« 東日本大震災等および原発事故関連のニュース・2197 | トップページ | 北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・6 »

2017年2月16日 (木)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・5

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

最初の記事
2番目の記事
3番目の記事
4番目の記事

リンク:「北朝鮮亡命政府」に担ぎ出されて暗殺された金正男 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>逮捕女の情報錯綜「悪ふざけ」「暗殺団」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:容疑者の女、正男氏に物投げ付ける=逮捕の3人、以前からつながりか―暗殺事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「殺されたのは私の影武者だ…一文無しだ」 中国で“ニセ金正男詐欺”横行 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:オウムも使い1人殺害 サリン上回る/VXガスとは - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 VXガスは解剖で特定不能/識者語る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:環球時報編集長の論評も削除!? 中国政府系メディアは金正男暗殺事件についてほとんど報じず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏暗殺 亡命政権構想引き金か 脱北者らの擁立を警戒 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏暗殺 VXガス使用の可能性 別の女逮捕、殺意を否認 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺 海外に火種の直系 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「いつまで生きていられるか…」正男氏、友人に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:フェイスブックが命取りか=工作員が利用の可能性―正男氏暗殺 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏は「気さくな人」=長期滞在先のマカオ知人―現地報道 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏5秒でやられた?容疑者の女2人は美女暗殺部隊の可能性 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:毒物で暗殺、過去にも=ロシア元スパイなど標的 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:KLで金正男暗殺、背後に北朝鮮の脱中国政策 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の遺体、北朝鮮側に引き渡しへ 逮捕者は3人に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:女2人、数秒の犯行…1人が気をそらし背後から - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>関与疑い、逮捕3人に 遺体引き渡しへ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:警察当局、正男氏の死因発表せず…毒物を分析 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<日米韓>対北朝鮮で連携、確認へ…外相会談 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 事件対応に苦慮するマレーシア政府 北朝鮮と歴史的なつながり - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 2人目の女を逮捕 交際相手のマレーシア人も 事件に女2人のほか、男4人が関与か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>要職から襲撃対象に「悲運の王子」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア警察、金正男氏事件で3人目の容疑者を逮捕 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<北朝鮮>マレーシアは工作拠点 正男氏も事業 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 真の実行犯が別に? 女「殺人とは知らなかった」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害で2人目の女拘束 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:インドネシア人逮捕を確認=正男氏事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏暗殺事件でマレーシアと協力=越 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮軍偵察局の男、関与か=「女装工作員犯行」報道も―マレーシア紙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男暗殺、カギはシンガポール人女性か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:暗殺実行犯の「女2人死亡情報」を垂れ流した 大手メディアの「検証力」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:韓国当局、金正男氏暗殺は「典型的な毒殺」 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

「北朝鮮亡命政府」に担ぎ出されて暗殺された金正男
Wedge 2/17(金) 11:10配信

 金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男(キム・ジョンナム)氏が2月13日(火)午前、マレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害された。韓国・国家情報院長は事件について、「金正恩政権発足後、継続的な暗殺指示があった。5年前から暗殺を試みていた」と報告し、北朝鮮の犯行であることを指摘した。

暗殺チームを送り出した「偵察総局」
 犯行時の状況や実行犯については様々な情報が飛び交っており、現時点で全容は明らかになってないが、一つ確実に言えることは、犯行には北朝鮮の工作機関「偵察総局」が関与しているということだ。

 偵察総局とは、2009年に朝鮮人民軍と朝鮮労働党の工作機関や特殊部隊を統合した北朝鮮最大の工作機関で、海外での情報収集や破壊工作、サイバー攻撃を任務とする。そして、偵察総局には要人暗殺を専門とする「暗殺組」という組織も存在する。「暗殺組」の実態は不明だが、数十人の暗殺専門工作員が所属するといわれる。

 この「暗殺組」は、黄長ヨプ(ファン・ジャンヨプ)元朝鮮労働党書記を暗殺するため、脱北者に偽装して韓国に入国した工作員が2010年に逮捕されたことで、存在が明るみに出た。逮捕された二人の工作員は、金英哲(キム・ヨンチョル)偵察総局長から「黄長ヨプを殺害しろ」と指示を受けて、黄元書記の所在地や行動を調査していたという。

 「暗殺組は、偵察総局の中から射撃や撃術(徒手格闘)を得意とし、胆力がある者が選ばれる。素手でも銃でも暗殺できるが、主な手段は神経毒を仕込んだペン型の暗殺器だ。ターゲットに接近し、通り過ぎざまに毒針を突き刺す、あるいは毒ガスを浴びせる。ターゲットは一瞬で死に至るが、毒性を制御することで数秒から数分で死亡するように調整することもできる」(韓国・国家情報院関係者)

 金正男氏殺害現場を録画した監視カメラには、背後から近づいた女性が同氏の顔面をハンカチのようなもので覆った姿が映っているという。正男氏はヨダレを垂らしながら空港職員に助けを求めたが、これは神経毒特有の唾液多寡症状が現れたものだ。その後、彼は救急車到着を待たずに心停止した。

脱北エリートが目論む「北朝鮮亡命政府」構想
 韓国・国家情報院による「金正男暗殺指令」の情報や偵察総局「暗殺組」の存在、そして金正男氏殺害時の状況から、事件は北朝鮮偵察総局が直接あるいは間接的に起こしたことは間違いないだろう。だが、北朝鮮がなぜこの時期に、しかも公衆の面前で金正男氏を殺害しなければならなかったのか、という疑問は残る。

 金正恩政権は、対外的には核・ミサイル開発で国際的な制裁を受け、国内的には父・金正日時代から仕えた党や軍の高官を次々に粛清しながらも、盤石の安定をみせている。海外で事実上の亡命生活を送り、国内に支持基盤がなく、金正恩を政治的に脅かす存在でない異母兄を殺害する合理的な理由は見当たらないようにもみえるがーー。

 ある脱北者団体のリーダーは昨年夏、2017年上半期までに米国ワシントンに「北朝鮮亡命政府」を樹立する構想を披露した。金正恩体制に反発して脱北したエリートを中心とする亡命政府を作り、政治的には自由民主主義体制を、経済的には中国式の改革・開放政策を目指す国家を樹立するという内容だ。

 そして公にはされていないが、「北朝鮮亡命政府」の首班に金正男氏を推戴することも計画されていたという。金正男氏自身は政治に関心がなく、投資顧問として悠々自適な生活を送っており、過去には「世襲」反対を明言している。正男氏が自由な生活と身の安全を犠牲にしてまで、亡命政府首班への推戴を受け入れたとは考えづらい。

「暗殺組」の極秘オペレーション
 しかし、金正恩はそうは見なかった。偵察総局「暗殺組」には、金正恩からの親筆命令が与えられ、亡命政府樹立までに金正男氏を殺害することが至上命題となった。

 金正男氏は家族と暮らすマカオを拠点として、東南アジアを飛び回って金融や不動産取引を行なっている。だが、同氏の身辺警護を行う中国機関の目が届く、マカオや香港で殺害することはできない。同氏が頻繁に渡航し、かつ、北朝鮮国籍者がビザなし渡航できるマレーシアでなら、チャンスはある。クアラルンプールには東南アジア最大規模の北朝鮮大使館があり、偵察総局が活動拠点とする北朝鮮レストランや合営企業も存在するため、作戦支援を受けることも可能だーー。

 「暗殺組」のリーダーは、このような思考で暗殺計画を練ったのではないか。そして、2月13日に決行した、というのが極秘オペレーションの全容だろう。公衆の面前で暗殺したのは、亡命政府樹立を目指す脱北者たちに恐怖のメッセージを送ったのだと考えることもできる。

 金正恩は、「光明星節」と名付けられた金正日の誕生日に祖父と父の遺体が安置されている錦繍山太陽宮殿を参拝する。血で血を洗う政治闘争を繰り広げてきた祖父と父でさえ行わなかった“兄弟殺し”をした息子に対して、草葉の陰から何を思うのであろうか。


