« 九州北部で猛烈な雨・8 | トップページ | 東日本大震災等および原発事故関連のニュース・2243 »

2017年7月10日 (月)

九州北部で猛烈な雨・9

九州北部では5日午後、活発な梅雨前線の影響で局地的に猛烈な雨が降った。

福岡、大分、佐賀各県では線状の降水帯がほぼ東西に停滞。気象庁は記録的短時間大雨情報を相次いで発表し、土砂災害や低地の浸水、河川の増水に警戒するよう呼び掛けた。

午後1時40分までの1時間には福岡県の朝倉市付近や大刀洗町付近で120ミリ以上の雨が降ったとみられる。午後3時までの1時間には朝倉市や小郡市、筑前町の付近で120ミリ以上、大分県日田市の一部で約110ミリ、午後3時40分までの1時間には佐賀県鳥栖市付近で120ミリ以上の雨が降ったと推定される。

福岡県の朝倉市や筑前町などと大分県の中津市や日田市など、佐賀県基山町、熊本県産山村には土砂災害警戒情報が出された。

福岡県や県警などによると、福岡県朝倉市内では10日、新たに3人が心肺停止状態で見つかり、いずれも死亡が確認された。他に有明海沿岸で8日に遺体で見つかった1人の身元が判明し、福岡、大分両県の死者は計25人となった。福岡県では20人以上と連絡が取れず、大分県では依然、約150人が孤立状態となっている。

以上、時事通信の報道による。

3番目の記事
4番目の記事
5番目の記事
6番目の記事
7番目の記事
8番目の記事

リンク:被災者の生活再建に全力を…首相指示 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:予約キャンセルで逆境の温泉、豪雨被災者に無料開放 福岡県朝倉市 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:新たに身元確認された犠牲者 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:秋篠宮さま、豪雨に「心痛める」=ご夫妻で水大賞表彰式に―東京 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:豪雨被害97カ所=JR九州 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:避難所は夜も30度で冷房導入 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「やっと病院に行ける」道通じた、豪雨被災者 孤立解消の東峰村・岩屋地区 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:朝倉市、東峰村に支援法適用=福岡県 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:九州北部、激しい雨の恐れ=近畿も大雨か、土砂災害警戒―気象庁 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:九州豪雨 「熊本地震の恩返し」被災者や団体、ボランティア続々 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「早く見つかって」不明者の捜索続く、九州豪雨 避難者なお1500人 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:九州豪雨、感染症の専門家を避難所に派遣 - 感染研、厚労省からの指示を受け - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<九州豪雨>小石原焼を支えたい…東峰村アンテナショップ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:避難長期化、孤立は解消へ=死亡25人、不明22人―九州北部豪雨、12日で1週間 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:豪雨で大量の流木「まだ計り知れない」…防災相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:流木など迅速処理支援=松本防災相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<九州豪雨>「愛犬の面倒見んと」妻亡くした男性 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<九州豪雨>孤立集落、12日にも解消 夜から大雨の恐れ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:九州豪雨、3千人態勢で捜索…被害全体像見えず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:福岡県で捜索続く=不明20人超、死者25人―九州豪雨 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:九州豪雨、死者25人に 1885人避難、東峰村の孤立解消 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「少しでも水道復旧早めたい」ポンプ車リレー村長が発案 福岡県東峰村 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:福岡県、旅館・ホテル空き室提供 豪雨被災、高齢者など対象 11日から受け付け - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:罹災証明受け付け始まる=甚大被害の朝倉市―福岡 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「漂着物でいっぱい」シチメンソウに影響懸念 有明海に大量の流木や家財 九州豪雨 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「もう勘弁」避難所から避難、疲弊 先見えない被災者たち 九州豪雨 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「山も、田畑も、死にかけとる」農家悲鳴、生計に打撃 作物泥まみれ 国史跡「三連水車」も無残な姿 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:九州北部豪雨 死者25人に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:九州北部、強い雨の恐れ=12日にかけ近畿は大雨か―気象庁 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「また同じ所がやられた」憤りの声も 九州豪雨氾濫、5年前と類似 流倒木が川せき止め - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:夏の避難所、高リスク=熱中症など対応苦慮―大分・日田 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<九州豪雨>12日にも孤立解消へ 大分・日田の地区 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<九州豪雨>避難「勧告」に安堵と不安 大分・日田 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<九州豪雨>死者25人に 避難なお1800人 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

被災者の生活再建に全力を…首相指示
7/11(火) 18:21配信 読売新聞

 安倍首相は11日、首相官邸で開かれた九州北部の豪雨災害に関する関係閣僚会議で「被災地の方々に心を寄せて、安倍内閣一丸となって全力を挙げて対策を進める」と述べ、被災者の生活再建に全力を挙げるよう指示した。

 避難所の暑さ対策や流木処理、道路復旧などを急がせる考えを示した。

 首相は被災地の福岡、大分両県を12日に訪れる考えも表明した。災害現場の視察のほか、避難所訪問や自治体関係者との意見交換も行う予定だ。

 菅官房長官は11日の記者会見で、復旧事業での国の補助率を引き上げる激甚災害指定について「スピード感を持って対処したい」と述べた。


予約キャンセルで逆境の温泉、豪雨被災者に無料開放 福岡県朝倉市
7/11(火) 17:49配信 西日本新聞

 歴史的豪雨に襲われた福岡県朝倉市杷木地区の原鶴温泉が、地元や同県東峰村の被災者向けに浴場を無料開放している。5日の豪雨以降、予約キャンセルで原鶴も逆境の中だが、それでも「私たちにできる支援をやろう」と災害翌日の6日から足並みをそろえてボランティア営業を始めた。利用者は10日夜までに延べ約5千人。被災者の心をぬくもりで癒やしている。

 11日午前、原鶴温泉の「花と湯の宿 やぐるま荘」。避難所生活や断水で風呂に入れない被災者が汗を流し、近況を報告し合っていた。羽にけがを負った鶴が傷を癒やしたという伝説がある原鶴。同市杷木志波で安否不明の男性の次女(47)と三女(45)は「温泉に入っている間はつらいことを忘れて癒やされる。本当にありがたい」とホッとした表情で宿を後にした。

 宿を経営する師岡哲也社長(46)が5日、「無料開放する」と声を上げた。すぐに原鶴全体に広がり、計10軒の宿が手を挙げた。支援の輪は、筑後川を挟んだうきは市の筑後川温泉と吉井温泉にも広がった。

 汗と泥にまみれ、着の身着のままで避難した人たちも多い。一部の宿では、全国や近くの住民から寄せられた衣服や下着、タオルなどを被災者に提供し、喜ばれたという。

 原鶴も無傷ではない。浸水被害に遭った宿もあり、名物の「鵜(う)飼い」は中断。予約はほぼすべてキャンセルで無収入状態の宿も。経営上は大打撃を受けている。「原鶴は安全です。宿泊の受け入れもできます。被災者のためにも、踏ん張りどころ」と師岡社長。古里杷木のために歯を食いしばっている。

 無料開放の利用は午前11時から午後3時、各避難所から無料送迎バスもある。14日まで継続が決まっている。原鶴温泉協会=0946(62)0001。

=2017/07/11付 西日本新聞夕刊=


新たに身元確認された犠牲者
7/11(火) 17:46配信 時事通信

 九州北部を襲った豪雨で死亡し、新たに身元が確認された人は次の通り。

 【福岡県】鬼塚功二さん(62)=朝倉市杷木志波=、小川稜人さん(76)=同市杷木松末=。


秋篠宮さま、豪雨に「心痛める」=ご夫妻で水大賞表彰式に―東京
7/11(火) 17:41配信 時事通信

 秋篠宮ご夫妻は11日午後、東京都江東区の日本科学未来館で開催された「第19回日本水大賞」の表彰式に出席された。

 秋篠宮さまは式典のあいさつで、九州北部での豪雨被害に触れ、「いまだ被害の全容が定かになっておりませんが、数多くの人々が被災し、今も避難生活を余儀なくされていることに心を痛めております」と述べた。

