« 尖閣の接続水域に中共海警局15隻と支那漁船300隻以上来襲 海警が領海侵入繰り返す・14 | トップページ | 北朝鮮、今度は弾道ミサイル発射・257 »

2017年11月13日 (月)

北朝鮮、今度は弾道ミサイル発射・256

去る1月6日に核実験を行なった残虐な中世の亡霊・暗黒独裁国家・北朝鮮が、今度は長距離弾道ミサイル発射実験の準備を進めていたが、ついに7日9時31分に発射した。

政府は7日午前、北朝鮮による弾道ミサイル発射を受け、首相官邸で国家安全保障会議(NSC)を開き、国民の安全確保に万全を期すとともに、米韓などと緊密に連携し、北朝鮮に厳しく対応していく方針を確認した。
NSCで首相は、「米国や韓国など関係国と連携し、必要な対応を適時適切に行う」よう求めた。また、首相は関係省庁に対し、(1)落下物などによる被害がないかの確認(2)情報収集・分析の徹底(3)関係国との連携―を指示した。

安倍晋三首相は7日午前、首相官邸で記者団に対し、北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射したことについて「断じて容認できない。明白な国連安全保障理事会決議違反だ。国際社会と連携し、毅然として対応する。国民の安全と安心を確保することに万全を期する考えだ」と述べた。

250番目の記事
251番目の記事
252番目の記事
253番目の記事
254番目の記事
255番目の記事

リンク:韓国、日米より中国傾斜 一帯一路支持…インド太平洋戦略は消極的 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:対北「圧力ツール活用を」 首相、ASEANに訴え - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北有事で感染症対策 厚労省検討、大量難民を想定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北、板門店で脱北兵銃撃 韓国保護、警戒を強化 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:トランプ米大統領、日・豪首相と北朝鮮情勢や貿易について協議 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮国民の生き地獄、脱北者らが明かす粛清、強制収容所、放射能汚染…(上) - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:トランプはアジア歴訪で中国の取り込みに失敗した!元駐韓大使が解説 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<安倍首相>北朝鮮へ圧力 ASEANに連携呼び掛け - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ASEAN>北朝鮮の化学兵器に言及…「重大な懸念」表明 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日中首脳会談 関係改善に向け緊密連携確認か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:対北朝鮮「圧力を最大限に」=ASEANに連携呼び掛け―安倍首相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「北」の亡命兵 境界線で銃撃 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<トランプ氏>「過去の敵は友人」北朝鮮関係改善に意欲 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<北朝鮮兵>板門店で亡命…撃たれ負傷 韓国側が搬送 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日米豪首脳 対「北」連携を確認 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「太っている」ツイートは「ただのリアクション」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:あす実施!「Jアラート全国一斉情報伝達訓練」って何? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮兵士が板門店で韓国側に亡命、北の銃撃で負傷 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:菅義偉官房長官、トランプ米大統領の「金正恩氏と友人に」ツイートを華麗にスルー!? 「引き続き日米、日米韓などと対北朝鮮圧力を強化」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日米豪首脳「揺るぎない結束」=インド太平洋戦略を推進 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮、軍事境界線の板門店で亡命軍人を銃撃 軍人は負傷、韓国側病院へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米WSJ紙、文大統領を激烈批判「信頼できる友人ではない」 韓国メディアは狂乱状態 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:文氏、トランプ氏から握手無視され赤っ恥? ネット「どれだけ嫌われてるんだよ」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮兵が韓国亡命=銃撃受け負傷―板門店 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:新潟で横田めぐみさん写真展=父滋さん撮影、拉致40年 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮の核開発懸念=南シナ海、中国に配慮―ASEAN首脳会議 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日米首脳会談「評価」が多数 FNN世論調査 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:トランプ氏、金正恩氏を「チビでデブ」と なぜ自分を「年寄り」呼ばわり - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:トランプ米大統領、日・豪首相と北朝鮮情勢や貿易について協議 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日中首脳会談「非常に有意義」と菅義偉官房長官 対北で緊密連携へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ASEAN 安倍晋三首相がトランプ米大統領とターンブル豪首相と会談 北朝鮮情勢などで意見交換 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮危機を前にトランプ大統領に読ませたい珠玉の一冊 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ASEAN>安倍首相、対北朝鮮で連携呼びかけ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ASEAN>「大量破壊兵器に懸念」議長声明案 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

韓国、日米より中国傾斜 一帯一路支持…インド太平洋戦略は消極的
11/14(火) 7:55配信 産経新聞

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、マニラで中国の李克強首相と会談した。11日の習近平国家主席との会談に続くもので、韓国で本格的な関係修復に期待も高まっているが、早速、双方の発表に食い違いも表面化。文氏が中国の経済圏構想に支持を表明したと伝えられるなど、中国への傾斜と日米との足並みの乱れも懸念される。

 韓国の聯合ニュースによると、李氏は文氏との会談で「中韓関係は寒い冬が過ぎ、温かい春を迎えられるようになった」と指摘。経済協力などを速やかに正常化させるよう最善を尽くすことで文氏と一致した。

 習氏との会談についても韓国政府は「習氏が『よい始まり』だと評価し、和やかで虚心坦懐(たんかい)とした雰囲気だった」と説明し、関係修復を印象づけようとした。

 だが、中国の官営メディアは別の側面に力点を置いた。米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備問題で「習氏は中国の立場を繰り返し、韓国に責任ある態度を求めた」と報じた。THAADは「議題にならない」との韓国側の予想を裏切り、文氏は「中国を狙ったものではない」と改めて釈明を迫られたという。

 韓国側が会談の成果として発表した文氏の12月の訪中も、中国側は発表で触れず、康京和(カン・ギョンファ)外相の今月の訪中だけを取り上げた。

 中国外務省は、文氏が習政権の現代版シルクロード経済圏構想「一帯一路」を支持し、積極的参加を表明したとしている。一方、文政権は、トランプ米大統領が中国に対抗し、文氏との会談で参加を呼びかけた「自由で開かれたインド太平洋戦略」に、大統領府高官が「不同意」を示すなど消極的な姿勢を見せている。

 日本海で実施中の米原子力空母3隻との訓練についても、韓国側が日本の自衛隊との共同訓練を拒否したと伝えられた。中国との関係改善の前提として、文政権が表明した「日米韓は軍事同盟に発展しない」といった“約束”に引きずられ、日米より中国に傾斜する結果を招いている。

 韓国の保守系紙は「外交政策に自ら足かせをするアマチュア的行動だ」と批判している。


対北「圧力ツール活用を」 首相、ASEANに訴え
11/14(火) 7:55配信 産経新聞

 【マニラ=田北真樹子】安倍晋三首相は13日、フィリピンの首都マニラで日本・東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席した。首相は核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対し、輸出入の規制や人的往来の制限などを強化するよう求めた。ASEAN側は北朝鮮の核・ミサイル開発は脅威であるとの認識を示した。

 首相はまた、ASEAN各国が北朝鮮と外交関係を持つことを踏まえ「北朝鮮は制裁回避のために交易ルート、金融ネットワークの一部としてASEAN地域を利用してきた。圧力ツールの活用が徹底されることを期待する」と述べた。

 中国が強引な海洋進出を進める南シナ海問題に関し、首相はASEAN側の紛争回避のための外交努力を評価した。力による現状変更などに対しては「国際社会全体がしっかり声を上げ続ける必要がある」と強調した。

 また、ASEANに民主主義や法の支配、市場経済が根付いていることを評価した上で「これからの50年、インド洋と太平洋の2つの海に面するASEANがこれまでの発展を土台に、法の支配に基づき国際秩序を発展させるために自由で開かれた世界とともにリードしていくことを期待する」と述べた。

 安倍首相はこのほか、メコン川流域5カ国との日・メコン首脳会議にも出席。ブルネイ、フィリピン両国の首脳と2国間会談も行った。


北有事で感染症対策 厚労省検討、大量難民を想定
11/14(火) 7:55配信 産経新聞

 緊迫する北朝鮮情勢を受け、厚生労働省が有事に伴い大量の難民が日本にやってきた場合の感染症対策について検討を始めたことが13日、分かった。今年度中をめどに研究班が対策案を取りまとめ、国は医療体制や医薬品の整備などにつなげる方針だ。厚労省によると、北朝鮮からの難民を想定した感染症対策の研究は初めて。

 核開発やミサイル発射を繰り返す北朝鮮で有事が起きた場合、大量の難民が発生し、その一部が日本にやってくる可能性がある。研究班は、北朝鮮から数万人の難民が日本にやってくるとの想定で対応策を検討。研究対象として、(1)北朝鮮で発生している感染症の把握(2)難民保護施設などで集団感染が起きた場合の対応(3)予防接種対策-などが挙がっている。

 世界保健機関(WHO)の報告によると、北朝鮮では蚊が媒介する感染症「マラリア」など、日本では流行していない感染症が起きている。また、国民への予防接種が十分でない恐れがあり、はしか(麻疹)や風疹、ウイルス性肝炎など予防接種で防げる感染症が保護施設などで流行する恐れもある。そのため、研究班は国内で準備すべき予防接種の種類や医薬品の量などを検討する。

 北朝鮮有事に備えた研究は、感染症などの発生を把握する「感染症サーベイランス」の改善や強化について平成27年度から研究している厚労省研究班の新たなテーマとして今月、追加された。


北、板門店で脱北兵銃撃 韓国保護、警戒を強化
11/14(火) 7:55配信 産経新聞

 【ソウル=名村隆寛】朝鮮半島の南北軍事境界線がある板門店で13日午後、北朝鮮の兵士1人が韓国側に越境し亡命した。北朝鮮は逃走する兵士を銃撃。兵士は負傷し、韓国領内に緊急搬送され治療を受けている。韓国軍合同参謀本部が発表した。

 韓国軍によると、兵士は板門店の共同警備区域(JSA)北側の「板門閣」の前方にある北朝鮮の哨戒所から、韓国側施設である「自由の家」に向かって逃走した。

 聯合ニュースが合同参謀本部の関係者の話として報じたところでは、事件が起きたのは同日午後3時31分ごろで、兵士は軍事境界線から南側約50メートルの場所で同56分ごろ、流血し倒れていたところを保護された。銃撃で肘と肩を負傷しているという。

 事件直後、南北間での交戦などは起きず、北朝鮮側に目立った動きはないという。韓国軍では亡命した兵士の回復を待ち、身元確認を進めるとともに、亡命の動機や背景を調べる。韓国軍は北朝鮮の挑発に備え、警戒態勢を強化している。

 北朝鮮が核・弾道ミサイルによる挑発を続ける中、トランプ米大統領は先週訪韓し、韓国国会での演説で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権を強く批判。米韓連合軍も北朝鮮への警戒を高めていた。

 JSAは約800メートル四方の区域で、南北双方から当局の許可を受けた観光が可能。板門店での北朝鮮側からの亡命は2007年以来。1984年には北朝鮮側から観光に訪れていたソ連(当時)の大学生が軍事境界線を南側に越え、南北間で銃撃が発生。韓国軍兵士1人と北朝鮮の兵士3人が死亡した。


