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2017年2月15日 (水)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・3

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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リンク:中国、金正男氏見捨てた? 護衛チーム機能せず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏暗殺 安保・拉致・テロ対策、影響大 北、次は…日本政府警戒 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺、12年から計画…韓国の情報機関 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺の執念「永続的な命令」正恩体制発足から6年越し完遂 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:謎の「LOL」シャツ注目=正男氏暗殺、女が着用 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:スプレーで毒物、ハンカチを口に=逮捕の女「いたずら」と供述―正男氏暗殺 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>日本政府が情報収集 偽造パスポート懸念 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害「毒劇物によるテロ」 犯行関与の女1人を逮捕 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害で女1人を逮捕 遺体安置の病院には北朝鮮大使館員の姿も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏殺害、関与の女逮捕…マレーシア警察発表 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏 女2人、一瞬で毒殺 スプレー噴射→口に布→10秒後、タクシーで逃亡 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>亡命高官ら萎縮 識者の声 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>正恩氏の指示か 識者の声 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>関与の疑いで女逮捕 ベトナム旅券所持 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 白昼堂々…旅行客に衝撃「えっ、ここで暗殺されたんですか」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 自民・茂木敏充政調会長「時代劇に出てくる忍者みたい」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 正男氏はカウンターで助け求めた…旅客行き交う中での凶行 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>多くは謎のまま 工作機関などによる暗殺 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア:金正男氏殺害の容疑者の身柄を拘束-ベトナム旅券保持 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>南北対話に冷や水 韓国に広がる衝撃 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:故金総書記誕生75年祝う=正恩氏、発言せず―北朝鮮 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏、各地で投資活動=単独行動好む―マレーシア紙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮の硬化を懸念=金氏殺害で情報分析急ぐ―日本政府 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>菅官房長官「北朝鮮動向に警戒監視」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア当局、金正男氏事件で女1人拘束 外国人数人を捜索 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏暗殺 中国メディア、不快感示し北に釈明要求 「正恩氏の暗殺」と誤記も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 関与の女逮捕の現地報道 情報錯綜 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「殺さないで」金正男氏、懇願していた 北朝鮮は5年前から暗殺計画 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男 ドラマティックな生い立ち - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:韓国政府、金正男氏殺害を「確実視」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 恐怖に取り付かれ「国内外で八方塞がり」 被害者奪還の動き加速を - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 防犯カメラに女の姿 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:【寄稿】 王朝の息子が死去 金正男氏はなぜ殺害されたのか  - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:逮捕の女、ベトナム旅券所持=逃亡のおとりか、残る数人追う―マレーシア - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

中国、金正男氏見捨てた? 護衛チーム機能せず
産経新聞 2/16(木) 7:55配信

 弟の金正恩氏との後継者争いに敗れた金正男氏が、中国の庇護(ひご)下に入ったのは2000年ごろだ。中国当局から守られながら、北京、マカオと東南アジアを行き来する生活を送っていた。3カ所にはそれぞれ女性と子供がおり、中国政府の息がかかった企業から生活費の一部も提供されていたといわれる。

 中国にとって正男氏は対北朝鮮外交の重要な切り札だった。父親の金正日氏が健在だった時代には“人質”的な側面があり、正恩氏の時代になってからは朝鮮半島での有事や中朝対立に備えるため、「いつでも首をすげ替えられるトップ候補」ともいうべき存在となった。しかし、正男氏を庇護していることは正恩氏の対中不信を募らせ、中朝関係悪化の一因ともなった。

 正男氏は中国国内で行動するときは比較的自由だが、シンガポールやマレーシアなど東南アジアで移動する際には、中国は護衛チームを送り、万全の態勢を敷いてきたといわれる。韓国の情報機関、国家情報院も「正男氏と家族の身辺は中国が保護している」との認識を示してきた。

 しかし、中国当局の護衛チームは今回、なぜ機能しなかったのか。

 マレーシアメディアが掲載した殺害当時の空港内の写真には、警護要員らしき人物は見当たらなかった。中国当局にとって正男氏を守る意味が小さくなり、警備が手薄になったのか。暗殺情報を知りながら、中国が北朝鮮との関係修復のため正男氏を見捨てた可能性さえ否定できない。

 北京で取材した中国の北朝鮮問題専門家に「金正恩氏の訪中実現には2つの障害物を取り除かなければならない」といわれたことがある。一つは北朝鮮が核実験をしばらく実施しないこと、もう一つは正男氏に消えてもらうことだった。

 米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国への配備決定で、昨年から中韓関係が悪化し、中国共産党内で北朝鮮との関係修復を求める声が高まっている。このタイミングで起きた正男氏暗殺は偶然なのか。年内に正恩氏の訪中が実現するか注目したい。(外信部編集委員 矢板明夫)


金正男氏暗殺 安保・拉致・テロ対策、影響大 北、次は…日本政府警戒
産経新聞 2/16(木) 7:55配信

 ■臨時の合同情報会議

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の殺害情報に日本政府も重大な関心を寄せている。15日には警察や外務省など関係省庁の局長級で構成する合同情報会議(議長・杉田和博官房副長官)を首相官邸で臨時開催。北朝鮮国内の情勢や日朝関係に及ぼす影響などの分析に全力を挙げている。

 菅義偉官房長官は同日の記者会見で「関係国と連携しながら情報収集・分析を行っている」と説明。会議の内容については「事柄の性質上、控えたい」とした。また、「現時点ではわが国の安全保障に直接影響があるような特異な事象は確認していない」と述べた。政府関係者も「彼は金正恩政権に全く影響力を持たない人物だ」と述べた。

 一方、外務省幹部は「(正恩氏には)正男氏が担ぎ出されるという警戒心があったのだろうが、担ぎ出す人がいなくなったからクーデターが起こる可能性は低くなったのでは」と指摘。

 防衛省幹部は「異母兄を除いて安心した正恩氏がどういう行動に出るか予測不能だ。直近でも弾道ミサイルを発射しているだけに油断はできない」と警戒する。

 正男氏の死亡を受け、北朝鮮に対する国際社会からの視線が厳しくなるとの見方も広がっている。政府関係者は「とりわけ正男氏を庇護(ひご)していたとされる中国と北朝鮮との関係は悪化するだろう。だが、北朝鮮が経済的に困窮すれば、拉致問題をめぐる日朝交渉に前向きな姿勢に転じる可能性もある」と分析する。

 毒殺という手口にも注目が集まる。政府は2020年の東京五輪・パラリンピックを控えテロ対策を強化しているが、警察幹部は「あまり想定していなかったが、古典的な方法なだけに防ぎにくいのかもしれない」と懸念を募らせる。


正男氏暗殺、12年から計画…韓国の情報機関
読売新聞 2/16(木) 7:24配信

 【ソウル=中島健太郎】北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の長男、金正男(キムジョンナム)氏(45)が殺害されたとされる事件で、韓国の情報機関・国家情報院は15日、正男氏の異母弟の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長(34)が最高指導者になった2012年から、正男氏暗殺が計画されていたと国会に報告した。

 報告からは、正恩氏が自身の独裁を脅かすわずかな芽も摘み取ろうとする疑心に満ちた権力欲が浮かび上がる。

 「暗殺は正恩氏の指示や許可なしには不可能だ。工作員は偵察総局に所属している可能性が高い」。北朝鮮消息筋は15日、本紙にこうした見方を示した。

 正男氏は、1995年以降のほとんどを中国・北京やマカオ、シンガポールで暮らしていたとされ、現在の北朝鮮で政治的な影響力は皆無に近い。


正男氏暗殺の執念「永続的な命令」正恩体制発足から6年越し完遂
スポニチアネックス 2/16(木) 7:02配信

 韓国統一省報道官は15日、マレーシアで死亡した北朝鮮人男性について、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄の金正男(キム・ジョンナム)氏(45)で、殺害されたのが「確実視される」と発表した。韓国政府当局は、金正恩体制が発足した5年前から正男氏暗殺は「永続的な命令だった」としている。正男氏を敵対勢力とみなしていた正恩氏は工作員を送り続けていたといい、ついに暗殺に成功したことになる。

 正男氏はクアラルンプール国際空港から家族がいるマカオに出発するため、格安航空会社(LCC)用ターミナルの自動チェックイン機で搭乗手続きをしているところを襲われた。

 午前9時ごろ、背後からミニスカートの女2人が忍び寄り、毒物を浴びせた。女2人は逃走。正男氏は苦しそうな表情で「後ろからつかまれて、顔に液体をかけられた」と空港スタッフに助けを求めた。空港に近いプトラジャヤの病院に救急車で搬送中に死亡したという。