 ご夫妻は表彰式後、受賞者らと懇談。秋篠宮さまは今回日本水大賞を受賞し、被災地に近い場所にある福岡県久留米市立金島小学校の関係者に「なかなか全容が分からないので、心配しております」と話していた。


豪雨被害97カ所=JR九州
7/11(火) 17:32配信 時事通信

 JR九州は11日、九州北部豪雨による在来線の被害が97カ所に上ると発表した。

 大分県日田市の花月川に架かっていた久大線の鉄橋は、約80メートルの橋桁が全て流され、橋脚も川の中で倒れた状態。同規模の鉄橋の建設には通常、3年ほどかかるが、同社は「工期を半分に短縮するつもりで、復旧に全力を挙げる」としている。日田彦山線も土石流の流入や、線路、盛り土の流失などの被害が出ている。

 一方、博多―由布院を結ぶ人気の観光列車「ゆふいんの森」については、本来のルートの久大線を使わず、小倉や大分を迂回(うかい)させる形で15日から臨時運行を再開する。定期点検のため運休中の豪華列車「ななつ星in九州」も、久大線を使わないルートでの運行を検討している。


避難所は夜も30度で冷房導入
7/11(火) 17:15配信 ホウドウキョク

九州北部豪雨の被災地では蒸し暑い天気が続いていて、福岡・朝倉市では、これまで冷房がなかった避難所に、11日からエアコンの設置を進めている。
朝倉市杷木地区で、およそ90人が避難している久喜宮小学校では、各地から、食料品やおむつなどの援助の物資も届いているが、避難している人たちの一番の負担となっているのが、暑さ。
避難している男性は、「熱中症と疲れ、わたしらも部屋にいて、じっとしとったら、ふらっとなるけど」と話した。
避難所となっている体育館は、日中は、窓を開けて暑さを逃がしているが、夜は、窓を閉めるため、室温が30度と寝苦しい日々が続き、体調を崩す人も出てきた。
避難所の開設から4日、11日午前11時ごろから、新たにエアコンが4台到着した。
夜までには設置が終わり、夜も25度くらいまで室温が下げられるという。


「やっと病院に行ける」道通じた、豪雨被災者 孤立解消の東峰村・岩屋地区
7/11(火) 17:13配信 西日本新聞

84
積み重なった流木が撤去され、通行可能になった岩屋地区の道。奥が栗木野橋梁=11日午前11時50分、福岡県東峰村

 九州豪雨の発生直後から道路が寸断されていた福岡県東峰村の岩屋地区(115人)は10日夜に孤立状態が解消された。11日朝、6日ぶりに車両の往来が始まった同地区に入った。

 同県朝倉市杷木から車で県道52号を北上し、岩屋地区に入ったのは午前6時半。晴れ間がのぞき遠くの山々の緑がまぶしい一方で、道の両脇には茶色い土砂や木肌がむき出しになった流木。観光名所のアーチ橋「栗木野橋梁(きょうりょう)」(JR日田彦山線)のたもとにも、うずたかく積まれていた。

 村内では複数の橋が崩落しており、岩屋地区に通じる全ての道路は昨夜まで土砂などで断たれ、高齢で避難できない人など28人が残っていた。かろうじて人の通れる道はあり、これまでは村職員が1日2回、リュックサックで食料を運び込んでいたという。

「こんなことは初めて」
 川沿いから坂を上ると、民家があった。中にいた井上英二さん(85)は「85年間ここに住んでいるが、こんなことは初めて」と、生々しい体験を聞かせてくれた。

 井上さんは1月に退院してまだ体調が悪く、妻の末子さん(83)と自宅にとどまっていた。雨が猛烈になった5日、窓から外を見ていると、近くの川があふれて濁流が押し寄せてきた。「たくさんの流木が波打っていて。電柱が電線に引っ張られ、なぎ倒されていくのが見えた」。夜が明けてみると、家の10メートル手前まで土砂が迫っていた。「人の姿も全然なくて、とにかく心細かった。これでやっと病院に行ける」と、少しやつれた顔に笑みを浮かべた。

 住民が避難している地区公民館には午前10時50分に村役場の車が到着し、段ボール箱5個分の食料などが運び込まれた。「日田に避難していた人が何人か帰ってくるらしいよ」。避難者たちの声が弾んだ。前田賢一郎さん(73)は「家の庭に土砂が堆積している。これから重機が入って復旧が進むだろう」と前を向いた。

 公民館の横に立つと、朝通ってきた県道52号の先が見通せた。2車線の道路が崩落し、川に崩れ落ちて通れなくなっている。川の水は昨日の茶色から、少しだけ普段の色を取り戻していた。

=2017/07/11付 西日本新聞夕刊=


朝倉市、東峰村に支援法適用=福岡県
7/11(火) 16:05配信 時事通信

 福岡県は11日、九州北部豪雨で大きな被害を受けた朝倉市と東峰村に被災者生活再建支援法を適用すると発表した。

 住宅が全壊または半壊した世帯に対し、被害程度や再建方法に応じて最大300万円を支給する。

 県によると、11日正午現在の被害は朝倉市が全壊72世帯、半壊1世帯、東峰村が全壊11世帯、半壊17世帯に上る。


九州北部、激しい雨の恐れ=近畿も大雨か、土砂災害警戒―気象庁
7/11(火) 15:33配信 時事通信

 気象庁は11日午後、九州北部では12日明け方にかけて局地的に激しい雨が降る恐れがあると発表した。

 梅雨前線が対馬海峡から12日朝にかけて南下する見込み。同庁は、これまでの豪雨で地盤が緩んでいる地域では土砂災害に警戒するよう呼び掛けている。

 近畿も12日にかけて大雨となる恐れがある。四国は落雷や突風、急な強い雨に注意が必要。

 九州北部の12日午後6時までの24時間雨量は多い所で、長崎県80ミリ、福岡、佐賀両県60ミリ、熊本、大分両県50ミリと予想される。近畿は中部・南部で100ミリ、北部で80ミリの見込み。

 福岡県朝倉市では、豪雨に見舞われた5日の1日雨量が516.0ミリを観測し、7月の全国観測史上15位を記録。5日午前0時から11日午後2時までの総雨量は朝倉市が630.5ミリ、佐賀県白石町が463.5ミリ、大分県日田市が448.5ミリに上った。


九州豪雨 「熊本地震の恩返し」被災者や団体、ボランティア続々
7/11(火) 15:05配信 産経新聞

83
日本九援隊のボランティアは大福幼稚園で土砂の撤去などを行った =福岡県朝倉市(永田直也撮影)(写真:産経新聞)

 九州北部を襲った豪雨災害から7日目の11日、被災地には、各地からボランティアが続々と駆け付けた。その中には、昨年4月の熊本地震の被災者や支援団体の姿もある。「恩返しがしたい」「息の長い取り組みが必要」。災害の大きな爪痕が残る福岡県朝倉市で、土砂の撤去などの作業に懸命に取り組んでいる。(井上浩平、北野裕子)

 ◆助け合いの大切さ

 「熊本地震のとき、たくさんの人が応援に来てくれた。その恩返しをしようと思った」。濁流にのまれ大半の住宅や店舗が浸水した朝倉市比良松(ひらまつ)地区に11日、熊本地震の被災者で熊本県西原村の職員、坂田純さん(20)が駆け付けた。

