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2017年3月 7日 (火)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・22

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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リンク:金正男氏殺害 息子ハン・ソル氏の動画投稿か シンガポールのテレビが伝える 「父は殺害された」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏「息子」がビデオメッセージ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア・ナジブ首相「人質だ」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「父は殺された」と声明=金正男氏の息子か―「安全な場所」に移動 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米国務長官が15日から訪日 北朝鮮問題を協議 中韓も歴訪 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:駐韓大使一時帰国あす2カ月 対北、日米韓の連携不可欠 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺 北、マレーシア人の出国禁止 即座に報復、応酬激化 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:緊張緩和へ努力を=THAAD配備で―国連 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮VX使用が示唆「金正恩は本気で核を使いかねない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシアと北朝鮮 報復の連鎖 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:平壌の予選、今週末に結論=アジア・サッカー連盟 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<出国禁止>北朝鮮、強気の姿勢を崩さず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<出国禁止>滞在は北朝鮮に11人 マレーシアに1000人 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:容疑者ら北朝鮮大使館内に=マレーシア警察長官―金正男氏殺害事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ナジブ首相、北の出国禁止非難「事実上の人質」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「5年でも待つ」、マレーシア警察トップ 正男氏殺害容疑者 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正恩、指導者地位が安定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:関係悪化 スポーツにも影響 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮、滞在マレーシア人の出国禁止 マレーシアも対抗措置 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北、マレーシアと断交危機 工作拠点失いさらなる苦境も…正男氏「排除」成功のウラで大きかった代償 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮が抱える「暗殺部隊」たち――日本国内での暗殺も簡単に実行できる - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:韓国、エリート脱北者への報奨金4倍増の背景 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア首相、同国民が北朝鮮で「事実上の人質」にと非難 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮、マレーシア人の出国を禁止 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮に「重大なメッセージ」=テロ支援国再指定に効果―元米高官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮とマレーシア、相手国民を相互に出国禁止=応酬激化、緊迫増す - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシアが北朝鮮大使館を封鎖、出国禁止は「人質」と非難 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮、マレーシア国民の出国を一時禁止 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア首相、北朝鮮を非難-出国禁止措置で応酬 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<北朝鮮・マレーシア>相互に出国禁止 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア、国内滞在の北朝鮮人の出国禁止=副首相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 北朝鮮がマレーシア人の出国を禁止 大使追放に報復か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮、在留マレーシア人の出国禁止 マレーシアも対抗措置 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮、マレーシア人の出国を一時禁止 マレーシアも対抗措置 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

金正男氏殺害 息子ハン・ソル氏の動画投稿か シンガポールのテレビが伝える 「父は殺害された」
産経新聞 3/8(水) 12:07配信

 【シンガポール=吉村英輝】北朝鮮の金正男氏殺害事件を受け、息子の金ハンソル氏と見られる人物が、父親の殺害について動画メッセージを投稿したことが8日、分かった。シンガポールのテレビ、チャンネル・ニューズ・アジアが伝えた。

 同テレビは、北朝鮮に関する人権団体活動家により、この人物がハンソル氏だと確認されたとしている。放映された動画では、黒い服装の若い男性が1人でカメラに向かう形で、「私の名前はハンソル。北朝鮮出身で、金一族の一人だ」と英語で自己紹介している。「私の父親は2、3日前に殺害された。現在、(私は)母親と妹とともにいる」と語った。身分証としてパスポートを示したが、個人情報の部分は映像処理されており、本物かどうかは不明。

 映像は7日、「チェオリマ・シビル・ディフェンス」という団体が投稿し、同テレビに連絡したという。この団体はウェブ上で、「正男氏の家族から、救助と保護の緊急要請を受けた」との声明を出し、オランダ、中国、米国、匿名の第4の国から支援を受けているとしているが、同テレビによると、マレーシア警察はこの団体を認知していないとしている。

 マレーシア警察は、正男氏とされる遺体の身元確認のため、ハンソル氏ら親族へのDNA鑑定を求めている。


正男氏「息子」がビデオメッセージ
時事通信 3/8(水) 11:09配信

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北朝鮮の金正男氏殺害事件で、正男氏の息子ハンソル氏とされる男性が8日までにビデオメッセージを発表し、「私の父親は数日前に殺害された」などと語った(動画サイト「ユーチューブ」より)


マレーシア・ナジブ首相「人質だ」
ホウドウキョク 3/8(水) 11:07配信

金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件をめぐり、北朝鮮との関係が悪化しているマレーシアのナジブ首相は7日夜、自国民の出国を早期に認めるよう北朝鮮側に求めた。
ナジブ首相は「北朝鮮指導部に対し、これ以上事態が深刻化しないよう、直ちにマレーシア国民の出国を認めるよう要請する」と述べた。
北朝鮮外務省は7日、滞在するマレーシア人が北朝鮮から出ることを一時的に認めないと発表した。
これに対し、マレーシアのナジブ首相は、声明で「事実上の人質だ」と非難し、北朝鮮にいるマレーシア人の安全が保証されるまで、北朝鮮籍の人の出国を禁止した。
マレーシアの北朝鮮大使館では、警察が門の前に規制線を張って職員の出入りを一時制限し、大使館側が反発する一幕もあった。
マレーシア警察のカリド長官は、事件に関与した北朝鮮籍の3人が、今も大使館内に潜伏しているとの見方を示している。


「父は殺された」と声明=金正男氏の息子か―「安全な場所」に移動
時事通信 3/8(水) 10:23配信

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北朝鮮の金正男氏殺害事件で、正男氏の息子ハンソル氏とされる男性が8日までにビデオメッセージを発表し、「私の父親は数日前に殺害された」などと語った(動画サイト「ユーチューブ」より)

 【ソウル時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の息子ハンソル氏と称する男性が8日までにビデオメッセージを発表し、「私の父親が殺害された」などと語った。

 動画は投稿サイト「ユーチューブ」で公開された。本人とすれば、正男氏の殺害事件後、遺族が初めてコメントしたことになる。

 動画は約40秒。男性は「私の名前はキム・ハンソル。北朝鮮出身で、金一族の一員だ」と自己紹介し、旅券を提示した。ただ、旅券は黒塗り処理されている。

 さらに、男性は「数日前、私の父親が殺された。私は今、母親や妹と一緒にいる」と述べ、支援者に謝意を表した。ただ、身の安全を考慮して、所在は明らかにされていない。

 また、ハンソル氏の支援団体とみられる「チョルリマ・シビル・ディフェンス(千里馬民防衛)」と名乗る組織は声明で、正男氏の家族の要請を受け、「安全な場所」に移動させたと明らかにした。

 声明はオランダ、中国、米国など4カ国政府が家族の退避を支援したとして、謝意を表明。「要請を拒否した幾つかの政府」には遺憾の意を示した。


米国務長官が15日から訪日 北朝鮮問題を協議 中韓も歴訪
産経新聞 3/8(水) 9:23配信

 【ワシントン=加納宏幸】米国務省は7日、ティラーソン国務長官が今月15日から日本を訪問すると発表した。岸田文雄外相との会談や、安倍晋三首相への表敬訪問を予定している。北朝鮮の弾道ミサイル発射を受けて核・ミサイル問題や金正男氏殺害事件を中心に協議し、同盟国として日本の防衛に責任を持つことを伝える方針だ。

 ティラーソン氏は15~19日の日程でアジアを歴訪。15日から日本、17日から中国、18日から韓国をそれぞれ訪れる。中国では王毅外相と会談し、習近平国家主席と面会する可能性もある。韓国では尹炳世(ユン・ビョンセ)外相と会談する。

 トランプ政権は対北朝鮮戦略の見直しを進めており、国務省のトナー報道官代行は7日、ティラーソン氏がアジア歴訪で「北朝鮮からの核・ミサイルの脅威が進展する中で、戦略の調整に取り込む」と述べた。

 マティス国防長官が2月初めに日韓両国を訪問したのに続き、ティラーソン氏が日中韓3カ国を訪問することは、トランプ政権が北朝鮮の脅威を深刻に受け止めていることの表れだ。

 オバマ前政権の「戦略的忍耐」政策からの転換を目指す同政権は「あらゆる選択肢」を検討しており、米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備を開始したのもその一環といえる。

 米軍は年内の運用開始を予定していたが、早ければ4月へと大幅に前倒しされる。トナー氏は6日の記者会見で「THAAD配備は韓国はもとより駐韓米軍を守るための防衛的手段だ」と述べた。

 北朝鮮は6日の弾道ミサイル発射で在日米軍基地を攻撃する意図を明確にした。米政府はアジアでの米軍のプレゼンスが損なわれる事態を強く懸念しており、マティス氏が政権発足直後にまず日韓両国を訪問して、日米韓3カ国の連携を確認。ティラーソン氏自らも「早期のアジア訪問が必要と考えてきた」(米政府筋)という。

 しかし、THAAD配備には中国が強く反発しており、ティラーソン氏は訪中で「悪い行動を続ける北朝鮮に対する防衛システム」(トナー氏)であることを強調。対北朝鮮制裁の抜け穴を封じ、圧力強化に協力するよう求める考えだ。


駐韓大使一時帰国あす2カ月 対北、日米韓の連携不可欠
産経新聞 3/8(水) 7:55配信

 ■武藤元駐韓大使 長期不在に懸念も

 韓国・釜山の日本総領事館前に慰安婦像が設置されたことへの対抗措置として、日本政府が長嶺安政駐韓大使を日本へ一時帰国させてから今月9日で2カ月となる。2012年8月に李明博大統領(当時)が竹島(島根県隠岐の島町)に上陸したことに抗議し、一時帰国したときの駐韓大使だった武藤正敏氏に最近の朝鮮半島をめぐる情勢について聞いた。

