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2017年2月23日 (木)

北朝鮮、金正恩の兄・金正男氏暗殺 金正恩の刺客による犯行説濃厚・13

中世の亡霊・暗黒残虐国家・北朝鮮の親玉=金正恩の異母兄にあたる金正男(ジョンナム)氏が13日、マレーシアで何者かに殺害された。複数の韓国メディアが14日報じた。

金正男氏はマレーシア・クアラルンプールの空港で北朝鮮の刺客とみられ女2人に何らかの方法で毒殺されたもよう。犯人の女2人は殺害後、タクシーで逃走したとしている。

金正男氏は、北朝鮮の前の親玉=金正日の長男だが、北朝鮮の改革開放を主張、また独裁権力の継承について金一派の世襲にも反対していたとされ、これらの点が金正恩の逆鱗に降れ、金正恩の指令で暗殺されたとの観測が濃厚である。
だとすれば、(すでに明白なことではあるが)金正恩一派の牛耳る北朝鮮という国家は、現世の地獄ともいうべき、中世以前の残虐で野蛮な暗黒国家であり、存在すること自体許されない犯罪国家というしかない。
そもそも21世紀の今日、このような中世以前の残虐な亡霊国家が現存すること自体、人類の恥だ。

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リンク:金正恩氏、“兄殺し”で権威失墜か 韓国軍は軍事境界線で「正男氏殺害」の放送開始 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏息子が「YouTube」で語った政権意欲 曾祖父の金日成氏らがヒーロー、2011年以降「姿消す」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:遺体から猛毒VX検出 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北朝鮮、化学兵器5000トン保有か 正男氏遺体から検出の猛毒VXも - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「北の犯罪」強まる…VX、化学兵器で毒性最強 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:VX入手経路追及=正男氏親族の訪問否定―マレーシア警察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア警察、空港施設で「放射性」物質捜索へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>「死因はVX」マレーシア警察長官が発表 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 VX検出とマレーシア警察 毒殺確定 顔などに付着か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の遺体から猛毒VXの成分検出-マレーシア警察が暫定報告 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害、VXガスを使用 マレーシア警察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏の遺体から猛毒VX検出 マレーシア警察が暫定分析を公表 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害、VXガスによるもの=マレーシア警察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:殺害された金正男氏の遺体からVX神経ガス検出 マレーシア警察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<金正男氏殺害>猛毒の神経剤VX検出 マレーシア警察発表 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏遺体からVX、猛毒神経剤を犯行に使用 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:猛毒VX、遺体から検出=金正男氏事件でマレーシア警察―北朝鮮関与の見方強まる - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏親族「一両日中に訪問」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:クアラルンプールの北朝鮮大使館前で抗議デモ マレーシア与党「主権を侵害」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:逮捕の女、1月にもマレーシアに…打ち合わせか - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男氏殺害 親族が一両日中にマレーシア入り 政府高官は外交断絶も示唆 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:朝鮮総連、金正男氏殺害事件に「沈黙」 内部での議論禁止、強制送還以降、関与禁じる - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺 総連、事件の議論禁止 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺 捜査阻む不逮捕特権 大使館員、出頭拒否の公算 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺 東南アジア、離反加速 マレーシア首相「無礼」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「北は国際的孤立を深めた」 スフィアン・ジュソー氏 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア、在北朝鮮大使館の閉鎖検討 観光・文化相「ならず者国家」と痛烈批判 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:正男氏暗殺、北朝鮮「韓国の陰謀」と強弁 荒唐無稽な主張を押し通すのはなぜ? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:化学兵器大国の北朝鮮 新種の毒使用か?マレーシアに強硬姿勢 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男暗殺 北朝鮮が発したであろう2つのメッセージ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:金正男との交流は公開すべきだったか? 「朝日」「東京」の大きな違い - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「ならず者国家」と非難=北朝鮮は予測不能―マレーシア観光相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:大使追放、断交も検討か=北朝鮮に反発―マレーシア - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:マレーシア、北大使の国外退去を検討…ロイター - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

金正恩氏、“兄殺し”で権威失墜か 韓国軍は軍事境界線で「正男氏殺害」の放送開始
夕刊フジ 2/24(金) 16:56配信

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏の殺害事件は、北朝鮮大使館の職員らの関与が判明し、国家犯罪の疑いが強まった。「独裁国家」の北朝鮮で正恩氏の指示なしに行うことは不可能で、正恩氏は「兄殺し」に手を染めたことになる。事実が北朝鮮国内に広まれば、「最高尊厳」とされる正恩氏の権威が揺らぐのは確実だ。

