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2017年2月19日 (日)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・8

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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リンク:金正男殺害、北の「暗殺セオリー」にないズサンな手口が物語ること 追い詰められた金正恩体制!? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏殺害「背後に北朝鮮政権」…韓国首相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<北朝鮮>暗殺に現地人活用 数年前から、韓国内で指摘 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア警察、北朝鮮国籍の4人を追跡 金正男氏殺害 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害に「応分の代価」=北朝鮮のテロ非難―韓国大統領代行 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:逮捕された4容疑者 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺 襲撃わずか2秒、男らが監視 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 北とマレーシア、遺体の扱い対立 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺 韓国「背後に北政権」 マレーシア警察、4容疑者特定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:手段選ばぬ北工作機関「偵察総局」、金正男氏暗殺を主導か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏殺害、北朝鮮籍の4容疑者は事件当日に出国=マレーシア警察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮国籍の容疑者4人、金正男氏殺害事件の当日に出国-マレーシア - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:計画的犯行、周到さも=背後に浮かぶ北朝鮮工作機関―金正男氏暗殺事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男暗殺 20年前の「金正日の甥」銃撃との共通点 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮「核開発」の協力者か? 京都大学原子炉実験所准教授と「拉致実行犯」の娘が結婚していた! - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:邪魔なら兄をも殺す国を隣に、韓国の絶望的な危機感欠如 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏の息子ハンソル氏、暗殺警戒し留学断念=中国警告、厳戒のマカオへ戻る―英紙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 わずか2秒の犯行 金正男氏の顔を両手で覆うように飛びかかり…フジテレビ系番組が事件時の映像報じる - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:工作機関の組織的犯行の疑い強まる…正男氏殺害 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 逮捕の女容疑者、日本でも「いたずらビデオ」撮影か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>「逮捕の男、毒物の知識」地元紙報道 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>マレーシア警察、慎重姿勢 初の記者会見 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:4人の北朝鮮籍容疑者 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>新たに北朝鮮籍4人手配 マレーシア警察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 北朝鮮籍の男4人を指名手配、事件当日に出国 マレーシア警察会見 韓国「背後に北朝鮮政権」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害、北朝鮮国籍4人を捜査 マレーシア警察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害、強まる「ドッキリ偽装」 「日本のテレビ番組」利用されるワケ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮籍の4容疑者、身元特定…事件当日に出国 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮籍男4人手配=正男氏暗殺容疑、事件当日に出国―マレーシア警察が初会見 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏をめぐる謎 政権転覆という呪縛 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:逮捕の男、マレーシア発行の労働者身分証を所持 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:偵察総局拠点のマレーシア…逮捕の男、工作員か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:中国、北の石炭輸入停止 制裁履行をアピール - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺 北朝鮮籍の男逮捕 3カ月前から実行犯勧誘か - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

金正男殺害、北の「暗殺セオリー」にないズサンな手口が物語ること 追い詰められた金正恩体制!?
現代ビジネス 2/20(月) 11:01配信

世界を震撼させた金正男氏殺害事件。北朝鮮の関与はあるのか。北朝鮮でいったい何が起こっているのか。不確かな情報や憶測が入り乱れる中、朝日新聞ソウル支局長で、2月21日に『金正恩の核が北朝鮮を滅ぼす日』を上梓する牧野愛博氏の緊急レポートを掲載する。 日韓の情報筋が漏らす「20年前の事件」との関連は。そしてこの一件が示す、北朝鮮内部で起こっている異変とは――。

二つの事件の類似は偶然か?
 「偶然なのかもしれないが、2つの事件には政治的なつながりを感じる」

 金正日総書記の長男、金正男氏殺害のニュースを知った日韓の情報関係筋から、同じ証言を聞いた。金正男氏が殺害された、2月13日という日付についてのことだ。

 関係筋らが比較した事件は20年前の1997年2月15日、ソウル市郊外で起きた。同日夜半、自宅アパートに戻った男が正体不明の人間に銃撃されて死んだ。被害者は、金総書記の甥で、正男氏のいとこにあたる李韓永氏だった。

 犯人は見つからず迷宮入りになったが、2011年9月にソウルで起きた脱北者の暗殺未遂事件で、やはり脱北者だった実行役の犯人が、命令役の北朝鮮当局者から「李韓永の事件も、我々が企画した」と聞かされていた。2つの事件は、いずれも2月16日の数日前に起きた。16日は金総書記の誕生日だ。

 李氏は事件当時、ロイヤルファミリーの実態を暴く著書を刊行し、韓国メディアのインタビューも受けていた。

 一方、金正男氏の場合、韓国の情報機関、国家情報院が今回の事件後に行われた国会報告で、「5年前から暗殺計画があった」と報告している。

 これは2012年2月、中国政府が正男氏に対して、北朝鮮の暗殺の危険を伝えていたことを根拠にしている。同時に「暗殺は、必ず達成しなければいけないスタンディング・オーダー(継続的な指示)だった」ともしている。

 ただ、正男氏を巡っては昨年ぐらいから、西側諸国に亡命するといううわさが持ち上がっていた。国情院は報告で「正男氏に亡命の動きはなかった」と報告したが、事の真偽はともかく、北朝鮮が「亡命の動きがある」と判断して、暗殺の遂行を急いだ可能性があるという。

 2つの事件は、金正日総書記の生誕記念日を「祝う」ための犯行であったと、先の日韓の情報関係筋は読んだわけだ。

 それでも、2つの事件はあまりにも対照的だ。

 李韓永氏殺害事件の場合、犯行を目撃した人は誰もいなかった。夜半に自宅に戻る直前を狙うという、最も目撃者が少ないシーンを選んだ綿密な犯行だった。

 一方、金正男氏殺害事件では大勢の目撃者がいた。韓国に住む元北朝鮮工作員によれば、正男氏の事件では北朝鮮の犯行を思わせる部分もあるが、まったく理解できない部分も多いという。

「殺すなら、もっとマシな場所がある」
 まず、女性2人が殺害にかかわった点について、元工作員は「相手に警戒されずに近づけるという意味で、女性を使う場合はある」と語る。「2人で一組というのもうなずける。周囲に邪魔されずに確実に殺すことや、逃走を考えた場合、2人でユニットを組むことは暗殺の基本だ」と話す。

 北朝鮮の場合、今回のような女性チームや、強行犯が得意な男性チームなどさまざまなチームを作っておいて、状況に応じて使い分けることがあるという。

 毒物を使うのも、1970年代からよくみられる傾向だという。北朝鮮情勢に詳しい康仁徳元韓国統一相は「音がしないから気づかれない。死因もすぐに特定されないから暗殺に便利だ」と語る。

 ただ、理解できるのはそこまで。北朝鮮が過去の暗殺で最も神経を使ってきた「北朝鮮の犯行だという痕跡を消す」という作業がまったくできていない。

 韓国政府によれば、正男氏は2月6日にマレーシアに入国し、13日に家族の住むマカオに向かう予定だった。北朝鮮にとってマレーシアは工作活動がやりやすい国だとされる。北朝鮮労働者など関係者が多いうえ、マレーシア公安当局の取り締まりが緩いからだ。

 逆にマカオは中国当局の監視が厳しいうえに、犯罪が露見した場合、北朝鮮にとって影響力が大きい中国を怒らせることになる。だから、「亡命政府騒動」から今回のマレーシア滞在期間を暗殺実行期間と位置づけ、マカオに入ってしまう前に焦って殺したようにも見える。

 しかし、元工作員は「殺すなら、空港よりもましな場所がたくさんある。いくら正男が身辺に気を遣っていても、監視カメラがたくさんあって、警察や軍が常駐している国際空港で殺すのは、犯人が誰かわかってください、と言っているようなものだ」と語る。

 北朝鮮は従来、暗殺を重要な政治活動の一環ととらえ、思想教育など犯行に入念な準備をこなしてきた。元工作員は「金正男のような重要なターゲットの殺害を、素人のような他人に任せるなど考えられない」と語る。

 それでも、犯行後、インドネシアとベトナム国籍の女性2人が逮捕された頃は、一部の専門家から「北朝鮮の犯行を隠すため、あえて無関係の人間を使ったのかもしれない」と分析する声も出た。

 しかし、17日夜に北朝鮮の旅券を持つ、リ・ジョンチョルという男性が逮捕されるに至って、この推論もむなしく消えた。情報関係筋の1人は「なぜ、13日の犯行から数日間の間、逃亡もせず、自殺もせず、時間を浪費したのだろうか」と語り、頭を抱える。

 過去、事前に中国人や日本人になりすます訓練を受け、犯行が露見して服毒自殺を図った大韓航空機爆破事件(1987年)の金賢姫氏や、1983年10月のアウンサン廟爆破事件の後で逮捕される際に銃撃戦で重傷を負い、2008年5月に死亡するまで服役したカン・ミンチョル上尉のようなすごみを感じさせない。

 関係国の情報分析担当者が一様に頭を抱えるなか、無理やりに出している推論の一つに「金正恩労働党委員長の恐怖政治による北朝鮮組織の弱体化説」がある。

忠誠競争の行き過ぎが原因?
 韓国政府によれば、金正恩氏は2011年末に政権を継承して以降、100人以上の党高級幹部を処刑してきた。最近では、処刑の実行役だった金元弘国家安全保衛相も粛清したとされる。

 北朝鮮関係筋の1人は、最近の平壌の雰囲気について「高級幹部はみな、ピリピリしている。昔も余計なことは聞かない、話さないのが決まり事だったが、最近は特にそうだ」と語る。

 国情院は2月15日の国会で、正恩氏が異母兄の正男氏を嫌い、「金正男は嫌いだ。やってしまえ」と語ったと説明した。

 ただ、情報関係筋の1人は「たとえ、正男暗殺指令がスタンディング・オーダーだったとしても、北内部で、どこまで合理的で綿密な議論がされたのか怪しい話だ。みな正恩が恐ろしいから、ろくな検討もなしに、暗殺に走ったのかもしれない」と語る。先に述べた、「金正男氏をかついだ亡命政府樹立のうわさ」についても、北朝鮮が慎重に真偽を確かめなかった可能性が高い。

