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2017年2月17日 (金)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・6

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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リンク:拉致被害者奪還へ「北に揺さぶりを」 都内で緊急セミナー - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮旅券の男逮捕=正男氏暗殺、主犯格の可能性―数カ月前から準備・マレーシア紙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏殺害、女はだまされ犯行関与か 知人ら「信じられない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮、正男氏の検視結果「拒否」 遺体要求もマレーシアは応じず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:遺体の即時引き渡し要求=金正男氏の検視結果拒否―死因「心臓まひ」―北朝鮮大使 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男暗殺 謎の貿易商浮上 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:殺害を予行演習か=犯行前日に実行犯ら―毒薬瓶押収・マレーシア警察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>逮捕の2容疑者 接点は・背後は…深まる謎 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:背中に竜の入れ墨、金正男氏 「弟に殺される」「いつ人生が終わるか」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「痛い、液体ふきかけられた」正男氏最期の言葉 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>金賢姫元死刑囚「工作員とは思えない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 テロ・暗殺の“主演”に仕立てられた女性たち - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏情報、貿易商が「北」に提供の報道 韓国統一省「確かめねばならない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:当局の「沈黙」を異例の批判=金正男氏殺害の対応で論評―中国国営紙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 フェイスブック投稿で居場所把握も 犯人は行動パターン熟知か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 防犯カメラに予行演習 男4人は国外逃亡か 女2人は「雇われた」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏“暗殺”報道をめぐる中国の苦悩と今後 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏「中国の保護は煩わしい」発言 東京新聞・五味編集委員明かす - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 遺体引き渡し長期化か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北の女暗殺者は性工作員!特殊訓練と秘密工作…日本にも大物が潜入 韓国紙「サイバー空間でもハニートラップ利用」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米軍、金正恩氏「7日で排除」 3月にも世界最強の軍事力行使か、韓国紙は日本配備のステルス戦闘機に言及 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「金正男=愛されキャラ」への違和感 --- 梶井 彩子 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男単独インタ五味氏が会見「真摯な関心を持っていたのは僕だけ」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「金正男暗殺」と中国工作員の関与説 --- 長谷川 良 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:実行犯ら、事件前日に現場下見か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 女2人立ち会わせ実況見分 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮軍偵察局、東南アジアで活動=密輸中継地にも利用か―マレーシア紙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害、容疑者の女の服に(笑)の文字 マレーシア - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害を受けて東京新聞・五味氏会見(全文1)出版、微妙な時期だった - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「日本に来たことで世襲外れたと思わない」金正男氏の言葉を五味氏が紹介 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:女性工作員は北朝鮮が「好んで使う武器」、脱北した元軍人が指摘 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「非常に知的で、礼儀正しく、ユーモアもあった」金正男氏「告白本」の著者が振り返る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の遺体引き渡し「家族のDNA提供が条件」マレーシア警察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏殺害、青酸カリよりも強い毒物か…地元紙 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

拉致被害者奪還へ「北に揺さぶりを」 都内で緊急セミナー
産経新聞 2/18(土) 7:55配信

 北朝鮮の金正男氏が殺害された事件を受け「特定失踪者問題調査会」が17日、東京都内で緊急セミナーを開き、混迷する情勢の中、日本人拉致被害者を即時奪還する方策を議論した。

 荒木和博代表は暗殺や弾道ミサイル発射について、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が「自らの正統性を証明できず恐怖にかられた結果」と分析。日本が先頭に立ち、混乱する北朝鮮に揺さぶりをかけるべきだとした。

 元防衛政務次官の西村真悟氏は日本へ不法入国した正男氏が平成13年に拘束された事件に触れ「拉致被害者全員と交換する交渉もせず国外に出し痛恨の極みだった。自衛隊による被害者救出など今こそ具体策を検討すべきだ」と主張した。

 拉致被害者や特定失踪者の家族も登壇。増元るみ子さん(63)=拉致当時(24)=の弟、照明さん(61)は「日本政府には被害者救出へ『あらゆる方策』を実行する真剣さが必要だ」と訴えた。


北朝鮮旅券の男逮捕=正男氏暗殺、主犯格の可能性―数カ月前から準備・マレーシア紙
時事通信 2/18(土) 5:44配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで暗殺された事件で、マレーシア警察当局は17日夜、北朝鮮の旅券を持つ男(47)をクアラルンプール市内で新たに逮捕した。

 警察は男の身元などを特定するとともに、暗殺を主導した主犯格の可能性があるとみて捜査を進めている。マレーシアの中国語紙が一斉に伝えた。

 警察は、実行犯として逮捕した女2人と、4人の男が事件に関与したとみて行方を追ってきており、残る3人の身柄確保を急ぐ。暗殺事件で逮捕者は4人目。

 中国報(電子版)によると、男は以前からマレーシアにたびたび入国していた。星洲日報(同)によれば、警察当局は17日朝、事件に関与したとみられる4人の男を特定、全国の警察に指名手配し、写真を配布していた。同紙は4人の写真を掲載した。

 一方、中国報は、工作員とみられる「謎の男」が、勧誘活動を約3カ月前から行い、暗殺の準備を進めていたと報じた。

 ベトナム旅券を持った女、ドアン・ティ・フォン容疑者(28)は約3カ月前、マレーシアでこの男と知り合った。男は女の信頼を得ようと、彼女の故郷であるベトナムや韓国に一緒に出掛けた。その後、男4人と女を引き合わせた。男とインドネシア人の女、シティ・アイシャ容疑者(25)は1カ月ほど前に知り合った。

 容疑者同士が知り合いになったのは最近で、男が「いたずら動画」の撮影に参加してほしいと依頼した時だという。アイシャ容疑者は参加費として100ドル(約1万1200円)をもらったとされる。

 女2人は13日、クアラルンプール国際空港にいた金正男氏を急襲、死に至らせた。ただ中国報によれば、2人は特務工作員ではなく、金正男氏の暗殺を画策した組織に雇われ、「殺人に利用された」とみられる。


正男氏殺害、女はだまされ犯行関与か 知人ら「信じられない」
AFP=時事 2/18(土) 5:43配信

【AFP=時事】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏がマレーシアで暗殺された事件をめぐり逮捕されたインドネシア人の女について、インドネシア当局は17日、人々にいたずらを仕掛けるテレビ番組に出演中であると思い込まされて犯行に及んだとの見方を示した。


 正男氏は13日、マレーシアの空港で殺害された。マレーシア警察によると、マカオ(Macau)行き航空機に搭乗しようとしていた正男氏は、女2人に襲われ、口の中に何らかの液体を噴射された。韓国政府は、実行犯は北朝鮮政府の女性工作員だったとの見解を示している。

 だがインドネシアのティト・カルナビアン(Tito Karnavian)国家警察長官は、事件に関連し逮捕された容疑者3人のうちの一人であるインドネシア人のシティ・アイシャ(Siti Aishah)容疑者(25)について、隠しカメラでいたずらの様子を撮影する「ドッキリ番組」に出演していたと思い込まされていたと述べた。

 カルナビアン長官は同国メディアに対し、アイシャ容疑者は過去にも3、4回にわたり、金銭と引き換えに人の目に向けて液体を噴射するいたずらを別の女性と共に仕掛けた経験があったと説明。正男氏を標的とした依頼では、「有害な物質」が使われたと述べた。

 また、インドネシアのユスフ・カラ(Jusuf Kalla)副大統領も、アイシャ容疑者は「だまされ、ゲームに参加していると思い込んでいた」と言明。「もし彼女が工作員なら、見つかることはなかっただろう」と述べた。

 アイシャ容疑者は、交際相手のマレーシア人の男(26)と、ベトナムのパスポートを所持していた女(28)に続いて逮捕された。インドネシアの首都ジャカルタ(Jakarta)に住む同容疑者の家族や元隣人は17日、同容疑者が事件に関与していたとは信じ難いと証言している。

 アイシャ容疑者の元夫の父親(56)は、ニュースを聞き「ショックを受けた」といい、「あれほど人柄の良い人が、こんなことをするわけがない」と語った。また元隣人の女性(25)もAFPに対し、「彼女はいたって普通の人だったので、とてもショックを受けた。全く信じられなかった」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News


北朝鮮、正男氏の検視結果「拒否」 遺体要求もマレーシアは応じず
AFP=時事 2/18(土) 4:31配信

【AFP=時事】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏がマレーシアで殺害された事件で、北朝鮮政府は17日、マレーシア当局による遺体検視結果の内容を拒否すると表明し、遺体の引き渡しを要求した。マレーシアの警察当局はこれに対し、正男氏の家族がDNAサンプルを提供するまで遺体の引き渡しには応じないと表明した。

 駐マレーシア北朝鮮大使は同日夜、正男氏の遺体がある病院の前に集まった記者らに対し、マレーシア当局による検視は北朝鮮の許可や立ち合いがなく行われたものであり、結果は受け入れないと表明。マレーシア警察は韓国などの敵対勢力から圧力を受けていると主張した。同事件に関する北朝鮮政府の声明はこれが初めて。

 正男氏は13日、クアラルンプール(Kuala Lumpur)の空港で搭乗を待っていた際に殺害された。韓国政府は北朝鮮の女性工作員による犯行だったとの見解を示している。マレーシア当局は17日、正男氏の顔に噴射されたとみられる毒物を特定する検査を開始した。

 地元警察幹部はAFPに対し、「今のところ、身元確認や遺体の引き取りのために訪れた親類はいない。遺体との照合のため、家族のDNAサンプルが必要だ」と説明。北朝鮮から遺体引き取りの要望を受けたものの、身元確認がとれるまで引き渡しはできないと述べた。【翻訳編集】 AFPBB News


遺体の即時引き渡し要求=金正男氏の検視結果拒否―死因「心臓まひ」―北朝鮮大使
時事通信 2/18(土) 1:35配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮のカン・チョル駐マレーシア大使は17日深夜(日本時間18日未明)、声明を発表し、クアラルンプール国際空港で13日殺害された北朝鮮の金正男氏について、マレーシア政府に遺体の即時引き渡しを要求した。

 さらに、マレーシア側が「われわれの許可や立ち会いもなく、一方的に検視を行った」と強く非難し、遺体の検視結果の受け入れを拒否すると強調した。

 金正男氏の殺害後、北朝鮮政府や国営メディアは事件に一切言及していない。声明は金正男氏の名前に触れていないが、事件をめぐって北朝鮮から公式な反応が出たのは初めて。

 大使は、金正男氏の死因を「心臓まひ」とマレーシア側から伝えられていたと主張。マレーシア警察高官と17日に面会して遅滞なく引き渡すよう求めたものの、「死因特定とは関係のない問題で拒否された」と語った。

 AFP通信によると、マレーシアの法医学当局は17日、殺害に使われた毒物や死因の特定のため、遺体から採取した検体の詳細な分析を始めた。当局は、遺体の引き渡しには金氏親族のDNA提供が必要としているが、これまでに引き取りを申し出た親族はいないという。

 声明はまた、マレーシアの対応を「(北朝鮮に)危害を加えようとする敵対勢力と結託していることを示唆する」と痛烈に批判。殺害事件を使って北朝鮮のイメージ悪化を狙っていると韓国を名指しで非難しつつ、「問題を国際法廷に提起する」と反発した。

 大使は、金正男氏の遺体が安置されているクアラルンプールの病院前で声明を配布した。


金正男暗殺 謎の貿易商浮上
Japan In-depth 2/17(金) 22:32配信

【まとめ】 ・金正男暗殺は北朝鮮工作機関の犯行 ・亡命政権樹立説、亡命説には無理がある ・在マレーシア北朝鮮人貿易商が金正男氏を売った疑い浮上
■何故、今だったのか? 

