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2017年7月 3日 (月)

三菱MRJ、あれこれの話題・8

15年11月11日に初飛行した三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の国産初の小型ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」は、現在形式証明の取得など量産機の製造に向けた飛行試験を続行中で、そうした開発進展状況のニュースについては逐次ご紹介しているが、ここではMRJに関するその他の話題をご紹介する。

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リンク:タイ航空、MRJ4機の導入検討 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ4機の導入検討=ミャンマー路線などで―タイ航空 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:タイ航空、「MRJ」の導入検討。整備拠点も誘致 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、国交省パイロットによる慣熟飛行を実施 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、国交省パイロットが慣熟飛行 型式証明取得に前進 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、貨物室への煙流入テスト - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<三菱航空機>水谷社長、MRJ試験機の製造「秋ごろ再開」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:政府、MRJを「技術検証機」として活用へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<MRJ>エンジン停止 米で試験飛行中 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:三菱航空機が債務超過、経営は大丈夫? MRJはどうなるの? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ納入「オリンピックまでにはよろしく」 ANAHD篠辺副会長インタビュー(前編) - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ・エアショー参加の「MRJ3号機」、モーゼスレイクに帰る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「MRJ」債務超過、三菱重工の財務は大丈夫か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:三菱航空機、債務超過510億円 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:三菱航空機、17年3月期純損失511億円 債務超過510億円、MRJ開発費かさむ - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

タイ航空、MRJ4機の導入検討
9/13(水) 20:01配信 時事通信

 【バンコク時事】タイ国際航空傘下の近距離航空会社「タイ・スマイル」のカニット会長は13日、三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の国産小型ジェット旅客機、MRJ(三菱リージョナルジェット)の導入を検討していることを明らかにした。座席数70席のタイプ4機を購入する方向で調整しているという。


MRJ4機の導入検討=ミャンマー路線などで―タイ航空
9/13(水) 19:26配信 時事通信

 【バンコク時事】タイ国際航空傘下の近距離航空会社「タイ・スマイル」のカニット会長は13日、三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の国産小型ジェット旅客機、MRJ(三菱リージョナルジェット)の導入を検討していることを明らかにした。

 座席数70席のタイプ4機を購入する方向で調整しているという。

 カニット会長は、現在採用しているエアバス320型旅客機に比べ、「新しいMRJは70席と近距離用には手ごろなサイズ」と指摘。その上で、技術面の検証や旅客需要について「経営レベルで検討している」と語った。導入が決まれば、ミャンマー・ヤンゴンなど近隣国との路線や国内便に活用する方針。

 MRJは現在、座席数90席と70席の2タイプの開発が進められている。航空会社などから70席タイプの購入意向が示されるのは初めてとなる。


タイ航空、「MRJ」の導入検討。整備拠点も誘致
9/13(水) 10:40配信 ニュースイッチ

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MRJの現在の受注は447機

近距離路線のブランド「タイ・スマイル」で
 【バンコク=鈴木真央】タイ国際航空が三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の導入を検討していることが分かった。タイ政府関係者が明らかにした。同国が開発中の新経済特区「東部経済回廊(EEC)」にMRJのメンテナンス拠点を誘致することも想定しているという。

 タイ航空は三菱航空機からの売り込みを受け、近距離路線のブランド「タイ・スマイル」での導入を役員間で検討している。

 タイはEECの開発を中心に、産業高度化に向けた長期戦略「タイランド4・0」を推進している。EECでは航空機や次世代自動車など重点分野に進出した企業に法人所得税の免税恩恵を与えるなど投資奨励策がある。

 航空機関連ではウタパオ国際空港(ラヨーン県)の旅客数を300万人から2023年に6000万人に拡大する計画を打ち出しており、併せて航空機の整備・修理(MRO)の一大拠点を築く構想だ。

 すでに欧エアバスがMRO拠点整備の意向を示しており、「米ボーイングや米ゼネラル・エレクトリック(GE)も検討している」(タイ政府関係者)という。

 MRJの新規受注は、16年にスウェーデンの航空機リース会社ロックトンと20機の購入で基本合意して以来、遠ざかっている。6月の航空宇宙産業展「パリ国際航空ショー」でも新規受注はなかった。現在の受注機数は、ロックトンの基本合意分を含めて447機。ブラジルのエンブラエルなどとの競合に割って入るには、十分な数ではない。