 武藤氏が一時帰国したときは12日後にソウルに帰任している。武藤氏は「日本の強い抗議の意思を伝える意味で一時帰国は良かった」とした上で、「安倍晋三首相のアジア歴訪からの帰国や、2月12日に北朝鮮が新型ミサイルを発射した直後のタイミングを逸したので帰任は難しくなった。慰安婦像の撤去は現状では難しいだろう」と指摘した。

 一方、近く朴槿恵大統領の弾劾の可否を審理している憲法裁判所の判断が出る見通しだ。罷免となれば、60日以内に大統領選挙が行われることになる。大統領選候補者の支持を問う調査によると、現在、親北・左派系の最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)前代表が大きくリードしている。

 武藤氏は「本来、大使が直接、次期大統領候補の陣営とルートを作っておかなければいけないが、そうした活動もできずにいる」と懸念を示した。

 また6日に新たにミサイル4発を発射するなど北朝鮮の挑発が続く中、「日米韓が協力し対処しなければいけない状況だ。大使は本来ソウルで韓国と連携しながら陣頭指揮を執ることが望ましい」と述べた。

 金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件で神経剤VXが使用されたことについて「化学兵器にもなるVXを使ったことは、北朝鮮が一線を越えたことを意味する。米国が化学兵器を使用する北朝鮮をこのまま放っておけるだろうか。相当強い対抗措置が出てくるとすれば、大使は現地でやるべきことが多々あろう」と話した。(水沼啓子)


正男氏暗殺 北、マレーシア人の出国禁止 即座に報復、応酬激化
産経新聞 3/8(水) 7:55配信

 【ソウル=桜井紀雄、クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件に絡み、北朝鮮外務省は7日、事件が「公正に解決」されるまで、北朝鮮国内に滞在するマレーシア人の出国を一時禁じると在朝マレーシア大使館に通告した。朝鮮中央通信が報じた。

 マレーシアのナジブ首相は7日、対抗措置として、北朝鮮国籍者すべての出国を禁止した。首相は声明で、「最も強い言葉で北朝鮮の決定を非難する」と反発し、「事実上、市民を人質にする忌まわしい行為は、あらゆる国際法と外交規範を完全に無視したものだ」と批判した。また、国家安全保障会議の緊急会合を招集した。

 マレーシア政府は、正男氏殺害事件で同国政府を批判してきた姜哲(カン・チョル)駐マレーシア北朝鮮大使を国外追放。北朝鮮も駐朝マレーシア大使の国外追放を通告し、報復の応酬がエスカレートする様相を見せている。マレーシア大使は既に本国に召還されている。

 朝鮮中央通信は、出国禁止の期間について「マレーシアで起きた事件が公正に解決され、マレーシアにいる(北朝鮮)外交官や公民の安全が完全に確保できるまで」としており、いつまで継続されるか見通せない状況だ。

 マレーシア外務省によると、北朝鮮に滞在するマレーシア人は、大使館員3人と国連職員2人に家族を加えた計11人。旅行者などは把握できていない。AP通信によれば、マレーシアでは、約1千人の北朝鮮人が就労しているとみられる。

 マレーシア警察が事情聴取を求めている在マレーシア北朝鮮大使館の2等書記官や北朝鮮国営「高麗航空」の職員は、大使館内に隠れているとみられる。

 国営ベルナマ通信などによると、カリド警察長官は7日、「(出てくるまで)5年でも待つ」と述べ、遺体の身元を特定するのに必要な正男氏の近親者のDNA検体の入手にも自信を示した。


緊張緩和へ努力を=THAAD配備で―国連
時事通信 3/8(水) 6:48配信

 【ニューヨーク時事】国連のハク事務総長副報道官は7日の定例会見で、米国による韓国への最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備開始に中国が反発していることについて、「緊張の緩和と朝鮮半島の非核化に向け、一層の努力が行われることを望む」と呼び掛けた。

 米国は北朝鮮による6日の弾道ミサイル発射を受け、韓国へのTHAAD配備を開始した。国連安保理は8日にミサイル発射を受けた緊急会合を開く。THAADをめぐって米中が対立する可能性がある。

 ハク氏は、北朝鮮の金正男氏が殺害されて以降、関係が悪化する北朝鮮とマレーシア両国に対しては、「冷静になり、外交を通じ意見の相違を解消するよう求める」と促した。


北朝鮮VX使用が示唆「金正恩は本気で核を使いかねない」
ダイヤモンド・オンライン 3/8(水) 6:00配信

● 金正男暗殺にVXを使った北朝鮮 今後の動向には相応の覚悟が必要

 金正日朝鮮労働党総書記の頃、北朝鮮の核開発は「瀬戸際外交」の手段だと言われた。核やミサイルの脅威をチラつかせ、韓国を脅迫して欲しいものを手に入れると、宥和姿勢に転じる、という外交である。その結果、金大中、盧武鉉大統領の90年代半ば以降、官民あわせて30億ドルが北朝鮮に流れたと言われている。

 その頃、北朝鮮の挑発行動は少なかったが、核・ミサイル開発はその資金で加速された。この間は米国も、オバマ大統領の言うところの「戦略的忍耐」をもって、アメとムチで対話を通じた核の放棄を促そうとした。

 それに対し北朝鮮は、時として核開発を抑制するかのような行動をとった時もあったが、それは偽装だった。昨年5月の朝鮮労働党大会において、金正恩朝鮮労働党委員長はとうとう核保有宣言を行い、核・ミサイルの最終的な開発と実戦配備を宣言した。昨年だけで、2回の核実験と20回以上のミサイル発射を行った。

 それでも、西側諸国の常識的見方は、北朝鮮の核ミサイル開発は自己防衛のためであり、これを使用したり、中東のテロリストに売却するような自己破滅につながる行為はしないであろうと考えてきた。

 しかしこの度、北朝鮮が金正男殺害にVXを使用したことで、その考えを改める必要性が高まっている。

 猛毒のVXは化学兵器禁止条約で使用、生産、保有が禁止されているものであり、これを使用するなどあり得ず、それは自滅につながる行為であると考えられている。それでも使用した北朝鮮が、核やミサイルは絶対に使用しないと言えるであろうか。化学兵器ばかりでなく核・ミサイルまで使いかねないことを再考する必要がある。

 トランプ政権の誕生後、2月初めにはマティス国防長官が最初の訪問地として日本と韓国を訪問した。3月16、17日にはティラーソン国務長官が訪日する。いずれも北朝鮮への対応が主たる議題である。

 米国も北朝鮮に対してこれまで以上に危機感を抱いている。27日ワシントンで開催した6ヵ国協議の首席代表による日米韓協議で米国は、2008年に解除した「テロ支援国家」に北朝鮮を再指定する検討に着手したと日韓に説明した。日本や韓国も今後の北朝鮮の動向については覚悟を持って臨むべき時に来ているのではないかと危惧される。

● 世界第3位の化学兵器大国 中東への輸出も疑われる

 韓国の国防白書によると、北朝鮮の化学兵器保有量は米国、ロシアについで世界第3位、25種類2500~5000トンを保有する。VXのほかサリンなど神経系に作用する6種類の猛毒物質を保有するそうである。

 今回使用したVXは有機リン系の猛毒の神経剤であり、同じ神経剤の中でももっとも殺傷力が高く、皮膚にわずかにつくだけで死亡するという。このため、化学兵器禁止条約では使用、生産、保有が禁止されている。なお、北朝鮮はこの条約には未加盟である。

 なぜ、それほど大量の化学兵器を保有しているのか。実は北朝鮮が保有する通常兵器は、年代物が多く、燃料も石油を中国から若干輸入している程度で、通常兵器によって米韓連合軍に対抗するのは不可能である。そうした中で自己防衛を図ろうとすれば、化学兵器が最も安価で効果的である。化学兵器を大量に保有すれば攻撃を受けないと考えた。このため、北朝鮮は、長年化学兵器の開発・製造に力を入れてきたのである。

 さらに北朝鮮は化学物質の使用ばかりでなく、輸出も疑われている。

 韓国国防省傘下のシンクタンク、国貿研究員の資料は「北朝鮮は金正恩体制発足以降、シリア政府に化学兵器の売却を大きく増やした」と紹介、シリア軍に軍事顧問を派遣、技術の助言や訓練指導までしたと説明しているそうである(「日本経済新聞」より)。これにより北朝鮮は科学物質を拡散し、核・ミサイル開発の資金を得ているのであろう。化学兵器を中東に輸出する国であれば、核・ミサイルも秘密裏に中東に輸出しようとしても不思議ではない。恐ろしい国である。

● マレーシアの善意に テロ行為で応えた北朝鮮

 今回の金正男暗殺事件は、北朝鮮にとって友好国であるマレーシアの善意を踏みにじって、不法行為を繰り返し、それが露見するとしらを切るばかりか、友好国を誹謗中傷する国であることを実証した。要するに北朝鮮に対しては友好的な姿勢で接しても、恩をあだで返す国だということである。

 北朝鮮は、化学兵器の使用を認めないであろう。金正男の殺害を否定し、心臓発作であると言い張っている。また、犯人を隠ぺいして捜査を妨害し、確証を取らせないようにし、罪を2人の外国人女性に被せようとしている。

 しかし、マレーシア警察によって金正男の遺体の目の粘膜と顔に付着した成分を分析してVXを検出した。VXを調達できる組織が関与した可能性が濃厚であり、国外から持ち込まれた可能性が高いとしている。

 マレーシア警察は、4人の主犯格は既に北朝鮮に逃亡しているが、これ以外にも北朝鮮大使館の2等書記官と高麗航空職員など3名の容疑者がいるとして捜査している。VXは北朝鮮大使館の2等書記官によって外交行嚢(本国と大使館との間で文書をやり取りする袋で、接受国はこれを開封できない)を使って持ち込まれたのではないか、と疑っているようである。北朝鮮の非協力によってマレーシアの捜査は難航している。しかし、これだけの状況証拠があれば北朝鮮の犯行を疑わない訳にはいかない。