 「南朝鮮(韓国)当局が台本をあらかじめ作っていた」。朝鮮中央通信は23日、朝鮮法律家委員会の報道官談話を伝え、北朝鮮のイメージに泥を塗るための「陰謀策動だ」と関与を否定した。

 マレーシア警察は22日、在マレーシア北朝鮮大使館のヒョン・グァンソン2等書記官(44)と北朝鮮国営の高麗航空のキム・ウクイル職員(37)を重要参考人として出頭を求めた。

 事件について沈黙していた北朝鮮の国営メディアだが、国家犯罪の疑いが濃厚となり、反論に転じたとみられる。

 国家犯罪ともなれば、北朝鮮では最高指導者の了承がなければ不可能だ。大韓航空機爆破事件(1987年)も金正日(キム・ジョンイル)総書記の指示で行われたことが元工作員の証言で分かっている。日本人拉致事件についても金総書記の指令で実行された。

 正恩氏は2013年、叔母の夫で後見人とされた張成沢(チャン・ソンテク)氏を粛清した。義理の叔父に続き、兄の殺害まで指示していたとすれば、権威の失墜は避けられない。これまで北朝鮮住民の間では正男氏の存在がほとんど知られていないとされるが、皮肉にも今回の事件で存在が知られるかもしれない。

 聯合ニュースは21日、政府消息筋の話として、韓国軍が南北軍事境界線付近に設置した大型拡声器で「金正男氏殺害」を北朝鮮に向けて放送し始めたと伝えた。放送では、正恩氏の指示があったと思われるとの内容も含まれているという。

 東京基督教大の西岡力教授は「北朝鮮では儒教の伝統が強い。叔父を殺したのは公然と分かっているわけだが、『今度は兄も殺した』となると権威は落ちる。国際社会からも今後、『金正恩はテロリスト』と呼ばれるかもしれない。国内でもより一層、朝鮮労働党と首領への忠誠心がなくなり、国家システムが崩壊する可能性もある」と指摘した。


正男氏息子が「YouTube」で語った政権意欲 曾祖父の金日成氏らがヒーロー、2011年以降「姿消す」
夕刊フジ 2/24(金) 16:56配信

 金正男氏が殺害された事件をめぐり、息子の漢率(ハンソル)氏(21)への関心が高まっている。ハンソル氏は10代のころはSNSで意見を発信していたが、ある時期を境にネット上から姿を消した。

 ハンソル氏は1995年、平壌(ピョンヤン)生まれとされる。2011年の米メディアによるインタビューでは、2歳以降は毎年夏に北朝鮮を訪問する以外、マカオに住んでいると明かしていた。

 10代のころは茶髪にピアスなど奔放な風貌で知られたハンソル氏は、ネットでの発言にも積極的だった。中央日報によると、動画投稿サイトYouTube(ユーチューブ)に「kimhs616」というアカウントを持ち、07年には北朝鮮の国旗と国歌が流れる動画に英語で短文のコメントを10件残した。6月16日はハンソル氏の誕生日とみられる。

 08年には、北朝鮮の閉鎖性を批判した書き込みに対し、「私はわが人民が飢えていることを知っている。彼らを助けるために何かをしたい」と政治への意欲も語っていたという。

 ハンソル氏は11年3月には韓国のネットコミュニティーで「北朝鮮に行ってきたがほとんどすべての人が携帯電話を持っていた」と書き込んだ。

 同年にはボスニア・ヘルツェゴビナのインターナショナルスクールに入学。聯合ニュースによると、当時流行していた「マイスペース」で、自身のヒーローとして、レーニン、スターリン、カストロなどとともに、曾祖父の金日成(キム・イルソン)国家主席、祖父の金正日総書記の名を挙げた。

 発言がメディアで話題になるとアカウントを消去。11年末に祖父の正日氏が亡くなり、北朝鮮が正恩体制に移行すると、12年にフィンランドの公営テレビ局の取材に応じ、「(正恩氏が)どのように独裁者になったのか分からない」と述べ、叔父を「独裁者」と表現した。

 現在、ハンソル氏本人がSNSのアカウントを持っているかどうかは不明だが、正恩体制への思いを語る日は来るのか。


遺体から猛毒VX検出
ホウドウキョク 2/24(金) 16:40配信

犯行に使われた毒物を特定。
北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、マレーシア警察は24日、声明文で、正男氏の目の粘膜と顔から採取した検体を調べたところ、化学兵器にも使われる猛毒の神経剤「VX」が検出されたとの初期報告を発表した。
一方、地元メディアによると、現地警察は22日に、クアラルンプール市内のコンドミニアムで、30代のマレーシア人の男を拘束し、近くの別のコンドミニアムから化学物質と多数の手袋、靴を押収した。
男の存在は、これまで逮捕された容疑者の供述から浮上したとみられ、警察はすでに逮捕された北朝鮮籍のリ・ジョンチョル容疑者との関係を調べている。