 熊本地震では坂田さんの家族らに被害はなかったが自宅が倒壊。周囲には命を落とした人も多かった。被災後、ボランティアが住民と一緒にがれきの撤去などを手伝う姿に胸を打たれ、「いつかは自分も他の被災地の力になりたい」と思っていたという。

 福岡、大分両県を襲った豪雨災害の深刻な被害状況を知り、職場に特別休暇を申請。11日早朝、同僚2人と朝倉市入りした。

 市内のボランティアセンターで受け付けをしていると、坂田さんらがかぶっている「西原村」の名前の入った帽子を見かけた他のボランティア希望者から「去年、村の支援に行ったよ」と相次いで声をかけられた。「助け合いの大切さを改めて感じた」

 大量の泥に覆われた比良松地区に向かい、住民らと作業服姿でシャベルなどを使って撤去作業を開始。手伝ってもらった住民の男性(68)は「泥を出すのは力仕事なので助かる」と笑顔を見せた。

 ◆長期の取り組み必要

 熊本地震の支援を行ってきたNPO法人「日本九援隊」(福岡県大野城市)は、豪雨災害が発生して2日後の7日に朝倉市に入り、被害状況を確認した。

 「熊本地震と同じか、それ以上の大災害。息の長い取り組みが必要になる」。法人代表の肥後孝さん(48)は力を込める。

 県職員の肥後さんは、平成23年に県から東日本大震災の被災地に派遣され、不明者の捜索やがれきの撤去などに携わった。ボランティアの底力を間近で目にし、「地元の福岡で災害が起きたとき支援できるようにしたい」と知人らと3年後に団体を発足させた。

 昨年の熊本地震では被災直後、福岡・博多から毎週末、ボランティアを乗せたバスを運行。熊本県の益城町(ましきまち)や南阿蘇村などに、これまでに2千人以上を派遣し、人手が足りない農家の野菜の植え付けや収穫を手伝った。

 今回の豪雨災害では、最初の週末となった9日、バスの目的地を朝倉市に変更。参加者は九州だけでなく、7年に阪神大震災が起きた神戸や26年に土砂崩れが発生した広島などからも約50人が集まった。

 「被災者が子供を預ける場所がないと復旧作業は進まない」。これまでの経験から、床上浸水した大福幼稚園(朝倉市大庭)の泥をかき出し、三輪車などの遊具を運び出した。

 肥後さんは「これからの時期は食料や生活用品などの物資よりも人手の支援が大事になる。1人でも多くのボランティアに集まってほしい」と訴える。


「早く見つかって」不明者の捜索続く、九州豪雨 避難者なお1500人
7/11(火) 14:46配信 西日本新聞

81
大きく崩れた山肌を背に、安否不明者の捜索に向かう消防隊員たち=11日午前9時25分、福岡県朝倉市松末

 九州豪雨で甚大な被害が出た被災地では11日も、朝から自衛隊、消防、警察などによる懸命の捜索が続いた。福岡、大分両県では、自宅を失うなどした1532人が避難所での生活を続けている。両県では同日の最高気温が30度を超えることも予想され、熱中症への注意が必要だ。

 いまだ20人以上の安否不明者がいる福岡県朝倉市では、2381人態勢で捜索。同市杷木星丸の現場では午前7時半すぎから自衛隊員が川で不明者を捜した。現場近くの道路には地域住民が被災者に炊き出しをする姿も。参加した女性(68)は、「みんな疲れているが、不明者が早く見つかってほしい」と話した。

82
赤谷川付近で安否不明者の捜索をする自衛隊員たち=11日午前8時38分=福岡県朝倉市

 女性2人が行方不明になっている同市杷木林田でも、時おり雨が降る中、自衛隊と地元消防団らが自宅周辺を中心に重機とスコップで土砂を掘り起こした。

 11日正午までに確認された死者は朝倉市19人、同県東峰村3人、大分県日田市3人の計25人。うち身元が確認できたのは17人で1人は有明海で発見された。有明海では他に4人の身元不明遺体が見つかっている。

 気象庁によると、九州北部地方では12日朝にかけて局地的に雷を伴った強い雨が降る恐れがある。最高気温も大分県日田市で32度など、高温となることが予想される。

=2017/07/11付 西日本新聞夕刊=


九州豪雨、感染症の専門家を避難所に派遣 - 感染研、厚労省からの指示を受け
7/11(火) 14:35配信 医療介護CBニュース

 九州北部の記録的な大雨による被害を受け、国立感染症研究所(感染研)は11日、感染症の専門家を避難所に派遣した。厚生労働省からの指示を踏まえた対応で、同日の閣議後の記者会見で塩崎恭久厚労相は、「被災者の健康管理に万全を期す」と述べた。【松村秀士】

 会見で塩崎厚労相は、「避難所の人に対して市町村や県の保健師が巡回し、熱中症対策を含めて相談体制を組んでいる」と現在の対応について説明。その上で、「感染症対策も重要になってきている」とし、感染症の専門家らを避難所に派遣する考えを示した。

 大雨の被害を受けた地域では、感染症の拡大が懸念されている。福岡県がまとめた6月26日から7月2日までの週の定点医療機関当たりの患者報告数によると、手足口病は前週比22%増の5.08人となり、警報基準値(5.0人)を上回った。福岡市城南区(12.0人)と筑紫(10.78人)の保健所管内では、警報基準値の2倍超となっている。大分県でも手足口病が2週連続で増えており、警報基準値を超過している。


<九州豪雨>小石原焼を支えたい…東峰村アンテナショップ
7/11(火) 14:30配信 毎日新聞

80
福岡県東峰村のアンテナショップ「With+」で被災を気遣う来店客らと話す上野恵梨奈さん(右)=福岡市中央区で2017年7月10日午後0時43分、青木絵美撮影

 ◇福岡市で在庫販売

 福岡県東峰村の農産物や伝統工芸の小石原(こいしわら)焼を紹介するアンテナショップ「With+(ウィズ プラス)」(福岡市中央区)が、九州北部豪雨で大きな被害を受けた村を応援しようと、被災した窯元を回って在庫を集めるなど販売に力を入れている。村出身の店長、上野恵梨奈さん(29)は「少しでも窯元や生産者の収入につなげたい」と話す。【青木絵美】

 店には小石原焼の窯元7軒がつくる茶わんや皿、ビアグラスなど約200点と、村内産の米、ゆずこしょうなどが並ぶ。地元の女性ら約30人と「東峰ムラガールズ」をつくって、村内外でイベントを開催するなど村の魅力発信に取り組んでいた上野さんが、結婚で移住した福岡市でもPR活動を続けようと、2014年8月、知人が社長を務める建設会社の一角で店を始めた。

 上野さんが「自然豊かで、人が近くて温かい」と言う村を記録的な豪雨が襲ったのは5日夕。一時通じなくなった通信が可能になり、村に住む兄一家やムラガールズの仲間の無事は確認できたが、同時に被害の大きさも明らかになった。窯元の一つは落雷による火災で窯が全焼し、別の窯元は流れ込んだ土砂で器が台無しになった。

 道路はあちこちで寸断され、小石原焼や農産物などを販売する「道の駅 小石原」も休業が続く。「アンテナショップで販売してもらえれば助かる」。現地の声を受け、上野さんは建設会社社長の協力を得て10日、現地で窯元に残る在庫品を引き取り、商品点数を確保した。これまで扱っていなかった窯元の商品も今後入荷する予定だ。

 運営手数料を除いた販売額の約7割が窯元や生産者に支払われる仕組み。贈答用に小石原焼の器を探しに来た福岡市東区の会社員男性(36)は「しばらく現地には行けないけれど、ここで買って応援できれば」と話した。

