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2017年3月29日 (水)

栃木のスキー場で雪崩 高校生ら8人死亡、40人負傷・4

27日午前9時20分ごろ、栃木県那須町の那須温泉ファミリースキー場で雪崩が発生し、県高校体育連盟の春山安全登山講習会を受けていた県内の高校生が巻き込まれ、8人が死亡、重傷含む40人の負傷者が出ている。

同スキー場は去る3月20日に今シーズンの営業を終了していた。また宇都宮地方気象台は26日午前10時から雪崩注意報を発令していた。

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リンク:<那須雪崩>雪山講習を見直し…関東・東北7県高体連 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<那須雪崩>規模や発見状況など確認 栃木県警が現場検証 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:栃木県スキー場の雪崩事故。学校側に落ち度はあったのか? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:3教諭で登山訓練決定「絶対に安全と判断した」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:那須雪崩事故「賠償責任が発生する可能性は高い」山の法律問題に詳しい弁護士が解説 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:雪崩事故で現場検証=那須のスキー場付近―学校関係者聴取・栃木県警 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:那須雪崩 責任者会見 歩行訓練過去何度も 発信器は不要と判断 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:那須雪崩 高体連責任者が会見 甘い意識 判断誤る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:那須雪崩 講習会責任者「絶対安全と判断」 通報まで50分 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:講師3人、危険予想せず=「雪山歩かせたかった」―経験による慢心か・栃木雪崩 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:雪崩被害、NHKが別人の画像を放送…謝罪 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:栃木スキー場雪崩 「明るい笑顔今でも」「上から見ていてね」通夜しめやかに - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:雪崩危険「認識なかった」=「取り返しつかない」と涙も―会見で山岳部顧問 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<那須雪崩>NHK、被害者写真誤り訂正し謝罪 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:雪崩事故で検証委=栃木県教委 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:雪崩現場「安全と判断」、訓練責任者「反省」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<那須雪崩>「あまりに無謀」那須町長 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<那須雪崩>大田原高山岳部、県大会で9連覇 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<那須雪崩>「もっと一緒にいたかった」…浅井さん通夜 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<那須雪崩>「経験則」から慢心…歩行訓練、3教諭で決断 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<那須雪崩>歩行訓練「絶対安全と判断」…講習会責任者会見 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「絶対安全」あり得ない=学校説明にベテランガイド批判―栃木スキー場雪崩 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:栃木スキー場雪崩 講習会責任者が初の会見 ラッセル訓練は「相談して決めた」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:同級生ら涙、口にハンカチ=犠牲の浅井さん、鏑木さん通夜―栃木 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:高校生の冬山登山、条件付きで認めていた 栃木県教委の判断は妥当だったのか - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:雪崩8人死亡 高校で全校集会 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:雪崩の対処法教えず=引率教諭「絶対安全と判断」―8人死亡で謝罪・栃木 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:雪崩8人死亡 ゲレンデに献花も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:事故前「雪崩の危険性ある」、一時ゲレンデ封鎖 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:栃木スキー場雪崩 県教委、第三者委員会を設置へ 冬山登山許可の経緯を検証 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:雪崩で防災体制強化=関係省庁会議を開催―政府 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<那須雪崩8人犠牲>大田原高、悲しみの集会 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:栃木スキー場雪崩 生徒から責任問う声「実施判断の理由を聞きたい」 8人犠牲の高校で全校集会 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<那須雪崩>危険な斜面でなぜ 発信機あれば…救助隊員 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

<那須雪崩>雪山講習を見直し…関東・東北7県高体連
毎日新聞 3/30(木) 11:46配信

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救助に当たった消防隊員などの立ち会いの下、尾根の付近の現場検証を行う捜査員ら=栃木県那須町湯本の那須温泉ファミリースキー場付近で2017年3月30日午前7時57分、野田樹撮影

 栃木県那須町で高校生ら8人が死亡した雪崩事故を受け、積雪期に登山技術の講習会を実施している関東・東北の7県の高校体育連盟が、入山時期の見直しや訓練場所の選定、雪崩遭遇時に位置情報を知らせる電波発信機(ビーコン)の配備など安全管理を見直す検討を始めた。スポーツ庁が高校生らに冬山登山をさせないよう通知しているが、見直す背景には「季節の移行期は冬山か春山か判然としない」との戸惑いがあり、各県とも独自の基準での対応を急ぐ。【三股智子】

 毎日新聞が1都12県の高体連に取材したところ、11~3月に登山講習会を開催しているのは▽青森▽秋田▽宮城▽山形▽福島▽群馬▽栃木--の7県。いずれも緩やかな斜面や樹林帯で歩行訓練などを行っているが、ビーコンを全員に装備している県はなかった。「機材が高価で全員分を用意できない」「高校生はビーコンが必要な危険地域には入山しないのが前提」という理由だ。

 しかし、今回の事故後、群馬県は「ビーコンは全員が持っていなくては意味がない」として、来年度の講習会に向けて配備を検討。青森県も「配備を検討する可能性がある」としている。

 宮城県では、一部の高校が春休み中の登山を危険度の低い山に行き先を変えた。同県高体連登山専門部は、入山する時期や山の選定など安全に活動するための基準作りを急ぐ。福島県も事故のあった27日、山形県内で登山中だった高校山岳部に即時下山を命令。福島県内4校が4月中旬までの登山計画を中止した。

 見直しの背景には、今回の事故現場が冬山か春山かを巡る議論がある。スポーツ庁が今回の事故直後に全国都道府県教委に高校生の「冬山」登山を原則禁じるよう再通知を出したが、栃木県教委は「春山」と主張する。東北地方の複数の担当者は「6月ごろまで残雪がある山があり、春でも冬と同じ気象条件になる時もある」と指摘。ある担当者は「『冬山』の定義がはっきりしないのが問題だ」と明言した。

 千葉は1986年まで冬季の講習会を行っていたが、危険性を考えて夏季のみに変更するなど県によって判断や対応が異なる。全国高体連登山専門部の前田善彦事務局長は「各都道府県高体連が、各高校の登山計画にどう関わっているか知りたい」と調査に乗り出す考えを示した。


<那須雪崩>規模や発見状況など確認 栃木県警が現場検証
毎日新聞 3/30(木) 11:43配信

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雪崩事故のあった那須温泉ファミリースキー場付近で現場検証をする捜査員たち=栃木県那須町で2017年3月30日午前9時55分、本社ヘリから竹内紀臣撮影

 栃木県警は30日、県立大田原高山岳部の生徒ら8人が死亡した雪崩事故の現場となった那須町のスキー場付近で業務上過失致死容疑で現場検証を行った。雪崩の規模や被害者の発見状況などの把握が主な目的。講習会を主催した県高校体育連盟の登山専門部関係者らへの事情聴取も始めており、雪崩に対する危険性の認識や安全管理体制、事故直後の対応などに問題がなかったか調べを進める。

 県警捜査1課など捜査員10人と事故当時に救助にあたった消防隊員4人、現地の事情に詳しい那須山岳救助隊員1人の15人態勢で午前7時17分から現場検証を開始。気温の上昇が予想されたため、雪崩の危険性を考慮して早朝に着手した。生徒が雪崩に巻き込まれた尾根筋付近まで登り、救助から発見までの経緯を確認。同10時33分にこの日の検証を終えた。

