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2017年2月24日 (金)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・14

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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リンク:金正男氏殺害容疑のインドネシア人の女、受け取った報酬わずか1万円 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮書記官の逮捕状請求も=聴取に応じないなら―マレーシア警察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:殺害された金正男氏 マカオでの生活を知人が語る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<顔にVX>正男氏確実に殺害狙う?オウム被害者治療の医師 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:捜索先マンションで殺害準備か=VXとの関連捜査―正男氏事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏殺害、容疑者の部屋から微量の化学物質 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏毒殺>化学物質の痕跡発見 容疑者の関係先捜索 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏毒殺>実行犯の女「ベビーオイルのような液体」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 北朝鮮大使館2等書記官の逮捕状請求も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<マレーシア>「正男氏に護衛2人」韓国料理店主が証言 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:シティ・アイシャ容疑者 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:空港内クリニックで実況見分 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:毒物「知らなかった」と主張=容疑者の女2人領事面会―金正男氏事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米、北朝鮮高官のビザ拒否=ミサイル、正男氏暗殺が一因か―報道 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米政府、北朝鮮の化学兵器は「現実の脅威」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>オウム中川死刑囚「あれはVX」発表前に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:命だけでなく金正男の存在を握り潰す北朝鮮 中国はやがて見捨てる - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア外相、北朝鮮大使を痛烈批判 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>VX検出に米国防総省「現実的な脅威」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:逮捕された容疑者 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「ベトナム人なら自国で裁く」=金正男氏事件の容疑者―公安相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮化学兵器は「脅威」=米国防総省 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米国防総省報道官、VX使用に関心 北朝鮮の化学兵器開発は「現実の脅威」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏が暗殺された…これが現実だ 骨抜きの「テロ準備罪」を喜ぶのは誰だ? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺 遺体からVX、毒殺断定 マレーシア警察 女実行犯1人も症状 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏遺体からVXガス検出 顔面で巧みに“ブレンド”!? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「犯行時にVX生成」説=顔面に2種類の物質塗る? ―金正男氏殺害 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア外相、北朝鮮大使に不快感 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏毒殺>女2人は中毒対策か 素手で実行、症状軽く - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:VX使用「驚き禁じ得ない」=国際社会と対応へ―韓国 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>猛毒VX、現場で2物質混合か 実行犯の女 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏事件「対話解決を」=VX使用認定に慎重―中国 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏 目の粘膜と顔から猛毒の「VX」検出 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:VXは素手で触れば絶対に死ぬ 金正男氏殺害「警察発表」への大疑問 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

金正男氏殺害容疑のインドネシア人の女、受け取った報酬わずか1万円
AFP=時事 2/26(日) 7:43配信

【AFP=時事】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏がマレーシアのクアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur international Airport)で殺害された事件で、インドネシアのアンドレアノ・アーウィン(Andreano Erwin)駐マレーシア副大使は、拘束中のインドネシア人シティ・アイシャ(Siti Aishah)容疑者(25)が25日、「いたずら番組」出演の報酬としてわずか400リンギット(約1万円)を受け取っていたとメディアに語った。

 報道によると、アーウィン副大使は今月13日に正男氏が猛毒の神経ガスにより殺害された後に間もなく逮捕されたアイシャ容疑者が「ベビーオイル」のような液体を使用していると信じていたと証言したことを明らかにしたという。

 クアラルンプール国際空港の防犯カメラが映した事件の映像では、2人の女が正男氏の顔に何かを押し付けている姿が見られる。正男氏はその後病院に搬送中、発作を起こして死亡した。

 マレーシア当局は24日、正男氏の暗殺が、化学兵器用に開発され、国連(UN)により大量破壊兵器に指定された猛毒の神経ガスを利用して行われていたことを明らかにした。

 マレーシアの首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)で、シティ容疑者に面会したアーウィン副大使によると、同容疑者は「何者かにこの行動をしてほしいと依頼された」と一般的な証言をするにとどまったという。

 アーウィン副大使は、シティ容疑者がどのような罪に問われるのかについて話すのは時期尚早だと述べ、また同容疑者はインドネシア大使館員に対し、同じく正男氏殺害容疑で勾留中のドアン・ティ・フオン(Doan Thi Huong)容疑者(28)のことを知らないと話したことを伝えた。

 マレーシア警察は、逮捕された女2人のうち1人が勾留中に気分が悪くなりおう吐し続けていると述べていたが、アーウィン副大使によるとシティ容疑者の健康状態は良好という。【翻訳編集】 AFPBB News


北朝鮮書記官の逮捕状請求も=聴取に応じないなら―マレーシア警察
時事通信 2/26(日) 7:05配信

 【クアラルンプールAFP=時事】北朝鮮の金正男氏暗殺で、マレーシア警察は、北朝鮮大使館内に隠れていると伝えられるヒョン・クァンソン2等書記官の逮捕状を請求する可能性もあると警告した。

 事件現場となったクアラルンプール国際空港がある西部セランゴール州のアブドゥル・サマー州警察本部長が25日、記者団に明らかにした。

 書記官は外交特権で守られている。しかし、本部長はマレーシアの法では「警察の捜査対象者なら誰であれ供述を求める権利が警察には与えられている」と主張。聴取に応じないなら「強制的に」出頭してもらうと述べ、逮捕状請求も諦めていないと強調した。

 また、身元確認のためのDNA提供に応じてくれる正男氏の近親者はまだ現れていないと本部長は明らかにした。ただ、事件の特殊性から「それなりの」時間が必要と認識しており、機械的に期限を切る考えはないという。


殺害された金正男氏 マカオでの生活を知人が語る
NEWS ポストセブン 2/26(日) 7:00配信

 マレーシアの空港で殺害された北朝鮮の金正男氏が生前、マカオ在住の知人に対して、「私は将来的に故国(北朝鮮)に帰って、何らかの政治的な役割を果たしたい」などと語り、政治的な野望を抱いていたことが分かった。

 正男氏は父の金正日総書記や、現在の最高指導者である異母弟の金正恩委員長には触れず、具体的な構想にも言及しなかったが、いつの日か、正恩氏に代わって、北朝鮮の最高指導者として「国民のために働きたかったのではないか」とこの知人は述懐しているという。香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」が報じた。

 この知人はマカオの韓国人コミュニティの一員で、正男氏とは数人の知人と定期的に食事をともにする関係だった。これらの知人の間では、正男氏は「ジョン」と呼ばれており、酒を飲むと、ときどき「弟(正恩氏)が私を殺そうとしている。いつ人生が終わるか分からない」と身の危険を感じていることを隠さなかったという。

 しかし、マカオは中国領であり、北朝鮮側がマカオで正男氏を狙うことはないと信じていたそうで、知人は「正男氏は中国に守られていると感じていたようだ。マカオは彼に安全と娯楽を提供していた」と同紙に語っている。

 また、正男氏はマカオの旧宗主国のポルトガルと、フランスのワインを愛し、サウナで汗を流すことが好きで、ときどき興が乗ると、カジノに行ってスロットマシンで遊んだりしたという。正男氏はカジノのデータベースで、「政治的に特別な人物」として登録されており、賭け金は50万パタカ(約720万円)までの制限は受けないようになっていたというが、正男氏はスロットマシンで遊ぶだけで、大きな額の賭けごとはしなかったようだ。

 この知人は2月14日の夜、正男氏を囲んで友人ら一緒に食事をする約束をしていたが、その確認のために、13日に正男氏の携帯電話に連絡したが、通じないため、他の友人に問い合わせたところ、「いま、テレビで正男氏が殺害された事件が流れている」と言われ、正男氏の漏らしていた暗殺の危険性が現実となり大きなショックを受けたという。

 正男氏はここ数年、欧州で不動産や古美術品、ワイン関連のビジネスに従事していたが、ほとんど単独で行動し、身辺警護にはほとんど無頓着だったため、この知人が見兼ねて「もっと安全に気を使った方が良いのではないか」と忠告していた矢先の暗殺だったという。


