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2017年2月13日 (月)

777・787・A350等、航空機一般の話題・46

引き続き、ボーイング777、787、エアバスA350等、航空機一般の話題に関するニュース記事を伝達します。

なお、個別の機種についての特記すべき話題、および重大な航空機事故航空機を標的とするテロ等の発生については、これまでと同様、そのつど項を改めて伝達します。

リンク:ボーイング:初の欧州製造拠点を英国に設立へ-社内の部品製造強化 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ルフトハンザの成田運休、NAA夏目社長「事実上の撤退、残念」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:東レ新工場、本格稼働 能美市、旅客機向け素材生産 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「ボーイング787-10」ロールアウト 伸びやかな機体を披露 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:カンタス航空、成田へ767F貨物便 24日にチャーター便着 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ANA、羽田-クアラルンプールに787-9 7月末から、プレエコ新設 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:トランプ氏、ボーイングFA18スーパーホーネットの大型発注示唆 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:安倍晋三首相、F35値下げでトランプ氏に感謝 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:トランプでかすむ航空機産業「日米トモダチ作戦」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:F35値下げで安倍首相が感謝=米大統領 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ボーイング、787-10お披露目 ANAも発注 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「米国製を買って、米国人雇え」トランプ氏 ボーイング工場で演説 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<トランプ大統領>ボーイング工場で絶賛 実は海外部品7割 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:空自パイロットがF35初操縦 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:空自パイロット、F35初飛行 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:空自パイロット、F35初飛行=ステルス機、訓練先米国で - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:東レの新工場、21日本格稼働 旅客機向け複合材生産 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:F35、さらに15%値下げ=1機96億円以下に―米国防総省 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:飛行機を「鷹の目」で点検 ANAがドローン使った実証実験 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:航空機の生産効率をグーンとアップさせた川崎重工の実力 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:エアバス、A380飛行試験機を寄贈 仏博物館に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「ボーイング787-10」2月17日に初号機ロールアウト 米ノース・チャールストンにて - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリの博物館に超大型機A380寄贈、来年から展示へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ANA、ボーイング787を「ドローンで機体点検」 検証画像を公開 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ANA、ドローンで被雷点検 伊丹で787使い検証 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ANAの787初号機、通常塗装へ 伊丹に到着、15日から再塗装 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ANA ボーイング 787-8初号機「JA801A」のドローン「AS-MC-02P」空撮映像 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ANA、ドローンを活用した機体整備点検作業のデモンストレーションを公開 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ANA、ボーイング 787-8初号機「JA801A」の特別塗装をリペイントへ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:JAL767機長、A350シミュレーター体験 「コツつかめば操縦しやすい」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日本の航空機産業がシンガポールから学ぶべきこと - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:川崎重工、「777X」向け新工場で6月から部品生産 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:川重、最新鋭機の新工場完成 米ボーイング777Xの胴体製造 愛知 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:川崎重工、777X向け新工場完成 6月稼働へ - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

ボーイング:初の欧州製造拠点を英国に設立へ-社内の部品製造強化
Bloomberg 2/24(金) 21:27配信

米航空機メーカーのボーイングは、同社として欧州初となる製造拠点を英国・イングランド北部のシェフィールドに建設する計画を明らかにした。欧州連合(EU)離脱準備を進める英製造業に信任票を投じる格好だ。

同工場は2000万ポンド(約2820億円)を投じて建設され、主力短距離機「737」と広胴機「777」向けに、フラップを駆動させるアクチュエーション・システム関連の部品を供給する。

ボーイングは24日の発表資料で、生産性向上と品質管理の強化、サプライチェーン費用の削減を目指し、アクチュエータ関連部品の社内製造を増強する計画を進めるものだと説明。シェフィールドでは当初30人雇用し、来年から採用活動を始める。

原題:Boeing to Open Its First European Plant -- in Post-Brexit U.K.(抜粋)


ルフトハンザの成田運休、NAA夏目社長「事実上の撤退、残念」
Aviation Wire 2/23(木) 19:01配信

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成田への運航を継続するスイス インターナショナル エアラインズ(手前)と運休中のルフトハンザ=16年1月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 成田国際空港会社(NAA)の夏目誠社長は2月23日、ルフトハンザ ドイツ航空(DLH/LH)のフランクフルト線運休について、「事実上の撤退となったことは大変残念」と述べ、運航再開については「情報を持ち合わせていない」とした。

 ルフトハンザは需給調整により、成田への唯一の自社運航路線だったフランクフルト線を、1月10日の成田発便から暫定運休。3月26日から始まる2017年夏ダイヤでも運休を決定し、冬ダイヤ以降の運航再開は未定となっている。

 現在は羽田にフランクフルトとミュンヘンから2路線を運航している。羽田へ乗り入れる場合、成田からも同じ国へ向かう便を残すという紳士協定、いわゆる“成田縛り”の例外を国土交通省航空局(JCAB)から受けている。

 夏目社長は「1978年5月の開港以来、ルフトハンザ運航していただいた」と述べ、「1月9日の運航を最後に、自社運航便が事実上の撤退となったことは大変残念だと思っている」としながらも、引き続きルフトハンザ側に働きかけていく意向を示した。

 冬ダイヤ以降での運航再開については、「情報を持ち合わせていない。聞いていない」と述べるに留めた。

 ルフトハンザのドナルド・ブンケンブルク日本支社長は、2017年冬ダイヤ以降の成田便について、「冬ダイヤのステータスは現在、『評価中』となっている」とし、「仮に冬以降も成田便を再開しないと判断したとすると、例外の適用を再度申請しなければならない」と述べている。さらに「羽田と成田に同時就航したため、座席数の余剰が発生した」と続け、「このことから、1月での暫定運休を判断した」と理解を求めている。

 成田からのドイツ路線は日系航空各社による2路線のみで、日本航空(JAL/JL、9201)がフランクフルト線を、全日本空輸(ANA/NH)がデュッセルドルフ線を1日1往復ずつ運航している。ルフトハンザはANAが運航するデュッセルドルフ線でコードシェア(共同運航)を実施している。

 ルフトハンザは自社便での運航を休止しているが、グループ会社のスイス インターナショナル エアラインズ(SWR/LX)が、チューリッヒ-成田線を1日1往復運航している。

 ルフトハンザはフランクフルト-成田線を週3往復、エアバスA340-300型機(251-298席)で運航していた。一方の羽田路線は、フランクフルトから1日1往復をボーイング747-8型機(340-364席)で、ミュンヘンから週5往復をA340-600(281-297席)で運航している。


東レ新工場、本格稼働 能美市、旅客機向け素材生産
北國新聞社 2/21(火) 15:39配信

 東レは21日、能美市の石川工場で、テープ状の炭素繊維複合材「スリットテープ」を生産する新工場を本格稼働した。米ボーイング社の旅客機「787」向け素材を生産する。東レが国内にスリットテープの生産設備を設けるのは初めてで、米国内の既存工場と合わせ、安定的な供給体制を構築する。

 スリットテープは炭素繊維複合材を細く裁断した素材で、ボーイング787の胴体に使用される。東レは今後、川崎重工業を通じて順次供給を始める。

 21日はスタート式と祝賀会が行われ、須賀康雄常務複合材料事業本部長や薬師寺一幸石川工場長、谷本正憲知事、酒井悌次郎能美市長らが出席した。


「ボーイング787-10」ロールアウト 伸びやかな機体を披露
sorae.jp 2/21(火) 13:02配信

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「ボーイング787-10」ロールアウト 伸びやかな機体を披露

ボーイングは2月17日、ボーイング787のなかでも最も全長の長い「ボーイング787-10」のロールアウトを米サウスカロライナ州のノース・チャールトンにて行いました。
 
ドリームライナーの愛称でもおなじみボーイング787ですが、その胴体延長型となるボーイング787-10は最大の搭乗人数、そして省エネ性能を達成しています。
 
長胴型となるボーイング787-9にくらべるとボーイング787-10は全長が5.5メートル長く、また2クラスの場合で330人の収容が可能。機内はさらに広くなっており、追加のバゲージなどを収容することも可能です。