<金正男氏殺害>逮捕女の情報錯綜「悪ふざけ」「暗殺団」
毎日新聞 2/17(金) 11:07配信

937
金正男氏殺害に関与したとされるインドネシアの旅券を持っていた女の写真=AP

 【クアラルンプール西脇真一、平野光芳】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が13日にクアラルンプール国際空港で殺害された事件で、マレーシアの華字紙「中国日報」は16日、事件に関与したとして同日逮捕されたインドネシア旅券を所持する女が「悪ふざけの映像を撮影するため100米ドルで雇われた」と供述したと伝えた。既に逮捕されたベトナム旅券を所持する女も男4人から「いたずら」の話を持ちかけられたと話している。これらの供述などを基に、地元メディアは男女6人のグループが殺人を請け負った「暗殺団」だったとの見方を報道している。一方、わずか5秒ほどという素早い殺害の手口などから「外国工作員」関与説も根強く、情報は錯綜(さくそう)している。

 報道によると、インドネシア旅券を所持していた女は、映像撮影のために雇われ、他の男女の正体も知らないと話しているという。

 ただ、ある程度の期間、行動を共にしていたとみられ、マレーシアの華字紙「東方日報」は、逮捕された女2人と逃走中の男4人は殺人の依頼を請け負って実行する「暗殺団」であり、特定の国や情報機関の所属ではないと、警察がみていると報じた。

 これに対し、マレーシアの英字紙ニュー・ストレーツ・タイムズは、監視カメラの映像から、空港ターミナルでの毒物による襲撃は、5秒にも満たないほどだったと指摘。警察幹部が「海外の工作員による仕業と信じる理由がある。2人の女から離れた所には別の人物がいる」と、連携して襲撃が実行されたとの見方を示したという。

 さらに同紙は、北朝鮮の工作機関「偵察総局」に所属する男(40)が現場周辺にいた可能性を伝えた。この場合は、組織が女2人をだまして実行させたことになるようだ。


容疑者の女、正男氏に物投げ付ける=逮捕の3人、以前からつながりか―暗殺事件
時事通信 2/17(金) 10:54配信

 【ジャカルタ時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで暗殺された事件で、実行犯として逮捕されたインドネシア人の女(25)が事件で正男氏に何らかの物を投げ付けていたことが分かった。

 インドネシア政府当局者が17日、時事通信の取材に明らかにした。

 当局者によると、女は就労目的で事件の11日前に当たる2日、シンガポールとの国境に近いバタムから船でマレーシアに入国した。マレーシア当局から入手した空港の監視カメラ映像で、女が正男氏に何らかの物を投げ付けていたことが確認されたという。

 また、インドネシアのインターネットメディア「クンパラン」は政府当局者の話として、この女が同じく実行犯として逮捕されたベトナム旅券を持つ女と以前から知り合いで、マレーシアに入国する前にも連絡を取っていたと報じた。

 インドネシア人の女は逮捕されたマレーシア国籍の男と交際していたとみられ、逮捕された3人は事件前からつながりがある可能性が高くなった。


「殺されたのは私の影武者だ…一文無しだ」 中国で“ニセ金正男詐欺”横行
産経新聞 2/17(金) 10:17配信

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏が滞在先のクアラルンプールで殺害された事件に便乗した“詐欺”が、中国で横行していることが17日までに、明らかになった。

 中国のネットメディアによると、中国の短文投稿サイト「微博(ウェイボ)などに、「私は金正男だ。殺されたのは私の影武者だ。今は長安(陝西省西安市)で身を隠しているが、一文無しだ」と訴える「ニセ金正男」が出現。生活を支援するために、2000元(約3万3000円)を指定の口座に振り込むよう急かしている。

 この「ニセ金正男」は、トランプ米大統領が自分の後ろ盾になっていると主張。「間もなくトランプ氏が武力で解決する。約1カ月で私は北朝鮮に帰り、即位する」などとうそぶき、即位した際には今回の支援のお返しをする、などと約束している。

 中国では大災害などが起きたときも、困窮を装いカネを無心する同種の詐欺が続発する。今回も複数のニセ金正男氏が現れているが、中には読み方が同じ「男」と「南」を混同し、「金正南」と名乗るうっかり者も。実際、カネを振り込んだ被害者が出ているかどうかは不明。

 中国では事件後、クアラルンプール国際空港の監視カメラに映っていた女が着ていた胸元に「LOL(爆笑)」とプリントされたシャツがすぐに作られ、「北朝鮮の女スパイが着ていたのと同じTシャツ」として通販サイトで約10万円で売り出されたばかり。悲報でひと儲けをもくろむ浅ましさには批判も寄せられている。(WEB編集チーム)


オウムも使い1人殺害 サリン上回る/VXガスとは
日刊スポーツ 2/17(金) 10:11配信

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(34)の異母兄、金正男氏(45)がマレーシアで殺害された事件で、韓国政府関係者がVXガスが使用された可能性があると見ていることが16日、明らかになった。VXガスはオウム真理教も使用した猛毒の神経ガスで、北朝鮮は大量保有しているとされる。

 ◆VXガスとは サリンと同じ有機リン酸系の猛毒ガス。サリンよりはるかに強力で、化学兵器の中で毒性は最も強い。呼吸器からだけでなく皮膚からも吸収され、数ミリグラム皮膚に付いただけで死亡する。「最強の神経剤」と呼ばれ、オウム真理教による1990年代の一連の事件で使われた。教団関係者の裁判では、注射器に入れたVX溶液を人体にかけるという手口で、1人を殺害、2人にけがを負わせたと認定された。

 松本智津夫死刑囚(61=教祖名・麻原彰晃)の確定判決によると、同死刑囚は理系の高等教育を受けていた幹部にVXの製造を指示。幹部は94年9月ごろに製造に成功。「神通」「神通力」という隠語で呼ばれた。北朝鮮は化学兵器の開発、使用を禁じた化学兵器禁止条約に批准していない6カ国のうちの1つで大量保有しているとみられている。


金正男氏殺害 VXガスは解剖で特定不能/識者語る
日刊スポーツ 2/17(金) 10:11配信

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(34)の異母兄、金正男氏(45)がマレーシアで殺害された事件で、韓国政府関係者がVXガスが使用された可能性があると見ていることが16日、明らかになった。VXガスはオウム真理教も使用した猛毒の神経ガスで、北朝鮮は大量保有しているとされる。

 ▼常石敬一神奈川大名誉教授(科学史、生物化学兵器軍縮)の話 VXガスはサリンよりはるかに毒性が強く、ガスマスクをしていたとしても皮膚に付着しただけで死亡する。伝えられているように1人がスプレーを吹きかけ、もう1人が吐き出さないようハンカチで顔を10秒近く押さえたとしたら、2人の女も意識障害を起こすだろうし、空港にいた周囲の人も瞳孔が縮小するなどの症状が出る。すごい被害が出ていたはずだ。

 考えられるとすれば、針で刺す方法だが、司法解剖しても血液から有機リン酸化合物が検出されるだけで、VXガスとは特定できない。VXガスが使われたとは考えられない。


環球時報編集長の論評も削除!? 中国政府系メディアは金正男暗殺事件についてほとんど報じず
HARBOR BUSINESS Online 2/17(金) 9:10配信

 バレンタインデーの夕方に金正男氏殺害という衝撃的な一報が衝撃を世界を走った。

 実際には前日の13日の午前中に発生した事件だったが、金正男氏は、マレーシアのクアラルンプール空港の主にLCCが離発着する第2旅客ターミナル(KLIA2)で犯人に襲撃されて病院へ搬送中に死亡したとマレーシア当局が発表した。

 そもそも今回の事件は、マレーシア発の中国語メディアが伝えているものが多い。しかし、当初、殺害方法が毒針だったのが布やスプレー噴射に変わったり、襲撃現場も搭乗口近くから自動チェックイン機前へ変わったり、容疑者として防犯カメラが捉えた北朝鮮女性とされた人物はベトナム人だったり、実行犯も2人の北朝鮮女性工作員から多国籍6人へと変更されたりと情報が錯綜しており、それを基に報じる各国マスコミも翻弄されている。

 こうした情報について、事件に関心が高い日本や韓国は大きく取り上げているが、北朝鮮と親しい中国ではどのように報じられたのか?