<顔にVX>正男氏確実に殺害狙う?オウム被害者治療の医師
毎日新聞 2/26(日) 6:45配信

 金正男(キム・ジョンナム)氏殺害事件で、1995年にオウム真理教に有機リン系神経剤VXで襲われた被害者の治療に携わった相川直樹・慶応大名誉教授(救急医学)が25日、毎日新聞の取材に応じた。相川氏は「顔面は目や唇などの粘膜からVXが吸収されやすい上、血流量が多いため、成分が全身に早く回りやすい。確実にVXを体内に浸透させる狙いがあったのではないか」と話し、正男氏を確実に殺害するため顔面を狙ってVXを塗りつけた可能性を指摘した。

 相川氏は、慶応大病院で救急部長だった当時、オウム信者から首筋に液体のVXを散布された「オウム真理教家族の会」の永岡弘行会長の治療を担当し、救命に成功した。

 気化するサリンと異なり、揮発性が低いVXは主に皮膚から吸収されるため、症状が出るまでに時間がかかる。正男氏は襲撃直後は自力で歩いて空港内の医務室に向かった。相川氏は症状の推移を「永岡さんの時と類似している」と述べた。

 永岡さんが搬送された際、症状から有機リン系の毒物が使われたことを早期に突き止め、症状を緩和する「アトロピン」という治療薬を大量に投与。8日ほどの昏睡(こんすい)の後、意識が戻ったという。相川氏は「中毒に詳しい医療機関なら措置が可能だが、空港の医務室などで適切な措置を期待するのは難しいのではないか」と話した。【渡辺諒】


捜索先マンションで殺害準備か=VXとの関連捜査―正男氏事件
時事通信 2/26(日) 5:27配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で、マレーシア警察は26日の記者会見で、23日に捜索したクアラルンプール市内のマンションの一室が北朝鮮国籍容疑者の関係先だったことを確認した。

 地元メディアが伝えた。

 警察によると、捜索した部屋は、既に出国し北朝鮮に帰国したとされる4人の北朝鮮国籍容疑者が借りていたとみられる。部屋から採取したサンプルの化学鑑定を進めるという。地元メディアによれば、部屋からは化学物質のほか手袋や靴が押収されたといい、正男氏の遺体から検出された猛毒の神経剤VXとの関連を調べているとみられる。

 事件現場のクアラルンプール国際空港では26日未明、警察の特殊班や消防局の危険物処理班などが出動し、VXが残留していないかどうかなどを1時間余り調査した。調査終了後に記者会見した警察幹部は「危険物は検知されなかった」として空港の安全を宣言した。

 幹部によると、実行犯として逮捕されたインドネシア人のシティ・アイシャ(25)、ベトナム人のドアン・ティ・フォン(28)の両容疑者や、正男氏と接触した空港、医療関係者らについて健康診断を実施した結果、異常は見つからなかった。

 幹部は、シティ容疑者が犯行後すぐに乗ったタクシーの中で嘔吐(おうと)したと明らかにしたが、逮捕後は両容疑者ともVXの影響による症状は見られないという。警察は2人が解毒剤を使った可能性についても調べる。


正男氏殺害、容疑者の部屋から微量の化学物質
読売新聞 2/26(日) 0:51配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎、田中洋一郎】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件に絡み、マレーシア警察は25日、クアラルンプールのマンションの一室を捜索したと明らかにした。

 同日付の地元紙ニュー・ストレーツ・タイムズは北朝鮮国籍の容疑者1人が借りていた一室で、微量の化学物質を押収したと報じた。遺体からは猛毒「VX」が検出されており、警察当局は分析を進め、事件との関連を調べているとみられる。

 警察幹部は25日、捜索について「事件と関係している」と記者団に述べた。ただ、部屋の借り主や、化学物質を押収したかどうかなどについては「捜査中。押収物については分析中」として明言を避けた。

 地元紙スターも24日、逮捕済みの容疑者1人の供述から、クアラルンプールのマンションで複数の化学物質や手袋などが押収されたと報道しており、同一マンションとみられる。


<金正男氏毒殺>化学物質の痕跡発見 容疑者の関係先捜索
毎日新聞 2/25(土) 23:03配信

 【クアラルンプール平野光芳、林哲平】金正男氏の殺害事件で、マレーシア警察がクアラルンプール市内の北朝鮮人容疑者の関係先マンションを捜索し、微量の化学物質の痕跡を発見していたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。化学物質を扱う機器や手袋なども同時に見つかったといい、警察は正男氏襲撃に使われた神経剤VXとの関連を慎重に調べている。

 地元英字紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」によると、化学物質の痕跡はVXの残留物の可能性があるため、政府の検査機関に送られて詳しく分析されている。警察は犯行グループがどのような経路でVXを入手したのかについて捜査を進めている。

 VXは「人類が作った化学物質の中で最も毒性の強い物質」とも呼ばれ、多国間条約「化学兵器禁止条約」でも厳しく使用を禁じる化学兵器に分類されている。


<金正男氏毒殺>実行犯の女「ベビーオイルのような液体」
毎日新聞 2/25(土) 21:08配信

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金正男氏殺害を巡る構図

 【クアラルンプール平野光芳、林哲平、岸達也】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、マレーシア政府は25日、実行犯として逮捕されたインドネシア人のシティ・アイシャ容疑者(25)とインドネシア外務省との面会を初めて許可した。一方、北朝鮮政府に対しては更なる対抗措置を取る構えを見せており、外交面での駆け引きも激しくなっている。

 インドネシア政府は16日の逮捕直後からシティ容疑者との面会を求めていたが、逮捕から10日経過した25日にようやく許可された。在マレーシア大使館の職員ら数人がシティ容疑者が勾留されているクアラルンプール郊外の警察署を訪れ、警察官立ち会いの下で約30分間面会した。

 マレーシア警察の発表によると、正男氏の死因は神経剤VXによる毒殺とみられる。実行犯とされる女2人が素手で正男氏の顔に塗りつけたというが、面会した大使館職員によるとシティ容疑者は「ベビーオイルのような液体だった」と説明した。さらに職員に「マレーシアでのテレビ番組撮影に参加しただけだと思っていた」と話し、「出演」の報酬として400リンギット(約1万円)を受け取っていたと述べたという。マレーシア警察のカリド長官は、実行犯2人が毒物の危険性を理解して危害を加える意図があったとの見方を示しているが、これとは反対の主張をした。

 一方、大使館員らはこの日、指紋などの生体情報を元に初めて拘束中の女の身元がシティ容疑者であることを正式に確認した。犯行は数秒で毒物を塗りつける素早い手口から「北朝鮮の工作員がインドネシア人になりすましてパスポートなどを取得したのでは」との見方も一時浮上していたが、なりすまし説は完全に否定された。

 インドネシア国内では「シティ容疑者が北朝鮮の工作員にだまされた」との同情的な見方が広まっている。ジョコ大統領も23日、「(シティ容疑者を)政府として援助していく。被害者なのかどうかをはっきりさせる必要がある」と述べている。

 ◇北朝鮮に追加措置も

 マレーシアが北朝鮮への反発を強めている。北朝鮮側がマレーシア警察の捜査に非協力的なだけでなく、マレーシア側を批判しているためだ。

 マレーシア政府には駐北朝鮮大使の召還に続き、北朝鮮国民に認めている査証(ビザ)なし渡航の中止など追加的な対抗措置を検討する動きが出ている。

 「妄想を抱き、マレーシアに対するウソや非難を続けている」。マレーシアのアニファ外相は24日、記者会見で康哲(カン・チョル)駐マレーシア北朝鮮大使を強く批判した。マレーシア警察は、指示役とみられる北朝鮮籍の4容疑者の出頭や、重要参考人のヒョン・グァンソン2等書記官(44)と北朝鮮国営の高麗航空のキム・ウクイル職員(37)らの捜査協力を再三要請しているが大使館側は拒否。マレーシア外務省は25日、在マレーシア北朝鮮大使館に重要参考人2人が聴取に協力するよう求める文書を渡した。