 マレーシア紙「東方日報」はこの日、地元警察が同空港で容疑者とみられる女1人を逮捕したと報じた。女はベトナムのパスポートを持つ28歳で、犯行時に防犯カメラに記録された映像と容姿が一致した。犯行について「1人が顔をハンカチで押さえ、もう1人がスプレーを吹きかけた」と供述しているという。

 犯行後、女2人は空港からタクシーで逃走。ターミナルロビーのカフェで、男4人が犯行を見守っていたとの目撃情報もある。6人は空港近くのホテルで落ち合ったが、15日朝になって女1人が空港に戻ってきた。そこで身柄を確保された。おとりになり、ほか5人を逃がす目的とも考えられる。警察は残る5人の行方を追っている。

 地元紙は、女が、男4人から「悪ふざけをしよう」と持ち掛けられ、別の女と2人で正男氏を襲ったと供述していると報道。警察当局は、女2人について「ある国に雇われた暗殺者」とみて調べを進めている。

 韓国情報機関、国家情報院は「毒劇物によるテロ」が濃厚だと分析。凶器に毒針やスプレーが使われた可能性にも言及した。一方、日本の政府関係者はこの日「(女2人が)既に死亡した可能性があるとの情報がある」と話した。これが事実ならば、暗殺犯が“口封じ”のために別の暗殺犯に殺害されたとも考えられる。逮捕された女は「ベトナムでネットアイドルをやっている」と供述しているといい、6人の素性、生死を含め情報が錯綜(さくそう)している。

 北朝鮮国内では存在すら知られておらず、権力もない正男氏が、なぜ今暗殺されたのか。事件2日前の11日、韓国誌「週刊京郷」が朴槿恵(パク・クネ)大統領と正男氏の知られざる関係を報道。朴氏が財団の事業の平壌開催などを求める手紙を北朝鮮に送る、その仲介役を正男氏が務めていたという内容。正恩氏が正男氏を「南の手先」と、改めて敵視したと考えられる。

 混雑する空港ターミナルで実行された、ハリウッドのスパイ映画のような暗殺劇。16日は、正恩氏の父、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日に当たる。6年越しの暗殺計画を完遂した正恩氏は何を思うのか。


謎の「LOL」シャツ注目=正男氏暗殺、女が着用
時事通信 2/16(木) 5:31配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、実行犯とみられる女が着用していたシャツが注目を集めている。

 白い丸首の長袖で、胸元には「LOL」の3文字のプリント。女は国籍や素性が謎に包まれており、一部メディアは「LOLの女」と別名で呼び始めた。

 現場のマレーシアのクアラルンプール国際空港で、女の身なりは監視カメラに捉えられていた。色白で肩まで黒髪を伸ばし、白いシャツにスカート姿という地味な格好。シャツのブランドなどは不明だが、LOLは英語圏のインターネットスラングで「爆笑」を意味するため、見る人には強い印象が残るようだ。

 マレーシア紙スター(電子版)によると、中国のインターネット競売サイトには一時、女が着用したものに似たLOLの文字が入ったシャツが出品された。何者かが事件後に模倣して製作したとみられるが、「北朝鮮の女スパイ着用と同じTシャツ」と銘打ち、6324元(約10万5000円)の値が付けられた。


スプレーで毒物、ハンカチを口に=逮捕の女「いたずら」と供述―正男氏暗殺
時事通信 2/16(木) 5:18配信

 【クアラルンプール時事】1人がスプレーで毒物を吹きかけた後、もう1人が口にハンカチを約10秒間押し付けた―。

 北朝鮮の金正男氏暗殺事件で、マレーシアの中国語紙「東方日報」(電子版)は15日、地元警察当局者の話として、女2人が正男氏を殺害した詳細な手口について伝えた。

 同紙によれば、正男氏がクアラルンプール国際空港ターミナルで出国ロビーに入る準備をしていたところ、女2人が突然現れ、毒物を使用。正男氏の口をハンカチでふさぎ、毒物を吸い込んだのを確認すると、すぐに逃走し、空港外に待たせていたタクシーに乗り、行方をくらませた。

 殺害には青酸カリよりも毒性が強い劇薬が用いられたという。警察当局者は毒物の種類については明らかにしなかったが、過去の暗殺事件で使われた例があることを示唆した。

 15日に逮捕された20代の女はベトナムの旅券を持っており、調べに対し、もう1人の女と共にマレーシア旅行に来ていたと供述。同行していた別の4人の男に空港で「乗客にいたずらを仕掛けよう」と言われ、正男氏に毒物を吹きかけ、ハンカチで口をふさぐよう指示されたという。「殺人とは知らなかった」と主張している。

 6人は13日の犯行後、同じホテルにチェックインしたが、後日もう1人の女と男4人は外出し、戻って来なかった。逮捕された女は15日に仲間を捜すため、空港に戻ったところを逮捕された。警察当局は姿を消した男女の行方を追っている。


<金正男氏殺害>日本政府が情報収集 偽造パスポート懸念
毎日新聞 2/16(木) 1:00配信

 マレーシアの空港で北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が毒殺されたとみられる事件で、日本政府は15日、情報収集を本格化させた。マレーシアの警察当局は同日、事件に関与した疑いでベトナムの旅券を持つ女性1人を拘束したことを明らかにしたが北朝鮮の工作員だった場合、第三国の偽造パスポートを使うなどの手口がこれまで確認されており、日本の公安当局などが関連情報の収集を急いでいる。

 1987年に発生した大韓航空機爆破事件では、実行犯の元北朝鮮工作員、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元死刑囚らが日本の偽造旅券を使って日本人を装い、事件を起こしていた。共犯の男は拘束時に服毒自殺。金元死刑囚も服毒自殺を図ったが一命を取り留めたとされている。韓国政府は北朝鮮が翌年のソウル五輪妨害を目的に爆破事件を起こしたとしているが、北朝鮮当局は今も関与を否定し続けている。

 マレーシアの警察当局は、正男氏の検視などを行い、死因の特定を進めている。日本の公安当局者は「事件が空港で起きている点を考慮すると、毒針など他に巻き添えを出さない方法を使った可能性が高いと思う。報じられているように顔に何らかの液体がかけられ死亡したとすれば、神経剤などが使われた可能性もある。居合わせ得た空港利用者などに巻き添えを出しかねず、危険な手法だ」と指摘する。


金正男氏殺害「毒劇物によるテロ」 犯行関与の女1人を逮捕
産経新聞 2/16(木) 0:26配信

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄で、マレーシアのクアラルンプール国際空港で死亡した金正男氏(45)について韓国の情報機関、国家情報院は15日、「毒劇物によるテロと強く推定される」とし、北朝鮮工作機関、偵察総局などによる暗殺との見方を示した。一方、マレーシア警察は15日、犯行に関与した疑いでこの日朝、女1人を逮捕したと発表した。

 韓国政府やマレーシア警察などによると、正男氏は13日午前9時ごろ、同国際空港でマカオ行きの便に搭乗するため列に並んでいたところ、女2人に接触されて倒れ、病院で死亡した。警察幹部は地元メディアに、女1人が正男氏の顔に液体をかけ、別の1人が口をふさぐなど役割分担をしていたと指摘した。

 マレーシア警察が逮捕した女はベトナム旅券を保有しており、旅券によると28歳。監視カメラの映像が決め手になったという。女が犯行後、自殺を図ったという情報もある。地元メディアは、警察が実行犯とみられる女2人のほかに、男4人が犯行を手助けした疑いがあるとして、行方を追っていると報じた。

 韓国の国情院は、正恩氏が最高指導者に就いた直後の2012年から正男氏暗殺が「永続的な命令」になっていたと明らかにした。

 聯合ニュースは、正恩氏の帰国命令に応じなかったため、殺害されたとする元北朝鮮高官の見方を伝えた。北朝鮮大使館はマレーシア側に遺体の引き渡しを求めたほか、大使館員が遺体の解剖に最後まで立ち会ったという。


金正男氏殺害で女1人を逮捕 遺体安置の病院には北朝鮮大使館員の姿も
AFP=時事 2/15(水) 23:34配信

【AFP=時事】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏がマレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)の空港で殺害された事件で、マレーシアの警察当局は15日、容疑者の女1人を逮捕した。

 韓国政府は北朝鮮の工作員の女が毒物を使用した可能性を指摘していた一方、現地の警察当局によると、女はベトナムのパスポートを所持していたという。

 マレーシア警察のハリド・アブ・バカル(Khalid Abu Bakar)長官は、ドアン・ティ・フオン(Doan Thi Huong)容疑者(28)が15日午前、空港で逮捕されたと発表。