 捜査は、雪崩の予見可能性が最大の焦点となる。

 事故発生の27日、県高体連登山専門部は雪崩の危険性を認識し、予定していた登山を中止して雪をかきわけて歩くラッセルの訓練に変更。同専門部の現場責任者の猪瀬修一委員長(50)は「絶対安全だと判断した。(講習会の)前日にテレビなどで雪崩の危険性は認知していたが、(訓練を行う)尾根筋は安全だと認識していた」とし、当時の判断に問題ないとの立場だ。これに対し、現場一帯には雪崩注意報が出ており、救助活動の指揮を執った那須山岳救助隊の大高登隊長は「あんな尾根の方まで人が入っていくなんて聞いたことがない」と指摘する。

 また那須町によると、同スキー場第2ゲレンデの一部を2月25日~今月1日に封鎖。今回の現場とは異なる場所で雪崩が起きる可能性があったためだったが、猪瀬委員長は、この一時封鎖を知らないまま講習会の実施を決めている。

 那須山岳救助隊によると、当時は雪が降り、凍った雪の上に新雪が積もることによる「表層雪崩」が起きやすい状態だった。現場の上方は雪が崩落しやすい地形との指摘もあり、県警は、県高体連側の情報収集体制についても調べる。【野田樹、田中友梨、野口麗子】


栃木県スキー場の雪崩事故。学校側に落ち度はあったのか?
ホウドウキョク 3/30(木) 10:20配信

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(画像:ホウドウキョク)

3月27日(日)、栃木県那須町の那須温泉ファミリースキー場で雪崩が発生。この雪崩で登山講習中の高校生と教員合わせて40人がけが、8人が死亡した。

雪崩の現場を調査した特別非営利活動法人日本雪崩ネットワークの出川あずさ氏は「幅50m厚さ40~50cmの雪が動いたというそのくらいのスケールですね」と話す。

一晩で30cm以上もの積雪の中で実施されたラッセル訓練だが、安全管理に問題はなかったのだろうか。

実は今回の講習に参加した全員が、雪崩に巻き込まれた際に居場所を発信するビーコンを持っていなかった。このビーコンとは、電波で居場所を知らせ捜索や救助の手助けとなる道具だ。ビーコン一代はおよそ5万円。雪崩の可能性がある山に登る際には携帯するのが望ましいという。カモシカスポーツ山の店・本店の宮城洋二店長は「個人装備というわけにはいかないと思うんです。学校でそろえてそれを学生が借りて持っていくという事になると必ず全員が持つっていうのが基本です」と話す。

日本勤労者山岳連盟 全国雪崩講習会講師の石川昌氏はビーコンの所持について「残念ながら本来であれば個人装備で(持つべき)。高校生といえども、やはり僕ら雪崩講習会の基本的常識としてはすべてこのビーコンは持つ。できれば高校生も持つべきだと思います」という。(石川氏、以下同)

しかし、今回の事例でビーコンを持っていれば被害が変わったかどうかは難しいところと話す。「全員が埋まってしまいますとなかなか(救助に)行けないんです。やはり半身が出てたとかそういう人から助け出す。そこから2mぐらい埋まっていると掘り出すのが大変(時間が)かかるので、周囲の人からとにかく助けられる範囲でやるしか方法はないですね」と語る。

この山で雪崩はないだろうという考えが命取りになる春の登山。警察は安全管理の問題について「業務上過失致死傷」の疑いで捜査する方針だ。


3教諭で登山訓練決定「絶対に安全と判断した」
読売新聞 3/30(木) 9:54配信

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(写真:読売新聞)

 「絶対に安全と判断した」――。

 登山訓練に参加した男子高校生ら8人が死亡した栃木県那須町の雪崩事故で、現場責任者・県立大田原高校の猪瀬修一教諭(50)は29日、登山歴の豊富な教諭3人で訓練実施を決めたと明かした。現場付近の山にも度々訪れていたが、雪崩の危険性を見極めることはできず、「反省している。本当に取り返しがつかない」と、沈痛な表情で判断ミスを悔やんだ。

 県庁で行われた県高校体育連盟の記者会見は午後5時から2時間半に及んだ。

 猪瀬教諭は県高体連登山専門部専門委員長として、訓練が行われた春山安全登山講習会を取り仕切っていた。自身の登山歴は24、25年。事故当日の朝、訓練内容を話し合った他の2教諭も経験豊富で、「登山経験が長く、信頼できる」と評した。


那須雪崩事故「賠償責任が発生する可能性は高い」山の法律問題に詳しい弁護士が解説
弁護士ドットコム 3/30(木) 9:49配信

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救出された人を搬送する消防隊員ら(C)時事

栃木県那須町のスキー場付近で3月27日に発生した雪崩事故は、高校生7人、教員1人が死亡するほか、40人が重軽傷を負う大惨事となった。

巻き込まれたのは、栃木県高体連主催の「春山安全登山講習会」の参加者たち。講習会には、県内高校の山岳部1、2年生の生徒51人と引率の教員11人の計62人が参加していた。

当日は朝から雪で、雪崩注意報が継続発令中。悪天候のため、引率教員らの判断で本来予定していた往復登山を中止し、ゲレンデ周辺で、雪を踏み固めながら進む「ラッセル訓練」をしていたという。

29日、記者会見した県高体連登山専門部の猪瀬修一委員長は「絶対安全だと判断した」と発言。危険な場所には近づかないため、生徒にはビーコン(電波受発信器)を持たせていなかったとも説明した。

栃木県警は業務上過失致死傷容疑での捜査を始めている。今後、責任問題はどうなっていくのだろうか。登山の問題にくわしい溝手康史弁護士に聞いた。

●過去の判例からすると、民事で賠償責任が発生する可能性は高い

今回の事故について、民事責任と刑事責任の両方が問題になります。民事責任は、損害賠償の問題です。登山講習を指導した教員には、生徒の安全を確保すべき注意義務があり、義務違反がなかったかがポイントになります。

国は、過去に何度も、原則として高校での冬山登山を行わない内容の通達を出しています。ただし、国の通達が直ちに法的な注意義務を構成するものではありません。

今回は、雪崩が起きたときに被害を受ける危険の高い場所にいたことが、事故につながりました。引率した教員は「雪崩の危険がない」と考えていたと思われますが、この点に判断ミスがあったということになります。この判断ミスが直ちに法的な過失を意味するわけではありませんが、同種事故の判例の傾向からすれば、民事裁判で雪崩の予見可能性が認められ、教員の過失が認められる可能性が高いでしょう。

なお、公務員である教員に過失があっても、国家賠償法の規定により、教員は損害賠償責任を負わず、代わりに学校を管理する自治体が損害賠償責任を負うことになります。

●近年、起訴された山岳事故の刑事裁判はすべて有罪判決

刑事責任については、業務上過失致死傷罪が問題になります。業務上過失致死傷罪の対象者は、現場で生徒を引率した教員や安全管理に携わった教員です。

かつて、山岳事故は刑事事件で捜査を受けても、不起訴になることが多く、刑事裁判の件数はわずかでした。しかし、近年、過失事故に対する世論の非難が厳しく、1999年頃からツアー登山を中心に、検察官が起訴するケースが増えています。