 北朝鮮には主な暗殺機関だけで、偵察総局、統一戦線部、国家安全保衛省の3部署がある。このうち、統一戦線部は部長が金養建氏から金英哲氏に替わったし、国家安全保衛省は最近、国務委員会直属の「部」から、他の政府機関と同等の「省」に格下げになったうえ、組織トップの金元弘氏が粛清の憂き目にあっている。

 韓国の元当局者は「それぞれが組織の生き残りをかけて金正恩への忠誠競争を繰り広げた可能性もある」と語る。

 結局、恐怖支配のなかで、ろくな準備もなく、子供だましのような犯行に及んだのが今回の金正男氏殺害事件だったのかもしれない。

 国情院によれば、正恩氏は自らの身の危険を案じ、夜もよく眠れず、酒におぼれて暴れることもたびたびだという。正男氏殺害事件から2日後、平壌で開かれた金総書記の生誕75周年を記念する報告大会に出席した正恩氏は終始、怒気を含んだ恐ろしい表情に終始していた。

 追い詰められた金正恩氏と、それに従わざるを得ない北朝鮮が起こした悲劇が今回の事件とするならば、万全のようにも見える北朝鮮・金正恩体制がいつの日か、突然崩れることも十分ありうるだろう。


正男氏殺害「背後に北朝鮮政権」…韓国首相
読売新聞 2/20(月) 10:59配信

 【ソウル=宮崎健雄】韓国大統領代行の黄教安(ファンギョアン)首相は20日、金正男氏殺害事件について「背後に北朝鮮政権がいるのは確実なようにみえる」とした上で、「テロ行為に応分の対価を支払わせるよう、国際社会との協力を模索してほしい」と述べた。

 ソウル市内で開かれた国家安全保障会議(NSC)常任委員会で語った。

 韓国統一省報道官は20日の定例記者会見で「応分の対価」に関連し、「韓国がとれる措置はいろいろ考えている。テロ行為では、国連安全保障理事会決議も過去に出ている」と述べた。

 黄氏は、「政権維持のためなら手段と方法を選ばない北朝鮮政権の無謀さと残虐さを如実にみせた」と指摘。「北朝鮮のテロの手法は一層大胆になっており、韓国政府と国民を対象にしたテロの可能性についても更に警戒心を持たなければならない」と強調した。韓国には累計で3万人以上の脱北者が入国しており、韓国警察庁などは16日、脱北者の警備強化を決めている。

 韓国では3月1日から米韓合同軍事演習が始まる。これに合わせた北朝鮮の軍事挑発も懸念されることから、黄氏は万全の態勢をとるよう指示した。


<北朝鮮>暗殺に現地人活用 数年前から、韓国内で指摘
毎日新聞 2/20(月) 10:46配信

 【ソウル米村耕一、大貫智子】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)がマレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害された事件は、北朝鮮の工作員がインドネシアなど複数国の男女を巻き込んだ組織的な犯行だった可能性が高まっている。韓国内では「北朝鮮はテロ国家指定を避けるため、数年前から暗殺などに外国人を使う手法に切り替えていた」との指摘が出ている。

 マレーシア警察は19日の記者会見で、それまでに逮捕した4人のほかに、北朝鮮国籍の男4人を容疑者として発表した。

 韓国紙「中央サンデー」は19日、「北朝鮮は2010年くらいから訓練された工作員に代わって、現地人を活用する手法を取っている」との韓国政府当局者の声を伝えた。北朝鮮は米国によってテロ支援国家に指定されていたが08年に解除されている。そのため、再び指定されないようにテロのやり方を変えたという。同紙は当局者の話として「北朝鮮は友好的な外国人を抱き込み、2、3週間で暗殺教育を受けさせている」と指摘。加入しているのはベトナムやインドネシア、アンゴラなどの出身者が多いとも伝えた。

 今回、名前が挙げられた北朝鮮国籍の容疑者の中には、労働者として北朝鮮から派遣された者がいたとみられる。韓国の情報機関、国家情報院の元職員は「海外派遣の労働者の中には元々、多くの(秘密警察である)国家安全保衛部の要員や工作員が交じっている」と指摘。「今回の事件は逮捕されるなどミスが目立つが、これまでも工作員を乗せた潜水艦が座礁して韓国への浸透に失敗するなど、より大きなミスをしたこともあり、不思議ではない」と解説した。

 一方、マレーシア警察に逮捕されたリ・ジョンチョル容疑者(46)が勤めていたとされる会社の代表は20日、記者会見を開き、就労ビザのためリ容疑者に会社の名義を貸していたことを明らかにし、「社員ではなく、給料も払っていない」と述べた。


マレーシア警察、北朝鮮国籍の4人を追跡 金正男氏殺害
CNN.co.jp 2/20(月) 10:32配信

クアラルンプール(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアで死亡した事件に関連して、マレーシア警察は19日、同氏が殺害されたと見て、新たに北朝鮮国籍の容疑者4人の行方を追っていることを明らかにした。

19日にマレーシアの首都クアラルンプールで記者会見した警察トップは、正男氏が北朝鮮の指示で殺害されたと見ているのかという質問に対し、「(行方を追っている容疑者)4人は北朝鮮の国籍を持っている。それだけだ」と答えた。4人は外交官用の旅券は持っておらず、事件当日にマレーシアを出国していたという。

これまでの調べによると、正男氏は13日、クアラルンプール国際空港でマカオ行きの便に搭乗しようとしていたところ、何者かに毒物を噴き付けられて死亡した。警察はこの事件に関連してこれまでに容疑者4人を逮捕している。

警察はほかにも事情を聴くため3人の行方を追っていることを明らかにした。捜査にはインターポール(国際刑事警察機構)も協力している。

これまでに逮捕された4人のうち、北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者はマレーシア・セランゴール州のアパートの1室で逮捕された。警察は同容疑者について詳しいことを明らかにしていない。

このほかにベトナムの身分証明書を持った女と、インドネシア人のシティ・アイシャ容疑者(25)、アイシャ容疑者の交際相手のマレーシア人の男(26)が逮捕されている。


金正男氏殺害に「応分の代価」=北朝鮮のテロ非難―韓国大統領代行
時事通信 2/20(月) 10:09配信

 【ソウル時事】韓国の黄教安大統領代行(首相)は20日、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を主宰し、金正男氏殺害事件について、北朝鮮に「応分の代価」を払わせるため、国際社会と協力していくよう指示した。

 韓国政府が発言内容を発表した。

 黄大統領代行は「背後に北朝鮮の政権がいるのは確実視される。決して容認できないテロ行為だ」と非難。「政権維持のためなら手段と方法を選ばない北朝鮮政権の無謀さと残虐性を如実に示している」と指摘し、韓国政府や国民を狙ったテロを一層警戒しなければならないと強調した。


逮捕された4容疑者
時事通信 2/20(月) 8:25配信

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金正男氏暗殺事件で逮捕されたドアン・ティ・フォン(左上)、リ・ジョンチョル(右上)、シティ・アイシャ(左下)、ムハマド・ファリド・ビン・ジャラルディン(右下)の4容疑者=マレーシア警察が19日提供


正男氏暗殺 襲撃わずか2秒、男らが監視
産経新聞 2/20(月) 7:55配信

 北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、警察が「主犯格」とにらんでいた4人は、1月31日~2月7日の間に次々とマレーシアに入国し、13日の犯行直後に全員、国外逃亡していた。逮捕された女2人は実行犯役として引き込まれたほか、地元在住の同胞も単に“捨て駒”にされた可能性が高い。北の「工作員」による巧妙で冷酷な手口の実態が浮かび上がってくる。

 クアラルンプール国際空港第2ターミナルの出発ロビー。防犯カメラは、わずか2秒ほどの間に正男氏に液体のようなものをかけ殺害に至らしめた女2人とともに、その数メートル後方の飲食店に座って襲撃を監視していた男らをとらえていた。正男氏到着の1時間半前、空港に到着したとみられる。

 男たちは、犯行前日、現場で女たちと入念なリハーサルを繰り返していたとされている。

 実行犯役のインドネシア人の女は「いたずら動画の撮影だと勧誘された」、もう1人のベトナム旅券を持った女も殺意を否定し「毒物だとは知らなかった」と、それぞれ供述している。実際、防犯映像から、女の1人がはめていた手袋に、襲撃直前に男の1人が毒物とみられるものを塗っていたとする情報もある。

 地元メディアによると、男たちは襲撃後、飛行機に搭乗するため出発ゲートに向かう途中、近くのトイレに行き、それまでそれぞれ着ていた、グレー、紫、緑などの服を脱ぎさり、着替えていたことも映像で確認された。情報筋は、男たちの“変装”を「警察とともに、襲撃直後の女2人を振り切るための策略だった」とみる。これで完璧な“身代わり犯罪”が成立したことになる。

 会見で警察は、4人の行き先に言及しなかった。だが、捜査関係者は、逃走ルートについて、クアラルンプール→ジャカルタ→ドバイ→ウラジオストクと飛行機を乗り継ぎ、すでに平壌に戻っているとの見方を示している。逮捕された女らと比べ、手際の良さが際立っている。

 一方、17日に逮捕された北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者は、クアラルンプールでIT関係の仕事をしていた。北朝鮮の大学を2000年に卒業し、インドで研究にも従事した。同容疑者は17日、自宅で家族と一緒にいるところを逮捕された。マレーシアの中国報(電子版)によると、同容疑者は警察の調べに、自分は襲撃現場に行っておらず「2人の女も知らない」と主張している。

 警察は、化学の専門家ながら毒物には関係なく、男らを空港まで車で送っただけとの見方もしており、「工作員」というプロ集団に利用された可能性もある。(クアラルンプール 吉村英輝)