 一方、北朝鮮側は「遺体はキム・チョルという外交官だ」と訴え、マレーシアは「反北朝鮮の勢力と結託している」と具体的な根拠も示さず、繰り返し非難している。

 マレーシア国民の間には反北朝鮮感情が高まっている。23日にはクアラルンプールの北朝鮮大使館前で非政府組織(NGO)のメンバーら市民約40人がデモを実施。「キムを殺すな」「マレーシアを尊重せよ」などと書かれたプラカードを掲げて抗議した。

 マレーシア政府と北朝鮮は、2009年から相手国の国民にビザなしの滞在(上限30日)を認めている。だが、今回の事件では北朝鮮人の4容疑者が、この制度を事件工作に悪用していた可能性が高い。地元英字紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」は23日、この制度の見直しを求める国会議員や識者の声を紹介した。

 さらにマレーシア政府は康大使の国外退去処分など強い措置を検討しているとの情報もある。マレーシア側は今後、事件捜査や国民の感情なども見極めながら慎重に対処することになりそうだ。


金正男氏殺害 北朝鮮大使館2等書記官の逮捕状請求も
産経新聞 2/25(土) 20:45配信

 【クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、逮捕されたインドネシア人のシティ・アイシャ容疑者が「(正男氏に塗ったのは)毒物ではなく、ベビーオイルだと思っていた」と話していることが25日、分かった。

 アイシャ容疑者に同日面会したインドネシア大使館員が明らかにした。本人は「いたずら番組と思っていた」と述べているという。

 一方、マレーシアのザヒド副首相兼内相は24日、北朝鮮との外交関係が適切かどうかを検討し、その内容を報告するよう外務省に指示した。指示は「評価を基に(北朝鮮との)外交関係を内閣が決定できるよう」にするものだとしている。

 地元警察の幹部は25日、捜査対象の北朝鮮大使館2等書記官が捜査に協力しない場合、「逮捕状を請求する次のステップに入る」と報道陣に述べた。


<マレーシア>「正男氏に護衛2人」韓国料理店主が証言
毎日新聞 2/25(土) 20:20配信

 【クアラルンプール西脇真一、林哲平】金正男(キム・ジョンナム)氏暗殺事件で、2012年から15年にかけて正男氏が通っていたクアラルンプールの韓国料理店の店主(65)が毎日新聞のインタビューに応じた。正男氏がいつも2人のボディーガードをつけていたことや、「いっそのこと韓国へ行ったらどうか」と促したが笑って答えなかったことなどを明らかにした。

 店主は正男氏の印象を「親切でいい人だった」と語る。店の従業員に対する態度も紳士的だったという。焼き肉のカルビや冷麺、鍋物のキムチチゲなどを好んで食べ、いつも店周辺の高級ホテルに宿泊していたという。

 来店の際は店の外で必ず2人のボディーガードが警護していた。事件当時は正男氏1人だったが、店主は、正男氏と近いとされた張成沢(チャン・ソンテク)国防副委員長が13年に処刑されて以降、財政的に厳しくなったのではないか、との見方を示した。

 政治的な話はしたことがなかったが、あるとき「韓国に行ったらどうか」と尋ねると、笑って答えなかったという。

 15年に韓国で正男氏の来店の事実が報じられ、それ以降、姿を見せなくなったという。店主は殺害について「あってはならないことだ。マレーシアと北朝鮮の国交断絶というところまで行くかもしれない」と語った。


シティ・アイシャ容疑者
時事通信 2/25(土) 20:06配信

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金正男氏暗殺容疑で逮捕されたインドネシア人のシティ・アイシャ容疑者=19日、クアラルンプール

(AFP=時事)


空港内クリニックで実況見分
ホウドウキョク 2/25(土) 18:54配信

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(写真:ホウドウキョク)

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、襲撃後、正男氏が最初に向かった空港内のクリニックの実況見分が始まった。
空港内に現れた、私服の警察官たち。
日本時間25日午前11時すぎ、空港内のクリニックの実況見分が始まり、法医学者も参加し、正男氏が治療を受けた当時の状況をあらためて確認していた。
実況見分では、正男氏役の警察官が当時の状況を再現するなどしている。
一方、警察は、24日までに、クアラルンプール市内のマンションの一室を捜索し、化学薬品などを押収したが、地元メディアによると、この部屋は、北朝鮮籍の容疑者の1人が借りていたという。
消防には当初、「訓練」と伝えられるなど、捜索は秘密裏に行われ、警察は、VXの残留物などがないか、分析を進めている。


毒物「知らなかった」と主張=容疑者の女2人領事面会―金正男氏事件
時事通信 2/25(土) 17:20配信

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金正男氏暗殺容疑で逮捕されたインドネシア人のシティ・アイシャ容疑者=19日、クアラルンプール

 【クアラルンプール、ハノイ時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が毒殺された事件で、インドネシア大使館当局者は25日、実行犯としてマレーシア警察に逮捕された2人の女の1人で、インドネシア人のシティ・アイシャ容疑者(25)とクアラルンプール近郊の警察署で領事面会した。

 容疑者は「(毒物とは)知らなかった」と述べ、毒物の認識があったことを否定した。大使館当局者が記者団に語った。

 シティ容疑者をめぐっては、「いたずら番組」に参加したつもりだったとして、殺意を否認する供述をしていると伝えられていた。

 同当局者によると、シティ容疑者は領事面会で、マレーシアの番組だと思っていたと主張。2人の男から参加を頼まれ、400リンギット(約1万円)の報酬を受け取ったと話した。依頼者について「日本人かコリアンのようだった」と説明し、殺害に使用された液体に関しては「ベビーオイル」のように見えたと語ったという。

 シティ容疑者はベトナム人のドアン・ティ・フォン容疑者(28)と共に、素手で液体を正男氏の顔に塗り付けて毒殺した疑いが持たれている。遺体からは猛毒の神経剤VXが検出された。

 大使館当局者によると、シティ容疑者は健康そうで、VXの影響は見られなかったという。

 ベトナム大使館の当局者も25日、フォン容疑者と領事面会を行った。ベトナム政府が本人と確認したのは初めて。ベトナム外務省は声明を出し「健康状態は安定している。大使館員に対し、『だまされた、いたずら動画に出演すると思っていた』と訴えた」と容疑者の様子を公表した。


米、北朝鮮高官のビザ拒否=ミサイル、正男氏暗殺が一因か―報道
時事通信 2/25(土) 14:56配信

 【ニューヨーク、ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は24日、米国務省が北朝鮮外務省幹部への査証(ビザ)発給を認めず、ニューヨークで3月初めに計画されていた北朝鮮高官と元米当局者らの協議が流れたと報じた。

 複数の関係筋の話として、ソウル発で伝えた。

 同紙は、トランプ政権が北朝鮮外務省の崔善姫北米局長のビザ発給を認めなかった理由は不明とする一方で、北朝鮮の弾道ミサイル発射実験や、金正男氏暗殺事件が米側の態度を硬化させる一因となった可能性を指摘した。

 今回の協議が実現するかどうかは、トランプ政権の対北朝鮮外交を占うものとして注目されていた。トランプ大統領は、北朝鮮による今月12日の弾道ミサイル発射について「非常に憤りを覚える」と非難を強めている。


米政府、北朝鮮の化学兵器は「現実の脅威」
ホウドウキョク 2/25(土) 14:27配信

殺害に猛毒が使われたことに、アメリカ国防総省が「現実の脅威だ」と懸念を示した。
北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害に、猛毒のVXが使用されたとみられることを受けて、アメリカ国防総省のデービス報道部長は24日、北朝鮮の化学兵器は「現実の脅威だ」として、核やミサイルとあわせて、強い懸念を表明した。
猛毒のVXは、「人類が作った化学物質の中で、最も毒性の強い物質」ともいわれ、化学兵器禁止条約で、製造・保有・使用が禁止されている。
デービス氏は、VXの製造がそれほど難しくない点も指摘し、北朝鮮からの防衛のための訓練や装備を、今後も継続する考えを示した。