刑事裁判でも問題になるのは、「雪崩を予見できたかどうか」です。今回の警察の捜査では、どういう経緯で事故の起きたコースでの「ラッセル訓練」が決まったかなどが、調べられると考えられます。

一般的に刑事責任における予見可能性は、民事責任の場合よりも厳格に解釈されます。しかし、近年、裁判所は山岳事故の刑事上の予見可能性を広く認める傾向があり、1999年以降、起訴された山岳事故の刑事裁判はすべて有罪判決が出ています(ただし、すべて執行猶予付きの禁錮刑)。

今回の事故は、スキー場付近の樹林帯での訓練という油断と、講習会の指導者が相当の経験者だったことからくる過信が、判断ミスにつながったと思われます。無雪期の登山を含めて、あらゆる登山にリスクがあることを銘記する必要があるでしょう。過去に、無雪期でも学校登山で大量遭難事故が起きています。

【取材協力弁護士】
溝手 康史(みぞて・やすふみ)弁護士
弁護士。日本山岳サーチ・アンド・レスキュー研究機構、国立登山研修所専門調査委員会、日本山岳文化学会、日本ヒマラヤ協会等に所属。著書に「山岳事故の法的責任(ブイツーソリューション)」等。アクタシ峰(7016m)等に登頂。
事務所名:溝手康史法律事務所
事務所URL:みぞて法律事務所


雪崩事故で現場検証=那須のスキー場付近―学校関係者聴取・栃木県警
時事通信 3/30(木) 8:41配信

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栃木県那須町のスキー場付近で、登山講習中の県立大田原高校の生徒ら8人が雪崩に巻き込まれ、死亡した事故で、県警は30日午前、雪崩が起きた状況などを詳しく調べるため、スキー場付近の現場検証を行った。

 栃木県那須町のスキー場付近で、登山講習中の県立大田原高校の生徒ら8人が雪崩に巻き込まれ、死亡した事故で、県警は30日午前、雪崩が起きた状況などを詳しく調べるため、那須温泉ファミリースキー場付近の現場検証を行った。

 
 県警は業務上過失致死傷容疑で捜査。訓練が行われた「春山安全登山講習会」を主催した県高校体育連盟や引率した教諭ら関係者から事情聴取し、訓練を実施した判断や安全管理に問題がなかったか調べている。

 雪崩は27日午前8時半ごろ発生。第2ゲレンデの上にある斜面で雪をかき分けて進むラッセル訓練中だった生徒と教諭が巻き込まれ、男子生徒7人と男性教諭1人の計8人が死亡。40人が重軽傷を負った。

 県警捜査1課などは事故当時、救助活動に当たった消防隊員らとともに15人態勢で、30日午前7時15分ごろから現場検証を開始。捜査員は生徒たちが埋まっていた状況などについて隊員から説明を受けた。県警は雪崩で樹木が倒された状況などを調べ、雪崩が起きた範囲や積雪の状況などを確認。訓練場所の選択に問題がなかったかや、危険を回避する措置を取っていたかなどを重点的に捜査する。

 当時、雪崩注意報が出て荒天だったにもかかわらず、現場責任者の教諭らはスキー場付近は安全と判断し、訓練していた。事前に訓練場所の積雪状況や雪崩の危険性を十分調べていなかった疑いも出ている。

 大田原高校の山岳部顧問で、講習会の責任者だった猪瀬修一教諭(50)は29日の記者会見で、スキー場付近を訓練場所に選んだことについて、「危険な場所という認識はなかった」と説明。積雪のため当初予定していた登山を断念したが、「ラッセル訓練には向いていると判断した」としていた。


那須雪崩 責任者会見 歩行訓練過去何度も 発信器は不要と判断
産経新聞 3/30(木) 7:55配信

 8人もの若い命を失う重大な結果を招いた栃木県那須町の雪崩事故。登山講習会責任者で県高等学校体育連盟登山専門部の猪瀬修一専門委員長(50)は29日の記者会見で、雪の中を歩行する「ラッセル」訓練を決行した理由について「過去、何度も行っていたので…」と釈明した。一晩で30センチの積雪の中、専門家が「雪崩が発生しやすい」と指摘する急斜面付近で行われた訓練。現場でどのような判断があったのか。

                   ◇

 「どうしようか」「(登山予定の)茶臼(岳)は無理だね」。発生当日の午前6時ごろ、現場となったスキー場から車で数分の本部にいた猪瀬氏は天気予報を見て、現地でテント泊していた古参の引率教諭2人と携帯電話で相談した。

 1人は副委員長の菅又久雄氏、もう1人は猪瀬氏の前任委員長、渡辺浩典氏。2人の話では雪はさほど強くなく、風もほぼない。中止基準とされる「雨や風がかなり強い状態」には程遠く、むしろ30センチの積雪は「雪上訓練に向いている」との考えもあった。「ラッセルはできるよね」との話でまとまったという。

                ×  ×  ×

 午前7時半ごろ、スキー場に生徒ら55人が集合し、訓練実施を最終決定。猪瀬氏は現地で確認した上、5班に分かれて出発する生徒らを見送り、滞在費精算のため本部のある旅館へ向かった。雪崩は8時半ごろに発生。9時20分ごろ、旅館へ駆け込んできた引率教諭の「緊急事態です! 救助を要請してください」との声で事態を知ったという。

 猪瀬氏によると、講習会では天候不良で登山を中止することが3年に1回ほどあり、ラッセル訓練に切り替えたこともあった。ラッセルを行う場所は事前におおむね決まっており、顧問歴23年の猪瀬氏も過去1、2回、今回と同じ場所で行ったことがあるという。

 ただ、訓練場所を登った先にある尾根の上部には、現地調査した専門家が「典型的な雪崩発生地形」と分析する急斜面がある。猪瀬氏らはこの急斜面付近を「非常に安全」と認識していたという。

 一方、猪瀬氏が非常時に連絡を受ける無線機を約10分間にわたり放置していたことも判明。雪崩発生から110番通報まで約50分かかっていた。空白の10分間に現地から連絡があったかは不明という。

                ×  ×  ×

 一行は雪崩に遭った際に位置を特定できる「ビーコン(電波受発信器)」を装備していなかった。その理由について猪瀬氏は「雪崩の危険がかなり高い場所では必須だが、そのような場所に高校生は基本的に行かない」と説明した。

 経験を信用するあまり、漫然と訓練を行った部分はなかったのか。全国高体連登山専門部の前田善彦事務局長は「通常の高校にはビーコンの装備はないが、危険な場所に行かないのが前提だ。登山中止の時点で訓練場所も変更するのが適切な判断だったのではないか」と話している。


那須雪崩 高体連責任者が会見 甘い意識 判断誤る
産経新聞 3/30(木) 7:55配信

 ■危険認識も「大丈夫だろう」 無線機放置

 「絶対安全との認識だった」。栃木県立大田原高校の生徒と教諭計8人が犠牲となった雪崩事故後、29日に初めて会見した同高山岳部顧問で県高等学校体育連盟登山専門部の猪瀬修一専門委員長(50)。声を詰まらせながら「違う判断をしていればこんなことにならなかった」と悔やむ様子もみせたが、連絡を取り合う無線機を車に一時放置するなど、危機管理に対する認識の甘さも露呈させた。