 ハリド長官は声明で、フオン容疑者は「空港の監視カメラの映像から確実に特定されており、逮捕時には一人だった」と述べている。

 マレーシアのメディアが伝えた、工作員の一人を捉えたとされる監視カメラの画像には、「LOL」と書かれた白いトップスを着たアジア系と思われる女性が映っていた。

 また、韓国の情報機関・国家情報院(国情院)の李炳浩(イ・ビョンホ、Lee Byung-Ho)院長によると、金正男氏は13日朝、長年亡命生活を送っていたマカオ(Macau)へ向かう便に搭乗しようとしていたところ、2人の女に襲われたという。

 一方、クアラルンプールの病院では、金正男氏の死について手がかりを得るべく、司法解剖が行われた。

 AFPの取材に応じたスランゴール(Selangor)州の警察当局トップによると、司法解剖は15日の夕方までに終了したものの、病院側から結果についての発表はないという。

 この病院にある法医学部門の建物の外では、北朝鮮の国旗を掲げた黒いジャガー(Jaguar)製セダンに乗って、国旗をあしらったピンバッジを着用した北朝鮮の当局者4人が現れたが、現地時間の午後8時(日本時間午後9時)頃、報道陣に応じることなく立ち去った。【翻訳編集】 AFPBB News


正男氏殺害、関与の女逮捕…マレーシア警察発表
読売新聞 2/15(水) 23:30配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎】韓国政府は15日、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長(34)の異母兄、金正男(ジョンナム)氏(45)がクアラルンプール国際空港で13日に殺害されたとほぼ断定し、北朝鮮の工作機関が毒殺したとの見方を示した。

 マレーシア警察は15日、事件に関与したとしてベトナム旅券を所持していた女のドアン・ティ・フオン容疑者(28)を逮捕したと発表した。

 警察発表によると、警察は15日午前8時20分頃、事件があった空港第2ターミナルに1人でいたフオン容疑者の身柄を押さえた。「監視カメラの映像によく似ていた」としている。

 韓国統一省報道官は15日の定例記者会見で、殺害されたのは正男氏と「確実視される」と述べた。韓国の情報機関・国家情報院は15日、遺体の写真を基に正男氏と判断し、殺害には毒物が使われたと国会で報告した。


金正男氏 女2人、一瞬で毒殺 スプレー噴射→口に布→10秒後、タクシーで逃亡
産経新聞 2/15(水) 22:28配信

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金正男氏(清水満撮影)(写真:産経新聞)

 【クアラルンプール=吉村英輝】マレーシアで金(キム)正男(ジョンナム)氏が殺害された事件で、地元の中国語紙「東方日報」(電子版)は15日、クアラルンプールの警察本部幹部の話として、女2人による暗殺の状況を詳細に伝えた。

 報道によると、正男氏が予約便に搭乗する約1時間前の13日午前9時ごろ、空港のターミナルにいた正男氏に女2人が突然、接近。1人が顔に毒物とみられるスプレーを吹きかけた。直後にもう1人がハンカチのような布を取り出して正男氏の口に押しつけるようにして覆い、約10秒後、毒物が完全に気道に入ったのを確認する動きを見せて逃亡したという。

 現地警察は同紙に、暗殺に用いられた毒物は青酸カリよりも強力で、過去に暗殺事件に使用された例があると説明したという。

 また、マレーシア紙スター(電子版)など現地メディアは、女2人が素早い行動で現場を立ち去った状況を伝えた。女の1人は白い長袖にデニムのスカートで、水色のバックパック姿。もう1人は青い上着にジーンズをはいていた。髪の毛はともに肩までの長さ。

 犯行直後に空港を足早に離れ、タクシーに乗車している様子が防犯カメラに記録されており、空港関係者はその手際の良さから犯行への関与が「明らか」と指摘している。

 現地警察が、女2人が乗ったタクシー運転手を割り出して取り調べた結果、2人は「韓国でも北朝鮮でもなく、ベトナム人だ」とする情報も現地メディアが伝えた。


<金正男氏殺害>亡命高官ら萎縮 識者の声
毎日新聞 2/15(水) 21:57配信

 ◇礒崎敦仁・慶応大准教授(北朝鮮政治)

 仮に北朝鮮の金正恩体制が指示をした工作員による暗殺だとすれば、疑問は尽きない。

 正恩体制に不安定な要素がまるで見受けられないのに、なぜ全く影響力のない金正男氏をこのタイミングで暗殺しなければならなかったのか。正男氏は北朝鮮の公式メディアにも登場したことがなく、「ロイヤルファミリー」の一員でないとすら言える。

 暗殺の目的は分からないが、正男氏暗殺が韓国で大々的に報道されることで、亡命している北朝鮮の元高官らを萎縮させる効果がある。また、トランプ米政権の対北朝鮮認識に影響を及ぼすことにもなるだろう。トランプ氏は対北朝鮮政策に関する具体的な発信をしておらず、関心があまり高くないように見える。正男氏暗殺は米国でも大きく報道されており、トランプ氏の関心を引くことにつながるかもしれない。

 金正日氏のおいの李韓永氏(当時36歳)は韓国に亡命後に暴露本を出版し、1997年に銃殺された。北朝鮮工作員による犯行とされている。正男氏もかつて取材に、正恩氏への3代世襲を批判したことがある。体制批判をした者は報いを受けるということなのだろうか。【聞き手・福岡静哉】


<金正男氏殺害>正恩氏の指示か 識者の声
毎日新聞 2/15(水) 21:55配信

 ◇金東葉(キム・ドンヨプ)韓国・慶南大極東問題研究所教授

 金正男氏の暗殺が北朝鮮による犯行かどうかはまだ断定できないが、仮に北朝鮮の犯行だとすると、金正恩氏の指示なしには絶対に行えないことだ。中朝関係悪化や国際的信用失墜などマイナス面があまりに大きいからだ。正恩氏に対する内部の忠誠競争とは考えられない。

 ただ、権力闘争とは関係ないだろう。北朝鮮内部に正男氏の支持勢力がいたとの見方や、中国などが正男氏を正恩氏に代わる指導者にすげかえようとしたなどの説は、正男氏を過大評価している。

 考えられるのは、正男氏のビジネスをめぐり何らかのトラブルが起きた可能性だ。正男氏は現在も外貨稼ぎをする役割を負っていたとみられる。本国に送金することによって、身の安全を保障してもらうためだ。ただ、正男氏が巨額の着服をすることなどにより、粛清されたのかもしれない。13年に処刑された正恩氏の叔父、張成沢氏も、外貨稼ぎに伴う利権などが正恩氏に問題視された。

 また、正男氏が正恩氏に何らかの取引を要求した可能性もある。正男氏が、外部に知られてはならない秘密を持っていたとしてもおかしくない。【聞き手・大貫智子】


<金正男氏殺害>関与の疑いで女逮捕 ベトナム旅券所持
毎日新聞 2/15(水) 21:23配信

 【クアラルンプール平野光芳、ソウル大貫智子】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が13日にクアラルンプール国際空港で殺害された事件で、マレーシア警察は15日、事件に関与した疑いでベトナム旅券を持つ女を逮捕した。地元メディアによると、警察は別の女1人と男数人の行方を追っている。また、韓国国家情報院は15日、「(北朝鮮は)5年前から暗殺を試みていた」と指摘し、女工作員2人に毒殺されたとの見方を示した。

 国情院などによると、13日午前9時(日本時間同10時)ごろ、正男氏はマカオ行きの便に搭乗するため、格安航空会社(LCC)専用ターミナルの自動チェックイン機の列にいた。そこへ女2人が近づいた直後、正男氏は航空会社カウンターの職員に体調不良を訴え、病院への搬送途中に死亡した。

 警察によると、女が所持していた旅券には「1988年5月31日・(ベトナム北部)ナムディン省生まれ」と記されていた。ベトナムは北朝鮮工作員の拠点の一つとされる。女は犯行時間帯に空港内の監視カメラに映っていたとされるが、警察は具体的な容疑を発表していない。

 具体的な殺害方法については、背後から顔に毒物を含んだ布をかぶせられた▽毒物を吹きかけられた▽毒を塗った針を刺された--などの情報が交錯している。マレーシアの華字紙「東方日報」によると、逮捕された女は警察に対し、友人の女と一緒に正男氏に近づき、一人がハンカチで顔をしっかり押さえ、もう一人が顔にスプレーを吹きかけたと供述している。男から「悪ふざけ」をしようともちかけられ、殺害する意図はなかったと主張しているという。

 マレーシア当局者によると、北朝鮮は平壌のマレーシア大使館を通じて遺体の早期返還を要求している。だが、マレーシア当局は重大な殺人事件であることを理由に要求を拒否し、死因の特定を進めている。