 マレーシアは北朝鮮の姜哲(カン・チョル)大使を「ペルソナ・ノン・グラータ(国外追放)」にした。北朝鮮は金正男氏の殺害を認めないばかりでなく、マレーシア政府の捜査を妨害し、姜大使自身が「(マレーシア警察の捜査を)信用できない」「北朝鮮を中傷するために外部勢力と結託している」と誹謗中傷を繰り返した。ナジブ首相は「(発言は)無礼だ」として不快感を表明し、外交ルートを通じ謝罪を求めたが、北朝鮮からの返答はなかった。そうした中、4日夕刻マレーシア外務省の呼び出しにも姜大使が応じなかったことから48時間以内の国外退去が通告されたものである。

 マレーシアと北朝鮮の対立はどこまで行くのか。マレーシア警察は、金正男氏殺害の捜査に北朝鮮が非協力的であることから、周辺部分にも捜査を広げ、その結果、北朝鮮大使館の内部事情も相当わかったようである。北朝鮮大使館員は外交団リストに載る者が14人であるが、車両登録など調べたところ実際には28人おり、そうした人々は、軍事物資の非合法な輸出や、資金洗浄、諜報活動など大使館員としてふさわしくない活動に従事している可能性がある。ちなみに、問題のヒョン・グァンソン2等書記官は外交団リストには載っていない。

 国連安保理の専門家パネルによる最新の報告書によれば、昨年8月にエジプト当局が拿捕した船舶からロケット弾3万発が発見されたそうであり、アフリカ向けの航空貨物からは軍事用通信機器が押収されたが、これらには北朝鮮のフロント企業「グローコム」のラベルが貼られていたそうである。国連安保理制裁破りの密輸もマレーシアに駐在するこうした要員が仲介したのではないか。大使館がそうした不法行為に加担していれば、国交断絶も視野に入ってくるであろう。

● 想像以上のスピードで進んでいる 北朝鮮の核・ミサイル開発

 北朝鮮は昨年、2度の核実験を行った。これまでは数年に一度のペースであったから、核の開発を急いでいる様子がうかがえる。9月の5回目の核実験は核弾頭の爆発実験ではないかと言われており、核弾頭は完成に近づいているのではないか。さらに、近々6回目の実験を行うのではないかと危惧されている。

 金正男殺害の前日の2月12日、北朝鮮は弾道ミサイル1発を発射した。「北極星2号」と名付けられたこのミサイルは高度約550km、東に500km飛行して日本海に落下した。これは移動式発射台を使用して発射したものであり、昨年8月に発射した潜水艦発射弾道ミサイルの射程を延長し、5-10分で注入可能な固形燃料(液体燃料であれば約2時間)を使用している。

 このミサイルは液体を注入しない分、衛星でミサイル発射の動きを事前に察知するのが難しく、先制攻撃「キルチェーン」が効かないミサイルであると考えられる。また、これを迎撃する場合にもこれまでのパトリオットミサイルでは届かず、最新の地上配備型迎撃ミサイル「THAAD」が必要と言われている。通常の角度で打ち上げた場合の飛行距離は2500kmと推計され、これはグアムの米軍基地に到達する距離である。

 北朝鮮のミサイル技術がこれほど急速に発達するとは、韓国の専門家も予想していなかったようである。米国本土に届く大陸間弾道弾はまだ完成していないと言われているが、そう遠くない先かもしれない。北朝鮮の核・ミサイル開発は待ったなしの状況である。

 さらに、3月6日の朝には、4発の弾道ミサイルを日本海に向けて発射し、そのうち3発は日本の排他的経済水域(EEZ)に着弾した。これは3月1日から4月末まで行われる米韓合同演習を牽制したものであろう。4発も同時に発射することは異例である。私は、軍事技術の専門家ではないが、これを同時に撃ち落とすことが可能であろうか。

 北朝鮮がこうした大量破壊兵器を使えば、逆に全面的な報復を受け北朝鮮が滅びるから使わないであろうとの常識は、もはや通用しない。

 このことがわかったのが、先述したVXの使用である。それがマレーシアにおいて使用され、しかもインドネシア人とベトナム人の女性を使って、北朝鮮の行為であることを隠蔽しようとしたのである。仮にこれを中国やマカオで行えば、中国の報復を受けるであろうが、マレーシアも北朝鮮と極めて友好的な国である。

 もし核やミサイルが使用されるとなれば、日本や韓国がまず標的になるであろう。核が輸出され、中東のテロリストに渡れば、米国が危険にさらされるであろう。

 また、仮に今、日本でテロが起きるとすれば、イスラム過激派よりも北朝鮮による行為を心配する必要があるのかもしれない。現に多くの日本人が北朝鮮に拉致されている。今回の北朝鮮によるVXの使用はこうしたリスクを改めて認識させるものである。

 自国が滅びるくらいなら、世界もろとも……と自暴自棄になった指導者には、抑止力という概念は意味を持たない。日本は北朝鮮の現実的な脅威を認識し、これにどう備えるか真剣に検討するべき時が来ているのではないか。

● 北朝鮮の核・ミサイル開発は 従来の発想では止められない

 これまで北朝鮮の核ミサイル開発を阻止するため、中国を議長国とする6者協議を行い、国連安保理決議の制裁決議を再三強化するとともに、日米韓を中心に一層強い措置を講じてきた。しかし、北朝鮮は長年の制裁によってこうした措置に慣れてきており、中国の非協力もあって、その効果は限定的であった。

 今後、中国の石炭輸入禁止などの措置はそれなりの効果はあろうが、北朝鮮の核ミサイル開発は、その効果を上回る速度で進んでおり、米国のトランプ大統領も、「遅すぎるかもしれない」「オバマ政権が対処しておくべきであった」と述べている。

 北朝鮮の核ミサイル開発を抑止するためには、金正恩の行動を止めるしかないであろう。これを日米韓でやろうとすれば非常に大きなリスクを伴う。中国が動くのが最もリスクが少ないが、中国は北朝鮮の混乱や崩壊を危惧して最後まで追い詰めることには躊躇してきた。

 ただ、トランプ政権の誕生後はこれまでよりは動くようになったと思う。中国の懸念を除きつつ、行動をとらせるためにはより率直な対話が必要である。米国ティラーソン国務長官の日中韓訪問が実り多いものとなることを期待する。

 (元・在韓国特命全権大使 武藤正敏)


マレーシアと北朝鮮 報復の連鎖
Japan In-depth 3/8(水) 0:00配信

【まとめ】
・事件の全容解明、道半ば

・北朝鮮とマレーシア、対立エスカレート

・ASEAN地域フォーラム、北朝鮮非難へ

■事件捜査はまだ道半ば

北朝鮮の金正恩労働党委員長の異母兄にあたる金正男氏が2月13日にマレーシアのクアラルンプール国際空港で暗殺された事件でマレーシア政府は7日、クアラルンプールの北朝鮮大使館を封鎖、大使館職員らの自由な外出を禁止した。一方の北朝鮮も同国内にいるマレーシア人の出国禁止を決めるなど両国による外交的な報復合戦がエスカレートしており、国交断絶に発展しそうな危機的状況となっている。

暗殺事件の捜査は金正男氏のDNA鑑定が現段階では進んでおらず、殺害に関与した容疑で逮捕・拘束した北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者を証拠不十分で釈放、強制退去せざるを得なかったことなどから暗殺実行犯とされるインドネシア国籍とベトナム国政の2女性を殺人罪で起訴するに留まっている。

2女性は裁判で有罪判決が出た場合は最高刑で死刑もあり得る状況となっているが、暗殺に使用されたという猛毒VXガスの入手経路を含めた犯行の全体像をえぐり出すには程遠い状況だ。

■北朝鮮大使追放契機にエスカレート

こうした中マレーシア政府は事件発生当時からマレーシアの捜査を「信用できない」「陰謀である」などと中傷誹謗してきた在マレーシア北朝鮮大使館のカン・チョル(康哲)大使を「ペルソナ・ノン・グラータ(外交上好ましからざる人物)」として6日午後6時(現地時間)までのマレーシアからの退去を通告、事実上津法されて同大使は期限前に出国した。

マレーシア捜査当局は事件に関与した疑いが濃厚な重要参考人の北朝鮮国籍の人物3人が北朝鮮大使館内に潜伏している可能性があるとして、7日に大使館の封鎖に踏み切った。

ロイター通信などによるとマレーシアのヌル・ジャズラン・モハメド内務次官は「現在北朝鮮大使館内にいる全ての大使館職員を確認する。そして職員の人数と居場所について確認できるまで自由な出入りは認めない」との強い姿勢を示した。

北朝鮮大使館敷地内にはウィーン条約で認められた外交上の制約でマレーシア捜査当局関係者を含め誰一人として北朝鮮側の許可がない限り立ち入ることはできない。このため「我々が立ち入ることはない、彼らが出てくるのを外で待つだけだ」(マレーシア警察のカリド長官)という「封鎖作戦」に打って出た。

■北朝鮮もマレーシア人を「人質」に

一方、北朝鮮の国営朝鮮中央通信社は7日、北朝鮮国内に居住するマレーシア人の出国を禁止する措置を取ったことを発表した。「マレーシアの北朝鮮外交官や国民の安全確保のため」とその理由を説明した。

これに対しマレーシアのナジブ首相は即座に反応し「(北朝鮮にいる)マレーシア国民を事実上人質にとるようなこの卑劣な行為はあらゆる国際法や外交の常識を完全に無視したものだ」との声明を発表して北朝鮮を厳しく非難した。