トランプ米大統領、日・豪首相と北朝鮮情勢や貿易について協議
11/14(火) 6:21配信 ロイター

348
 11月13日、トランプ米大統領は、フィリピンのマニラで安倍晋三首相、ターンブル豪首相と会談し、北朝鮮情勢や貿易について協議したと明らかにした。(2017年 ロイター/Aaron Favila)

[マニラ 13日 ロイター] - トランプ米大統領は13日、フィリピンのマニラで安倍晋三首相、ターンブル豪首相と会談し、北朝鮮情勢や貿易について協議したと明らかにした。大統領は、貿易に関する交渉で「多くの」進展があったと述べた。

メディアが三者会談の会場から退出する前、ターンブル首相は北朝鮮の「無謀さ」を止める必要があると述べた一方、安倍首相は北朝鮮問題で地域の平和と安定を確保することが喫緊の課題だと語った。

米ホワイトハウスは会談後、「3首脳は朝鮮半島の非核化に向け北朝鮮に対する最大の圧力を維持することを再確認した」とする声明を発表。北朝鮮に対する抑止と防衛を強化するための協力拡大について協議したことも明らかにした。

ホワイトハウスによると3首脳はこのほかインド洋・太平洋地域における「自由で開放された」通商の必要性、および「公正で互恵的な通商を追求する必要性」についても意見を交換した。

トランプ大統領は「米国第一主義」を唱え環太平洋連携協定(TPP)交渉から離脱。残る11カ国は米国抜きで交渉を進めている。


北朝鮮国民の生き地獄、脱北者らが明かす粛清、強制収容所、放射能汚染…(上)
11/14(火) 6:00配信 ダイヤモンド・オンライン

 北朝鮮問題は、核開発に歯止めをかければいいというわけではない。むしろ、国民への深刻な人権侵害を食い止めるため、人道的な見地から対話路線を進めるほうが先決ではないか。脱北者らが明かす、北朝鮮国民の悲惨な現状を通じて、国際社会が何をすべきかを考えたい。(ジャーナリスト・嶋矢志郎)

● 国家ぐるみの隠蔽体質 北朝鮮の「人権侵害」事情

 トランプと金正恩と言えば、今や当代きっての規格外の男たちである。核のボタンを今にも押しかねない過激な口調での牽制は、不毛の応酬であり、世界の緊張感をいたずらに煽っている。一方で、彼らの応酬は一触即発の危機を生まないとも限らないため、目が離せない状況が続く。

 しかし、北朝鮮をめぐる国際社会の喫緊の課題は、核開発に歯止めをかけて、非核化へ誘導できれば、それでよしとするだけでは済まされない。核開発による先軍政治の陰で、政権トップによる国民への深刻な人権侵害が暴走の一途を辿っている。

 その実態を白日の下に晒し、一刻も早く国民生活の改善・救済のために手を打っていく、いわば人道的な介入の方が急務であり、先決ではないのかと筆者は考えたい。人間の安全保障上、国際社会には人権蹂躙で虐げられている人々を「保護する責任」があり、見て見ぬふりは許されないからである。

 国連の関係諸機関は、北朝鮮問題が国際的にクローズアップされている今こそ、国家権力による自国民への人権犯罪の責任を徹底的に追及すべきである。北の非核化へのアプローチも、軍事的な圧力で追い込むだけでなく、政権トップへの訴追手続きを加速する一方、無辜の国民を恐怖と束縛から解放し、人間としての尊厳と自由を早急に取り戻せるよう、手を差し伸べていくといった人道的な平和外交による対話路線の方が、結果として有効であり、早道ではないだろうか。

 とりわけ、国際社会は北朝鮮に対し、限りある国家予算の使い道を核開発の先軍政治から国民生活の改善、向上へと向けさせ、経済発展を見据えた国策の大転換を促し、誘導していく絶好の機会を迎えている。

 金正恩は3度目の核実験を強行した翌月の2013年3月に、経済発展と核開発を並行して進める「並進路線」を打ち出していたが、経済発展を置き去りにしてきている。経済発展には国際社会との対話が不可欠であり、それには非核化を宣言することが近道で、「並進路線」は元来、核と経済が両立し得ないことを思い知らせていく必要がある。

 そんな北朝鮮の「人権状況」は、現在どうなっているのか。徹底した秘密主義の厚い壁に阻まれて、その実態を垣間見ることさえ容易ではない。すべては国家機密であり、海外はもとより、国内にも漏らされることなく、事実は闇から闇へと葬られている。

 しかし、漏れるはずもない機密情報こそ必ずや漏れてくるものである。主に脱北者をはじめ、北の深奥部に特殊な情報ネットワークを持つごく少数の情報通の手によって、いわば「地獄耳」の耳元には伝播してくるものである。

 今回筆者は、北朝鮮事情に詳しい複数の情報通にアプローチして、北で深く潜行している、救い難い人権侵害の恐怖の実態を知った。その非情で凄惨な実態を紹介しながら、筆者なりの問題意識を読者諸氏に投げかけていきたい。

● 韓国の高官に聞いた 張成沢が粛清された真の理由

 まずは、独裁者の金正恩朝鮮労働党委員長が、身内や政府高官に対し、いかに「粛清」を乱発、行使しているかをお伝えしよう。その実態はおぞましい限りである。金正恩以外は、親族であろうが側近であろうが、決して安泰ではない。民主的な手段である法的な裁きを介することもなく、問答無用で粛清されていく恐怖と暗黒の世界が広がっている。

 たとえば、筆者はある韓国の高官から、北で現実に行使された「大粛清」の生々しい様子を聞いた。彼は、金ファミリーをよく知る北の元幹部が韓国に亡命した際に事情を聴取して、その実相を知るに至ったという。

 金正恩は2013年夏、金正日総書記の妹婿で、伯父でもある最側近の張成沢・党行政部長(当時)を突如、公開処刑した。処刑の方法には諸説あるが、機関銃で全身を穴だらけにした上、犬に食わせる残忍なものであったと、ごく一部の内外メディアが伝えている。

 この情報は事後に世界中に知れ渡ったが、実はこのとき、張成沢だけでなく、張の過去の「ある一件」を知る立場の幹部や関係者たちも一網打尽で処刑されており、その処分者数は総勢3000人に及んだ、とされている。

 真相は、金正恩の妻・李雪主が張の元愛人であったからだという。張成沢は、妻の金敬姫(金正日の実妹、金正恩の叔母)を介して金正恩に李雪主を紹介。その後李雪主は妊娠して、2人は極秘に結婚。李雪主は長女・主善と次女・主愛を産んだ。ところが金正恩は、李雪主夫人を表舞台に頻繁に連れ出し、その存在が国内外に知れ渡る過程で、周囲で噂されていた李雪主夫人と張との過去の一件を耳にすることとなる。激怒した彼は、その過去を大量粛清で抹殺したかったに違いない。

 そのこともあってか金正恩は、今年に入り、李雪主夫人とは別の女性に男児を産ませている。逆上した夫人は直ちにその男児を奪い取り、自分の息子として育てることを宣言して、生みの母親を粛清したという。韓国の国会では今年8月下旬になってから、国家情報院が「北の李雪主夫人に3人目の子どもが産まれた」と報告しているが、実情は違うのだろうか。

 韓国の高官が脱北者から聞いたとするこれらの話の真贋を、筆者が判断することは難しい。ただ、もし事実だとすれば、粛清された側にもそれなりの理由があったとはいえ、親族をここまで情け容赦もなく粛清できるものだろうか。にわかには信じ難い顛末である。指導層のこのような行為が国民の耳にどこまで届き、流布しているかは知る由もないが、万が一にも知れ渡れば、恐怖と暗黒の管理社会に絶望していくに違いない。

● 突然側近が消えて行く 不可解な日常風景

 労働党や人民軍の幹部をはじめ、いわば側近たちも政権トップと接触する機会が多いだけに、その日の気分や逆鱗に触れただけで、突然粛清の指示が発せられ、消されていく。そんな劇画のような記述が、北朝鮮に関する市販本の中で平然と紹介されていること自体、衝撃的である。赤裸々な記述が不特定多数の読者の目に触れ、心に焼き付けられて流布していくとは、異常な事態である。

 金正日の専属料理人として13年間、金ファミリーに仕えてきた藤本健二氏は、著書『北の後継者キム・ジョンウン』(2010年、中公新書ラクレ)の中で、ある宴会の席上で「奴らを撃ったのか」「はい、昨日撃ちました」というさりげない対話を耳にして、震え上がったと述べている。軍内部の不満分子を一度に二十数人も処刑した際の立ち話であったという。

 別の宴会では、大将の1人である金明国が「戦争が始まってもお守りします。地下室も完成しました」という趣旨の発言を立ち聞きして以来、彼が宴会に出てくることはなかったとも書いている。「地下室」とは核シェルターのことで、国家機密を公開の場でバラしてしまったお咎めを受けたのではと見ている。

 朝鮮半島情勢に強いジャーナリストの五味洋治氏によると、2011年12月の金正日総書記の葬儀にまつわる不可解なエピソードも恐怖である。本件は、彼の著書『金正恩を誰が操っているのか―北朝鮮の暴走を引き起こす元凶―』(2013年、徳間書店)の中で「側近たちが消えていく謎」として紹介されている。

 2011年12月の金正日総書記の葬儀で、霊柩車の左側に寄り添った軍人4人がその翌年、相次いで地位を外され、消えていったという謎めいた話である。4人とは、李英鎬人民軍総参謀長をはじめ、金永春人民武力相(国防相)、金正覚総政治局第一副局長、禹東則国家安全保衛部第一副部長である。

 彼ら4人は、翌12年4月から11月にかけて相次いで解任され、その後の消息が不明であるという。いずれも金正恩が政権トップに就いた直後に、自ら信頼を寄せて推挙した軍部の幹部たちだが、彼らは金正恩の「疑心暗鬼」の犠牲になったと見られる。

 金正恩が政権を握って以来、最も恐れているのは、身の回りの幹部や側近の手による暗殺である。少しでも反逆の恐れがあれば、それが事実であれ思い過ごしであれ、直ちに粛清する。金正恩が政権の座についてからのわずか5年間で、粛清した総数は幹部や側近だけで340人超と言われている。

 この中には、今年2月にマレーシアのクアラルンプール国際空港で暗殺された異母兄の金正男もいる。前述の韓国の高官によると、遺体を引き取りたいという遺族の懇願を無視して、北朝鮮に強制送還された金正男の遺体は、残忍な手口で処分されたという。

 一部の報道によると、身を隠している故金正男の長男・キムハンソル(22歳)氏の暗殺計画もすでに進行中で、そのために編成された特殊部隊が世界中で暗躍しているという。中国の国家安全部は、このほどその暗殺工作員グループの一味を北京で逮捕している。幹部や側近たちも、非情で残虐な人権犯罪を繰り返し見せつけられては恐怖におののき、ひたすらひれ伏して、わが身を守るのが精一杯だろう。