金正男氏殺害 白昼堂々…旅行客に衝撃「えっ、ここで暗殺されたんですか」
産経新聞 2/15(水) 21:18配信

 金正男氏が殺害されたマレーシアのクアラルンプール国際空港は、東南アジア空路の「中継基地」として利用客を増やしてきた。一方、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)などによるテロ対策のため、警備体制を強化していただけに、白昼堂々と海外重要人物が襲われた事件に旅行客らに衝撃が広がっている。

 「えっ、ここで暗殺されたんですか」。千葉県から出張中という日本人男性(41)は、正男氏が襲撃されたロビーで、同僚と目を見合わせた。タイからインドネシアへ移動するための乗り継ぎ中で、「Wi-Fi(ワイファイ)もよくつながるし、買い物もしやすい」と、同ターミナルをよく使うという。

 イスラム教徒が多いマレーシアでは、警察当局がIS関係者の摘発を続けている。

 先月も、マレーシア空港の警備員だった男を含む3人の拘束を発表した。シリアに渡ったマレーシア人IS戦闘員と連絡したり、妻とシリアへの渡航計画を企てていたという。

 マレーシアの重要公共施設には、至る所に防犯カメラが設置されている。特に、外国との玄関口となる空港はセキュリティーが厳しく、今回の事件捜査でも、犯人とみられる女の映像の解析などが即座に進められた。

 あるマレーシア人旅行客は、空港という最も公共性と安全性が求められた施設で、外国人が絡む事件が起きたことに「テロリストに付け入る隙を与えることにならなければいいが」と表情を曇らせた。(クアラルンプール 吉村英輝)


金正男氏殺害 自民・茂木敏充政調会長「時代劇に出てくる忍者みたい」
産経新聞 2/15(水) 21:14配信

 自民党の茂木敏充政調会長は15日、インターネット番組で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害されたとする事件について「完全に確認されたかはどうか別だが、毒矢か何かだということで、時代劇に出てくる忍者みたいだ」と述べた。事件に関し、韓国メディアは韓国政府関係者の話として「北の女スパイ2人が毒針を用いて毒殺した」と報じている。

 一方、茂木氏は、北朝鮮によるミサイル発射が日米首脳会談の最中に行われたことに関し「安倍晋三首相が(ミサイル発射直後の記者発表で)毅然とした姿勢を示し、首相の隣にトランプ米大統領が立って『日本を100%支持する』と言ったのは非常にいいシーンだった」と評価した。

 また、茂木氏は北朝鮮への日本政府の対応について、国連安全保障理事会が北朝鮮によるミサイル発射を非難する報道声明を、中国やロシアの賛同を得て全会一致で採択したことを踏まえ、「日米韓が連携し、さらに北朝鮮に影響力を持つ中国、ロシアを一緒に巻き込んで国際社会全体で北朝鮮の挑発行為を止めないといけない」と強調した。


金正男氏殺害 正男氏はカウンターで助け求めた…旅客行き交う中での凶行
産経新聞 2/15(水) 21:05配信

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金正男氏=マカオ市内(清水満撮影)(写真:産経新聞)

 マレーシアのクアラルンプール国際空港第2ターミナル。北朝鮮の金(キム)正男(ジョンナム)氏が殺害された国際線出発ロビーは15日、詰めかけた国内外の報道陣を横目に多くの旅客が通常どおりに行き交っていた。

 「毎日、多くの旅客が体調を崩してカウンターを訪れる。まさかそれが事件だとは誰も思わなかった」。ある空港職員はこう話し、誰も犯行に気づかず、その後も封鎖されずに旅客を迎え続けていた当時を振り返った。

 ターミナルの3階入り口から、約50メートル離れたところに正男氏が助けを求めたとされる案内カウンターがある。そこからさらに約100メートル進むと、搭乗券などを職員が確認する出発口がようやく現れる。朝の混雑時に、公共の場で大胆に行われた凶行。犯人は何のセキュリティー検査も受けず、やすやすと背後から迫り、襲撃に及んでいた。

 犯行後、正男氏が運び込まれた診療所は2階にあり、診察室と処置室を備える。表に準備されたストレッチャーが、正男氏にも即座の救急処置が施されたことを思い起こさせた。

 犯行現場前のコーヒー・ショップ「スターバックス」の女性店員は、「当日は、警察が集まりだして、初めて事件に気づいた」と振り返る。

 正男氏がチェックインするはずだったエアアジアのカウンター職員は「何も知らされていない。営業はいつもどおりだ」と言ったきり、口をつぐんだ。

 クアラルンプール国際空港で暗殺された北朝鮮の金正男氏の遺体は15日朝、司法解剖などのため、首都の大規模病院に移された。警察が車列を組んでサブマシンガンで武装して移送し、不測の事態に備えた。

 病院の前には、国内外から約100人の報道陣が詰めかけた。門の内側には、北朝鮮の国旗を掲げた高級車が横付けされていた。駐マレーシア北朝鮮大使とされる人物も施設を訪れたが、警察が厳しく規制し、表情はうかがえなかった。

 国際空港の第2ターミナルは、アジアで台頭する格安航空会社(LCC)向けに、2014年6月にオープン。第1ターミナルをしのぐ年間3千万人の旅客をさばく。24時間休むことなく、「開かれた空港」(職員)がコンセプトだが、犯行はその利便性の裏をかいて行われた。

 正男氏は、息子の金ハンソル氏ら家族が待つ中国・マカオに向かう便に乗り込む直前、襲われて命を落とした。2001年に日本に不法入国しようとして拘束され、後継レースから脱落した後、主に後妻家族がいるマカオや本妻や息子がいる北京で暮らし、貿易や金融に従事してきた。

 消息筋によると、東南アジアに活動拠点を広げるきっかけの一つとなったのが、米政府の金融制裁で05年にマカオの銀行、バンコ・デルタ・アジアの北朝鮮関連口座が凍結されたことだ。秘密資金口座が安全なマレーシアやシンガポールの金融機関に移された。

 クアラルンプールは、正男氏が海外のビジネスパートナーらと接触する拠点となった。内縁関係の女性がマレーシアに暮らしているともいわれる。北朝鮮人にとって、ノービザで行き来できる数少ない国の一つで、工作員も出入りし、工作機関幹部の姿も度々目撃されてきた。

 しかし、正男氏は金正恩政権発足後の12年から、北朝鮮の工作機関に本格的に付け狙われるようになる。13年末に後ろ盾だった叔父の張成沢氏が処刑された後は、しばらくシンガポールを離れず閉じ籠もっていたという。

 韓国の情報機関、国家情報院によると、金氏が12年4月に弟の正恩委員長に自身や家族の命を狙わないよう嘆願した手紙には、こう記されていたという。

 「行くところも避けるところもなく、逃げ道は自殺だけだとよく分かっている」(クアラルンプール 吉村英輝、ソウル 桜井紀雄)


<金正男氏殺害>多くは謎のまま 工作機関などによる暗殺
毎日新聞 2/15(水) 20:54配信

 各国の工作機関や情報機関が、反体制的だったり国家機密を暴露したりした人物を暗殺したとされる事件は過去にもある。だが、国家ぐるみで事件への関与が隠蔽(いんぺい)されるため、大半の暗殺事件は多くの謎を残したまま現在も「未解決」になっている。

 ロシアのプーチン政権を批判していた女性記者アンナ・ポリトコフスカヤさん(当時48歳)は2006年10月、モスクワの自宅アパートで射殺された。ロシア捜査当局が実行犯らを逮捕・起訴したが、暗殺を命じた首謀者は裁判でも明らかにされなかった。

 同年11月には元ロシア連邦保安庁(FSB)中佐で英国に亡命していたアレクサンドル・リトビネンコ氏(同43歳)がロンドン市内のホテルで猛毒の放射性物質ポロニウムを盛られ、約3週間後に死亡した。リトビネンコ氏はFSBの不正を告発したため暗殺されたとみられている。英国の調査委員会は昨年1月、「プーチン氏が承認した可能性があり、FSBによって実行された」事件と断定し、実行犯2人を特定した。だが、露政府は関与を否定し、実行犯の身柄引き渡しにも応じていない。

 10年にはアラブ首長国連邦(UAE)ドバイのホテルで、パレスチナのイスラム原理主義組織ハマス幹部が筋弛緩剤を注射されるなどして暗殺された。地元捜査当局はイスラエルの対外特務機関「モサド」の犯行と断定。これまでに犯行グループの一部は逮捕されたが、首謀者は依然として分かっていない。【松井聡】