金正男氏殺害 北とマレーシア、遺体の扱い対立
産経新聞 2/20(月) 7:55配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】金正男氏の遺体の扱いをめぐり、北朝鮮とマレーシアの対立が深まっている。

 事態の早期収拾をはかりたい在マレーシア北朝鮮大使館はこれまで、「遺体は自国民」と主張して遺体の引き渡しを強く求めており、応じないマレーシア政府を非難する声明まで出した。

 これに対し、マレーシア警察は「身元確認が先決で、死後2週間は遺族からの連絡を待つ」と繰り返している。

 正男氏の息子など家族はマカオなどで中国の保護下にあるとされるが、今後、DNAサンプルと突き合わせるなど「マレーシアの法律に従ったプロセス」を貫くとし、北朝鮮に一定の「条件」を突きつけている。

 正男氏殺害を主導した北朝鮮の工作員とみられる4人の男の拘束に失敗したいま、マレーシア警察にとり、正男氏の遺体は「証拠」であるとともに、北朝鮮に対抗する貴重な「カード」でもある。遺体の扱いが今後の焦点となる。


正男氏暗殺 韓国「背後に北政権」 マレーシア警察、4容疑者特定
産経新聞 2/20(月) 7:55配信

 ■別の男3人も関与か

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシア警察は19日、記者会見し、逮捕済みの実行犯の女らのほかに、逃走中の男を特定したとして、北朝鮮国籍の容疑者4人の氏名などを公表。韓国統一省の報道官は同日、「容疑者が北朝鮮籍であることを考えると、金正男氏殺害の背後に北朝鮮政権がいる」との見方を示した。

 4人は▽リ・ジヒョン(32)=マレーシア入国2月4日▽ホン・ソンハク(32)=同1月31日▽オ・ジョンギル(54)=同2月7日▽リ・ジェナム(57)=同2月1日=の各容疑者。いずれも事件当日の13日、マレーシアを出国した。警察が指名手配し行方を追っている。

 警察は重要人物として別に3人の男が存在するとして、防犯カメラでとらえた顔写真なども公表した。うち1人は北朝鮮国籍で身元が特定されている。残る2人の国籍などは不明だ。

                  ◇

 一方、フジテレビ・関西テレビの番組「Mr.サンデー」は19日夜、実行犯とされる女2人に正男氏が殺害される前後の映像を報じた。

 正男氏はいったん立ち止まり、行き先を記した掲示板を見上げた後、出発ロビーのカウンターに並んだ。そこに、インドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者(25)が前に回り込み何か話しかけるしぐさをした。直後に背後から近づいたドアン・ティ・フォン容疑者(28)が両手で正男氏の顔を覆うように何かをなすりつけた。ドアン容疑者はその後、エスカレーターで下の階に素早く逃げていった。


手段選ばぬ北工作機関「偵察総局」、金正男氏暗殺を主導か
産経新聞 2/20(月) 7:55配信

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偵察総局の関与が指摘される主な事件(写真:産経新聞)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、韓国政府が犯行を主導したとみているのが北朝鮮の工作機関、偵察総局だ。これまでも金委員長の「最高尊厳」の死守を名目に手段を選ばないテロ行為を繰り返してきた。

 偵察総局は2009年2月、朝鮮人民軍の偵察局と党の作戦部、35号室という対外工作3機関を統合して生まれた。金正日(ジョンイル)総書記の後継者に正恩氏が内定した直後で、正恩政権を見すえ準備された「正恩氏のための工作機関」といえた。

 偵察局は1983年のラングーン(現ヤンゴン)爆弾テロ、35号室は87年の大韓航空機爆破を企画したことで知られる。作戦部と35号室は日本人拉致にも関与した。その手段を選ばない姿勢は偵察総局にも受け継がれた。偵察総局は、2010年3月の韓国哨戒艦撃沈のほか、同年11月の延坪島(ヨンピョンド)砲撃、15年8月に南北軍事境界線の韓国側で爆発し、南北双方の砲撃に発展した地雷の埋設も主導したとみられている。

 同局トップを務めた金委員長の側近、金英哲(ヨンチョル)氏の強硬姿勢が反映されたとも指摘される。組織上、軍傘下に置かれているが、金委員長に直接報告を上げ、金委員長もその報告を最も信頼しているといわれる。

 外貨稼ぎも重要な任務とされ、賭博サイトなどの運営で年間、1兆ウォン(約980億円)を稼ぎ出すという。韓国の大手通販サイトから昨年、約1千万件の顧客情報を盗み、仮想通貨のビットコインで30億ウォン相当を要求した事件も偵察総局の犯行と指摘される。

 ラオスやマレーシアに拠点を持ち、昨年夏ごろには、政権に害を及ぼすとみなす韓国人らを襲撃・拉致するため、東南アジアや中国に部隊が派遣されたという。レストラン従業員の集団脱北や米政府が金委員長を制裁対象に指定したことに金委員長が激怒し、「百倍千倍の報復」を指示したためだと伝えられた。

 消息筋は「金委員長の『最高尊厳』を毀損(きそん)する者の排除や報復が偵察総局の絶対命題だ」と指摘する。14年には、金委員長の暗殺を扱った映画を制作したソニーの米映画子会社にサイバー攻撃が行われたが、最高尊厳の毀損に対する偵察総局の報復だったと分析されている。

 正男氏に対しても金委員長に代え、中国などが担ぎ出すとの疑念が政権内でくすぶってきたという。亡命政権を模索する脱北者団体との接触も確認された。このため、「最高尊厳」を脅かす存在として偵察総局が排除に動いた可能性がある。秘密警察の国家保衛省などが忠誠を競い合う中、暗殺という極端な手段に走ったとの見方もある。


正男氏殺害、北朝鮮籍の4容疑者は事件当日に出国=マレーシア警察
ロイター 2/20(月) 7:29配信

[クアラルンプール 19日 ロイター] - マレーシア警察は19日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が13日に殺害された事件で、新たに容疑者と特定した北朝鮮国籍の男4人が事件当日にマレーシアを出国したと明らかにした。

殺害に関与した疑いで、北朝鮮国籍の男1人、ベトナムとインドネシアの渡航文書を持つ女2人が既に逮捕されている。

マレーシア警察のノール・ラシド・イブラヒム副長官は会見で、北朝鮮国籍の容疑者4人が所持している旅券は通常のもので、外交官用ではないと説明。国際刑事警察機構(ICPO)と協力して捜査を行っているとした上で、4人の出国先については明らかにしなかった。

米韓当局者は北朝鮮の工作員が殺害に関与したとみている。韓国統一省の報道官は19日の会見で、「5人の容疑者が北朝鮮国籍であることから、事件の背後には北朝鮮の政権がいると考えている」と述べた。


北朝鮮国籍の容疑者4人、金正男氏殺害事件の当日に出国-マレーシア
Bloomberg 2/20(月) 7:24配信

金正恩北朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がクアラルンプールの国際空港で殺害された事件で、マレーシア警察当局は19日、事件当日に同国から出国した北朝鮮国籍の男4人を容疑者として指名手配したことを明らかにした。

記者会見したマレーシア警察のノール・ラシド・イブラヒム副長官は、金正男氏の死因はまだ特定していないとし、捜査当局は毒物・病理学検査の結果を待っていると述べた。金正男氏は女2人に顔に液体をかけられた後、目まいを訴えていたと同副長官は説明した。

新たに公表された容疑者はリ・ジヒョン(33)、ホン・ソンハク(34)、オ・ジョンギル(55)、リ・ジェナム(57)。4人が所持していたは外交官のパスポートではなく、通常のパスポートだという。同事件では、既に別の4人の容疑者が拘束されている。

原題:Malaysia Says 4 N. Korean Suspects in Kim Death Fled Country (1)(抜粋)


計画的犯行、周到さも=背後に浮かぶ北朝鮮工作機関―金正男氏暗殺事件
時事通信 2/20(月) 7:05配信

 【ソウル時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで暗殺された事件から20日で1週間。

 現地警察は19日、4人の北朝鮮国籍の容疑者を公表した。だが、いずれも事件当日に国外逃亡する手際の良さで、これまでに逮捕されたのは、利用された可能性がある容疑者のみ。周到に計画された犯行は北朝鮮工作機関によるものとの見方が強まりつつある。

 ◇数カ月前から準備
 警察発表や報道をまとめると、殺害準備は少なくとも数カ月前に始まったとされる。犯行の約3カ月前、ベトナム旅券を持ったドアン・ティ・フォン容疑者は「謎の男」(中国報)とマレーシアで知り合う。この男はフォン容疑者の信頼を得るため、ベトナムや韓国まで一緒に出掛けていた。男は1カ月ほど前にはインドネシア人のシティ・アイシャ容疑者とも知り合ったという。

 「いたずら動画の撮影に参加してほしい」。勧誘されたと話す女2人の供述は一致する。アイシャ容疑者は動画撮影の報酬を家族に送金しており、これまでに何回か撮影に協力していた可能性がある。実際、犯行前日には事件が起きた空港で、女2人らによる予行演習とみられる行動が監視カメラに収められていた。

 だが、犯行に要した時間は5秒超と周到に練られた手口の半面、容疑者は次々と逮捕された。犯行が防犯カメラが多い国際空港で行われたことや、女が派手なシャツを着ていたことから、高度に訓練された北朝鮮工作員による犯行という説は「説得力がない」(梁茂進・北韓大学院大学教授)との見方もある。

 ◇浮上した容疑者4人
 現地報道によると、防犯カメラの映像から、空港で女2人が正男氏を襲った場所から約50メートル離れたレストランで、容疑者とみられる男らが犯行の様子を見ていた。

 殺害を見届けると、すぐに男4人は出国した。インドネシア、アラブ首長国連邦(UAE)、ロシアの3都市を経由して平壌に逃げ帰ったと伝えられる。正男氏を保護していたはずの中国を避け、数日かけて帰国する慎重さで、報道が事実なら、犯行現場からタクシーに乗ってホテルに戻ったベトナム人の女たちと比べ、より主犯格に近い「外国工作員の行動」(現地メディア)に見える。

