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2017年2月15日 (水)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・2

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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以下、参考のために同記事を引用

緊急解説「金正男暗殺」北朝鮮の狙いとは何か
東洋経済オンライン 2/15(水) 17:00配信

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の異母兄である金正男(キム・ジョンナム)氏が13日(月)、マレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害されたという報道が世界を駆け巡った。韓国メディアの情報によると、北朝鮮の工作員に暗殺されたとみられている。12日の弾道ミサイル発射と動きを見せ始めた北朝鮮でいったい何が起こっているのか?  最近、『新版 北朝鮮入門』を出版した北朝鮮専門家の礒﨑敦仁准教授と毎日新聞の澤田克己記者に、今回の事件の背景を解説してもらった。 

 金正男氏がマレーシアの首都クアラルンプールの空港で殺害されたという。金正男氏は、金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の長男として知られるが、長らく権力の中枢から遠ざかっており、北朝鮮国内でもほとんど知られていない。

 金正男氏自身が、金正恩国務委員長とは一度も会ったことがないと証言したほど、父親は複数ある家庭を別個に接していた。日本では金正恩委員長の「異母兄」と表現されることが多いものの、ロイヤルファミリーの一員でなくなってから久しく、金正恩政権を脅かすような存在ではまったくなかった。殺害によって北朝鮮国内の政治状況に変化が出るようなことはないだろう。

 金正男氏殺害の目的は知る由もないが、この衝撃的なニュースを聞いてすぐに想起したのは李韓永(イ・ハニョン)殺害事件であった。李韓永氏は、金正日氏の元妻・成恵琳(ソン・ヘリム)氏の実姉である成恵琅(ソン・ヘラン)氏の息子だ。

政治には関心がなかった金正男氏
 金正日氏にとってはおいであり、金正男氏の従兄にあたる。金正男氏と同じくジュネーブに留学した後、1982年に韓国へ亡命した。ロイヤルファミリーについての暴露本を出版して注目されたが、1997年2月にソウル郊外で銃撃され死亡した。韓国側の発表によれば、北朝鮮工作員の犯行であった。

■「私は政治には関心がない」

 金正男氏が後継者だと考えられたのは1990年代後半のことである。1971年生まれの金正男氏は成人していたが、1984年生まれである三男の金正恩氏はまだ10代の少年だった。金正恩氏と同じ母から生まれた金正哲(キム・ジョンチョル)氏も1981年生まれで、同様である。この段階で後継者ということになれば年齢的に金正男氏しかいなかった。儒教の影響を念頭に、やはり長男だろうという説も根強かった。

 しかし、金正男氏は2001年に偽造旅券を所持していたとして成田空港で拘束される事件を起こした。「東京ディズニーランドに行こうと思っていた」という陳述とともに、国外追放された映像が世界中に流れたことで、金正男氏の国際的イメージは回復不能のダメージを負った。

 まだ59歳だった金正日氏にとって後継者問題は喫緊の課題ではなかったこともあり、この時点で金正男後継は完全になくなったというのが多数説だ。金正日氏が後継問題を真剣に考え始めたのは、自身が2008年8月に脳卒中で倒れてからとみられている。

 金正男氏については、成田空港で拘束された際に身辺警護がほとんど付いていなかったことから、もともと後継候補ではなかった可能性も捨てがたい。金正男氏は2011年、中国南部の都市で「東京新聞」のインタビューに応じ、「私は政治には関心がない。あの事件で私の運命が変わったということはない」と述べてもいる。後継者候補だったとすれば、妻と幼い子どもの3人に対して女性の付き人が1人だけ同行しての外国旅行というのは考えづらいのである。

 成田空港事件直後ではあるが、金正日氏が2001年夏にシベリア鉄道を使って訪露した際に、列車内で長い時間を共に過ごしたロシアのコンスタンチン・プリコフスキー元極東連邦管区大統領全権代表の証言に着目してもいいだろう。

 プリコフスキー氏は2012年5月に放映された「NHKスペシャル」で、後継者に関する金正日氏との会話を明らかにしている。金正日氏は、金正男氏と金正哲氏は政治に関心を持っていないと語り、この時点ですでに後継者として金正恩氏か妹の金与正(キム・ヨジョン)氏を考えていたという。

金日成主席死去後の動きに似ている
 金正日死去後5年余りの北朝鮮情勢を観察すると、初代最高指導者である金日成(キム・イルソン)主席死去後の動きとパラレルにとらえうることが多いことに気づく。

 死去事実の公表や葬儀の手順に始まり、死去後3カ月ほどで米朝間の外交的妥結(金日成死去後には核問題に関するジュネーブ合意、金正日死去後にも核・ミサイル問題に関する「2・29合意」が行われた)があった。さらに、主要幹部の交代が進み、一部幹部の処刑など粛清劇が伝えられたことや、軍視察を重視して軍部の掌握を進めたこと、憲法改正による組織再編と最高領導者のポスト(呼称)変更したこと、首脳外交・外遊の停止など、挙げればきりがない。

 たとえば、金正恩委員長は、現在に至るまで首脳外交・外遊を行っていないが、金正日氏もまた1994年の金日成死去から6年余りにわたって首脳外交を行わなかった。それゆえ、金正恩委員長が幹部人事や軍視察といった内政固めに集中していることは、北朝鮮の軌跡からすればまったく異例とはいえないことがわかるのである。

 金正日政権初期と金正恩政権初期に見られる共通性、類似性には、政権側が意図して行っている政策的なもの、すなわち相関関係、さらには因果関係が見いだせるものと、単なる偶然かもしれないものの双方が混在する。共通性の抽出は、特殊性の説明を容易にする。

 例えば、金正日政権下では徐寛熙(ソ・グヮニ)農業担当書記が処刑されたと伝えられたが、金正恩政権下ではより高位にあった張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長が処刑され、その事実が即時公表された。これらの相対化は、金正恩政権下で高級幹部に対する「恐怖政治」の度合いが強まったことを示すことになる。

■大物幹部の亡命阻止が目的か? 

