。裁判所周辺では警官100人余りが警戒に当たり、自動小銃で武装した覆面の警察特殊部隊も展開するなど、ものものしい雰囲気に包まれた。両被告は有罪なら死刑となる可能性がある。【翻訳編集】 AFPBB News


実行犯の裁判で手続き=金正男氏殺害―マレーシア
時事通信 4/13(木) 12:47配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害された事件で、殺人罪で起訴された女2人の裁判手続きが13日、クアラルンプール郊外セパンの裁判所で行われた。

 2人の弁護人らは、犯行時の監視カメラ映像などの提供を警察に求めたが、拒まれていると不満を表明。弁護活動のために資料の提供を改めて要求した。5月30日にも引き続き行われる。

 起訴されたのは、ベトナム人のドアン・ティ・フォン被告とインドネシア人のシティ・アイシャ被告。出廷した2人は落ち着いた様子で弁護側と検察側のやりとりを聞いていた。

 起訴状などによると、2人は2月13日、北朝鮮国籍の容疑者4人と共謀し、クアラルンプール国際空港で正男氏の顔に液体を塗り付けて殺害した。遺体からは猛毒の神経剤VXが検出された。殺人罪で有罪になると死刑が適用される。2人は「いたずら動画に出演すると思っていた」と語り、殺意を否認している。


金正男氏殺害 実行犯の裁判で手続き 厳戒の中、女2人が法廷入り 高裁への審理移管は延期
産経新聞 4/13(木) 11:37配信

 【セパン(マレーシア)=吉村英輝】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害された事件で、実行犯として殺人罪で起訴された女2人の裁判手続きが13日、クアラルンプール郊外セパンの裁判所で行われた。

 2人はベトナム国籍のドアン・ティ・フオン被告(28)とインドネシア国籍のシティ・アイシャ被告(25)。同裁判所には同日朝、2人とみられる人物が別々に、厳重な警備の中で移送された。2人の審理は高裁に移されるとみられていたが、弁護人は「われわれが求めた証拠が示されなかったため、延期された」と記者団に述べた。

 裁判傍聴などのため現地入りしているドアン・ティ・フオン被告の親族は、面会した同被告の健康状態は「良好だ」としたうえで、「無罪だと信じている」などと話した。

 マレーシアでは、殺人罪で有罪になれば死刑が適用されるため、両被告は「いたずらビデオの出演といわれた」などと主張し、減刑を求める見通しだ。

 起訴状によると、2人は2月13日、逃走中の4容疑者と共謀し、クアラルンプール国際空港の出発ロビーで、北朝鮮国籍の男性を殺害したとしている。マレーシア警察によると、正男氏の遺体から猛毒の神経剤VXが検出された。


金正男氏殺害 実行犯の裁判、きょう手続き 厳戒の中、女2人が法廷入り
産経新聞 4/13(木) 10:44配信

 【セパン(マレーシア)=吉村英輝】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害された事件で、実行犯として殺人罪で起訴された女2人の裁判手続きが13日、クアラルンプール郊外セパンの裁判所で行われる。同裁判所は、殺人罪を扱う高裁に審理を移す見通し。

 2人はベトナム国籍のドアン・ティ・フオン被告(28)とインドネシア国籍のシティ・アイシャ被告(25)。同裁判所には同日朝、2人とみられる人物が別々に、厳重な警備の中で移送された。

 裁判傍聴などのため現地入りしているドアン・ティ・フオン被告の親族は、面会した同被告の健康状態は「良好だ」としたうえで、「無罪だと信じている」などと話した。

 マレーシアでは、殺人罪で有罪になれば死刑が適用されるため、両被告は「いたずらビデオの出演といわれた」などと主張し、減刑を求める見通しだ。

 起訴状によると、2人は2月13日、逃走中の4容疑者と共謀し、クアラルンプール国際空港の出発ロビーで、北朝鮮国籍の男性を殺害したとしている。マレーシア警察によると、正男氏の遺体から猛毒の神経剤VXが検出された。


<金正男氏殺害>2被告の公判準備手続き始まる マレーシア
毎日新聞 4/13(木) 10:39配信

 【クアラルンプール西脇真一】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、殺人罪で起訴されたベトナム人のドアン・ティ・フオン(28)とインドネシア人のシティ・アイシャ(25)の両被告に対する公判準備手続きが13日、クアラルンプール近郊セパンの裁判所で開かれた。

 両被告は午前8時(日本時間同9時)、重武装の警察官に付き添われて裁判所内に入った。重大事件として1審から高等裁判所で審理するための送致手続きを行ったが、この日だけでは終わらず、来月再度手続きを行うことになった。

 起訴状や捜査によると、両被告は2月13日午前9時ごろ、クアラルンプール国際空港第2ターミナルの自動チェックインカウンターに並んでいた金正男氏を襲撃。数秒の間に猛毒の神経剤VXを塗りつけ、約2時間後に死亡させたとされる。現場から逃走し既に帰国した北朝鮮の容疑者4人が、指示・監視役として両被告と共謀したとしている。

 両被告は逮捕後「テレビのいたずら番組への出演だと思っていた」などと、殺意を否認している。

 一方、12日にクアラルンプールで記者会見したフオン被告のいとこの男性(32)によると、同日朝、フオン被告と彼女の父親が面会。健康状態は良さそうだったが、父親の身辺の安全をしきりに心配していたという。

 男性は「彼女が無罪となることを期待する。真の犯人が既に逃走してしまったのは残念だ」と話した。


「娘は100%無罪」=フォン被告の父―金正男氏事件
時事通信 4/12(水) 21:31配信

 【ハノイ時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件の実行犯としてマレーシアで起訴されたドアン・ティ・フォン被告は12日、父親のドアン・バン・タインさんと収監先で面会した。

 ベトナムのメディアは、タインさんが面会後に「娘は100%無罪だと信じている」と語ったと伝えた。

 フォン被告らに対する裁判手続きは13日行われる。ベトナム北部で農業を営むタインさんは、それを控えて10日にマレーシア入りした。


北朝鮮労働者117人が不法滞在、出頭求める マレーシア
CNN.co.jp 4/12(水) 11:03配信

(CNN) マレーシア当局は、就労ビザが期限切れになった後も同国に滞在している北朝鮮人労働者117人を特定したとして、1週間以内に出頭するよう呼び掛けている。入国管理当局の責任者が11日、CNNに語った。

マレーシアと北朝鮮は今年2月、金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏の殺害事件をめぐって対立。マレーシアは当時、国内に滞在する北朝鮮人の出国を一時的に禁止した。

これをきっかけに、同国では不法滞在の北朝鮮人労働者に対する取り締まりが強化されている。

117人は全員、ボルネオ島サラワク州に滞在し、炭鉱や建設業界で働いているという。同責任者は「ビザが切れた不法就労者だ。居場所は分かっているが、本人と雇用主にまず1週間の猶予を与えたい」と述べた。

国連の報告によると、北朝鮮は外貨を獲得するため、数千人の労働者を外国へ送り出している。


金正恩、揺らぐ国内指導体制
Japan In-depth 4/10(月) 11:01配信

【まとめ】 ・金正男殺害事件、北朝鮮の粘り勝ち。 ・金正恩の指導体制は不安定。 ・韓国、野党政権誕生で内政混乱する可能性大。
■金正男氏遺体帰国、北朝鮮作戦勝ち

朝鮮半島は現在非常に不安定な状態にある。北朝鮮では金正男氏が殺害されたり、ミサイル発射が頻繁に行われたりしている。韓国では朴槿恵氏が逮捕される事態になった。今、朝鮮半島で何が起きているのか、政治ジャーナリストの細川氏が、朝鮮半島情勢に詳しい早稲田大学名誉教授重村智計氏に話を聞いた。

「マレーシアで殺害された金正男氏の遺体と北朝鮮の外交官が北朝鮮に帰国し、マレーシアの外交官ら平壌で足止めされていた人たちも帰国するという取引が行われたようだが、その背景はどうなっているか。」との細川氏の問いに対し、重村氏は「一言でいえば、北朝鮮の作戦が成功したといえる。」と述べた。

「はじめ北朝鮮側が平壌にいるマレーシアの外交官の出国を停止したのは、クアラルンプールの大使館にかくまっている(金正男氏殺害に関わった)犯人を(マレーシア当局に)捕まえさせないようにするためだった。又、もともとマレーシア側は(金正男氏の)遺体をマカオにいた家族に引き渡そうとしていたが、最終的に北朝鮮が持って帰ることが出来た。北朝鮮が家族のパスポートの期限を切った可能性がある。」と北朝鮮側の狙いを分析した。

その背景について、「(家族は)韓国政府がオランダの協力を頼み、身分保障してもらって中国からオランダ経由でアメリカに渡ったのではないかとみられている。しかし、アメリカから出国してマレーシアに行く段階で、パスポートがないので行けない、となり、そこを北朝鮮がうまくついた。」と述べ、北朝鮮側が遺体を引き取る為の交渉を有利に進めたとの考えを示した。

遺体の状態についても「遺体を引き取らせると証拠がなくなる。北朝鮮側は(金正男氏の暗殺は)なかった、陰謀だと言いだすので韓国とアメリカはマレーシアに遺体ではなく遺骨・灰で渡してほしいと交渉したが、結局北朝鮮側が応じず遺体をそのまま返したようだ」と述べた。

■不安定な金正恩の指導体制

細川氏が「北朝鮮がアメリカ・韓国に強硬姿勢を打ち出している意図は何か。」と質問したのに対して重村氏は、「強硬に見えるが、実際は、北朝鮮の事情は不安定である。金正恩は自分を立派な指導者だとみせるためにミサイルを打ち上げた。父金正日氏の時代は専軍政治だったが、金正恩氏は核とミサイルに集中する政策に変えた。それが成功していることを示さねばならない。今まで比較的豊かだった軍にお金が回らなくなり、不満がたまっているのでそれを抑える必要がある。ということは金正恩氏の指導体制が安定していないということだ。」と述べ、一連の北朝鮮の行動は対外的な影響力を増すことよりも、政権基盤の安定を図るためのものであるとの考えを示した。

では北朝鮮による韓国・アメリカに対する軍事行動は現実的ではないのだろうか?重村氏は、「狙うことはできないと自分たちが一番よく知っている。例えばアメリカにミサイルを打つとアメリカ軍に総攻撃されて北朝鮮がつぶれてしまう。また日本やアメリカを陸上部隊で占拠する能力はない。あたかもできるように見せかけなければならない」と述べ、国内状況を考えた行動であるとの認識を改めて示した。

■韓国野党政権誕生で日米との関係は最悪に

また、韓国では朴槿恵氏が逮捕された。これは韓国の大統領としては三人目である。「朴槿恵大統領は日米韓の関係が大事であるとの見方を示していた。次の大統領に誰が選ばれるか日本にとって懸念しなければならない。」と細川氏は述べた。

重村氏は「野党候補の文在寅(ムン・ジェイン)氏が就任すれば最悪だ。」と述べた。また、「彼は、当選したらアメリカに行くより先に平壌に行って首脳会談を行い、日本との慰安婦合意は破棄または見直し、高高度ミサイル防衛システムTHAAD(サード)も配備しない、との方針を打ち出している。よって日米との関係は最悪になる。」と懸念を示した。

現在文在寅氏が最有力ではあるが、「対立候補が決まっていない状況の支持率としてはそれほど高くなく、約32パーセントにとどまっており、彼を支持していない人が7割はいる。韓国の大統領選は通常2人で戦うが、過去圧倒的に一方が勝ったことはほとんどなく、大体3~5パーセント差で決まる。ただ今の流れからいくと、保守派の候補が勝つ可能性は非常に少ないのではないか」と述べ、野党政権が生まれる可能性が高いとの見通しを示した。

細川氏は、日本はどう対応すべきなのか、と質問したのに対して、重村氏は「北朝鮮からミサイルが万が一飛んでくる可能性があり、その対応は当然しなければならない。また北朝鮮の内部情勢を分析しておくこと。いくつかある金正恩氏の弱みも知っておくことが必要だ。」と述べ、「拉致問題ではいつでも交渉する姿勢をみせつつ、核問題はアメリカと共同で行う、という外交を展開していくしかない。」と強調した。

細川氏は、韓国・北朝鮮を含む近隣諸国との関係について「視野を広げ、俯瞰したうえで、冷静に判断することが重要である」との考えを示した。

(この記事はラジオ日本「細川珠生のモーニングトーク」2017年4月8日放送の要約です)

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正男氏暗殺 マレーシアのマハティール元首相に聞く「正恩氏は非理性的指導者」
産経新聞 4/6(木) 7:55配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】マレーシアのマハティール元首相(91)は5日、産経新聞と単独会見し、北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件について「マレーシアの開放性」が悪用されたと批判した。一方、同日に弾道ミサイルを発射した北朝鮮の金正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長を「普通ではない指導者」と指摘しつつ、戦争回避へ、日本などに外交での解決を求めた。

 マハティール氏は首相在任中の2000年、北朝鮮国民のビザ無し訪問を認めるなど、両国関係の強化を進めた。同氏はただ、観光業推進などに向けたビザ免除は他国にも実施しており、「北朝鮮を特別扱いしたわけではない」と主張した。

 一方、国際社会で敬遠される北朝鮮にとり、マレーシアは自由に渡航できる数少ない国だったため、暗殺現場に選ばれたのだろうと指摘。マレーシアの全方位外交や各国との自由交流が過去も国際テロに悪用されてきたと述べた。

 その上で、遺体や参考人引き渡しで北朝鮮に譲歩したマレーシア側の対応は、マレーシア人が人質になったこともあり「状況は複雑だった」と理解を示した。

 ミサイル発射など挑発行為を続ける正恩氏については「(ナチス・ドイツの)ヒトラーのように非理性的な指導者であっても、国民としては何もできないことがある」とし、戦争被害を考えれば北朝鮮と「対話をすべきだ」と説いた。

 マハティール氏は03年まで20年以上の長期政権を率いたが、昨年はナジブ現首相と対立して与党を離れ新党を結成した。公的資金流用疑惑を抱えるナジブ氏が事態解決のため、中国からの資金援助受け入れを強めていることから「少しずつ主権が侵害されている」と主張。年内にも予想される総選挙をにらみ、ナジブ氏に退陣を迫る構えを示した。


マレーシア元首相 一問一答 「北との核戦争も」
産経新聞 4/6(木) 7:55配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】マレーシアの首相として1981年から22年間にわたり、「開発独裁型」の経済発展を進めたマハティール氏。5日の産経新聞との会見では、北朝鮮の金正男氏殺害事件で厳しい対応を迫られた自国政府を代弁した。また、北朝鮮をめぐる安全保障環境に強い危機感を示した。主なやりとりは以下の通り。

 --正男氏殺害事件へのマレーシア政府の対応は

 「とても異例のことで対応が分からず、まず事件として扱った。だが、北朝鮮との対立は避けたかった。それが警察や外務省など、各政府機関が矛盾する声明を出した理由だ」

 --なぜマレーシアが現場に

 「暗殺を遂行するのに便利な国だった。各国の旅客が自由に訪れ、出国している。現場の空港は利用が多く、人混みに紛れ込むこともできる。また、ビザ免除も北朝鮮側にとっては特別な待遇だった」

 --ベトナム人とインドネシア人の2被告に、本国などで同情論も出ている

 「だまされたと主張するなら、公判で証明すればいい。(有罪なら死刑となる)殺人罪で起訴されたが、まだそう判決を下されたわけではない」

 --北朝鮮が弾道ミサイルを発射した

 「北朝鮮の過去の指導者は、それぞれ違った政策をとってきた。(朝鮮労働党委員長の)金正恩(キム・ジョンウン)氏は、叔父(の張成沢(チャン・ソンテク)氏)を処刑したとされる人物。ミサイル発射は、そういう彼がとっている政策だ」

 --国際社会はどう対応すべきか

 「正恩氏が北朝鮮の指導者として同国で受け入れられている限り、私たちはそれを受け止めるしかない。戦争に突入する前に、可能な限り早く問題を解決しなければならない。非合理的になり得る指導者に対応しているので、戦争や核戦争も起こり得る」

 --日本は何をすべきか

 「北朝鮮と対話する努力を続けるべきだ。核爆弾は世界中に拡散しており、中国は明らかに、北朝鮮と米国の戦争を懸念している。中国や米国とともに、北朝鮮に戦争をやめさせなければならない」

 --環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に反対してきた

 「その部分では、トランプ米大統領と同意見だ。ただ、彼は選挙期間中の他の公約を実現できていない。1期で終わるだろう」

 --クアラルンプールとシンガポールを結ぶ高速鉄道計画に中国と日本が関心を示している

 「ナジブ首相は、他の鉄道などと同様、中国に契約を与えるだろう。中国から資金を貸し付けられて新たな負債を抱え、さらに国土を(中国に)売り渡すことになる」


トランプ氏、習氏に北攻撃で最後通告 「中国が解決しなければオレがやる」
夕刊フジ 4/4(火) 16:56配信

 北朝鮮が弾道ミサイルの発射に続き、6回目の核実験の準備を進めている。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏を暗殺する異常さだけに、「東京やソウルを火の海にする」との発言も脅しでは済まされない。東京上空で、長崎型の核兵器が爆発した場合、「死者50万人・負傷者500万人」というシミュレーションもあり、自民党は「敵基地攻撃能力」の検討を打ち出した。こうしたなか、ドナルド・トランプ米大統領は6、7日の米中首脳会談で、中国の習近平国家主席に北朝鮮問題での「最後通告」を行う。

 「(正恩氏は)歯止めが利かなくなっている」「十数分で北朝鮮から(弾道ミサイルが)飛んでくる。2発目を撃たせない即応性を考えた場合、日本も攻撃能力を検討すべきだ」

 自民党の小野寺五典元防衛相は2日、フジテレビ系「新報道2001」で、こう語った。巡航ミサイルや戦闘機などによる敵基地攻撃(反撃)能力を保有することは、日本の国土に危険が及ぶ可能性を低下させられるほか、抑止効果も期待できる。

 民進党の前原誠司元外相も「こういう議論をするということは、大事なことだと思いますし、党としても、これから議論していくことになると思います」と語ったが、同党のリーダーの認識はかなり違う。

 蓮舫代表は3月30日の記者会見で、「(敵基地攻撃能力の保有を検討することを)懸念している」「戦後歩んできた平和国家の礎が崩れているように思える」と語った。

 北朝鮮による「今そこにある危機」を目の前にしながら、いまだに「憲法9条が日本を守っている」「平和国家=反軍事」という“教義”を信じ込んでいる政党があるとすれば、政権運営の資格があるのか疑わしい。一部野党には、国民と国家を守る意志と覚悟はないのか。

 現に、憲法9条はあるが、北朝鮮に拉致被害者は数十年も奪われたままで、島根県・竹島は韓国に強奪され、沖縄県・尖閣諸島の周辺海域には連日のように中国公船が侵入している。

 北朝鮮の核ミサイルが日本に飛来した場合の惨劇は尋常ではない。

 札幌医科大学の高田純教授(放射線防護学)のシミュレーションでは、東京の上空600メートルで長崎型と同じ20キロトンの核兵器が爆発すれば、《死者50万人/負傷者300~500万人を数える》という。

 核ミサイルだけではない。北朝鮮は正男氏暗殺にも使用した猛毒の神経剤VXのほか、サリン、炭疽(たんそ)菌といった生物化学兵器を少なくとも5000トン保有しているというデータもある。

 ジャーナリストの山口敬之氏は夕刊フジの連載「ドキュメント永田町」(3月14日発行)で、現在、日本政府が極秘裏に行っているシミュレーションについて、以下のように報告している。

 《東京や大阪などの人口密集地にVXミサイルが着弾すれば、その強烈な毒性と残存性から、数千人から数万人が犠牲になる可能性もある》

 北朝鮮は現時点で、日本のほぼ全土を射程に収める中距離弾道ミサイル「ノドン」を200から300基配備しているとされる。

 学校法人「森友学園」(大阪市)の問題も大切だが、国会は国民の生命と財産に直結する危機についても、急いで議論すべきだ。

 トランプ氏は6、7日、フロリダ州パームビーチで、習氏と米中首脳会談を行う。トランプ氏は北朝鮮の金正恩体制について「地球規模の脅威」との立場から、習氏に対し、北朝鮮への圧力強化を要請する考えだ。

 トランプ氏は2日の英紙フィナンシャル・タイムズ(電子版)とのインタビューで、「中国が北朝鮮問題を解決しなければ、われわれがやる」と語り、単独で「斬首作戦」や「限定空爆」に踏み切る考えを示唆した。

 評論家で軍事ジャーナリストの潮匡人氏は「敵基地攻撃能力の検討は、何十年も前から言われてきた。遅きに失した感がある。北朝鮮は移動可能な固体燃料を使用した新型ミサイルの開発に成功した。ミサイル防衛システムの処理能力を超えた『飽和攻撃』を仕掛けられた場合、現時点では迎撃できない。敵基地攻撃能力を保有するとしても、何をどこまで整備するのかは、政府・与党内でコンセンサスは得られていない。北朝鮮は近く、大規模な核実験や、ICBM(大陸間弾道ミサイル)発射実験をする可能性が高い。トランプ米政権は黙っていない。日本に何ができるか、真剣に考え、議論すべきだ」と語っている。


北朝鮮のテロ支援国家再指定へ法案可決 米下院、核・ミサイル開発で
産経新聞 4/4(火) 10:23配信

 【ワシントン=加納宏幸】米下院は3日の本会議で、北朝鮮の核・ミサイル開発や金正男氏殺害を受け、国務省にテロ支援国家への再指定を求める超党派の法案を可決した。上院で審議される見通し。本会議では北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発を非難する決議も可決した。

 下院外交委員会のロイス委員長(共和党)は法案と決議の可決を受け、「最近の金正男氏暗殺をみても、われわれが圧力を強めるときだ」とする声明を発表した。

 米政府は2008年、北朝鮮との対話を模索したブッシュ(子)政権下で北朝鮮へのテロ支援国家指定を解除した。トランプ政権は北朝鮮に対して軍事行動を含む「あらゆる選択肢」を検討。6、7両日の米中首脳会談の結果によっては再指定の検討を本格化させる可能性がある。


テロ支援国再指定促す=対北朝鮮、法案可決―米下院
時事通信 4/4(火) 10:13配信

 【ワシントン時事】米下院は3日の本会議で、北朝鮮をテロ支援国家に再指定するようトランプ政権に促す法案を可決した。

 ティラーソン国務長官に対し、法案成立から90日以内に、テロ支援国家の要件を満たしているかどうかを調査し、議会に報告することを求めている。

 法案はこの後、上院を通過し、大統領が署名すれば成立する。

 北朝鮮は1988年1月にテロ支援国家に指定されたが、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の進展を受けて2008年10月に解除された。金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件などを踏まえ、再指定を求める声が高まっている。

 下院はまた、北朝鮮による大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発を非難する決議も採択した。


マレーシア警察「出国前に事情聴取」
ホウドウキョク 4/1(土) 11:54配信

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件で、マレーシア警察は、関与が疑われていた北朝鮮2等書記官らについて、出国を認める前に、事情聴取をしていたことを明らかにした。
カリド長官は「彼らに求めていたものは得られた」と述べた。
マレーシア警察の長官は3月31日、記者会見し、北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官と、高麗航空のキム・ウクイル職員ら事情聴取を求めていた3人から、供述調書をとったうえで、出国を認めたと述べた。
さらに、正男氏の「親族」から、遺体を北朝鮮に返還するよう求める手紙を受け取っていたことを明らかにした。
長官はまた、「捜査は続いている」とした。
中国外務省によると、2等書記官ら2人と正男氏の遺体は、すでに北朝鮮に戻っていて、事件の全容解明は、ますます困難となっている。


群馬朝鮮学校に28年度分の県補助金交付 今年度以降は「条件付き」
産経新聞 4/1(土) 7:55配信

 群馬朝鮮初中級学校(前橋市)に対する県の補助金交付問題で県は31日、県議会常任委員会で平成28年度分の交付決定を報告し、同日執行した。「やむを得ない」などと説明したが、29年度分以降は拉致問題の記述が教科書にないことなどの課題が改善されない限り「交付しない」との条件を付した。なぜ28年度分には条件を課さないのか、県は「不交付にする明確な根拠がない」などと説明したが、他県との違いが浮き彫りになった。

 県は県議会総務企画常任委員会で判断に至った経緯などを説明。約半年間にわたり行ってきた授業視察などの調査結果を踏まえ、「不交付をするまでの明確な根拠はない。年度末まで不交付だと学校運営に与える影響は大きく、教育環境を著しく低下させることにもなりかねない」とし、28年度分交付を決定した事情を説明した。執行された補助金は241万9千円。

 一方、県学事法制課は、「(教科書や授業などに)特有の歴史観に基づく記載など反日的とも思える内容もあった」「拉致問題について教科書に記載されていない」「朝鮮総連と学校との関係性は否定できるところまで至っていない」と問題点を列挙した。

 その上で29年度分以降については、(1)拉致問題を教科書に記述すること(2)学校が朝鮮総連との関係を絶つこと-の2点を条件に挙げ「これを解決しない限り交付しない」とした。

 これに対し、補助金を打ち切った東京都の調査内容などを3月28日に視察した県議は、都の調査内容を説明した上で「都と比べ群馬の調査は生ぬるい」「拉致問題解決のためには出すべきではない」などと指摘した。

 しかし同課は「各県で個別の事情があり対応はまちまち。課題は残っているが本県(の調査)では明確な反日的内容はなかった」などと強調した。

 県議会側も結局、28年度分の交付については了承した。その上で、朝鮮学校の運営について県が継続調査を行うこと、教科書に拉致問題を記述することなど4点を求める決議案を全員一致で可決した。

 最終判断を下した大沢正明知事は「(朝鮮学校の)子供たちの教育のことを考えると、やむを得ない」と厳しい表情で話し、「拉致問題の教科書記述や総連との関係性の疑念の課題が残っているので、明らかにしていくことを求めていく」と語った。

                   ◇

 ■全国の流れに逆行「なぜ?」批判の声

 「朝鮮総連がどのような団体か理解しないまま、進めている」。朝鮮学校への補助金中止を求めてきた拉致被害者・家族の支援組織「救う会・群馬」の大野敏雄事務局長は、県の判断を厳しく批判した。

 「総連と学校が関係があるということは国会でも答弁されており明らかだ。さらに全国的にも補助金交付の中止が続いている。なぜ群馬は交付するのか」。繰り返される北朝鮮によるミサイル発射、金正男氏暗殺事件などに触れながら「憤りを感じる」と語った。

 他県では、和歌山で3月中旬に28年度分からの補助金廃止を決定。神奈川でも、学校側に求めていた拉致問題の教科書への記述が実施されなかったことから、今年度中の交付は「不可能」との方針を打ち出している。いずれの県も、群馬と同じく28年度の予算に計上していた。

 28年度分は当初予算に計上していたから交付するとの判断は、他県は採っていない。しかし、不交付を求める県議側も「反対したいが、予算計上を認め議会も通してしまっている」とやむなく了承した。

 県は「地域によって事情が違う」というが、総連との関係や拉致問題の教科書への不記載など問題点は残っていると明言している以上、適正な税金支出とは言い難い。


マレーシア、外交官解放優先 真相未解明
産経新聞 4/1(土) 7:55配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正男氏殺害事件をめぐり、マレーシア政府は31日、北朝鮮に「人質」となっていた9人の帰国に成功した。だが、事件への関与が疑われる北朝鮮の外交官たちは出国。国家ぐるみとみられる事件は、北朝鮮に翻弄され、真相が解明されないまま事実上の幕引きとなった。

 在マレーシア北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官らと正男氏の遺体を乗せた北京行きのマレーシア航空機は3月30日、定刻の午後6時を過ぎ1時間45分遅れで出発した。

 マレーシア当局筋は産経新聞に、遅延は、9人を乗せたマレーシア空軍手配の航空機の平壌離陸を確認する措置だったとした。「本当に9人を解放するか最後まで北朝鮮を信用できなかった」ためだ。

 地元紙ニュー・ストレーツ・タイムズによると、マレーシア政府は25日、北朝鮮代表団と9人の解放で合意。26日に北朝鮮大使館内で2等書記官らを聴取したうえ出国を認め、27日に正男氏の遺体とともに北朝鮮に向かわせる予定だった。

 だが、マレーシア側は出国前に急遽(きゅうきょ)、正男氏の遺体を取り戻した。北朝鮮側が9人の出国で突然の条件変更を示した可能性がある。

 「北朝鮮側がなぜ遺体引き取りにこだわるのか、当初は分からなかった」。マレーシア警察筋は、正恩氏への報告に、正男氏の遺体を“証拠物”として差し出す必要が北朝鮮側にあったと見る。遺体はマレーシアにとり「身代金」だった。


正男氏の遺体返還、北朝鮮の狙いは証拠隠滅 専門家が指摘
AFP=時事 4/1(土) 6:11配信

【AFP=時事】マレーシアで殺害された金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏の遺体が北朝鮮に返還されたことについて、専門家らは、北朝鮮の狙いは金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)政権による暗殺の証拠隠滅だと指摘している。

 正恩氏の異母兄で、「金王朝」の後継者候補ともされていた正男氏は2月13日、マレーシアの首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)の空港で、猛毒の神経剤VXにより殺害された。

 マレーシアと北朝鮮の関係は事件を受けて悪化。両国は互いに相手国の大使を追放し、国内に滞在する相手国市民の出国を禁じていたが、今週になり、出国禁止措置の解除と、正男氏の遺体の北朝鮮への引き渡しに合意した。

 専門家らは、北朝鮮は遺体をすぐに処分し、事件を闇に葬ろうとするだろうと予測している。

 脱北者で、現在は韓国国家安保戦略研究所(Institute for National Security Strategy)で研究者を務める金光鎮(キム・グァンジン、Kim Kwang-jin)氏は「北朝鮮は遺体を焼却するだろう」と述べた。

 金氏は北朝鮮が正男氏の死因を病死と宣言し、一連の騒動の責任を敵国になすりつけるつもりだと指摘。「北朝鮮は、キム・チョル(Kim Chol)という自国民が心臓発作で死亡し、韓国や米国が騒動を巻き起こしたと主張するはずだ」と述べた。

 正男氏はマレーシアで死亡時、キム・チョルと名前が記載されたパスポートを所持していた。北朝鮮は事件の被害者の身元確認を拒否しているが、マレーシア当局はDNAサンプルを基に、遺体の身元を正男氏と確認している。

 脱北前は北朝鮮の国営保険会社で働いていた金氏は、北朝鮮政府は証拠隠滅によって反対勢力の関心をそらすこともできると指摘。AFPに対し、「北朝鮮が遺体の引き渡しを求めるのは当然のこと。遺体が国外にある限り注目を集めてしまう」と語った。

 専門家らはまた、北朝鮮が国民に真実を知られないよう、遺体の取り扱いを秘密裏に行うだろうとみている。

 北朝鮮問題に詳しい韓国・東国大学校(Dongguk University)の金龍見(キム・ヨンヒョン、Kim Yong-Hyun)教授は「正男氏の存在と彼の暗殺は、北朝鮮にとって国民に知られてはならない『パンドラの箱』のようなもの。全てが最低限の手順で秘密裏に行われるだろう」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News


<金正男氏>遺体、北朝鮮に 容疑者ら3人も帰国
毎日新聞 3/31(金) 23:15配信

 【ジャカルタ平野光芳】北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、マレーシア警察のカリド長官は31日、容疑者や重要参考人の北朝鮮の男3人が金氏の遺体とともに30日夜に出国したと明らかにした。金氏の遺体と3人の北朝鮮人は31日未明に経由地の北京に到着。中国外務省の陸慷(りく・こう)報道局長は同日の記者会見で「きょう北京から北朝鮮に戻った」と明らかにした。

 マレーシアを出国したのは在マレーシア北朝鮮大使館の2等書記官や高麗航空の職員らで、出国前に捜査員が潜伏先の北朝鮮大使館を訪れ、事情聴取した。カリド長官は「満足のいくもので、今後の捜査に支障は出ない」と述べた。長官は、今後も北朝鮮に逃亡した指示役の4容疑者の引き渡しを求めると強調したが、北朝鮮側は遺体が金氏であること自体を否定しており、全容解明は一層困難になった。

 一方、事件後に平壌で足止めされていたマレーシア人9人も31日早朝に専用機でクアラルンプールに到着し、政府関係者らが出迎えた。

 関係者によると、マレーシア人9人を乗せた飛行機と、北朝鮮人3人と遺体を乗せた飛行機は30日夜、それぞれ、平壌とクアラルンプールをほぼ同時刻に離陸した。双方が交換条件が履行されているか慎重に確認しながら、帰還手続きを進めたという。

2017年3月29日 (水)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・28

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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リンク:金正男氏遺体 北朝鮮に到着 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 北朝鮮の3人は「証拠不十分で出国」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の遺体、北朝鮮へ向かう…中国外務省 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏殺害 事実上の「人質」交換完了 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体、北朝鮮に到着=関与疑惑の書記官らも - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の遺体、北朝鮮に到着 中国外務省が認める - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシアで亡くなった男性の遺体を北朝鮮に移送=中国外務省 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害の容疑者ら、同氏の棺と一緒に北朝鮮に帰国か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 北朝鮮足止めのマレーシア外交官らが帰国 マレーシア外相「捜査は続ける」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の遺体、北朝鮮に返還 マレーシア人9人は帰国 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア、金正男氏の遺体を北朝鮮へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体、北朝鮮に引き渡し…書記官ら北京着 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の遺体返還など合意 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア、金正男氏の遺体を北朝鮮に引き渡し 出国禁止も解除 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア 正男氏遺体、北に引き渡し 外交官ら出国、交換合意 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア人9人、北朝鮮から帰国 正男氏殺害で足止め - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮書記官ら北京入り=足止めのマレーシア人も帰国―正男氏事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア首相:金正男氏の遺体を北朝鮮に引き渡しへ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「金正男」と認めず、遺体引き取り 正恩政権、外交的勝利 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>遺体送還「人質外交」に譲歩 解明は絶望的 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体、北へ返還 マレーシア外交官ら平壌出発、交換合意 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>遺体を北朝鮮に送還へ 両政府が合意 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮とマレーシア、正男氏遺体引き渡しで合意 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の遺体、北朝鮮に移送へ マレーシア首相が発表 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:遺体返還で合意=出国禁止も解除―マレーシアと北朝鮮が声明・正男氏事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>遺体と重要参考人ら2人が北朝鮮に送還か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏の遺体、空港に到着…行き先巡り情報錯綜 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏の遺体、クアラルンプール国際空港に到着 北京へ移送か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア警察、北朝鮮企業を捜査 国連安保理の制裁決議違反容疑 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北のテロ支援国家再指定を求める法案可決 米下院委員会 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:テロ支援再指定促す法案可決=対北朝鮮で「緊急性」―米下院外交委 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:脱北者、正男氏殺害を伝えるビラを北朝鮮に飛ばす 韓国 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「正男氏殺害」ビラ30万枚=脱北者団体が飛ばす―韓国 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体、移送中断か…「まだ管理下にある」 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

金正男氏遺体 北朝鮮に到着
ホウドウキョク 3/31(金) 22:01配信

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件で30日、マレーシアを出国した北朝鮮大使館員ら2人と、金正男氏の遺体が北朝鮮に戻った。
中国外務省によると、マレーシア警察が捜査対象としていた北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官と、高麗航空のキム・ウクイル職員ら2人は31日、北朝鮮に戻った。
また、金正男氏の遺体も、すでに戻っているという。
一方、平壌(ピョンヤン)に足止めされていたマレーシア人外交官ら9人も、31日朝早く、クアラルンプール国際空港に到着した。
マレーシアの外交官は「愛する家族と再会できて、とてもうれしい。あらためてマレーシア政府に感謝したい」と話した。
金正男氏殺害事件の全容解明は、ますます厳しくなった。


金正男氏殺害 北朝鮮の3人は「証拠不十分で出国」
産経新聞 3/31(金) 19:23配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】マレーシア警察のカリド長官は31日の会見で、北朝鮮の金正男氏殺害事件に関与したとみている在マレーシア北朝鮮大使館2等書記官ら3人について、同大使館内で聴取した結果、立証するだけの十分な事実が得られず出国を許した、と述べた。

 3人は正男氏の遺体が移送された飛行機で、30日に北京に向かったことも確認した。同長官は「正男氏殺害事件の捜査は続いている」として、北朝鮮に帰国したとされ、指名手配した4人の聴取について「北朝鮮側から反応はないが、いつまででも待つ」と述べた。


金正男氏の遺体、北朝鮮へ向かう…中国外務省
読売新聞 3/31(金) 18:23配信

 【クアラルンプール=安田信介、北京=東慶一郎】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏殺害事件で、マレーシアと北朝鮮の政府間合意を受け、北朝鮮で足止めされていたマレーシア国民9人が31日早朝、クアラルンプール国際空港に到着した。

 正男氏の遺体は同日、経由地の北京から北朝鮮に運ばれ、事件の捜査対象だった北朝鮮大使館員らも帰国の途についた。これで事件の全容解明は事実上、不可能となった。

 マレーシアと北朝鮮は3月30日、正男氏の遺体を北朝鮮に移送し、相手国の国民の出国禁止を解除することで合意したと発表。アニファ外相は、マレーシア大使館員3人とその家族6人の帰国を空港で出迎えた際の記者会見で、「犯人を司法の場に引き出すために、事件の捜査は続けていく」と強調したが、マレーシアが北朝鮮の「人質外交」で譲歩を迫られたのは明白だ。


正男氏殺害 事実上の「人質」交換完了
ホウドウキョク 3/31(金) 17:48配信

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件で、北朝鮮とマレーシアの双方の出国禁止措置が解除されたことを受けて、マレーシアを出国した北朝鮮大使館員らは、経由地の中国・北京に到着、北朝鮮に足止めされていたマレーシア人9人も帰国した。
31日未明に北京に到着したのは、マレーシア警察が捜査対象としていた、北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官と、高麗航空のキム・ウクイル職員らで、空港を出たあと、北京市内の北朝鮮大使館に入った。
マレーシアと北朝鮮は、30日、正男氏の遺体を北朝鮮に引き渡すことや、双方の出国禁止措置を解除することで合意したとの共同声明を発表した。
マレーシア外交官は「愛する家族と再会できて、とてもうれしい。あらためて、マレーシア政府に感謝したい」と話した。
これを受け、平壌(ピョンヤン)に足止めされていたマレーシア人外交官ら9人も、31日朝早く、クアラルンプール国際空港に到着し、家族と抱き合うなどして、再会を喜んだ。


正男氏遺体、北朝鮮に到着=関与疑惑の書記官らも
時事通信 3/31(金) 17:43配信

 【北京、クアラルンプール時事】マレーシアで北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で、中国外務省の陸慷報道局長は31日、正男氏の遺体が搬送先の北京から北朝鮮に戻ったと明らかにした。

 マレーシア警察が事件に関わったとみている在マレーシア北朝鮮大使館のヒョン・クァンソン2等書記官と高麗航空職員のキム・ウギル氏らも経由地の北京から帰国した。

 マレーシアと北朝鮮は30日、正男氏の遺体の北朝鮮移送や両国国民の出国禁止措置の解除に合意。これを受け、正男氏の遺体がマレーシアから搬送されたほか、書記官ら2人もマレーシアを出国し、31日未明に北京に到着した。

 北朝鮮で足止めされていたマレーシア大使館員とその家族計9人も既にクアラルンプールに戻った。

 一方、マレーシア警察のカリド長官は31日、北朝鮮籍の3人を事情聴取して調書を取った上でマレーシアからの出国を認めたと述べた。3人のうち2人はヒョン・クァンソン2等書記官とキム・ウギル氏とみられる。警察はこのほか、リ・ジウ氏の行方を追っていたが、同氏がどう出国したかは明らかでない。

 またマレーシア紙スター(電子版)によれば、ナジブ首相は、マレーシア人が「人質」にされた問題は終わったとして、北朝鮮との外交関係を断絶しない方針を明らかにした。


金正男氏の遺体、北朝鮮に到着 中国外務省が認める
AFP=時事 3/31(金) 17:43配信

【AFP=時事】(更新)北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄で、マレーシアの首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)の空港で殺害された金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏の遺体が、北朝鮮の平壌(Pyongyang)に到着した。中国外務省が31日、明らかにした。

 中国外務省の陸慷(Lu Kang)報道局長はこの日の定例会見で、「マレーシアで死亡したDPRK(北朝鮮)国民の遺体、およびそれに関連して同国の複数の国民が今日、北京(Beijing)経由でDPRKに帰還した」と語った。

 また陸報道局長は、「国際的な慣例および人道主義的見地から、中国は遺体の移送に必要な支援を行った」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News


マレーシアで亡くなった男性の遺体を北朝鮮に移送=中国外務省
ロイター 3/31(金) 17:27配信

[北京 31日 ロイター] - 中国外務省は31日の定例記者会見で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された件に絡み、男性の遺体が北朝鮮に同日移送されたと明らかにした。

また、この件に関係する複数の北朝鮮国民も帰国したと明らかにした。ただ、それ以上の詳細は明らかになっていない。


金正男氏殺害の容疑者ら、同氏の棺と一緒に北朝鮮に帰国か
ロイター 3/31(金) 14:18配信

912
 3月30日、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアの空港で殺害された事件で、容疑者とされた北朝鮮籍の男、少なくとも2人が正男氏の棺を乗せた航空機でマレーシアから出国したとみられる。写真は北京に到着した北朝鮮の当局者ら。30日に撮影(2017年 ロイター/ Thomas Peter)

[クアラルンプール 31日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアの空港で殺害された事件で、容疑者とされた北朝鮮籍の男、少なくとも2人が正男氏の棺を乗せた航空機でマレーシアから出国したとみられる。

ロイターが共同通信から入手した写真には、在マレーシア北朝鮮大使館のヒョン・クァンソン二等書記官と高麗航空職員のキム・ウギル氏が30日夜、クアラルンプールから北京に向かう便に搭乗している姿が写っていた。

写真の2人はマレーシア警察が先に公開した容疑者と一致している。当局は確認していないものの、正男氏の棺も同じ便で移送されたとみられる。

マレーシアのメディアは、2人とともにクアラルンプールの北朝鮮大使館に隠れていた別の北朝鮮籍の容疑者も帰国を認められたと報道。容疑者3人と正男氏の棺は北京から航空機で平壌に向かうとみられている。

正男氏殺害事件を巡り北朝鮮と対立していたマレーシア政府は、北朝鮮で足止めされていたマレーシア人9人の出国を認めることを条件に、正男氏の遺体を北朝鮮に引き渡すことで合意。30日に遺体の引き渡しに応じた。


金正男氏殺害 北朝鮮足止めのマレーシア外交官らが帰国 マレーシア外相「捜査は続ける」
産経新聞 3/31(金) 11:20配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏殺害事件で、北朝鮮の出国禁止措置で平壌に足止めされていた外交官らマレーシア人9人は31日早朝、クアラルンプール国際空港に到着した。

 9人は、マレーシア政府が手配した航空機により、中国福建省経由で到着。帰国した在平壌マレーシア大使館のアズリン参事官は家族とともに記者団を前に、出国禁止措置となった後の様子について「日常生活は許されていたが、心理的には当然、以前とは違った」と語った。その上で、北朝鮮との交渉に当たったマレーシア政府関係者や、物資提供などの支援を受けた在北朝鮮の各国大使館などへの謝意を表明した。

 出迎えたアニファ外相は記者会見で、「今回の一件に平壌で強く立ち向かったマレーシア人を誇りに思う」と9人をねぎらった。事件について「犯人を裁くために捜査を継続する」とした。北朝鮮が否定する「正男氏」の名前には言及せず、北朝鮮側に配慮を示した。


金正男氏の遺体、北朝鮮に返還 マレーシア人9人は帰国
CNN.co.jp 3/31(金) 11:03配信

(CNN) 北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件に関連して、マレーシアのナジブ首相は31日までに、遺族からの要請を受けて正男氏の遺体を北朝鮮に返還することを認め、北朝鮮から出国できなくなっていたマレーシア人9人は帰国できることになったと発表した。

マレーシア国営ベルナマ通信によると、北朝鮮からの出国を阻まれていた9人は31日に帰国し、クアラルンプール国際空港でアマン外相が出迎えた。

帰国したのは北朝鮮に駐在していたマレーシアの外交官4人とその家族。マレーシアの捜査当局が正男氏の遺体を北朝鮮に返還せず、解剖を行って正男氏は殺害されたと断定したことから、両国の関係が悪化していた。

ナジブ首相は、マレーシア国内にいる北朝鮮人の出国も認めると発表した。

正男氏はクアラルンプール国際空港で2月13日に殺害された。この事件に関連してマレーシア警察は、防犯カメラに映っていたインドネシア人の女とベトナム人の女を逮捕。北朝鮮人の容疑者4人の行方を追うとともに、3人からの事情聴取を求めている。

北朝鮮は、事件への一切の関与を否定している。


マレーシア、金正男氏の遺体を北朝鮮へ
BBC News 3/31(金) 11:00配信

911
マレーシア、金正男氏の遺体を北朝鮮へ

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が先月13日にマレーシアで殺された事件で、マレーシア政府は30日、遺体の北朝鮮移送を承認した。

マレーシアのナジブ・ラザク首相は、検死官事務所が遺体の引き渡しを許可したと説明した。

日本メディアは30日、正男氏の棺とみられる貨物のほか、北朝鮮大使館の2等書記官や高麗航空職員とみられる複数の男性が旅客機に乗りこむ映像を放送した。

同国警察によると、金氏は先月、クアラルンプール国際空港で猛毒の神経ガスによって殺害された。暗殺事件をめぐり、マレーシアと北朝鮮の外交関係は紛糾。

マレーシア政府は、北朝鮮による暗殺だと正式に糾弾はしていないものの、北朝鮮による殺害だと広く受け止められている。

北朝鮮は事件後、国内にいたマレーシア大使館職員3人と家族の計9人について、出国を制限していたが、31日未明に9人全員マレーシアに帰国した。

一方でナジブ首相は、マレーシアにいる北朝鮮人全員の出国を認めた。

ジョナサン・ヘッドBBC東南アジア特派員は、その中にはマレーシア警察が事件との関連を疑っていた北朝鮮の男性3人も含まれるだろうと指摘。正男氏の棺と共に出国した様子の男たちが、その3人とみられる。

マレーシア政府は、自国民を北朝鮮政府が人質にとっていると怒りを表明したが、9人の帰国と引き換えに、事件関与が疑われる北朝鮮の3人の出国を認めたもようだと、ヘッド特派員は指摘する。

ナジブ首相は、「本件について個人的に深く懸念しており、今回の成果を上げるため、水面下で懸命の努力を重ねてきた。同胞マレーシア人の帰還を確保するため、様々な障害を乗り越えた」と説明。

首相はさらに「マレーシア政府は正義と主権の原理を強く信奉する。マレーシアの国土で起きたこの重大事件に対する警察捜査は、続行する。この殺人の責任者全員に法の裁きを与えるため、可能な手段はすべて尽くすよう指示した」と述べた。

インターポールが国際手配

正男氏殺害については、ベトナム人女性とインドネシア人女性の計2人が訴追されている。2人とも、テレビ番組用のいたずらだと思っていたと供述しているという。

空港の防犯カメラ映像では、2人が搭乗待ちの正男氏に近づき、猛毒のVXガスを顔になすりつける様子が見られる。正男氏はこの後、20分を待たずに死亡した。

国際刑事警察機構(インターポール)は、暗殺に関連して北朝鮮人4人を国際手配。マレーシアは、事件当日に空港にいたこの4人はすでに出国したと説明。北朝鮮に帰還したとみられている。

北朝鮮はインターポールに加盟していないため、4人が逮捕される可能性は低い。

インターポールの国際逮捕手配書に相当する「赤手配書」に記載された4人の名前は、リ・ジヒョン(33)、ホン・ソンハク(34)、オ・ジョンジル(55)、リ・ジェナム(57)。

正男氏は殺害当時、マカオ在住だった。妻と子供たちの所在は明らかではないが、今月初めには長男とみられる男性が家族は一緒にいると語る動画がインターネットに投稿された。

(英語記事 Kim Jong-nam's body released to North Korea)


正男氏遺体、北朝鮮に引き渡し…書記官ら北京着
読売新聞 3/31(金) 10:53配信

 【クアラルンプール=安田信介、北京=東慶一郎】マレーシアのアニファ外相は31日早朝、クアラルンプール国際空港で記者会見し、同空港で2月13日に殺害された北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)の遺体を北朝鮮側に引き渡したと発表した。

 平壌で足止めされていたマレーシア国民9人が31日、同空港に到着したのを出迎えた際に明らかにした。事件の重要参考人だった在マレーシア北朝鮮大使館のヒョン・クァンソン2等書記官(44)、逮捕状を取っていた高麗航空職員キム・ウキル容疑者(37)とみられる男は同日、マレーシアから経由地の北京に着き、北京市内の北朝鮮大使館に入った。

 一連の措置は、マレーシアと北朝鮮が30日に発表した政府間合意に基づくものとみられる。事件を機に両国関係は悪化の一途をたどり、双方が相手国の国民の出国を禁止する事態に発展していたが、大方決着したことになる。


金正男氏の遺体返還など合意
ホウドウキョク 3/31(金) 9:18配信

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、北朝鮮とマレーシアは、遺体を引き渡すことなどで合意し、捜査対象になっていた北朝鮮大使館員らは、マレーシアを出国し、経由地の中国・北京に到着した。
31日未明に北京の空港に到着したのは、マレーシア警察が捜査対象としていた北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官と、高麗航空のキム・ウクイル職員らで、空港のVIP用の出口から迎えの車に乗り込み、北京市内の北朝鮮大使館に入った。
また、正男氏の遺体も、同じ便で移送されたとみられる。
これに先立ち、マレーシアと北朝鮮は、遺体を北朝鮮に引き渡すことや、出国禁止措置を解除することで合意したとの共同声明を発表した。


マレーシア、金正男氏の遺体を北朝鮮に引き渡し 出国禁止も解除
ロイター 3/31(金) 8:37配信

[クアラルンプール 30日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアの空港で殺害された事件で、マレーシア政府は30日、同氏の遺体を北朝鮮の平壌に向かう航空機に移した。

両国は、遺体の引き渡しと引き換えに、北朝鮮で足止めされていたマレーシア人9人の出国を認めることで合意した。

金正男氏の殺害を巡り、両国の関係は急速に悪化。両政府は互いの国民の出国を禁止する措置を講じていたが、合意を受けて、7週間近く続いた対立は解消された。

マレーシアのナジブ首相は30日、北朝鮮人のマレーシアからの出国を認めると発表。北朝鮮で足止めされているマレーシア人9人についても出国が認められたとし、マレーシア時間の31日早朝に搭乗機がクアラルンプールに到着する予定だと明らかにした。

首相は「遺体の検視完了と、遺族からの手紙で北朝鮮への遺体返還の要請があったことから、検視官は遺体の引き渡しを認めた」とコメントした。

首相の声明は金正男氏の名前に言及していない。

マレーシアの北朝鮮大使館にかくまわれているとされた金正男氏殺害事件の北朝鮮籍の容疑者3人についても、マレーシアからの出国を認められたかどうかは現時点で不明。

北朝鮮政府は声明を発表し、両国は「北朝鮮人の死亡に伴う問題」を解消できたとし、「両国関係の重要性が再確認された」とコメントした。


マレーシア 正男氏遺体、北に引き渡し 外交官ら出国、交換合意
産経新聞 3/31(金) 7:55配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏殺害事件で、マレーシアのナジブ首相は30日、北朝鮮に足止めされていた外交官らマレーシア人9人が同日夜に平壌を出発し、クアラルンプールへ31日早朝に到着する、との声明を発表した。

 中国語紙、中国報(電子版)は、正男氏の遺体と、マレーシア警察が事件に関与したとみる北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官と高麗航空のキム・ウクイル職員が30日夜、航空便で北京に向かったと報じた。北京を経由し北朝鮮に帰国するとみられる。

 マレーシア当局筋は30日、産経新聞に対し、これらの措置がマレーシア人の帰国を北朝鮮側に認めさせる「交換条件」だったことを明かした。事件の重要参考人の出国を認めて北朝鮮側に譲歩したことで、事件の真相究明はさらに遠ざかることになった。

 マレーシアと北朝鮮は事件への対応で対立し、自国内の相手国民の出国を禁じるなど関係が悪化。北朝鮮の代表団とマレーシア外務省がクアラルンプールで、事態打開への協議を続けていた。

 両国は30日、共同声明を出し、相手国民の出国禁止解除で合意したと発表。さらに両国関係の重要性を確認し、事件を受けて停止していた双方のビザ無し渡航制度の再開検討でも合意したとした。

 共同声明は、北朝鮮が必要書類を準備したため、マレーシアが「北朝鮮の家族に遺体を引き渡すことで合意した」と説明。ナジブ氏も声明で司法解剖の終了などを遺体引き渡しの理由に挙げたが、遺体が正男氏とは言及しなかった。北朝鮮は死亡したのは所持していた旅券名義の「キム・チョル」との主張を最後まで押し通し、要求どおり遺体を引き渡させる格好となった。


マレーシア人9人、北朝鮮から帰国 正男氏殺害で足止め
AFP=時事 3/31(金) 7:01配信

【AFP=時事】(写真追加)マレーシアの空港で先月、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏が殺害された事件をめぐり、北朝鮮からの出国を一時禁じられていたマレーシア人9人が31日、帰国した。同国外務省職員とAFP記者が伝えた。

 マレーシア大使館職員3人とその家族6人は同日未明、クアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur International Airport)に到着。アニファ・アマン(Anifah Aman)外相と親族らに迎えられた。

 北朝鮮とマレーシアの関係は正男氏殺害事件により悪化。両国は互いに相手国の大使を追放し、国内に滞在する相手国市民の出国を禁じていた。だが両国は30日、正男氏の遺体を北朝鮮に引き渡すことで合意。これを受け、マレーシア人9人の出国が許可された。【翻訳編集】 AFPBB News


北朝鮮書記官ら北京入り=足止めのマレーシア人も帰国―正男氏事件
時事通信 3/31(金) 5:56配信

 【北京、セパン(マレーシア)時事】マレーシアで北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で、マレーシア警察が事件に関わったとみている在マレーシア北朝鮮大使館のヒョン・クァンソン2等書記官と高麗航空職員のキム・ウギル氏が31日未明、マレーシアから北京に到着した。

 正男氏の遺体も到着したもようだ。

 マレーシア側との交渉に当たった北朝鮮代表団も同じ航空便に搭乗。一行は近く、北京から平壌に戻るとみられる。

 マレーシアと北朝鮮は30日、北朝鮮への正男氏の遺体返還や両国国民の出国禁止措置の解除で合意したと発表していた。

 北朝鮮で足止めされていたマレーシア大使館員とその家族計9人も31日早朝、空路帰国した。クアラルンプール国際空港でアニファ外相が出迎えた。

 外相は記者会見で「今回の一件に平壌で強く立ち向かったマレーシア人を誇りに思う」と9人をねぎらい、無事の帰国を歓迎した。また、「犯人を裁くために捜査は継続する」と述べ、事件の真相解明を目指すと強調した。

 帰国したマレーシア大使館のアズリン参事官は「日常生活は許されていたが、当然、心理的には違った」と留め置かれていた日々を振り返った。その上で、帰国に向けて交渉に当たったマレーシア政府関係者や、物資提供などの支援を受けた各国の在北朝鮮大使館などに謝意を表した。


マレーシア首相:金正男氏の遺体を北朝鮮に引き渡しへ
Bloomberg 3/31(金) 1:32配信

マレーシアのナジブ首相は30日、同国で2月に殺害された金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の遺体を引き渡すことを明らかにした。また、北朝鮮から出国禁止措置を受けていたマレーシア国民9人が帰国したと、声明で発表した。

金正夫氏がクアラルンプールで殺害されて以降、両国間の緊張が高まっていた。今回の措置で北朝鮮国民もマレーシアを出国できることになった。韓国政府当局者は、正男氏殺害の背後には金正恩委員長がいるとの見方を示していた。

北朝鮮側はキム・チョル氏という男性が心臓発作で死亡したとし、猛毒の神経剤「VX」が使われたとするマレーシア当局の報告書は虚偽であると主張していた。

原題:Malaysia to Release Kim Jong Nam’s Body After February Murder(抜粋)


「金正男」と認めず、遺体引き取り 正恩政権、外交的勝利
産経新聞 3/31(金) 1:01配信

 【北京=藤本欣也】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権にとって金正男(ジョンナム)氏の遺体を返還させることが最優先課題だった。妻子に引き渡され、金正男氏であると正式確認される最悪の事態を回避できたことは、北朝鮮の“外交的勝利”との見方も出ている。

 北朝鮮の儒教社会において、最高実力者、金正恩朝鮮労働党委員長といえども実兄の殺害は隠さなければならないタブーである。金正日(ジョンイル)総書記の長男、金正男氏こそ、“金王朝”の正統な後継者であることは自明だっただけになおさらだ。

 金正恩氏は政権を継承するに当たり、(1)自らの母が在日朝鮮人であることを隠す(2)金正男氏の存在自体を国民に知らせない-ことを徹底してきたとされる。

 北朝鮮は今回、総選挙を控えるマレーシアが世論を意識しなければならない事情を利用し、平壌在住のマレーシア人を“人質”に交渉を展開。公式的には決して認めないものの、水面下では金正恩氏も「金正男氏の家族」という理屈で、マレーシア側から譲歩を引き出したとみられる。

 ただ韓国の団体が28日、殺害事件の真相を記したビラ約30万枚を北朝鮮側に飛ばすなど事件が国民に知られるのは時間の問題。国外に緊張を作り出すため、核実験などを強行する可能性がさらに高まっている。


<金正男氏殺害>遺体送還「人質外交」に譲歩 解明は絶望的
毎日新聞 3/31(金) 1:00配信

 【ジャカルタ平野光芳】金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害事件で、マレーシアと北朝鮮両政府が30日、遺体の北朝鮮への送還で合意した。マレーシアは「大使館員の北朝鮮からの出国禁止」という強硬策は当初想定しておらず、北朝鮮の「人質外交」に、手玉に取られる形になった。

 マレーシアと北朝鮮は事件の発生直後から捜査方法や遺体の扱いを巡って度々衝突した。北朝鮮が「反北朝鮮勢力と結託している」と批判すれば、マレーシアは「妄想を抱き、うそや非難を続けている」(アニファ外相)と応じ批判合戦に発展。双方の駐在大使を国外追放処分とするなど関係は悪化の一途をたどった。

 ただ、マレーシアにとり、大使館員や家族ら9人の出国禁止までは想定外だったようだ。北朝鮮が今月7日に措置を発表すると、対抗してマレーシアにいる北朝鮮人の出国禁止措置を取ったものの、北朝鮮側の強硬姿勢は崩せなかった。マレーシアメディアでは9人の安否を気遣う報道も続き、その北朝鮮出国と安全確保を最優先に政府は譲歩を重ねるしかなかった。

 今回の合意で事件の全容解明が一層困難になったことは間違いない。マレーシア警察は26日、クアラルンプールの北朝鮮大使館に立ち入って事件の重要参考人や容疑者ら3人に事情聴取したとされる。ただ、今回の合意には「北朝鮮人がマレーシアを離れるのを許可する」とも書かれ、3人の出国も認めたとみられる。事件直後に北朝鮮に逃亡したとみられる4容疑者に捜査の協力を求めるのは絶望的だ。今後、実行役とされ殺人罪で起訴されたインドネシア人とベトナム人の女2人だけの捜査のみでは、事件の解明は行き詰まる恐れがある。