2月13日午前9時ごろ6日にマレーシア入りしていた金正男氏(金正恩朝鮮労働党委員長の兄)がクアラルンプール国際空港で毒殺された。2名の女が、空港の自動チェックインカウンターにいた金正男氏を、背後から毒液を染み込ませた布で顔を覆ったとも前から毒液をスプレーで吹き付けたとも言われている。この二人の女のほか4名の男が犯行に加わったとみられているが、現在マレーシア捜査当局が追跡を続けている。

問題はこの犯行が誰の指示によってなされたかである。逮捕された女二人はベトナムとインドネシアのパスポートを持つとされているが、犯人が金正男氏と全く関係のない人物であることから様々な情報が錯そうしている。

事件の全容が解明されていない時点での断定は性急ではないのかとの指摘もあると思われるが、暗殺されたのが2012年から一貫して金正恩委員長に命を狙われてきた金正男氏であることから、北朝鮮工作機関の犯行であることは間違いない。それは兄である金正男氏が暗殺されたにも関わらず金正恩が何らの反応も示さないことからも明らかだ。

この暗殺がなぜこの時期に決行されたことについては、いま様々な憶測がなされている。主なものとしては、韓国中央日報が流した「亡命政権を樹立しようとしていたからだ」との情報だ。だが、この情報や説が事実なら、金正男氏が金正恩政権に真っ向から対決を挑もうとしたことになる。しかし金正男氏が2012年4月、弟の正恩氏に「自分と家族を助けてほしい」などと訴える書簡を送っていたことを考えるとこうした情報は違和感がある。

また「金正男氏が亡命を計画していたからだ」との説もある。亡命説については、過去に金正男氏に対する暗殺未遂があった2012年ごろ、金正男氏からではなく韓国側から「韓国に来た方が安全なのではないか」と打診され、それに対して金正男氏はそのまま外(海外)に滞在することを望むと回答したという。韓国中央日報の報道では、金正男氏が打診したこととなっているが、これは全く逆であるようだ。

こうした点を考慮するなら、今回の暗殺の根拠を、最近金正男氏が亡命、特には亡命政権樹立に向かっていたからだとするのは少々無理があると思われる。亡命政権を樹立するなら自身の保護壁であった叔母の金慶喜(キム・ギョンヒ)氏やその夫の張成沢(チャン・ソンテク)氏が健在であった時期に行動を起こしていただろう。彼には金正恩政権と対決する意思はなかったと思われる。

こうして見ると、この時期に暗殺が実行されたのは、金正男氏が亡命政権樹立や亡命に向かっていたからではなく、北朝鮮が一貫して進めていた暗殺計画の諸条件がこの時点でそろったためと見るのが妥当と思われる。暗殺の諸条件がマレーシアという地域で整い、そこで動線が確実に補足でき、正男氏が気を許し最も接近しやすい空港という場所が確定できたからこそ暗殺が実行されたのだろう。

ただ衆目が集まる空港での犯行については、金正恩が金正男暗殺を急いでいたためとの見方もあり、金正恩に反対すればこのように暗殺するぞという“見せしめ的意味”だとの見方もある。

■なぜマレーシアなのか?

しかしここで疑問が残るのは、なぜ彼がボディガードも付けず一人でマレーシアに向かったのかということである。一貫して彼を保護していた中国が今回警護していた気配が全く感じられないことにも疑問が残る。

誰かがビジネスを持ちかけて一人でクアラルンプールに来るように仕向けたのか?もしくは金正恩氏に張り付いていた誰かが、たまたま一人で行動することを事前にキャッチして暗殺団に通報したのか?この点について朝鮮日報韓国版は、2月17日付けで次のような興味深い情報を報道した。

【北の外貨稼ぎ総責任者ハン・フンイル 金正男暗殺のキーマン】

わが国(韓国)の情報当局が 「ハン・フンイル」という名前のマレーシア駐在北朝鮮貿易商が金正男暗殺事件と密接な連関があるとして関連内容を追跡中であることが16日に明らかになった。

金正男氏は、ハン・フンイルが管理してきた秘密資金を整理するためにマレーシアへ行き、その過程でハン氏を通じて金正男氏の動線情報が北朝鮮側に漏れた可能性があるというのだ。

マレーシア内の北朝鮮事情に詳しい消息筋は 「ハン・フンイルは年が70代中盤で30年以上マレーシアに居住しながら北朝鮮の東南アジア地域外貨稼ぎ事業を統括していた」と語り、 「マレーシアにビジネスのため出入りしていた金正男とはその(ビジネス)拠点を管理し資金を支援しながらずいぶんと前から関係をもっていた」と伝えた。しかし金正恩執権以後、金正男との関係が問題になり、そのために昨年北朝鮮に呼ばれて北朝鮮入りし調査を受けたという。

北朝鮮消息筋は 「金正恩が後継者として登場した2011年以降、中国で金正男氏に便宜を提供した駐在員たちを処刑するなど 「金正男ラインは皆除去されている」とし「しかしハン・フンイルは金日成・金正日誕生日毎に数万ドルずつ忠誠資金を納めて来たし、マレーシア高位層とも親交を深めていた古くからの大物だったために調査だけを受けてマレーシアに復帰した」と語った。ハン・フンイルの妻が金日成の副官を勤めたパルチザン出身のキム・ミョンジュンの娘である点も関係したという。

しかしそうだとしても、叔父、兄まで容赦なくとり除く金正恩が、ハン・フンイルを生かしておいたのには他に理由があるはずだという観測もある。

他の情報消息筋は「ハン・フンイルが生き残る対価として金正男との関係を整理し、さらに北朝鮮が金正男を暗殺する過程でも情報提供するなどの役割を果たした可能性がある」と話した。

消息筋によればハン・フンイルは軍事諜報要員を養成する鴨緑江大学出身で1980年代にアフリカのジンバブエに軍事教官として派遣された人物だが、退役した後マレーシアに派遣され30年以上外貨稼ぎを行い、金融事業、人力輸出、建設事業受注、武器販売、不動産事業、ゴム収入、原油収入などを通じて北朝鮮に資金を調逹してきたと知られている(朝鮮日報韓国語版2017・2・17)。

この情報が確かであれば、今回金正男の動線は北朝鮮側に完全に把握されていたことになる。マレーシアで暗殺が可能となった事情が十分に理解できる。


殺害を予行演習か=犯行前日に実行犯ら―毒薬瓶押収・マレーシア警察
時事通信 2/17(金) 22:30配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで暗殺された事件で、実行犯として逮捕された女2人らが犯行前日、殺害現場となったクアラルンプール国際空港で予行演習とみられる行動を取っていたことが17日明らかになった。

 警察当局は17日、2人を空港に連れて行き、2度目の実況見分を行った。事件に関与したとみられる4人の男の所在は不明のままで、警察が行方を追っている。

 マレーシアの中国語紙・星洲日報などによると、犯行前日の12日、逮捕されたベトナム旅券を持ったドアン・ティ・フォン容疑者とインドネシア人のシティ・アイシャ容疑者、事件に関与したとみられる男4人がスプレーを使ってゲームをしているような映像が空港の監視カメラに映っていた。

 空港があるスランゴール州の警察当局者は「容疑者たちは犯行現場でリハーサルをしたとみている。計画された暗殺だ」と述べた。

 ただ、別の警察幹部は「外国の特務機関が金氏を殺害したと結論付けるのは時期尚早だ。捜査は続いており、この事件は複雑だ」と語った。

 また、消息筋によると、警察当局はドアン・ティ・フォン容疑者のバッグの中から毒薬の入った瓶を発見、押収した。瓶に入った薬物が金氏殺害に使われた可能性も排除できないとみている。検視結果はまだ明らかではないが、初期捜査では金氏殺害に使われたのは毒薬のリシンかフグ毒とされる。


<金正男氏殺害>逮捕の2容疑者 接点は・背後は…深まる謎
毎日新聞 2/17(金) 21:55配信

 マレーシア・クアラルンプール国際空港で13日に起きた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害事件では、2人の女が関与した容疑で逮捕された。それぞれインドネシアとベトナムの旅券を所持していたが、いずれも暗殺を実行する「工作員」のイメージからほど遠い。女2人の接点はどこか。そして、背後に誰がいるのか。謎が深まっている。

 逮捕された女のインドネシア旅券はシティ・アイシャ(25)という名義になっていた。毎日新聞助手は17日、同じ名前の女が以前住んでいたジャカルタ西部の貧民街に入った。「報道で警察に連行される女の姿を見たが、シティに似ていた」。取材に応じた女の元夫の父(55)は驚きを隠せない様子だった。

 女は2007年に元義父が経営する縫製工場で勤め始め、翌年に結婚した。「礼儀正しく、実の親のように接してくれた」。12年ごろに離婚してからは長男(7)を元夫側に預けてジャカルタを出て、「バタム(インドネシアの島)で衣料品店の店員として働いている」と説明していた。インドネシア外務省によると、女は頻繁にマレーシアを訪れ、短期滞在を繰り返していた。また先月28日、旧正月を祝うために長男らの元を訪れて1泊し、子供に30万ルピア(約2500円)の「お年玉」をあげていた。

 女が以前暮らした家は3階建ての縫製工場の2階の一角。一家は衣類が散乱して雑然とした中に住んでいた。自治会長の男性(48)は「外務省職員が昨日来て、資料の提出を求められた」と話した。

 一方、ベトナム旅券はドアン・ティ・フオン(28)という名義。この女は事件前後、クアラルンプール空港から約10キロ離れた地域でホテルを1泊ごとに変えていた。ぬいぐるみを抱えて歩く様子は「とても工作員とは思えなかった」とホテル関係者は口をそろえる。「容姿が整っていた」との声も。また、コンタクトレンズの色を頻繁に変えるなど、不可解な行動を取っていたという。

 マレーシア警察関係者によると、この女の泊まったホテルの部屋にあったかばんの中から毒物が見つかったという。【クアラルンプール平野光芳、西脇真一】


背中に竜の入れ墨、金正男氏 「弟に殺される」「いつ人生が終わるか」
産経新聞 2/17(金) 21:01配信

 【北京=西見由章】北朝鮮の金正男氏が殺害されたとみられる事件で、正男氏の最近の暮らしぶりをマカオの友人らが現地メディアなどに相次いで証言した。身の危険を鋭敏に感じ取っていた一方で、身辺警護には無頓着だった様子が浮かび上がる。

 「いつ人生が終わるか分からない」。マカオ在住の友人が香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストに語ったところでは、正男氏は異母弟の金正恩氏が自らの命を狙っていると打ち明けたが、護衛はつけていなかった。「明らかに彼は中国から守られていると感じていた。マカオは彼に安全と娯楽を提供していた」 

 友人らに「ジョン」と呼ばれていた正男氏。北朝鮮の政治体制や正恩氏についてジョークを言うことはあったものの、多くは語らなかった。ただ、いつか祖国で何らかの政治的な役割を果たしたいと望んでいるようだったという。

 別の知人男性は、正男氏が友人に「弟は私を殺そうとしている」と何度か漏らしたことをマカオのテレビ局に証言した。男性によると、正男氏は近年、ほとんど単独で行動。欧州で不動産や古美術品、ワイン関連の事業を行っていた。