 ここで注目されるべきは、金正日政権初期には起きて、現在は見られない現象である。その1つが、高位級幹部の亡命だ。先述の李韓永氏殺害は、黄長燁(ファン・ジャンヨプ)書記が北京の韓国大使館に亡命申請を行った直後の惨事であった。黄長燁書記は、金日成綜合大学総長や朝鮮労働党国際担当書記を歴任し、「主体思想」の理論体系構築に貢献したとされる。当時の権力序列で26位という超大物である。

金正恩政権は謎に包まれている
 しかし、金正恩政権下では、黄長燁クラスの大物幹部が韓国などに亡命したとの報道はまだない。最近、太永浩(テ・ヨンホ)駐英国公使が韓国に亡命したことが注目されているのは、高位級幹部の亡命者が少ない中、亡命申請直後から太永浩公使が金正恩体制を強く非難しているからである。

 同じ外交官の亡命であっても、黄長燁書記が亡命を果たしたのと同じ1997年に行方をくらませ、後に米国への亡命が報じられた張承吉(チャン・スンギル)駐エジプト大使のほうが北朝鮮に与えた打撃は大きかったと考えられる。北朝鮮の主要な武器輸出先の1つであったエジプトに駐在する大使と、ほとんど経済関係のない英国に駐在していた公使、どちらが重要な情報を持っていたかは一目瞭然であろう。

 太永浩公使の証言を軽視するつもりはないが、かの体制が最高領導者ひとりに権力が集中していると考える以上は、金正恩委員長を直接知る人物か否かが証言の重要性を決定づけるのである。太永浩公使がそうした位置にいたと考えることは難しい。黄長燁クラスの証言がないことが、金正恩政権内部の動きを見誤ることが多い要因になっているといえる。

■謎に包まれた金正恩政権

 金正日政権もブラックボックスのように言われたものだが、金正恩政権に比べれば多くの証言があったのである。本稿で触れた金正男氏、李韓永氏、成恵琅氏、黄長燁氏の証言は出版されている。彼らの証言は日本語に翻訳出版されてもおり、一般の人でも手軽に読むことができる。

 金正男氏は2011年の金正日死去後、外部社会に露出することはほとんどなく、マカオや東南アジアを拠点として慎重に行動していたように思われた。一部報道によれば、3代世襲を批判するような発言をしたことを悔いていたという。

 金正恩政権の内情を知っていたと考えるのも難しいため、外部への暴露などをできる立場でもなかった。それだけに殺害の目的とタイミングには謎が残る。ただ、今回の事件は、すでに韓国などに亡命した元高官らを萎縮させる効果を生むことにはなるだろう。


金正男氏殺害 日本も情報分析
ホウドウキョク 2/15(水) 16:52配信

金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害について、政府は、合同情報会議を開くなど、情報分析にあたっている。
菅官房長官は、「本日朝に、杉田副長官を議長とする合同情報会議を開催し、関係国と連携しながら情報収集分析を行っています」と述べた。
菅官房長官は15日の会見で、金正男氏の殺害に関して、関係国と連携しながら情報収集を行うとともに、杉田副長官のもとで関係省庁の局長などによる合同情報会議を開催し、情報分析をしていることを明らかにした。
しかし、分析内容について、発言は控えると述べた。
また、菅長官は「わが国の安全保障に直接影響のあるような特異な事象は、確認をしていない」と述べた。


金正男氏事件、女1人逮捕=常に狙われる身、助命嘆願―暗殺、北朝鮮トップ指示
時事通信 2/15(水) 16:34配信

 【ソウル、クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件は15日、発生から3日目を迎え、現場となったマレーシアでは容疑者が逮捕されるなど解明に向けた動きが進んだ。

 韓国では情報機関、国家情報院(国情院)が15日、「金正恩政権発足後(暗殺の)継続的な指示があった。5年前から暗殺を試みていた」と国会情報委員会に報告、事実なら正男氏は北朝鮮最高指導者の指示で常に命を狙われる身だったことになる。

 マレーシア警察は15日、実行犯とみられる女2人組のうち1人をこの日朝(日本時間同)、暗殺現場と同じクアラルンプール国際空港で逮捕したと発表した。警察によると、女はベトナムの旅券を持っていたが、ミャンマー人とも報じられている。もう1人の女と、監視カメラの映像から浮上した仲間とみられる男らの行方を追っている。

 マレーシア紙スター(電子版)は同日、正男氏の遺体の検視が終了したと伝えた。マレーシア政府筋がロイター通信に語ったところでは、現地の北朝鮮大使館は検視に反対して遺体の即時引き渡しを要求したが、マレーシア側は拒否した。

 マレーシア紙・東方日報によると、警察は殺害に使用されたとみられる有毒薬物を特定したと主張している。15日に逮捕された女は、残りの仲間が逃走するため、おとりにされた可能性があると警察は考えている。

 一方、国情院によると、正男氏は2012年4月、「私と家族を助けてほしい」と暗殺指令の撤回を求める助命嘆願書を正恩氏に送っていた。しかし、その後も北朝鮮当局は暗殺の機会をうかがっていたとみられる。

 正男氏の身辺を保護していたのは中国当局で、暗殺を強行すれば中国との関係悪化が予想される。それにもかかわらず殺害した理由について国情院は「正恩氏の性格に起因しているのではないか」と分析した。

 韓国亡命阻止を狙ったという報道もあるが、国情院は「これまで亡命を試みたことはなかった」と説明した。家族は北京とマカオにおり、中国当局が保護しているという。


金正男氏の死因は「毒殺」、女2人が関与か
CNN.co.jp 2/15(水) 16:26配信

香港(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏とみられる男性がマレーシアの空港で死亡した事件で、韓国当局は15日、正男氏が何者かに殺害されたとの見解を発表した。

韓国国会情報委員会の委員長が同日の記者会見で、正男氏は毒物で殺されたと述べた。容疑者については「2人のアジア人女性とみられる」と語った。

韓国がどこから情報を入手し、毒物がどう使われたのかは明らかでない。

韓国統一省はCNNに、マレーシア当局と協力してさらに情報収集を進めていると述べた。

同委員長によると、正男氏は13日、マレーシアの首都クアラルンプールから家族のいるマカオに向かおうとしていた。マレーシア警察は、正男氏が空港で体調不良を訴え、病院へ運ばれる途中で死亡したと発表している。

韓国の大統領府によると、黄教安(ファンギョアン)大統領代行兼首相はこの事件を受け、15日午前に国家安全保障会議(NSC)の会合を開いた。

マレーシアの北朝鮮大使館はCNNの取材に対し、正男氏の死に関する情報は何も入っていないと述べた。


女スパイ、毒殺? =「まるで映画」、過去にも―金正男氏殺害事件
時事通信 2/15(水) 15:51配信

 【ソウル時事】北朝鮮の故金正日総書記の長男、金正男氏がマレーシアで殺害された事件は、女性工作員が空港で毒物を使用したとみられている。

 北朝鮮は過去にペン型の毒針で暗殺を企てたこともあるが、出発便を待つ一般客が見守る空港内で朝から堂々と敢行した犯罪に、北朝鮮に詳しい専門家からさえ「まるで映画のようだ」と驚きの声が上がる。

 韓国の情報機関・国家情報院(国情院)などによると、正男氏は現地時間13日午前9時(日本時間同10時)ごろ、マレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害された。マカオ行きの便に搭乗するため自動チェックイン機を利用していたところを襲われたとみられる。

 国情院は、女2人のうち1人が接触した直後、正男氏が助けを求めたと説明している。正男氏は病院へ搬送中に死亡、女2人はタクシーで逃亡した。国情院から説明を受けた議員は「毒物によるテロと推定される」と語った。一方、「注射か毒針かは解剖しないと分からない」と述べている。液体をかけたと伝える報道もあり、殺害の方法はまだ特定されていない。

 韓国政府は2011年、北朝鮮から指令を受け、保守系団体代表の殺害を企てた罪で脱北者の男を起訴した。男に絡む捜索で長さ11ミリの毒針を仕込んだペンや銃を押収。懐中電灯などを装った銃には刃を付けた弾頭が使用され、刃には10ミリグラムの摂取で即死する猛毒が使われていた。