 金氏は猛毒のVXで殺害された。VXはマレーシアや日本など190以上の国が加盟する化学兵器禁止条約(CWC)で使用が禁じられた化学兵器だ。遺体は北朝鮮が化学兵器を海外で使用した重要な証拠だった。「マレーシア政府が安易に手放すわけがない」(日本の公安関係者)との見方もあったが、マレーシアはこれも放棄した。


正男氏遺体、北へ返還 マレーシア外交官ら平壌出発、交換合意
産経新聞 3/31(金) 0:31配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏殺害事件で、マレーシアのナジブ首相は30日、北朝鮮に足止めされていた外交官らマレーシア人9人が同日夜に平壌を出発し、クアラルンプールへ31日早朝に到着する、との声明を発表した。

 中国語紙、中国報(電子版)は、正男氏の遺体と、マレーシア警察が事件に関与したとみる北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官と高麗航空のキム・ウクイル職員が30日夜、航空便で北京に向かったと報じた。北京を経由し北朝鮮に帰国するとみられる。

 マレーシア当局筋は30日、産経新聞に対し、これらの措置がマレーシア人の帰国を北朝鮮側に認めさせる「交換条件」だったことを明かした。事件の重要参考人の出国を認めて北朝鮮側に譲歩したことで、事件の真相究明はさらに遠ざかることになった。

 マレーシアと北朝鮮は事件への対応で対立し、自国内の相手国民の出国を禁じるなど関係が悪化。北朝鮮の代表団とマレーシア外務省がクアラルンプールで、事態打開への協議を続けていた。

 両国は30日、共同声明を出し、相手国民の出国禁止解除で合意したと発表。さらに両国関係の重要性を確認し、事件を受けて停止していた双方のビザ無し渡航制度の再開検討でも合意したとした。

 共同声明は、北朝鮮が必要書類を準備したため、マレーシアが「北朝鮮の家族に遺体を引き渡すことで合意した」と説明。ナジブ氏も声明で司法解剖の終了などを遺体引き渡しの理由に挙げたが、遺体が正男氏とは言及しなかった。

 北朝鮮は死亡したのは所持していた旅券名義の「キム・チョル」との主張を最後まで押し通し、要求どおり遺体を引き渡させる格好となった。


<金正男氏殺害>遺体を北朝鮮に送還へ 両政府が合意 
毎日新聞 3/30(木) 22:17配信

 ◇足止めマレーシア大使館職員ら9人帰国の交換条件で

 【ジャカルタ平野光芳】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)がマレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害された事件で、マレーシアと北朝鮮両政府は30日、金氏の遺体をマレーシアから北朝鮮に送還するとの共同声明を発表した。朝鮮中央通信が報じた。北朝鮮国内に足止めされていたマレーシア人9人を帰国させる交換条件として、両政府が合意した。

 ナジブ首相は声明で「遺体の解剖が完了し、遺族から遺体は北朝鮮に送るよう求める手紙が来ている」と理由を説明。また北朝鮮側の発表によると、遺体は北朝鮮にいる親族に引き渡されるという。遺体は北京に向け、搬出された。

 遺体を巡っては、北朝鮮政府が「キム・チョルという外交官だ」と主張して事件直後から即時の引き渡しを要求していた。マレーシア政府は親族への引き渡しを最優先することなどを理由に拒否したが、北朝鮮政府は平壌にある在北朝鮮マレーシア大使館の職員やその家族計9人の出国を禁止する事実上の「人質」策を取って対抗。両政府が1カ月以上交渉を続けていた。

 マレーシア警察は、北朝鮮国営の高麗航空職員や北朝鮮大使館の2等書記官ら計3人の容疑者・重要参考人が、クアラルンプールの北朝鮮大使館内に潜伏しているとみて、以前から出頭を求めてきた。今回の発表は両国が互いの国民に対する出国禁止措置を解除し「北朝鮮人がマレーシアを離れるのを許可する」と述べており、3人も出国すると見られる。

 北朝鮮に逃亡した指示役の4容疑者の扱いには言及はなかった。マレーシア人9人は30日夜に飛行機で平壌を出発しており、31日午前5時(日本時間同6時)にクアラルンプール国際空港に到着する。


北朝鮮とマレーシア、正男氏遺体引き渡しで合意
読売新聞 3/30(木) 22:02配信

 【クアラルンプール=安田信介、ソウル=宮崎健雄】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏殺害事件で、マレーシアのナジブ首相は30日夜、北朝鮮に足止めされたマレーシアの外交官と家族ら9人の帰国と引き換えに、正男氏の遺体を北朝鮮に引き渡し、マレーシア国内の北朝鮮人の出国を認めることで北朝鮮と合意に達したとの声明を発表した。

 北朝鮮大使館にかくまわれていた大使館員らも含まれるとみられる。

 事件の捜査は、警察が継続して行うとしたが、真相解明の鍵を握る重要人物の出国を許したことで事実上の幕引きとなる。

 声明などによると、北朝鮮内のマレーシア人9人は同日夜、平壌を出発し、31日朝、クアラルンプールに到着する。正男氏の遺体については、「北朝鮮に戻してほしいとの手紙を家族から受け取っており、検視官が引き渡しを認めた」と説明した。声明では「遺体」としただけで、正男氏と特定する表現は使っていない。


金正男氏の遺体、北朝鮮に移送へ マレーシア首相が発表
AFP=時事 3/30(木) 21:53配信

【AFP=時事】(更新、写真追加)マレーシアのナジブ・ラザク(Najib Razak)首相は30日、同国の首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)の空港で殺害された北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏の遺体を北朝鮮に移送し、一方で、北朝鮮からの出国を一時禁じられていたマレーシア人9人が出国が認められることになったと発表した。

 ナジブ首相の声明によると、マレーシアに滞在する北朝鮮国民も出国が認められるという。

 ナジブ首相は「遺体の検視が終了し、遺体を北朝鮮に戻してほしいとの書簡を遺族から受け取ったことから、検視官が遺体の移送を承認した」と述べた。

 また同首相は、外交関係の悪化を受け、北朝鮮からの出国が禁止されていたマレーシア人9人が、「マレーシアへ帰国することを認められた」と述べ、「9人は(北朝鮮の首都)平壌(Pyongyang)をマレーシア時間の午後7時45分(日本時間同日午後8時45分)に発った。クアラルンプール(Kuala Lumpur)には明日午前5時(日本時間31日午前6時)ごろに到着する」と説明した。ナジブ首相の声明では金正男氏の名は挙げられておらず、ただ「死者」と称されるにとどまった。【翻訳編集】 AFPBB News


遺体返還で合意=出国禁止も解除―マレーシアと北朝鮮が声明・正男氏事件
時事通信 3/30(木) 21:29配信

 【ソウル、クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害された事件で、両国政府は30日、共同声明を出し、北朝鮮への遺体返還や両国国民の出国禁止措置の解除で合意したことを明らかにした。

 一方、マレーシアのナジブ首相は平壌にいたマレーシア人9人が31日早朝、クアラルンプールに到着すると発表した。

 事件をめぐり、両国関係は国交断絶の可能性が指摘されるほど悪化したが、声明では「2国間関係をより高い段階へ発展させるために努力する」ことで合意した。ただ、焦点となっていた北朝鮮国籍の容疑者に対する捜査が行われる見込みは薄く、事件の真相解明は困難な状況だ。

 共同声明は朝鮮中央通信が30日夜に伝えた。声明によると、北朝鮮の「死亡者の家族」が遺体に関する文書をマレーシア側に提出。マレーシアが返還に同意したという。遺族や文書、返還の日程などの詳細には触れていない。


<金正男氏殺害>遺体と重要参考人ら2人が北朝鮮に送還か
毎日新聞 3/30(木) 21:26配信

 ◇地元華字紙報道 「北朝鮮に足止め9人と交換条件で」

 【ジャカルタ平野光芳】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)がマレーシアのクアラルンプール国際空港で2月に殺害された事件で、地元華字紙「中国報」は30日、金氏の遺体と北朝鮮籍の重要参考人ら2人が同日中にもマレーシアを出国し、北京経由で北朝鮮に送還される見通しだと報じた。北朝鮮国内に足止めされていた在北朝鮮マレーシア大使館の職員と家族計9人を帰国させる交換条件として、マレーシア、北朝鮮両政府が合意したという。

 遺体を巡っては、北朝鮮政府が「キム・チョルという外交官」と主張し即時引き渡しを要求していた。マレーシア政府は遺体は親族に優先的に引き渡すとの立場を取ったが、北朝鮮政府はマレーシア外交官らを事実上の「人質」に取り対抗していた。重要参考人の出国を認めれば真相解明は一層困難になる。

 一方、シンガポールのテレビ局「チャンネル・ニュース・アジア」(電子版)は、マレーシア人9人は31日朝にも帰国する見通しだと報じた。

 ただ、別の地元メディアは遺体は正男氏の親族がいるマカオに向かうとも伝えており、情報は混乱している。


正男氏の遺体、空港に到着…行き先巡り情報錯綜
読売新聞 3/30(木) 21:08配信

 【クアラルンプール=安田信介】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏殺害事件で、正男氏の遺体を乗せたとみられる車が30日午後、安置先の病院を出てクアラルンプール国際空港に到着した。

 国外に搬送するためとみられるが、行き先を巡っては情報が錯綜(さくそう)している。

 マレーシア紙ブリタ・ハリアン(電子版)は、正男氏の遺体が同日夕の北京行きのマレーシア航空機で移送されるとの見通しを伝えた。北京経由で北朝鮮に引き渡される可能性がある。一方、地元紙サン・デイリー(同)は、出発時間は未定としつつ、マカオに搬送されるとの見方を報じた。

 遺体の取り扱いを巡っては、26日にいったん病院から運び出され、27日に空港から再び病院に戻された。こうした経緯から、2国間交渉が合意寸前で決裂したとの見方も出ていた。


正男氏の遺体、クアラルンプール国際空港に到着 北京へ移送か
産経新聞 3/30(木) 19:16配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏殺害事件で、正男氏の遺体を乗せたとみられる車両が30日、クアラルンプール市内の病院施設を出て、クアラルンプール国際空港に到着した。

 クアラルンプールの北朝鮮大使館からは同日、数人を乗せた車両が同空港に向かった。中国語紙、中国報(電子版)は、車両にマレーシア警察が事件に関与したとみる同大使館の2等書記官や高麗航空職員の男が乗っていたと伝えた。

 同紙は、2等書記官らが同日発の航空便で北京へ向かうと報じた。正男氏の遺体とともに北京経由で北朝鮮に帰国するとみられる。

 両国政府から発表はないが、正男氏の遺体移送や2等書記官らの出国で、最終合意した可能性がある。

 マレーシアのナジブ首相は29日、北朝鮮との協議について「平壌にいるマレーシア人の安全と、法の支配を重んじる主権国家としてのイメージを重視する」と強調していた。北朝鮮側が、平壌にいる外交官らマレーシア人9人の解放を認めた可能性がある。

 マレーシアと北朝鮮は、事件の対応などをめぐって関係が悪化。事態の打開に向けた協議は27日、ほぼ合意したとみられた。だが、27日の北京行きの搭乗者リストに名前があった2等書記官ら2人は、土壇場で搭乗をキャンセル。クアラルンプールの北朝鮮大使館は同じ航空機で遺体移送を予約していたが実施されなかった。


マレーシア警察、北朝鮮企業を捜査 国連安保理の制裁決議違反容疑
産経新聞 3/30(木) 19:15配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】30日付の米紙ウォールストリート・ジャーナル(アジア版)は、マレーシア警察が国内にある北朝鮮系企業について、国連安全保障理事会の制裁決議に違反している疑いがあるとして、捜査していると伝えた。金正男氏殺害事件をきっかけに、従来の北朝鮮に対する「友好的」対応を変化させたとしている。

 捜査対象の一つは、クアラルンプール郊外にある「マレーシア・コリア・パートナーズ」社で、同社の北朝鮮人経営者は現地で外交官用車両を使うなどしているという。この経営者は単なるビジネスマンではなく、北朝鮮当局と深い関係があると推測される。

 専門家によると同社は過去10年余の間、アンゴラやザンビアで北朝鮮人労働者を働かせ、住宅建設などに携わってきた。北朝鮮の外貨獲得のためとみられる。

 国連は、北朝鮮の核兵器開発などにつながる企業との取引を禁じる制裁を2006年から科している。国連は14年、同社についてマレーシア側に調査を求めたが反応はなかったという。


北のテロ支援国家再指定を求める法案可決 米下院委員会
産経新聞 3/30(木) 17:57配信

 【ワシントン=加納宏幸】米下院外交委員会は29日、北朝鮮の核・ミサイル開発や金正男氏殺害事件を受け、国務省にテロ支援国家再指定を求める超党派の法案を可決した。同委は同時に北朝鮮への制裁を強化する法案や大陸間弾道ミサイル(ICBM)開発を非難する決議も可決した。

 テロ支援国家再指定を求める法案は、指定が解除された2008年以降も北朝鮮が「よど号」事件を起こした元共産主義者同盟(共産同)赤軍派メンバーをかくまうなど外国テロ組織に支援を続けていると指摘。米国へのサイバー攻撃やシリアの原子力施設建設支援などの動きを挙げて、「再指定の基準を満たしている」とした。

 決議は「ICBMに核弾頭が装備されれば米国に直接の脅威をもたらす」とし、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の速やかな韓国配備や日米韓3カ国のミサイル防衛協力、軍事情報共有の強化を盛り込んだ。中国に北朝鮮指導部への圧力強化や国連安全保障理事会決議に基づく制裁の着実な履行も求めた。


テロ支援再指定促す法案可決=対北朝鮮で「緊急性」―米下院外交委
時事通信 3/30(木) 10:08配信

 【ワシントン時事】米下院外交委員会は29日、北朝鮮をテロ支援国家に再指定するようトランプ政権に促す法案を可決した。

 ロイス委員長(共和党)は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件などを踏まえて「(再指定は)緊急性を帯びている」と述べた。

 法案はティラーソン国務長官に対し、北朝鮮の国際的な違法活動がテロ支援国家としての要件を満たしているかどうかを調査し、法案成立から90日以内に議会へ報告することを要求。再指定を見送る場合は、理由を説明することも定めた。

 法案は下院本会議と上院をそれぞれ通過した後、大統領が署名すれば成立する。


脱北者、正男氏殺害を伝えるビラを北朝鮮に飛ばす 韓国
CNN.co.jp 3/29(水) 20:03配信

ソウル(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム )氏がマレーシアで殺害された事件に関連し、脱北者の男性がこれに関する情報を風船に付け、韓国から北朝鮮に飛ばしていることが29日までに分かった。

朴相学(パクサンハク)氏はCNNの取材に、一般の北朝鮮国民に正恩氏の真の姿を示したいとの考えを示した。自身は韓国から送られてきたビラを拾った後、1993年に脱北したという。

マレーシア当局は、北朝鮮の工作員らが2月13日にクアラルンプールの空港で正男氏の顔に猛毒「VX」をこすり付けて殺害を実行したとの見方を示している。韓国の情報当局者らは正恩氏が殺害を直接命令したと主張。北朝鮮政府はこれを強く否定している。

朴氏は「韓国国民ですら正男氏暗殺のニュースを聞いてショックを受けていた」と指摘。「北朝鮮国民がどのように反応するか想像できるか」と記者に問いかけた。

メディアが厳格に統制されている北朝鮮では、殺害の情報は報道されていない可能性が高い。

朴氏は、風船に付けたビラやSDカード、USBメモリーを通じ北朝鮮国内の人々が外の世界を垣間見てほしいとの考え。以前にも風船を使いビラなどを北朝鮮に送った経験がある。

脱北者らによれば、北朝鮮政府はこれを敵対的行為とみなし、ビラは韓国のプロパガンダだと国民に伝えているという。


「正男氏殺害」ビラ30万枚=脱北者団体が飛ばす―韓国
時事通信 3/29(水) 16:16配信

 【ソウル時事】韓国の脱北者団体「自由北韓運動連合」は28日深夜、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害されたことを知らせるビラ30万枚を軍事境界線に近い地点から大型風船に付けて飛ばした。

 同団体関係者が29日、明らかにした。

 正男、正恩両氏の写真が印刷されたビラには「大量破壊兵器(猛毒の神経剤)VXで金正男を残忍に殺害した金正恩」などと書かれており、北朝鮮住民に正男氏殺害を伝え、揺さぶりを掛ける狙いがある。

 ただ、韓国に亡命した太永浩・元駐英北朝鮮公使は「北朝鮮住民は正男氏の存在自体を知らない」と述べており、ビラの効果は未知数だ。


正男氏遺体、移送中断か…「まだ管理下にある」
読売新聞 3/29(水) 8:17配信

 【クアラルンプール=安田信介】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件で、マレーシアのスブラマニアム保健相は28日、正男氏の遺体について「まだ保健省の管理下にある」と説明した。

 地元紙ニュー・ストレーツ・タイムズ(電子版)によると、正男氏の遺体は26日、クアラルンプールの病院から運び出されたが、27日夜には病院に戻された。

 関係筋によると、遺体が移送されたのはクアラルンプール国際空港だったという。このため26日から27日にかけて、遺体を国外に搬出するための準備が進められたとみられる。

 マレーシアは北朝鮮に足止めされている9人の国民の帰国を認めるよう北朝鮮に求めている。北朝鮮は交換条件として、重要参考人とされる北朝鮮大使館のヒョン・クァンソン2等書記官(44)らのマレーシアからの出国に加え、正男氏の遺体の引き渡しを要求しているとされる。ただしマレーシアは「家族の同意がなければ引き渡すことはない」との立場を取っている。両国の交渉結果は発表されておらず、遺体の搬送を巡る情報は錯綜(さくそう)している。

2017年3月22日 (水)

沖縄の米軍基地反対運動「逮捕者のうち4人は韓国籍」と警察庁

22日、産経新聞の報じるところによれば、沖縄県での米軍基地反対運動に関連して平成27年以降に沖縄県警が威力業務妨害などの容疑で逮捕した41人のうち、4人が韓国籍だったことが明らかになった。

警察庁の白川靖浩官房審議官が21日の参院沖縄北方特別委員会で、自民党の山田宏氏の質問に対して「逮捕した4人の国籍はいずれも韓国だ」と述べた。

9日の参院内閣委員会では、警察庁の松本光弘警備局長が「反対運動を行っている者の一部には極左暴力集団も確認されていると承知している」と指摘し、反対運動に過激派が関与している実態を明らかにしており、極左過激派反日売国奴と韓国籍の反日活動家が連動している構造の一端が明らかになった。

極左暴力集団と韓国人による日本弱体化破壊工作に対する警戒を強化しなければならない。

リンク:「逮捕者のうち4人は韓国籍」と警察庁 沖縄の米軍基地反対運動 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

「逮捕者のうち4人は韓国籍」と警察庁 沖縄の米軍基地反対運動
産経新聞 3/22(水) 0:24配信

 警察庁の白川靖浩官房審議官は21日の参院沖縄北方特別委員会で、沖縄県での米軍基地反対運動に関連して平成27年以降に沖縄県警が威力業務妨害などの容疑で41人を逮捕し、このうち4人が韓国籍だったと明らかにした。「逮捕した4人の国籍はいずれも韓国だ」と述べた。自民党の山田宏氏の質問に答えた。

 米軍基地反対運動をめぐっては、東村などの米軍北部訓練場や名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ周辺での抗議活動参加者による威力業務妨害事件が相次いで発生している。

 9日の参院内閣委員会では、警察庁の松本光弘警備局長が「反対運動を行っている者の一部には極左暴力集団も確認されていると承知している」と指摘し、反対運動に過激派が関与している実態を明らかにしていた。

2017年3月21日 (火)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・27

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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リンク:正男氏遺体、依然病院に マレーシア保健相言及 引き渡し難航 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体扱いに「何ら変化ない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏遺体>マレーシアに安置 北朝鮮と交渉難航か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体は病院に=北朝鮮と依然交渉中―マレーシア保健相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の遺体、依然としてクアラルンプールに=マレーシア保健相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「北」がマレーシア人解放拒否 交渉決裂か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>マレーシア「クアラルンプールに遺体安置」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体どこに? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体どこに? =声明なし、引き渡し情報錯綜―マレーシア - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体、北移送中止か マレーシア外交官解放難航 現地紙報道 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア・北朝鮮、「交渉」難航か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏遺体、北移送中止か マレーシア外交官解放拒否 現地紙報道 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体、北に引き渡しで合意…マレーシア紙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏>遺体を搬出 マレーシア「北朝鮮と合意」報道 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体、北朝鮮に引き渡しへ=マレーシア人は出国―現地紙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「金正男氏の遺体引き渡しで合意」と中国語紙が報道 マレーシアと北朝鮮 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮とマレーシアが手打ち? 正男氏遺体めぐり新たな動き - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏の遺体 病院から搬出 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏殺害、マレーシア警察が北大使館で聴取へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 事件でマレーシア政府声明発表へ 遺体北移送など説明か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:高麗航空職員と北朝鮮大使館2等書記官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体、マレーシアきょうにも北移送か 大使館員聴取 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「金正雲氏と正男氏、北京で同席」…朝日「スクープ」に矛盾する記事 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男暗殺の20年前の全く同じ日に従兄弟も「処刑暗殺」されていた あまりにも多過ぎる共通点 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 正男氏の遺体、北へ移送か…マレーシア、27日中にも - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体で「近く声明」…マレーシア保健相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体、火葬のため搬出=きょう政府声明か―マレーシア - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮高官らマレーシア入り - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺 総連首脳は北犯行と判断 内部に正恩氏批判 部下へは「米韓謀略」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男暗殺事件に“新展開” 捜査線上に北朝鮮籍の謎のVIPが浮上 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:元駐ベトナム大使の息子か=国際手配の容疑者―正男氏事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮が核実験や新たなミサイル発射の可能性 金正恩氏は狂人か合理的か それが問題だ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「金正男」長男の告白ビデオ 北朝鮮への3つのメッセージとは - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏殺害、フオン被告も予行演習に参加か - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

正男氏遺体、依然病院に マレーシア保健相言及 引き渡し難航
産経新聞 3/29(水) 7:55配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏殺害事件で、マレーシアのスブラマニアム保健相は28日、正男氏の遺体は依然クアラルンプールの病院に安置されていると述べた。マレーシアと北朝鮮の合意で、北朝鮮への遺体引き渡しが決まったと報じられたが、両国間の協議は難航しているもようだ。

 マレーシアの中国語紙、中国報(電子版)は27日、北朝鮮側が、事件の参考人ら北朝鮮国籍の3人のマレーシア出国と、正男氏の遺体引き渡しを条件に、平壌で足止めしたマレーシア外交官らの解放に応じたと報道。その後、北朝鮮側が外交官解放を拒否し、遺体移送は中止になったと伝えた。事件に関与したとみられる2等書記官と高麗航空職員は、正男氏の遺体と同じ飛行機で出国する予定だったが、見送られたという。

 マレーシアの地元メディアは、外交官ら9人の解放をめぐって、“誤算”が生じたと指摘した。

 マレーシアのザヒド副首相は26日、事件をめぐる北朝鮮との協議について27日に声明を発表すると述べたが、実現しなかった。


正男氏遺体扱いに「何ら変化ない」
ホウドウキョク 3/28(火) 21:49配信

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシアの保健相は、遺体の扱いについて、「現状、何ら変化はない」と述べた。
マレーシアのメディアによると、正男氏の遺体は、北朝鮮から出られなくなっているマレーシア人の帰国と引き換えに、27日、北朝鮮側に移送される予定だった。
しかし、直前で取りやめとなり、遺体は27日夜から再び、クアラルンプール市内の病院に安置されている。
遺体の移送について、マレーシアのスブラマニアム保健相は28日、「要請があった場合は、必要な手続きをしなければならないが、現状、何ら変化はない」と述べ、協議の行方は不透明となっている。


<金正男氏遺体>マレーシアに安置 北朝鮮と交渉難航か
毎日新聞 3/28(火) 20:06配信

 【ジャカルタ平野光芳】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、マレーシアのスブラマニアム保健相は28日、金氏の遺体について「状況に変化はない」と述べ、従来通りクアラルンプール市内の病院に安置されていると説明した。遺体を巡っては「国外移送される」「火葬される」などの情報が交錯し、政府の対応も混乱。背景には、マレーシアと北朝鮮両政府の交渉難航がありそうだ。

 スブラマニアム保健相は26日、遺体の処遇などについて同日中にも発表があると説明。ザヒド副首相はマレーシア外務省が27日にも声明を出すとの見通しを示したが、28日になっても公式発表はない。

 北朝鮮政府は「遺体はキム・チョルという外交官」と主張し、事件直後から即時の引き渡しを要求。マレーシア政府は親族への返還を最優先させるなどとして拒否したが、北朝鮮は、平壌の在北朝鮮マレーシア大使館の職員やその家族計9人の出国を禁止する事実上の「人質」策を取り、対抗してきた。

 マレーシア側は北朝鮮との交渉で9人の帰国と安全確保を最優先にする方針だ。交換条件として、遺体の北朝鮮への送還や、クアラルンプールの北朝鮮大使館内に潜伏している北朝鮮籍の重要参考人らの帰国容認などが挙がっているとみられる。交渉は1カ月以上続いており、ここ数日の混乱は、交渉が合意直前で頓挫したためとの見方も出ている。

 また、仮に合意に達しても、マレーシア政府は、自国の9人が北朝鮮を出て安全な場所に移るまで内容を公にしない可能性が高い。北朝鮮に対して何らかの譲歩は避けられず、国内世論から「弱腰」との批判を受けないためにも、マレーシア側は慎重な対応を取ることになりそうだ。


正男氏遺体は病院に=北朝鮮と依然交渉中―マレーシア保健相
時事通信 3/28(火) 16:50配信

 【クアラルンプール時事】マレーシア国営ベルナマ通信などによると、スブラマニアム保健相は28日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の遺体はクアラルンプール市内の病院にあると述べた。

 また、「外務省と北朝鮮の交渉は続いている」と語り、遺体の取り扱いはまだ決まっていないことを明らかにした。

 複数の地元紙は、遺体が26日に病院から運び出され、27日夜に戻されたと報道。これに関し、保健相は「私が知る限り、遺体は常に病院にあった」と指摘。遺体が火葬されたとの臆測も否定した。

 保健相はまた、正男氏の親族を待っているが、残念ながらマレーシアに現れないため、外務省が遺体の取り扱いを検討していると説明した。


金正男氏の遺体、依然としてクアラルンプールに=マレーシア保健相
ロイター 3/28(火) 16:25配信

[クアラルンプール 28日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアの空港で殺害された事件に関連し、マレーシアのスブラマニアム保健相は28日、同氏の遺体はまだクアラルンプールに安置されていると明らかにした。遺体が間もなくマレーシアを離れるとの報道を受けてコメントした。

27日、遺体が病院から葬儀場に移送され、北京へ向かう航空機に乗せる準備が行われているとメディアは報道。マレーシア紙ニュー・ストレーツ・タイムズは28日、匿名の情報として、遺体は北京から北朝鮮に移送される見通しと報じた。

だが、スブラマニアム氏は「遺体を搬送するために必要な条件について、科学捜査局と検討する必要がある」と説明し、「私たちに関する限り、現状維持に変わりはない」と述べた。

同氏は、外務省と首相府の間で協議が行われていると語ったが、政府はコメントを拒否した。

事件を巡る協議について詳しい情報筋によると、遺体の処遇と在マレーシアの北朝鮮大使館に潜伏しているとみられる3人の北朝鮮国籍の容疑者に対する捜査が、両国の交渉において中心的な問題になっているという。


「北」がマレーシア人解放拒否 交渉決裂か
ホウドウキョク 3/28(火) 15:38配信

合意に至ったとみられていた金正男(キム・ジョンナム)氏殺害をめぐるマレーシアと北朝鮮の交渉は、北朝鮮側が、マレーシア人9人の解放を突然拒否したことが理由で、いったん決裂した可能性が出てきた。
現地メディアによると、マレーシアと北朝鮮は、27日までの協議で、平壌(ピョンヤン)にいるマレーシア人9人の帰国と引き換えに、北朝鮮籍の容疑者ら3人をマレーシアから出国させ、正男氏の遺体も引き渡すことで合意していた。
しかし、北朝鮮側が、マレーシア人解放を拒否したため、マレーシア側も、遺体の移送などを土壇場で取りやめたという。
双方から新たな声明の発表などはなく、協議の行方は不透明となっている。


<金正男氏殺害>マレーシア「クアラルンプールに遺体安置」
毎日新聞 3/28(火) 13:23配信

 ロイター通信によると、マレーシアのスブラマニアム保健相は28日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の遺体について、首都クアラルンプール市内に安置されていることを明らかにした。マレーシア・メディアが遺体がすでに火葬されたなどと報じたことから、現状を説明した。【大前仁】


正男氏遺体どこに? 
時事通信 3/28(火) 10:43配信

910
金正男氏(2010年6月撮影)の遺体をめぐる問題で、マレーシア政府は27日、見込まれていた声明を出さなかった。遺体は今どこに安置されているのか当局の正式な発表がないまま、情報が錯綜している。


正男氏遺体どこに? =声明なし、引き渡し情報錯綜―マレーシア
時事通信 3/28(火) 10:27配信

910
金正男氏(2010年6月撮影)の遺体をめぐる問題で、マレーシア政府は27日、見込まれていた声明を出さなかった。遺体は今どこに安置されているのか当局の正式な発表がないまま、情報が錯綜している。

 【クアラルンプール時事】マレーシアで2月に暗殺された北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の遺体をめぐる問題で、マレーシア政府は27日、見込まれていた声明を出さなかった。

 複数の華字紙は「空港に移されていた正男氏の遺体が27日夜、クアラルンプール市内の病院に戻された」と報じた。当局の正式な発表がないまま、情報が錯綜(さくそう)している。

 ロイター通信によると、スブラマニアム保健相は28日、記者団に対し「遺体を移送したいと要請があった場合、法医学当局と必要な手続きをしなければならない。この点で現状に何ら変化はない」と述べ、事態が行き詰まっていることを示唆した。遺体の扱いについて親族から協力を得られていないとも語ったという。

 華字紙中国報は、正男氏の遺体の状態が懸念される状況になったため、航空会社が遺体の積み込みを拒否していると報じた。マレーシア政府が方針を変更し、遺体の火葬を検討していると伝える情報もある。

 一方、別の華字紙東方日報は、マレーシア政府が北朝鮮との交渉で「遺体の引き渡しを交渉条件にしない」方針だと伝えた。「信頼できる消息筋の話」という。これに先立つ一部報道では、マレーシアと北朝鮮の両政府は、北朝鮮から出国できなくなっているマレーシア人9人を出国させる交換条件で、正男氏の遺体が北朝鮮に引き渡されることになったと報じていた。

 一連の情報について、当局の確認は一切ない。臆測だけが膨らむ格好になっている。マレーシアのアニファ外相は、東方日報に対し、遺体に関しては外務省が28日に発表すると述べたが、これも確認されていない。


正男氏遺体、北移送中止か マレーシア外交官解放難航 現地紙報道
産経新聞 3/28(火) 7:55配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏殺害事件で、マレーシアの中国語紙、中国報(電子版)は27日、北朝鮮側が、事件の参考人ら北朝鮮国籍の3人のマレーシア出国と、正男氏の遺体引き渡しを条件に、平壌に足止めしているマレーシア外交官ら9人の解放に応じたと報じた。その後、北朝鮮側は解放を突然拒否し、遺体移送も中止されたと伝えており、協議の行方は不透明だ。

 同紙は、正男氏の遺体と北朝鮮国籍の男らは、27日夕にマレーシアを出発し、北京経由で平壌に向かう予定と報じた。だが、「遺体の腐乱」を理由に航空会社が移送を拒否し、遺体は同日夜、クアラルンプールの病院に戻された、とした。

 マレーシア当局筋は先立つ26日、遺体が同日、クアラルンプールの病院施設内から、近郊の葬儀場に移送されたと明らかにした。

 同紙は、マレーシア警察が26日、事件で運転手役となった1人の北朝鮮国籍者を特定したとも伝えた。事件に関与したとみられる2等書記官と高麗航空職員は、正男氏の遺体と同じ飛行機で出国する予定だったが、土壇場になって搭乗をキャンセルされたという。


マレーシア・北朝鮮、「交渉」難航か
ホウドウキョク 3/28(火) 7:10配信

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件をめぐるマレーシアと北朝鮮の交渉が、最終段階で難航しているもよう。
事件をきっかけに関係が悪化したマレーシアと北朝鮮は、事態打開に向けた協議を続けているが、交渉は最終段階で難航しているとみられる。
27日は、北朝鮮大使館内にかくまわれているとされている容疑者ら2人が、中国・北京に向かうという情報があったものの、現時点で出国は確認されていない。
マレーシア側は、北朝鮮から出られなくなっている大使館職員ら9人の早期の帰国を北朝鮮側に求めていて、水面下で「事実上の人質交換」が提示されているとみられている。
また、関係者によると、一度、病院から空港に移された正男氏の遺体も27日夜、再び病院に戻った。
今後、協議の中で、双方が妥協点を見い出せるかどうかは不透明で、交渉の行方が注目される。


金正男氏遺体、北移送中止か マレーシア外交官解放拒否 現地紙報道
産経新聞 3/28(火) 1:30配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏殺害事件で、マレーシアの中国語紙、中国報(電子版)は27日、北朝鮮側が、事件の参考人ら北朝鮮国籍の3人のマレーシア出国と、正男氏の遺体引き渡しを条件に、平壌に足止めしているマレーシア外交官ら9人の解放に応じたと報じた。その後、北朝鮮側は解放を突然拒否し、遺体移送も中止されたと伝えており、協議の行方は不透明だ。

 同紙は、正男氏の遺体と北朝鮮国籍の男らは、27日夕にマレーシアを出発し、北京経由で平壌に向かう予定と報じた。だが、「遺体の腐乱」を理由に航空会社が移送を拒否し、遺体は同日夜、クアラルンプールの病院に戻された、とした。

 マレーシア当局筋は先立つ26日、遺体が同日、クアラルンプールの病院施設内から、近郊の葬儀場に移送されたと明らかにした。

 同紙は、マレーシア警察が26日、事件で運転手役となった1人の北朝鮮国籍者を特定したとも伝えた。事件に関与したとみられる2等書記官と高麗航空職員は、正男氏の遺体と同じ飛行機で出国する予定だったが、土壇場になって搭乗をキャンセルされたという。


正男氏遺体、北に引き渡しで合意…マレーシア紙
読売新聞 3/27(月) 23:27配信

 【クアラルンプール=安田信介】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件で、マレーシア紙・中国報(電子版)は27日、正男氏の遺体を北朝鮮に引き渡すことで両国政府が合意したと報じた。

 マレーシア側が、事件の重要参考人とされる北朝鮮大使館のヒョン・クァンソン2等書記官(44)ら北朝鮮人3人の出国も容認する代わりに、北朝鮮側は平壌(ピョンヤン)に足止めしていたマレーシア国民9人の帰国を認めるという。この措置により事実上の幕引きとなる可能性がある。

 同紙は、正男氏の遺体は、27日のマレーシア航空機でクアラルンプールから北京に移送された後、平壌に運ばれると伝えた。ただ東方日報は27日、遺体はマカオに運ばれる予定と伝えており、情報が錯綜(さくそう)している。


<金正男氏>遺体を搬出 マレーシア「北朝鮮と合意」報道
毎日新聞 3/27(月) 21:01配信

 【ジャカルタ平野光芳】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、金氏の遺体が26日、安置場所のクアラルンプール市内の病院から搬出されたことが、関係者への取材で分かった。搬出先は不明だ。

 地元華字紙「中国報」(電子版)は27日、遺体が、事件に関与した疑いがある北朝鮮籍の男らと合わせて北朝鮮に空路で移送される見通しだと伝えた。北朝鮮国内では、在北朝鮮マレーシア大使館の職員や家族ら9人が出国を禁止されて事実上の人質となっており、マレーシア側は9人の出国を交換条件として、両政府が合意したという。だが、マレーシア政府は公式発表をしていない。遺体が火葬されたかどうかも不明だ。

 また同紙によれば、マレーシア警察の警官4人が26日、クアラルンプールの北朝鮮大使館に立ち入った。同大使館内には2等書記官の男ら事件に関与した疑いがある3人が潜伏していると言われ、事情聴取が行われたとみられるという。この警察の立ち入りが両政府の合意の一環だった可能性もある。


正男氏遺体、北朝鮮に引き渡しへ=マレーシア人は出国―現地紙
時事通信 3/27(月) 20:37配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、マレーシア紙・中国報(電子版)は27日、マレーシアと北朝鮮が、北朝鮮に留め置かれているマレーシア人9人を出国させる一方、正男氏の遺体を北朝鮮に引き渡すことで合意したと報じた。

 
 合意によれば、事件の重要参考人である在マレーシア北朝鮮大使館の二等書記官ら北朝鮮人3人のマレーシアからの出国も認められるという。両国の交渉は大詰めを迎えているもようで、近く合意が発表される見通しだ。

 マレーシア紙・東方日報(電子版)によると、正男氏の遺体は26日にクアラルンプール市内の病院からクアラルンプール国際空港の貨物センターに移されたとの情報がある。マレーシアのアニファ外相は同紙に対し、遺体について外務省が28日に発表すると述べた。

 ただ、同紙は遺体がマカオに運ばれる予定だとする一方、中国報は北京経由で平壌に移送される見通しだと報道。情報は錯綜(さくそう)している。

 事件を受けて関係が悪化した両国は、領内にいる相手国民の出国を禁止。マレーシア政府は自国民の出国実現に向けて北朝鮮と協議を行っていた。

 北朝鮮は遺体の即時引き渡しを要求したが、マレーシアは応じてこなかった。マレーシア警察のイブラヒム副長官によれば、正男氏の家族は遺体の取り扱いをマレーシア政府に託したという。


「金正男氏の遺体引き渡しで合意」と中国語紙が報道 マレーシアと北朝鮮
産経新聞 3/27(月) 20:18配信

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、マレーシアの中国語紙、中国報(電子版)は27日、正男氏の遺体と容疑者の北朝鮮への引き渡しと、北朝鮮にいるマレーシア人9人の帰還で、両国政府が合意したと報じた。これにより、正男氏の遺体が北朝鮮に向けて移送されることになると伝えている。

 同紙によると、正男氏の遺体は27日夕のマレーシア航空便でクアラルンプールから北京に向かい、その後、北朝鮮に向かう見通しという。(シンガポール支局)


北朝鮮とマレーシアが手打ち? 正男氏遺体めぐり新たな動き
J-CASTニュース 3/27(月) 18:56配信

 北朝鮮の金正男氏の暗殺から40日以上が経ち、新たな局面を迎えている。正男氏の遺体が病院から移送されたとマレーシアメディアがいっせいに報じ、それと前後する形で、マレーシアの警察官がクアラルンプールの北朝鮮大使館を訪れ、事件との関係が疑われる人物から事情聴取を行ったとみられるためだ。

 こういった動きは、マレーシアと北朝鮮何らかの合意に至った結果だとも指摘されている。マレーシア政府は2017年3月26日、同日中にも何らかの発表があると説明していたが、27日夕方時点でも発表は行われておらず、詰めの交渉が難航している可能性もある。

■「宗教的儀式」のために移送、と報道

 正男氏の遺体は、殺害された2月13日から、司法解剖のためにクアラルンプール市内の病院に安置され、引き渡しを求める北朝鮮側とマレーシア政府との攻防が続いていた。マレーシアのザヒド副首相は3月15日、正男氏の子どもからDNAサンプルの提供を受けて遺体の身元を確認したことを明らかにし、マレーシア警察のイブラヒム副長官は翌16日、「遺族が政府に(遺体の取り扱いを)任せたと理解している」と説明。マレーシア政府がどう対応するかに注目が集まっていた。

 現地紙のニュー・ストレートツ・タイムス(電子版)によると、トヨタのミニバン「ヴェルファイア」が3月26日14時頃、遺体が安置されている病院に入り、すぐに出て行った。同紙は、ミニバンが病院から出ていく様子の写真を

  「金正男氏の遺体が病院から運び出された」

という説明つきでウェブサイトに掲載。情報筋の話として、遺体は「宗教的儀式」のために移送されたと報じた。国営ベルナマ通信は、この車の出入りまでは病院入口の門は厳重に警備され、常に閉まった状態だったが、車が去ってからはわずかに開いており、人が行き来する様子も見られるなど、警備が緩くなったと指摘している。

「人質外交」に妥協迫られたとの見方も
 ただ、今後の遺体の扱いについては諸説が報じられている。ニュー・ストレートツ・タイムスは

  「遺体が火葬されるのか、土葬されるのか、それとも再び霊安室に戻されるのかは明らかではない」

とするにとどめているが、韓国の聯合ニュースは

 「マレーシア政府は前日から正男氏の遺体引き渡しを要求する北朝鮮と非公開で協議を進めてきた。現地外交筋は北朝鮮に引き渡すために遺体が火葬された可能性を指摘する」と「火葬」説をとる。

 中国語紙「中国報」は、3月26日に警察官4人が2時間30分にわたって北朝鮮大使館を訪れ、事件への関与が疑われている二等書記官や国営高麗航空職員ら3人への事情聴取を行ったと報じた。北朝鮮側が事情聴取に応じる代わりにマレーシア側は遺体の引き渡しに応じた可能性もあり、韓国の英字紙、コリア・ヘラルドは、

  「(平壌の大使館員ら)マレーシア人9人が北朝鮮から出られなくなったり、北朝鮮政府の非協力的な態度が原因で捜査が暗礁に乗り上げたりと、マレーシアにとっては、今回の事案は国内的にも国際的にも政治的重荷になってきた」

として、北朝鮮の「人質外交」が原因でマレーシア側が「合意」せざるを得なかった可能性を指摘している。

「遺族がマカオで受けとる調整」か
 一方で、遺体は家族に引き渡されるとの説もある。マレーシアの英字紙「ザ・サン・デイリー」は3月27日、

  「遺体は送還の前に、葬儀場とみられる不明な場所に移送されたことが分かっている」
  「正男氏の遺族と連絡を取っている外務省が、明日までに遺族が遺体をマカオで受けとることができるように調整しているとみられている」

と報じた。

 スブラマニアム保健相保健相は3月26日、正男氏の遺体の取り扱いを急ぎたい意向を表明、保健省と外務省、首相府、北朝鮮との協議が続いていると説明し、

  「発表は今日にもあるだろう」

と話した。遺体が北朝鮮に送り返されるかどうかについては、

  「分からないが、まもなく決定があると聞いている。ナジブ首相が発表する」

と応じたが、3月27日夕方時点で、マレーシア政府からの発表はない。


正男氏の遺体 病院から搬出
ホウドウキョク 3/27(月) 13:23配信

マレーシアで起きた北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害事件で、遺体が、これまで安置されていた病院から運び出されていたことがわかった。北朝鮮側に引き渡されたかどうかは、わかっていない。
マレーシア当局関係者筋によると、金正男氏の遺体は26日午後、安置されていた病院から、ほかの場所に移されたとみられている。
マレーシアと北朝鮮は25日、クアラルンプール市内で、非公開の協議を行い、北朝鮮から出ることのできないマレーシア大使館員ら9人の早期帰国や、病院に安置されている正男氏の遺体の取り扱いなどについて、話し合っていた。
一方、北朝鮮大使館には26日、大使館職員を含む容疑者らの事情聴取を行うため、事件後初めて、マレーシア警察の捜査員4人が、建物の中に入ったという。


正男氏殺害、マレーシア警察が北大使館で聴取へ
読売新聞 3/27(月) 12:21配信

 【クアラルンプール=安田信介】マレーシア紙「中国報」(電子版)によると、北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏殺害事件を捜査するマレーシア警察の担当者が26日、事件の容疑者ら3人を事情聴取するためクアラルンプールの北朝鮮大使館に入った。

 両国関係は事件を機に悪化し、双方が国内にいる相手国の国民の出国を禁止。両国は事態打開に向け交渉を進めており、マレーシアは大使館員ら9人を出国させるよう求めている。北朝鮮は交換条件として正男氏の遺体引き渡しに加え、マレーシア警察が事件の重要参考人としている北朝鮮大使館のヒョン・クァンソン2等書記官(44)らを帰国させるよう求めているとされる。

 ヒョン氏らは大使館内にかくまわれているとみられている。北朝鮮が警察による事情聴取を認めたことで、交渉に何らかの進展があったとの見方が出ている。


金正男氏殺害 事件でマレーシア政府声明発表へ 遺体北移送など説明か
産経新聞 3/27(月) 10:23配信

 【シンガポール=吉村英輝】北朝鮮の金(キム)正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏殺害事件で、マレーシア政府は27日、事件に関する声明を発表する見通しだ。北朝鮮側への遺体引き渡しを含めた説明が行われる可能性がある。マレーシア警察が事件に関与したとして聴取を要求している北朝鮮大使館の2等書記官らへの捜査状況も焦点だ。

 正男氏の遺体は、クアラルンプールの病院施設内から26日、近郊の葬儀場に移送されたとみられる。遺体は火葬の後、北朝鮮側に引き渡される可能性がある。

 北朝鮮側は当初から遺体の引き渡しを要求し、遺体は北朝鮮国籍の男性「キム・チョル」で正男氏ではないと主張。死因も「心臓発作」などとしてきた。

 これに対しマレーシア政府は、海外の家族からのDNA検査から遺体を正男氏と特定し、猛毒の神経剤VXを使った毒殺と断定、遺体は「家族に引き渡す」としてきた。しかし、家族からの申し出はこれまでなく、北朝鮮側への引き渡しにも応じる姿勢に態度を軟化させてきている。

 一方、事件は北朝鮮国営の高麗航空職員ら容疑者2人と在マレーシア北朝鮮大使館の2等書記官が関与し、大使館内に潜伏しているとみられる。両国は互いの国民を出国禁止にする事態にまで関係が悪化。マレーシア政府は、北朝鮮国内に足止めされている同国人らの安全な帰国が「最優先」として、北朝鮮側と協議を続けている。


高麗航空職員と北朝鮮大使館2等書記官
時事通信 3/27(月) 9:01配信

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金正男氏殺害事件でマレーシア警察が行方を追う高麗航空職員キム・ウギル容疑者(左)とヒョン・クァンソン在マレーシア北朝鮮大使館2等書記官=同警察が2月22日提供


正男氏遺体、マレーシアきょうにも北移送か 大使館員聴取
産経新聞 3/27(月) 7:55配信

 【シンガポール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏殺害事件でマレーシア当局筋は26日、産経新聞に正男氏の遺体が同日、クアラルンプールの病院施設内から、近郊の葬儀施設に移送されたと明らかにした。ザヒド副首相は北朝鮮との交渉に関し27日に声明を発表するとしており、遺体は同日中にも北朝鮮に向けて移送される可能性がある。

 病院からの遺体搬送には警察が警備に当たったという。遺体は殺害2日後の先月15日、同病院に移送され、司法解剖が行われた。

 北朝鮮は遺体について、北朝鮮国籍の男性「キム・チョル」であり正男氏ではないと主張、遺体の引き渡しを求めていた。

 一方、中国語紙、中国報(電子版)は26日、マレーシア警察の警官4人が26日、クアラルンプールの在マレーシア北朝鮮大使館に立ち入ったと報じた。マレーシア政府が重要参考人として北朝鮮側に聴取協力を求めている2等書記官ら3人への聴取がなされたという。事件後、警察が大使館に入るのを認められたのは初めて。

 マレーシアと北朝鮮は捜査手法や遺体の取り扱いをめぐって対立し、互いの国民を出国禁止にする事態にまで関係が悪化。13日から外交協議を続けてきた。

 北朝鮮側は最近、交渉のために新たな外交団をマレーシアに送り込んだとの情報もあり、協議が大詰めを迎え、何らかの合意に至ったとの見方が出ている。


「金正雲氏と正男氏、北京で同席」…朝日「スクープ」に矛盾する記事
産経新聞 3/27(月) 7:55配信

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北朝鮮の金正雲(正恩)氏と中国の胡錦濤国家主席との「会談」に、金正男氏が同席していたと報じた2009年6月18日付の朝日新聞1面の記事(写真:産経新聞)

 ■2月15日付では「面識なかった」

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害されてから1カ月半。衝撃的な事件によって、異母兄弟の関係や正男氏を保護してきたとされる中国と北朝鮮の関係が改めて脚光を浴びている。そうした中、8年前の「連続スクープ」で両氏に直接面識があると報じた朝日新聞が最近、既報と矛盾する記事を掲載。過去の特ダネの信憑(しんぴょう)性を自ら損ねるという異例の状況が生まれている。(原川貴郎)

 ◆中国を極秘訪問

 「正雲氏訪中に正男氏も同席」

 2009年6月18日付の朝日新聞朝刊1面は、こんな見出しを付けた記事を掲載した。「北朝鮮の金正日総書記の三男、正雲氏が極秘に訪中し、胡錦濤・中国国家主席と北京で会談」した際、「正男氏は胡主席と面識があり、紹介者として側近とともに列席」していたと報じた(※当時は正恩氏を正雲氏と表記)。

 その2日前の16日に朝日は、「正雲氏が、金総書記の特使として中国を極秘に訪問」し、「胡錦濤国家主席らと初めて会談、後継者に内定したことが直接伝えられた」と朝刊1面トップで報道した。18日の記事は16日の続報で、いずれも峯村健司記者の署名による北京発の「スクープ」だった。

 ただ、先月13日の正男氏殺害後の朝日の記事には、かつて中国国家主席と同席するほどだった異母兄弟の間柄についての紹介はなく、代わりに次のような説明があった。

 「正男氏と正恩氏は別々の場所で育てられ、面識もなかったという」(2月15日付朝刊9面)

 ◆各方面から疑問

 実は09年6月の朝日の一連の報道には直後から「誤報」と指摘する声が各方面で上がっていた。

 中国外務省の報道官は記者会見で、「報道された事実は存在しない」「まるで(スパイ小説の)『007』を読んでいるようだ」などと明確に否定。中国の武大偉外務次官(当時)も、訪中した自民党議員に対し、「全くそういう事実はない。正雲氏は中国に一度も来たことがない。なぜあのような記事が出たのか。日本のメディアはしっかりしているはずなのに」と語った。

 北朝鮮の2度目の核実験の約3週間後の報道だっただけに、専門家からも「だいたい、中国が北朝鮮の核実験に怒っているこの時期に、“首脳会談”を受け入れるはずがない」(重村智計早大教授・『WiLL』09年8月号)などと疑問が呈された。

 しかし、朝日側は当時、中国外務省の会見を踏まえた毎日新聞社の問い合わせに、「ご指摘いただいた北朝鮮についての一連の報道は、確かな取材に基づき記事にしたものです」とコメント。さらに「朝日新聞『金正雲・胡錦濤会談』大虚報のケジメの付け方」の見出しで記事を掲載した「週刊新潮」の編集部に対して抗議文を送付し、記事と見出しについて謝罪と訂正を求めるなど自社報道に強い自信を見せていた。

 ◆正誤に言及せず

 09年6月18日付の峯村記者の記事と相反する事実を伝えた今年2月の朝日報道は、09年6月当時もソウル駐在だった牧野愛博記者によるソウル発の署名記事だ。

 兄弟間の面識をめぐっては、当の正男氏自身が「平壌では住んでいる場所が違ったので、弟とは全く面識がない」(11年1月の東京新聞の五味洋治氏とのインタビュー)と説明している。韓国の情報機関によれば、正男氏は12年4月に正恩氏に送った手紙に「私たちは一度も顔を合わせたことのない兄弟だ」と記しており、産経新聞社は2月、これを報じた。事件後、韓国や欧米のメディアも2人に面識はなかったとの情報を伝えている。

 牧野記者も横並びに伝えたが、朝日は強い自信を見せていた特ダネをさりげなく訂正したのか。09年6月18日の記事が誤報なら、その2日前の「世界的スクープ」(当時の船橋洋一・朝日新聞社主筆)の第一報の信憑性も改めて問われることになる。

 産経新聞社は今月21日、少なくとも正恩氏と正男氏との面識の有無について矛盾する2つの記事について、どちらが正しいか朝日新聞社広報部に問い合わせた。

 同広報部は24日、「2つの記事は、それぞれの記者が信頼する取材相手からの情報に基づいて執筆いたしました」とファクスで返答した。しかし、記事の正誤について言及しなかった。


金正男暗殺の20年前の全く同じ日に従兄弟も「処刑暗殺」されていた あまりにも多過ぎる共通点
現代ビジネス 3/27(月) 7:01配信

やはり亡命先で殺害された
 金正日の長男・金正男氏がマレーシアで殺害されてから、早くも1ヵ月半が経とうとしている。さまざまな状況から見て、金正男氏の殺害には北朝鮮が絡んでいる疑いが濃厚だが、北朝鮮が事件への関与を認めることは、今後も絶対にないだろう。過去、明らかに北朝鮮が関与したと見られているテロ事件についても、北朝鮮が関与を認めたことは一度もないのだ。

 北朝鮮が国家ぐるみで事件に関与しているならば、犯行は周到な計画なもとに実行され、証拠は完全に隠滅され、犯人は巧妙に逃亡しているはずである。だから、捜査は遅々として進まない。今回の事件もその例に漏れない。

 こうした事件は、その後の捜査と事件関係者の部分的な告白によって、長い歳月のうちに少しずつ真相が明らかになってゆくものなのである。あたかもタマネギの皮が1枚ずつはがれていくように。

 ここでは1997年に起きた「李翰英(イ・ハニョン)殺害事件」を通して、北朝鮮による暗殺テロの前例とその顛末を見渡してみたい。

 金正男氏暗殺のちょうど20年前。1997年2月15日、ソウル近郊の城南市書峴洞・現代アパート(418棟1402号)のエレベーター前で、1人の男性が拳銃で撃たれるという事件が発生した。被害者は銃弾2発を頭部に受けて重体に陥り、付近の病院に搬送されたが、10日後に死亡。犯人は現場から逃走した。

 当初からこの事件は怨恨などによる単純な殺人事件ではないと見られていた。というのは、殺害されたのが北朝鮮からの亡命者・李翰英氏だったからである。李氏はこのアパートの知人の家に一時起居していた。

 李翰英氏は、金正日の内縁の妻・成恵琳(ソン・ヘリム)の姉の息子で、本名は金一男(キム・イルナム)。金正恩や金正男にとっては従兄弟にあたる。金正日は叔父にあたる人物。1960年に平壌で生まれ、78年にモスクワ言語大学文学部に入学、卒業後にはジュネーヴの大学に留学していたが、1982年10月に韓国へ亡命。87年に韓国放送公社(KBS)に入社してロシア語の放送プロデューサーとなっていた。

 韓国側では李氏に整形手術を施し、亡命の事実ははもちろん、13年間にわたり、動向を一切公開しなかった。しかし、96年に叔母である成恵琳の一家がモスクワに脱出。李氏はこの脱出を助けたという。

 その後、李氏は自分の身分を明かして北朝鮮の体制を批判し始めた。1996年には北朝鮮支配層の内情を暴露した書籍を韓国で出版している。このことにより、北朝鮮から頻繁に脅迫を受けていた。

「スパイにやられた」
 李氏の殺害を受けて、当局は管轄の警察署に捜査本部を設置し、直ちに捜査を開始した。李氏の殺害を目撃した周辺住民の証言によると、犯人は2人組。1人はバーバリーコートを着ていたことがわかっている。李氏は犯人らと言い争った末に拳銃で撃たれたという。また、李氏は意識を失う前に周囲に「スパイにやられた」という言葉を残していた。

 警察の聞き込みによって、事件の発生前に李氏の身辺を執拗に調査していた人物がいたことも明らかになった。

 事件の10日前、李氏が身を寄せていた知人宅に電話局の職員を名乗る男が電話をかけ、マンションの部屋番号を尋ねていた。

 また、事件の5日前には不審な2人組の男が李氏の知人宅の周囲をうろついており、事件当日には雑誌記者を名乗る30代の男が李氏の所在と帰宅時間を電話で尋ねるなどしている。

 事件には北朝鮮の関与が疑われた。李氏が殺害された日は、奇しくも金正日の55歳の誕生日の前日。殺害方法も事故や自殺などに偽装せず、まるで処刑でもするように射殺している。

 殺害に用いられた拳銃も北朝鮮の犯行であることを暗示していた。現場からは犯行に用いられた拳銃の薬莢が発見されたが、この薬莢から犯行に使用されのは6.35ミリブローニング拳銃であることが判明。過去に韓国に派遣された北朝鮮の工作員がこの拳銃を使用した前例がある。

 また、この拳銃は軽量小型で携帯に便利だが、貫通力が弱いため、暗殺を担当する工作員は必ず2発以上発射してとどめを刺すように教育されるという。これは李氏の殺害方法と一致する。

 警察が注目したのは、犯人が李氏の住所を正確に把握していたということである。李氏は職場の同僚にすら自宅住所を明かしていなかった。捜査本部は犯人が何らかの方法で李氏の個人情報を入手していたと見て、情報の入手経路を中心に捜査を展開した。その結果、何と李氏の個人情報が警察の個人情報照会システムから漏れていたことが明らかになった。

 事件の2週間前、犯人はソウル市内の興信所に電話で李氏の住所照会を依頼。興信所の所長は現職の警察官に住所照会を頼み、得られた個人情報を犯人に教えたという(捜査の過程で、この興信所の所長と情報を漏らした警察官は逮捕されている)。

 犯人は興信所に報酬を払い込む際に、銀行の窓口を利用していた。この銀行の監視カメラには犯人の姿が映っており、振り込み用紙には犯人の自筆のサインと指紋が残っていた。これらは大きな手掛かりになると思われた。

金正男暗殺事件との共通点
 捜査本部は監視カメラの映像をもとに犯人のモンタージュ写真を作成。260万枚もの手配ビラを印刷して配布した。ところが、反響はまったくなし。銀行強盗事件の場合には必ず一般人からのタレコミがあるのに、この事件のモンタージュにはまったく反応がなかったという。

 振り込み用紙から採取した指紋の照会も行われたが、これも成果がなかった。韓国では18歳以上の住民には指紋の登録が義務づけられているため、指紋の照合に失敗したということは、犯人が国外から来た者であることを意味している。つまり、韓国に派遣された工作員である可能性が高い。

 警察は5ヵ月間、懸命の捜査を続けた。捜査本部は李氏と債務関係や親族関係を持つ200人あまりの人物を取り調べた。捜査線上に浮かんだ容疑者は9,000人、電話通話の照会は3,000件、宿泊施設に対する聞き込みは5,500件に及んだ。しかし、ついに犯人にたどり着くことはできなかったのである。

 事件の真相が明らかになるには、かなりの時間を要した。事件から9ヵ月後の97年11月、北朝鮮から派遣された夫婦工作員が逮捕され、李氏は北朝鮮の社会安全部所属の特殊工作班員によって殺害されたことを自白した。殺害の実行犯は、北朝鮮に帰国後、「英雄称号」を授けられ、再度の韓国潜入に備えて整形手術まで受けたという。

 事件から13年後の2010年になって、新たな事実が明らかになる。この年の8月、韓国に居住する脱北者の情報を収集し、北朝鮮に提供した疑いで60代の男が逮捕された。

 この男は1996年から10年以上にわたって、北朝鮮の工作員に接触し、脱北者の動静や反北朝鮮活動を報告していたという。この男は1997年ごろ、北朝鮮工作員から「李翰英氏を殺害せよ」という指示を受けたことがあったと自白している。