ボーイング787-10の最大航行距離は1万1910kmと787-9に比べて若干短くなっていますが、競合機とくらべて10%の燃費向上、そして旧型機と比べれば25%の燃費向上を果たしています。
 
ボーイング787-10は149機のオーダーを受け付けており、ローンチカスタマーはシンガポール航空となっています。また日本のANAホールディングスも機材を3機発注しており、2019年~2020年に運用が始まる予定です。


カンタス航空、成田へ767F貨物便 24日にチャーター便着
Aviation Wire 2/20(月) 20:11配信

 カンタス航空(QFA/QF)は2月20日、成田空港へ24日に運航予定の貨物チャーター便について、最終的な運航スケジュールを明らかにした。ボーイング767-300F型貨物機を使い、成田到着は午後5時25分を予定している。

 成田行きQF7537便はシドニーを現地時間24日午前9時5分に出発し、午後5時25分着。折り返しはメルボルン行きQF7536便で、成田を24日午後8時20分に出発して、翌25日午前8時10分に到着する。

 1月に公表された運航スケジュールでは、成田行きの便名はQF7535便だったが、QF7537便に変更。到着時刻も1時間30分早まった。カンタス航空では、天候などの事情で予告なくスケジュール変更が生じる可能性があるとしている。

 カンタス航空が運航する旅客便の日本路線は、シドニー-羽田線、ブリスベン-成田線、メルボルン-成田線の3路線。羽田線はボーイング747-400型機、成田2路線はエアバスA330-300型で運航している。


ANA、羽田-クアラルンプールに787-9 7月末から、プレエコ新設
Aviation Wire 2/20(月) 11:41配信

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羽田-クアラルンプール線に就航するANAの787-9=16年8月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 全日本空輸(ANA/NH)は、羽田-クアラルンプール線にボーイング787-9型機を7月31日から投入する。現在の787-8から大型化し、プレミアムエコノミークラスを設定する。

 787-9を投入するのは、1日1往復運航している羽田-クアラルンプール線NH885/NH886便。座席数は中距離国際線仕様の246席で、ビジネス40席、プレミアムエコノミー14席、エコノミー192席の3クラス構成となる。

 現在の機材は787-8の中距離国際線仕様機で、座席数は2クラス240席(ビジネス42席、エコノミー198席)。787-9への機材変更で座席数は6席増にとどまるが、プレミアムエコノミークラスが新設されることで、客単価引き上げや、マイレージサービスの上級会員向けにエコノミークラスからのアップグレードサービスを提供できるようになる。

 ANAは2004年4月26日、ローンチカスタマーとして787を50機購入すると決定。標準型の787-8を36機、長胴型の787-9を44機、超長胴型となる787-10を3機の計83機を発注済みで、787の発注数としては世界最多となっている。

 ANAは2015年9月、成田からクアラルンプールへの直行便を開設し、13年ぶりに乗り入れを再開。成田からは2002年1月14日まで、バンコク経由で運航していた。羽田-クアラルンプール線は、2016年10月30日に深夜便として開設した。


トランプ氏、ボーイングFA18スーパーホーネットの大型発注示唆
Bloomberg 2/20(月) 8:07配信

トランプ米大統領は17日、米ボーイングの戦闘機FA18スーパーホーネットの大型発注を示唆した。サウスカロライナ州のボーイング施設を訪れた機会を利用して、米軍の最新鋭戦闘機F35を製造する米ロッキード・マーチンにコスト削減を促した。

ボーイングの787(ドリームライナー)新型機公開イベントで、トランプ大統領は「われわれは真剣に大型発注を検討している。そうなる可能性があると思う」と述べた。

米国防総省は生産と並行して開発を続けているロッキードF35と、1990年代に設計されたスーパーホーネットとの性能比較を進めている。トランプ大統領はコスト超過と納入遅れでF35を批判しており、スーパーホーネットの価格が相対的に安いことを理由にF35の一部を代替する可能性を示唆した。

トランプ大統領は「価格が下がらなければ」代替するだろうと記者団に発言。「F18は素晴らしい戦闘機であり、これにステルスの性能が加わる」と語った。

原題:Trump, With Praise for Boeing CEO, Hints at Big Fighter-Jet Deal(抜粋)


安倍晋三首相、F35値下げでトランプ氏に感謝
産経新聞 2/19(日) 20:57配信

 【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は18日、南部フロリダ州メルボルンでの演説で、米ロッキード・マーチン社製の最新鋭ステルス戦闘機F35を値下げしたことについて安倍晋三首相から感謝されたことを明らかにした。

 トランプ氏によると、今月上旬の日米首脳会談で安倍首相からいきなり「ありがとう」と言われ、「何のことだ」と聞いたところ、「F35で何百万ドルも節約してくれた」と答えたという。

 F35について、トランプ氏はかねてから開発・製造コストの高騰を問題視し、ロッキード・マーチン社側と価格引き下げを交渉。国防総省は3日、日本の航空自衛隊向けの4機を含む90機分のF35の調達費用に関し、ロッキードが7億2800万ドル値下げすると発表した。

 トランプ氏は「私は同盟国の分もまとめて交渉した。メディアは決して私に感謝しないが、日本は感謝している」と述べた。


トランプでかすむ航空機産業「日米トモダチ作戦」
ニュースイッチ 2/19(日) 12:10配信

「ボーイングの雇用を減らしている」という論理に飛躍すると厄介に
 米ボーイングは17日にサウスカロライナ州の自社工場で、中型機「787」の3機種目となる「787―10」のロールアウト(完成披露)式典を開いた。トランプ大統領ら政府要人も出席。ボーイングのデニス・ミュイレンバーグ最高経営責任者(CEO)はプレスリリースで、「この場所はあと数年で、近代的な航空機生産工場に様変わりする。787を世界中に届け、数千人の雇用を作り出す」と高らかに宣言し、米国内での雇用増を重視するトランプ大統領に寄り添う姿勢を見せた。

<「787が米国内に新たな雇用を生み出す」>

 ボーイングは西海岸のワシントン州に主力工場を置く。ただ、787の二つ目の組立工場として、南東部サウスカロライナ州にも09年に進出を決定。17日にロールアウトした「787―10」は、サウスカロライナ州の工場だけで生産される予定だ。このこともあり、式典では「787が米国内に新たな雇用を生み出す」という点ばかりが強調された。

 ただ、皮肉にも「787」は歴史上、ボーイングが最もアウトソーシング(外部調達)を進めた機種だ。ボーイングは機体構造のうち約35%を日本企業と共同開発し、生産を委託。金属に代わる機体の主要材料として、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を重量ベースで全体の約半分に採用し、炭素繊維は日本の東レから調達している。

 ボーイング幹部は、日本で787を説明する時には必ずと言っていいほど「メード・ウィズ・ジャパン」と持ち上げる。主翼は三菱重工業、前部胴体などを川崎重工業、中央翼を富士重工業が製造し、いずれも名古屋地区の工場から米国に空輸で送っている。このほかボーイングはイタリアの企業にも胴体や尾翼の生産を任せている。

 787を最初に発注したのも日本の全日本空輸(ANA)だ。2011年に初号機を受け取り、大々的なPRを展開したことは記憶に新しい。

 初期型のANA向け787は機体前方に大きく「787」の文字を描き、日本における知名度向上に一役買った。バッテリー問題で一時期は運用停止していたことがあったものの、「メード・ウィズ・ジャパン」の787は、間違いなくボーイングの主力機種の一つとして世界中を飛び回っている。

<日本の航空機産業は踊り場に>

 トランプ大統領の就任より少し前から、日本の航空宇宙産業は踊り場にさしかかっていた。日本航空宇宙工業会が2016年11月にまとめた業界大手25社の生産や輸出の見通しによると、16年度の生産額は1兆7643億円と、09年度以来7年ぶりに前年を下回る見通しだ。

 ボーイングは大型機「777」を17年から減産すると発表しており、生産数は従来の月8・3機(年100機)から月7機に減る。加えて、海外報道によれば17年8月からはさらに「月5機」に減らす計画だという。