マレーシア:金正男氏殺害の容疑者の身柄を拘束-ベトナム旅券保持
Bloomberg 2/15(水) 20:54配信

マレーシアの警察当局は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄に当たる金正男氏の殺害に関与した疑いのある女の身柄を拘束した。同容疑者はベトナムの旅券を保持していた。

ハリド・アブ・バカール警察監察官の声明によれば、ドアン・ティ・フオン容疑者(28)が15日午前にクアラルンプール国際空港で身柄を拘束された。

韓国政府当局者はこれより先に、13日にアジア系の女性2人がクアラルンプールの空港で正男氏に接触した後、タクシーで逃走したと発表した。韓国国会情報委員会の李喆雨(イ・チョルウ)委員長は国家安全保障会議議長との会談後に記者団に対し、犯行には毒針または毒入りスプレーが使われたと韓国当局は考えていると語った。

原題:Malaysia Arrests Female Suspect in North Korea Assassination (1)(抜粋)


<金正男氏殺害>南北対話に冷や水 韓国に広がる衝撃
毎日新聞 2/15(水) 20:52配信

 【ソウル米村耕一】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害されたことで、韓国内でも衝撃が広がっている。南北関係は北朝鮮の核・ミサイル開発ですでに悪化しているが、将来的な改善の可能性も低くなったとの声が出ている。

 南北関係は冷え切っていたものの、年内に予定される次期大統領選では最大野党「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏など南北対話に意欲を示す候補が有力視され、将来的な対話については前向きなムードも出ていた。しかし、12日の新型ミサイル発射の直後に今回の事件が起きたことで、韓国国民の北朝鮮に対する警戒感は極めて強くなっている。

 慶南大学の金根植(キム・グンシク)教授(北朝鮮政治)は「国民の間で『こんな国と対話しても意味がない』といった気持ちが広がり、将来的な改善意欲も減退させる」との懸念を示した。

 一方、聯合ニュースによると、韓国軍は軍事境界線付近に設置する北朝鮮向けの拡声機放送で、今回の事件の概要を北朝鮮住民に伝える計画だ。韓国政府は今回の事件が正恩氏の指示なしに行われた可能性は低いとみており、放送により「金正恩政権の残酷で暴虐な性格を浮き彫りにできる」と考えている。ただ、ソウルに住む朝鮮人民軍出身の脱北者は「北朝鮮住民で正男氏について知っている人は極めて少ない。(殺害を知らせても)住民たちに与える心理的影響は小さいのではないか」と指摘した。


故金総書記誕生75年祝う=正恩氏、発言せず―北朝鮮
時事通信 2/15(水) 20:25配信

 【ソウル時事】朝鮮中央テレビによると、北朝鮮の首都平壌で15日、故金正日総書記の誕生75周年を祝う中央報告大会が開かれ、金正恩朝鮮労働党委員長が出席した。

 大会では、序列2位の金永南・最高人民会議常任委員長が演説し、12日の弾道ミサイル発射を「民族最大の祝日である光明星節(16日の金総書記誕生日)を輝かしく飾った」と強調した。

 異母兄・金正男氏がマレーシアで殺害された後、正恩氏が公の場に姿を見せたのは初めて。だが、大会では何も語らなかったとみられ、発言は伝えられていない。朝鮮中央テレビは、正恩氏が壇上を歩く様子や演説を聞いて神妙な表情で拍手をする姿を映し出しただけだった。

 北朝鮮メディアはこれまで、16日に迎える金総書記の誕生日を祝う行事や式典などを報じる一方、正男氏殺害に関して伝えた形跡はない。国内で事件は伏せられている可能性がある。

 朝鮮通信によると、党委員長としての正恩氏の出席は2014年以来、3年ぶり。金永南氏は正恩氏について、「(北朝鮮を)核保有国に引き上げたのは最大の業績」と称賛した。大会には、黄炳瑞軍総政治局長や朴奉珠首相らも出席した。


金正男氏、各地で投資活動=単独行動好む―マレーシア紙
時事通信 2/15(水) 20:11配信

 【クアラルンプール時事】マレーシア紙「東方日報」(電子版)は15日、警察幹部の話として、クアラルンプールで殺害された金正男氏が過去2年、マレーシアやシンガポールでさまざまなビジネスに投資していたと伝えた。

 警察幹部によると、正男氏は地味な行動を心掛け、ボディーガードも雇わずに単独で両国やマカオを飛び回っていた。マカオへの移動は格安航空会社(LCC)のフライトを利用していたという。

 マレーシア滞在は毎回、数日だけ。「マカオにいるのが比較的安心だったようで、滞在期間も長かった」と警察幹部は話した。


北朝鮮の硬化を懸念=金氏殺害で情報分析急ぐ―日本政府
時事通信 2/15(水) 19:42配信

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の殺害事件について、日本政府は15日、情報の収集と分析を進めた。

 日本の安全保障に直ちに影響はないと受け止めているが、核・ミサイルで挑発行為を続ける金委員長が自らの体制強化へ粛清の動きを進め、対外姿勢をさらに硬化させることを懸念している。

 政府は15日、杉田和博官房副長官をトップとする合同情報会議を首相官邸で開催。谷内正太郎国家安全保障局長や外務省、警察庁など関係省庁の局長級幹部が各機関の情報を持ち寄り、分析を行った。今後も、事件発生地のマレーシアのほか、韓国、米国、中国などと連携しながら情報収集を続ける方針だ。

 菅義偉官房長官は記者会見で「わが国の安全保障に直接影響があるような特異な事象は確認していない」と指摘。その上で「北朝鮮の動向については重大な関心を持って警戒監視に当たり、いかなる事態にも対応できる体制をしっかりと整えている」と強調した。

 事件の背景について、政府関係者の一人は「金委員長には、体制がまだ盤石ではないとの危機感があるのではないか」と指摘した。また、中国が正男氏を保護していたとの情報があることから、外務省幹部は「中朝関係はますます悪化するだろう」との見方を示した。


<金正男氏殺害>菅官房長官「北朝鮮動向に警戒監視」
毎日新聞 2/15(水) 19:30配信

 政府は15日、マレーシアでの金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害事件を受け、杉田和博官房副長官をトップとする合同情報会議を首相官邸で開き、情報収集や分析に当たった。菅義偉官房長官は記者会見で「北朝鮮の動向には重大な関心を持って警戒監視に当たっている。いかなる事態にも対応できる体制を整えておく」と強調した。

 菅氏は「事柄の性質上、具体的な情報の内容や分析について答えることは控えたい」と述べたうえで「我が国の安全保障に直接影響があるような特異な事象は確認していない」と語った。【梅田啓祐】


マレーシア当局、金正男氏事件で女1人拘束 外国人数人を捜索
ロイター 2/15(水) 18:52配信

[クアラルンプール 15日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで死亡した事件に関連して、マレーシア警察はベトナムの渡航文書を持った女性を拘束、このほか数人の外国人容疑者を捜索していることを明らかにした。

警察の声明によると、監視カメラに映っていた女性を発見、1人でいるところを拘束した。所持していた文書ではナムディン出身の1998年5月生まれのベトナム人となっている。

捜索している外国人の国籍や性別は明らかにされていない。

国営ベルナマ通信はこれに先立ち、ミャンマー出身の女を拘束したと伝えていた。

韓国の議員によれば、同国の情報当局は正男氏が北朝鮮の女性工作員2人によって暗殺されたとみている。


金正男氏暗殺 中国メディア、不快感示し北に釈明要求 「正恩氏の暗殺」と誤記も
産経新聞 2/15(水) 18:46配信

 【北京=西見由章】北朝鮮の金正男氏が殺害されたとみられる事件に関して、中国外務省の耿爽報道官は15日の記者会見で、「現在マレーシア側が調査を進めている。われわれは事態の進展を注意深く見守っている」と述べるにとどめ、具体的な論評を避けた。一方、一部の中国メディアは不快感を示し、北朝鮮側に釈明を求めた。

 中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は15日付で、「単仁平」のペンネームを持つ胡錫進編集長が論評を執筆した。

 「マレーシア当局が金正男氏の暗殺を正式に確認すれば、国際世論は必ずこうした行為を厳しく非難するだろう」と指摘し、「中国の世論もこうした行為は唾棄するにちがいない」と強調した。

 さらに「どのような政治闘争であれ、暗殺行為はあってはならない。そうした野蛮な古いやり方は歴史の博物館に収めるべきだ」と主張し、北朝鮮当局は世界に向けて釈明すべきだとの考えを示した。

