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2017年2月26日 (日)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・15

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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リンク:北朝鮮高官と米元当局者の接触中止、国務省がビザ発給せず=WSJ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏、襲撃から20分以内に死亡か 司法解剖の結果公開 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<北朝鮮>上納金圧力、正男氏ともトラブルか - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏、襲撃15~20分後に死亡 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:VX、国外から持ち込みか=関係先で検出されず―マレーシア紙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:外交特権を悪用して薬品運搬? 浮かぶ北朝鮮大使館の「裏の顔」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:トランプ政権、元米高官と北朝鮮との非公式協議を中止 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:入れ墨の有無「よく分からない」=正男氏事件でマレーシア保健相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:トランプ政権、北朝鮮への先制攻撃可能性は“50パーセント” そのとき我が国は - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北、軍事用無線を密輸 マレーシア拠点からアフリカに 国連安保理報告書 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏毒殺 化学物質押収の部屋 帰国の男4人が賃借 空港の安全を確認 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏事件 「極めて異例」 柴山首相補佐官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺 防護服で厳重警戒 部屋から化学物質、消防局など捜索参加 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏にボディーガード?付き添っていた - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>カメラ「動かず」警戒緩む 手配の男ら下見 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正恩氏が劣等感を抱く正男氏の息子・ハンソル氏の出自 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:現場の空港、残留毒物なし…マレーシア警察検査 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:国外逃亡4人、捜索のマンション賃借…アジトか - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:外交特権を悪用して薬品運搬? 浮かぶ北朝鮮大使館の「裏の顔」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏、襲撃後20分以内に死亡=大量のVXか―マレーシア保健相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>空港に毒物残留なし マレーシア、安全強調 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮当局者、怒り爆発=報道陣に「出て行け」―マレーシア - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害、現場空港で毒物検出されず 安全を確認 マレーシア - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:実行犯の女2人が大使館職員と面会 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア「北と断交」世論高まる…正男氏殺害 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏殺害 インドネシア人の容疑者、「オイルだと思った」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:【佐藤優コラム】反革命思想持てば金一族でも… - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害事件 空港を除染 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏に塗りつけた液体「ベビーオイルのよう」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北の脅威への覚醒もつかの間 竹島、慰安婦に燃えている韓国は妙な方向に向かっている - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米朝非公式協議が幻に…米紙、正男氏事件影響か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「途方に暮れている」=フォン容疑者のベトナムに住む父―金正男氏事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 悲しき金兄弟 顔を合わせたことがない 相次ぐ襲撃、確執深く - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 高麗航空職員は仮の姿? 事務所にほとんど姿見せず - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

北朝鮮高官と米元当局者の接触中止、国務省がビザ発給せず=WSJ
ロイター 2/27(月) 12:53配信

[ソウル 25日 ロイター] - 米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙は25日、ニューヨークで計画されていたトランプ米政権発足後初となる北朝鮮高官と米政府の元当局者による接触が中止になったと報じた。

同紙によると、接触は3月1、2日にニューヨークで予定されていたが、米国務省が北朝鮮外務省の崔善姫北米局長へのビザ(査証)を発給しなかったという。

ビザが発給されなかった理由は明らかになっていないが、2月12日の北朝鮮による弾道ミサイル発射実験や、マレーシアで金正男氏が殺害された事件が影響している可能性もある。

韓国外務省の当局者は、同計画には米国や韓国の政府は関与していないとして、コメントを拒否した。ソウルの在韓米国大使館もコメントしなかった。


正男氏、襲撃から20分以内に死亡か 司法解剖の結果公開
CNN.co.jp 2/27(月) 12:12配信

(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件を調べているマレーシア当局は26日、正男氏が空港で襲撃されてから約15~20分で死亡したとの見方を示した。

スブラマニアム保健相が司法解剖の結果として発表した。保健相によると、正男氏は「苦しみながら」亡くなったとみられる。空港の救護室で意識不明となり、搬送中の救急車で息を引き取った。猛毒「VX」による症状と一致するという。

マレーシア当局は正男氏の遺体であることを確認するため、近親者のDNAサンプルや歯型が必要だと主張している。保健相は「身元が確認された時点で我々の任務は完了する」と述べた。

正男氏はクアラルンプール国際空港で、インドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者とベトナム国籍のドアン・ティ・フォン容疑者に襲われ、顔に毒物を塗りつけられたとみられている。

アイシャ容疑者は犯行直後、タクシーの中でおう吐したとされるが、本人はVXの影響ではないと話している。


<北朝鮮>上納金圧力、正男氏ともトラブルか
毎日新聞 2/27(月) 11:18配信

 【マカオ米村耕一】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏(45)が殺害された事件について、中国など国外在住の北朝鮮住民の間で「国家への上納金を巡るトラブル」との見方が出ている。背景には昨年以降、北朝鮮当局から在外の北朝鮮ビジネスマンへの「上納圧力」が高まっていることがあるようだ。今年初めにはカネを巡るトラブルで失踪した北朝鮮ビジネスマンが相次いだという。

 中国東北部で活動する北朝鮮当局者は事件直後の今月中旬、親しい中国人に「我が国がやったとは信じられない」と前置きしつつ、「万が一そうだとすれば、カネの問題ではないか」という推測を語った。

 また、別の中朝貿易関係者は「昨年末ごろ、朝鮮労働党関係者が正男氏に接触し、『忠誠金』と呼ばれる上納金を出すように求めたが、正男氏は応じるとも応じないとも言わなかった、といううわさが出ていた」と明かす。この関係者は「こうした対応が、国家財政が厳しい中、平壌で強い批判の対象となったのかもしれない」と指摘した。

 正男氏はマカオや欧州、マレーシアを拠点に不動産投資やワイン取引ビジネスを展開しているとされる。

 金党委員長は平壌市内のアパート建設などに膨大な資金をつぎ込んでいる。特に、平壌市内の黎明通りで建設中の70階建ての高層アパート群については今年1月、「4月15日までに完成させよ」と指示。こうしたプロジェクトの進展に合わせ、上納金をきっちり出すようビジネスマンらへの圧力が高まっているという。

 一方、中朝貿易関係者によると、正男氏殺害事件の少し前には中国東北部の中心都市、瀋陽で活動していた国家体育指導委員会の下部組織、朝鮮テコンドー委員会の関係者の男性が家族と共に行方不明に。この男性は同委員会の第7師範団に所属し、中朝間の体育交流などを推進しつつ、外貨稼ぎにも従事していた。

 同時期には、北京周辺で活動していた北朝鮮の貿易会社代表ら2人も姿を消したという。

 いずれも「(国家との)カネを巡るトラブル」が背景にあるといい、北朝鮮当局は、外貨稼ぎが目的で国外に送り出される労働者やスポーツ、芸術関係者らの審査を強化しているという。


金正男氏、襲撃15~20分後に死亡
ホウドウキョク 2/27(月) 10:50配信

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、正男氏が死亡したのは、顔に猛毒の液体を塗りつけられた、およそ15~20分後だったことを明らかにした。
マレーシアのスブラマニアム保健相は、「男性は襲撃されてから、およそ15~20分後に死亡した」と述べた。
マレーシアのスブラマニアム保健相は、司法解剖の結果から、正男氏の体内に大量の猛毒の神経剤「VX」が吸収され、心臓や肺などが影響を受けて死亡したとみられると述べた。
正男氏は、空港で襲撃を受けたあと、歩いてクリニックに向かったものの、その後、意識を失い、病院に搬送される途中の救急車の中で、息を引き取った。
スブラマニアム保健相は、遺体を調べた専門の化学機関による最終報告書が、ほぼ完成していて、近く、警察に提出するとの見通しを示した。
一方、実行犯の1人、インドネシア国籍のシティ・アイシャ容疑者は、面会した大使館職員に対し、殺害に使用した液体は、「ベビーオイルのようなものだと思った。『いたずらビデオへの出演』の報酬として、およそ1万円を受け取った」と話しているという。


VX、国外から持ち込みか=関係先で検出されず―マレーシア紙
時事通信 2/27(月) 10:39配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で、マレーシア紙ニュー・ストレーツ・タイムズは27日、関係筋の話として、正男氏の遺体から検出された猛毒の神経剤VXについて、マレーシア国内で製造されたことを示す手掛かりは見つかっておらず、国外から持ち込まれたとみられると報じた。

 同紙によると、関係筋は、これまでに容疑者が訪れたり滞在したりしていたことが分かっている関係先からは「VXの存在を示すものは何も出ていない」と語った。


外交特権を悪用して薬品運搬? 浮かぶ北朝鮮大使館の「裏の顔」
ホウドウキョク 2/27(月) 9:57配信

金正男氏殺害事件でマレーシアの北朝鮮大使館に駐在する2等書記官の関与が疑われている。大使館には工作員らが派遣され、外交特権を隠れ蓑にさまざまな活動を展開している。知られざる北朝鮮大使館の役割とは?