金正男氏事件、女1人逮捕=ミャンマー人か、5人の行方追う―マレーシア紙
時事通信 2/15(水) 15:33配信

 【クアラルンプール時事】マレーシア紙「東方日報」(電子版)は15日、北朝鮮の金正男氏を殺害したとみられる女2人組のうち、1人をこの日朝、警察当局がクアラルンプール国際空港で逮捕したと報じた。

 ベルナマ通信は、女についてミャンマー人とみられると伝えた。もう1人の女と事件に関与したとみられる男4人の行方を追っている。

 ただ、東方日報などによると、マレーシア警察当局者は、殺害を実行した女は2人ともベトナム人だと述べた。また、2人が犯行後、クアラルンプール国際空港から乗ったタクシーの運転手を13日に逮捕していることも明らかにした。当局者は女2人について「ある国に金氏暗殺のために雇われたと考えている」と述べた。また、殺害に使用したとみられる有毒薬物を特定したと語ったが、薬物名の言及は避けた。

 星洲日報(電子版)は、逮捕された女について、犯行の時間帯と同じような15日午前9時(日本時間同10時)ごろ、空港内を徘徊(はいかい)していたと伝えた。当初は取り調べに対し、別のベトナム人の女からの指示で正男氏に何らかの物体を浴びせたと供述したが、調書を取ろうとすると否認に転じた。

 星洲日報によると、男4人の存在は監視カメラの映像から浮上。また、女1人が空港を徘徊していたのは、残る仲間が逃げるためのおとりだったと警察は考えている。

 一方、金氏の遺体は15日朝、検視のためにプトラジャヤの病院からクアラルンプール市内の病院に移された。


金正男氏、命乞いの手紙送っていた 弟・正恩氏に「私や家族を助けてください」
産経新聞 2/15(水) 14:20配信

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄で、マレーシアで死亡したとされる金正男(ジョンナム)氏(45)について、韓国統一省報道官は15日、「政府は殺害されたのは確実だと判断している」と記者会見で述べた。情報機関、国家情報院は、正恩政権発足直後の2012年にも北朝鮮当局が本格的に正男氏の暗殺を企てたと明らかにした。米韓当局は、北朝鮮工作員による暗殺との見方を強めている。

 国情院が15日、国会議員に説明したところによると、金正男氏が13日午前9時ごろ、クアラルンプール空港で、マカオ行きの便に搭乗するため、列に並んでいたところ、若い女2人が接近し、うち1人が正男氏の体に接触した。その後、正男氏は空港のカウンターに助けを求め、近くの病院に搬送されたが、死亡した。米政府当局者はロイター通信に、北朝鮮工作員による殺害だと「強く信じている」と語った。

 マレーシア紙スター(電子)は、空港の防犯カメラに写った白いシャツを着た女の映像を報道。同国警察が現場から立ち去った女2人の行方を追っている。当局は2人がマレーシアを出国していないとみている。

 同紙などによると、北朝鮮大使館が遺体の引き渡しを求めているが、マレーシア当局は遺体を解剖し、死因を調べる。毒殺とみられるが、毒針や注射器による注入が考えられるほか、顔に液体をかけられたとの情報もある。

 国情院の説明によると、北朝鮮の工作機関が暗殺を狙う動きは12年ごろから確認され、その年の4月には、正男氏が最高指導者に就任した金委員長に宛て「私や私の家族を助けてください」と記した手紙を送ったという。手紙には、自分たちを処罰する命令を中止するよう求めた上で、「私たちは行くところも避けるところもなく、逃げ道は自殺だけだとよく分かっている」と書かれていたという。(ソウル 桜井紀雄)


正男氏の韓国亡命を警戒、暗殺実行か…韓国紙
読売新聞 2/15(水) 13:45配信

 15日付の韓国紙・朝鮮日報は消息筋の話として、北朝鮮当局が金正男(キムジョンナム)氏の韓国亡命を警戒し、暗殺を実行したとの見方を報じた。

 韓国政府は、過去に正男氏の亡命を計画したことがあり、北朝鮮国籍でも比較的自由に出入国できるマレーシアは、高い地位の脱北者の亡命ルートとして使われたことがあったという。東亜日報によると、北朝鮮関係者は正男氏亡命を警戒し、在マレーシア韓国大使館の周辺を監視していたという。


金正男氏殺害 政府が合同情報会議 菅義偉官房長官「情報収集・分析中」
産経新聞 2/15(水) 13:14配信

 菅義偉官房長官は15日の記者会見で、北朝鮮の金正男氏殺害の情報を受け、警察や外務省など関係省庁で構成する政府の「合同情報会議」(議長・杉田和博官房副長官)を同日午前、官邸で開いたと発表した。菅氏は「関係国と連携しながら、情報収集・分析を行っている」と述べた。内容については「事柄の性質上、控えたい」とした。

 菅氏は北朝鮮内の権力構造について「現時点では、わが国の安全保障に直接影響があるような特異な事象は確認していない」と指摘。「北朝鮮の動向について、政府として平素から重大な関心を持って注視し、警戒・情報収集している」と語った。


<金正男氏殺害>米「工作員が暗殺」 5年前から試みか
毎日新聞 2/15(水) 13:04配信

 【ソウル大貫智子】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)がマレーシアの首都クアラルンプールの空港で殺害された事件で、ロイター通信は15日、米政府当局者が北朝鮮の工作員によって暗殺されたとみていると伝えた。北朝鮮大使館側は遺体の引き渡しを求めているが、遺体は正男氏の家族に引き渡されるとの見方がある。マレーシア当局は15日に遺体を司法解剖する。

 韓国統一省報道官は15日午前、「殺害された人物が金正男だと確実視している」と述べた。韓国政府はこの日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の権限代行を務める黄教安(ファン・ギョアン)首相主宰の国家安全保障会議(NSC)を開催。黄氏は「もし北朝鮮による犯行だと確認されたら、金正恩政権の残虐性と反人道性を示すものだ」と述べ、引き続きマレーシア当局と緊密に連携するよう指示した。

 一方、韓国の情報機関、国家情報院は15日、正男氏が毒物で殺害されたとの見方を示した。毒針説や顔に液体をかけられたとの見方などが錯綜(さくそう)しており、マレーシア当局による検視結果を確認する必要があるとした。国情院から説明を受けた国会議員が記者団に明らかにした。

 説明などによると、正男氏は今月6日、マレーシア入り。13日午前9時(日本時間同10時)ごろ、クアラルンプール国際空港の格安航空会社(LCC)専用ターミナルで、マカオ行きの便の搭乗手続きをするため列に並んでいたところ、若い女2人が正男氏に近づいた。

 この後、体調不良を訴えた正男氏は航空会社のカウンターにいた職員に助けを求め、病院に向かったが、搬送中に死亡した。女2人はタクシーで逃走した。2人は「アジア系」で、北朝鮮の工作員と推定されるという。