 上野さんは「被害は大きかったが、ムラガールズの女性たちも『またここから』と前向きに考えている。現地で収入の道がない状態の窯元さんたちを少しでも支えたい」と明るく語る。

 中央区鳥飼3の7の21。092・741・5148。午前10時~午後6時、水日曜休み。


避難長期化、孤立は解消へ=死亡25人、不明22人―九州北部豪雨、12日で1週間
7/11(火) 14:29配信 時事通信

79
行方不明者の捜索に当たる警察官ら=11日午後、福岡県朝倉市杷木志波

 九州北部で甚大な被害を起こした豪雨から、12日で1週間。

 福岡、大分両県で少なくとも25人が死亡、福岡県の22人がなお行方不明のままで、捜索活動が続く。一方、大分県日田市で続いている住民の孤立状態は、同日中に解消される見通しだ。

 11日午後の時点で、福岡県朝倉市と日田市などで自主避難を含む約1400人が避難を続けている。多数の住宅損壊などのため避難生活のさらなる長期化は避けられず、真夏日が続く中、熱中症など体調面での不安が強まっている。

 これまでに朝倉市で19人、福岡県東峰村で3人、日田市で3人の死亡が確認された。福岡県で朝倉市の20人、うきは市と東峰村の各1人が行方不明となっており、警察や消防、自衛隊などは約1万2000人の態勢を維持して捜索などの活動に当たっている。

 両県の建物被害は計700棟近くに上り、うち全壊が約100棟、半壊約30棟。道路の寸断は約400カ所に上った。

 日田市の4カ所では110人が孤立しているが、道路の復旧により12日中には解消される見通し。福岡県内の孤立は解消された。

 JR九州によると、一部区間で運転を見合わせている久大線や日田彦山線は、橋梁(きょうりょう)の流失など大規模な被害もあり、復旧の見通しは立っていない。

 厚生労働省によると、浄水場の被害のため朝倉市と東峰村の計約2000戸が断水しており、自衛隊などの給水車が対応している。九州電力によると、被災地の停電は解消した。

 12日には安倍晋三首相が両県入りし、避難所などを訪れる予定。


豪雨で大量の流木「まだ計り知れない」…防災相
7/11(火) 13:25配信 読売新聞

 豪雨に見舞われた福岡、大分両県で大量の流木が発生し、捜索や復旧に支障をきたしているとして、松本防災相は11日の閣議後記者会見で、関係省庁が連携した課長級会議を設置したと発表した。

 被災地自治体とも連携し、流木の仮置き場の選定や処分方法の検討などを進める。

 内閣府によると、今回の豪雨では、両県で発生した土砂崩れで大量の樹木が滑り落ち、集落に流れ出て、家屋やインフラを破壊。道路を塞ぎ、安否確認の妨げにもなっている。松本防災相は記者会見で「流木の量はまだ計り知れない。被災地の環境改善に全力で取り組む」と述べた。

 廃棄物の処理は通常、廃棄物が出た場所を管理する市町村や県などがそれぞれ行うこととなっているが、流木の速やかな処理を進めるため、省庁の垣根を越えてアイデアを持ち寄る。会議は、内閣府や警察庁、農林水産省、国土交通省、環境省、防衛省などの課長級職員で構成している。


流木など迅速処理支援=松本防災相
7/11(火) 12:30配信 時事通信

 松本純防災担当相は11日の閣議後記者会見で、九州北部の集中豪雨で発生した大量の流木などの迅速な処理を図るため、関係省庁の課長級会議を同日午後に開くと発表した。

 仮置き場の確保支援などについて議論する。

 防災相は、9日に現地を視察した状況を踏まえ「非常に多くの流木などによって周辺のインフラが破壊されている。まずは流木を取り除かないと次のステップに入れない」と指摘した。


<九州豪雨>「愛犬の面倒見んと」妻亡くした男性
7/11(火) 11:47配信 毎日新聞

76
避難所となっている杷木中学校の体育館前につながれたゴン太=福岡県朝倉市で2017年7月9日午後2時15分、高嶋将之撮影

 九州北部豪雨は25人の命を奪った。ある日突然、大切な家族や友人を失った人たちは悲しみに暮れ、現実を受け入れられずにいる。【高嶋将之、佐野格、林壮一郎】

 「何とも言えない。動物が好きな人でした」。福岡県朝倉市杷木(はき)白木の小嶋重美さん(69)は、妻初子さん(69)がかわいがっていた愛犬をなでながら、家ごと濁流に巻き込まれ亡くなった妻への思いを語った。

 記録的な大雨となった5日午後4時半ごろ、初子さんは自宅の1階から2階にいた重美さんに早く逃げるよう大声で呼び掛けた。「早く下りてこないと危ないよ」。重美さんが1階に下りる前に、土砂が家をのみ込んだ。

 少し離れた場所にいた愛犬は無事だった。初子さんが以前、散歩中に捨てられていたのを連れて帰ってきた犬で、初子さんと娘が相談し「ゴン太」と名付けよく散歩をしていた。

 被災後、重美さんは、ゴン太とともに避難所に身を寄せた。初子さんが家から1キロほど下った川の中で見つかったのは3日後だった。「災害があってからしっぽも垂れ下がって元気がなくなってしまった。この面倒は俺が見んと」と言葉を振り絞った。


<九州豪雨>孤立集落、12日にも解消 夜から大雨の恐れ
7/11(火) 11:42配信 毎日新聞

 九州北部豪雨の被災地では11日も安否不明者らの捜索や身元確認が続いた。これまで福岡、大分両県で25人の死亡を確認。福岡県朝倉市で24人と連絡がとれていなかったが、うち1人が亡くなっていたことが判明し23人になった。一方、豪雨により福岡、大分両県で一時29カ所の集落が孤立状態となったが、道路の復旧などが進み、12日にも全て解消する見通し。【蓬田正志、平川昌範、中村清雅】

 朝倉市によると、福岡県柳川市の有明海沿岸で8日に見つかった男性が、朝倉市杷木(はき)林田の坂本行俊さん(79)と判明。連絡がとれていないとしていた24人の中に、坂本さんが入っていた。この結果、連絡がとれていない人は、同市で被災したとみられる同県うきは市の男性(89)を含めて23人となった。

 孤立集落を巡っては、13世帯28人が取り残されていた福岡県東峰村の岩屋地区は、迂回(うかい)路が復旧し、10日に村内全域の孤立が解消した。朝倉市は11日、同市杷木地区で自衛隊が発見して死亡が確認された男性が、孤立集落に残っているとみていた住民と判断。これで孤立者はいなくなったとしている。大分県日田市の孤立集落は、道路の土砂を取り除く復旧工事が進み、12日にも全ての集落の通行が可能となる見通し。

 気象庁によると、梅雨前線は11日夜には九州北部まで南下する見込み。12日朝にかけて局地的に強い雨が降る恐れがある。


九州豪雨、3千人態勢で捜索…被害全体像見えず
7/11(火) 11:42配信 読売新聞

75
濁流の中、捜索する自衛隊員ら(11日午前9時41分、福岡県朝倉市杷木松末で、読売ヘリから)=尾賀聡撮影

 九州北部の豪雨災害は11日、甚大な被害を受けた福岡県朝倉市と東峰(とうほう)村で罹災(りさい)証明の申請受け付けが始まった。

 被災地では警察、消防、自衛隊約3000人態勢による捜索が続き、警察犬も投入された。福岡、大分両県の死者は25人。朝倉市と福岡県うきは市では依然として計23人と連絡が取れていない。安倍首相は12日に被災地入りし、各地の被害状況を視察する。