疑惑の2等書記官……外交特権を悪用か
ヒョン・グァンソン2等書記官。事件で急浮上した北朝鮮大使館員の名前です。

大使館員、すなわち外交官の関与が意味するもの、それが「大使館ぐるみ」「北朝鮮指導部の指示」という図式です。

事件の動機を解明するための大きな手掛かりを得たと言えるでしょう。

一般に大使館や外交官には「外交特権」が認められています。

マレーシア当局は許可なく大使館に立ち入ることはできません。外交官も拘束されません。公邸・私邸・車・列車・専用機などもアンタッチャブルです。

特権の中でも、北朝鮮が重視するのが「信書の保護」。

外交関係の書類・物資は「外交行嚢(こうのう)」という封袋に入れ、受け渡しします。この外交行嚢もアンタッチャブル。空港の保安検査などで開く必要はありません。

過去、この特権が悪用された例が何度も発覚しています。

▽スイス駐在外交官が、金正恩氏の祖父、金日成主席のためにペースメーカーを外交行嚢で送った

▽南アフリカ駐在外交官が、密輸などで得たサイの角を外交行嚢を通じて北京の北朝鮮大使館に送り、中国の闇市場で売りさばいた

▽海外労働者が得た外貨収益が、外交行嚢を使って北朝鮮に届けられた

外交特権が工作活動の隠れ蓑になり、この懸念は繰り返し指摘されてきました。

今回も殺害に使われた猛毒の神経剤VXに関連した薬品運搬に、この外交行嚢が使われた、という説が持ち上がっています。

工作拠点としての大使館……工作員も駐在
実際に、北朝鮮大使館とはどういう組織なのでしょうか。

在外公館で最大規模である北京の大使館を例に取ってみましょう。

名簿には、次の肩書の外交官が固有名詞とともに記されています。

特命全権大使1人/公使3人/参事官13人/1等書記官19人/2等書記官17人/3等書記官23人……。

ただ、名簿の名前と、内部で使用される名前が一致しない例もあります。肩書きと実際の力関係もはっきりしません。職位は2等、3等であっても、公使や参事官より実権を握っている場合もあります。

大使館の敷地には館員やその家族ら100人のほか、党機関紙の関係者らも事務所・住居を構えています。総数はざっと150~160人とみられます。敷地内には売店や食堂、診察室もあり、生活に不自由はありません。

この中に工作活動を担当する朝鮮人民軍偵察総局の要員がいます。

もちろん本来の任務は明かさず、外交特権に守られるため「2等書記官」「3等書記官」などの肩書で働いています。

一般の大使館員は通常、単独行動は認められていません。外出の際、複数で行動し、相互に監視し合っています。しかし、偵察総局の要員は特別に単独行動が許され、資金も豊富なようです。

外交関係断絶も……北朝鮮の孤立強まる
北朝鮮は事件発生直後からマレーシア警察の捜査にクレームをつけてきました。これに対し、マレーシアでは北朝鮮に対する非難の声が高まる一方です。

「うそや非難をぶちまけ続けている」(アニファ外相)
「ならず者国家だ。行かないように」(ナスリ観光文化相)

既に北朝鮮駐在のマレーシア大使を召還しました。次は「断交すべきだ」の論調が強まっています。

かつて北朝鮮が関与した事件でも国交断絶に至った例があります。1983年、ビルマ(現ミャンマー)で韓国大統領の爆殺を狙ったラングーン事件が発生しました。大統領は被害を免れたものの、閣僚ら7人が死亡しました。

ビルマ政府は北朝鮮工作員の犯行と断定し、国交を断絶しました。断交状態は2007年まで続きました。

ラングーン事件の例をみれば、二つは断交してもおかしくありません。

マレーシアは、北朝鮮にとっては数少ない友好国の一つ。北朝鮮住民としてはビザなしで入国できるマレーシアの存在は貴重でした。各国との外交交渉、水面下接触も、頻繁にこの国で進められた経緯もあります。

事件に関与した女2人の出身地、インドネシアやべトナムとの関係も悪化は必至です。国際的孤立が一層深まる中で、北朝鮮のさらなる暴走が懸念されます。


トランプ政権、元米高官と北朝鮮との非公式協議を中止
CNN.co.jp 2/27(月) 9:45配信

ワシントン(CNN) ニューヨークで来週予定されていた元米高官らと北朝鮮との非公式協議が中止されたことが27日までに分かった。協議に出席することになっていた2人の人物が語った。

北朝鮮からは協議に向け、外務省の対米責任者ら6人の代表団が訪米する予定だったが、トランプ政権は24日、北朝鮮代表団へのビザ発給許可を取り消した。米国側は元駐中国大使やクリントン政権の対北朝鮮交渉担当者、ブッシュ政権のアジア担当顧問らが出席することになっていた。

しかし協議の手配を進めていた全米外交政策協議会(NCAFP)のトップ、ドナルド・ザゴリア氏が24日、出席予定者らにメールで中止を伝えた。ザゴリア氏はこの数時間前のメールで、北朝鮮代表団へのビザは発給されるとの見通しを示し、協議は予定通り開催されると述べていた。

北朝鮮をめぐっては、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件を調べているマレーシア当局が同日、遺体から猛毒の「VX」が検出されたと発表したばかり。VXは国連が指定する大量破壊兵器のひとつだ。

韓国当局は北朝鮮が正男氏を殺害したと主張し、マレーシア当局は北朝鮮国籍の男4人を容疑者として指名手配している。

出席予定者の1人が匿名を条件に語ったところによると、米国務省は協議の開催を支持していたものの、トランプ政権がVX検出の情報を受けてこれを覆し、中止を決めたとみられる。

米国内で最後に北朝鮮との非公式協議が開かれたのは2012年。今回実現すれば、トランプ政権の対話姿勢が北朝鮮側に伝わり、交渉の進展につながる可能性もあるとみられていた。

米国務省の報道官は、非公式協議の予定はないとの立場を示し、個別のビザ手続きに関して詳細に語ることはしないと述べた。


入れ墨の有無「よく分からない」=正男氏事件でマレーシア保健相
時事通信 2/27(月) 9:40配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正男氏殺害事件で、マレーシアのスブラマニアム保健相は26日、正男氏の遺体の腹部に入れ墨があるかどうかについて、「よく分からない。私は、あるとも、ないとも言っていない」と述べた。

 記者団の質問に答えた。

 正男氏は腹部に入れ墨を彫っていたのに、遺体には入れ墨がないという説が流れている。


トランプ政権、北朝鮮への先制攻撃可能性は“50パーセント” そのとき我が国は
デイリー新潮 2/27(月) 8:06配信

 就任から1カ月以上が経つ現在も、ドナルド・トランプ大統領の予測不能の言動は、世界中の注目を集め続けている。そんななか、北朝鮮は新型ミサイルを発射し、マレーシアでは金正男を暗殺、国際社会への対決姿勢をいっそう強めた。流動化する世界でこれからの日本の安全保障はどうあるべきか。3名の識者による緊急座談会から、その一部を紹介しよう。

 ***

 今回、司会を務めたのは評論家で元衆議院議員の米田建三氏。対等な形での日米同盟の構築を不安視する米田氏は、米国のスタンスを考える上での、具体的な“懸念”の例を挙げる。

米田:一番端的なテーマはやはり北朝鮮の問題だろうと思います。既に日本全土が北の核ミサイルの射程距離内に入っているのですから。

永岩俊道(元航空自衛隊航空支援集団司令官・空将):日本にとって極めて大きな脅威になりつつあることは間違いありません。

香田洋二(元海上自衛隊自衛艦隊司令官・海将):アメリカまで届くミサイルに搭載する核兵器の小型化についてもかなり近い未来に実現するのではないかと聞こえてきています。