● 北朝鮮国民が最も恐れる 「政治犯」と「連座制」

 金ファミリーの身内や政府高官だけではない。一般の国民はもっと悲惨な目に遭っている。金ファミリー3代にわたる独裁政権が国民に強要してきた、非人道的で常軌を逸した人権侵害の状況も深刻である。

 1つ目は、国民が最も恐れる「政治犯」と「連座制」について。政治犯とは一般に、体制に逆らう危険分子と見なされることであり、連座制とはある犯罪に手を染めた人と関わりのある人が共同責任を負わされ、処罰されることだ。

 1980~90年代に北朝鮮の政治犯収容所の警備員(看守)として勤務したあと脱北し、北の人権侵害がいかに凄惨で救い難いものかを告発してきた安明哲さんによると、政治犯とは名ばかりで、その際限のない恣意的な乱発・乱用が目にあまるという。

 いつ何時、どんなことで「政治犯」の烙印を押されるか、油断も隙もない日常だ。当局の指示・命令に逆らう者はすべて政治犯となり、一族郎党までが全員、処罰の対象となる。北朝鮮では国民を強制労働に動員して働かせる指示・司令が日常茶飯事に飛び交い、それに逆らえば本人だけでなく、家族ぐるみで政治犯収容所に収監されるという例も珍しくない。

 国民にとって、収容所はまさに「生き地獄」。その生々しい実態は、国連の北朝鮮人権調査委員会(COI)が2013年3月から約1年がかりで調査し、2014年2月に発表した372ページに及ぶ最終報告書から詳しくわかる。安さんはその作成に協力、尽力した1人だ。

 同報告書は、全国に配置された政治犯収容所で過酷な強制労働を強いられてきた元収容者をはじめ、拷問や虐待を受けて逃れてきた脱北者、非情な処刑を実行してきた元刑務官など、被害・加害双方の当事者300人以上から生の証言を集めた聞き取り調査が中心となっており、信憑性が高い。

 内容は、拉致や誘拐をはじめ、一族抹殺、拷問や性的虐待、奴隷化、公開処刑、さらには人種や宗教による差別など、あらゆる人権犯罪を具体的に列挙している。ただ、秘密大国の徹底した隠蔽主義に阻まれて、当局への聞き取り調査が不可能であったため、人権状況に関する全国レベルの全容が全く把握できていない点では、画竜点睛を欠いている。

 たとえば、政治犯や連座制の発生件数をはじめ、政治犯収容所の数、収容者や死者の累計総数、被害者の年齢構成・男女比・飢餓状態・疾病率、さらにそれらの時系列推移など、当局にとって「不都合な真実」はすべて闇の中である。

● 強制収容所の政治犯は 死んだ後も人間扱いされない

 実際に、政治犯収容所の生活はどのようなものなのか。同報告書によると、その多くは人里離れた山岳地帯の荒地に立地しており、収容者が容易に脱走できない仕掛けが何重にも仕組まれているという。周囲を高い壁で囲み、有刺鉄線を張り巡らし、高圧電流が流れている。壁際には落とし穴や地雷も埋められている。

 収容所には多数の監視所や検問所があり、自動小銃を携帯した看守が見張っている。収容者の収容所内の移動は厳しく制限されており、許可なく周囲の壁に近寄ることはできない。

 >>(下)に続く

嶋矢志郎


トランプはアジア歴訪で中国の取り込みに失敗した!元駐韓大使が解説
11/14(火) 6:00配信 ダイヤモンド・オンライン

347
中国で握手を交わす米トランプ大統領と中国の習近平国家主席 Photo:AFP/AFLO

 11月5日から、日本、韓国、中国を相次いで訪問、APECやASEAN首脳会議にも出席した米トランプ大統領。アジア歴訪の最大の狙いは、中国の取り込みだった。しかし、結果を見る限り中国は姿勢を変えておらず、失敗したと言えそうだ。

 米トランプ大統領のアジア歴訪は、11月5~7日の日本訪問に始まり、7~8日に韓国、8~10日に中国を回った後、10~12日にベトナムで開かれたAPEC首脳会議に出席、12~14日にはフィリピンで開かれたASEAN首脳会議に出席するなど、実に精力的であった。

  日本政府内では、冬に入って国際社会からの制裁の影響が大きくなり始めると、それに伴って北朝鮮が対外的な強硬姿勢を強めるのではないかとの見方が多い。今後、北朝鮮の核ミサイル開発が進めば、米国も決断を迫られることになり、米朝間で緊張が高まる可能性がある。

 そうした状況にあって、トランプ大統領としては、北朝鮮問題をめぐって日米韓の連携を強化した後、中国の取り込みを目指したのであろう。だが、結論を先に述べると、中国との間で北朝鮮包囲網の強化こそ同意できたものの、中国の基本的なスタンスを変えるまでには至らなかった。

 したがって、北朝鮮に対する今後の対応は、より難しい選択が迫られることになったと言えるかもしれない。

● 軍事的なオプションの 内容についても議論

 それではまず、トランプ大統領が訪問した各国での状況を見ていこう。

 まずは日本。「軍事オプションを含むあらゆる選択肢がテーブルの上にある」と述べるトランプ大統領を、安倍晋三首相は100%支持するなど、北朝鮮への対応にあたって日米間では大きな違いはない。今回の会談でも、「北朝鮮に最大限の圧力をかける」「日米韓の連携を図る」「中国に対応を働きかける」といった方針を確認している。

 安倍首相は、今回の訪日にあたって、少人数で話し合える場をできるだけ増やすよう指示していた。その結果、首脳会談以外にもゴルフや食事会として4回、自動車の中でも会談するなど、緊密な協議が行われた。

 ゴルフ場の会談で、トランプ大統領が、北朝鮮問題は「解決する、解決するまでやる」と言ったのは本音を語ったのであろう。これを受けた6日の晩さん会後、安倍首相は「トランプ大統領が北朝鮮にどう対処しようとしているのか、だいぶ見えた感じがする」と述べている。

 特に日本として知りたいのは、米国が軍事行動に踏み切るのか、その場合どのようなオプションがあるかであった。共同記者会見で軍事行動を仮定した質問も出たが、トランプ大統領は明確には答えず、日本政府関係者も「具体的なやり取りは控えたい」と述べるにとどめている。

 しかし、日本経済新聞によれば、日米外交筋は議論したことを認めている。また、マクマスター大統領補佐官も「同盟国との間で軍事的な努力の可能性を話さないのは無責任」だとしている。他方、有事の際に在韓邦人を退避させる方策については、今回の会談では出なかったものの、水面下では具体的に話し合っているという。

 今回、トランプ大統領は拉致被害者家族とも面会した。拉致問題は、核ミサイル問題と同時に、包括的に解決しなければならない問題だ。国際社会の関心が北朝鮮の核ミサイル問題に集中している中で、今回の面会を通じて拉致問題の重要性について訴えることができたことは重要なポイントと言える。

● 訪韓前に中国と連携強化する 文政権は「信頼できない友人」

 次にトランプ大統領が訪れた韓国では、連携こそ何とか保つことができたものの、立場の違いも残った。

 米韓両国の首脳は、北朝鮮が自ら核を放棄し、真摯な対話に応じるまで最大限の制裁と圧力を加える方針を再確認。トランプ大統領は、「北朝鮮の核・ミサイル問題の平和的解決を目指す方針で一致」したと述べ、「米国と同盟国の防衛のために必要なら、比類なき軍事力を最大限活用する用意がある」と語った。

 トランプ大統領は韓国の国会演説で、「朝鮮戦争後の再興で、韓国は偉大な国の一つに成長した」とたたえる一方、北朝鮮は「誰も住むに値しない『地獄』だ、『カルト国家』だ」と酷評している。そして、「核で脅迫する、ならず者政権に世界は寛容ではいられない」「力による平和を求めていく」「われわれを甘く見るな。われわれを試そうとするな」と軍事行動も辞さない立場を明らかにしている。

 また、「北朝鮮の残酷な政権を孤立させるため、責任ある全ての国々が力を結集させなければならない」「いかなる形でも北朝鮮を支援してはいけない」として国際的な連携を求めている。

 ただ、トランプ大統領は「北朝鮮にとっては対話の席につき、取引をするのが道理だ」と「対話」に含みを持たせるなど、韓国側にも一定の配慮を示した。これは、韓国との“結束”を演出する意図があったものと思われる。

 というのも、トランプ大統領の訪韓に先立つ10月31日、韓国は中国との関係改善で合意しているからだ。

 この中で韓国は、THAAD(地上配備型迎撃ミサイル)については北朝鮮の弾道ミサイル迎撃が目的であって、第三国を狙ったものではなく、中国の安保を脅かすものではないとの立場を示し、中国もこれを留意した。

 中国にとってみれば、トランプ大統領の歴訪前に、「平和解決路線」で一致する韓国との“連携”を演出したかったのであろう。事実、中国側の発表では、韓国から「米国のミサイル防衛システムに加わらない」「韓米日の安保協力を軍事同盟に発展させない」「THAADの追加配備をしない」との立場表明があったとしている。

 米国は、このような内容で中国との関係改善に動いた文在寅政権に対する不信感をぬぐい切れてはいない。三つの「ノー」に対する懸念を持っているものの、過剰反応によって北朝鮮や中国を利する事態を避けたいとの思惑から、表立った反応は示していないのであろう。

 しかし、ウォールストリートジャーナル(WSJ)紙は、文大統領について「信頼できない友人」であり、最近の言動を見る限り米国の政策に逆行していると批判している。

 トランプ大統領を招いての公式晩さん会には、日本に対して公式謝罪と法的賠償を求めるなど、厳しい主張で知られる元慰安婦の李容洙氏が招待された。また、領有権をめぐって日韓が争っている竹島(韓国では独島と呼んでいる)で採れた「独島エビ」使ったチャプチェも出された。

 日本政府は、慰安婦については「適切でない」と強く抗議、独島エビについても「受け入れられない」と反発した。河野太郎外相も、APECで韓国側出席者に抗議した。これに対し、韓国外交部報道官は「問題提起するのは適切ではない」と一蹴した。

 こうした晩さん会の趣向は、外交部と相談せず、大統領府の独断で行ったものだったようだ。外交部の林聖男(イム・ソンナム)第1次官は国会に呼ばれ、「このようなメニューが問題になるとは予想しなかった」と答弁している。TPOをわきまえず、このような不思議な行動をとることは以前にもあったが、現在の韓国の政権中枢部は特に革新思想に染まった人々が多く、そうした人々がこのような問題を起こすのだろう。

 また、トランプ大統領の訪韓中、大規模な反米集会が行われたが、これは220以上の革新系市民団体が共催するものであり、北朝鮮の意向に沿ったものである。

●  中国の姿勢を変えることできず 「習近平国家主席は強かった」

 韓国の次に訪れたのは中国。米中首脳会談は、中国共産党大会が終了して最初の首脳会談である。

 中国は、北朝鮮が核を持つことは中国にとっても危険であるばかりか、核ドミノにつながりかねない、日米韓を結束させ中国の外交にとってマイナスであるといったさまざまな理由から好ましく思っていなかった。このため、共産党大会以降、北朝鮮に対してどのような姿勢で臨むのか世界的に注目されており、今後の北朝鮮問題を占う大きな分水嶺になると考えられていた。