 正男氏に対する暗殺の試みは、正恩氏が最高指導者となった12年に本格化。正男氏は12年4月、正恩氏に対し、「私と家族を助けてほしい。(正男氏を)こらしめる命令を取り消してほしい」との書簡を送ったこともあるという。


「金正恩氏が暗殺指示」=韓国国情院が見方示す
時事通信 2/15(水) 12:23配信

 【ソウル時事】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は15日、北朝鮮の金正男氏暗殺について、「金正恩政権発足後、スタンディングオーダー(継続的な指示)があった」と明らかにし、最高指導者の指示によるものとの見方を示した。

 実行犯とみられる女2人については「タクシーで移動しており、まだ、マレーシアから脱出できていないとみられる」と指摘した。


金正男氏殺害で情報収集=政府
時事通信 2/15(水) 12:22配信

 政府は15日午前、北朝鮮の金正男氏が殺害されたとの情報を受け、杉田和博官房副長官をトップとする合同情報会議を首相官邸で開催し、情報収集・分析に当たった。

 会議には、谷内正太郎国家安全保障局長、兼原信克官房副長官補、北村滋内閣情報官が出席。警察庁や公安調査庁など関係省庁の局長らも集まった。

 菅義偉官房長官は同日の記者会見で、「わが国の安全保障に直接影響があるような特異な事象は確認していない」と指摘した。合同情報会議の具体的な内容については明らかにしなかった。


金正男氏「殺害されたのは確実」と韓国統一省
産経新聞 2/15(水) 12:12配信

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏(45)が殺害されたとされる事件で、韓国統一省報道官は15日、記者会見で、殺害されたのは確実だという認識を示した。

 報道官は殺害とする根拠については明らかにせず、死因についてはマレーシア当局が調査中だとした。

 現場となったマレーシアは、北朝鮮工作機関の拠点の一つ。正男氏もビジネス拠点として頻繁に往来しており、最も狙いやすい場所として選ばれた可能性が高い。(ソウル 桜井紀雄)


日本の安全保障に影響ある事象は確認せず=金正男氏殺害で官房長官
ロイター 2/15(水) 12:12配信

[東京 15日 ロイター] - 菅義偉官房長官は15日午前の会見で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで殺害されたとの報道に関連して「現時点で日本の安全保障に直接影響のある特異な事象は確認していない」と述べた。

韓国政府は15日、金正男氏がマレーシアで殺害されたことを確認している。政府は杉田和博官房副長官のもとで合同情報会議を開催し、情報収集や分析を行ったが、菅官房長官は「具体的な情報内容や分析については答えるのを控えたい」とした。

菅官房長官はまた、北朝鮮の動向については平素より重大な関心をもって注視し、警戒、情報収集に努めている、と述べた。

東芝<6502.T>が米原発事業での新たな不正疑惑で決算発表を延期したことについては「一般論で言えば、上場企業は監査法人との関係を含め、十分な情報開示が重要であり、適切に行われるべきだ」と指摘。「東芝はフラッシュメモリーという日本の成長戦略上、非常に重要な技術、さらには国内における原子力事業、とくに廃炉、汚染水対策にも関与している企業であるため、今後の対応について政府としてしっかり注視していきたい」と語った。

(石田仁志)


実行犯か、カメラに若い女…凶器は布?毒針?
読売新聞 2/15(水) 12:10配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎、ソウル=中島健太郎】北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の長男、金正男(ジョンナム)氏(45)が殺害されたクアラルンプール国際空港では、監視カメラが実行犯とみられる若い女の姿をとらえており、マレーシア当局は北朝鮮工作員の可能性もあるとみて行方を追っている。

 警察関係者によると、事件現場は、同空港の第2ターミナル。2014年5月に開港した格安航空会社(LCC)専用の新しいターミナルで、出発ロビーには飲食店などが立ち並び、搭乗客で混雑している。

 正男氏は13日午前、同ターミナルの自動チェックイン機で搭乗手続きをしようとしたところ、女に背後から襲われた。ロイター通信はマレーシア警察関係者の話として、正男氏は死亡する直前、「誰かに顔を引っ張られたように感じると同時にめまいがした」と話したと伝えた。

 実行犯が使った凶器については、「致死性のある液体を含んだ布」や「毒針」などの説が出ている。


北から遺体引き渡し要求、現地警察「まず検視」
読売新聞 2/15(水) 12:05配信

 【ソウル=井上宗典、クアラルンプール=児玉浩太郎】韓国統一省報道官は15日、定例記者会見で、クアラルンプール国際空港で13日に殺害されたのは、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長(34)の異母兄、金正男(ジョンナム)氏(45)だと「確実視される」と述べた。

 韓国政府が正男氏殺害をほぼ断定したことで、犯人像や死因、殺害動機の解明が焦点となる。マレーシア紙「スター」(電子版)によると、マレーシア警察に、北朝鮮から遺体の引き渡し要求があったが、警察は「我々はまず検視を行う」としているという。

 統一省報道官は、死因はマレーシア警察が「調査中」と述べるにとどめた。

 韓国の情報機関・国家情報院は15日、国会情報委員会で、遺体の写真を基に金正男氏と判断し、毒物が使われたと報告した。正男氏は空港に1人でいたという。


中国が金正男氏の身辺保護=北朝鮮、「5年前から暗殺」狙う―韓国情報機関
時事通信 2/15(水) 11:56配信

 【ソウル時事】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は15日、「中国が(北朝鮮の)金正男氏の身辺を保護していた」と明らかにした。

 説明を受けた議員が記者団に述べた。

 また「(北朝鮮は)5年前から暗殺を試みていた」と指摘した。正男氏が殺害されれば、中国との関係悪化が予想されるにもかかわらず殺害した理由については、国情院は「分からない」と回答したという。


女2人組が液体かける=金正男氏殺害で―マレーシア紙
時事通信 2/15(水) 11:53配信

 【クアラルンプール時事】15日付のマレーシア有力紙スターは、北朝鮮の金正男氏がマレーシアで殺害されたことに関し、色白の肩まで髪が伸びた北朝鮮人とみられる女2人組がクアラルンプール国際空港で金氏の顔をつかみ、液体をかけて現場を離れたと報じた。

 女の1人は白い衣服にデニムのスカートを着て、青いリュックサックを持っていた。もう1人は青い服にジーンズの格好をしていた。2人は犯行後、足早に歩いて空港ターミナルを出てタクシーに乗ったという。


金正男氏は「毒殺」=韓国情報機関
時事通信 2/15(水) 11:38配信

 【ソウル時事】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は15日、北朝鮮の金正男氏が毒物で殺害されたという見方を明らかにした。