<金正男氏殺害>オウム中川死刑囚「あれはVX」発表前に
毎日新聞 2/25(土) 12:00配信

 ◇VX襲撃事件関与 獄中から米国の毒物学者に手紙出す

 【クアラルンプール岸達也】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)の殺害事件で、1990年代に猛毒のVXで殺人事件などを起こしたオウム真理教の元幹部、中川智正死刑囚(54)が、マレーシア警察によるVX検出の発表(24日)前に、正男氏がVXで襲撃された可能性に言及する手紙を獄中から米国の毒物学者に出していた。学者は「彼の経験が事件解明に役立つのではないか」としている。

 中川死刑囚は地下鉄サリン事件や教団による3件のVX襲撃事件に関わったとして死刑が確定し、東京拘置所に収監されている。日本の公安関係者などによると、VXで人を襲撃した事件はこれまでオウム教団が起こした事件以外には明確に確認されていない。

 中川死刑囚が手紙を送った相手は、毒物研究の世界的権威で中川死刑囚の特別面会人として面会を続けてきた米コロラド州立大のアンソニー・トゥー名誉教授(86)。手紙は22日に書かれ、添付メールで手紙を24日に受け取った。

 トゥー氏によると、中川死刑囚は手紙で正男氏が目の痛みを訴えたとする報道に注目し、「目にVXを付着させたのであれば、痛みは当然。症状が早く出て空港内で亡くなってもおかしくない」と指摘。教団の事件を踏まえ「発症までに1~2時間はかかっていた」と言及した。

 正男氏の口のまわりに泡のようなものが付着していたとの報道についても「VXは気道の分泌物を増加させますので、VXの症状と考えて矛盾はありません」と指摘。「VXは猛毒と言われますがサリンと比較すると気化しないので取り扱いは容易。私がVXを取り扱う際には長袖の普通の服に手袋をつけただけでした」と振り返っている。

 中川死刑囚は、誤ってVXを自分の手に付着させ、解毒剤の注射を受けたことを公判で明かすなど、毒性を身をもって知る一人だ。トゥー氏は取材に「突然の手紙で驚いた。マレーシア警察の正式発表前に、彼は症状からVXを予想していた」と話した。

 ◇オウム真理教のVX襲撃事件

 1994年12月~95年1月、警察のスパイと疑った男性会社員を殺害し、信者脱会を手助けしていた「オウム真理教家族の会」会長の永岡弘行さんら2人に重傷を負わせた計3件の殺人・殺人未遂事件。元医師の中川死刑囚は松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚の主治医で、VX事件では実行メンバーに中毒症状が出た際の治療役だった。


命だけでなく金正男の存在を握り潰す北朝鮮 中国はやがて見捨てる
産経新聞 2/25(土) 11:30配信

 金正男(キム・ジョンナム)氏暗殺事件で北朝鮮の強気の対応がエスカレート、「毒殺」報道は「南朝鮮(韓国)の脚本」となどと強弁し始めた。強硬姿勢の背景は“主犯”の工作員4人がすでに帰国済みで、北朝鮮による暗殺の犯罪立証を不可能とみて、犯行を韓国に押しつける魂胆のようだ。一方、北朝鮮には金正恩(ジョンウン)氏の異母兄、金正男を秘匿してきた歴史がある。今回、死亡したのは「外交旅券を持つわが国民」の「キム・チョル」と主張する。金正恩氏は「金正男」の生命だけでなく存在そのものを握り潰そうとしている。

 世界中が知っている金正男氏だが、彼は北朝鮮では“非公認”の人物だ。「労働新聞」はじめ北朝鮮公式メディアに名前が登場したことは一度もなく、公職についたこともない。

 特異な独裁国家、北朝鮮は徹底した秘密主義で金正日(ジョンイル)も長く「党中央」と名前を伏せた。金正恩氏も同様で正恩氏の名前が北朝鮮側から出たのは後継者に決まった2010年9月末だ。

 正男氏の存在が分かったのはいとこに当たる李韓永氏が1982年に韓国に亡命、金正日ファミリーの詳細を韓国当局に証言したからだ。李氏は正男氏の母、ソン・ヘリム氏の姉の息子だが、暗殺を恐れ顔を整形、名前も変え生活した後、90年代にカミングアウトし金一族の暴露本を書いたため北朝鮮工作員に殺害された。この工作員は逮捕され北朝鮮の犯行が断定されている。

■ロイヤルファミリーの情報漏らせば死刑

 北朝鮮で首領の息子は“王子”と呼ばれ実母ではなく乳母に育てられる。正男氏の乳母の役割を母の実姉が務めたので、正男氏は李韓永氏と兄弟のように育った。ただ正男氏の母は女優で人妻だった。金正日が略奪結婚し、正男氏が生まれた。この経緯を金日成(イルソン)が許さなかったため、正男氏の存在は5歳まで金日成にも秘密にされた。その後、金正日は正恩氏の母、高英姫に心を移し、正哲(ジョンチョル)、正恩氏が生まれた。幼少から正男氏は北朝鮮で、二重、三重に“隠された存在”として生きてきたのだった。

 韓国情報筋は「正男氏のことは北朝鮮では極秘中の極秘で知ろうとすること自体が反逆罪になった。もちろん事情を知っている使用人や幹部はいたが、北朝鮮でロイヤルファミリーの情報を漏らせば処刑される」と話す。

 「金正恩氏の異母兄、金正男氏」という人間は北朝鮮には存在していない。今回の事件は北朝鮮にとって、「キム・チョルと名乗る北朝鮮の外交旅券を所持した人物がマレーシアの空港で航空機搭乗前に突然、ショック状態に陥り、病院搬送中に死亡した」のであり、マレーシア側が「引き渡し要求や国際法を無視し、われわれとの何の合意も立ち会いもないまま」検視を行った-との立場だ。金正恩氏の遺体が遺族に返されようと、死因が毒殺と特定されようと、北朝鮮は「金正男」という存在を認めないだろう。

■捜査の行方は?北朝鮮に及ぼす影響は?

 実行犯にアジアの女性を仕立て、疑惑の北朝鮮国籍4人が北朝鮮に帰国したことで、事件への北朝鮮関与や暗殺指令の立証は今後、さらに困難が予想される。

 ただマレーシア警察が新たに北朝鮮大使館2等書記官と高麗航空職員の2人を事件に関与した疑いで公表したことで、疑惑は深まっている。北朝鮮が海外公館に外交官の肩書で工作員を配置していることはすでによく知られている。また国営の高麗航空は現在、マレーシアへの運行は行っておらず、職員の常駐は不自然でこの職員も事件に関与した工作員の可能性が高いからだ。2人と事件の関与が証明されれば背後に金正恩政権が関わった証拠になる。

 北朝鮮はすでに、免責特権を持つ外交官の地位を使って違法な武器取引などを行ってきたとして、国連安全保障理事会から在外公館の職員数縮小などの制裁も受けている。逃げ切りをたくらむ北朝鮮に対し、マレーシアと国際社会はこの暗殺事件の真相をどこまで証明できるのか、勝負はこれからだ。

 暗殺の動機特定も難しいが、韓国情報筋はこう述べた。「金正恩は2013年末、中国に通じていた叔父の張成沢を粛清した。その時点から、中国の保護下にある金正男の殺害は十分に予測できていた」

 中国の習近平国家主席は金正恩氏を信用していないといわれる。金正恩氏は改革開放を迫る中国を極度に嫌い警戒しており、「中国はわれわれをどう扱うのか調査しろ」と命じたこともあるとされる。

 その親中派2人を消した金正恩氏、これで自らの地位保全したと安堵(あんど)するのなら、あまりに未熟な独裁者だ。中国は沈黙しているが、2度もメンツを潰された中国は軽挙妄動の金正恩体制をいずれは見捨てるだろう。金正恩は巨象、中国の恐ろしさを甘くみているとおもわれる。

(産経新聞編集局編集委員 久保田るり子)