マレーシア政府は北朝鮮大使館内にいる外交関係者に対して自由な出入りを禁止する措置を講じただけで、マレーシア国内に居住している留学生や労働者数百人に対する出国禁止措置は、現時点では取っておらず、希望すれば自由に出国はできるとしている。

マレーシア外務省などによると現在、北朝鮮にはマレーシア人11人が滞在しており、全員の安否を確認しているという。北朝鮮のマレーシア大使館の大使はすでに北朝鮮の暗殺事件への非協力的姿勢に抗議するためマレーシアに帰国しているが、大使館職員3人とその家族6人、一般市民として現地でビジネスをしている2人の合計11人が北朝鮮に残っているという。

在北朝鮮のマレーシア大使の帰国、在マレーシアの北朝鮮大使の追放、在マレーシアの北朝鮮大使館の封鎖、北朝鮮国内のマレーシア人の出国禁止と両国の外交関係は、北朝鮮側が暗殺事件の捜査に非協力的であることから報復合戦の様相を見せ、エスカレートし続けている。

■ASEAN地域フォーラム、北朝鮮欠席も

こうしたマレーシア政府の強硬な姿勢をマレーシアのマスコミ、国民は支持しており、場合によっては国交断絶も辞さないというナジブ政権には東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟の他国などから支持と連帯の動きが出ている。ASEANは今後、議長国であるフィリピンで外相会議、首脳会議、日米韓中なども参加するASEAN地域フォーラム(ARF)、拡大外相会議などの一連の重要な会議を控えている。

特にARFは北朝鮮もメンバーとして参加しており、今回の暗殺事件がマレーシアを舞台とし、インドネシア国籍、ベトナム国籍の2女性が実行犯として逮捕・起訴されていることなどからASEANが結束して北朝鮮に厳しい姿勢で臨むことが予想されている。

そして早くも「現状では会議でどんなに自国の勝手な理屈を並べても北朝鮮の厳しい立場は変わらない可能性があることから会議を欠席することも十分ありうる」(ASEAN外交筋)との観測も出ている。

ARFは北朝鮮が正式のメンバーとして参加できる数少ない国際会議の場であることから、欠席となると北朝鮮の国際社会での孤立化は決定的となり、「テロを含めた予期せぬ突発事態」(同)への懸念も水面下では広がっているという。


平壌の予選、今週末に結論=アジア・サッカー連盟
時事通信 3/7(火) 21:24配信

 アジア・サッカー連盟(AFC)は7日、北朝鮮の金正男氏がマレーシアで殺害された事件で両国間の緊張が高まっているため、平壌で28日に開催予定の2019年アジア・カップ最終予選、北朝鮮―マレーシア戦の取り扱いについて、今週末に結論を出すと発表した。

 マレーシア協会は6日、AFCに対して安全な中立地で開催するよう要望を出していた。


<出国禁止>北朝鮮、強気の姿勢を崩さず
毎日新聞 3/7(火) 20:51配信

 北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件を受け、北朝鮮とマレーシアの関係悪化に歯止めがかからない。北朝鮮が出国を禁じた自国内のマレーシア人を「交渉材料」にしようとする一方、反北朝鮮感情が強まるマレーシアは断交も念頭に強気の姿勢を崩さず、打開策が見通せない状況だ。

 ◇北朝鮮、マレーシアの譲歩で、早期収束図る思惑か

 北朝鮮がマレーシア人の出国禁止という措置を取った背景には、金正男氏殺害事件に対する国際社会の批判が広がる前に、圧力をかけることでマレーシアから譲歩を引き出して早期収束を図りたいという思惑があるようだ。だが、マレーシアとの関係悪化は「外交・経済の重要な拠点を失う」(指導部に近い関係者)とされ、その代償を危惧する声も出ている。

 北朝鮮は伝統的に東南アジア諸国連合(ASEAN)各国と友好関係を築いてきた。特にマレーシアはビザ免除協定により自由な往来ができ、水面下の外交接触や外貨稼ぎの拠点という「前線基地」的な価値がある。関係が悪化すれば、北朝鮮へのダメージは決定的だ。だが、この現状を理解しているはずの外交官らも収拾を図ろうとする気配はない。

 北朝鮮では現在、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の独裁体制が強化され、外交当局者の間でも忠誠競争が激化しているようだ。同関係者は「元帥様(金委員長)の気分を損ねない、ということが外交の判断基準になっている。外交官らも『譲歩』は許されず『強硬』『超強硬』を主張するしかない」と指摘する。

 ただ、一方で「超強硬」措置に意味があるのは、米国などの大国を相手にした外交であり、「(友好国の)マレーシアのような(北)朝鮮に絶対的価値のある国を相手にして『超強硬』を主張するのは無意味だ」(同関係者)との見方もある。

 今回の出国禁止により、北朝鮮はマレーシア人を事実上「人質」に取った形だ。過去にも北朝鮮は、米テレビ記者や韓国企業「現代峨山(ヒョンデアサン)」職員の身柄を拘束(いずれも2009年)し、解決策を話し合うことを理由に、クリントン元米大統領や玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)・現代峨山会長らを呼び寄せ、自国の要求を突きつけてきた例もある。

 北京の外交関係者の間には、今回は「そもそも人質外交が常識外れ」との批判があるほか、マレーシア在住の北朝鮮住民の数が北朝鮮在住のマレーシア人より圧倒的に多くバランスが取れていない▽外交官だけでなく一般住民も巻き込んでいる--などの点で「やり方が幼稚だ」との指摘もあり、強硬策によってマレーシアの譲歩という「対価」を得られるかは不透明だ。

 両国間では国民同士が相対国を自由に行き来できなくなり、大使も置かない状態となった。さらに事態が悪化すれば、相手国大使館の閉鎖、撤収、断交となり、北朝鮮には大きな損失となる。【北京・西岡省二】

 ◇マレーシア、断交が視野に

 「人質を取る行為で、国際法と外交規範を無視したものだ」

 北朝鮮によるマレーシア国民の出国禁止措置について、ナジブ首相は極めて強い言葉で非難し、北朝鮮国民のマレーシアからの出国禁止という対抗措置を発表した。金正男氏殺害事件が発生した2月13日以降、北朝鮮はマレーシア政府や警察を執拗(しつよう)に批判し続け、捜査では大使館の2等書記官までが事件の重要参考人として浮かんだ。国家ぐるみで事件を起こした疑いが強まった北朝鮮に対し、「政府内の不満は爆発寸前」(政府関係者)の状況で、首相の強い姿勢に賛同する声が集まっている。

 一方で、北朝鮮側が出国禁止という強硬手段に出ることはマレーシア側にとって想定外だった可能性が高い。マレーシアは北朝鮮の姜哲(カン・チョル)・駐マレーシア大使に対し国外追放を通告。退去を拒否することも予想されたが、大使は期限内に国外退去した。このため「ひとまず安心の雰囲気が流れていた」(外務省関係者)。外交関係に詳しいユスマディ・ユスフ前国会議員は「政府は北朝鮮の反応を過小評価していた」と指摘する。

 中国国営中央テレビは在北朝鮮マレーシア大使館で6日夜、文書を焼却したり、荷物を運び出したりする動きがあったと伝えた。現地では北朝鮮の対抗措置に備え、マレーシアの外交官らが北朝鮮からの退避を検討していた可能性もあるが、結果的には間に合わなかったのかもしれない。

 クアラルンプールの北朝鮮大使館では7日、地元警察が入り口で規制線を張って館員らの出入りを禁じる場面があり、緊迫した。現場を訪れたヌールジャズラン副内相は「館員の身元確認や居場所を確認する必要がある」と説明。マレーシア警察のカリド長官は高麗航空職員や2等書記官ら計3人の容疑者・重要参考人が大使館内にいるとの認識を明らかにした上で、「彼らが出てくるまで5年でも待つ」と強調した。

 これまで国交断絶まではすべきでないとの論調が多かったマレーシアだが、「北朝鮮との外交関係を断つことを期待する」(ペナン州行政長官)などの声が出始めた。アニファ外相は7日付の地元紙に寄稿し、断交について「国益などを考慮して必要があれば最後の行動をためらわずに取る」と明言。断交が視野に入ってきた。【クアラルンプール林哲平、金子淳】


<出国禁止>滞在は北朝鮮に11人 マレーシアに1000人
毎日新聞 3/7(火) 19:59配信

 ◇北朝鮮とマレーシア、相互に相手国の出国禁止措置

 【北京・西岡省二、クアラルンプール林哲平、金子淳】北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件をきっかけにマレーシアと北朝鮮の関係が悪化し、両国は7日、それぞれの国に滞在する相手国民の出国を拒否する措置を発表した。マレーシア警察が北朝鮮外交官らを捜査対象としていることに北朝鮮が反発、捜査を阻止するため自国内のマレーシア人を「人質」に取った形だ。マレーシア側も即座に対抗手段に打って出たことで、両国関係に決定的な亀裂が入った。

 マレーシアから国外追放を通告された姜哲(カン・チョル)・駐マレーシア北朝鮮大使が6日にマレーシアを出国したのを受ける形で、北朝鮮外務省儀礼局は7日、平壌のマレーシア大使館に対し、自国に滞在するマレーシア人の出国を一時的に許可しないと通報した。儀礼局は「マレーシアに滞在する北朝鮮の外交官と住民の安全が完全に保証されるまで」としており、マレーシア側による自国外交官らへの強制捜査を中断するまで出国拒否を続ける意向とみられる。マレーシア外務省によると北朝鮮に滞在するマレーシア国民は大使館職員や国連職員とその家族ら計11人。