北朝鮮、化学兵器5000トン保有か 正男氏遺体から検出の猛毒VXも
AFP=時事 2/24(金) 16:34配信

【AFP=時事】韓国の専門家らは24日、北朝鮮が化学兵器を最大で5000トン保有しており、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏の暗殺に使われた神経剤VXも含まれるとの見方を示した。

 マレーシア警察は同日、金正男氏の遺体の顔と目から採取したサンプルから、VXの成分が検出されたと発表している。VXは米国が大量破壊兵器に指定している。

 韓国国防省は2014年版の防衛白書で、北朝鮮が1980年代から化学兵器の製造を開始し、保有量は推定2500~5000トンに上ると記していた。白書の2012年版では、北朝鮮北東部の清津(Chongjin)と北西部の新義州(Sinuiju)など8か所に化学兵器の製造工場があると指摘している。

 韓国のシンクタンク「自主国防ネットワーク(KDN)」の防衛アナリスト、イ・イルウ(Lee Il-Woo)氏はAFPの取材に対し、「北朝鮮は安価に製造できるVXを大量に貯蔵していると思われる」と述べた。同氏によると、VXは農薬を製造する小規模な施設で作ることができる。

 一方、韓南大学(Hannam University)のキム・ジョンハ(Kim Jong-Ha)教授(軍事学)は、北朝鮮がVXやサリンなど計16種類の神経剤を保有していると指摘。このほか、窒息剤やびらん剤、血液剤などの化学兵器や、炭疽(たんそ)菌や腺ペストなど13種類の生物兵器も保有していると語った。【翻訳編集】 AFPBB News


「北の犯罪」強まる…VX、化学兵器で毒性最強
読売新聞 2/24(金) 15:51配信

 クアラルンプール国際空港で北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏の殺害に使われた毒物は、オウム真理教による殺人事件などでも使用された猛毒のVXだった。

 「化学兵器の中で毒性が最も強い」とも言われることから簡単には作れず、北朝鮮による国家的な犯罪であるとの見方が一層強まっている。

 VXはほかの神経ガスに比べて揮発性が低く、皮膚から吸収させることを目的に開発されている。製造には軍事施設のような設備や専門の技術も必要になる。

 今回の事件では手にVXの液体をかけて、正男氏の顔に塗るという手口とされ、沼沢聡・昭和大教授(毒物学)は「十分にトレーニングを積んだ人間の犯行だろう。国またはそれに準じるような組織が関与しているのではないか」と推測する。


VX入手経路追及=正男氏親族の訪問否定―マレーシア警察
時事通信 2/24(金) 15:41配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で、マレーシア警察は、正男氏の遺体から猛毒の神経剤VXが検出されたのを受け、VXの入手経路について捜査を進める方針だ。

 地元メディアによると、カリド警察長官は24日、記者団に、VXがどうやってマレーシア国内に持ち込まれたかは「まだ分からない」と指摘。「微量だった場合、検知するのは極めて困難だっただろう」と述べた。

 警察のこれまでの捜査で、実行犯とされる女2人は素手で正男氏の顔に液体を塗った後、すぐにトイレで手を洗っていたことが分かっている。カリド長官は22日の記者会見で、事件当日に出国し既に北朝鮮に帰国したとみられている北朝鮮国籍の4人の容疑者が女2人に毒物を渡したと推認していることを明らかにしていた。

 一方、長官は、正男氏の親族が遺体の身元確認のため近くマレーシアを訪問すると伝えた報道を否定した。

 地元メディアは23日、ノール・ラシド・イブラヒム警察副長官が、正男氏の親族が一両日中にマレーシア入りする見通しを語ったと一斉に報道。しかし、カリド長官は「(副長官の発言は)誤って引用された。親族が来る計画はなく、われわれは近親者が申し出るのをまだ待っているところだ」と釈明した。


マレーシア警察、空港施設で「放射性」物質捜索へ
ロイター 2/24(金) 15:05配信

[クアラルンプール 24日 ロイター] - マレーシア警察は24日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がクアラルンプール国際空港で、猛毒の神経剤VXガスを使って殺害されたことを受け、放射性物質の痕跡がないかどうか、同空港およびその他の施設をくまなく捜索すると発表した。