 説明を受けた議員が記者団に明らかにした。

 国情院は「毒物(による殺害)は間違いないが、毒針だったかどうかは、司法解剖を通じて確認する必要がある」と指摘したという。


<金正男氏殺害>米「工作員暗殺」 北朝鮮、遺体返還を要求
毎日新聞 2/15(水) 11:34配信

 【ソウル大貫智子】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)がマレーシアの首都クアラルンプールの空港で殺害された事件で、ロイター通信は15日、米政府当局者が北朝鮮の工作員によって暗殺されたとみていると伝えた。マレーシア紙「スター」(電子版)によると、北朝鮮大使館側は遺体の引き渡しを求めているが、マレーシア当局はまず検死を行い、死因の調査に当たるとしている。

 韓国統一省報道官は15日午前、「殺害された人物が金正男だと確実視している」と述べた。韓国政府はこの日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の権限代行を務める黄教安(ファン・ギョアン)首相主宰の国家安全保障会議(NSC)を開催。黄氏は「もし北朝鮮による犯行だと確認されたら、金正恩政権の残虐性と反人道性を示すものだ」と述べ、引き続きマレーシア当局と緊密に連携するよう指示した。

 現地報道や韓国メディアなどの情報を総合すると、正男氏は13日午前9時(日本時間同午前10時)ごろ、クアラルンプール国際空港の格安航空会社(LCC)専用ターミナルで、午前10時(同午前11時)発のマカオ行き便の搭乗手続きをしていたところ、女2人に襲われた模様だ。正男氏は空港スタッフに「何者かに後ろからつかまれて、顔に液体をかけられた」と体調不良を訴えた。毒のような液体を含ませた布が顔にかぶせられたとの報道もある。正男氏は空港の診療所に運ばれた後、近くの病院に向かう途中で死亡が確認された。マレーシア警察は防犯カメラの映像などから女2人の行方を追っている。

 マレーシア警察の発表によると、正男氏とみられる男性が持っていた旅券(パスポート)には「キム・チョル、1970年6月10日、平壌生まれ」と記されていた。「キム・チョル」は正男氏が偽造旅券を使う際、頻繁に使用された名前とされる。正男氏は今月6日、マカオからマレーシアに入国したという。

 韓国紙・朝鮮日報によると、マレーシアには北朝鮮の海外工作機関である朝鮮人民軍偵察総局傘下のサイバー作戦基地があるとされる。正男氏の暗殺指令情報はこれまでもたびたび流れており、正男氏は危険を感じて韓国など第三国への亡命を図ろうとしていたとの情報もある。


韓国政府、金正男氏の暗殺を確認 大統領代行「北の残忍性示す」
AFP=時事 2/15(水) 11:19配信

【AFP=時事】(更新・写真追加)韓国政府は15日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏がマレーシア・クアラルンプール(Kuala Lumpur)の空港で暗殺されたとの報道は事実だと確認した。

 韓国統一省の報道官は「わが政府は殺害された男性は金正男だと確信している」と述べた。

 これに先立つ同日朝、韓国の黄教安(ファン・ギョアン、Hwang Kyo-Ahn)大統領代行(首相)は緊急に開いた国家安全保障会議(NSC)の会合で、金正男氏の暗殺が事実だとすれば「北朝鮮の政権の残忍性、非人道性を示す一例だ」と述べていた。

 黄氏は「われわれはこの事件を極めて深刻に受け止めており、北の情勢を注意深く監視している」とし、引き続き北朝鮮の挑発行為を警戒するようNSCに命じた。

 正男氏の殺害には2人の工作員の女が関わったとされ、マレーシアや韓国からの報道によると、2人は毒針または化学物質のスプレーを使ったとみられる。

 マレーシア紙スター(The Star)がスランゴール(Selangor)州の捜査当局トップの話として伝えたところによると、「彼(正男氏)は出発ターミナルのサービスカウンターの係員に、何者かが背後から顔をつかみ、何らかの液体をかけたと話した」「彼は助けを求め、空港の診療所に送られた。その際、既に頭痛を訴え、意識を失いそうになっていた」という。

 韓国メディアは先に、2人の工作員の女が殺害に毒針を使用し、タクシーで逃走したと報じていた。

 マレーシアの警察当局は15日、同日中に金正男氏とされる遺体の司法解剖を行うことを明らかにした。【翻訳編集】 AFPBB News


金正男氏は北朝鮮の女性工作員2人が殺害=韓国情報当局
ロイター 2/15(水) 11:16配信

[ソウル/クアラルンプール 15日 ロイター] - 韓国の情報当局は、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで北朝鮮の女性工作員2人によって暗殺されたとみている。正恩氏は正男氏の暗殺を以前から指示していたという。

情報当局の説明を受けた議員らが15日、明らかにした。当局は暗殺に毒が使われたとみている。

マレーシア警察によると、正男氏は13日、マカオに向かうため訪れたクアラルンプール国際空港で体調不良を訴えた後、病院に搬送される途中で死亡した。現地の医療当局は死因を調べている。

米政府関係筋は先に、ロイターに対し、正男氏は北朝鮮の工作員によって殺害されたとの見方を示していた。

韓国の議員らによると、正男氏は中国政府の保護の下、妻とマカオで暮らしていた。

正男氏は長年、北朝鮮の外で生活し、国際的に孤立状態にある母国の王朝的な支配体制について公に批判してきた。

韓国の大統領代行を務める黄教安首相は15日の国家安全保障会議で「北朝鮮の指導部の指示で金正男氏が殺害されたと確認できた場合、金正恩体制の残虐さが明らかになる」と語った。


中国、相次ぐ「親中派」排除に不快感? 金正男氏をパイプ役に働きかけ狙いか
産経新聞 2/15(水) 11:10配信

 中国が一時、事実上の庇護下に置いていた金正男氏が北朝鮮当局によって暗殺された疑いが出ている。中国にとっては2013年に粛清された張成沢氏に続き、「親中派」の北朝鮮人脈が排除された格好で、習近平政権が不快感を抱いている可能性がある。

 そもそも中国側が正男氏に接近したのは、金一族へのパイプとして「改革開放」路線の採用を金正日総書記に働きかけるのが狙いだったとされる。正男氏自身も開放路線の必要性を公言していた。中国メディアによると正男氏は2007~11年ごろ、マカオでホテル暮らしをするなど、中国当局から半ば公然と“特別扱い”を受けていた。

 正恩氏が張氏を粛清した背景には、異母兄である正男氏を中国がクーデターのために担ぎ出すシナリオへの恐れがあったとされる。

 ただ正男氏はすでに中国の庇護から離れ、北朝鮮の政権中枢への影響力もない。同氏の排除による中国の対北朝鮮政策への直接的な影響はなさそうだ。中国側としては表立った非難もできないため、当面は静観せざるを得ないが、金正恩政権への不信感が高まり、中朝間の関係冷却が一層進む可能性はある。

 正男氏の殺害について、中国国営新華社通信は14日夜に韓国メディアを引用する形で速報し、ネットメディアも大きな関心を寄せている。ただ官製メディアが運営するニュースサイトの中では、事件自体を扱っていないサイトも目立つ。(北京 西見由章)


韓国は情報収集にてんてこ舞い 大統領不在の国政にまた不安要素 金正男氏殺害
産経新聞 2/15(水) 11:08配信

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金正男氏=マカオ市内(清水満撮影)(写真:産経新聞)