 両県の災害対策本部などによると、朝倉市、東峰村、大分県日田市の住宅被害は、全半壊計121棟、床上・床下浸水は計237棟。ただ、朝倉市が把握する市内の床上浸水が15棟にとどまるなど、被害の全体像は分かっていない。

 朝倉市では午前8時過ぎから、市役所などで罹災証明の申請受け付けが始まった。東峰村では防災無線などを使って住民に申請を呼びかけるという。

 罹災証明書は公的支援を受けるために必要で、家屋被害判定に応じて仮設住宅入居の可否や義援金の受取額などが決まる。8日に受け付けを開始した日田市では、10日午後5時時点で約310件の申請があった。

 日田市では226世帯629人を対象に避難指示が継続しており、依然、120人が孤立状態となっている。読売新聞の11日午前10時時点のまとめでは、朝倉市、東峰村、日田市で計1526人が避難所に身を寄せている。

 気象庁によると、九州北部は12日朝にかけ、梅雨前線が南下する影響で、局地的に雷を伴った強い雨の降る恐れがある。同日朝までの24時間雨量は、九州北部の多い所で50ミリと予想されている。


福岡県で捜索続く=不明20人超、死者25人―九州豪雨
7/11(火) 11:39配信 時事通信

74
九州北部を襲った記録的豪雨で、甚大な被害が出た福岡県朝倉市などでは11日も、行方不明者の捜索が行われた。写真は流木を切断し、捜索活動をする警察官=同日午前

 九州北部を襲った記録的豪雨で、甚大な被害が出た福岡県朝倉市などでは11日も、行方不明者の捜索が行われた。

 12日で発生から1週間を迎えるが、福岡、大分両県でこれまでに計25人が死亡、連絡が取れない人は朝倉市を中心に福岡県内で20人を超える。

 福岡県では朝倉市で19人、東峰村で3人の死亡が確認された。大分県日田市でも3人が死亡している。

 佐賀、福岡両県の有明海沿岸で8日に遺体が見つかった5人のうち1人は、10日に朝倉市の男性(79)と判明。豪雨による犠牲者と判断された。

 行方不明者は福岡県で朝倉市22人、うきは市と東峰村が1人ずつ。大分県では不明者がゼロになり、県内の捜索活動は一段落した。

 日田市では120人が孤立しているが、道路の復旧を進め12日中に解消する見通し。福岡県では孤立状態が解消されている。


九州豪雨、死者25人に 1885人避難、東峰村の孤立解消
7/11(火) 11:37配信 西日本新聞

73
不明者の捜索が続く傍らには泥だらけの子ども用自転車があった=10日午後1時43分、福岡県朝倉市杷木林田

 九州豪雨で甚大な被害が出た福岡県朝倉市では発生6日目となる10日も捜索が続けられ、新たに男性2人女性1人の死亡が確認された。県は有明海で遺体で見つかった男性も豪雨の犠牲者と発表し、福岡、大分両県の犠牲者は25人となった。福岡県では20人以上の安否が不明のままとなっている。自宅を失うなどして避難所生活を続けている人は朝倉市と福岡県東峰村、大分県日田市などで計1885人に上り、避難の長期化が懸念されている。

 8日に有明海で発見された5遺体のうち1人の身元について、朝倉市災害対策本部は同市杷木林田の坂本行俊さん(79)と発表した。有明海は被災地を流れる筑後川が注いでいる。

九州北部では局地的に激しい雨が降る恐れ
 福岡県警によると、10日午前、朝倉市杷木松末の赤谷川付近で心肺停止状態の男性を発見、死亡を確認した。午後には同市杷木久喜宮で女性、同市杷木志波で男性が見つかり、いずれも死亡が確認された。3人の身元は分かっていない。

 朝倉市によると、8日に同市杷木池田で見つかった遺体は小嶋初子さん(69)、9日に同市山田で発見された遺体は村山幸子さん(80)と確認された。

 両県によると、避難者の内訳は朝倉市1204人、東峰村285人、日田市373人-など。朝倉市と東峰村の計18カ所、日田市の9カ所の避難所に身を寄せているという。

 道路寸断による集落の孤立状態は徐々に解消し、東峰村で唯一残っていた岩屋地区(住民28人)は10日午後8時45分に車で行き来できるようになった。日田市も小野、大鶴両地区の4カ所(120人)の孤立が12日に解消する見通しになったと明らかにした。

 朝倉市は10日午後、同市杷木古賀の農業用ため池に決壊の恐れがあるとして、233世帯655人に一時、避難指示を出した。山崩れの恐れがあるとの理由から、9日午後から同市若市地区などに出ていた避難指示は解除。近くを通る大分自動車道の朝倉インターチェンジ(IC)-日田ICの通行止めも解除された。

 気象庁によると、11日には梅雨前線が対馬海峡付近まで南下する見込み。九州北部では局地的に激しい雨が降る恐れがあるという。11日夕までの24時間予想雨量は多い所で、福岡、佐賀、長崎が80ミリ、熊本、大分が60ミリ。

=2017/07/11付 西日本新聞朝刊=


「少しでも水道復旧早めたい」ポンプ車リレー村長が発案 福岡県東峰村
7/11(火) 11:19配信 西日本新聞

 九州豪雨の影響で約500世帯が断水している福岡県東峰村は10日、水道の早期復旧を目指して水道管の漏水箇所を確認するため、消防ポンプ車を使った取水作業を始めた。「暑くなり住民も不便を強いられており、少しでも早めたい」と渋谷博昭村長が発案。早ければ11日夕方にも、約300世帯に水が届くという。

 同村の宝珠山にある浄水場は通常、湧き水を浄化して水道に流す。今回は取水場や水路が被害を受け、本格復旧に約1カ月かかるという。村は当初、浄水場の真下の川から専用ポンプで水をくみ上げ、仮復旧する予定だったが15日にずれ込むと判明。このため消防ポンプ車3台を使い、互いにホースの放水口と取水口につなぐ“リレー方式”で水をくみ上げることにした。10日は朝から職員や消防団員20人が作業に当たった。

 住民は現在、自衛隊の給水車や湧き水を利用中。村は水道管の漏水や水質を調査をした上で各家庭に流す。

=2017/07/11付 西日本新聞朝刊=


福岡県、旅館・ホテル空き室提供 豪雨被災、高齢者など対象 11日から受け付け
7/11(火) 11:19配信 西日本新聞

 福岡県内を襲った記録的な豪雨を受け、県は10日、被災した要介護の高齢者といった配慮が必要な人たちに、県内のホテルや旅館の空き部屋を無償で提供すると発表した。

 対象者は、豪雨で住宅が損壊するなどして避難所での生活を余儀なくされている要介護・要支援の高齢者や、障害者、妊産婦などと介助者。利用できる期間は当面とし、3食、入浴も付く。本人の同意を得た上で、県の保健師による健康チェックや相談も行う。

 申し込みは11日から朝倉市健康課、東峰村保健福祉課と、両市村内の各避難所で受け付ける。手続きが済み次第、即入室が可能。組合加盟の286施設の空き室状況などを踏まえ、入室先を調整する。

 県と県旅館ホテル生活衛生同業組合は3月、災害発生時に県内の宿泊施設を避難所として円滑に利用できるよう協定を締結。これに基づき、豪雨被災者支援の一環として実施する。