 一方、マレーシアのナジブ首相は7日、声明で北朝鮮の措置を「我が国民を事実上人質に取る忌まわしい行為」と非難、北朝鮮に滞在する全てのマレーシア国民の安全が確保されるまで、国内の全ての北朝鮮国民に対する出国禁止の対抗措置を取るよう指示を出したことを明らかにした。マレーシアメディアによると、国内に在留する北朝鮮国民は約1000人。

 マレーシア外務省高官によると、10日に閣議が開かれ北朝鮮大使館の閉鎖も含めた措置を検討する。今後の状況によっては国交断絶に至る可能性も出てきた。


容疑者ら北朝鮮大使館内に=マレーシア警察長官―金正男氏殺害事件
時事通信 3/7(火) 19:46配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正男氏殺害事件で、マレーシア警察のカリド長官は7日、警察が行方を追っている高麗航空職員キム・ウギル容疑者(37)ら北朝鮮国籍の事件関係者3人について、クアラルンプールの北朝鮮大使館内にいるとみていることを明らかにした。

 3人はキム容疑者のほか、ヒョン・クァンソン2等書記官(44)とリ・ジウ氏(30)。カリド長官は記者団に「彼らは大使館にいると確信している」と指摘。「たとえ5年かかっても、われわれは待つ」と述べ、大使館から出てくるのを粘り強く待つ考えを示した。

 大使館など外国公館は「外交関係に関するウィーン条約」で「不可侵」とされ、受け入れ国側による立ち入りは禁じられている。


ナジブ首相、北の出国禁止非難「事実上の人質」
読売新聞 3/7(火) 19:21配信

 【クアラルンプール=大重真弓、ペナン(マレーシア北西部)=児玉浩太郎】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏殺害事件に絡み、マレーシアのナジブ首相は7日、声明を発表し、マレーシアにいるすべての北朝鮮国民の出国を禁じるよう警察に指示したことを明らかにした。

 マレーシア警察の捜査への批判を繰り返す北朝鮮が同日、同国内のマレーシア国民の出国を一時禁止したことを受けた措置。双方の対抗措置の応酬で、両国関係は悪化の一途をたどっている。

 ナジブ氏は、北朝鮮の措置を「事実上の人質だ」と強く非難。マレーシア側の措置は「北朝鮮内の自国民の安全が確認されるまで」続けるとした。マレーシア外務省によると、北朝鮮には大使館員3人と国連機関職員2人、その家族を合わせ、少なくとも11人のマレーシア国民が滞在している。


「5年でも待つ」、マレーシア警察トップ 正男氏殺害容疑者
CNN.co.jp 3/7(火) 18:48配信

(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件をめぐり、マレーシア警察は7日、同国が事情聴取を求めている北朝鮮の大使館職員や国営航空会社、高麗航空の職員ら3人は、首都クアラルンプールの北朝鮮大使館内にいるとみられると明らかにした。

警察は先週、この高麗航空職員の逮捕状を取っていた。

マレーシア警察のハリド長官は、3人はいずれ出てくるだろうと述べ、「我々は待つ。たとえ5年かかるとしても大使館前で待っている」と語った。

北朝鮮とマレーシアはすでに相互の大使を追放している。

マレーシア当局者によると、北朝鮮は7日までに、国内に滞在するマレーシア人全員の出国を禁止すると宣言した。

マレーシアのナジブ首相は7日の声明で「我が国の市民を事実上人質に取る、許しがたい行為だ。全ての国際法と外交規範を全面的に無視している」と非難。マレーシア側も、北朝鮮にいるマレーシア国民の安全が確保されるまで北朝鮮人の出国を禁止すると表明した。


金正恩、指導者地位が安定
Japan In-depth 3/7(火) 18:00配信

金正恩は支配者利益を優先させた。
暗殺により北朝鮮は外交的不利益を被った。直接的にはマレーシアとの関係がほぼ喪失した。大使が「好ましくない人物」として受入を取り消された事態はほぼそれだ。また、間接的にも世界中での評判を損なった。

最大の不利益は米中の反発だ。まず米北対話は厳しくなった。米北は昨年10月、クアラルンプールにおいて「track 2」と呼ばれる非公式対話にまでこぎつけたが、事件による北朝鮮体制への反発により継続は厳しくなった。対外貿易の9割を占める中国からは2017年度末までの石炭輸入禁止といった経済制裁を受けている。これは北朝鮮輸出の4割を占めるものだ。

だが、北朝鮮はそのリスクを承知しながら暗殺を実施した。これは国益より支配者利益を優先したことを示している。金正恩にとっての潜在的政敵の抹殺つまり支配者利益の追求は、国家としての不利益を顧みずに実施された。中でも大使館職員が参加したことは注目すべきだ。外交セクターであっても北朝鮮の外交利益よりも、国内での忠誠心ゲームを優先しているのだ。

■金正恩が決断できたわけー体制の安定

それは国内体制が安定しているからだ。金正恩にとって国内状況は悪いものではない。国民経済は安定しており治安問題に発展するおそれはない。安全保障も核による抑止が期待できる段階に至っている。支配者としての地位の維持も、今回の暗殺により最大リスクである金正男の排除に成功した。

国内に困難を抱えないため、それを解決する外交努力は必要ないのだ。実際に今の北朝鮮はかつてのように米国との国交も、米韓との平和条約も望んでいない。だから外交関係を損なう形での支配者利益の追求が可能となった。そして当の外交セクターも忠誠心ゲームに没頭できたのだ。

これは、今後に対北交渉の進捗が見込めないことも意味する。北朝鮮は外交的孤立を問題視しない。強いて交渉に応じ妥協する必要はない。これは国際社会が問題視する核開発にしても、日本固有の問題である拉致にしても同じである。

■経済の安定

北朝鮮経済は安定している。少なくともその不振による体制動揺はない。政治・経済問題を改善するための外交的解決は必要とされない。

ここ20年、世情では北朝鮮経済は常に最悪といった形で語られてきた。80年代に韓国経済に大きく引き離され、90年代には飢饉や餓死者発生がニュースとなった。それが今でも北朝鮮経済の認識となっている。今でも「国民を飢餓線上に置きながら、核開発をしている」といった批判がそれだ。

だが、北朝鮮経済は改善している。

なによりも自由市場の登場と発達は大きい。例えば、2000年代末には既に自由市場や闇経済の発達がニュースとなっている。政府がそれを制限しようとして失敗したというものだ。これは当局としても無視できない規模に達していることを示すものだ。最近ではAP通信が「自由市場なしに経済は維持できない」(大意)といった内容の記事を配信している。

食糧生産も自由経済で向上する。同様に、デイリーNKは自留地耕作の発展を報道している。旧ソ連の例からしても、その生産性は間違いなく高い。集団農場とは異なり努力すれば報われるためだ。よほどの天候不順がない限り、最低限の食料は確保されるだろう。

つまり、かつてのような国民経済困窮やそれによる体制動揺はない。流通が確保され、食料もカロリーベースで逼迫しなければ治安問題とはならないからだ。

■安全保障環境の安定

安全保障環境も安定している。これも外交的努力の必要性を失わせる。体制を維持する上で、軍事面要求から対米関係改善の必要がなくなるからだ。

これは核と弾道弾を入手したことが全てだ。結果、北朝鮮は「核による抑止が実現した、先制攻撃を受けることはない」と考えている。実際に、北朝鮮の体制を揺るがす大規模武力行使は封じられた。北は、それをすれば共倒れ覚悟で核を撃つといった構えを見せているためだ。

米国による先制撃破も不可能となりつつある。北朝鮮は大陸間弾道弾や、通常動力だが弾道弾搭載潜水艦も実現間近である。前者により米本土攻撃が可能となり、後者により北朝鮮核ミサイルの一挙覆滅が困難になる。結果、米国は通常兵器による核ミサイルの先制撃破、90年代に検討されたサージカル・レイドを選択肢とはできなくなくなる。

ちなみに、弾道弾搭載潜水艦には抑止力としての実用性はない。北朝鮮の環境ではほぼ無意味なためだ。日本海は所在を隠すには狭い。しかも日米海軍は潜望鏡探知レーダを実用化しており、より大きなスノーケルを上げればすぐ探知されてしまう。さらに北朝鮮は超長波放送や衛星通信といった潜水艦通信の手段を欠いており、発射命令を即時連絡できない。さらに北朝鮮軍隊は中央統制型であり、長期監視できない潜水艦に鍵のついていない核ミサイルを渡し切りし難い。

だが、イメージ戦略としては成功している。「本格的核戦力である」「どうやっても取り残す」といった印象をあたえるためだ。

つまり、軍事的に現体制は安泰である。米韓との交戦があっても小競り合いを超えるものはない。それにより体制が転覆する規模ではない。

■指導者地位の安定

そして金正恩の地位安定である。これも北朝鮮に中国との関係維持努力の必要を失わせ外交的努力を不要とさせるものだ。

これは金正男抹殺に成功した結果だ。それにより彼を利用したクーデター、特に中国による「首の挿げ替え」が不可能となった。

結果、支配者金正恩にとって最大の脅威が除去された。実際に金正男にその気はなく、中国もそこまで考えていないといわれていた。だが、彼の北朝鮮支配にとってほぼ唯一の問題である。それが解決したのだ。

同時にその国内支配力も確認された。工作機関ほかの忠誠心が明らかとなったからだ。各セクションは金正恩の個人的利益のための命令であっても従う。それが金正日の遺子殺害でも躊躇しないことが証明された。