 マレーシア警察は19日、北朝鮮の組織的関与に関する質問に「私が話せることは容疑者4人は北朝鮮国籍を持っているということだけだ」と述べるにとどめた。一方、韓国政府は同日の緊急会見で、事件の背後に北朝鮮政権の存在があると強調。真相解明の焦点は、北朝鮮工作機関の関与に絞られつつある。


金正男暗殺 20年前の「金正日の甥」銃撃との共通点
NEWS ポストセブン 2/20(月) 7:00配信

 2月13日、北朝鮮の最高指導者・金正恩の異母兄である金正男がマレーシアの首都・クアラルーンプールの国際空港で殺害された。北朝鮮情勢をウォッチする公安関係者は、驚きを隠さない。

「東南アジアで北朝鮮の暗殺部隊が動いているという情報が昨年の春頃からあったが、まさか金正男を狙っていたとは……。金正男は投資顧問のビジネスをしており、ここ数年、マカオと香港やシンガポール、マレーシアなどを行き来する生活をしていた。マカオであれば中国の警備要員がついていたはず。監視から離れた隙を北朝鮮の工作員は狙ったのだろう」

 中朝関係に詳しいジャーナリストの富坂聰氏はこう言う。

「金正男の存在はもはや中国にとって利用価値があるものではなく、本気で保護すべき存在ではなかったはず。しかしだからこそ、このタイミングであえて暗殺することには中国国内でも衝撃が広がっています」

 暗殺のタイミングをめぐって情報関係者の間で話題となったのは、20年前に起きた暗殺事件と符号する点が極めて多かったことだ。北朝鮮事情に詳しいジャーナリストの李策氏が語る。

「金正日の甥で、金正男の従兄弟にあたる李韓永(=イハニョン。金正男の母である成恵琳の姉の息子)です。スイスの大学に留学後、韓国に亡命した彼は、金一族のことを書いた暴露本を出版したり、日本メディアの取材にも応じるなどした。その後、彼は韓国の友人宅前で北朝鮮の工作員2人に銃撃され、数日後に死亡した。実は李韓永が襲われた日は、金正男が殺された日からちょうど20年と2日違いの、1997年2月15日だったのです」

 この日付は偶然と片付けられない。李韓永の暗殺に関しては、事件当時から2月16日に控えた金正日の誕生日のための“贈り物”ではないか、という説が有力だった。そして金正日の誕生日は、父の威光に縋りたい金正恩にとっても最重要式典の一つである。金正男暗殺もまた、父に捧げる“贈り物”の意図があったのだろうか。

 共通点は他にもある。彼らは北朝鮮の国外におり、しかも、金一族についての秘密を暴露した後に消されている。

 李韓永は殺される前年の1996年6月、国際情報誌『SAPIO』(小学館)のインタビューに答え、国際ジャーナリスト・落合信彦氏に「(金正日は)自己中心的で主観的にしか物を言わない」などと金一族の内情を暴露した。

 金正男は、2012年1月、東京新聞・五味洋治記者によるインタビュー記録『父・金正日と私 金正男独占告白』(文藝春秋)で「この世界で、正常な思考を持っている人間なら、三代世襲に追従することはできません」と明かすなど、世襲批判を繰り返した。このことが金正恩の逆鱗に触れたことは容易に想像できる。

 韓国情報機関・国情院が「金正男暗殺は5年前から計画されていた」と報告したが、まさにその時期は“暴露本”の出版時期とぴたりと重なる。ちなみに、出版後に身の危険を感じたのか、金正男は世襲批判を「許してほしい」と周囲に漏らしていたとも伝えられている。

※週刊ポスト2017年3月3日号


北朝鮮「核開発」の協力者か? 京都大学原子炉実験所准教授と「拉致実行犯」の娘が結婚していた!
デイリー新潮 2/20(月) 6:00配信

 金正男暗殺に、新型の中距離弾道ミサイルの発射。
 北朝鮮をめぐる情勢がふたたび動き出した。彼の国は昨年、2回の核実験と19回のミサイル発射実験を行っている。これらを通じ、ミサイルに搭載する小型の核兵器製造に成功したとの観測が一部にあるが、そうでなくとも核ミサイル関連の技術が飛躍的に向上したことは確かだろう。
 こうした状況のなか、驚くべき事実が明らかになった。「新潮45」3月号に掲載された記事のタイトルは、
「京大原子炉実験所准教授は『拉致実行犯』の娘と結婚していた」
 北朝鮮の核開発協力者と目される人物の岳父が、大物工作員だというのだ。

 問題の准教授は、現在51歳。登録上は韓国籍である。
 実は昨年2月、日本国政府は、北朝鮮の核実験を受け、北朝鮮関係者22人に対して、一度北朝鮮に渡航したら日本には戻れない「再入国禁止」措置を取った。その中には5名の科学者がおり、2人がミサイルの、3人が核技術の研究者だった。当時その名前は発表されなかったが、問題の准教授はそのひとりだったのである。少なくともその時点で、彼ははっきり核技術の協力者と見なされていたということだ。

 では、その准教授はどんな人物なのか。

 神奈川県川崎市生まれで、朝鮮学校で学んだのち、

「89年、名古屋大学工学部に進み、95年、名古屋大学大学院工学部工学研究科修士課程修了。97年、京都大学大学院入学。2000年、エネルギー科学博士号を取得。産業技術総合研究所特別研究員を経て、02年京都大学原子炉実験所の助手となり、現在、准教授である」
 
 まばゆいばかりの研究歴である。専門は、原子炉物理と原子力教育。優秀な研究者である証拠に、2014年、15年と英文の論文の引用回数が最も多かったという。さらに原子力の専門家によれば、核兵器の小型化に応用できる研究もあるというのだ。

 そのエリート研究者たる彼は、1998年、ある在日韓国人女性と結婚した。そしてその父親が外事警察からマークされている重要危険人物だった。それはなんと、

「『洛東江』(ナクトンガン)という北朝鮮直属の秘密工作機関の親玉だった」
 
「洛東江」――神戸のラーメン店店員、田中実さんの拉致を実行した北朝鮮直属の工作機関である。その人物の部下だった張龍雲が「文藝春秋」1997年1月号に手記を寄せたことから、組織の実態と拉致事件とのかかわりが明るみに出た。その後、彼は「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会・兵庫」から兵庫県警に告発されるが、現在のところ逮捕はされておらず、野放しの状態になっている。

 記事では、准教授とその岳父の複数ある住居を直撃し、准教授の出生地なども取材、北朝鮮との関係を浮き彫りにしていく。ちなみに准教授と岳父の名前は、記事では実名である。
 終盤で筆者はこう書く。

「国立大学の研究費は、すべて国民の税金で賄われる。我々の税金がこともあろうに、我々の生存を脅かす独裁国家の大量破壊兵器の開発に使われているとすれば、それは悪夢以外のなにものでもない」

 再入国禁止にしようとも、情報ならさまざまな手段で伝えることができる。一刻も早く、国レベルでの対策が必要である。

デイリー新潮編集部


邪魔なら兄をも殺す国を隣に、韓国の絶望的な危機感欠如
ダイヤモンド・オンライン 2/20(月) 6:00配信

● 今の金正男氏は決して 金正恩氏の脅威ではなかった

 韓国の人々には朝鮮半島情勢に関する危機感が足りないのではないか。

 昨年の読売新聞と韓国日報の共同の世論調査では、北朝鮮の核開発が脅威である、といった人は韓国で72%、日本の84%よりも少ない。核開発を放棄させられるといった人も、35%で日本の26%よりも多い。

 北朝鮮の核問題は日本の問題よりも、韓国の問題である。それでも韓国の方が、日本よりも北朝鮮の核問題に対する危機意識が少ないのである。

 2月12日の北朝鮮のミサイル発射と、翌13日の北朝鮮の工作員による金正男(キムジョンナム)氏の暗殺を聞いて、金正恩(キムジョンウン)氏は何をしでかすか知れない人物であり、北朝鮮は恐ろしい国であると、つくづく思った。

 金正男氏殺害による朝鮮半島情勢への影響は、今のところ小さい。中国が北朝鮮からの石炭の輸入を禁止したが、これは先般発射したミサイルの技術進歩に衝撃を受けたこと、米国トランプ政権が中国の北朝鮮対応を強く批判していることが主要因で、金正男殺害が直接の要因とは思わない。

 では、なぜ金正男氏は殺害されたのか。以前は中国が、金正恩氏を代える必要性が生じた際に擁立することを想定して金正男氏を庇護している、いう噂があった。また、金正男氏には生前北朝鮮のナンバー2と言われた張成澤(チャンソンテク)氏夫妻が面倒を見ていた。したがって、当時であれば金正恩氏は金正男氏を、自分の地位を脅かしかねない人物として、その芽を断ち切らなければならないと考えても不思議ではなかったかもしれない。

 しかし、今や金正男氏には過去の面影はない。ほとんど消息も知られず、海外で逃亡生活を送り、弟に狙われているとして命乞いをしていた。政治的野心も見せないように細心の注意を払ってきたようにも見えた。そのような影響力の失われた人物、しかも異母とは言え、自分の兄を殺害するのが金正恩氏なのである。

 金正恩氏は自身の権力の邪魔になるものは徹底的に排除する。そればかりか、気に食わないことがあれば、これも徹底的に叩く。

 そんな金正恩氏から見れば、韓国は日本や米国の協力を得て発展している国である。北朝鮮の生存を脅かしかねない。機会があれば、叩かなければならない。こう考えるのが自然の流れであろう。

● 北朝鮮が核ミサイル配備すれば 韓国は甚大な圧力にさらされる

 だからこそ、北朝鮮は核ミサイルの開発、実戦配備に躍起となっているのである。昨年、36年ぶりに開いた朝鮮労働党大会で核保有宣言をしたのはこの一環である。もはや、核とミサイルの実戦配備は時間の問題と考えた方がいいだろう。