◆沈黙を守る政府系メディア

 日本同様に中国も地方紙や電子メディアは大きく伝えている。例えば、『時代丹東』電子版のような地方紙では、金一族の家系図や金正男氏の経歴、2001年5月の日本への密入国事件、その後の発言や行動などをかなり詳細に伝えている。大手検索エンジン「百度」でもトピックニュースとなり関連ニュースが掲載されている。

 が、政府系である『新華社』や『環球時報』は、15日もトップニュースどころか国際面でも伝えておらず沈黙しており、政府系とその他メディアで温度差がある。

 中国政府は、15日午後の外務省の定例記者会見で、「事件については我々も報道を見て初めて知った。マレーシア政府の調査進展を見守る。調査結果が出るまでコメントは差し控える」と答えた。

 中国政府が事件について何ら言及しないことからも、政府系メディアには事件について報じないように通達を出したと考えられる。

 このように考えられるのは、こんな一件があったからだ。

 15日、環球時報微博版の編集長論評が事件に触れ、「マレーシア政府が金正男氏が死が暗殺だと正式に認めるようなことがあれば、世界中が激しく非難するだろう。どのような政治闘争があっても暗殺という野蛮で過去のやり方は歴史の博物館へ収めるべきものだ」と事件を非難したのだが、その後、同論評が削除されたのである。このことからも、中国政府も神経を尖らせていることを感じさせる。

◆一般中国人は無関心

 では、一般の中国人は今回の事件をどう思っているのかというと、多くの中国人は金正男氏を知らない。金正恩党委員長や金正日総書記は中国でも知られているが、金正男氏は、表舞台に出ていないので、ほとんど知られていないのだ。金正恩党委員長の異母兄と報じられ、そんな人がいたんだという感想を持った中国人も少なくないようだ。

 その一方で、少数民族の朝鮮族は、金正男氏を知っている人が多く、長春在住の朝鮮族男性は、「金正日総書記の後継者として正恩氏が登場するまで正男氏が朝鮮を発展させてくれると期待していただけに残念です。残された息子さんは違う道で生きて欲しいですね」と話す。

 一部では、温和な性格の金正男氏は、親中的な切り札として中国政府が北朝鮮戦略のため庇護していたなどという噂もある。その噂の視点で見ると、昨年来の中韓関係の急速な悪化により、結果的に疎遠になっていた中朝関係が盛り返しつつあったことで、中国政府にとって金正男氏の利用価値が下がってしまっていたともいえる。あくまでも憶測に過ぎないが、今回の一件は、そんな「絶妙なタイミング」を見定めて起きた、、、とも考えられる。

 聯合ニュースは、金正男氏の子息など家族をすでにマカオで保護したと報じているが、別の韓国メディアでは、22歳の長男であるハルソル氏はフランスの大学を卒業後、そのままフランスに滞在していると伝えておりとこれまた情報が錯綜している。

<取材・文/中野鷹>


金正男氏暗殺 亡命政権構想引き金か 脱北者らの擁立を警戒
産経新聞 2/17(金) 7:55配信

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の親族を擁立して亡命政権を樹立しようという動きが北朝鮮国外であり、当局が国外に住む親族への監視・警戒を強めていたことが16日、複数の消息筋の話で分かった。マレーシアで殺害された異母兄の金正男(ジョンナム)氏(45)が亡命政権を計画する脱北者と接触していたとの情報もあり、加担を疑われて当局に暗殺された可能性がある。

 「『北朝鮮亡命政府』金平一(ピョンイル)擁立の声高まる」。こう書かれたビラが1月1日、韓国から北朝鮮に向け、風船で飛ばされた。在英脱北者団体が仕掛けたものだ。正恩政権崩壊後を見すえた亡命政権構想は、昨年ごろから米国や欧州の一部脱北者団体の間で持ち上がったという。

 金平一とは、金委員長の叔父の金平一駐チェコ大使(62)のことだ。金日成(イルソン)主席の息子という北朝鮮国内で絶対視される「白頭血統」を持つことから、亡命政権の首班として目をつけられたようだ。平一氏は、金正日(ジョンイル)総書記との後継者争いに敗れ、約30年間、東欧の大使を転々としてきた。

 正恩政権は以前から平一氏を警戒し、2014年末に監視のため、秘密警察、国家安全保衛部(現・国家保衛省)幹部をチェコに派遣していた。ただ、平一氏は目立った反応を示さず、昨年には、平壌に一時帰国し、大使館業務の改善を訴えるなど正恩政権に恭順の姿勢を見せているという。

 亡命政権構想の動きを受け、北朝鮮の治安当局内では、平一氏らの排除を主張する強硬論も台頭していたと伝えられる。

 脱北者団体関係者が次善の候補として接触したとされるのが正男氏だ。だが、平一氏と違い、正恩政権からの再三の帰国指示にも従わず、殺害されるに至ったとみられている。

 北朝鮮情勢に詳しい李英和(リ・ヨンファ)関西大教授は「亡命政権は構想にすぎないが、北朝鮮当局が過剰反応し、暗殺につながった可能性がある」と分析する。1月中旬には、金元弘(ウォンホン)国家保衛相が解任されたとされるが、正男氏と脱北者との接触を察知し、報告することを怠った責任を問われた可能性も指摘されている。


金正男氏暗殺 VXガス使用の可能性 別の女逮捕、殺意を否認
産経新聞 2/17(金) 7:55配信

 【ソウル=桜井紀雄、クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がクアラルンプール国際空港で殺害された事件で、韓国メディアは16日、外交消息筋の話として、致死性の高いVXガスが犯行に使われた可能性があるとの見方を伝えた。

 一方、マレーシア警察は16日、犯行に関与した2人目の容疑者として「シティ・アイシャ」と名乗る25歳の女を逮捕した。インドネシアの旅券を所持していた。現場映像に同容疑者が写っていたという。殺害の意図は否認している。同警察は女の交際相手であるマレーシア人の男(26)も逮捕、事件への関与を調べているが、「捜査進展のため」として、事件への直接関与に否定的な見方を示している。

 現地の裁判所は16日、前日に逮捕されたベトナム旅券を持つ28歳の容疑者「ドアン・ティ・フォン」について、7日間の拘置を認めた。地元紙は、この女が金正男氏にスプレーを噴射する役だったと報じている。

 事件には、逮捕された女2人のほか別の男4人が関与しているとみて警察が行方を追っている。遺体は金正男氏と確認された。


正男氏暗殺 海外に火種の直系
産経新聞 2/17(金) 7:55配信

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の殺害をめぐって国外の亡命政権構想との関連が浮上した。金日成(イルソン)主席の直系であることが正恩政権の正統性となっているが、同じ直系でありながら海外に居続ける正男氏や金平一(ピョンイル)駐チェコ大使は、政権を脅かしかねない“障害”とみなされていた可能性がある。

 元在日朝鮮人を母に持つ金委員長は出生も公にされず、祖父の金主席とも会ったことがないといわれる。それに対して、平一氏は、金主席が「わが家に将軍が出た」と喜ぶほど溺愛した。何より外見から立ち居振る舞いまで金主席とそっくりといわれてきた。

 祖父のスタイルをまねて権威付けを図ってきたとされる金委員長にとって目障りな存在のはずだ。帰国させたり秘密警察幹部を送り込んだりする行為は監視下に置こうという警戒心の裏返しといえた。

 母親が同じ次兄の金正哲(ジョンチョル)氏は平壌にとどまっている。現在、表立った要職には就かず、「籠の中の鳥」(消息筋)扱いだとされる。それでも、警護名目で秘密警察が常に付き添い、金委員長に動向が逐一報告されているという。


「いつまで生きていられるか…」正男氏、友人に
読売新聞 2/17(金) 7:42配信

 【クアラルンプール=吉田健一】金正男(キムジョンナム)氏(45)が今年に入って「いつまで生きていられるだろうか」と殺害におびえる発言を友人に漏らしていたことがわかった。

 中国の北朝鮮関係者が16日、シンガポール在住のこの友人から聞いた話として本紙に明らかにした。

 北朝鮮関係者によると、正男氏はシンガポール中心部の高級ホテルの中華レストランでこの友人と食事をした際、「私はもう政治には興味がないのに、(異母弟の金)正恩(朝鮮労働党委員長)は信じていないようだ」「自分や家族の安全が心配だ」などと語った。

 ただ正男氏は、正恩氏による強権統治には批判的で、この日の食事の際も正恩氏による粛清を問題視していた。正男氏は数年前にこの友人と知り合った頃から、身の安全を気にしていたという。


フェイスブックが命取りか=工作員が利用の可能性―正男氏暗殺
時事通信 2/17(金) 7:14配信

 マレーシアで暗殺された金正男氏について、フェイスブックを利用していたため、北朝鮮の工作機関に居場所を突き止められた可能性があるとの見方が浮上している。

 英BBC放送やデーリー・メール紙などによると、正男氏は死亡時に所持していた旅券の名義と同じキム・チョルという名前でフェイスブックに登録。ホテルやカジノのそばに立つ自らの写真などを投稿していた。