MRJ、国交省パイロットによる慣熟飛行を実施
9/8(金) 18:08配信 sorae.jp

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MRJ、国交省パイロットによる慣熟飛行を実施

三菱航空機は「MRJ Newsletter」の27号にて、リージョナルジェット「MRJ」が8月5日から7日の3日間、国土交通省パイロットによる慣熟飛行を実施したことを報告しています。
 
慣熟飛行はMRJの4号機により、モーゼスレイクのフライトテストセンターで行われました。今回の慣熟飛行は三菱航空機以外のパイロットによる初めての飛行とのことで、型式証明の取得に向けた大事な一歩となるそうです。
 
また4月には貨物室のスモークテストが行われたことも報告されています。これは貨物室で発生した煙が客室や床下に一定以上流入しないかという試験。なお、テストの結果は良好だったそうです。


MRJ、国交省パイロットが慣熟飛行 型式証明取得に前進
9/8(金) 14:47配信 Aviation Wire

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MRJの慣熟飛行に向かうJCABの操縦士ら(三菱航空機提供)

 三菱航空機は、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の慣熟飛行を8月に実施した。国土交通省航空局(JCAB)のパイロットが操縦し、計画どおりに完了した。三菱航空機以外のパイロットがMRJを操縦するのは初めて。

【MRJの慣熟飛行に臨んだ関係者ら】

 米ワシントン州モーゼスレイクにある飛行試験拠点で、現地時間8月5日から7日に飛行した。慣熟飛行には飛行試験4号機(登録番号JA24MJ)を投入した。

 JCABからは3人のパイロットが参加。3人は事前に座学とフライトシミュレーターでの訓練を受け、交代で4回飛行した。

 JCABのパイロットが慣熟飛行したことにより、型式証明の取得に向け動き出した。


MRJ、貨物室への煙流入テスト
9/8(金) 12:22配信 Aviation Wire

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試験後に貨物室内の煙を放出するスタッフ(三菱航空機提供)

 三菱航空機は、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の貨物室に煙を流入させる「スモークテスト」を4月に実施した。試験結果は良好で、煙は規定値内に収まることを確認した。

 8月に入り明らかにした。米ワシントン州モーゼスレイクにある飛行試験拠点で、現地時間4月7日から22日にテストした。テストには飛行試験4号機(登録番号JA24MJ)を投入した。

 同テストでは貨物室に煙を流入させ、客室や機器を配置する床下に、規定値以上の煙が流出しないかを確認する。機体後方部にある貨物室内、煙霧機で作った煙を流し入れ、煙感知器やカメラで煙の動きや流出量を監視した。


<三菱航空機>水谷社長、MRJ試験機の製造「秋ごろ再開」
8/30(水) 7:30配信 毎日新聞

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インタビューに答える三菱航空機の水谷久和社長=愛知県豊山町で2017年8月29日、山口政宣撮影

 ◇見直し作業が順調、2機の製造を再開へ

 三菱航空機の水谷久和社長は29日、毎日新聞のインタビューに応じ、国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)試験機の製造について「秋ごろに再開したい」と述べた。安全性能の強化に向けた設計見直しの影響で新規製造を中断しているが、見直し作業が順調に進んでいるため2機の製造を再開する方針だ。

 同社は今年1月、従来の設計ではテロ対策などの面で最新の安全基準に対応するのは難しいと判断し、航空会社に対する初納入の時期を従来の2018年半ばから20年半ばへ2年延長した。

 水谷社長は設計見直し作業について「全体として狙ったレベルで進んでいる」と説明。MRJの試験機4機が米国で試験飛行をしてきたが、設計見直しを反映させた試験機の完成を急ぎたい考えだ。

 MRJは既に国内外の航空会社から447機(解約可能な契約も含む)を受注しているが、納期の遅れに伴う解約や違約金の発生が懸念されている。ただ、水谷社長は「今のところ契約は継続した状態で、それなりにご理解いただいている」と強調。新たな受注も「いろんな形で声が掛かっている」と語り、海外の航空会社から打診があることを明らかにした。