 なお論評は「金正男氏の暗殺」とすべきところを「金正恩氏の暗殺」と誤記していた。意図的なものか単純ミスなのかは不明だ。いずれにせよ中国側が一時事実上の庇護(ひご)下に置いていた「親中派」の金正男氏が殺害されたことへの不満がにじむ文章だ。

 ただ15日付の官製メディアの中で事件について明確な立場を示したのは環球時報だけで、事件に全く触れていないメディアも少なくなかった。


金正男氏殺害 関与の女逮捕の現地報道 情報錯綜
産経新聞 2/15(水) 18:40配信

 【シンガポール支局】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏が暗殺された事件で、マレーシアのメディアは15日、警察が犯行に関与した女1人を同日、クアラルンプール国際空港で拘束したと報じた。女は20代のベトナム人だという。

 警察は犯行グループの計6人の行方を追っていたといい、残る女1人と男4人を捜索している。ただ、犯行に関与した女2人がすでに死亡したとの情報もあり錯綜している。

 マレーシアの現地メディア「ザ・サン・デイリー」(電子版)によると、15日午前9時前後に女1人が拘束された。犯行の前には空港近くのホテルに滞在していたことが判明しているという。同メディアは、防犯カメラの映像から、警察が犯行グループの6人が20~50代だとみていると伝えている。


「殺さないで」金正男氏、懇願していた 北朝鮮は5年前から暗殺計画
J-CASTニュース 2/15(水) 18:18配信

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金正男氏を襲撃したとされる女(現地メディアが伝えたクアラルンプール国際空港の監視カメラ映像より)

 北朝鮮の故・金正日総書記の長男で、金正恩朝鮮労働党委員長の兄である金正男氏がマレーシアで殺害され、韓国が騒然となっている。韓国の情報機関にあたる国家情報院(国情院)は北朝鮮政府の関与を断定。これをうけて、韓国メディアは北朝鮮に対し、一斉に非難の言葉を浴びせかけた。

 一方、殺害手法や殺害犯とされる女をめぐっては、憶測を交えた報道が飛び交う状況となっている。

■韓国紙「金正恩政権の狂気の一端を示す事件」

 これまでの現地報道などを総合すると、金正男氏は17年2月13日、マレーシアのクアラルンプール国際空港のLCC専用ターミナル(KLIA2)で女2人に毒殺されたという。現地紙の「ザ・スター」(電子版)によると、正男氏はマカオ行きの便に乗る予定だったという。

 事件が起こったのは、出発の1時間前。正男氏は「液体を顔に飛ばされた」と搭乗カウンターに助けを求め、空港近くのプトラジャヤ病院へすぐ搬送されたが、搬送途中に亡くなった。なお、マレーシア当局は北朝鮮大使館から遺体を引き渡すよう求められているものの、遺体の解剖を優先する意向を示したという。

 韓国国情院は2月15日の会見で、北朝鮮政府の関与と断定。同時に、北朝鮮が5年前から正男氏の暗殺を試みていたこと、異母弟で朝鮮労働党委員長の金正恩氏に対し正男氏が「殺さないで」と懇願する手紙を送っていたこと、中国政府が正男氏とその家族を保護していたことを明らかにした。

 韓国メディアも国情院の発表に基づき、社説で「金正恩政権の狂気の一端を示す事件」(朝鮮日報日本語版、以下引用部すべて15日報道)、「北朝鮮には最小限の人権さえ無いことを改めて示した」(文化日報)、「恐怖政治がどこまで続くのか分からない」(中央日報日本語版)と北朝鮮を一斉非難した。

 とりわけ朝鮮日報は「正男氏の息子、キム・ハンソル氏も命を狙われる」「(北朝鮮)政権内部の反体制勢力が正男氏と連携していた」といった報道を展開しているほか、複数の韓国紙が、正男氏が韓国への亡命の意向を持っていたため、これを阻止するために暗殺した可能性があるとの見方を示している。

関与女性2人は北朝鮮人?ベトナム人?
 一方、殺害手法や女のプロフィール、足取りについては、様々な観測に基づく報道が乱れ飛んでいる。

 韓国のSBSテレビによると「スプレーで毒液を吹きかけられた」、ハンギョレ新聞によると「毒針を刺された」。国民日報は「女2人が『マッサージをしてあげる』と正男氏に近づき、正男氏の腕に針を刺した」と報じるなど、殺害方法に関する報道もバラバラだ。

 また、韓国メディアの多くが、殺害にかかわったとされる女2人を北朝鮮偵察総局に所属する工作員だと断定する一方、マレーシアの現地紙「東方日報」(電子版)はベトナム人だとしている。

 女の足取りについても、「タクシーでその場から立ち去った」と伝える韓国メディアに対し、日本のメディアの中には、政府関係者の話として「すでに死亡している」と伝えたところもある。

 なお、15日17時の時点で、北朝鮮政府から正男氏死去に関する声明などは出ていない。


金正男 ドラマティックな生い立ち
文春オンライン 2/15(水) 18:12配信

 2月13日にマレーシアで暗殺された「北朝鮮のプリンス」金正男氏。マカオ潜伏時の彼に長時間インタビューをした五味洋治氏(東京新聞)は、著書『女が動かす北朝鮮』(文春新書)で、彼の複雑な生い立ちと金王朝の壮絶な権力闘争を描いている。

◆◆◆

 長男の正男は、2001年に起きた日本への偽造パスポートでの入国のさい、身柄を拘束され、顔がメディアに晒され、父親の怒りに触れた。このため後継者候補から外され、海外を行き来しながら生活している。時々シンガポールやインドネシアなど海外で目撃されている。  

 正男の成長の過程は、李韓永(金日成の甥)の手記によって明らかになった。  

 成恵琳と金正日との同居は秘密。もちろん息子の誕生も秘密だった。その分、息子を不憫だと感じたのだろう。金正日は幼い長男に、多くの愛情を注ぎ込んだ。  

 例えば正男が真夜中におしっこをしたいと言えば、自分で牛乳ビンを用意して受けるほどだった。  

 虫歯治療を受けた褒美に、米国車のキャデラックを与えたのも、有名なエピソードだ。  

 外部の世界に触れさせようという周囲のすすめで、正男が9歳の時スイス留学に旅だった。金正日は酒を飲みながら、娘を嫁がせる親のように、激しく涙を流したという。  

 父親から深い愛情を受けていた正男が後継者になる、という見方が強かったのも当然だろう。

正男を認めた金日成
 金正日はいつか、長男、正男を自分の父親に認めてもらおうとしていた。李韓永の著書『15号官邸の抜け穴』によれば、75年4月、金日成の誕生日が迫っていたある日、金正日が父親に「実は……」とおそるおそる長男の存在を打ち明けた。  

 それを聞いた金日成はひどく怒って、金正日をしかりつけた。しかし、金日成も自分の看護婦に手を出して子供を産ませてしまい、金正日に相談したばかりだった。

 このためすぐに気を静め、「産まれてしまったものはしかたない。会ってみよう」と約束した。実際に会うと、丸々と太った元気な子供だった。口元から鼻にかけては金正日そっくりだった。  

 これ以降、金日成は暇さえあれば正男をそばに置いて可愛がった。  

 ところがその後、金正日は金英淑と結婚し、さらに高容姫に走ってしまう。正男に対する愛情、関心も自然と冷めていった。  

 正男が外国生活を始めるようになった背景には、高容姫の指示があったとされる。儒教社会の北朝鮮で、長男が国内にいれば、いつか後継をめぐって、もめ事が起きることを感じていたのだろう。  

 高容姫の圧力が強まったのは、80年代後半からだった。恵琳の姉、成恵琅らは高容姫を「パンチコ」という隠語で呼んでいた。彼女の鼻がトンカチのように突き出ていたためだ。トンカチは朝鮮語でマンチコだが、他人に悟られないようにパンチコと呼んでいた。  正男はスイス国際学校とジュネーブ総合大学でエリート教育を受け、イタリアやフランスなど欧州各地を旅行しながら、見聞を広げた。  

 身柄を拘束された2001年の前にも、お忍びで数回日本に来ていたことが、当時彼を乗せたタクシーの運転手らの証言で分かっている。日本では新橋の第一ホテルが定宿だった。皇居や秋葉原、新橋ガード下の飲食店、両替店などを訪ねている。  

 彼の息子の金ハンソルはマカオで育ったが、フランス・パリ政治学院に進学した。

 ハンソルはボスニアの国際学校在学中にフィンランドのテレビ局とのインタビューで、叔父である「金正恩」を独裁者と表現し、物議を醸したこともある。  

 異母弟の正恩が最高指導者の地位に上ったことで、正男が平壌に帰るのは不可能になった。金正日とライバル関係にあった異母弟の金平一が、長い間海外生活を強いられているのと似ている。  