川上高司(拓殖大学海外事情研究所所長):注目すべきは、ペリー元国防長官の、北朝鮮と「核交渉」すべきだという発言です。ペリーというのはもともと北朝鮮を先制攻撃すべきだと言っていた人物です。アメリカは北朝鮮が核を持っていると認めず、交渉してこなかったのですが、ペリーがこうした発言をしたということは、裏を返せば、いま香田さんからお話があったように、北朝鮮がアメリカに届く核を持ちつつある、もしくは持ってしまったと考えているということ。

 そうすると、アメリカの日本に対する拡大抑止がなくなっていくのではないか。これは深刻な状況です。アメリカは交渉のテーブルにつくか、先制攻撃のチャンスを窺うということになってきます。

■可能性は五分五分
 昨年9月、金正恩総書記は、新型ロケットエンジンの試験に成功したと発表した。これを受けてか、同年10月、アメリカ空軍は核弾頭の投下訓練を行い、その写真を公表。香田氏は「これを使うとしたら中国でもロシアでもなく、北朝鮮の可能性が一番高い」と見る。

米田:先制攻撃の可能性はずばりどのくらいでしょうか。

川上:五分五分じゃないでしょうか。

香田:私はこの前の10月の投下訓練公表を受けて、五分五分から六:四までいったなという感じですね。今までだって投下訓練は行ってきたはずで、公表しないという原則を覆したことが、明確な意思表示です。

永岩:ただ、実際にアメリカが行動を起こした場合にどういった方程式でミッションを成功裏に成立させられるかということを考えると、非常に難しい課題が多々あります。ソウルは火の海になりますし、中国は戦略的に北朝鮮を手放しません。米軍の作戦発起に日本の関与は欠かせません。実行上は非常に難しい。

川上:私が五分五分と申し上げたのは、トランプ政権だからなのです。トランプは北朝鮮を屁とも思っていないが、面白くないとは思っている。中国に対するディール(取引)、北朝鮮に対するディール、日本も含めて緊張が高まった段階で、もしかしたら本当にやるかもしれません。

 一方で、金正恩が「ハロー」と電話をしたとして、普通は取らない電話をトランプだったら取るかもしれない。アメリカと北が手を結ぶ、そんな可能性も考慮しなければいけないほどトランプ政権は予想不可能じゃないかと思います。

米田:アメリカが攻撃するかはさておき、我が国はいつ何時北のミサイルが飛んでくるか分からない、という状況に対して、現状のミサイル防衛構想では完全な迎撃はできないでしょう。

永岩:現在の迎撃システムは、探知、追尾、対処を通してあくまで一つの答えを準備したというだけで、実際に飽和攻撃を受ければ対処能力としては極めて不十分です。ミサイル防衛以外も含めたさらなる準備が必要です。

川上:ミサイル防衛だけではどうにもならない。そういう意味で、安倍首相が所信表明演説でふれた敵地攻撃能力の整備というのは的を射た話です。

 ***

「新潮45」3月号に掲載された本座談会「トランプ政権のいまだから『敵地攻撃能力』の整備を」では、より具体的な日本防衛策についても言及。対露対中関係での前米政権との違いなどにも触れ、トランプ政権を分析する。

デイリー新潮編集部


北、軍事用無線を密輸 マレーシア拠点からアフリカに 国連安保理報告書
産経新聞 2/27(月) 7:55配信

 【ニューヨーク=上塚真由】国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた報告書によると、北朝鮮の工作機関である偵察総局がマレーシアで運営するフロント企業を利用し、軍事用無線などをアフリカに密輸しようとして押収されていたことが25日、分かった。ロイター通信が報じた。過去の安保理制裁決議では、北朝鮮のすべての武器輸出を禁止しているほか、偵察総局は制裁対象に指定されている。

 北朝鮮の金正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件をめぐり、北朝鮮とマレーシアの関係は悪化しているが、両国は以前は良好な関係にあったとされる。

 ロイター通信によると、マレーシアにある偵察総局のフロント企業は「Glocom(グローコム)」。昨年7月、東アフリカのエリトリアに密輸する途中の北朝鮮製の軍事備品が押収され、その中には、同社が製造したとされる軍事用無線など45箱分も含まれていたという。

 報告書では、北朝鮮はマレーシアなど海外のフロント企業を利用して制裁逃れを続けていると指摘。その手法は巧妙さを増しているという。


金正男氏毒殺 化学物質押収の部屋 帰国の男4人が賃借 空港の安全を確認
産経新聞 2/27(月) 7:55配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏の殺害事件で、マレーシアのメディアは26日、警察が家宅捜索して化学物質を押収したクアラルンプールのマンションの一室について、事件当日に出国して帰国したとみられる北朝鮮国籍の容疑者の男4人が借りていたと伝えた。警察もこの部屋は4人の関係先だとみている。

 マレーシアのスブラマニアム保健相は26日、正男氏が顔に毒物を付けられてから15~20分後に死亡したと明かした。致死量を大幅に超える猛毒の神経剤VXが体内に吸収されたとしている。警察は、捜索で見つかった液体などの鑑定を進め、VXの入手先の解明を本格化させる。

 警察などは26日未明、犯行現場の国際空港内を検査した結果、有害物質は検出されなかったと発表。放射性物質検査も行った。

 警察は実行犯として逮捕した女2人のうち、インドネシア人のシティ・アイシャ容疑者(25)が、逃走中のタクシーで嘔吐(おうと)したことも明らかにした。VX使用の根拠になるとしている。女2人は現場で毒物を受け取って正男氏の顔に塗った後、手を洗ったとみられる。


金正男氏事件 「極めて異例」 柴山首相補佐官
産経新聞 2/27(月) 7:55配信

 柴山昌彦首相補佐官は26日、フジテレビ系「新報道2001」に出演し、北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件で猛毒の神経剤VXが使われたとされる点について「極めて異例な事件だ。関係各国と協調して措置を取りたい」と述べた。

 柴山氏は「日本はあらゆるテロに対し毅然(きぜん)と対応する」と述べ、共謀罪の要件を厳格にした「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案について「テロ犯罪は多くの人が情報をやりとりする。しかるべきタイミングで調査できるようにすることが重要だ」と必要性を強調した。


正男氏暗殺 防護服で厳重警戒 部屋から化学物質、消防局など捜索参加
産経新聞 2/27(月) 7:55配信

 【クアラルンプール=吉村英輝】北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件で、犯行に使われた猛毒の神経剤VXとの関連が疑われる化学物質が押収されたのは、首都クアラルンプールの高層マンションの一室だった。部屋はすでに逃亡したとされる北朝鮮国籍の4容疑者が借りていたとされ、近隣住民らには26日、不安が広がった。

 中心部から車で20分の好立地に建つマンションの正面には、大きな「貸し出し中」の垂れ幕がかかっていた。ネット広告では、寝室2部屋で日本円で月6万円台などと、長期滞在者向けの物件案内もある。

 関係者によると、家宅捜索は23日の日中、マンションB棟5階で、数時間にわたり行われた。地元消防局の危険物処理班などが参加した。当初は「訓練」と伝えられていたという。

 地元メディアは、捜索当時の写真を掲載した。防護服とガスマスク姿の要員が、押収物を入れた半透明のプラスチックの箱数個を運び出している。

 押収した化学物質について警察は「分析中」と発表。VXは、毒性の低い物質をそれぞれ混合して生成する方法があるとされる。このマンションが、VX調合に向けた事前準備の拠点に使われていた可能性がある。


正男氏にボディーガード?付き添っていた
読売新聞 2/27(月) 7:45配信

 【クアラルンプール=田中洋一郎】マレーシアのクアラルンプール国際空港で殺害された北朝鮮の金正男氏(45)が、約5年前からたびたび、訪れていたクアラルンプール市の韓国料理レストランの男性オーナー(65)が読売新聞の取材に応じた。

 男性が経営するレストランは同市中心部のショッピングモール地下にある。正男氏は、妻とみられる女性と2人で2012~15年頃、計8回、店を訪れた。必ず若い女性の付き添いが2人、店外で待機。2人は食事をすることはなく、「ボディーガードのように見えた」という。


<金正男氏殺害>カメラ「動かず」警戒緩む 手配の男ら下見
毎日新聞 2/27(月) 7:00配信

 【クアラルンプール西脇真一、林哲平】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、マレーシア警察に指名手配されている北朝鮮国籍の男たちが、事前に空港を下見した際、監視カメラの稼働状況を尋ね「動いていない」旨の回答を聞かされていたことが、北朝鮮に詳しい情報機関関係者の話で分かった。本当のことは相手に言わないマニュアルに沿った回答で、このためグループは警戒を緩めた可能性がある。