 ボーイングは20年の就航をめどに777の新型機種を開発しており、既に航空会社からの受注の多くは新型機に移行している。開発が完了するまでの間、現行機種の生産ペースは徐々に落とし、生産をつなぎとめる考えだ。

 日本の重工メーカーは対応に追われる。三菱重工の宮永俊一社長は2月2日、2016年4―12月期の決算発表の席で「777の仕事が落ちていくことははっきりしている」と話し、主力工場を構える名古屋地区の生産再編などを進める考えを示した。

 一方、川崎重工の富田健司常務は1月31日の決算発表会見で、「777の減産や円高で航空宇宙部門の16年度売上高は減るが、生産性向上に伴うコストダウンが寄与する」とし、同部門の営業利益見通しを引き上げた。

 2016年10月、愛知県半田市に777の次世代機向けの新工場を完成した富士重工。航空宇宙部門を率いる永野尚専務執行役員は16年夏、日刊工業新聞の取材に「需要の谷間だが、この期間は歯を食いしばるしかない」と述べている。

ボーイングとトランプの距離は?
 ここ数年、日本の各社の売上高増を引っ張ってきた777の減産に加え、787でも「メード・ウィズ・ジャパン」がかすんできている。ボーイングは米国を代表する製造業のひとつであり、トランプ大統領が誕生した現在では雇用に対する社会的な責任も一段と増している。

 そうした中、今後懸念されるのは日本からの航空機部品輸入に対するボーイングのスタンスの変化だ。トランプ氏は昨年12月、大統領就任を前にツイッターで、政府専用機「エアフォース・ワン」(ボーイング747型機)のコストが高すぎると批判し、発注をキャンセルするとした。

 12月下旬にトランプ氏と会談したボーイングのミュイレンバーグCEOは値下げ交渉に応じる姿勢を見せたことが現地報道で伝えられている。
 
 先にも示した日本航空宇宙工業会のまとめでは、日本の航空宇宙産業の輸出比率(輸出額/生産額)は約6割にもなる。その多くはボーイング向けの機体製造だ。欧州エアバス向けの取引が少ない日本の航空機産業は、ボーイングに大きく依存する。

 トランプ大統領の前にすっかりしぼんでしまった「メード・ウィズ・ジャパン」の標語だが、それがトランプ向けのパフォーマンスにとどまるのか、はたまたボーイングが実際の部品調達でも「アメリカ・ファースト」を強めるのか。日本の業界関係者は固唾をのんで推移を見守っている。

<解説>
 トランプ氏はこれまで大企業の投資や輸入車など目立つものを批判している。それに比べれば航空機部品の日本からの輸入が多いことは大統領にとって現在は重要ではないかもしれない。それが「ボーイングの雇用を減らしている」という論理に飛躍すると厄介になる。

 トヨタ自動車はトランプ氏に批判された際に米国への雇用貢献をアピールする方法をとったが、航空機部品の輸出の場合はそれができない。だとすれば日本の技術がボーイングを支え、業績を助けている、等の言い方が必要になる。ボーイングが米国第一に過剰反応しないことを願う。


F35値下げで安倍首相が感謝=米大統領
時事通信 2/19(日) 10:17配信

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は18日、先の日米首脳会談で、日本も配備する最新鋭ステルス戦闘機F35の値下げについて安倍晋三首相から感謝されたと明らかにした。

 フロリダ州での集会演説で触れた。

 大統領は「安倍首相が訪れた際に『ありがとう』と言ったので、『何のことか』と聞いたら、F35で何百万ドルも節約してくれたということだった」と述べた。「メディアが決して感謝しないのは分かっているが、日本は感謝している」とも語った。

 米英など9カ国が共同開発したF35について、トランプ大統領は就任前、「コストは制御不能になっている」と主張。就任後に製造元のロッキード・マーチン社とコスト削減で合意した。


ボーイング、787-10お披露目 ANAも発注
Aviation Wire 2/18(土) 13:41配信

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ノースチャールストン工場でお披露目された787-10(ボーイング提供)

 ボーイングは現地時間2月17日、787型機では全長がもっとも長い超長胴型「787-10」の初号機(登録番号N528ZC)を、米サウスカロライナ州のノースチャールストン工場でお披露目した。式典にはドナルド・トランプ大統領らが招かれた。今後数週間で初飛行する見通し。

【787-10の写真を見る】

 787-10は、標準型の787-8、長胴型の787-9に続く787ファミリーで3機種目となる機体で、全長は787-9と比べて5.5メートル長い68.3メートルと、3機種のうち最長となる。前部胴体は約13メートルで、787-9と比べて3メートル長く、約7メートルの787-8と比べると約2倍。中胴も787-9と比べ、3メートル長い。

 ボーイングは、787-9の胴体をそのまま延長することから、効率性と共通性の高さをアピール。設計と部品の95%は787-9と同一で、製造上の複雑さやコスト、リスクが生産システム全体で軽減され、航空会社に運航上のメリットをもたらすという。

 標準座席数は2クラスの場合、787-9より40席多い330席。航続距離は1万1910km(6430海里)で、双通路機(ワイドボディー機)により運航されている路線の90%以上をカバーできる。置き換え対象となる航空機と比べて燃費が25%以上向上し、次世代の競合機と比較しても10%以上優れているとしている。

 787の生産ラインは、ワシントン州シアトルのエバレットと、ノースチャールストンの2カ所あり、787-10はすべてノースチャールストンで製造。初号機の引き渡しは、当初計画通りの2018年を予定している。

 787の受注機数は、1月末時点で3機種合わせて1202機。内訳は787-9が635機でもっとも多く、787-8が418機、787-10が149機。787-10を発注した9顧客のうち、日本の航空会社では全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が3機発注している。ANAは2019年度から2020年度にかけて受領し、全機を国内線に投入する。

 また、すでに30機発注済みのシンガポール航空(SIA/SQ)が、2月9日に19機を追加発注している。


「米国製を買って、米国人雇え」トランプ氏 ボーイング工場で演説
AFP=時事 2/18(土) 12:53配信

【AFP=時事】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は17日、米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)の旅客機「787ドリームライナー(787 Dreamliner)」の最新型の公開に合わせてサウスカロライナ(South Carolina)州にある同社工場を視察し、演説で「米国製品を買って米国人を雇え。これがわれわれのスローガンだ」と呼び掛けた。

 トランプ大統領は、米国企業が生産拠点を国外に移転することを阻止し、貿易で「不正行為」を働いている国を追及するとした公約に改めて言及。歓声を上げる聴衆に「われわれが欲しいのは、米国人の手によって米国で作られた製品だ」と述べた。

 さらにトランプ氏は「わが国の中で製造することがもっと簡単でなければならないし、国外へ出ていくことをもっと難しくしなければならない。企業にはわが国から出て行ってほしくない」「そんなことは二度と起こさせない。信じてほしい。もしも企業が従業員を解雇し、他の国へ行くというならば、非常に重いペナルティーが科されるだろう」と述べた。

 また、法人税を削減する公約についても、改めて「雇用に打撃を与える規制を大幅に緩和する」意向を明らかにした。

 ボーイングは米南部に位置する同州で7500人の従業員を雇用しており、787ドリームライナーを製造しているこのボーイング・サウスカロライナ工場にはうち2828人が勤務している。同工場の従業員に対し、国際機械整備士・航空宇宙産業労働組合(IAMAW)は労組結成を打診していたが、今月14日、全従業員の74%に上る圧倒的多数が反対票を投じてこの提案を却下した。

 米南部では昔から労組結成に反対する風潮が根強く、欧州や日本の自動車メーカーが工場を進出させる要因となっている。【翻訳編集】 AFPBB News


<トランプ大統領>ボーイング工場で絶賛 実は海外部品7割
毎日新聞 2/18(土) 11:16配信

 ◇787旅客機を「夢を実現した」旅客機と

 【ワシントン会川晴之】トランプ米大統領は17日、米南部サウスカロライナ州ノースチャールストンにあるボーイングの旅客機工場を視察した。日本でも就航する中型旅客機ボーイング787ドリームライナーを前に「米国人労働者が、米国の工場で、米国製の製品を造ることを望んでいる」と訴え、787旅客機を「夢を実現した」旅客機と絶賛した。