 正男は経済や技術開発の面で祖国に貢献しており、正恩ら平壌の幹部たちも一定の評価をしているようだが、2人の間の緊張関係は続いている。

パリに亡命した養女  
 長男正男は、平壌の閉鎖された環境で育った。唯一の遊び相手は李南玉(リナムオク)だった。彼女は、成恵琳の姉、恵琅の娘だ。1966年に平壌で生まれた。父親は、南玉が2歳の時、交通事故で亡くなっており、金正日の養女となった。  

 正男は家族や使用人以外、外部の人とは会えない生活をしていた。遊ぶ時も車に乗って郊外に行き、一人で動物と遊んだ。  

 不憫に思った金正日が、話し相手として官邸に住まわせたのが、年齢の近い南玉だった。1979年のことで、南玉は13歳、正男は8歳だった。その後、ジュネーブへの留学にも同行し、92年まで共に暮らした。南玉は96年に西側に亡命している。  

 彼女へのインタビューが『文藝春秋』(1998年2月号)に掲載されている。まとまった形でのインタビューとしては、唯一のものだ。  

 この中で南玉は、恐怖心なのか、本心なのか不明だが、金正日への批判を慎重に控えている。「彼(金正日)に過剰に責任を押し付けている。彼は国家衰退の責任者ではない」「自分の気分で周囲を怒鳴りつけたり、乱暴をしたりということはなかった」と語っている。  

 このインタビューは彼女が得意なフランス語で行われた。金正日は「ボン・ヴィヴァン」(美食や快楽を愛する陽気な人という意味)だと形容していた。  

 叔母に当たる成恵琳についても言及がある。「最後に叔母と会ったのは、モスクワのサナトリウムでした。叔母の病状について申し上げるのを差し控えますが、とにかく、とても重い病気でした」と説明している。  

 南玉はフランスで、自伝となる『金の鳥かご』という本の出版を計画したことがあるが、反発を恐れてか、出版直前になって中止された。どんな内容だったのか気になる。


韓国政府、金正男氏殺害を「確実視」
ホウドウキョク 2/15(水) 18:11配信

金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害が「確実視される」との見方を発表した。
北朝鮮の故・金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男で、現在の最高指導者・金正恩(キム・ジョンウン)氏の兄、正男氏がマレーシアで殺害された事件について、韓国統一省は15日朝の会見で、「殺害された人物が金正男氏だと確実視されると判断している」と述べ、正男氏の殺害を認めた。
韓国メディアは「北朝鮮による殺害の可能性が高い」と伝えていて、その理由として、正男氏が、3世代にわたる世襲を批判していたことや、政権内部にも正男氏を支持する勢力があり、金委員長にとっては、潜在的ライバルの存在を排除する必要があったと分析している。


金正男氏殺害 恐怖に取り付かれ「国内外で八方塞がり」 被害者奪還の動き加速を
産経新聞 2/15(水) 18:10配信

 金正男氏殺害事件で、日本人拉致被害者の救出に取り組む関係者からは、北朝鮮情勢のさらなる混迷への懸念とともに、「被害者奪還への動きを加速させるべきだ」との声が上がった。

 拉致問題解決と家族の支援に取り組む「救う会」の西岡力会長は、正男氏と中国の連携に金正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長が恐怖を募らせた末の暗殺と分析。「親族や部下を次々と粛清すれば一層孤立し、国内外で八方塞がりになる。北朝鮮は日本の動向を注視している。国際社会と連携し、拉致問題解決を先行して交渉する用意があると伝え続けるべきだ」と話した。

 一方、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表は、正恩氏が恐怖に取りつかれて混乱を極め「外交交渉はほとんど期待できない」と分析。情勢が不透明な中で、「日本は情報収集だけでなく、北朝鮮を揺さぶり、拉致被害者を救出する主体的取り組みを急がなければならない」と強調した。


金正男氏殺害 防犯カメラに女の姿
ホウドウキョク 2/15(水) 18:09配信

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(写真:ホウドウキョク)

金正男(キム・ジョンナム)氏殺害の犯人なのか。
北朝鮮の金正恩(ジョンウン)委員長の兄・正男氏が、マレーシア・クアラルンプールの空港で殺害された事件で、関与したとみられる女2人が、タクシーで現場から逃走した可能性が浮上している。
警察は、空港内の防犯カメラの映像の解析を進め、捜査を続けている。
正男氏の遺体は、15日午前9時ころ、当初安置されていたクアラルンプール近郊の病院から、別の病院に移された。
死因を、くわしく調べるためとみられる。
死亡の経緯については「液体を含んだ布を顔にかぶせられた」、あるいは「毒針で刺された」などと情報が錯綜(さくそう)している。


【寄稿】 王朝の息子が死去 金正男氏はなぜ殺害されたのか 
BBC News 2/15(水) 17:46配信

マイケル・マッデン ジョンズ・ホプキンス大学米韓研究所客員研究員

(文中一部敬称略)

金正男(キム・ジョンナム)氏は、北朝鮮の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の長男で、現在の北朝鮮の指導者、金正恩(キム・ジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄だった。

1971年5月に平壌で生まれた。母親は北朝鮮の映画女優、成恵琳(ソン・ヘリム)だった。成の両親は、朝鮮戦争の最中に韓国から北朝鮮に移住した、共産主義の知識人だった。

成は金正日より4~5歳年上で、付き合い始めた時にはすでに結婚して子供もいた。

保守的な北朝鮮社会にとって、2人の関係はかなりの醜聞で、正日は長年にわたり内縁の妻と2人の間に生まれた息子のことを、父・金日成主席から隠していた。

正男が生まれた当時、正日が第一後継者とみられていた。成との関係の詳細が明るみに出れば、後継者としての芽は摘まれていたかもしれない。正日の当時の最大のライバルは、お互いに嫌悪し合っていた継母の金聖愛(キン・ソネ)だったので、なおさらだ。

その存在を世間から隠されていた正男は、平壌中心部の大邸宅に隔離されて育った。

様々な心身の病気を抱える母親は、頻繁に北朝鮮の外で治療を受ける必要があった。そのため正男は、母方の祖母と母方のおば、成恵琅(ソン・ヘラン)と共に暮らした。成恵琅は作家で、夫はすでに失い、子供が2人いた。

10年の旅路

正日の妹・金敬姫(キム・ギョンヒ)が、甥にあたる幼い正男を連れ去り、自分の息子として育てようとしたことがある。その希望はかなわなかったが、敬姫は常に正男に味方し続けた。

そして正男は、文字通り宮殿の門の内側で、秘密裏に育てられた。

正日は息子を溺愛した。一緒に眠り、食事を共にし、忙しすぎて帰宅できないときには息子に電話をしていた。

韓国側がしきりに広めた噂とは裏腹に、正男は最終的には祖父の日成と面会し、祖父と孫としての関係を築くに至った。

正男は1979年から10年間、北朝鮮の外で暮らし始め、学校に通った。

ロシアとスイスに滞在し、フランス語と英語を堪能に使えるようになった後、1980年代後半に帰国した。

外の世界を経験した正男は、世間から隔絶された平壌や元山での暮らしに不満を覚えるようになり、やがては北朝鮮の政治経済体制に疑問を抱きはじめる。

そうした息子の言動にしびれを切らした正日は、若い正男を強制収容所送りにする、政治犯として炭鉱で働かせると繰り返し脅していた。

正男の叔母によると、正日の脅しはかなり本気だったため、家族はいつ収容所に送られてもいいようにと余分の服や靴を買いそろえていたという。

「遊び人」

収容所送りは逃れたものの、正男は父親の要求や非現実的な期待を浴びながら20代を過ごした。

父親の後継者となる可能性は決してなかったが、それでも家業には参加。北朝鮮の公安活動や海外での外貨獲得活動に関わった。

1990年代後半の大飢饉「苦難の行軍」で市民数十万人が死亡するなか、国営工場の運営状況を調べる党幹部による監査に、正男も参加した。

工場監査の結果、「国家から盗んだ」罪をかけられた工場経営者たちが処刑される姿を、正男は目にする。

様々なことを要因に、正男は自分が生まれた国、自分の父と祖父が率いる国の政治体制に幻滅するようになる。

1990年代後半に結婚し、数人の子供をもうけた。2000年代初め以降は北朝鮮の外で過ごすことが増え、マカオや北京にある一族の邸宅に滞在するようになる。

数十億ドル相当になる一族の資金口座の管理が、正男の役目だった。北朝鮮による非合法事業にも関わっていた可能性がある。

麻薬密売や武器密輸といった事業に正男が直接関わったことはないが、正規か非正規かを問わず、事業収益が各国政府当局の監視をすり抜けるよう手配するのが、仕事の一部だった。