マレーシア外相、北朝鮮大使を痛烈批判
ホウドウキョク 2/25(土) 11:24配信

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシアのアマン外相は24日、記者会見で北朝鮮の大使を非難した。
アマン外相は「世界は捜査が客観的かつ公平で、透明性を持って行われていることを知っている。(北朝鮮)大使は、捜査の経緯について知らされているが、妄想を続けていて、わが政府に対するうそと非難をぶちまけている」と述べ、北朝鮮大使に対して強い不快感を示した。
また、アマン外相は25日、警察があらためて記者会見する見通しを示し、死因の特定など、新たな情報が明らかにされるのかどうかが注目されるが、具体的な会見時間などは現時点で設定されていない。
一方、北朝鮮は23日、ラジオの日本語放送で、マレーシア政府を直接非難していた。
「朝鮮の声放送」では、「最大の責任はマレーシア政府にある」、「核強国のイメージダウンを図るいかなる行為も絶対許さず、今回の事件の黒幕をとことん掘り下げるだろう」と放送された。
事件をめぐり、マレーシアと北朝鮮の関係は、悪化の一途をたどっている。


<金正男氏殺害>VX検出に米国防総省「現実的な脅威」
毎日新聞 2/25(土) 10:17配信

 【ワシントン会川晴之】米国防総省のデービス報道部長は24日、クアラルンプールで殺害された金正男(キム・ジョンナム)氏(45)の遺体から猛毒の神経剤VXが検出されたことに関連し、記者団に「核兵器、弾道ミサイルとともに、北朝鮮は長年にわたって化学兵器を開発、保有している」と指摘、「現実的な脅威」だと強調した。

 またデービス氏は、VXなどを「迫撃砲やミサイルの弾頭に装填(そうてん)できる」と語り、化学兵器として使用できるとの認識を示した。米軍は、北朝鮮の化学兵器による攻撃に備え、防護に万全を期しているという。

 さらに、北朝鮮が化学兵器禁止条約に未署名であることなど、多くの国際規範や(国連安全保障理事会)決議に違反していると批判した。


逮捕された容疑者
時事通信 2/25(土) 9:20配信

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金正男氏殺害事件で逮捕されたインドネシア人のシティ・アイシャ容疑者(写真左)とベトナム人のドアン・ティ・フォン容疑者(マレーシア警察提供)

(AFP=時事)


「ベトナム人なら自国で裁く」=金正男氏事件の容疑者―公安相
時事通信 2/25(土) 9:15配信

 【ハノイ時事】ベトナム旅券を持ち、北朝鮮の金正男氏殺害事件で実行犯としてマレーシア警察に逮捕されたドアン・ティ・フォン容疑者(28)について、ベトナムのトー・ラム公安相は「わが国の人民ならば、われわれの法で裁く必要がある」と語った。

 英BBC放送(電子版)が24日夜に伝えた。

 フォン容疑者がベトナム籍と確認された場合、マレーシア政府に身柄引き渡しを求める考えを示した発言だ。ただ、公安相は、容疑者との領事面会はまだ実現していないと認めた上で、「国籍と事件関与の有無を確かめるのが先決だ」と指摘した。


北朝鮮化学兵器は「脅威」=米国防総省
時事通信 2/25(土) 8:35配信

 【ワシントン時事】米国防総省のデービス報道部長は24日、マレーシアで殺害された金正男氏の遺体から猛毒の神経剤VXが検出されたことに関連し、記者会見で「北朝鮮が化学兵器を製造し貯蔵していることは認識しており、現実の脅威だ」と懸念を表明した。

 デービス部長は「北朝鮮はこれまで、数々の国際規範に違反してきた」と指摘。「北朝鮮が(VX使用で)再び違反したとしても、誰も驚かない」と述べた。


米国防総省報道官、VX使用に関心 北朝鮮の化学兵器開発は「現実の脅威」
産経新聞 2/25(土) 8:33配信

 【ワシントン=黒瀬悦成】北朝鮮の金正男氏が殺害された事件で猛毒の神経剤VXが使われたと断定されたことに関し、米国防総省のデービス報道部長は24日、「関心を抱いている」とした上で、「北朝鮮は長化学兵器を開発してきた歴史がある。現実の脅威だ」と述べ、懸念を示した。

 デービス氏は北朝鮮がVXを使ったことについては「北朝鮮はこれまで国際慣行や基準、決議を無視してきており、驚くに当たらない」と指摘。VXのような化学兵器は迫撃砲や野砲の砲弾、ミサイルの弾頭に装着できるとし、在韓米軍の将兵が「防護のための訓練と装備」を徹底させていると明らかにした。


金正男氏が暗殺された…これが現実だ 骨抜きの「テロ準備罪」を喜ぶのは誰だ?
産経新聞 2/25(土) 8:30配信

 金正男氏がマレーシアで猛毒の神経剤VXを使って暗殺された。事件は、異母弟の金正恩朝鮮労働党委員長の指令による「国家犯罪」が濃厚となった。日米首脳会談の最中には、弾道ミサイルを発射した。北朝鮮の暴走はエスカレートしている。これが隣国で起こっている「現実」だ。だのに日本は何をしているのか? 

 テロを目の当たりにしながら、共謀罪の要件を厳格にした「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案の審議は遅々として進まず、犯罪集団の認定基準など骨抜きにされる一方だ。

 これを喜ぶのは一体誰か?

 またPKOの日報をめぐって防衛大臣や防衛省職員がつるし上げられる。問われるべきは、PKO参加が我が国の安全保障と国際社会の一員として必要か否かだろう。些末な「言葉遊び」に耽って安全保障まで政争の具としてもてあそぶ国の未来は危うい。

 国連は2000年、テロと対峙するため、「国際組織犯罪防止条約」を採択した。各国に共謀罪を設けることを求めて批准の条件とし、すでに187カ国が締結している。だが、共謀罪を持たない日本は先進7カ国(G7)で唯一、締結に至っていない。国連加盟国で未締結国は日本を含め、イランやソマリア、南スーダンなど、11カ国にすぎない。

 安倍晋三首相が国会で、「条約を締結できなければ東京五輪を開催できないと言っても過言ではない」と明言した重要法案だ。法が整備されなければ、国際社会からテロの事前情報を受け取ることができず、受け取っても対処する法令がないという事態に至る。   ところが「共謀罪」を盛り込んだ法案は野党などの反対で、これまでに3回廃案となっている。

 民進党の蓮舫代表は1月26日の会見で、「法案名、タイトルを変えれば懸念が払拭されるというものではない。特にこの政権はお化粧する法案が大変多くなっている。やはり問われるべきものは中身だと思っている」と批判した上で、「(批准するために)新たに法を作り上げた国はわずか2カ国しかない。そもそもあった法律で対応している世界の加盟国、批准国の現状が明らかになっているので、果たして今のわれわれの刑法の体系で対応できるのかどうかも含めて、少し冷静にわれわれの党の中でも議論したいと思う」と注文した。さらに「テロに対応を取ることは否定はしない。ただ、テロという名前を借りて過剰なまでに国民を監視する、あるいは国民の自由な活動を制限することはあってはいけない」と釘をさした。

 さらに民進党は「罪のない人に嫌疑がかけられる可能性がある」「一般人も対象になりうる」など、左翼系マスコミと共に国民を誤解させ不安をあおる。

 もう一度書く。骨抜き法を喜ぶのは誰だ?