 マレーシア警察の調べで、男たちは主に1月末から2月初めにかけマレーシアに入国。空港の下見をしたり市内のショッピングモールで殺害の予行演習をしたりしたとみられる。

 空港では現場や最終的な手順などを確認したとみられるが、その際に空港職員に監視カメラの稼働状況を質問し、職員が「実際は動いていない」という趣旨の話をしたという。情報機関関係者によると、これは本当のことを言わないマニュアル通りの対応だという。

 毎日新聞記者が23日、事件現場のクアラルンプール国際空港第2ターミナルで空港職員ら17人に「防犯カメラが動いていないように見えるが、正常に作動しているのか」と質問。きちんと答えてくれた8人のうち6人が「動いていない」「前から止まったままだ」と答えた。「動いていると思う」「作動していないわけがない」と回答したのは2人だけだった。実際は、監視カメラにグループの姿がきちんととらえられており、職員の言葉を信じて警戒を緩めた結果、容疑者の早期特定につながった可能性がある。

 マレーシア警察は、グループのうちリ・ジヒョン容疑者(33)ら4人は既に北朝鮮に帰国したとしている。1983年に北朝鮮が今のミャンマーのヤンゴンで韓国閣僚らを爆殺したラングーン事件や、87年の大韓航空機爆破事件で捕まった容疑者について、北朝鮮は「そのような者は国にはいない」と全面否定した。

 だが、この情報機関関係者は「今回は北朝鮮側が証拠を提供してくれたようなもので、もううそは通用しない」と指摘している。


金正恩氏が劣等感を抱く正男氏の息子・ハンソル氏の出自
NEWS ポストセブン 2/27(月) 7:00配信

 北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄・金正男氏が2月13日、マレーシアのクアラルンプール国際空港で暗殺されてから2週間が経過した。

 北朝鮮では金日成の時代から政治犯罪者の処刑に際して「一族郎党の連座」という“ルール”がある。父や祖父や兄を処刑されたことを恨む遺族がやがて復讐を企てたり、反政府勢力のシンボルに担ぎ上げられたりするリスクを摘むためである。

 近年、この封建時代的な手法は緩和されたともいわれるが、今回の金正男の“処刑”に関してはそうはいかない。

 マレーシアで暗殺された正男には、若くして北朝鮮を離れ、西側諸国で学んだ21歳の息子、金ハンソル氏がいる。金正恩にとって自らの権力を脅かす危険な存在にして、一方で北朝鮮を牽制したい米国、韓国、中国にとって最高の切り札だ。

 マレーシア警察による捜査の進展に関心が寄せられる一方で、ハンソル氏の動向も、より大きな注目を集めている。

「遺体引き渡しの優先権」を与えられた“筆頭近親者”であるハンソル氏のマレーシア入りは情報が錯綜したが、入国の有無が注目されている時点で、「ハンソル氏と金正恩の関係は対立構造にある」と指摘される。

「ハンソル氏が警察に協力すれば、これまで強硬に遺体の引き渡しを主張していた北に対して公然と弓を引くも同然の行為。“正男の次はハンソル”と金正恩が照準を定め直すのは必至だ」(韓国の情報機関・国家情報院関係者)

 今回の暗殺事件以前から、「正男氏同様、暗殺対象に挙がっていた」(同前)とされるハンソル氏だが、そこには金正恩が抱くコンプレックスが潜んでいたという。『コリア・レポート』編集長の辺真一氏の解説だ。

「建国の父・金日成主席の曾孫に当たるハンソル氏は金王朝の正統後継者を意味する“白頭山(※注)の血統”に連なる出自を持つ。

 祖母の成恵琳(故人)は国民的女優で金正日総書記の第2夫人。一方、正恩氏の母親・高英姫(故人)は大阪出身の在日2世で3番目の妻だった。ハンソル氏に対して正恩氏が劣等感を抱き、いつか自分の地位を脅かす存在だと恐怖心を抱くことは想像に難くない」

【※注/中国東北部吉林省と北朝鮮との国境地帯に連なる山。抗日ゲリラの拠点地として金日成が滞在していた地とされ、そこで金正日が誕生したという“伝承”がある。北朝鮮のロイヤルファミリーの血統を意味し、金一族による世襲統治の正当性を示す言葉として用いられる】

※週刊ポスト2017年3月10日号


現場の空港、残留毒物なし…マレーシア警察検査
読売新聞 2/26(日) 21:53配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件で、遺体から猛毒「VX」が検出されたことを受け、マレーシア警察は26日未明、犯行現場となったクアラルンプール国際空港第2ターミナルで残留物質の有無を検査した結果、「有害物質は見つからず、安全を確認した」と発表した。

 科学捜査班が消防などと協力して3階出発ロビーの大部分を封鎖して実施。防護服に防毒マスクを身につけた隊員らが検査機を使い、正男氏が襲撃を受けた自動発券機周辺や、実行犯とされる女2人が犯行後に手を洗ったトイレ、正男氏が処置を受けた空港クリニックを丹念に調べた。

 空港管理会社によると、空港の床は事件後、1日6回、機械で洗浄されているとしているが、事件発生から2週間近く経過してからの大規模検査に空港利用者から「遅すぎる」と冷ややかな声も上がった。


国外逃亡4人、捜索のマンション賃借…アジトか
読売新聞 2/26(日) 21:48配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎、田尾茂樹】今月13日に起きた北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件で、マレーシア警察は26日、警察が捜索したクアラルンプールのマンションの一室は、1月31日~2月7日に入国し、事件直後に国外逃亡した北朝鮮国籍の4容疑者が「借りていた」と明らかにした。

 アジトとして使っていた可能性がある。

 殺害現場のクアラルンプール国際空港を管轄するセランゴール州警察のアブドゥル・サマ・マット本部長が記者会見して明らかにした。

 マンションは、逮捕されたリ・ジョンチョル容疑者(46)の自宅から約2キロ。室内からは化学物質や手袋などが見つかったとする地元報道については「いくつかの物質を押収して、分析のために化学検査機関に送った。報告待ちだ」と述べた。遺体から検出された猛毒「VX」との関連を調べているとみられる。


外交特権を悪用して薬品運搬? 浮かぶ北朝鮮大使館の「裏の顔」
ホウドウキョク 2/26(日) 20:53配信

金正男氏殺害事件でマレーシアの北朝鮮大使館に駐在する2等書記官の関与が疑われている。大使館には工作員らが派遣され、外交特権を隠れ蓑にさまざまな活動を展開している。知られざる北朝鮮大使館の役割とは?

疑惑の2等書記官……外交特権を悪用か
ヒョン・グァンソン2等書記官。事件で急浮上した北朝鮮大使館員の名前です。

大使館員、すなわち外交官の関与が意味するもの、それが「大使館ぐるみ」「北朝鮮指導部の指示」という図式です。

事件の動機を解明するための大きな手掛かりを得たと言えるでしょう。

一般に大使館や外交官には「外交特権」が認められています。

マレーシア当局は許可なく大使館に立ち入ることはできません。外交官も拘束されません。公邸・私邸・車・列車・専用機などもアンタッチャブルです。

特権の中でも、北朝鮮が重視するのが「信書の保護」。

外交関係の書類・物資は「外交行嚢(こうのう)」という封袋に入れ、受け渡しします。この外交行嚢もアンタッチャブル。空港の保安検査などで開く必要はありません。

過去、この特権が悪用された例が何度も発覚しています。

▽スイス駐在外交官が、金正恩氏の祖父、金日成主席のためにペースメーカーを外交行嚢で送った

▽南アフリカ駐在外交官が、密輸などで得たサイの角を外交行嚢を通じて北京の北朝鮮大使館に送り、中国の闇市場で売りさばいた

▽海外労働者が得た外貨収益が、外交行嚢を使って北朝鮮に届けられた

外交特権が工作活動の隠れ蓑になり、この懸念は繰り返し指摘されてきました。

今回も殺害に使われた猛毒の神経剤VXに関連した薬品運搬に、この外交行嚢が使われた、という説が持ち上がっています。

工作拠点としての大使館……工作員も駐在
実際に、北朝鮮大使館とはどういう組織なのでしょうか。

在外公館で最大規模である北京の大使館を例に取ってみましょう。

名簿には、次の肩書の外交官が固有名詞とともに記されています。

特命全権大使1人/公使3人/参事官13人/1等書記官19人/2等書記官17人/3等書記官23人……。

ただ、名簿の名前と、内部で使用される名前が一致しない例もあります。肩書きと実際の力関係もはっきりしません。職位は2等、3等であっても、公使や参事官より実権を握っている場合もあります。