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害されたとのニュースを韓国各メディアは14日夜、「韓国政府関係者」の話として一斉に速報やトップニュースで伝えた。

 一方、韓国のテレビ各局は韓国外務省が「確認できていない」と報じるなど、当初は情報が錯綜。金正男氏が北朝鮮工作員に暗殺された可能性が高いとみて、専門家を出演させるなどの分析報道を続けた。

 朴槿恵大統領が弾劾訴追され権限が停止している中、大統領府は「外交、安保の部署が対処する」(韓国メディア)と答えるにとどまり、この間、韓国政府は情報収集に追われた。

 韓国では朴大統領の友人で女性実業家の国政介入事件で、国政が4カ月近く停止している。12日には北朝鮮が「新型弾道ミサイル」を発射した。

 そんな中で、金正男暗殺というトップ級の事件がさらに韓国を揺るがせた。朴氏にからむ一連の国内問題と4カ月ぶりの北朝鮮によるミサイル発射の対応に追われ、てんてこ舞い状態の韓国政府。北からの不安要素も加わったことで、大統領不在の国政運営への影響が注目される。(ソウル 名村隆寛)


「正男氏毒殺、正恩氏が指示」=北朝鮮「5年前から狙う」―韓国国情院
時事通信 2/15(水) 11:06配信

 【ソウル、クアラルンプール時事】韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は15日、北朝鮮の故金正日総書記の長男、金正男氏がマレーシアで毒物で殺害されたという見方を示した。

 また、暗殺に関して「金正恩政権発足後、スタンディングオーダー(継続的な指示)があった」とした上で、最高指導者の指示で「(北朝鮮は)5年前から暗殺を試みていた」と指摘。「中国が金正男氏の身辺を保護していた」との情報も明らかにした。国家情報院から説明を受けた議員が記者団に明らかにした。

 日本政府関係者は、金正男氏を殺害したとされる女2人について「死亡したと聞いている」と語った。

 韓国統一省報道官も15日、殺害された人物について「政府は金正男氏だと確実視されると判断している」と述べ、ほぼ断定したと言明した。

 正男氏を殺害すれば、中国との関係悪化が予想されるにもかかわらず暗殺した理由については、国情院は「分からないが、(金正恩朝鮮労働党委員長の)性格のせいではないか」と回答したという。

 国情院は「毒物(による殺害)は間違いないが、毒針だったかどうかは、司法解剖を通じて確認する必要がある」と説明した。国情院はまた、金正男氏が亡命を試みたことはなかったとの見解も示した。

 一方、韓国の黄教安大統領代行(首相)は15日、国家安全保障会議(NSC)常任委員会を主宰し、「金正恩政権の残虐性、反倫理性を見せつける事件だ」と非難した。黄代行は「わが政府はこの事件を極めて重大だと認識し、北朝鮮の動向を注視している」と述べ、真相把握のため、マレーシア当局と緊密に協力するよう指示した。さらに、「北朝鮮の新たな挑発などあらゆる可能性を念頭に置き、徹底した対応策を検討しなければならない」と強調した。

 15日付のマレーシア有力紙スターは、色白の肩まで髪が伸びた北朝鮮人とみられる女2人組がクアラルンプール国際空港で金氏の顔をつかみ、液体をかけて現場を離れたと報じた。


北朝鮮の金正男氏、マレーシアで殺害 正恩委員長の異母兄
BBC News 2/15(水) 11:04配信

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北朝鮮の金正男氏、マレーシアで殺害 正恩委員長の異母兄

北朝鮮の故金正日総書記の長男で、金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が13日午前、マレーシアの首都クアラルンプールの国際空港で殺害された。女性が後ろから「液体を含んだ布」を持って近づき、正男氏の顔を覆ったという地元報道もあり、毒殺の可能性が指摘されている。

韓国政府は、殺害されたのが金正男氏なのは確実だとの見方を表明。黄教安首相(大統領権限代行)は、北朝鮮の犯行と確認された場合、「金正恩政権の残虐性と人倫にもとる性質を示すものだ」と述べた。

北朝鮮は正男氏の死去についてコメントしていないが、駐マレーシアの大使館関係者が、正男氏の遺体が運ばれたクアラルンプールの病院を次々と訪れている。

匿名の米政府筋は、北朝鮮の工作員に毒殺されたと受け止めていると述べている。

マレーシア紙スターはマレーシア警察関係者の情報として、偽名の旅券を持った正男氏が同日午前9時ごろ、空港の格安便ターミナルで午前10時発のマカオ行便を待っていたところ、女性に布で顔を覆われ、目の痛みを訴えたと伝えている。襲撃の具体的な方法についての情報は錯綜しており、正男氏が空港係員に「後ろから誰かにつかまれ、顔に液体をかけられた」と訴えたという情報もある。当初は、「スプレー」あるいは「毒針」が使われたとの報道もあった。

マレーシア警察のファドジル・アフマト氏は地元ベルナマ通信に対して、「液体のせいで目が赤く腫れあがった」正男氏は、近くのプトラジャヤの病院に搬送中に死亡したと話した。

正男氏死亡の情報は14日になるまで公表されなかった。検死が行われたが、結果は公表されていない。

正男氏は一時は有力な後継者候補とみられていたが、金総書記と後妻の間に生まれた金正哲、正恩兄弟と対立。2001年に「東京ディズニーランドに行くつもり」と言い偽造旅券で日本入国を図り、強制退去処分を受けた。この事件を機に、後継者争いに敗れ、北朝鮮を脱出したのだという見方が広く流布している。

2011年に金総書記が死亡し、正恩氏が政権を握って以降は、マカオや中国本土、シンガポールを転々としていた。マカオのスロットマシーンを好んでいたといわれる。

表舞台に出ることはほとんどなかったが、北朝鮮の世襲支配を批判したこともある。2012年出版の本では、異母弟の正恩氏には指導者としての資質が欠けるという発言が引用されていた。

暗殺だったのか

正男氏は過去にも、暗殺の標的にされたといわれている。

2012年に韓国で有罪となった北朝鮮のスパイが、自動車事故に見せかけた殺害計画を画策していたと自供したという報道もある。

北朝鮮はこれまでも、工作員を海外に派遣し、暗殺や襲撃や拉致誘拐事件を実行してきた。

身元確認に遅れ

韓国メディアは14日に正男氏死亡の第一報を伝えたが、マレーシア当局は当初、空港で体調不良を訴えた北朝鮮の男性が死亡したとしか明らかにしていなかった。

警察はその後、死亡した男性の旅券には1970年6月10日生まれの「キム・チョル」と記載されていたと公表した。

正男氏は1971年5月10日生まれ。

最終的に警察は、死亡した男性が正恩委員長の異母兄だと確認した。

(英語記事 North Korean leader's brother Kim Jong-nam killed at Malaysia airport)