 ロイター通信によると、正男氏はジーンズにサンダルなどのラフな格好で「ルイ・ヴィトン」のかばんを所持。スポーツジムの友人によると、背中には目立つ竜の入れ墨があった。

 マカオでは「金日本料理」という名のレストランも経営していたが、昨年閉店した。店のドア付近には昨年3月、料金未払いのため電気を停止する通知が張られていたという。


「痛い、液体ふきかけられた」正男氏最期の言葉
読売新聞 2/17(金) 20:35配信

 【クアラルンプール=吉田健一、児玉浩太郎】クアラルンプール国際空港で13日、北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、犯行グループとみられる女2人と男4人が殺害現場となった第2ターミナルで事件前日に液体をふきかけたりするような動作をしている姿が監視カメラに映っていたと地元紙スターが17日報じた。

 正男氏殺害の「予行演習」だった可能性がある。

 事件ではこれまで、実行犯の女2人組として、ベトナム旅券を持つドアン・ティ・フオン(28)、インドネシア旅券を持つシティ・アイシャー(25)の両容疑者が逮捕されたが、ほかに男4人も関与したとみて調べている。

 現地メディアは17日、正男氏は最期の言葉として「とても痛い。とても痛い。液体をふきかけられた」と英語で話したと報じた。


<金正男氏殺害>金賢姫元死刑囚「工作員とは思えない」
毎日新聞 2/17(金) 20:20配信

939
金賢姫元死刑囚

 ◇毎日新聞の書面インタビューに応え 「請負殺人」の見方

 【クアラルンプール西脇真一】金正男氏がマレーシアで殺害された事件について、1987年の大韓航空機爆破事件の実行役、金賢姫元死刑囚(55)が毎日新聞の書面インタビューに応じた。金さんは自身の経験から、女2人がすぐに逮捕されたことについて「厳しい訓練を受けた工作員とはとても思えない」と「東南アジア女性を雇った請負殺人」との見方を示した。

 金さんは北朝鮮の情報機関「対外情報調査部」(当時)に所属し、工作員の訓練を受けた。

 ベトナム旅券を所持した女が現場の空港に戻って逮捕されたことについて「いぶかしく思った。(2人は)北朝鮮で厳しい精神や肉体の教育、訓練を受けたのではないようだ」と指摘した。また、2人が「いたずらだと思った」と供述していることについては「もしそうなら現場から離脱しなかったはずだ」と推測。女性を使ったのは「相手が警戒心を持ちにくいという心理を利用するため」で、自身も日本人女性に偽装したが「接触した人から疑いを持たれなかった」という。

 また、金さんは今回の事件が起きた13日という日付に着目。1997年2月15日、北朝鮮を脱出してソウル近郊に住んでいた故金正日(キム・ジョンイル)総書記のおい、李韓永(イ・ハンヨン)氏が銃撃され、後に死亡した。捜査当局は北朝鮮工作員による事件とみているが、未解決だ。金さんは「偶然かもしれないが」としつつ、両事件が16日の金総書記の誕生日「光明星節」の直前に起きたことを指摘し、北朝鮮との関連性を強調した。


金正男氏殺害 テロ・暗殺の“主演”に仕立てられた女性たち
産経新聞 2/17(金) 20:16配信

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金賢姫元工作員=2010年12月17日、韓国・ソウル市内(加藤達也撮影)(写真:産経新聞)

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、マレーシア警察に逮捕された女らの供述からは、北朝鮮の関与が浮かんでいない。だが、関与を隠し通そうとするのが北朝鮮工作機関のテロ・暗殺の歴史といえ、今回、女性が実行犯を演じたことにも北朝鮮の“意図”がありそうだ。

 「100ドル(約1万1千円)で持ち掛けられた」「殺人とは知らなかった」。逮捕されたインドネシアやベトナム旅券を持つ女らはこう供述、プロの集団に雇われた一般人との見方が上がっている。

 韓国では、素人を装っている可能性も指摘されている。1987年の大韓航空機爆破テロの実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員も逮捕当初、「私は日本人だ」とかたくなに北朝鮮との関わりを否定した経緯もあるからだ。

 「女性に甘い」という正男氏の性格が突かれたともいわれる。いずれにせよ、警戒心を抱かれにくい女性ということで、暗殺を恐れていたはずの正男氏に近づけたのは確かなようだ。

 北朝鮮の軍出身の専門家は「北朝鮮は最近、海外工作員を若くきれいな女性にしている」と韓国紙に説明した。2008年に韓国で摘発された元正花(ウォン・ジョンファ)元工作員は、女性を武器に韓国軍の大尉と内縁関係を結び、軍事機密を入手していた。

 マレーシアを拠点の一つとする北朝鮮工作機関、偵察総局には20代の女性で構成する「牡丹花小隊」があるという。朝鮮日報によると、工作員を養成する金正日(ジョンイル)政治軍事大学などで、担当する国の社会に溶け込む教育がたたき込まれる。選抜では出身や容姿、歌などの才能も問われるという。

 金委員長が「万能の宝刀」だとして偵察総局などに力を入れさせているのがサイバーテロだ。犯行が露呈しにくいからだ。サイバー部隊でも女性が積極登用されているという。

 ただ、大韓航空機爆破や韓国哨戒艦撃沈など北朝鮮の犯行が明白な事件に対しても北朝鮮は一切、関与を否定。金、元両元工作員ら摘発された女性らを使い捨てにしてきた。ここに、北朝鮮の非道さがにじむ。


金正男氏情報、貿易商が「北」に提供の報道 韓国統一省「確かめねばならない」
J-CASTニュース 2/17(金) 19:25配信

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実行犯に犯行を指示したのは誰だ(写真は地元メディアより)

 金正男(キム・ジョンナム)氏(45)がマレーシア・クアラルンプールの空港で暗殺された事件で、逮捕された実行犯が「いたずら目的だった」などと供述する中、新たな「キーマン」とも言える手引き役の存在も浮かび上がってきた。

 元々は正男氏と親しくしていた貿易商が、自分の身を守るために正男氏の居場所に関する情報を北朝鮮側に伝えた可能性がある、というのだ。この「手引き役」の存在を指摘する報道に、韓国当局は「今後、確認しなければならない」としており、今後、「手引き役」の存在がクルーズアップされる可能性もある。

■犯行女性「100ドルでいたずらしないか」持ちかけられる

 現地警察は2017年2月15日から16日にかけて、ベトナムのパスポートを持つドアン・ティ・フォン(29)、インドネシアのパスポートを持つシティ・アイシャ(25)の両容疑者を逮捕した。現地報道によると、両容疑者は「『いたずら』をするように頼まれた」などと供述しており、フォン容疑者は「私はネットアイドル」などと話しているという。インドネシアのニュースサイトによると、アイシャ容疑者はクアラルンプールのナイトクラブで、見知らぬ男から「100ドル(約1万1000円)でいたずらをしないか」と持ちかけられ、現金を必要としていたため話を受け入れたという。アイシャ容疑者は、フォン容疑者のことも正男氏のことも知らなかったと供述しているという。

 マレーシア国営のベルナマ通信は2月17日、

  「外国工作員の犯行だと結論づけるのは時期尚早」
  「捜査は進行中で、事案は複雑だ」

とする現地警察幹部の声を伝えている。

 警察はさらに4人の男の行方を追っており、この4人と北朝鮮当局との関連が注目される。

中国で正男氏に便宜を図った駐在員は粛清
 これと並行する形で浮上しているのが「手引き役」の存在だ。

 朝鮮日報は2月17日、「ハン・フンイル」と名乗るマレーシア在住の北朝鮮人貿易商が事件に関与していた疑いがあるとして、韓国の情報当局が調べていると報じた。

 朝鮮日報が消息筋の話として伝えたところによると、ハン氏は年齢70代半ばで、30年以上マレーシアに居住。北朝鮮が東南アジアで行っている外貨稼ぎの事業を統括する立場にあるという。ハン氏は、正男氏がビジネスでマレーシアに出入りする際にも便宜を図るなどして親しくしてきた。

 だが、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が政権を引き継いでからは、中国で正男氏に便宜を図ってきた駐在員が処刑されるなど、「正男ライン」に対する圧力が強まった。ハン氏も16年に北朝鮮本国に呼び戻されて調査を受けたが、(1)金日成主席や金正日総書記の誕生日ごとに数万ドル(数百万円)を「上納」してきた(2)マレーシアのエリート層とも太い人脈がある、といった点を考慮され、マレーシアに戻ることが許されたという。

 こういった背景から、別の消息筋は、

  「ハン氏が生き残ることと引き換えに、正男氏との関係を整理することにした。今回、北朝鮮が金正男氏を暗殺する過程でも情報を提供するなどの役割をした可能性がある」

と解説したという。

 聯合ニュースによると、韓国統一省の鄭俊熙(チョン・ジュンヒ)報道官は2月17日の定例会見で、この報道について

  「今後、確認しなければならない」

と述べた。


当局の「沈黙」を異例の批判=金正男氏殺害の対応で論評―中国国営紙
時事通信 2/17(金) 19:14配信

 【北京時事】中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報は17日、北朝鮮の金正男氏殺害に関連し、中国当局のメディア対応を批判する論評を掲載した。

 韓国の報道の論調が国際的な影響力を持つ中で、中国当局は「敏感な問題」に適切な説明をせず、「事なかれ主義」的だと指弾している。国営紙が当局の報道対応を非難するのは異例だ。

 論評は正男氏殺害をめぐり、韓国メディアの報道が国際世論の「価値判断」を主導しているのに対し、中国側は「何の情報も発信せず、沈黙する傍観者」になっていると強調。沈黙を保つことで当局者は「責任を負うリスクを下げている」と批判した。

 さらに、中国メディアが報道を控えている一方、ネット上では国外メディアを引用した情報が伝わっていると指摘。こうした状況は「中国の利益を損なう」と述べ、メディア対応を改善すべきだと当局に訴えた。


金正男氏殺害 フェイスブック投稿で居場所把握も 犯人は行動パターン熟知か
産経新聞 2/17(金) 18:39配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正男氏殺害事件では、正男氏の軽率な行動が浮かび上がっている。犯行の舞台となったマレーシアでは、決まった飲食店などに出入りを繰り返していたとされ、犯人は正男氏の行動パターンを熟知していた可能性がある。

 正男氏が常連だったという韓国料理店は、首都クアラルンプール中心地の高級ショッピングモール地下にある。メニューには、430リンギット(約1万1000円)の最高級和牛や、100リンギットのキムチ鍋などが並ぶ。

 同店を経営する韓国人男性は地元紙スター(電子版)に、正男氏が暗殺を警戒する一方で高級ホテルに滞在し、シンガポールの女友達なども連れてきていたと証言。今回の訪問について「資金を受け取るのが目的だったかもしれない」とした。金正日氏の死後、北朝鮮大使館などからの資金提供は止まり、他に支援者がいたとの見方も示した。

 北朝鮮専門ニュースサイト「NKニュース」によると、正男氏は、仮名で使っていた「キム・チョル」という名前でフェイスブックに登録していた。ホテルやカジノのそばに立つ自らの写真などを投稿しており、北朝鮮の工作機関が居場所のモニターに活用していた可能性がある。

 最初の投稿は2008年10月16日付で、韓国情報当局の元高官は、フェースブックなどを使うおおっぴらな行動について、「不注意が今回の殺害を招いたかもしれない」と指摘する。


金正男氏殺害 防犯カメラに予行演習 男4人は国外逃亡か 女2人は「雇われた」
産経新聞 2/17(金) 18:35配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】マレーシアで北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏が殺害された事件で、容疑者の男4人は国外に逃亡したとの見方が出ている。逮捕された2人の女は工作員ではなく、男たちに雇われたと証言しているとされ、捜査の難航も予想される。

 マレーシアの中国語紙、中国報によると、逮捕されたベトナム旅券所持の女の隣で、親密に話す黒い服の男が空港の防犯カメラに写っていた。

 また、逮捕されたインドネシア旅券所持の女は「100ドル(約1万1300円)でいたずらビデオへの出演を持ちかけられた」と供述、殺意を否認した。この女は顔を覆う役で、ベトナム旅券の女がスプレーをまく役となり、撮影のためだとしてリハーサルをしたという。別の中国語メディアは犯行前日の12日、現場で4人の男と練習する2人の映像が防犯カメラに残っていたと伝えた。

 2人は、それぞれ1カ月前と3カ月前に、別々に接客して男らと知り合いになったという。同紙は、ベトナム旅券の女は犯行後、男と連絡がつかなくなったため、15日に空港に舞い戻り、警察に拘束されたとしている。


金正男氏“暗殺”報道をめぐる中国の苦悩と今後
ホウドウキョク 2/17(金) 18:30配信

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が、マレーシアで暗殺された事件で、韓国の朝鮮日報は16日、政府当局者の話として、「口から泡を吹いており、典型的な毒殺」と判断したと伝えた。
中国政府はこの事件をどう受け止めているのか。フジテレビ外信部・鴨下 ひろみ東アジア担当部長が解説。

(中国の最新情報は?)