カリド・アブバカル警察長官は「容疑者の立ち入りが分かったすべての場所を捜索する。原子力当局から専門家を呼び寄せて現場に赴き、放射性(物質)が残存していないか徹底的に捜索する」と述べた。同警察が「放射性物質」に言及したのはこれが初めて。

VXガスは、国際連合が大量破壊兵器に指定している化学兵器。


<金正男氏殺害>「死因はVX」マレーシア警察長官が発表
毎日新聞 2/24(金) 12:53配信

 【クアラルンプール平野光芳、岸達也】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、マレーシア警察は24日、遺体の顔から取ったサンプルから猛毒の神経剤VXが検出されたと発表した。カリド・アブバカル警察長官は記者団に「死因はVXだ」と述べ、金氏が毒殺されたことが確定的になった。VXの製造には大がかりな施設・技術が必要であり、北朝鮮が事件に関与している疑いが一層濃厚になった。

【金正男氏殺害事件を写真で検証】

 これまでのマレーシア警察の発表などによると、事件は13日午前9時ごろに発生。インドネシア人のシティ・アイシャ容疑者(25)とベトナム人のドアン・ティ・フオン容疑者(28)が、クアラルンプール国際空港第2ターミナルの自動チェックインカウンターに並んでいた金氏を前後から挟みうちするように襲い、数秒の間に素手に塗った液体を金氏の顔にこすりつけた疑いが持たれている。

 女らは直後に近くのトイレで液体を洗い流し、タクシーなどで逃走。金氏は当初は意識があり、空港内のクリニックに自力で歩いて行き診察を受けたが、その後、容体が悪化し、別の病院に搬送中に死亡した。これまでの司法解剖で、遺体に目立った外傷などは見つかっていなかった。

 VXは「人類が作った化学物質の中で最も毒性の強い物質」とも呼ばれ、1993年に署名、97年に発効した多国間条約「化学兵器禁止条約」でも厳しく使用を禁じる化学兵器に分類されている。今回の事件が北朝鮮による国家ぐるみの犯罪だったと立証されれば、マレーシア国内で化学兵器を使用した形となりマレーシアと北朝鮮の2国間関係が極めて深刻な影響を受けるのは必至だ。

 事件では当時、空港内に北朝鮮籍の男4人が指示役としていたが、直後に飛行機で逃亡。マレーシア警察によると既に平壌に到着したとみられ、北朝鮮側に外交ルートを通じて身柄の引き渡しを求めている。他に在マレーシア北朝鮮大使館の2等書記官と高麗航空の職員を重要参考人として行方を追っている。

 【ことば】VX

 サリンより強力な毒性を持つ液体の有機リン系神経物質。揮発性は低いが、呼吸器や皮膚を通して吸収されると、呼吸困難、吐き気などの症状を引き起こす。オウム真理教による一連の事件で、教団が使用したことが確認されている。


金正男氏殺害 VX検出とマレーシア警察 毒殺確定 顔などに付着か
産経新聞 2/24(金) 11:55配信

 【クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、マレーシア警察は24日、遺体から猛毒の神経剤VXが検出されたと発表した。これにより、正男氏が毒殺されたことが、ほぼ確実になった。

 カリド・アブバカル警察長官の発表によれば、検査を行ったマレーシア政府の化学物質分析機関が暫定結果を提出。それによると、VXは遺体の目の粘膜と顔から検出された。

 警察はこれまでに、インドネシア人とベトナム国籍の女2人を実行犯として逮捕しており、女らが、毒物と認識しながら液体を手で正男氏に塗りつけたと発表していた。

 VXは1950年代に英国、米国で開発された化学兵器用の神経剤。皮膚から容易に吸収され、呼吸困難、意識障害、縮瞳(しゅくどう)などの症状を引き起こす。日本のオウム真理教が殺人、殺人未遂事件で使ったことで知られる。正男氏の殺害事件では、専門家から液状のVXをクリームに混ぜて使った可能性が指摘されていた。

 一方、在マレーシア北朝鮮大使館は22日、クアラルンプール市内の大使館前に集まった報道陣に声明を文書で配布し、「マレーシア政府は監視カメラの映像や、女性容疑者らが犠牲者の顔に手で毒を塗ったとの妄想に基づき捜査を行っているが、女性容疑者はどうして生きていられるのか」と疑問を呈し、「いたずらで顔に塗った液体は毒ではなく、死亡の原因はほかにあるということだ」と主張した。


金正男氏の遺体から猛毒VXの成分検出-マレーシア警察が暫定報告
Bloomberg 2/24(金) 11:28配信

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男氏が先週殺害された事件で、マレーシア警察は猛毒の神経剤「VX」が使われたとの暫定報告を明らかにした。