=2017/07/11付 西日本新聞朝刊=


罹災証明受け付け始まる=甚大被害の朝倉市―福岡
7/11(火) 11:13配信 時事通信

 記録的な豪雨で大きな被害が出た福岡県朝倉市は11日、被災住民が市の支援などを受けるのに必要な罹災(りさい)証明書の申請受け付けを開始した。

 市民からは「ほっとする」と安堵(あんど)の声も聞かれたが、多くが先の見えない状況に不安を隠しきれない様子だった。

 同市役所では、午前8時半の受け付け開始時刻前から約20人の行列ができた。市民らは紙の番号札を握りしめ、順番を待った。

 実家が流されたという古川信太郎さん(34)は「経済面で補助が出るので少しほっとする」。一方で「土地の使い道がない。できるなら市に譲渡することも考えている」と不安を漏らした。

 農家の小川静子さん(77)は夫とともに訪れた。家だけでなく畑や果樹園も流されたといい、「根こそぎやられ、何もできない状態。とにかく証明書をもらっておこうと思って来た」と力なく話した。


「漂着物でいっぱい」シチメンソウに影響懸念 有明海に大量の流木や家財 九州豪雨
7/11(火) 11:04配信 西日本新聞

72
東よか干潟沿岸に漂着した大量の流木や角材。岸側(写真左側)のシチメンソウの群生地への流入も懸念されている

 九州北部の豪雨災害で、福岡、大分両県の被災地から筑後川を下った大量の流木や角材、家財が有明海沿岸に漂着している。国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約登録地の東よか干潟(佐賀市)や肥前鹿島干潟(鹿島市)にも流れ着いており、東よか干潟に群生するシチメンソウへの影響を懸念する声も出ている。

 豪雨に見舞われた5日以降、押し流された家財や流木は、左回りの有明海の潮流に乗って県内の沿岸に到達したとみられる。東よか干潟では倒木や家屋の一部とみられる角材が沿岸を埋めており、市環境政策課によると、範囲は約3・4キロにわたるという。

 シチメンソウの群生地には柵が設けられているが、今月下旬には潮位の変化で水位が増すため、柵の隙間から漂着物が流れ込む可能性もあるという。干潟保全に取り組む東与賀まちづくり協議会の東島清司会長(73)は「過去に漂着物に覆われて茎が折れたり、蒸されたりして枯れたこともある。早く撤去してほしい」と話す。

 肥前鹿島干潟がある鹿島市の新籠(しんごもり)海岸でも全長約1キロ、沖合200~300メートルの範囲に角材や家屋の扉などが漂着。同市ラムサール条約推進室の担当者は「見渡す限り、漂着物でいっぱい。豪雨のすさまじさを痛感した」と話す。

 県河川砂防課は「漂着物の量の把握はこれから。国とも調整し、1日でも早く撤去したい」としている。

=2017/07/11付 西日本新聞朝刊=


「もう勘弁」避難所から避難、疲弊 先見えない被災者たち 九州豪雨
7/11(火) 10:40配信 西日本新聞

 食べかけの弁当を抱えて逃げる女性、子どもの手を握り締めて車に乗り込む母親。福岡県朝倉市杷木古賀では10日、上流にあるため池が決壊の恐れがあるとして周辺住民約650人に一時、避難指示が出された。避難先からさらなる避難を迫られた住民たち。自宅の復旧作業をやめて走りだした人もいる。「もう勘弁して」。災害に振り回される人々たちに、心身ともに疲れがのしかかる。

 同市杷木古賀の朝倉光陽高。午後1時ごろ、携帯電話から一斉に警報音が鳴った。「えっ、ため池壊れるの」「はよ逃げな」。避難者に緊張が走った。近くの「上野ため池」が決壊する恐れがあり、避難所の同校を含む地域に避難指示が出された。「急いで避難します」。職員の声で、避難者たちは市のバスや警察の車両、マイカーに乗り込み、数キロ離れた「再避難先」に向かった。

「まだ避難せないかんとか」「もう疲れた」
 「慌てて出たけん、何も持ってこれんかった」と肌着姿の上野宗一さん(60)。豪雨が襲った5日以降、家族で同校に身を寄せていた。校舎での寝泊まりに慣れてきたばかりだった。「ため池も危ないんじゃないかと心配していた」。70代女性はタオルを口元に当て、目を潤ませた。「避難生活はもう嫌だ」

 農業の島田一幸さん(43)は柿畑や田んぼの様子が気になり、自宅に戻っていたときに携帯の警報音が鳴った。「はよ逃げるぞ」と妻と息子に声を掛けて車で学校へ。さらに別の場所への避難を指示された。「雨が小降りになってきていたから少しほっとしていたのに。いつまで続くのか」

 再避難先となった多目的施設「サンライズ杷木」(同市杷木久喜宮)。既に受け入れていた避難者約130人に加え、同市杷木古賀からの避難者100人超が入ることになり、支援物資の保管場所だった部屋が開放された。

 「こっちは大丈夫」。家族に電話をかけ無事を報告する女性。入り口前の階段では男性が座り込み、汗を拭っていた。部屋の隅では高齢女性がバッグを抱きかかえて眠っていた。「まだ避難せないかんとか」「もう疲れた」。口々に愚痴がこぼれた。

 ため池決壊の恐れがなくなったとして、避難指示は午後7時10分に解除された。50代の男性は洋服や貴重品をバッグに詰め直し、車に乗り込んだ。自宅に戻るという。「行ったり来たりできつかった。今夜は家でぐっすり寝たい」。塚本英喜さん(74)は、より安全なこの施設に残ることを決めた。「家は電気も水も通らず、土砂まみれ。風呂は入れてない。本当は家を早く片付けたいが、また避難するのはつらいし、怖い」

 先行きが見えない被災者たち。11日は現地に再び激しい雨が降る恐れがある。

=2017/07/11付 西日本新聞朝刊=


「山も、田畑も、死にかけとる」農家悲鳴、生計に打撃 作物泥まみれ 国史跡「三連水車」も無残な姿
7/11(火) 10:01配信 西日本新聞

71
流木や土砂が押し寄せた三連水車。周辺の水田にも影響が広がりそうだ=10日午後4時5分、福岡県朝倉市

 全域に農地が広がる福岡県朝倉市では豪雨による農業被害が深刻化している。特産の柿畑は広範囲で押し流され、博多万能ネギのビニールハウスも泥にまみれた。農業用水路は機能を失い、国史跡「三連水車」も動きを止めた。「山も、田畑も、死にかけとる」。農業者から悲鳴が上がっている。

 ブランド柿「富有柿」の産地として名をはせる朝倉市杷木志波。昨年は収穫前に実が落ちる炭疽(たんそ)病の流行で大不作だっただけに、住民は「今年こそは」と手入れに精を出してきた。その柿畑は、土石流や流木に削り取られるように流された。被害が比較的軽くても、柿畑と集落とを結ぶ道路が土砂で閉ざされている。

 雨の前後は消毒し、炭疽病や害虫を予防する必要がある。濁流に家を流されて避難生活を送る柿農家日野博さん(53)は「畑に行かれん。みんな今年はもう駄目だと諦めかけている」。生活を支える収入の柱も失おうとしている。

「生きている田んぼも死んでしまう」
 同市杷木古賀で富有柿を主力に2・5ヘクタールの柿農園を営む古川幸弘さん(61)も自宅や農園の一部、さらに農園までの道が土砂で埋まった。5日夕に妻と息子の妻、2歳と10カ月の孫2人を連れて自宅から避難し、親類宅に身を寄せた。「命は何とか助かったが、自宅にはもう住めないだろう」。消毒に必要な大型機械も農園に入れることができず、このままでは出荷もできない。「これからどうすれば良いのか。柿の営農自体を断念しなければならないかもしれない」

 同市山田では特産の博多万能ネギのビニールハウスが泥にのまれ、一部は収穫できない状態。JA筑前あさくらによると、特産のナシも出荷が始まる時期で、この被害も心配されている。担当者は「地域全体として大きな被害は免れない」と話した。