中国も連日、金正男氏殺害のニュースを伝えているが、中国の国営放送、中国中央テレビのニュースの中では、「金正男」という名前をあえて言わずに、「北朝鮮籍の男性」と伝えている。
北朝鮮の金正男氏が、中国にいるということは、中国にとっても、非常に敏感な問題の1つ。
なので、北朝鮮に対して、中国は、当然配慮しなければならないと同時に、今回の殺害が北朝鮮の犯行だとわかった時に、騒ぎが大きくなって、中国がこれに巻き込まれるかもしれないということを、非常に懸念しているのではないかと思われる。

(正男氏は、ずっと中国の保護下にいたという話があるが、本当なのか?)

いわゆる、護衛をがっちりつけて、いかにも保護しているというような形の保護ではなく、つかず離れず、背後から遠巻きに、何をしているのかを常に見ている、いわば、監視しているような形の保護だったとみられる。

金正男氏を1つの“政治的なカード”として監視
監視の理由は?)

お父さんの金正日(キム・ジョンイル)総書記が生きている時は、「一種の人質」と言ったら言葉は悪いが、人質にもなり得る存在ということで、何か大事があったらいけないわけだし、何かあったらすぐ影響も及ぼせるような形で、実情を把握しておきたい。
そして、金正恩氏になってからは、口には出さないにしても、一種のけん制のような形で、「金正男氏という人が北京にいるんだ」ということを誇示しておきたい、そういう狙いがあった。
つまり、中国としては、金正男氏を使って、政権交代を自分がやろうというところまでは考えていなかったと思われるが、1つの政治的なカード、「いつか、もしかしたら何かの形で利用できるかもしれない」、そういうカードとして、金正男氏を自分の影響下に置いておきたいという思惑があったと考えられる。

北朝鮮の暴走を最小限に抑えたいが、思うように影響力を発揮できない
金正男氏の殺害については、北朝鮮の犯行であるということが明らかにならない限りは静観し、弾道ミサイル発射などをめぐる、国連の制裁には同調する見通し。
中国は北朝鮮の崩壊には反対で、北朝鮮の暴走を最小限に抑えたいのが本音だが、張成沢(チャン・ソンテク)氏ら、中国とのパイプが粛清され、思うように影響力を発揮できていない。
北朝鮮には振り回され、国際社会からは中国が影響力を行使していないと批判される、そんなジレンマが続くとみられる。


金正男氏「中国の保護は煩わしい」発言 東京新聞・五味編集委員明かす
J-CASTニュース 2/17(金) 18:08配信

 マレーシア・クアラルンプールで暗殺された金正男氏(45)に長時間インタビューをした唯一の記者として知られる東京新聞の五味洋治編集委員が2017年2月17日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見し、「個人的にも非常にショックを受けている」と沈痛な面持ちで語った。

 北朝鮮の世襲に批判的な発言を繰り返していた正男氏は中国当局の保護を受けていたが、五味氏によると、正男氏は友人に対して「そういう保護が煩わしい」などと話していたという。正男氏は、こういった事情を背景に東南アジアに頻繁に出かけ、結果として中国の手が届きにくいマレーシアで殺害された。五味氏は、今回の事件で中国は戸惑っており、中朝関係は悪化するとの見方も示した。

■「彼なりの決心で、現在の北朝鮮の体制を批判」

 五味氏は2004年に北京空港で偶然に正男氏に会い、2010年からメールのやり取りが始まった。11年1月にマカオ、同5月に北京で長時間のインタビューを行った。五味氏は12年にインタビュー7時間、メール150通をまとめた著書「父・金正日と私 金正男独占告白」(文藝春秋社)を12年に出版したが、正恩氏は出版に反発。メールのやり取りは12年1月を最後に途絶えた。

 五味氏によると、正男氏は北朝鮮の体制に批判的で、

  「権力の世襲は社会主義体制と合わず、指導者は民主的な方法で選ばれるべきだ」
  「北朝鮮は中国式の改革開放しか生きる道はない」

などと話していたという。

 五味氏は今回の記者会見の冒頭で、正男氏の意に沿わない形で著書が出版されたことへの批判を念頭に置いて、

  「この発言を報道したり、本にしたことで彼が暗殺されたと皆様がお考えなら、むしろ、こういう発言で一人の人間を抹殺するという、そちらの方法の焦点が当てられるべき」

と語り、正男氏に対する取材を

  「私もかなりのリスクを冒して彼と会ったが、今、私が称賛したいのは、彼の勇気だ。彼がその後、たとえ命乞いの手紙を出したとしても、彼は彼なりの決心で、現在の北朝鮮の体制に関する批判をしたのだと思う」

と振り返った。

 誰が正男氏の殺害を指示したかについては「私が確実に言える証拠がない」としたものの、正男氏が中国の保護下にあったことを説明。最近は、正男氏が中国と距離を置いていたことも明らかにした。

「中国との関係は、必ずしも順調ではなかったのかも」
 五味氏は、さらに

  「彼は中国に家があり、中国にいる間は中国の公安当局のボディーガードがついていると認めていた。私が会ったときには、中国人ドライバーの車で出迎えを受けていた。本人も『中国から保護を受けている』と言っていたが、ここ数年は、そういう保護が煩わしいと言っていたと、彼の友人から聞いた。ここ数年、彼が東南アジアを行き来していたというのは私も確認している。そのため、中国と金正男氏との関係は、必ずしも順調ではなかったのかもしれない、と私は見ている」

と語った。

 中国外務省の耿爽副報道局長は2月16日の定例会見で、今回の暗殺事件が中朝関係に与える影響について質問され、

  「ご指摘の事件に関する報道は承知している。事態の進展を見守っている。中朝関係について言えば、両国は友好的伝統がある親密な隣国だ」

と述べるにとどめている。五味氏は、こういった反応が「戸惑いの証拠」だとして、

  「この事件でますます(中朝が)遠ざかる、関係が悪くなるのではないかという感じもしている」

と話した。


金正男氏殺害 遺体引き渡し長期化か
ホウドウキョク 2/17(金) 17:45配信

遺体の引き渡しには、しばらく時間がかかる見通し。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の兄・金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、検視の結果、遺体には、外傷がなかったことがわかった。
針で刺されたような痕もなく、警察は引き続き、毒物の鑑定を急いでいる。
マレーシアの副首相は、必要な検査を行ったあとに、北朝鮮大使館を通じて、親族に遺体を引き渡す意向を示しているが、捜査当局者は、地元紙に対し、鑑定など、必要な全ての手続きを終えてからになるとして、遺体の引き渡しは、しばらく時間がかかるとの見通しを示している。


北の女暗殺者は性工作員!特殊訓練と秘密工作…日本にも大物が潜入 韓国紙「サイバー空間でもハニートラップ利用」
夕刊フジ 2/17(金) 16:56配信

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が毒殺された事件で、マレーシア警察は16日、北朝鮮工作員とみられる2人目の女を逮捕した。過去にも暗殺やテロなどの凶行に及んだ北の女工作員たちは、過酷な訓練を受け、命じられるまま、殺しやハニートラップなどの工作を仕掛けるという。

 韓国紙の東亜日報は、逮捕された2人目の女は韓国の旅券を所持し、事情聴取に英語で答えていると報じた。

 一方、15日に逮捕された女は犯行当日、「LOL」というロゴの入ったTシャツにミニスカートをはいた姿がクアラルンプール国際空港の監視カメラに写っており、「ドアン・ティ・フオン」名義のベトナム旅券を所持していた。

 共同通信によると、女が滞在していたホテルの従業員の話では、長かった髪は事件直後の13日には肩くらいまでに短くなっていたという。警察の捜査を撹乱(かくらん)しようとした狙いがあるとみられ、受付の男性は「今思えば変装のためだったのではないか」と話したという。

 警察はほかに4人の男が犯行を手助けしたとみられ、行方を追っている。2人の女は一時、「死亡した可能性がある」という情報も流れていた。

 北朝鮮の女工作員といえば、30年前に起きた大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員(55)が有名だ。大韓機を爆破した後、アンプルの入ったタバコをかみ、服毒自殺を図ったが、一命を取り留めた。

 韓国に移送された金元工作員は死刑判決を受けたが、特別赦免された。その後、記した著書『いま、女として』(文芸春秋)には、工作員になるために受けた訓練の様子が詳細に描かれている。

 射撃や、男性を制圧することを目的にした撃術訓練、10キロの背嚢(はいのう)を背負った山岳行軍、地図で指定場所を探し、穴を掘ってその中に3日間隠れる訓練もあったという。

 同書では、工作員養成組織の担当課長の言葉も記されている。「スパイ戦に女を使う理由を知っているか? (中略)必要なときには身体もあたえるのだ。そんな覚悟なしには工作員などつとまらない」。つまり、ハニートラップを強要しているわけだ。

 金元工作員は1980年代に活動していたが、それ以前の女工作員もすさまじい。『金正日秘録』(李相哲著、産経新聞出版)では、北朝鮮工作員の中で「英雄」として知られる女工作員が、金正日(キム・ジョンイル)総書記に抜擢(ばってき)されたことを取り上げている。そこでは「韓国潜入時に、老女に見せかけるため、自分の歯を全部抜いてしまった」というエピソードが紹介されている。

 日本に潜入していた大物工作員の女もいる。2000年に死去したとされる李善実(リ・ソンシル)政治局員候補だ。韓国で野党政治家や学生運動家らに接触して地下組織づくりを進めたことで知られ、朝鮮労働党の序列19位で最高人民会議代議員も務めた。

 最新のテクノロジーを利用した工作も行われているようだ。韓国紙、朝鮮日報(日本語版)は15日、「北朝鮮はこのところ、サイバー空間でも『ハニートラップ』を利用している」と報じた。

 韓国の情報機関、国家情報院が明らかにしたとし、「架空組織に勤める美しい女性職員を装ってフェイスブックにアカウントを開設した後、そこを利用して韓国国内の各種情報を探るという方法を用いている」と紹介している。