 北朝鮮の核は米国との交渉のため、北朝鮮という国を維持するための手段であるとの甘い考えは捨てた方がよい。北朝鮮は、核ミサイルを実戦配備すれば米国も韓国も北朝鮮に手出しはできないと考えるであろう。北朝鮮には失うものはない。捨て身の核兵器で韓国にありとあらゆる難癖をつけ、金を取ろうとする。金をやらなければ、韓国に核の威力を見せつけてくるであろう。朝鮮半島を北朝鮮のペースで統一しようと考えてくるかもしれない。

 韓国の人々は、北朝鮮の悲惨な生活を知識としては知っているはずである。北朝鮮からの亡命者の証言もたくさんある。しかし、そうした生活が自分たちにとって現実のものとなるなど全く考えていない。私も現時点では北朝鮮による赤化統一はあまり現実的な話だとは思わない。しかし、北朝鮮はそうは思っていない可能性もある。

 私が、駐韓大使として韓国で北朝鮮の動向を観察していた時、常に意識していたのは、韓国の人々は、政治家も行政官も学者も、「北朝鮮の状況はこうだ」との客観的見方よりも、「こうあってほしい」という希望的観測が入るので、そこを見極めることが大事であるという点だった。

 韓国人にとって北朝鮮の人々は同胞である。同胞を悪く思いたくない気持ちはわかる。しかし、金正恩氏はその同胞を痛めつけている指導者である。そこのところを忘れない方がいい。

● 朴大統領の対北朝鮮政策を 否定する次期大統領候補者

 韓国の朴槿恵大統領は、北朝鮮の4回目の核実験後の昨年2月16日、国会で演説を行い、「これまでのやり方では核開発は止められない。北はいずれ核を実戦配備するだろう。北朝鮮の実質的変化をもたらす根本的解決策が必要である。核兵器開発は北朝鮮の体制崩壊を早める」と警告し、開城公団の全面中断、THAADの配備を受け入れた。

 私は、これは正しい判断であると考える。しかし、韓国の国会は朴大統領に対する弾劾決議を可決し、憲法裁判所の判断を待つ間、大統領は職務停止中である。北朝鮮の核ミサイルの実戦配備の時期が時々刻々と迫っている時に、である。

 韓国の国民が崔順実(チェスンシル)容疑者の事件が発覚してから、朴大統領に対する不信感を強め、いかに努力しても報われない社会、それを変えると公約して大統領になりながら、財閥と密着し、密室政治を行い、自分たちの生活は一向に改善してくれない大統領に対し、怒りに任せて退陣を求めた背景については前回の寄稿(「韓国人に生まれなくて良かった」元駐韓大使が心底思う理由)で明らかにした。

 しかし、国民の気持ちは気持ちとして、国の安全保障の観点、国益の観点から国政を担うのが責任ある政治家の責務といえる。朴大統領にいかに不満があっても、国の安全保障のためには、国民を説得しなければならない。

 にもかかわらず、このような政治家は皆無であり、次の大統領を目指す者は“アンチ朴一辺倒”である。

 韓国の大手メディアも「政治家は世論に流され、自らリーダーシップを発揮することが少ない。政治的な抗争を激化させることはしても、これをまとめ、調停することは少ない。世論に迎合することは言ってもこれに反論することはしない」と嘆いている。その通りだ。

● もはや北朝鮮の強硬姿勢は 瀬戸際外交の範疇ではない

 それ以上に、そもそも北朝鮮に対し、誤った認識を持つ政治指導者が韓国にはいる。同じ民族であるから韓国が手を差し伸べれば、北朝鮮はこれに応えてくれるだろうという幻想を抱いているようだ。

 故金大中(キムデジュン)元大統領の“太陽政策”がそれだ。日米韓という周辺諸国が北朝鮮に対し強硬な姿勢をとればますます殻に閉じこもるとして、イソップ物語の「北風と太陽」の寓話のように暖かく太陽で照らし、まずは殻から引き出すことが重要であると信じ、北朝鮮に対し宥和的な政策をとった。

 金正恩氏の父、金正日(キムジョンイル)氏と初の南北首脳会談を行い、現代グループの金剛山観光事業を認可、さらには同グループを通じ、5億ドルほどが北朝鮮に渡ったと言われている。しかし、この金は北朝鮮の住民の食糧とはならず、核ミサイル開発に使われたに違いない。

 現在の金正恩氏は父正日氏以上に、感情が激しく、何をするかわからない人物である。金正日氏時代には、北朝鮮は“瀬戸際外交”(強硬な態度で脅し、自分たちの欲しいものが手に入ると対決色を薄める外交)であるといわれた。

 これがオバマ政権の“戦略的忍耐政策”(北朝鮮の態度が変わることを待つ政策)になったのであろう。

 ところが結果的に、金正恩体制は核保有宣言を行い、昨年は2度の核実験と20回以上のミサイル発射を繰り返したのである。これはもはや瀬戸際外交ではない。北朝鮮の強硬姿勢に、より危機感を感じなければならない。

 現在、次期韓国大統領候補として世論調査で首位を走っている「共に民主党」の文在寅(ムンジェイン)氏は、自らが大統領になれば、「開城工業団地と金剛山観光を直ちに再開する」と明言している。また、同氏は米国の最新鋭地上配備型迎撃ミサイルTHAADの在韓米軍への配備についても「次の政権で検討すべきだ」と訴えているが、これは事実上撤回するという意味でもある。

 こうした状況に、「朝鮮日報」は社説で、「韓国の大統領候補者たち、それでも『親北」を続けますか?』として危機感を募らせている。

 親北系の政治家は韓国が北朝鮮に対し敵対的な態度をとらなければ、北朝鮮も今のような挑発的な態度は取らない、朴大統領の強硬姿勢が北朝鮮の挑発的行動に火をつけた、と言うであろう。

● 韓国が置かれている状況を考えれば 朴大統領の弾劾を急ぐ時ではない

 しかし、繰り返すが、自分の統治に邪魔になるものはことごとく排除するのが北朝鮮の最高指導者であり、自分の兄である金正男氏さえ無慈悲に殺害したのである。韓国の繁栄は、北朝鮮にとって絶大な脅威であり、それを許すはずがない。金大中氏の北朝鮮融和外交の間も北朝鮮は核ミサイル開発を続けてきたではないか。その反省はどこに行ったのか。

 北朝鮮が13日に発射したミサイルは移動式で、しかも固形燃料を使用しており、発射後再点火するなど技術的進歩が顕著であった。発射の兆候を事前に察知するのが非常に難しくなったと言われている。発射角度も飛行距離を抑えるためほぼ垂直に打ち上げられており、従来型の迎撃ミサイルでは落とせないとの専門家の見方である。

 現在の、北朝鮮の核開発をやめさせる、少なくとも遅らせるための手段は現在のところ制裁の強化しかない。具体的には北朝鮮にとってドル箱である石炭の対中国輸出を抑えていくことが不可欠なのだが、そのような時に開城工団再開、THAAD配備中止を訴える大統領候補は、韓国をどの方向に導こうとしているのであろうか。

 韓国では、野党系の政治家を中心に朴大統領の弾劾に早期決着をつけ、大統領選挙を行うべきとしている。しかし、金正男氏の殺害、ミサイル技術の飛躍的向上という現実に直面し、韓国の安全保障をどうするか考える方が先決ではないか。

 極端にいえば、朴大統領の弾劾を急ぐときではない。それほどの緊急事態だ。国の安全を守る、それは政治家の国民に対する責務である。今の韓国の政治家はその責任を果たしているのであろうか。

 韓国の国民の生活に対する不満は理解できる。私も韓国に生まれていたならば、過酷な競争に押しつぶされていたかもしれない。しかし、国の安全はそれ以上の問題である。

 北朝鮮の住民は不満さえ持つことを許されていないのである。韓国の国民にも是非冷静に現在韓国が置かれている状況を考えてほしい。

 今の韓国が非常に心配である。

 (元駐韓大使 武藤正敏)


正男氏の息子ハンソル氏、暗殺警戒し留学断念=中国警告、厳戒のマカオへ戻る―英紙
時事通信 2/20(月) 5:32配信

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏暗殺に絡み、英紙メール・オン・サンデー(電子版)は19日、正男氏の息子ハンソル氏(21)が事件前、中国当局に北朝鮮工作員による暗殺の危険性を警告され、昨年9月からの英オックスフォード大学大学院への進学が一度は決まりながら、諦めていたと伝えた。

当局の「沈黙」を異例の批判=金正男氏殺害の対応で論評-中国国営紙

 中国筋は同紙に対し「中国が不機嫌になるのは困るから正恩はあえて中国で暗殺はしない。しかし、英国は危険だ」と述べた。

 ハンソル氏は2013年、ボスニア・ヘルツェゴビナのインターナショナルスクールを卒業。フランス屈指のエリート校、パリ政治学院に合格し、パリ郊外で3年間、政治学を学んだようだ。メール紙によると、恋人ソニアさんと共に、昨年9月からオックスフォードに進学するはずだった。

 しかし、ちょうど合格通知と同じころ、中国の治安当局から、正男氏とハンソル氏の暗殺を、正恩氏が企てている恐れがあると知らされた。中国やマカオを離れれば北朝鮮が暗殺団を送り込んでくると父子に警告したという。

 英国留学を断念したハンソル氏は18日時点で、母親や妹(18)と一緒にマカオの厳戒下の集合住宅で暮らしている。近隣住民は、正男氏暗殺の少なくとも3カ月前から、武装警官が警備を強化していたと証言した。


金正男氏殺害 わずか2秒の犯行 金正男氏の顔を両手で覆うように飛びかかり…フジテレビ系番組が事件時の映像報じる
産経新聞 2/19(日) 22:47配信

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で、フジテレビ系の番組「Mr.サンデー」は19日夜、マレーシアのクアラルンプール国際空港で金正男氏が実行犯とされる女2人に殺害される前後の映像を報じた。