金正男氏暗殺「政権の残虐性」=北朝鮮の仕業なら―韓国大統領代行
時事通信 2/15(水) 10:20配信

 【ソウル時事】韓国の黄教安大統領代行(首相)は15日、マレーシアでの北朝鮮の金正男氏暗殺情報を受けて国家安全保障会議(NSC)常任委員会を主宰、「北朝鮮政権の仕業と確認されれば、金正恩政権の残虐性、反倫理性を見せつける事件だ」と非難した。

 黄代行は「わが政府はこの事件を極めて重大だと認識し、北朝鮮の動向を注視している」と述べ、真相把握のため、マレーシア当局と緊密に協力するよう指示した。さらに、「北朝鮮の新たな挑発などあらゆる可能性を念頭に置き、徹底した対応策を検討しなければならない」と強調した。


一時は後継最有力、日本に不法入国も…正男氏
読売新聞 2/15(水) 10:16配信

 【ソウル=井上宗典】マレーシアで殺害されたとされる金正男(キムジョンナム)氏は、金正日(ジョンイル)総書記の2番目の夫人、成恵琳(ソンヘリム)氏との間に生まれ、一時は金総書記の最有力後継候補だった。

 しかし、正男氏とみられる人物が2001年5月、偽造旅券で成田空港から家族らと不法入国を試み、国外退去処分になったことが、金総書記の逆鱗(げきりん)に触れ、後継争いから脱落したとされる。この人物は不法入国時、日本の入国管理局に「ディズニーランドに行きたかった」と話していた。

 聯合ニュースによると正男氏は近年、マカオや中国などを拠点に海外生活を送っていたが、13年12月、正恩氏の叔父の張成沢(チャンソンテク)元国防委員会副委員長が処刑された後はシンガポールなど東南アジアに居住していたという。


金正恩政権「粛清」の歴史 粛清や更迭…親族であっても無慈悲に処断
産経新聞 2/15(水) 9:57配信

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏(45)がマレーシアで殺害されたとの情報にからみ、北朝鮮の工作員の犯行の可能性が浮上しているが、金正恩政権の北朝鮮では十分にあり得ることだ。

 北朝鮮では2013年12月に金委員長の叔父、張成沢(チャン・ソンテク)国防副委員長(当時)を突然、全職務から解任、党から除名し、処刑した。

 当時、朝鮮労働党の政治局拡大会議では、「党内に潜んでいた偶然分子、異色分子が分派活動により自ら勢力を拡張し、党に挑戦する事件が起きた」ことに関連し、「張成沢が行った反党・反革命的宗派行為、反動性が暴露された」とした。張氏が「金委員長の命令に従わないという反革命的な行為を行った」ことが処刑の理由だった。

 張氏は金正日総書記の妹、金敬姫(ギョンヒ)氏の夫で、党を中心に活動。中国や韓国を訪問したこともあり、北朝鮮では数少ない「外部を知る人物」であった。11年12月の金総書記の死後は敬姫氏とともに、金委員長への権力移行に努めてきた。

 親族で後見人であった張氏を処刑した金委員長の手法を、韓国政府は朴槿恵(パク・クネ)大統領自らが「恐怖政治」と呼び非難していた。しかし、金委員長にとっては自らに意見する者、逆らう者は親族であろうが冷酷なまでに消し去るべき存在なのだ。その後も側近幹部の粛清や更迭の情報は当然のように続いた。

 異母兄に当たる金正男氏は、張氏とは親密な関係だったとされる。日本など海外メディアにもインタビューなどで、金委員長の世襲にも言及していた。さらに、北朝鮮との関係が悪化する中国が長らく金正男氏の背後におり、中国国内で半ば“自由”に行動していたことが、金委員長の逆鱗に触れた可能性がある。

 北朝鮮当局の関与、金委員長の“暗殺指令”があったのであれば金委員長は金正男氏を囲い続けてきた中国の反発を見越した上で、兄の処断を実行したことになる。金正恩政権の維持のための“金正恩恐怖統治”の歴史は進行途中であり、今後も続きそうだ。(ソウル 名村隆寛)


金正男氏は正恩氏にとって目の上たんこぶ/辺編集長
日刊スポーツ 2/15(水) 9:52配信

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長(34)の異母兄で、故金正日総書記の長男、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が毒殺されたもようだと、複数の韓国メディアが14日、一斉に報じた。マレーシアの首都クアラルンプールの空港で13日、2人組の女に毒針で刺されたとしている。女は北朝鮮の工作員とみられ、逃走しているという。正男氏は金正恩政権発足後、北朝鮮の世襲体制の批判を続けていた。

<コリア・レポート 辺真一編集長の目>

 金正男氏が最後に目撃されたのは14年9月のパリ。以降、公に姿を見せず、マカオやシンガポール、マレーシアなど各国を回っていた。13年12月に後見人だった張成沢(チャン・ソンテク)前国防委員会副委員長が処刑されたことで、「今度は正男氏が危ないのでは」との情報が流れ、メディアなどへの露出は避けるようになった。

 ただ、その後も3代世襲に反対する発言を続け、近しい関係者には「いずれ滅びるのに(北朝鮮が)長く続くと思うのか」と話していた。それだけに正恩氏からすれば、ずっと目の上のたんこぶだったろう。海外にいても、万が一、国内で謀反が起きた場合、正男氏をかつごうとする勢力が出てくる可能性がある。正恩氏はその芽は、つんでおこうという思いはあっただろう。

 張氏を処刑した時も負のイメージは大きかったが、数年たって少し薄れてきたところだった。だが、今回は血のつながりがある人間を海外まで追って亡きものにしたとなると、「残酷」なイメージははるかに大きく、世界からの非難は避けられない。もし暗殺が事実なら、正恩氏にとって百害あって一利もない。


韓国、国家安全保障会議を開催 金正男氏の死亡受け
ロイター 2/15(水) 9:50配信

[ソウル 15日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がマレーシアで死亡したことを受け、韓国の大統領代行を務める黄教安首相は、現地時間15日午前8時50分(日本時間午前8時50分)に国家安全保障会議を開催する。首相官邸の当局者が明らかにした。

米国と韓国の政府筋はロイターに対し、正男氏がマレーシアで殺害されたと語ったが、詳細は明らかにしなかった。


哀れ、金正男! 知られざる「海外逃避行」
辺真一 | ジャーナリスト・コリア・レポート編集長
2/15(水) 9:35

最大の庇護者である父・金正日総書記死去(2011年12月17日)以後、長男である金正男氏の動静が注目されていたが、ここ数年間はほとんど目撃されることはなかった。

父親生存中の2011年までは日本人ジャーナリストのインタビューには快く応じていたが、2011年5月に東京新聞の五味洋治記者と会ったのが最後だ。(但し、五味記者とはこの年の12月までメールでの交信はあった)

翌2012年4月にシンガポールのホテルで韓国人実業家によって目撃され、2か月後の6月には韓国の日刊紙「文化日報」(6月26日付)が「正男は弟の正恩が執権して以後、身の危険を感じ、世界各地を転々としている」と報じていた。