 だが787は、日本のほか英仏伊などが参加した国際共同開発機。海外製部品の割合は7割近くに達する。中でも日本は35%を担当。三菱重工業、川崎重工業、富士重工業の3社が主翼、胴体パネルなどを担当する。

 またこの日、トランプ氏が「カーボンファイバーを使っているんだ!」と褒めたように、世界で初めて炭素繊維複合体(日本の東レが製造)を機体の多くに使用し軽量化を実現した。

 トランプ氏は「米国製品を購入せよ! 米国人を雇用せよ!」がキャッチフレーズ。今回、その主張に最適の地を選んだはずだが、図らずも日本製など海外製品の優秀性を強調することになった。


空自パイロットがF35初操縦
時事通信 2/18(土) 9:06配信

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F35最新鋭ステルス戦闘機の航空自衛隊への配備に向けた米国での訓練で、空自パイロットが初めて操縦するF35戦闘機=7日、米アリゾナ州ルーク空軍基地(米空軍提供)


空自パイロット、F35初飛行
時事通信 2/18(土) 9:06配信

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防衛省が導入するF35最新鋭ステルス戦闘機の配備に向け、米国で訓練中の航空自衛隊のパイロットが18日までにF35を操縦し、初飛行した。写真は空自パイロットが操縦するF35=7日、アリゾナ州、米空軍提供


空自パイロット、F35初飛行=ステルス機、訓練先米国で
時事通信 2/18(土) 4:10配信

 防衛省が導入するF35最新鋭ステルス戦闘機の配備に向け、米国で訓練中の航空自衛隊のパイロットが18日までに、F35を操縦し、初飛行した。

 空自は2017年度にF35を三沢基地(青森県)に配備する。

 訓練は米アリゾナ州ルーク空軍基地で実施されており、空自の2等空佐のパイロットが今月7日(現地時間)、初飛行した。現地には空自の整備員も派遣され、訓練を受けている。


東レの新工場、21日本格稼働 旅客機向け複合材生産
北國新聞社 2/18(土) 1:44配信

 東レは21日、能美市の石川工場で、テープ状の炭素繊維複合材「スリットテープ」を生産する新工場を本格稼働する。ボーイング社の旅客機「787」向けに製造する。

 スリットテープは炭素繊維複合材を数ミリから数センチ幅に切断した素材で、航空機の胴体や翼の曲面部位などに使われる。これまで米国の子会社で加工し、日本国内の787向け需要は輸入で対応していた。日米に2つの拠点を設けることで、安定供給を図る。

 21日はスタート式が行われ、須賀康雄常務らが出席する。


F35、さらに15%値下げ=1機96億円以下に―米国防総省
時事通信 2/17(金) 14:33配信

 【ワシントン時事】米国防総省で最新鋭ステルス戦闘機F35の開発責任者を務めるボグダン空軍中将は16日、下院軍事委員会で証言し、空軍仕様のF35Aの価格が「2019会計年度(18年10月~19年9月)には、1機当たり8000万~8500万ドル(約91億~96億円)に下がるだろう」と述べた。

 最新の合意価格から最大15%強の値下げとなる。


飛行機を「鷹の目」で点検 ANAがドローン使った実証実験
J-CASTニュース 2/17(金) 13:07配信

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ドローンは10分間かけて自動飛行した(エアロセンス提供)

 無人飛行機(ドローン)の活用が航空業界にも広がってきた。全日空(ANA)は2017年2月14日、大阪・伊丹空港内の格納庫で、ドローンを使った整備の実証実験の様子を公開した。

【画像】翼の上も点検できる

 ドローンという「鷹の目」の活用で整備の効率化が見込めるといい、今後は格納庫の外での実験などを通じて実用化に向けた検証を進める。

■高所作業車より素早く点検できる

 飛行機に雷が落ちると、機体に傷やへこみができる場合がある。これまでは、飛行中に落雷があった便は、目的地に到着してから高所作業車を近づけて屋根や翼にダメージがないか確認する必要があった。落雷に限らず、点検作業にドローンを活用することで、高所作業車よりも作業時間の短縮が期待できる。その分、点検作業が原因の便の遅れを減らすことにもつながる。

 今回の実証実験は、ソニーと自動運転技術開発ベンチャー「ZMP」の合弁企業、「エアロセンス」とANAが共同で行った。ドローンは全高16.9メートルのボーイング787型機の屋根や翼の上を、秒速1メートルで約10分間かけて自動飛行した。今後は、安全性の検証や画像データの分析を進める。庄内空港(山形県)の空港ランプエリア内でも実験する。飛行機の点検や整備の方法は米ボーイング社などメーカーと調整する必要がある上、空港周辺でドローンを飛ばすには航空法上の様々な制約がある。こういった実験を通じて、実用化に向けたハードルをひとつずつクリアしていきたい考えだ。

 ANAでは

  「ドローンが社会に浸透するためのインフラ整備に関わることで、将来的な方向性を見極めながら、本格的な事業化を検討して行きたい」

と期待している。


航空機の生産効率をグーンとアップさせた川崎重工の実力
ニュースイッチ 2/17(金) 12:10配信

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民間向けヘリコプターを生産する岐阜工場

航空機のモノづくりにバイク生産のノウハウ
川崎重工業は1999年に、ブラジル航空機メーカーであるエンブラエルのリージョナルジェットの開発・生産に参画した。主翼や中央翼など主要部位を担当したが、「増産やコストダウン要求は、ビジネスとして成立しないものだった」と副社長の石川主典は振り返る。生産性と高い品質が求められる航空機部品。常識を覆す要求に、04年当時の責任者はある決断をする。

<「匠の技」から標準化へ>

 2輪車や油圧機器など、量産系に適用していた独自の生産技術「カワサキプロダクションシステム(KPS)」の導入に踏み出した。「これをやっていなかったら、今の航空宇宙カンパニーはないに等しい」。石川はこう断言する。

 ただ、量産品と航空機では生産思想が異なる。ラインで生産する量産品と、一つの場所でじっくり組み上げる航空機部品。「生産技術はまったく違うと思っていた」という石川の言葉通り、航空機部門でのKPS導入には反発もあった。

 現場で問題が発生すれば、匠(たくみ)の技でなんとかやりくりする。航空機の現場では「問題を起こさないのが良い職場」(石川)という風潮がまん延していた。

 KPSは各作業者・工程の標準時間を設定。5分から10分間隔の細かな作業時間を定め、決められた通りにこなすのが鉄則だ。安定して目標時間を短くできれば、それがチャンピオンタイムとなる。例えば、岐阜工場(岐阜県各務原市)では04年にKPSを導入。民間向けヘリコプターの組み立てで、1機当たりの工数を3分の1に減らせた。

<超円高時代は「血のにじむコスト削減」>

 石川は「KPSはものすごく体系的で、航空機部門にも大きな改善効果をもたらした」と強調。「KPS以前のやり方には、もう戻れない」と続ける。

 米ボーイングの中大型機「787」向け胴体部品の生産開始時は、1ドル=80円台の超円高時代だった。「血のにじむようなコスト削減をやった」と石川。それは地道な改善活動の積み重ねだ。ここでも、KPSが大きく貢献したことは言うまでもない。
(敬称略)

【解説】
 航空機産業のモノづくりの現場を見て回ると分かるのだが、最先端の材料や高い加工精度を実現している一方、生産技術は驚くほどローテク。

 記事にもあるように、その道何十年の「匠」を中心に、多くの人が手作業で一生懸命つくっている。量産数の少なさもあるのだろう。

 匠の技の伝承は大事だが、航空機市場の拡大を踏まえると、もっともっと生産工程は自動化・標準化できそうだ。
(日刊工業新聞名古屋支社・杉本要)


エアバス、A380飛行試験機を寄贈 仏博物館に
Aviation Wire 2/16(木) 18:03配信

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博物館への寄贈が決定したA380=16年7月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 エアバスはA380型機など、飛行試験機4機をフランス国内の博物館2カ所に寄贈する。現地時間2月14日には、トゥールーズにあるエアバスの工場から博物館のあるパリ郊外のル・ブルジェに移送した。