 李翰英殺人事件は①複数の実行犯、②周到な下準備、③巧妙な逃走、④証拠の徹底した隠滅、といった点で、金正男殺人事件と通じるものがある。

 マレーシア警察の懸命の捜査が続いているようだが、おそらく、事件の真相が明らかになるまでには、相当な時間を要するだろう。

 すでに、事件発生からかなりの時間が経過し、巷間の関心も薄れつつあるようである。しかし、時間はかかろうとも、事件の真相は徐々に明らかになってゆくはずである。

 事件を風化させず見つめ続けること。これこそ、今回のような国家の関与が疑われるテロ事件に向き合う正しい姿勢だと思われる。


金正男氏殺害 正男氏の遺体、北へ移送か…マレーシア、27日中にも
産経新聞 3/27(月) 1:58配信

 【シンガポール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、マレーシア当局筋は26日、産経新聞に正男氏の遺体が同日、クアラルンプールの病院施設内から、近郊の葬儀施設に移送されたと明らかにした。ザヒド副首相は北朝鮮との交渉に関し27日に声明を発表するとしており、遺体は同日中にも北朝鮮に向けて移送される可能性がある。

 病院からの遺体搬送には警察が警備に当たったという。遺体は殺害2日後の先月15日、同病院に移送され、司法解剖が行われた。

 北朝鮮は遺体について、北朝鮮国籍の男性「キム・チョル」であり正男氏ではないと主張、遺体の引き渡しを求めていた。

 一方、中国語紙、中国報(電子版)は26日、マレーシア警察の警官4人が26日、クアラルンプールの在マレーシア北朝鮮大使館に立ち入ったと報じた。マレーシア政府が重要参考人として北朝鮮側に聴取協力を求めている2等書記官ら3人への聴取がなされたという。事件後、警察が大使館に入るのを認められたのは初めて。

 マレーシアと北朝鮮は捜査手法や遺体の取り扱いをめぐって対立し、互いの国民を出国禁止にする事態にまで関係が悪化。13日から外交協議を続けてきた。

 北朝鮮側は最近、交渉のために新たな外交団をマレーシアに送り込んだとの情報もあり、協議が大詰めを迎え、何らかの合意に至ったとの見方が出ている。


正男氏遺体で「近く声明」…マレーシア保健相
読売新聞 3/27(月) 1:25配信

 【クアラルンプール=安田信介】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏殺害事件で、マレーシアのスブラマニアム保健相は26日、正男氏の遺体の取り扱いについて、「政府の決定に関する声明を間もなく発表する」との見通しを明らかにした。

 国営ベルナマ通信が伝えた。27日にも発表される可能性がある。

 北朝鮮は、正男氏の遺体の引き渡しや、事件の重要参考人とされている北朝鮮大使館のヒョン・クァンソン2等書記官(44)らの帰国をマレーシア側に強く求めてきた。また、平壌にいるマレーシアの外交官や家族ら9人の出国を禁止しており、出国を求めるマレーシア側との交渉が大詰めを迎えた模様だ。

 一方、地元紙「ブリタ・ハリアン」(電子版)など複数の地元メディアによると、マレーシア当局は26日、正男氏の遺体を安置先のクアラルンプールの病院から別の場所に移した。


正男氏遺体、火葬のため搬出=きょう政府声明か―マレーシア
時事通信 3/27(月) 0:56配信

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金正男氏殺害事件でマレーシア警察が行方を追う高麗航空職員キム・ウギル容疑者(左)とヒョン・クァンソン在マレーシア北朝鮮大使館2等書記官=同警察が2月22日提供

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、正男氏の遺体は26日午後、安置されていたクアラルンプール市内の病院から搬出された。

 マレーシアの華字紙・中国報(電子版)などが伝えた。運び出された遺体は火葬場に送られ、火葬後の遺灰は北朝鮮側に引き渡される見通しという。マレーシア政府は27日、遺体の扱いを含め、同事件をめぐる北朝鮮との交渉結果について声明を発表するとみられる。

 英字紙ニュー・ストレーツ・タイムズ(電子版)も関係者の話として、正男氏の遺体は「宗教儀式」のため、別の場所に移されたと報じた。正男氏は2月13日にクアラルンプール国際空港で殺害され、遺体は約40日間、市内の病院に安置されていた。

 マレーシアのザヒド副首相は26日、外務省が北朝鮮との交渉進展に関する公式声明を27日に発表するだろうと説明。カリド警察長官も正男氏の遺体搬出について、メディアに「あす(27日)の情報を待ってほしい」と述べた。

 星洲日報によると、マレーシアと北朝鮮は事件処理をめぐり、既に何らかの合意に達したという。

 一方、中国報によれば、マレーシアの警官4人が26日、事件の重要参考人に事情聴取するため、在マレーシア北朝鮮大使館に入ることを初めて認められた。警察は、事件に関与したとされる同大使館の2等書記官や高麗航空職員ら3人が大使館の中にいるとみて、北朝鮮に聴取の協力を求めたが、北朝鮮側はこれまで応じていなかった。

 4人の警官は約2時間半にわたり大使館に滞在したという。


北朝鮮高官らマレーシア入り
ホウドウキョク 3/26(日) 14:44配信

金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害事件をめぐって、北朝鮮の高官らがマレーシア入りし、正男氏の遺体の取り扱いなどについて、マレーシア政府と協議した。
協議は25日、クアラルンプール市内の政府関連施設で、およそ8時間にわたって非公開で行われ、市内の病院に安置されている正男氏の遺体の取り扱いや、北朝鮮大使館にいるとみられる容疑者らの事情聴取について、話し合われた。
このほか、マレーシア側は、北朝鮮にいる自国の大使館員ら9人の早期帰国を求め、今後の協議で、北朝鮮側がどのような条件を出すのか、注目されている。


正男氏暗殺 総連首脳は北犯行と判断 内部に正恩氏批判 部下へは「米韓謀略」
産経新聞 3/26(日) 7:55配信

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金正男氏殺害に関する朝鮮総連のスタンス(写真:産経新聞)

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)首脳が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏殺害事件について、北朝鮮当局による犯行と判断していることが25日、分かった。北朝鮮の在外公館・準組織幹部が、事件関与を否定する当局と異なる見解を示したのは初めて。朝鮮総連関係者が明らかにした。朝鮮総連幹部らが内部向けには米韓両国の謀略による犯行と説明していたことも判明したが、組織内では犯行を主導できる立場にあった正恩氏への批判が相次いでいる。

 関係者によると、朝鮮総連の首脳が2月13日の事件後、別の幹部に事件の概要を説明した。この際、首脳は「北朝鮮による犯行だ。事件には(2013年に正恩氏に粛清された)張成沢(チャン・ソンテク)氏らが関係している」と分析した。張氏は正恩、正男両氏の義理の叔父で、正男氏に経済的支援を行っていたとみられることから、首脳は正男氏殺害が張氏関係者粛清の一環として実行に移されたとの認識を示した。

 一方、北朝鮮は事件後、朝鮮総連に対して正男氏の殺害に関する具体的対応を指示していない。このため、朝鮮総連は犯行に関する公式見解を外部に明らかにしていない。

 だが、複数の朝鮮総連幹部らは事件後、内部の非公式会合で「遺体は正男氏と確認されていない」「マレーシア当局が(猛毒の神経剤)VXによる毒殺を主張しているだけだ」と部下らに説明。「マレーシアには米中央情報局(CIA)のアジア拠点があり、事件は米韓による謀略である」と断定していた。

 朝鮮総連内では、こうした説明を受けても「正男氏は北朝鮮当局に殺害された可能性が高く、気の毒だ」と正恩氏に反発する声が噴出しており、動揺が広がっている。

 朝鮮総連は産経新聞の取材に対し「応じない」としている。


金正男暗殺事件に“新展開” 捜査線上に北朝鮮籍の謎のVIPが浮上
文春オンライン 3/26(日) 7:00配信

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公開された動画のハンソル氏と見られる男性 ©共同通信社

 金正男氏(当時45)が白昼のクアラルンプール国際空港で暗殺されてから1カ月余が過ぎた今月15日、捜査が動いた。マレーシアのザヒド副首相兼内相が、殺害された男性の身元確認の決め手が正男氏の子供から採取したDNA型だったことを明かしたのだ。

「DNAサンプルを提供した人物について、当局は、“正男氏の子供”とだけ発表しましたが、息子のキム・ハンソル氏(21)と見られています」(外報部記者)

 ハンソル氏の行方をめぐっては事件発生直後から、世界中の関心が集まっていた。

「ハンソル氏が身元確認のために、クアラルンプールを訪れたとの情報も流れましたが、マレーシア警察はこれを否定。現地記者の間では、『ハンソル氏の安全確保のために、否定せざるを得なかったのでは』と言われています」(同前)

 そのハンソル氏の動向が明らかになったのは、今月7日。YouTubeにハンソル氏を名乗る人物が動画を投稿、「私の父、金正男は殺害された」と語ったのである。

「動画を公開した団体は、ハンソル氏の身柄確保にアメリカ、中国、オランダ、匿名の計4カ国の政府が協力していたと発表。これに対して、韓国駐在のオランダ大使が、ノーコメントとしながらも、ハンソル氏と何らかの接触があったことは認めました」(同前)

 この動画公開から3日後に、マレーシア当局は「遺体が正男氏のものであることを確認した」と発表している。

「この時点では、その確認方法は伏せられていましたが、15日の発表で、正式に子供から採取したDNAサンプルを用いたことが明かされたわけです」(同前)

 一方で、マレーシア警察は、今も在クアラルンプール北朝鮮大使館に匿われているとみられる3名の容疑者の行方を追っているが、捜査に新たな展開もあるという。

「マレーシア警察のトップが、“捜査線上にあるVIPが浮上した”と発表したのです。その正体については、はっきりと語りませんでしたが、オフレコで北朝鮮籍の人物であることを認めています。例えばクアラルンプールで長年ビジネスをしている北朝鮮籍の人物などの可能性もある」(現地記者)

 世界を震撼させた事件の真相は、未だ謎に包まれている。


元駐ベトナム大使の息子か=国際手配の容疑者―正男氏事件
時事通信 3/22(水) 18:59配信

 【ハノイ時事】韓国の聯合ニュースは22日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で国際手配されている北朝鮮国籍の4人のうち、リ・ジヒョン容疑者は元駐ベトナム北朝鮮大使の息子だと報じた。

 ハノイの大使館勤務歴があり、要人のベトナム語通訳を担当したとしている。

 マレーシア警察や外交関係者によれば、リ容疑者の父のリ・ホン氏は1980年代以降、2回にわたって駐ベトナム大使を務めた。リ容疑者は84年生まれで、2009年11月から1年3カ月間、ハノイの北朝鮮大使館で働いたという。


北朝鮮が核実験や新たなミサイル発射の可能性 金正恩氏は狂人か合理的か それが問題だ
産経新聞 3/22(水) 10:00配信

 核・ミサイル開発を進める北朝鮮をめぐり、日米両政府に変化が生じている。

 北朝鮮が核拡散防止条約(NPT)から脱退した1993年以降、日米両国を含む国際社会の関心は、いかに北朝鮮の核開発を止めるかに集まっていた。核開発阻止が最重要課題であることに今も変わりはない。

 だが、北朝鮮が一定の核攻撃能力を獲得したとみられる今、北朝鮮に攻撃を思いとどまらせることも喫緊の課題となっている。その表れが、2月10日に安倍晋三首相とトランプ米大統領が発表した日米共同声明だ。

 「核及び通常戦力の双方によるあらゆる種類の米国の軍事力を使った日本の防衛に対する米国のコミットメントは揺るぎない」

 日米両政府の共同文書が核抑止に言及したのは、1975年8月に三木武夫首相(当時)とフォード大統領(同)が発表した共同新聞発表以来、約41年ぶりのことだ。

 安倍、トランプ両氏の共同声明に核抑止が盛り込まれた背景には、トランプ氏が大統領選挙期間中に日本の核武装を容認するような発言を行ったため、米国による「核の傘」の信頼性を確認する必要があったこともある。これに加えて重要なのが、北朝鮮の核・ミサイル開発が着実に進展しているという事実だ。

 北朝鮮は昨年だけで核実験を2回実施し、弾道ミサイル23発を発射した。今年に入っても、弾道ミサイル発射を2回行った。オバマ前米政権は、北朝鮮が非核化の意思を示さない限り対話に応じないとする「戦略的忍耐」政策を取ってきた。この結果、北朝鮮の核・ミサイル開発は事実上、放置されてきた。

 米軍は核兵器を含む圧倒的な軍事力を有している。スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)によると、2015年の米軍事費は5960億ドルで、2位の中国(2150億ドル)を大きく引き離している。外務省幹部は「どう考えたって米軍が本気でやれば、北朝鮮はペシャンコにつぶされる」と語る。

 トランプ米政権は対北朝鮮政策の見直しを進めており、3月16日に安倍晋三首相と会談したティラーソン国務長官は「あらゆる選択肢がテーブルの上に乗っている」と伝えた。「あらゆる選択肢」には「ミサイル基地への先制攻撃」「体制転換」も含まれているとする米紙報道は広く知られている。

 北朝鮮の抑止に向け、米国の能力と意図は示されている。だが、これで十分かといえば、必ずしもそうではない。

 抑止とは、耐え難い損害を与える可能性を示すことで、相手の攻撃を思いとどまらせる効果を狙ったものだ。これが成立するためには、「意図」「能力」「相手の合理性」の3つの条件が必要となる。

 米国が圧倒的な軍事力(能力)を持ち、攻撃を行うシグナル(意図)を送っていたとしても、北朝鮮が合理性に欠け、米軍の能力を見誤れば、挑発行為を見送る可能性が低くなる。

 つまり米軍や自衛隊による北朝鮮の抑止は、最高意思決定者である金正恩朝鮮労働党委員長が合理的かどうかにかかっていることになる。仮に金正恩氏が狂っていれば、トランプ政権による軍事力強化も、日本政府が進める敵基地攻撃能力保有の検討も、むなしい努力となりかねない。

 金正恩氏は国際的孤立を深めることになるにもかかわらず、核実験と弾道ミサイル発射を続けている。側近を次々と粛正し、北朝鮮は2月13日には異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏をマレーシアで殺害したとされる。金正恩氏の合理性に疑問を呈する声があったとしても不思議ではない。

 「相手が合理的であるという前提に基づいて初めて核抑止理論は成り立つが、現在の北朝鮮体制がどこまで合理的なのか、これは幾つか議論の余地がある」

 民進党の神山洋介衆院議員は昨年11月17日の衆院安全保障委員会でこう述べた。政府内では「金正恩氏がパラノイア(妄想症)なのかどうか分からない」(外務省幹部)との声も漏れる。

 一方、金正恩氏の最大の目標は北朝鮮の人々の幸福ではなく、自身の生き残りであり、その意味では合理的であるとの分析もある。外務省幹部は「あの年齢で、あれだけの地位を守れるのは合理的であるという結果かもしれない。金王朝を守るという意味では合理的だとも言えなくもない」と分析する。

 北朝鮮は国際的な経済制裁で経済的苦境に陥っているが、貿易の9割を占める中国は北朝鮮を見放しているわけではない。リビアのカダフィ政権が核開発を放棄した後、2011年に崩壊したことを考えれば、金正恩氏が核開発を「合理的」と判断してもおかしくない。

 日米両国が抑止力を強化し、朝鮮半島有事が発生すれば被害を最小限に抑えるための事態対処能力を持つことが不可欠であることは論を俟たない。

 だが、金正恩氏が狂人を装い、抑止力に対する日米韓3カ国の自信を揺るがせる戦術も考えられる。米政府が日韓両国に対して情報協力を盛んに促すのは、3カ国が連携して北朝鮮内部の動向を見極める必要があるからでもある。金正恩氏は狂っているのか、それとも合理的なのか。それが問題だ。(政治部 杉本康士)


「金正男」長男の告白ビデオ 北朝鮮への3つのメッセージとは
デイリー新潮 3/22(水) 5:58配信

「北風を吹かせる」とは、韓国が折に触れ、北朝鮮を政治的に“利用”することの喩え。朴槿恵大統領(65)に憲法裁が罷免の判決を下したのは3月10日のことだ。一方、金正男の長男が「父は殺された」と動画で告白したのはその僅か3日前。2点を結ぶ、ビデオに込められたメッセージ3つとは。北風を吹かせたのは誰か。

 ***

 長男キム・ハンソルの告白は40秒で、北朝鮮の外交官旅券を示しながら、〈自分は北朝鮮のキム・ハンソルで、妹と母と一緒にいる〉と語ったのだ。かつて直撃取材をしたジャーナリストの宮下洋一氏によると、

「顔の雰囲気も英語の訛りも本人に違いありません」

 ところで、動画公開元は「チョンリマ民間防衛」なる団体。彼らはサイトで、

「先月、緊急の保護を求められ、家族3人を安全のために移動させた」

 とし、オランダ、中国、アメリカとあともう1つの計4カ国が支援してくれたことに感謝を申し述べている。情報不足から様々なミステリーの輻輳を思わせるところ、ひとつずつ解き明かしていくと、

「匿名の残りの1つは我が方。つまり国家情報院の庇護下にあると見ていい」

 と韓国政府関係者。これに首肯するように早大の重村智計名誉教授が解説する。

「まず、『北朝鮮の国民たちへ』という動画のタイトルですが、北の人々は自国のことを『共和国』と呼びます。そのうえ、『チョンリマ』の英語の綴りが、韓国語からの英訳になっている。これらの点から韓国側の、つまり国情院の手になるものと言えるでしょう」

■1987年11月
 メッセージその1に続き、国名を伏せた理由がその2に繋がっている。

「韓国に助けられたとなると北の暗殺の対象となってしまうから。中国からオランダを経由し、最も安全なアメリカにいると私は見ています。北の崩壊を見据えたアメリカがカードとして彼を求めた、要するにハンソルの亡命宣言なんです」(同)

 事実、金正日の甥で韓国に亡命し、金王朝に関する暴露本をものしていた李韓永が銃撃されたのちに死亡しているし、累計3万人超の脱北者に交じる恰好でいまもなお工作員が南進してきているのだ。そんななか、

「1987年11月のことを思い出しました」

 と振り返るのが、産経新聞ソウル駐在客員論説委員の黒田勝弘氏。

「大韓航空機爆破事件が起きたのは、大統領選を1カ月後に控えた時期でした。その後に自殺し損なった金賢姫が韓国側に引き渡されるのが12月15日。大統領選の前日にわざわざ設定し、保守候補の盧泰愚に勢いをつけるものでした」

 爆破事件そのものは北の謀略に他ならないが、その後の処理は、「北による赤化」と対峙してきた国情院がまさに「北風を吹かせた」とも言えるわけだ。

 本誌(「週刊新潮」)は9号で、金正男暗殺犯について国情院OB説を唱え、大要こう記した。

〈朴政権のあとにできるのは急進的な左翼政権。当然、いままでよりも北と近い。常に「北=魔の帝国」でなければならない国情院にそれは悪夢。北の仕業に見せかけ近未来の蜜月関係を回避したく、そのため、国情院における極右的な陣営のOBなどが金正男暗殺を仕掛けたのではないか〉

 北への底なしの敵愾心。これがメッセージその3である。父を殺害して北を走らせ、息子を庇護下に置き、更に北を刺激するかのような「国情院犯行説」を見るにつけ、「どのアラビアの香料もこの手から血の臭いは消せない。ああ!」と夢遊病のなかで呻いたマクベス夫人の運命が頭を過るのだ。

ワイド特集「我が世の春」より

「週刊新潮」2017年3月23日号 掲載


正男氏殺害、フオン被告も予行演習に参加か
読売新聞 3/21(火) 23:02配信

 【ハノイ=吉田健一】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏が2月13日に殺害された事件で、実行犯として殺人罪で起訴されたベトナム人のドアン・ティ・フオン被告(28)が事件の1か月前、事件当日にマレーシアを出国した北朝鮮の男2人とカンボジアに渡航していたことがわかった。

 インドネシア人のシティ・アイシャー被告(25)も1月下旬に別の北朝鮮の男とカンボジアを訪れて殺害の予行演習をしており、犯行グループの入念な準備が改めて浮き彫りとなった。

 関係者の話によると、フオン被告と行動を共にしていたのは、国際刑事警察機構(ICPO)が国際手配したリ・ジェナム(56)、リ・ジヒョン(32)の両容疑者。

 3人は1月13日午後、ベトナム航空機でハノイからプノンペンに入った。フオン被告はプノンペンに数日間滞在し、その間、両容疑者と殺害の予行演習をしたとみられる。

2017年3月14日 (火)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・26

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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リンク:<北朝鮮労働者>殺害事件後もマレーシアに 建設業支える - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:東南アの拉致疑惑に再脚光 マレーシア国営通信が配信 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:容疑者、さらに2人か=監視カメラに不審な男―マレーシア紙・金正男氏事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:なぜ金正男はマレーシアにいたのか? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏殺害、新たに北の男1人が関与か…現地紙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害に別の「北」男性関与か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏の遺体保存、防腐効果は3か月…現地報道 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>被告の女、素手で液体「臭いあった」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:防腐処理、効果は3カ月=正男氏の遺体―マレーシア通信社 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮の核開発はもう停止不能、本気で中国を動かす時が来た - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「海外在住」の息子のDNA使用、金正男氏の身元確認で - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏殺害「北朝鮮とマレーシアは被害者」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏事件 北朝鮮籍の男4人を国際手配 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>書記官ら取り調べを…マレーシア野党党首 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>遺体返還、遺族求めず…マレーシアに委ねる - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「マレーシアも被害者」=正男氏事件は米韓の陰謀―北朝鮮公使 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:息子のDNAで確認=正男氏身元―マレーシア副首相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮容疑者4人を国際手配=正男氏殺害でICPO - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 遺体扱いめぐり家族から「同意書」 マレーシア政府に「一任」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:インターポール、北朝鮮の容疑者4人を国際手配=マレーシア警察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の身元確認、子どものDNAを使用 マレーシア当局 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>遺族は遺体引き渡し求めず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮の暴走止めるには「強硬手段」が必要だ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:対北朝鮮「日本も役割強化」=米で安倍首相メッセージ紹介―河井補佐官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:子どものDNAで金正男氏と確認 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏身元確認、子どものサンプルでDNA鑑定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:新たに北朝鮮籍の男浮上=正男氏事件、容疑者に同行 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>「子供のDNAで」確認 副首相が明かす - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏のDNAは「子供から」 マレーシア副首相明かす - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の身元確認に子どものDNA使用 マレーシア副首相が発表 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害、息子のDNAで身元確認=マレーシア副首相語る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「実行犯」弁護士が...新事実語る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏の遺体に防腐処理…マレーシア副首相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<マレーシア>金正男氏遺体に防腐処置 管理長期化へ - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

<北朝鮮労働者>殺害事件後もマレーシアに 建設業支える
毎日新聞 3/21(火) 20:13配信

 北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏殺害事件の舞台となったマレーシアでは、炭鉱や建設現場に北朝鮮労働者が長年送り込まれてきた。事件で両国関係は悪化したが、マレーシアでは安価な労働力として期待される北朝鮮人が今も働き、さらなる流入の動きさえある。彼らの姿を東部ボルネオ島で追った。

 「ここに来て2年。家族とは一度も連絡を取れていない」。赤道直下の太陽に焼かれた真っ黒な顔のやせた男性は、ぽつぽつと語った。南シナ海に面するサラワク州クアラタタウ。橋の建設現場では約10人の北朝鮮人が働く。橋桁に使う鉄筋を切り、運び上げる作業が1日10時間続く。

 給料は月に1度、たばこ代を支給されるだけで、残りは北朝鮮から派遣されたリーダーが受け取るという。

 2015年の国連の報告では、海外で働く北朝鮮労働者は月平均120~150ドルのみ受け取り、それ以上は国家組織に上納。北朝鮮当局は約23億ドルの収入を得ているという。

 パスポートはリーダーに管理され、現場と近くのバラック宿舎の往復で日々が過ぎる。手持ちのカネがなく休日にも外出できない。

 正男氏殺害事件のニュースは耳にしたことがない。「帰りたいができない。国が帰れというまで働くだけ」。平壌に家族がいるという男性は投げやりな口調でそう言った。

 地元の自治拡大を目指す団体「サラワク人のためのサラワク」によると、サラワク州には15年以上前から北朝鮮労働者が派遣され始めた。外貨を稼ぎたい北朝鮮と安価な労働力を求める地元の利害が一致したのだ。労働環境は過酷だ。3年前には炭鉱の爆発で北朝鮮人ら外国人4人が死亡した。当時のマレーシア副内相は「現地の人間のやりたがらない危険な仕事に彼らが必要だ」とまで言った。

 2月の正男氏殺害事件後、マレーシアはクアラタタウの建設現場で働く北朝鮮人37人を不法滞在容疑で拘束。工事監督役のマレーシア人は「代わりは見つからない」とため息をついた。

 今もマレーシアを目指す北朝鮮労働者はいる。12日、サラワクの州都クチン近郊の雑居ビルに、スーツケースを持った北朝鮮労働者数人が姿を見せた。ショッピングモール建設現場で働くためだ。

 60平方メートルの部屋を月1000リンギット(約2万6000円)で借り、十数人の北朝鮮人労働者が暮らす。「平壌から数日前に来た」。一人の男性はそう答えた。地元建設業者は「厳しい現場は北朝鮮人なしになりたたない構造だ」と話した。【サラワク(マレーシア・ボルネオ島)で林哲平】


東南アの拉致疑惑に再脚光 マレーシア国営通信が配信
産経新聞 3/21(火) 7:55配信

 【シンガポール=吉村英輝】北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件を受け、マレーシア政府が拉致問題にも関心を向けるのではないかとの期待が関係者の間で高まっている。マレーシア国営ベルナマ通信は20日までに、事件が約40年前に起きた拉致疑惑に「再び光を当てた」とする記事を配信した。

 記事は「(今回の殺害事件と拉致疑惑の双方に)北朝鮮の工作員が背後にいるとみられ、最高指導者からの指示によるとされるという、不思議な共通点を共有している」と指摘した。

 拉致疑惑とは1978年8月、自称「日本人」の男2人が派遣会社を通じ、シンガポール沖合での船上パーティーに当時19~22歳のマレーシア人女性4人と当時24歳のシンガポール人女性の派遣を依頼し、女性らが船ごと行方不明になったとされるもの。

 日本人拉致被害者の曽我ひとみさんの夫、ジェンキンスさんは2005年、行方不明になったマレーシア人女性1人の写真について「1980~81年に目撃した平壌の遊園地の売店で働いていた女性と似ている」と証言した。

 東南アジアでは、78年にマカオで北朝鮮に拉致されたとされるタイ人被害者、アノーチャー・パンチョイさん=拉致当時(23)=がいる。「北朝鮮に拉致された人々を救援する会チェンマイ」の海老原智治代表は「マレーシアの政府や市民に、北朝鮮による拉致被害者救出への関心を高めてほしい」と話している。


容疑者、さらに2人か=監視カメラに不審な男―マレーシア紙・金正男氏事件
時事通信 3/18(土) 12:49配信

 【クアラルンプール時事】18日付のマレーシア紙ニュー・ストレーツ・タイムズによると、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件に関し、マレーシア警察のカリド長官は、事件後出国した北朝鮮国籍の4人以外にも容疑者がいる可能性について調べていると述べた。

 同紙は犯行現場のクアラルンプール国際空港の監視カメラに、さらに2人の男が映っていると伝えた。

 同紙によれば、2人のうち、1人はチャン・ナムウンという30代の男とされる。監視カメラの映像では、実行犯の女2人が正男氏の顔に液体を塗りつけ、現場を離れる際、男と擦れ違った。その際、男と実行犯が犯行に関する合図を交わしたとみられる。男は事件の数時間後にマレーシアを出国したという。4人の容疑者の一人オ・ジョンギル容疑者(54)と行動を共にしていたことが分かっている男(30)と同一人物とみられる。

 もう1人は正男氏が襲撃され、インフォメーションカウンターに支援を求めた際、近くにいた。空港内の診療所に向かった正男氏の後を追い、診療所の前を通り過ぎながら中の様子を見るそぶりが映っていたという。

 マレーシア警察は、北朝鮮国籍の容疑者4人と、事件に関与したとみられる在マレーシア北朝鮮大使館の二等書記官ら北朝鮮人3人の計7人の行方を追っている。容疑者4人については、国際刑事警察機構(ICPO)が国際手配した。


なぜ金正男はマレーシアにいたのか?
Wedge 3/18(土) 12:10配信

 米外交問題評議会上席研究員カーランツィックとスナイダーが、同評議会のブログの2月16日付け記事で、金正男暗殺は衝撃であるが、マレーシア等は何のために同人を自由に出入りさせていたのか等謎は深まるばかりだ、と述べています。要旨、次の通り。

 金正男の死は衝撃的である。金正男は2012年北朝鮮が金正恩体制に移行した頃、その持続性につき疑念を呈していた。恐らくこの批判を金正恩は個人的な批判と捉えたのであろう。他方、両者の間には個人的な面識はなかったとの指摘もある。

 金正男は10年以上海外で亡命生活をしており、粛清された張成沢や金敬姫と連携していたと言われる。絶大な権力を持っていた張成沢を粛清するくらいだから金正男暗殺は驚くべきことではない。金正恩が以前から金正男殺害の命令を出していたとの報道もある。

 北朝鮮は世襲制であるが、金正恩には男の跡継ぎは確認されていないので、金正恩に何かあった場合金正男が中国の支援の下に権力掌握に動く可能性もあった。金正男を排除しておけばその可能性はなくなる。

 北朝鮮にとり暗殺は従来から行われてきたことである。1997年金正日は韓国に亡命した親戚の者を暗殺した。しかし暗殺は簡単にできるものではない。リスクがある。金正恩は自らの体制を強化するためには他の方法はないと考えたのかもしれない。

 暗殺は東南アジアの国々との関係で疑問を提起する。北朝鮮は長年マレーシア、シンガポールと関係を維持してきた。最近金正男はマカオよりはこれら両国で長い時を過ごしていたと言われる。中国の支配下にあるマカオで暗殺し中国を怒らすよりもマレーシアで暗殺する方が政治的に良いと考えたのであろう。

 しかし、マレーシアとシンガポールは、なぜ金正男の自由な入国を認めていたのか。北朝鮮は東南アジアの幾つかの国と外交関係を持っているが、マレーシアと北朝鮮は最近査証なし往来に合意していた。金正男は2014年頃からマレーシア、シンガポールに屡々渡航、滞在していたと言われている。なぜか。マレーシアにとっての利益は何か。北朝鮮の工作員がミャンマーやタイで問題を起こしていたことはマレーシアも知っていたはずだ。

 貿易の利益はあるだろう。しかし、両国の貿易は限られている。北との貿易を増やしたいと言っても金正恩にとって脅威と見られている金正男をなぜ自由にさせていたのか。情報が出れば出るほど謎は深まるばかりだ。

出典:Joshua Kurlantzick & Scott A. Snyder, ‘The Death of Kim Jong Nam’(Council on Foreign Relations, February 16, 2017)

疑問は深まるばかり
 正に「疑問は深まるばかり」です。記事は、マレーシアは何の利益のために金正男を自由にさせていたのかと問題提起しますが、貿易上の利益以外の説明はありません。今回も遺体の検視や引き渡しなどにつきマレーシアと北朝鮮の間で激しいやり取りがあったと言われます。

 金正男は、金正恩にとっては、いつの日か自分の体制に挑戦する可能性を持っていました。中国が後ろ盾になっていたことや張成沢(2013年粛清)と近い関係にあった(経済的にも助けていた)こと、また、金正男は中国の開放化を見ており今の北朝鮮の情勢に批判的であったこと等が言われてきました。金正男を担いで亡命政府を海外に樹立しようとの動きも噂されてきました。また、北朝鮮の中で不満が増えているとか、米国などでは北朝鮮を変えるためには結局レジーム・チェンジしかないとの議論も常に出ていました。

 恐怖政府を推進する金正恩が金正男を排除し自分の体制を更に強固にしたいと考えたとしても不思議ではありません。更に金正男に出されていた帰国命令に同氏が従わず海外亡命を望んでいたとの未確認情報もあります。韓国の李炳浩国家情報院長は国会に対し、2012年以来金正男殺害の指令が出ていた、と言っています。

 北朝鮮には政治粛清の歴史があります。1997年には、金正日の妻であった成恵琳の甥の李韓永(1982年に韓国に亡命)が北朝鮮工作員により殺害されました。

 2011年金正恩体制に移行した時には、一部に北朝鮮が変化するのではないかとの期待も持たれましたが、金正恩体制は今や独裁化、恐怖政治を益々強め、核・ミサイル開発等を進め国際社会に挑戦しています。北朝鮮に対し外交、政治経済社会上の圧力を強めていく必要があります。同時に中国やロシアが北朝鮮に影響力を行使することも一層必要となっています。

 この事件について中国は沈黙をしています。今回事件は既に緊張関係にあると言われる中朝関係を更に複雑にするかもしれません。


正男氏殺害、新たに北の男1人が関与か…現地紙
読売新聞 3/18(土) 11:55配信

 【クアラルンプール=岩島佑希】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件で、新たに北朝鮮の男1人が事件に関与した疑いが浮上し、マレーシアの警察当局が捜査していることが18日、分かった。

 地元紙ニュー・ストレーツ・タイムズが同日、伝えた。

 同紙によると、男は30歳代半ば。殺害現場となった空港の監視カメラに正男氏の動向を見守る姿が捉えられていた。逮捕・起訴された実行犯の女が、正男氏の顔に液体を塗りつけて、現場を離れる際、この男とすれ違った。その際に、何らかの合図を交わしたとみられるという。同紙が専門家に分析を依頼、この合図は、「仕事が終わった」という意味だったという。男は事件の数時間後にマレーシアを出国したとみられている。

 マレーシア警察は、逮捕・起訴した女2人のほか、北朝鮮国籍の男4人を容疑者として国際手配している。


金正男氏殺害に別の「北」男性関与か
ホウドウキョク 3/18(土) 11:30配信

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシア警察が、これまで明らかになっている容疑者らとは別に、新たに、北朝鮮籍の男性の関与を調べていることがわかった。
正男氏のあとを追うように現れる、キャリーバッグを引く男性。
犯行の瞬間も、少し離れた場所で、様子を確認しているように見える。
関係筋によると、男性は「チャン・ナムウン」と名乗る北朝鮮籍の30代で、事件直後にオ・ジョンギル容疑者(54)とともに出国し、カンボジア、タイ、ロシアを経由して、北朝鮮の平壌(ピョンヤン)に戻ったとみられている。
マレーシア警察は、男性がオ容疑者らとともに行動し、実行犯として起訴された、インドネシア人のシティ・アイシャ被告の支援グループの一員だった可能性があるとみて調べている。


正男氏の遺体保存、防腐効果は3か月…現地報道
読売新聞 3/18(土) 8:50配信

 【クアラルンプール=岩島佑希】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件で、マレーシア国営ベルナマ通信は17日、病院関係者の話として、正男氏の遺体に行った防腐処理の効果は最大3か月と報じた。

 マレーシア警察によると、正男氏の家族は遺体の取り扱いを同国政府に一任している。


<金正男氏殺害>被告の女、素手で液体「臭いあった」
毎日新聞 3/17(金) 18:54配信

 【クアラルンプール金子淳】北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件で、実行犯として逮捕、起訴されたインドネシア人のシティ・アイシャ被告(25)が、正男氏に塗った液体について「メカニックオイルのような臭いがした」と話していることが、弁護人の話で分かった。正男氏は猛毒の神経剤VXで殺害されたが、VXは無臭とされる。シティ被告は素手で液体を扱ったが体調に異常はなく、前後に解毒剤の投与もなかったといい、殺害方法について謎が深まっている。

 正男氏は2月13日、クアラルンプール国際空港でシティ被告とベトナム人のドアン・ティ・フオン被告(28)に液体を塗りつけられた後、死亡が確認された。2被告は「いたずら番組の収録だと思った」と供述している。

 弁護人によると、シティ被告は1月以降、事件の重要参考人の「ジェームズ」と名乗る北朝鮮籍の男や犯行後に北朝鮮に戻ったとされる4容疑者の一人、ホン・ソンハク容疑者と知り合い、マレーシアやカンボジアの空港などで通行人らに液体を塗りつける行為を繰り返し、撮影していた。事件当日の液体はそれ以前の液体と「臭いが少し違った」と話したという。

 当日はホン容疑者が正男氏について「大柄で金持ちで意地悪そうだから、すぐに逃げろ」と言ってタクシー券を渡し、シティ被告の素手に液体を付けたという。


防腐処理、効果は3カ月=正男氏の遺体―マレーシア通信社
時事通信 3/17(金) 18:31配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、マレーシア国営ベルナマ通信は17日、正男氏の遺体に施された防腐処理の効果は最大3カ月だと報じた。

 遺体が安置されているクアラルンプールの病院筋の話として伝えた。それによると、防腐処理していない場合、霊安室の冷凍庫で腐敗させずに保存できるのは1~2週間。同筋は「正男氏殺害の捜査が長引くかもしれないので、腐敗を防ぐため遺体の防腐処理を決めた」と説明した。

 遺体の防腐処理は、ザヒド副首相が14日に公表した。地元メディアによると、12日に防腐処理が行われた。警察幹部によれば、遺体の扱いについて、正男氏の家族はマレーシア政府に一任したとされる。


北朝鮮の核開発はもう停止不能、本気で中国を動かす時が来た
ダイヤモンド・オンライン 3/17(金) 6:00配信

 北朝鮮の核ミサイル開発を断念させるため、これまでは中国の主導による6者協議(日、米、中、ロに南北朝鮮)や、北朝鮮に対する経済制裁を行ってきた。

 しかし、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)は力に頼って国を統治している人である。人民がいかに苦しもうと、お互いを監視させ、反抗の兆しがあると厳しく取り締まってきた。金正恩体制の中核幹部でさえ、反抗すれば即時粛清され、処刑された。察するに金正恩は、弱みを見せれば、自分がやられると考える人なのだ。そのような指導者が対話で関係改善の道を開くであろうか?少しでも譲歩すれば、弱さの証明と映ると考えるのだろう。

 金正恩は今年の新年の辞で、「米国と追随勢力の核の脅威と恐喝が続く限り、戦争演習騒動をやめない限り、核戦力を中核とする自衛的な国防と先制攻撃能力を強化する」と述べている。北朝鮮の核は自衛ではなく、「先制攻撃」に使われかねない。

 それを端的に示したのが、VXによる金正男(キム・ジョンナム)の暗殺だった。3月8日付の寄稿「北朝鮮VX使用が示唆『北朝鮮は本気で核を使いかねない』」でも書いた通り、化学兵器禁止条約で使用、生産、保有が禁止されている猛毒のVXを平気で使ってきたように、もはや常識が通じる相手ではない。

 これまで、北朝鮮が核実験を行うたびに経済制裁を強化してきた。しかし、中国の非協力からその効果は限定的であった。

 昨年1月6日の核実験後、北朝鮮からの石炭、チタン、レアアースなどの鉱物資源の輸入を禁止し、北朝鮮に出入りする全貨物の検査などの措置をとった。しかし、石炭の輸入禁止も民生用は除外されているため、これが抜け穴となった。

 制裁が導入された当初の4月こそ中国の石炭輸入量は対前年度比19.3%減であったが、8月から増加に転じ、16年全体として12.5%増となった。特に11-12月には対前年同期で2倍を超えている。昨年9月の第5回核実験後、民生用除外をなくし、北朝鮮からの石炭輸出の上限を年間4億ドルもしくは750万トン以下に抑えることにした。

 今年2月18日、中国は「安保理決議が定めた輸入上限額に近づいたため」として、北朝鮮からの石炭輸入を19日から今年末まで禁止した。「これは国際的義務を履行したものだ」とも述べた。これは米国をはじめとする国際社会の目を意識したものであろう。

 しかし、前回と同様、時間の経過と共になし崩し的に反故にされないか見守っていく必要がある。中国の非協力が続く限り、制裁の効果は限定的である。

 さらに問題は、制裁が効果を上げるためには時間が必要であることだ。トランプ大統領は、大統領選挙の遊説中、核ミサイルの開発を断念させるために、「ハンバーガーを食べて対話する」と述べていた。しかし、23日のロイター通信とのインタービューでは「決してノーとは言わないが、遅すぎるかもしれない」「彼(金正恩)の行いにとても怒っている。率直に言えば、オバマ前政権が対処して置くべきであった」として戦略的忍耐政策をとってきたオバマ政権を批判した。北朝鮮の核問題では時間を掛けるだけ状況は悪くなるとして、強硬路線に転じようとしている

● 非協力的だった中国を いかに矢面に立たせるか

 北朝鮮の核ミサイル開発がここまで進んだ大きな原因は中国の非協力である。北朝鮮との6者協議を主張して時間を無駄にし、北朝鮮に対する制裁破りをして北朝鮮に核ミサイル開発の資金を提供してきたのである。権力を一手に集中した習近平であれば、北朝鮮が対話で核・ミサイル開発をやめないことはわかるはずである。

 THAAD配備が必要となったのは、中国が時間を浪費させてきた結果であることを、肝に銘じてほしい。THAAD配備に反対であればその元凶を取り除く努力をしてほしい。

 北朝鮮の元駐英大使館の太永浩(テ・ヨンホ)氏は「仮に米朝交渉などを通じて、北朝鮮が核実験やミサイル発射を凍結する見返りに、軍事演習の中止や制裁解除、経済支援に応じれば、自ずと北朝鮮の核保有国認定につながり危険だ」、北朝鮮の核問題を解決するためには「政権を崩壊させる方法しかない」と述べている。

 太元公使が核施設などへの先制攻撃に言及しなかったのは、最初の一撃ですべてを破壊できるはずがなく、それが反撃を生み大変危険だからであろう。しかし、米国や韓国が政権の転覆をはかることも非常に危険である。だとすれば、まず中国をどう使うか、北朝鮮のエリートの中の不満分子をいかに手なずけるか、を考えるのが順当であろう。

 前述の太元公使は「中国が金正恩政権を崩壊させようとすれば2、3年もかからない。北朝鮮とあらゆる貿易を中止し、中朝国境を封鎖すればいい」。ただ、「中国にとって北朝鮮は緩衝地帯で、核を奪うより政権の安定の保証が一番の関心事だ」と述べている。

 中国が北朝鮮の経済制裁に真剣に協力していたならば、この問題は既に解決していたかもしれない。しかし今となっては、北朝鮮の核ミサイル開発は待ったなしの状況であり、2、3年は待てないのではないか。米国も北朝鮮の核ミサイル開発を放棄させるためには、すべての選択肢を用意する必要があるとの見方に傾いているようである。ティラーソン国務長官も21日、中国の楊潔〓(=竹かんむりの下に厂、虎)国務委員との電話会談で、中国に対しあらゆる手段を使って挑発を抑制するよう要請しているそうである。

 それに対して中国は、王毅外相が全人代の場で記者会見し、北朝鮮には挑発行為の停止を、米韓には軍事演習などの強硬策をやめるよう提案した。中国は北朝鮮の挑発行為によって、日米韓の結束が固まり、在韓米軍にTHAADが配備されるなど、外交的に極めて不都合な状況が生じており、北朝鮮の核ミサイル開発は思いとどまらせたいに決まっている。他方、日米韓の圧力で北朝鮮を崩壊させたくないのである。王毅外相は自分たちにとって都合のいいことを言っているに過ぎない。

 ただ、トランプ政権になって、このままではもたないとの雰囲気になっているように思える。中国は、「テロ支援国家」再指定の検討など米国の強い姿勢に裏打ちされた要請に答え、暴走を続ける北朝鮮の抑制に動き始めた。中国が北朝鮮からの石炭の輸入を年内いっぱい停止しことや、3月4日、訪中した北朝鮮の李吉聖外務次官に自制を要求したことなどはこれを反映したものであろう。

 しかし、これは始まりに過ぎない。中国をさらに動かし、北朝鮮政権の交代を促すためには、中国の緩衝地帯がなくなるとの懸念に、いかに答えるかが課題であろう。そのため、中国とより現実的な対話を行っていくべきときに来ているのではないか。ティラーソン国務長官の中国訪問はその手始めかもしれない。

 オバマ政権の頃、中国はこうした対話には乗ってこなかった。しかし、中国はトランプ政権の予想外の行動には一目置いているのである。2月27日、トランプ大統領が米国を訪問した楊国務委員と会談したのも米国の危機感を示したものではないか。

 また、北朝鮮政権を交代させるためには、内部からの手引きが必要である。それは米韓にできることではなく、中国の方が人脈もあるはずであり、誰が自分の身の危険を感じているかもわかっているはずである。その意味でも中国がキーパーソンである。

● 大統領を罷免している場合ではない 韓国はもっと危機感を抱くべき

 こうした北朝鮮の状況にもかかわらず、韓国の危機感の欠如については2月20日付の寄稿「邪魔なら兄をも殺す国を隣に、韓国の絶望的な危機感欠如」で詳細に記した。

 金正恩は既に自分の脅威でなくなっている異母兄の金正男を殺害した。自分の権力の少しでも邪魔になるものは除外するのである。最大の邪魔ものは韓国のはずである。

 そうした中で、北朝鮮に断固対応しようとしていた朴槿恵大統領を弾劾訴追し、3月10日に罷免した。次の大統領の有力候補はいずれも北朝鮮に融和的な姿勢を示す候補者であり、韓国の有力紙朝鮮日報も、「韓国の大統領候補者たち、それでも『親北』を続けますか」と題する社説を掲げ嘆いている。

 3月3日現在の世論調査でトップを走る「共に民主党」前代表の文在寅(ムン・ジェイン)氏。同氏は北朝鮮への宥和的姿勢で知られ、開城工団の再開やTHAAD配備の検討延期などを主張している。同氏が22日京畿道安城市で行われた農業関係者との会合で、「われわれが北朝鮮にコメを輸出し、北朝鮮が保有する地下資源やレアアースと交換すれば、韓国におけるコメの在庫問題を解決でき、同時に地下資源やレアアースを国際相場よりも安く購入できる道が開けるであろう」と語った由である。これは当然国連安保理の北朝鮮決議に違反する行為であり、与党ばかりでなく野党からも批判の声が一斉に上がっている。

 これが国家の指導者の見識か?しかし、前述の世論調査では文氏の支持率は上昇しているのである。韓国国民は自分たちの安全をどう考えているのであろう。あきれるばかりである。

 韓国の国民は、努力が報われず、生活への不安が増大していることが大統領への不満となり、北朝鮮の脅威への対抗よりも朴大統領弾劾だけに目を向けているのである(詳細は2月14日付の寄稿「韓国人に生まれなくてよかった」参照)。

 大統領選挙によって韓国に親北政権ができれば、北朝鮮の核・ミサイル開発を断念させようとする日米韓の結束を壊し、北朝鮮の核・ミサイル開発を助長することになるであろう。韓国政府は、北朝鮮を庇う中国に接近するかもしれない。

 そうなった時に米国のトランプ政権は韓国を見放すことにならないであろうか。そして、韓国が北朝鮮に首根っこをつかまれ、北朝鮮の言いなりになる可能性すら排除できない。そうなれば、北朝鮮の核・ミサイルの脅威は日本にとってより切実なものとなるであろう。北朝鮮の核・ミサイル開発に韓国ばかりか日本も、より危機感を抱くべき時が来ている。

● 日本の平和主義は 各国がそれを尊重してくれてこそ

 戦後の日本の発展の基礎には憲法にうたわれた平和主義がある。日本が今後とも平和国家として歩んでいかなければならないのは当然である。今後とも、日本は他国を脅かすような軍事力を持つべきではない。しかし、日本が平和愛好国であれば世界はこれを尊重するという前提は崩れているのである。

 北朝鮮のような国がある以上、日本は自衛のための努力を強化するべきである。安倍政権のもとで進められた集団的自衛権の行使や日米安保条約のもとでのガイドラインの改定は当然必要とされるものである。また、政府は「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案を与党に提示したが、これは多国間で捜査情報などを共有する「国際組織犯罪防止条約」を締結するために必要な法整備である。

 ところが、野党などはこれを「共謀罪」法案だなどとし、「国民の言動を過度に委縮させ、思想や活動、内心の自由やプライバシー権など基本的人権を侵害する可能性が極めて高い」として強硬に反対している。

 日本人が考えなければならないことは、テロは警備の薄い、起こしやすいところで起きるということである。これまでイスラム原理主義者のテロが起きたところでは、国民の安全が第一だとの考えが定着している。日本ではこれまで幸いに、イスラム原理主義者のテロは起きていないから、このようなことを言っていられるが、日本では中東から来たテロよりも北朝鮮によるテロを警戒する必要があるかもしれない。北朝鮮による日本人拉致事件が起きたことを忘れてはならない。今政府が進めていることは不可欠の防衛努力である。

 しかし、日本国内には安全確保のために必要な措置に対しても否定的な見解がある。日本人は人命を非常に大事にする。ならば、国家が自分の身を守るのに自分で努力することになぜ反対するのか。日本は既に、平和国家になっている。日本の軍国主義復活を心配しているのだとすれば、現実離れも甚だしい。

 戦争の悲劇が忘れられないのは当然である。しかし、北朝鮮のような国は強い者に手出しはしないが、弱い者は平気で叩く国であるとの認識が深まった。中国も、戦争を仕掛けたりしないが、経済報復などの態様では同様である。しっかりとした自衛力を保つことが平和への第一歩であることを肝に銘じるべきではないか。

 (元・在韓国特命全権大使 武藤正敏)


「海外在住」の息子のDNA使用、金正男氏の身元確認で
AFP=時事 3/17(金) 0:43配信

【AFP=時事】マレーシアのアフマド・ザヒド・ハミディ(Ahmad Zahid Hamidi)副首相は16日、同国の空港で先月殺害された男性が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏と確認されたことについて、身元の確認に金正男氏の息子のDNAサンプルを使用したことを明らかにした。

 金正男氏は先月13日、クアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur international Airport)で猛毒の神経剤VXを使って殺害された。

 ハミディ副首相はDNAサンプルが金正男氏の「海外在住の息子」のもので、当局者が国外へ渡り採取したことを認めたものの、具体的な場所については明らかにしなかった。

 ハミディ氏は報道陣に対し、「DNAは採取されてマレーシアに持ち込まれ、照合によって遺体が金正男氏のものであることを確認した」と語った。

 マレーシア政府は10日に遺体の身元を公式に特定し、その際に正男氏の指紋および子どもから採取したDNAサンプルを用いたことを、後に明らかにしている。【翻訳編集】 AFPBB News


正男氏殺害「北朝鮮とマレーシアは被害者」
ホウドウキョク 3/16(木) 23:30配信

北朝鮮とマレーシアは被害者だと主張した。
北朝鮮の朴明浩(パク・ミョンホ)駐中国公使は16日、「(正男氏殺害事件は)わが制度を転覆しようとする米国と韓国の政治的陰謀だ」と述べ、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件は謀略だとする、北朝鮮の主張を繰り返し、「北朝鮮とマレーシアは事件の被害者だ」と強調した。
また、最新鋭ミサイル迎撃システム「THAAD」の韓国配備について、北朝鮮だけでなく、中国とロシアをけん制する目的で、東アジアの平和を破壊すると批判した。
さらに、3月6日の弾道ミサイル4発発射など、一連のミサイル発射については、アメリカをはじめとする、敵対勢力を消滅させるための自衛手段だと主張した。


金正男氏事件 北朝鮮籍の男4人を国際手配
ホウドウキョク 3/16(木) 21:20配信

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(写真:ホウドウキョク)

国外逃亡した北朝鮮籍の4人の男が、国際指名手配された。
北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシア警察のカリド長官は、「ICPO(国際刑事警察機構)から、赤手配書発行の通知を受けた」と述べ、北朝鮮にいるとみられる4人の男について、ICPOから「赤手配書」が出たことを明らかにした。
「赤手配書」は、加盟各国に容疑者の身柄拘束を要請するもので、ICPOは、ウェブサイトに顔写真などを掲載したが、北朝鮮は加盟していないため、実効性は不透明。
4人は、犯行を見届けた直後に国外逃亡していて、マレーシア警察は、国際手配を要請していた。


<金正男氏殺害>書記官ら取り調べを…マレーシア野党党首
毎日新聞 3/16(木) 20:55配信

 【クアラルンプール金子淳】マレーシアの野党連合の指導者、ワンアジザ人民正義党党首が14日、毎日新聞のインタビューに応じ、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害事件で重要参考人となった在マレーシア北朝鮮大使館の2等書記官らについて「まず取り調べをすべきだ。無実なら解放すればいい」と述べ、捜査の必要性を強調した。

 北朝鮮は事件捜査への対抗措置として国内のマレーシア人の出国を禁じ、外交官ら9人が北朝鮮に足止めされたまま。マレーシアは北朝鮮と解放交渉を続けているが、北朝鮮は、在マレーシア北朝鮮大使館にいるとされる2等書記官や容疑者の解放を交換条件にしているとみられている。

 ワンアジザ氏は「9人の安全が最優先」としつつ、「マレーシアで起きた犯罪なので我々に(捜査の)責任がある。法の支配を守るべきだ」と主張した。また、事件で猛毒の神経剤VXが使用されたことを受け、「国際機関などを関与させ、きちんと捜査すべきだ」と指摘。北朝鮮との交渉にあたるうえでも、捜査の透明性と正当性を確保することが重要との考えを示した。


<金正男氏殺害>遺体返還、遺族求めず…マレーシアに委ねる
毎日新聞 3/16(木) 20:52配信

 【クアラルンプール金子淳】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)の殺害事件で、マレーシア警察幹部は16日、地元記者団に対し、遺族が遺体の引き渡しを求めず、マレーシア政府に処置をゆだねる意向だと明らかにした。事件を巡りマレーシアは北朝鮮と13日から外務次官級の協議をしており、遺体の扱いも駆け引きの材料となりそうだ。

 「彼ら(遺族)は政府が遺体をどうするか決めることに同意した」。警察幹部はこう語り、マレーシア政府が遺体の処置を決めると強調。北朝鮮は事件当初から遺体を正男氏とは認めない一方で、引き渡しを求めているが、警察幹部は「交渉次第だが、簡単には決定を下せない」と述べた。

 また、カリド・アブバカル警察長官は16日、平壌に逃亡したとみられる北朝鮮籍の4容疑者について、国際刑事警察機構(ICPO)が引き渡しを目的に身柄拘束を各国に求める「赤手配」と呼ばれる国際逮捕手配を実施したと明らかにした。


「マレーシアも被害者」=正男氏事件は米韓の陰謀―北朝鮮公使
時事通信 3/16(木) 19:58配信

 【北京時事】北朝鮮の朴明浩駐中国公使は16日、北京の北朝鮮大使館で記者会見し、金正男氏殺害事件に関し、マレーシア当局が「明白な証拠」がないまま捜査したと批判する一方で、「今回の事件の被害者は(北)朝鮮とマレーシアだ」とマレーシアの立場に配慮を示した。

 「利益を得たのは敵だけだ」と訴え、米国と韓国による「卑劣で危険極まりない政治的陰謀だ」と主張した。

 朴公使は朝鮮半島情勢に絡み、北朝鮮の核・ミサイル開発と米韓合同軍事演習を一時停止するという中国の提案について、「米国はその日に拒否した」と強調。「核戦力を中心とした自衛的国防力と先制攻撃能力を強化し続けることが正しいということを証明している」と述べ、核・ミサイル開発を継続する立場を正当化した。


息子のDNAで確認=正男氏身元―マレーシア副首相
時事通信 3/16(木) 19:09配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、マレーシアのザヒド副首相は16日、正男氏の遺体の身元について息子のDNAサンプルを基に確認したと明らかにした。

 副首相は「DNAは海外で息子から得られた」と述べたが、具体的な場所や時期は「明らかにできない」と伏せた。正男氏にはハンソル氏以外にも息子がいるとの情報があり、DNAサンプルを提供したのがハンソル氏なのかどうかは不明だ。

 一方、マレーシア警察のノール・ラシド・イブラヒム副長官はこの日の記者会見で、正男氏の遺体の取り扱いを家族がマレーシア政府に託したことを明らかにした。ただ、詳細については「現段階ではこれ以上、明かせない」と言及を避けた。

 これに関し、ザヒド副首相は「司法当局に(遺体の取り扱いの)助言を求める」と述べた。


北朝鮮容疑者4人を国際手配=正男氏殺害でICPO
時事通信 3/16(木) 18:24配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、マレーシア警察のカリド長官は16日、行方を追っている北朝鮮国籍の容疑者4人について、国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)が国際手配したことを明らかにした。

 長官は「4人は平壌にいるとみている。インターポール(の国際手配)を通じ、身柄を確保することを期待している」と述べた。

 手配されたのは、リ・ジェナム、リ・ジヒョン、オ・ジョンギル、ホン・ソンハクの各容疑者。4人は実行犯のインドネシア人とベトナム人の女2人に猛毒の神経剤VXを渡した疑いが持たれており、2月13日の犯行当日にマレーシアを出国した。


金正男氏殺害 遺体扱いめぐり家族から「同意書」 マレーシア政府に「一任」
産経新聞 3/16(木) 17:27配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏殺害事件で、マレーシア警察のノール・ラシド・イブラヒム副長官は16日、子供のDNAサンプルから本人確認した正男氏の遺体の扱いについて、マレーシア政府に一任するとした「同意書」を正男氏の家族から得ていることを明らかにした。

 副長官は会見で、遺体は家族へ戻されることが前提としながら、北朝鮮側へ引き渡す可能性についての質問に「とても微妙な問題だ」と含みを持たせた。

 北朝鮮側は、死亡したのは自国民の「キム・チョル」だと主張し遺体の「返還」を求めている。ある警察筋は、「正恩氏へ正男氏殺害を正式報告するうえで“首実検”が必要なため」とみている。

 マレーシア政府は、北朝鮮側との協議で、保管している正男氏の遺体引き渡しを交渉材料に、(1)北朝鮮に足止めされている大使館員ら9人のマレーシア人の帰国(2)クアラルンプールの大使館内に潜んでいるとみる二等書記官ら重要参考人の事情聴取、などを求めている可能性がある。


インターポール、北朝鮮の容疑者4人を国際手配=マレーシア警察
ロイター 3/16(木) 16:04配信

[クアラルンプール 16日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害された事件に関連し、国際刑事警察機構(インターポール)は、事件当日に出国したとみられる北朝鮮国籍の4人の容疑者に対して、「赤手配書」と呼ばれる国際手配書を発行した。マレーシアの警察長官が16日、明らかにした。

マレーシア警察は先月、北朝鮮国籍の容疑者逮捕に向けて、インターポールに協力を要請していた。


金正男氏の身元確認、子どものDNAを使用 マレーシア当局
CNN.co.jp 3/16(木) 13:31配信

マレーシア・クアラルンプール(CNN) 北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件に関連して、マレーシア当局は15日、正男氏の子どもの1人から採取されたDNAを使って遺体の身元を確認したことを明らかにした。

殺人事件は2月13日に発生。マレーシア警察は先日、死亡したのが正男氏だったことを確認したと発表していた。

マレーシアのザヒド副首相は15日、身元確認には「死亡した人物の子ども」のDNAを使ったと説明したが、DNAをどうやって入手したのかは明らかにしなかった。

正男氏の家族は身を隠していると思われる。息子のハンソル氏は先日、インターネットに投稿された動画の中で、父の死後初めて姿を見せていた。


<金正男氏殺害>遺族は遺体引き渡し求めず
毎日新聞 3/16(木) 12:50配信

 【クアラルンプール金子淳】北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏の殺害事件で、マレーシア警察幹部は16日、正男氏の遺族から、遺体の引き渡しを求めないと通知されたことを明らかにした。クアラルンプール近郊で地元記者団に明らかにした。遺族はマレーシア政府に扱いを委ねるという。

 ザヒド副首相兼内相は15日、正男氏の子供からDNAサンプルの提供を受け、身元を特定したことを明らかにしていた。警察幹部によると、遺体は通常、遺族に引き渡すが、正男氏の遺族はマレーシア政府が処置を決めることに同意したという。遺体は現在、防腐処理が施されてクアラルンプール市内に安置されており、保健省が管理している。

 北朝鮮側は事件当初から遺体は正男氏とは別の人物だと主張し、引き渡しを求めてきた。ザヒド氏によると、両国は13日から、険悪化した両国関係の打開に向け外務次官級の協議を始めており、遺体の扱いについても交渉している可能性がある。


北朝鮮の暴走止めるには「強硬手段」が必要だ
東洋経済オンライン 3/16(木) 8:00配信

 北朝鮮による暴走が止まらない。3月6日には、北朝鮮西岸から日本海へ向け4発の弾道ミサイルを発射。安倍晋三首相とドナルド・トランプ大統領の日米首脳会談直後、2月12日にも弾道ミサイルの実験を行っており、2017年に入ってからもハイペースでミサイル実験を行っている。

 同じく2月には、金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害され、北朝鮮による暗殺との見方が大勢を占めている。こうした動きの背景には、どんな意図があるのか。米国の有力シンクタンク、外交問題評議会(CFR)の北朝鮮専門家、スコット・スナイダー氏に話を聞いた。

 ――金正恩体制はどの程度安定しているのでしょうか。反対勢力が現れる兆候は? 