                   ◇

 猪瀬氏は会見中、亡くなった生徒について質問が出ると、憔悴(しょうすい)した様子をみせ、現場から運ばれてきた心肺停止の生徒全員と対面した状況について「取り返しのつかないことになってしまった。今でもあのときの生徒の顔が思い浮かぶ」と絞り出すように話した。

 一方で、話題が事故原因に及ぶと、手を動かしながらよどみなく説明した。

 登山を中止しながら、雪をかき分けて進む「ラッセル」訓練を実施した責任を問われると「委員長は私」としつつ、ベテラン教諭2人と電話で相談して決めたことを強調。数年前にも同じ場所でラッセル訓練をしたことがあったといい「とにかく生徒たちに雪に触れさせたかった」と話した。

 ただ、過去に雪崩がどこで起きていたのかを把握したり、専門家に意見を聴いたりするなどの事前調査はやっていなかった上、前日にテレビなどを通じて雪崩が発生する可能性を認識したものの、「雪崩が起きやすい地点を知っていたので大丈夫だろう」と考えていたことも判明した。

 現場と連絡を取るための無線機を一時放置したことについては「安全な訓練だと思っていたので肌身離さず持っていなければならないという意識もなく、置いてある場所も意識して行動していなかった」と弁解。無線機から離れた時間は10分程度で、無線機は現地の複数の教員が持っていたが「その時間帯に呼びかけをしていたかは分からない」という。

 その後、現地から駆け付けた教諭が救助を要請したことを受け、猪瀬氏が雪崩現場で大田原高校を引率していた教諭の無線機に呼びかけたが、応答がなかった。現場の別の教諭の無線機に呼びかけ、ようやく連絡が取れたという。応答がなかった教諭は雪崩でけがを負っており、下山後、入院した。

 亡くなった同高1年、高瀬淳生さん(16)の母、晶子さん(50)は会見内容に「猪瀬先生はベテランと聞いていたが、経験が長いだけで知識は持ち合わせていなかったのではないか。人災だと思っている」と語気を強めた。


那須雪崩 講習会責任者「絶対安全と判断」 通報まで50分
産経新聞 3/30(木) 7:55配信

 栃木県那須町のスキー場で登山講習会に参加した県立大田原高校の生徒と教員の計8人が死亡した雪崩事故を受け、同高山岳部顧問で講習会の責任者だった県高等学校体育連盟登山専門部の猪瀬修一専門委員長(50)が29日、県庁で事故後初めて記者会見した。ラッセル訓練の実施については「当時は絶対安全だと判断した。現地にいた登山経験が長い教諭2人と相談して決めた」と述べた。

 猪瀬氏によると、当初予定していた登山の中止とラッセル訓練への変更は27日午前6時ごろ、スキー場近くの本部にいた猪瀬氏が現地の教諭2人と携帯電話で相談して判断。「雪崩が起きやすい地点を知っていたので大丈夫だと思った」とし、雪崩の危険性を指摘する声は出なかったという。

 雪崩は午前8時半ごろ発生し、現場から本部に駆けつけた教員からの連絡を受けて午前9時20分ごろようやく110番通報できたと説明。本部付近にいた猪瀬氏は午前9時ごろ、無線を10分程度車の中に放置していたことも判明した。

 今回の事故を受け、県教委は29日、第三者による検証委員会の設置を決定。県警は30日にも業務上過失致死傷容疑で現場検証を行う方針。


講師3人、危険予想せず=「雪山歩かせたかった」―経験による慢心か・栃木雪崩
時事通信 3/30(木) 5:06配信

 栃木県那須町のスキー場付近で高校生ら8人が死亡した雪崩事故で、登山講習会の講師役として引率した教諭3人が全員、雪をかき分けて道を作りながら進むラッセル訓練について、雪崩の発生を予想していなかったことが30日までに分かった。

 責任者だった男性教諭は「雪の上を歩かせたかった」と述べており、経験による慢心が惨事を招いた可能性もある。

 県警は業務上過失致死傷容疑も視野に、教諭ら関係者から事情を聴くなどして、判断に問題がなかったか調べている。

 犠牲者が出た県立大田原高校の山岳部顧問で、講習会の責任者だった猪瀬修一教諭(50)は29日の記者会見で、雪崩のあった日は雪が降っていたため、当初予定していた登山を断念したと説明。一方、積もった雪が30センチ程度しかなく、風もほとんどなかったため、「ラッセル訓練には向いていると判断した」と述べた。

 猪瀬教諭は麓の旅館に設置した本部に詰めており、詳しい状況は分からなかったが、現場にいた教諭2人の意見を信頼し、予定変更を決定。2人とも登山歴25年以上のベテランだが、雪崩の危険には触れず、自身も「絶対安全だと思っていた」と振り返った。


雪崩被害、NHKが別人の画像を放送…謝罪
読売新聞 3/30(木) 0:31配信

 栃木県那須町の雪崩事故で、NHKは29日、同県内向けに放送したニュース番組「とちぎ640」で、事故で亡くなった男子生徒の顔写真1枚を、誤って別人の写真と取り違えて放送したとして、同日夜のニュース番組「首都圏ニュース845」で謝罪した。

 NHK広報部によると、大田原高校2年の大金実さん(17)の写真2枚のうち1枚が別人だったという。


栃木スキー場雪崩 「明るい笑顔今でも」「上から見ていてね」通夜しめやかに
産経新聞 3/30(木) 0:01配信

 栃木県那須町の雪崩事故で犠牲となった栃木県立大田原高2年の浅井譲さん(17)=同県那須塩原市=と鏑木悠輔さん(17)=同県那須町=の通夜が29日、営まれた。同高の生徒や小中学校の同級生など、学生服姿の参列者も目立ち、事故の悲惨さを物語っていた。

 浅井さんのいとこの男子高生(17)は「春休みに会う約束だったのにかなわなかった…。譲君の明るい笑顔が今でも心に残っている」としのんだ。友人らによると、成績優秀で運動神経も抜群だったという浅井さん。同じ中学の1年後輩で、一緒に駅伝大会に出たという別の高校の男子生徒(16)は「後輩にも優しい人だった。今までの感謝を伝えたい」と声を振り絞った。

 鏑木さんの通夜が行われた那須町の会場には、開始時刻の1時間以上前から参列者が足を運んだ。

 中学の同級生だったという高校2年の男子生徒(17)は「『悠輔の分も頑張るから、上から見ていてね』と伝えたい」と話した。


雪崩危険「認識なかった」=「取り返しつかない」と涙も―会見で山岳部顧問
時事通信 3/29(水) 23:18配信

 生徒ら8人が死亡した栃木県那須町の雪崩事故を受け、29日に開かれた県立大田原高校側の記者会見では、登山講習会を主催した県高校体育連盟登山専門部の委員長を務める、山岳部顧問の猪瀬修一教諭に質問の大半が集中した。

 講習会の責任者だった猪瀬教諭は「安全だと思った」などと落ち着いた口調で状況を説明する一方、「取り返しがつかない」と涙交じりになる場面もあった。

 猪瀬教諭は事故当時、麓の旅館に待機しており、現場にはいなかった。ラッセル訓練の実施は現場の教員らと電話で話して決めたと説明し、「絶対安全だと思っていた」と強調した。スキー場付近を訓練場所に選んだことについても、「危険な場所という認識はなかった」などと何度も繰り返した。