 また、ジュネーブのインターナショナルスクールに通った経験があり、マカオ在住と記載。好きな歌手として五木ひろしさんを挙げていた。

 韓国の元情報当局高官は北朝鮮専門ニュースサイト「NKニューズ」に対し、「殺害の恐れがあった人物とは思えないほど隙のある行為。油断が死につながったのかもしれない」と指摘している。


正男氏は「気さくな人」=長期滞在先のマカオ知人―現地報道
時事通信 2/17(金) 7:08配信

 【香港時事】マレーシアで暗殺された北朝鮮の金正男氏は、後継者争いで異母弟の金正恩朝鮮労働党委員長に敗れた後、長年にわたってマカオに滞在していた。

 地元テレビ局「澳亜衛視」(電子版)によると、正男氏をよく知る男性は「気さくな人だった」と振り返り、最近はいつも一人で行動していたと語った。

 男性によれば、正男氏は1年の3分の1ほどをマカオで、残りを欧州やマレーシアなどで過ごしていた。マカオではかつては数人のボディーガードを引き連れていたものの、近年は2回ほど女性同伴だったのを除くと、常に単独行動だった。欧州で不動産や古美術品に投資していたほか、ワイン好きで、フランスなどのワイナリーをよく視察していたという。

 男性は今月末にも正男氏と会う約束だったといい、「永遠の別れが来るとは思わなかった」と嘆いた。


正男氏5秒でやられた?容疑者の女2人は美女暗殺部隊の可能性
スポニチアネックス 2/17(金) 7:02配信

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏(45)がマレーシアで殺害された事件で、容疑者の女2人が北朝鮮の美女暗殺部隊の精鋭である可能性が16日、浮上した。猛毒の神経剤VXが殺害に使われたという見方も出てきた。女2人は実行犯とみられており、犯行は5秒足らずだったという。マレーシア警察はこの日までに、新たに男女1人ずつを逮捕、拘束した。

 マレーシア警察は16日、インドネシア人の女、シティ・アイシャ容疑者(25)を逮捕。空港の防犯カメラの映像から割り出され、同国大使館員が面会して本人確認した。15日夜には同容疑者と交際するマレーシア人の男(26)を逮捕した。

 15日に逮捕されたベトナム旅券の女について、ベトナム外務省は旅券の真偽などを明らかにしていない。女は犯行時、英語のインターネット用語で「爆笑」を意味する「LOL」と胸に大きく書かれたTシャツとミニスカート姿だった。共同電によると、事件前に滞在先のホテルの部屋で長髪を切っていたことも判明。外見を変え、捜査をかく乱しようとした疑いがある。

 実行犯とみられる女2人の素性は謎めいたまま。韓国の聯合ニュースは脱北者の話として、20代以下の女性だけで構成された「牡丹の花小隊」のメンバーだと指摘。朝鮮日報は専門家の話として、スパイ養成所で4年にわたり教育や軍事訓練を受けて入隊し暗殺工作などを担当すると伝えた。出身階級や容姿、歌や踊りが一定以上の女性が工作員として選ばれるという。

 今回の事件では犯行の大胆さや異様ぶりも明らかになってきた。証言などによると、1人の女が正男氏の前に立ち、ミニスカ姿の女が背後から忍び寄って正男氏の首を腕で絞め上げ凶行に及んだ。犯行に要した時間は5秒足らずだったという。

 韓国政府関係者は殺害に猛毒のVXが使われた可能性があると述べた。VXは日本ではオウム真理教の信者が94年に大阪の男性会社員を襲撃して殺害した事件で使われた。

 北朝鮮専門のインターネットニュースサイト「デイリーNKジャパン」の高英起編集長は「女性工作員は相手の警戒心を緩めやすい。牡丹は“モラン”と言って、北朝鮮でその名がつくと特殊な存在を示すことから、実在するならば、北朝鮮の中でもレベルの高い部隊になるのではないか」と話した。

 マレーシア警察が容疑者として特定しているのは女2人、男4人の計6人。そのうち3人が事件に関連して逮捕・拘束された。マレーシア紙ニュー・ストレーツ・タイムズは、警察幹部が「外国の諜報(ちょうほう)員と信じるに足る理由がある」と話していると報道。一方、女の1人が女装した男だとの見方も出ているという。

 ◆VXガス 皮膚に触れたり、吸い込んだりすると、神経に作用して呼吸が止まる毒ガス。1950年代に英国で化学兵器として開発された。人類が作った化学物質の中でもっとも毒性の強い物質といわれる。琥珀(こはく)色をした油状の液体で、無味無臭。中毒症状は呼吸困難、意識障害、心肺停止など。動物実験から推定されるヒト致死量(投与された人間の半数が死亡する推定値)は体重1キロにつき0・02ミリグラムと言われている。


毒物で暗殺、過去にも=ロシア元スパイなど標的
時事通信 2/17(金) 6:57配信

 北朝鮮の金正男氏がマレーシアで暗殺された事件は、2人の女がスプレーで劇薬を吹きかけて実行したとみられている。

 地元紙が報じる容疑者の素早い犯行には「スパイ映画のようだ」と驚きの声が上がっているが、毒物を使った暗殺事件は過去にも発生している。

 ロシアのプーチン大統領と対立した元情報機関員リトビネンコ氏は2006年、亡命先のロンドンで放射性物質ポロニウムを盛られて死亡した。ロシア政府は関与を否定しているが、英公聴会は昨年1月、「大統領が恐らく暗殺を承認した」と結論付ける調査報告書を公表した。

 ブルガリア出身のジャーナリスト、ゲオルギ・マルコフ氏は1978年、亡命先のロンドンで何者かに傘で脚を突かれた。傘には猛毒のリシンが仕込まれており、マルコフ氏は4日後に死亡した。旧ソ連国家保安委員会(KGB)とブルガリアの情報機関の犯行が疑われたが、容疑者は不明。

 パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義組織ハマスの最高指導者メシャル氏は97年、ヨルダンの首都アンマンでイスラエル情報機関モサドの職員に毒物を噴射された。解毒剤により一命を取り留めたが、後にイスラエル首相となるシャロン建設相(当時)は、同国が再びメシャル氏の殺害を試みると公言した。


KLで金正男暗殺、背後に北朝鮮の脱中国政策
JBpress 2/17(金) 6:15配信

 東南アジアには「平壌(ピョンヤン)レストラン(国ごとに微妙に名称が違う)」という北朝鮮政府直営の料理店がある。表向きは何の変哲もないレストランだが、そこは国際的な地下経済やその活動の拠点の1つになっているとも言われる。

 筆者も訪れたことがある。玄関先では、チマチョゴリを身に纏った妖艶なアガシが微笑みながら迎えてくれた。

 店に入ると北朝鮮兵士が「金主席万歳! マンセー!」と叫ぶビデオが流されており、北朝鮮名物「平壌冷麺」などに舌づつみを打ちながら、「喜び組」のライブも楽しめる。

 彼女らは容姿、舞踊、歌だけでなく、朝鮮語以外に、中国語、英語、料理店のある現地の言語も話す、北朝鮮から送られた"ハニートラップ"の精鋭中の精鋭、インテリの情報工作員とも言われている。

 どちらからですかと聞かれ、「日本人(イルボンサラム)」と言うと、彼女らの穏やかだった表情が一転曇り、「拉致される?」と一瞬、恐怖におののいたことは今でも記憶に新しい。

■ 北朝鮮と国交がある国は161か国

 韓国の外交白書によると、北朝鮮と国交を樹立しているのは、161か国で、平壌に大使館を置いているのは、24か国。あまり知られていないが、意外に多い。

 この「平壌レストラン」も中国、ベトナム、ミャンマー、タイ、インドネシア、パキスタン、マレーシアなどの国交樹立関係にある国々で開業してきた。

 とりわけ、今回、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏(46)が暗殺されたマレーシアは、反米のマハティール元首相の影響で、2009年に両国間で相互ビザなしで訪問できる「最初の国」となり、北朝鮮が2003年からクアラルンプールに、翌年にはマレーシアがピョンヤンに双方が大使館を設置。

 マレーシアはこれまで北朝鮮の要請で、朝鮮半島情勢を巡る6者協議関連などの舞台にも頻繁に選ばれ、昨年10月には北朝鮮の外務省幹部と米国の元国務省幹部らが非公式に接触したことが確認されている。