大使館の敷地には館員やその家族ら100人のほか、党機関紙の関係者らも事務所・住居を構えています。総数はざっと150~160人とみられます。敷地内には売店や食堂、診察室もあり、生活に不自由はありません。

この中に工作活動を担当する朝鮮人民軍偵察総局の要員がいます。

もちろん本来の任務は明かさず、外交特権に守られるため「2等書記官」「3等書記官」などの肩書で働いています。

一般の大使館員は通常、単独行動は認められていません。外出の際、複数で行動し、相互に監視し合っています。しかし、偵察総局の要員は特別に単独行動が許され、資金も豊富なようです。

外交関係断絶も……北朝鮮の孤立強まる
北朝鮮は事件発生直後からマレーシア警察の捜査にクレームをつけてきました。これに対し、マレーシアでは北朝鮮に対する非難の声が高まる一方です。

「うそや非難をぶちまけ続けている」(アニファ外相)
「ならず者国家だ。行かないように」(ナスリ観光文化相)

既に北朝鮮駐在のマレーシア大使を召還しました。次は「断交すべきだ」の論調が強まっています。

かつて北朝鮮が関与した事件でも国交断絶に至った例があります。1983年、ビルマ(現ミャンマー)で韓国大統領の爆殺を狙ったラングーン事件が発生しました。大統領は被害を免れたものの、閣僚ら7人が死亡しました。

ビルマ政府は北朝鮮工作員の犯行と断定し、国交を断絶しました。断交状態は2007年まで続きました。

ラングーン事件の例をみれば、二つは断交してもおかしくありません。

マレーシアは、北朝鮮にとっては数少ない友好国の一つ。北朝鮮住民としてはビザなしで入国できるマレーシアの存在は貴重でした。各国との外交交渉、水面下接触も、頻繁にこの国で進められた経緯もあります。

事件に関与した女2人の出身地、インドネシアやべトナムとの関係も悪化は必至です。国際的孤立が一層深まる中で、北朝鮮のさらなる暴走が懸念されます。


正男氏、襲撃後20分以内に死亡=大量のVXか―マレーシア保健相
時事通信 2/26(日) 20:35配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正男氏殺害事件で、マレーシアのスブラマニアム保健相は26日、正男氏が猛毒の神経剤VXで襲撃されてから20分以内に死亡したと明らかにした。

 スブラマニアム氏は記者団に「(正男氏の体内に入った)VXの量がとても多かったので、心臓と肺に害を及ぼした。吸収の度合いも急速だった」と説明。正男氏が女2人にVXを使って襲われてから「15~20分以内に死亡した」と語った。


<金正男氏殺害>空港に毒物残留なし マレーシア、安全強調
毎日新聞 2/26(日) 18:29配信

 【クアラルンプール岸達也】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏殺害事件で、マレーシアの警察当局などは26日、襲撃現場となったクアラルンプール国際空港で、猛毒の神経剤VXの残留の有無などを検査する様子を国内外のメディアに公開し、有害物質は検出されなかったと発表した。

【写真特集】VXの残留を検査するマレーシアの当局者ら

 空港利用客が少なくなった同日午前2時ごろから、化学防護服に身を包んだ職員らが、正男氏が襲われた自動チェックイン機付近や容疑者の逃走経路などで機器を使うなどして、1時間以上かけて作業に当たった。現場は物々しい雰囲気に包まれた。終了後、警察幹部は有害物質は検出されなかったことを明かし「空港は安全」と強調した。

 マレーシア警察は24日、遺体の顔から採取したサンプルからVXを検出したと発表していた。化学兵器禁止条約で使用が禁じられているVXがどのように持ち込まれたのか、捜査当局が調べている。

 地元英字紙ニュー・ストレーツ・タイムズによると、マレーシアのスブラマニアム保健相は26日、正男氏がVXを付けられた後、15~20分程度で死亡したとの見方を示した。


北朝鮮当局者、怒り爆発=報道陣に「出て行け」―マレーシア
時事通信 2/26(日) 18:04配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正男氏殺害事件の舞台となったマレーシアのクアラルンプールで26日、北朝鮮大使館前で張り込んでいる報道陣に対し、北朝鮮当局者が怒りを爆発させる一幕があった。

 国営ベルナマ通信によると、当局者の乗った車が大使館から出てきた際、駆け寄った報道陣と接触し、車のサイドミラーが破損した。

 車から出てきた当局者は「サイドミラーを壊したのは誰だ。ここから出て行け」と声を張り上げた。記者団からの質問には一切答えなかったという。


金正男氏殺害、現場空港で毒物検出されず 安全を確認 マレーシア
AFP=時事 2/26(日) 17:37配信

【AFP=時事】マレーシアのクアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur international Airport)で26日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏が猛毒の神経剤で殺害された現場となったターミナルの安全が確認された。

 防護服に身を包んだ当局職員らは、正男氏の殺害という大胆な犯行の現場で毒物が残っていないかなどの調査を行った。VXは致死性が非常に高く大量破壊兵器に分類されている。

 調査のため警察は、正男氏が襲われた出発ロビーの広いエリアを封鎖。同氏が襲われた場所や容疑者の女2人が手を洗った洗面所、空港内の診療所までの通路などで調査が行われた結果、有害物質は発見されず安全が確認された。

 同空港では、正男氏が殺害されてから2週間近くもたってから安全確認作業が行われたことに首をかしげる利用客もいた。【翻訳編集】 AFPBB News


実行犯の女2人が大使館職員と面会
ホウドウキョク 2/26(日) 17:13配信

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(写真:ホウドウキョク)

実行犯の女2人が、それぞれ大使館職員と面会した。
北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、逮捕されたドアン・ティ・フオン容疑者は25日、事件後初めてベトナム大使館の職員と接見した。
その中で、フオン容疑者は「コメディービデオに出演していると思っていた」と説明したという。
一方、事件の数時間前に撮影された、シティ・アイシャ容疑者の映像。
アイシャ容疑者も、インドネシア大使館の職員と接見し、「液体は、ベビーオイルのようなものだと思った」などと話したという。
現地警察は、話の裏づけや、容疑者らの役割分担について調べを進めている。


マレーシア「北と断交」世論高まる…正男氏殺害
読売新聞 2/26(日) 14:07配信

 【クアラルンプール=吉田健一、児玉浩太郎】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏殺害事件の舞台となったマレーシア国内で、北朝鮮と断交すべきだとの声が強まっている。

 マレーシア警察の24日の発表を受け、25日付のマレーシア各紙は「正男氏はVXで毒死(毒殺の意)」(光明日報)などと1面で大きく報じ、自国の空港で化学兵器が使われたことへの衝撃を伝えた。

 マレーシア紙ニュー・ストレーツ・タイムズは25日、「ネット世論」の大半が北朝鮮に批判的と伝え、「断交すべきだ」とする国民の声を紹介した。

 マレーシアはこれまで、「マレーシア警察の捜査を信用できない」(カン・チョル大使)と批判する北朝鮮に対し、「うそや非難をぶちまけ続けている」(アニファ外相)と反論するだけでなく、20日には北朝鮮に駐在するマレーシア大使の本国召還を発表。24日にはザヒド副首相が「北朝鮮との外交関係の再評価」に踏み込んだ。


正男氏殺害 インドネシア人の容疑者、「オイルだと思った」
CNN.co.jp 2/26(日) 13:31配信

クアラルンプール(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件の実行犯として逮捕されたインドネシア国籍の女が、正男氏の顔にオイルのようなものをつけたと話していることが26日までに分かった。

駐マレーシアのインドネシア副大使によると、シティ・アイシャ容疑者は25日、インドネシア当局側との初の面会で、正男氏につけたのは「オイルのような、ベビーオイルのようなもの」だったと語った。

マレーシア警察が24日に発表したところによると、正男氏の遺体からは猛毒の「VX」が検出されている。

同副大使の話によると、アイシャ容疑者は「日本人か朝鮮人」のように見える相手からこの「活動」を依頼され、400リンギット(約1万円)の報酬を受け取ったと説明した。同容疑者は取り調べに対し、テレビのお笑い番組の撮影と思い込んだとも話していた。