 一方、結果として大事故につながったことについて問われると、しばらく絶句し、「本当に反省しなければいけないと思っている」と謝罪。涙を浮かべ、「取り返しがつかない。中止の判断をしていればこんなことにはならなかった」と、言葉を絞り出すように語った。

 会見開始から約2時間で、「体調面を考慮して」(県教育委員会)退席。今後の検証委員会の調査に「誠実に対応します」と述べ、深々と一礼した。


<那須雪崩>NHK、被害者写真誤り訂正し謝罪
毎日新聞 3/29(水) 22:15配信

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那須温泉ファミリースキー場の雪崩が発生した現場付近=栃木県那須町で2017年3月28日午後3時、本社ヘリから竹内紀臣撮影

 NHKは29日、宇都宮放送局が同日午後6時40分から栃木県内で放送したローカルニュース「とちぎ640」内で、栃木県那須町の雪崩事故で亡くなった男子高校生として、別人の顔写真を流す間違いがあったと明らかにした。同日午後8時45分からの「首都圏ニュース845」でアナウンサーが訂正し、謝罪した。


雪崩事故で検証委=栃木県教委
時事通信 3/29(水) 22:11配信

 栃木県教育委員会は29日、同県那須町で起きた雪崩事故について、原因究明に向けた検証委員会を設置すると発表した。

 4月上旬に初会合を開く。

 検証委は登山や気象、警察関係者ら15人程度で構成する予定。関係者から話を聴き、事故原因や問題点の解明、再発防止策の検討などを議論して報告書をまとめる。


雪崩現場「安全と判断」、訓練責任者「反省」
読売新聞 3/29(水) 22:09配信

 栃木県那須町で春山登山訓練をしていた同県内の高校生と引率教員計48人が雪崩に巻き込まれ、県立大田原高校の生徒7人と教諭1人が死亡した事故で、県高校体育連盟が29日、県庁で記者会見した。

 現場責任者で同校山岳部顧問、猪瀬修一教諭(50)は、訓練を行った場所について「過去の経験から、最も安全な場所と思った」と説明した。その上で「こういう事態に陥り反省している」と述べた。

 猪瀬教諭は27日、スキー場近くで雪崩が起きた際、訓練の本部となっていた旅館にいた。同日午前6時、スキー場にいた別の引率教諭2人と携帯電話で連絡を取り、降雪のため滑落の危険があるという理由で登山中止を決定。30センチほど積もった新雪が適しているとして、雪をかき分けて進むラッセルの訓練の提案を受け、実施を決めた。


<那須雪崩>「あまりに無謀」那須町長
毎日新聞 3/29(水) 21:44配信

 町営の那須温泉ファミリースキー場で登山講習会に参加していた高校生らが雪崩に巻き込まれたことについて、地元・栃木県那須町の高久勝町長は29日、定例記者会見で「(現場は)スキー場の境界から約400メートル離れた国有林内で、雪崩が発生しやすいため専門家でも入らないところ。素人から見ても、そこでのラッセル訓練はあまりにも無謀ではなかったのか」と指摘した。

 同スキー場は町や地元商工会などが出資する会社「那須未来」が今年度から指定管理者となり、管理を委託されている。会見では、今回の講習会で事前に施設借用願が出されていたのはトイレだけだったことも明らかにされた。【柴田光二】


<那須雪崩>大田原高山岳部、県大会で9連覇
毎日新聞 3/29(水) 21:43配信

 大田原高校は栃木県立の男子校で、県内有数の進学校。山岳部は県大会9連覇を誇る強豪だった。

 同校のホームページによると、山岳部は県内での春山、秋山登山のほか、夏には北アルプスや富士山で合宿登山を実施。毎年12月下旬には日光白根山を目指して2泊3日の冬山合宿もしている。氷点下20度にもなる厳しい環境で雪上にテントを張るといい、「山岳部は普通の高校生ではなかなか体験できないことも経験できる」と紹介している。【金秀蓮】


<那須雪崩>「もっと一緒にいたかった」…浅井さん通夜
毎日新聞 3/29(水) 21:41配信

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雪崩事故で犠牲になった浅井譲さんの通夜に向かう人たち=栃木県那須塩原市で2017年3月29日午後5時24分、長谷川直亮撮影

 栃木県那須町の那須温泉ファミリースキー場付近で起きた雪崩で亡くなった大田原高校2年の浅井譲さん(17)と鏑木悠輔さん(17)の通夜が29日夜、栃木県内の斎場であり、大勢の人が突然の死を悼んだ。

 那須塩原市であった浅井さんの通夜には、学生服の友人らが訪れた。いとこで中学3年の女子生徒(15)は、浅井さんが「山岳部は楽しい」と話す姿を覚えているという。「もっと一緒にいたかった」と肩を落とした。

 中学時代のバスケットボール部の後輩で別の高校1年の男子生徒(16)は「きれいな顔をしていて、また話をしてくれるようだった。ありがとうございましたと伝えました」と話した。

 会場では浅井さんの両親や妹が涙を流しつつも、気丈に参列者に応対していたという。【川崎健】


<那須雪崩>「経験則」から慢心…歩行訓練、3教諭で決断
毎日新聞 3/29(水) 21:40配信

 「絶対安全だと思っていた」--。栃木県那須町の那須温泉ファミリースキー場付近で起きた雪崩で県立高校生ら8人が死亡した事故で、現場責任者だった教諭が29日、公の場で初めて当時の状況を語った。安全と判断した根拠については自らの「経験則」という言葉を繰り返す一方、教え子を失った事実に声を震わせ、頭を下げて記者会見場を後にした。

 悪天候のために登山の実技講習を中止しながら、なぜ歩行訓練を実施したのか--。「春山登山」講習会を主催した栃木県高校体育連盟で登山専門部委員長を務める県立大田原高の猪瀬修一教諭(50)が県庁で記者会見し、登山専門部の副委員長、参加校の山岳部の顧問教諭の計3人で話し合って決めたことを明かした。

 27日午前6時ごろ、現地本部となっていた町内の旅館にいた猪瀬教諭は、スキー場近くに設営したテントにいた副委員長の携帯電話を鳴らした。副委員長が、一緒にいた登山のキャリアが豊富な顧問教諭に相談したところ、顧問は「雪が降っているので登山は無理。ラッセル訓練はできるだろう」と語り、3人でゲレンデに出ることを決めたという。

 午前7時半ごろにスキー場の管理事務所に生徒らを集合させ、訓練について説明。同8時ごろ、生徒46人、副委員長と顧問教諭を含む教員9人の計55人が第2ゲレンデの方向に歩き出した。猪瀬教諭は送り出した後、本部に戻り待機した。

 講習会は毎年このスキー場で行われており、教諭らの「経験」で「雪崩が起きやすい地点に近付かないように」して山の斜面で訓練を開始。生徒らは10人前後の5班に分かれ、亡くなった大田原高校の生徒7人と教諭1人を含む「1班」計14人が先頭になり登っていた際、同8時半ごろに雪崩に見舞われた。副委員長を含む生徒ら40人が負傷した。

 猪瀬教諭が事故を知ったのは午前9時15分ごろ。参加者は無線機などを持参していたはずだが雪崩でなくしたのか、無事だった教諭の1人が本部に駆け付け猪瀬教諭に報告。同20分ごろ110番した。