 寄贈するのはA380を2機、A320(製造番号MSN1、登録番号F-WWBA)とA340-600(MSN360、F-WWCA)が1機ずつ。A380はMSN2(F-WXXL)とMSN4(F-WWDD)で、14日はA380(MSN4)を移送した。

 ル・ブルジェ空港にある航空宇宙博物館に到着後、展示に向け準備を進める。一般公開は2018年となる見込み。

 残り3機は現在、トゥールーズのエアバス工場にあり、2年以内にトゥールーズのアエロスコピア航空博物館に寄贈する。


「ボーイング787-10」2月17日に初号機ロールアウト 米ノース・チャールストンにて
sorae.jp 2/16(木) 9:55配信

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「ボーイング787-10」2月17日に初号機ロールアウト 米ノース・チャールストンにて

米ボーイングは2月14日、開発を進めてきた中型ジェット機「ボーイング787-10」のロールアウトを2月17日に行うと明かしました。ロールアウトは米サウスカロライナ州のノース・チャールストンにて行われます。
 
ボーイング787の胴体延長型となる787-10は2013年6月にローンチされました。787-8、787-9、787-10のバリエーションの中で最も機体が大きく、また省エネ性能も高くなっています。
 
すでに787-10は9社の航空会社から149機が旅客機として発注されており、ANA(全日本空輸)も3機の787-10を発注しています。ANAによる787-10の導入は2019年~2020年を予定。これにより、ANAは787-8、787-9、787-10をすべて揃える航空会社となります。


パリの博物館に超大型機A380寄贈、来年から展示へ
ロイター 2/15(水) 15:35配信

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 2月14日、フランスのル・ブルジェ航空宇宙博物館に、エアバス製の超大型機A380の飛行試験機が寄贈された。来年から一般向けに展示される。写真は2009年6月撮影(2017年 ロイター/Pascal Rossignol)

[パリ 14日 ロイター] - フランスのル・ブルジェ航空宇宙博物館に14日、エアバス製の超大型機A380の飛行試験機が寄贈された。ボーイング747型機などとともに展示される。

この試験機は製造4機目のもので、2005年に2機目として実際に運行した。

エアバスが博物館に試験機を寄贈するのは初めて。同機は、展示に向けて数カ月かけて改装を行う技術者ら50人を乗せ、トゥールーズからル・ブルジェに到着。2018年に展示が始まる。

A380型機は、エコノミー仕様で最大853人の輸送が可能な世界最大級のジャンボ機。就航から10年にも満たないが、当初の期待通りの成果は得られておらず、より小型のジェット機へと需要がシフトしている。

A380型機の将来性を疑問視する声も強まっているが、エアバスは、同機にはまだ将来があるとし、展示と今後の展開の関係を否定した。


ANA、ボーイング787を「ドローンで機体点検」 検証画像を公開
sorae.jp 2/15(水) 10:36配信

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ANA、ボーイング787を「ドローンで機体点検」 検証画像を公開

ANA(全日本空輸)とエアロセンス株式会社は2月14日、ドローンを利用したボーイング787の整備点検作業のデモンストレーションを行い、その空撮画像を公開しました。
 
現在航空機の整備点検は、整備士が目視で傷や凹みを確認しています。そして今回の検証は、ドローンによる空撮と画像解析技術を利用することで整備品質の向上、さらには点検時間の短縮を目指したものです。これにより、航空便の遅延や欠航が減らせるなどのメリットが想定されています。

今回の検証は、伊丹空港に隣接するMRO Japna社の敷地で行われました。ドローンの飛行ルートはあらかじめプログラムされており、作業の効率化を目指しています。このような高所での作業は時間と危険を伴うので、ドローンの活用はまさにうってつけです。
 
またエアロセンスは、ソニーと株式会社ZMPによる合弁会社。以前には固定翼ドローンを発表しており、業務用や産業用の物流や管理ソリューションの提供を目指しています。今後は山形県庄内空港にて空港ランプエリア内で検証が続けられるとのことで、航空業界とドローン業界のパートナーシップの発展に期待が寄せられています。


ANA、ドローンで被雷点検 伊丹で787使い検証
Aviation Wire 2/15(水) 10:26配信

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ANAの787の近くを飛び立つエアロセンスのドローン=17年2月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 全日本空輸(ANA/NH)は2月14日、雷が落ちた部位の点検など機体の整備作業にドローンを活用する実証実験を、ソニー(6758)などが出資するエアロセンス(東京・文京区)と共同で実施した。伊丹空港の格納庫前に駐機したボーイング787-8型機(登録番号JA801A)の上をドローンが飛び、機体を撮影した。

【787の上を飛ぶドローンの写真を見る】

 機体が被雷した際にできた傷やへこみは、現在は整備士が高所作業車に乗り、目視検査している。機体の上をドローンが飛行して撮影し、エアロセンスのドローン技術を活用して画像を解析する。ドローンを活用することで検査精度と整備品質を向上させ、点検時間を短縮することで、運航便の遅延や欠航の発生を抑えるようにしていく。

 機体上空を飛ばす実証実験に先立ち、1月25日に、庄内空港のランプエリアで機体がない状態で検証。ランプエリアでドローンを飛ばす際の特性を把握した。

 14日は、ANAホールディングス(9202)が出資する整備会社MROジャパンが伊丹空港に構える格納庫で検証。787の全高とほぼ同じ地表から16メートルと20メートルの高さを、ドローンが秒速1メートルで13分間飛んだ。

 ドローンには、787の上空を飛行するルートをプログラムして自律飛行させ、搭載したカメラが機体外観を撮影した。3月にも伊丹で機体上空を飛ばして検証を進め、庄内空港での本格検証を目指す。

 今回使用したドローンは、エアロセンスの自律型マルチコプター「AS-MC-02P」。GPSや慣性センサーにより、自律飛行制御を実現している。搭載したカメラはソニー製デジタルカメラ「DSC-QX30」で、有効画素数約2040万画素の1/2.3型CMOSセンサーで撮影する。撮影した画像データは操作用ノートパソコンを介してサーバーへ送られ、データ解析が行われる。

 ANAでは今後、運用ルールやシステムを構築し、2021年以降の本格運用を目指す。ANAによると、今回は787を製造するボーイングと連携した検証ではなく、今後結果を報告し、ボーイングとドローンを使った整備のあり方を検討していくという。

 一方、機体メーカー単独の動きでは、エアバスが機体製造や整備時のドローン活用の検証を進めている。


ANAの787初号機、通常塗装へ 伊丹に到着、15日から再塗装
Aviation Wire 2/14(火) 22:40配信

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伊丹に着陸するANAの787初号機=17年2月14日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 全日本空輸(ANA/NH)は2月14日、ボーイング787-8型機の初号機(登録番号JA801A)を再塗装するため、成田空港から整備工場のある伊丹空港へフェリー(回送)した。ANAが787の機体を塗り直すのは今回が初めて。2011年の就航以来まとってきた特別塗装から、同社の通常塗装に塗り替えられる。

【787初号機の写真を見る】

 ANAは2004年4月26日、ローンチカスタマーとして787を50機購入すると決定。標準型の787-8を36機、長胴型の787-9を44機、超長胴型となる787-10を3機の計83機を発注済みで、787の発注数としては世界最多となっている。

 14日時点で、787-8は36機全機を受領済み(エバレット工場製32機、チャールストン4機)、787-9は21機が引き渡され、787-10は2019年度から納入が始まる。

 ANAの787は、初号機と2号機(登録番号JA802A)の2機が特別塗装機で、JA803AからJA824Aまでが前部胴体に「787」と大きく描いた787ロゴ塗装機。JA825A以降が通常塗装機となっている。

 初号機は2011年8月6日製造。製造番号は34488、ライン番号は0008で、エンジンはロールス・ロイス製トレント1000-A2(推力2万8940kg)を2基搭載し、同年9月25日に受領した。中距離国際線仕様機で、座席数は就航当初は264席だったが、2013年10月の改修で222席に変わり、2015年11月の改修で現在の240席(ビジネス42席、エコノミー198席)になった。