 MRJの試験機は8月21日、米国での試験飛行中にエンジン1基が停止した。水谷社長は「影響は出ないと思っている。今の(納入)スケジュールをきちんと守るのが重要」と述べ、原因究明を急ぐとともに納期を厳守する姿勢を示した。【小倉祥徳】


政府、MRJを「技術検証機」として活用へ
8/27(日) 12:08配信 ニュースイッチ

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MRJの最終組み立て工場(三菱重工業提供)

装備品や部品を育成、「MRJの次の国産機」の開発後押し
 政府は国産小型ジェット旅客機「MRJ」を国内で開発された装備品や部品の技術検証用プラットフォーム(テストベッド)として利用できる環境を整える。「MRJ」の開発完了後に利用を始める。MRJは国産だが、エンジンをはじめ構成部品の約7割が海外製。国産ジェット旅客機を保有する強みを生かし、航空機産業全体の技術力を底上げし、次期完成機事業の競争力強化につなげる。

 航空機の価値のうち、装備品の比率は4割程度を占めるが、国内の「ティア1」と呼ばれる1次サプライヤーは限られる。実際の航空機に試験的に搭載して実証するインフラを整え、部品や装備品産業の国内開発を加速させる。

 MRJは三菱重工業と三菱航空機(愛知県豊山町)が開発しており、量産初号機の納入時期は5回の延期を経て2020年半ばを予定する。政府はMRJを含む今後の完成機事業については安全性審査を的確に行いつつ、トップセールスなどにより受注を後押しする方針だ。

 完成機事業は単一機種だけでなく、投資・回収時期をずらしながら、派生プログラムを継続して保持することが求められる。

 一つのモデルで20年間以上継続する事業であり、部品や装備品企業も長期の供給責任を負う。

 一方で、すそ野が広く付加価値の高い産業で、地方経済への波及効果も大きい。官民連携で完成機事業を継続する体制を整え、産業基盤を発展させる。

<解説>
 MRJを活用するとのことだが、これでは装備品産業の育成には不十分だ。航空機産業の場合、すでに米ボーイングと仏エアバスという2大巨頭が存在。その他の航空機(中国ARJ21やC919、ロシア機MS-21、MRJも含む)に搭載される装備品は、ボーイングやエアバスに搭載実績のある欧米メーカーのものがほとんどである。2社への納入実績がモノを言う世界なのだ。まずはこの2社に認められるサプライヤーを一つでも二つでも増やすことが先決ではないか。国産旅客機だけに国産装備品が搭載されても、市場性は小さい。


<MRJ>エンジン停止 米で試験飛行中
8/23(水) 21:09配信 毎日新聞

 国土交通省は23日、試験飛行していた国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の試験2号機が21日午後4時半(日本時間22日午前8時半)ごろ、米オレゴン州ポートランドの西約170キロで、機体左側のエンジン1基が停止したと発表した。残るエンジン1基で運航し、近くのポートランド空港に着陸した。

 エンジン内部の一部が損傷しているという。MRJを開発中の三菱航空機が詳しい原因を調べており、米国内の全4機の試験飛行は当面中止する。

 国交省によると、2号機は21日午後2時、拠点とするワシントン州モーゼスレークの空港を離陸した。【小倉祥徳】


三菱航空機が債務超過、経営は大丈夫? MRJはどうなるの?
7/12(水) 8:30配信 THE PAGE

 初の国産ジェット旅客機となるMRJを製造する三菱航空機が債務超過に陥っていることが明らかとなりました。開発が大幅に遅延し、機体を顧客に納入できないことが主な理由ですが、同社の経営は大丈夫なのでしょうか。

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写真:中尾由里子/アフロ

2017年3月期は510億円の債務超過
 三菱航空機は三菱重工グループの航空機製造会社でMRJの開発を担当しています。MRJは当初、2013年に初号機を納入する予定でしたが、設計変更などが相次ぎ、開発スケジュールを5度延期。現在は2020年半ばの納入を目指しています。

 機体が完成していませんから、売り上げを立てることができず、開発費用がそのまま累積の損失となっています。同社の自己資本は資本金が500億円、資本準備金が500億円の合計1000億円です。

 2016年3月期の決算では累積の損失が約1000億円となり、自己資本をほぼすべて食いつぶした状況でしたが、昨年度には追加で510億円の損失が発生しています。このため2017年3月期の決算では、負債が資本を上回り510億円の債務超過となりました。