 また、2013年には、マレーシアの私立ヘルプ大学が金正恩に名誉学位を授与するなど、マレーシアは北朝鮮と“緊密”な二国間関係を築いてきた。

 今回、マレーシア当局は「キム・チョル」の偽名旅券で正男氏を入国スルーさせるなど、「北朝鮮者の出入に“寛容”な国」(西側外交筋)でも知られ、これまで頻繁に北の工作員の姿もキャッチされてきたほどだ。

 今回の正男氏の暗殺事件で、「韓国の情報機関、国家情報院が事件発生数時間後にすでに事実を掌握していた」(同上)とされる一方、マレーシア政府の対応が後手に回り、犯行実行場所そのものにマレーシアが“選ばれた謎”も紐解くことができる。

 北朝鮮が活動拠点を東南アジア地域に拡大する最初のきっかけは、2005年の米政府によるマカオの銀行の金融制裁だった。以来、“親北”のマレーシアなどに秘密口座を開設するようになったと言われている。

 情報筋によると、正男氏は父の金正日が生存のときは、クアラルンプールの北朝鮮大使館などから金銭的支援を受けていたが、金正恩政権発足後の2012年からは、マレーシア、インドネシア、シンガポールに拠点を置くIT関係の会社などの海外ビジネスパートナーとのビジネスで経済的基盤を支えていたという。

 「今回、6日にマレーシア入りしたのもビジネス関連だろう」(正男氏知人関係者)といわれている。

 クアラルンプールには、2010年から2013年頃、最大の支援者の叔父の張成沢氏の甥で正男氏のいとこが北朝鮮の大使に赴任している間、KL郊外の一軒家に住み、長いときは半月から1か月近く滞在し、近隣のお気に入りバーによく姿を見せていたという。

 しかし、張成沢氏一家が2013年に処刑された後は、マレーシアで目撃されることがほとんどなくなり、再び姿を見るようになったのは、ここ1、2年ほどだったという。

 ”親北”のマレーシアでは、2011年4月から北朝鮮唯一の航空会社、高麗航空(エア・コリョ、KOR)が、平壌-クアラルンプール(KL)間の直行定期便を就航させている。

 ロシア製のツポレフ「TU-204」型機(座席数142席)やウクライナ製のアントノフ24Bなどで、2016年時点で同航空は定期路線を中国の北京、上海、瀋陽、ロシアのウラジオストクに飛ばし、かつてはネパールやタイなどにも路線を広げていた。

 マレーシアには、定期便を就航する前にはクアラルンプール国際航空にチャーター機を飛ばしていた。

 しかし、マレーシア人がいきなり飛行機で北朝鮮に旅行することは不可能で、KORの独占代理店「長江旅遊」を通じ、北朝鮮のガイド同伴ツアーのみで、平壌を中心に開城や妙香山を周遊する3泊5日のツアーや、北朝鮮と中国をセットにした商品が派手に宣伝されていた。

 価格は、平壌3泊5日ツアーで約2000から2500リンギ(約5万2000円から6万5000円)に設定されていた。

■ マレーシアからの観光客は年間1000人

 就航当時は、地元紙に「スリ、物乞い、エイズウイルス(HIV)感染者が1人もいない、最後の浄土」と全面広告を掲載。

 一方で「朝鮮半島で戦争勃発時には予約金、ツアー料金返金で1000リンギ賠償(約2万6000円)」とも記載され、”危険だがレアな旅”と興味をそそり、関係筋によると、北朝鮮を訪問するマレーシア人は年間約1000人に達していたという(2015年以降運休)。

 実は、東南アジアではシンガポールもビザなしで相互訪問してきた。しかし、昨年7月、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議2270号の履行措置に基づき、シンガポール政府は、北朝鮮とのビザ免除制度中止を決定。昨年10月から、北朝鮮住民に対し入国ビザを義務づけた。

 シンガポールは、昨年6月、安保理に提出した制裁履行報告書で、「制裁対象の北朝鮮人入国拒否と北朝鮮国籍者へのビザ規制強化を準備」としていた。

 特にシンガポールは、金正恩氏の叔母、金敬姫(キム・ギョンヒ)氏ら、北朝鮮の実力者も治療や観光などで訪問していた国だ。

 「北朝鮮はビザ免除でマレーシアとシンガポールを外貨稼ぎの拠点として活用してきた」(外交筋)とされ、シンガポールの決定で、北朝鮮は外貨稼ぎと対外活動の縮小を余儀なくされた。

 そればかりかシンガポールに本部を置く「朝鮮エクスチェンジ」など、北朝鮮人材への技術教育や民間交流を推し進めてきたNGOにとっても大きな痛手となった。

 一方、昨年一連の中央日報など韓国メディアの報道では、北朝鮮消息筋の話として、「国連安保理で対北朝鮮制裁案を決議した後の同年3月頃から、特に中国が国連制裁決議実行に前向きな姿勢を見せ始めると、北朝鮮の活動が自由にできる東南アジアに中国から重点的活動を移行し始めた」という。

 具体的には、「北京や上海など中国の大都市にいる北朝鮮の幹部ら50人ほどをベトナム、カンボジア、ミャンマー、タイなどに配置換えし、北朝鮮政府は新規事業を始めさせた」としており、これまで対外経済や活動で最大の支援国だった中国から北朝鮮が逃げる一連の”脱中国”の動きで、東南アジアシフトが加速している。

■ 活動拠点を中国から東南アジアへシフト

 「彼らの中には朝鮮鉱業貿易開発協会(KOMID)や朝鮮労働党39号室が含まれ、特に朝鮮労働党39号室は、北朝鮮による昨年1月の核実験、2月のミサイル発射で、国連の安保理から制裁機関に挙げられている」という。

 中国に長年あった北朝鮮の最大活動拠点を以前から国交を樹立している国のある東南アジアに移行することで、現地の大使館を利用し、「特に、カンボジアやミャンマーなどでは、その国の国籍取得が安易に可能で、北朝鮮関係者が現地国籍を取得して活動を広範囲に実施している」(前出の外交筋)ともいう。

 かつてシンガポールで北朝鮮の資金管理を担当し、韓国に亡命したキム博士は、「昨年1月の核実験後、”脱中国計画”を立案した可能性がある」(韓国メディア)とさらに裏づける。

 脱中国で、東南アジアに活動拠点をシフトした金正恩政権は、中国から援助を受け、東南アジアを拠点とした異母兄弟の正男を暗殺することで、国際社会だけでなく中国に対して、宣誓布告をアピールしたことになり、今後、中国や東南アジア諸国を巻き込んで情勢がさらに緊迫することは必至だ――。


金正男氏の遺体、北朝鮮側に引き渡しへ 逮捕者は3人に
AFP=時事 2/16(木) 22:40配信

【AFP=時事】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏がマレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)で殺害された事件で、同国のアフマド・ザヒド・ハミディ(Ahmad Zahid Hamidi)副首相は16日、金正男氏の遺体を北朝鮮側へ引き渡す考えを明らかにした。

 北朝鮮は事件に関するコメントを一切していないが、マレーシア当局の高官によると、北朝鮮の外交官らは現地の捜査当局が金氏の遺体の司法解剖を行うことに異議を唱えたという。韓国政府は、北朝鮮に命じられた女性工作員らが金氏を毒殺したとの見解を示していた。

 一方でマレーシア警察は声明で、15日から16日にかけての夜にインドネシアのパスポートを所持する25歳の女、シティ・アイシャ(Siti Aishah)容疑者を逮捕し、さらにその前の段階で、アイシャ容疑者の友人である26歳のマレーシア人の男、ムハマド・ファリド・ビン・ジャラルディン(Muhammad Farid Bin Jalaluddin)容疑者を逮捕したと発表した。

 AFPの取材に応じたスランゴール(Selangor)州の警察当局トップは、アイシャ容疑者、および最初に逮捕された、ベトナムのパスポートを所持するドアン・ティ・フオン(Doan Thi Huong)容疑者に対して7日間の勾留が認められたと明かしている。

 クアラルンプールにあるインドネシア大使館は、暫定的な情報に基づくと、アイシャ容疑者はインドネシア国籍であると思われるとし、彼女に法的支援を与える方向だと述べた。またベトナムの外務省は、捜査当局と協力していると話した。【翻訳編集】 AFPBB News


女2人、数秒の犯行…1人が気をそらし背後から
読売新聞 2/16(木) 21:50配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎】1人が気をそらし、もう1人の女が背後から襲った。