 同番組が報じた映像では、金正男氏はいったん立ち止まり、行き先を記した掲示板を見上げた後、国際線出発ロビーのカウンターに並んだ。

 そこに、インドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者(25)が前に回り込み何か話しかける仕草をした。その直後に背後から近づいたドアン・ティ・フォン容疑者(28)が両手で金正男氏の顔を覆うように、何かをなすりつけた。この間、わずか2秒。ドアン・ティ・フォン容疑者はエスカレーターで下の階に素早く逃げる様子が映っていた。

 一方、金正男氏は空港係員に何か話しかけ、しっかりした足取りで下の階にあるクリニックに職員と向かった。クリニックに入り、奥に向かう姿では少しふらついているように見えた。関係者の話では、その後、いすに倒れ込み、病院に搬送中に死亡が確認された。空港職員には「何か液体をかけられた。痛い」と訴えていたことが関係者の証言で分かっている。ドアン・ティ・フォン容疑者は当初、左手に手袋をしていたが、供述では女子トイレにいったん入り、手袋を取って、手を洗ったという。


工作機関の組織的犯行の疑い強まる…正男氏殺害
読売新聞 2/19(日) 22:44配信

 【クアラルンプール=池田慶太】マレーシアのクアラルンプール国際空港で起きた金正男(キムジョンナム)氏殺害事件は、男の容疑者全員が北朝鮮国籍と特定されたことで工作機関による組織的な犯行の疑いがさらに強まった。

 18日に逮捕されたリ・ジョンチョル容疑者(46)についてマレーシア紙「中国報」(電子版)は19日、同国内の北朝鮮大使館員に接触したことがあるほか、薬物や毒物に精通している専門家と報じた。ほかに容疑者と断定された北朝鮮国籍の4人は、中東経由で北朝鮮に逃げ帰ったという。

 リ容疑者の勤務先とされる漢方薬輸入販売会社「トンボ・エンタープライズ」は、クアラルンプール市内のオフィスビルに入っている。店内には「がん治療を補完する薬」としてハーブを材料にした商品の広告が掲げられていたほか、日本語や中国語で書かれた商品のパンフレットが置かれていた。

 中国報によると、リ容疑者は、薬剤や製薬の専門家で、毒物の知識も豊富だった。リ容疑者は合法的に同店での労働許可証を取得していた。警察当局は、リ容疑者が数年間に接触した人物や通話記録、出入国の記録、家庭状況などを調べているが、自宅や職場から事件に直接つながる証拠は見つかっていないという。


金正男氏殺害 逮捕の女容疑者、日本でも「いたずらビデオ」撮影か
産経新聞 2/19(日) 20:56配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で、オーストラリアのABC放送(電子版)は18日、「いたずらビデオの出演を依頼されていた」などと供述しているインドネシア人のシティ・アイシャ容疑者(25)が日本に過去に渡航し、同様の撮影をしていたとする家族の話を伝えた。

 同容疑者の姉、マラさんは「例えば、唐辛子を誰かの手に塗る。そんないたずらを日本のテレビ局のためにやっていた」と同放送に証言したという。また、同容疑者の母親は、「誰かに頼まれ、マレーシアで誰かにいたずらするテレビ番組に参加した。私は指示に従っただけだ」と容疑者が電話で話したと訴えている。

 北朝鮮の工作員らが、日本もからめてテレビ番組を装い、シティ容疑者を犯行に引き込んだ可能性がある。


<金正男氏殺害>「逮捕の男、毒物の知識」地元紙報道
毎日新聞 2/19(日) 20:42配信

 【クアラルンプール西脇真一】金正男氏殺害事件は20日で発生から1週間。現場から逃走した北朝鮮籍の男の中で、唯一逮捕されたリ・ジョンチョル容疑者(46)の暮らしぶりが明らかになってきた。クアラルンプールで会社のIT部門に勤め、家族4人仲むつまじく暮らす--。そんな容疑者の表と裏の顔が浮き彫りになりつつある。

 19日の警察の記者会見によると、リ容疑者は1970年5月生まれ。移民局が外国人労働者に発給する身分証明書を持ち、クアラルンプール市内の会社で働いていた。職場は工場だったようだ。

 華字紙「中国報」などによると、インドで医学や化学を学んだ後にマレーシアに来た。同紙は「毒物の知識もあった」と報じた。現場では、逃走のための運転や見張り役だったとしている。

 この日は日曜で会社に人は不在。がん関連の薬などを扱う会社らしく「がんの無料相談受け付け中」という案内板がかかっていた。

 リ容疑者は、高級車が出入りする市内の高級アパートに40代の妻と10代の子供2人と暮らしていた。地元紙によると約1年半前、引っ越してきたといい、近所の人に笑顔であいさつするなど親しみやすかったという。よく近くのカフェで家族と昼食を食べていた。逮捕された時、リ容疑者の子供は泣いていたという。

 この自宅を警察が急襲したのは、17日午後9時ごろ。多数の制服、私服の警察官が周囲を固め、押収品とともにリ容疑者が警察車両に乗せられたときは、既に深夜になっていたという。


<金正男氏殺害>マレーシア警察、慎重姿勢 初の記者会見
毎日新聞 2/19(日) 20:38配信

 【クアラルンプール平野光芳】金正男氏の殺害事件でマレーシア警察が19日開いた、事件後初めての記者会見。捜査結果が国際関係に与える影響の大きさを考慮してか、事件の核心に関する情報はほとんど公表せず、慎重な姿勢が目立った。

 「死亡した人のパスポートの名義がキム・チョルだったとしか言えない」

 会見に臨んだ警察幹部は、報道陣が「遺体は金正男氏でいいのか」と確認を求めると、こうはぐらかした。親族からのサンプル提供が必要な科学的鑑定が終わっていないことなどが理由で、事件で使われたとみられる毒物についても「調査中」と、明らかにしなかった。

 金正男氏の遺体はクアラルンプールの病院に安置されて、死因の調査が続いている。北朝鮮大使館が遺体の即時の受け渡しを求めてマレーシア政府に抗議している一方、マカオにいる親族も中国政府を通じて遺体を引き取る意向を示しているとの情報がある。ただ会見では「家族はまだ警察に名乗り出ていない」と説明し、2週間申し出を待つ意向を示した。

 また容疑者8人のうち5人が北朝鮮国籍と判明しているため、記者からは「北朝鮮政府が関与しているのではないか」との質問がたびたび出たが、「まず事実と証拠を集めている」と言及を避けた。


4人の北朝鮮籍容疑者
時事通信 2/19(日) 20:26配信

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19日、マレーシア警察が金正男氏暗殺事件で公表した(左から)リ・ジヒョン、オ・ジョンギル、ホン・ソンハク、リ・ジェナム各容疑者。


<金正男氏殺害>新たに北朝鮮籍4人手配 マレーシア警察
毎日新聞 2/19(日) 20:07配信

 【クアラルンプール西脇真一、平野光芳】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)がマレーシア・クアラルンプール国際空港で殺害された事件で、マレーシア警察は19日、事件発生から初めて記者会見を開き、これまでに逮捕した4人のほかに、北朝鮮国籍の男4人を容疑者として発表、指名手配した。事件に関与した疑いがある8容疑者のうち5容疑者が北朝鮮国籍となり、北朝鮮による組織的な犯行だった可能性が強まった。

 新たに発表されたのは、リ・ジヒョン(33)▽ホン・ソンハク(34)▽オ・ジョンギル(55)▽リ・ジェナム(57)--の4容疑者で、1月31日から2月7日の間にマレーシアに入国した。

 韓国統一省はマレーシア側の会見を受け「事件の背後には北朝鮮政権がいるとみている」とコメントした。

 会見したマレーシア警察副長官によると、4人は事件のあった13日にマレーシアを出国したという。正男氏の死因については、調査中で現段階では不明とした。また、容疑者4人の出国先についても明かさなかった。

 シンガポールのメディアは警察関係者の話として、4容疑者が事件発生から4日後の17日、北朝鮮に戻ったと報じた。

 警察はこれまでに、実行役として、インドネシア人とベトナム人の女2人を逮捕し、インドネシア人の友人であるマレーシア人の男を逮捕した。さらに、17日に北朝鮮国籍の男、リ・ジョンチョル容疑者(46)を逮捕している。また、ほかに重要参考人が3人おり、うち1人は北朝鮮国籍の男だという。

 マレーシア・メディアの報道によると、逮捕されたインドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者(25)は「悪ふざけの映像を撮影するために雇われた」と警察に供述。また、容疑者の義理の姉は毎日新聞の取材に、容疑者が「日本のテレビに雇われ、マレーシアでいたずらをする番組の制作に携わっていると話していた」と明かしており、北朝鮮側が番組制作を装い、女を実行役に仕立てた可能性もある。


金正男氏殺害 北朝鮮籍の男4人を指名手配、事件当日に出国 マレーシア警察会見 韓国「背後に北朝鮮政権」
産経新聞 2/19(日) 20:04配信

 【シンガポール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で、マレーシア警察は19日、事件後初めて記者会見し、逮捕済みの実行犯の女らのほかに、逃走中の男を特定したとして、北朝鮮国籍の容疑者4人の氏名などを公表した。一方、韓国統一省の報道官は同日、「容疑者が北朝鮮籍であることを考えると、金正男氏殺害の背後に北朝鮮政権がいる」との見方を示した。

 4人は、リ・ジヒョン(33)(マレーシア入国2月4日)▽ホン・ソンハク(34)(同1月31日)▽オ・ジョンギル(55)(同2月7日)▽リ・ジェナム(57)(同2月1日)。いずれも事件当日の13日、マレーシアを出国したという。警察が指名手配し、行方を追っている。

 警察は事件捜査の重要人物として別に3人の男が存在するとして、防犯カメラなどでとらえた顔写真などを公表。うち2人は北朝鮮国籍で身元が特定されている。もう1人は人定捜査を進めているとして、情報提供を呼びかけた。