つまり金正恩にとって暗殺の利益は大きいものであった。国家としての外交では深刻なマイナスとなったが、金正恩体制としては相当のプラスとなったためだ。

体制内クーデターの可能性を排除できた結果、金正恩は中国の機嫌を伺い、意向を汲む必要はなくなったのである。

■対北交渉には期待できない

支配体制の安定により北朝鮮は外交を必要としない。そのため自国の信用を毀損するリスクを冒し、マレーシアで大胆な行動がとれた。

これは同時に今後の対北交渉の不可能も意味する。仮に交渉しても何も期待できない。

外交成果を必要としない北朝鮮に、交渉は通用しない。経済・安全保障・指導者地位に困難を抱かない状況では、誠実に交渉する必要はなく、不利を忍んで妥協する必要もないためだ。当然ながら周辺国の圧力も通用しない。

このため核問題以下の交渉は停滞する。現状では米国も中国もさほど怖くはない。体制維持に必須の核兵器の整備を中断し、あるいは廃棄する交渉に乗る必要はまったくない。それ以外の問題、例えば日本と北朝鮮の間にある拉致は問題ともならない。「何かもらえるなら話だけは聞く」程度であり実際には何もしない、やらずぼったくりとなるだろう。

参考)文谷数重「北朝鮮の核ミサイル戦闘艦」『軍事研究』(2017.1)pp.197-209


関係悪化 スポーツにも影響
ホウドウキョク 3/7(火) 17:44配信

関係悪化は、スポーツにも影響を及ぼしている。
北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、関係が悪化しているマレーシアと北朝鮮。
マレーシア・サッカー協会は、平壌(ピョンヤン)で3月28日に行われるアジアカップ予選の北朝鮮戦について、「安全上の理由」から、マレーシア代表チームの派遣を見送る方針。
一方、国外追放された北朝鮮のカン・チョル大使は、6日にマレーシアを出国する際、国外追放の処分について、怒りをあらわにしたが、その後は、コメントを発していない。
また、北朝鮮の外務省も、マレーシア大使を北朝鮮から追放処分にすると発表したが、マレーシア側は「対抗措置をとるのは、外交では通常のことだ」と受け流している。


北朝鮮、滞在マレーシア人の出国禁止 マレーシアも対抗措置
CNN.co.jp 3/7(火) 17:38配信

(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件をめぐり、両国の関係が悪化の一途をたどっている。マレーシア当局者によると、北朝鮮は7日までに、国内に滞在するマレーシア人全員の出国を禁止すると宣言した。

北朝鮮には現在、大使館職員4人とその家族、国連スタッフ2人を含む11人のマレーシア人が滞在しているとみられる。

マレーシアのナジブ首相は7日の声明で「我が国の市民を事実上人質に取る、許しがたい行為だ。全ての国際法と外交規範を全面的に無視している」と非難した。

これを受けてマレーシア側も、北朝鮮にいるマレーシア国民の安全が確保されるまで北朝鮮人の出国を禁止すると表明した。

ザヒド副首相は「対抗措置を取らざるを得ない」事態だと述べ、「北朝鮮にはマレーシアを非難したり、主権国家としてのマレーシアの地位を軽んじたりしないよう、はっきりとしたメッセージを送る必要がある」と強調した。


北、マレーシアと断交危機 工作拠点失いさらなる苦境も…正男氏「排除」成功のウラで大きかった代償
夕刊フジ 3/7(火) 16:56配信

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長がさらなる苦境に陥った。異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害事件を受け、マレーシアとの国交断絶の危機も伝えられているからだ。北朝鮮にとってマレーシアは単なる友好国である以上に、貴重な工作拠点の一つといわれる。正男氏の「排除」には成功した正恩氏だがその代償も大きい。

 マレーシア政府は、北朝鮮の姜哲(カン・チョル)駐マレーシア大使について「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として国外追放を決定。6日午後6時(日本時間同7時)までに出国するよう通告した。

 通告後、姿を表さず、クアラルンプールの北朝鮮大使館に“籠城”しているのではとされた姜氏だが、同日午後6時半(日本時間同7時半)ごろ、北京行きの航空機で出国した。北京経由で帰国するとみられる。姜氏が期限までの出国に応じなければ、外交官に与えられている不逮捕特権を失い、不法残留などで拘束される事態も考えられ、マレーシアが国交断絶も含めた強硬手段に出る可能性も指摘されていた。

 約160カ国と国交を持っているとされる北朝鮮だが、マレーシアはビザ(査証)なしでの入国を認めている数少ない国だ。だが、正男氏殺害事件を受けて6日から、北朝鮮国民にビザ取得を義務づけている。

 さらに痛いのが、工作拠点の一つを失うことだ。国際社会からの制裁の隠れみのとしてマレーシアを利用し、工作員の暗躍が指摘されてきた。今回の事件で北朝鮮の「テロ国家」ぶりがさらに明らかになった。マレーシアの動きにほかの東南アジア諸国が追随することも考えられ、正恩氏にとってはさらなる事態悪化の可能性もある。


北朝鮮が抱える「暗殺部隊」たち――日本国内での暗殺も簡単に実行できる
週刊SPA! 3/7(火) 16:00配信

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暗殺事件に関与したとされる工作員。偵察総局や保衛省に属する人物だと見られている 写真提供/Royal Malaysian Police

 金正男氏がマレーシアで殺害されてから3週間――事件の真相はまだ謎に包まれたままだが、現地警察当局やマスコミ報道を総合すると、正男氏は女性2人にVXを顔に塗られ、15~30分後に死亡したことがわかっている。

 暗殺の背景には脱北者による「北朝鮮亡命政府構想」があるという見立てがある。脱北者団体は正男氏を亡命政府のリーダーにすべく接触していたが、正男氏は断り続けていたという。

「今年4月に第2回世界脱北者会議がワシントンで開催される予定で、そこでは“樹立宣言”がなされるという話が浮上している。北朝鮮の正統後継者たりうる血統を持つ正男氏と、亡命政府樹立を叫ぶ脱北団体の接近に対して、北朝鮮側が苦々しく思っていたのは確実です。それが暗殺の引き金になった可能性が極めて高いのです」(日本の公安関係者)

 なお今回、正男氏を暗殺したのは北朝鮮の「偵察総局」という部署であるという話が有力になりつつある。偵察総局は海外での諜報活動や破壊工作など“準軍事作戦”を担う部署だが、北朝鮮には以下のような「暗殺部隊」が存在するという。順番に見ていこう。

①偵察総局

海外での諜報活動、破壊工作、要人暗殺などを担う。総局長は金英哲氏。’11年に自由北韓運動連合のパク代表を襲撃したとして、同機関の工作員が韓国で逮捕された。’14年のソニー・ピクチャーズへのハッキング攻撃も同機関が関与したとされる

②朝鮮労働党統一戦線部

韓国で地下政治組織をつくるなど、北朝鮮の対外宣伝活動を行う。日本での政治工作活動も担っており、関係者が逮捕されたことも

③国家保衛省

北朝鮮国内のスパイ・反体制派の摘発を主な任務とする秘密警察だが、国外では脱北者の追跡・監視・審問も行っているという

 今のところ、日本在住の脱北者には有力者はおらず、暗殺されるような可能性は低いという。だが、このような組織を抱える北朝鮮が、もしも日本国内で暗殺を企てたとしたら「実行するのはそれほど難しくない」と語るのは元傭兵で軍事ライターの高部正樹氏だ。

「テロに対する警戒心が外国と比べて高くなく、セキュリティーも緩い。日本では政治家や要人クラスがSPなしで出歩くことも珍しくなく、議員事務所に聞けば行動スケジュールも入手できてしまう。一般人を狙うのはさらにたやすい」

 北朝鮮工作員による血なまぐさい惨劇がさらに起きる日は来るのか?

※現在発売中の『週刊SPA!』3/7発売号では「北朝鮮[世界同時暗殺計画]をスッパ抜く」という特集を掲載中。なぜ世界各国で暗殺が起きる可能性があるのか!? ぜひ、本誌をチェックしていただきたい。

取材・文/SPA!北朝鮮問題取材班


韓国、エリート脱北者への報奨金4倍増の背景
ニューズウィーク日本版 3/7(火) 15:46配信

<金正恩政権になって、北朝鮮は潜入するのも脱北するのもますます難しくなっている。北の機密情報を手に入れるために韓国が打った一手>

韓国統一省は3月5日、北朝鮮からの脱北者に対して支給している報奨金を4倍に増額すると発表した。北朝鮮の機密情報を持つ脱北者に対してこれまで支払われていた報奨金は21万7000ドルだった。その額を86万ドルまで引き上げて、北朝鮮の機密情報をさらに入手するのが狙いだ。

脱北者に対する報奨金の額は、これまで20年間、変わっていなかった。英ガーディアン紙によれば、韓国の聯合ニュースは匿名の政府関係者の話として次のように報じている。「エリート層が脱北をためらう大きな理由の1つに、脱北後に韓国で暮らしていけるかという不安がある」

【参考記事】マレーシア、北朝鮮が双方の外交官の出国禁止 大使館閉鎖か

報奨金は、主に北朝鮮のエリート層に対して韓国への脱北を促すための策だ。ガーディアン紙によれば、報奨金の額は情報の質によって決まる。

「誤解しないように。大半の脱北者は報奨金などもらえない。もらえるのは、韓国にとって価値がある機密情報を持った北朝鮮エリート層だけだ」。英リーズ大学の名誉リサーチフェローである北朝鮮専門家アイダン・フォスター・カーターは本誌にそう語った。「北朝鮮に潜入するのがあまりにも難しいため、韓国は北朝鮮の人々を脱北させようとしている。軍備強国になりつつある北朝鮮に対抗できる手段はそれぐらいだ」

【参考記事】金正男殺害を中国はどう受け止めたか――中国政府関係者を直撃取材

脱北のリスク高まる

ロンドン大学キングスカレッジの国際関係講師レイモン・パチェコ・パルドはこう話す。「(報奨金を増額するのは)金正恩政権になって父の金正日や祖父の金日成の時代よりも締め付けが厳しくなり、脱北者が減ったからだと私は見ている。機密情報を漏らした人間と、北朝鮮に残してくる家族は、より大きなリスクを抱えているということだ」