 正恩が権力を掌握しているのは明らかだが、全体主義体制は不透明なものになっている。つまり、実際に何らかの「不安定さ」を示す事態が起こるまでは、実際の体制がどういう状態にあるのかはわからない。経済的には非常によくやっているし、政治的にも恐怖で国を支配している。恐怖による支配下では、反体制活動を仕掛けるのは難しい。

■脅威がないところに脅威を作り出した

 ――金正男の暗殺を疑われていますが、国際的反発を招くリスクを冒したのはなぜでしょうか。

 恐怖による統治にはしばしば、脅威がないところに脅威を見いだすなどの被害妄想が絡むことがあります。金正男の場合はおそらくそうなのだろう。正男自体は金正恩に対して権力的には、何の脅威も与えてなかったが、金王朝一族の血統上の地位から、潜在的な脅威にはなっていたのだろう。

 現実的には、正男は自身の権力基盤をまったく有していなかった。彼には北朝鮮で強力な後ろ盾となる人がいなかったからだ。そもそも彼自身、正恩に直接対抗することに、まったく興味を持っていなかった。仮に持っていたとしても、彼がそれを実行できたとは思えない。

 歴史的には、たとえ王朝時代であっても、反抗分子だと見なされた場合、国外追放されてきた。金日成や金正日はこうやって地位を築いていったわけだが、金正恩の異母兄弟の追放は彼が「安心」するには不十分だったわけだ。

 ――最近のミサイル実験、特に日米首脳会談後に行われた実験の動機はなんだったのでしょうか。

ミサイル発射実験の意図は
 昨年1年間の北朝鮮によるミサイル実験を通じてわかったのは、北朝鮮が自らミサイルを開発するという計画を持っていることだ。彼らは自分たちの目標を設定し、計画を前に進めるためにできるかぎりのことをしているわけだ。つまりこれは、他国との断絶が何ら影響を与えないことを意味する。

 また、ミサイル開発は国内的要因に左右される。技術的要因は、おそらくその中でも最も重要なものだろう。北朝鮮がミサイル開発を推し進める理由は、金正恩体制を正当化するためだと考えられるが、この計画を前に進められるかどうかは、技術的能力次第だろう。もっとも、ミサイル開発が最重要政策に据えられているのは明らかだ。

■トランプ政権はさらなる制裁を考えている

 ――中国が北朝鮮に圧力かける可能性は。

 中国は今後、圧力をかけていくと思われるが、米国が「十分」と見なすレベルには至らないのではないか。中国はこれまでも、北朝鮮に対する圧力の「さじ加減」をコントロールしようとしてきた。これは特に、中国の政策を推し進めるため、そして、北朝鮮における安定を維持するためだった。米国にとって中国の協力は欠かせないが、北朝鮮を別の方向へ導くには不十分だろう。

 いずれにしても、金正恩が別の方向に行くとは考えられない。つまり、米国が描く、制裁や圧力などによって彼を別の方向へ誘導しようという戦略は見当違いだということだ。となると、米国は別の方法を見いださなければならない。そうなると、中国との協力関係をはるかに超えた、制裁という選択肢が考えられるが、中国との関係を維持しながら、北朝鮮に何らかの影響を与えるほどの制裁を加えるというのは容易ではない。オバマ政権は、中国との協力関係を最大化することに力を注いだが、トランプ政権下では2次制裁に向けた機運が高まっていると感じる。

 ――トランプ政権が考えるべき政策の選択肢はどのようなものがあるのでしょうか。

 トランプ政権にとって、北朝鮮問題は喫緊の課題だ。北朝鮮は米国に対して、受け入れがたい2つの政策的選択肢を提示している。

 その選択肢の1つは、核武装した北朝鮮を渋々容認すること。もう1つは、軍事力の行使だ。これらの選択肢はどちらも実際に、あるいは一定程度、北朝鮮の利益にかなう。核武装容認は、核保有国として認められたいと考えている北朝鮮の望みを受け入れることを意味する。一方、米国が北朝鮮を非核化するために、一方的に軍事力を行使する決断は、この地域における米国との同盟関係を崩すことになり、当事国すべてに多大なる影響を与えることになる。

トランプ政権に残された政策は
 北朝鮮は、米国が世界的な秩序や安定を保つことに力を注ぐ中、軍事力行使はありえないと当て込んでいる。こうした中、米国にとっての選択肢は、軍事力行使手前の時点で、圧力をかけることによって、核開発を遅らせることになるだろう。

 ――トランプ政権の政策に期待することは。

 米国が先に何らかのアクションを起こすことは考えられない。北朝鮮半島での戦争に突っ込めば、トランプ大統領が描いている国内政策はめちゃくちゃになる。とはいえ、米国がこれまで試してきた政策が効いていないことも明らかだ。

■先送りにするほど、代償は大きくなる

 ひょっとしたら人命や財産を犠牲にすることなく、北朝鮮問題を解決するのは不可能なのかもしれない。先送りにすればするほど、その代償は大きくなる。つまり、軍事路線へ進めば進むほど、外交的選択肢や、軍事的衝突を未然に防ぐその他の選択肢を探ることが難しくなっていく。

 オバマ政権は最後の1年で、北朝鮮政府への圧力を強める準備を進めてきた。トランプ政権はこれを一歩進めることになるだろう。こうした中、実行可能な戦略を探す間は、時間稼ぎとなるような選択肢を探さないとならない。

 だが、韓国の次期政権は北朝鮮との対話を進める考えを持っていることから、米国が先制攻撃の検討を行うことはハッキリ言って難しい。当面は、外交的になにかできる方策を考えるよりほかないだろう。しかし、米国がそういう「二番煎じ」の戦略でいつまで我慢できるかわからない。


対北朝鮮「日本も役割強化」=米で安倍首相メッセージ紹介―河井補佐官
時事通信 3/16(木) 6:24配信

 【ワシントン時事】訪米中の河井克行首相補佐官は15日、ワシントンの保守系シンクタンク「ハドソン研究所」で講演し、トランプ政権が進める北朝鮮政策見直しに合わせ、日本も能力と役割を強化していくとする「安倍晋三首相のメッセージ」を紹介した。

 河井氏によると、先週、首相と面会した際にメッセージを託された。首相は金正男氏殺害事件などに触れ「北朝鮮は新たな段階の脅威となり、予測可能性がより低くなってきた」と指摘。「米国が北朝鮮政策を見直す上で日本も共に協議していく。そして能力と役割をさらに強化していく」と語ったという。

 河井氏は講演で、日本の政局の見通しも説明。「野党内にも自民党内にも現時点で首相の強力なライバルが現れる兆候はない」とした上で、「次期衆院選に勝てば、安倍政権は最大であと4年間、2021年まで続くだろう」と述べた。


子どものDNAで金正男氏と確認
ホウドウキョク 3/15(水) 23:28配信

マレーシアのザヒド副首相は、「男性の子どもから採取したDNAにより、遺体が金正男(キム・ジョンナム)氏であることを確認した」と述べた。
複数いる正男氏の子どものうち、息子・ハンソル氏が、身元確認に協力したかが焦点だったが、副首相は、DNAを採取した子どもが誰かは明かさず、男性か女性かにも言及しなかった。


正男氏身元確認、子どものサンプルでDNA鑑定
読売新聞 3/15(水) 21:35配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件で、マレーシアのザヒド副首相は15日、報道陣に対し、正男氏の身元を確認した方法について「(正男氏の)子どもから提供を受けたサンプルをもとにDNA鑑定を行った」と述べた。

 警察当局は10日に身元を最終確認したと発表したが、確認方法については明らかにしていなかった。

 北朝鮮側は殺害された人物を正男氏と認めず、「外交官用旅券を持つキム・チョル」だと主張している。ザヒド氏はこれに反論する形で「正式に正男氏だと確定した」と述べ、科学的に証明されたことを強調した。ただ、正男氏の「子ども」から、どのようにサンプルを入手したのかについては、明らかにしなかった。


新たに北朝鮮籍の男浮上=正男氏事件、容疑者に同行
時事通信 3/15(水) 20:10配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、新たに北朝鮮国籍の男が事件に関与していた可能性が浮上した。

 マレーシア警察が行方を追っている容疑者の1人と行動を共にしていたことが15日、北朝鮮関係筋の話で明らかになった。

 同筋によると、男はチャン・ナムウン氏(30)。事件発生から2日後の2月15日、マレーシア警察に指名手配され既に北朝鮮に帰国したとされる4人の容疑者の1人、オ・ジョンギル容疑者(54)と共にカンボジアからバンコク経由でモスクワに向かったことが分かった。

 オ容疑者は2月7日にマレーシアに入国し、事件当日の13日に出国したことがマレーシア警察の調べで既に判明している。チャン氏がオ容疑者と一緒にマレーシア入りしていたかどうかは確認されていないが「オ容疑者のサポート役を果たしていた可能性がある」(関係者)とみられる。


<金正男氏殺害>「子供のDNAで」確認 副首相が明かす
毎日新聞 3/15(水) 19:47配信

 【クアラルンプール金子淳】北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件で、マレーシアのザヒド副首相兼内相は15日、正男氏の子供のDNAサンプルを用いて遺体の身元を確認したと明らかにした。地元警察は10日、遺体を正男氏と確認したと発表したが、特定方法は明かしていなかった。

 正男氏は息子の金ハンソル氏ら男女計3人の子供がいるとされる。ザヒド氏は記者団に対し「正男氏の子供のサンプルで確認した」とだけ述べ、サンプルの提供者や入手方法は明かさなかった。

 ハンソル氏ら家族は中国に住んでいたが、事件後に別の場所に移ったとみられている。オランダや米中など4カ国が退避を支援したとされ、マレーシアはこうした国を通じて接触を図った可能性もある。

 正男氏の遺体を巡っては、日本政府が2001年に不法入国しようとした正男氏から採取した指紋データを提供したほか、地元メディアなどによると、中国や韓国も協力したと言われる。


金正男氏のDNAは「子供から」 マレーシア副首相明かす
産経新聞 3/15(水) 19:35配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で、マレーシアのザヒド副首相は15日、遺体の身元確認は「(正男氏の)子供から採取したDNAサンプルで行った」と述べた。

 子供の氏名や所在などについては言及しなかった。政府幹部は産経新聞に、正男氏の子供が「安全が確保された中立的な国にいる」としている。

 マレーシア警察は10日、「保安上の理由」から確認方法は明かせないとしながら、遺体を正男氏と最終確認したと発表。北朝鮮側は、死亡したのは所持していた旅券名義の「キム・チョル」と主張している。 

 また、ザヒド氏はマレーシアと北朝鮮の双方が自国にいる相手国国民の出国を禁止した措置の解除などを話し合う公式協議について現在、調整が進められているが「結論は出ていない」とした。


金正男氏の身元確認に子どものDNA使用 マレーシア副首相が発表
AFP=時事 3/15(水) 18:08配信

【AFP=時事】(更新)マレーシアのアフマド・ザヒド・ハミディ(Ahmad Zahid Hamidi)副首相は15日、クアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur international Airport)で先月殺害された男性が北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏と確認されたことについて、身元の確認に金正男氏の子どものDNAを使用したと明らかにした。

 ハミディ副首相は、捜査関係者が「金正男氏の遺体の身元を、同氏の子どもから採取したDNAサンプルを基に確認した」と述べた。

 マカオ(Macau)で暮らしている金正男氏の妻と子どもたちは、事件以来身を潜めており、21歳の息子キム・ハンソル(Kim Han-Sol)氏が、暗殺の次の標的になりうると懸念されている。【翻訳編集】 AFPBB News


金正男氏殺害、息子のDNAで身元確認=マレーシア副首相語る
時事通信 3/15(水) 17:21配信

 【クアラルンプール時事】マレーシアのザヒド副首相は15日、クアラルンプール国際空港で暗殺された北朝鮮の金正男氏の遺体の身元確認の根拠について、息子のDNAで行ったと述べた。

 ロイター通信などが伝えた。

 AFP通信によると、副首相は「彼の子供から提供されたサンプルを根拠に、正男氏の遺体の身元は確認された」と述べた。


「実行犯」弁護士が...新事実語る
ホウドウキョク 3/15(水) 11:39配信

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、実行犯として起訴された女が、犯行の直後、すぐに空港から立ち去るよう、北朝鮮籍の男から指示を受けていたことがわかった。
アイシャ被告の弁護士は「彼(金正男氏)は、金持ちそうで、大柄でタチが悪そうだから、終わったらすぐに空港を去るよう指示を受けていた」と話した。
弁護士によると、インドネシア人のシティ・アイシャ被告(25)は、犯行直後、すぐに空港から立ち去るよう指示されたほか、マレーシア警察が行方を追う北朝鮮籍のリ・ジウ氏と共に、カンボジアを訪れていた。
アイシャ被告の弁護士は「彼らは、カンボジアの空港でもいたずらの予行練習をした」と話した。
「ジェームス」の異名を持つリ氏は、自らを日本人だと称し、カンボジアでは、事件後に国外逃亡したホン・ソンハク容疑者を紹介。
ホン容疑者は、流ちょうなインドネシア語で、事件当日もアイシャ被告に具体的に指示していたという。


正男氏の遺体に防腐処理…マレーシア副首相
読売新聞 3/14(火) 21:17配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件で、マレーシアのザヒド副首相は14日、正男氏の遺体に防腐処理を行ったと明らかにした。

 スブラマニアム保健相は13日、遺体引き渡し問題の解決までの期間は「2~3週間」と述べた。近親者がそれまでに引き取らない場合、マレーシア国内に埋葬する可能性がある。


<マレーシア>金正男氏遺体に防腐処置 管理長期化へ
毎日新聞 3/14(火) 20:23配信

 【クアラルンプール林哲平、金子淳】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシアのザヒド副首相兼内相は13日、クアラルンプールの病院に安置されている正男氏の遺体に防腐処置を行ったと明らかにした。また、東部サラワク州に滞在する北朝鮮労働者50人を近く強制送還する考えを示した。国営ベルナマ通信が伝えた。

 遺体の取り扱いは返還を求める北朝鮮との間の懸案で、防腐処置は管理の長期化に向けた動きと見られる。

 強制送還される50人は既に労働許可の期限切れで一時収容施設に収容されているという。華字紙「中国報」(電子版)によると、ザヒド氏の説明では同州には約190人の北朝鮮労働者がいることを確認。多くが炭鉱や水力発電所で働いているとされる。

 一方、マレーシア紙スターは14日、遺体の身元確認で、正男氏らが暮らしていたマカオの当局が保管していた指紋データが使われたと報じた。

2017年3月12日 (日)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・25

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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リンク:マレーシア政府 正男氏遺体に保存処置 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>北朝鮮「米国と韓国による暴挙だ」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア、北の50人強制送還へ…不法就労で - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北高官「VXは韓国から搬入」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮人50人を強制送還へ=不法就労で―マレーシア - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア、北朝鮮国籍の労働者50人を強制送還へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 50人を北朝鮮に送還 マレーシア政府 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マカオの指紋データで確認か=正男氏身元―マレーシア紙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体を防腐処理=「保存のため」―マレーシア副首相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:証拠隠滅?北朝鮮大使館から複数の破壊パソコン - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害「『北』関与なら責任追及を」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「マレーシアを全面支持」=金正男氏殺害事件で―米高官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 北朝鮮国連大使、「VXは韓国から搬入」と主張 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏毒殺 別々の化学物質使用か 実行犯2人「硫黄使いVX合成」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏指紋、日本政府が提供…身元確認に利用か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮外交のキーワードは“人質”と“英雄”。強硬外交の本質 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏事件で米韓非難=北朝鮮国連次席大使 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮、中国を異例の批判 背景に“弾道弾” - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮との対話に危機感=正男氏殺害捜査に透明性を―国連報告者 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏殺害、カンボジアでも演習か…広域網利用 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<出国禁止1週間>北朝鮮「人質交換」打診か…マレーシア紙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:容疑者の女性を救え=越で募金活動も―金正男氏事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:引き取りめど立たず=正男氏の遺体―マレーシア - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の指紋提供=マレーシアに、身元特定で―日本政府 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の指紋、日本政府も提供 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正恩氏、新たな暗殺指示か=暗号解読、公使亡命に報復―英紙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:朴大統領罷免、見直し迫られる米の対アジア政策 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺1カ月 指紋を日本がマレーシアに提供 成田で2001年採取 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:泥沼の外交戦に=マレーシア対北朝鮮―金正男氏事件1カ月 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男暗殺事件 「真犯人はCIA説」を追う - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮が韓国国民と共に大統領弾劾を喜ぶ不気味 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏>指紋、日本が提供 マレーシアが身元特定に活用 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「交換条件」 2等書記官らの出国要請か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア、北朝鮮と数日中に直接協議へ - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

マレーシア政府 正男氏遺体に保存処置
ホウドウキョク 3/14(火) 19:54配信

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、正男氏の遺体に、腐敗などを防ぐための処置が施されていたことがわかった。
クアラルンプールの病院に安置されている正男氏の遺体について、マレーシアの副首相は、「遺体を保存するためだ」として、腐敗などを防ぐ「エンバーミング」という処置が行われたことを明らかにした。
この処置は12日、民間の業者によって行われ、正男氏の遺体は数時間後に病院に戻されたという。
親族が遺体の引き取りに訪れない中、保健相は、対応を決めるのに「2~3週間かかる」との見方を示している。
こうしたことから、今回の処置は、遺体の安置が長期化した場合に備えたものとみられる。


<金正男氏殺害>北朝鮮「米国と韓国による暴挙だ」
毎日新聞 3/14(火) 19:13配信

 【ニューヨーク國枝すみれ】北朝鮮のキム・インリョン国連次席大使は13日、マレーシアで起きた金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件は「米国と韓国当局による暴挙だ」と主張し米韓両国を非難した。ニューヨークの国連本部で開いた記者会見で語った。

 キム次席大使は「北朝鮮のイメージを傷つけ社会制度を転覆する政治的目的」をもって、米国が韓国に貯蔵していた猛毒の神経剤「VX」がマレーシアに持ち込まれた可能性に言及した。事件への北朝鮮の関与は改めて否定し、殺害された人物も「キム・チョル」だとして正男氏とは認めなかった。

 金正男氏は2月13日に殺害され、マレーシア当局によれば遺体からVXが検出された。北朝鮮はこれまで死因について「心臓発作の可能性が濃厚」と主張していた。

 キム次席大使はまた、今月1日から始まった米韓軍事演習を「北朝鮮への先制攻撃を目的とした演習で、核戦争勃発間際に状況を推し進める」と批判した。


マレーシア、北の50人強制送還へ…不法就労で
読売新聞 3/14(火) 19:10配信

 【クアラルンプール=吉田健一】マレーシアのザヒド副首相は14日、報道陣に対し、就労ビザの有効期限が切れているにもかかわらず、同国内に滞在していた北朝鮮人労働者50人を強制送還すると明らかにした。

 北朝鮮人労働者が多いボルネオ島サラワク州で働いていた。

 マレーシアと北朝鮮は金正男(キムジョンナム)氏殺害事件の捜査のあり方をめぐって対立。両国ともに相手国民の出国を禁じる措置を取っているが、50人は例外扱いとなる。

 マレーシアは現在、北朝鮮が出国を禁じた在北朝鮮マレーシア大使館員らマレーシア人9人の出国実現に向け、北朝鮮と非公式の交渉を行っている。


北高官「VXは韓国から搬入」
ホウドウキョク 3/14(火) 17:07配信

猛毒の「VX」は、韓国から運び込まれた可能性があると主張した。
北朝鮮国連次席大使は、「VXが韓国から持ち込まれた可能性は大いにある」と述べた。
北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害事件について、北朝鮮の国連次席大使は13日、アメリカ・ニューヨークで会見し、「殺害に使われたのであれば」と前置きしたうえで、「VX」が韓国から運び込まれた可能性があると主張した。
北朝鮮は、これまで正男氏の死因について、「心臓発作だ」と主張していた。


北朝鮮人50人を強制送還へ=不法就労で―マレーシア
時事通信 3/14(火) 16:52配信

 【クアラルンプール時事】マレーシアのザヒド副首相は14日、ビザの期限が切れた後もボルネオ島サラワク州の炭鉱で不法就労し、当局に拘束された北朝鮮人50人を本国に強制送還すると明らかにした。

 地元メディアが伝えた。

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件をめぐって関係が悪化したマレーシアと北朝鮮は7日、領内にいる相手国民の出国を認めない措置をそれぞれ講じた。50人は不法在留で起訴され、副首相は「書類(の手続き)が完了次第、強制送還を始める」と表明。ただ、出国禁止措置との整合性については、説明しなかった。

 北朝鮮には大使館職員とその家族の計9人のマレーシア人が残っている。副首相によると、マレーシアには315人の北朝鮮人がいる。

 副首相はマレーシア人9人の出国に向け、北朝鮮と交渉していると語った。


マレーシア、北朝鮮国籍の労働者50人を強制送還へ
AFP=時事 3/14(火) 16:43配信

【AFP=時事】マレーシアのアフマド・ザヒド・ハミディ(Ahmad Zahid Hamidi)副首相は14日、査証(ビザ)の期限が切れたまま同国に滞在している北朝鮮国籍の労働者50人を強制送還することを明らかにした。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏が殺害されて以後、マレーシアは北朝鮮に対抗して出国禁止措置を取ってきたが、今回は例外的に出国を認めることになる。

 マレーシアで先月、正男氏が猛毒の神経剤VXを使って殺害されたことをめぐり、同国と北朝鮮が双方の大使を国外追放とし、自国に滞在する相手国の市民の出国を禁止するなど対立が深まっていた。

 だがハミディ副首相は記者団に対し、ボルネオ島(Borneo Island)サラワク(Sarawak)州にある炭鉱で働く北朝鮮国籍の労働者50人を強制送還することを明らかにし、「(労働)ビザが切れて不法滞在となっているサラワク州の北朝鮮国籍の労働者を平壌(Pyongyang)に送る」と述べた。

 ただハミディ氏は、北朝鮮が自国民の出国を禁止したことへの対抗措置を取ったにもかかわらず、なぜ今回、北朝鮮国籍の労働者を出国させることに決めたのかについては明らかにしていない。【翻訳編集】 AFPBB News


金正男氏殺害 50人を北朝鮮に送還 マレーシア政府
産経新聞 3/14(火) 16:08配信

 マレーシアのザヒド副首相は14日、同国サラワク州で労働許可の期限が切れた北朝鮮人労働者50人について、北朝鮮に送還すると発表した。50人は現在、入国管理当局が拘束しているという。ザヒド氏は国会内で記者団に「不法滞在は処罰され、強制送還される」と述べた。マレーシア外務省は、北朝鮮に足止めされた大使館員ら計9人のマレーシア人の出国を求めて、北朝鮮側と非公式協議を続けている。地元メディアは14日、正式協議が週内に行われると報じた。(クアラルンプール 吉村英輝)


マカオの指紋データで確認か=正男氏身元―マレーシア紙
時事通信 3/14(火) 14:28配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、マレーシア紙スターは14日、遺体の身元確認について、正男氏と家族が暮らしていたマカオの当局が保管していた正男氏の指紋データに基づいて行われたと伝えた。

 関係筋は「指紋データによる確認は、DNAに関連して被害者の身元を確認するプロセスの一環だ」と説明したという。

 同紙によれば、正男氏の指紋などの生体情報は日本やシンガポールなども保管している。しかし、関係筋は「この事件との関連では、マレーシア警察は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて中国側と協力している。中国から20人以上の警察関係者が正男氏の身元確認プロセスやその他の面で支援してきた」と述べたという。

 正男氏の身元確認をめぐっては、日本政府も正男氏の指紋データをマレーシア当局に提供していたことが分かっている。


正男氏遺体を防腐処理=「保存のため」―マレーシア副首相
時事通信 3/14(火) 11:58配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、マレーシアのザヒド副首相は14日、正男氏の遺体を防腐処理したことを明らかにした。

 「遺体を保存するために行った」と述べた。マレーシア紙スター(電子版)が伝えた。

 また14日付の地元紙ニュー・ストレーツ・タイムズは、マレーシア当局が正男氏の遺体を一時、安置場所のクアラルンプール市内の病院から民間施設に運び出し、防腐処理していたと報じた。

 同紙によると、遺体は12日午後7時半ごろ、病院から運び出され、午後10時30分までに戻された。費用は2万リンギ(約52万円)程度という。

 民間施設の関係者は防腐処理を行ったかどうかについてコメントを避ける一方、国立法医学研究所が遺体の保存方法に関する見解を求めて連絡してきたことを認めた。

 マレーシア警察は10日、遺体の身元を正男氏と確認したと発表。スブラマニアム保健相は13日、今後2~3週間で遺体の対応について解決したいとの意向を示した。家族が引き取りに来るのを待ち、現れなければ、政府が次の措置を議論すると述べた。


証拠隠滅?北朝鮮大使館から複数の破壊パソコン
ホウドウキョク 3/14(火) 11:50配信

金正男(キム・ジョンナム)氏殺害から一か月が過ぎた。
事件解明に向け、マレーシアと北朝鮮の間で水面下の交渉が続く中、クアラルンプールにある北朝鮮大使館から捨てられたとみられるパソコンが多数確認された。

金正男氏殺害事件の北朝鮮籍の容疑者ら3人は、今もなお、クアラルンプールの北朝鮮大使館にかくまわれているとみられる。
そんな中、大使館から捨てられたとみられるパソコンが複数見つかった。
いずれも、壊されているほか、ハードディスクが取り除かれていて、何らかの証拠隠滅を図ったのではないかと考えられる。

マレーシア当局は、容疑者3人について、外交関係上、中に立ち入れないため、捜査はこう着状態のまま長期化の様相を呈している。
今回の事件をきっかけに、マレーシアと北朝鮮は、双方が相手国民の出国を禁止するなどの泥沼の外交戦が展開されている。

マレーシア大使館員ら9人の出国を認める条件として、北朝鮮2等書記官ら2人の出国を要求?
一部の現地メディアは、北朝鮮側が、マレーシア大使館員ら9人の出国を認める条件として、2等書記官ら2人の出国を求めていると伝えている。
人質交換の要求ともいえる、この情報の信ぴょう性は定かではないが、仮にマレーシア側が交換に応じることになれば、事件の真相解明に向けたキーマンを失うおそれがある。
また、マレーシアの法務長官は、「交渉は進行中だ」と、水面下でもやり取りが進んでいることを明らかにしている。

一方、焦点となっている正男氏の遺体の取り扱いについて、保健相は、親族が引き取りに訪れない中、対応を決めるには2~3週間かかるとの見方を示していて、こちらも、事態が当面動かない見通しとなっている。
法務長官は、北朝鮮との水面下のやり取りが続いていることを明らかにしたうえで、この件についてコメントできるのは首相だけだとして、多くのことは語らなかった。

日本政府が正男氏の指紋データを提供
正男氏の身元確認については、正男氏から採取した指紋データを、日本政府がマレーシア政府に提供していたこともわかった。

政府関係者が明らかにしたもので、提供した指紋データは、正男氏が2001年に日本に不法入国して、成田空港で拘束された際に採取したものだという。
このほか、正男氏のDNAデータや、入れ墨に関する情報も、マレーシア側に提供されたという。
韓国政府も、情報当局などが収集した指紋などの情報をマレーシア側に提供しているとみられ、こうした情報が、金正男氏の身元特定につながったとみられている。


金正男氏殺害「『北』関与なら責任追及を」
ホウドウキョク 3/14(火) 10:51配信

北朝鮮の人権問題を調べる国連の担当官は、金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件について、「責任の所在を特定しなければならない」と訴えた。
13日、スイスで行われている国連人権理事会で演説したキンタナ特別報告者は、金正男氏殺害事件に懸念を表明し、「北朝鮮による国ぐるみの関与が確認されれば、責任の所在を特定する措置が必要だ」と述べた。
さらに、各国に対して捜査への協力を求め、殺害の標的だとされる人たちを保護する必要があると訴えた。
一方、アメリカ・ニューヨークの国連本部では、北朝鮮の国連次席大使が会見し、死亡したのは金正男氏ではないと、あらためて訴えた。
死因について、北朝鮮は、これまで「心臓発作」としていたが、次席大使は「猛毒のVXが使われたのなら、韓国から持ち込まれた可能性が大いにある」と主張した。


「マレーシアを全面支持」=金正男氏殺害事件で―米高官
時事通信 3/14(火) 9:37配信

 【ワシントン時事】米国務省のソーントン次官補(東アジア・太平洋担当)代行は13日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件をめぐり、北朝鮮とマレーシアの対立が深まっている問題に関し「事件の真相究明に取り組むマレーシア政府の努力を全面的に支持している」と表明した。

 ワシントン市内での記者会見で語った。米政府高官が事件に関連してマレーシアの対応に支持を明確にしたのは初めて。


金正男氏殺害 北朝鮮国連大使、「VXは韓国から搬入」と主張
産経新聞 3/14(火) 9:03配信

 【ニューヨーク=上塚真由】北朝鮮の金正男氏がマレーシアで殺害された事件で、北朝鮮のキム・インリョン国連次席大使は13日、ニューヨークの国連本部で記者会見し、「北朝鮮のイメージを傷つけ、社会主義を転覆させるために、米国と韓国が行った暴挙の産物だ」などと述べ、米韓両国の批判に終始した。

 キム氏は、遺体が北朝鮮国籍の「キム・チョル」であると改めて強調し、「米韓は北朝鮮に対し根拠のない批判をしている」と反発した。また、「米国は(猛毒の神経剤)VXを製造できる数少ない国のひとつだ」と指摘。米国は韓国などに化学兵器を保有しており、VXが事件に使用されたのが事実であれば、韓国から持ち込まれた可能性がある、と述べた。


金正男氏毒殺 別々の化学物質使用か 実行犯2人「硫黄使いVX合成」
産経新聞 3/14(火) 7:55配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシア紙ニュー・ストレーツ・タイムズは13日、正男氏から検出された猛毒の神経剤VXについて、起訴された実行犯役の女2人が別々の化学物質を渡されて犯行に及び、正男氏の顔で合成させたとの見方を報じた。

 北朝鮮側は、死因は「心臓発作」だと主張し、その根拠の一つとして、猛毒のVXを女たちが素手で扱ったことを「不自然」と主張している。VX使用の手口解明は、捜査の大きな焦点の一つだ。

 同紙によると、VXは、化学物質を合成した「QL」と硫黄を反応させて生成できる。マレーシアの捜査当局はQLを合成する化学物質の少なくとも1つについて、正男氏から検出したもようだとしている。

 正男氏は女2人から液体のようなものを顔に付けられ、空港の職員に助けを求めた。このとき対応した複数の職員が、正男氏の顔から悪臭がしたと証言。女の1人は犯行後、吐き気を催していた。これらが、女の1人が硫黄を使った裏付けになるとしている。

 一方、ザヒド副首相は12日、マレーシア国内にいる北朝鮮国籍の人間は315人だと明らかにした。2014年から今年まで2453人の入国があり、うち801人に一時就労許可が出されたが、大半はすでに出国したとみられている。

 マレーシア外務省は、平壌で「人質」状態にある自国の外交官ら9人の帰国に道筋を付けるため、近く北朝鮮と公式協議を開くとしている。


正男氏指紋、日本政府が提供…身元確認に利用か
読売新聞 3/14(火) 7:27配信

 クアラルンプール国際空港で、北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、日本で採取、保管されていた正男氏とみられる人物の指紋情報が、日本政府からマレーシア政府に提供されていたことが、関係者の話でわかった。

 マレーシア警察が正男氏の身元を確認する際に使われた可能性がある。

 正男氏とみられる人物は2001年5月、ドミニカ共和国の偽造旅券で成田空港から家族らと不法入国しようとし、日本の入管当局に身柄を拘束された。国外退去処分を受け、中国・北京に向かったが、その際、入管当局はこの人物の指紋を採取、保管しており、今回、この時の情報が提供されたという。

 マレーシア警察は今月10日の記者会見で、遺体の身元を正男氏と確認したと発表したが、確認方法については明らかにしなかった。北朝鮮は遺体の身元について、「外交官用旅券を持つキム・チョル」と主張している。


北朝鮮外交のキーワードは“人質”と“英雄”。強硬外交の本質
ホウドウキョク 3/14(火) 6:30配信

金正男氏殺害事件をめぐり、北朝鮮は駐在マレーシア外交官らの出国を禁じ、事実上の人質としました。

人質で外交取引…富士山丸船員、米記者ら
外交取引のために“人質”を取るのは北朝鮮の常套手段です。一方、犯行を認めず国外退去となったリ・ジョンチョル氏は、北朝鮮に戻れば「英雄」扱いされる見通しです。何らかの嫌疑をかけて拘束し、外交取引の材料にする。北朝鮮は過去にも“人質外交”を繰り返してきました。

例えば、1983年の第十八富士山丸事件。船長と機関長が身に覚えのないスパイ容疑をかけられ、7年間も拘束されました。拷問のような仕打ちや家族の安全を脅かすような脅しもあったと言います。90年に当時の金丸信・元副総理(自民党)と田辺誠・社会党副委員長が訪朝。金日成主席と直談判して、解放が決まりました。

この時、北朝鮮は
・日朝国交正常化交渉の開始
・朝鮮半島分断後45年間への償い(戦後補償)約束
などの見返りを日本から引き出すことに成功しました。

記憶に新しいところでは、09年の米テレビ局の女性記者2人の拘束です。2人が中朝国境取材中に北朝鮮に入ったとして北朝鮮側が逮捕しました。北朝鮮は不法国境出入などの罪で労働教化刑12年を言い渡しました。この時はクリントン元大統領が訪朝し、金正日総書記と直接交渉。特別恩赦で釈放されました。緊張した面持ちのクリントン氏と笑顔の金総書記。2人が並んだ写真が公開され、北朝鮮には格好の宣伝となりました。

人質を使って相手を交渉のテーブルに引き込み、譲歩を勝ち取る。北朝鮮外交の常套手段が、マレーシアにも使われています。

「事件は捏造だ!」絶叫…容疑者から“英雄”へ
金正男氏殺害事件に関与したとされる北朝鮮籍の9人。4人は発生直後、北朝鮮に戻りました。唯一逮捕されたリ・ジョンチョル氏も証拠不十分で国外退去となりました。

マレーシア出国の際、口を閉ざしていたリ氏。しかし経由地・北京に到着すると一転、自己主張を展開しました。

「事件は捏造だ!(北)朝鮮を陥れようとする謀略だ」
「マレーシア政府の言うことは全てうそだ」

取りつかれたような表情のリ氏。拘束中、心で唱えていた歌まで披露しました。

♪私の血はどこへ行く~
何よりも恋しい将軍のもとへ

北朝鮮の正当性を主張するのが役割です。主張を貫き通せば、北朝鮮で“英雄”と称えられるのです。例えば、日本人拉致に関与した辛光洙(シン・グァンス)容疑者。原敕晁(ただあき)さんを拉致して韓国で逮捕されました。しかし、政治思想の転向を拒否し続け、恩赦で北朝鮮に戻った後、英雄の称号を与えられました。

外交でも忠誠競争…北朝鮮には手痛い打撃
マレーシアは北朝鮮にとって特別な国でした。ビザ不要で、工作員も自由に行き来できる利点がありました。1000人超の北朝鮮労働者が派遣され、外貨稼ぎの拠点でもあります。東南アジアの「前線基地」として、計り知れない価値があったのです。一方のマレーシアからみれば、北朝鮮との経済関係は深くありません。北朝鮮との貿易額は全体の0.002%程度です。

「断交する考えはない」
ナジブ首相はこう表明しています。だが、かつてのような友好関係に戻るのは容易ではありません。

北朝鮮は今回の一件で外交的損失を被りました。現場の外交官たちは国際感覚を持ち、自分たちの置かれた状況を理解しているはずです。なぜ、明らかに損と分かる行為を強行するのでしょうか…。

背景には、金正恩朝鮮労働党委員長の独裁体制が強化されたことがあります。「金委員長の機嫌を損なわない」。これが外交の判断基準になっているようです。大局的な判断が必要なはずの外交政策が、指導者への忠誠競争に左右される。政策は強硬な方向に進められ、他国との対立がより熾烈になる。北朝鮮外交は今後いっそう、手詰まり状態に陥ることになりそうです。


正男氏事件で米韓非難=北朝鮮国連次席大使
時事通信 3/14(火) 6:27配信

 【ニューヨーク時事】北朝鮮のキム・インリョン国連次席大使は13日、マレーシアで起きた金正男氏殺害事件について、「(北朝鮮の)評価を傷つけ、社会体制を転覆するために米韓両国が行った暴挙の産物だ」と主張し、米韓両国を改めて非難した。

 ニューヨークの国連本部で開いた記者会見で語った。

 キム氏は「米国は(猛毒の神経剤)VXを製造できる数少ない国の一つ」と指摘。米国は化学兵器を韓国に保有し、事件に使用されたVXも韓国で製造された可能性があると述べた。事件への北朝鮮の関与には「根拠がない」と反論した。一方、殺害された人物は北朝鮮人の「キム・チョル」と強調し、正男氏とは認めなかった。

 北朝鮮による弾道ミサイル発射を非難した国連安保理の報道機関向け声明については、発射を「自衛措置」と正当化し、反発した。


北朝鮮、中国を異例の批判 背景に“弾道弾”
デイリー新潮 3/14(火) 6:00配信

 日米首脳がゴルフを楽しんだ直後に中距離弾道ミサイル〈北極星2〉を発射、世界を騒がせたかと思えば、お次はマレーシア・クアラルンプール空港の金正男暗殺事件で注目を浴びる北朝鮮。

「その陰で2月18日、中国が北朝鮮からの石炭輸入を年末まで停止すると発表しています。すると23日、北朝鮮の朝鮮中央通信が〈米国の音に合わせて踊っている〉〈非人道的〉〈卑しい行動〉と激しく中国を非難したのです。北朝鮮が中国を非難するなど異例ですが、よほどショックだったのでしょう」(国際部記者)

 中国の環球時報紙は北の非難を「1つの事件」とまで評したが、国連安保理の制裁下にある北朝鮮にとって石炭は総輸出額の3分の1を占める重要な外貨獲得源。しかも中国は北朝鮮唯一の同盟国なのだ。

「そのくせ、〈わずかばかりの金が遮断されたからといって、北朝鮮が核兵器と大陸間弾道ロケットの製造が出来なくなると思い込むのは全く子供じみている〉と北朝鮮は強がっていますが、やはり焦点はこの“弾道弾”開発でしょう」(同)

 とある国際政治研究家も言う。

「北朝鮮の体制が崩壊すれば大量の難民が生じ、困るのは中国。このため制裁に消極的だった中国が石炭禁輸に踏み切ったのは驚きでした。が、実は前日、米中の外交トップが会談し、北朝鮮の核・ミサイル問題を話し合っています。いよいよ中国も北朝鮮の制裁に本腰を入れる姿勢を見せざるを得なかったのでは」

 金正恩委員長は〈新年の辞〉で、年内のICBM発射実験を宣言しており、これは米国が核ミサイルの射程に入ることを意味する。

 軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は言う。

「実際にICBMが発射され、ハワイ沖にでも墜ちたとしたら、トランプ大統領が黙っているはずがありません。中国のお膝元、黄海で米・英・豪海軍などを展開させ、海上封鎖くらい行うでしょう。そうした際でも中国が発言権を保ち、事態への介入を可能にするには制裁に協力せざるを得ない」

 北朝鮮に崩壊されても暴発されても中国が生き延びるための窮余の一手なのだ。

「週刊新潮」2017年3月9日号 掲載


北朝鮮との対話に危機感=正男氏殺害捜査に透明性を―国連報告者
時事通信 3/13(月) 21:40配信

 【ベルリン時事】北朝鮮の人権問題を担当するキンタナ国連特別報告者は13日、人権理事会で演説し、北朝鮮が続ける核実験や弾道ミサイル発射は「(北朝鮮の)人権をめぐる協力や対話のわずかな糸口すら危うくしている」と強い危機感を表明した。

 北朝鮮を中心に北東アジア一帯の緊張が高まっている現状に懸念も表明した。

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害された事件については、透明性ある独立した捜査の必要性を強調。「国家の関与が確認されれば、法の手続きを経ない殺害となり、責任の所在を特定する措置が必要だ」と訴えた。

 北朝鮮政府代表団はこの会合をボイコットした。


正男氏殺害、カンボジアでも演習か…広域網利用
読売新聞 3/13(月) 21:17配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎、吉田健一】北朝鮮の金正男氏(45)殺害事件で、実行犯として殺人罪で起訴されたインドネシア人のシティ・アイシャー被告(25)が1月、北朝鮮の男とカンボジアを訪れ、殺害の予行演習をしていたことがわかった。

 ベトナム人のドアン・ティ・フオン被告(28)=殺人罪で起訴済み=も同月にカンボジアへ渡航しており、北朝鮮が東南アジアネットワークを利用し、国家ぐるみで殺害を実行したとの見方が強まっている。

 関係者によると、マレーシア警察が重要参考人として行方を追う北朝鮮人のリ・ジウ氏とされる男(30)が1月、マレーシア人の男を介してシティ被告とクアラルンプールで接触。リ氏は「ジェームス」と名乗り、いたずら番組への出演を打診した。


<出国禁止1週間>北朝鮮「人質交換」打診か…マレーシア紙
毎日新聞 3/13(月) 19:38配信

 【クアラルンプール金子淳】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏の殺害事件を受け、マレーシアと北朝鮮が互いに相手国民の出国を禁じてから14日で1週間。マレーシアは北朝鮮に残された国民の解放に向け、数日以内にも開かれるとみられる公式協議で解決を図る構えだが、北朝鮮が重要参考人の2等書記官らの帰国を条件にあげているとの報道もあり、交渉は難航しそうだ。

 地元華字紙「東方日報」は交渉関係者の話として、北朝鮮が出国禁止措置の解除の代わりに、在マレーシアの北朝鮮大使館内にいるとみられる2等書記官らの帰国を求めていると報じた。クアラルンプールの外交関係者も「普通に考えれば『人質交換』しかない」と指摘する。だがマレーシアが書記官らを聴取せず出国させれば、事件の全容解明は困難となり、国際的な批判を呼ぶ恐れもある。

 マレーシア政府によると、北朝鮮に残る国民は外交官と家族の計9人。

 一方、マレーシアには当初、約1000人の北朝鮮国民がいるとされたが、ザヒド副首相兼内相によると315人だという。


容疑者の女性を救え=越で募金活動も―金正男氏事件
時事通信 3/13(月) 19:25配信

 【ハノイ時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件の実行犯として起訴されたドアン・ティ・フォン容疑者(28)の母国ベトナムの一部で、容疑者への同情論が高まっている。

 マレーシアで弁護士を雇う余裕がない家族のための募金には、10日間で日本円に換算して200万円相当が集まった。

 ベトナム北部でコメ農家を営むフォン容疑者の家族は事件後、「私たちにはお金がない」(父親)と嘆くばかり。その一方で「容疑者は北朝鮮にだまされた。かわいそうだ」といった意見が出てきたのを受け、ベトナム弁護士連合会はマレーシアに弁護士を送り、資料提供などで支援する方針を明らかにしている。

 また、大学講師と実業家の女性2人が今月2日、家族のための募金をインターネット上で呼び掛けた。呼応する人が相次ぎ、11日現在で4億ドン(約200万円)前後が集まったが、女性らは「まだ足りない」と訴えている。

 3代世襲という特異な体制に加え核・ミサイル開発などを進める北朝鮮に対し、同じ社会主義体制のベトナムは「本音では愛想を尽かしている」(日越関係筋)とされる。北朝鮮を心中で嫌悪するベトナムの人々の感情が、フォン容疑者への同情の背景と言える。


引き取りめど立たず=正男氏の遺体―マレーシア
時事通信 3/13(月) 19:16配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、マレーシアのスブラマニアム保健相は13日、保管中の正男氏の遺体について、今後2~3週間は動かせないと厳しい認識を示した。

 暗殺から1カ月が過ぎた中、遺体の引き取り先が定まらない異常事態が続いている。国営ベルナマ通信が伝えた。

 保健相は「正男氏には妻子がいると聞いている。家族が対応し、遺体を引き取りに来ることを願っている」と述べた。家族から反応がない場合は「保健省が首相府や内務省、外務省と共に次の措置を議論する」と手詰まり感を漂わせた。

 マレーシア警察は10日、遺体の身元を正男氏と確認したと発表した。警察のカリド長官はこの際、近親者に連絡するのかと質問され「既に近親者には知らせた」と話したが、家族との具体的な連絡方法などは明らかにしていない。


金正男氏の指紋提供=マレーシアに、身元特定で―日本政府
時事通信 3/13(月) 18:19配信

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件を受け、日本政府が2001年に不法入国を試みた正男氏から採取した指紋のデータをマレーシア当局に提供していたことが13日、分かった。

 事件捜査への協力の一環で、データは遺体の身元特定に活用されたとみられる。複数の関係者が明らかにした。

 同事件をめぐり、北朝鮮は遺体の身元について正男氏とは認めていないが、マレーシア警察は10日、本人と確認したと発表した。

 菅義偉官房長官は13日の記者会見で、指紋データの提供について「事柄の性質上、コメントを差し控えたい」と詳しい説明を避ける一方、「(マレーシア当局と)緊密に連携し、情報収集・分析に努めている」と語った。


金正男氏の指紋、日本政府も提供
ホウドウキョク 3/13(月) 17:11配信

金正男(キム・ジョンナム)氏の指紋データを、日本政府も提供していた。
マレーシアで、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の兄、金正男氏が殺害された事件で、正男氏から採取した指紋データを、日本政府がマレーシア政府に提供していたことがわかった。
政府関係者が明らかにしたもので、提供した指紋データは、正男氏が2001年に日本に不法入国して、成田空港で拘束された際に採取したものだという。
このほか、正男氏のDNAデータや、入れ墨に関する情報も、マレーシア側に提供されたという。
韓国政府も、情報当局などが収集した指紋などの情報をマレ―シア側に提供しているとみられ、こうした情報が、金正男氏の身元特定につながったとみられる。


金正恩氏、新たな暗殺指示か=暗号解読、公使亡命に報復―英紙
時事通信 3/13(月) 17:00配信

 英日曜紙サンデー・エクスプレス(電子版)は12日、情報機関筋の話として、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、英国人ビジネスマンら2人の暗殺を計画中だと伝えた。

 金正恩体制は、このビジネスマンを、北朝鮮の太永浩元駐英公使が昨年、韓国に亡命するのを助けた人物と考えている。報復のため「既に指令を出した」という。

 北朝鮮をめぐっては、2月13日にマレーシアのクアラルンプール国際空港で、金委員長の異母兄、金正男氏が猛毒の神経剤VXで暗殺される事件が起きたばかり。新たな暗殺対象2人のうち1人は米国人とされる。同紙は「北朝鮮国民以外が暗殺対象になるのは初めて」と指摘している。

 暗殺指令について同紙は「10日前、約8分間の北朝鮮のラジオ放送の中で暗号を伝達する手法で行われた」と伝えた。脱北者の支援を得て、この暗号を解読したとスパイ映画さながらに描写している。


朴大統領罷免、見直し迫られる米の対アジア政策  
ウォール・ストリート・ジャーナル 3/13(月) 8:17配信

 【ソウル】朴槿恵大統領が追放されたことで、韓国では60日以内に大統領選挙が実施される。世論調査によると、北東アジアの米国の外交政策目標に対し、一段と懐疑的な大統領が誕生しそうだ。

 韓国憲法裁判所が10日に罷免を決定した保守派の朴大統領は、北朝鮮のミサイル・核開発プログラムに関して、同国の指導部に圧力をかけることを目指す米政府の強硬なアプローチを推進する上で頼りになるパートナーだった。

 今週、韓国には物議を醸している米国のミサイル防衛システムの一部が到着している。同システムは北朝鮮のミサイルの脅威を防ぐ目的で配備される。

 朴槿恵大統領失職に伴う大統領選を控え、支持率でリードしている文在寅氏は、ミサイル防衛システムを疑問視し、韓国を中国に接近させ、北朝鮮政権との対話強化を促す政策を支持してきた。支持率で文氏に続く候補者たちも政治的には左派であり、中国、北朝鮮との関係についても同様に協調的な姿勢を示している。

 米国やアジア諸国の政府高官たちは、米政府内で北朝鮮と中国に対する懸念が高まっているタイミングで朴大統領が追放されたことで、北東アジアに新たな不確実性がもたらされたと指摘する。

 レックス・ティラーソン米国務長官はアジア歴訪の一環として17日にソウルを訪問する。アジア歴訪は15日の東京から始まり、韓国訪問後には北京に向かうことになっている。

 トランプ政権は韓国に高高度防衛ミサイル(THAAD)システムの配備を計画しており、北朝鮮への経済的締め付けを大幅に強めようとしている。

 米政府の現旧高官によると、韓国の政権移行がミサイル防衛システムの配備のタイミングに影響を及ぼすかは不透明だという。韓国の次期大統領は、経済的な誘因や共同事業計画を通じて北朝鮮政府と接近しようとする可能性があると指摘する向きもいる。

 米政府高官たちは最近、そのミサイル防衛システムの配備に必要な用地の提供を受け、その設備の一部を韓国に移送し始めていた。

 米政府高官たちは、2000年代初めの米韓関係と似た状況になる可能性があると話す。当時のジョージ・W・ブッシュ政権と韓国政府とでは北朝鮮と直接的に交渉するかどうかで意見が分かれ、緊張が急激に高まったことがあった。

 ブッシュ政権で米国家安全保障会議(NSC)アジア部長などを務めた朝鮮半島問題の専門家でジョージタウン大学の教授であるビクター・チャ氏は、「左派寄りとなる可能性が高い韓国の次期政権とトランプ政権とでは意見が一致しないだろう」と指摘する。

 最近の挑発的な行動を受け、国際社会では北朝鮮に制裁を科すべきだというコンセンサスが高まっている。朴大統領の後継者が誰であれ、新政権が北朝鮮と直接交渉をするという姿勢を示せば、韓国は国際社会のコンセンサスと相容れない状況に置かれるだろう。

 国連安全保障理事会は昨年、核実験を受けて北朝鮮に2度の制裁を科した。最近では、北朝鮮との友好関係を長く維持してきたマレーシアが北朝鮮大使を国外追放とし、北朝鮮国籍の人々の出国を禁止した。こうした外交騒動は先月、クアラルンプール国際空港で北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男氏が殺害されたことに端を発している。

 北朝鮮と最も親密な同盟国である中国でさえ、北朝鮮からの石炭の輸入を年末まで停止すると宣言した。これにより北朝鮮政府は重要な外貨収入源を奪われる可能性がある。

 トランプ政権は対北朝鮮政策を見直している最中だ。事情に詳しい関係者によると、米政権は核・ミサイル開発計画を進める北朝鮮の独裁政権に対して、武力行使や政権転覆などの選択肢も検討しているとされる。


正男氏暗殺1カ月 指紋を日本がマレーシアに提供 成田で2001年採取
産経新聞 3/13(月) 7:55配信

 【クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏の殺害事件で、正男氏が2001年に成田空港で拘束された際に採取された指紋を日本政府がマレーシアに提供し、正式な身元特定につながったことが12日、分かった。日本政府筋が明らかにした。事件発生から、13日で1カ月。死因は毒殺と断定されており、今後は、潜伏中の重要参考人、北朝鮮外交官らへの捜査や遺体の遺族への引き渡しが焦点となる。

 マレーシア警察が事件に関与していると見て行方を追っているのは、事件直後に出国した北朝鮮国籍の4人のほか、北朝鮮大使館の2等書記官、国営高麗航空の職員、指示役とされる北朝鮮国籍の男の7人だ。

 出国した4人は帰国したとみられ、残る3人について、カリド警察長官は「大使館に隠れていると思う」としているが、確認されていない。高麗航空職員に逮捕状が出たと報じられているが、カリド氏は産経新聞に対し、職員と指示役の男に「事情聴取の召喚状が出ているだけだ。それに応じない2人への逮捕状はいつでも出せる」と話している。

 北朝鮮は、マレーシア人9人の北朝鮮からの出国を禁止し、事実上の人質にしている。マレーシア政府は北朝鮮との協議を余儀なくされ、現地メディアは北朝鮮側が9人の帰国と引き換えに、2等書記官と航空会社職員の罪を問わないことを求めていると伝えている。

 指示役の男は既に国外に脱出したとの情報もあり、仮に「9対2」の交換が実現すれば、実行犯のインドネシア人とベトナム人の女以外は裁かれなくなり、事件の真相はやぶの中になる恐れもある。

 正男氏の遺体については、北朝鮮政府が引き渡しを求めてきたが、マレーシア側は正男氏の親族に返すと要求を突っぱねてきた。

 しかし、近親者は引き取りに現れず、アニファ外相は11日、北朝鮮大使館へ引き渡す可能性に言及。12日付現地紙ニュー・サンデー・タイムズも遺体処理に当たる消息筋の話として、「正恩氏が遺体を引き取ろうと決めれば法的には可能だ」と伝えた。

 ただ、マレーシア保健省副大臣は11日、「遺体はマレーシアに埋葬されるかもしれない」と述べており、正式決定にはなお時間を要しそうだ。

 北朝鮮の友好国だったマレーシアは、北朝鮮の国家ぐるみの疑いが濃厚な今回の事件に大きく振り回された格好だ。

 元マレーシア政府高官は「貿易の利益がマレーシアの政策を左右してきたため、北朝鮮との関係は小切手帳で結ばれたようなものだった」と指摘。その上で「マレーシアは北朝鮮の情報機関の活動の場となっていた」と批判した。


泥沼の外交戦に=マレーシア対北朝鮮―金正男氏事件1カ月
時事通信 3/13(月) 7:14配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件は13日、発生から1カ月を迎える。

 マレーシア当局は実行犯の女2人を起訴したが、真相解明のカギを握る北朝鮮国籍の容疑者や重要参考人の聴取は進まず、捜査は手詰まり感が漂う。北朝鮮の度重なる捜査批判で両国の友好関係は崩壊。双方が相手国民の出国を禁止するなど、泥沼の外交戦に発展している。

 警察が現在、行方を追っている北朝鮮人は7人。このうち、実行犯のインドネシア人とベトナム人の女2人に猛毒の神経剤VXを渡した疑いがある4人の容疑者は、既に北朝鮮に帰国したとみられる。残る3人は在マレーシア北朝鮮大使館の二等書記官らで、警察は「大使館の中にいるとみている」(カリド長官)。

 マレーシア側は北朝鮮に容疑者4人の身柄引き渡しや二等書記官らに対する聴取への協力を求めている。ただ、マレーシアの捜査を「信用できない」と非難する北朝鮮に応じる気配はなく、捜査の長期化は必至だ。

 事件は両国関係も一変させた。マレーシアは北朝鮮と「とても友好的」(ナジブ首相)だったが、捜査への批判に「外交上、無礼だ」(同)と態度を硬化。駐北朝鮮大使の召還や北朝鮮人に認めていたビザなし渡航の廃止、駐マレーシア北朝鮮大使の国外追放と、矢継ぎ早に外交カードを繰り出し、けん制した。

 これに対し、北朝鮮もマレーシアの駐北朝鮮大使を国外追放し、さらに国内にいるマレーシア人の出国を認めない措置を実施。「人質」を取られたマレーシアは「北朝鮮と交渉する手段として」(ナジブ首相)、即座に北朝鮮人の出国を禁止して対抗し、両国関係は一層、緊迫化している。

 北朝鮮に残るマレーシア人は大使館職員とその家族の9人。地元メディアによると、ザヒド副首相は12日、出入国管理局の記録ではマレーシアに315人の北朝鮮人がいると述べた。

 アニファ外相は11日、出国停止措置をめぐり、数日中に北朝鮮と正式な協議を始める見通しを示した。地元紙の東方日報(電子版)は、交渉で北朝鮮は、マレーシア警察が行方を追う二等書記官と高麗航空職員2人の出国を認めるよう要求していると報道。仮にマレーシアが9人の帰国と引き換えに2人の出国を認めれば、捜査はさらに厳しいものになる。マレーシアは難しい対応を迫られている。


金正男暗殺事件 「真犯人はCIA説」を追う
NEWS ポストセブン 3/13(月) 7:00配信

 金正男殺害事件から約1か月が経った。マレーシア捜査当局は、実行犯とされる2人の女のほか、北朝鮮国籍の男を逮捕したが、すぐに釈放され、事件の全容は全く解明されていない。

 いったい誰が女たちに指示したのか。なぜ犯行は空港という衆人環視の中で行なわれたのか。そしてなぜ、今だったのか──。

 さまざまな憶測が飛び交うなか、驚くべき仮説が飛び出した。そもそも事件を指示したのは、金正恩ではないかもしれないというのだ。軍事ジャーナリスト・古是三春氏が説く。

「金正恩にとって、犯行の映像が世界中で繰り返し放送されることで、異母兄を殺した無慈悲な男というイメージが広がることは望むべきことでしょうか。

 一方で、この暗殺で“一番得をした”のが米国です。北朝鮮と国交のあるマレーシアが今回の件で出国禁止措置を取ったように、北朝鮮は国際社会の信用を失っている。米国が強化しようとする北朝鮮への制裁に同調が得られやすくなっています」

 米国にとってはタイミングも絶妙だった。今年1月31日、米上院外交委員会は北朝鮮の核開発に関する公聴会を開催。公聴会では、「なぜ米国はこれまで発射された北朝鮮のミサイルを撃ち墜とさなかったのか」といった過激な意見が飛び交い、共和党のボブ・コーカー委員長も「北朝鮮の核開発は米国が直面するもっとも大きな脅威だ」と断言した。コーカー氏は共和党内でいち早くトランプ支持を打ち出した人物で、そのトランプ氏は大統領就任前から、北朝鮮への脅威を訴えてきた。

「金正男の暗殺が、この公聴会からわずか2週間後です。さらに米国が、金正男の存在自体を危険視していた可能性が高い。金正男は北朝鮮製の武器や偽ドル札の密売への関与が指摘されており、これらは米国がもっとも過敏に取り締まってきた犯罪行為です。金正男の死は、結果といいタイミングといい、米国の国益にあまりにも適っている。

 殺害には猛毒のVXガスが使用されたと言われていますが、いくら北朝鮮の工作員であっても、VXガスの調達や持ち込み、それを使用した犯行は容易ではないはず。一流の諜報機関、CIAのような組織の関与でなければ難しいのではないか。実際に、各国の軍事専門家の間では、CIAの関与を疑う声が上がっています」(同前)

 CIAはこれまでさまざまな謀略事件への関与が取り沙汰され、韓国・朴正煕大統領が暗殺された際にも、実行犯が韓国版CIAの部長であり、米CIAとも関係が深かったことから物議を呼んだ。もちろん、CIAの存在が「陰謀論」に利用されやすいのもまた、事実ではある。