しかしマレーシア当局は、アイシャ容疑者ともう1人の実行犯とされるベトナム国籍の女が、北朝鮮国籍の男4人から指示を受けて犯行に及んだとの見方を示す。北朝鮮側は一切の関与を強く否定している。

現場となったクアラルンプール国際空港の責任者は25日、空港内で正男氏の看護に当たった職員らの健康状態に異常はなく、VXの影響はみられなかったと発表した。


【佐藤優コラム】反革命思想持てば金一族でも…
スポーツ報知 2/26(日) 12:03配信

 13日にマレーシアのクアラルンプール国際空港で北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男氏が殺害された。今回の殺害の手法が、従来の北朝鮮が行った暗殺工作と異なると1987年の大韓航空機爆破事件の実行犯だった金賢姫氏が指摘している。金氏は書面インタビューに答えて、「今回の事件で『(金日成主席の血を引く)白頭山の血統は殺さない』という原則が崩れた」。(2月23日付「読売新聞」朝刊)

 いずれにせよ、北朝鮮が金正男氏暗殺に関与したことを認める可能性がない中で、オシント(公開情報諜報、公刊物によって対象の意図を分析するインテリジェンスの技法)が重要になる。2013年に平壌の外国文出版社から刊行された『最後の勝利をめざして』という金正恩氏の著作集を読むと、その謎解きができる。ちなみに白頭山とは、中朝国境地帯の山脈であり、ここで金日成が抗日パルチザン活動を展開している時に金正日が生まれたというのが北朝鮮当局が作った神話だ。実際は、金正日はソ連のハバロフスク郊外で生まれており、その当時、金日成が率いるグループは、ソ連軍の指揮下に置かれていた。しかし、北朝鮮は歴史を書き換えて、白頭山で抗日武装闘争を指導した金日成の血統によって北朝鮮は統治されるという神話を作り上げた。

 『最後の勝利をめざして』には、12年10月12日付の「革命家の遺児は万景台の血統、白頭山の血統をしっかり継いでいく先軍革命の頼もしい根幹となるべきである」と題する書簡が収録されている。金正恩氏は、「革命家の血筋を引いているからといって、その子がおのずと革命家になるわけではありません。偉大な大元帥たちが述べているように、人の血は遺伝しても思想は遺伝しません。/革命思想は、ただ絶え間ない思想教育と実際の闘争を通じてのみ信念となり、闘争の指針となり得るのです」と述べている。金正男氏は、金日成、金正日という革命家の血筋(白頭山の血統)を引いているが、正しい思想を持っておらず、実際の闘争も経験していないので、革命家ではないという意味だ。間違った思想を持った金正男氏が反革命的な行動をすれば、当然、粛清(殺害)の対象になる。(作家・元外務省主任分析官)


金正男氏殺害事件 空港を除染
ホウドウキョク 2/26(日) 11:22配信

犯行現場の空港で、毒物の除染作業が行われた。
北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシア警察は26日未明、犯行現場となったクアラルンプール国際空港で、正男氏の襲撃に使われた猛毒「VX」の除染作業を行った。
防護服を着た作業員らが、正男氏が襲われたチェックインカウンター周辺や、襲撃後に治療を受けた診療所などで、毒物の計測や採取を行ったが、今回の作業で、VXなどの毒物は検出されなかったという。


正男氏に塗りつけた液体「ベビーオイルのよう」
読売新聞 2/26(日) 9:56配信

 【クアラルンプール=田尾茂樹】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件で、実行犯として逮捕されたインドネシア人のシティ・アイシャー容疑者(25)が25日、在マレーシアのインドネシア大使館当局者と、拘束されているクアラルンプール近郊の警察署で面会した。

 記者会見した当局者によると、シティ容疑者は正男氏に塗りつけた液体が「ベビーオイルのようだった」と述べ、毒物を使用したとの認識はなかったことを改めて強調。「番組出演」を持ちかけられて400リンギット(約1万円)の報酬を受け取ったと話した。健康状態は良好で、正男氏の遺体から検出された猛毒「VX」の影響は見られなかったという。


北の脅威への覚醒もつかの間 竹島、慰安婦に燃えている韓国は妙な方向に向かっている
産経新聞 2/26(日) 9:35配信

 新型弾道ミサイルの発射や、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長(33)の異母兄、金正男(ジョンナム)氏の暗殺など、北朝鮮がらみの問題が続発している。韓国社会は北朝鮮という差し迫った現実問題に目を覚ましたかに見えたが、朴槿恵(パク・クネ)大統領(65)の職務が停止し、弾劾審判が迫るなか、奇妙なことに北朝鮮どころではないようだ。国内のゴタゴタの一方で、竹島の領有権問題などをめぐってまた日本を非難。“北の脅威”はつかの間の騒動であるかのように、忘れ去られようとしている。(ソウル 名村隆寛)

 昨年10月の中距離弾道ミサイル「ムスダン」とみられるミサイルの発射(この時は失敗)以来、約4カ月ぶりの弾道ミサイル発射に韓国の政府やメディアは衝撃を受けた。北朝鮮が12日に打ち上げたのは、潜水艦発射弾道ミサイル(SLMB)を陸上発射型に応用したものだった。

 ミサイルはいったん空中に浮上した後に発射し、今回は成功したとみられている。韓国が驚きを隠せないのは、発射成功に加え、燃料の固体化と無限軌道型の移動式の発射台から打ち上げられたことだ。発射の機動性が増し奇襲発射が可能になることで、衛星での早期探知も容易ではなくなる。

 「ミサイルは発射角度が垂直に近い89度で、通常角度での発射であれば射程は2000キロ以上になる」(韓国の情報機関、国家情報院)と分析されている。当然、韓国全土はもちろん、日本も射程に収める。韓国と在韓米軍が現在保有する兵器での迎撃は不可能だ。韓国政府は今夏に予定する米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備を待つしかない。

 朴大統領の職務停止で、3カ月間半余り国政が停滞を続けた韓国をあざ笑うかのように、北朝鮮は4カ月の沈黙を破り「新型弾道ミサイル」の発射を成功させた。

 韓国が久々に「北」で驚いたのは前述の通りだが、特に韓国メディアは、北朝鮮のミサイル発射を受けた日米首脳の素早い対応にむしろ驚いていた。

 ■トランプ氏が「韓国」に触れず落胆

 安倍晋三首相(62)とドナルド・トランプ米大統領(70)は滞在先の米フロリダ州で、北朝鮮のミサイル発射について共同記者会見した。トランプ大統領は「米国は偉大な同盟国である日本を100%支持する」と述べた。安倍首相も帰国後の13日、「(トランプ政権の対北朝鮮)姿勢はより厳しくなる」と語り、日米で緊密に連携する方針を表明した。

 以上、北朝鮮の軍事挑発に対する日米首脳の“緊密な連携”という望ましい話であるが、韓国は両首脳、特にトランプ大統領が「韓国」に触れていないことに落胆しているようだった。

 トランプ政権発足直後に訪米した安倍首相を、韓国メディアは「屈従外交」やら「ゴマすり」などと揶揄(やゆ)していた。その背景には、大統領が職務停止状態の韓国が対米外交で後れをとっているといった焦りや羨望(せんぼう)が露骨に出ていた。安倍首相嫌いの韓国メディアらしい表現を使えば「日本の安倍に先を越された」という言い方がピッタリだ。

 その安倍首相がトランプ大統領の別荘に招待された上に、一緒にゴルフまで楽しんだ。しかも、1ラウンド18ホールだけでなく、さらにハーフの9ホールのおまけ付きだ。これに北朝鮮のミサイル発射に共同対処するとの趣旨の生中継での共同記者会見がついたわけだ。

 北の脅威に加え、トランプ政権下での良好な日米関係という現実を目にし、何も言えない韓国の姿が印象的だった。

 ■金正男暗殺は対岸の火事?