 「まさか…」とは思いたいが、北朝鮮のことだ。いまも日本にあの手この手で工作を行っているかもしれない。


米軍、金正恩氏「7日で排除」 3月にも世界最強の軍事力行使か、韓国紙は日本配備のステルス戦闘機に言及
夕刊フジ 2/17(金) 16:56配信

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件は、国際社会が注目している。「毒劇物による暗殺」の可能性が高まるなか、ドイツ・ボンで16日に開催の日米韓外相会談でも、事件や北朝鮮の核・ミサイル問題は議題となった。ドナルド・トランプ米大統領は、北朝鮮への対抗姿勢を強めており、3月にも世界最強の軍事力を行使する可能性がある。北朝鮮は16日、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の生誕記念日「光明星節」を迎えたが、専門家は正恩氏排除までの期間を「早ければ7日」と断言した。

 日米韓外相会談は、ボンでのG20(20カ国・地域)外相会合に合わせて行われた。岸田文雄外相と、レックス・ティラーソン米国務長官、韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が出席した。

 会談では、日米韓が連携して、アジアの平和と安定を壊しかねない北朝鮮への制裁措置の実効性確保を図るとともに、中国に対して北朝鮮への圧力を強めるよう働きかける方針を確認した。当然、正男氏の暗殺事件についても意見交換したとみられる。

 注目の事件だが、マレーシアの国営ベルナマ通信は16日、同国の警察が2人目の女を逮捕したと報じた。地元メディアは、女2人のほかに、男4人が犯行を手助けした疑いがあり、警察が行方を追っていると報じた。

 韓国・朝鮮日報は16日、「(正男氏の遺体の)口元に泡がついており、典型的な毒殺時の現象だ」という政府当局者の証言を伝えた。

 事件への関与が注目される正恩氏は75周年の「光明星節」という16日、父の正日氏と、祖父の故金日成(キム・イルソン)主席の遺体が安置されている平壌の錦繍山太陽宮殿を訪問した。

 今後、犯行が「北朝鮮の仕業」「正恩氏の指示」と断定されれば、日米首脳会談に合わせた11日の弾道ミサイル発射を受けて「非常に強い態度で対応する」と怒りをあらわにしたトランプ氏を、激高させそうだ。

 トランプ氏の本音について、13日に帰国した安倍晋三首相はNHKのニュースに出演し、「オバマ政権は軍事力の行使には非常に慎重だった。今のトランプ政権では、もう一度見直し、あらゆる選択肢をテーブルの上にのせながら、外交的に解決していきたいと考えていると思う」と語った。

 「あらゆる選択肢」とは、当然、世界最強の軍事力を指す。

 福井県立大の島田洋一教授は「トランプ氏は『ここで北朝鮮になめられたら、他の国になめられる』という感覚から、目に見える格好で強い姿勢を示すだろう。過去にも、相手がなめてかかってきたら『10倍返し』でやるという趣旨の発言をしている」といい、今後の行動をこう予測する。

 「まず考えられるのは、北朝鮮と取引する中国企業が使用する金融機関に対する金融制裁のグレードアップだ。さらに米韓軍事演習の強化や、米国防情報局(DIA)を通じた工作も強化してくるのではないか」

 米韓軍事演習については、拡充する見通しを韓国紙が伝えている。

 朝鮮日報(日本語版)は11日、米原子力空母「カール・ビンソン」が前日にグアムに到着したことや、ステルス戦闘機「F22ラプター」の日本配備に触れ、米軍の戦略部隊が朝鮮半島周辺に集結していることを報じた。記事では、軍関係者の話として「3月の米韓軍事演習『キー・リゾルブ』と『フォールイーグル』に参加する可能性が高い」と伝えている。

 カール・ビンソンは「動く軍事拠点」とも呼ばれるニミッツ級の原子力空母で、同紙は「西太平洋を担当する第7艦隊には、すでに原子力空母『ロナルド・レーガン』が配備されている。米国が西太平洋で2つの空母機動部隊を運用するのは異例」と指摘した。

 かつてない規模で行われる3月の米韓軍事演習だが、過去には正恩氏を急襲し、確保・排除する「斬首作戦」に沿った演習が行われてきた。

 軍事ジャーナリストの世良光弘氏は「本物の『斬首作戦』に変更してもいいような軍事演習となるだろう」といい、北朝鮮攻撃のシナリオを次のように語る。

 「陸からは、韓国軍と米軍の特殊部隊で平壌まで行く。空からは、B2爆撃機が平壌(ピョンヤン)上空まで行き、地下の約50メートルまでコンクリートをぶち抜ける爆弾『バンカーバスター』を使って、地下壕にいる正恩氏の居場所を徹底的に攻撃するだろう。海からは、恐らくトマホークを打ち込む。海上にはイージス艦もいるので、北朝鮮が弾道ミサイルで反撃してきた場合は、海上配備型迎撃ミサイルSM3で全部打ち落とすだろう」

 トランプ氏が、暴走する正恩氏を排除する決断を下すきっかけは何か、作戦終了までにかかる時間はどの程度か。

 世良氏は「北朝鮮が米国に到達する能力を持つICBM(大陸弾道間ミサイル)を発射したとき、またはトランプ氏が何らかの情報に基づきゴーサインを出したときが考えられる。早ければ1週間程度で、正恩氏を排除できるのではないか」と語っている。


「金正男=愛されキャラ」への違和感 --- 梶井 彩子
アゴラ 2/17(金) 16:50配信

「おちゃめな一面もあった」?
金正男が死亡したとのニュースは日本国内でも大きな話題になっている。事件にはもちろん驚いたが、さらに驚くのは、その中に「残念」「好きだったのに」「彼なら北朝鮮を変えてくれたかもしれないのに」といった親しみと期待のこもった嘆息が目立つことだ。ある種のネタとして言っているのかなと思ったが、どうやらそうでもなさそうだ。

特に問題なのはプロまでが彼との距離感を狂わされていたのではないかという疑いだ。

まずは朝日新聞。〈絵文字のメッセージ、酒席で日本の思い出 金正男氏を10年取材、記者が振り返る〉(http://digital.asahi.com/articles/DA3S12797730.html)と題する峯村健司記者の署名記事。

“「正男氏は、かわいらしい絵文字やスタンプも交えながら、私の健康や家族のことをいつも気遣ってくれた」

「話に夢中になって杯が空になると、先に日本酒をつぎ足してくれるのは、正男氏の方だった。接客する女性店員にも冗談を言ってからかう、おちゃめな一面もあった」”

この記者は友人になるつもりで金正男に接触していたのだろうか。そんなわけはあるまい。親しくなって情報を得るという手法もあるのだろうし、ここまでの関係を構築できるのは記者として優秀なのだろう。だからこそどうしてそうなるの、と思うのだが、この文章は取材者と取材対象者という距離感をまったく感じさせない。リンク先で全文をお読みいただきたいが、文の結びは正直、「この人、何言ってんの?」というものだ(大事な情報源を失った、という感じではない)。

カネや女で取り込まれる例は古今東西、尽きないが、「酒を酌み交わし、絵文字のやり取りをする」だけで、こうまで相手に親近感を持ってしまうものなのか。これではもはや「運命に引き裂かれ、永遠に会えなくなった友への追悼文」だ。今後、各国の情報工作員は峯村記者に可愛いラインスタンプ付のメッセージを送るといいだろう。

「ディズニー好きの太っちょ兄さん」の虚像
もう一つは〈金正男は、自由を愛する人間だった〉(http://bunshun.jp/articles/-/1429)と題する記事だ。『父・金正日と私 金正男独占告白』(文春文庫)の著者で東京新聞記者の五味洋治氏が本のまえがきに書いたものが文春オンラインに掲載された(単行本は刊行されてすぐ読んだが、文庫版は読んでいなかった)。

“「ギャンブルはやっていないと私には言っていたが、どうやらたしなんでいるようだ。いや、かなりのめり込んでいるらしい。そんな、人の良さというか、弱さが隠せない。かなり自分に甘い人なのだ。人ごとながら、これでよく家庭を維持しているな、と思うほどだ。そんな彼の実像は、多くの人に親近感を与えた」

「北朝鮮といえば拉致問題をはじめ、ミサイル、核実験、強制収容所とネガティブな単語が次々に思い浮かぶ。暗い閉鎖社会というイメージが定着している。しかし、そこにも人が住み、明るい笑いがある。正男氏の存在は、そんな当たり前のことを想起させてくれたのではないだろうか」”

彼が閉鎖社会の出身でありながら、海外に出かけ、ギャンブルに興じ、「あの国のプリンスでありながら開明的でディズニーランドにも行っちゃう」というギャップ萌えまで漂わせることができるのは、他でもない金一族体制あってのことだ。

彼が人好きのする温和な表情で朗らかに笑っていられるのは、多くの北朝鮮人民から吸い上げた財産あればこそで(張成沢が処刑されるまでは彼が正男に援助していたとされている)、人民のほとんどは彼のように明るく笑ってはいられない。

二人はプロの記者だから、金正男が世界中で何をしていたのかについて、取材によって把握していたのだろうか。こうは書いていても取材対象との一線は隔していたはずだ(と信じたい)。だが、文章を読む限りでは、「あの」北朝鮮の将軍の嫡男でありながら、自由社会を愛する俺たちと対等に国際社会について忌憚なく話ができるんだぜ、本来は話の通じる相手じゃないはずなのに――、というギャップが判断を鈍らせているようにも思える。

新橋のおでんより拉致問題を語れ
万が一、プロですら「俺たち分かり合えるかも」と思い込んだとしたら、一般世論が「正男かわいそう」になっても無理はない。ある種、強烈なプロパガンダ力を持っていたと言えるだろう(ゆえに殺害されたのかもしれないが)。

これらは「親近感」がいかに人の認識に作用しているかを物語る。

恐ろしく、許しがたい事実だが、同じ日本人といえど、接したことのない、動いている映像も見たことのない現在の拉致被害者に対する親近感は、多くの人にとって金正男に対するものより低いのかもしれない。「正男かわいそう。拉致被害者のことは知らない」、というわけだ。

「金正男か、金正恩か」という二択も、金正男に対する評価に下駄をはかせている。「彼だったら、(弟と違って)北朝鮮はずっとましな国になっていたのではないか」――。しかしそれは仮定であり、「こうなったらいいな」の願望に過ぎない。いいドラ息子と悪いドラ息子を比べているような感じだが、ドラ息子にかわりはない。

こんな場面すら想像する。男二人が結託して、一人が強引な不良として女性に近づき、もう一方がヒーローとしてこれを助ける。すると女性はヒーロー役の男に簡単についていく……。よもや金兄弟が結託しているわけはないが、人間はこういったケースに弱く、心理的に揺さぶられやすい。

特に金正男の場合、血縁や運命に翻弄されてきた(ように見える)ことが、人生に「悲劇性」を纏わせている。そこに諸行無常的感覚を覚え、つい哀れんでしまうのは日本人の常ではある。

筆者にも覚えがある。朴槿恵大統領が袋叩きにあっているのを見て「両親が殺される悲劇の人生を歩んできて、それでも政治家になろうと頑張ってきたのに、なんだかかわいそうですね」と述べると、それを聞いた韓国出身の女性はこういった。

「日本人は甘いですね。彼女はそれだけのことをしたのです」

確かにそうなのだ。金正男の最期は確かに悲劇だが、そのことで彼が本当は何をやってきたのか、ミサイル・核開発や日本の安全保障(つまり我々の生活)に影響を及ぼしてはいなかったのか、中国との密な関係の実体はどうだったのか、などが覆い隠されてはならない。正男が新橋のおでんが好きだという情報もいいが、拉致問題やミサイル開発について何を知っていたのかを知りたい。