同警察が電子メールで24日発表した文書によると、遺体の顔と目からVXの成分が検出された。VXは化学兵器禁止条約の対象。正男氏は13日、クアラルンプールの空港で殺害された。

原題:Malaysia Says VX Nerve Agent Used in Murder of North Korea’s Kim(抜粋)


金正男氏殺害、VXガスを使用 マレーシア警察
CNN.co.jp 2/24(金) 11:26配信

(CNN) マレーシア警察は24日、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏が殺害された事件について、殺害に使われた化学物質は神経ガスのVXだったと発表した。

正男氏は13日、クアラルンプール国際空港でマカオ行きの便に搭乗しようとしていたところを何者かに襲われて死亡した。

マレーシア警察はこの事件に関連して北朝鮮国籍の容疑者4人の行方を追っており、23日には国際刑事警察機構(ICPO)に協力を要請したことを明らかにした。

記者会見したマレーシア警察トップはさらに、北朝鮮大使館の2等書記官からの事情聴取を正式に要請したことも明らかにした。

北朝鮮は事件への一切の関与を否定している。朝鮮中央通信は23日、司法委員会広報の話として、正男氏が死亡した責任はマレーシアにあると伝え、マレーシア警察を批判した。


金正男氏の遺体から猛毒VX検出 マレーシア警察が暫定分析を公表
AFP=時事 2/24(金) 10:22配信

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マカオで韓国メディアの取材に応じた後、手を振る北朝鮮の金正男氏(2017年2月14日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】(更新)北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏が殺害された事件で、マレーシア警察は24日、殺害に使われた毒物が神経剤VXだったとの暫定分析結果を明らかにした。猛毒のVXは国連(UN)によって大量破壊兵器に指定されている。

 遺体の顔と目から採取したサンプルからVXの成分が検出された。クアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur international Airport)の監視カメラの映像には、正男氏が13日、近づいてきた女性2人に顔に何かをすりつけられる様子が映っている。

 警察によれば、正男氏は襲撃された後に発作を起こし、病院に着く前に死亡した。検視の結果、心不全の可能性は否定され、捜査当局は正男氏の顔に塗られた毒物が原因との線に絞っていた。

 カリド・アブバカル(Khalid Abu Bakar)警察長官は、空港の現場でVXが使われた痕跡がないか徹底的に調査するとし、どのようにして国内に持ち込まれたかなども捜査していると明らかにした。

 安全保障の専門家はAFPの取材に、通関検査を受けない外交文書用の封袋に入れてVXをマレーシアに密輸するのは難しくなかったはずだと述べている。

 無味無臭のVXはごく少量で人間の中心神経系に致命的なダメージを与え、化学兵器に使用される。米疾病対策センター(CDC)はあらゆる神経ガスの中で「最も有毒」としている。【翻訳編集】 AFPBB News


金正男氏殺害、VXガスによるもの=マレーシア警察
ロイター 2/24(金) 10:22配信

[クアラルンプール 24日 ロイター] - マレーシア警察は24日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の殺害事件について、猛毒の神経剤であるVXガスが使われたとの暫定報告を発表した。VXガスは、国際連合が大量破壊兵器に指定している化学兵器。

マレーシア警察のカリド・アブバカル長官は、同国政府の化学兵器分析部門が提出した初期段階の報告書によると、金正男氏の目と顔から採取した物質からVX神経ガスが検出されたと発表した。他の証拠品については分析中だという。

警察は、VXガスが国内で製造されたものか、海外から持ち込まれたものかを調査中だとしている。

VXガスは無味無臭で、化学兵器禁止条約により「研究、医療又は製薬の目的」を除き所持が禁止されている。液体、クリーム状、エアロゾル(煙霧質)で製造でき、大量に吸収すると15分で死亡の危険がある。米陸軍エッジウッド化学生物学センターは、確認されている中で最も毒性の高い物質としている。

2015年には、シリアの未申告の軍事調査機関で、サリンとともに痕跡が発見された。

金正男氏は13日、クアラルンプール国際空港からマカオへの飛行機に搭乗しようとした際に女性2人に襲われ、毒物の入った液体を顔に塗り付けられて死亡。韓国と米国の当局は、北朝鮮工作員が関与したとの見方を示した。


殺害された金正男氏の遺体からVX神経ガス検出 マレーシア警察
BBC News 2/24(金) 10:16配信

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殺害された金正男氏の遺体からVX神経ガス検出 マレーシア警察

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が今月13日にマレーシアで死亡した事件で、マレーシア当局による検視で遺体から神経ガスが検出されていたことが分かった。