三菱重工がどこまで資金援助を続けられるか
 510億円の債務超過と聞くとびっくりしてしまいますが、これでMRJのプロジェクトがダメになってしまうわけではありません。もし三菱航空機が単独で存在している会社であれば、法的整理などの対象となる可能性がありますが、同社は三菱重工の傘下にあり、市場では同社と重工は一体とみなされています。

 三菱航空機が債務超過に陥った以上、増資など何らかの手段で三菱重工が資金援助を行いますから、このまま開発を継続することが可能です。

 最大の問題は三菱重工がどこまで資金面での援助を続けることができるのかという部分でしょう。三菱重工の2017年3月期の業績は売上高が約3兆9000億円、営業利益が約1500億円と減収減益となりました。特に営業利益は前年比で50%減とかなり厳しい状況です。

 また手元の現金は2500億円程度しかなく、三菱航空機に大規模な支援をするということになると、借り入れの増額など何らかの財務的な手当が必要となります。同社の自己資本は2兆円ほどありますから、すぐに財務的な余裕がなくなるわけではありませんが、これ以上、MRJの損失が続けば、健全財政とはいかなくなるでしょう。

機体を完成させることとビジネスの成功は別問題
 納期の遅れは米国における型式証明取得に関連した理由がほとんどですので、時間とコストをかければ、問題なく量産体制に移行できると考えられます。しかし機体を無事完成させることとビジネスで成功させることは別問題です。

 MRJの最大のライバルであるブラジル・エンブラエル社の最新鋭機は2021年頃に納入が始まるといわれています(同規模の競合機)。仮に現状のスケジュールで開発が終了しても、MRJの先行のメリットはほぼなくなってしまいます。価格面などで厳しい条件が課される可能性が高く、当分の間、三菱重工グループの財務の足を引っ張りそうです。

(The Capital Tribune Japan)


MRJ納入「オリンピックまでにはよろしく」 ANAHD篠辺副会長インタビュー(前編)
7/10(月) 12:40配信 Aviation Wire

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MRJの模型を手にするANAホールディングスの篠辺副会長=17年6月27日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 青空が広がり、太陽が強烈に照りつけるパリのル・ブルジェ空港で、全日本空輸(ANA/NH)のカラーリングをまとった国産初のジェット旅客機「MRJ」がお披露目された。第52回を迎えた世界最大級の航空ショーであるパリ航空ショーに、三菱重工業(7011)と三菱航空機はMRJの実機を初出展した。

【パリ航空ショーに初出展されたANA塗装のMRJ】

 MRJは2008年3月27日、ANAがローンチカスタマーとして25機(確定15機、オプション10機)を三菱重工に発注し、事業化が決定した。ANAのほか、32機を確定発注した日本航空(JAL/JL、9201)など、7社から計427機を受注。内訳は、確定受注が約半数の233機で、残りはキャンセル可能なオプション契約が170機、購入権契約が24機となっている。

 6月18日、MRJがパリ航空ショーに初めて持ち込まれた場には、三菱重工の宮永俊一社長や三菱航空機の水谷久和社長とともに、ANAを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)の篠辺修副会長も出席。「飛行機を設計してから製造するまでの最終盤にきたことを証明していただけた」と、出展を高く評価した。

 篠辺修副会長は、今年3月31日付でANAの社長を退任。4月1日にANAHDの副会長に就いた。2013年4月1日にホールディングス制が発足して以来、4年間に渡り事業会社となったANAを率いてきた。

 社長就任以前も、ローンチカスタマーとなったボーイング787型機やMRJの選定や導入、運用に関わり、整備畑出身の社長として、トラブル対応時も先頭に立ってきた。事業会社のトップから持株会社の副会長となった篠辺氏に、MRJの今後やANAグループの戦略を聞いた。

◆オリンピックがターゲット

── パリ航空ショーでANA塗装の機体を目にした感想は。

篠辺副会長:工場ではなく、空港や滑走路でほかの飛行機と一緒にANA塗装のMRJが並んでいたので、非常に臨場感を持つことができた。今までは三菱さんが作っているMRJ塗装の飛行機だったが、パリで見たのはANAが受領するであろう形の飛行機だった。