 真相が解明されない限り、まだまだ新たな仮説が出てきそうだ。

※週刊ポスト2017年3月24・31日号


北朝鮮が韓国国民と共に大統領弾劾を喜ぶ不気味
ダイヤモンド・オンライン 3/13(月) 6:00配信

● 韓国の憲政史上初となる 大統領の罷免が及ぼす影響

 3月10日、韓国の憲法裁判所は8人の裁判官全員一致で、「朴槿恵(パク・クネ)大統領に重大な憲法・法律違反があった」として罷免を宣告した。韓国の憲政史上大統領の罷免は初めてのことである。朴大統領は直ちに失職し、今後60日以内、5月9日までに大統領選挙が行われる。

 韓国の憲法裁は、証拠と法理を積み上げるのではなく、政治的判断で結論を出すと韓国の国内でも言われている。元在韓大使として、憲法裁の結論にコメントするのは差し控えたいが、今の激昂する国民感情の下で、朴大統領の弾劾を棄却するのは非常に勇気のいることであっただろうし、この結論は想定されていたことでもある。

 韓国の大統領は伝統的に、任期末あるいは任期後に不幸な結末を招いているとも言われているが、弾劾というのは憲政史上初である。とはいえ、これまでの大統領と比べ、朴大統領の行動が重大な憲法・法律違反であったかは何とも言えない。ただ、朴大統領の行動がベールに包まれ、国民に理解しがたいものであったことは事実であろうし、朴大統領の捜査に対する非協力姿勢も心証を悪くしたと言えるであろう。

 それにしても、朴大統領の弾劾は韓国国内の政治的対立を深め、北朝鮮情勢が混沌としている中で、韓国の安全保障にとって深刻な事態をもたらしていることは否定しがたい。しかも、韓国国民が北朝鮮の脅威よりも朴弾劾を優先したことは次の政権選択に暗い影を落としている。また、せっかく朴政権の下で立ち直りかけていた日韓関係を再び悪化させかねない危険をはらんでいる。

 韓国の主要紙も、韓国の政治家は日韓の対立を煽ることばかりで、対立関係を調整し韓国の進路を正しい方向に持っていくことをしないと嘆いている。

 韓国の政治的混乱が、どのような影響を及ぼすのか考えてみたい。

● 北朝鮮のことは眼中にない? 次期大統領候補と韓国民

 朴大統領の弾劾によって、次の大統領選挙が5月9日ごろ行われる見通しである。現在名前の挙がる候補者の支持率を見ると、世論調査によって違いがあるが、野党系の候補の合計支持率は7割を超えるものが多い。聯合通信も野党内の予備選挙が事実上の決戦になると予測しており、トップを走る野党「共に民主党」前代表の文在寅(ムン・ジェイン)候補の支持率は3分の1を超え、突出している。

 今回の選挙で特徴的なことは、北朝鮮が、急速に性能が向上したミサイルを発射し、金正男(キム・ジョンナム)氏を暗殺するなどの挑発行為を繰り返しているにもかかわらず、文在寅氏に対する支持率がむしろ上昇していることである。これまでの選挙では、北朝鮮の挑発行為があると保守系に支持が集まっていた。1987年に起こった北朝鮮の工作員による大韓航空機爆破事件直後の大統領選で、軍人出身の盧泰愚(ノ・テウ)候補が、野党政治家の金泳三(キム・ヨンサム)候補を下したのはその典型である。

 しかし、今回こうした傾向はみられず、朴大統領を政権の座から引きずり下ろしたいとの感情が優先し、北朝鮮の挑発行為は国民の眼中にはないようである。

 次の大統領選挙では朴大統領の行ってきた政策を否定する候補に票が集まるであろう。朴大統領は北朝鮮に対し強硬姿勢で臨んできたため、北朝鮮に対する宥和的な政策で北朝鮮を支援してきた政権の失策を忘れさせ、文在寅氏の親北政策の危険性から目をそらすことになっている。

 日韓関係では慰安婦問題に関する合意を否定すること、軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の見直しを行うこともその弊害を見えなくしている。韓国の安全にとって米軍との協力は最優先すべきであるが、地上配備型ミサイル防衛システム(THAAD)の在韓米軍への配備の再検討さえ指摘されている。これらはいずれも韓国の防衛・外交にとって深刻な事態をもたらすことを韓国国民は全く理解していない。

● 親北政権の誕生は 北朝鮮の核・ミサイル開発を支援する

 韓国に亡命した元在英北朝鮮大使館公使太永浩(テ・ヨンホ)氏は、報道によれば「北朝鮮の核ミサイル開発を止めることができるのは、政権交代だけである」と述べたという。北朝鮮の核ミサイル開発は待ったなしである。

 1990年代後半の金大中、盧武鉉政権は北朝鮮に対し宥和的な政策をとり、北朝鮮の攻撃的政策を改めさせようとしたが、その結果約30億ドルが北朝鮮に流れ、その大半が核ミサイル開発に使われたと言われている。

 それと同じことが次の政権で行われたらどうなるのか。北朝鮮は、安んじて核・ミサイル開発に邁進するであろう。そして、北朝鮮が核・ミサイルを実戦配備すれば韓国は北朝鮮の脅威から身を守れなくなるであろう。日米韓の結束は乱れ、中国に北朝鮮への影響力行使を期待することもより一層難しくなろう。

 韓国国民は、北朝鮮に対する危機意識が日本よりも薄い。それは北朝鮮に対する客観的な情報分析よりも、北朝鮮は同胞であり、あまり追い詰めなければ、韓国を攻めたりはしないであろう、といった希望的観測で見ているからである。また、万が一北朝鮮が瓦解すれば韓国が背負う負担は甚大であり、韓国の発展が阻害されて、それでなくても苦しい自分たちの生活がより一層苦しくなる、北朝鮮に万が一のことが起きるのを望まないという気持ちが北朝鮮の状況を直視できなくしている。

 しかし、北朝鮮が核・ミサイルを開発すれば、韓国はいいように北朝鮮の餌食になるのである。韓国の主要紙は、そうした懸念を持ち始めているが、それが国民には浸透していない。日本以上にネット社会である韓国では、朴槿恵弾劾に動いた若者は新聞を買って購読せず、自分たちが欲しい情報だけをネットで選別して見ている。これは米国とも共通する傾向である。

 米国は次の大統領選挙を見据えて対策を取りつつある。

 3月7日、韓国国防省は高高度ミサイル防衛システム(THAAD)の一部が韓国に到着し、配備を開始したと発表しており、運用開始まで1~2ヵ月、早ければ4月にも稼働する模様である。このように在韓米軍へのTHAADの配備時期を大幅に早めたのは、韓国の大統領選挙とも関係があろう。大統領選挙でトップを行く文氏はTHAAD配備の決定は次期政権で行うべきとして配備の再検討を匂わせている。米韓両国政府ともに、親北の政権ができる前にできることはしておこうとの姿勢である。

 米国のティラーソン国務長官が3月15日から日本、17日に中国、そして18日に韓国をそれぞれ訪問する。マティス国防長官に続き、ティラーソン国務長官が東アジアを訪問するのは、トランプ政権が北朝鮮の脅威を深刻に受け止めていることの表れである。特に、中国とは楊潔チ(チの字は竹かんむりに褫のつくり)国務委員が米国を訪問した時、トランプ大統領が面会しており、習国家主席の訪米も検討されていることから、ティラーソン国務長官の習主席との面談の可能性がある。

 こうした一連の動きは、韓国の次の政権が誕生する前に、既成事実を積み上げようとする動きにも見える。

● 日韓関係は悪化へ 少女像の撤去はさらに遠のく

 最後に、今回の弾劾を経て、日韓間の慰安婦合意は守られるのか、である。

 慰安婦を象徴する少女像が在釜山総領事館前に設置されたことに対し、長嶺安政駐韓大使を一時帰国させたのは、日本の強い抗議の意思を示す意味で適切であったと思う。また、その少女像の撤去の見通しが立たない状況で帰任することには反対する声が日本国内では強い。

 しかし、北朝鮮の核・ミサイル開発は待ったなしの状況である。安倍総理とトランプ米大統領の電話会談でも「北朝鮮の核ミサイルの脅威は新たな段階に入った」と合意している。今、日本にとって最も重要なのは北朝鮮の脅威にいかに備えるかである。

 韓国の次期大統領が就任すれば、日米韓の緊密な協力が揺らぐ危険が高く、その前に北朝鮮への対応は動いていく可能性が高い。新しい状況に迅速に対応していくためにも日本として最善の体制をとっておくべきと考える。

 韓国の野党系大統領候補はいずれも日韓の慰安婦合意は無効である、再交渉すると言っている。国家首脳の間で合意したことを勝手に反故にするなど外交の常識ではあり得ないことであり、韓国政治家は日本のことになるとこうした常識を忘れるようだ。

 慰安婦問題の解決に向けて日本への圧力を高めようと、慰安婦団体が働きかけてきた米国でも、有識者は呆れている。 

 また、この合意を受けて韓国政府は、これまでの協議の相手であった「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」や元慰安婦が共同生活をする「ナヌムの家」に加え、いずれにも属さない元慰安婦とも接触を続け、合意当時46人存命(現在は39人)であった元慰安婦の内34人に合意を受け入れてもらっている。このうち6人はナヌムの家にいる人々であると聞く。要するにハードコアの元慰安婦以外は合意を受け入れようとしているのであり、本来この問題は解決済みなのである。

 これを蒸し返したのが挺対協である。したがって、既に日本は合意を忠実に履行している、これ以上の交渉に応じる考えはないと突っぱねていればいい。

 政治と歴史、領土の問題を除けば韓国の一般国民の対日感情は悪くない。他方、政治と歴史それに領土の問題は韓国の政権が反日的性向の時は何をやっても改善しない。日本はこれまで日韓関係修復のため譲歩をすることが多かったが、その結果、韓国は日本に対しては客観性がなく、自分の理屈で要求する習性が治っていない。

 先般の慰安婦に関する合意は日韓双方が譲歩するという新しいモデルであり、今後の日韓関係のモデルケースとなるものである。これを変えることは決してないことを韓国に悟らせることは重要である。

 ただ、朴大統領の弾劾という状況になったために少女像の撤去はさらに遠のくであろう。日韓関係は悪くなる時は速いが、良くなる時も速い。日韓関係が好転する時に一気呵成に改善させていくのが効果的である。少女像の撤去はその時に進めるのが現実的である。

● 朴大統領弾劾を いち早く報道した北朝鮮

 朴大統領の弾劾については、北朝鮮がいち早く報道した。これは大変珍しいことである。朴大統領は「北朝鮮の核開発は北朝鮮の体制崩壊を早める」と述べたが、先に朴政権が倒れてしまったわけだ。北朝鮮が喜んで報道しているということは、それだけ韓国にとって危険なことであるということである。

 韓国の若者もまた、朴大統領の失職を喜んでいるが、朴大統領が退陣した今、韓国の置かれた地政学的状況や、友好国日米との関係をしっかり見つめ直し、大統領選挙に臨んでほしい。

 大統領選は韓国の内政問題であり、日本は誰が大統領になろうと協力していかなければならない。それが外交の宿命である。しかし、本音を言えば大変心配である。


<金正男氏>指紋、日本が提供 マレーシアが身元特定に活用
毎日新聞 3/12(日) 22:25配信

 北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件で、日本政府が不法入国しようとした正男氏から採取した指紋データをマレーシア政府に提供していたことが関係者の話で分かった。韓国政府も指紋データを提供したとみられており、マレーシア政府は各国の協力を得ながら遺体の身元の特定を進めていったことが浮き彫りになった。事件は13日で発生から1カ月。

 正男氏は2001年5月1日、ドミニカ共和国の偽造パスポートで妻子と見られる女性や子供らと一緒に成田空港から日本に入国しようとし、日本の入管当局に身柄を拘束された。出入国管理法に基づく退去強制処分を受け、同4日に民間機で中国・北京に向かった。この際、日本の入管当局などは、正男氏の指紋などを採取していた。

 関係者によると、正男氏の指紋データを巡っては韓国政府も情報当局などが収集したものをマレーシア側に提供したとみられているが、日本政府の指紋データは、合法的に採取されたもので、マレーシア政府にとっても対外的な説明に使いやすい性質のものという。

 一方、北朝鮮側はこれまで、死亡時に正男氏が所持していたパスポートに記載された「キム・チョル」という外交官が心臓疾患で死亡した、と繰り返し主張。死亡した男性が正男氏とは認めていない。

 正男氏の身元確認を巡ってはマレーシア警察が10日、遺体は正男氏と特定したと発表した。指紋データに加え、家族のDNAを何らかの方法で入手し最終確認したとみられている。【岸達也】


「交換条件」 2等書記官らの出国要請か
ホウドウキョク 3/12(日) 20:38配信

交換条件に2等書記官らの出国を要求しているとの報道。
金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件の捜査をめぐる対立で、マレーシアと北朝鮮が、互いの国民の出国を禁止する中、現地メディアの東方日報は12日、北朝鮮側がマレーシア人大使館員ら9人の出国を認める条件として、マレーシア警察が行方を追っている、北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官と、高麗航空職員のキム・ウクイル容疑者のマレーシア出国を求めていると伝えた。
マレーシア政府は、事態打開のために、近く北朝鮮と直接協議する見通し。


マレーシア、北朝鮮と数日中に直接協議へ
ホウドウキョク 3/12(日) 9:54配信

金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件をきっかけに、北朝鮮との関係が悪化しているマレーシア政府は11日、事態打開に向け、数日中に北朝鮮と直接協議を始める意向を示した。
マレーシアのアニファ外相は「われわれは数日中に協議をする用意ができている」と述べたうえで、北朝鮮側も協議に前向きな姿勢を示していることを明らかにした。
日程や場所はまだ決まっていないが、協議では、正男氏の遺体の取り扱いなどについて話し合う見通し。
現地メディアは、副保健相が11日、「身元の確認後に親族が遺体を引き取らない場合、通常は『埋葬される』」と述べ、マレーシアで埋葬される可能性を示したと伝えている。

2017年3月 9日 (木)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・24

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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リンク:正男氏報道見るな…北朝鮮が海外駐在者らに指示 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮と数日中に協議へ=大使館員らの解放で―マレーシア外相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「韓国の北朝鮮化が進む」 呉善花氏「悪者は完全に潰すという国民性がある」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 マレーシア、北と数日以内に正式協議 北朝鮮への遺体引き渡し可能性に言及 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>マレーシア外相「近く北朝鮮と公式協議」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏「ホクロ位置」で身元確認か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシアで正男氏埋葬も…保健省が可能性言及 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「もう、やめてくれ」と正男氏から正恩氏に手紙。『北朝鮮の内部情報』を入手 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:怯える金正恩の暴走に備えよ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:韓国狂乱…朴氏、不訴追特権失い逮捕・起訴の危機 文在寅氏が大統領なら「赤化統一」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:動画公開のキム・ハンソル氏 隠しきれない怒りと悲しみが? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア警察、毒殺遺体を金正男氏と確認 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:独裁者・金正恩を最高指導者と呼ぶ朝日新聞 --- 中村 仁 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:VX使用に深刻な懸念=正男氏事件でマレーシア支援も―OPCW - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「VXは非常識、核も使いかねない」…武藤氏 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「遺体は金正男氏」公式に確認 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害、マレーシア警察が遺体の身元を確認 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア警察、遺体を正男氏と断定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>「遺体は正男氏」…マレーシア警察が特定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:遺体の身元、金正男氏と確認…方法は明かさず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:遺体身元、金正男氏と確認=詳細明かさず―マレーシア警察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮からマレーシア人の国連職員2人が出国 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米国連大使、北に最後通告 米中、正男氏息子を擁立視野…すでに逃亡・亡命先に入国か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「金正男暗殺」と「マレーシアの闇」(上)北朝鮮「武器貿易」の拠点 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 台湾当局、息子ハンソル氏の滞在を否定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏毒殺 マレーシア人2人が北出国 「人質」の国連職員、北京到着 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏暗殺の黒幕が正恩氏と断定されても罰せられない現実 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:石井氏「正男氏、正恩体制への憂いあったかも」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:キム・ハンソル氏支援「千里馬民間防衛」の謎 公式サイト、ドメイン登録地はパナマ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<北朝鮮>出国を許可…マレーシアの国連職員2人 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア人のWFP職員2人、北朝鮮から退去 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏暗殺 台湾当局、ハンソル氏の滞在を否定 一部報道受け - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア人2人が北朝鮮出国=大使館職員らは在留 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:WFPのマレーシア人職員2人、北朝鮮を出国 禁止措置が続く中 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

正男氏報道見るな…北朝鮮が海外駐在者らに指示
読売新聞 3/12(日) 8:31配信

 【クアラルンプール=岩島佑希、吉田健一】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件で、北朝鮮当局が11日、海外駐在の貿易商や企業関係者らに事件の報道を見ないよう指示したことがわかった。

 東南アジアなどの北朝鮮関係者が読売新聞に明らかにした。事件直後にもかん口令が出ていたといい、金正恩(キムジョンウン)政権は、正男氏殺害情報が国内に流入するのを極度に警戒している模様だ。

 正男氏は、金日成(キムイルソン)主席の血を引く「白頭山(ペクトゥサン)の血統」を受け継ぐ。正恩氏が殺害指令を出したとの情報が広まることによるイメージダウンを避ける狙いとみられる。北朝鮮は遺体の身元を「外交官用旅券を持つキム・チョル」と主張し続けている。


北朝鮮と数日中に協議へ=大使館員らの解放で―マレーシア外相
時事通信 3/12(日) 0:26配信

 マレーシアのアニファ外相は11日、北朝鮮の金正男氏殺害事件で、北朝鮮から出国を禁じられているマレーシア人大使館員ら9人の解放について、数日中にも公式な協議が始まるとの見通しを明らかにした。

 マレーシア紙スター(電子版)などによると、アニファ外相は大使館員らの親族と面会後、記者団に対し「(協議開始に向け)在マレーシア北朝鮮大使館を通じて連絡を取っている」と述べた。その上で、「北朝鮮も協議開始を求めている。彼らの要求は分からないが、最善の結果を得るためにどうすべきかを判断しなければならない」と語った。

 一方、マレーシア紙ニュー・ストレーツ・タイムズ(電子版)によれば、マレーシア保健省高官は11日、親族からの申し出がなければ正男氏の遺体はマレーシア国内で埋葬される可能性があると述べた。同紙はまた、当局による遺体の身元確認について、顔のほくろの位置が2012年に出版された日本の新聞記者の本に掲載された正男氏の写真と一致した点が、決め手の一つになったと伝えた。


「韓国の北朝鮮化が進む」 呉善花氏「悪者は完全に潰すという国民性がある」
産経新聞 3/11(土) 21:50配信

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韓国情勢について講演する呉善花氏=11日午後、福岡市中央区(中村雅和撮影)(写真:産経新聞)

 拓殖大の呉善花教授は11日、福岡市内で講演し、朴槿恵氏を大統領から罷免した韓国について「韓国には『悪者は完全に潰す』という国民性がある。そのような国民情緒を前に、憲法裁判所も全員一致で罷免を決定した。今後、韓国の北朝鮮化が進むだろう」と語った。

 呉氏は、朴氏の今後について「親族ではなく、本人が汚職に関わっているとされる。国民は、道徳国家・韓国として許してはいけない非道徳な悪人と見ている。失職の次は逮捕、拘束される姿を見たい、という国民感情があるだろう」とした。併せて「弾劾裁判が全員一致で罷免としたことも、国民情緒に乗った結果だろう。裁判官ですら、この情緒には逆らえない」と述べた。

 次期大統領選では、朴氏弾劾を先導し、世論調査で先行する文在寅氏が当選するとの見方を示した。その上で「親北朝鮮の姿勢は隠し、慰安婦や強制連行などで反日を強め、国民の情緒に訴えるだろう」と述べた。

 また、韓国の内政が、北朝鮮と同じように、社会主義的な政策に傾くと指摘した。

 呉氏は、その理由として「韓国では、貧富の格差が拡大し伝統的な韓国らしさを失ったと考えられている。一方、北朝鮮は民族の主体性を保っているとして親近感を持つ国民は多い」と指摘した。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射や、金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害された事件もあったが、呉氏は「金正恩(委員長)は、韓国の北朝鮮への接近は後戻りしない、と自信を持っているだろう」と述べた。

 国際情勢を勉強する「一月三舟」の会(代表世話人、松尾新吾九州電力相談役ら)で講演した。


金正男氏殺害 マレーシア、北と数日以内に正式協議 北朝鮮への遺体引き渡し可能性に言及
産経新聞 3/11(土) 20:58配信

 【クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、同国のアニファ外相は11日、北朝鮮で出国を禁止され、事実上の人質にされているマレーシア人9人の帰国を含む対応などについて、数日以内に北朝鮮と正式協議を始めると明らかにした。

 北朝鮮は正男氏の遺体を引き渡すよう求めており、外相は要求に応じる可能性にも言及した。

 外相は、9人の安全確保が最大の懸案事項であり、全員の早期帰国に全力を尽くすため、在マレーシア北朝鮮大使館を通じて現在、北朝鮮政府とやりとりをしているとしている。

 正男氏の遺体については、「最終的には、北朝鮮政府か正男氏の親族に返還されるだろうが、まずは北朝鮮にいる9人の安全を確保しなければならない」と述べた。

 両国はこれまで3度、非公式な協議を行ったものの、北朝鮮側の要求は固まっていないとしている。正式協議の日時と場所は決まっておらず、他国からの仲介の申し出については、「マレーシアと北朝鮮は現在も直接対話ができる」として断っているという。


<金正男氏殺害>マレーシア外相「近く北朝鮮と公式協議」
毎日新聞 3/11(土) 20:19配信

 【クアラルンプール金子淳】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)の殺害事件を受け、北朝鮮とマレーシアが相手国民の出国禁止措置を続けている問題で、マレーシアのアニファ外相は11日、報道陣に対し、北朝鮮との公式協議が近く始まるとの見通しを明らかにした。北朝鮮側も対話に前向きな姿勢を示しているという。

 地元メディアによると、アニファ外相は北朝鮮に残された外交官の家族と面会した後、記者団の取材に応じた。外相は、すでに北朝鮮大使館と連絡を取り合っていると明らかにし、「彼ら(北朝鮮)も交渉を求めている」と述べた。公式協議の日時や場所は未定だが、第三国を介さずに直接2国間で行うという。

 両国関係は事件以来、険悪化の一途をたどっており、実現すれば事態打開に向かう可能性がある。ただ、北朝鮮側はマレーシア警察が重要参考人としている2等書記官らの出国を求める可能性があり、協議の行方は見通せない状況だ。

 北朝鮮は7日、事件の捜査への対抗手段としてマレーシアの外交官らの出国を禁止。これを受け、マレーシアも国内の北朝鮮人の出国を禁じる措置を取っている。


金正男氏「ホクロ位置」で身元確認か
ホウドウキョク 3/11(土) 20:13配信

ホクロの位置で、身元を確認した可能性があることがわかった。
北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシアの警察長官は10日、遺体が正男氏であると確認したと発表したが、具体的な身元確認方法は明らかにしなかった。
地元メディアによると、警察は、遺体の顔にあるホクロの位置をもとに、正男氏と交流があった、日本の新聞記者の著書に掲載されている写真と照合し、身元を確認したという。
マレーシア当局は、これまで身元の最終確認には、親族からのDNAサンプルの提供が必要と繰り返し述べていた。


マレーシアで正男氏埋葬も…保健省が可能性言及
読売新聞 3/11(土) 19:24配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件で、マレーシア保健省のヒルミ・ヤハヤ副大臣は11日、警察当局が正男氏と断定した遺体について、同国内で埋葬される可能性に言及した。

 地元紙ニュー・ストレーツ・タイムズ(電子版)などが報じた。

 遺体はクアラルンプールの病院に安置されており、警察が身元を特定した10日、保健省に引き継がれた。副大臣は遺体保管に期限がないとした上で、通常は身元確認後に親族が引き取らない場合、「埋葬される」と説明。今回の遺体については「時間がほしい。決定したら発表する」と述べるにとどめた。北朝鮮は、遺体引き取りを求めている。

 一方、マレーシアのアニファ外相は11日の記者会見で、出国禁止で北朝鮮にとどまっている大使館員や家族ら9人の帰還について北朝鮮と「数日以内」に協議する見通しを示し、「(北朝鮮は)協議を始めたがっている」と述べた。


「もう、やめてくれ」と正男氏から正恩氏に手紙。『北朝鮮の内部情報』を入手
ホウドウキョク 3/11(土) 18:39配信

北朝鮮の金正男氏殺害事件は、正男氏と異母弟、金正恩氏による後継争いが背景にある。その解明の手がかりとなる平壌中枢の内部情報を入手した。そこには、正男、正恩の両氏に叔父・張成沢氏を交えたファミリーの確執が生々しく描かれていた。

金正日総書記、倒れる……上層部の混乱
金日成主席、金正日総書記、そして金正恩朝鮮労働党委員長。
北朝鮮の世襲統治は3代目に入っています。
権力継承の絶対条件は「白頭山革命家系」、つまり金日成氏の血を引くことです。

金正日氏には正男氏、正哲氏、正恩氏の3人の息子がいました。
当初は長男・正男氏が有力視されました。
しかし2001年に成田空港で摘発されて脱落。
後継レースには弟2人が残りました。

ところが08年8月、金正日氏が脳梗塞で倒れると、状況が変化しました。
最高指導者不在、後継者未定の事態に、上層部は動揺。
義弟の張成沢氏が権限を代行する形で混乱は収拾しました。
機密情報には当時の様子が次のように記されています。

【08年9月×日】
・金オクが張成沢を認定した
・趙明録、玄哲海、金鎰チョルら軍部の核心も張についた
・以後、安定したようだ
・つまり権力が張に移った状態

ここに書かれた4人は
 金オク氏:金正日氏の事実上の妻
 趙明録氏:国防委員会第1副委員長
 玄哲海氏:朝鮮人民軍大将
 金鎰チョル氏:人民武力部長=国防相
当時の実力者が張氏を支持したということでした。

実はこの時期、正男氏も活発に動いていました。
平壌に戻り、フランスから専門医を招いたりして父親に尽くしていたのです。
……正男氏を支えてきた張氏に権力が移った。
……正男氏も金正日氏に接近している。
この様子が「正男氏が後継に意欲を見せた」との憶測を呼んだのです。

「正恩なら扱いやすい」……張成沢氏の計算
しかし、結果はこれとは異なりました。

【09年1月×日】
・三男が後継者に決まった
・金正日の許可を得て、張が地方の党幹部に通知した

内部情報は背景も分析していました。

・張の権力掌握に軍の一部で反発があった
 ゆえに張は自分よりも後継者を前面に出したかった
・長男には支持者がいて、張は恐れていた
 一方、三男はまだ若く、権力基盤がない
 だから権力を維持しやすいと踏んだ

ポスト金正日時代の実権を握る――張氏のしたたかな計算がうかがえます。

後継決定を知った正男氏は父親と張氏にメールを送りました。

 金正日氏に「おめでとうございます」
 張成沢氏に「平壌で(私の)安全は確保されるのか?」

既に正男氏は身の危険を感じていたのでしょう。
弟からみれば、もはや自分は権力継承の妨げになる「枝葉」「危険分子」――と。
北朝鮮にいた家族全員を北京に送り、本人も拠点を次々に変えました。

「もう、やめてくれ」……正男氏が弟に泣きつく
正男氏の不安は現実のものとなりました。

【09年5月×日】
・正男の平壌の自宅が捜索された
・正男は正恩に手紙を書き、FAXで送った
・あて名は「まだ一度も顔を見たことのない弟へ」
・手紙の趣旨は「もう、やめてくれ」だった

このころ、正男氏に近い幹部も多くが権力中枢を追われました。

そして11年12月。
金正日氏が死去し、正恩氏は直ちに権力を握りました。
「排除」の圧力が正男氏にかかり、暗殺の危機にさらされました。
正男氏は正恩氏に手紙を送り、こう訴えました。

「私と家族を助けて欲しい」
「逃げ場も隠れ場もない。逃げ道は自殺だけだ」

それでも正恩氏は敵視し続けました。

母親の異なる2人は別々の家庭に育ち、会うことはなかったようです。

「嫌いだ。除去せよ」

正恩氏は後継争いの末、憎しみと猜疑心を募らせたようです。
残る「白頭山の家系」は、正哲氏と正男氏の息子ハンソル氏。
2人の命運を握るのは正恩氏です。

詳しくは3月11日放送「鴨ちゃんねる」でお伝えします。
https://www.houdoukyoku.jp/


怯える金正恩の暴走に備えよ
Japan In-depth 3/11(土) 18:02配信

【まとめ】
・金正男氏の長男金漢率氏が40秒の動画公開

・金漢率氏の勇気が金正恩を脅かす

・日米共同して金正恩暴走に備えよ

■金正男の長男が父の死を認める動画発信

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(33)の指令により、マレーシアで猛毒の神経剤VXを使って暗殺されたとされる異母兄の金正男氏(享年45)の長男、金漢率(キム・ハンソル)氏(21)が、謎の脱北者支援組織「千里馬民間防衛」によって「保護」され、動画サイト『ユーチューブ』に投稿した動画で、冷静かつ計算されたメッセージを世界に向けて発信し、敵対者の幻覚に怯える金正恩を震え上がらせた。

なぜなら、たった40秒の動画で、金漢率氏が極めて優秀で、人民に愛され支持され得る、潜在的な生来の指導者であることが明らかになったからである。

金漢率氏は、自分の父親が金正恩の主張するように心臓発作で死んだのではなく、「殺された」と述べ、真正面から叔父の金正恩に挑戦した。まだ21歳の金漢率氏は、動画の締めくくりの部分で気丈な笑みさえ浮かべ、心中の悲しみと憤りを抑制しながら、父親に次いで暗殺される危険を顧みず、「我ここにあり」と自らの存在を大々的に世界中に示した。

政治的野心がなく、静謐(せいひつ)を保っていた金正男氏に嫉妬し、無慈悲な手法を使って殺害した、臆病で器の小さい金正恩に比べ、若い金漢率氏は堂々としていた。自ら「北朝鮮出身で(指導者の家系である)金一族の一員」と語り、北朝鮮への自分の帰属と忠誠と指導責任を明らかにした。

金漢率氏の短いメッセージは、彼が聡明で国際的感覚に優れた指導者たり得る器であることを、17歳の時点で受けたインタビューに続いて、改めて示した。慎重に選んだ語彙を駆使する彼の立派な英語は、金漢率氏が北朝鮮人民だけでなく、海外にも正統な指導者として広く認知される可能性の高さを知らしめる効果があった。そのため、その存在は北朝鮮国内ではほぼ全く知られていないにもかかわらず、金正恩を潜在的に、根底から脅かす存在と化したのだ。

■金正恩・金漢率、2人とも出自に難あり

ちなみに、北朝鮮の「国父」金日成と息子・金正日の「白頭の血統」を継ぐ両人は、どちらも「出身階層」に難がある。金正恩の母は、北朝鮮帰国事業で北朝鮮に渡った大阪市鶴橋生まれの元在日朝鮮人の高英姫氏であり、金正日から日本風に「あゆみ」と呼ばれていたともいわれる。高英姫氏の父は、大阪府の軍需工場で日本軍勝利のため生産に従事した、「敵対階層」に属する高京澤氏である。

一方、金正男氏の母であり、金漢率氏の祖母であるソン・ヘリム氏の家系も、南鮮の「敵対階層」の地主出身であり、朝鮮戦争中、韓国から北朝鮮へ渡った入北者であるところも、「敵対階層」となる。しかも、ヘリム氏は夫のある身でありながら、金正日と不倫をし、金正男氏を身籠ったという、後ろめたい経歴まである。

北朝鮮の「革命」の基準における出自の正統性は、金漢率氏も金正恩も五十歩百歩なのだが、問題は人民からの支持と敬愛をどれだけ受けられるか、自身の「物語」にどれくらいの正統性があるか、どれだけ国際社会の承認を得られるか、そしてどれほど勇気があり自身のことに自信を持っているか、という指導者の資質だ。

■金漢率の存在が金正恩を脅かす

北朝鮮専門家であり、『デイリーNKジャパン』編集長の高英起氏は、「甥っ子・金漢率の勇気が、金正恩を脅かしかねない」と指摘するが、その通りだろう。北朝鮮のすべての権力を掌握しているにもかかわらず、臆病で疑心暗鬼に陥った金正恩と、「消される」危険性を顧みずに、自身の潜在的な北朝鮮国家に対する指導責任を明らかにし、金正恩の嘘に堂々と異を唱えた金漢率氏。金正恩の圧政に呻き苦しむ人民は、どちらを愛し、支持するだろうか。

平壌生まれの金漢率氏だが、北朝鮮育ちではないという、重大な欠陥がある。しかし、それが却って「人民を直接抑圧したことがない」「海外で学んだ開放的で進取精神に富む考えを、北朝鮮の再建に活かせる」という有利な「物語」につながる。

金正恩政権が崩壊すれば、求心力のある暫定指導者が求められるのは自然であり、「白頭の血統」で、金正恩のように両手が人民の血で汚れていない金漢率氏の利用価値は、高い。

金漢率氏の動画を公開した「千里馬民間防衛」は、金漢率氏の保護に、米国、中国、オランダ、そして別のもう一か国の支援があったと明らかにした。正恩のライバルに、超大国の米国と中国を含む、広く国際的な支持があるというのだ。

■金正恩暴走に備えよ

金正恩は、潜在的脅威の兄・金正男氏を消すことで、枕を高くして寝られると踏んだ。だが自身が指示した暗殺の結果、野心のなかった金正男氏の比ではない、人民の敬愛と支持を広く集め得る「大物」のライバルが、自分に真っ向から挑戦してくるという、意図しない状況を生んでしまった。

金漢率氏は、米中をはじめ、国際社会の潜在的支持まで取り付けている。恐れおののいた金正恩は、狂ったように暴走する可能性もある。日本政府は、「金正恩政権崩壊後」をにらんで金漢率氏との太いパイプを確保するとともに、金正恩暴走に先回りし、米軍と共同で、日本を狙う北朝鮮ミサイル基地・工場・移動発射台に対する先制攻撃が可能だと知らしめ、日本攻撃を断念させる方策を練るべきだ。


韓国狂乱…朴氏、不訴追特権失い逮捕・起訴の危機 文在寅氏が大統領なら「赤化統一」
夕刊フジ 3/11(土) 16:56配信

 韓国の国会から弾劾訴追された朴槿恵(パク・クネ)大統領について、憲法裁判所は10日、全員一致で罷免を認めた。韓国で現職大統領の弾劾成立は初めてとなる。即時失職し、不訴追特権を失った朴氏は逮捕・起訴の危機に立たされた。60日以内に実施される次期大統領選は5月9日投開票が有力だが、「従北」「反日」の極左候補が優勢に戦いを進める。韓国を覆う「悪夢のシナリオ」が現実味を帯びてきた。

 ソウル中心部の憲法裁近くの路上に設置された大型画面で朴氏の失職決定の瞬間が生中継されると、「反朴派」は大きな歓声を上げ、歴史的決定を抱き合って喜んだ。

 「親朴派」もいったん静まりかえった後、怒りを爆発させ、警戒中の機動隊と衝突した。警官約2万人が厳戒態勢のなか、騒乱状態が続いた。

 午前11時に始まった決定言い渡しでは、朴氏が長年の友人、崔順実(チェ・スンシル)被告による私的な利益追求に関与、支援したと認定した。さらに崔被告による国政介入の事実を徹底的に隠蔽し、捜査にも協力しなかったと批判、憲法を守る意志がなかったと指摘し、裁判官8人全員が罷免に賛成した。

 韓国大統領の罷免は1948年の建国以来、初めて。決定に異議を申し立てる制度はないとされ、朴氏はこの瞬間に失職、大統領ではなくなった。

 朴氏は2013年2月、韓国初の女性大統領に就任。1979年に暗殺された父、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領(当時)と同じく任期を全うできなかった。87年改正の現行憲法下で5年の任期を終えられなかった大統領は朴氏が初めて。

 韓国では、現職の大統領は内乱罪などを除き、刑事訴追されないという特権がある。だが、大統領を罷免された朴氏はただの人に戻る。容疑が濃厚であれば、検察は朴氏を逮捕できる。

 朴氏と崔被告の疑惑を捜査してきた特別検察官(特検)は2月28日、朴氏について、韓国最大の財閥であるサムスングループの経営トップで、サムスン電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)被告側から、約430億ウォン(約42億円)の賄賂を受け取った「容疑者」と認定した。

 その後、特検は検察に捜査を引き継いだ。このため、検察も朴氏を「容疑者」として扱うことが予想され、「Xデー」が近づいたといえる。

 一方、朴氏の失職に伴い、大統領選は本来の12月から大幅に前倒しされ、60日以内に実施されることになった。韓国メディアは大統領選の日程について5月9日を有力としている。

 韓国の世論調査機関「リアルメーター」が今月9日に発表した調査では、最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表が36・1%で1位、大統領代行を務めている黄教安(ファン・ギョアン)首相が14・2%、共に民主党所属の安煕正(アン・ヒジョン)忠清南道(チュンチョンナムド)知事が12・9%で続いている。

 大統領レースを独走中の文氏だが、韓国だけでなく、日本、世界まで危機に陥れかねない危険な人物なのだ。

 文氏は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権で大統領秘書室長を務めていた2007年、国連の北朝鮮人権決議案が採択される前に北朝鮮の意見を求め、韓国の決議を棄権させていたことが当時の外交通商相の回顧録で暴露された。さらに、大統領に当選したら米国より「北朝鮮に先に行く」と発言したこともある。「親北」というより、「従北」と位置付けられる存在だ。

 韓国が不法占拠を続ける島根県の竹島(韓国名・独島)に上陸した経験もある。慰安婦問題をめぐる日韓合意や日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の見直し、さらには今月に韓国で配備が始まったばかりの高高度防衛ミサイル「THAAD」の配備延期も求めている。

 文氏が大統領になることで、北朝鮮主導による朝鮮半島の「赤化統一」や在韓米軍の撤退の恐れすら指摘されている。

 今月6日にも弾道ミサイル発射を強行した北朝鮮の脅威が距離的にも日本に近づき、日米は朝鮮海峡で北と対峙(たいじ)しなければいけなくなるのだ。

 拓殖大学の荒木和博教授は大統領選の行方について、「昔であれば、北朝鮮が何か挑発行動をすれば、保守層に傾く『左翼バネ』が働いていたが、今の若い人には通用しなくなっている。保守派にはこれといった候補もおらず、文氏当選の可能性が高いだろう」として、文氏が大統領になった後の韓国を次のように予想した。

 「米韓関係も悪くなるし、日本からすれば韓国に何を言っても話し合いができなくなるのではないか。左翼の労働組合などがやりたい放題になり、朝鮮半島全体が『学級崩壊』状態になる可能性がある。北朝鮮と同じく、国際社会から孤立する道に歩み出すかもしれない」

 相次ぐ弾道ミサイル発射に加え、金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件への関与も濃厚となり、北朝鮮への国際社会の目が厳しさを増しているが、韓国も歩調を合わせていく恐れがある。

 韓国はいつになれば正気を取り戻すのか。


動画公開のキム・ハンソル氏 隠しきれない怒りと悲しみが?
NEWS ポストセブン 3/11(土) 16:00配信

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YouTube上で動画を公開したキム・ハンソル氏

 経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になった著名人をピックアップ。記者会見などでの表情や仕草から、その人物の深層心理を推察する「今週の顔」。今回は、金正男氏の長男、キム・ハンソル氏の状況をYouTubeで公開された動画から分析。

 * * *
「北朝鮮の人々へ」と題された40秒の動画が、YouTubeにアップされた。そこに映っていたのは、キム・ハンソル氏を名乗る男。マレーシアで殺害されたキム・ジョンナム(金正男)氏の長男である。

 動画は脱北者の支援団体を名乗る「チョルリマ民間防衛」のホームページに掲載された。キム氏はこの団体に保護され、今は安全な場所にいるという。ホームページでは人道的な緊急支援に対し、オランダ、中国、アメリカと匿名の国の政府、そしてオランダのエンブレヒツ駐韓大使の名前をあげて感謝の意を示している。

 動画の男性については、韓国の情報機関、国家情報院がキム・ハンソル氏本人と断定した。そこで、命懸けとも思える40秒の動画から見えたキム氏の現在の心理状態について分析してみようと思う。

 カメラをまっすぐ見据えたキム氏はまず、自分の名前を名乗った。次に「北朝鮮生まれ」と言うまでに、ほんのわずかな間があり、声のトーンが低くなり、こもったように小さくなる。北朝鮮という国への複雑な思いがそこにあるのだろう。

 続けて「金一族の一員です」と言うが、彼がここで顔を上げることはなかった。手元のパスポートを提示しようとしたからかもしれない。だが、その一族の出身であることを誇りに思っていれば、普通ならここは顔を上げるところだ。自分の家系や血筋を否定したい気持ちや、一族に誇りを持てないという意識があるのでは…と思う。

「父が殺害された」と話す前、キム氏は自分の左側に顔を向け、視線をそちらに動かした。その視線は左前の一点で止まり、何かをとらえたように思える。続けて「私は母と妹と一緒にいる」と話す前も、左側に顔を向けた。この時も、視線の動きが左前の一点で止まり、誰かと目を合わせたかに思える。

 もし左前に誰かがいたとすれば、座っているキム氏の目線の高さから推測して、それほど背の高い人ではないだろう。「父が殺害」「母と妹」という言葉の時に、視線を向けた、しっかりと見たことから考えると、そこにいたのは母か妹の可能性があるのではないだろうか。

 だとすれば、この動画は家族の同意のもと、その意思が反映されたものかもしれない。

 動画の中では父親の殺害を「数日前」と語っている。一見すると、父親が数日前に殺害されたとは思えないほど、淡々とした表情で冷静に落ち着いて話している。だが、本当にそうだろうか?

 感情を隠す最善の方法は、顔の筋肉の動きを抑制すること。つまりできるだけ無表情で淡々と見えるようにすることである。

 だがキム氏の顔を見ると、以前よりもまぶたが腫れぼったく、鼻が赤くなっているのがわかる。悲しんだ後の顔、泣きそうな気持ちをこらえている顔とは思えないだろうか? 鼻が赤くなったのがもし撮影ライトのせいなら、頬が先に赤くなるはずだ。

「殺された」と言った時、キム氏はほんの一瞬、かすかに両眉の内側の端だけが持ち上げ、視線を下に向けた。微妙であるが、これは悲しみの表情だ。この動画には、微妙な表情がいくつか出てくる。

 次に音声が削除されているが、キム氏は感謝を述べながら、頬笑みを見せる。ところがこの頬笑み、よく見るととても悲しそうだ。目を細めるかのように両頬を持ち上げているが、眉と目の間が開いて上まぶたが下がり、視線も下を向いている。要するに、のっぺりとした笑い顔なのだ。一瞬見せたこの表情も、実は悲しみを示すものである。

 さらに「殺された」から「感謝している」まで、一気に話している。ゆっくり間を開けて話すと、悲しみや怒り、憤りなどの感情が露わになってしまう可能性があったのではないだろうか。

 ところが、「状況が好転することを」と言う前は違っていた。「そして」と言った後、舌打ちをして、かすかに怒りの表情を見せたのだ。眉間がわずかに寄るが、眉毛は上がっていない。口元をまっすぐ結んでいるが、唇が薄くなる程度で、ごくわずかに顎に力が入った顔。

 表情のない顔にしか見えない、曖昧で見逃してしまうほどの微表情だが、心理学者のポール・エクマンが分類している顔の表情と照らし合わせると、抑えられた怒りか困惑、または決意のしるしではないかと思うのだ。

 エクマンはこの表情について、著書『顔は口ほどに嘘をつく』(河出書房新書)で、「問題が取り返しのつかなくなる前に警告する、怒りの初期段階の可能性」と示唆している。すでに怒りは初期段階ではないだろう。だが、メッセージと合わせてこの表情をとらえると、自分たち3人の未来が取り返しがつかなくなる前に、動画という手段で世界に配信し、北朝鮮に警告? 抵抗? したいという気持ちがあるだろうことは、充分理解できる。

 最後は笑顔で動画が終わる。キム氏はカメラをしっかりと見据え、口を閉じ、頬を持ち上げ笑って見せた。唇を真一文字に結んだままの笑顔は、本心や本当の感情を隠したい時に出てくる笑顔といわれている。本心も感情も隠したまま、カメラに向かったのだろう。

 未だ明確な出口の見えないこの事件。果たして、真相が解明されるのは、いったいいつになるのだろうか?


マレーシア警察、毒殺遺体を金正男氏と確認
CNN.co.jp 3/11(土) 9:40配信

マレーシア・クアラルンプール(CNN) マレーシア警察のカリド長官は10日、記者団に対し、同国のクアラルンプールで先月殺害された北朝鮮国籍の男性について、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏だと確認したことを明らかにした。殺害されたのが正男氏だと警察が公式に確認したのは初めて。

カリド長官はこの中で、正男氏の遺体の身元特定に関して警察が法律の要件を満たしたと言及。身元確認の方法については、証人の安全を理由に詳細を明かさなかった。

これまで遺体の引き取りを求めてきた人物はいないため、警察は遺体をマレーシア保健省に引き渡す方針だという。

マレーシア警察によれば、正男氏は2月13日、クアラルンプールからマカオに向かう航空便の搭乗手続きをしていた際、猛毒の「VX」で殺害された。

インドネシア国籍の女1人とベトナム国籍の女1人が殺人罪で起訴されている。有罪の判決が出た場合、両被告は死刑を言い渡される可能性もある。

警察は現在、正男氏の殺害をめぐり北朝鮮国籍の7人の行方を追っている。このうち容疑者4人は既に北朝鮮に帰国したとみられている。警察はクアラルンプールの北朝鮮大使館に潜伏中と目されている他の3人から事情聴取したい考え。


独裁者・金正恩を最高指導者と呼ぶ朝日新聞 --- 中村 仁
アゴラ 3/11(土) 7:11配信

犯罪者を指導者とは違和感
朝鮮労働党(北)の金正恩委員長の残虐、残忍な犯罪、暴挙はまだまだ続きそうです。肉親を毒殺し、側近を虐殺し、国民を見捨てて核ミサイルの開発に狂奔する様子が連日、報道されています。朝日新聞を読んでいましたら、社説で「最高指導者・金正恩委員長」という表現に出会い、絶句しました。えっ、なんで「最高指導者なの」と。

金正男殺害事件は、何年も前から金正恩委員長(以下、肩書略)が命令、指示していたとの報道です。猜疑心が強く、側近でも疑いを持つと、ためらいなく処刑する。独裁国家ですから、重大な決定のほとんどをトップが決めていると考えていいでしょう。国際刑事裁判所規定にある「人道に対する罪」にいくつ該当するか、数えきれないでしょう。

問題の朝日の記事というのは、ミサイル発射を扱った7日の社説です。「北朝鮮の挑発 暴挙の連続が招く孤立」との見出しです。「最高指導者・金正恩委員長の異母兄が殺害された事件では、相互にビザなし渡航を認めていたほどの友好国、マレーシアとの関係も急速に悪化した」というくだりに出てきます。

たかが呼称の問題ではない
「最高指導者」という呼称を使っているのは妙です。金正恩が父親の後継者に決まった当初、肩書は確か労働党第一書記で、正式に父親に代わる「国家のトップ」に就任したことを強調するために、「最高指導者」という呼称がメディアには頻繁に登場しました。この呼称には違和感があり、次第に使われなくなり、久しぶりに朝日新聞の社説で見かけました。

同じ日の毎日新聞の社説は、「日米韓の協調で抑止力を高めよ」との見出しで、「朝鮮労働党の金正恩委員長は大陸間弾道弾の発射が最終段階にあると、言い放っていた」という部分で、「金委員長」という表現を使いました。せめてこの表現にとどめておくべきでしょう。

読売新聞には、時々、「最高指導者」との表現が登場します。「独裁者による恐怖政治はとどまるところを知らない。韓国情報機関によると、金委員長が最高指導者となった5年前から、工作機関は暗殺指示を受けていた」(2月17日、社説)です。5年前にトップになったことを意味するために「最高指導者」と説明し、その前段では「独裁者」と指摘しています。

さらに読売には、「金正男氏の存在さえ、国民に知らせていない。事件を巡る情報が拡大して最高指導者の威信が揺らぐことを恐れている」(3月4日、社説)とあります。「国内における威信」について書いているのですから、この場合なら「最高指導者」との表現は許容範囲でしょう。

米国紙はずばり「独裁者」
米国紙にはずばり、「独裁者」という表現が出てきます。16年7月のウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙は「オバマ政権は北朝鮮の独裁者である金正恩労働党委員長に制裁を課すと発表した」と、表現しました。「独裁者」、「委員長」と併記しており、意図するところが分かりやすいですね。

金正恩は、「最高指導」どころか、平然と国民を痛みつける「最低」かつ「反(国際)社会的的」人物という印象ですから、朝日新聞の用語法は無神経です。日本の新聞では、以前、北朝鮮と略さずに朝鮮民主主義人民共和国と書いてきました。民主主義でもないし、人民共和国でもないし、独裁国家なので北朝鮮と略記する新聞が増えてきた時も、朝日はなかなか「北朝鮮」に踏み切らなかった経緯があります。北朝鮮に親近感を持ち続けた過去が尾を引いているのかもしれません。

編集部より:このブログは「新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ」2017年3月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、中村氏のブログ(http://blog.goo.ne.jp/jinn-news)をご覧ください。動画引用リンクはYouTube「大阪観光チャンネル」より。


VX使用に深刻な懸念=正男氏事件でマレーシア支援も―OPCW
時事通信 3/11(土) 5:39配信

 【ブリュッセル時事】オランダ・ハーグにある化学兵器禁止機関(OPCW)の執行理事会は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害された事件で、猛毒の神経剤VXが使用されたことに深刻な懸念を表明する決議を採択した。

 決議は9日付で、「いかなる状況であれ、化学兵器を使用することは非難に値し、法的規範や国際社会の基準に完全に反する」と批判している。

 決議はまた、ウズムジュ事務局長に対し、マレーシア政府から求めがあれば技術支援を提供するよう要請した。事務局長は既に2月24日付の書簡でマレーシアに支援の用意を伝えているという。


「VXは非常識、核も使いかねない」…武藤氏
読売新聞 3/10(金) 23:58配信

 東京財団の小原凡司氏と作家のなかにし礼氏、元駐韓大使の武藤正敏氏が10日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、核ミサイル開発などで挑発を繰り返す北朝鮮情勢について語った。

 小原氏は潜水艦発射ミサイルの脅威を指摘。なかにし氏は同時に4発を発射したミサイルについて、「同時に打ち落とすのは困難というメッセージでは」と分析した。武藤氏は、金正男氏の殺害について「化学兵器VXの使用は非常識で、核も使いかねない」と危惧した。


「遺体は金正男氏」公式に確認
ホウドウキョク 3/10(金) 23:34配信

公式に金正男(キム・ジョンナム)氏と確認された。
北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で10日、マレーシア警察の長官は、遺体が金正男氏だと公式に確認されたとした一方、正男氏だと確認に至った経緯は具体的に明かさず、「法律上の要件は満たした」と述べるにとどめた。
「DNA鑑定で確認したのか」という記者の問いにもコメントしなかったが、「親族からは協力を得た」としている。
身元確認に協力するかが注目されていた息子のハンソル氏は、8日に公開された映像で、殺されたのは自分の父親だと認めていた。
遺体は、あくまでパスポートに書かれていた「キム・チョル」氏だとしている北朝鮮側が、発表を受けて主張を変化させるかが焦点となる。


金正男氏殺害、マレーシア警察が遺体の身元を確認
AFP=時事 3/10(金) 23:02配信

【AFP=時事】マレーシア警察のカリド・アブバカル(Khalid Abu Bakar)長官は10日、クアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur international Airport)で先月殺害された男性が、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏だと確認されたと発表した。

【関連写真】金正男氏殺害の実行役として逮捕された女2人

 アブバカル長官は記者会見で、「キム・チョル(Kim Chol)」と称した男性は金正男氏であることが最終的に確認されたと語ったが、遺体の身元の確認方法については「証人たちの安全のため」として触れなかった。

 これまでマレーシア当局は、親族のDNAサンプルが必要だとして、犠牲者の身元の公式な特定や遺体の引き渡しを拒否していた。【翻訳編集】 AFPBB News


マレーシア警察、遺体を正男氏と断定
産経新聞 3/10(金) 20:08配信

 【クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、マレーシア警察のカリド長官は10日の記者会見で、遺体は正男氏だと断定したと発表した。

 警察はこれまで、正男氏が所持していた旅券に基づき、遺体の氏名を「キム・チョル」と発表してきた。北朝鮮政府も「遺体は外交旅券を持ったキム・チョルだ」として引き渡しを求めていた。マレーシア警察は遺体は正男氏だと初めて確認し、北朝鮮の主張を明確に退けた。

 長官は遺体の身元の特定には、近親者とのDNAの照合が必要だとしてきたが、特定した方法については「証人の安全のため」として明言しなかった。遺体は引き取り手の親族が現れていないため、警察から保健省に移管される。

 会見後、長官は産経新聞に、身元特定は9日に行われたと述べた。また、政府筋は、「正男氏の2つの家族はどちらも遺体を引き取りたい意志を示しているとの話を中国政府から聞いている」と明らかにした。

 AP通信によれば、ナジブ首相は8日、遺族が現れないのは「恐れているからだろう」と述べた。


<金正男氏殺害>「遺体は正男氏」…マレーシア警察が特定
毎日新聞 3/10(金) 20:05配信

 【クアラルンプール金子淳、林哲平】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、マレーシア警察のカリド・アブバカル長官は10日の記者会見で、遺体は正男氏と特定したと発表した。警察はこれまで公式には確認していなかった。ただ、身元の特定方法は明らかにしておらず、遺体を別の人物だと主張している北朝鮮が反発を強めるのは必至だ。

 長官は身元の特定方法について「関係者の安全のため明かせない」と説明。一方で「法的な要求を満たした」と、遺体の捜査が終了したことを明らかにした。ただ、遺族から遺体引き取りの申し出がなく、保健省が管理することになるという。北朝鮮は当初から、遺体は「キム・チョル」という名の外交官だと主張しており、引き続き引き渡しを求めるとみられる。

 事件を巡っては、正男氏の息子のハンソル氏を名乗る男性が「数日前に父は殺された」と話すビデオをインターネット上に投稿。ハンソル氏は米国にいるとの情報もあるが、行方は分かっておらず、マレーシアに遺体を引き取りに来る可能性は低い。


遺体の身元、金正男氏と確認…方法は明かさず
読売新聞 3/10(金) 18:42配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件で、マレーシア警察のハリド長官は10日、記者会見を開き、遺体の身元を正男氏と確認したと発表した。

 確認方法は明らかにせず、正男氏と認めない北朝鮮は反発しそうだ。

 北朝鮮側はこれまで「外交官用旅券を持つキム・チョル」と主張。警察当局は、近親者による確認とDNAサンプルの提供を受け、身元を最終確認するとしてきた。ハリド長官は記者会見で「身元確認は法の要件を満たしている。証人の安全にかかわるため、どう確認したかを言うつもりはない」と述べ、DNA鑑定を実施したかどうか言及を避けた。

 親族と連絡を取ったのかと問われると「我々は親族に情報を提供しているが、誰も(遺体を)取りに来ないようだ」と語り、理由については「わからない」と述べた。遺体は「保健省に引き渡す」という。


遺体身元、金正男氏と確認=詳細明かさず―マレーシア警察
時事通信 3/10(金) 18:28配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、マレーシア警察のカリド長官は10日、記者会見し、遺体の身元を正男氏と確認したと述べた。

 長官は「身元確認で求められる要件をすべて満たした」と説明したが、確認方法などの詳細については「証人の安全」を理由に明らかにしなかった。

 正男氏の近親者が遺体の引き取りに来ていないため、保健省に遺体を移すという。長官は身元確認を受け、近親者に連絡するのかとの質問に対し、「既に近親者には知らせた」と話した。

 北朝鮮は、殺害された男性を正男氏と認めておらず、マレーシア側の捜査を「信用できない」と非難している。


北朝鮮からマレーシア人の国連職員2人が出国
CNN.co.jp 3/10(金) 17:47配信

(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件をめぐり、北朝鮮が出国を禁止していたマレーシア人11人のうち、国連職員2人が出国したことが明らかになった。

国連の報道官によれば、出国したのは世界食糧計画(WFP)のマレーシア人職員男女各1人で、9日に北京に到着した。

残る9人には、大使館員とその家族が含まれる。

北朝鮮によるマレーシア人の出国禁止措置を受け、マレーシア政府もすぐに、国内に滞在している北朝鮮人の出国禁止を発表した。政府は国内の北朝鮮人の数については明らかにしていない。

正男氏の殺害をめぐり、マレーシアの警察は7人の北朝鮮人の行方を追っている。うち4人の容疑者は、すでに北朝鮮に帰国したとみられている。

警察は残る3人を取り調べたい意向だが、3人は北朝鮮大使館内にいるとみられている。

一方、正男氏の家族は身を隠しているとみられている。息子のハンソル氏は8日、動画を公開するという形で事件後初めて人前に姿を現した。


米国連大使、北に最後通告 米中、正男氏息子を擁立視野…すでに逃亡・亡命先に入国か
夕刊フジ 3/10(金) 16:56配信

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長率いる北朝鮮への包囲網構築が進んでいる。国連安全保障理事会は8日午前(日本時間9日未明)、「重大な決議違反」である北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて緊急会合を開き、制裁決議の着実な実施と、新たな行動を目指すことで一致した。この直前、マレーシアで暗殺された金正男(キム・ジョンナム)氏の息子、金漢率(キム・ハンソル)氏を名乗る男性のビデオメッセージが公開されたが、その背景とは。ドナルド・トランプ米大統領はついに、「斬首計画」「限定空爆」を決断するのか。 

 「正恩氏は理性的な人間ではない」「極めて無責任で傲慢(ごうまん)だ」「すべての選択肢を検討している」「われわれは適切に対処する」

 米国のニッキー・ヘイリー国連大使は8日、国連安保理の緊急会合後に記者会見し、明言した。ロイター通信などが報じた。「すべての選択肢」に、「斬首計画」や「限定空爆」などが含まれるのは間違いない。最後通告に聞こえた。

 記者会見には、日本の別所浩郎国連大使も同席し、弾道ミサイルの一部が落下した日本の排他的経済水域(EEZ)で漁民が操業していた可能性もあったと指摘し、「到底容認できない」と述べた。

 日本政府関係者によると、北朝鮮が発射した弾道ミサイル4発のうち1発が、石川県・能登半島の北北西約200キロの地点に落下したと推定しているという。これまでのミサイル発射で、最も日本本土に接近した可能性があるとみられる。

 北朝鮮は、核兵器の小型化にほぼ成功し、弾道ミサイル発射で周辺国を恫喝し続けている。国際社会の平和と安定を脅かす危険な存在である。

 加えて、正恩氏には、マレーシアで化学兵器を使用したテロ、それも異母兄である正男氏の暗殺を指示した「兄殺し」の容疑が強まった。正男氏の息子、ハンソル氏を名乗る男性のビデオメッセージが公開され、「数日前に私の父親が殺害された」と訴えたのだ。韓国情報機関、国家情報院は「男性はハンソル氏自身だ」と認めている。

 先月中旬ごろ撮影されたとみられる動画が、北朝鮮のミサイル発射を受けた国連安全保障理事会の緊急会合の直前、そして、レックス・ティラーソン米国務長官が北朝鮮問題を協議するため15~19日の日程で日本と中国、韓国を歴訪する前に、公開されたのは偶然とは思えない。