 そうした中で開かれた米中首脳会談では、北朝鮮への圧力を継続して核兵器を放棄させ、完全非核化する方針で一致した。一方で、習国家主席は、「国連制裁を引き続き全面履行する」「北朝鮮籍を持つ人の銀行口座規制や、中朝間の交易を制限する」と言いつつも、「問題は対話によって解決すべきである」「制裁の効果が出るには少し時間がかかるが、北朝鮮は制裁の痛みを十分に感じている」と主張した。

 これに対し、トランプ大統領は「時間は少ない。早く行動せねばならない」と反論したが、中国は耳を貸さなかった。その結果、米中両国は、国連制裁決議を含めた制裁を強化することで当面は同じ方向を見て進むことになりそうだが、外交関係者の多くは、いくら制裁を強化しても北朝鮮は核ミサイルを放棄しないと見ており、いずれ北朝鮮がICBM(大陸間弾道ミサイル)を実戦配備したタイミングなどで溝が露呈するのではないかと見ている。

 また、日経新聞によれば、複数の外交筋の言葉として、中国は金正恩政権後など北朝鮮の「将来シナリオ」について、米側と協議することを拒み続けているようである。北朝鮮の耳に入り、暴発するのを恐れているからだ。中国が北朝鮮情勢に対し肯定的な役割を果たすためにはこうした議論は不可欠であり、可及的速やかに議論を開始してほしい。

 こうした状況もあって、トランプ大統領は28兆円もの商談がまとまったにもかかわらず、終始、仏長面だったという。習国家主席の演説では腕を組み、同氏をにらみつける場面もあり、会談での激しいやり取りをうかがわせた。

 中国でのもてなしは、世界遺産の故宮を貸し切っての「超国賓」級のものであった。トランプ大統領も、会談前日は終始上機嫌でツィッターにも投稿していたが、中国はこうしたもてなしにたけていることを理解すべきであった。ワシントンポスト紙は、「トランプ大統領は中国から譲歩を引き出したいと望んでいたが、共産党大会を経て権力基盤を固めた習国家主席は強かった」と報じている。

● 中国が変わらなければ 制裁をさらに強化するしかない

 トランプ大統領のアジア歴訪を受け、北朝鮮問題は今後どうなるのかと言えば、事態はますます流動的になったと思わざるを得ない。

 北朝鮮は、石炭増産や電力供給量の拡大など、自給自足に力を入れている。金正恩委員長も、9月からは農場や生産現場に足を運ぶ姿が相次ぎ伝えられている。しかし、「自立経済」の強化は、制裁を覚悟で核開発を進める意思の表れでもある。現にサイバー攻撃を多用するなど、核・ミサイル開発資金の確保に躍起となっている。

 北朝鮮はこの50日間ほど核・ミサイルによる挑発は控えているが、それは米軍の朝鮮半島集結など北朝鮮にとって危険な状態が続いているからであり、今後は核ミサイル実験を強化しても不思議ではない。

 北朝鮮の「労働新聞」は、「核・ミサイル開発が最終完成のための目標が達成された段階であるとし、非核化など夢にも考えるな」と述べており、いくら国際社会が制裁による国際的な包囲網を強化しても、北朝鮮は核ミサイルを放棄しないだろうと、多くの外交筋は見ている。

 これに対し米国は11~14日、朝鮮半島近海で、原子力空母「ロナルド・レーガン」「セオドア・ルーズベルト」「ニミッツ」3隻による米韓・日米合同演習を行う。米国NBCテレビは、「戦争せずに降伏するか、戦争して降伏するかの選択しかないとのメッセージを送るため」との政府筋の解釈を伝えている。

 だが、今後も中国の対応に変化がなければ、当面の間できることは、北朝鮮に対する経済制裁を確実に履行してさらに強化する、もしくはAPECやASEAN首脳会議のような「国際会議の場」を活用して北朝鮮包囲網をさらに狭めていくことしかないのではなかろうか。

 その間に、北朝鮮国内で政権に変化が起きればいいのだが。

 (元在韓国特命全権大使 武藤正敏)


<安倍首相>北朝鮮へ圧力 ASEANに連携呼び掛け
11/14(火) 1:11配信 毎日新聞

 【マニラ朝日弘行】安倍晋三首相は13日夜(日本時間同日夜)、マニラで日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)との首脳会議に出席した。北朝鮮問題に関し、「圧力を最大限まで高め、北朝鮮側から『核・ミサイル開発を断念するので話し合いたい』と言ってくる状況に追い込むべきだ」と呼びかけた。

 また「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序を発展させるため、世界をともにリードしていくことを期待する」と述べ、ASEANとの連携に期待を表明。南シナ海の紛争解消を目指した「行動規範(COC)」の策定交渉に関し、「中国とASEANの対話の進展を歓迎している。実効的なCOCの早期策定を期待する」と語った。

 首相はカンボジアなどメコン川流域5カ国との首脳会議にも臨んだ。


<ASEAN>北朝鮮の化学兵器に言及…「重大な懸念」表明
11/14(火) 1:09配信 毎日新聞

 【マニラ西脇真一、福岡静哉】東南アジア諸国連合(ASEAN、加盟10カ国)首脳会議が13日、マニラで開かれ、中国が進出を強める南シナ海問題や、ミャンマーの少数派イスラム教徒「ロヒンギャ」が難民化している問題などが取り上げられた。毎日新聞などが入手した議長声明案によると、北朝鮮に対しては「核兵器や化学兵器、弾道ミサイル技術を含む大量破壊兵器開発の進展」について、重大な懸念を表明。一方、ロヒンギャ問題については人権問題に言及せず、ミャンマー西部ラカイン州北部で「緊急支援が必要」と訴える内容にとどまっている。

 声明は首脳会議閉幕後に発表される予定で、関係国は最終的な文言の調整を続けている。

 声明案によると、北朝鮮に対する批判は、核・ミサイル開発だけでなく、4月の首脳会議の議長声明になかった「化学兵器」にも言及。「大量破壊兵器開発の進展」は「地域全体の平和と安定にとって深刻な脅威になっている」と指摘した。そのうえで「国連安全保障理事会決議で課せられた義務を直ちに完全に履行するよう強く促す」と、北朝鮮に求めている。

 「化学兵器」に言及したのは、今年2月にマレーシアで北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が猛毒の神経剤VXで殺害された事件を念頭に置いているとみられる。

 一方、声明案には「ロヒンギャ」という単語はなく、自然災害の被災地など緊急支援が必要な場所の一つとして「ラカイン州北部の被害を受けた地域社会」と触れただけで、被害の原因については言及していない。

 ラカイン州では8月末にロヒンギャの武装勢力と治安部隊の衝突が起き、70万人を超すロヒンギャが隣国バングラデシュへ逃げ込んだ。国連や国際人権団体は、「民族浄化の典型例だ」(国連人権高等弁務官)と、ミャンマーを批判してきた。

 声明案は、衝突の明記を避けることでミャンマーに配慮し、ASEAN域内の結束を図ろうとしているとみられる。ASEANは9月に加盟国外相の懸念を示した議長声明を発表したが、その後、イスラム教徒が多数派を占めるマレーシアが反論声明を出すなど、域内で不協和音が出ていた。

 首脳会議にはミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問兼外相も出席。ASEAN関係者によると、スーチー氏は問題解決に向けた政策などを紹介し「具体的成果を出すために政府は積極的に取り組む用意がある」と語った。


日中首脳会談 関係改善に向け緊密連携確認か
11/13(月) 23:44配信 ホウドウキョク

安倍首相は13日、訪問先のフィリピンで、中国の李克強首相と会談し、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への対応や、両国の関係改善に向けて、緊密に連携していくことを確認したものとみられる。
安倍首相は「戦略的互恵関係のもと、関係改善を力強く進めていきたい」と述べた。
会談の冒頭、李首相は「最近、中日関係には、積極的な変化があらわれている。その関係改善の勢いを、強固にしていかなければならない」と述べた。
安倍首相も「さらなる関係改善に向けて、力強い勢いがあるのは事実だ。この動きを安定的、着実なものにするため、ともに努力していきたい」と応じた。
会談で安倍首相は、北朝鮮への圧力を高めるには、中国の協力が不可欠だとの考えを伝えたとみられる。
そのうえで、朝鮮半島の非核化が、両国の共通の目的であることを確認し、連携を強めていくことを確認したものとみられる。
また、経済的な協力を進めるため、両首脳は、中国が提唱する「一帯一路」の経済圏構想についても、意見を交わした可能性がある。
安倍首相は、11日には、ベトナムで習近平国家主席と会談しており、一連の外国訪問中に、中国の首脳2人と続けて会談するのは異例。


対北朝鮮「圧力を最大限に」=ASEANに連携呼び掛け―安倍首相
11/13(月) 22:51配信 時事通信

346
日本と東南アジア諸国連合の首脳会議が13日、マニラで開かれた。安倍晋三首相(左から5人目)は、北朝鮮への対応について「あらゆる手段で圧力を最大限まで高めていく」と訴え、各国に連携を呼び掛けた。

 【マニラ時事】日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議が13日午後(日本時間同日夜)、マニラで開かれた。

 安倍晋三首相は、北朝鮮の核・ミサイル開発への対応について「あらゆる手段で圧力を最大限まで高めていく」と訴え、各国に連携を呼び掛けた。また、中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題に関し、実効的な行動規範の策定に期待を示した。

 首相は席上、「北朝鮮の核・ミサイルはこれまでにない重大かつ差し迫った脅威だ」と指摘。ASEAN側からも「深刻な脅威だ」との声が上がった。首相は「圧力のツール活用の徹底を期待する」として、国連安全保障理事会による制裁決議の厳格な履行などを促した。

 南シナ海情勢をめぐり、首相は「中国とASEANの対話の進展を歓迎する」と表明。ASEANと中国が交渉開始で合意した紛争防止を目的とする行動規範について、「実効的な規範の策定を期待したい。緊張が緩和されれば、非軍事化の進展は当然だ」と強調した。

 首相が提唱する、アジアからアフリカに至る地域の安定と成長を目指す「インド太平洋戦略」については、「ASEANが法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の発展をリードすることを期待する」と述べ、南シナ海の「航行の自由」確保へ協力を求めた。


「北」の亡命兵 境界線で銃撃
11/13(月) 22:48配信 ホウドウキョク

韓国と北朝鮮の軍事境界線付近で13日、北朝鮮軍の兵士1人が、韓国に亡命した。
韓国軍によると、13日午後、韓国と北朝鮮の境界にある、板門店(パンムンジョム)で、北朝鮮軍の警戒施設から、北朝鮮軍の兵士1人が軍事境界線を越えて、韓国側に亡命したという。
亡命した兵士は、北朝鮮軍の銃撃を受け負傷し、病院に救急搬送された。
韓国軍は「北朝鮮軍の挑発に備えて、警戒態勢を強化しており、万全の態勢を維持している」としている。