アジア各地のカジノの常連となり、一族の資産維持に携わる結果、気ままに世界中を飛び回る派手な生活の遊び人として知られるようになったのも、偶然のことではない。

身内の対立

1979年に話を戻そう。正男が最初に海外に渡った時のことだ。

出国する息子を見送った正日はしたたかに酔い、涙ながらに成恵琅をなじった。「お前のせいだ。お前は、私から息子を取り上げようとしている」。

1970年代後半にもなると、正日は大阪生まれの在日朝鮮人で万寿台芸術団の一員だった、高英姫(コ・ヨンヒ)と交際するようになった。

正男が外国にいる間に、正日は高と暮らすようになり、子供3人をもうけた。真ん中の二男が、現在の国家指導者、金正恩・朝鮮労働党委員長だ。

他の妻や内縁の妻と異なり、高は政治に興味を示した。そして何より、正日が高に夢中になった。

正男は後に、自分が留学した後、父親は自分の不在による欠落を高と3人の子供たちで埋めようとしたのだと話している。

高には野心があった。夫を取り巻く側近や将軍たちに接近し、親しくなるよう努めた。

1980年代後半に正男が留学を終えて帰国すると、すでに高が子供たちを後継者にしようと画策していると、使用人の間で噂が飛び交っていた。北朝鮮では、指導者の世襲を話題にすることは禁止されており、銃殺刑になってもおかしくない。

1990年代後半から2000年代前半にかけて、高は事実上のファーストレディとして振る舞い、軍の視察や政府指導部の歓待などの際に夫と同行した。

それによって、2人の息子の正哲、正恩兄弟のいずれかが後継者になるよう、下地を作っていたのだ。

2001年5月に偽造旅券で日本に入国しようとした正男が東京で逮捕された一件は、当初は金一族と北朝鮮上層部の面目失墜だとして受け止められた。国の幹部が偽造旅券で移動していることが、露呈されてしまったからだ。

その後は、この事件のせいで正男が後継者争いで敗れ、脇に追いやられたのだと誤って解釈され、誤って伝えられた。彼が後継者だったことはないのに。

しかしこの高は事件を国内で大いに活用し、自分の2人の息子のどちらかが正日の後継者になるべきだと運動した。その結果、ひょんなことから、正恩と正男は長年にわたるライバル関係にあると大げさに伝えられたのだ。

正恩は異母兄を殺させたのか? 

正恩が北朝鮮政府幹部を次々と粛清する「恐怖の支配」を繰り広げているとか、正恩の統治力(あるいは精神衛生)は「不安定」だという宣言や分析が相次ぐなか、異母兄を殺しても正恩の世間的イメージには何の役にも立たないし、政治的利益にもつながらない。

単に噂がますます膨らむだけで、韓国側にそれ見たことかと言わせるような真似を、正恩があえてするだろうかというのは疑わしい。

正男は正恩やその支配態勢にとって脅威ではなかった。指導者になろうとは、まったく思っていなかったのだし。

外国暮らしが長かった正男は、北朝鮮首脳部の間に権力基盤を作ることができなかったし、統治機構のどこをどう掌握すれば実権が握れるのかもほとんど理解していなかった。

正男は、中国指導部と密接につながり、ある程度までは中国当局の保護下にあった。

数カ月前から北朝鮮は、最大の同盟相手で貿易相手の中国との関係強化に尽力していた。

正男が中国政府の一部にとって役立つ存在でなくなったというならともかく、アジア地域における地政学的な利害関係から言っても、正恩が異母兄殺害を命令するのは、理にかなわない。

孫のような存在

正男は平壌に、実態を伴う権力基盤を持ち合わせていなかった。

公にも私的にも、北朝鮮の支配に関心がある様子はほとんど見せなかった。

しかし生まれが生まれだけに、北朝鮮首脳陣の年長者、特に金日成に近かった人たちは正男を孫のような存在として見てきた。

金日成の元側近たちは正男の生い立ちや経歴を承知していた。ゆえに正男に特別な親愛の情を抱く国の英雄が、少なからずいたのだ。

この親近感や関係性が、必ずしも国内政治基盤のもとになるとは限らなかった。しかしもし正男がいつの日か、異母弟の政敵として立ち上がるつもりになったとしたら、役に立つものではあった。

2011年に正恩が権力を握って以来、北朝鮮の国営メディアはこうした革命の長老たちが正恩を褒め称える姿をことさらに伝えてきた。

そして公式行事となると、正恩は常に、ことさらに長老たちを歓迎し、その姿を撮影させていた。

年長者や国の英雄に敬意を払うという次元を、はるかに超えた待遇ぶりだ。

むしろプロパガンダの一環として、北朝鮮建国の世代の祝福を必要としているのは正恩の方だ。そして何より、若き指導者を国の指導陣が一致団結して支えているのだというメッセージを伝えるのが大事なのだ。

もしも正男が権力掌握を目指して、自分こそが正統な後継者であると主張し、正恩に挑戦していたとするなら、自分を支持してくれただろう叔父・張成沢(チャン・ソンテク)と叔母の金敬姫がもはや国の中枢にいないことは、痛手だったはずだ。

張は2013年、正恩の命令で処刑された。そしてそれを機に、敬姫は北朝鮮政治から事実上引退した。

情報操作と歪曲

正男は30年近く、韓国メディアの標的にされ、韓国メディアは正男について情報攪乱(かくらん)を続けてきた。

ビジネス上の行動、あるいは個人としての行動(いずれも逮捕される可能性があった)への配慮から、正男は自分について何を言われ、どういう噂が飛び交っても、ほとんど反論しなかった。

外から北朝鮮の指導部を眺めても、そこに見えるのは「霧」でしかないという状況が望ましいという父親の考えに、正男は従っていた。

とは言うものの、北朝鮮ウォッチャーはひとまず、マレーシア当局がきちんと捜査を進められるよう、しばらく事態を静観すべきだ。

正男の死について、早くも異なる情報が錯綜している。もしかすると、単に心臓発作を起こしただけかもしれないのに。

(英語記事 Death in a dynasty: What led to the demise of Kim Jong-nam? )


逮捕の女、ベトナム旅券所持=逃亡のおとりか、残る数人追う―マレーシア
時事通信 2/15(水) 17:22配信

 【クアラルンプール時事】マレーシア警察は15日、北朝鮮の金正男氏殺害事件で、容疑者とみられる女1人を逮捕した。

 警察は女がベトナムの旅券を所持していたと発表した。一方、ベルナマ通信は、女はミャンマー人だと伝えたが、続報は途絶えている。謎が深い事件は、東南アジアの国名が入り乱れる複雑な様相を呈しつつある。

 警察は、殺害犯と伝えられた女2人組のうち1人を15日午前8時20分(日本時間同9時20分)ごろ、クアラルンプール国際空港の格安航空会社(LCC)用ターミナルで逮捕した。もう1人の女と事件に関与したとみられる男4人の行方を追っていると報じられたが、ロイター通信は警察がその後「追っているのは数人だ」と人数を曖昧にしたと伝えた。

 警察の声明によると、女の旅券は「ドアン(あるいはゾアン)・ティ・フオン」とベトナム人風の名義で「1988年5月31日、ベトナム北部ナムディン省生まれ」と記載されていた。逮捕時は1人だけで、犯行時に監視カメラに記録された映像と容姿が一致した。

 マレーシア紙「東方日報」(電子版)によると、2人が犯行後、空港から乗ったタクシーの運転手も13日に逮捕されたが、事件と無関係と分かり既に釈放された。当局者は女2人について「ある国に金氏暗殺のために雇われたと考えている」と述べた。また、殺害に使用したとみられる有毒薬物を特定したと語ったが、薬物名への言及は避けた。

 星洲日報(電子版)は、逮捕された女について、犯行時と同じような時間帯の15日朝、空港内を徘徊(はいかい)していたと伝えた。当初は取り調べに対し、もう一人の女からの指示で正男氏に何らかの物体を浴びせたと供述したが、調書を取ろうとすると否認に転じた。

 星洲日報によると、男4人の存在が監視カメラの映像から浮上。また、女1人が空港を徘徊していたのは、残る仲間が逃げるためのおとりだったと警察は考えている。東方日報は「女は犯行後、5人に捨てられた」と報道。犯行後、一緒に行動し、ホテルまで行ったが、突然残る5人は消えてしまったという。

 一方、金氏の遺体は15日朝、検視のためにプトラジャヤの病院からクアラルンプール市内の病院に移された。

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