 元公安調査庁調査第2部長の菅沼光弘氏は「国家情報院の『正男氏暗殺は北朝鮮の国家テロだ』という主張に対し、北朝鮮はしきりに否定している。マレーシア政府や警察も確実な証拠を持って、北朝鮮の関与を実証する方向にいっていない。ハンソル氏の登場で『北朝鮮はテロ国家である』ということを、世界に示そうとしたのではないか」と語る。

 確かに、マレーシア警察の事件捜査は足踏みしている。

 国際政治学者の藤井厳喜氏も「常識的に考えて、米国を中心として『対北朝鮮包囲網』を構築したい側が公開したのは、ほぼ確かだ。正男氏暗殺に北朝鮮が関与したことをアピールし、より厳しい圧力をかける狙いだろう。中国への引き締めや、北朝鮮と裏でつながっている欧州各国にも圧力をかける思惑もあるのではないか」と話す。

 弾道ミサイルの発射に加え、猛毒の神経剤VXを他国で使用して、国家ぐるみで暗殺テロを実行したとなれば、米国による「北朝鮮の『テロ支援国家』の再指定」は避けられない。トランプ氏の「正恩氏排除」の決断を後押ししそうだ。

 注目のハンソル氏は、一体どこにいるのか。

 東京基督教大の西岡力教授は、動画を掲載した団体「千里馬民防衛」(チェオリマ・シビル・ディフェンス)が、ハンソル氏らの逃亡・亡命などに関係したのではないかとの見方を示し、次のように解説する。

 「正男氏と家族の韓国亡命の話が進んでいた-という情報を聞いた。国家情報院が『第3のルートで危険を通知していた』と語っていたが、このことかもしれない。黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)朝鮮労働党書記の韓国亡命の際も、最初に民間団体が接触した。今回、北朝鮮が正男氏亡命を察知して、暗殺したのかもしれない。ハンソル氏の動画がネットに上がったということは、すでに逃亡・亡命先に到着したのだろう。北朝鮮と一番敵対している、韓国と米国が一番安全だ」

 ハンソル氏はかつて、「私はわが人民が飢えていることを知っている。彼らを助けるために何かをしたい」とネット上に書き込み、祖国・北朝鮮への思いを披露していた。今回公開された動画でも「私は金氏一家の1人だ」と明言している。

 動画を掲載した団体は、オランダ、中国、米国、匿名の第4の国から支援を受けていると説明している。

 トランプ氏率いる米軍が「正恩氏排除」を果たした後、米国や中国の後ろ盾を得て、ハンソル氏が北朝鮮再建のキーマンとなるのか。


「金正男暗殺」と「マレーシアの闇」(上)北朝鮮「武器貿易」の拠点
新潮社 フォーサイト 3/10(金) 15:51配信

 マレーシアの首都クアラルンプールにある国際空港第2ターミナル(LCC専用)の自動発券機の前で、北朝鮮の金正男暗殺事件が2017年2月13日(月)に発生してから、およそ1カ月が経過しようとしている。暗殺には猛毒のVXガスが使用されたことが判明し、金正男氏は2名の女性実行犯にVXガスを顔面に塗られてから、15-30分の範囲内に死亡した。 

■「強硬な姿勢」というが……

 この暗殺事件の対応を巡って、マレーシアと北朝鮮は急速に関係が悪化し、両国の駐在大使は本国へ引き揚げ、両国で非難の応酬が続き、お互いに両国民の出国を相互に禁止するなど、外交関係は悪化の一途を辿っている。日本国内で連日流れるメディア報道を見る限り、今回の暗殺事件が発生して以来、マレーシア政府は北朝鮮に対し、当初から迅速で、強硬な姿勢を打ち出してきたことになっている。
 事件に対するマレーシア政府の対応は次のようになる。クアラルンプール国際空港第2ターミナルの防犯カメラの映像を公表して、ベトナム人とインドネシア人の女性実行犯2名を逮捕。実行グループの北朝鮮工作員4名がクアラルンプール国際空港第1ターミナルから海外へ脱出したとして、4名の顔写真と氏名を公表。工作員の実行グループの現地支援者として、北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者を潜伏先のクアラルンプール市内マンションで逮捕。さらに駐平壌のマレーシア大使を本国に呼び戻した。報道は、マレーシア政府が金正男暗殺事件の全容解明と実行犯の逮捕に全力を挙げてきたかのようになされてきた。

■7つの「ちぐはぐな対応」

 しかしながら、本暗殺事件を冷静に振り返ってみると、マレーシア側の対応は決して迅速ではなく、むしろスローペースだった。表面的には北朝鮮に対して強硬姿勢を打ち出してきたが、それもどこか腰が引けており、チグハグな対応が目立った。だからこそ、事件の全容は一向に解明されていない。マレーシア政府のチグハグな対応と思われる点を以下に整理してみよう。
(1) マレーシアと北朝鮮の両国とも、金正男氏が殺害されたことを正式には認めていない。
(2) マレーシア政府は金正男氏のDNA鑑定を実施していない。
(3) 実行犯や容疑者を逮捕する決め手となったのは、国際空港の防犯カメラ映像だが、これもシンガポールが公表してから、あわててマレーシア政府が公表した。
(4) 北朝鮮の工作員4名がクアラルンプール国際空港からジャカルタへ向けて空路で脱出し、ドバイ、ウラジオストクを経由して平壌に到着したと報道したのもシンガポールで、重要情報の提示はシンガポール主導で進められた。
(5) 実行犯である北朝鮮工作員を支援したとされる北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者を逮捕しておきながら、3月3日に証拠不十分として釈放したことで、マレーシア政府は暗殺グループの全容解明を実質的に放棄した。
(6) 初動捜査が遅く、旅行者や空港関係者が自由に現場へ足を踏み入れるなど、事件現場の現状保存はせず、現場検証を実施したのはようやく1週間後であった。
(7) 毒殺であると発表しておきながら、VXガスの認定に手間がかかり、防毒マスクで装備した警察官が現場検証したのも2週間以上経過した後で、市民からは失笑される事態となっていた。

■情報はシンガポールから

 ここで(3)および(4)について補足すると、シンガポールが国策メディア「チャンネル・ニューズ・アジア(CNA)」を使って、北朝鮮工作員や実行犯の防犯カメラ映像をいち早く流したのは、マレーシア政府が暗殺事件の解明に本気で取り組まないとの判断があったからであろう。明日は我が身のシンガポールとしては、事件を解明することで、自国で起きるかもしれない第2の暗殺事件を未然に防ぐことができるとの計算が働いているはずだ。シンガポールによる防犯カメラ映像の放映を突きつけられて、マレーシア政府はしぶしぶカメラ映像を提供し始めたというのが実態ではないだろうか。
 なぜマレーシア政府が北朝鮮に対してどこか曖昧な対応を示し、事件の真相解明に消極的な姿勢を見せているのか。一言でいえば、マレーシアは北朝鮮との関係で弱みを握られているからである。その弱みは2つある。
 第1の弱みは、北朝鮮がマレーシアを武器貿易の拠点として利用し、マレーシアの政治家や企業家が北朝鮮の自称貿易商や工作員に名義を貸して就労させるなど、便宜供与を行っていたからである。マレーシアの政治家は名義貸しで、多額の報酬を受け取っていた可能性がある。
 第2は、マレーシアがゴム農園、パーム油農園、石炭の炭鉱などの過酷な労働環境で、多数の北朝鮮労働者を雇っていたという事実だ。第1と第2の目的を円滑に進めるために、マレーシア政府は異例にも北朝鮮からの渡航者に入国ビザ(査証)を免除したのである。
 こうした両国関係の緊密化を象徴しているのが、北朝鮮の金正恩労働党委員長に対して、マレーシアの私立「ヘルプ(HELP)大学」(1986年創立)が2013年10月3日、経済学の名誉博士号を授与したことであろう。学位の授与式は、クアラルンプール市内の北朝鮮大使館で行われた。
 武器貿易や労働者の就労などの実態が明らかになると、新たな政治スキャンダルに発展する恐れがあり、ナジブ政権としては2つの矛盾する対応策を採用したことが見えてくる。第1の対応策は、国内外の世論を操作するために、表面的にはマレーシア政府が北朝鮮に対して強硬な姿勢を取っているというポーズを見せる、第2の対応策は暗殺事件の全容を解明せず、事件の幕引きを早期に行いたい、ということだ。こうした2つの矛盾した対応策を前に、メディアの報道も振り回され続けたのではないだろうか。
 以下では、マレーシアがひた隠しにしておきたかった北朝鮮による武器貿易の拠点作りと、労働者の受け入れに関して詳述してみたい。

■政府主導の武器展示会

 マレーシアは現在、グローバルな武器ビジネスの有力な拠点となっている。世界中から武器の商人、メーカー、バイヤー、防衛コンサルタントが、クアラルンプールに大挙してやってくる。各種兵器の需要が高い中東、南アジア、アフリカの紛争当事国からも、軍服を着た沢山のバイヤーが訪れる。なぜマレーシアが、世界的に武器ビジネスの拠点になったかと言えば、防衛装備品の大型展示会を政府主導で定期的に開催しているからである。
 ここに目を付けたのが、北朝鮮であった。北朝鮮はクアラルンプールを武器貿易の最前線と位置付け、ここから世界中に武器を販売していた可能性が指摘されている。
 しかも北朝鮮に対しては渡航ビザの免除という特権が与えられており、マレーシアには特別な制約もなく自由に渡航できたわけで、北朝鮮にとってこれほど有難い国はない。武器ビジネス関係者は、北朝鮮から一般の旅行者として入国して短期滞在し、もしくは就労ビザを取得して長期に滞在することも容易であるなど、マレーシアの利用価値は想像以上に大きい。金正男氏にとってもマレーシアは訪問しやすく、頻繁にクアラルンプールを訪れていたようだ。北朝鮮からすれば、多数の工作員を送り込んで金正男包囲網を整備しながら、暗殺事件を企てることをプランニングできる環境が整っていたということになる。(つづく)


金正男氏殺害 台湾当局、息子ハンソル氏の滞在を否定
産経新聞 3/10(金) 11:40配信

 台湾の内政部移民署(入国管理局に相当)の何栄村署長は9日、金正男氏の息子ハンソル氏について「台湾に入境していない」と述べた。一部韓国メディアが台湾に滞在していると報じたことを受け、立法院(国会)での審議で答えた。一方、別の当局者は、ハンソル氏が台湾を経由地として利用したかどうかは「分からない」と述べた。(台北 田中靖人)


金正男氏毒殺 マレーシア人2人が北出国 「人質」の国連職員、北京到着
産経新聞 3/10(金) 7:55配信

 【クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、マレーシアのナジブ首相は9日、北朝鮮に同国からの出国を禁止され、事実上の人質になっていたマレーシア人11人のうち、国連職員の2人が北朝鮮を出国し、北京に到着したと明らかにした。

 出国したのは世界食糧計画(WFP)の職員。残るマレーシア人は大使館員3人を含む9人となった。首相はこの日の声明で、9人の帰国に全力を尽くすと表明し、「断固とした取り組みを弱めることはない」として、北朝鮮国籍者のマレーシアからの出国を引き続き禁止することを確認した。

 一方で、「あらゆる交渉と協議を非公開で行っている。北朝鮮国籍者がやったことの理由と動機の解明を進めている」とした。

 北朝鮮との外交関係を断たない理由については「解決策を見つけるのに意思の疎通を続ける必要がある」と説明し、「北朝鮮政府はマレーシア人の安全を保証した」としている。

 一方、現地メディアによると、マレーシア警察は国内に北朝鮮情報機関要員が紛れている可能性があるとして、北朝鮮国籍者の監視を始めている。


金正男氏暗殺の黒幕が正恩氏と断定されても罰せられない現実
NEWS ポストセブン 3/10(金) 7:00配信

 かつて金正日総書記の後継者と呼ばれたこともある金正男氏が暗殺された。指令を下したのは腹違いの弟・金正恩委員長とみられる。北は核開発に前のめり、南の韓国は大統領弾劾騒動と、ただでさえ朝鮮半島情勢が混乱するなか今回の暗殺事件は何をもたらすか。今から3年前、マレーシアで当の正男氏に直撃した経験を持ち、死の2週間前に正男氏から「カカオトーク」でメッセージを受け取ったジャーナリストの李策氏が半島情勢の未来を読む。

 * * *
 北朝鮮の過去と現在を知り、かつ世界を見渡しながらあの国の未来を語れる重要人物は、私の知る限り近年では2人いた。

 1人は、権力中枢において実力ナンバーワンと言われた張成沢元国防副委員長である。正男氏の後ろ盾とされていた叔父で、正恩氏によって処刑された。

 ただ実力はあったにせよ、「資格」については問題なしとは言えなかった。彼がその地位と権力を維持せんがために葬った人の数は、10人や20人では済まないだろう。

 もう1人が、正男氏である。彼には張氏のようなパワーはなかったが、権力のために誰かを手にかけたという噂も聞かない。彼の言葉に胡散臭いものを感じる人は少なかっただろう。

 いずれにせよ、2人とも正恩氏によって亡き者にされてしまった。北朝鮮には「唯一的領導体系」というものがある。ざっくり言うと、すべての物事を独裁者の考えに従って決めるルールだ。独裁者以外の人間は国の未来など考えてはならないのであり、そのような自由な思考を持つこと自体が死に値する罪なのである。

 それにしても愕然とさせられるのは、仮に正男氏殺害の黒幕が正恩氏であると断定されたとしても、正恩氏は誰からも罰せられないという現実だ。

 国際社会が何らかの制裁を加える可能性はあるが、核・ミサイル開発ですでにたっぷり制裁を受けている金正恩体制は、さほど痛痒を感じないのではないか。

 軍事的にも、核武装した北朝鮮はかつてより遥かに「安泰」である。一説に、北朝鮮は核弾頭60個分のプルトニウムと高濃縮ウランをため込んでいるとされ、発射が察知されにくい固体燃料ロケットを積んだ弾道ミサイルの配備も間近だ。アメリカといえども、おいそれと手を出せない力を備えつつあるのだ。

 このような脅威は近く行われる韓国大統領選に影響を及ぼすだろう。たとえば文在寅氏ら革新候補がかかげる「抱擁政策」は、修正を迫られるかもしれない。だがその範囲は限定的だ。かつてなら、北朝鮮の暴走は韓国の保守系候補の追い風になった。しかし最近は、必ずしもそうとは限らない。

 北朝鮮による「哨戒艦撃沈」への対応が争点となった2010年6月の統一地方選挙では、保守優勢の大方の予想を裏切り、南北対決の危険性を訴えた革新が大躍進した。北のやることに目くじらを立てたところで、誰も止められないではないかそのような諦念が「現実的判断」に化けてしまっているのである。

 正男氏殺害も、韓国国民の反北感情を燃え上がらせることはない。目下の関心事は、自らの生活に直接かかわる「サムスン・トップ」の逮捕だ。そこに、朝鮮半島の「危機」を感じる。アンタッチャブルとなった正恩氏はより完璧に北朝鮮をわが物とし、それがまた、さらなる暴走を可能にしてしまうのだ。

※SAPIO2017年4月号


石井氏「正男氏、正恩体制への憂いあったかも」
読売新聞 3/9(木) 23:53配信

 石井一・元自治相と龍谷大の李相哲教授が9日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏殺害事件と金正恩(ジョンウン)政権の実態について議論した。

 正男氏の息子・金ハンソル氏を名乗る男性が「父親が殺された」と話す動画の公開について、李氏は「事件の捜査が行き詰まる中、殺されたのは父だと伝えたかったのだろう」と推測した。一方、3月に正男氏と会う予定だったという石井氏は「(正男氏は)政治に深入りしないと聞いていたが、最近の正恩体制への憂いを持っていて、日本の政治家に頼りたかったのかもしれない」と述べた。


キム・ハンソル氏支援「千里馬民間防衛」の謎 公式サイト、ドメイン登録地はパナマ
J-CASTニュース 3/9(木) 20:07配信

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ユーチューブに公開された動画。右上に「千里馬(チョンリマ)民間防衛」(Cheollima Civil Defense)のマークが入っている

 北朝鮮で殺害された金正男(キム・ジョンナム)氏(45)の長男、ハンソル氏を名乗る男性の動画が2017年3月7日付でユーチューブに公開された。各国のメディアによると、韓国の情報機関、国家情報院は、動画に写った男性はハンソル氏本人だと見ているようだ。

 早くも、ハンソル氏が保護された経緯や、同氏を保護したとみられる団体をめぐる様々な予想が展開されている。

■韓国系の英語綴り、ドメイン作成は3月4日

 ユーチューブに公開された動画には、「千里馬(チョンリマ)民間防衛」(Cheollima Civil Defense)のマークが入っており、動画の説明欄には、この団体の公式サイトとみられるサイトへのリンクも貼られている。この団体がハンソル氏を保護したとみられる。

 千里馬は、1日に1000里を駆けるという伝説上の馬で、北朝鮮では社会主義建設の象徴として、しばしば登場する。動画のマークでは「Cheollima」と表記されているが、朝鮮中央通信が千里馬について報じる時の表記は「Chollima」。北朝鮮よりも韓国に近い言葉づかいをする人が、支援団体に関与している可能性が指摘されている。

 また、「千里馬民間防衛」の公式サイトが置かれている住所にあたる「ドメイン」。このドメインは「cheollimacivildefense.org」というものだが、このサイトを開設した人は、ドメインの登録情報が公開されないようにするサービスを提供するパナマの会社を利用したことが明らかになっている。ドメインが作成されたのは3月4日。急ピッチで動画公開に向けた作業が進んだことがうかがえる。

ただ一人名前が上げられた駐韓オランダ大使の妻は韓国人
 また、公式サイトでは、オランダ、中国、米国、それ以外の1国による「人道的支援に感謝」すると表明。これに加えて、オランダのエンブレフツ駐韓大使については唯一個人名を出して感謝を表明した。オランダは北朝鮮とも外交があり、駐韓大使が北朝鮮についても兼務している。

 エンブレフツ氏15年に駐韓大使に着任、1993年から97年には大使館の経済部部長としてソウルで勤務したことがあり、ソウルでの勤務は2回目。英字紙のコリア・タイムズでは、外交筋の話として、妻は韓国人で、大使本人の韓国語も「かなり上手い」という。また、正男氏が殺害されたマレーシアの大使も2005年から09年にかけて務めていた。

 エンブレフツ氏は各国メディアの直撃取材に対して「コメントできない」と繰り返しているが、こういった豊富な経験がハンソル氏の保護に役立てられた可能性がある。

 わずか40秒の動画だが、背景の音にも注目が集まっている。TBSの「Nスタ」では、空調機器のモーター音から、50ヘルツの交流電源が使用された地域で収録されたとする分析結果を紹介。仮にこの分析が正しいとすると、60ヘルツを使用している韓国、北朝鮮、台湾などはハンソル氏が撮影された場所の候補から外れることになる。ただ、50ヘルツが使われている地域は、中国、ロシア、オランダを含むEU各国、日本の東半分など幅広く、動画が撮影された地域やハンソル氏の居場所はいまだ謎に包まれている。


<北朝鮮>出国を許可…マレーシアの国連職員2人
毎日新聞 3/9(木) 20:00配信

 【クアラルンプール林哲平、金子淳】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)の殺害事件後、マレーシアと北朝鮮の関係が悪化した問題で、北朝鮮で出国を禁じられていたマレーシア国籍の国連世界食糧計画(WFP)職員2人が出国を許可され、北京に到着した。マレーシアのナジブ首相が9日、自身のツイッターに投稿した。WFPも2人の出国を確認した。

 マレーシアと北朝鮮は7日から互いに国内の相手国民の出国を許可しない措置をとっており、北朝鮮には今回出国した2人のほか、マレーシア大使館職員とその家族計9人が足止めされている。ナジブ首相はブログで9人が安全な状況であることを強調。解放交渉には敏感な問題があるため、秘密裏に交渉を進める考えを示した。

 WFPは慢性的な食糧不足の北朝鮮に対し、食糧支援を実施している。北東部では昨夏に台風10号による洪水が発生。住む家を失った被災者に対し、食糧を配布するなどの支援を行った。


マレーシア人のWFP職員2人、北朝鮮から退去
読売新聞 3/9(木) 19:07配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎】マレーシアのナジブ首相は9日、金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件に絡み、北朝鮮が出国禁止としたマレーシア国民11人のうち、国連世界食糧計画(WFP)職員の2人が国外退去し、中国の北京に到着したと発表した。

 WFPの広報担当者は同日の声明で事実関係を認めた上で、「職員たちは国際公務員であり、自国政府の代表者ではない」と説明した。北朝鮮国内にはなお大使館員とその家族ら9人のマレーシア人が足止めされており、ナジブ政権は全員の早期帰還を目指している。


金正男氏暗殺 台湾当局、ハンソル氏の滞在を否定 一部報道受け
産経新聞 3/9(木) 19:06配信

 台湾の内政部移民署(入国管理局に相当)の何栄村署長は9日、金正男氏の息子ハンソル氏について「台湾に入境していない」と述べた。

 一部韓国メディアが台湾に滞在していると報じたことを受け、立法院(国会)での審議で答えた。一方、別の当局者は、ハンソル氏が台湾を経由地として利用したかどうかは「分からない」と述べた。(台北 田中靖人)


マレーシア人2人が北朝鮮出国=大使館職員らは在留
時事通信 3/9(木) 18:18配信

 【クアラルンプール時事】金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で北朝鮮が国内にいるマレーシア人の出国を認めない措置を講じたことに関し、マレーシアのナジブ首相は9日、マレーシア人2人が北朝鮮を離れ、中国の北京に着いたことを明らかにした。

 2人は国連世界食糧計画(WFP)の職員。

 2人の出国により、北朝鮮に残るマレーシア人は大使館職員3人とその家族6人の計9人になった。

 北朝鮮は7日、国内在留のマレーシア人の出国を認めない措置を実施。これを受け、マレーシアも同日、マレーシアにいる北朝鮮国民全員の出国を禁じて対抗し、緊張が続いている。


WFPのマレーシア人職員2人、北朝鮮を出国 禁止措置が続く中
AFP=時事 3/9(木) 17:43配信

【AFP=時事】(更新)北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏が殺害された事件をめぐり、北朝鮮とマレーシア両国が、自国に滞在する相手国の国民の出国を互いに禁止する中、国連(UN)の世界食糧計画(WFP)のマレーシア人職員2人が9日、北朝鮮を出国したことが分かった。

 WFPは声明で、「WFPの2人のマレーシア人職員が北朝鮮を出国し、本日、(中国)北京(Beijing)に到着したことを確認した」と述べた。

 さらにWFPの声明は「この職員たちは国際公務員であり、彼らの国の政府を代表しているわけではない。2人は北朝鮮でWFPの事業に携わっていた」と付け加えた。

 マレーシア外務省によると、北朝鮮に滞在する同国の市民は11人だったとされ、3人が大使館職員、6人が家族、2人がWFPの職員だという。【翻訳編集】 AFPBB News

2017年3月 8日 (水)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・23

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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リンク:2人のマレーシア人、北朝鮮を出国 一時は出国禁止 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏息子が動画で激白「父は殺された」 韓国情報関係者「ハンソル氏本人だ」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:駐韓オランダ大使「コメントできない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「ハンソルは偽名」 ―パスポートの黒塗り映像が明かすこと - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア首相、北朝鮮を初めて名指しで非難 金正男氏殺害 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「父親が殺害された」 金正男氏息子の動画、支援団体が投稿 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「消えなければならない存在」正男氏の息子も暗殺の恐れ 脱北の前公使指摘 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 マレーシアに北の工作員潜伏か、警察が監視強化と地元紙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:女2人利用し関与否定計画か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米国務長官15日訪日 北の核・ミサイル協議 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺 亡命元駐英公使「人質外交、北の常套手段」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:中国を拠点にサイバー活動、北朝鮮・偵察総局の全貌 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ハンソル氏暗殺に向けた動きさらに活発に…「正男氏長男動画」を辺真一氏が分析 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:Xデーは3月10日。朴大統領の弾劾をめぐり、ソウルが血の海に染まる!? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:第二次朝鮮戦争勃発なら20万人超の難民が日本に流入! 防衛庁極秘資料が示す衝撃のシナリオ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>正恩氏の指示指摘 脱北元英公使 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏事件>「父親殺害された」長男名乗るビデオ公開 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>マレーシア首相「北朝鮮と断交せず」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 マレーシア首相「北と断交しない」 「人質」自国民の安全優先か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮との即時断交は考えず…マレーシア首相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の長男か 「父は殺された」ネットに動画投稿 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮「11人を人質」の勝算 マレーシアも対抗「約1000人」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏の息子と名乗る男性、動画で「父殺された」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の息子ハンソル氏か、ユーチューブに動画メッセージ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男暗殺事件に新展開 マレーシア雇用主の正体(上) - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:断交「考えていない」=不法就労の北朝鮮人37人拘束―マレーシア首相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:混迷の韓国、赤化阻止へ戒厳令か 国境周辺の軍少数…対北臨戦態勢か 38度線走破ルポ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:体制には「消えるべき存在」=正男氏息子、金委員長の脅威―脱北元公使 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の「息子」、「父は殺された」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:焦点:外交努力か先制攻撃か、北朝鮮問題で試されるトランプ氏の決断力 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏息子か、ネットに動画「父親殺害された」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の息子?が動画 投稿者「千里馬民間防衛」とは - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮との断交は計画していない=マレーシア首相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の息子・金ハンソル氏とみられる人物が動画を投稿 「父は数日前に殺された」 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

2人のマレーシア人、北朝鮮を出国 一時は出国禁止
ロイター 3/9(木) 17:39配信

[クアラルンプール 9日 ロイター] - マレーシア政府の情報筋は9日、北朝鮮に滞在中のマレーシア国民11人のうち、2人の国連職員が北朝鮮を出国したと明らかにした。2人は、国連世界食糧計画(WFP)の職員だという。

【特集】北朝鮮の外交関係や地対空防衛システムを図表で展開

北朝鮮は7日、マレーシア国民の北朝鮮出国を一時的に禁止すると表明。これを受け、マレーシアも北朝鮮国民のマレーシア出国を禁止するなど、両国関係は金正男氏殺害事件を巡って悪化している。


正男氏息子が動画で激白「父は殺された」 韓国情報関係者「ハンソル氏本人だ」
夕刊フジ 3/9(木) 16:56配信

 北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件で、息子の金漢率(キム・ハンソル)氏を名乗る男性のメッセージが動画共有サイト「YouTube」で公開され、男性は「父は数日前に殺された」と激白した。動画では男性がハンソル氏かどうかは断定できないが、聯合ニュースによると、韓国情報関係者は「ハンソル氏本人だ。本人が投稿したものとみられる」と明らかにした。

 動画の存在について報じたシンガポールのテレビ局「チャンネル・ニュース・アジア」は、動画を投稿した脱北者保護団体にハンソル氏本人と確認したと伝えた。

 ハンソル氏を名乗る男性の動画は「KHSビデオ」というタイトルで時間は約40秒。男性はハンソル氏によく似ているが過去のインタビューでつけていた眼鏡はない。男性は英語で「私は北朝鮮の金一族の一員であるキム・ハンソルです」と名乗り、自分の旅券を示した。だが、個人情報が記された部分が画像処理され見えなくなっている。

 その後、父親の殺害に触れた男性は「現在、母、妹と一緒にいる。この状況がよくなることを願う」と述べた。

 動画を投稿した脱北者保護団体は、ホームページ(HP)で、2月に正男氏の家族から要請があり、家族3人を安全な場所にすぐに移動させたと説明している。

 ハンソル氏については中国当局の身辺保護を受け、マカオで母親や妹と暮らしているとの情報もあったが、団体はHPで家族の現在の居場所は非公開としている。


駐韓オランダ大使「コメントできない」
ホウドウキョク 3/9(木) 16:44配信

殺害された金正男(キム・ジョンナム)氏の息子、キム・ハンソル氏とみられる男性の動画をめぐって、ハンソル氏を「支援した」とされる、駐韓オランダ大使が9日朝、取材に応じた。しかし、動画に関するコメントは避けた。
オランダのエンブレヒツ駐韓大使は「動画は見ているが、オランダ政府としてはコメントできない」と述べた。
オランダのエンブレヒツ駐韓大使は、ハンソル氏に対する支援の内容や動画を公開した、支援団体との関係について、言及は避けたものの、何らかの関係があったことは事実上認めた。
エンブレヒツ大使は、支援団体がハンソル氏の保護に際して、「急な要請に対して、迅速で力強い支援をくれた」として、実名を挙げて紹介した唯一の人物で、ハンソル氏の消息などを知っているとみられている。


「ハンソルは偽名」 ―パスポートの黒塗り映像が明かすこと
ホウドウキョク 3/9(木) 16:37配信

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(画像:ホウドウキョク)
パスポートの黒塗りが偽名である証拠
暗殺された金正男氏の息子、キム・ハンソル氏のビデオメッセージで、彼のパスポートが黒塗りされたのは何故か? 今は余計な個人情報を隠す意図だったのだろうが、それによって「ハンソル」という名前が偽名であることが分かってしまった。

ビデオメッセージの冒頭、当たり前のことだがハンソル氏は「私の名前はキム・ハンソルです」と名乗った。そして、「北朝鮮の金ファミリーの一員です。これがパスポート」と言って、北朝鮮の公務用旅券を取り出し、写真ページをカメラの前に突き出した。しかし、映像は黒塗りされ記載事項は全く確認できない。

この流れからすると、その旅券に「キム・ハンソル」以外の名前が書いてあったとは考えられない。自分が名乗った直後に別の名義の旅券を見せるのはナンセンスだからだ。

一方で、金正男氏が「キム・チョル」名義の北朝鮮旅券を使っていたことを思い出してほしい。父親は偽名の旅券で、息子にはずっと実名の旅券を使わせていたということがあるだろうか? さらに金正恩委員長が10代の4年間スイスに留学した際には、「パク・ウン」という偽名であったことが知られている。等々を考えてみれば、ハンソル氏がボスニア・ヘルツェゴビナのインターナショナルスクールに入った時から「ハンソル」は偽名であり、彼はその後もそう名乗り続け、私たちは今もその偽名でしか彼を知らないのだと考えざるを得ない。

彼の実の名前は一体何というのだろうか? やはり、「正」とか「日」の文字を入れた「ファミリー」直系の名前なのだろうか? ポスト正恩を考えた時、アメリカや中国にとってはどの名前が好ましいのだろうか。実に興味深い。

ハンソル氏は父の殺害をどう確認したのか?
名前が偽名だとしたら、ビデオメッセージで金正男氏との直接のつながりを示すのは、このタイミングで「父は殺害された」と発言したことだけだ。「父」と「殺害」はどうしても使わなければならない単語だった筈だが、果たしてハンソル氏はどうやって「父は殺害された」ことを確認し納得できたのだろうか。息子の心情とすれば、自ら遺体を確認しなければ認めたくないに違いないが…。おそらく父子の間で、万一の場合の判断にかかわる約束事・身元の確認ポイント・心構えなどについて共有していたのだと推測される。

また、DNA鑑定については、誰もケチをつける余地がないレベルの人定、採取環境、採取・管理方法、鑑定プロセスなどを確保しなければならない。DNA鑑定で親子関係が認められれば、それは即、「金ファミリー」の一員であることの科学的証明になるのだし、そのサンプルは他のファミリー・メンバーの確認にも結び付く超重要データとなる。鑑定をめぐるハードルは極めて高く、政治的思惑も破壊的に渦巻いていると考えなければならない。

ハンソル氏がマカオを離れることの意味
今後の展開だが、もしも巷間噂される通り、ハンソル氏がすでにマカオ(中国)を離れ匿名の国に身を寄せたのだとしたら、それは中国にとってとてつもなく大きい決断だったと思う。北に政変が起こったとして、中朝国境地帯が大混乱に陥らないようにするには、即座に平壌に送り込んで混乱を鎮静化できる(と考えられる)人物を手許に確保しておくことが肝要だ。そうであれば、政変の勃発を恐れない…というメッセージにもなるのだ。

にもかかわらず中国がそのカードを手放したのだとすれば、この件については中国とアメリカの間で手打ちが行われ、オランダがその保証人となり、中国も了解できる匿名の国にハンソル氏と家族が移ったと考えるのが筋だ。それを世界に示すためのビデオメッセージであり、千里馬民間防衛サイトでの経緯説明なのだろう。

「これが最初で最後のメッセージだ」とは意味深で、それを斜め読めば、この40秒のビデオメッセージとサイトでの説明で当面の目的は果たせているということだ。次に我々がハンソル氏を目にするのはいつとは知れないが、その時は北東アジアが激動期の最中にあるのかもしれない‥などと妄想してみた。


マレーシア首相、北朝鮮を初めて名指しで非難 金正男氏殺害
CNN.co.jp 3/9(木) 16:22配信

(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏の殺害事件で、マレーシアのナジブ首相は8日、名指しで北朝鮮政府に初めて言及し、事件への関与を公然と非難した。

事件の背後に北朝鮮政府がいることを公に主張していたのはこれまで韓国の情報機関のみだった。殺害は金委員長の命令によるものともしていた。

マレーシア国営のベルナマ通信によると、首相は「我々がいま直面しているのはマレーシアもしくはマレーシア領内で自らの住民を暗殺した北朝鮮当局の行動の結果である」と言い切った。「厳しく禁止されている化学兵器も用いた」と述べた。

北朝鮮当局はこれまで事件への関与を再三否定し、捜査手法を不当としてマレーシア側を非難してもきた。マレーシア側が容疑者や重要参考人として位置付ける北朝鮮人も北朝鮮大使館内にいるとみられ、引き渡しなどを求めているが応じる姿勢を見せていない。

事件は外交摩擦にも発展しており、両国の大使の国外退去に加え、相手国民の出国を阻止する異例の措置にも踏み切っている。

国連によると、北朝鮮内にいるマレーシア人は11人。大使館館員4人とその家族、世界食糧計画の男女職員計2人となっている。マレーシア政府によると、これら11人が日常生活を送る上で不自由はないという。


「父親が殺害された」 金正男氏息子の動画、支援団体が投稿
CNN.co.jp 3/9(木) 12:02配信

(CNN) マレーシアで殺害された北朝鮮の金正男氏の息子、金ハンソル氏の登場する動画が、正男氏の死後初めて、インターネットに投稿された。

動画は「チョルリマ・シビル・ディフェンス(千里馬民防衛)」という団体がインターネットに投稿した。動画の中の男性は、英語で「私の名は金ハンソル。北朝鮮出身です」と名乗ってカメラに向けてパスポートを提示。「父は数日前に殺害されました。私は今、母や姉妹と一緒にいます」「早く事態が改善されることを望みます」と語っている。

画面ではパスポートの内容は黒く塗りつぶされていたが、韓国国家情報院(NIS)はCNNの取材に対し、この男性がハンソル氏であることを確認した。

正男氏がマレーシア・クアラルンプールの空港で2月13日に殺害されて以来、遺族がコメントを出したのは今回が初めて。

動画を投稿した千里馬民防衛は、正男氏の家族から2月に「救出と保護」を求める緊急要請を受けたと説明。一家の安全を守るために「緊急の人道支援」を行った国として、オランダ、中国、米国および国名を明かしていないもう1カ国を挙げ、特に駐韓国オランダ大使に謝意を表した。

ソウルのオランダ大使館や、中国、米国の関係機関は現時点でこの件についてコメントしていない。

千里馬民防衛という団体の実態は不明。声明では、過去にも高官を含む北朝鮮人の脱出を手助けしたと説明し、「脱出や情報共有を望む人物は誰であれ保護する。どこの国にいても保護できる。行きたい場所へ安全に送り届ける」と述べている。


「消えなければならない存在」正男氏の息子も暗殺の恐れ 脱北の前公使指摘
西日本新聞 3/9(木) 10:21配信

 韓国に昨夏亡命した北朝鮮の太永浩(テヨンホ)・前駐英公使が8日、西日本新聞など日本メディアの取材に応じた。太氏は金正男氏暗殺の狙いが、異母弟の金正恩朝鮮労働党委員長が自らの独裁体制の長期化を図るためとの見方を示し、正男氏の息子ハンソル氏も「(北朝鮮にとっては)消えなければならない存在だ」と述べ、暗殺される恐れがあるとの認識を明らかにした。

 太氏によると、金委員長は自らの血統の正統性を強調しながらも、いまだに年齢や具体的な出自を国民に明らかにしていない。正男氏は故金正日(キムジョンイル)総書記の長男として一時は後継者の最有力候補だった。北朝鮮で徹底的に存在を隠されている正男氏が海外でメディアに登場するようになり、「金委員長は相当嫌がっていた」という。

 太氏は、金委員長が自らの地位を脅かす正男氏を殺害して長期政権の基盤を固めるとともに、身内さえ例外としない「恐怖政治」を見せつけて国内の引き締めを図るのが狙いと指摘。正男氏の息子ハンソル氏にも危険が迫っており、「いつまで生きていられるだろうか」と心配した。

 太氏は日本人拉致問題にも言及。拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=について「(平壌の)外務省に勤めている時、めぐみさんは病気で亡くなったと聞いた」と明かした。北朝鮮は2004年にめぐみさんが死去した証拠として「遺骨」を日本側に提出したが、日本側の調査で別人の骨だったことが発覚。「埋葬場所が分からなくなったため、遺骨も捜せなかった」と述べた。

 核・ミサイル開発に対する経済制裁で困窮する北朝鮮は外貨が不足しているため、「日本が拉致問題を現金で解決しようと持ち掛ければ交渉に乗ってくる可能性はある」と指摘。ただ、北朝鮮が本当に被害者を戻す保証はなく、日本が支払った現金を核・ミサイル開発に使う恐れがあるため「それでは本当の解決にならない」として、「金正恩政権を崩壊させることが、拉致問題を解決する唯一の方法だ」と強調した。

 一方、太氏は北朝鮮が6日に日本海へ向けて発射した弾道ミサイル4発について「在日米軍を攻撃する訓練」と明言した点に注目。「朝鮮半島有事に日本を巻き込めば、北朝鮮を守るために中国が応戦せざるを得なくなる」と述べ、核・ミサイル戦略で日米韓と中国の対立をあおり生き残りを図る戦略との見方を示した。

=2017/03/09付 西日本新聞朝刊=


金正男氏殺害 マレーシアに北の工作員潜伏か、警察が監視強化と地元紙
産経新聞 3/9(木) 9:52配信

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金正男氏(清水満撮影)(写真:産経新聞)

 【クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏殺害事件に絡み、マレーシアの中国語紙、中国報は8日、マレーシア在住の北朝鮮国籍者の中に情報機関の工作員が含まれている可能性を指摘した政府当局の見方を伝えた。

 ナジブ首相の北朝鮮国籍者に対する出国禁止措置を受け、マレーシア警察は入国管理局と連絡を取り、北朝鮮国籍者の出入国への監視を強化。さらに滞在中の疑わしい人物への監視措置も取ったという。

 マレーシア国内には鉱山、農園労働者などとして送り込まれた北朝鮮国籍者が約1千人に上るとされる。今回の事件では北朝鮮国営「高麗航空」の職員に逮捕状が出ているほか、北朝鮮大使館の二等書記官が重要参考人として事情聴取に応じるよう求められている。


女2人利用し関与否定計画か
ホウドウキョク 3/9(木) 9:14配信

金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件について、2016年に脱北した北朝鮮の元高官は、北朝鮮が実行役の女2人を利用することで、関与を否定する計画だったという見方を示した。
2016年8月まで、イギリスの北朝鮮大使館で公使を務めたテ・ヨンホ氏は、「東南アジアの女2人を利用したのは、今後、事件の捜査が北朝鮮に迫る場合、無条件で全面否定するための事前計画だった」と述べたうえで、金正男氏殺害は、これまで計画されていたもので、今回、正男氏の動きが偶然把握されて、実行に至ったという見解を示した。
息子のハンソル氏については、叔父にあたる金正恩(キム・ジョンウン)委員長にとって、脅威となり得ると述べた。
テ・ヨンホ氏は「正恩氏の立場から見れば、ハンソル氏も消えなければならない存在」と述べた。
またテ・ヨンホ氏は、北朝鮮が6日に発射した弾道ミサイルについて、「先制打撃ができないと見せつけるためだった」と述べた。


米国務長官15日訪日 北の核・ミサイル協議
産経新聞 3/9(木) 7:55配信

 米国務省は7日、ティラーソン国務長官が15日から日本を訪問すると発表した。岸田文雄外相との会談や安倍晋三首相への表敬訪問を予定している。弾道ミサイルを発射した北朝鮮の核・ミサイル問題や、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏の殺害事件を中心に協議し、同盟国として日本の防衛に責任を持つことを伝える方針だ。(杉本康士、ワシントン 加納宏幸)

 ティラーソン氏は15~19日の日程でアジアを歴訪。15日から日本、17日から中国、18日から韓国を訪れる。中国では王毅外相と会談し、習近平国家主席と面会する可能性もある。韓国では尹炳世(ユン・ビョンセ)外相と会談する。国務省のトナー報道官代行は7日、「北朝鮮からの核・ミサイルの脅威が進展する中で、戦略の調整に取り組む」と述べた。

 マティス国防長官が2月初めに日韓両国を訪問したのに続き、ティラーソン氏が日中韓3カ国を訪問することは、トランプ政権が北朝鮮の脅威を深刻に受け止めていることの表れだ。

 オバマ前政権の「戦略的忍耐」政策からの転換を目指すトランプ政権は「あらゆる選択肢」を検討しており、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備開始もその流れにある。

 日本政府は対北朝鮮政策に関連し、米政府と脅威認識を共有するとともに、北朝鮮に影響力を持つ一方で、東・南シナ海で強引な海洋進出を進める中国への対処を協議する方針だ。

 菅義偉官房長官はティラーソン氏の来日について「地域の安全保障環境が厳しさを増す中、就任後の早いタイミングで日本を訪問し、その後、中韓両国を訪問するのは時宜を得たものだ」と歓迎。「北朝鮮情勢を含めた諸問題について議論し、さらなる日米同盟の強化につなげていく」と強調した。


正男氏暗殺 亡命元駐英公使「人質外交、北の常套手段」
産経新聞 3/9(木) 7:55配信

 ■「正恩氏、断交してでも兄排除」

 【ソウル=桜井紀雄】韓国に昨年亡命した北朝鮮の太永浩(テ・ヨンホ)元駐英公使が8日、ソウルで日本メディアと会見した。マレーシアでの金正男氏殺害事件では、異母弟の金正恩朝鮮労働党委員長が権力維持のため、国交断絶も辞さず長兄の排除を優先したとの見解を示した。また、国内にいるマレーシア人の出国を禁じた「人質外交」も、北朝鮮の常套(じょうとう)手段だと強調した。

 太氏は殺害事件について、「事件が世界に知れ渡る危険を冒しても、自らの権威を脅かす存在を消し去ることを選んだ」と述べ、金委員長の直接の指示があったとの見方を示した。

 儒教的影響が残る北朝鮮では通常、長男が後を継ぐこととされるが、金委員長は金正日(ジョンイル)総書記の三男で、母が元在日朝鮮人だったことも公表できずにいる。太氏は唯一正統な後継者を名乗る上で、正男氏が最大の障害だったと分析。猛毒の神経剤VXで殺害したとされることについては、「北朝鮮は1960年代末から生物・化学兵器を開発してきた」と指摘した。

 また、「北朝鮮はマレーシアとの断交も覚悟している」とし、遺体を引き取って関与を全面否定することを重視していると解説。マレーシア人の出国禁止措置も、米国人を拘束してクリントン元大統領らを訪朝させた過去の成果があり、「人質政策でマレーシアを屈服させる考えだ」との見方を示した。

 さらに、金委員長は「核を絶対手放さない」とも強調。6日の弾道ミサイル発射で「在日米軍基地攻撃を担う部隊が実施した」と公言したのは、日本が朝鮮半島問題に積極介入すれば、中国が反発して北朝鮮側に立つことを狙ったと分析した。拉致問題については「日本がカネで解決しようといえば即、再交渉に応じるだろうが、それでは核の脅威にさらされ続ける」と警告した。


中国を拠点にサイバー活動、北朝鮮・偵察総局の全貌
JBpress 3/9(木) 6:10配信

 金正男暗殺事件の当初、韓国の情報機関「国家情報院」は、暗殺の指示を出したのは北朝鮮の軍の秘密工作部隊「偵察総局」であり、5年前から金正恩が偵察総局に金正男暗殺指令を出していたとの見通しを示した。そのため報道では偵察総局が凄まじい暗殺軍団かのようなイメージで語られた。

 しかし、2月27日、国家情報院は、犯行を行ったのは偵察総局ではなく「国家保衛省」であるとの見解を発表した。

 偵察総局が暗殺集団であるというイメージは現在は正しくない。実際のところ、偵察総局が実施した破壊工作は、近年は非常に少ない。

 (前編はこちら)「政権幹部も粛正する北朝鮮・国家保衛省の全貌」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49344

■ 3組織の役割を踏襲した偵察総局

 偵察総局は、金正日が晩年の2009年に、それまで海外で活動してきた秘密工作機関である党の「35号室(旧・対外情報調査部)」、党の「作戦部」、軍の「偵察局」の3組織が合併して創設された組織である。

 ちなみに、それまで海外秘密工作機関としては、それ以外に党の「対外連絡部(旧・社会文化部)」という組織があったが、そこは偵察総局には吸収されず、いったん「225室」という名称で内閣傘下に組み込まれ、秘密工作機関としての活動は大幅に縮小した。その後、統一戦線部の隷下に改編されている。

 軍の偵察総局は、そのまま母体である3組織の役割を踏襲した。それぞれの役割は以下の通りである。

 35号室──海外での諜報活動(前身の対外情報調査部の仕事で有名なのは、日本国内での日本人拉致や1987年の大韓航空機爆破テロ)。

 作戦部──主に韓国に潜入する工作員(南派工作員)のひそかな送り迎え(そのため潜水艦や工作船を運用する)。

 偵察局──海外での秘密軍事作戦(有名な作戦は83年のミャンマーでの全斗煥・韓国大統領爆殺未遂)。

 なお、偵察総局に入らなかった党対外連絡部の有名な仕事は「よど号グループ」の管理や、欧州ルートでの日本人拉致だ。

■ 北朝鮮で偉いのは金正恩だけ

 偵察総局は組織上は軍の組織だが、軍の指揮系統からは事実上独立しており、金正恩に直結している。この偵察総局の特異性を説明するため、まずは朝鮮人民軍の権力構造について解説しておきたい。

 朝鮮人民軍の組織上のトップは人民武力相だが、あまり実権はなく、3つの大きな軍内組織である「総参謀部」「総政治局」「偵察総局」がそれぞれ独立して実権を握っている。なかでも権限が強いのは、軍内政治警察である総政治局で、総政治局長ポストは北朝鮮では金正恩に継ぐ事実上のナンバー2ポストである。総参謀部のトップである総参謀長は、朝鮮人民軍全体を指揮する事実上の軍トップで、以前は金正恩に継ぐナンバー2ポストだったが、現在は総政治局長のほうが序列が上だ。

 この北朝鮮の権力機構の序列についてよく誤解されているのは、どの機関が制度的にどの機関より上とか下とかいう話だ。形式上はそうした序列があるが、実際には北朝鮮の権力構造は、トップである金正恩と「その他」の関係しかない。金正恩が優遇する組織が優先されるし、それらの組織のトップの人間も、その序列は金正恩が意のままに決める。北朝鮮の政権幹部には序列が存在するが、それはあくまでその時点での金正恩による評価にすぎず、序列が上の人間が下の人間より単純に偉いということではない。北朝鮮で偉いのは金正恩だけで、その他は全員、偉くないのだ。

 軍の謀反を警戒する金正恩は現在、軍全体の指揮権を持つ総参謀長(最高司令官は金正恩だが、その意にそって指揮権を代行する)の権限を制限するため、軍内部の謀反の兆しに目を光らせている総政治局を統括する総政治局長にナンバー2の序列を与えている。現在の総政治局長(つまり政権ナンバー2)は、党幹部(党組織指導部第一副部長)から軍監視役として送り込まれた黄炳瑞である。黄炳瑞・総政治局長は他に党政治局常務委員、党中央軍事委員会委員、国務委員会副委員長のポストにあり、次帥に称せられている。

■ 偵察総局は金正恩直結、初代局長は金英哲

 軍の独立機関である偵察総局は、陣容は総参謀部や総政治局よりずっと小規模だが、秘密工作機関であるため、総参謀部傘下の実戦部隊とは指揮系統を切り離され、金正恩直結の別系統となっている。

 もともと初代局長だった金英哲が全権を握っていた組織だが、つまりは金正恩から金英哲に、総参謀部長を通じない直結のルートがあったということである。

 金英哲は2009年に創設された偵察総局のトップに就任した時点では、国防委員会政策室長だったが、その後、権力中枢に引き上げられ、昨年1月には偵察総局長から党統一戦線部長・党書記(対南担当)に転出した。その後、党中央委員会副委員長、党政治局員、党中央軍事委員会委員、国務委員会委員などにも就任している。

 偵察総局はこのように初代局長だった金英哲の部隊という印象が強い組織だったが、昨年1月の金英哲転出の後、未確認情報だが、昨年5月に第7軍団長だったハン・チャンスンが後任の局長に就任したとの情報がある。

 なお、党の統一戦線部長に就任した金英哲だが、昨年夏の約1カ月間、なんらかの責任を問われ、農場で革命化教育を受けたとの未確認情報がある。このとき金英哲の責任を追及したのが金元弘・国家保衛相で、この両者に確執があるとの推測も報じられたことがあるが、これも未確認である。

■ 仕事のメインは諜報活動

 前述したように、偵察総局の前身組織はかつてさまざまな秘密工作を実行してきたが、2009年に偵察総局が発足してからは、それほど目立った秘密工作は多くない。知られているところでは、2010年3月の韓国軍哨戒艦「天安」の撃沈、同年に韓国で摘発された工作員の黄長燁・元書記暗殺未遂(まだ初期段階だった)、2011年の金寛鎮・韓国国防長官暗殺計画(疑惑段階)などがある。

 もちろん現在でも、とくに海外での諜報活動も任務とする偵察総局は、海外に要員を派遣していることは間違いない。旧「偵察局」の破壊工作部門であれば、軍の化学兵器部門との協力もあり、毒殺のプロットも計画可能だろう。前述した黄長燁・元書記暗殺未遂の工作員は、懐中電灯型銃や毒殺用偽装ペンを持ち込んでいた。

 しかし、実際のところ、偵察総局による暗殺は、久しく実行されていない。偵察総局の仕事のメインは諜報活動であり、作業としてはほとんど現地で協力者をオルグすること(包摂という)である。

 偵察総局はそうした任務のため、海外に要員を常駐させているはずである。国交のある国なら外交官に偽装するのが一般的だが、それ以外にも、貿易商などに偽装する場合もあるだろう。とくに、韓国へのスパイの潜入は、今でも偵察総局が力を入れて実施していると思われる。

 偵察総局の内部機構は、以下の通りと推定される。

 ▽第1局(作戦局 ※旧・党作戦部)
スパイ浸透・養成担当。海州、南浦、元山、清津の4カ所に出撃のための連絡所を運営。

 ▽第2局(偵察局 ※旧・軍偵察局)
軍事作戦を担当。2010年の韓国哨戒艦撃沈事件にも関与したとみられる。

 ▽第3局(対外情報局 ※旧・党35号室)
外国で対南情報を収集し、第三国を通した韓国浸透を支援する。

 ▽第5局(対南交渉局 ※旧・国防委員会政策室の実働セクション)
南北対話関与、交渉技術研究などを担当。

 ▽第6局(技術サイバー局)
サイバーテロとスパイ装備開発。

 ▽第7局(支援局)
他部局の工作を支援。

■ 中国各地でサイバー作戦を展開

 偵察総局の近年の活動として特筆すべきは、サイバー作戦である。偵察総局でサイバー戦を担当するのは第6局(技術サイバー局)だが、実働部隊として専門の「121局」が運用されている。121局の要員は推定で3000人。交代で中国各地に派遣され、ハッキング任務に従事しているとみられる。

 そのため偵察総局第6局は、たとえば遼寧省、黒龍江省、山東省、福建省、北京隣接地域などに、貿易会社事務所などに偽装したハッキング基地を設置しているとみられる。とくに中心的な拠点は遼寧省丹東市に設置されているようだ。

 古い記事だが、2011年5月8日付『中央日報』日本語版が、北朝鮮ハッカーの興味深いインタビューを掲載している。一部抜粋引用する。

 「上部からの命令により中国に行き、南朝鮮のサイトをハッキングする。また、指示されたプログラムを受け取り、南朝鮮の動画ファイルに悪性コードを埋め込む作業もする」

 「正直なところ、どの南朝鮮サイトもハッキングはとても簡単だ。指示さえ下されれば数百人ずつがあるサイトを攻撃する。それであっという間にダウンする。IPアドレスのため、できるだけわれわれがやったことを知られないようプロキシサーバーを利用し、第三国を迂回して入る方法を使う」

 「南朝鮮の選挙の際には、数十人ずつチームを作って中国に滞在し、南朝鮮のサイトで世論を作り、デマを広める。サイトに加入するために盗用した住民登録番号を使う。われわれは住民番号100万個を持っている。南朝鮮の人の名義で開通した携帯電話もある」

 「私の友人らが中国で仕事をする際にはひとりが数百人分の住民番号を管理した」

 「中国に行く期間は短くて10日、長くて3~6カ月だ。デマ攪乱チームは2~3カ月ずつ滞在する」

 「コンピューターウイルス製作のために働く人だけでも数百人になる」

■ リスキーな暗殺を敢行する特異な独裁体制

 いずれにせよ北朝鮮の工作機関は、偵察総局や国家保衛省以外を含めても、重要人物の暗殺はそれほど行っていない。

 他の工作機関も含めて、北朝鮮が実際に成功した暗殺は、今回の金正男を別にすれば、97年の李韓永殺害くらいしかない。李韓永(本名・李一男)は、金正男の実母である成蕙琳の姉の息子である。つまり金正男の従兄弟にあたる。

 この李韓永は82年に韓国に亡命し、96年に暴露本を出版した。この暴露本で「喜び組」など北朝鮮上層部の私生活を明らかにしたことが、おそらく決定的な原因となり、97年、ソウルの自宅アパートの前で銃撃されて殺害された。犯人は逃げおおせたが、これは偵察総局の前身組織ではない「党社会安全部(対外連絡部)」による暗殺作戦との説がある。

 今回の金正男暗殺はその党統一戦線部225室(対外連絡部の後身)でもなければ、破壊工作のプロ集団である軍の偵察総局でもなく、おそらく秘密警察である国家保衛省の作戦と思われるが、いずれにせよ国家が明らかな犯罪行為である暗殺を行うのは、露呈した場合の政治的リスクを考えると、現代ではやはりリスキーである。

 金正男暗殺のように、北朝鮮の犯行であることが歴然な暗殺を、しかも金正男が特別に反政府活動などをしているわけでもないのに実行するというのは、それこそ政治的殺人のハードルが極端に低い超個人独裁体制の特異性の表れといえるだろう。


ハンソル氏暗殺に向けた動きさらに活発に…「正男氏長男動画」を辺真一氏が分析
スポーツ報知 3/9(木) 6:07配信

 北朝鮮の金正男氏殺害事件で、息子のハンソル氏(21)を名乗る男性が話す約40秒の動画が投稿サイト「ユーチューブ」に投稿されていたことが8日、分かった。韓国政府関係者は、ハンソル氏本人との見方を示した。正男氏が2月13日にマレーシアで殺害後、家族の動静が明らかになったのは初めて。事件から3週間あまりたった今、映像が公開された理由や意味などについて、「コリア・レポート」編集長の辺真一氏に聞いた。

 「金氏一家の一人」を名乗る男性が語る40秒間の映像は、「千里馬民防衛」というグループが投稿。ホームページの声明文では、オランダ、米国、中国と韓国とみられる匿名の計4か国の支援があったことを明かし、「事件後の先月、ハンソル氏から『助けてほしい』との要請があった」とした。突如公開された映像について、辺氏は「北朝鮮の立場は苦しくなった」とみている。

 《1》「千里馬民防衛」はどんなグループか 

 「千里馬」とは朝鮮の伝説上の馬で、北朝鮮では1950年代に国家建設のスローガン(千里馬運動)としても使われてきました。今まで聞いたことがないグループで、今回作られた、もしくはこれを機に活動を始める団体と思われます。バックには米韓が付いている可能性が高いでしょう。

 《2》なぜ、このタイミングでの公開か

 事件から間もなく1か月となりますが、北朝鮮は関与を認めず、捜査が進展していない。これに対し北朝鮮を孤立させたい勢力は、歯がゆく思っています。映像を公開することで北朝鮮に揺さぶりをかけると同時に、マレーシア側に「間違っていない」という“後方支援”の意味があるのでしょう。

 《3》パスポートのモザイク、英語で話したのは?

 誕生日など公開されたくない情報が記されているのが理由かもしれません。英語で話したのは、国際社会に向けて世論を喚起したいという理由です。北朝鮮に向けた映像ではないので。

 《4》映像から判明したことは何か

 事件当初はマカオで中国の保護下にあるとも言われていたハンソル氏でしたが、早い段階から米国かオランダが保護していることが分かりました。すでに、どちらかの国に亡命した可能性も。これにより、マレーシア警察によるDNA鑑定の実施は近いともいえます。

 《5》公開による今後の動きは

 ハンソル氏自身が「父が殺害された」と明言したことで、北朝鮮は今まで以上に苦しい立場に立たされました。関係が近いオランダ、中国が今回の件に関与していることが判明し、両国との溝も深まるでしょう。北朝鮮側は、ハンソル氏暗殺に向けた動きが、さらに活発になると思われます。


Xデーは3月10日。朴大統領の弾劾をめぐり、ソウルが血の海に染まる!?
週プレNEWS 3/9(木) 6:00配信

「内乱が起きるのではないかと、本気で心配しています」(韓国紙在京特派員)

朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾をめぐり、賛成派と反対派のバトルが激しさを増している。今年に入り、朴大統領を支持する保守層が活気づき、各地で大規模な大統領弾劾阻止のデモを繰り広げているためだ。

「昨年までは、100万人規模で人が集まる弾劾賛成デモに比べ、朴大統領を支持する保守層のデモはせいぜい数万人ほどでした。ところがこの1、2ヵ月、急に多くの人々がデモに加わるようになったのです。特に3月1日にソウルの光化門広場であったデモはすごかった。参加者は数十万人を超えていたと思います」

なぜ、急に増えたのか? 韓国大使館員が説明する。

「原因はふたつ。ひとつは金正男(キム・ジョンナム)暗殺です。この事件で、兄の正男を殺害しなくてはならないほど、金正恩(キム・ジョンウン)の統治が不安定になっているのではとの疑念が韓国内で広がっています。だとしたら、国内の不満を外部に向けようと、金正恩が韓国に軍事的挑発をかけてくるかもしれない。大統領弾劾などしている場合かと、焦りを強めた保守層が大挙してデモに参加しているのです」

もうひとつは?