 与党もだらしがない。法案成立自体が目的化しており、野党と妥協を繰り返した法案ではテロに対峙できない。あくまで最善を貫くべきだ。国民から「3分の2の改憲勢力」を与えられているのだ。

 民進党は国会戦術として、金田勝年法相と稲田朋美防衛相の辞任、文部科学省の天下り問題を軸に据えている。「立法府の質問を制限する前代未聞の文書を配布した法相。日報を隠蔽した防衛相。天下り斡旋を隠してきた文部科学省…。隠蔽政権と断ぜざるをえない」とレッテル張りに終始する。

 政権追及の新たな材料として、学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地払い下げ問題も加わった。

 そんな中、南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の日報問題をめぐり、稲田防衛相は21日、民進党の後藤祐一衆院議員が防衛省の30代の女性職員に威圧的な言動をしたとして抗議した。後藤氏も同日、会見を開いて事実関係を認めた上で防衛省に謝罪したと説明したが、稲田氏辞任を要求している民進党にまたもブーメランが決まったのだった。

 後藤氏は16日夜、予算委員会の質疑にからみ、防衛省の官僚数人から説明を受けた。これに納得しない後藤氏は数時間にわたり、大声を上げたり、机をたたいて抗議した。女性官僚に対し「人事評価を下げてやる」「お前をクビにできる」などと、高圧的な態度に出たという。彼こそ議員の資質が問われていい。

 後藤氏は21日夜、「お詫び申し上げます」と題したメールマガジンを配信し、「今後、このようなことのないよう言動に気を付けるとともに、真実を明らかにするための国会質問は従来どおり鋭い質問を続けていく」と釈明したが、反省は薄いようだ。

 後藤氏は平成27年、酒に酔って議員宿舎に帰宅した際、タクシーの釣り銭をめぐり「受け取る法的根拠は何か」などと運転手を怒鳴るなどし、警察官が出動する騒ぎを起こしたことがあるが「またか」と言わざるを得ない。

 最近名前を聞かなくなった民進党の菅直人元首相は、自身のツイッターに「金正恩氏殺害など嫌なニュースが続く」と書き込み、後に削除する一幕で久々にニュースに登場した。この元首相の緊張感の無さにはあっけにとられる。

 同じアジアで暗殺が起きている。しかもVXは「化学兵器」だ。隣国・北朝鮮が生物化学兵器の分野を得意としているのは、世界の常識でもある。

 日本の国会議員はタガが緩んでいないか。

(WEB編集チーム 黒沢通)


正男氏暗殺 遺体からVX、毒殺断定 マレーシア警察 女実行犯1人も症状
産経新聞 2/25(土) 7:55配信

 【クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、マレーシア警察は24日、遺体から猛毒の神経剤VXが検出されたと発表した。カリド・アブバカル警察長官は記者団に「死因はVXだ」と述べ、毒殺だったと断定した。また、長官は実行犯として逮捕したベトナム人とインドネシア人の女のうち1人が、数回嘔吐(おうと)するなどVXによる症状が出ていることを明らかにした。

 これまでの調べで、女2人が正男氏の顔に手で液体を塗りつけた直後、手を洗ったことが確認されている。2人は犯行後に手の痛みと頭痛がしたと供述しているという。

 長官はVXの入手経路について「まだ分からない。解明を急いでいる」としたが、「少量で持ち込まれた場合、探知するのは難しい」と述べ、海外から持ち込まれた可能性に含みを残した。

 地元紙スターは24日、容疑者の1人の供述から浮かんだ30代のマレーシア人の男の関係先マンションで、警察が化学物質などを押収したと報じた。男の事件への関与などは不明。

 マレーシア政府の化学物質分析機関による暫定結果によると、VXは遺体の目の粘膜と顔から拭き取った試料から検出された。VXは日本のオウム真理教による殺人、殺人未遂事件で使われたことで知られ、化学兵器禁止条約(CWC)では製造・保有・使用が禁止されている。

 長官は、正男氏の親族が一両日中にマレーシア入りする予定だとした副長官の23日の発言について、「(記者に)誤って引用された」として否定した。

                   ◇

 ■北の生物・化学兵器、金日成時代から量産 シリアへの密輸疑惑も

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮は金日成(イルソン)時代の1980年代から金正男氏殺害事件に使われたという神経剤VXを含む生物・化学兵器を量産してきたとされる。

 「事件は、北朝鮮が生物・化学物質を兵器化する意思があり、実践できる能力を見せつけたものだ」。韓国軍関係者は、聯合ニュースの取材にこうした見方を示した。

 政府系シンクタンク、韓国国防研究院の資料などによると、北朝鮮は2500~5千トンの化学兵器を貯蔵していると推定され、保有量は米国とロシアに次ぐ世界3位とも指摘される。

 VXに代表される化学兵器に転用可能な25種の化学薬剤を保有しているとみられ、過去にオウム真理教がテロに用いたサリンも含まれるという。北朝鮮全土に16カ所の製造拠点があると推定されている。

 北朝鮮は生物兵器用としても致死性の高い炭疽(たんそ)菌や天然痘、ボツリヌス菌など13種の病原体を保有しているという。

 有事の際、ミサイルや砲弾、航空機で同時多発的に生物・化学兵器を散布することが可能だ。

 工作員や無人機がソウルなどの都市に散布し、甚大な人的被害が出ても今回の正男氏殺害のように即座の原因特定は困難だと予想される。

 2012年の金正恩政権発足以降、シリアに化学兵器を密輸した疑惑も持たれている。「北朝鮮はミサイルなどの兵器をシリアに輸出してきたが、最も強力なものが化学兵器だ」との米専門家の指摘もある。


金正男氏遺体からVXガス検出 顔面で巧みに“ブレンド”!?
スポニチアネックス 2/25(土) 7:02配信

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏殺害事件で、マレーシア警察は24日、遺体から猛毒の神経剤VXが検出されたとの暫定結果を発表した。液体を素手で正男氏の顔に塗りつけたとされる実行犯2人は死に至らず、正男氏も襲撃直後は自力歩行していたことから、2人が別々の物質を正男氏の顔面で混ぜ合わせたり、死に至るまでの時間を調整する“ブレンド”を施した可能性が指摘されている。

 マレーシア警察のカリド長官は記者団に「死因はVXだ」と述べ、毒殺が確実になった。発表によると、マレーシア政府の化学兵器分析センターが検査を実施。目の粘膜や顔から採取した試料からVXが検出された。

 VXは人の神経伝達機能に障害を与えて死に至らせる猛毒。オウム真理教による殺人、殺人未遂事件で使われたことで知られる。

 警察の調べでは、13日にクアラルンプール国際空港で正男氏を襲撃した女2人は、正男氏の顔に素手で液体を塗りつけたとされ、直後に手を洗ったことが確認された。共同電によると、2人は犯行後、手に痛みが残り頭痛がしたと供述しており、長官は24日、少なくとも1人がVXによる嘔吐(おうと)の症状を呈していたと明らかにした。

 警察によると、まず、正男氏の正面から近づいたインドネシア人の女が、次に背後からベトナム人の女が正男氏の顔に液体をなすりつけた。専門家は、2人が別々の物質を手にしていた可能性を指摘。個別では毒性が発揮されない物質を正男氏の顔の表面で混ぜ合わせることで、VXを完成させたとの見方だ。

 正男氏が少なくとも十数分は自力歩行していた点に注目する専門家も。元陸上自衛隊化学学校副校長の浜田昌彦氏は、純度の高いVXであれば5ミリグラムでも即死するとした一方、「意図的に濃度を下げれば、じわじわと症状が出るような使い方もできる」と解説。薄めれば濃度次第で死に至る時間を「数分から18時間」の幅で調節できるとの研究結果もある。

 空港内にいた北朝鮮国籍の男4人は、犯行から約50分後の航空機で逃亡。正男氏が即死した場合には空港が封鎖されるなど騒ぎになり逃亡が難しくなるため、専門家は“時間差”を計算した「プロによる考え抜かれた手口」と指摘。日本薬科大の船山信次教授は「VXは液体なので、クリームに混ぜることは容易。小瓶などに入れて持ち運ぶこともできる」と説明する。女2人が解毒剤を用いた上でVXを使ったとの見方もある。

 VXの製造・調達には高い技術や特殊な設備が必要。入念な計画に基づく北朝鮮の国家犯罪である疑いが一層強まった。

 ▼VX 1950年代に英国、米国で開発された化学兵器用の神経剤。無臭で無色、または琥珀(こはく)色の液体。液体や噴霧の形で使われるが、揮発性が低いのが特徴で、毒ガスとしての効果が持続し、液体で数週間以上、残存する。皮膚などから吸収され、呼吸困難や意識障害、瞳孔の縮小などを引き起こす。サリンやタブンなど同じ神経剤の中で最も殺傷能力が強いとされる。


「犯行時にVX生成」説=顔面に2種類の物質塗る? ―金正男氏殺害
時事通信 2/25(土) 5:19配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で、猛毒のVXを用いたとみられている容疑者の女2人の殺害方法に、疑問が深まっている。