 開発の進ちょくが大きく変わるわけではないのは承知しているが、ゴールに近づいているな、という思いになった。

 今まではいろいろな事情で、デリバリーの延期説明を受けていた。一方で、あそこまでプロジェクトが進んでますよ、というのがよく見えた。おぉ、なるほどね、という感じだった。

 ぜひオリンピックまでにはよろしく、という気持ちだ。

── 東京オリンピックまでには受領したいか。

篠辺副会長:可能な限り納期を少しでも早めたいというのが、三菱航空機の最新の計画。それをそのまま我々のほうで、いろいろなイベントと重ねると、オリンピックが一つのターゲットにどうやらなるなと。

 飛行機の塗装はどうあれ、そういう時期に飛行機がデリバリーされるなら、聖火リレーなどの可能性がある。お客様を乗せられるかは、(パイロットの)慣熟などもあるので、なんとも言えないが。

 本当にその時期で飛行機の完成度が高ければ、視野における。

── 1964年の東京オリンピックでは、YS-11が聖火を運んだ。

篠辺副会長:そうだ。YS-11のオリンピア号という名前に対して、何か付けるのかと。受領の1年位前になると、乗員訓練だなんだとあって、飛行機の塗装も青塗装(記者注:現行のトリトンブルー塗装)なのかと、我々の中でも議論することになるんじゃないか。

 いつも新しい飛行機は、1機か2機は通常塗装ではないものを、われわれはやっている。もちろん(MRJは)「やらない」という判断もあるが、やるならどうするのか、ということだ。

── 現在のトリトンブルー塗装は767導入の時からだが、MRJから新塗装に変わるのか。

篠辺副会長:それはわからない。今までそこまで突っ込んだ議論はできていない。受領する1号機や2号機を特別塗装にするかの議論もできてない。たぶん営業サイドや宣伝サイドは、過去の資料をめくりながら考えるんじゃないか。

 A380の塗装も、受領から逆算して発表した。A380は生産スケジュールの心配がいらないので、割と早い段階からアナウンスできた。それでも(2019年春の就航予定から数えて)2年を切っている。

 MRJは、2018年度中にはそうしたお話ができると一番いい。順調にいけば、この一年くらいで話が出る可能性が出てきた。

 三菱重工や三菱航空機から、ANA塗装でパリへ持って行きたいというお話があったとき、われわれとして異論はなかったので、ご協力した。実機を見ると、実現に一歩近づいたという印象だった。

 MRJ塗装の機体の時は、アメリカまで飛んでいても、そこまでは思わなかった。民間機のイメージよりは、開発機のイメージが強かった。そういうのはあるんじゃないかな。

◆787で苦労した新しい考え方

── 篠辺副会長は787導入も担当された。同じローンチカスタマーとして、MRJに対して787とは違うと感じたところはあったか。

篠辺副会長:MRJ導入を決めた時は、企画の担当役員で取りまとめをしていた。787の時は立場が違い、技術部長としていろいろ調べていた。787のほうは、導入検討から導入後の苦労まで、責任ある立場で経験できた機材。ほかにもいろいろな機種を会社に入って経験したが、圧倒的に良くも悪くも臨場感が強烈だった。

 MRJは、せっかく発注したのに予定より遅れているが、日本初のジェット旅客機としての期待感がある。現実のいろいろなことを経験していないという違いはあるが。

 MRJは機種選定から関わっていたが、同じ条件なら日本製の飛行機を選びたいという気持ちは持ってしまう。幸い、いろんな条件でMRJを選ぶのが一番という結論になったので、あまり感情面を出さずに行ったのは良かった。

 その話と、ちゃんとした飛行機であるはずだから採用する、というのが、ごっちゃにならないようにしてきた。情状で日本製の飛行機を選ぶ、とはいかない。

 当時は787の納入が遅れていたので、MRJも多少は納入が遅れても、対応は十分できるようにしておいた。飛行機の性能とは直接は関係ない。入ってくる時期の問題だけだからだ。そういう整理をして進めてきた。

── 787の経験が生きたということか。

篠辺副会長:生かされている。787のローンチカスタマーの経験が、そのままMRJでも役立つに違いないと考え、787で進行中だったものも、MRJのプロジェクトには入れ込んだ。