マレーシア警察は、クアラルンプールの国際空港で飛行機の搭乗を待っていた際に襲われた金正男氏の顔に塗られていたのは猛毒の「VXガス」だったと述べた。

警察によると、政府の検査機関が遺体の目と顔から採取したサンプルを分析していた。国連はVXガスを大量破壊兵器に分類している。

マレーシア警察は北朝鮮国籍の容疑者6人の行方を追っているが、北朝鮮政府が殺害に関与したとは明言していない。北朝鮮国籍の男性容疑者がクアラルンプール近郊で先週逮捕されている。

容疑者6人には、北朝鮮大使館の2等書記官と国営高麗空港の職員の2人が含まれる。ほか4人はすでにマレーシアを出国したとみられている。

マレーシア警察はさらに、金正男氏の顔に毒物を塗ったとして女性容疑者2人を拘束。警察は、殺害が「計画されたもの」で、容疑者らは十分な訓練を受けていたと述べた。

一時は父親の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の後継者と目されていた金正男氏は、「キム・チョル」の名義の旅券を使い、主に海外で生活していた。

北朝鮮の国営朝鮮中央通信は23日、「朝鮮法律家委員会」の報道官談話として、遺体の司法解剖は「主権の侵害」だとマレーシア政府を非難した。しかし、遺体が金正男かどうかについては触れなかった。

談話はさらに、遺体の返還を政治問題化しようとしていると主張し、マレーシア当局が身元確認のため親族のDNAサンプルの提供を求めていることについて、「ばかげている」と述べた。

VXガスとは? 

・透明の琥珀色をした油のような液体。味やにおいはない。

・化学兵器の中でも最も猛毒で、皮膚に一滴落ちるだけで死亡する可能性がある。数分で死に至ることもある。

・皮膚などから浸透し、神経伝達を阻害して死に至らせる。

・スプレーや蒸気で拡散したり、水や食べ物、農産物を汚染することで攻撃に使われる可能性がある。

・吸い込んだり、口から摂取することで体に吸収されるほか、皮膚や目から入り込む。

・蒸気が衣服に付いてから約30分間残るため周囲の人にも影響を及ぼす。

・軽度の接触の場合、鼻水、目の痛み、不明瞭な視界、よだれや過度の発汗、胸の圧迫感、激しい息、尿意、意識障害、眠気、脱力、吐き気、嘔吐の症状が出る。

・正式な化学名は、S-2ジイソプロピルアミノエチル・メチルホスホノチオラートで、1993年に署名された化学兵器禁止条約で使用が禁止されている。

(英語記事 Kim Jong-nam killing: VX nerve agent 'found on his face')


<金正男氏殺害>猛毒の神経剤VX検出 マレーシア警察発表
毎日新聞 2/24(金) 10:12配信

 【クアラルンプール平野光芳、岸達也】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が殺害された事件で、マレーシア警察は24日、遺体の顔から取ったサンプルから猛毒の神経剤VXが検出されたと発表した。金氏が毒殺されたことが確定的になった。また、VXの製造には大がかりな施設・技術が必要であり、北朝鮮が事件に関与している疑いが一層濃厚になった。

 これまでのマレーシア警察の発表などによると、事件は13日午前9時ごろに発生。インドネシア人のシティ・アイシャ容疑者(25)とベトナム人のドアン・ティ・フオン容疑者(28)が、クアラルンプール国際空港第2ターミナルの自動チェックインカウンターに並んでいた金氏を前後から挟みうちするように襲い、数秒の間に素手に塗った液体を金氏の顔にこすりつけた疑いが持たれている。

 女らは直後に近くのトイレで液体を洗い流し、タクシーなどで逃走。金氏は当初は意識があり、空港内のクリニックに自力で歩いて行き診察を受けたが、その後、容体が悪化し、別の病院に搬送中に死亡した。これまでの司法解剖で、遺体に目立った外傷などは見つかっていなかった。

 VXは「人類が作った化学物質の中で最も毒性の強い物質」とも呼ばれ、1993年に署名、97年に発効した多国間条約「化学兵器禁止条約」でも厳しく使用を禁じる化学兵器に分類されている。今回の事件が北朝鮮による国家ぐるみの犯罪だったと立証されれば、マレーシア国内で化学兵器を使用した形となりマレーシアと北朝鮮の2国間関係が極めて深刻な影響を受けるのは必至だ。

 事件では当時、空港内に北朝鮮籍の男4人が指示役としていたが、直後に飛行機で逃亡。マレーシア警察によると既に平壌に到着したとみられ、北朝鮮側に外交ルートを通じて身柄の引き渡しを求めている。他に在マレーシア北朝鮮大使館の2等書記官と高麗航空の職員を重要参考人として行方を追っている。