 2人はVXを素手で扱ったとされ、自分たちへの影響も懸念されるためだ。米専門家は、2人が毒性の低い物質をそれぞれ正男氏の顔に塗り付けることで混合し、その場でVXを生成したとの仮説を立てている。

 マレーシア警察は22日の会見で、国外逃亡した北朝鮮国籍の4容疑者が犯行直前、女2人に液体を渡し、素手に付けさせていたと明らかにした。

 その後、インドネシア人のシティ・アイシャ容疑者(25)が先に、ベトナム人のドアン・ティ・フォン容疑者(28)が後に、正男氏の顔に毒物を塗り付けた。2人は襲撃後、すぐにトイレで手を洗っていたという。

 VXは皮膚から吸収され、実行犯の生存は困難なはずだ。にもかかわらず、なぜ2人は生存しているのか。米国の生物化学兵器専門家レイモンド・ジリンスカス氏は24日、欧米メディアに仮説を披露。女2人がVXを構成する毒性の低い異なる物質を手に付け、「正男氏の顔面で混合した」可能性があると指摘した。

 警察や現地紙によると、女のうち1人は数回嘔吐(おうと)していた。また、ドアン・ティ・フォン容疑者は犯行後、乗車中のタクシーで頭痛を感じ、ホテルに戻ると深い眠りに落ちたと供述したという。正男氏の顔を後に触ったドアン・ティ・フォン容疑者の手の上で、微量のVXが生成されていた可能性もある。


マレーシア外相、北朝鮮大使に不快感
ホウドウキョク 2/24(金) 23:12配信

マレーシア外相が、強い不快感を示した。
金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシアのアニファ・アマン外相は24日、「世界は捜査が客観的に透明性を持って行われていることをわかっている。(北朝鮮)大使は、捜査の経緯について知らされているが、妄想を続け、わが政府に対するうそをついている」と述べたほか、25日に警察があらためて記者会見すると明らかにした。
事件をめぐり、北朝鮮による「国家ぐるみ」の犯行との見方が広がる中、死因や、遺体が正男氏と科学的にも判明すれば、北朝鮮はさらに苦しい立場に追い込まれることになる。


<金正男氏毒殺>女2人は中毒対策か 素手で実行、症状軽く
毎日新聞 2/24(金) 21:22配信

 マレーシア警察によると、実行犯のインドネシア人、シティ・アイシャ容疑者(25)とベトナム人のドアン・ティ・フオン容疑者(28)は液体を素手で触って金正男(キム・ジョンナム)氏の顔面に塗っていた。直後に手を水で洗い流していたというが、猛毒のVXは水に溶けにくい特徴がある。マスクや手袋も着けずになぜ重い中毒症状にならなかったのか。

 韓国紙「東亜日報」は専門家の指摘として、2人がそれぞれ別の物質を正男氏に塗りつけた可能性を指摘する。二つの物質が化学反応を起こしてVXとなり、正男氏だけが死亡したとの見方だ。犯行後、2人が別の方向に移動したのも、二つの物質が混ざらないようにした可能性があるという。

 実行犯があらかじめ、中毒対策をしていた可能性を指摘する専門家もいる。アンソニー・トゥー米コロラド州立大名誉教授(毒性学)によると、VXの場合、事前もしくは事後に投与することで中毒症状を抑える解毒剤が複数存在する。1990年代に日本のオウム真理教がVXで市民を襲撃して死傷者を出したが、トゥー名誉教授によると、オウムの実行犯らも中毒症状を抑える薬品を使ったり携帯したりしていたという。

 一方、実行犯の女は警察に「テレビのいたずら番組の収録だと思っていた」と殺意を否定する供述をしている模様だが、もし事前に毒物対策をしていたなら、自分たちが扱う液体の毒性をよく理解していた可能性があり、供述の信頼性は大きく揺らいでくる。

 ただ、実行犯の2人が全く中毒症状を発症しなかったわけではない。マレーシア警察のカリド・アブバカル長官は24日、実行犯の女のうち一人が嘔吐(おうと)などの中毒症状を発していたと明らかにした。またシティ容疑者の家族によると、シティ容疑者は事件後の14日夜にビデオ電話をした際「体調が悪い」と訴えていた。指示役とされる北朝鮮籍の4容疑者は、事件現場で犯行を見届けるとすぐに飛行機に乗って海外に向かった。実行犯とみられる外国人の女2人に毒物を扱わせて、自分たちはリスクを極力避けて逃亡した可能性もある。【クアラルンプール岸達也、林哲平】

 ◇北朝鮮、化学兵器を大量保有

 「北朝鮮は化学兵器を大量に製造しており、保有量は米国、ロシアに続き世界3位だ」。聯合ニュースによると、政府系の韓国国防研究院(KIDA)関係者は化学兵器大国・北朝鮮の実態を証言する。

 KIDAなどによると、北朝鮮は1980年代から化学兵器の生産を開始し、現在はVXやサリンなどを計2500~5000トン保有している。

 化学兵器には神経に作用するもの、窒息作用のあるもの、びらん剤などがある。北朝鮮はマスタードなど「びらん剤」は6種、青酸など「血液剤」は3種、ホスゲンなど「窒息剤」2種、「嘔吐(おうと)・催涙剤」8種などの計25種類を保有しているとみられる。

 マレーシア警察が正男氏殺害に使用された毒物だと発表したVXは「神経剤」に区分され、北朝鮮はサリンを含めて6種類を保有していると推定されている。すでに化学兵器は非武装地帯(DMZ)に近い地下施設に貯蔵されているとの情報もある。ロイター通信によると、VXは北朝鮮が化学兵器の中で特に研究・製造に力を注いでいる物質だ。

 KIDAによると、北朝鮮は化学兵器だけでなく生物兵器用病原体も13種保有している。「炭疽(たんそ)菌は致死率が高く兵器化が最も有力視されている」といわれる。

 現在、多くの国が化学兵器の開発・生産、保有を禁止し、既存兵器の廃棄を管理する「化学兵器禁止条約」に加盟し廃棄を進めている。この条約に加盟していないのは、北朝鮮を含め4カ国だけだ。同条約の加盟国に対し査察などを行っている化学兵器禁止機関(OPCW)は、北朝鮮にも同条約に加盟するよう呼びかけたが、事実上無視されていると明らかにしている。【渋江千春、クアラルンプール西脇真一】


VX使用「驚き禁じ得ない」=国際社会と対応へ―韓国
時事通信 2/24(金) 19:54配信

 【ソウル時事】韓国外務省は24日、マレーシアで暗殺された金正男氏の遺体から猛毒の神経剤VXが検出されたことについて、「化学兵器が人命殺傷に使用されたことに驚きを禁じ得ない」とコメントを発表した。

 また、VXが化学兵器禁止条約で生産や使用などが禁止された神経剤であると指摘し、「今回の行為は露骨な違反で、国際社会と共に対応していく」と強調した。


<金正男氏殺害>猛毒VX、現場で2物質混合か 実行犯の女
毎日新聞 2/24(金) 19:40配信

 【クアラルンプール平野光芳、岸達也】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、マレーシア警察は24日、遺体の顔から取ったサンプルで猛毒の神経剤VXが検出されたと発表した。カリド・アブバカル警察長官は記者団に「死因はVXだ」と述べ、正男氏が毒殺されたことが確定的になった。実行犯の女2人の被害が軽かったことから、反応してVXになる毒性が低い2種類の薬剤を別々に運び、現場で混合させてVXを発生させた可能性を指摘する声も上がるが、実際に可能かは不明で謎は深まっている。

 これまでのマレーシア警察の発表などによると、事件は13日午前9時ごろに発生。インドネシア人のシティ・アイシャ容疑者(25)とベトナム人のドアン・ティ・フオン容疑者(28)が、クアラルンプール国際空港第2ターミナルの自動チェックインカウンターに並んでいた正男氏を前後から挟みうちするように襲い、数秒の間に素手に塗った液体を正男氏の顔にこすりつけた疑いが持たれている。