 会見したマレーシア警察の副長官は、容疑者らの関係などについては「捜査中」とした。また、死因については毒物によるものとの見方を示したが、種類は確認を進めていると述べた。

 同事件では、事件に関与したとして首都クアラルンプールに居住していた北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者(46)をすでに逮捕している。リ容疑者について地元メディアは、北朝鮮の工作組織に所属していたことがある可能性を報じている。

 捜査関係者は、出国した容疑者4人の逃亡先が平壌であるとの見方を示した。また、逃走ルートについては、クアラルンプール~ジャカルタ~ドバイ~ウラジオストク~平壌で、飛行機の乗り継ぎを続けて本国に戻っていたとみられているとの情報もある。

 警察は4人が外交官旅券ではなく、一般旅券を所持していたとしたが、北朝鮮政府との関与には言及を避けた。


金正男氏殺害、北朝鮮国籍4人を捜査 マレーシア警察
AFP=時事 2/19(日) 19:34配信

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金正男氏殺害事件で、マレーシア警察が行方を追う北朝鮮籍のリ・ジヒョン容疑者のコンボ写真、マレーシア警察公開(2017年2月19日公開)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】(写真追加)マレーシア警察は19日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏が殺害された事件で、事件当日にマレーシアを出国した北朝鮮国籍の男4人の行方を追っていると発表した。

 マレーシア警察幹部のヌール・ラシド・イブラヒム(Noor Rashid Ibrahim)氏は記者会見で、4人について33~57歳だと説明した。この他にも、事件に関連して北朝鮮国籍の3人の行方を追っているという。

 一方、韓国政府は同日、マレーシア当局のこれまでの捜査から、正男氏殺害に北朝鮮政府が関与しているとの見解を明らかにした。韓国統一省の鄭俊熙(チョン・ジュンヒ、Jeong Joon-Hee)報道官は記者会見で「5人の容疑者が北朝鮮国籍であることなどから、われわれは事件の背後に北朝鮮政府の存在があるとみている」と述べた。

 正男氏殺害をめぐっては、これまでにクアラルンプール(Kuala Lumpur)に住むIT技術者で北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル(Ri Jong Chol)容疑者(46)と、ベトナムの旅券を所持していた女、インドネシア人の女、マレーシア人の男の計4人が逮捕されている。【翻訳編集】 AFPBB News


金正男氏殺害、強まる「ドッキリ偽装」 「日本のテレビ番組」利用されるワケ
J-CASTニュース 2/19(日) 18:37配信

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シティ・アイシャ容疑者と見られるフェイスブックに、2016年12月投稿された写真

 日本のドッキリ番組だと言われて――。金正男氏殺害の「実行犯」とされるインドネシア人女性が、そんな供述をしていると国内外のメディアが報じている。

 インドネシアでは日本のテレビ番組なども放送されており、「オリジナリティがある」など人気がある。こうした背景が、今回の事件にも影響している可能性がある。

■「番組プロデューサー」名乗って実行犯雇うとの報道

 海外メディアなどによれば、逮捕されたインドネシア人女性、シティ・アイシャ容疑者(25)はマレーシア警察の取り調べに対し、テレビの「ドッキリ番組」だと言われて犯行に参加したとし、過去にも何度か、同じような「いたずら」を行ったことがある、などと供述している。

 さらに日本テレビなどは19日、親族の話として、アイシャ容疑者を雇っていたのが、「日本のテレビ番組のプロデューサー」を名乗る人物だったと相次いで報じた。

 今回の犯行については当初、北朝鮮の熟練の暗殺者によるもの、という見方が強く、日本では「容疑者2人はすでに死亡した」などといった情報も流れた。しかし実際には、アイシャ容疑者は16日に逮捕されるまで、そのまま現場近くのホテルに滞在するなど、「らしくない」行動が目立つ。

 アイシャ容疑者のものとされるフェイスブックも、大半は他愛ない自撮り写真ばかりだ。大韓航空爆破事件で知られる金賢姫氏も、犯人が「工作員」とは思えない、との見方を18日付の毎日新聞朝刊に示している。

日本のドッキリ番組が370万回再生
 YouTubeで「prank(ドッキリ)」などのキーワードで検索すると、多くの動画がヒットする。大半は罪のないものばかりだが、中には、個人の作品で、イスラム教徒風の格好をした人物が「爆弾だ!」と言いながらカバンを投げつけるなど、「シャレにならない」ものも少なくなく、それがまた人気だ。

 こうした動画のなかで、日本のテレビで放映されたドッキリ動画はかなりの人気を誇る。たとえば「うわっ!ダマされた大賞」(日本テレビ系)の「エレベーターの足元が急に開き、そのまま滑り台に落下する」という映像などは、370万回も再生、コメント欄には、

  「日本のドッキリはいつも最高だ」
  「日本は本当にイカれてるな(笑)」
  「超笑える、日本のドッキリ大好きだ」

 といった声が並ぶ。ほかにも、数百万回クラスの再生数を誇る「日本産ドッキリ」は数多い。

テリー伊藤「僕は当たってる気がする」
 インドネシアでは近年、日本文化の人気が高まっている。1990年代から放映されている「ドラえもん」などに加え、最近ではスカパーJSATグループが、「WAKUWAKU JAPAN」として日本番組専門チャンネルを2014年から展開、日本の番組は「コンセプトが本当に独創的で、オリジナリティがある」などと好評だという。

 馴染みのある「日本のテレビ」という言葉が、アイシャ容疑者の警戒心を緩めた可能性がある。

 「天才!たけしの元気が出るテレビ」の「早朝バズーカ」など、自らもドッキリ番組を多数手がけ、かつ北朝鮮にも詳しいテリー伊藤さん(67)も、金氏殺害の実行犯が「ドッキリだと思っていた」説に賛同している。2月19日放送の「サンデージャポン」(TBS系)で、

  「イタズラ動画で、っていうのは僕は当たってる気がする。こんなこと、世界中のだれも想像つかなかった。(中略)こんなバカバカしいやり方で、人を殺しちゃってるんだっていう......」

 と、私見を披露している。


北朝鮮籍の4容疑者、身元特定…事件当日に出国
読売新聞 2/19(日) 17:31配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎】マレーシアのクアラルンプール国際空港で13日、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、マレーシア警察は19日、事件後初の記者会見を開き、殺害に関与した容疑者として、北朝鮮国籍の男4人の身元を新たに特定したと明らかにした。

 いずれも事件当日にマレーシアを出国しており、北朝鮮軍の対外工作機関・偵察総局による犯行の可能性が一層強まっている。

 事件では、実行犯の女2人組としてベトナム旅券を持つドアン・ティ・フオン(28)、インドネシア人のシティ・アイシャー(25)の両容疑者のほか、北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者(46)が逮捕済み。

 マレーシア警察のヌール・ラシード・イブラヒム副長官は、記者から事件と北朝鮮政府との関係を問われても言及しなかった。


北朝鮮籍男4人手配=正男氏暗殺容疑、事件当日に出国―マレーシア警察が初会見
時事通信 2/19(日) 16:56配信

 【ソウル、クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が暗殺された事件に関し、マレーシア警察は19日、初めて記者会見し、北朝鮮国籍の男4人を容疑者として指名手配したと明らかにした。

 4人は事件当日の13日、マレーシアを出国しており、中国語紙「中国報」(電子版)は19日、4人が既に北朝鮮に戻ったと報じた。警察当局は国際刑事警察機構(ICPO)などに協力を求め、事件解明に全力を挙げる考えだ。正男氏の死因については「調査中」としている。

 17日に逮捕されているリ・ジョンチョル容疑者(46)を含め、北朝鮮籍の容疑者は5人になった。これを受けて韓国統一省報道官は19日、「容疑者5人が北朝鮮籍であることを考えると、金正男氏殺害の背後に北朝鮮政権がいるとみている」と表明した。

 新たに公表された容疑者はリ・ジヒョン(33)、ホン・ソンハク(34)、オ・ジョンギル(55)、リ・ジェナム(57)の4人。4人を特定した根拠は明らかにされなかったが、地元メディアによれば、空港の監視カメラなどを基に捜査したとみられる。

 4容疑者は1月31日~2月7日の間にマレーシアに入国し、事件当日の13日に全員出国した。記者会見したマレーシア警察のノア・ラシド・イブラヒム副長官は4人の渡航先について「言えない」と伏せた。いずれも外交官のパスポートではなく、通常のパスポートを所持していた。

 中国報によれば、4人は犯行直後に出国。インドネシア中部スラバヤ、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ、ロシア極東ウラジオストクを経由し、周到に4日もかけて平壌に戻った。

 警察当局はまた、監視カメラに映るなどしていた北朝鮮国籍のリ・ジユ氏(30)と身元不明の男2人の計3人の行方も追っている。

 北朝鮮が即時引き渡しを要求している金氏の遺体については、近親者のDNAサンプルによる確認作業を行う必要があると指摘した。死因は不明で、毒物検査の結果を待っていると述べた。

 また、実行犯として逮捕されたベトナム旅券を持った女とインドネシア人の女は、「いたずら動画」の撮影だと言われ、暗殺を企てた組織に利用されたとの現地紙報道については「捜査中でコメントできない」と述べるにとどめた。

 一方、逮捕されているリ容疑者は、抗がん剤などを取り扱う企業のIT部門に所属していた。中国報などによると、化学分野の専門家で、毒物などについても深い知識があるとみられるという。「東方日報」(電子版)は、犯行集団の連絡役を務め、他のメンバーに現地情報を提供、宿を手配していたが、最終的に4人を逃がすため犠牲にされた可能性があると伝えた。

 リ容疑者は、北朝鮮の大学を2000年に卒業、インドで医薬研究に従事した後、平壌に戻り、家族と共にマレーシアに移り住んだ。


金正男氏をめぐる謎 政権転覆という呪縛
ウォール・ストリート・ジャーナル 2/19(日) 10:48配信

 約15秒間の出来事だった。2月13日、マレーシアのクアラルンプール国際空港で2人の女が北朝鮮の独裁者の異母兄である金正男(キム・ジョンナム)氏に近づき、一方が濡れた布を同氏の顔に押し当てた。空港の監視カメラ映像には、「LOL(爆笑)」と書かれたTシャツを着た暗殺者とされる女たちの1人が映っていた。