 身動きがとれないにも等しい韓国外交の現状を嫌でも認めざるを得ず、安倍首相に対する“やっかみ的”な感情がうかがえる報道の一方で、韓国紙の中には安倍首相の訪米を「実利外交」として評価する論調もあった。

 自国の対北対応への焦燥感も出ている。朝鮮日報は社説で、日米首脳が夕食会などの最中にミサイル発射の報告を受け、緊急の共同記者会見を開いたことに触れ、「両首脳の機敏な対応を見て、自分のことが人ごとのようになっている状況を心配せざるを得ない」と韓国の現状を憂えた。

 そんな中、韓国だけでなく世界を驚かせる事件が起きた。しかも、また北朝鮮がらみ。金正男氏(当時45)のマレーシアでの暗殺事件だ。現地警察により、在マレーシア北朝鮮大使館職員の関与が判明しており、国家ぐるみのテロである疑いが極めて強い。

 正男氏暗殺の一報を受け、即座に思い出したのが、ちょうど20年前の1997年2月に韓国で起きた李韓永氏(イ・ハニョン=82年、韓国に亡命)の射殺事件だ。李氏は金正日総書記の先妻の成恵琳(ソン・ヘリム)氏の実姉、成恵琅(ヘラン)氏の息子で、金正男氏のいとこに当たる。

 李氏は日韓などで、幼少時の正男氏の話を含む“金正日(ジョンイル)ロイヤルファミリー”の実態を暴露した本を出版するなどし、金正日氏の指示を受けた北朝鮮工作員により射殺された。

 事件は夜中に起きた。当時ソウルに勤務していたため、新聞の最終版に急いで原稿を送った記憶がある。同時に韓国国内で北朝鮮工作員が暗躍している現実に薄ら寒いものを感じた。

 今回の金正男暗殺を受け、韓国では李韓永射殺事件を回想する報道もあり、韓国当局は元北朝鮮外交官などの脱北者の身辺警護に当たっている。

 ■デモと抗議集会は相変わらず

 しかし、一般国民レベルでの反応はまるで“対岸の火事”のようで鈍い。金正男暗殺に関する報道も、韓国より日本のメディアの方が力を入れているようだ。事実、韓国紙の東京特派員がそのように伝えていた。

 こうしたなか韓国では、逆に北朝鮮との対話や経済協力をこの期に及んで主張する意見さえ“健在”している。

 韓国政府は昨年2月、北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射に抗議する形で南北経済協力事業の北朝鮮の開城工業団地の稼働を中断、開城工団で事業を展開する韓国企業を撤収させた。それからまる1年。今月、一部のメディアで開城工団再開論が出た。

 また、第1野党「共に民主党」と、年内に行われる大統領選挙の有力候補で現在支持率トップの同党の文在寅(ムン・ジェイン)前代表は、開城工団と北朝鮮での金剛山観光の再開を訴えている。文氏は当選のあかつきには米韓首脳会談よりも先に訪朝し、南北首脳会談を行うべきとの考えも示す親北派であり、かつ反日的な姿勢で知られる。

 北朝鮮の弾道ミサイル発射と金正男暗殺の後も、文氏が対北姿勢を変えたという話はない。にもかかわらず、支持率は相変わらず30%以上でトップだ。朴槿恵政権への不満もあろうが、文氏に続く支持率2位も同じ「共に民主党」に所属する安煕正(アン・ヒジョン)忠清南道知事。現状では、韓国の次期大統領は北朝鮮に甘い「共に民主党」の候補が当選する可能性が高い。

 ■北どころではない

 軍事境界線を隔てて北朝鮮と対峙(たいじ)している韓国は、北の脅威に最も敏感であるべきなのだが、国内は北どころではない状況が続いている。

 朴大統領の親友で女性実業家の崔順実(チェ・スンシル)被告による国政介入事件で、朴政権は相変わらず風前のともしび。事件にからみ、韓国最大の財閥、サムスングループの経営トップ、李在鎔サムスン電子副会長(イ・ジェヨン、48)までが逮捕された。

 サムスングループは韓国の国内総生産(GDP)と輸出の約20%を占める。「サムスンが牽引(けんいん)している」と言ってもいい韓国経済にも悪影響を及ぼすことが不可避な情勢で、ただでさえ低迷を続ける経済の一層の悪化を懸念する声が財界を中心に強まっている。

 昨年のスマートフォンの発火事故で、ブランドに傷がついたサムスンは経営トップの逮捕により、韓国同様、国際的なイメージの一層の低下が始まっている。まさに「起業79年で最大の危機」(韓国メディア)に直面しており、韓国経済はさらに危機に追い込まれているのだ。

 韓国では1997年末の通貨危機(IMF危機)のような経済危機の再来が懸念されており、李在鎔氏の逮捕によって危機感が現実味を帯び始めている。

 ■北より竹島、慰安婦に燃える

 北朝鮮の脅威と不透明な金正恩政権、経済危機の可能性といった不安要素の一方で、市民団体のデモや抗議集会は相変わらずだ。土曜日恒例の朴大統領の退陣を要求する大規模集会は毎週続いており、これに対抗する保守派や高齢者の集会も盛んである。

 さらには、今月22日に島根県松江市で開かれた「竹島の日」の記念式典を抗議する集会や、同じ日にソウルの日本大使館前で行われた慰安婦問題での抗議集会は、氷雨が降るにもかかわらず強行された。

 当地ではすっかり“年中行事”のようなものになってしまったのだが、挑発を続ける北朝鮮や先行き不透明な経済よりも、韓国は竹島や慰安婦の問題に熱心であるかのようだ。日本との「歴史」をからめた問題に、相変わらず韓国は条件反射的に燃える。

 その半面、釜山(プサン)の日本総領事館前に違法に設置された慰安婦像の問題で駐韓日本大使が帰国して1カ月半が過ぎたなかで、日韓関係悪化への懸念と関係改善への期待もある。

 韓国外務省は今月中旬、釜山市や設置場所の道路を管理する同市東区などに、像の移転を求める意向の尹炳世(ユン・ビョンセ)外相名義の文書を送った。その直後の17日にドイツのボンで行われた日韓外相会談で、慰安婦像の撤去を求めた岸田文雄外相に対し、尹外相は「可能な限り、最大限の努力を引き続き行っていく」と約束した。

 外交の現場は、日本の大使館や総領事館の前に抗議の意味で慰安婦像を設置したことが、外国公館の威厳の侵害を禁じたウィーン条約に抵触していることを十分に理解しているのだ。

 しかし、韓国の世論はそれを許さない。世論調査会社の韓国ギャラップの調査によれば、韓国の成人の70%が慰安婦問題をめぐる2015年末の日韓合意の「再交渉が必要」と回答している。再交渉を主張する意見は、合意直後の昨年1月には58%、同年9月は63%で、増え続けている。

 ■効率悪く、時間だけがダラダラと

 北朝鮮問題、国政の停滞、経済と国民生活の不安、日本や中国との関係悪化など、現在の韓国には明るい話や展望はうかがえない。不安要素が重なり続ける中で、毎日どこかで、何やらの不満をぶつける集会が開かれている。

 毎週、デモ、デモで、打開策もなく、ただ効率の悪いことが繰り返されているようだ。その一方で時間だけがダラダラと過ぎている。慰安婦像の撤去反対などで意地を張っている場合じゃないのに、韓国政府の日本との関係改善に向けた動きも、自治体への要請文送付でようやく緒についたばかり。先行きは不透明だ。

 やはりこのまま、時間だけが過ぎていき、大統領選挙を経て、何の成果もなく次期政権の発足を迎えるのか。その時の韓国で何が変わっており、何が改善されていることだろうか。

 嫌な予想はまた当たってしまうかもしれない。ただ、韓国で暮らす日本人としては、危機感が変な方向に向かっている隣国から、日本がとんだとばっちりを受けないことを願うばかりだ。


米朝非公式協議が幻に…米紙、正男氏事件影響か
読売新聞 2/26(日) 9:21配信

 【ワシントン=大木聖馬】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は24日、米国の元政府高官と北朝鮮の高官による非公式協議をニューヨークで3月に開く方向で計画したが、米政府が北朝鮮側にビザ(査証)を発給せず、協議が流れたと報じた。

 実現すれば、トランプ米政権発足後、初の米朝協議となり得たが、北朝鮮の関与が濃厚な金正男(キムジョンナム)氏の殺害事件や今月12日の北朝鮮による弾道ミサイル発射などが影響した可能性があるという。

 同紙によると、協議は3月1~2日にニューヨーク市内のホテルで行う方向で調整され、米側からはクリントン元政権時に米朝枠組み合意をまとめたロバート・ガルーチ元朝鮮半島核問題担当大使とブッシュ元政権時に国家安全保障会議(NSC)日本・朝鮮部長を務めたビクター・チャ氏が、北朝鮮側からは北朝鮮外務省米州局の崔善姫(チェソンヒ)氏が出席する予定だったという。