脱北するのは難しい。多くの人が国境を越えて中国へと渡るものの、彼らは難民としてではなく違法な経済移民として扱われ、捕まれば北朝鮮に強制送還されてしまう。国に戻れば容赦ない処罰を受ける。強制収容所へ送られて重労働を科されるか、処刑されることもある。

【参考記事】北朝鮮独裁者、「身内殺し」の系譜

1953年の南北分断以降、3万人が脱北した。年に3~4人の割合だ。金正日政権のときに脱北者は増加したが、今の金正恩政権になってからは減っている。


マレーシア首相、同国民が北朝鮮で「事実上の人質」にと非難
AFP=時事 3/7(火) 15:07配信

【AFP=時事】北朝鮮が自国内のすべてのマレーシア人の出国を禁止すると発表したこと受け、マレーシアのナジブ・ラザク(Najib Razak)首相は7日、北朝鮮内のマレーシア人が事実上の人質となっているとの考えを明らかにした。両国は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏の殺害事件をめぐり、急速に外交関係が悪化している。

 ラザク首相は声明で、「事実上われわれの国民を人質に取るというこの忌まわしい行為は、全ての国際法と外交規範を一切無視している」と非難した。【翻訳編集】 AFPBB News


北朝鮮、マレーシア人の出国を禁止
BBC News 3/7(火) 15:00配信

北朝鮮は7日、国内に滞在するマレーシア人の出国を禁止すると発表した。金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害された事件をめぐって両国が対立を深めるなか、今回の措置が明らかになった。

マレーシア政府は対抗策として、同国内の北朝鮮大使館員の出国を禁止した。マレーシア政府は「必要な措置」だとしている。

両国の報復的な対応は、マレーシア当局による殺害事件への捜査に北朝鮮が強く反発するなかで出てきている。

マレーシアは、北朝鮮が殺害に関与していると直接名指したことはないものの、大勢は北朝鮮が指示したと見ている。

しかし北朝鮮は関与を強く否定しており、マレーシアが事件の扱いを誤り、北朝鮮の敵と共謀していると非難している。

死体安置所にある金正男氏の遺体を引き取る権利を双方が主張するなど、殺害事件をめぐる両国の対立は過去2週間で急速に悪化した。

両国は既にお互いの大使を国外退去させているが、北朝鮮は今回、安全確保を理由にマレーシア人の出国を一時的に禁止すると発表した。国営朝鮮中央通信(KCNA)は、出国禁止措置は「マレーシアでの出来事がきちんと解決されるまで」続けられると伝えた。ただし、北朝鮮国内でこれまで通りの生活ができるという。

北朝鮮の発表から数時間後には、マレーシアのアフマド・ザヒド・ハミディ首相が北朝鮮大使館のスタッフの出国を禁止すると述べた。

地元紙マレーシア・スターはザヒド副首相が、「やりたくないが、必要な措置だ」と語ったと伝えた。同首相は、「彼ら(北朝鮮)が殺人事件を操作しようとしているので、同様の措置をとる必要がある」と述べたという。

今回の措置で何人の人が影響を受けるのかは現時点では不明。

遺体の司法解剖の結果、マレーシア当局は、金正男氏が先月13日にマカオ行きの飛行機への搭乗を待っていた際に、猛毒の神経剤VXを顔に塗りつけられ、殺害されたと結論付けた。

実行犯とされたベトナム国籍とインドネシア国籍の女性容疑者2人のみが、これまでに殺人罪で起訴されている。

一時拘束されていた北朝鮮国籍の男性は証拠不十分を理由に釈放されたが、マレーシア警察は事件に関連して、複数の北朝鮮国籍の人物の行方を追っている。

マレーシアのカリド・アブバカル警察庁長官は7日の記者会見で、2人の容疑者がクアラルンプールの北朝鮮大使館内に潜伏していると述べた。「我々は待つ。5年かかろうが我々は外で待つ。必ず誰かが出てくる」。

北朝鮮は、殺害されたのが北朝鮮国籍の人物だったとのみ認めており、遺体が金正男氏のものだとは認めていない。金正男氏は偽名のパスポートを使用していた。

(英語記事 Kim Jong-nam death: Malaysians 'banned from leaving North Korea')


北朝鮮に「重大なメッセージ」=テロ支援国再指定に効果―元米高官
時事通信 3/7(火) 14:30配信

 【ワシントン時事】米国のデトラニ元朝鮮半島和平担当大使は6日、時事通信のインタビューに応じ、弾道ミサイル発射や金正男氏殺害事件で脅威を増大させる北朝鮮をテロ支援国に再指定する動きについて、「指定すれば非常に重大なメッセージになる」と述べ、北朝鮮をけん制する効果があるとの認識を示した。

 デトラニ氏は、軍事力行使を含む「あらゆる選択肢」を机上に載せるトランプ米政権の北朝鮮政策見直しは数カ月で完了すると指摘。「(オバマ前政権と比べて)北朝鮮問題の優先順位はより高い」と述べた。


北朝鮮とマレーシア、相手国民を相互に出国禁止=応酬激化、緊迫増す
時事通信 3/7(火) 14:21配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、北朝鮮外務省は7日、北朝鮮に在留するマレーシア国民の出国を認めない措置を講じた。

 これに対し、マレーシアのナジブ首相は「事実上の人質にしている」と非難し、マレーシアにいる北朝鮮国民全員の出国を禁じる対抗措置を即座に取った。両国の応酬は激化し、緊迫の度がさらに増した。

 朝鮮中央通信によると、北朝鮮による出国禁止措置は「公正に(事件が)解決され、マレーシア在留の北朝鮮外交官、国民の安全が完全に保証されるまで」行われる。マレーシアのメディアによれば、北朝鮮には大使館員やその家族ら11人のマレーシア人が滞在しているという。

 これを受けてナジブ首相は声明を発表し、マレーシアは「平和を愛する国」だが、「国民が脅威にさらされる時、われわれはあらゆる必要な措置を講じることを辞さない」と反発。事態がエスカレートするのを防ぐため、直ちにマレーシア人の出国を認めるよう北朝鮮側に要求した。

 ナジブ首相は7日夕には国家安全保障会議の緊急会合を開催し対応を協議。首相は会合後声明を出し、「(北朝鮮にいるマレーシア人が)無事に帰国できるよう、あらゆる手段を尽くす」と問題解決に全力を挙げる意向を表明した。

 クアラルンプールの北朝鮮大使館ではこの日、警察当局が門の前にパトカーを止めて非常線を張り、館員の外出を阻止する一幕も見られるなど、緊張感が一時高まった。

 正男氏殺害事件をめぐっては、北朝鮮はマレーシア当局の捜査を「信用できない」と一貫して批判。事件当日に出国した北朝鮮国籍の容疑者4人の身柄引き渡しや北朝鮮大使館の2等書記官らの事情聴取の要請に一切応じていない。

 反発するマレーシアは、駐北朝鮮大使を本国に召還。さらに北朝鮮の姜哲駐マレーシア大使を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として国外退去処分にすると、北朝鮮もマレーシア大使を追放処分にし、対立が深まっている。


マレーシアが北朝鮮大使館を封鎖、出国禁止は「人質」と非難
ロイター 3/7(火) 14:07配信

[クアラルンプール/ペナン 7日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアの空港で殺害された事件に関連して、マレーシア警察は7日、クアラルンプールにある北朝鮮大使館を封鎖した。マレーシアのヌル・ジャズラン・モハメド内務次官が明らかにした。

内務次官は大使館の外で記者団に対し「ここにいる大使館職員全員を実際に確認する」と説明。その上で、「職員の人数と居場所についてわれわれが納得するまで」大使館から出ることは認めないと述べた。

マレーシア警察は同日、金正男氏殺害への関与が疑われ、北朝鮮大使館に身を隠しているとされる、最大で3人の北朝鮮籍の男への聴取を求めていると表明した。カリド長官は記者会見で「われわれが大使館に立ち入ることはない。彼らが出てくるのを待つ」と語った。

世界的に孤立する北朝鮮と緊密な関係を持つ数少ない国の1つがマレーシアだったが、金正恩氏と疎遠な関係にあった異母兄の金正男氏の暗殺によって、両国の関係は急速に冷え込んでいる。

金正男氏の殺害事件で、マレーシア検察は1日、インドネシア人とベトナム人の2人の容疑者を殺人罪で起訴した。インドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者(25)とベトナム国籍のドアン・ティ・フオン容疑者(28)の2人は有罪判決が出た場合、死刑となる可能性がある。殺害に関与したとして逮捕されていた北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者は、証拠不十分ですでに釈放されて国外退去処分となっている。

<北朝鮮の出国禁止は「人質」と反発>

一方、北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)は7日、北朝鮮がマレーシア国民の同国からの出国を一時的に禁止したと伝えた。マレーシアにいる北朝鮮の外交官・市民の安全を確保するためとした。

同国外務省が、在平壌のマレーシア大使館に出国禁止の理由を伝え、両国関係の発展のため、速やかかつ公正な問題解決を求めたという。

KCNAは、マレーシアの外交官と国民は、出国が禁止されている間も通常通り職務に従事し生活することが認められていると伝えた。

これを受けて、マレーシアのザヒド副首相は同日、同国に滞在する北朝鮮国民の出国を即時禁止すると表明したが、その後の記者団への説明で、出国禁止の対象は北朝鮮の大使館職員と政府関係者に限ると述べた。

マレーシアのナジブ首相は北朝鮮に対し、マレーシア人の出国を直ちに認めるよう要求。

ナジブ首相は声明で「マレーシア国民を事実上、人質に取るようなこの卑劣な行為はあらゆる国際法や外交の常識を完全に無視したものだ」と強く非難し、国家安全保障会議(NSC)の臨時会合を招集したと述べた。