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の関与を示唆する証拠はなく、マレーシア当局による捜査は継続されている。45歳だった正男氏が北朝鮮に戻るという野心を抱いていた、あるいは現政権が転覆するように仕向けていたという兆候はまったくなかった。

 それでも北朝鮮のプロパガンダは同国の正当な支配者は金一族だけだと強調している。そうしたこともあり、部外者たちの多くは、異母弟の独裁政権が崩壊した場合、自由と民主主義を掲げる北朝鮮への移行を主導する人物として正男氏を担ぐことが可能だと考えていた。正男氏がこの呪縛から解き放たれることはなかった。

 韓国当局の見積もりによると、金正恩氏は2011年末に権力の座に就いて以降、100人以上の政府高官を粛清し、自分の叔父の処刑も命じてきたという。ある韓国の議員は15日、その暗殺の背景には北朝鮮の存在があると述べた。

 在マレーシア北朝鮮大使は17日、韓国が世論をねじ曲げ、その事件を政治的に利用しようとしていると主張した。カン・チョル大使は「われわれは北朝鮮のイメージを汚そうとする敵対勢力の動きに対して強い姿勢で対応するだろう」と述べた。

 正男氏の死を取り巻く謎は、その私生活を詳しく調べても深まるばかりである。明白な政治的野心をほとんど抱かず、ポルトガル産ワインからフェラガモのローファー、アジア諸国のナイトクラブまで、さまざまな贅沢を楽しんでいた。同氏は背中に龍の入れ墨も彫っていた。

 正男氏を知る人々によると、同氏はとても聡明で、世界情勢について語るのが好きだったという。5カ国語を話した正男氏は、若い頃に学生生活を送っていた欧州で相次ぐテロ事件についても心配していた。1カ月前にパリで会ったという友人は、正男氏が独裁者の息子や孫であることを気まずく思っているようだったと振り返った。

 ある友人は正男氏について「聡明で独自の考えを持っており、自分の自由を大切にしていた」と語った。その友人によると、正男氏は「北朝鮮の人々を気の毒に思う」と言ったことがあり、南北統一に向けて努力したいと考えていたという。

 マレーシア警察はその暗殺に関与したとされる4人を逮捕した。インドネシアの旅券を所持していた女とその恋人の男、ベトナムの旅券を所持していた女、北朝鮮の旅券を所持していた男である。AP通信が報じたところによると、インドネシアの国家警察長官は17日、インドネシア人の女について、コメディ番組のいたずらに参加していると思い込まされていたと説明したという。

 北朝鮮を支配する一族における正男氏の立場は1971年に生まれたときから複雑だった。故金正日総書記と愛人の女優とのあいだにできた子供だった正男氏は、金一族の邸宅から離れた場所で育てられた。というのも、一部の歴史家によると、正男氏の祖父で北朝鮮の建国の父である金日成国家主席が正日氏の不倫を認めなかったからだという。それでも正男氏は保守的な家父長制度の第1子なので、部外者たちは同氏が最終的に後継者になると考えていた。

 ある友人によると、平壌に住む異母弟とは別の家庭で育った正男氏は正恩氏と会ったことがなく、外国での韓国人たちと交流がうかがえる「現代的な韓国人アクセント」で話していたという。また金正日総書記のことを「プライベートでは優しく、公の場では冷たい」父親と考えていたらしい。

 モスクワやジュネーブで学生生活を送っていた1980年代にコンピューターに興味を持った正男氏は北朝鮮に帰国後、いくつかのハイテク関連プロジェクトを任された。正男氏はその仕事でアジア諸国をめぐることになった。

 2001年の日本への出張では、ドミニカ共和国の偽造パスポートで入国しようとして捕まり、中国へ強制送還されてしまった。

 その後、正男氏が北朝鮮で暮らすことはなかった。同氏は父親と良好な関係を維持し、定期的に電話で話し、まれに平壌で会うこともあるということを日本人記者に明かしていた。同氏には中国との経済関係を築くという役割が与えられていたかもしれないと指摘する北朝鮮担当アナリストたちもいる。

 近年はあまり目立たずに快適な生活が送れる中国の特別行政区マカオに住んでいたが、それでもときにはジャーナリストたちに追われた。正男氏はある日本人記者に、マカオでは当局に監視されているので、かえって自由と安全を感じていると吐露していた。

 正男氏が住んでいたマカオの高級アパートの住人の1人は17日、同氏が若くてきれいな女性と腕を組んで歩いているのを見ることがあったと証言した。同氏は結婚していたが、地元の記者たちは北朝鮮の国営航空会社で働く愛人がいると報じていた。同氏には成人した息子と娘がおり、日曜日にはカトリック教会のミサやボーイスカウトのミーティングに参加していた。マカオの雑誌の編集者、リカルド・ピント氏によると、正男氏にはホテルやアパートなど、複数の住居があったという。その内の少なくとも1つは記者たちにバレた後に引き払っていたとその編集者は述べた。


逮捕の男、マレーシア発行の労働者身分証を所持
読売新聞 2/19(日) 10:11配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎】マレーシアのクアラルンプール国際空港で北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、マレーシア警察は18日、殺害に関与した疑いで北朝鮮籍のリ・ジョンチョル容疑者(46)を逮捕したと発表した。

 北朝鮮国籍の逮捕者は初めてで、韓国政府は北朝鮮軍の対外工作機関・偵察総局による犯行との見方を強めている。マレーシア警察は19日午後、事件後初の記者会見を開く予定。死因、毒物の特定、遺体引き渡しの方針に言及するかどうか注目される。

 発表などによるとリ容疑者は17日午後9時50分頃、クアラルンプール郊外の自宅とみられるマンションで、警察当局に身柄を拘束された。リ容疑者はマレーシア政府が移民労働者に対して発行する身分証を所持していた。ただ、韓国の聯合ニュースは18日「労働者の身分で情報収集などのスパイ活動をしていたのではないか」との見方を報じた。


偵察総局拠点のマレーシア…逮捕の男、工作員か
読売新聞 2/19(日) 9:15配信

 【クアラルンプール=池田慶太、ソウル=宮崎健雄】クアラルンプール国際空港で北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシア警察が17日に逮捕した北朝鮮籍のリ・ジョンチョル容疑者(46)について韓国政府関係者は18日、「北朝鮮軍の対外工作機関・偵察総局に所属している可能性が高い」との見方を本紙に語った。

 マレーシアが偵察総局の重要活動拠点となっているためだ。

 リ容疑者が住んでいたとされる高層マンションはクアラルンプールから約10キロ・メートル南の庶民的な飲食店街が広がる一角にあった。

 18日、「大勢の警察官が押しかけ、マンションを取り囲んだ」と住民のリム・フイレオンさん(66)は語った。現地紙・東方日報(電子版)は、リ容疑者は妻と息子、娘の4人で暮らしていたと伝えた。


中国、北の石炭輸入停止 制裁履行をアピール
産経新聞 2/19(日) 7:55配信

 【北京=西見由章】中国商務省は18日、北朝鮮産の石炭の輸入を19日から年末まで、一時的に停止すると発表した。

 昨年9月の北朝鮮による核実験を受けて国連安全保障理事会が採択した制裁決議を履行するための措置としている。

 核・ミサイル開発を進める北朝鮮に対し、トランプ米政権がより強硬な措置を取るとの見方が強まる中、中国としては制裁決議を着実に実行する姿勢をアピールし、米側に対話路線への復帰を求める狙いがありそうだ。

 北朝鮮の金正男氏殺害事件が中国の判断に影響した可能性もある。

 中国外務省によると、王毅外相は17日、ミュンヘン安全保障会議で、安保理決議を厳格に履行する意思を強調する一方、6カ国協議再開に向け、「最も直接的な当事国」である米朝の政治決断を求めた。同日のティラーソン米国務長官との初会談でも、北朝鮮問題について「深い意見交換」(中国外務省)を行っており、今回の措置につながったもようだ。

 北朝鮮の石炭輸出に上限を設けた制裁決議を受け、中国は昨年12月末まで輸入を一時停止した。制裁は今年以降、石炭輸出に年約4億ドル、年750万トンの上限を設けている。


正男氏暗殺 北朝鮮籍の男逮捕 3カ月前から実行犯勧誘か
産経新聞 2/19(日) 7:55配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】マレーシアで北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で、マレーシア警察は18日、殺害に関与した容疑で北朝鮮国籍の男、リ・ジョンチョル容疑者(46)を17日夜に逮捕したと発表した。マレーシア政府が発行する外国人労働者向けの身分証から身元を特定した。

 マレーシア紙「中国報」(電子版)は、リ容疑者は「特別な身分」にあり、マレーシアにある特定の大使館と連絡を取っていたと報じた。さらに、殺害現場にいた男4人のうちの1人だが、「主犯格ではない」との見方も示した。他の男3人はすでに国外に逃亡している可能性があるとした。

 また、同紙などによると、犯行グループは事件の3カ月前から実行犯を勧誘。リ容疑者は実行犯の女2人のうちの1人とされるシティ・アイシャ容疑者(25)の出身国インドネシアに何度も入国していたという。

 北朝鮮の康哲(カンチョル)駐マレーシア大使は17日夜、正男氏の遺体が安置されている病院施設前で声明を発表、「一方的に行われた解剖結果は断固として受け入れない」などと非難し、速やかな遺体の引き渡しを求めた。事件をめぐる北朝鮮当局者の公式発言は初めて。声明で死亡したのは外交旅券を持つ北朝鮮国民だとしたものの、正男氏とは認めなかった。マレーシア警察は正男氏の家族からDNAサンプルを得られない限り遺体は引き渡せないと主張。両国関係が悪化しつつある。

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