相手の金正男が日本人記者をどう思っていたかはもはや永遠に不明だが、友と錯覚するほどの信頼関係を構築した結果、記者二人はどんな情報を金正男から引き出したのか。「取材もしないクセに偉そうに言うな」との反論には「偉そうですみません」と言うしかないが、取材した結果、得たものが「金正男は結構いいヤツ」という錯覚ではまずいだろう。金正男の立場を重んじて公にせずに来た重要情報が今後明らかになることを期待している。

いずれにしろ各国の情報担当者は「簡単に世論操作できる。日本人はチョロいな」と笑っているに違いない。


金正男単独インタ五味氏が会見「真摯な関心を持っていたのは僕だけ」
スポーツ報知 2/17(金) 16:30配信

 マレーシアで13日に暗殺された北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏(45)の単独インタビューやメール対話をまとめた「父・金正日と私 金正男独占手記」(文芸春秋)を2012年に出版した東京新聞編集委員の五味洋治氏(58)が17日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見した。

▽以下、五味氏が話した要旨
 今回の金正男さんの毒殺については個人的にも非常にショックを受けています。(一緒に会ったことがある)私の妻もショックを受けていて、昨日の夜も何回も泣いていました。本の出版を一番反対したのは私の妻です。それは2011年1月、(マカオで)金正男さんと会った時に妻が同行してくれたからです。当時私は子どもがいませんでしたので、正男さんを取材しトラブルになったとき、行方不明になるとまずいので一緒に行ってくれ、と頼みました。同意して私が取材しているところを写真に撮ってくれました。

 会社(東京新聞)には取材のことは言わず、机の中に手紙を入れて置きました。万が一いなくなったらこのホテルに泊まり、この便に乗り、ここに行く予定だったと書いておきました。正男さんが来ない可能性もあるので来ない場合は観光旅行をしようと思った。私がなぜリスクを負ってまでなぜマカオに行ったのでしょうか。それには私が長年携わっていた北朝鮮報道に対する考え方があります。日本ともっとも敵対している国です。しかし、うわさ話、政府当局者の話が先行し、実名で語ってくれる人がいません。そのため、彼に実名で写真をとってビデオを撮っていいかと確認して、原稿を見せて東京新聞の記事(11年1月28日付)にしました。

■北朝鮮の体制のあり方に批判的
 その後、彼から「本国から警告があった。政治に関する話はしないが、あなたとの交流は続けましょう」というメールが来ました。

 その年の5月、北京で再会し、その後もメールで交流しました。そして12月に正日氏が亡くなり、北朝鮮に対する懸念、不安が高まりました。

 積み重ねた取材を本にしていいか、ということは正男さんから許可を得ています。「ただしタイミングが悪い。今は待ってくれ」と言われたのは事実です。私はタイミング的に微妙な時期だったが、彼の人間性を伝えることこそ、北朝鮮に対する理解が進み、他の国との関係も改善されるという信念のもとに本を出版しました。彼の主張を要約すれば北朝鮮の体制のあり方に批判的だったということです。最初には権力の世襲は社会主義と合わず、指導者は民主的な方法で選ばれるべきだと言っていました。中国式の経済の改革開放しか生きる道はないと言っていました。皆さんがこの発言で暗殺されたとお考えなら、この発言で暗殺されるということに(問題があると)焦点を当てるべきでしょう。

■金正男氏の勇気を賞賛
 この3日間、英語、中国語圏、韓国語圏から数百件の電話を頂きました。私は皆様方にお勧めします。ご自分で直接ソースに当たって取材してみてください。それが北朝鮮を変える力になります。もともと金正男さんに関心を持ったのは、2004年9月に北京国際空港で偶然出くわしたからです。遊び人で、女性関係も複雑、ギャンブル好きと言われていましたが、実際にはインテレクチャルで礼儀正しく、ユーモアもある(イメージとの)落差を感じました。(彼なら)率直に話してくれるのではないか、と7年間、彼と接触して私なりの努力をしました。私もかなりのリスクを冒して彼と会いましたが、今、称賛したいのは彼の勇気です。彼がたとえその後、命ごいの手紙を出したとしても、命懸けで現体制の批判をしたのだと思います。

 一番記憶に残っている言葉を一つ紹介します。彼は少なくとも5回日本に来ています。東京の高級な飲食店でお酒を飲むのが好きだと言っていました。韓国や北朝鮮の人、一緒に歌を歌い、酒を飲んで楽しんでいた。いつか(社会全体が)このように壁がなくなればいい。私は外交関係の記事を書きますが、時々彼の言葉を思い出しながら記事を書いています。できれば彼の言葉をより多くの人に聞いてもらい、現在の北朝鮮を変えていく力になればと思っています。

 最後に今回の事件についての見方の質問をたくさん受けます。正直に言うと私がコメントする十分な材料がありません。推測で話すことは私が最も避けたいことです。昨日妻とも話し、彼を悼み、妻とその思いを共有し、世界中の彼の友達とも共有したいということです。心が非常に混乱しております。

▽以下質疑応答
 ―正男氏が東京ディズニーランドに来たことが世襲から外れる原因となったと考えるか。

 「本人に聞いたことがあります。日本に来たことが直接世襲から外れた原因になったとは思わないと言っていました。本にも書きましたが、偽造パスポートで入国したことを非常に恥ずかしいことだと言っていました。これ以降、北朝鮮はシステムを変えて偽造であっても北朝鮮パスポートを使うことになったと言っていました。(暗殺された時に)彼が使っていたパスポートは偽名でしたが、彼が言っていたことは守られていたということです」

 ―(母が)正妻ではなかったということから後継者になる可能性はなかったという見方もあるが。

 「私の聞いた範囲でお答えします。彼は9歳でジュネーブに留学し、20歳になる前に帰国しました。そのときにお父さんの正日さんと全国を歩き、経済の状態を視察したそうです。ヨーロッパで見てきた世界と北朝鮮の世界があまりにも違うことから仲たがいし、生活は荒れ、最終的に北朝鮮を去ることになったと聞いています。その話からして私は、(当初)お父さんからは後継者と見られていたと判断しています」

 ―最後に連絡を取ったのは。

 「2012年1月3日のことです。その時には身辺に危険が高まっているとは聞いていませんでした。その後も彼が目撃された場所に取材に行きましたが、強く警戒している感じはなかったと周りの人は言っていました」

 ―正男氏はどこから収入を得ていたのか。

 「どんな仕事をして生きているのかと聞きました。その度に彼ははっきり答えませんでした。投資の仕事をしているというだけでした。それ以上の手掛かりはありません」

 ―正男氏のことは北朝鮮でどう思われているのか。また、正日氏との視察はいつ頃か。

 「正男さんの存在は忘れられています。ただ携帯電話の普及で、彼の発言を知る人は増えているそうです。日本で会ったある脱北者がこう言っていました。うわさ話で長男が北朝鮮の批判している。なにか変わるきっかけがあるかもしれない。それが反体制運動につながったかは分かりません。たぶんなかったでしょう。それほど重要な地位にあるなら一人で空港に出掛けたり、海外であちこちいく行動はしないと思います。視察の時期はたぶん1990年代前半だと思います」

 ―最初に正男氏と会ったのはいつか。

 「最初の出会いは2004年。北京の空港で偶然見掛けたことです。2010年10月に再びメールをしました。その後、マカオなどで会い、最後の連絡は2012年1月。計7時間話を聞き、150通のメールのやりとりをしました。フランス語、英語、ロシア語を話し、日本語は日常生活程度、中国語は得意でないようでした」

■中国は正式な反応を示していない
 ―暗殺命令は誰が出したのか。正男氏と中国との関係は?

 「暗殺命令について私が言える確実な証拠がありません。中国と彼との関係についてお話します。中国の公安当局がついていると認めていました。私が会ったときには中国人ドライバーの出迎えを受けていました。ここ数年は『保護が煩わしいと言っていた』と彼の友人から聞きました。ここ数年東南アジアを行き来していたのは私も確認しています。中国と彼との順調ではなかったと私は見ています。中国はまだ正式な反応を見せていない。それは戸惑いの証拠だと思います。もともと北朝鮮と中国は朝鮮戦争では同盟関係にありましたが、ますます関係が悪くなるのではないかという感じはしています」

 ―正日氏の死去について正男氏は何と言っていたのか。

 「正日氏が亡くなった直後にも慰労の言葉を送ったが、何日も返事がありませんでした。これで連絡を終わりにすると来て以降。父が亡くなった悲しみを感じることはできませんでした」

 ―なぜ正男氏は五味さんを取材を受ける相手に選ばれたのだと思いますか。

 「それは簡単なことなんです。正男さんが2001年に不法入国されて摘発されてから後継者レースから外れた。追いかけても意味がないとほとんどの人が感じました。2004年に偶然彼と会ってから魅力というか力というか、話をしてくれる人で。自分の時間とお金を使ってマカオ、北京、シンガポールに取材に行きました。平壌で翻訳して彼も記事を読んだらしい。彼に対して真摯な関心を持っているのは僕だけだったのではないでしょうか。それを彼も感じてくれたのだと思います。自分の危険を感じながらも。2011年1月にマカオでインタビュー受けるときにも全身に汗をかいて苦しそうに受けていました。彼も自分なりにこの発言が(北朝鮮に)どうとられるかと感じていたかと思うと心が痛みます」

 ―正男氏は正恩氏と会ったことがあるのか?

 「正男氏は正恩氏と会ったことがないと言っていました。2番目の息子の正哲氏とは会ったことがあると言っていた。会ったことがないので正恩氏の性格についてはコメントできないと言っていた。多くの脱北者も(2人は)会っていないのではないかと言っていた。正男さんは(留学中の)スイスではいろんな国籍の人と付き合って楽しかった。ヨーロッパでは自分の見聞を広めたと言っていました」


「金正男暗殺」と中国工作員の関与説 --- 長谷川 良
アゴラ 2/17(金) 16:22配信

韓国「聯合ニュース」が14日、金正男氏の暗殺を報じ、韓国統一省報道官が15日、クアランプール国際空港で13日に殺害された人物が北朝鮮の故金正日総書記の長男で、金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄の正男氏(45)であることをほぼ確認したと発表した。正男氏は空港内で2人の身元不明の女性2人(北朝鮮工作員の可能性が高い)に毒針か毒布で殺害された可能性が高いという。

正男氏は2001年5月、息子と2人の女性と共に偽造パスポートを所持し、日本に密入国しようとし、成田空港で摘発され、追放された事件で父親の怒りを買い、後継者争いから外れたといわれてきた。父親金正日総書記が死去した後、政権を世襲した異母弟、金正恩労働党委員長から疎外され、中国やマレーシアを転々としていたことが確認されている。同氏への暗殺計画も久しく報じられてきた。正男氏は金総書記と成恵琳夫人との間、正恩氏は金総書記の3番目の夫人・高英姫氏との間に生まれた異母兄弟関係だ。正恩氏は海外メディアで北朝鮮を批判する正男氏を苦々しく感じてきた。正男氏暗殺計画はこれまで何度もメディアで報じられてきた経緯がある。

金正恩氏は2013年12月、中国の支持を受けて政権転覆を図っていたとして叔父・張成沢元国防副委員長を処刑し、今度は異母兄の正男氏を海外で暗殺したとなれば、政権維持のために親族も粛清する残虐な独裁者ということになる。ちなみに、金ファミリー関係者の最初の暗殺事件は1982年、北の特殊工作員がソウルで亡命(1982年)中の李韓永氏(故金正日総書記の元妻・成恵琳の実姉の息子)を暗殺した事件だ。