 朝倉市は水田地帯でもあり、水稲の耕地面積は3710ヘクタールに上る。田んぼに水を供給するため、6月に動きだした同市のシンボル的存在の「三連水車」がある堀川用水路にも流木が流れ込み、水車はがれきに覆われて無残な姿をさらす。管理する山田堰(ぜき)土地改良区の徳永哲也理事長は「水を供給できなければ、生きている田んぼも死んでしまう」。水車本体の損傷は軽く、がれきを除去すれば稼働できそうで、徳永理事長は「復活させ、市民を元気づけたい」と語った。

=2017/07/11付 西日本新聞朝刊=


九州北部豪雨 死者25人に
7/11(火) 8:29配信 ホウドウキョク

70
(写真:ホウドウキョク)

九州北部を襲った記録的な豪雨で、亡くなった人は、福岡・大分両県であわせて25人になった。
福岡・朝倉市では、10日、心肺停止の状態で見つかった男性と女性の死亡が確認された。
また福岡県は、8日に有明海で見つかった男性が、この豪雨により死亡した、朝倉市の坂本行俊さん(79)と認定し、亡くなった人は、福岡・大分両県であわせて25人になった。
一方、大分・日田市では、小野地区と大鶴地区の一部が孤立地域となっていたが、県によると、12日には、ほぼ解消できる見通しという。
10日は、ヘリによる救助活動が行われ、家族との久しぶりの再会を喜ぶ姿が見られた。
女性は「心細かったです。それまで、しっかりしていましたけど、孫たちの顔を見たら、つい...」と話した。
ヘリによる救助活動は、11日も行われる予定。


九州北部、強い雨の恐れ=12日にかけ近畿は大雨か―気象庁
7/11(火) 6:42配信 時事通信

 気象庁は11日、九州北部では同日朝から12日朝にかけて局地的に強い雨が降る恐れがあると発表した。

 近畿では11日夕方から12日にかけて局地的に非常に激しい雨が降り、大雨となる恐れがある。

 同庁は土砂災害や低地の浸水、河川の増水に注意を呼び掛けた。四国でも落雷や突風、急な強い雨に注意が必要。

 朝鮮半島から日本海に延びる梅雨前線が11日夜に九州北部まで南下する見込み。この梅雨前線に向かい、南から暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となっている。

 12日午前6時までの24時間雨量は多い所で、近畿北部・中部100ミリ、近畿南部80ミリ、九州北部50ミリと予想される。


「また同じ所がやられた」憤りの声も 九州豪雨氾濫、5年前と類似 流倒木が川せき止め
7/11(火) 6:20配信 西日本新聞

69
大量の木々が家屋を取り囲むように流れ込んでいた赤谷川と乙石川の合流地点周辺=7日午後4時ごろ、福岡県朝倉市(本社ヘリから)

 5年前の教訓は生かされたのか-。福岡、大分両県を襲った記録的豪雨で氾濫した河川や浸水地域は、2012年の「九州北部豪雨」と重なる部分が多い。流倒木が川をせき止めるなど原因も類似。福岡県や国土交通省九州地方整備局は河川改修などを進めてきたが、結果的に甚大な被害を食い止めることはできなかった。住民たちは「また同じ所がやられた」と、古里の傷痕にやるせない思いを募らせている。

 5年前の7月、九州北部豪雨でも水があふれた福岡県朝倉市福光の桂川にかかる蓮輪橋付近。橋の近くに住む自営業、森田英樹さん(51)は7日、約1・3メートルまで床上浸水した家屋の片付けに追われ、不満の声を漏らした。「川幅の拡幅だけではなく、川に隣接する住宅地や田んぼにたまった内水を筑後川に排水するポンプも設置してほしいと、行政にずっと要望しているのだが…」。いらだちを隠さない。

 赤谷川が流れる同市杷木地区の男性(46)も6日、「5年前もこの地域は被害が出た」とぶぜん。「対策をしない行政に対して憤りの気持ちはある」-。

「流木があると格段に破壊力がある」
 今回、河川の氾濫の多くは、筑後川の本流ではなく支流で発生。局地的な集中豪雨で山の斜面が崩れ、土砂とともに流れた樹木が家屋をなぎ倒し、川の流れをせき止めて氾濫させた。九州北部豪雨で被災地の土木学会調査団長を務めた小松利光・九州大名誉教授(河川工学)は「被害の発生状況や原因は当時と全く同じ」と指摘。「流木があると、水流だけの場合より格段に破壊力がある」という。

 村の86%を山林が占める東峰村でも、なぎ倒されたスギが集落などに押し寄せた。針葉樹のスギは根の張り方が広葉樹より浅く保水力が低いとされ、大雨が降るとスギは山の表層ごと崩落する。「国策に従いスギの植林を進めたが…。林業の衰退とともに手入れが行き届かなくなったのも原因では」。渋谷博昭村長は疲れた表情で語った。

 近年、「線状降水帯」と呼ばれる積乱雲の帯に伴う大雨は全国各地で記録。福岡管区気象台によると九州・山口では、1時間50ミリ以上80ミリ未満の「非常に激しい雨」の降る回数が2000年代は1980年代と比べて4割増えた。小松名誉教授は「局地的な集中豪雨は被害発生の予測も対策も難しい。早め早めに住民が避難するなど、ソフト面でカバーするしかない」と話す。

■河川改修追い付かず
 「災害は一個一個同じじゃない。状況に合わせてしっかり対応していく」

 7日朝、福岡空港。海外出張から急きょ帰国した福岡県の小川洋知事は「5年前の経験は生かされたか」との報道陣の問いに対し、こう述べるにとどめた。

 2012年7月の九州北部豪雨は福岡、熊本、大分の3県で計31人が亡くなった。福岡県朝倉市を流れる赤谷川や桂川は今回の豪雨でも氾濫。ともに九州最大の筑後川の支流だ。筑後川は1953年に流域全体で死者147人を出した「筑後川大水害」など、本・支流でたびたび氾濫を起こしてきた「暴れ川」として知られる。

 両支流を管理する県は12~14年度、赤谷川の復旧工事を実施。削れた護岸を直し、川底の土砂も取り除いたものの、川幅拡張などの増強工事は見送った。桂川は拡幅や川底掘削などを行っているが、工事進捗(しんちょく)率は5割未満で完成予定は9年先だ。ただ県の担当者は「今回は5年前より被害が大きい。赤谷川の流域、桂川の上流に、想像のつかない雨が集中的に降ったようだ」と「想定外」を強調。「多くの支流を九州北部豪雨以上の想定で増強するには、工期も費用もかかり過ぎる」と説明する。

 九州地方整備局によると同じ筑後川水系で大分県日田市を流れる花月川でも今回、九州北部豪雨と同じ場所で越水や護岸・堤防の損壊が計4カ所あった。同県中津市の山国川でも3カ所で越水や損壊が重なった。

 同局も12年度以降、筑後川水系など管内7水系76カ所で堤防新設や川底掘削などに当たる。花月川でも来年3月の完工を目指し堤防かさ上げなどの工事を進めていたが「想定はあくまで前回の豪雨並みの水位。花月川はそれを上回った」(河川計画課)としている。


夏の避難所、高リスク=熱中症など対応苦慮―大分・日田
7/11(火) 4:03配信 時事通信

 九州北部豪雨の被災地では、避難生活の長期化から体調不良を訴える住民が出始めた。

 連日の真夏日で熱中症やエコノミークラス症候群を発症しやすい状況になっており、自治体は避難所の暑さ対策に苦慮している。

 大分県日田市で一時100人以上が避難した市立三和小学校の体育館。冷房設備がないため大型扇風機3台を設置したが、熱中症の疑いで8日に80代の男女2人が点滴を受けた。