 【ことば】VX

 サリンより強力な毒性を持つ液体の有機リン系神経物質。揮発性は低いが、呼吸器や皮膚を通して吸収されると、呼吸困難、吐き気などの症状を引き起こす。オウム真理教による一連の事件で、教団が使用したことが確認されている。


正男氏遺体からVX、猛毒神経剤を犯行に使用
読売新聞 2/24(金) 10:11配信

 【クアラルンプール=田尾茂樹、児玉浩太郎】北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏(45)殺害事件で、マレーシア警察は24日、猛毒の神経剤である「VX」が犯行に使用されていたとする暫定分析結果を発表した。

 化学兵器に使われる毒物が検出されたことで、北朝鮮の関与が極めて濃厚となった。

 警察は今月15日に遺体の司法解剖を実施。発表によると、綿棒で顔の表面や目の粘膜から採取した物質を政府の検査機関で分析したところ、VXを検出したという。VXは大人の致死量が約4ミリ・グラムとされる猛毒。

 殺害現場となったクアラルンプール国際空港第2ターミナル出発ロビーの監視カメラの映像によると、犯行は、実行犯として逮捕された女2人によって一瞬のうちに行われていた。自動発券機の近くに立っていた正男氏の背後からベトナム人のドアン・ティ・フオン容疑者(28)が肩越しに両手を顔に伸ばし、インドネシア人のシティ・アイシャー容疑者(25)が正面から正男氏に近づいたとみられている。正男氏はその後、空港内のクリニックに歩いて向かい、病院に搬送される途中、死亡した。VXは、皮膚に塗られて数分から数十分で死に至る。


猛毒VX、遺体から検出=金正男氏事件でマレーシア警察―北朝鮮関与の見方強まる
時事通信 2/24(金) 9:52配信

 【クアラルンプール時事】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で、マレーシア警察は24日、死因に関する暫定分析結果を発表し、遺体から猛毒の神経剤VXが検出されたと明らかにした。

 正男氏の顔や目から採取したサンプルを調べた結果、分かったという。警察はこれ以上の詳細を公表していない。化学兵器に分類されるVXの使用が確認されたことで、大掛かりな組織的犯行だった可能性が濃厚となった。化学兵器を保有しているとされる北朝鮮の関与を疑う見方が一層強まるのは確実だ。

 事件は13日、クアラルンプール国際空港で発生。これまでの警察の調べでは、マカオに向かうところだった正男氏の前と後から、女2人が同氏の顔に液体を塗って逃走。正男氏は体調不良を訴えて、空港から病院に搬送される途中に死亡した。

 警察は、実行犯とされるインドネシア人のシティ・アイシャ(25)、ベトナム人のドアン・ティ・フォン(28)の両容疑者のほか、北朝鮮国籍のリ・ジョンチョル容疑者(46)ら計4人を逮捕。毒物を使った犯行の可能性が高いとみて、死因特定のための分析作業が進められていた。

 VXは化学兵器禁止条約で開発や生産、使用などが禁止されており、日本では無差別殺傷テロ事件を起こしたオウム真理教が使用した。神経剤の中でも最も毒性が高いとされる。


金正男氏親族「一両日中に訪問」
ホウドウキョク 2/24(金) 9:30配信

北朝鮮の金正男(キム・ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、マレーシア警察の幹部は、遺体の身元確認のために、親族が一両日中にマレーシア入りするとの見通しを示した。
マレーシア警察の副長官は、正男氏の遺体引き渡しや、身元確認に必要なDNAサンプル提供のため、「親族が一両日中にマレーシアを訪れるだろう」と述べた。
さらに、訪問する親族について、「子どもか、マレーシアから遠くない場所に住む親族」と述べ、息子のハンソル氏が訪問する可能性も示唆した。
こうした中、23日、マレーシアの国政与党メンバーらおよそ30人が、「マレーシアの対応を尊重すべきだ」との抗議文を持って、北朝鮮大使館を訪れた。
ロイター通信によると、マレーシア政府の高官は、北朝鮮大使を国外退去処分にするか、大使館を閉鎖することを検討していると述べたほか、ビザなし渡航や、貿易の停止もあり得るとしている。


クアラルンプールの北朝鮮大使館前で抗議デモ マレーシア与党「主権を侵害」
産経新聞 2/24(金) 9:11配信

 【クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、23日、クアラルンプール市内の北朝鮮大使館前で、北朝鮮に対する抗議デモが行われた。