金正男氏の暗殺計画は過去にも何件か報じられたことがある。最初に報道されたのは2004年11月だ。「後継者問題に絡んで反正男グループが正男氏をウィーンで殺害しようとしたが、その情報をキャッチしたオーストリア内務省は直ぐに駐オーストリアの北朝鮮大使に連絡し、暗殺計画の中止を要請。そのため、正男氏暗殺計画は阻止された」という内容だった。

2009年6月には、「北朝鮮の金正日労働党総書記の長男・金正男氏がマカオで後継者に決定した総書記の3男・金正恩派によって暗殺されかけたが、計画を事前にキャッチした中国側が正男氏を保護した」というものだ。

この2件のニュースはのちほど、いずれも偽情報だったことが明らかになったが、暗殺情報がたびたび治安関係者や報道関係者の間を回っていた事例である。

最近では、聯合ニュース(2012年10月9日)が、「脱北者を装って韓国に潜入し、活動していた北朝鮮国家安全保衛部所属の工作員が逮捕された。同工作員は故金正日総書記の長男、正男氏に対するテロ指令を受け、その準備活動をしていた疑いがもたれている」と報じた。

金正恩氏が今回、異母兄暗殺にゴー指令を出したとすれば、考えられるシナリオは正男氏の「韓国亡命説」。駐ロンドンの北大使館のテ・ヨンホ公使夫妻が昨年韓国に亡命し、平壌を震撼させたばかりだ。北当局は神経質になっている。それか「中国工作員の関与説」だ。

後のシナリオが正しいとすれば、金正恩氏の訪中計画が近日中に浮かび上がってくるだろう。正恩氏にとって、正男氏の暗殺で中国との関係改善の大きな障害がなくなったことを意味するからだ。中国側がこれまで保護してきた正男氏を切り捨てた可能性がある。

また、看過できないことは、金正男氏が暗殺されたことから、海外に住む金ファミリーに大きな動揺が起きる可能性が考えられる。駐チェコの金平一大使(故金日成主席と金聖愛夫人との間の長男)や駐オーストリアの金光燮大使(故金日成主席の娘婿)はいずれも金正恩氏の義理の叔父に当たる。彼らの今後の動向から目を離せられない。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2017年2月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』(http://blog.livedoor.jp/wien2006/)をご覧ください。


実行犯ら、事件前日に現場下見か
ホウドウキョク 2/17(金) 16:15配信

実行犯らが、事件前日に現場を下見していた可能性が浮上している。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の兄・金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、現地メディアによると、事件の前の日に、殺害現場となったマレーシアのクアラルンプール国際空港周辺を、男女6人がふざけあって、液体のスプレーをかけあいながら歩いていた様子が、防犯カメラに映っていた。
地元当局は、事件に関与した6人が、事前に下見をしていた可能性があるとみて調べている。
一方、16日に逮捕されたインドネシア国籍の女は、「ナイトクラブで、見知らぬ男から100ドルでいたずらビデオの出演を持ちかけられた」と供述している。
また、「わなだとは思いもしなかった」として、殺意を否認している。


金正男氏殺害 女2人立ち会わせ実況見分
ホウドウキョク 2/17(金) 16:13配信

容疑者の女2人を立ち会わせて、実況見分が行われた。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の兄・金正男(キム・ジョンナム)氏が、マレーシアで殺害された事件で、現地警察は17日未明、クアラルンプール国際空港で、容疑者の女2人を立ち会わせ、1時間半以上にわたって、事件当時の状況を確認した。
この事件では、ベトナムのパスポートを所持していたドアン・ティ・フオン容疑者と、インドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者が、空港で正男氏の顔に毒を吹きかけた疑いが持たれている。
このほか、マレーシア人の男1人が逮捕されているが、男3人が現在も逃走していて、警察が行方を追っている。


北朝鮮軍偵察局、東南アジアで活動=密輸中継地にも利用か―マレーシア紙
時事通信 2/17(金) 15:54配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで暗殺された事件で、関与の有無に関心が集まっている北朝鮮の対外情報・工作機関、朝鮮人民軍偵察総局に関し、17日付のマレーシア紙「スター」は、過去20年にわたってマレーシア、シンガポール、インドネシアの東南アジア3カ国で活動してきたと報じた。

 情報機関筋によると、偵察総局による海外活動で、3カ国は最も大きいネットワークの一つとみられる。マレーシアとシンガポールでは、工作員は身分を隠すため、朝鮮レストランを経営したり、建設産業のコンサルタントになったりしているという。

 同筋は「彼らは朝鮮レストランを前線拠点とし、マレーシアやシンガポールを訪問、または両国を拠点にしている日本や韓国の政治家、外交官、企業幹部らの情報を収集、監視している」と語った。

 同筋はまた、偵察総局が資金調達のために「麻薬の密輸にも関わってきたとみられる」と指摘。2003年にオーストラリア沖で豪当局に拿捕(だほ)された北朝鮮の貨物船から大量のヘロインが押収されたが、豪警察の捜査でマレーシアのポートクランを中継地に使っていたことが分かったと話した。


金正男氏殺害、容疑者の女の服に(笑)の文字 マレーシア
CNN.co.jp 2/17(金) 13:30配信

(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏が死亡した事件に関連して、マレーシア警察は16日、新たに容疑者の男1人を逮捕したことを明らかにした。

この事件ではこれまでに女2人が逮捕されている。このうちの1人は、「LOL」の文字が入ったシャツ姿でクアラルンプール国際空港の防犯カメラに映っていた。この写真はマレーシアのメディアが入手。マレーシア警察はこれについて、正男氏が同空港で襲われたとされる日に撮影された容疑者の女の写真であることを確認した。

LOLは「Laugh out loud」の頭文字で、ソーシャルメディアやスマートフォンでは(笑)の意味でよく使われる。

逮捕された2人の女はそれぞれインドネシアとベトナムのパスポートを持っていた。3人目の容疑者は26歳のマレーシア人の男で、警察によると、容疑者の女の交際相手と思われる。

正男氏の死因について、韓国の国会情報委員会は同氏が空港で毒殺されたと断じたが、マレーシア当局はまだ検視の結果を発表していない。

マレーシアのザヒド副首相はクアラルンプールで行った記者会見で、正男氏の死に北朝鮮が関与したと伝えられていることについて、「臆測にすぎない」と一蹴した。


金正男氏殺害を受けて東京新聞・五味氏会見(全文1)出版、微妙な時期だった
THE PAGE 2/17(金) 13:20配信

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件を受け、東京新聞編集委員の五味洋治氏が17日午前10時半から、東京の外国特派員協会で記者会見する。

金正男氏の毒殺に非常にショックを受けている
五味:ご紹介いただきました、五味といいます。今日は日本語でお話しさせていただきます。今回の金正男さんの毒殺については、個人的にも非常にショックを受けております。私だけではなくて、私の妻も非常にショックを受けていて、きのうも夜、何回も泣いておりました。

 先ほどより本の話がありましたが、本の出版を一番反対したのは私の妻です。それは、2011年1月に金正男さんと会ったときに、妻が同行してくれたからです。当時、私は子供がいませんでしたので、もし金正男さんと取材してトラブルに巻き込まれたときに、私だけ行方不明になるのはまずいと思って、妻に率直に話をして一緒に行ってくれと頼みました。彼女は同意し、私が取材しているところを写真に撮ってくれました。

 会社の机の中には、会社には取材のことは言わず、机の中に手紙を置いていきました。万が一、私の行方が分からなくなったら、ここのホテルに泊まる予定だったと。この飛行機の便に乗る予定で、ここに行く予定だと、いろいろな日程を書いておきました。金正男氏が来ない可能性もあったので、来ない場合は2人で観光旅行をしようと思っていました。

タイミング的に非常に微妙な時期だったが出版を決意
 私が、なぜそんなリスクを冒してまでマカオに行って彼に会ったんでしょうか。それは、私が長年携わっていた北朝鮮報道に対する考え方からです。ご存じのとおり、北朝鮮と日本は最も敵対している関係の国です。しかし、うわさ話や政府当局者の話が先行し、直接実名で語ってくれる人がほとんどおりません。そのため、私は彼に実名で写真を撮って、ビデオも撮っていいかときちんと確認した上で取材をし、それを本人にも見せて、事前に原稿を見せて記事にしました。東京新聞で。

 そのあと金正男氏はいろいろなところから勇気のある発言をして、うれしかったと。特に韓国からそういう連絡を受けたと言っていました。そのあとも、その記事が出たあと、皆さんご関心があると思いますが、金正男氏からEメールが来て、北朝鮮本国から警告があったとメールがありました。ですから、これからは政治に関することはしばらく話しませんと。でも、あなたとの交流は続けましょうと言っていました。

 その年の5月に北京で再会し、その前後も継続してEメールのやりとりをしました。その年の12月に金正日総書記が亡くなり、北朝鮮の将来に対する懸念、不安が高まりました。金正男氏には、私がこれまで積み重ねてきた取材、Eメールについて本にしてもいいかということについては許可を受けています。ただし、タイミングが今は悪い、ちょっと待ってほしいと言われたのは事実です。

 私は、タイミング的に非常に微妙な時期ではありましたが、彼の思想や北朝鮮に関する考え方、人間性を伝えることこそ北朝鮮に対する関心を高め、理解が進み、日本だけでなくほかの国との、北朝鮮とほかの国との関係が改善されるという信念の下に本を出版いたしました。彼の主張を簡単に要約すれば、北朝鮮の体制の在り方に批判的だったということです。最初には、権力の世襲は社会主義体制と合わず、指導者は民主的な方法で選ばれるべきだと言っていました。北朝鮮は経済の改革、開放、中国式の改革、開放しか生きる道はないとも言っていました。この発言を報道したり本にしたことで彼が暗殺されたと皆さまがお考えなら、むしろこういう発言で1人の人間を抹殺するという、そちらの方法に焦点が当てられるべきでしょう。

「こういうふうに世界に壁がなくなればいい」と語っていた金正男氏
 この3日間、英語圏、〓中国語圏 00:16:34〓、韓国語圏、数百件の電話をいただきました。私は皆さま方にお勧めします。私に質問して全ての答えを得ようとせず、ご自分で直接ソースに当たって取材をしてみてください。それが北朝鮮を変える力になります。もともと私は金正男氏に関心を持ったのは2001年、北京の空港で取材の途中、偶然に出くわしたことからです。遊び人で、女性関係も複雑で、ギャンブル狂でといった、いろんなうわさがありましたが、私が会った印象では、非常にインテレクチュアルというか、知的な方で、礼儀も正しく、ユーモアもあって、非常に落差を感じました。

 彼は金ファミリーの一員です。ですから、現在の北朝鮮の情勢について率直に話してくれるのではないかと期待し、それから7年間、私なりの努力を続けて、彼と接触しようとしてきました。私もかなりのリスクを冒して彼と会いましたが、今、私が称賛したいのは彼の勇気です。彼がたとえそのあと命乞いの手紙を出したとしても、彼は彼なりの決心で現在の北朝鮮の体制に関する批判をしたんだと思います。