 プロペラ機とジェット機の狭間を狙うという意味では、MRJは遅れても抑えようがある。一方で787は、767の後継機ということで、国内線用のものはリタイアする時期のおしりを見ながら進めていたので、環境は違った。

── 787は徐々に安定してきたが、狙い通りの機体と言えるか。

篠辺副会長:整備にいた時に、767や777の導入があった。ローンチカスタマーである787とは違うが、777はローンチに近い状態で、他社とボーイングとのやりとりを横目で見ていた。

 787で苦労したのは、初めからわかっていた部分も含め、新しい考え方やシステムだ。

 バッテリーも、どの機種でも積んでいるが、リチウムイオン電池をあれだけ使ったのは787が初めて。残念ながらトラブルは起きたが、技術的に解決できることだった。エンジンも、開発過程から成熟するまでは時間がかかることを十分承知している。お客様にご迷惑を掛けないために、常にエンジンを更新していけばいい。結果として、一時期に早く更新しなければならない状態になり、欠航が生じてしまったのは申し訳なかった。

 整備にいつも言っているのは、“ダンゴ”にならないようにしようということ。ダンゴになれば一度に整備する機体が増え、欠航する確率が上がってしまう。それはほかの機種でも一緒だ。

 技術部長時代、当時の防衛庁の研究所などに通ったのは、787のコンポジットマテリアルでできた胴体に関することだった。一番気にしていたのは、雷。冬場の日本海側では、毎年大きな雷が起きるからだ。個人的には一番心配だったが、今のところ雷を受けて大きな欠航は発生していない。

 ギリギリまで心配していたのは、787が初めて採用した電気ブレーキだったが、大きな問題は起きなかった。今までの油圧ブレーキとは違った問題が起き、時間がかかることもあったが、それは経験の問題。運航便に影響を与えずに改善していけるかどうかが重要だからだ。


パリ・エアショー参加の「MRJ3号機」、モーゼスレイクに帰る
7/7(金) 18:23配信 sorae.jp

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パリ・エアショー参加の「MRJ3号機」、モーゼスレイクに帰る

三菱航空機はMRJ Newsletterの26号で、パリ・エアショーに参加したリージョナルジェット「MRJ」の3号機がモーゼスレイクに帰着したことを伝えています。
 
パリ・エアショーにあわせてローンチカスタマーとなるANA塗装が行われた、MRJ3号機。米ワシントン州のグラント・カウンティ国際空港のモーゼスレイク・フライトテスト・センターに到着したのは現地時間で6月24日の16時頃でした。
 
さらにMRJ3号機は、帰途でもGPSや気象レーダー、自動操縦などについてのデータ収集を行い、その機能性の確認を行ったそうです。上の画像は、エンジンパートナーとなるP&W社本社があるコネチカット州ハートフォード近郊のブラッドレイ国際空港で、P&W社やUTCエアロスペース・システムズ社の社員が見学をしている様子です。
 
MRJは搭載するP&W(プラット・アンド・ホイットニー)製の「PurePowerギヤードターボファンPW1200Gエンジン」がFAA(米国連邦航空局)の型式証明を取得するなど、機体の型式証明の取得と納入までもう一息というところまできています。


「MRJ」債務超過、三菱重工の財務は大丈夫か
7/6(木) 9:55配信 ニュースイッチ

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パリの航空ショーでMRJを披露。宮永三菱重工社長(中央)と篠辺ANAホールディングス副会長(左)ら

小口CFOに聞く「1兆円の調達余力は確保している」
  三菱重工業の財政健全化が着実に進んでいる。多額の投資を継続しながらも、フリーキャッシュフローは7年連続でプラスを達成。2009年度に1兆4953億円あった有利子負債も、16年度で約9255億円まで圧縮した。今後も激化するグローバル競争に備え、財務基盤の強化により成長原資を確保していく考え。小口正範取締役常務執行役員兼最高財務責任者(CFO)に今後の戦略や展望を聞いた。