 また、雪の中で位置情報を知らせる電波発信機(ビーコン)を装備していなかった点については「雪崩の危険性のある登山には必要だが高校生は(危険な山には)行かない。全国的にもそうだと認識している」と語った。

 「安全」の判断は「経験則」によるとの説明を繰り返す一方、結果的に慢心があったことを認め「正直あの時行かないという判断をできればこんなことにならなかった」と後悔の言葉も。本部で連絡係として待機していたが、午前9時ごろから約10分間は無線機から離れていたといい「その間に通報があった可能性はあり、今では不用意だったと思っている」と釈明した。

 反省の言葉も口にし、会見終盤には「取り返しがつかないこと」と涙ぐんで声を震わせ、28日の保護者説明会で「『こういうことになっていたたまれない。申し訳ない』と話した」と明かした。

 「私ができることは、知っていること、こういうことになってしまったことをうそをつかずに誠実に答えること。謝罪しても、すみませんと言っても……」。体調への配慮から県教委の幹部らを残し2時間余りで途中退席する際、深く頭を下げた。【野口麗子、萩原桂菜、三股智子】


<那須雪崩>歩行訓練「絶対安全と判断」…講習会責任者会見
毎日新聞 3/29(水) 21:40配信

 栃木県那須町のスキー場付近で発生した雪崩で、「春山登山」講習会に参加していた県立大田原高山岳部の生徒ら8人が死亡した事故で、主催した栃木県高校体育連盟の登山専門部委員長で現場の責任者だった同校の猪瀬修一教諭(50)が29日、県庁で記者会見した。悪天候のため登山の実技講習を中止しながら歩行訓練を実施したことについて「絶対安全だと判断して訓練に入った。こういう事態に陥り、反省しなければならない。ものすごく残念」と釈明した。

 雪をかきわけて進むラッセルの訓練の実施を判断した27日朝の天候について、猪瀬教諭は「雪も風もさほどなかった。私より(登山)経験のある教諭2人と相談し、3人で決めた」と説明。雪崩の危険性のある地点は別の場所だと認識していたといい「経験則の中で(事故現場は安全と)判断していたことは間違いない」と語った。県教委は訓練の参加人数を48人から55人に訂正した。

 一方、県警は業務上過失致死傷容疑で30日にスキー場付近を現場検証する方針。【野口麗子】


「絶対安全」あり得ない=学校説明にベテランガイド批判―栃木スキー場雪崩
時事通信 3/29(水) 21:36配信

 栃木県那須町のスキー場付近で生徒ら8人が死亡した雪崩事故で、県立大田原高校が29日に行った記者会見での説明に対し、ベテランの山岳ガイドは「絶対安全という言葉は使ってはいけない」と厳しく批判した。

 30年近くガイドを務める東京山岳ガイド協会会長の下越田功さん(73)は、学校側が「絶対安全だと判断した」と説明したことに、「山登りは自然が相手だ。何を根拠に安全と言っているのか」と疑問を呈した。

 遭難時に位置情報を発信できる「ビーコン」を生徒らが所持していなかった点については、「積雪期の登山には(ビーコンやスコップなどの)『三種の神器』が必須。登る場所や標高は関係ない」と強調した。

 生徒らに雪崩の対処方法を教えていなかった点には、「雪崩に巻き込まれたら、残った人たちで早急に救助活動をするのが原則で、通常は事前にロールプレーなどで訓練を行う」と指摘した。

 下越田さんは「山登りのベテランとは、常に新しい知識を取り入れ、事故を未然に防ぐ人のことだ」と強調。山岳部顧問の教諭が、無線機を車に置いたままの時間帯があったと話していることも踏まえ、「緊張感を持ってリスクマネジメントをしていなかったのでは」と話した。


栃木スキー場雪崩 講習会責任者が初の会見 ラッセル訓練は「相談して決めた」
産経新聞 3/29(水) 21:25配信

 栃木県那須町のスキー場で登山講習会に参加した県立大田原高の生徒と教員の計8人が死亡した雪崩事故を受け、講習会の責任者だった県高等学校体育連盟登山専門部の猪瀬修一専門委員長が29日、県庁で事故後初めて記者会見し、ラッセル訓練を行ったことについて、「当時は絶対安全だと判断した。現地にいた登山経験が長い教諭2人と相談して決めた」と述べた。

 猪瀬氏によると、当初予定していた登山の中止とラッセル訓練への変更は27日午前6時ごろ、現地近くの本部にいた猪瀬氏が現地の教諭2人と携帯電話で相談して判断。「雪崩が起きやすい地点を知っていたので大丈夫だと思った」とし、雪崩の危険性を指摘する声は出なかったという。

 雪崩は午前8時半ごろ発生したが、現場から通報できず、110番通報が午前9時20分ごろになったとも説明。当時、本部付近にいた猪瀬氏は作業のため無線を午前9時ごろに10分程度車の中に置いており、現場からの無線連絡に対応できない空白時間があったことも判明した。

 今回の事故を受け、県高体連は30日午後に臨時理事会を公開で行う。県警は天候などの条件がそろえば30日にも業務上過失致死傷容疑で現場検証を行う方針。


同級生ら涙、口にハンカチ=犠牲の浅井さん、鏑木さん通夜―栃木
時事通信 3/29(水) 21:02配信

 栃木県那須町のスキー場付近で起きた雪崩事故で、犠牲になった県立大田原高校2年の男子生徒2人の通夜が29日夜、県内の斎場でそれぞれ営まれた。

 参列した同級生らは、突然の死にショックを隠しきれない様子で、目頭を押さえたり口元にハンカチを当てたりしていた。

 同県那須塩原市の斎場で営まれた浅井譲さん(17)の通夜では、待合室に家族と写った笑顔の写真や使っていた筆箱などが置かれた。参列者によると、父慎二さん(47)は「合掌すると亡くなったことを認めてしまいそうでできない」とあいさつ。気丈に振る舞っていたが、途中で涙ぐみ、言葉を詰まらせていたという。

 静岡県藤枝市に住むいとこの男子高校生(17)は「正月にトランプをして遊んだ。春休みにも遊ぼうと話していたのに」と落胆。1年の時にクラスが一緒だったという男子生徒(17)は「元気で明るく、部活と勉強の両立を頑張っていた。助かってほしかった。ショックです」と声を落とした。

 那須町での鏑木悠輔さん(17)の通夜でも、小中学校で取り組んだ野球のボールや登山用具などが並べられた。母親は泣き崩れていたといい、同級生の男子生徒は目頭を押さえながら、「つらいです」とつぶやき、足早に会場を後にした。


高校生の冬山登山、条件付きで認めていた 栃木県教委の判断は妥当だったのか
J-CASTニュース 3/29(水) 20:04配信

 栃木県那須町で高校生ら8人が雪崩で死亡した事故で、冬山や春山の登山を県教委が条件付きで認めていたことがネット上で論議になっている。

 「雪崩の起きにくいところと判断していました。結果としては、反省しないといけないと思っています」。高校生を引率した栃木県立高校の教諭は、2017年3月29日夕の会見でこう話した。

■スポーツ庁は、冬山登山を「原則禁止」

 そもそも、スポーツ庁では、高校生らの冬山登山を原則として行わないよう毎年通達を出している。これに対し、栃木県教委では、山岳関係者らでつくる登山計画審査会を通じて登山を認めてきた。