 最初の商業フライトは、世界初の787による運航便である、2011年10月26日の成田発香港行きチャーター便のNH7871便。2014年6月には、世界初となる787の重整備(Cチェック)を羽田の格納庫で実施した。

 特別塗装での最後の商業フライトは、プノンペンを2月12日夜に出発した成田行きNH818便。12日時点の総飛行時間は1万3684時間33分、総サイクル数は4932サイクルにのぼる。

 14日のフェリーフライトの成田発伊丹行きNH9041便は、午前9時54分に成田の422番スポット(駐機場)を出発。午前10時11分にA滑走路(RWY34L)から離陸した。午前11時8分に伊丹のB滑走路(RWY32L)へ着陸し、同14分に2番スポットへ到着した。

 初号機の塗装作業は、15日からANAホールディングス(9202)が出資する整備会社MROジャパンの格納庫で行われ、機体全体を塗り直す。

 全日空整備を前身とする同社は、これまでにANAの「東北FLOWER JET」(737-800、JA85AN)や、映画『スター・ウォーズ』に登場する新キャラクター「BB-8」をデザインした「BB-8 ANA JET」(777-300ER、JA789A)、「スター・ウォーズANAジェット」(767-300ER、JA604A)、創立60周年記念の「ゆめジェット」(767-300、JA8674)など、ANAの特別塗装機も手掛けている。

 MROジャパンは、2月3日に大阪航空局から787の整備や改造に必要な限定変更承認書を取得。航空法第20条第1項第4号に基づく航空機整備改造認可の限定に、787を追加した。

 ANAが787を塗り直すのは初めてで、作業は2週間程度掛かる見通し。


ANA ボーイング 787-8初号機「JA801A」のドローン「AS-MC-02P」空撮映像
Impress Watch 2/14(火) 21:46配信

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写真:Impress Watch

 ANA(全日本空輸)は2月14日、伊丹空港に隣接するMRO Japanの大阪事業所格納庫前において、ドローンを活用した機体整備点検作業の実用化に向けたデモンストレーションを実施した。

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 その模様は関連記事「ANA、ドローンを活用した機体整備点検作業のデモンストレーションを公開」を参照していただきたいが、その際に撮影された映像や写真がエアロセンスから報道向けに提供されたので、ここに掲載する。

 ドローンはエアロセンスの自立型マルチコプター「AS-MC-02P」で、ソニー製のレンズスタイルカメラ「DSC-QX30」が装着されている。全体写真がないのは飛行高さ制限があるためで、詳細は先ほどの関連記事を参照していただきたい。本記事では、ANAのボーイング 787-8初号機「JA801A」を上空から見た映像や写真を確認していただきたい。


ANA、ドローンを活用した機体整備点検作業のデモンストレーションを公開
Impress Watch 2/14(火) 20:58配信

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写真:Impress Watch

 ANA(全日本空輸)は、伊丹空港に隣接するMRO Japanの大阪事業所格納庫前において、ドローンを活用した機体整備点検作業の実用化に向けたデモンストレーションを実施し、報道陣に公開した。

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 今回のデモンストレーションは、ANAと、ドローンを利用した各種サービスを提供しているエアロセンスとの協業により実施されたもの。デモンストレーションに先立ち、ANAのデジタル・デザイン・ラボのチーフ・ディレクターである津田佳明氏から、今回のデモンストレーションの概要が説明された。

 ANAは2016年4月から、新技術活用によるイノベーション創出を推進するための組織「デジタル・デザイン・ラボ」を立ち上げており、そのなかで「バーチャルハリウッド」と呼ばれる社内提案制度から、ドローンを活用した事業の可能性を検討するプロジェクトが立ち上がったと説明。

 ANAの長年の有人旅客機オペレーションのノウハウが、ドローンインフラに貢献できるのではないかと考えており、将来顧客への新しい価値を提供することで、新たな収益事業に成長させたいという。

 現在政府は、2021年以降の本格的な商業化開始を目標として、ドローン技術の向上やインフラ整備などを進めている。そういったなかANAも、その政府が取り組んでいるスケジュールに合わせて取り組みを進めていくという。

 まず、日本無人機運航管理(JUTM)コンソーシアムに設立メンバーとして参画し、ドローンを活用した社会基盤構築に積極的に取り組んでいるという。また、BtoBやBtoCへの商業化を目指したトライアルも繰り返していく計画。さらに、ANAの業務プロセス内でのドローンの活用も検討していくという。

 今回のデモンストレーションは、ANA業務プロセス内でのドローン活用を想定したもので、飛行中に被雷した機体の点検作業に活用するという内容。飛行中に被雷した機体は、被雷による機体損傷の有無を点検し、必要なら修理をしなければ、次のフライトに入れないという。

現在の点検作業では、ゴンドラに作業員が乗り、目視で確認しているため、作業に時間がかかったり、危険な環境で作業を行なう必要があったりと、さまざまな問題がある。その作業を、ドローンを使って行なうことで、作業の短時間化や省力化につなげたいという。

 今回のデモンストレーションに先立ち、1月25日に秋田県の庄内空港において、作業車の上にドローンを飛行させて、駐機エリアでの特性を確認。そして今回、初めて実際の航空機の上にドローンを飛行させたデモンストレーションを実施することになった。

 エアロセンスの取締役CTOである佐部浩太郎氏によると、今回のデモンストレーションでは、人手による目視が困難な飛行機上面にドローンを飛行させ、写真を撮影して確認することが目的とのこと。実際に旅客機上部にドローンを飛行させて写真を撮影、画像データを加工処理し、最終的に画像の確認までが行なわれた。

 ドローンは、あらかじめ設定された飛行ルートを飛行する。飛行ルートは、航空機上部から10mほどの高さで、機体前方から後方に向かって、毎秒約1mほどの速度で左右にジグザグに移動するように設定。

 ただし空港では、制限表面と呼ばれる高さ制限が設定されており、制限表面を超える高さにドローンは進入できないため、常に制限表面以下の高度での飛行となる。そして、飛行中に航空機上面の写真が撮影される。

 現場には、操作用の端末が置かれ、端末を操作したり、風などの環境を計測したりする現場オペレータがつくことになるが、ドローンの飛行はすべて自立飛行となり、現場オペレータが操縦することはない。

 そして、撮影した写真は、飛行終了後にクラウドサーバへと転送され、画像処理が行なわれたあとに確認が可能となる。クラウドサーバでは、画像解析に合わせて、画像をつなぎ合わせて大きな1枚の画像を生成したり、3Dモデルを作成したりできるという。

 デモンストレーションに使用されたドローンは、エアロセンスの自立型マルチコプター「AS-MC-02P」。このドローンには、GPSや慣性センサーなどが搭載され、あらかじめ設定された飛行ルートを自律制御で飛行できる。

また、機体撮影用として、ドローン下部にソニー製のレンズスタイルカメラ「DSC-QX30」を装着。このカメラによって、1ピクセルあたり約2mmほどの解像度で機体を撮影できるため、細かな部分まで機体の状況をチェック可能という。

 航空機はボーイング 787型機「JA801A」。世界で初めて商用フライトに投入された、ANAのボーイング 787型初号機で、ドック入りに合わせて利用。なお、このJA801Aは、今回のドック入りで特別塗装から通常塗装へと変更される予定。

 デモンストレーションでは、ドローンを2回飛行させて検証が行なわれた。当日は比較的強い風が吹くコンディションだったが、2回ともドローンは大きく姿勢を乱すことなくスムーズに航空機上部を飛行した。

 なお、安全性を優先し、風速10mを超える風が吹いている場合には、ドローンの飛行を行なわないように設定しているという。また、ドローン自体は防滴仕様のため、多少の降雨でも問題なく飛行できるが、点検作業で利用するには高品質な写真を撮影する必要があるため、好天時のみの運用になる可能性が高いとのこと。