<トランプ氏>「過去の敵は友人」北朝鮮関係改善に意欲
11/13(月) 21:11配信 毎日新聞

 【マニラ高本耕太】アジア歴訪中のトランプ米大統領が「かつての敵国との和解」の重要性を繰り返し訴えている。訪問先に含まれる日本とベトナムが、過去に戦った米国と友好関係に転じたことを強調して、米本土を狙った核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に向け将来の関係改善への意欲を示した形だ。

 「血みどろの激戦で多くの米国人とベトナム人が亡くなった。今日、私たちは敵同士ではない。友人だ」。トランプ氏は10日、ベトナム中部ダナンでの演説でそう発言。クアン国家主席との首脳会談でも経済・安全保障分野での協調関係の深化を確認した。

 5日に訪問した東京の米軍横田基地では、在日米軍・自衛隊関係者を前に「かつて戦争した二つの国が、より良い世界をつくるため肩を並べ協力している」と述べた。

 旧敵国に関する言い回しは、歴代米大統領の外交演説で未来志向の関係構築を説く際に多用されてきた。だが米朝間の緊張が激化する中、トランプ氏の言葉は北朝鮮に向けた「対立関係が永久に続くわけではない」とのメッセージとも読める。

 トランプ氏は12日、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長と「友人になる努力をする」とツイートした。同日、ハノイでの記者会見で真意を問われ「どんなことも起こりうる。(友人関係を築ければ)北朝鮮にも世界にも良いことだ」と述べた。

 米国は弾道ミサイル開発中止や完全かつ検証可能な非核化などを条件に対話を呼びかけているが、北朝鮮側は核放棄を前提にした対話は拒否している。


<北朝鮮兵>板門店で亡命…撃たれ負傷 韓国側が搬送
11/13(月) 21:07配信 毎日新聞

 【ソウル米村耕一】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮軍の兵士1人が13日午後3時半(日本時間同)ごろ、南北軍事境界線上にある板門店(パンムンジョム)の共同警備区域(JSA)から、韓国側に逃げ込んだ。兵士は逃げ込む際に北朝鮮側からの銃撃で肩などを負傷し、韓国側が直ちに国連軍のヘリコプターで病院に搬送した。容体は不明。

 韓国軍によると、数発の銃声が聞こえてから数分後、軍事境界線から南に約50メートルの地点で、血を流して倒れている北朝鮮軍兵士を発見した。北朝鮮側の監視所から、韓国側施設「自由の家」に向け亡命したとみられる。韓国側は当初、越境に気がつかなかったことになり、監視態勢の問題を指摘する声も出ている。

 合同参謀本部は「北朝鮮軍の挑発可能性に備えて、警戒態勢を強化した」とのコメントを出した。

 警備の厳しいJSAを通じての亡命は異例。板門店での北朝鮮軍人の亡命は、1998年2月と2007年9月に発生している。

 一方、韓国軍関係者は13日の定例記者会見で「北朝鮮軍は現在、通常の野外訓練を展開している」と述べた。来月に冬季訓練を行う準備も確認されているという。

 ◇板門店 南北と中立国が管理、停戦委など設置

 板門店は、1953年7月の朝鮮戦争の休戦協定を受け、韓国と北朝鮮、中立国監視委員会などが管轄する共同警備区域(JSA)がある場所だ。広さは東西約800メートル、南北約400メートル。南北軍事境界線上には中立国監視委員会や軍事停戦委員会などの施設を設置。境界線の北側は北朝鮮軍、南側は韓国軍が警備に当たっている。

 北朝鮮側には「板門閣」「統一閣」、韓国側には「自由の家」「平和の家」など会議が可能な施設がある。南北関係が良好な時には軍事ホットライン開設などを話し合う南北将官級協議や、開城工業団地の運用に関する実務協議が開かれ、当局者が相互訪問してきた。

 韓国メディアによると、JSAの北朝鮮軍兵士は朝鮮労働党への忠誠心が高い家庭の子息が選抜されるという。2000年に韓国で大ヒットしたJSAを警備する南北兵士の友情を描いた映画「共同警備区域-JSA」は当局の承認を受け、初めて北朝鮮に公式に進出した映画となった。


日米豪首脳 対「北」連携を確認
11/13(月) 20:07配信 ホウドウキョク

345
(写真:ホウドウキョク)

フィリピンを訪問中の安倍首相は、アメリカのトランプ大統領、オーストラリアのターンブル首相と、3カ国の首脳会談を行い、北朝鮮への圧力強化に向け、緊密に連携していくことを確認した。
安倍首相は「北朝鮮の問題は、喫緊の課題であります。(日米豪の)3カ国が、しっかりと協力していくことが、地域の平和と繁栄に極めて重要だろうと思う」と述べた。
日米豪の3カ国による首脳会談は、トランプ大統領の就任後初めてで、安倍首相は冒頭、「大変、有意義だ」と強調した。
これに対し、トランプ大統領は、これまでの3カ国の協議を評価したうえで、北朝鮮や貿易の問題について、積極的に話し合う意向を強調した。
3カ国は、南シナ海などをめぐる問題についても協議したものとみられ、海洋進出を強める中国を念頭に、法の支配や航行の自由が重要だとの認識を確認したい考え。


「太っている」ツイートは「ただのリアクション」
11/13(月) 19:05配信 ホウドウキョク

金正恩(キム・ジョンウン)委員長を「背が低く、太っている」と個人攻撃するツイートを、側近が擁護。
コンウェイ大統領顧問は、「大統領は、最初に侮辱した何者かに単に反応しただけだ」と述べた。
このツイートは、アジアを歴訪中のアメリカのトランプ大統領が、「なぜ金委員長は、わたしを『老いぼれ』と侮辱するのか」、「わたしは、(彼のことを)『背が低くて太っている』なんて言ったこともないのに」と投稿したもの。
側近のコンウェイ大統領顧問は12日、アメリカメディアに対し、「トランプ大統領が、単にリアクションをしただけ」で、「先に侮辱したのは金委員長だ」と正当化した。
そのうえでコンウェイ氏は、トランプ大統領のアジア歴訪について、北朝鮮の核武装に焦点を当てたものだと、意義を強調した。


あす実施!「Jアラート全国一斉情報伝達訓練」って何?
11/13(月) 18:21配信 ホウドウキョク

今年8月と9月、北朝鮮の弾道ミサイルの発射を受けて作動した「Jアラート(全国瞬時警報システム)」。そのJアラートの訓練があす14日に実施されるという。

訓練名は「Jアラート全国一斉情報伝達訓練」。
一体どのような訓練で、訓練中に何をすればいいのか?

消防庁国民保護・防災部防災課 国民保護室の担当者に聞いた。

Jアラートとは?
―あらためて、Jアラート(全国瞬時警報システム)って何?

弾道ミサイル情報、緊急地震速報、津波警報など、対処に時間的余裕のない事態に関する情報を国(内閣官房・気象庁から消防庁を経由)から送信し、市町村防災行政無線等を自動起動することにより、国から住民まで緊急情報を瞬時に伝達するシステムです。

―Jアラートの受信機、現在どれぐらいの自治体が設置している?

2007年から受信機の設置が始まり、2012年6月時点で99.3%の自治体が設置。
現在は100%の自治体が設置しています。

「Jアラート全国一斉情報伝達訓練」の中身
―Jアラート全国一斉情報伝達訓練はどんな訓練?

Jアラートによる緊急情報を各自治体が正しく受信し、それがスピーカーで住民に伝えられているかどうかを確認する訓練です。

―あす(14日)の午前11時にスピーカーが鳴るということ?

あくまでも受信機の動作確認の訓練なので、全ての自治体でスピーカーが鳴るわけではありませんが、スピーカーが鳴る自治体もあります。

―スピーカーではどんなことを伝える?

「ピンポンパンポン」という上り4音チャイムの後、「これは、Jアラートのテストです」という言葉を3回繰り返す。
そして、「こちらは○○市です」と自治体名を伝えた後、「ピンポンパンポン」という下り4音チャイムが鳴って、終了です。

実は2012年から毎年実施している
―この訓練のこと全く知らなかったのだが、実施は今年が初めて?

初めてではありません。
2012年から毎年、年1回、11月前後にやっている訓練です。

―訓練の対象となる自治体は?

47都道府県と全国の1741市区町村です。

携帯電話は鳴らない
―訓練で個人の携帯電話は鳴る?

住民が参加する訓練ではないので、携帯電話は鳴りません。

―私たち住民は訓練で何をすればいい?

とくにやることはありません。


北朝鮮兵士が板門店で韓国側に亡命、北の銃撃で負傷
11/13(月) 17:48配信 ロイター

[ソウル 13日 ロイター] - 韓国軍によると、南北軍事境界線がある板門店で13日、北朝鮮の兵士1人が韓国側に亡命した。兵士は亡命した際、朝鮮人民軍に銃撃され負傷していた。

韓国国防省の当局者によれば、兵士は南北軍事境界線の南側およそ50メートルの場所で、肩と肘を負傷した状態で発見された。

北側の監視所から韓国側に亡命し、病院で治療を受けている。

国防省当局者はロイターに対し「兵士は国連軍司令部のヘリコプターで病院に緊急搬送された。韓国側と北側との銃撃戦はなかった」と述べた。

また「北側にさらされた場所だったため、兵士を助け出すため這って行かなければならなかった」と話した。

兵士の状態や軍での階級などは確認中だとした。

北朝鮮は本件について現時点でコメントを発表していない。


菅義偉官房長官、トランプ米大統領の「金正恩氏と友人に」ツイートを華麗にスルー!? 「引き続き日米、日米韓などと対北朝鮮圧力を強化」
11/13(月) 17:35配信 産経新聞

 菅義偉官房長官は13日の記者会見で、ドナルド・トランプ米大統領がツイッターに北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長について「友人になるよう務める」などと投稿したことに関連し、「わが国としては引き続き、日米、日米韓で連携し、中国、ロシア、関係国とも連携しながら、北朝鮮に対する圧力を強化していきたい」と述べた。日米にの対北朝鮮の姿勢に変化がないことを強調した。

 トランプ氏は12日、ベトナムの首都ハノイで自身のツイッターに、正恩氏について「私は彼のことを『チビでデブ』とは言わないのに、どうして彼は私のことを『老いぼれ』と呼んで侮辱するのか」「仕方ない、私は彼の友人になるように相当頑張ってみよう」「いつかそれは実現するかもしれない」などと投稿した。


日米豪首脳「揺るぎない結束」=インド太平洋戦略を推進
11/13(月) 17:23配信 時事通信

 【マニラ時事】安倍晋三首相とトランプ米大統領、オーストラリアのターンブル首相が13日午前、マニラで約40分間会談した。

 北朝鮮の核・ミサイル開発や中国の活発な海洋進出を踏まえ、「地域の平和と繁栄の確保を主導するため、日米豪の揺るぎない結束」を確認した。日米豪はインドを加えた4カ国の枠組みで、アジアからアフリカに至る地域の安定と成長を目指す「自由で開かれたインド太平洋戦略」の推進を目指す。