 わずか数秒の犯行だった――。マレーシアのクアラルンプール国際空港で13日に起きた北朝鮮の金(キム)正男(ジョンナム)氏(45)殺害事件で、現地メディアは、空港の監視カメラ映像の情報などを基に殺害の様子を詳報した。カメラが捉えたシャツ姿の女は現地で「ミズ・ポイズン(毒婦)」と報じられている。警察幹部は読売新聞の取材に対し、この女が1人目に逮捕したドアン・ティ・フオン容疑者(28)だとしている。

 マレーシア警察当局の発表によると、ベトナム旅券を所持していたフオン容疑者は事件から2日後の15日午前、空港第2ターミナルに1人でいるところを逮捕された。


<金正男氏殺害>関与疑い、逮捕3人に 遺体引き渡しへ
毎日新聞 2/16(木) 21:48配信

 【クアラルンプール西脇真一、平野光芳】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏(45)が13日にクアラルンプール国際空港で殺害された事件で、マレーシアのザヒド副首相は16日、殺害された男性が正男氏であることを公式に認めた。身元確認の方法や具体的な死因には言及しなかった。遺体は捜査などの手続きが終了次第、北朝鮮大使館を通じ遺族・近親者に引き渡されるとの見通しを示した。

 正男氏は北朝鮮で発行されたキム・チョル名義の旅券を所持しており、マレーシア警察は「死亡した朝鮮人男性」と発表していた。キム・チョル名義の旅券は偽造ではなく、実在の人物のものだった。ザヒド氏は記者団に「二つの身分を持っており、キム・チョルは偽装用だろう」と指摘した。

 一方、マレーシア警察に事件に関与した疑いで15日に逮捕された女の勾留質問が16日に行われ、裁判官が7日間の勾留を認めた。この女は「1988年5月31日・(ベトナム北部)ナムディン省生まれ」と記載された旅券を所持していた。16日に逮捕された2人目の女の旅券には「1992年2月11日・(ジャワ島西部)セラン生まれ」と記されていた。インドネシアの報道によると、旅券の名義人は4年前まで約10年間、ジャカルタ西部の貧困層が多い地区で生活していた。2013年に転居し、その後、マレーシアに出国した可能性があるという。2人目の女の友達でマレーシア国籍の26歳の男を逮捕していたことも明らかにした。事件の逮捕者は3人になった。

 警察は女2人を支援していたとみられる男数人の行方も追っている。マレーシア、インドネシア、ベトナムはいずれも北朝鮮の友好国だ。マレーシアの華字紙「東方日報」(電子版)によると、逮捕された女2人は正男氏に毒物を噴射したとみられ、空港から一緒にタクシーで逃走していた。


警察当局、正男氏の死因発表せず…毒物を分析
読売新聞 2/16(木) 21:47配信

 【クアラルンプール=吉田健一、児玉浩太郎】クアラルンプール国際空港で起きた北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件で、マレーシアのザヒド副首相は16日、記者会見し、遺体が正男氏であることを北朝鮮大使館が確認したと明らかにした。

 正男氏の旅券と北朝鮮大使館が提出した書類を照合したところ一致したという。

 ザヒド氏は「(北朝鮮側が遺体を正男氏だと確認したと)警察から報告を受けている」と語った。正男氏の遺体は15日に解剖されたが、警察は死因を発表していない。韓国の情報当局者は16日、犯行に使われた液体の毒物特定について「マレーシア当局が分析しており、週内に結果が出る可能性がある」と本紙に語った。


<日米韓>対北朝鮮で連携、確認へ…外相会談
毎日新聞 2/16(木) 21:39配信

 岸田文雄外相は16日、ドイツ・ボンのG20外相会合に出席するため、成田空港を出発した。17日まで滞在する。17日未明(現地時間16日夕)に北朝鮮の弾道ミサイル発射後初となる日米韓3カ国の外相会談を行い、北朝鮮のさらなる挑発行為に対抗するための緊密な連携を確認する。

 会談には岸田氏、ティラーソン米国務長官、韓国の尹炳世(ユンビョンセ)外相が出席。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏の殺害を受け、北朝鮮情勢についても意見を交わす。慰安婦問題が議題となる可能性もある。【田所柳子】


金正男氏殺害 事件対応に苦慮するマレーシア政府 北朝鮮と歴史的なつながり
産経新聞 2/16(木) 21:12配信

929
金正男氏(清水満撮影)(写真:産経新聞)

 【クアラルンプール=吉村英輝、ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正男氏の殺害事件で、遺体の扱いをめぐりマレーシアと北朝鮮の間で摩擦が生じている。北朝鮮側は遺体を即時返還するよう要求。一方、マレーシア警察は、さらなる捜査の必要性などからこの要求を退けている。

 マレーシアのザヒド副首相は16日、北朝鮮側からの遺体返還要求について記者団に問われ、「海外政府の要請には応える」と引き渡しに応じる姿勢を示したのち、「ただし手続きを経てからだ」とクギを刺した。

 警察の遺体解剖は15日夜に終了。ただ、死因の特定には至っていないという。空港で海外要人が暗殺されるという“失態”を犯したマレーシア政府としては、法や科学に基づいた徹底捜査を内外に示す必要がある。

 一方、地元メディアによると、北朝鮮側は当初から、解剖は「必要ない」と強く抵抗。解剖には駐マレーシア北朝鮮大使も長時間立ち会うなど、緊張が続いた。

 ザヒド氏は、正男氏が2冊の北朝鮮旅券を所持していたとし、入国目的は「分からない」とした。ただ、入管法で、北朝鮮国籍者のマレーシア入国は「拒否できない」とも述べた。

 北朝鮮にとってマレーシアは数少ない友好国の一つだ。2009年からはビザなしでの相互訪問が認められている。また、13年にはマレーシアの大学から金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に名誉学位が授与されたこともある。

 自由に行き来できる利点から、日本をはじめ外国高官と北朝鮮高官との非公開接触も度々行われてきた。北朝鮮の工作機関は、マレーシアを海外拠点のひとつとしている。

 今回の事件で両国関係の悪化も予想され、マレーシア政府は当面、対応に苦慮しそうだ。


金正男氏殺害 2人目の女を逮捕 交際相手のマレーシア人も 事件に女2人のほか、男4人が関与か
産経新聞 2/16(木) 21:01配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏(45)がクアラルンプール国際空港で殺害された事件で、マレーシア警察は16日、犯行に関与した2人目の容疑者として、「シティ・アイシャ」と名乗る25歳の女を逮捕した。「インドネシア出身」とされ、同国の旅券を所持していた。

 現場映像に、同容疑者が写っていたという。逮捕は現地時間の16日午前2時というが、逮捕当時に他の仲間などは行動を共にしていなかった。逮捕場所や状況は明らかでない。シンガポールのメディアは、警察が同容疑者の交際相手のマレーシア人の男も逮捕し、関連を調べていると報じた。

 警察は15日、ベトナム旅券を持つ28歳の容疑者「ドアン・ティ・フォン」を逮捕しており、現地の裁判所は16日、7日間の拘置を認めた。警察は同容疑者を裁判所に移送せず、拘置先である空港近くの警察本部で裁判官に面会させた。警備上の都合とみられる。

 事件にはこれら女2人のほか、男4人が関与していると見て行方を追っている。一方、遺体ついては、指紋照合や北朝鮮側の立ち会いにより、金正男氏と確認された。


<金正男氏殺害>要職から襲撃対象に「悲運の王子」
毎日新聞 2/16(木) 20:52配信

 【ソウル米村耕一】北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏について、韓国メディアは「悲運の王子」などと報じている。

 2010年ごろ、北京市内のホテルで短時間のインタビューをした中国人記者は「洗練されたマナーから『王子』としての風格を感じた」と振り返る。英語もうまく韓国語には北朝鮮のなまりがほとんど感じられなかった。別れ際には「(中国の情報機関)国家安全部には気をつけろよ」と言ってニヤリとしたという。

 正男氏は1971年5月、金正日(キム・ジョンイル)総書記と女優、成恵琳(ソン・ヘリム)氏の長男として生まれた。金総書記は長男の誕生に激しく喜び、幼いころは抱いて寝ることも多かったという。80年からスイス・ジュネーブの学校に通った。10代後半で北朝鮮に戻り、秘密警察にあたる国家安全保衛部で勤務したとされる。