「途方に暮れている」=フォン容疑者のベトナムに住む父―金正男氏事件
時事通信 2/26(日) 8:31配信

 【ハノイ時事】北朝鮮の金正男氏暗殺の実行犯として逮捕されたベトナム国籍のドアン・ティ・フォン容疑者の父ドアン・バン・タインさんは25日夜、領事面会を経てベトナム政府が容疑者を自分の娘と確認したことについて「今は(事情が分からず)途方に暮れている」と心情を打ち明けた。

 時事通信社の取材に応じた。

 ベトナム北部ナムディン省に住むタインさんは、外務省から連絡を受けたと認め「(事件で)何があったのか聞いていない。知らされたのは、娘の健康は問題ないということだけだ」と述べるにとどまった。取り乱した様子はなく、落ち着いた口調で語った。

 フォン容疑者は5人きょうだいの末っ子。地元の高校を卒業後、ハノイの薬科系の専門学校に通い、その後も主にハノイで暮らした。家族が最後に容疑者と会ったのは、テト(旧正月)休暇で帰省した今年1月で、つい1カ月前のことだった。


金正男氏殺害 悲しき金兄弟 顔を合わせたことがない 相次ぐ襲撃、確執深く
産経新聞 2/26(日) 7:55配信

 【ソウル=桜井紀雄】世界を揺るがした北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件。母国で最高権力の座に就いた異母弟、金正恩(ジョンウン)朝鮮労働党委員長の生い立ちと比べると、正男氏の悲哀の人生が浮かび上がってくる。

 「私たちは一度も顔を合わせたことのない兄弟だが…。私と家族を助けて下さい」

 韓国情報機関によれば、正男氏が2012年4月に正恩氏に送ったとする手紙にはこうつづられていた。家臣が王に嘆願するように、命を狙う命令の取り消しを切々と訴えていた。

 正男氏が命を狙われたのは一度や二度ではない。正恩氏が金正日(ジョンイル)総書記の後継者に内定した直後の09年4月、正男氏の支持者が集まった平壌の別荘を秘密警察が襲撃。消息筋は「正恩氏の指示だった」とみる。

 中国で10年に交通事故を装った暗殺を計画した秘密警察の要員が後に韓国で逮捕された。中国当局は北朝鮮に「中国でそんなことはするな」と警告し、北京やマカオで暮らす正男氏の警護を強化したという。

 だが中国の“神通力”も効かない事態が起きる。中国と深い関係を持ち、正男氏を庇護(ひご)してきた叔父の張成沢(チャン・ソンテク)氏の13年末の処刑だ。正男氏は知人らに「人生は悲しい」と漏らした。

 今回の事件の舞台となったマレーシアで大使を務めていた張氏のおいの張勇哲(ヨンチョル)氏もこのとき本国に召還された。マレーシアはもはや安全な地ではない。それでも「記者以外なら誰とでも会う」と公言する正男氏が東南アジアや中国の行き来をやめることはなかった。

 正男氏を国外亡命政権の首班に擁立しようとする在英脱北者団体の幹部らとも14年から昨年6月に接触。幹部が韓国紙に語ったところでは、正男氏は「私が首班になっても3代世襲ではないか」と断ったというが、北朝鮮の公安機関は見逃さなかったようだ。駐英公使らの相次ぐ亡命で神経をとがらせていた。

 韓国情報機関は、正男氏暗殺命令が正恩氏の「永続的な命令」だったとし、工作機関が実行に移したと分析する。韓国の韓民求(ハン・ミング)国防相は国会議員にこう説明した。「脱北者らへの強い警告であり、金正恩体制に取って代わる存在を事前に排除したという意味がある」

                   ◇

 ■墓石にも刻まれぬ母の名 正恩氏、出自に負い目抱く 頼れるのは実妹だけ

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が2010年10月、公衆の前に初登場した「党創建65年閲兵式」を翌日に控えてのことだ。異母兄、金正男(ジョンナム)氏は「3代世襲に私は反対する」とメディアに公然と語った。権力世襲が決まった弟への当てつけ以外の何ものでもなかった。

 金正日(ジョンイル)総書記の長男として生まれた正男氏は当初、後継者になるのが確実視された。スイス留学中、正日氏が息子と離れるのが寂しく、電話越しに声を上げて泣いたと伝えられる。だが、正日氏が最も愛したという高英姫(コ・ヨンヒ)氏との間に正恩氏や娘の与正(ヨジョン)氏が生まれると愛情が移った。

 父の逆鱗(げきりん)にも触れる。1996年、資本主義式の会社を設立し、正日氏が忌み嫌う改革開放を公言した。

 2001年に成田空港で拘束されたのは、高氏側からのリークによるものとの見方がある。ウィーンで正男氏を狙った暗殺計画が04年に報じられた際には、高氏を支持する勢力が画策したとされた。後継者争いの激化を危惧した正日氏は「後継者問題を口にするな」と命じたという。

 正男氏は国を離れる道を選んだ。ただ、韓国の情報機関は、死の直前まで「かなりの資産があり、生活に困らなかった」とみる。父の遺産に加え、叔父の張成沢(チャン・ソンテク)氏が援助を惜しまなかったからだ。貿易や金融取引、カジノ経営のほか、父の生前は武器密輸にも携わったという。

 正恩氏は最高指導者の座を射止めたが、出自をめぐる問題がいつもつきまとった。母親の高氏が在日朝鮮人だったためで、日本から来たという事実は権威を損なうとされ秘匿された。12年に母を描いた映像が制作されたが、結局、封印された。韓国に亡命した元駐英公使は、高氏のものとされる墓石にも高氏の墓碑銘はなかったと証言している。

 出自に負い目を持つ正恩氏にとって、海外で暮らす金日成(イルソン)主席の直系の兄、正男氏は常に目障りな存在だったことは想像に難くない。

 正恩氏が唯一心を開いているとされるのが妹の与正氏だ。党宣伝扇動部副部長として兄に数々の助言を行い、兄夫妻の服装のコーディネートまで取り仕切るとされる。次兄の正哲(ジョンチョル)氏は政治から離れ、「未熟な自分を包容してくださる大きな愛に報いたい」と手紙に書くなど、弟に恭順する姿勢を見せている。正日氏が最も信頼した長女の雪松(ソルソン)氏も最近は遠ざけられていると伝えられる。

 異母弟の金平一(ピョンイル)氏を海外に放逐し、妹の金敬姫(ギョンヒ)氏だけを信頼した正日氏とも重なる。大きな違いは、正恩氏が兄の命まで奪った可能性が極めて高いことだ。(ソウル 桜井紀雄)


金正男氏殺害 高麗航空職員は仮の姿? 事務所にほとんど姿見せず
産経新聞 2/26(日) 7:55配信

 【クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で、マレーシア警察が重要参考人として出頭を求めている北朝鮮国営「高麗航空」のキム・ウクイル職員(37)が勤務する事務所は首都クアラルンプール市内にある。だが、高麗航空は平壌-クアラルンプール間の定期便を運航していない。キム職員は営業実態がほとんどない事務所では勤務せず、在マレーシア北朝鮮大使館を拠点に正男氏殺害など別任務に当たっていたとの疑いが強まっている。

 高麗航空の事務所は、市中心部のビジネス街にある25階建ての近代的な高層ビルの21階にある。現地の貸事務所会社が持つ部屋の1つを借りていた。

 貸事務所の関係者によると、高麗航空がビルに入居したのは数年前で、キム職員と女性2人が勤務していた。しかし、「キム氏の顔を見るのは1カ月に1回くらいで、ほとんど姿を見ることはなかった」という。

 高麗航空は2011年に平壌-クアラルンプール間の直行便の運航を始めた。だが、国連安全保障理事会の新制裁を受け、14年半ばにマレーシア政府に路線の運航申請を却下され、現在も運航は停止したままだ。

 昨年12月にも、米財務省から制裁対象に追加指定されている。国連制裁で輸入が禁止されたミサイル部品などを北朝鮮に持ち込む際に利用されたと報じられ、高麗航空が保有する16機も制裁対象に指定された。

 正男氏殺害の13日以降、キム職員は事務所に姿を見せなくなった。北朝鮮大使館に身を潜めている可能性がある。

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