 対北朝鮮について、日米豪首脳は「圧力を最大限まで高めることが重要」との認識で一致。国連安全保障理事会決議の完全履行などで緊密に連携していくことを確認した。

 安倍氏は席上、「北朝鮮問題は喫緊の課題だ。日米豪がしっかりと協力していくことが地域の平和と繁栄に重要だ」と指摘。ターンブル氏は「北朝鮮が無謀な挑発や衝突の脅迫をやめることを確かなものとする」と強調した。トランプ氏は「われわれは大いに前進している」と語った。


北朝鮮、軍事境界線の板門店で亡命軍人を銃撃 軍人は負傷、韓国側病院へ
11/13(月) 17:13配信 産経新聞

 【ソウル=名村隆寛】朝鮮半島の南北軍事境界線がある板門店で、13日午後、北朝鮮の軍人1人が韓国側に越境し亡命した。韓国軍によると、北朝鮮はこの軍人を銃撃。軍人は負傷し韓国側の病院に搬送されたという。韓国軍合同参謀本部では、北朝鮮の挑発を警戒し、警戒を強めている。


米WSJ紙、文大統領を激烈批判「信頼できる友人ではない」 韓国メディアは狂乱状態
11/13(月) 16:56配信 夕刊フジ

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対し、米有力紙の「ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)」が激烈な批判を見舞った。北朝鮮に融和的かつ、中国に擦り寄る文氏の行動について、「文氏が信頼できる友人だとは思えない」などと社説で指摘したのだ。同紙の記事を、韓国メディアは相次いで取り上げ、狂乱状態となっている。

 ドナルド・トランプ米大統領の訪韓(7~8日)について、韓国紙は社説で好意的な評価を示していた。

 《トランプ大統領初来韓、韓米同盟の新たな契機に》(朝鮮日報)

 《深い共感を得たトランプ訪韓…「力を通じて平和を守る」》(中央日報)

 だが、トランプ氏の訪韓成功との見方は、韓国側の一方的な思い込みに過ぎなかったようだ。米保守層に支持されるWSJは7日付の社説でこんな見出しを掲げた。

 《South Korea’s Bow to Beijing(韓国、中国にひざまずく)》

 米軍の最新鋭迎撃システム「THAAD(高高度防衛ミサイル)」をめぐり、中国から“報復”を受けていた韓国は最近、中国と、(1)米国のミサイル防衛システムに加入しない(2)日米韓の安全保障の協力は3カ国軍事同盟に発展しない(3)THAADを韓国に追加配備しない-ことで合意したとされる。

 WSJは、こうした文氏の「媚中外交」と、北朝鮮に融和的な「従北」姿勢を徹底批判した。文氏の掲げる「バランス外交」を「中国の圧力に直面し、自国や同盟国の安全保障に関して譲歩もいとわない姿勢は、バランス外交とは程遠いものだ」とし、「文氏が取った一連の行動は、(北朝鮮の)金正恩(キム・ジョンウン)氏を包囲するための同盟関係を損なうものとなった」と指摘した。

 韓国紙は、米国側の真意を知り驚いたのか、相次いでWSJの記事を取り上げた。

 中央日報は「トランプ大統領が訪韓した際には『偉大な協力』『非常に大きな進展』などの発言が出てきたが、最近の(文氏や文政権の)行動を見ると望ましくないということだ」と分析。朝鮮日報は同紙に寄せられたネットユーザーの賛否両論を掲載した。


文氏、トランプ氏から握手無視され赤っ恥? ネット「どれだけ嫌われてるんだよ」
11/13(月) 16:56配信 夕刊フジ

 韓国内で衝撃的な映像が話題を集めている。7日に開催された米韓首脳会談で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がドナルド・トランプ米大統領に握手をしようと右手を差し出したところ、トランプ氏が“無視”。そのまま別の場所に移動する瞬間が捉えられている。

 これに敏感に反応したのが韓国のネットユーザーだ。同国の掲示板「イルベ」では「(握手を)意図的に無視した」に始まり、「トランプ、文在寅パッシング」「ついに文在寅にキレた」ときて、とどめに「どれだけ(文氏が)嫌われてるんだよ」とてんやわんや。

 ミサイル、核実験と国際社会をおびやかす北朝鮮に対して、金融支援の検討を表明するなど空気を読めない自国のトップ。国民も「無視されてやむなし」の印象か。


北朝鮮兵が韓国亡命=銃撃受け負傷―板門店
11/13(月) 16:47配信 時事通信

 【ソウル時事】韓国軍合同参謀本部によると、南北軍事境界線のある板門店で13日午後3時半すぎ、北朝鮮軍兵士1人が韓国に亡命した。

 兵士は亡命の際、北朝鮮軍から銃撃を受けて肩や肘を負傷。韓国軍が身柄を確保し、ヘリコプターで病院に搬送した。交戦はなかったという。

 韓国軍が銃声後に監視態勢を強化したところ、軍事境界線から南に約50メートルの地点で血を流して倒れている北朝鮮軍兵士を発見した。兵士は北朝鮮側の監視所から、韓国側施設の「自由の家」に向かって亡命したとみられ、同施設の横で見つかった。

 韓国軍関係者によれば、「数発の銃声が北朝鮮側から聞こえた」という。また、北朝鮮軍に特異な動向はないとしつつ、「挑発の可能性に備え、警戒態勢を強化している」とコメントを出した。

 板門店は南北軍事境界線上に設置された唯一の共同警備区域(JSA)で北朝鮮軍と韓国軍が厳しく警備。韓国メディアによれば、北朝鮮は朝鮮労働党への忠誠心が強い家庭の子どもを選抜し、板門店での警備に充てているという。


新潟で横田めぐみさん写真展=父滋さん撮影、拉致40年
11/13(月) 15:46配信 時事通信

 横田めぐみさん=失踪当時(13)=が北朝鮮に拉致されてから15日で40年となるのを前に、父滋さん(84)撮影の写真や思い出の品などを展示する写真展が13日、新潟市の新潟日報メディアシップで始まった。

 会場では、家族旅行や日常の中で主に滋さんが撮影しためぐみさんの写真パネル約50点を展示。めぐみさんが描いたイラストのほか、母早紀江さん(81)手作りの浴衣やワンピースなど、ゆかりの品も並べられた。

 訪れた新潟市の主婦(69)は「一番かわいい時期に子どもを取られてしまい、親としては悔しいだろう。国は頑張っているのだろうが、拉致問題に進展が見えない」と話した。

 写真展は、横田さん夫妻が住むマンションの住民らでつくる支援団体「あさがおの会」などが主催し、17日まで。15日には拉致被害者の曽我ひとみさん(58)の講演も行われる。


北朝鮮の核開発懸念=南シナ海、中国に配慮―ASEAN首脳会議
11/13(月) 15:17配信 時事通信

344
東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議が13日、フィリピンのマニラで開幕した。一連の会議では、核・ミサイルによる挑発を続ける北朝鮮への対応を中心に討議する。写真は会議に先立ち記念撮影する各国首脳

 【マニラ時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議が13日、フィリピンのマニラで開幕した。

 14日までの一連の会議では、核・ミサイルによる挑発を続ける北朝鮮への対応や南シナ海問題を中心に討議する。13日はASEAN加盟10カ国による首脳会議を開催。終了後に発表される議長声明の草案は、北朝鮮の核・化学兵器に「深刻な懸念」を示し、批判を強めている。一方、南シナ海問題では声明案から「懸念」の表現が外れ、中国に配慮した内容となっている。

 議長声明案は「北朝鮮の核・化学兵器を含む大量破壊兵器や弾道ミサイル技術の開発進展は、国連安保理決議に違反している」と非難。北朝鮮に対し、決議の即時全面順守を強く促している。

 声明案には、4月の首脳会議の議長声明にはなかった「化学兵器」の文言が盛り込まれた。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が2月にクアラルンプールで猛毒の神経剤VXにより殺害された事件が背景にあるとみられる。

 ASEANの一部加盟国と中国が領有権を争う南シナ海問題に関して声明案は、「平和と安定、安全の維持の重要性に留意する」としながらも、中国との協力関係の改善を強調している。


日米首脳会談「評価」が多数 FNN世論調査
11/13(月) 13:40配信 ホウドウキョク

343
(写真:ホウドウキョク)

先週の日米首脳会談を評価する声が多数を占めた。
FNNが、12日までの2日間実施した世論調査で、アメリカのトランプ大統領の日本訪問が、日米関係を強化する点で「成功だったと思う」と答えた人は、6割台後半(67.6%)で、「成功だったと思わない」と答えた人の割合(24.3%)を倍以上、上回った。
日米両首脳が、「北朝鮮への圧力を最大限まで高めることで、完全に一致したこと」についても、「評価する」と答えた人は6割を超え(63.2%)、「評価しない」(28.2%)を、ダブルスコアの差で上回っている。
一方、トランプ大統領が指摘した日米の貿易不均衡について、「是正するために、よりいっそうの努力が求められるのは、日米どちらの国だと思うか」を尋ねたところ、「日本」と答えた人は1割(13.1%)、「アメリカ」が3割(33.1%)で、最も多い答えが「日米両国」で、4割台半ば(45.5%)だった。


トランプ氏、金正恩氏を「チビでデブ」と なぜ自分を「年寄り」呼ばわり
11/13(月) 13:26配信 BBC News

ドナルド・トランプ米大統領は12日に、またしてもツイッターで北朝鮮の最高指導者・金正恩氏に対して悪口と皮肉を書きつつ、南シナ海の領有権をめぐる紛争については仲介を申し出た。

北朝鮮外務省は11日、トランプ氏のアジア歴訪を「戦争屋の訪問」と非難し、今年夏に続いてトランプ氏を「老いぼれ」と罵倒した。

これを受けてトランプ氏は、悪口を言われた側の立場から受身的ながらも攻撃的に反応。自分なら絶対に北朝鮮の金氏を「チビでデブ」などとは呼ばないのにとツイートした。

「どうして金正恩は僕を『年寄リ』と呼んでこちらを侮辱するんだ。僕は絶対に向こうを『チビでデブ』なんて呼ばないのに。まあいいや。友達になろうと、こちらはこんなに努力してるのに。いつの日かはそうなるかもね!」と、トランプ大統領は書いた(太字は原文で大文字強調)。

一方でトランプ大統領は、北朝鮮と友好関係を築く可能性は排除しないと、記者の質問に答えた。ベトナムでの記者会見で大統領は、「(北朝鮮との友好は)奇妙な展開だとは思うが、可能性としてはある。もし実現すれば、北朝鮮にとっては良いことだ。間違いなく。それ以外にも、ほかの色々なところにとって、そして世界全体にとっても良いことだ。あり得ることではあるかもしれない。そうなるかは分からないが、そうなればとても、とてもすてきだ」と答えた。