 批判ばかりではなくて、私が彼と会って一番記憶に残っている言葉を1つ紹介します。彼は日本に少なくとも5回来ています。東京の高級な飲食店で、お酒を飲むのが好きだと言っていました。そこには韓国系、北朝鮮系、一般の日本人もいて一緒に歌を歌い、酒を飲んで楽しんでいた。ですから、こういうふうに世界に壁がなくなればいいと思ったものですと話しました。私は今、日本の外交関係の記事を書くことがありますが、時々、彼の言葉を思い出しながら記事を書いています。できれば彼の言葉を、より多くの人に知ってもらい、現在の北朝鮮を変えていく力につながればいいなと希望しております。

 最後に、今回の事件についての見方に関する質問をたくさん受けます。正直に言うと、私がコメントする十分な材料がありません。推測でいろんな可能性を話すことは、私が最も避けたいことです。きのう、妻とも話しましたが、私が今やることは彼の死を深く悼み、彼の思い出を妻と共有し、さらに世界あちこちにいる彼の友達と共有したいなということです。

 たくさんの取材の申し込みをいただきましたが、私の思いは今の言葉で尽きております。昔から関係のある、いくつかのメディアの方には、これからもお話ししますが、取材は基本的にはお受けすることはしません。ご了解いただきたいと思います。個人的な時間もありませんし、まだ私は心が非常に混乱していまして、まとまったお話ができません。じゃあ、そろそろ時間になりましたので、このぐらいにしていただいて、質問を受けさせていただきます。


「日本に来たことで世襲外れたと思わない」金正男氏の言葉を五味氏が紹介
THE PAGE 2/17(金) 12:55配信

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の兄、金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件を受け、東京新聞編集委員の五味洋治氏が17日、東京の外国特派員協会で記者会見した。

 五味氏は、2004年に北京国際空港で偶然、正男氏と会ったことをきっかけに交流を持ち、7時間のインタビューと150通のメールをもとにまとめた「父・金正日と私 金正男独占告白」という著作を出している。

 正男氏は故金正日総書記の長男でありながら後継者候補から外れ、いまは3男の正恩氏が指導者の地位に就いている。正男氏は日本に少なくとも5回訪れていたといい、2001年に不法入国を図って成田空港で拘束されたこともある。この拘束以降、正男氏が後継レースから外れたと見る向きもある。ただ、正男氏は「日本に来たことが世襲から外れた原因になったとは思わない」と語っていたと、五味氏はいう。むしろ偽造パスポート入国したことを「恥ずかしいことだ」と話していたと説明する。

 五味氏によると、正男氏は9歳からスイス・ジュネーブに留学し、20歳前後でいったん帰国。その折、父の正日氏とともに北朝鮮国内の経済開発の状況を視察した。こうしたことから、五味氏は「一時的にせよ、正男氏は父から後継者としてみられていた」と見立てを語る。ただその父との視察で、正男氏は北朝鮮の状況がヨーロッパで自分が見てきた社会のあり方とあまりにも違うことを知り、仲違いしたのだという。その後の正男氏の生活は荒れ、最終的に北朝鮮を離れることになった。

 五味氏がリスクを犯してまで正男氏と接触を図ったのは「彼はきっと話してくれる人で、現在の北朝鮮に影響を与えると予感があった」からだという。正男氏の主張は一言でいうと、北朝鮮の体制に批判的だった。「権力の世襲は社会主義体制と合わず、指導者は民主的な方法で選ばれるべき」と考え、「北朝鮮は中国式の経済の改革開放しか生きる道はない」とも言及していたという。

 「遊び人」「ギャンブル好き」「複雑な女性関係」などのうわさがあったが、実際に会った正男氏は「インテリでユーモアもあり、落差を感じた」。今回の事件については「私がコメントする十分な材料がない。推測で可能性を話すことは最も避けたいこと。彼の死を深く悼み、思い出を共有したい」と沈みがちに語った。


女性工作員は北朝鮮が「好んで使う武器」、脱北した元軍人が指摘
AFP=時事 2/17(金) 12:46配信

【AFP=時事】毒物で武装した美貌の女性暗殺者は今や北朝鮮が「好んで使う武器」だ──金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏がマレーシアで殺害された事件を受けて、韓国に亡命した脱北者で著名な北朝鮮専門家の安燦一(アン・チャンイル、An Chan-Il)氏が16日、AFPに語った。

「私たちは、近付いてくる若い女性を常に警戒している」と安氏は言う。北朝鮮政府が「復讐のために送って来た暗殺者かもしれないからだ」

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が13日にマレーシアのクアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur International Airport)でスパイ小説のような手口で暗殺された事件について、韓国政府は北朝鮮の工作員による犯行とみている。マレーシア警察はこれまでに、女2人と男1人を逮捕している。

 北朝鮮の元軍人で1979年に韓国に亡命した安氏は現在、北朝鮮の独裁体制を厳しく批判する専門家として知られる。同氏は韓国政府から厳重な警護を受けていた脱北者8人のうちの1人だ。正男氏の殺害後、厳重警護の対象となる脱北者の数は20人に増えたと同氏は言う。

 安氏によれば、北朝鮮では近年、男性工作員が情報収集や情報提供者との関係構築の任務に就けられるケースが目立ち、「女性工作員らが毒殺の訓練を受けている」と言う。

 女性なら「プラスチック製の小さな毒物注入器を口紅などの化粧品の中、または服の中に隠しやすい」と安氏は指摘し、そのようなプラスチック製の注入器は空港のセキュリティーチェックでも見つからないと語った。

 女性工作員の候補生らは、知力と体力、出自や家族のことまで入念に調べられる。加えて、「美しい容姿が不可欠だ」と安氏は言う。

 正男氏の殺害事件を捜査中のマレーシア警察は、それぞれインドネシアとベトナムのパスポートを所持する女2人を容疑者として逮捕した。2人は事件の2日後に殺害現場の空港に再び姿を現していた。

 安氏はこの行動について、北朝鮮の工作員にしては「おかしい」と指摘し、「北朝鮮の工作員なら(殺害後に)姿を消すか、逮捕されそうになった段階で自殺を図っているはずだ」「スパイとしては考えられない行動だ」と語った。【翻訳編集】 AFPBB News


「非常に知的で、礼儀正しく、ユーモアもあった」金正男氏「告白本」の著者が振り返る
弁護士ドットコム 2/17(金) 12:43配信

マレーシアで殺害された金正男(キム・ジョンナム)氏とかつて交流があり、『父・金正日と私 金正男独占告白』の著者である東京新聞編集委員の五味洋治氏が2月17日、東京・有楽町の外国特派員協会で記者会見を開いた。正男氏の殺害について、五味氏は「非常にショックを受けている」と打ち明けた。

五味氏は2004年、北京の空港で偶然目撃したことがきっかけで、正男氏に関心を持ちはじめ、2010年10月から正男氏と交流するようになった。その後、マカオや北京で計約7時間の直接インタビューや、約150通のメールのやりとりをまとめて、2012年1月に著書を出版した。最後のメールも、発売直前の2012年1月だったという。

五味氏によると、当時、正男氏から出版の許可を受けてたものの、「タイミングが悪いので、今はちょっと待ってほしい」といわれていたという。五味氏は「微妙な時期だったが、彼の思想、人間性を伝えることで、北朝鮮の関心が高まり、理解がすすみ、ほかの国との関係性が改善されると考えた」と出版の意義を強調した。

●正男氏の人間性は?

正男氏の思想や人間性はどういうものだったのか。五味氏は会見で次のように振り返った。

「遊び人で、女性関係も複雑で、ギャンブル狂という噂があったが、(実際に会ってみると)非常に知的で、礼儀も正しく、ユーモアもあった。非常に落差を感じた」

「彼は、北朝鮮の体制に批判的だった。権力の世襲は時代にあわず、民主的な方法で権力者を選ぶべきで、改革・開放しか北朝鮮が生き残る方法はないと考えていた」

「彼は少なくとも5回来日している。『東京の高級な飲食店でお酒を飲むのが好きだ』と言っていた。そこでは、韓国系、北朝鮮系、一般の日本人もいて、酒を飲んで楽しんでいた。『いつか、こんなふうに世界に壁がなくなればいい』と話していた」

●後継者争いから外れた理由は?

正男氏は2001年5月、偽造パスポートで日本に入国しようとしたところ、成田空港で拘束されて、強制退去処分となる事件があった。当時の報道によると、正男氏は「東京ディズニーランドに行きたかった」などと話していた。

この事件がきっかけで、正男氏は、父・金正日(キム・ジョンイル)氏の後継者争いから外れたとみる向きもあるが、五味氏がこの点についてたずねたところ、正男氏は「日本に来たことが直接、世襲から外れる原因になったとは思わない」と答えたという。

五味氏は「彼は9歳からジュネーブに留学し、20歳になる前にいったん帰国した。そのときに正日氏と全国を歩いて、経済的な開発の様子を視察したらしい。しかし、ヨーロッパでみてきた社会のありかたと、北朝鮮の社会のあり方が違っており、正日氏と意見対立して、最終的に北朝鮮を去ることになった」と説明していた。


金正男氏の遺体引き渡し「家族のDNA提供が条件」マレーシア警察
AFP=時事 2/17(金) 12:41配信

【AFP=時事】(更新)マレーシアの警察当局は17日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄で、クアラルンプール(Kuala Lumpur)で殺害された金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏の遺体の引き渡しについて、正男氏の家族か親族からのDNAサンプル提供が条件だとの見方を示した。

 マレーシア・スランゴール(Selangor)州警察トップのアブドル・サマー・マット(Abdul Samah Mat)氏は「これまでのところ、遺体の身元確認や引き渡しを求めてきた家族や近親者はいない。遺体の身元確認のため、家族のDNAサンプルが必要だ」と説明。「北朝鮮は遺体の引き渡しを正式に要請してきたが、引き渡しの前に、身元確認をしなくてはならない」と述べた。

これに先立ち、アフマド・ザヒド・ハミディ(Ahmad Zahid Hamidi)副首相は16日、北朝鮮側が正男氏の遺体引き渡しを要求してきた場合は、調査が完了し次第応じると表明していた。

 一方、マレーシア政府当局の法医学チームは17日にも、正男氏の遺体の検視で採取されたサンプルの分析を行う見通しだ。科学技術省に所属する化学者は国営ベルナマ(Bernama)通信に対し、16日夜にサンプルが研究室に届いたことを明らかにし、「できるだけ早く分析する」と語った。

 北朝鮮は事件について沈黙を守っているが、捜査に近いマレーシア政府高官筋によると、北朝鮮の外交官らが正男氏の遺体の司法解剖に異議を唱えたという。【翻訳編集】 AFPBB News


正男氏殺害、青酸カリよりも強い毒物か…地元紙
読売新聞 2/17(金) 11:46配信

 【クアラルンプール=吉田健一】クアラルンプール国際空港で起きた北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件で、マレーシア警察が、殺害に用いられた液体の毒物は、猛毒のリシンか、フグ毒として知られるテトロドトキシンが使われたとみているとマレーシア紙・星洲日報(電子版)が16日夜に報じた。

 同紙によれば、15日に逮捕されたベトナム旅券を持つドアン・ティ・フオン容疑者(28)のバッグの中から、毒物入りの瓶が見つかった。正男氏殺害に使用された可能性もある。遺体の解剖は15日夜に終了したが、死因は明らかにされていない。

 正男氏殺害には青酸カリよりも強い毒物が使われたとみられている。リシンはトウゴマの種子に含まれる猛毒物質。1978年に英国で、ブルガリア人の反体制作家の暗殺でも使用された。テトロドトキシンは青酸カリの約1000倍の毒性があるとされる。

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