 そのころには金正日総書記には新しい夫人、高英姫(コヨンヒ)氏との間に金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長やその兄、正哲(ジョンチョル)氏が生まれていた。正男氏の伯母、成恵琅(ソン・ヘラン)氏は著書で「(金正日総書記は)正男への異常なまでの愛情をきれいさっぱり洗い流し、新しい子供たちに対象を移した」と振り返っている。食料が不足した時期すらあったという。

 正男氏はその後、朝鮮コンピューター委員会などで要職を務めた後、00年代中盤にはマカオや香港に拠点を移した。韓国紙によると、09年4月、正男氏が平壌滞在時の別荘が国家安全保衛部に急襲された。正男氏は「若いやつ(正恩氏)に殺されそうになった」と語ったといわれている。


マレーシア警察、金正男氏事件で3人目の容疑者を逮捕
ロイター 2/16(木) 20:52配信

[クアラルンプール 16日 ロイター] - マレーシアの警察当局は16日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が同国で死亡した事件に関連して、3人目の容疑者を逮捕したと発表した。

発表によれば、3人目の容疑者はきょう逮捕されたインドネシア人の女性の友人という。国籍は明らかにされていない。

セランゴール州の警察幹部はロイターに対し、3人目の容疑者は2人目の容疑者であるインドネシア人女性の「ボーイフレンド」と述べた。

国営ベルナマ通信によれば、インドネシア人の女性は、15日にクアラルンプール国際空港で拘束され、ベトナムの渡航文書を保持していた女性とともに、7日間拘束されるという。


<北朝鮮>マレーシアは工作拠点 正男氏も事業
毎日新聞 2/16(木) 20:49配信

 【クアラルンプール西脇真一、平野光芳】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が殺害されたマレーシアは、以前から北朝鮮の工作拠点として知られてきた。一方、正男氏も頻繁に入国していたことが判明、現地でビジネス活動をしていた可能性も浮き上がっている。

 クアラルンプールの繁華街にある高級ショッピングモール。世界各国の記者たちが16日、このモールの地下1階に詰めかけた。地元紙スターがこの日、このフロアにある韓国料理店の経営者の韓国人男性を正男氏の知人として取り上げ、男性がマレーシア滞在中の正男氏の様子を証言したためだ。取材を避けるためか男性は店に姿を見せず、携帯電話にも出なかった。

 スター紙に掲載された男性の話によると、正男氏は五つ星の高級ホテルに宿泊し、この韓国料理店をたびたび訪れた。「暗殺を恐れ、常にボディーガードを連れて移動していた」と話す。父の金正日総書記が存命だったころ、正男氏は現地の北朝鮮大使館から資金援助を受けていたが、死去した後は援助がストップしたという。

 だが男性は、正男氏には北朝鮮とは「別の資金提供者がいたかもしれない」とも指摘。別の情報筋は同紙に、正男氏がマレーシアやシンガポールなどでITビジネスに関与していたと述べた。地元華字紙「東方日報」は警察幹部の話として、正男氏が2年以上前から代理人を通じマレーシアで投資していたと報じた。

 マレーシアと北朝鮮の関係は良好で、2014年まではクアラルンプールと平壌を結ぶ直行便もあり、クアラルンプールの北朝鮮コミュニティーは数百人規模と推定されている。昨年10月には、クアラルンプールで米国の元高官と北朝鮮当局者の非公式会合も開かれた。

 一方で、マレーシアは北朝鮮の工作活動のハブにもなってきた。日本人拉致被害者の田口八重子さんが連れ去られた1978年6月、マレーシアの北朝鮮大使館の2等書記官が来日。この書記官は朝鮮労働党の工作機関の極東地区責任者で、田口さんら日本人拉致に何らかの指示を与えていた可能性がある。

 また、80年ごろに失跡した東京都の小住健蔵さんになりすまし、日本で活動していた北朝鮮工作員の男も80年代までに数回、マレーシアでこの書記官に接触した。


金正男氏殺害 真の実行犯が別に? 女「殺人とは知らなかった」
産経新聞 2/16(木) 20:35配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】マレーシア紙ニュー・ストレーツ・タイムズ(電子版)は16日、北朝鮮の金正男氏の殺害が、「外国の諜報員によるものだろうと信じるに足る理由がある」とするマレーシア警察幹部の見方を伝えた。同幹部はさらに、実行犯2人以外の人間が加担していたことは「明らかだ」とした。

 16日に逮捕された女について、インドネシア外務省は照会情報に基づき、インドネシア市民であることを確認したと発表。ただ、本名を名乗って暗殺をする行動には疑問がある。「工作員ならば犯行後に逃避するか自殺するはず」(元北朝鮮幹部)との指摘もある。

 同紙は犯行現場で、実行犯の女によく似た服装をして女装した男の工作員とみられる人物が目撃されていたとする情報も伝えている。ベトナム旅券を持った女は「殺人とは知らなかった」と述べており、真の実行犯が別に存在する可能性もある。

 正男氏は襲撃後は元気だったが、案内カウンターに行く前にトイレに立ち寄って容体が悪化しており、不明な点が多い。行方不明の男4人も含め、多国籍の“実行犯役”を整えた北朝鮮の工作部隊による周到な犯行との見方は捨てきれない。


金正男氏殺害で2人目の女拘束
ホウドウキョク 2/16(木) 20:22配信

936
(写真:ホウドウキョク)

防犯カメラに映った2人目の女も逮捕された。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の兄・正男(ジョンナム)氏が、マレーシアで殺害された事件で、地元メディアによると、15日に逮捕され、ベトナムのパスポートを所持していたドアン・ティ・フオン容疑者は、調べに対し、「悪ふざけのつもりだった。殺人に関わるとは思っていなかった」という趣旨の供述をしていて、現地警察は、フオン容疑者が、事情を知らず、捨て駒扱いされた可能性もあるとみている。
また現地警察は、新たに事件に関わった疑いで、インドネシアのパスポートを所持していた女で、25歳のシティ・アイシャ容疑者を逮捕したと発表した。
正男氏の死因や、使用された薬物について明らかにされない中、マレーシアのザヒド副首相は16日、全ての手続きが終了したのち、北朝鮮の要請に基づき、正男氏の遺体を北朝鮮側に引き渡す意向を示した。


インドネシア人逮捕を確認=正男氏事件
時事通信 2/16(木) 19:58配信

 【ジャカルタ時事】インドネシア外務省は16日、金正男氏暗殺事件に関与したとしてマレーシア警察がインドネシア旅券を持った女(25)を逮捕したことについて、「女がインドネシア国民であることを確認した」と発表した。

 同省幹部は時事通信の取材に「(詳細は)プライバシーがあるため明かせない」と語り、マレーシア当局による捜査の進展を待つ姿勢を示した。


金正男氏暗殺事件でマレーシアと協力=越
時事通信 2/16(木) 19:57配信

 【ハノイ時事】ベトナム外務省副報道官は16日、マレーシアで起きた金正男氏暗殺事件について「関係機関が、事件の情報をめぐりマレーシア側と協力している」との談話を発表した。

 容疑者の1人としてベトナム旅券を所持する女が逮捕されているが、談話では女がベトナム籍か否かには言及していない。

 事件に関するベトナム政府当局者の公式な発言は初めて。談話は「ベトナムはあらゆる犯罪行為を強く非難する」と強調した。


北朝鮮軍偵察局の男、関与か=「女装工作員犯行」報道も―マレーシア紙
時事通信 2/16(木) 19:32配信

 【クアラルンプール時事】マレーシアのクアラルンプール国際空港で13日、北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、マレーシアの主要英字紙ニュー・ストレーツ・タイムズ(電子版)は16日、同国の捜査当局が、北朝鮮の対外情報・工作機関、朝鮮人民軍偵察総局に所属する男(40)の行方を追っているとみられるという情報を伝えた。

 同紙は、犯行に要した時間が5秒超で、周到に練られた手口は「最初から最後まで非の打ち所がない」と指摘。マレーシア警察高官は同紙に「外国の工作員の仕業だったと確信する理由がある」と強調した。

 またニュー・ストレーツ・タイムズ紙は捜査関係筋の話として、金正男氏を空港内で襲撃したと伝えられている女2人組のうち、1人は男が女に偽装していた可能性を示す情報が寄せられていると伝えた。この男が、当局が行方を追っているとされる北朝鮮工作員の可能性がある。


金正男暗殺、カギはシンガポール人女性か
東洋経済オンライン 2/16(木) 19:00配信

 「金正男は外出する際、水と食べ物をいつも携帯する」という。北京のある消息筋は、「父である金正日(総書記)も、生存中は常に暗殺されることを恐れていたため、海外旅行にも食べ物を持って行くほど用心深かった」と証言する。

 では、なぜ今回に限って、いつも注意深かった金正男氏が一人で行動し、無防備な状態で殺害されることになったのか。特に、金正男氏には2人の警護員が常に随行していたが、事件当時はいなかったことがわかっている。

 その金正男氏と旧知でマレーシア韓人会のある役員は、現地メディアの取材に応え、「クアラルンプールで会うときにはいつも警護員2人と、中国系シンガポール人の愛人が一緒にいたが、当日の空港には1人だった。不思議だ」と証言。「自分が彼に会ったのは、昨年8月に会食したのが最後」と付け加えた。

■親密な女性と会うために警護を外した? 