その上で、トランプ氏はベトナムのチャン・ダイ・クアン国家主席に対して、南シナ海の領有権紛争について「もし自分が仲介か仲裁できそうなら、知らせてください」と申し出た。大統領になる以前から実業家として交渉のやり手を自認してきたトランプ氏は、「僕は仲介がとても上手なので」と述べた。

南シナ海の領有権をめぐっては、中国、ベトナム、フィリピン、台湾、マレーシア、ブルネイが争っている。

トランプ氏が北朝鮮をツイートで攻撃している間、米空母3隻は西太平洋で合同軍事演習に参加。北朝鮮をけん制する目とみられる演習は11日から14日までの予定で、韓国と日本の艦艇も参加した。

米太平洋艦隊のスコット・スウィフト司令官は、米空母が3隻も参加する演習は西太平洋では初めてのことだと強調した。

米太平洋艦隊のツイッター・アカウントは「空母ロナルド・レーガン、空母セオドア・ルーズベルト、空母ニミッツの打撃群が12日、3空母打撃群の演習の一環で、日本の海上自衛隊の艦艇と共に西太平洋の公海を移動」とツイートした。

トランプ氏は12日にマニラへ移動し、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席。フィリピンのロドリゴ・デュテルテ大統領をはじめ各国首脳と会談の後、帰国の途につく。

(英語記事 Trump trades 'short and fat' barb with N Korea's Kim)


トランプ米大統領、日・豪首相と北朝鮮情勢や貿易について協議
11/13(月) 13:12配信 ロイター

[マニラ 13日 ロイター] - トランプ米大統領は13日、フィリピンのマニラで安倍晋三首相、ターンブル豪首相と会談し、北朝鮮情勢や貿易について協議したと明らかにした。大統領は、貿易に関する交渉で「多くの」進展があったと述べた。

メディアが三者会談の会場から退出する前、ターンブル首相は北朝鮮の「無謀さ」を止める必要があると述べた一方、安倍首相は北朝鮮問題で地域の平和と安定を確保することが喫緊の課題だと語った。


日中首脳会談「非常に有意義」と菅義偉官房長官 対北で緊密連携へ
11/13(月) 12:42配信 産経新聞

 菅義偉官房長官は13日午前の記者会見で、安倍晋三首相と中国の習近平国家主席との11日の会談について「日中関係を前進させていく新しいスタートとして、非常に成果に富んだ有意義な会談になった」と評価した。

 菅氏は「北朝鮮の非核化は日中共通の目標である旨を確認し、安保理決議の完全な履行に向けて緊密に連携することで一致した」と述べ、対北での連携強化を進める考えを示した。

 安倍首相は13日午後にはフィリピンで中国の李克強首相と会談する予定。菅氏は「連続してこのような首脳会談をすることはかつてなかった」と述べ、日中関係の改善に期待を表した。


ASEAN 安倍晋三首相がトランプ米大統領とターンブル豪首相と会談 北朝鮮情勢などで意見交換
11/13(月) 12:38配信 産経新聞

 【マニラ=田北真樹子】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席するため、フィリピンの首都マニラを訪問中の安倍晋三首相は13日午前(日本時間同)、トランプ米大統領とターンブル豪首相と首脳会談を行い、北朝鮮情勢などについて意見交換した。午後には中国の李克強首相、フィリピンのドゥテルテ大統領などとそれぞれ会談するほか、日ASEAN首脳会議や日メコン首脳会議に臨む。

 安倍首相は13日午前、ASEAN首脳会議の開会式に出席した。日本はASEAN加盟国10カ国すべてが北朝鮮と外交関係を持っていることから、北朝鮮に対し国連安全保障理事会の制裁決議の完全履行を求める。また、「自由で開かれたインド太平洋」構想の実現に向けた協力を呼びかける。

 10、11両日にベトナムで開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席した安倍首相は12日午後にマニラ入りした。マレーシアのナジブ首相、インドネシアのジョコ大統領と相次いで会談し、北朝鮮に対し緊密に連携する方針を確認した。

 また、安倍首相は両首脳と海上安全保障分野での協力を強化する考えで一致した。ジョコ氏とは、インドネシアの海上保安庁にあたる海上保安機構(バカムラ)に対する協力が近く始まることを伝えた。


北朝鮮危機を前にトランプ大統領に読ませたい珠玉の一冊
11/13(月) 12:12配信 Wedge

340
『The Guns of August』。八月の砲声の原著

 キューバ危機では為政者の意思と無関係に勃発し拡大した第一次世界大戦を描いた『八月の砲声』(ちくま学芸文庫)が、核戦争回避に役立ったことが知られている。ケネディ大統領が愛読していたのだ。では、北朝鮮危機を前に読むに値する本は何か?

341
『『核時計零時1分前キューバ危機13日間のカウントダウン』NHK出版(-ONE MINUTE TO MIDNIGHT-)』

 『核時計 零時1分前 キューバ危機13日間のカウントダウン』NHK出版(-ONE MINUTE TO MIDNIGHT-)を勧めたい。筆者はワシントンポスト紙のモスクワ支局長だったノンフィクション作家のマイケル・ドブス。ロシア、キューバ、アメリカの事情が公平に描かれている点が出色である。600頁を越える大著だが、安全保障に携わる日米韓の関係者、そして、これから歴史を作っていく若者に是非手にとってもらいたい。

 キューバ危機は今から50年以上も前のことなので、概要を知らなかったり、忘れている方々も多いだろうから、まずはアメリカとキューバの前史を略記する。

キューバ危機前史
 キューバ革命(1958)を逃れた亡命キューバ人1500人がCIAの支援を受けて、1961年4月、キューバのピッグス湾に侵入したが、杜撰な計画のために失敗。CIAと軍部はケネディ大統領にキューバ沖に展開していた空母上の戦闘機や艦船による直接支援を求めたが、大統領は拒否した。そのため1000人以上がキューバの捕虜となった。ケネディは弱腰を責められることになる。

 一方、弟のロバート・ケネディはCIAとともに、カストロ暗殺を含むキューバ破壊工作(マングース計画)を秘密裏に計画・実行していたが、成果は全くなかった。

 このような状況下、1962年10月16日、ケネディは、CIAがU2偵察機で写した准中距離弾道ミサイル(地対地核ミサイル)配備の写真を見せられる。こうしてキューバ危機が始まる。

 さて、以下は北朝鮮危機を前にもっとも参考となる本書の一部の抜粋と私のコメントである。

1.思いあがる軍人たち

 ペンタゴン(アメリカ国防総省)やCIAは空爆とキューバ侵攻を進言する。彼らはキューバという失地をぜがひでも、武力で取り戻そうとしていた。その象徴的人物が東京大空襲など、無差別爆撃と焼夷弾で日本の民間人数十万人の殺害計画を担った空軍参謀総長のカーティス・ルメイ大将だった。本書ではこう書かれている。

* * *

世界史上最強の戦略空軍がついているかぎり、アメリカは「あのロシアのクマ野郎(フルシチョフ書記長)」のタマをつかんだも同然なのだ。「いっそ、タマもとってやろう」

* * *

 コメント:アメリカの軍高官の多くは当時は思いあがっていたのである。 
2.杜撰な情報分析。戦術核兵器があることも知らなかった

 キューバ侵攻の作戦全体の規模は、1944年6月のノルマンディ上陸作成(兵士15万人)にほぼ匹敵する。総計8個師団、およそ12万人の兵が、マリエル港からハバナの東にあるタララ・ビーチにいたる約65キロの海岸で一斉に行動を起こすことになっていた。もちろんその前にミサイル基地や飛行場への大規模な集中的空爆をおこなう。

 ところが、キューバを取り囲もうとしていたアメリカの先発部隊は、命令を受けて上陸したときに遭遇する事態について、ショッキングなまでに何も知らなかった。彼らは、敵の大半はキューバ人で、「ソ連圏からやってきた軍事技術者」が、(人数はわからないが)支援についているだけだと思っていた(実際には4万人以上のソ連兵が駐留)。しかもアメリカの諜報機関は「中ソ」合同の部隊と顧問団だという不可思議な見解を示していた。モスクワと北京の決裂が明らかになってからすでに2年もたっていたのに、である。10月25日に偵察機が撮影した写真には、地対地ロケット弾FROG(ルナ)を備えたソ連軍の戦闘部隊が写っていたが、ここから得られた情報は、10月26日金曜日午後のキューバ侵攻に向けて準備を整えていた海兵隊や空挺部隊のレベルにまでは伝わっていなかったのだ。

* * *

核弾頭を搭載できる戦場兵器がキューバにあり、しかもそれがソ連軍の管理下にあるという情報がアメリカの上級官僚のあいだに広まると、指揮官らは戦術核兵器の使用を求めて一斉に騒ぎだした。

* * *

 さらに上陸予定地点近くでは、これとは別に核弾頭を備えたFKR巡航核ミサイルが、何も知らないアメリカ軍を待ち構えていたのである。

核弾頭の保管場所もわからない
 偵察機の写真でマークしていながら、1メガトンの核弾頭が36発あった核弾頭の保管場所ベフカルは該当箇所ではないとされた。CIAの情報分析官は、

* * *

われわれは何重にもめぐらされたフェンスや路上のバリケードなど、特別に厳重な防護措置が施された箇所をさがせと命じられたが、そのようなものはいっさい目につかなかった。

* * *

 ケネディ大統領には、ミサイル燃料の一時保管に使われていた製糖工場(ソ連流の二重フェンスがめぐらされ、衛兵所がたくさん設けられていた)が核保管庫であろうと伝えていた。

グアンタナモ基地は風前の灯だった
 アメリカは、イラクやアフガンの捕虜収容で有名になった、面積116キロの広大なグアンタナモ海軍基地をキューバ内に永久租借している。当時、米爆撃機がキューバ攻撃準備をしていた。

 そこで、10月27日にはソ連軍に攻撃準備命令が発せられ、核弾頭が搭載したFKR巡航ミサイルが25キロ離れた地点フィリピナスから、基地に標準を定めていた。サンティアゴ・デ・クーバに駐在するイギリスの領事が、ソ連のロケット弾発射装置がフィリピナスに配備されているという噂を上司に伝えると、こんな答えが返ってきた。

* * *

グアンタナモのアメリカ当局はフィリピナスの基地のことは知っていて、興味も持っていない。ロケット弾といっても、小型の誘導ミサイルで、核弾頭だって装着していないのだからね

* * *

 コメント:現在、スパイ衛星が撮る写真はずっと精度が増しているが、分析するのはしょせん人間である。さらに、キューバ核ミサイルには中国が関与しているという思い込みは致命的だった。このとき沖縄の核ミサイルは中国に標準を定めて発射の準備がなされていた。

3.独断専行 

 ソ連の地下指揮所で、レーダーがキューバ深く侵入するU2偵察機の姿を追っていたとき、責任者であるブルーエー大将は休憩中で不在だった。U2はグアンタナモの戦術核の写真も撮ったに違いなかった。防空システムの責任者と軍事作戦立案の副司令官はこう話しあう。

* * *

「こちらの軍事機密をむざむざペンタゴンの手に渡すわけにはいきませんからね」

「よし、ふたりで責任をとろう」

「標的第33号を破壊せよ。二基のミサイルを使用せよ」

2基のミサイルはレーダーを通じて標的にロックオンし、次第に加速しながら、優雅な弧を描いていった。数秒後、3つの点がひとつにまとまったかと思うと、一瞬にしてばらばらになった。

* * *

 コメント:軍人は攻撃される前に習性として相手を攻撃する。また歴史を知る日本人は中国戦線で日本軍が独断専行したことを覚えているはずだ。

4.破壊工作 

 10月27日カストロは、中南米にちらばるキューバの工作員(キューバ人とは限らない)に、中南米全土とアメリカの軍事施設、政府庁舎、トンネル、映画館など、片っ端から爆破せよとの命令を下した。数時間のうちに、ラテンアメリカではもっとも親米的とされていた国ベネズエラで、複数のアメリカ企業やマラカイボの石油施設に対する小規模の爆弾攻撃が次々に起きた。
 
 コメント:北朝鮮の破壊工作はどこを標的にするのだろうか?