 今後は3月中に再度MRO Japanの大阪事業所格納庫前で今回同様に航空機上空を飛行させる計画。その後は、場所を庄内空港に移し、本格的な検証作業を開始する予定。また、ドローンを利用した機体整備点検作業を実現するには、航空機メーカーをはじめとした関係各所からの承認を受ける必要があるため、その承認に向けた各種取り組みも行なっていくという。


ANA、ボーイング 787-8初号機「JA801A」の特別塗装をリペイントへ
Impress Watch 2/14(火) 20:43配信

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写真:Impress Watch

 ANA(全日本空輸)は、ボーイング 787-8型機の初号機として納入されていた登録記号「JA801A」のリペイントを実施する。その作業のため、2月14日に大阪・伊丹空港に隣接するMRO Japanの整備場へドックインした。

【この記事に関する別の画像を見る】

 JA801Aは、ボーイング 787-8型機のローンチカスタマーであるANAが、2011年9月25日に世界で初めて受領し、商用運航を実施した機体。2機目の導入機となる「JA802A」とともに、機体後方を青を基調に白いラインを施した(一部では“鯖”の愛称でも知られる)特別塗装機として注目を集めた機体だ。

 受領順としては3番目となった「JA805A」からトリトンブルーを用いたANAの通常塗装になったが、機体前方に「787」と大きくマーキング。この「787」ロゴも2014年1月に納入された「JA824A」までの24機(JA801A、JA802A含む)に施された。

 ANAでは今後、ブランド統一の観点からこれらの特別塗装も順次、通常のANAデザインへリペイントしていく意向で、このたび、同社のボーイング 787型機にとっても初めてのこととなるリペイント作業が、導入初号機であるJA801Aで行なわれることになった。

 JA801Aは導入直後は一時国内線で運用されたが、客室は導入時より国際線仕様となっていた。最初は264席仕様、2013年10月の客室改修で222席仕様となったのち、2015年11月からは240席(ビジネスクラス42席、エコノミークラス198席)仕様機となって現在にいたる。特別塗装機としてのJA801Aは、2月12日のNH818便(プノンペン~成田線)が最後の営業運航となった。

 2月14日に成田空港から回航(フェリーフライト)が行なわれ、11時08分に伊丹空港に着陸。いったん伊丹空港の2番スポットに駐機したあと、MRO Japanのドックへと移動した。リペイントは、そのMRO Japanで実施。作業期間は2週間程度を見ているという。

 ドックイン直前、特別塗装機としては最後のときを迎えた「JA801A」の姿を写真で紹介する。


JAL767機長、A350シミュレーター体験 「コツつかめば操縦しやすい」
Aviation Wire 2/14(火) 12:21配信

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A350のフルフライト・シミュレーター体験後、親指を立てるJALの山岡機長(左)とAATCのラルデGM=17年2月10日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 2019年にエアバスA350 XWBを導入する日本航空(JAL/JL、9201)は、エアバスがシンガポールに開設した運航乗務員の訓練施設を視察した。ボーイング767型機を運航する機長が現地を訪れ、A350 XWBのフルフライト・シミュレーター(FFS)を体験。「コツをつかめば操縦しやすい」と話した。

【A350シミュレーターの写真を見る】

◆767機長、A350体験

 JALで767を担当する山岡孝史機長(57)が、訓練施設「エアバス・アジア・トレーニング・センター(AATC)」でA350のFFSを体験した。山岡機長がこれまで操縦してきた747などのボーイング機には、操縦桿(コントロールホイール)がある。一方のA350をはじめとするエアバス機には操縦桿がなく、操縦席の脇にサイドスティックが左右各席に1本ずつ備わっている。

 FFS体験後、山岡機長は「操縦桿がないことに違和感がある」と話し、「最初はどのように操作するか分からなかった。操縦桿の感覚で右に倒したり左に倒したりすると、飛行機が暴れる」と振り返った。「ある程度の姿勢になったときに、サイドスティックから手を離し、力を抜く」ことで機体はスムーズに進むようで、「コツをつかめば操縦しやすい」とした。

 当初、違和感があった操縦桿のない操縦席は「広く感じた」ようで、「チャート表などを広げても計器類が隠されることがない」と話した。

 今回のシミュレーター操作では、ジャック・シラク氏とニコラ・サルコジ氏の2人のフランス元大統領の専属パイロットを務めた、AATCのヤン・ラルデ・ゼネラルマネージャー(GM)が教官となり、マカオから香港(RWY07)に向かうルートを飛行。山岡機長はラルデGMから指示を受け、操縦した。

 A350には、高度や速度などの情報がパイロットの正面に映し出される「ヘッドアップディスプレイ(HUD)」が備わっている。山岡機長は「HUDはJALの787にも装備されている。私自身は初めての経験」と話し、「今は前面の計機を見つつ、外の滑走路などを見ている。(HUDがあることで)外を見ながら、気象状況や滑走路の方向などを確認できる」とHUDの利便性を説明。「目線を動かすことはあまりよくない。1カ所の方向を見つつ、情報を得られるのは楽だ」とした。

 「最初に乗務したのは(1970年代の)747。計機の数が多くて、エンジン関連だけでも数十個あった」と乗務開始当初を振り返った山岡機長は、「その後、767や747-400に導入された『グラスコックピット』では、大型ディスプレイで表示した」と技術の発展を説明した。操縦中に目線を動かすこと好ましくないとし、「(グラスコックピットは)物理的に目線を動かさなくていいが、HUDはさらにそれを補ってくれる」と述べた。

◆2カ月かかるボーイング機の移行訓練

 AATCでは、ボーイング機の運航資格があるパイロットがA350などエアバス機へ移行する場合、25日程度で移行できるとしている。山岡機長によると、767から777など、ボーイング機どうしでの移行訓練には2カ月程度かかるという。「ボーイング機は手厚く訓練している」とした上で、「訓練の時間が短いのは、乗員にとっても負担が減る」とした。

 整備士は777とA350など、複数機種の整備資格を保有できるが、パイロットは1機種のみ同時限定で取得できる。JALでは767から777に移行した乗務員が、767に復帰するケースもあったようで、その場合は2カ月以上かかる復帰審査を受けなければならないという。

 山岡機長は「私は難しい機体で育った人間」とし、「今後の世代は、コンピューター化されている機体で育つ。(技術よりも)飛行管理能力などが求められるのではないか」と述べた。

◆機種ごとのコンセプト学んで

 ことし58歳の山岡機長は、自身が将来的にA350を担当する可能性について「間もなく定年を迎える」と話し、「そこで一旦、以降のキャリアをどうするか考える。健康であればやりたい」と乗務に意欲を示した。

 今後、A350に移行するパイロットには「787に移行したときも、HUDではなく前方の計機をついつい見てしまう」と具体例を挙げ、機種特有の機能をいかに習得するかがカギ、と述べた。「緊急事態などが発生した場合、以前の機種の言葉がつい出てしまう」と続け、「(機種ごとの)違いやコンセプトをしっかり学んでほしい」とエールを送った。


日本の航空機産業がシンガポールから学ぶべきこと
ニュースイッチ 2/14(火) 11:40配信

A35fs
実際の経路の操縦を疑似体験できる中型機「A350XWB」の訓練設備

エアバスがパイロット養成支援、修理・整備も集積進む
 欧州エアバスがアジア・太平洋地域の航空機需要拡大で予想されるパイロット不足対策に乗り出している。2016年4月にシンガポールに開設した飛行訓練施設「エアバス・アジア・トレーニング・センター(AATC)」が、17年中にはフル稼働状態になる。航空会社28社と利用契約を結んでおり、パイロットの養成を支援して需要拡大を取り逃がさない戦略だ。

 「航空機が膨大に増えるので、訓練が重要になる。アジア・太平洋地域の需要に対応する」―。ヤン・ラルデAATCゼネラル・マネージャーはAATC開設の狙いを説く。

 同地域は経済成長や格安航空会社(LCC)の台頭で、航空機需要が世界平均を上回るペースで拡大する。それに伴い、深刻なパイロット不足が見込まれる。国際民間航空機関(ICAO)は、同地域で必要なパイロットが30年には約23万人と10年時点の4・5倍になると予想する。