 市は翌日、空調設備が整った夜明公民館への移動を提案したが、実際に移った住民は数人にとどまった。体育館に残った無職松野義則さん(72)は「公民館は狭くて天井も低く、圧迫感がある。環境が変わる方がストレスだ」と話す。

 小学校周辺に冷房を備えた避難所はなく、公民館は車で10分ほどの距離がある。自治会長の野田高徳さん(68)は「自宅や仕事場から遠くなる人もいれば、移動手段がないお年寄りもいる。健康を気遣う必要は分かるが…」と顔を曇らせる。

 こうした事態を受け、市は体育館に冷蔵庫2台を設置し、県は医師などの巡回を強化した。血栓予防のため、血流改善に効果がある弾性ストッキングのほか、水分補給や適度な運動を勧めるチラシも配布している。

 日田市を所管する県西部保健所の池辺淑子所長によると、和式トイレのみの避難所では水分を控える人が多いのが悩みの種という。「汗をかくこの時期は脱水状態になりやすい。お互い声を掛け合ったり、脚をマッサージしたりするなど予防に取り組んでもらいたい」と呼び掛けている。


<九州豪雨>12日にも孤立解消へ 大分・日田の地区
7/11(火) 1:31配信 毎日新聞

 大分県は、豪雨での大規模な土砂崩れに伴う日田市小野、鶴河内両地区内の集落の孤立状態が12日中にも解消するとの見通しを示した。

 県道や市道の土砂などを取り除き両地区を半円状に結ぶ。小野地区で土砂崩れによって川がせき止められている「土砂ダム」付近の一部を除き、すべての集落への通行が可能となる。ダム周辺も川をふさいだ土砂を避けて約300メートルの仮設道路を設置する工事が進められており19日にも終わる見通し。

 市などによると、10日夕方時点で両地区の計120人が孤立状態にあるが、電気や水が使えるほか、陸上自衛隊などが食料を運んでおり、現地に残ることを希望している人もいる。【田畠広景】


<九州豪雨>避難「勧告」に安堵と不安 大分・日田
7/11(火) 1:30配信 毎日新聞

 九州北部豪雨で大規模な土砂崩れが川をせき止め「土砂ダム」ができた大分県日田市小野地区。天候回復を受け10日に一部で避難指示が避難勧告に引き下げられ、ダムの下流域の集落に災害後、初めて取材に入った。避難所から一時帰宅するなどして被災状況を目の当たりにした住民たちには、安堵(あんど)と不安が入り交じった。【比嘉洋、近松仁太郎】

 市が避難指示を勧告に変更し約2時間たった正午過ぎ。土砂ダムから900メートル下流の山あいの集落には、通行止めが解かれた県道を通って次々と住民たちがやって来た。

 「先が少し見えてきた。安心した」。5日の豪雨による避難後、初めて自宅に戻った会社員の中山博さん(57)は、ほっとした表情で着替えの服を取り出した。しばらく続いた停電で冷蔵庫の食料は傷んでいたが、自宅は浸水や土砂崩れを免れ、仏壇の位牌(いはい)や居間に飾った孫の写真も無事だった。好天が続けば、また帰宅するという。

 置き去りにしていた飼い猫と再会した林業の梶原敏明さん(59)は、顔の近くに抱き寄せて喜んだ。「元気そうでよかった。今日はいつもよりいい餌を買ってあげたい」

 アジサイが咲くのどかな集落には豪雨の爪痕がくっきりと残る。渓流は茶色く濁り、橋の上には多くの流木。道路はあちこちで陥没している。集落の中心にある公民館では、住民たちが悪臭を放つ泥をかき出す作業に追われていた。

 2012年7月の九州北部豪雨から3年がかりで収穫にこぎ着けた水田の一部も再び泥に埋まった。農家の野田繁美さん(68)は「5年前の水害は『100年に1度』と言われたのに。また出直すしかない」。

 市は土砂ダムに隣接する地域など226世帯629人を対象に避難指示を継続している。自宅が避難指示区域のままの井上博愛さん(66)は「自宅を見たい」と集落に入り、自宅まで約1キロまで近づいたが見ることはできなかった。代わりに巨人がえぐり取ったような山肌を初めて目にした。「テレビでは現実感がなかった。ひどい」。涙ぐみながらも「住み慣れた自宅に帰りたい」と願った。


<九州豪雨>死者25人に 避難なお1800人
7/10(月) 23:49配信 毎日新聞

67
安否不明者の捜索に向かう自衛隊員ら(手前)=福岡県朝倉市で2017年7月10日午前9時51分、本社ヘリから野田武撮影

 九州北部豪雨の被災地では10日も安否不明者らの捜索活動や所在確認が続き、福岡県朝倉市では男女3人が心肺停止状態で見つかり死亡が確認された。同市は8日に福岡県柳川市の有明海で遺体で見つかった男性は豪雨で被災して川から流れ着いたと判断した。福岡、大分両県の死者は計25人になった。一方、被害が甚大な朝倉市と福岡県東峰村、大分県日田市の避難者は10日夜の集計で依然として約1800人に上っている。

 福岡県警などによると、10日に朝倉市杷木(はき)松末と同市杷木志波で男性1人ずつ、同市杷木久喜宮で女性1人が心肺停止状態で見つかり、死亡が確認された。8日と9日に同市で遺体で見つかった女性2人は、同市杷木白木の小嶋初子さん(69)と同市山田の村山幸子さん(80)と判明。8日に柳川市の有明海で遺体で見つかった男性は朝倉市杷木林田の坂本行俊さん(79)と分かった。

 一方、朝倉市は10日午後、杷木地区でため池決壊の恐れがあるとして新たに233世帯655人に避難指示を一時発令したが、夜になり水位が下がったとして解除された。避難指示の影響で大分道杷木インターチェンジ(IC)-日田IC間が一時通行止めとなったが、夕方にはこの区間も含めた朝倉IC-日田IC間の通行止めが解除された。

 また、朝倉市は同日、避難している約500世帯に自宅の被害状況などの聞き取り調査を開始。東峰村も被災者の意向を調査した上で仮設住宅の建設を福岡県に要望する方針を示した。同村の住民の孤立状態は同日までに全て解消された。

 11日の九州北部地方は各地で真夏日が予想されるほか、朝鮮半島にある梅雨前線が対馬海峡まで南下して局地的に激しい雨が降る恐れがある。【蓬田正志、中村清雅、平川昌範】

 ■亡くなった方々(判明分)

【福岡県】

 <朝倉市>岩下ひとみさん(36)▽浦塚茂弘さん(70)▽江藤友哉ちゃん(1)▽江藤由香理さん(26)▽加藤年彦さん(87)▽加藤幹子さん(85)▽小嶋初子さん(69)▽坂本行俊さん(79)▽藤本哲夫さん(66)▽樋口健太さん(21)▽渕上麗子さん(63)▽村山幸子さん(80)<東峰村>熊谷国茂さん(81)▽熊谷千鶴代さん(81)

【大分県】

 <日田市>矢野知子さん(70)▽矢野英俊さん(79)▽山本岳人さん(43)

« 九州北部で猛烈な雨・8 | トップページ | 東日本大震災等および原発事故関連のニュース・2243 »

ニュース」カテゴリの記事

災害」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/566606/65545289

この記事へのトラックバック一覧です: 九州北部で猛烈な雨・9:

« 九州北部で猛烈な雨・8 | トップページ | 東日本大震災等および原発事故関連のニュース・2243 »

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31