 今回は、「春山安全登山講習会」だとして、主催者の県高体連が審査会を通さずに、各校の山岳部員らを対象に実施していた。県教委のスポーツ振興課によると、毎年慣例でそうしてきたそうだ。

 しかし、事故の起きた3月27日は、茶臼岳までの往復登山も計画していた。これは大雪注意報を受けて撤回したものの、スキー場の営業が20日で終わっているにも関わらず、雪をかき分けて進むラッセル訓練に踏み切った。しかも、スキー場の外の尾根付近まで出ていき、雪崩に巻き込まれてしまった。

 報道によると、現地を調査した専門家は、目で見ても分かるような雪崩が発生しやすい典型的な場所だったと証言している。

富山は「雪が残っていない状態の登山だけ」
 冬山登山については、都道府県によって、対応がまったく異なっている。

 富山県教委の保健体育課では、スポーツ庁の通達を各校に周知させており、「雪が残っていない状態の登山しかされていません」とJ-CASTニュースの29日の取材に答えた。各校では、計画書を出したうえで、4月下旬から11月まで登山しているそうだ。

 なぜ栃木県は、冬山や春山の登山も認めることをしているのか。

 県教委のスポーツ振興課では、取材に対し、県高体連の登山専門部が1952年に立ち上がり、その要請を受けて登山計画審査会が設置された、とその経緯を説明した。安全が十分に確保されるとの条件付きで審査会が登山を認めており、2016年度は、15校27件が認められた。このうち、6校6件は、県教委が冬山とする11月末から2月末までの期間だった。ただ、コースや日程の変更などが求められたケースもあったという。

 今回の登山講習会が冬山や春山の登山に当たる可能性については、「審査会を通すべきであったか、検証していきたい」と話している。また、冬山や春山の登山を全面的に禁止すべきかどうかも検討しているという。

 スポーツ庁の健康スポーツ課によると、冬山登山については、1974年の通達で、学校や保護者の理解を得て、指導者などの条件が整えば、安全な場所での基礎的訓練の範囲なら例外として認めるとしていた。栃木県のケースについても、例外に当てはまる可能性はあると取材に答えた。

 今回の講習会が例外に当たるのかどうかについては、「今後の調査内容を見て判断したい」としている。


雪崩8人死亡 高校で全校集会
ホウドウキョク 3/29(水) 17:37配信

栃木・那須町のスキー場で雪崩が発生し、登山講習会に参加していた高校生7人と教師1人が犠牲となった大田原高校で、29日朝、全校集会が開かれた。
卒業した3年生を除く、1~2年生が参加した緊急の全校集会は、およそ30分ほどで終了した。
全校集会に参加した生徒は、「校長先生が話してくれて、『前向きに生活しましょう』と。カウンセラーが『心の異常が現れるので、対処するために落ち着いてください』と」、「(全校集会は)静まり返って、一切話す人はいなかった」などと話した。
那須町のスキー場で27日、雪崩が発生し、大田原高校の山岳部の生徒7人と教師の8人が死亡した。
29日の全校集会では、最初に全員で黙とうをささげたあと、校長から5分ほど、「前を向いていこう」という内容などの話があったということだが、事故についての具体的な説明はなかったという。
また、亡くなった鏑木悠輔さん(17)の友人は、事故のあとに連絡がつかなくなったと話している。
鏑木悠輔さんの友人は、「体つきもすごかったので、絶対死ぬわけないってLINEしたけど。返信してくれなくて、本当に死んじゃったんだって」と語った。
亡くなった生徒たちの葬儀は、29日夜以降、執り行われることになっている。


雪崩の対処法教えず=引率教諭「絶対安全と判断」―8人死亡で謝罪・栃木
時事通信 3/29(水) 17:23配信

 栃木県那須町のスキー場付近で発生した雪崩事故で、生徒ら8人が死亡した県立大田原高校の植木洋一校長(60)や山岳部顧問の猪瀬修一教諭(50)らが29日、県庁で事故後初めて記者会見した。

 猪瀬教諭は登山講習会の責任者として引率していたが、生徒らに雪崩の対処方法を教えていなかったことを明らかにした。

 講習会は県高校体育連盟主催で、積雪期の登山に必要な知識や技術を習得するため、県内から7校が参加していた。

 猪瀬教諭は、当初予定していた登山から、雪をかき分けて道を作りながら進むラッセル訓練に変更したことについて、「絶対安全だと判断したが、こういう事態になり反省しなければならない」と謝罪。自身は旅館に設置した本部にいたため、現場にいた講師役の教諭2人と電話で話し合って決めたという。「雪崩の危険は前日にテレビで知っていたが、起きやすい地形に近づかなければ大丈夫だと思った」と説明した。

 事故を知ったのは、発生から45分近く経過した27日午前9時15分ごろ。引率教諭の1人が「緊急事態です」と本部に駆け込み、救助を要請した。猪瀬教諭は現場とやりとりできる無線機を携行していたが、荷物の運び出しなどで車に置いた時間帯があったという。「その間に呼び掛けがあったか分からないが、不用意だった」と述べ、自身のミスで救助が遅れた可能性に言及した。

 遭難した際に自分の位置情報を発信できる機器「ビーコン」などを生徒に持たせなかった点については、「雪崩の危険がある山には行かないので、義務付ける認識はなかった」と発言。雪崩が起きた場合の対処方法も今回の講習で教えておらず、「危険な場所には行かないのが大前提だった」と釈明した。

 植木校長も「あってはならない痛ましい事故になってしまい、心からおわびする」と謝罪。「原因究明に誠意をもって協力し、今後何をすればいいか考え続けたい」と話した。同校の山岳部は当面活動を中止する。


雪崩8人死亡 ゲレンデに献花も
ホウドウキョク 3/29(水) 16:31配信

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(写真:ホウドウキョク)

雪崩で8人が死亡した栃木・那須町のスキー場では、犠牲者に献花する姿が見られた。
「那須温泉ファミリースキー場」のゲレンデ入り口には、犠牲者に向けた花が供えられている。
献花に訪れた人は、「言葉にならないですね。生徒さんたちもきっと、一生懸命だったんでしょうし」と語った。
登山の講習会に参加していた生徒や教師は、当時5つのグループに分かれ、計画になかった深い雪をかき分けて進む「ラッセル訓練」をしていて、先頭のグループが大田原高校の生徒たちだった。
生徒は、「(浅井 譲さんは前から何番目ぐらいを歩いていた?)2番目ぐらい。(ご自身は何番目を?)6番目でした」、「(前兆などはあった?)自分はわからなかったです」、「いきなり雪にもまれて、助け出されるまでは記憶にない。どうなってたのかとか、わからないですね」などと語った。


事故前「雪崩の危険性ある」、一時ゲレンデ封鎖
読売新聞 3/29(水) 15:09配信

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(写真:読売新聞)

 栃木県那須町のスキー場で登山講習会に参加していた高校生ら8人が雪崩に巻き込まれて死亡した事故で、現場近くの斜面が雪崩の危険性があるとして、事故前に一時ゲレンデが封鎖されていたことが29日、スキー場関係者への取材で分かった。