 ―大型客船での巨額損失や米原子力発電所事故をめぐる巨額賠償など、一部の経営リスクが収束しました。
 「財務的に大きなインパクトのあった大型客船や米国の原子力発電事故をめぐる仲裁が成立し、ノド元に刺さったトゲが二つとれた。財務的にもさまざまな手を打つことで、結果的に格付けもシングルAマイナスを維持でき、財務面での評価が大きく崩れなかったと考える」

 ―M&A(合併・買収)など外部資源の活用をどう考えますか。
 「開発中の小型旅客機『MRJ』のような浪人中の息子を抱えている中でも、勝負するところは勝負しないと。最低1兆円は自由にできる会社であるべきだ。現在、エクイティ(株主資本)は約2兆円で、デット(負債)が同9300億円なので、1兆円の調達余力は確保している」

 ―MRJ開発を担う子会社の三菱航空機は、債務超過の状態が続いています。
 「機体開発が完了し事業会社化する際に、債務超過のままでは良くない。ただ、製造は三菱重工が担当し、与信の部分ではある意味、三菱重工と三菱航空機は一体だ。三菱重工は資金支援もしているので、事業面から見ても債務超過は実質的に問題ない。三菱航空機には会社の健全性を念頭に、厳しく運営してほしいと伝えている」

 ―18年度までの中期経営計画で掲げた2000億円のフリーキャッシュフロー創出は、すでに達成しています。
 「キャッシュフローは00年から10年間の平均値でマイナスだったが、改善に本腰を入れてからは劇的に変化した。目標は達成したがこれにとどめるつもりはない。バランスシートから生み出すキャッシュは徹底的に搾り取る。キャッシュ・コンバージョン・サイクルも100日を超えていたが、実質的に70日程度と国内製造業の平均値まで短縮できた」

<記者の目>
 「経営者はドリーマー(夢追い人)で、CFOはリアリスト(現実主義者)」というのが小口CFOの持論。経営リスクを確実につぶしつつ財務体質の改善にまい進する。宮永俊一社長の悲願である売上高5兆円の達成には、数字とにらみ合いながら成長への打ち手を準備するリアリストが欠かせない。
(日刊工業新聞第一産業部・長塚崇寛)


三菱航空機、債務超過510億円
7/3(月) 20:00配信 時事通信

 国産初の小型ジェット旅客機、MRJ(三菱リージョナルジェット)を開発している三菱航空機(愛知県豊山町)が2017年3月期に、510億円の債務超過となったことが1日、分かった。純損失は511億円。MRJの開発が遅れ、機体の納入ができない状態が続いているため。


三菱航空機、17年3月期純損失511億円 債務超過510億円、MRJ開発費かさむ
7/3(月) 13:14配信 Aviation Wire

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MRJの開発コストがかさみ510億円の債務超過となった三菱航空機=17年6月17日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 リージョナルジェット機「MRJ」を開発する三菱航空機が6月30日に発表した第10期決算公告によると、2017年3月期通期の純損益は511億8700万円の赤字(16年3月期は305億2200万円の赤字)だった。

 営業損益は494億3600万円の赤字(同293億2200万円の赤字)、経常損益は511億7900万円の赤字(305億1400万円の赤字)。貸借対照表によると、純資産合計は510億8300万円のマイナスで、債務超過になった。

 MRJは、メーカー標準座席数が88席の「MRJ90」と、76席の「MRJ70」の2機種で構成。エンジンはいずれも低燃費や低騒音を特長とする、米プラット・アンド・ホイットニー製のギヤード・ターボファン・エンジン(GTFエンジン)「PurePower PW1200G」を採用する。当初2013年だった納期は5度目の延期により、2020年半ばとなる見通しで、水谷久和社長によると、社内目標としては2019年を掲げているという。

 量産機を全日本空輸(ANA/NH)へ引き渡す半年前にあたる2020年初頭までに、機体の安全性を国が証明する型式証明(TC)の取得を目指す。

 水谷社長は6月12日、「2019年度が開発費用のピークになると思う。いかに効率を上げてコストを最小化するかだ」と都内で述べ、コストを抑えていく姿勢を示している。

 MRJはローンチカスタマーとして25機(確定15機、オプション10機)を発注したANAのほか、32機を確定発注した日本航空(JAL/JL、9201)など、7社から計427機を受注。内訳は、確定受注が約半数の233機で、残りはキャンセル可能なオプション契約が170機、購入権契約が24機となっている。

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