マレーシア外務省筋によると、北朝鮮国内には11人のマレーシア人が滞在しているもよう。内訳は大使館職員が3人、その家族が6人、大使館以外での就労者が2人。

一方、マレーシアに滞在している北朝鮮人は数百人に上るとみられ、大半が学生と就労者だ。

金正男氏殺害事件の捜査手法を北朝鮮側が批判したことを巡り、ナジブ首相は6日、国外追放を決めた姜哲駐マレーシア北朝鮮大使が謝罪しないことに憤慨し、「外交的に無礼」だと述べていた。

姜哲大使も6日、マレーシア出国前に、マレーシア政府の対応は両国関係に悪影響をもたらすと非難した。


北朝鮮、マレーシア国民の出国を一時禁止
読売新聞 3/7(火) 13:31配信

 【ソウル=宮崎健雄、ペナン(マレーシア北西部)=児玉浩太郎】北朝鮮国営の朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省儀礼局は7日、国内のマレーシア国民の出国を一時禁止すると在北朝鮮マレーシア大使館に通報した。

 金正男(キムジョンナム)氏殺害事件を捜査するマレーシア政府に対し、北朝鮮の常とう手段である「人質」で圧力をかける狙いとみられ、両国関係の更なる悪化は必至だ。

 一方、マレーシアのザヒド副首相は7日、在マレーシア北朝鮮大使館の全職員の出国を禁止すると発表した。北朝鮮が国内のマレーシア国民の出国を一時禁止したことへの対抗措置とみられる。


マレーシア首相、北朝鮮を非難-出国禁止措置で応酬
Bloomberg 3/7(火) 13:19配信

マレーシアのナジブ首相は7日、北朝鮮がマレーシア国民の出国を一時的に禁止したことを強く非難した。

同首相は北朝鮮による「この忌まわしい行動はマレーシア国民を事実上、人質とするものであり、全ての国際法と外交基準を完全に無視している」との声明を発表。「われわれの願いは迅速な解決だ」と述べ、対立が「エスカレートするのを避けるため北朝鮮指導部に対し北朝鮮からマレーシア国民の出国を直ちに認めるよう求める」とコメントした。ナジブ首相は北朝鮮にいるマレーシア国民の安全が保証されるまで全ての北朝鮮人のマレーシア出国を阻止するよう警察に指示したと説明。マレーシアは自国民を守るため「必要なあらゆる措置を講じることをためらうことはない」と表明した。

北朝鮮は同日、北朝鮮がマレーシア国民の出国を一時的に禁止したと国営の朝鮮中央通信(KCNA)を通じ発表。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男氏とみられる男性がクアラルンプールで殺害されて以降、両国間に緊張が走っていたが、今回の措置によってさらに緊張が高まっている。

KCNAによれば、マレーシアにいる北朝鮮の外交官と国民の安全が確保されるまで北朝鮮からのマレーシア国民の出国禁止措置を続ける。北朝鮮は問題が「公正かつ迅速」に解決されることを望んでいるとも伝えた。

原題:Najib Accuses North Korea of Holding Malaysian Citizens Hostage(抜粋)


<北朝鮮・マレーシア>相互に出国禁止
毎日新聞 3/7(火) 13:18配信

 【北京・西岡省二、クアラルンプール林哲平】朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省儀礼局は7日、マレーシアに滞在する北朝鮮の外交官と住民の安全が完全に保証されるまで、北朝鮮滞在のマレーシア国民の出国を一時的に許可しないと、平壌のマレーシア大使館に通報した。マレーシアのザヒド副首相兼内相は7日、記者団に対し「マレーシア内の北朝鮮大使館の外交官と職員に対しても出国できない措置を取る」と話した。出国禁止措置は即時発効するという。マレーシアが対抗措置を取ったことで、両国間の緊張がさらに高まることは必至だ。外務省高官によると、ナジブ首相は10日にも閣議を開き在マレーシア北朝鮮大使館の閉鎖について検討する。

 マレーシア警察は金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件に絡み、北朝鮮の大使館2等書記官や高麗航空職員の捜査を進めている。北朝鮮側はこれを阻止するため、自国のマレーシア国民を出国禁止にすることで同警察に措置の撤回を求める立場とみられる。メリカン副外相によると、北朝鮮在住のマレーシア人は11人。

 一方で、北朝鮮当局は北朝鮮在住のマレーシアの外交官や国民については「従来と同じ条件と環境で、正常に活動し、生活できる」と表明した。「両国関係を重んじ、発展させるという善意の立場で、今回の事件を早期・公正に解決することを希望する」と、マレーシア側に軟化を促した。


マレーシア、国内滞在の北朝鮮人の出国禁止=副首相
ロイター 3/7(火) 13:05配信

[クアラルンプール 7日 ロイター] - マレーシアのザヒド副首相は7日、同国に滞在する北朝鮮人の出国を即時禁止すると表明した。

これに先立ち、北朝鮮は、同国内に滞在するマレーシア人の出国を一時的に禁止すると表明していた。北朝鮮の外交官・市民の安全を確保するためとしている。

両国関係は、金正男氏殺害事件を巡って悪化している。


金正男氏殺害 北朝鮮がマレーシア人の出国を禁止 大使追放に報復か
産経新聞 3/7(火) 12:48配信

 【ソウル=桜井紀雄、クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金(キム)正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件に絡み、北朝鮮外務省は7日、事件が「公正に解決」されるまで、北朝鮮国内に滞在するマレーシア人の出国を一時禁じると在朝マレーシア大使館に通告した。朝鮮中央通信が報じた。

 一方、マレーシアのザヒド副首相兼内相も同日、マレーシア駐在の北朝鮮大使館員の出国禁止を発表した。

 マレーシア政府は、正男氏殺害事件で同国政府の批判を繰り返した姜(カン)哲(チョル)駐マレーシア北朝鮮大使を国外追放。北朝鮮も駐朝マレーシア大使の国外追放を通告しており、報復の応酬がエスカレートする様相を見せている。マレーシア大使は既に本国に召還されている。

 マレーシア外務省によると、北朝鮮に滞在するマレーシア人は、大使館員3人と国連職員2人に家族を加えた計11人。一般居留民の有無ははっきりしない。


北朝鮮、在留マレーシア人の出国禁止 マレーシアも対抗措置
AFP=時事 3/7(火) 12:43配信

【AFP=時事】(更新)北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は7日、外務省の発表として、国内に滞在しているすべてのマレーシア人の出国を禁止すると伝えた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏の殺害をめぐって両国の外交関係が悪化する中、これらのマレーシア人が人質に取られる恐れが出てきた。

 KCNAが伝えた外務省の声明では「DPRK(北朝鮮)にいるマレーシア国籍の人はすべて、マレーシアでの件が適切に解決されるまで一時的に出国を禁止される」としている。

 マレーシア政府も同日、自国内にいる北朝鮮大使館員の出国を禁止すると発表した。

 北朝鮮、マレーシアの両国は長年緊密な外交関係を築いていたが、金正男氏がクアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur international Airport)で容疑者の女2人に猛毒の神経剤VXを塗り付けられて殺害されたとされる事件を受け、両国関係は急速に悪化した。

 韓国政府は、金正男氏を暗殺したとして北朝鮮を非難。またマレーシア政府は北朝鮮国籍の容疑者らの聴取を求めていたが、唯一勾留していた北朝鮮国籍の男を先週証拠不十分で釈放した。

 北朝鮮との関係悪化を受け、マレーシア政府は駐マレーシア北朝鮮大使を国外追放処分とした。北朝鮮側も6日、すでにマレーシア政府が事情を聴くために本国に帰国させていた駐北朝鮮マレーシア大使を国外追放処分にすると発表していた。【翻訳編集】 AFPBB News


北朝鮮、マレーシア人の出国を一時禁止 マレーシアも対抗措置
ロイター 3/7(火) 12:37配信

[クアラルンプール/ソウル 7日 ロイター] - 北朝鮮国営の朝鮮中央通信社(KCNA)は7日、北朝鮮がマレーシア国民の同国からの出国を一時的に禁止したと伝えた。マレーシアにいる北朝鮮の外交官・市民の安全を確保するためとした。

北朝鮮の外務省が、在平壌のマレーシア大使館に出国禁止の理由を伝え、両国関係の発展のため、速やかかつ公正な問題解決を求めたという。

KCNAは、マレーシアの外交官と国民は、出国が禁止されている間も通常通り職務に従事し生活することが認められていると伝えた。

両国の関係は、北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件を巡って悪化している。

これを受け、マレーシアのザヒド副首相は7日、同国に滞在する北朝鮮国民の出国を即時禁止すると表明したが、その後の記者団への説明で、出国禁止の対象は北朝鮮の大使館職員と政府関係者に限ると述べた。

マレーシア外務省筋によると、北朝鮮国内には11人のマレーシア人が滞在しているもよう。内訳は大使館職員が3人、その家族が6人、大使館以外での就労者が2人。

一方、マレーシアに滞在している北朝鮮人は数百人に上るとみられ、大半が学生と就労者。

マレーシアのヌル・ジャズラン・モハメド内務次官は7日、同国警察がクアラルンプールにある北朝鮮大使館を封鎖したと発表した。

ただ午後に入ると、大使館の車道を塞いでいたテープを外し警察車両を移動させた。

マレーシア警察はこの日、金正男氏殺害への関与が疑われ、北朝鮮大使館に身を隠しているとされる、3人の北朝鮮籍の男への聴取を求めていると表明。カリド長官は記者会見で「われわれが大使館に立ち入ることはない。彼らが出てくるのを待つ」と語った。

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