「サムスン御曹司の摘発です。2月17日、李在鎔(リ・ジェヨン)サムスン電子副会長が、朴大統領側への贈賄容疑で逮捕されました。サムスングループは韓国GDPの2割強を稼ぐ企業体。その御曹司の逮捕で、韓国経済はグラついています。そこで株価や通貨レートに敏感な保守層を中心に、大統領弾劾はさらなる経済難をもたらしかねないと、弾劾反対の動きが拡大しているのです」

だが、こうした動きを朴大統領弾劾賛成派が指をくわえて眺めているはずがない。

「反対派に対抗して同じ3月1日、やはりソウル市内で大規模な集会を開いたのです。慌てたソウル市警は反対派のデモを午後2時から4時まで、賛成派のデモを午後5時から7時までと、時間帯を分けて許可することで、辛うじて衝突を回避させたのですが、それでもあちらこちらで小競り合いが発生してしまいました」(前出・特派員)

弾劾反対派は50代から60代の高齢者が多く、賛成派は20代から30代の若者が多いという。大統領弾劾をめぐる両派の対立は世代間抗争の様相を呈しつつある。

弾劾の可否が決まるXデーは3月10日頃とされている。賛成派、反対派とも妥協の様子がないだけに、Xデーは流血騒ぎになってもおかしくない。当分、韓国旅行は控えたほうが無難だろう。


第二次朝鮮戦争勃発なら20万人超の難民が日本に流入! 防衛庁極秘資料が示す衝撃のシナリオ
デイリー新潮 3/9(木) 5:51配信

■防衛庁の秘密シミュレーション
 金正男氏の暗殺事件に、相次ぐミサイル発射、繰り返される荒唐無稽な陰謀論。

 合理的な判断が期待できず、いついかなる形で暴発するのかわからない北朝鮮の動向に日本は警戒を強める必要があるのは言うまでもない。

 もっとも、北朝鮮が暴発したときに、最初に攻撃対象となる可能性が高いのは韓国かもしれない。なにせ両国はいまだに「休戦中」に過ぎないのだ。

 もしも第二次朝鮮戦争が起きたらどうなるのか。

 実は日本では、防衛庁(当時)がすでに1993年の段階で、シミュレーションをおこなっていた。その内容をまとめた文書が『K半島事態対処計画』。朝鮮半島が緊迫したり、紛争が勃発した時、自衛隊がなすべきことを示した指針である。

 実際の戦闘もさることながら、日本にとって大きな問題と想定されているのが、難民問題だ。この秘密文書を読み解いた書籍『自衛隊vs.北朝鮮』(半田滋・著)によれば、文書には「難民対策」の項目がある。

 そこでは、戦火を逃れ、避難避難する難民の発生率は「紛争開始直後に約1パーセント、紛争収拾までに約10パーセント」と分析されている。分析時の人口に照らし合わせると、紛争発生直後に北朝鮮では23万7000人、韓国では44万9000人が難民になることになる。

 北朝鮮の人口は当時からさほど増えてはいないので、この数字は現在でも大きくは変わらない。

 そして、このうち約20パーセントにあたる5万人の北朝鮮難民が日本に流入する、と文書では分析している(韓国難民は50パーセントの22万人と想定)。

 仮にこの通りに進めば、約27万人もの難民が一気に押し寄せることになり、混乱は確実である。そのような難民を管理する体制は、当時も今も日本には存在していない。

■武装難民テロの脅威
 さらに恐ろしいのは、武装難民が紛れ込む可能性もあるという点である。

「最初から日本での不法行為、テロ行為が目的の武装難民の場合は、武器や爆発物の使用、人質の獲得などの犯罪行為に走る。組織名は記載されていないが、『わが国在住の自国民』や『わが国の国内勢力』と呼応して暴動を起こすこともあるとしている」(『自衛隊vs.北朝鮮』より)

 仮に自衛隊がこうしたテロ対策に回れば、今度は一般難民に対処することは極めて困難になる。その彼らが暴徒化した時に、警察だけで対処できるかどうかは不明である。

「金正男殺人事件」をミステリーのように楽しむ前に、日本人が考えておくべきことは多いのである。


<金正男氏殺害>正恩氏の指示指摘 脱北元英公使
毎日新聞 3/8(水) 21:10配信

 【ソウル大貫智子】昨年8月に脱北し韓国入りした元駐英北朝鮮公使、太永浩(テ・ヨンホ)氏が8日、ソウル市内で日本メディアと会見した。金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件について「(異母弟の)金正恩(キム・ジョンウン)(朝鮮労働党委員長)は金正男を物理的に除去するのが長期政権に有利になると考えたのだろう」と述べ、正恩氏が秘密警察「国家保衛省」に殺害を指示したとの見方を示した。

 太氏によると、正男氏は一般住民には知られていなかったが、自身は1990年代末ごろ、市内中心部の「高麗ホテル」で頻繁に見かけ、金正日(キム・ジョンイル)総書記の息子と聞いていた。2000年代に正男氏がマカオに拠点を移した後、現地の貿易関係者の間で知られるようになり、正日氏の後継者と目されていた時期もあったという。

 脱北者らが正男氏を担ぎ、亡命政府樹立や政権交代を目指したとの説については「信ぴょう性がない」との見方を示した。

 また、事件に北朝鮮の在マレーシア大使館の書記官の関与が疑われていることに関連し「北朝鮮が(海外で)暗殺やテロを行う場合、ごく一部の職員だけに介入させる」と述べ、大使館ぐるみで事件に関与することはないとした。正恩氏の兄、金正哲(キム・ジョンチョル)氏が15年にロンドンを訪問した際、太氏は本国から直接指示を受けて数カ月間準備をしたが、大使を含め他の職員には口外しなかったという。


<金正男氏事件>「父親殺害された」長男名乗るビデオ公開
毎日新聞 3/8(水) 21:08配信

 【ソウル米村耕一】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の息子ハンソル氏を名乗る男性が8日までにインターネット上にビデオメッセージを投稿。聯合ニュースによると、韓国の情報当局者は「本人に間違いない」と明言した。

 この男性は流ちょうな英語で「私の名前はキム・ハンソル。金一族の一員だ。数日前に私の父親が殺害された。今は母親や妹と一緒にいる」と述べた。落ち着いており笑顔も見せている。

 ハンソル氏らについては「千里馬民防衛」と名乗る団体が声明で保護したと表明している。同団体は、オランダ、中国、米国と匿名のもう1国も保護を支援したと説明し、特に韓国と北朝鮮の両方を担当するオランダのエンブレフツ大使に謝意を表明した。在韓国オランダ大使館は問い合わせに「知らせるべき話はない」と回答した。声明は、北朝鮮国内外の北朝鮮国民から重要な支援を受けたと述べている。

 韓国メディアは「千里馬民防衛」について、一時的な団体との見方を伝えている。同団体は声明の中で活動継続のため、インターネット上の仮想通貨「ビットコイン」での寄付を呼びかけている。


<金正男氏殺害>マレーシア首相「北朝鮮と断交せず」
毎日新聞 3/8(水) 21:03配信

【クアラルンプール林哲平、金子淳】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)がマレーシアの首都クアラルンプールで殺害された事件を契機に両国関係が悪化している問題で、マレーシアのナジブ首相は8日、北朝鮮との断交は考えていないと表明した。「相手と対話し、交渉するチャンネルが必要だ」と述べ外交関係を維持する重要性を強調した。

 ◇「対話窓口が必要」

 ナジブ首相は7日の声明で北朝鮮によるマレーシア国民の出国禁止措置を「実質的に人質を取るもの」として激しく非難し、北朝鮮に対し同様の対抗措置を取ることを発表していた。

 だがナジブ首相は同日の安全保障会議後の声明で「自国民の安全確保が最優先だ」とも表明。今回、断交の可能性を否定したのは、北朝鮮を刺激することを回避し事態の鎮静を図ったと見られる。ナジブ首相は8日、北朝鮮内に残されたマレーシア人11人の安全は確保されているとも述べた。

 国営ベルナマ通信によると、ザヒド副首相兼内相も在マレーシア北朝鮮大使館を通じて外交問題を解決したいと強調。「彼ら(北朝鮮)が理性的に行動すると信じている」と述べた。

 一方、マレーシア英字紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」によると、東部サラワク州の入国管理当局などは7日、建設現場で働いていた北朝鮮人37人を不法就労容疑で逮捕した。北朝鮮国民に対する出国禁止措置や査証(ビザ)免除制度中止などに基づく捜査だという。北朝鮮人は訪問ビザで入国し、労働許可なしに働いていた。マレーシアには約1000人の北朝鮮人が滞在し、多くが外貨獲得のために鉱山や建設現場に送り込まれているという。

 また、7日の化学兵器禁止機関(OPCW、オランダ・ハーグ)の執行理事会では、マレーシア政府代表が金正男氏殺害事件で猛毒の神経剤VXが使用されたと報告し、使用を強く非難した。OPCWから専門知識や技術面で支援を受け、在マレーシア北朝鮮大使館に捜査状況を逐次知らせていることも明かした。


金正男氏殺害 マレーシア首相「北と断交しない」 「人質」自国民の安全優先か
産経新聞 3/8(水) 20:52配信

 【クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、マレーシアのナジブ首相は8日、「われわれは北朝鮮の友好国だ」と述べ、北朝鮮との外交関係を断絶する計画はないことを明らかにした。

 北朝鮮は7日、北朝鮮にいるマレーシア人の出国を禁止し、マレーシアも同様の対抗措置を取ったが、首相は今後、北朝鮮側の要求を確認して、話し合いで事態を解決する方針を示した。

 ザヒド副首相もAP通信に、「重要なのは平壌にいるマレーシア人の安全だ」と述べており、政府として事実上の「人質」となっている国民の安全確保を優先するため、悪化の一途をたどっていた北朝鮮との関係を一定程度、食い止めることを示唆した形だ。

 一方、地元メディアによれば、マレーシア当局は7日、サラワク州で橋の建設作業に従事していた北朝鮮国籍の労働者37人を不法滞在容疑で逮捕した。

 マレーシアには約1千人の北朝鮮国籍の人がおり、同州では約170人が建設事業や炭鉱労働に従事しているとされる。


北朝鮮との即時断交は考えず…マレーシア首相
読売新聞 3/8(水) 20:09配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎、吉田健一】マレーシアのナジブ首相は8日、報道陣に対し、金正男氏殺害事件を機に悪化した北朝鮮との関係について「我々は友好関係にある数少ない国の一つだ」と述べ、現段階で国交断絶の意思がないことを明らかにした。

 双方が大使を国外追放し、相手国民を出国禁止にするなど、両国関係の摩擦が激化する中、北朝鮮にいる自国民の安全な帰還を優先させる狙いがあるとみられる。

 北朝鮮に滞在中の大使館員ら11人のマレーシア国民について、ナジブ氏は「拘束されているわけではない。普段通りに外出が許され、安全面の心配はない」と説明。帰還に向けた交渉に関しては「敏感な問題で、望ましい結果を得るために秘密裏に行うことが最善だ」と述べるにとどめた。


金正男氏の長男か 「父は殺された」ネットに動画投稿
BBC News 3/8(水) 20:06配信

北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄で、先月マレーシア・クアラルンプール国際空港で殺害された金正男氏の長男とみられる男性が「父親は殺された」と語る動画が、インターネット上に投稿されたことが8日、明らかになった。

動画投稿サイトYouTubeに掲載された短い動画で男性は、「私の名前はキム・ハンソルです。北朝鮮出身、キム一族の一人です」と話している。映像は一部が加工されている。

男性は、母親と妹と一緒にいると語っているが、撮影時期や場所などの詳細は明らかにされていない。動画は、金正男氏が殺害されて以来初めての親族による公の発言になる。

韓国統一省と国家情報院(NIS)の関係者は、動画に出ている男性は金正男氏の長男だと述べた。

40秒の動画では、灰色の壁を背景にした男性が、流暢(りゅうちょう)ながらわずかになまりのある英語で、「私の父親は数日前に殺されました。私は今、母親と妹と一緒にいます」と話している。

男性は身元を証明するために、北朝鮮政府が発効した外交官パスポートを見せているが、詳細は見えないように加工されている。男性が「感謝している……」と述べた段階で音声と映像が中断され、男性が「(状況が)近く改善するのを期待している」と語ったところで動画は終わる。

動画は、「千里馬民防衛」という名前の、これまで存在が知られていなかった団体が投稿。団体がYouTubeに登録したのは最近のことだとみられる。

韓国の聯合ニュースによると、団体は脱北者を支援する組織だとみられ、名前は平壌の南西にある千里馬と同じ。団体は動画のリンクを、シンガポールのテレビ局、チャンネル・ニュース・アジアのマレーシア特派員に送っていたという。

(英語記事 Kim Jong-nam death: Mystery video of son emerges)


北朝鮮「11人を人質」の勝算 マレーシアも対抗「約1000人」
J-CASTニュース 3/8(水) 19:16配信

 北朝鮮の金正男氏(45)の暗殺事件をめぐり、北朝鮮とマレーシア間の外交関係は「人質合戦」の様相を呈してきた。両国が互いの大使を国外退去処分にしたのに続いて、北朝鮮は同国に滞在しているマレーシア国民の一時出国禁止を通告。

 マレーシアは、この措置を「人質」だと反発し、同様の措置を発動した。これに加えて、マレーシアは、北朝鮮労働者37人を不法滞在の容疑で逮捕した。北朝鮮滞在中のマレーシア人は11人に過ぎないのに対して、マレーシアには約1000人程度の北朝鮮人が滞在しているとみられる。この多くは工事現場や鉱山の労働者だとみられ、北朝鮮の外貨稼ぎにもメスが入ることになりそうだ。

■就労許可証の有効期限切れで37人逮捕

 北朝鮮の国営朝鮮中央通信は2017年2月7日、すでに一時帰国している駐北朝鮮マレーシア大使の国外退去処分に続いて、北朝鮮外務省が

  「当地のマレーシア大使館に対して、マレーシアで発生した事案が公正に解決され、マレーシアにおける北朝鮮外交官と市民の安全が完全に保証されるまで、マレーシア国民の出国を一時的に禁止することを通知した」

と報じた。マレーシアのナジブ・ラザク首相は同日、この措置は「人質」だとして、

  「気まぐれや思いつきでふるまうことは許されない。人質を取ることは国際法違反であり、マレーシアだけでなく世界にとって全く受け入れられない」

と強く反発。マレーシアに滞在する北朝鮮人についても同様の一時出国禁止措置を発表した。

 マレーシア側は、北朝鮮側よりも強い態度で臨むようだ。現地紙のニュー・ストレーツ・タイムズによると、ボルネオ島にあるサラワク州の入国管理局、海洋警察などが3月8日、北朝鮮の労働者37人を、ビザを不正に利用した容疑で逮捕した。北朝鮮人は、今回の事件が起こるまでは、ビザなしでマレーシアに滞在することができたが、働くには就労許可証が必要だった。この許可証の有効期限が切れたままマレーシアで働いていた容疑だ。37人は、橋の建設現場で働いていたという。

「違法なので国外退去にしなければならないが」...
 余波はさらに広がりそうで、現地紙「ザ・スター」によると、サラワク州当局は、37人以外にも約140人が、就労許可が切れた状態で滞在しているとして調査を進めている。ただ、サラワク州のアバン・ジョハリ首相は140人の扱いについて

  「問題は彼らを国外退去にできるかだ。違法なので国外退去にしなければならないが、今起きている外交問題を踏まえると、(マレーシア)連邦政府の許可を得る必要がある」

と話しており、若干の紆余曲折がありそうだ。

 マレーシアメディアによると、マレーシアには約1000人の北朝鮮人が滞在しているが、大半が工事現場や鉱山での労働者だと考えられている。北朝鮮の外貨稼ぎの一翼を担っているとみられ、北朝鮮に経済的に与える影響も大きそうだ。

 一方で、現時点でマレーシア側が受けている影響は比較的小さい。マレーシア国営のベルナマ通信によると、現在北朝鮮国内にとどまっているマレーシア人は11人。内訳は、国連世界食糧計画(WFP)職員が2人、大使館員3人と家族6人。

 一時出国禁止を伝える朝鮮中央通信の記事では、北朝鮮外務省が

  「駐朝マレーシア大使館とマレーシア外務省が双務関係を重んじ、発展させていこうとする善意の立場に立って今回の事件を速やかに公正に解決することを希望」

し、

  「この(一時出国禁止)期間、駐朝マレーシア大使館の外交官と市民は、以前と同様の条件と環境の中で正常に働いたり居住できたりする」

とも付け加えており、抑制的だ。ナジブ首相も8日、11人は軟禁状態に置かれることなく通常通りの外出が許されているとして、

  「安全については心配ない」

と話した。


正男氏の息子と名乗る男性、動画で「父殺された」 
ロイター 3/8(水) 18:35配信

[ソウル 8日 ロイター] - 北朝鮮の金正男氏の息子ハンソル氏(21)を名乗る男性の動画がインターネット上で公開されたことが分かった。男性は、父親が数日前に殺害され、今は母親と妹と身を隠しているなどと話している。

動画は「千里馬民防衛」という団体が投稿。動画と共に発表された団体の声明によると、オランダ、中国、米国ともう1カ国がハンソル氏ら家族を保護するため、人道支援を提供したと明かした。

韓国の情報機関当局者は、この男性はハンソル氏であるとの見方を示した。動画は40秒の長さで、7日に投稿された。

男性は「現在、母親と妹と一緒にいる」「早くこの状況が良くなるよう願っている」などと話した。

金正男氏は先月13日、クアラルンプール国際空港で殺害され、マレーシア警察は猛毒の神経剤が使用されたと断定した。

また、千里馬民防衛は声明で、正男氏の家族から保護を求める緊急の要請があったと説明。団体の支援要請に対し「迅速かつ強力に対応してくれた」として、エンブレヒツ駐韓国オランダ大使に感謝を表明した。同大使はコメントを拒否した。


金正男氏の息子ハンソル氏か、ユーチューブに動画メッセージ
AFP=時事 3/8(水) 17:49配信

【AFP=時事】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄で、マレーシアで殺害された金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏の息子キム・ハンソル(Kim Han-Sol)氏を名乗る男性の動画が8日までにユーチューブ(YouTube)で公開された。正男氏の家族が事件について公に語ったのは初めてとみられる。

「チョルリマ・シビル・ディフェンス(Cheollima Civil Defense、CCD、千里馬民防衛)」と名乗る団体のユーチューブチャンネルで公開された約40秒の動画の中で、男性は「私の名前はキム・ハンソル。北朝鮮出身です。キム・ファミリーの一員です」と英語で語った。男性は身元を証明するため北朝鮮の外交パスポートを見せたが、個人情報が記載されたページを開いた際には映像編集で入れられた黒い四角形でその部分は隠された。

 男性は「数日前、私の父は殺されました。私は今、母と妹と一緒にいます」と話した。続けて感謝の言葉を述べたが、誰に感謝しているかを話している間は音声が消された上、映像編集で口の辺りに黒い四角形が入れられて口の動きも分からないようにされていた。動画が作られた場所や時期は不明。

 チョルリマ・シビル・ディフェンスは、ウェブサイトに正男氏の家族を保護しているとの声明を朝鮮語と英語で掲載した。同団体のウェブサイトは今月4日に登録されたばかり。

 声明によると同団体は先月、救助と保護を求める正男氏の家族からの緊急要請に対応し、家族3人は安全な場所に移されたという。また「過去にも保護に関する緊急の要請に対応した」ことがあると主張し、「これはこの件に関する最初で最後の声明であり、家族の現在の所在に関する発表は行わない」としている。

 さらに同団体は「家族の保護において緊急の人道的支援を提供してくれた」として、オランダ、中国、米国、そして国名不詳のもう1か国に感謝を表明した。

 韓国の情報機関・国家情報院(国情院)の報道官は動画の人物はハンソル氏だと述べたが、同氏の現在の所在や団体の詳細を明らかにすることは拒否した。【翻訳編集】 AFPBB News


金正男暗殺事件に新展開 マレーシア雇用主の正体(上)
Forbes JAPAN 3/8(水) 17:45配信

殺された金正男の長男が動画で声明を出す一方、マレーシアと北朝鮮は報復措置の応酬をエスカレートさせている。昨年まで捜査にあたってきた国連安保理の北朝鮮制裁委員会の元メンバー、古川勝久氏が新たな展開をレポートする。

北朝鮮に心酔するマレーシア人

次の言葉は、朝鮮中央通信に引用された、あるマレーシア人の言葉である。

「金正日閣下が、人生の最後の瞬間まですべてを人民のために捧げてくれたおかげで、朝鮮民主主義人民共和国は、勝利への確信とともに経済大国の建設を加速させつつ、同時に、難攻不落の軍事大国としての自らの力を証明している」(2014年6月8日付け記事)

「5千年の歴史の中で初めて朝鮮人民が喝采する金日成主席と金正日書記長は、国家の指導者であるばかりでなく、無比の愛国者であり、また人々の優しい父である。母国、人民、そして革命について、彼らと同じ見解をお持ちであられる金正恩元首のおかげで、彼らの偉業は今やさらにまぶしく輝いている。」(2014年6月28日付け記事)

北朝鮮の金一族の支配に心酔しているこの人物。彼の名前は、チョン・チン・チー氏。マレーシアにあるトンボ・エンタープライズ社の社長、チョン・アー・コウ氏の別名である。朝鮮中央通信では、しばしば「トンボ」のかわりに「ドンボ・エンタープライズ社」として紹介されている。

マレーシア警察発表によると、この会社は、先日、金正男氏暗殺事件の容疑者として逮捕されていた、リ・ジョン・チョル氏の法律上の雇用主であった。同社とチョン氏は、朝鮮中央通信に頻繁に紹介されており、2010年10月以来だけでも、少なくとも36回は引用されている。

チョン・アン・コー(別名:チョン・チョン・チー)氏のプロフィール

トンボ・エンタープライズ社のホームページより
https://www.tianxian.com.my/en/About/2012-10-05-13-48-38.html

各種メディアに対して、チョン氏は、リ氏には同社での勤務実態がなく、彼の就労許可証の取得を支援するために会社の名義を貸していただけ、と説明している。また、チョン氏はメディアのインタビューに対して、北朝鮮との緊密な関係についても説明しており、約10名の北朝鮮人の就労許可証取得にも協力してきたと説明している。

チョン氏がメディアに対して説明していなかったのは、彼自身が熱烈な金正恩政権の支持者であり、経済大国・軍事大国として北朝鮮をたたえ、そしてマレーシア国内で金日成主席や金正日主席の追悼委員会の委員長などの要職を歴任してきた過去である。マレーシア国内で北朝鮮の主要行事が開催される際には、彼がとりまとめ役として重要な役割を務めてきた。

トンボ・エンタープライズ社は、抗がん作用があるとされる漢方薬を販売している。この漢方薬の供給元は香港登記企業とされており、トンボ社はそのマレーシア国内の販売総代理店を務めている。

報道によると、この漢方薬は日本国内にも代理店があり、その社長の説明によると、漢方薬の原料は、中朝国境の長白山で採られているという。同じ山の反対側は、北朝鮮で「白頭山」と呼ばれる。金日成主席の「生誕地」として、神格化された山である。原材料は、あくまでも北朝鮮側で採られたものではない、との主張である。

十分な証拠がないとして、釈放されたリ氏
2017年3月3日、マレーシア警察は、暗殺事件への関与を裏付ける十分な証拠が得られなかったとして、リ氏を釈放した。その後、同氏の労働許可証の期限が切れていたため、マレーシア不法滞在を理由に国外退去処分とした。

もしこれが日本であれば、旅券法違反の容疑でリ氏と雇用主を徹底して取り調べるところであろうが、マレーシア警察にはその意図も能力もないようだ。さらなる捜査のためには、家宅捜査、家族への聴取、通信記録の収集と解析、銀行口座取引履歴などを徹底的に行う必要がある。

このような捜査には朝鮮語の能力が必須であるが、マレーシア警察には期待できない。限られた拘留期限内に、マレーシア警察に膨大な量の朝鮮語の通信記録の解析を期待するのは非現実的だからだ。それ以上に、リ氏の不法滞在や旅券法違反については何ら追求しないマレーシア警察の姿勢は、あまりにも不徹底であると言わざるを得ない。

リ氏はクアラルンプール市内で、比較的高級なアパートに暮らしており、家族とともに裕福な暮らしを送っていたことが推測される。もしチョン氏の会社ではリ氏の勤務実態がなかったのであれば、彼はどのようにして収入を得ていたのだろうか?

そもそも、リ氏は雇用実態を偽りながら、マレーシア国内でどのような活動を行っていたのか? 本当はトンボ社で何らかの雇用実態があったのではないか? トンボ社のパートナーである香港企業のグローバル・ネットワークを、北朝鮮のために悪用していなかったのか? また、チョン氏が支援したとされる「10名の北朝鮮人」とは、いったい何者で、どこでどのような活動を行っているのか? すべてが闇のままである。[関連:金正男暗殺で動いた、東南アジアに潜伏する工作員たちの日常]

国連専門家パネルが懸念するマレーシア企業

朝鮮中央通信に引用された海外企業には、国連制裁違反事件に関与した企業や関与が疑われる企業が多く存在する。マレーシア国内には他にもそのような企業がある。例えば、マレーシアと北朝鮮のジョイント・ベンチャー企業である、マレーシア・コリア・パートナーズ・グループ・オブ・カンパニーズ(Malaysia-Korea Partners Group of Companies: 以下、「MKPグループ」と略称)。この在マレーシア企業も、朝鮮中央通信に頻繁に紹介されてきた。

国連安保理・北朝鮮制裁委員会・専門家パネルは、2017年度の最終報告書で、同社の子会社である、在平壌のインターナショナル・コンソーシアム銀行(International Consortium Bank)の活動が、国連安保理決議で禁じられた活動を行っている容疑で捜査中、と報告している。

安保理決議では、北朝鮮の銀行との取引関係の維持が禁じられており(決議2270号の第33の規定)、北朝鮮に所在する子会社や銀行口座の閉鎖も義務づけられている(決議2321号第31の規定)。

MKPグループの銀行がこれらの制裁措置に違反する可能性が考えられている。また、MKPグループの主要事業の一つに、アフリカなどでの銅像などのモニュメントの建造も含まれており、安保理決議で禁止されている、北朝鮮による銅像の輸出が行われている可能性も、同報告書で示唆されている。

海軍の艦船と思われるような代物も製造している
加えて、MKPグループのもう一つの主要事業として、船舶建造がある。同社のホームページで紹介されている「船舶」の中には、海軍の艦船と思われるような代物も紹介されている(写真1参照)。もしこれらが海軍向け艦船であれば、北朝鮮との「兵器及び関連物資」の取引を禁じた国連制裁にも違反していることとなる。

写真1:MKPグループのホームページに掲載された艦船の写真

(http://www.mkpholdings.com.my/imageGallery/Shipping/ship_gallery.htm)

さらに、MKPグループは建設事業も柱としており、そこでは日本企業の建設作業車両の使用を宣伝している(写真2参照)。もしこれらの車両が日本から迂回輸出されて、北朝鮮のジョイント・ベンチャー企業に使用されていたとすれば、それは日本の輸出管理にも抵触しうるのではないだろうか。

写真2:MKPグループのブローシャーに掲載された日本製工事車両

(http://www.mkpholdings.com.my/image/get/moredetail/mkpbrochuredoc.pdf)

北朝鮮がマレーシアとのジョイント・ベンチャー・ビジネスを通じて、様々な国連制裁違反を行っていた可能性につき、検証されなければならない。

しかし、マレーシア政府は、これまでのところ国連専門家パネルの捜査にまったく協力せず、この企業や関係者に関する情報を何ら提供していない。もとよりマレーシアは北朝鮮に融和的で、厳しい制裁に協力的ではなかった。まさにこのようなマレーシアの脇の甘さが、今回の金正男暗殺事件で利用されたのである。[下に続く]


断交「考えていない」=不法就労の北朝鮮人37人拘束―マレーシア首相
時事通信 3/8(水) 17:32配信

 【クアラルンプール時事】マレーシアのナジブ首相は8日、金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の暗殺事件をめぐり関係が悪化している北朝鮮と国交を断絶したり、在北朝鮮マレーシア大使館を閉鎖したりする考えはないことを明らかにした。

 首相は「事態の解決へ(北朝鮮との)連絡のチャンネルを維持する必要がある」と述べた。国営ベルナマ通信が伝えた。

 一方、地元紙ベリタ・ハリアン(電子版)によると、マレーシアのサラワク州では7日、当局が不法就労していた北朝鮮人37人を拘束した。北朝鮮が領内在留のマレーシア人の出国を認めない措置を取ったことを受け、マレーシア政府は同日、北朝鮮人の出国を禁じる対抗策を講じた。拘束が対抗策と関係しているかどうかは不明だが、マレーシアと北朝鮮の緊張は依然、続いている。

 ナジブ首相は対抗策に関し、「北朝鮮と交渉する手段として実施しなければならない」と正当性を強調。在留マレーシア人の出国に向けた交渉について、慎重な対応が求められるため、秘密裏に行う方針を示した。


混迷の韓国、赤化阻止へ戒厳令か 国境周辺の軍少数…対北臨戦態勢か 38度線走破ルポ
夕刊フジ 3/8(水) 16:56配信

 北朝鮮が6日、弾道ミサイルを連射した。金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件を受け、韓国と北朝鮮の国境地帯「非武装地帯」(DMZ)周辺を1400キロ走破した、フォトジャーナリストの山本皓一氏の緊急リポート。韓国では「戒厳令の発令しかない」との声も聞かれたという。

 私は38度線周辺を先週3日間、走り回ってきた。現地から「極度の緊張状態にある」と連絡があったからだ。

 ソウルから、韓国北東部の束草(ソクチョ)市に飛び、最北端にある国境の村・明波里(ミョンパリ)を経て西に向かい、高地の軍人村・楊口(ヤング)に入った。朝鮮戦争の激戦地・鉄原(チョロン)、坡州(パジュ)の砲兵部隊基地を横目で見て、都羅山OP(国境監視基地)、北朝鮮が掘った第3侵攻地下トンネル、統一村、同国北西部の●(=さんずいに文)山(ムンサン)と走破した。全走行距離は1400キロを超えた。

 不思議なことに、DMZ近くで軍人の姿はほとんど見ることができなかった。過去5回ほど、同じルートを横断しているが、至る所で大勢の軍人や軍用車両、戦車までも目撃していたのだが…。

 さらに、元北朝鮮領だった旧鉄原への道も封鎖されていた。いつもは道路沿いから見られる大砲陣地の155ミリK9砲も姿を消していた。北朝鮮の町を見下ろせる統一展望台まで立ち入り禁止だった。

 北朝鮮の不意打ち攻撃を避けて移動したのか? 軍人の外出禁止令が発令されているのか? どこかで臨戦態勢を敷いているのか?

 謎が解けたのは、3・1記念日だ。韓国国防部は1日、米韓両軍による合同野外機動訓練「フォールイーグル」の開始を発表した。13日からは、半島有事に備えた合同演習「キー・リゾルブ」も始まり、米韓両軍で約30万人が参加し、4月下旬まで続く。合同演習は時期を早めたとされ、これは完全に臨戦態勢と言えるだろう。

 韓国の憲法裁判所は10日前後にも、国会が弾劾訴追した朴槿恵(パク・クネ)大統領の罷免の可否を最終決定する。正男氏暗殺事件の真相究明も加えて、朝鮮半島の危機は確実に増幅している。

 朴氏については、擁護派20万人と、指弾派30万人デモがソウル市内で激突し、市街戦に発展する危険を指摘する声もある。警察は車両を並べて道路を封鎖し、激突を阻止しているが、韓国国内に保守と左派の対立境界線ができたようだった。混迷の韓国…。北朝鮮の脅威を知る韓国の識者は「赤化を阻止し、独立を維持するには戒厳令しかない」と語る。

 一触即発の危機が訪れているようだ。

 ■山本皓一(やまもと・こういち) 1943年、香川県生まれ。日大芸術学部を卒業後、渡米。出版社を経て、フリーランスのフォト・ジャーナリストに。世界各国のルポルタージュや、湾岸戦争、ソ連崩壊、北朝鮮などをカバー。近年は尖閣諸島や北方領土、竹島など、日本の国境の島々も取材する。著書に『日本の国境を直視する1、2』(ベストセラーズ)、『日本人がもっと好きになる尖閣諸島10の物語』(宝島社)など多数。


体制には「消えるべき存在」=正男氏息子、金委員長の脅威―脱北元公使
時事通信 3/8(水) 16:43配信

 【ソウル時事】北朝鮮の元駐英公使で昨夏に韓国に亡命した太永浩氏は8日、ソウル市内のホテルで日本メディアと記者会見した。

 太氏はマレーシアで殺害された金正男氏の息子ハンソル氏について「金正恩(朝鮮労働党委員長)の立場からすると消えるべき存在だ」と語った。

 ハンソル氏は正恩氏の異母兄、正男氏の息子で「建国の父」金日成主席の血を受け継ぐ。正恩氏と並ぶ正統な体制承継者と見なされ得るため、危険が及びかねないとする見方も出ている。

 太氏は北朝鮮住民に正男氏らの存在は知られていないと主張。一方、ハンソル氏が正恩氏にとって脅威になる可能性を示唆し、「(ハンソル氏が)どれほど生きることができるかは、見極めるべき問題だ」と述べ、今後の動向に注意を促した。


金正男氏の「息子」、「父は殺された」
ホウドウキョク 3/8(水) 14:46配信

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(写真:ホウドウキョク)

「父は殺された」。マレーシアで殺害された、北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏の息子、キム・ハンソル氏と名乗る男性が、40秒間のビデオメッセージを公開した。
ハンソル氏は、「わたしの名前はキム・ハンソルです。北朝鮮出身で、金一族の一員です。これが、わたしのパスポートです。わたしの父は、数日前に殺されました。わたしは今、母と妹と一緒にいます。わたしたちは...に感謝しています。この状況が、早く良くなることを祈っています」と語った。
これは、動画投稿サイト「YouTube」で公開された映像。
男性は、パスポートを見せながら、英語で、「わたしの名前はキム・ハンソル。北朝鮮の金一族の一員だ」と名乗り、「わたしの父は、数日前に殺された」と語っている。
投稿された動画は40秒ほどで、男性が示した、パスポートが映る部分は加工されている。
また、一部、音声が消去されている。
動画の右上には、1日に千里を走る馬という名の「千里馬(チョルリマ)民間防衛」という団体名が記されている。
これは、脱北者支援団体で、団体のウェブサイトには、「ハンソル氏の家族の避難を支援したオランダ、中国、そして、アメリカ政府に感謝する」、「要請を断ったいくつかの政府に遺憾を示す」などと書かれていて、家族の行方や脱出の過程については、公にできないとしている。


焦点:外交努力か先制攻撃か、北朝鮮問題で試されるトランプ氏の決断力
ロイター 3/8(水) 14:25配信

[ワシントン 7日 ロイター] - 大統領選中から北朝鮮に厳しい姿勢で臨むと明言してきたトランプ米大統領は、今その決断力を試される状況に面している。政権幹部は北朝鮮のミサイルや核の脅威に対抗する戦略見直しを早期にまとめるよう働き掛けを強めている。

北朝鮮による最近のミサイル発射やマレーシアで起きた金正男氏殺害事件を受け、情勢は緊急度を増し、米政府が安全保障上の重大課題に向き合う必要が高まった。

政権高官らによると、あらゆる選択肢が検討されている。北朝鮮を協議に引き戻すことを狙った制裁強化から、韓国への米核兵器の再配備、さらには北朝鮮のミサイル施設に対する先制攻撃までもが検討対象だという。

ただ、米国が先制攻撃に出た場合、地域戦争を引き起こす危険があり、日本や韓国、また両国に駐留する数万人の米軍に多数の犠牲が出る恐れがある。このため、米当局者は現在のところ、リスクが大きすぎると考えている。

しかし、米本土を攻撃できる能力を持つ大陸間弾道ミサイル(ICBM)の実験を北朝鮮が実施する場合、先制攻撃案も現実味を帯びるかもしれない。1月の就任直前、北朝鮮がICBMの発射実験に近付いているとした際、トランプ氏は「そのようなことは起きない」とツイートした。

<今月中にも戦略見直し>

当局者によると、対北朝鮮戦略の見直しは今月末までに完了する見込みだという。ただ、国家安全保障関連の課題に対するトランプ氏の対応ペースが遅いため、決定が遅れる可能性もある。

トランプ氏は詳細な外交政策を巡る協議に忍耐強く応じないことで知られるが、当局者によると、北朝鮮が対処すべき最も切迫した国際的課題だと忠告したオバマ前大統領に従っているようだという。

また当局は、北朝鮮への圧力を強めるように中国を説得する必要を強調しているが、ミサイル発射を受けたトランプ氏の最初の具体的な対応は、韓国に「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備を開始したことで、これが中国政府をいら立たせている。

中国はTHAADを自国への脅威とみなしており、対北朝鮮制裁強化への関与を弱らせることになると、外交関係者は語る。

ある政権関係者は「しっかりした事実を基にすべての選択肢を調整する必要がある」とし、メディアは軍事オプションを大きく取り上げすぎだと指摘。「パンチ力があり、従来より威力ある制裁を行うには、中国の協力にある程度かかっている」と語った。

<軍事オプション>

戦略国際問題研究所(ワシントン)のボニー・グレイサー氏は、中国が取り得る対策として、北朝鮮と違法な金融取引を行った銀行の閉鎖、ダミー会社の摘発、原油輸出の停止、北朝鮮労働者の国外追放などを挙げる。

同氏は軍事オプションに反対の考えを示す。これまでの対話は失敗に終わったものの、トランプ氏が外交による解決を試そうとしても驚きはないとみている。

一つの考えとして、北朝鮮の核・ミサイル開発凍結をまず協議することはあり得るという。

グレイサー氏は「北朝鮮は核兵器保有国として認知するよう求めるかもしれないが、その場合、米国がその点で譲歩するかどうか決断する必要がある」と述べた。

一方、ブッシュ(子)政権下で北朝鮮問題に関与した元外交官のエバンス・リビア氏は、経済制裁や軍派遣、秘密作戦を採用すべきだと指摘する。

こうした戦略を機能させるために必要なリスクをトランプ氏が容認するかどうかはなお不明だ。

ある政権幹部は「この政権は手持ちのカードに基づく選択肢を考え出そうとしており、(北朝鮮の)体制変革といった大きな変化を起こすつもりはないだろう」と語った。

(Matt Spetalnick記者 David Brunnstrom記者)


正男氏息子か、ネットに動画「父親殺害された」
読売新聞 3/8(水) 13:21配信

 【ソウル=井上宗典】マレーシアで北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件で、脱北者支援団体とみられる「チョルリマ・シビル・ディフェンス(千里馬民防衛)」のホームページ(HP)に、正男氏の息子、金ハンソル氏を名乗る男性が「父親が殺害された」と話す動画が掲載されたことが8日わかった。

 ハンソル氏であれば、遺体が正男氏だと家族が初めて認めたことになる。

 動画は約40秒間。若い男性が英語で「私の名前は金ハンソルで、北朝鮮の金氏一家の一員だ。私の父は数日前に殺害された」と述べた。「現在、母親と妹と一緒にいる。我々は状況がすぐに好転することを願う」とも語った。同団体はHPに声明も掲載し「正男氏が殺害された後、家族から助けが必要だと要請が来た。彼らを安全な場所に移動させた」としている。オランダ、中国、米国のほか「無名の政府」が支援したという。韓国政府関係者は「男性はハンソル氏だ」と本紙に語った。


金正男氏の息子?が動画 投稿者「千里馬民間防衛」とは
J-CASTニュース 3/8(水) 12:36配信

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ユーチューブに公開された動画。キム・ハンソル氏を名乗る男性が「父は数日前に殺害された」と話した

 北朝鮮で殺害された金正男(キム・ジョンナム)氏(45)の息子、ハンソル氏を名乗る男性の動画が2017年3月7日付でユーチューブに公開された。男性は「北朝鮮から来た。キムファミリーの一員だ」と話し、「父は数日前に殺害された」とも話した。仮にハンソル氏だと確認されれば、正男氏の家族が同氏の殺害について触れるのは初めて。

 動画には、「千里馬(チョンリマ)民間防衛」を名乗る脱北者支援団体とみられる団体のマークが入っており、ハンソル氏はこの団体の保護下にあるとみられる。

■脱北者支援団体の保護受ける?

 動画の長さは約40秒で、黒い服を着た男性が、比較的流暢な英語で

  「私の名前はキム・ハンソル。北朝鮮から来た。キムファミリーの一員だ」

と自己紹介。自らのパスポートの表紙や写真が掲載したページも示したが、写真のページは「黒塗り」で公開されている。その上で、男性は

  「父は数日前に殺害され、今は母親、姉妹(シスター)と一緒にいる。(音声が消されて聞き取れず)には非常に感謝している」

と述べた。撮影時期や場所は明らかにしていない。

 ユーチューブの動画の動画を投稿したのは、「千里馬民間防衛」(Cheollima Civil Defense)を名乗る利用者。動画の説明欄には、この団体の公式サイトとみられるサイトへのリンクも貼られている。サイトによると、

  「千里馬民間防衛は先月、金正男氏の家族から助けが必要だと要請があった。速やかに家族3人と面会し、安全な場所に移動させた。我々は過去にも、緊急の保護要請に対応してきた。これがこの件に関する最初で最後の声明だ。今の家族の所在地は明らかにしない」

と説明。オランダ、中国、米国、それ以外の1国への「人道的支援に感謝」するとも表明している。

 この動画について、韓国統一省の鄭俊煕(チョン・ジュンヒ)報道官は8日の会見で、

  「もう少し確認が必要」とした上で、「千里馬民間防衛」については
  「韓国統一省として把握していない団体だ」

とした。

 一方で、聯合ニュースによると、韓国の情報当局関係者は

  「本人が投稿したものとみられる」

と明らかにしたという。


北朝鮮との断交は計画していない=マレーシア首相
ロイター 3/8(水) 12:29配信

[クアラルンプール 8日 ロイター] - マレーシアのナジブ首相は8日、マレーシア政府が北朝鮮との国交断絶を計画していないことを明らかにした。

首相は議会で「われわれは北朝鮮に友好的な国だ」と語った。

両国の関係は、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男氏の殺害事件を巡り、急速に悪化しており、両政府は互いの国民の出国を禁止する措置を講じている。

ナジブ首相は前日、北朝鮮が同国に滞在するマレーシア人の出国を一時的に禁止したことについて「マレーシア国民を事実上、人質に取るような卑劣な行為」だと非難していたが、きょうは姿勢を軟化させた格好となった。

同首相は、北朝鮮にいるマレーシア人11人の身の安全は脅かされていないとも発言。北朝鮮側の要求について調査を進めていると述べた。

同首相は「けんかを売っているわけではない。ただ、犯罪が発生しており、特にマレーシア国内で化学兵器が用いられた。当然、国民の利益を守る義務がある」と主張した。

北朝鮮にいるマレーシア人の出国に向けてどのような対応を取るかについては詳細を明らかにしなかった。「交渉するのであれば、メディアを通してはできない」と述べた。

国連はマレーシアと北朝鮮に対し、冷静な対応を呼びかけており「既存の外交手段」を通じて見解の差を解消するよう求めている。


金正男氏の息子・金ハンソル氏とみられる人物が動画を投稿 「父は数日前に殺された」
ねとらぼ 3/8(水) 12:14配信

907
金ハンソル氏とみられる男性

 マレーシアで殺害された金正男氏の息子・金ハンソル氏とみられる人物による「父が数日前に殺害された」などと語る動画がネット上に投稿されました。

 動画は40秒ほどの長さ。「私の名前は金ヨンソルです。金ファミリーの一人です」と身分を明かし、パスポートを開いてみせる様子などが写されています(動画では、パスポートは黒く塗りつぶされています)。また、「父は数日前に殺された。今は母と妹と一緒にいる」とも語っています。

 この動画は千里馬民間防衛(Cheollima Civil Defense)のサイトで掲載されたものが初出とみられており、同サイト上では金正男の家族から救援の要請があったとされています。この人物が金ハンソル氏本人であるかどうかの真偽は不明ですが、一部報道によると、韓国政府はこの動画の確認を進めているとしています。

2017年3月 7日 (火)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・22

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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21番目の記事

リンク:金正男氏殺害 息子ハン・ソル氏の動画投稿か シンガポールのテレビが伝える 「父は殺害された」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏「息子」がビデオメッセージ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア・ナジブ首相「人質だ」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「父は殺された」と声明=金正男氏の息子か―「安全な場所」に移動 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米国務長官が15日から訪日 北朝鮮問題を協議 中韓も歴訪 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:駐韓大使一時帰国あす2カ月 対北、日米韓の連携不可欠 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺 北、マレーシア人の出国禁止 即座に報復、応酬激化 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:緊張緩和へ努力を=THAAD配備で―国連 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮VX使用が示唆「金正恩は本気で核を使いかねない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシアと北朝鮮 報復の連鎖 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:平壌の予選、今週末に結論=アジア・サッカー連盟 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<出国禁止>北朝鮮、強気の姿勢を崩さず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<出国禁止>滞在は北朝鮮に11人 マレーシアに1000人 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:容疑者ら北朝鮮大使館内に=マレーシア警察長官―金正男氏殺害事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ナジブ首相、北の出国禁止非難「事実上の人質」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「5年でも待つ」、マレーシア警察トップ 正男氏殺害容疑者 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正恩、指導者地位が安定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:関係悪化 スポーツにも影響 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮、滞在マレーシア人の出国禁止 マレーシアも対抗措置 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北、マレーシアと断交危機 工作拠点失いさらなる苦境も…正男氏「排除」成功のウラで大きかった代償 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮が抱える「暗殺部隊」たち――日本国内での暗殺も簡単に実行できる - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:韓国、エリート脱北者への報奨金4倍増の背景 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア首相、同国民が北朝鮮で「事実上の人質」にと非難 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮、マレーシア人の出国を禁止 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮に「重大なメッセージ」=テロ支援国再指定に効果―元米高官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮とマレーシア、相手国民を相互に出国禁止=応酬激化、緊迫増す - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシアが北朝鮮大使館を封鎖、出国禁止は「人質」と非難 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮、マレーシア国民の出国を一時禁止 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア首相、北朝鮮を非難-出国禁止措置で応酬 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<北朝鮮・マレーシア>相互に出国禁止 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア、国内滞在の北朝鮮人の出国禁止=副首相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 北朝鮮がマレーシア人の出国を禁止 大使追放に報復か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮、在留マレーシア人の出国禁止 マレーシアも対抗措置 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮、マレーシア人の出国を一時禁止 マレーシアも対抗措置 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

金正男氏殺害 息子ハン・ソル氏の動画投稿か シンガポールのテレビが伝える 「父は殺害された」
産経新聞 3/8(水) 12:07配信

 【シンガポール=吉村英輝】北朝鮮の金正男氏殺害事件を受け、息子の金ハンソル氏と見られる人物が、父親の殺害について動画メッセージを投稿したことが8日、分かった。シンガポールのテレビ、チャンネル・ニューズ・アジアが伝えた。

 同テレビは、北朝鮮に関する人権団体活動家により、この人物がハンソル氏だと確認されたとしている。放映された動画では、黒い服装の若い男性が1人でカメラに向かう形で、「私の名前はハンソル。北朝鮮出身で、金一族の一人だ」と英語で自己紹介している。「私の父親は2、3日前に殺害された。現在、(私は)母親と妹とともにいる」と語った。身分証としてパスポートを示したが、個人情報の部分は映像処理されており、本物かどうかは不明。

 映像は7日、「チェオリマ・シビル・ディフェンス」という団体が投稿し、同テレビに連絡したという。この団体はウェブ上で、「正男氏の家族から、救助と保護の緊急要請を受けた」との声明を出し、オランダ、中国、米国、匿名の第4の国から支援を受けているとしているが、同テレビによると、マレーシア警察はこの団体を認知していないとしている。

 マレーシア警察は、正男氏とされる遺体の身元確認のため、ハンソル氏ら親族へのDNA鑑定を求めている。


正男氏「息子」がビデオメッセージ
時事通信 3/8(水) 11:09配信

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北朝鮮の金正男氏殺害事件で、正男氏の息子ハンソル氏とされる男性が8日までにビデオメッセージを発表し、「私の父親は数日前に殺害された」などと語った(動画サイト「ユーチューブ」より)


マレーシア・ナジブ首相「人質だ」
ホウドウキョク 3/8(水) 11:07配信

金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件をめぐり、北朝鮮との関係が悪化しているマレーシアのナジブ首相は7日夜、自国民の出国を早期に認めるよう北朝鮮側に求めた。
ナジブ首相は「北朝鮮指導部に対し、これ以上事態が深刻化しないよう、直ちにマレーシア国民の出国を認めるよう要請する」と述べた。
北朝鮮外務省は7日、滞在するマレーシア人が北朝鮮から出ることを一時的に認めないと発表した。
これに対し、マレーシアのナジブ首相は、声明で「事実上の人質だ」と非難し、北朝鮮にいるマレーシア人の安全が保証されるまで、北朝鮮籍の人の出国を禁止した。
マレーシアの北朝鮮大使館では、警察が門の前に規制線を張って職員の出入りを一時制限し、大使館側が反発する一幕もあった。
マレーシア警察のカリド長官は、事件に関与した北朝鮮籍の3人が、今も大使館内に潜伏しているとの見方を示している。


「父は殺された」と声明=金正男氏の息子か―「安全な場所」に移動
時事通信 3/8(水) 10:23配信

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北朝鮮の金正男氏殺害事件で、正男氏の息子ハンソル氏とされる男性が8日までにビデオメッセージを発表し、「私の父親は数日前に殺害された」などと語った(動画サイト「ユーチューブ」より)

 【ソウル時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の息子ハンソル氏と称する男性が8日までにビデオメッセージを発表し、「私の父親が殺害された」などと語った。

 動画は投稿サイト「ユーチューブ」で公開された。本人とすれば、正男氏の殺害事件後、遺族が初めてコメントしたことになる。

 動画は約40秒。男性は「私の名前はキム・ハンソル。北朝鮮出身で、金一族の一員だ」と自己紹介し、旅券を提示した。ただ、旅券は黒塗り処理されている。

 さらに、男性は「数日前、私の父親が殺された。私は今、母親や妹と一緒にいる」と述べ、支援者に謝意を表した。ただ、身の安全を考慮して、所在は明らかにされていない。

 また、ハンソル氏の支援団体とみられる「チョルリマ・シビル・ディフェンス(千里馬民防衛)」と名乗る組織は声明で、正男氏の家族の要請を受け、「安全な場所」に移動させたと明らかにした。

 声明はオランダ、中国、米国など4カ国政府が家族の退避を支援したとして、謝意を表明。「要請を拒否した幾つかの政府」には遺憾の意を示した。


米国務長官が15日から訪日 北朝鮮問題を協議 中韓も歴訪
産経新聞 3/8(水) 9:23配信

 【ワシントン=加納宏幸】米国務省は7日、ティラーソン国務長官が今月15日から日本を訪問すると発表した。岸田文雄外相との会談や、安倍晋三首相への表敬訪問を予定している。北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて核・ミサイル問題や金正男氏殺害事件を中心に協議し、同盟国として日本の防衛に責任を持つことを伝える方針だ。

 ティラーソン氏は15~19日の日程でアジアを歴訪。15日から日本、17日から中国、18日から韓国をそれぞれ訪れる。中国では王毅外相と会談し、習近平国家主席と面会する可能性もある。韓国では尹炳世(ユン・ビョンセ)外相と会談する。

 トランプ政権は対北朝鮮戦略の見直しを進めており、国務省のトナー報道官代行は7日、ティラーソン氏がアジア歴訪で「北朝鮮からの核・ミサイルの脅威が進展する中で、戦略の調整に取り込む」と述べた。

 マティス国防長官が2月初めに日韓両国を訪問したのに続き、ティラーソン氏が日中韓3カ国を訪問することは、トランプ政権が北朝鮮の脅威を深刻に受け止めていることの表れだ。

 オバマ前政権の「戦略的忍耐」政策からの転換を目指す同政権は「あらゆる選択肢」を検討しており、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備を開始したのもその一環といえる。

 米軍は年内の運用開始を予定していたが、早ければ4月へと大幅に前倒しされる。トナー氏は6日の記者会見で「THAAD配備は韓国はもとより駐韓米軍を守るための防衛的手段だ」と述べた。

 北朝鮮は6日の弾道ミサイル発射で在日米軍基地を攻撃する意図を明確にした。米政府はアジアでの米軍のプレゼンスが損なわれる事態を強く懸念しており、マティス氏が政権発足直後にまず日韓両国を訪問して、日米韓3カ国の連携を確認。ティラーソン氏自らも「早期のアジア訪問が必要と考えてきた」(米政府筋)という。

 しかし、THAAD配備には中国が強く反発しており、ティラーソン氏は訪中で「悪い行動を続ける北朝鮮に対する防衛システム」(トナー氏)であることを強調。対北朝鮮制裁の抜け穴を封じ、圧力強化に協力するよう求める考えだ。


駐韓大使一時帰国あす2カ月 対北、日米韓の連携不可欠
産経新聞 3/8(水) 7:55配信

 ■武藤元駐韓大使 長期不在に懸念も

 韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置されたことへの対抗措置として、日本政府が長嶺安政駐韓大使を日本へ一時帰国させてから今月9日で2カ月となる。2012年8月に李明博大統領(当時)が竹島(島根県隠岐の島町)に上陸したことに抗議し、一時帰国したときの駐韓大使だった武藤正敏氏に最近の朝鮮半島をめぐる情勢について聞いた。

 武藤氏が一時帰国したときは12日後にソウルに帰任している。武藤氏は「日本の強い抗議の意思を伝える意味で一時帰国は良かった」とした上で、「安倍晋三首相のアジア歴訪からの帰国や、2月12日に北朝鮮が新型ミサイルを発射した直後のタイミングを逸したので帰任は難しくなった。慰安婦像の撤去は現状では難しいだろう」と指摘した。

 一方、近く朴槿恵大統領の弾劾の可否を審理している憲法裁判所の判断が出る見通しだ。罷免となれば、60日以内に大統領選挙が行われることになる。大統領選候補者の支持を問う調査によると、現在、親北・左派系の最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表が大きくリードしている。

 武藤氏は「本来、大使が直接、次期大統領候補の陣営とルートを作っておかなければいけないが、そうした活動もできずにいる」と懸念を示した。

 また6日に新たにミサイル4発を発射するなど北朝鮮の挑発が続く中、「日米韓が協力し対処しなければいけない状況だ。大使は本来ソウルで韓国と連携しながら陣頭指揮を執ることが望ましい」と述べた。

 金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件で神経剤VXが使用されたことについて「化学兵器にもなるVXを使ったことは、北朝鮮が一線を越えたことを意味する。米国が化学兵器を使用する北朝鮮をこのまま放っておけるだろうか。相当強い対抗措置が出てくるとすれば、大使は現地でやるべきことが多々あろう」と話した。(水沼啓子)


正男氏暗殺 北、マレーシア人の出国禁止 即座に報復、応酬激化
産経新聞 3/8(水) 7:55配信

 【ソウル=桜井紀雄、クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件に絡み、北朝鮮外務省は7日、事件が「公正に解決」されるまで、北朝鮮国内に滞在するマレーシア人の出国を一時禁じると在朝マレーシア大使館に通告した。朝鮮中央通信が報じた。

 マレーシアのナジブ首相は7日、対抗措置として、北朝鮮国籍者すべての出国を禁止した。首相は声明で、「最も強い言葉で北朝鮮の決定を非難する」と反発し、「事実上、市民を人質にする忌まわしい行為は、あらゆる国際法と外交規範を完全に無視したものだ」と批判した。また、国家安全保障会議の緊急会合を招集した。

 マレーシア政府は、正男氏殺害事件で同国政府を批判してきた姜哲(カン・チョル)駐マレーシア北朝鮮大使を国外追放。北朝鮮も駐朝マレーシア大使の国外追放を通告し、報復の応酬がエスカレートする様相を見せている。マレーシア大使は既に本国に召還されている。

 朝鮮中央通信は、出国禁止の期間について「マレーシアで起きた事件が公正に解決され、マレーシアにいる(北朝鮮)外交官や公民の安全が完全に確保できるまで」としており、いつまで継続されるか見通せない状況だ。

 マレーシア外務省によると、北朝鮮に滞在するマレーシア人は、大使館員3人と国連職員2人に家族を加えた計11人。旅行者などは把握できていない。AP通信によれば、マレーシアでは、約1千人の北朝鮮人が就労しているとみられる。

 マレーシア警察が事情聴取を求めている在マレーシア北朝鮮大使館の2等書記官や北朝鮮国営「高麗航空」の職員は、大使館内に隠れているとみられる。

 国営ベルナマ通信などによると、カリド警察長官は7日、「(出てくるまで)5年でも待つ」と述べ、遺体の身元を特定するのに必要な正男氏の近親者のDNA検体の入手にも自信を示した。


緊張緩和へ努力を=THAAD配備で―国連
時事通信 3/8(水) 6:48配信

 【ニューヨーク時事】国連のハク事務総長副報道官は7日の定例会見で、米国による韓国への最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備開始に中国が反発していることについて、「緊張の緩和と朝鮮半島の非核化に向け、一層の努力が行われることを望む」と呼び掛けた。

 米国は北朝鮮による6日の弾道ミサイル発射を受け、韓国へのTHAAD配備を開始した。国連安保理は8日にミサイル発射を受けた緊急会合を開く。THAADをめぐって米中が対立する可能性がある。

 ハク氏は、北朝鮮の金正男氏が殺害されて以降、関係が悪化する北朝鮮とマレーシア両国に対しては、「冷静になり、外交を通じ意見の相違を解消するよう求める」と促した。


北朝鮮VX使用が示唆「金正恩は本気で核を使いかねない」
ダイヤモンド・オンライン 3/8(水) 6:00配信

● 金正男暗殺にVXを使った北朝鮮 今後の動向には相応の覚悟が必要

 金正日朝鮮労働党総書記の頃、北朝鮮の核開発は「瀬戸際外交」の手段だと言われた。核やミサイルの脅威をチラつかせ、韓国を脅迫して欲しいものを手に入れると、宥和姿勢に転じる、という外交である。その結果、金大中、盧武鉉大統領の90年代半ば以降、官民あわせて30億ドルが北朝鮮に流れたと言われている。

 その頃、北朝鮮の挑発行動は少なかったが、核・ミサイル開発はその資金で加速された。この間は米国も、オバマ大統領の言うところの「戦略的忍耐」をもって、アメとムチで対話を通じた核の放棄を促そうとした。

 それに対し北朝鮮は、時として核開発を抑制するかのような行動をとった時もあったが、それは偽装だった。昨年5月の朝鮮労働党大会において、金正恩朝鮮労働党委員長はとうとう核保有宣言を行い、核・ミサイルの最終的な開発と実戦配備を宣言した。昨年だけで、2回の核実験と20回以上のミサイル発射を行った。

 それでも、西側諸国の常識的見方は、北朝鮮の核ミサイル開発は自己防衛のためであり、これを使用したり、中東のテロリストに売却するような自己破滅につながる行為はしないであろうと考えてきた。

 しかしこの度、北朝鮮が金正男殺害にVXを使用したことで、その考えを改める必要性が高まっている。

 猛毒のVXは化学兵器禁止条約で使用、生産、保有が禁止されているものであり、これを使用するなどあり得ず、それは自滅につながる行為であると考えられている。それでも使用した北朝鮮が、核やミサイルは絶対に使用しないと言えるであろうか。化学兵器ばかりでなく核・ミサイルまで使いかねないことを再考する必要がある。

 トランプ政権の誕生後、2月初めにはマティス国防長官が最初の訪問地として日本と韓国を訪問した。3月16、17日にはティラーソン国務長官が訪日する。いずれも北朝鮮への対応が主たる議題である。

 米国も北朝鮮に対してこれまで以上に危機感を抱いている。27日ワシントンで開催した6ヵ国協議の首席代表による日米韓協議で米国は、2008年に解除した「テロ支援国家」に北朝鮮を再指定する検討に着手したと日韓に説明した。日本や韓国も今後の北朝鮮の動向については覚悟を持って臨むべき時に来ているのではないかと危惧される。

● 世界第3位の化学兵器大国 中東への輸出も疑われる

 韓国の国防白書によると、北朝鮮の化学兵器保有量は米国、ロシアについで世界第3位、25種類2500~5000トンを保有する。VXのほかサリンなど神経系に作用する6種類の猛毒物質を保有するそうである。