 AATCはエアバスの4番目にして最大の訓練施設だ。シンガポール航空との共同出資で、約1億ドル(約113億円)を投じて開設した。全機種の訓練が可能で、17年には許容人数の年間1万人を受け入れる計画。アジアでは1997年開設の北京に次ぐ施設となる。

 目玉は6基ある疑似操縦設備「フル・フライト・シミュレーター(FFS)」だ。コックピットを再現した室内で操縦かんや機器を操作し、CG画面を見ながら実際の飛行経路を疑似操縦できる。雷など気象条件を設定できるほか、離着陸時に身体にかかる負荷も体感できる。

 FFSは機種別にあり、6基中2基が中型機「A350XWB」用だ。19年までに追加する2基中1基も同機種用で、AATCは同機種の訓練施設の意味合いが強い。ラルデゼネラル・マネージャーは「A350XWBのハブとなる施設を目指す」と意気込む。

<「A350XWB」アジア・太平洋地域の需要取り込む>

 同機種に注力するのは、アジア・太平洋地域の需要拡大を取り込む機種だからだ。エアバスは35年には、同地域で運航する航空機が現在の約5700機から約1万4700機に増えると予想する。

 その中心と見込むのが、A350XWBなど双通路型の中・大型機種だ。同地域では米国、欧州行きなど長距離路線が多く、航続可能距離が長い機種が必要になるため。エアバスは35年までに世界で引き渡される双通路型4390機のうち、同地域分が46%を占めると見込む。

 「こつをつかめば操縦しやすい。初めての機種なので期待している」。日本航空のベテラン機長、山岡孝史運航本部副本部長はAATCでA350XWBを疑似操縦した印象を語る。同社は19年から6年ほどかけ、同機種を31機導入する。エアバス機の発注は初めてで、AATCの利用を検討している。

 米ボーイングも07年、シンガポールに自社でアジア最大の訓練施設を開設し、中型機「787」など3機種の訓練を実施している。パイロット不足への対策というサービス面での競争も激化しそうだ。

【解説】
 国土の狭いシンガポールだが、訓練施設だけでなく、アジア太平洋地域のエアラインの修理・整備でも航空機産業の集積が進んでいる(日本の全日空や日本航空も機体修理の一部はシンガポールに委託)

 日本は重工メーカーを中心に機体・エンジンの製造では強みを発揮しているが、こうした周辺産業の取り込みではシンガポールに学ぶべき点が多い。


川崎重工、「777X」向け新工場で6月から部品生産
ニュースイッチ 2/14(火) 8:39配信

Khin1
名古屋第一工場に完成した「777X」向け新工場

名古屋第一工場内に
 川崎重工業が名古屋第一工場(愛知県弥富市)で建設していた米ボーイングの最新鋭大型旅客機「777X」向け新工場を完成した。新工場では777X向けの前部胴体と中部胴体のパネル組み立てを行う。自動で穿孔(せんこう)位置を認識する自社製ロボットのほか、画像センシング技術や制御技術を駆使した新規開発設備などを導入する。2017年6月の製造開始に向け、生産設備の設置作業も始めた。

 新工場はボーイング「777」や「787」向け機体部品を製造する、名古屋第一工場内の空きスペースに建設した。延べ床面積は約1万3000平方メートル。将来のスマート工場化に向けて、ICT(情報通信技術)やIoT(モノのインターネット)インフラも整備する。

 外板と補強部品をボルトで結合する穴を自動で穿孔するドリルロボットには、自社開発した画像センシング技術を採用。正確な位置への穴あけを可能にした。


川重、最新鋭機の新工場完成 米ボーイング777Xの胴体製造 愛知
神戸新聞NEXT 2/14(火) 7:30配信

Khin12
ボーイング「777X」の前・中部胴体を組み立てる新工場=愛知県弥富市(川重提供)

 川崎重工業(神戸市中央区)は13日、航空機製造拠点の名古屋第1工場(愛知県弥富市)で、新工場棟が完成したと発表した。米ボーイングの最新鋭大型旅客機「777X(トリプルセブン・エックス)」の前・中部胴体を作る専用工場で、今年6月に稼働する。

 新棟は鉄骨造りで高さ18メートル、床面積約1万3千平方メートル。画像の読み取りや制御など先端技術を注入して自社開発したロボットを配置し、アルミ合金パネルの組み立て工程などで自動化を進めた。岐阜工場の新設備を含めて250億円を投じる。

 月1機分のペースで生産し、稼働後は機数を増やす。同工場では1992年以来、「777」や中型機「787」の胴体部分を製造する。(高見雄樹)


川崎重工、777X向け新工場完成 6月稼働へ
Aviation Wire 2/13(月) 20:40配信

Khin1
川崎重工の名古屋第一工場777X組立工場(同社提供)

 川崎重工業(7012)は2月13日、ボーイング777Xの胴体を製造する新工場の竣工式を開いた。名古屋第一工場(愛知県弥富市)内に建設を進めてきたもので、自動で穴開け位置を認識する自社製ロボットや、リベット打ちの対象範囲が拡大したオートリベッター(自動打鋲機)など、自社開発技術を駆使した最新設備を投入し、自動化を進めてコストダウンを図る。

【記事の写真を見る】

 川重は777Xの前部胴体と中部胴体、主脚格納部、後部圧力隔壁、貨物扉の製造を担当。新工場では、前部胴体と中部胴体のパネル組立を行う。

 新工場は2015年9月に着工し、名古屋第一工場北工場の敷地内に建設を進めてきた。建物延床面積は約1万3000平方メートル(全長202メートル、幅53メートル、高さ18メートル)で、現在は6月の製造開始に向け、生産設備の設置作業が本格化している。

 主な設備として、胴体外板(スキン)を継ぎ合わせて自動締結する「スキンスプライス・リベッター」(パネル結合用自動打鋲機)、胴体外板と補強部品(フレーム)を自動締結する「フレームアッセンブリ・リベッター」(フレーム結合用自動打鋲機)、胴体外板と補強部品をボルトなどで結合するための穴を自動で穿孔(せんこう)する「ドリルロボット」(大口径穿孔用ロボット)、胴体外板と補強部品を自動で仮締結する「タッキングロボット」(フレーム仮結合用ロボット)を導入する。

 いずれも、自社開発した画像センシング技術や制御技術などを駆使した最新設備。リベッターは、従来よりも複雑な部位をリベット止めしたり、狭い場所で正確な動きが可能になった。ドリルロボットは、新開発した画像センシング技術で正確な位置への穴開けを実現し、タッキングロボットは狭い場所で正確な作業が出来る。これらの新設備を投入することで、工程の自動化を進めていく。

 777Xは777-8と777-9の2機種で構成。777-9は今年から生産を開始し、初号機の引き渡しは2020年を予定している。3クラスの標準座席数は777-8Xが350-375席、777-9Xが400-425席、航続距離は777-8が8700海里(1万6110キロメートル)、777-9は7600海里(1万4075キロメートル)を計画しており、エンジンは米GE製GE9Xを2基搭載する。

 日本の製造分担割合は、現行の777と同じ主要構造部位の約21%。川重のほか、三菱重工業(7011)と富士重工業(7270)、新明和工業(7224)、日本飛行機の5社が参画する。

 担当部位も777を基本的に踏襲。川重が前部胴体と中部胴体、主脚格納部、貨物扉を担当するほか、三菱重工が後部胴体と尾部胴体、乗降扉を、富士重工が中央翼、中央翼と主脚格納部の結合、主脚扉、翼胴フェアリング(前部)を、新明和が翼胴フェアリング(中・後部)を、日飛が主翼構成品の製造を担当する。主翼の炭素繊維複合材は、東レ(3402)が供給する。

 エンジンのGE9Xについては、IHI(7013)が低圧タービン部品などを担当。内装では、ジャムコ(7408)がラバトリー(化粧室)を独占受注している。

 日本の航空会社では、全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が、2014年7月31日に20機の777-9を777-300ERの後継機として確定発注。今月に入り、シンガポール航空(SIA/SQ)が777-9を20機発注している。

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