5.カストロは玉砕精神だった

 カストロは、通常兵器による戦争はたちまち核の応酬に発展するとみていた。のちに彼が回想したところによると、「いずれにせよ、当然、これは核戦争になり、われわれはこの世から消えてしまうのだと思っていた」という。アメリカの占領に屈するよりも、同志ともども「国を守って死ぬ覚悟を決めよう」と思っていた。アメリカの侵略者たちに対して、戦術核兵器の使用を許可することにはなんの抵抗も感じなかった。たとえ今後何世代にもわたって、キューバ国民の健康がむしばまれる結果になってもかまわなかった。カストロもほかの首脳陣も、核戦争が起きればキューバが「全滅する恐れがある」ことは重々承知していた。死ぬ覚悟はできていた。

「最高の尊厳のために」

 コメント:日本人の一部はキューバ革命が大好きである。「祖国か死か」。キューバ革命の標語が日本人の感性を刺激するのだろう。けれども、キューバでは若者が「一度でいいから牛肉を食べたい」といい、キューバ化されたベネズエラでは餓死者が出始めているのを私は知っている。玉砕精神が何をもたらすかは歴史の示すところである。

 さて、北朝鮮の金正恩はカストロ化しているのだろうか? カストロはフルシチョフにアメリカ本土への先制核攻撃を依頼する。 

6.フルシチョフは戦争を知る平和主義者だった

 本書にはこう書かれている。 

* * *

受けとめきれないほどの破壊と苦しみを見てきたフルシチョフは、カストロが死と自己犠牲にこれほど強い執着を持っていることは衝撃だった。フルシチョフはおそらくこのときはじめて、自分とカストロの「世界観」のちがいと、人命の重みのとらえ方のちがいを理解したのだろう。

* * *

 第一次世界大戦、ロシア内戦、大祖国戦争をくぐり抜けてきたフルシチョフは、カストロの助言に従えばどうなるかを考えて、身震いした。アメリカは「多大な損失」をこうむってもきっと持ちこたえられる。「社会主義陣営」もそうだ。しかしキューバ人たちが戦って「英雄的な死」を遂げても、彼らの国土は核交戦によって破壊されてしまうだろう。しかもそれは「地球規模の熱核戦争」のはじまりとなるのだ。 

 コメント:冷戦のさなかだったが、フルシチョフはぎりぎりのところで、人としての良識を持っていた。翻って第二次世界大戦中の日本の為政者の何人がこのような良識を持っていたのかと疑問を持たざるを得ない。

7.ケネディは一兵卒にとっての戦争を知っていた

 一方、太平洋戦線で中尉として哨戒魚雷艇を指揮したケネディは、最前線を経験した者ならではの目で現代の戦争を見るようになっていた。それはホワイトハウスやペンタゴンの観点とはまったくちがっていた。

 「ここで起きている戦争は汚いビジネスだ」

 1943年、彼はデンマーク人のガールフレンド、インガ・アーヴァドにそう書き送った。彼らの戦場となった島のいくつかは「イギリスの石けんメーカー、リーヴァ社が保有する島だ(イギリス領であったソロモン諸島のこと)。 

 彼は「全面戦争」とか「総力戦」といった抽象的な言葉を軽蔑していた。

* * *

戦争のことや、たとえ何年かかっても何百万の兵が犠牲になっても日本を打ち負かすといったことを話すのはじつに簡単だ。しかしそういうものの言い方をする人は、自分の発言についてよく考えてみるべきだ。われわれは何十億ドルもの資金、何百万人もの兵士といった表現にあまりに慣れているので、死傷病数千人と聞いても、大海の一滴のようにしか感じなくなっている。だがもしこれらの数千人が、[日本の駆逐艦にまっぷたつに引き裂かれた]哨戒魚雷艇にわたしとともに乗り込んだ10人と同じように生きたがっていたとすれば、大義名分を考える立場にある人々は、次のことを十分に留意したほうがよい。人々に努力を強いるからには、目標は、明確で力の尽くしがいのあるものでなければならない、ということを。そうでなければ、すべてが灰になってしまい、戦争が終わったあとに多大な困難に直面することになるだろう

* * *

 結局、フルシチョフとケネディは書簡の交換、水面下の交渉などにより、キューバからの核ミサイルの撤去、キューバの保全、トルコにあるアメリカの核ミサイルの撤去(秘密交渉)で妥協し、核戦争を回避した。

 コメント:キューバと北朝鮮はもちろん同じではない。またアメリカが戦争では勝利し、政治(統治)では負けたイラクとも違う。宗教や民族で分断されていない。核ミサイルも自前のもので、ソ連や中国の影響力もそれほどでもない。また先軍政治の独裁国家は危機を煽る敵国の存在こそが不可欠であることを忘れてはならない。金正恩にとってアメリカとの平和条約は破滅への道かもしれない。そして、日米韓・北朝鮮のトップの誰ひとり、一兵卒として戦場で戦ったことはない。

 それらの相違を考慮した上で、北朝鮮危機に係る一部の為政者たちの汚い言葉を思い返すと、本レポートは、著者のマイケル・ドブスとケネディ大統領の以下の言葉で終了するのが相応しそうだ。

 政治家たちがお決まりのように対立陣営を悪しざまに言い立てていた時代に、彼はソビエト人にも自分たちと共通するものがあることをアメリカ人に思い起こさせた。「わたしたちはみんなこの同じ惑星に住み、同じ空気を吸っています。そして誰もが子供たちの未来をたいせつに考えています。そして誰もがいつか死ぬ運命にあるのです」

風樹茂 (作家、国際コンサルタント)


<ASEAN>安倍首相、対北朝鮮で連携呼びかけ
11/13(月) 11:56配信 毎日新聞

 【マニラ朝日弘行】安倍晋三首相は12日、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議のため、ベトナム中部ダナンからフィリピンの首都マニラに政府専用機で移動した。13日夕(日本時間同夕)に中国の李克強首相と会談する。これに先立ち安倍首相は13日午前(同昼)にオーストラリアのターンブル首相と会う。また、安倍首相は12日にはインドネシアのジョコ大統領、マレーシアのナジブ首相と個別に会談し、北朝鮮や南シナ海の問題を巡って連携することで一致した。

 安倍首相はジョコ氏に「圧力を最大限まで高めるという強いメッセージを(首脳会議で)発出すべく連携したい」と述べた。ジョコ氏も「毅然(きぜん)とした対応をしたい。国連安全保障理事会の決議を厳格に履行していきたい」と応じた。

 ナジブ氏との会談では、安倍首相が環太平洋パートナーシップ協定(TPP)参加11カ国による新協定に触れ、「早期発効に向け協力したい」と述べた。

 安倍首相と李氏の会談は昨年7月のモンゴルでの会談以来で3回目。安倍首相は日本での日中韓首脳会談の年内開催を目指しており、李氏に訪日を直接要請する。安倍首相は11日に習近平国家主席と会談したばかりで、中国首脳との連続会談で日中関係の改善を目指す。


<ASEAN>「大量破壊兵器に懸念」議長声明案
11/13(月) 11:40配信 毎日新聞

 【マニラ西脇真一、福岡静哉】東南アジア諸国連合(ASEAN、加盟10カ国)首脳会議が13日、マニラで始まった。核・ミサイル開発を続ける北朝鮮への対応が焦点。毎日新聞などの入手した議長声明案によると、「核兵器や化学兵器、弾道ミサイル技術を含む大量破壊兵器開発の進展」について、重大な懸念を表明している。4月の首脳会議の議長声明に比べ脅威の内容を具体的に書き込み、北朝鮮批判を強めた。中国が進出を強める南シナ海問題については、タイトルだけで中身はまだ記載されておらず、議長国フィリピンによる調整が続いている模様だ。

 4月の声明は、核実験や弾道ミサイルの発射実験を取り上げ「最近の進展」について「重大な懸念」を示していた。今回の声明案では北朝鮮の核・ミサイル開発に加え4月声明になかった「化学兵器」にも言及。「大量破壊兵器開発の進展」は「地域全体の平和と安定にとって深刻な脅威になっている」と指摘した。そのうえで「国連安全保障理事会決議で課せられた義務を直ちに完全に履行するよう強く促す」と、北朝鮮に求めている。

 「化学兵器」にも言及したのは、今年2月にマレーシアで北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が猛毒の神経剤VXで殺害された事件を念頭に置いているとみられる。

 南シナ海問題については、4月声明では「一部首脳による懸念に留意する」という表現にとどまり、中国にも配慮した。フィリピンのドゥテルテ大統領は12日、「(会議で南シナ海の)主権問題は取り上げない」と述べており、対中批判を避ける文言で調整しているとみられる。

 一方、首脳会議にはミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問兼外相も出席。ミャンマーの少数派イスラム教徒「ロヒンギャ」が難民化している問題も協議される見通し。ASEAN外交関係者は「この問題をどう沈静化させようとしているのか、加盟国はミャンマー政府の説明を聞きたがっている」と話す。フィリピンのカエタノ外相は12日「(これまでの議論で)ミャンマーはASEANの支援が必要だと表明することに積極的だ」と語った。

 13日午後にはASEANと日本や米国、中国、韓国との個別の首脳会議が予定されている。14日はASEANプラス3(日中韓)首脳会議のほか、ASEANと日米中など8カ国首脳による東アジアサミットが開かれる。

« 尖閣の接続水域に中共海警局15隻と支那漁船300隻以上来襲 海警が領海侵入繰り返す・14 | トップページ | 北朝鮮、今度は弾道ミサイル発射・257 »

ニュース」カテゴリの記事

国防・軍事・安全保障」カテゴリの記事

経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/566606/66066062

この記事へのトラックバック一覧です: 北朝鮮、今度は弾道ミサイル発射・256:

« 尖閣の接続水域に中共海警局15隻と支那漁船300隻以上来襲 海警が領海侵入繰り返す・14 | トップページ | 北朝鮮、今度は弾道ミサイル発射・257 »

2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31