 今回使用したVXは有機リン系の猛毒の神経剤であり、同じ神経剤の中でももっとも殺傷力が高く、皮膚にわずかにつくだけで死亡するという。このため、化学兵器禁止条約では使用、生産、保有が禁止されている。なお、北朝鮮はこの条約には未加盟である。

 なぜ、それほど大量の化学兵器を保有しているのか。実は北朝鮮が保有する通常兵器は、年代物が多く、燃料も石油を中国から若干輸入している程度で、通常兵器によって米韓連合軍に対抗するのは不可能である。そうした中で自己防衛を図ろうとすれば、化学兵器が最も安価で効果的である。化学兵器を大量に保有すれば攻撃を受けないと考えた。このため、北朝鮮は、長年化学兵器の開発・製造に力を入れてきたのである。

 さらに北朝鮮は化学物質の使用ばかりでなく、輸出も疑われている。

 韓国国防省傘下のシンクタンク、国貿研究員の資料は「北朝鮮は金正恩体制発足以降、シリア政府に化学兵器の売却を大きく増やした」と紹介、シリア軍に軍事顧問を派遣、技術の助言や訓練指導までしたと説明しているそうである(「日本経済新聞」より)。これにより北朝鮮は科学物質を拡散し、核・ミサイル開発の資金を得ているのであろう。化学兵器を中東に輸出する国であれば、核・ミサイルも秘密裏に中東に輸出しようとしても不思議ではない。恐ろしい国である。

● マレーシアの善意に テロ行為で応えた北朝鮮

 今回の金正男暗殺事件は、北朝鮮にとって友好国であるマレーシアの善意を踏みにじって、不法行為を繰り返し、それが露見するとしらを切るばかりか、友好国を誹謗中傷する国であることを実証した。要するに北朝鮮に対しては友好的な姿勢で接しても、恩をあだで返す国だということである。

 北朝鮮は、化学兵器の使用を認めないであろう。金正男の殺害を否定し、心臓発作であると言い張っている。また、犯人を隠ぺいして捜査を妨害し、確証を取らせないようにし、罪を2人の外国人女性に被せようとしている。

 しかし、マレーシア警察によって金正男の遺体の目の粘膜と顔に付着した成分を分析してVXを検出した。VXを調達できる組織が関与した可能性が濃厚であり、国外から持ち込まれた可能性が高いとしている。

 マレーシア警察は、4人の主犯格は既に北朝鮮に逃亡しているが、これ以外にも北朝鮮大使館の2等書記官と高麗航空職員など3名の容疑者がいるとして捜査している。VXは北朝鮮大使館の2等書記官によって外交行嚢(本国と大使館との間で文書をやり取りする袋で、接受国はこれを開封できない)を使って持ち込まれたのではないか、と疑っているようである。北朝鮮の非協力によってマレーシアの捜査は難航している。しかし、これだけの状況証拠があれば北朝鮮の犯行を疑わない訳にはいかない。

 マレーシアは北朝鮮の姜哲(カン・チョル)大使を「ペルソナ・ノン・グラータ(国外追放)」にした。北朝鮮は金正男氏の殺害を認めないばかりでなく、マレーシア政府の捜査を妨害し、姜大使自身が「(マレーシア警察の捜査を)信用できない」「北朝鮮を中傷するために外部勢力と結託している」と誹謗中傷を繰り返した。ナジブ首相は「(発言は)無礼だ」として不快感を表明し、外交ルートを通じ謝罪を求めたが、北朝鮮からの返答はなかった。そうした中、4日夕刻マレーシア外務省の呼び出しにも姜大使が応じなかったことから48時間以内の国外退去が通告されたものである。

 マレーシアと北朝鮮の対立はどこまで行くのか。マレーシア警察は、金正男氏殺害の捜査に北朝鮮が非協力的であることから、周辺部分にも捜査を広げ、その結果、北朝鮮大使館の内部事情も相当わかったようである。北朝鮮大使館員は外交団リストに載る者が14人であるが、車両登録など調べたところ実際には28人おり、そうした人々は、軍事物資の非合法な輸出や、資金洗浄、諜報活動など大使館員としてふさわしくない活動に従事している可能性がある。ちなみに、問題のヒョン・グァンソン2等書記官は外交団リストには載っていない。

 国連安保理の専門家パネルによる最新の報告書によれば、昨年8月にエジプト当局が拿捕した船舶からロケット弾3万発が発見されたそうであり、アフリカ向けの航空貨物からは軍事用通信機器が押収されたが、これらには北朝鮮のフロント企業「グローコム」のラベルが貼られていたそうである。国連安保理制裁破りの密輸もマレーシアに駐在するこうした要員が仲介したのではないか。大使館がそうした不法行為に加担していれば、国交断絶も視野に入ってくるであろう。

● 想像以上のスピードで進んでいる 北朝鮮の核・ミサイル開発

 北朝鮮は昨年、2度の核実験を行った。これまでは数年に一度のペースであったから、核の開発を急いでいる様子がうかがえる。9月の5回目の核実験は核弾頭の爆発実験ではないかと言われており、核弾頭は完成に近づいているのではないか。さらに、近々6回目の実験を行うのではないかと危惧されている。

 金正男殺害の前日の2月12日、北朝鮮は弾道ミサイル1発を発射した。「北極星2号」と名付けられたこのミサイルは高度約550km、東に500km飛行して日本海に落下した。これは移動式発射台を使用して発射したものであり、昨年8月に発射した潜水艦発射弾道ミサイルの射程を延長し、5-10分で注入可能な固形燃料(液体燃料であれば約2時間)を使用している。

 このミサイルは液体を注入しない分、衛星でミサイル発射の動きを事前に察知するのが難しく、先制攻撃「キルチェーン」が効かないミサイルであると考えられる。また、これを迎撃する場合にもこれまでのパトリオットミサイルでは届かず、最新の地上配備型迎撃ミサイル「THAAD」が必要と言われている。通常の角度で打ち上げた場合の飛行距離は2500kmと推計され、これはグアムの米軍基地に到達する距離である。

 北朝鮮のミサイル技術がこれほど急速に発達するとは、韓国の専門家も予想していなかったようである。米国本土に届く大陸間弾道弾はまだ完成していないと言われているが、そう遠くない先かもしれない。北朝鮮の核・ミサイル開発は待ったなしの状況である。

 さらに、3月6日の朝には、4発の弾道ミサイルを日本海に向けて発射し、そのうち3発は日本の排他的経済水域(EEZ)に着弾した。これは3月1日から4月末まで行われる米韓合同演習を牽制したものであろう。4発も同時に発射することは異例である。私は、軍事技術の専門家ではないが、これを同時に撃ち落とすことが可能であろうか。

 北朝鮮がこうした大量破壊兵器を使えば、逆に全面的な報復を受け北朝鮮が滅びるから使わないであろうとの常識は、もはや通用しない。

 このことがわかったのが、先述したVXの使用である。それがマレーシアにおいて使用され、しかもインドネシア人とベトナム人の女性を使って、北朝鮮の行為であることを隠蔽しようとしたのである。仮にこれを中国やマカオで行えば、中国の報復を受けるであろうが、マレーシアも北朝鮮と極めて友好的な国である。

 もし核やミサイルが使用されるとなれば、日本や韓国がまず標的になるであろう。核が輸出され、中東のテロリストに渡れば、米国が危険にさらされるであろう。

 また、仮に今、日本でテロが起きるとすれば、イスラム過激派よりも北朝鮮による行為を心配する必要があるのかもしれない。現に多くの日本人が北朝鮮に拉致されている。今回の北朝鮮によるVXの使用はこうしたリスクを改めて認識させるものである。

 自国が滅びるくらいなら、世界もろとも……と自暴自棄になった指導者には、抑止力という概念は意味を持たない。日本は北朝鮮の現実的な脅威を認識し、これにどう備えるか真剣に検討するべき時が来ているのではないか。

● 北朝鮮の核・ミサイル開発は 従来の発想では止められない

 これまで北朝鮮の核ミサイル開発を阻止するため、中国を議長国とする6者協議を行い、国連安保理決議の制裁決議を再三強化するとともに、日米韓を中心に一層強い措置を講じてきた。しかし、北朝鮮は長年の制裁によってこうした措置に慣れてきており、中国の非協力もあって、その効果は限定的であった。

 今後、中国の石炭輸入禁止などの措置はそれなりの効果はあろうが、北朝鮮の核ミサイル開発は、その効果を上回る速度で進んでおり、米国のトランプ大統領も、「遅すぎるかもしれない」「オバマ政権が対処しておくべきであった」と述べている。

 北朝鮮の核ミサイル開発を抑止するためには、金正恩の行動を止めるしかないであろう。これを日米韓でやろうとすれば非常に大きなリスクを伴う。中国が動くのが最もリスクが少ないが、中国は北朝鮮の混乱や崩壊を危惧して最後まで追い詰めることには躊躇してきた。

 ただ、トランプ政権の誕生後はこれまでよりは動くようになったと思う。中国の懸念を除きつつ、行動をとらせるためにはより率直な対話が必要である。米国ティラーソン国務長官の日中韓訪問が実り多いものとなることを期待する。

 (元・在韓国特命全権大使 武藤正敏)


マレーシアと北朝鮮 報復の連鎖
Japan In-depth 3/8(水) 0:00配信

【まとめ】
・事件の全容解明、道半ば

・北朝鮮とマレーシア、対立エスカレート

・ASEAN地域フォーラム、北朝鮮非難へ

■事件捜査はまだ道半ば

北朝鮮の金正恩労働党委員長の異母兄にあたる金正男氏が2月13日にマレーシアのクアラルンプール国際空港で暗殺された事件でマレーシア政府は7日、クアラルンプールの北朝鮮大使館を封鎖、大使館職員らの自由な外出を禁止した。一方の北朝鮮も同国内にいるマレーシア人の出国禁止を決めるなど両国による外交的な報復合戦がエスカレートしており、国交断絶に発展しそうな危機的状況となっている。

暗殺事件の捜査は金正男氏のDNA鑑定が現段階では進んでおらず、殺害に関与した容疑で逮捕・拘束した北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者を証拠不十分で釈放、強制退去せざるを得なかったことなどから暗殺実行犯とされるインドネシア国籍とベトナム国政の2女性を殺人罪で起訴するに留まっている。

2女性は裁判で有罪判決が出た場合は最高刑で死刑もあり得る状況となっているが、暗殺に使用されたという猛毒VXガスの入手経路を含めた犯行の全体像をえぐり出すには程遠い状況だ。

■北朝鮮大使追放契機にエスカレート

こうした中マレーシア政府は事件発生当時からマレーシアの捜査を「信用できない」「陰謀である」などと中傷誹謗してきた在マレーシア北朝鮮大使館のカン・チョル(康哲)大使を「ペルソナ・ノン・グラータ(外交上好ましからざる人物)」として6日午後6時(現地時間)までのマレーシアからの退去を通告、事実上津法されて同大使は期限前に出国した。

マレーシア捜査当局は事件に関与した疑いが濃厚な重要参考人の北朝鮮国籍の人物3人が北朝鮮大使館内に潜伏している可能性があるとして、7日に大使館の封鎖に踏み切った。

ロイター通信などによるとマレーシアのヌル・ジャズラン・モハメド内務次官は「現在北朝鮮大使館内にいる全ての大使館職員を確認する。そして職員の人数と居場所について確認できるまで自由な出入りは認めない」との強い姿勢を示した。

北朝鮮大使館敷地内にはウィーン条約で認められた外交上の制約でマレーシア捜査当局関係者を含め誰一人として北朝鮮側の許可がない限り立ち入ることはできない。このため「我々が立ち入ることはない、彼らが出てくるのを外で待つだけだ」(マレーシア警察のカリド長官)という「封鎖作戦」に打って出た。

■北朝鮮もマレーシア人を「人質」に

一方、北朝鮮の国営朝鮮中央通信社は7日、北朝鮮国内に居住するマレーシア人の出国を禁止する措置を取ったことを発表した。「マレーシアの北朝鮮外交官や国民の安全確保のため」とその理由を説明した。

これに対しマレーシアのナジブ首相は即座に反応し「(北朝鮮にいる)マレーシア国民を事実上人質にとるようなこの卑劣な行為はあらゆる国際法や外交の常識を完全に無視したものだ」との声明を発表して北朝鮮を厳しく非難した。

マレーシア政府は北朝鮮大使館内にいる外交関係者に対して自由な出入りを禁止する措置を講じただけで、マレーシア国内に居住している留学生や労働者数百人に対する出国禁止措置は、現時点では取っておらず、希望すれば自由に出国はできるとしている。

マレーシア外務省などによると現在、北朝鮮にはマレーシア人11人が滞在しており、全員の安否を確認しているという。北朝鮮のマレーシア大使館の大使はすでに北朝鮮の暗殺事件への非協力的姿勢に抗議するためマレーシアに帰国しているが、大使館職員3人とその家族6人、一般市民として現地でビジネスをしている2人の合計11人が北朝鮮に残っているという。

在北朝鮮のマレーシア大使の帰国、在マレーシアの北朝鮮大使の追放、在マレーシアの北朝鮮大使館の封鎖、北朝鮮国内のマレーシア人の出国禁止と両国の外交関係は、北朝鮮側が暗殺事件の捜査に非協力的であることから報復合戦の様相を見せ、エスカレートし続けている。

■ASEAN地域フォーラム、北朝鮮欠席も

こうしたマレーシア政府の強硬な姿勢をマレーシアのマスコミ、国民は支持しており、場合によっては国交断絶も辞さないというナジブ政権には東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟の他国などから支持と連帯の動きが出ている。ASEANは今後、議長国であるフィリピンで外相会議、首脳会議、日米韓中なども参加するASEAN地域フォーラム(ARF)、拡大外相会議などの一連の重要な会議を控えている。

特にARFは北朝鮮もメンバーとして参加しており、今回の暗殺事件がマレーシアを舞台とし、インドネシア国籍、ベトナム国籍の2女性が実行犯として逮捕・起訴されていることなどからASEANが結束して北朝鮮に厳しい姿勢で臨むことが予想されている。

そして早くも「現状では会議でどんなに自国の勝手な理屈を並べても北朝鮮の厳しい立場は変わらない可能性があることから会議を欠席することも十分ありうる」(ASEAN外交筋)との観測も出ている。

ARFは北朝鮮が正式のメンバーとして参加できる数少ない国際会議の場であることから、欠席となると北朝鮮の国際社会での孤立化は決定的となり、「テロを含めた予期せぬ突発事態」(同)への懸念も水面下では広がっているという。


平壌の予選、今週末に結論=アジア・サッカー連盟
時事通信 3/7(火) 21:24配信

 アジア・サッカー連盟(AFC)は7日、北朝鮮の金正男氏がマレーシアで殺害された事件で両国間の緊張が高まっているため、平壌で28日に開催予定の2019年アジア・カップ最終予選、北朝鮮―マレーシア戦の取り扱いについて、今週末に結論を出すと発表した。

 マレーシア協会は6日、AFCに対して安全な中立地で開催するよう要望を出していた。


<出国禁止>北朝鮮、強気の姿勢を崩さず
毎日新聞 3/7(火) 20:51配信

 北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件を受け、北朝鮮とマレーシアの関係悪化に歯止めがかからない。北朝鮮が出国を禁じた自国内のマレーシア人を「交渉材料」にしようとする一方、反北朝鮮感情が強まるマレーシアは断交も念頭に強気の姿勢を崩さず、打開策が見通せない状況だ。

 ◇北朝鮮、マレーシアの譲歩で、早期収束図る思惑か

 北朝鮮がマレーシア人の出国禁止という措置を取った背景には、金正男氏殺害事件に対する国際社会の批判が広がる前に、圧力をかけることでマレーシアから譲歩を引き出して早期収束を図りたいという思惑があるようだ。だが、マレーシアとの関係悪化は「外交・経済の重要な拠点を失う」(指導部に近い関係者)とされ、その代償を危惧する声も出ている。

 北朝鮮は伝統的に東南アジア諸国連合(ASEAN)各国と友好関係を築いてきた。特にマレーシアはビザ免除協定により自由な往来ができ、水面下の外交接触や外貨稼ぎの拠点という「前線基地」的な価値がある。関係が悪化すれば、北朝鮮へのダメージは決定的だ。だが、この現状を理解しているはずの外交官らも収拾を図ろうとする気配はない。

 北朝鮮では現在、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の独裁体制が強化され、外交当局者の間でも忠誠競争が激化しているようだ。同関係者は「元帥様(金委員長)の気分を損ねない、ということが外交の判断基準になっている。外交官らも『譲歩』は許されず『強硬』『超強硬』を主張するしかない」と指摘する。

 ただ、一方で「超強硬」措置に意味があるのは、米国などの大国を相手にした外交であり、「(友好国の)マレーシアのような(北)朝鮮に絶対的価値のある国を相手にして『超強硬』を主張するのは無意味だ」(同関係者)との見方もある。

 今回の出国禁止により、北朝鮮はマレーシア人を事実上「人質」に取った形だ。過去にも北朝鮮は、米テレビ記者や韓国企業「現代峨山(ヒョンデアサン)」職員の身柄を拘束(いずれも2009年)し、解決策を話し合うことを理由に、クリントン元米大統領や玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)・現代峨山会長らを呼び寄せ、自国の要求を突きつけてきた例もある。

 北京の外交関係者の間には、今回は「そもそも人質外交が常識外れ」との批判があるほか、マレーシア在住の北朝鮮住民の数が北朝鮮在住のマレーシア人より圧倒的に多くバランスが取れていない▽外交官だけでなく一般住民も巻き込んでいる--などの点で「やり方が幼稚だ」との指摘もあり、強硬策によってマレーシアの譲歩という「対価」を得られるかは不透明だ。

 両国間では国民同士が相対国を自由に行き来できなくなり、大使も置かない状態となった。さらに事態が悪化すれば、相手国大使館の閉鎖、撤収、断交となり、北朝鮮には大きな損失となる。【北京・西岡省二】

 ◇マレーシア、断交が視野に

 「人質を取る行為で、国際法と外交規範を無視したものだ」

 北朝鮮によるマレーシア国民の出国禁止措置について、ナジブ首相は極めて強い言葉で非難し、北朝鮮国民のマレーシアからの出国禁止という対抗措置を発表した。金正男氏殺害事件が発生した2月13日以降、北朝鮮はマレーシア政府や警察を執拗(しつよう)に批判し続け、捜査では大使館の2等書記官までが事件の重要参考人として浮かんだ。国家ぐるみで事件を起こした疑いが強まった北朝鮮に対し、「政府内の不満は爆発寸前」(政府関係者)の状況で、首相の強い姿勢に賛同する声が集まっている。

 一方で、北朝鮮側が出国禁止という強硬手段に出ることはマレーシア側にとって想定外だった可能性が高い。マレーシアは北朝鮮の姜哲(カン・チョル)・駐マレーシア大使に対し国外追放を通告。退去を拒否することも予想されたが、大使は期限内に国外退去した。このため「ひとまず安心の雰囲気が流れていた」(外務省関係者)。外交関係に詳しいユスマディ・ユスフ前国会議員は「政府は北朝鮮の反応を過小評価していた」と指摘する。

 中国国営中央テレビは在北朝鮮マレーシア大使館で6日夜、文書を焼却したり、荷物を運び出したりする動きがあったと伝えた。現地では北朝鮮の対抗措置に備え、マレーシアの外交官らが北朝鮮からの退避を検討していた可能性もあるが、結果的には間に合わなかったのかもしれない。

 クアラルンプールの北朝鮮大使館では7日、地元警察が入り口で規制線を張って館員らの出入りを禁じる場面があり、緊迫した。現場を訪れたヌールジャズラン副内相は「館員の身元確認や居場所を確認する必要がある」と説明。マレーシア警察のカリド長官は高麗航空職員や2等書記官ら計3人の容疑者・重要参考人が大使館内にいるとの認識を明らかにした上で、「彼らが出てくるまで5年でも待つ」と強調した。

 これまで国交断絶まではすべきでないとの論調が多かったマレーシアだが、「北朝鮮との外交関係を断つことを期待する」(ペナン州行政長官)などの声が出始めた。アニファ外相は7日付の地元紙に寄稿し、断交について「国益などを考慮して必要があれば最後の行動をためらわずに取る」と明言。断交が視野に入ってきた。【クアラルンプール林哲平、金子淳】


<出国禁止>滞在は北朝鮮に11人 マレーシアに1000人
毎日新聞 3/7(火) 19:59配信

 ◇北朝鮮とマレーシア、相互に相手国の出国禁止措置

 【北京・西岡省二、クアラルンプール林哲平、金子淳】北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件をきっかけにマレーシアと北朝鮮の関係が悪化し、両国は7日、それぞれの国に滞在する相手国民の出国を拒否する措置を発表した。マレーシア警察が北朝鮮外交官らを捜査対象としていることに北朝鮮が反発、捜査を阻止するため自国内のマレーシア人を「人質」に取った形だ。マレーシア側も即座に対抗手段に打って出たことで、両国関係に決定的な亀裂が入った。

 マレーシアから国外追放を通告された姜哲(カン・チョル)・駐マレーシア北朝鮮大使が6日にマレーシアを出国したのを受ける形で、北朝鮮外務省儀礼局は7日、平壌のマレーシア大使館に対し、自国に滞在するマレーシア人の出国を一時的に許可しないと通報した。儀礼局は「マレーシアに滞在する北朝鮮の外交官と住民の安全が完全に保証されるまで」としており、マレーシア側による自国外交官らへの強制捜査を中断するまで出国拒否を続ける意向とみられる。マレーシア外務省によると北朝鮮に滞在するマレーシア国民は大使館職員や国連職員とその家族ら計11人。

 一方、マレーシアのナジブ首相は7日、声明で北朝鮮の措置を「我が国民を事実上人質に取る忌まわしい行為」と非難、北朝鮮に滞在する全てのマレーシア国民の安全が確保されるまで、国内の全ての北朝鮮国民に対する出国禁止の対抗措置を取るよう指示を出したことを明らかにした。マレーシアメディアによると、国内に在留する北朝鮮国民は約1000人。

 マレーシア外務省高官によると、10日に閣議が開かれ北朝鮮大使館の閉鎖も含めた措置を検討する。今後の状況によっては国交断絶に至る可能性も出てきた。


容疑者ら北朝鮮大使館内に=マレーシア警察長官―金正男氏殺害事件
時事通信 3/7(火) 19:46配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正男氏殺害事件で、マレーシア警察のカリド長官は7日、警察が行方を追っている高麗航空職員キム・ウギル容疑者(37)ら北朝鮮国籍の事件関係者3人について、クアラルンプールの北朝鮮大使館内にいるとみていることを明らかにした。

 3人はキム容疑者のほか、ヒョン・クァンソン2等書記官(44)とリ・ジウ氏(30)。カリド長官は記者団に「彼らは大使館にいると確信している」と指摘。「たとえ5年かかっても、われわれは待つ」と述べ、大使館から出てくるのを粘り強く待つ考えを示した。

 大使館など外国公館は「外交関係に関するウィーン条約」で「不可侵」とされ、受け入れ国側による立ち入りは禁じられている。


ナジブ首相、北の出国禁止非難「事実上の人質」
読売新聞 3/7(火) 19:21配信

 【クアラルンプール=大重真弓、ペナン(マレーシア北西部)=児玉浩太郎】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏殺害事件に絡み、マレーシアのナジブ首相は7日、声明を発表し、マレーシアにいるすべての北朝鮮国民の出国を禁じるよう警察に指示したことを明らかにした。

 マレーシア警察の捜査への批判を繰り返す北朝鮮が同日、同国内のマレーシア国民の出国を一時禁止したことを受けた措置。双方の対抗措置の応酬で、両国関係は悪化の一途をたどっている。

 ナジブ氏は、北朝鮮の措置を「事実上の人質だ」と強く非難。マレーシア側の措置は「北朝鮮内の自国民の安全が確認されるまで」続けるとした。マレーシア外務省によると、北朝鮮には大使館員3人と国連機関職員2人、その家族を合わせ、少なくとも11人のマレーシア国民が滞在している。


「5年でも待つ」、マレーシア警察トップ 正男氏殺害容疑者
CNN.co.jp 3/7(火) 18:48配信

(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件をめぐり、マレーシア警察は7日、同国が事情聴取を求めている北朝鮮の大使館職員や国営航空会社、高麗航空の職員ら3人は、首都クアラルンプールの北朝鮮大使館内にいるとみられると明らかにした。

警察は先週、この高麗航空職員の逮捕状を取っていた。

マレーシア警察のハリド長官は、3人はいずれ出てくるだろうと述べ、「我々は待つ。たとえ5年かかるとしても大使館前で待っている」と語った。

北朝鮮とマレーシアはすでに相互の大使を追放している。

マレーシア当局者によると、北朝鮮は7日までに、国内に滞在するマレーシア人全員の出国を禁止すると宣言した。

マレーシアのナジブ首相は7日の声明で「我が国の市民を事実上人質に取る、許しがたい行為だ。全ての国際法と外交規範を全面的に無視している」と非難。マレーシア側も、北朝鮮にいるマレーシア国民の安全が確保されるまで北朝鮮人の出国を禁止すると表明した。


金正恩、指導者地位が安定
Japan In-depth 3/7(火) 18:00配信

金正恩は支配者利益を優先させた。
暗殺により北朝鮮は外交的不利益を被った。直接的にはマレーシアとの関係がほぼ喪失した。大使が「好ましくない人物」として受入を取り消された事態はほぼそれだ。また、間接的にも世界中での評判を損なった。

最大の不利益は米中の反発だ。まず米北対話は厳しくなった。米北は昨年10月、クアラルンプールにおいて「track 2」と呼ばれる非公式対話にまでこぎつけたが、事件による北朝鮮体制への反発により継続は厳しくなった。対外貿易の9割を占める中国からは2017年度末までの石炭輸入禁止といった経済制裁を受けている。これは北朝鮮輸出の4割を占めるものだ。

だが、北朝鮮はそのリスクを承知しながら暗殺を実施した。これは国益より支配者利益を優先したことを示している。金正恩にとっての潜在的政敵の抹殺つまり支配者利益の追求は、国家としての不利益を顧みずに実施された。中でも大使館職員が参加したことは注目すべきだ。外交セクターであっても北朝鮮の外交利益よりも、国内での忠誠心ゲームを優先しているのだ。

■金正恩が決断できたわけー体制の安定

それは国内体制が安定しているからだ。金正恩にとって国内状況は悪いものではない。国民経済は安定しており治安問題に発展するおそれはない。安全保障も核による抑止が期待できる段階に至っている。支配者としての地位の維持も、今回の暗殺により最大リスクである金正男の排除に成功した。

国内に困難を抱えないため、それを解決する外交努力は必要ないのだ。実際に今の北朝鮮はかつてのように米国との国交も、米韓との平和条約も望んでいない。だから外交関係を損なう形での支配者利益の追求が可能となった。そして当の外交セクターも忠誠心ゲームに没頭できたのだ。

これは、今後に対北交渉の進捗が見込めないことも意味する。北朝鮮は外交的孤立を問題視しない。強いて交渉に応じ妥協する必要はない。これは国際社会が問題視する核開発にしても、日本固有の問題である拉致にしても同じである。

■経済の安定

北朝鮮経済は安定している。少なくともその不振による体制動揺はない。政治・経済問題を改善するための外交的解決は必要とされない。

ここ20年、世情では北朝鮮経済は常に最悪といった形で語られてきた。80年代に韓国経済に大きく引き離され、90年代には飢饉や餓死者発生がニュースとなった。それが今でも北朝鮮経済の認識となっている。今でも「国民を飢餓線上に置きながら、核開発をしている」といった批判がそれだ。

だが、北朝鮮経済は改善している。

なによりも自由市場の登場と発達は大きい。例えば、2000年代末には既に自由市場や闇経済の発達がニュースとなっている。政府がそれを制限しようとして失敗したというものだ。これは当局としても無視できない規模に達していることを示すものだ。最近ではAP通信が「自由市場なしに経済は維持できない」(大意)といった内容の記事を配信している。

食糧生産も自由経済で向上する。同様に、デイリーNKは自留地耕作の発展を報道している。旧ソ連の例からしても、その生産性は間違いなく高い。集団農場とは異なり努力すれば報われるためだ。よほどの天候不順がない限り、最低限の食料は確保されるだろう。

つまり、かつてのような国民経済困窮やそれによる体制動揺はない。流通が確保され、食料もカロリーベースで逼迫しなければ治安問題とはならないからだ。

■安全保障環境の安定

安全保障環境も安定している。これも外交的努力の必要性を失わせる。体制を維持する上で、軍事面要求から対米関係改善の必要がなくなるからだ。

これは核と弾道弾を入手したことが全てだ。結果、北朝鮮は「核による抑止が実現した、先制攻撃を受けることはない」と考えている。実際に、北朝鮮の体制を揺るがす大規模武力行使は封じられた。北は、それをすれば共倒れ覚悟で核を撃つといった構えを見せているためだ。

米国による先制撃破も不可能となりつつある。北朝鮮は大陸間弾道弾や、通常動力だが弾道弾搭載潜水艦も実現間近である。前者により米本土攻撃が可能となり、後者により北朝鮮核ミサイルの一挙覆滅が困難になる。結果、米国は通常兵器による核ミサイルの先制撃破、90年代に検討されたサージカル・レイドを選択肢とはできなくなくなる。

ちなみに、弾道弾搭載潜水艦には抑止力としての実用性はない。北朝鮮の環境ではほぼ無意味なためだ。日本海は所在を隠すには狭い。しかも日米海軍は潜望鏡探知レーダを実用化しており、より大きなスノーケルを上げればすぐ探知されてしまう。さらに北朝鮮は超長波放送や衛星通信といった潜水艦通信の手段を欠いており、発射命令を即時連絡できない。さらに北朝鮮軍隊は中央統制型であり、長期監視できない潜水艦に鍵のついていない核ミサイルを渡し切りし難い。

だが、イメージ戦略としては成功している。「本格的核戦力である」「どうやっても取り残す」といった印象をあたえるためだ。

つまり、軍事的に現体制は安泰である。米韓との交戦があっても小競り合いを超えるものはない。それにより体制が転覆する規模ではない。

■指導者地位の安定

そして金正恩の地位安定である。これも北朝鮮に中国との関係維持努力の必要を失わせ外交的努力を不要とさせるものだ。

これは金正男抹殺に成功した結果だ。それにより彼を利用したクーデター、特に中国による「首の挿げ替え」が不可能となった。

結果、支配者金正恩にとって最大の脅威が除去された。実際に金正男にその気はなく、中国もそこまで考えていないといわれていた。だが、彼の北朝鮮支配にとってほぼ唯一の問題である。それが解決したのだ。

同時にその国内支配力も確認された。工作機関ほかの忠誠心が明らかとなったからだ。各セクションは金正恩の個人的利益のための命令であっても従う。それが金正日の遺子殺害でも躊躇しないことが証明された。

つまり金正恩にとって暗殺の利益は大きいものであった。国家としての外交では深刻なマイナスとなったが、金正恩体制としては相当のプラスとなったためだ。

体制内クーデターの可能性を排除できた結果、金正恩は中国の機嫌を伺い、意向を汲む必要はなくなったのである。

■対北交渉には期待できない

支配体制の安定により北朝鮮は外交を必要としない。そのため自国の信用を毀損するリスクを冒し、マレーシアで大胆な行動がとれた。

これは同時に今後の対北交渉の不可能も意味する。仮に交渉しても何も期待できない。

外交成果を必要としない北朝鮮に、交渉は通用しない。経済・安全保障・指導者地位に困難を抱かない状況では、誠実に交渉する必要はなく、不利を忍んで妥協する必要もないためだ。当然ながら周辺国の圧力も通用しない。

このため核問題以下の交渉は停滞する。現状では米国も中国もさほど怖くはない。体制維持に必須の核兵器の整備を中断し、あるいは廃棄する交渉に乗る必要はまったくない。それ以外の問題、例えば日本と北朝鮮の間にある拉致は問題ともならない。「何かもらえるなら話だけは聞く」程度であり実際には何もしない、やらずぼったくりとなるだろう。

参考)文谷数重「北朝鮮の核ミサイル戦闘艦」『軍事研究』(2017.1)pp.197-209


関係悪化 スポーツにも影響
ホウドウキョク 3/7(火) 17:44配信

関係悪化は、スポーツにも影響を及ぼしている。
北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、関係が悪化しているマレーシアと北朝鮮。
マレーシア・サッカー協会は、平壌(ピョンヤン)で3月28日に行われるアジアカップ予選の北朝鮮戦について、「安全上の理由」から、マレーシア代表チームの派遣を見送る方針。
一方、国外追放された北朝鮮のカン・チョル大使は、6日にマレーシアを出国する際、国外追放の処分について、怒りをあらわにしたが、その後は、コメントを発していない。
また、北朝鮮の外務省も、マレーシア大使を北朝鮮から追放処分にすると発表したが、マレーシア側は「対抗措置をとるのは、外交では通常のことだ」と受け流している。


北朝鮮、滞在マレーシア人の出国禁止 マレーシアも対抗措置
CNN.co.jp 3/7(火) 17:38配信

(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件をめぐり、両国の関係が悪化の一途をたどっている。マレーシア当局者によると、北朝鮮は7日までに、国内に滞在するマレーシア人全員の出国を禁止すると宣言した。

北朝鮮には現在、大使館職員4人とその家族、国連スタッフ2人を含む11人のマレーシア人が滞在しているとみられる。

マレーシアのナジブ首相は7日の声明で「我が国の市民を事実上人質に取る、許しがたい行為だ。全ての国際法と外交規範を全面的に無視している」と非難した。

これを受けてマレーシア側も、北朝鮮にいるマレーシア国民の安全が確保されるまで北朝鮮人の出国を禁止すると表明した。

ザヒド副首相は「対抗措置を取らざるを得ない」事態だと述べ、「北朝鮮にはマレーシアを非難したり、主権国家としてのマレーシアの地位を軽んじたりしないよう、はっきりとしたメッセージを送る必要がある」と強調した。


北、マレーシアと断交危機 工作拠点失いさらなる苦境も…正男氏「排除」成功のウラで大きかった代償
夕刊フジ 3/7(火) 16:56配信

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がさらなる苦境に陥った。異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害事件を受け、マレーシアとの国交断絶の危機も伝えられているからだ。北朝鮮にとってマレーシアは単なる友好国である以上に、貴重な工作拠点の一つといわれる。正男氏の「排除」には成功した正恩氏だがその代償も大きい。

 マレーシア政府は、北朝鮮の姜哲(カン・チョル)駐マレーシア大使について「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として国外追放を決定。6日午後6時(日本時間同7時)までに出国するよう通告した。

 通告後、姿を表さず、クアラルンプールの北朝鮮大使館に“籠城”しているのではとされた姜氏だが、同日午後6時半(日本時間同7時半)ごろ、北京行きの航空機で出国した。北京経由で帰国するとみられる。姜氏が期限までの出国に応じなければ、外交官に与えられている不逮捕特権を失い、不法残留などで拘束される事態も考えられ、マレーシアが国交断絶も含めた強硬手段に出る可能性も指摘されていた。

 約160カ国と国交を持っているとされる北朝鮮だが、マレーシアはビザ(査証)なしでの入国を認めている数少ない国だ。だが、正男氏殺害事件を受けて6日から、北朝鮮国民にビザ取得を義務づけている。

 さらに痛いのが、工作拠点の一つを失うことだ。国際社会からの制裁の隠れみのとしてマレーシアを利用し、工作員の暗躍が指摘されてきた。今回の事件で北朝鮮の「テロ国家」ぶりがさらに明らかになった。マレーシアの動きにほかの東南アジア諸国が追随することも考えられ、正恩氏にとってはさらなる事態悪化の可能性もある。


北朝鮮が抱える「暗殺部隊」たち――日本国内での暗殺も簡単に実行できる
週刊SPA! 3/7(火) 16:00配信

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暗殺事件に関与したとされる工作員。偵察総局や保衛省に属する人物だと見られている 写真提供/Royal Malaysian Police

 金正男氏がマレーシアで殺害されてから3週間――事件の真相はまだ謎に包まれたままだが、現地警察当局やマスコミ報道を総合すると、正男氏は女性2人にVXを顔に塗られ、15~30分後に死亡したことがわかっている。

 暗殺の背景には脱北者による「北朝鮮亡命政府構想」があるという見立てがある。脱北者団体は正男氏を亡命政府のリーダーにすべく接触していたが、正男氏は断り続けていたという。

「今年4月に第2回世界脱北者会議がワシントンで開催される予定で、そこでは“樹立宣言”がなされるという話が浮上している。北朝鮮の正統後継者たりうる血統を持つ正男氏と、亡命政府樹立を叫ぶ脱北団体の接近に対して、北朝鮮側が苦々しく思っていたのは確実です。それが暗殺の引き金になった可能性が極めて高いのです」(日本の公安関係者)

 なお今回、正男氏を暗殺したのは北朝鮮の「偵察総局」という部署であるという話が有力になりつつある。偵察総局は海外での諜報活動や破壊工作など“準軍事作戦”を担う部署だが、北朝鮮には以下のような「暗殺部隊」が存在するという。順番に見ていこう。

①偵察総局

海外での諜報活動、破壊工作、要人暗殺などを担う。総局長は金英哲氏。’11年に自由北韓運動連合のパク代表を襲撃したとして、同機関の工作員が韓国で逮捕された。’14年のソニー・ピクチャーズへのハッキング攻撃も同機関が関与したとされる

②朝鮮労働党統一戦線部

韓国で地下政治組織をつくるなど、北朝鮮の対外宣伝活動を行う。日本での政治工作活動も担っており、関係者が逮捕されたことも

③国家保衛省

北朝鮮国内のスパイ・反体制派の摘発を主な任務とする秘密警察だが、国外では脱北者の追跡・監視・審問も行っているという

 今のところ、日本在住の脱北者には有力者はおらず、暗殺されるような可能性は低いという。だが、このような組織を抱える北朝鮮が、もしも日本国内で暗殺を企てたとしたら「実行するのはそれほど難しくない」と語るのは元傭兵で軍事ライターの高部正樹氏だ。

「テロに対する警戒心が外国と比べて高くなく、セキュリティーも緩い。日本では政治家や要人クラスがSPなしで出歩くことも珍しくなく、議員事務所に聞けば行動スケジュールも入手できてしまう。一般人を狙うのはさらにたやすい」

 北朝鮮工作員による血なまぐさい惨劇がさらに起きる日は来るのか?

※現在発売中の『週刊SPA!』3/7発売号では「北朝鮮[世界同時暗殺計画]をスッパ抜く」という特集を掲載中。なぜ世界各国で暗殺が起きる可能性があるのか!? ぜひ、本誌をチェックしていただきたい。

取材・文/SPA!北朝鮮問題取材班


韓国、エリート脱北者への報奨金4倍増の背景
ニューズウィーク日本版 3/7(火) 15:46配信

<金正恩政権になって、北朝鮮は潜入するのも脱北するのもますます難しくなっている。北の機密情報を手に入れるために韓国が打った一手>

韓国統一省は3月5日、北朝鮮からの脱北者に対して支給している報奨金を4倍に増額すると発表した。北朝鮮の機密情報を持つ脱北者に対してこれまで支払われていた報奨金は21万7000ドルだった。その額を86万ドルまで引き上げて、北朝鮮の機密情報をさらに入手するのが狙いだ。

脱北者に対する報奨金の額は、これまで20年間、変わっていなかった。英ガーディアン紙によれば、韓国の聯合ニュースは匿名の政府関係者の話として次のように報じている。「エリート層が脱北をためらう大きな理由の1つに、脱北後に韓国で暮らしていけるかという不安がある」

【参考記事】マレーシア、北朝鮮が双方の外交官の出国禁止 大使館閉鎖か

報奨金は、主に北朝鮮のエリート層に対して韓国への脱北を促すための策だ。ガーディアン紙によれば、報奨金の額は情報の質によって決まる。

「誤解しないように。大半の脱北者は報奨金などもらえない。もらえるのは、韓国にとって価値がある機密情報を持った北朝鮮エリート層だけだ」。英リーズ大学の名誉リサーチフェローである北朝鮮専門家アイダン・フォスター・カーターは本誌にそう語った。「北朝鮮に潜入するのがあまりにも難しいため、韓国は北朝鮮の人々を脱北させようとしている。軍備強国になりつつある北朝鮮に対抗できる手段はそれぐらいだ」

【参考記事】金正男殺害を中国はどう受け止めたか――中国政府関係者を直撃取材

脱北のリスク高まる

ロンドン大学キングスカレッジの国際関係講師レイモン・パチェコ・パルドはこう話す。「(報奨金を増額するのは)金正恩政権になって父の金正日や祖父の金日成の時代よりも締め付けが厳しくなり、脱北者が減ったからだと私は見ている。機密情報を漏らした人間と、北朝鮮に残してくる家族は、より大きなリスクを抱えているということだ」

脱北するのは難しい。多くの人が国境を越えて中国へと渡るものの、彼らは難民としてではなく違法な経済移民として扱われ、捕まれば北朝鮮に強制送還されてしまう。国に戻れば容赦ない処罰を受ける。強制収容所へ送られて重労働を科されるか、処刑されることもある。

【参考記事】北朝鮮独裁者、「身内殺し」の系譜

1953年の南北分断以降、3万人が脱北した。年に3~4人の割合だ。金正日政権のときに脱北者は増加したが、今の金正恩政権になってからは減っている。


マレーシア首相、同国民が北朝鮮で「事実上の人質」にと非難
AFP=時事 3/7(火) 15:07配信

【AFP=時事】北朝鮮が自国内のすべてのマレーシア人の出国を禁止すると発表したこと受け、マレーシアのナジブ・ラザク(Najib Razak)首相は7日、北朝鮮内のマレーシア人が事実上の人質となっているとの考えを明らかにした。両国は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏の殺害事件をめぐり、急速に外交関係が悪化している。

 ラザク首相は声明で、「事実上われわれの国民を人質に取るというこの忌まわしい行為は、全ての国際法と外交規範を一切無視している」と非難した。【翻訳編集】 AFPBB News


北朝鮮、マレーシア人の出国を禁止
BBC News 3/7(火) 15:00配信

北朝鮮は7日、国内に滞在するマレーシア人の出国を禁止すると発表した。金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害された事件をめぐって両国が対立を深めるなか、今回の措置が明らかになった。

マレーシア政府は対抗策として、同国内の北朝鮮大使館員の出国を禁止した。マレーシア政府は「必要な措置」だとしている。

両国の報復的な対応は、マレーシア当局による殺害事件への捜査に北朝鮮が強く反発するなかで出てきている。

マレーシアは、北朝鮮が殺害に関与していると直接名指したことはないものの、大勢は北朝鮮が指示したと見ている。

しかし北朝鮮は関与を強く否定しており、マレーシアが事件の扱いを誤り、北朝鮮の敵と共謀していると非難している。

死体安置所にある金正男氏の遺体を引き取る権利を双方が主張するなど、殺害事件をめぐる両国の対立は過去2週間で急速に悪化した。

両国は既にお互いの大使を国外退去させているが、北朝鮮は今回、安全確保を理由にマレーシア人の出国を一時的に禁止すると発表した。国営朝鮮中央通信(KCNA)は、出国禁止措置は「マレーシアでの出来事がきちんと解決されるまで」続けられると伝えた。ただし、北朝鮮国内でこれまで通りの生活ができるという。

北朝鮮の発表から数時間後には、マレーシアのアフマド・ザヒド・ハミディ首相が北朝鮮大使館のスタッフの出国を禁止すると述べた。

地元紙マレーシア・スターはザヒド副首相が、「やりたくないが、必要な措置だ」と語ったと伝えた。同首相は、「彼ら(北朝鮮)が殺人事件を操作しようとしているので、同様の措置をとる必要がある」と述べたという。

今回の措置で何人の人が影響を受けるのかは現時点では不明。

遺体の司法解剖の結果、マレーシア当局は、金正男氏が先月13日にマカオ行きの飛行機への搭乗を待っていた際に、猛毒の神経剤VXを顔に塗りつけられ、殺害されたと結論付けた。

実行犯とされたベトナム国籍とインドネシア国籍の女性容疑者2人のみが、これまでに殺人罪で起訴されている。

一時拘束されていた北朝鮮国籍の男性は証拠不十分を理由に釈放されたが、マレーシア警察は事件に関連して、複数の北朝鮮国籍の人物の行方を追っている。

マレーシアのカリド・アブバカル警察庁長官は7日の記者会見で、2人の容疑者がクアラルンプールの北朝鮮大使館内に潜伏していると述べた。「我々は待つ。5年かかろうが我々は外で待つ。必ず誰かが出てくる」。

北朝鮮は、殺害されたのが北朝鮮国籍の人物だったとのみ認めており、遺体が金正男氏のものだとは認めていない。金正男氏は偽名のパスポートを使用していた。

(英語記事 Kim Jong-nam death: Malaysians 'banned from leaving North Korea')


北朝鮮に「重大なメッセージ」=テロ支援国再指定に効果―元米高官
時事通信 3/7(火) 14:30配信

 【ワシントン時事】米国のデトラニ元朝鮮半島和平担当大使は6日、時事通信のインタビューに応じ、弾道ミサイル発射や金正男氏殺害事件で脅威を増大させる北朝鮮をテロ支援国に再指定する動きについて、「指定すれば非常に重大なメッセージになる」と述べ、北朝鮮をけん制する効果があるとの認識を示した。

 デトラニ氏は、軍事力行使を含む「あらゆる選択肢」を机上に載せるトランプ米政権の北朝鮮政策見直しは数カ月で完了すると指摘。「(オバマ前政権と比べて)北朝鮮問題の優先順位はより高い」と述べた。


北朝鮮とマレーシア、相手国民を相互に出国禁止=応酬激化、緊迫増す
時事通信 3/7(火) 14:21配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、北朝鮮外務省は7日、北朝鮮に在留するマレーシア国民の出国を認めない措置を講じた。

 これに対し、マレーシアのナジブ首相は「事実上の人質にしている」と非難し、マレーシアにいる北朝鮮国民全員の出国を禁じる対抗措置を即座に取った。両国の応酬は激化し、緊迫の度がさらに増した。

 朝鮮中央通信によると、北朝鮮による出国禁止措置は「公正に(事件が)解決され、マレーシア在留の北朝鮮外交官、国民の安全が完全に保証されるまで」行われる。マレーシアのメディアによれば、北朝鮮には大使館員やその家族ら11人のマレーシア人が滞在しているという。

 これを受けてナジブ首相は声明を発表し、マレーシアは「平和を愛する国」だが、「国民が脅威にさらされる時、われわれはあらゆる必要な措置を講じることを辞さない」と反発。事態がエスカレートするのを防ぐため、直ちにマレーシア人の出国を認めるよう北朝鮮側に要求した。

 ナジブ首相は7日夕には国家安全保障会議の緊急会合を開催し対応を協議。首相は会合後声明を出し、「(北朝鮮にいるマレーシア人が)無事に帰国できるよう、あらゆる手段を尽くす」と問題解決に全力を挙げる意向を表明した。

 クアラルンプールの北朝鮮大使館ではこの日、警察当局が門の前にパトカーを止めて非常線を張り、館員の外出を阻止する一幕も見られるなど、緊張感が一時高まった。

 正男氏殺害事件をめぐっては、北朝鮮はマレーシア当局の捜査を「信用できない」と一貫して批判。事件当日に出国した北朝鮮国籍の容疑者4人の身柄引き渡しや北朝鮮大使館の2等書記官らの事情聴取の要請に一切応じていない。

 反発するマレーシアは、駐北朝鮮大使を本国に召還。さらに北朝鮮の姜哲駐マレーシア大使を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として国外退去処分にすると、北朝鮮もマレーシア大使を追放処分にし、対立が深まっている。


マレーシアが北朝鮮大使館を封鎖、出国禁止は「人質」と非難
ロイター 3/7(火) 14:07配信

[クアラルンプール/ペナン 7日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアの空港で殺害された事件に関連して、マレーシア警察は7日、クアラルンプールにある北朝鮮大使館を封鎖した。マレーシアのヌル・ジャズラン・モハメド内務次官が明らかにした。

内務次官は大使館の外で記者団に対し「ここにいる大使館職員全員を実際に確認する」と説明。その上で、「職員の人数と居場所についてわれわれが納得するまで」大使館から出ることは認めないと述べた。

マレーシア警察は同日、金正男氏殺害への関与が疑われ、北朝鮮大使館に身を隠しているとされる、最大で3人の北朝鮮籍の男への聴取を求めていると表明した。カリド長官は記者会見で「われわれが大使館に立ち入ることはない。彼らが出てくるのを待つ」と語った。

世界的に孤立する北朝鮮と緊密な関係を持つ数少ない国の1つがマレーシアだったが、金正恩氏と疎遠な関係にあった異母兄の金正男氏の暗殺によって、両国の関係は急速に冷え込んでいる。

金正男氏の殺害事件で、マレーシア検察は1日、インドネシア人とベトナム人の2人の容疑者を殺人罪で起訴した。インドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者(25)とベトナム国籍のドアン・ティ・フオン容疑者(28)の2人は有罪判決が出た場合、死刑となる可能性がある。殺害に関与したとして逮捕されていた北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者は、証拠不十分ですでに釈放されて国外退去処分となっている。

<北朝鮮の出国禁止は「人質」と反発>

一方、北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)は7日、北朝鮮がマレーシア国民の同国からの出国を一時的に禁止したと伝えた。マレーシアにいる北朝鮮の外交官・市民の安全を確保するためとした。

同国外務省が、在平壌のマレーシア大使館に出国禁止の理由を伝え、両国関係の発展のため、速やかかつ公正な問題解決を求めたという。

KCNAは、マレーシアの外交官と国民は、出国が禁止されている間も通常通り職務に従事し生活することが認められていると伝えた。

これを受けて、マレーシアのザヒド副首相は同日、同国に滞在する北朝鮮国民の出国を即時禁止すると表明したが、その後の記者団への説明で、出国禁止の対象は北朝鮮の大使館職員と政府関係者に限ると述べた。

マレーシアのナジブ首相は北朝鮮に対し、マレーシア人の出国を直ちに認めるよう要求。

ナジブ首相は声明で「マレーシア国民を事実上、人質に取るようなこの卑劣な行為はあらゆる国際法や外交の常識を完全に無視したものだ」と強く非難し、国家安全保障会議(NSC)の臨時会合を招集したと述べた。

マレーシア外務省筋によると、北朝鮮国内には11人のマレーシア人が滞在しているもよう。内訳は大使館職員が3人、その家族が6人、大使館以外での就労者が2人。

一方、マレーシアに滞在している北朝鮮人は数百人に上るとみられ、大半が学生と就労者だ。

金正男氏殺害事件の捜査手法を北朝鮮側が批判したことを巡り、ナジブ首相は6日、国外追放を決めた姜哲駐マレーシア北朝鮮大使が謝罪しないことに憤慨し、「外交的に無礼」だと述べていた。

姜哲大使も6日、マレーシア出国前に、マレーシア政府の対応は両国関係に悪影響をもたらすと非難した。


北朝鮮、マレーシア国民の出国を一時禁止
読売新聞 3/7(火) 13:31配信

 【ソウル=宮崎健雄、ペナン(マレーシア北西部)=児玉浩太郎】北朝鮮国営の朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省儀礼局は7日、国内のマレーシア国民の出国を一時禁止すると在北朝鮮マレーシア大使館に通報した。

 金正男(キムジョンナム)氏殺害事件を捜査するマレーシア政府に対し、北朝鮮の常とう手段である「人質」で圧力をかける狙いとみられ、両国関係の更なる悪化は必至だ。

 一方、マレーシアのザヒド副首相は7日、在マレーシア北朝鮮大使館の全職員の出国を禁止すると発表した。北朝鮮が国内のマレーシア国民の出国を一時禁止したことへの対抗措置とみられる。


マレーシア首相、北朝鮮を非難-出国禁止措置で応酬
Bloomberg 3/7(火) 13:19配信

マレーシアのナジブ首相は7日、北朝鮮がマレーシア国民の出国を一時的に禁止したことを強く非難した。

同首相は北朝鮮による「この忌まわしい行動はマレーシア国民を事実上、人質とするものであり、全ての国際法と外交基準を完全に無視している」との声明を発表。「われわれの願いは迅速な解決だ」と述べ、対立が「エスカレートするのを避けるため北朝鮮指導部に対し北朝鮮からマレーシア国民の出国を直ちに認めるよう求める」とコメントした。ナジブ首相は北朝鮮にいるマレーシア国民の安全が保証されるまで全ての北朝鮮人のマレーシア出国を阻止するよう警察に指示したと説明。マレーシアは自国民を守るため「必要なあらゆる措置を講じることをためらうことはない」と表明した。

北朝鮮は同日、北朝鮮がマレーシア国民の出国を一時的に禁止したと国営の朝鮮中央通信(KCNA)を通じ発表。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男氏とみられる男性がクアラルンプールで殺害されて以降、両国間に緊張が走っていたが、今回の措置によってさらに緊張が高まっている。

KCNAによれば、マレーシアにいる北朝鮮の外交官と国民の安全が確保されるまで北朝鮮からのマレーシア国民の出国禁止措置を続ける。北朝鮮は問題が「公正かつ迅速」に解決されることを望んでいるとも伝えた。

原題:Najib Accuses North Korea of Holding Malaysian Citizens Hostage(抜粋)


<北朝鮮・マレーシア>相互に出国禁止
毎日新聞 3/7(火) 13:18配信

 【北京・西岡省二、クアラルンプール林哲平】朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省儀礼局は7日、マレーシアに滞在する北朝鮮の外交官と住民の安全が完全に保証されるまで、北朝鮮滞在のマレーシア国民の出国を一時的に許可しないと、平壌のマレーシア大使館に通報した。マレーシアのザヒド副首相兼内相は7日、記者団に対し「マレーシア内の北朝鮮大使館の外交官と職員に対しても出国できない措置を取る」と話した。出国禁止措置は即時発効するという。マレーシアが対抗措置を取ったことで、両国間の緊張がさらに高まることは必至だ。外務省高官によると、ナジブ首相は10日にも閣議を開き在マレーシア北朝鮮大使館の閉鎖について検討する。

 マレーシア警察は金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件に絡み、北朝鮮の大使館2等書記官や高麗航空職員の捜査を進めている。北朝鮮側はこれを阻止するため、自国のマレーシア国民を出国禁止にすることで同警察に措置の撤回を求める立場とみられる。メリカン副外相によると、北朝鮮在住のマレーシア人は11人。

 一方で、北朝鮮当局は北朝鮮在住のマレーシアの外交官や国民については「従来と同じ条件と環境で、正常に活動し、生活できる」と表明した。「両国関係を重んじ、発展させるという善意の立場で、今回の事件を早期・公正に解決することを希望する」と、マレーシア側に軟化を促した。


マレーシア、国内滞在の北朝鮮人の出国禁止=副首相
ロイター 3/7(火) 13:05配信

[クアラルンプール 7日 ロイター] - マレーシアのザヒド副首相は7日、同国に滞在する北朝鮮人の出国を即時禁止すると表明した。

これに先立ち、北朝鮮は、同国内に滞在するマレーシア人の出国を一時的に禁止すると表明していた。北朝鮮の外交官・市民の安全を確保するためとしている。

両国関係は、金正男氏殺害事件を巡って悪化している。


金正男氏殺害 北朝鮮がマレーシア人の出国を禁止 大使追放に報復か
産経新聞 3/7(火) 12:48配信

 【ソウル=桜井紀雄、クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金(キム)正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件に絡み、北朝鮮外務省は7日、事件が「公正に解決」されるまで、北朝鮮国内に滞在するマレーシア人の出国を一時禁じると在朝マレーシア大使館に通告した。朝鮮中央通信が報じた。

 一方、マレーシアのザヒド副首相兼内相も同日、マレーシア駐在の北朝鮮大使館員の出国禁止を発表した。

 マレーシア政府は、正男氏殺害事件で同国政府の批判を繰り返した姜(カン)哲(チョル)駐マレーシア北朝鮮大使を国外追放。北朝鮮も駐朝マレーシア大使の国外追放を通告しており、報復の応酬がエスカレートする様相を見せている。マレーシア大使は既に本国に召還されている。

 マレーシア外務省によると、北朝鮮に滞在するマレーシア人は、大使館員3人と国連職員2人に家族を加えた計11人。一般居留民の有無ははっきりしない。


北朝鮮、在留マレーシア人の出国禁止 マレーシアも対抗措置
AFP=時事 3/7(火) 12:43配信

【AFP=時事】(更新)北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は7日、外務省の発表として、国内に滞在しているすべてのマレーシア人の出国を禁止すると伝えた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏の殺害をめぐって両国の外交関係が悪化する中、これらのマレーシア人が人質に取られる恐れが出てきた。

 KCNAが伝えた外務省の声明では「DPRK(北朝鮮)にいるマレーシア国籍の人はすべて、マレーシアでの件が適切に解決されるまで一時的に出国を禁止される」としている。

 マレーシア政府も同日、自国内にいる北朝鮮大使館員の出国を禁止すると発表した。

 北朝鮮、マレーシアの両国は長年緊密な外交関係を築いていたが、金正男氏がクアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur international Airport)で容疑者の女2人に猛毒の神経剤VXを塗り付けられて殺害されたとされる事件を受け、両国関係は急速に悪化した。

 韓国政府は、金正男氏を暗殺したとして北朝鮮を非難。またマレーシア政府は北朝鮮国籍の容疑者らの聴取を求めていたが、唯一勾留していた北朝鮮国籍の男を先週証拠不十分で釈放した。

 北朝鮮との関係悪化を受け、マレーシア政府は駐マレーシア北朝鮮大使を国外追放処分とした。北朝鮮側も6日、すでにマレーシア政府が事情を聴くために本国に帰国させていた駐北朝鮮マレーシア大使を国外追放処分にすると発表していた。【翻訳編集】 AFPBB News


北朝鮮、マレーシア人の出国を一時禁止 マレーシアも対抗措置
ロイター 3/7(火) 12:37配信

[クアラルンプール/ソウル 7日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)は7日、北朝鮮がマレーシア国民の同国からの出国を一時的に禁止したと伝えた。マレーシアにいる北朝鮮の外交官・市民の安全を確保するためとした。

北朝鮮の外務省が、在平壌のマレーシア大使館に出国禁止の理由を伝え、両国関係の発展のため、速やかかつ公正な問題解決を求めたという。

KCNAは、マレーシアの外交官と国民は、出国が禁止されている間も通常通り職務に従事し生活することが認められていると伝えた。

両国の関係は、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件を巡って悪化している。

これを受け、マレーシアのザヒド副首相は7日、同国に滞在する北朝鮮国民の出国を即時禁止すると表明したが、その後の記者団への説明で、出国禁止の対象は北朝鮮の大使館職員と政府関係者に限ると述べた。

マレーシア外務省筋によると、北朝鮮国内には11人のマレーシア人が滞在しているもよう。内訳は大使館職員が3人、その家族が6人、大使館以外での就労者が2人。

一方、マレーシアに滞在している北朝鮮人は数百人に上るとみられ、大半が学生と就労者。

マレーシアのヌル・ジャズラン・モハメド内務次官は7日、同国警察がクアラルンプールにある北朝鮮大使館を封鎖したと発表した。

ただ午後に入ると、大使館の車道を塞いでいたテープを外し警察車両を移動させた。

マレーシア警察はこの日、金正男氏殺害への関与が疑われ、北朝鮮大使館に身を隠しているとされる、3人の北朝鮮籍の男への聴取を求めていると表明。カリド長官は記者会見で「われわれが大使館に立ち入ることはない。彼らが出てくるのを待つ」と語った。

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