 1人で空港に行ったことを、金正男氏の女性問題と関連づけてみる専門家もいる。金正男氏は中国系シンガポール人の愛人と、マレーシアでよく会っていたが、女性と二人きりになりたいがために警護員の随行を外したのではないか、という見方だ。

 北朝鮮情報に精通する関係者とマレーシア現地の韓国人なども、金正男氏が40代前半の愛人とともにマレーシアをしばしば訪れており、2014年には実際にクアラルンプール市内のレストランで食事している光景が目撃されている。今回も、この女性と会うため、マレーシアを訪れた可能性が高い。現地警察も今回の暗殺で決定的なカギを握るのはこの女性とみて、その行方を追っているという。

温和な性格があだになった
 金正男氏と言えば、礼儀正しく、比較的温和な性格であり、女性と酒を飲むのを好んだとされている。彼と150回ほど電子メールをやりとりした内容を元に本を出版した、東京新聞の五味洋治編集委員は、毎日新聞とのインタビューで、「金正男氏は初めて会う人には常に尊敬語を使うなど、礼儀正しく、他人に警戒心を見せることはなかった。それが今回あだになった」と言う。

 酒と女性を金正男氏は好んだ。中国・北京でも富裕層の子息たちと、週に3、4回は飲食店に行って酒を飲みリラックスしていた、と中国の消息筋は証言する。また、9歳から家族と離れて海外生活を送っていたためか、中国と日本、韓国などにも友人が多かった、と五味編集委員は回想する。五味氏は「孤独な生活が多かったためか、金正男氏は友人を大事にしていた。インタビュー途中、日本と韓国の知人との電話のやりとりもよくあった」と述べた。

■最高級ホテル住まいで、資金は十分だった

 2013年にはシンガポールの高級ホテルで、韓国人観光客が金正男氏と遭遇、「金正男氏ではないのか、一緒に写真を撮ってほしい」と客がお願いすると、彼は「今は写真を撮ることができません。申し訳ありません」と丁寧に断ったというエピソードは、彼の性格をそのまま示しているようだ。

 さらに、金正男氏はシンガポールでルイ・ヴィトンのかばんと靴を愛用し、いつも最高級ホテルに宿泊するほど、資金が十分にあったとされている。その資金は、故・金正日総書記の秘密資金の一部ではないか、との推測も出たほどである。


暗殺実行犯の「女2人死亡情報」を垂れ流した 大手メディアの「検証力」
J-CASTニュース 2/16(木) 18:33配信

 金正男氏(45)がマレーシア・クアラルンプールの空港で暗殺された事件で、現地警察は2017年2月16日までに、実行犯とみられる女2人を逮捕した。ところが、15日には日本の複数の大手メディアは、日本政府関係者の話として、「実行犯の女2人死亡」情報がある、と報じていた。結果として「ガセ」情報を裏取り取材なしで報じた形となり、その検証力に疑問符がつきかねない状態だ。

 情報の錯そうは続いており、正男氏の殺害方法をめぐっては、「毒針を刺された」「スプレーを吹き付けられた」「口にハンカチを押さえつけられた」などと諸説が報じられている。「毒殺」という点では共通している。

■「実行犯」女2人を逮捕

 現地の中国語紙「東方日報」(電子版)によると、現地警察は2月15日朝にベトナムのパスポートを持つドアン・ティ・フォン容疑者(29)を逮捕したのに続いて、16日未明にはインドネシアのパスポートを持つシティ・アイシャ容疑者(25)を逮捕した。マレーシア国営のベルナマ通信によると、裁判官が2月16日に警察を訪れ、容疑者2人の1週間の勾留を認めた。

 この2人以外にも4人の男が犯行に関与したといい、警察が行方を追っている。4人の男が女2人に対して、正男氏の殺害を指示した可能性がある。

 東方日報では、現地警察の話として、正男氏が

  「何者かに不審な物体を吹きつけられて激しく苦しみ、病院に搬送される途中で死亡した」

として、

  「2人の女のうち、1人が正男氏に対して液体を噴射し、もう1人がハンカチで被害者の顔を押さえるように指示された。それは10秒間にわたった。液体の噴射は『悪ふざけ』だと思っていたそうだ」

と伝えている。朝鮮日報によると、韓国政府も正男氏の遺体を確認したといい、当局者は

  「口に泡があった。これは典型的な毒殺のサインだ」

と話したという。

 正男氏の暗殺にどんな「毒」が利用されたかは現時点では明らかではないが、現地紙「ザ・スター」は、「ヒマ」の実からできる毒素「リシン」や、フグ毒として知られ、急速に神経を麻痺させる「テトロドトキシン」などが使用された可能性があると伝えている。

「複数の日本政府関係者によると」...
 2人の女が逮捕されたことで、東方日報は、犯行を実行した人は「全員が逮捕された」としている。一方、15日段階では、日本政府関係者からは全く違う情報が発信されていたようだ。15日午前、テレビ朝日は

  「複数の日本政府関係者によると、この工作員とみられる女2人はすでに2人とも死亡しているという情報があるという。ある政府関係者は『口封じではないか』との見方も示している」

と報じた。ネット版でも「口封じ?女工作員2人も死亡か 金正男氏『暗殺』」の見出しで11時50分頃に報じていたが、のちに記事を削除している。

 日本テレビも同日午後、「日本の複数の政府関係者」の話として、

  「その女2人は、別の工作員に殺害されたのではないかという情報も入っているという」

としていた。

 TBSも同日午後、「政府関係者への取材」として、同様の報道を行っている。ネット版でも「北朝鮮 金正男氏殺害、『工作員』2人はすでに死亡か」との見出しで報じている。

 このほか、共同通信も「日本政府関係者」が述べた内容として、現場から立ち去ったとされる女2人について「既に死亡した可能性があるとの情報がある」との記事を配信している。

 暗殺された正男氏は、死亡時には「キム・チョル」名義の北朝鮮パスポートを持っていた。マレーシアのザヒド・ハミディ副首相は、パスポートの名義の問題を踏まえても、殺害された男性は正男氏であるとの認識を示し、解剖後の遺体は在マレーシア北朝鮮大使館を通じて親族に引き渡す意向を示した。菅義偉官房長官は2月16日午後の記者会見で、

  「政府としては、マレーシア政府の発表をそのまま受け止めている」

と述べた。日本政府としても、正男氏が殺害されたとの認識を示した形だ。


韓国当局、金正男氏暗殺は「典型的な毒殺」
ホウドウキョク 2/16(木) 18:30配信

韓国当局が、「典型的な毒殺」との見解を明らかにした。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が、マレーシアで暗殺された事件で、韓国の朝鮮日報は16日、政府当局者の話として、「口から泡を吹いており、典型的な毒殺」と判断したと伝えた。
一方、16日に故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生75周年を迎えた北朝鮮では、金正恩(キム・ジョンウン)委員長が、16日に金総書記と金日成(キム・イルソン)主席の遺体が安置されている、錦繍山(クムスサン)太陽宮殿を訪れたほか、15日には、生誕を祝う大会に出席したが、今回の事件については、一切伝えられていない。
北朝鮮が今後、どのような反応をするのか、注目されている。

« 東日本大震災等および原発事故関連のニュース・2197 | トップページ | 北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・6 »

ニュース」カテゴリの記事

侵略・支配・抑圧」カテゴリの記事

国防・軍事・安全保障」カテゴリの記事

破廉恥」カテゴリの記事

社会・事件」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/566606/64903031

この記事へのトラックバック一覧です: 北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・5:

« 東日本大震災等および原発事故関連のニュース・2197 | トップページ | 北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・6 »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30