仮に身の危険を感じているなら、平壌に帰国する筈はないのに不思議なことに翌日の日刊紙「東亜日報」(6月27日付)は「正男は5月に一時帰国した」と正反対のことを報じていた。「東亜日報」は「正男は身辺に危険があるのではなく、むしろ北朝鮮の指示で、(外国からの)投資誘致などの任務を実行しているのではないか」と、「文化日報」とは異なる解釈だった。

「東亜日報」は正男氏が「この年の初めにプーチン大統領の地元、サンクトペテルブルクやシンガポールに姿を現した」と伝えていた。同紙は「ロシアが最近、北朝鮮の対露債務を削減したこともシンガポールが北朝鮮のテクノクラートを呼び、市場経済の勉強をさせていることにも正男氏が何からの役割を担ったのではないか」と憶測していた。ちなみにロシアには正男氏の実母、孫ヘリムの墓がある。

北朝鮮のためビジネスをしているのか、それとも逃避、潜伏しているのか、正男氏については韓国では二つの見方に分かれていたが、3か月後に今度は日刊紙「朝鮮日報」(2012年9月27日付)が北朝鮮の国家安全保衛部の工作員(A氏)が「保衛部から金正男を探し出して,暗殺しろ」との命令を2010年7月から受けていたとの記事を掲載した。暗殺指令を受けたが失敗し、この工作員は北朝鮮に宣伝ビラを撒いている脱北団体に接近しろとの次の指令を受け、脱北者を装ってこの年(2012年)の6月に韓国に侵入したとのことだ。「朝鮮日報」もまた、正男氏が追われ、狙われているとの説だった。

正男氏の消息が公式に確認されたのは、2012年12月18日で、場所はマレーシアであった。韓国の文化放送(MBC)のバンコク特派員がマレーシアのクララルンプールのホテルのロビーで5分という短い時間であったものの正男氏との接触に成功していた。当時マレーシアの北朝鮮大使は、叔父の張成沢労働党行政部長兼国防副委員長の甥、張勇鉄であった。

後見人であった叔父の張成沢国防副委員長が2013年12月に粛清、処刑されたことから俄かに正男氏の動静が注目されたが、年が明けた2014年1月にも「マレーシアの韓国料理店に姿を現した」と「中央日報」(2014年1月21日付)が報じていた。

正男氏が最後に目撃されたのは、フランスのパリで、時期は8か月後の2014年9月。現地時間の9月29日午前8時にパリのシャンゼリゼ通りに面したホテルに黒いジャンパーに青のズボン姿の正男は女性と現れ、朝食を取っていたところ「東亜日報」の記者に目撃され、突撃インタビューを受けている。

インタビューでは異母弟の正恩委員長の指導ぶりについて「よくわからない」、亡命説については「絶対に言えない」と答え、同伴者については「家族でもあり、友人でもある。個人のプライバシーについて聞かないでもらいたい」と答えていた。

フランスにいたのは、息子のハンソル君が留学していたからだ。ハンソル君は2011年10月にマカオを離れ、ボスニアに留学し、パリ政治学院に留学していた。ちなみに正男氏は幼年時代にジュネーブ国際学校に留学し、フランス語に堪能だ。またフランスには1996年にフランスに亡命した叔母と従兄弟(李南玉)も滞在している。フランスは北朝鮮と国交がないので、安全地帯としてフランスで亡命生活をしていたのではとの見方もあった。

正男氏については2012年11月頃からシンガポールなど第3国への亡命説だけでなく驚いたことに韓国への亡命説さえ流れていたが、国家情報機関である「国情院」の元世勲院長(当時)はいずれも否定していた。しかし、叔父の張成沢氏に続き、親類の張勇鉄氏までが2014年1月に帰国した後、消息を絶ったことから身の危険を感じていたようだ。

北朝鮮が2010年10月10日に党代表者会を44年ぶりに開き、三男の正恩氏を後継者に決め、かつ党創建65周年の記念式典に華やかにお披露目させたまさにその日に「私は3代世襲に反対する」と問題発言をしていたことから命を狙われていたのかもしれない。

本国召還に応しなったからなのか、あるいあ韓国や米国への亡命を恐れたからなのか、それとも、父親の海外資産を管理していた金庫の鍵を渡さなかったからなのか、仮に北朝鮮の犯行だとした場合、その動機が最大の謎だ。

父親の正日総書記は「あの子(正男氏)は悪い人間ではない。ちゃんと面倒をみてあげるように」と妹の金慶淑に遺言を残していたと言われていたが、父亡き後、また最大の後見人だった叔父も処刑され、叔母までも実質的に失脚し、隠遁生活を強いられた時点で正男氏の「命運」が決まっていたようだ。何とも、哀れ極まりない。


金正男氏、マレーシアの空港で死亡 何者かが襲撃か
CNN.co.jp 2/15(水) 9:34配信

香港(CNN) マレーシアの捜査当局によると、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏とみられる男性が13日、首都クアラルンプールの国際空港で倒れ、死亡した。

警察はいったん「突然死」と発表し、検視結果を待つ構えを示した。正男氏が何者かに襲われたという未確認情報もある。

空港のあるセランゴール州の捜査当局責任者は「すでに捜査を開始し、複数の可能性を調べている」と述べた。

同責任者によると、男性は何者かに後ろから顔面をつかまれたと話し、めまいを訴えて空港のカウンターに助けを求めた。

韓国メディアは「40代の男性」と伝えた。マレーシア警察の幹部は、「キムチョル」という名前のパスポートを持った北朝鮮の男性が死亡したと述べた。

正男氏は故・金正日(キムジョンイル)総書記の長男だが、2001年に偽造パスポートを使って東京ディズニーランドを訪れようとしたことがきっかけで後継候補から外されたとの説がある。

ただ、12年に正男氏についての著書を出版した日本人ジャーナリスト、五味洋治氏はこの説に否定的な見方を示す。五味氏によれば、正男氏は父・正日氏の軍事優先政策を批判し、改革、開放路線を志向していた。

北朝鮮を出た時期は不明だが、マカオや中国で暮らし、11年に死去した正日氏の葬儀には姿を見せなかった。

正恩氏の体制では側近の粛清が相次ぎ、今月初めには最高幹部の一人だった秘密警察のトップが解任されたばかり。同氏は体制発足以来、昨年末までに計340人の処刑を命じたとの報告もある。


正恩氏、中国が「保護」してきた競争相手排除か
読売新聞 2/15(水) 9:15配信

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(写真:読売新聞)

 【ソウル=宮崎健雄】北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記の長男で、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄にあたる金正男(キムジョンナム)氏が殺害されたとされる理由について、韓国の専門家などからは、正恩氏が今後、関係が悪化している中国から排除され、正男氏を後継に据える体制変換の芽を摘むためだったとの見方が出ている。

 正恩氏は、中国との橋渡し役だった叔父の張成沢(チャンソンテク)氏ら140人以上の幹部を処刑したほか、核ミサイルの開発を加速し、中国が反対する中、無通告で核実験を実施。中国は正恩氏を持てあましているとされる。

 一方、中国は正男氏が後継レースから外れた後、中国内やマカオに滞在させて事実上「保護」してきたとされる。

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