 関係者は「登山関係者には雪崩が起きやすいことは分かっていたはず」と話している。県警は講習会を主催した県高校体育連盟の引率教諭らが荒天の中、この斜面の使用を決めた経緯についても事情を聞くとみられる。

 ■40度近い傾斜

 現場となった那須温泉ファミリースキー場は町営だが、2016年4月から地元企業「那須未来」が指定管理者として管理を委託されている。

 27日に事故が起きたのは三つあるゲレンデのうち、第2ゲレンデの上方にある斜面。同社によると、傾斜が40度近く、雪崩が起きやすい場所という。降雪の影響で危険性が高まり、今年2月25日から3月1日までは第2ゲレンデがポールなどで封鎖された。


栃木スキー場雪崩 県教委、第三者委員会を設置へ 冬山登山許可の経緯を検証
産経新聞 3/29(水) 12:57配信

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スキー場雪崩で負傷し、運ばれる負傷者=27日、栃木県那須町(桐山弘太撮影)(写真:産経新聞)

 栃木県那須町のスキー場で登山講習会に参加した県立大田原高の生徒と教員の計8人が死亡した雪崩事故を受け、県教育委員会は29日、外部の専門家を入れた第三者委員会を設置することを決めた。冬山登山を原則禁止とする通知がスポーツ庁から各都道府県に出されている中で、講習会や冬山登山を許可してきた経緯など、安全管理体制について検証する必要があると判断した。

 県教委によると、栃木県では県高等学校体育連盟登山専門部委員らで構成する審査会が、登山計画を審議。装備や行程などに問題がないか確認して許可している。冬山登山も同様に許可していた。講習会は、審査会のメンバーである県高体連登山専門部が実施していることから審査の対象外としてきた。


雪崩で防災体制強化=関係省庁会議を開催―政府
時事通信 3/29(水) 12:09配信

 政府は29日、栃木県那須町のスキー場付近で発生した雪崩事故を受け、関係省庁災害対策会議を開いた。

 会議の冒頭、松本純防災担当相は「今後も雪崩や落雪の発生が懸念される。地方自治体と緊密に連携し、政府一体となって防災体制の強化に努めたい」と述べ、協力を求めた。


<那須雪崩8人犠牲>大田原高、悲しみの集会
毎日新聞 3/29(水) 12:01配信

 栃木県那須町の雪崩事故で、生徒ら8人が犠牲になった県立大田原高校は29日午前9時から、生徒約470人を集めて全体集会を開いた。生徒らによると、集会は約30分。全員で黙とうして犠牲者の冥福を祈った後、植木洋一校長が事故について説明し、「亡くなった人を弔うためにも、生きている自分たちが精いっぱい日々を過ごしていこう」と話したという。

 犠牲になった2年の浅井譲さんと中学から一緒だったという男子生徒(17)は「勉強も部活も文武両道でしっかりやり、みんなから尊敬されていた。今日学校に来ても姿が見えないのが現実として胸に刺さった」と口元をゆがめた。

 同校は保護者を対象とした説明会も開いた。【乾達】


栃木スキー場雪崩 生徒から責任問う声「実施判断の理由を聞きたい」 8人犠牲の高校で全校集会
産経新聞 3/29(水) 11:27配信

 生徒7人、教諭1人の計8人が雪崩の犠牲となった栃木県立大田原高校は29日、1、2年生を集めた全校集会を開いた。学校側から事故の経緯を説明された生徒らからは「(亡くなった生徒と)もっと一緒に遊びたかった」と早すぎる死を悼む一方、事故について「責任をはっきりさせてほしい」との声も上がった。

 参加した生徒らによると、同校体育館で開かれた集会では犠牲者に黙祷(もくとう)をささげ、校長が8人が亡くなったことや、春山安全登山講習のスケジュール、訓練内容などを説明。騒がしい普段とは打って変わって会場は重苦しい沈黙に包まれていたという。

 死亡した佐藤宏祐さん(16)とクラスメートだった1年の男子生徒(16)は「終業式でうちに遊びに来ると言っていたし、もっと一緒に遊びたかった」と唇をかんだ。鏑木悠輔さん(17)と1年で同じクラスだった2年の男子生徒(17)は「事故が夢であってくれと今も思う」と話した。

 2年の男子生徒(17)は「自然災害だからしかたがないが、誰の責任かはっきりさせてほしい」。1年の男子生徒(16)は集会前、「誰が訓練をする判断をしたのか、その人に理由を聞きたい」と話していたが、集会では報道されている以上の説明はなかったという。


<那須雪崩>危険な斜面でなぜ 発信機あれば…救助隊員
毎日新聞 3/29(水) 11:06配信

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雪崩が発生したスキー場で行われた捜索活動=栃木県那須町で2017年3月27日、本社ヘリから長谷川直亮撮影

 なぜ、あんな危険な斜面で訓練を強行したのか--。高校生ら8人が死亡した栃木県那須町の雪崩事故で、現場で懸命の救助活動にあたった山岳救助のベテランから疑問の声が上がっている。訓練は人が通常立ち入らないようなスキー場のゲレンデ外で実施されており、天気や地形など雪崩が起きやすい条件が重なったとみられるという。

 今回の雪崩で救助活動をした那須山岳救助隊のメンバーによると、雪崩が発生したとみられる場所は、第2ゲレンデ上方の標高1550メートル付近。生徒らはそこから約200メートル下がったスキー場外の林で訓練していたとみられる。ふもとで救助活動の指揮を執っていた同隊の大高登隊長(88)は「長年、山を見てきたが、あんな尾根の方まで人が入っていくなんて聞いたことがない。危険な斜面を選ばなくても安全に訓練ができたはず」と首をかしげる。

 雪崩の発生から約3時間半後、同隊メンバーが現場に駆けつけると、かつて見たことのない光景が広がっていた。寒さに震えて声も出せなくなっている生徒。別の生徒は顔以外が雪に埋まっていた。

 「うー」。救助開始から約20分が過ぎたとき、雪の中からかすかなうめき声が聞こえた。雪崩発生から4時間近くが経過する中、奇跡的に生存していた男子生徒の発見だった。雪を掘る途中に苦しそうな表情を見せると、「がんばれ、がんばれ」と励ました。助け出した後はブルーシートで体を包み「寝るな」と声をかけると、生徒はわずかに反応した。

 同隊が雪の中から救出した生徒のうち、生存者はこの1人だけ。死亡した8人は雪の中で位置情報を知らせる電波発信機(ビーコン)は身につけていなかった。救助隊の到着前に、仲間が助け出したケースもあり、渡部逸郎副隊長(69)は「ビーコンで位置の特定が素早くできれば、救えた命があるかもしれない」と指摘する。

 なぜ雪崩が起きたのか。メンバーによると、当時は雪が降っており、凍った雪の上に新雪が積もったことによる「表層雪崩」が起きやすい状態だった。現場の上方には切り立った岩があり、平らに雪が積もらないため雪が崩れやすい場所だった。渡部副隊長は「雪崩が起きやすい条件が重なっており、雪崩の知識があれば取らない行動だった」と話す。

 今回の雪崩では8人もの若者の命が失われたことへの衝撃も大きい。高根沢修二副隊長(67)は語る。「将来ある高校生ら8人もが命をなくしてしまい残念としか言いようがない。19歳から救助隊で活動しているが、このような惨事は初めてだ」【杉直樹、高橋隆輔、柴田光二】

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