 女らは直後に近くのトイレで液体を洗い流し、タクシーなどで逃走。正男氏は当初は意識があり、空港内の診療所に歩いて行き診察を受けたが、その後、容体が悪化し、別の病院に搬送されたが同11時ごろ死亡した。これまでの司法解剖で、遺体に目立った外傷などは見つかっていなかった。

 ある捜査関係者は毎日新聞に対し「2種類の薬物を混合させた可能性がある」と話した。米紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は、毒性の低い二つの物質を正男氏の顔の上で混合させてVXを生成することが、仮定の話としてはあり得るとする米国の専門家の話を伝えた。

 VXは「人類が作った化学物質の中で最も毒性が強い物質」とも呼ばれるが、VXになる前の二つの物質は毒性が低く、運搬も容易という。

 一方、2容疑者への毒物の影響が軽いことから、事前に解毒剤を投与されて犯行に臨んだ可能性もある。

 事件では北朝鮮籍の男4人が実行犯に指示したとみられる。4人は直後に飛行機で逃亡。マレーシア警察によると既に平壌に到着したとみられ、北朝鮮側に外交ルートを通じて身柄の引き渡しを求めている。他に在マレーシア北朝鮮大使館の2等書記官と高麗航空の職員を重要参考人として行方を追っている。北朝鮮の国家ぐるみの犯罪と立証されれば、マレーシア国内で化学兵器を使用した形となり2国間関係に深刻な影響を与えるのは必至だ。


金正男氏事件「対話解決を」=VX使用認定に慎重―中国
時事通信 2/24(金) 18:42配信

 【北京時事】中国外務省の耿爽・副報道局長は24日の記者会見で、北朝鮮の金正男氏暗殺事件で猛毒の神経剤VXが使用されたことについて「マレーシア側の発表は初期段階にすぎず、結論は下されていない」と述べ、慎重な姿勢を見せた。

 その上で北朝鮮とマレーシアが事件をめぐり対立していることを念頭に「対話と交渉で問題を適切に解決してほしい」と中国の立場を訴えた。

 北朝鮮国営メディアが中国による北朝鮮産石炭の輸入停止を暗に非難する記事を配信したことに対しては「中国は国連安保理決議を全面的に履行しており、責任ある態度で輸入を停止した」と反論。「核問題における中国の立場は明確で一貫しており(北)朝鮮側もよく理解していると思う」と主張した。


金正男氏 目の粘膜と顔から猛毒の「VX」検出
ホウドウキョク 2/24(金) 18:30配信

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(画像:ホウドウキョク1)

マレーシア警察は、24日朝、声明文で、金正男氏の目の粘膜と顔から採取した検体を調べたところ、化学兵器にも使われる猛毒の神経剤「VX」が検出されたと、専門の化学兵器の分析機関から受け取った初期報告の内容として発表した。

「VX」は、オウム真理教による殺人事件でも使用され、皮膚から吸収されやすく、揮発性が低いなどの特性があることから、韓国政府関係者も、犯行に使われた可能性を指摘していた。

正男氏殺害に使用された毒物が特定されたことで、警察は今後、入手ルートの解明などから北朝鮮籍の容疑者らの関与を裏づけたい考えだ。

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(画像:ホウドウキョク2)

クアラルンプール市内のコンドミニアムから化学物質と多数の手袋、靴を押収
一方、地元メディアによると、現地警察は、クアラルンプール市内のコンドミニアムで、30代のマレーシア人の男を拘束し、男の話から、近くの別のコンドミニアムから化学物質と多数の手袋、靴を押収した。
男の存在は、これまで逮捕された容疑者の供述から浮上したとみられ、警察は、すでに逮捕された北朝鮮籍のリ・ジョンチョル容疑者との関係を調べている。

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ドアン・ティ・フオン容疑者

ヒョン・グァンソン2等書記官と高麗航空のキム・ウクイル職員が、4人の国外逃亡を見届ける
また、警察が関与を特定した北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官と高麗航空のキム・ウクイル職員が、現場の空港で、国外逃亡した4人の出国を見送ったとみられることもわかった。現地メディアは、ヒョン・グァンソン2等書記官について、事件の計画を指導し、大使に報告する役割で、高麗航空のキム・ウクイル職員は、逃走ルート策定担当だったと伝えている。
警察は、2人の事情聴取を要請しているが、大使館側は拒否していて、両国の緊張が高まっている。

さらに、実行犯として逮捕されたベトナム国籍の女、ドアン・ティ・フオン容疑者は、事件8カ月前の2016年6月、ベトナムで、アイドルを発掘するオーディション番組に出演していた。きらびやかなアイドルを目指していた彼女が、なぜ、正男氏殺害に加担してしまったのか。

【画像参照】

暗殺に使われた毒物が特定され、犯行グループの素性や役割が少しずつ浮かび上がる中、事件の真相は、依然として謎に包まれている。


VXは素手で触れば絶対に死ぬ 金正男氏殺害「警察発表」への大疑問
J-CASTニュース 2/24(金) 18:25配信

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VXなら「素手では絶対死ぬ」というが…(写真はフェイスブックと地元メディアより)

 北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏(45)の暗殺事件で、マレーシア警察は2017年2月24日、遺体から猛毒のVXが検出されたと発表した。VXは、日本でもオウム真理教が襲撃事件で使用したことで知られている。

 マレーシア警察は、実行犯は「素手」で犯行に及んだと説明しているが、仮にVXだとすると「素手なら絶対死ぬ」と専門家は指摘している。

■サリンよりもはるかに高い毒性、致死量は数ミリグラム、

 マレーシア警察の発表によると、金正男氏の遺体の目の粘膜と顔から採取された物質を分析したところ、VXガスが検出された。VXは、サリンと同じ有機リン系化合物で、皮膚に触れたり、吸い込んだりすると神経に作用して呼吸ができなくなり、数十分で死に至るという。致死量は数ミリグラム程度で、毒性はサリンよりもはるかに高いとされる。常温ではオイル状で無臭。揮発性が低く、持ち運びも容易だ。

 オウム真理教が1994年から95年にかけて3回にわたって起こした事件では、いずれもVXを注射器に入れ、被害者の後頭部付近にかける手口で襲撃。VX中毒で1人が死亡し、2人が負傷した。

 オウム真理教による2つのサリン事件(1994、95年)、和歌山ヒ素カレー事件(98年)といった多くの事件の鑑定に携わった九州大学の井上尚英名誉教授(神経中毒学)は、今回の事件も

  「注射器で運んだのではないか」

とみている。

 ただ、マレーシア警察が、犯行が「素手」と行われたと説明している点について、VXは皮膚に触れただけで吸収されるため、

  「素手なら絶対死にます」

と懐疑的だ。そのため、

  「実行犯は、おそらく、手袋していたのではないか」

と推測。具体的には、手袋の上からVXを染み込ませたスポンジを持って犯行に及んだのではないか、とみている。

一時、別の毒物「パラチオンメチル」との報道も
 実行犯は犯行直後にトイレに駆け込んだことが防犯カメラの映像から明らかになっている。マレーシア警察はこの点を根拠に

  「(実行犯は、自分が手にしていた物体が)毒物だということはよく理解していたはずだ。だから手を洗いに行かざるを得なかった」

と主張しているが、井上氏は、実行犯は手を洗っただけではなく、手袋やスポンジをトイレに流して証拠隠滅を図ったとみている。

 マレーシア警察の「素手で犯行」という不可解な発表の背景については、

  「警察は実行犯の供述をもとに発表したのだろうが、実行犯は『素手でやった』と供述するように北朝鮮から指示されたのでは」

と分析している。

 正男氏の遺体から検出された毒物をめぐっては、朝日新聞が2月24日朝刊(東京本社最終版)で

  「『パラチオンメチル』とみられる物質」

と伝えていたが、警察発表後に発行された夕刊(同)では

  「捜査当局は当初、成分構造からパラチオンメチルという物質の可能性があるとみていたが、最終的に同じリンを主成分とするVXだと判断した模様だ」

と軌道修正した。

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