 デモを行ったのは、マレーシアの与党連合「国民戦線」の青年組織関係者約30人で、北朝鮮大使館に抗議文を提出した。メディア向けの声明では、北朝鮮がこれまでマレーシア警察の捜査を批判してきたことについて、「主権と法の適用への明らかな侵害があった」と指摘し、両国のビザなし渡航合意の撤回と北朝鮮との外交関係の再検討をマレーシア政府に促した。

 北朝鮮大使館は22日の声明で、マレーシア警察の事件捜査を「(被害者が正男氏であるという)韓国の主張に味方している」などと非難し、逮捕されたインドネシア人とベトナム国籍の女2人、北朝鮮国籍の男1人の計3人の即時釈放を求めている。北朝鮮の朝鮮法律家委員会も22日付で、韓国当局が筋書きを描いた「陰謀」だと韓国とマレーシアを批判した。


逮捕の女、1月にもマレーシアに…打ち合わせか
読売新聞 2/24(金) 8:27配信

 【ハノイ=吉田健一】クアラルンプール国際空港で2月13日に起きた北朝鮮の金正男(キムジョンナム)氏殺害事件で、実行犯の一人として逮捕されたベトナム国籍のドアン・ティ・フオン容疑者(28)が、1月初めにもマレーシアに渡航していたことが23日、北朝鮮消息筋など複数の関係者への取材でわかった。

 事件前の最後のマレーシア渡航で、北朝鮮国籍の容疑者らと打ち合わせをするための渡航だった可能性がある。

 フオン容疑者は1月3日午後、ハノイ発クアラルンプール行きのベトナム航空機に搭乗。2泊して5日夜に同航空機でハノイに戻った。2月4日に再びマレーシアに入国。13日に犯行に及んだとされる。

 フオン容疑者が住んでいたハノイのアパート所有者によると、フオン容疑者はハノイの外国人客が多いバーで店員として勤務。自費で渡航する経済的余裕はなかったとみられる。


金正男氏殺害 親族が一両日中にマレーシア入り 政府高官は外交断絶も示唆
産経新聞 2/24(金) 8:05配信

 【クアラルンプール=岩田智雄、ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、複数の地元メディアによると、同国の警察副長官は23日、正男氏の親族が身元確認のため一両日中にマレーシア入りする予定だと明らかにした。

 またマレーシア政府高官は同日、ロイター通信に姜哲(カン・チョル)駐マレーシア北朝鮮大使を国外退去処分にするか、在北朝鮮マレーシア大使館を閉鎖することを検討していると述べた。マレーシアはすでに駐北朝鮮大使を帰国させている。

 マレーシアのカリド・アブバカル警察長官は同日、記者団に対し、マレーシアが北朝鮮に求めている北朝鮮国籍の4容疑者の引き渡しのため、国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)に警告を発してもらうよう要請したと述べた。

 一方、北朝鮮の朝鮮法律家委員会は22日付で、韓国当局が筋書きを描いた「陰謀」だと韓国とマレーシアを批判し、関与を否定する報道官談話を発表した。朝鮮中央通信が23日報じた。北朝鮮メディアが事件を伝えたのは初めて。

 死亡した人物については、外交旅券を持つ「共和国(北朝鮮)公民」とだけ言及し、正男氏の名前には触れなかった。合意なしに遺体解剖したマレーシア当局を「主権への露骨な侵害だ」と非難した。

 韓国当局による謀略は北朝鮮のイメージに泥を塗り、朴槿恵(パク・クネ)大統領を延命させる目的があるとも主張した。


朝鮮総連、金正男氏殺害事件に「沈黙」 内部での議論禁止、強制送還以降、関与禁じる
産経新聞 2/24(金) 8:03配信

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏の殺害事件に関する議論を内部で禁止していたことが23日、分かった。政府関係者と朝鮮総連関係者が明らかにした。北朝鮮から朝鮮総連に正男氏の殺害に関する公式見解は伝達されておらず、朝鮮総連も静観していた。

 関係者によると、14日の殺害報道後、朝鮮総連幹部や傘下の商工人らが私的会合を開いたが、朝鮮総連内部の公式会議や報告会で殺害は議題になっていない。

 正男氏は複数回、都内などで観光。2001年5月にはシンガポールから成田空港に到着し、偽造旅券で入国しようとして東京入国管理局に身柄を拘束され、強制送還された。正男氏は金正日(キムジョンイル)総書記の長男で後継候補として名前が挙がっていたが、強制送還で正日氏の怒りを買い、レースから脱落したとみられていた。

 北朝鮮当局は正男氏訪日の際、朝鮮総連関係者が接触して案内役などを務めていたことを問題視し、朝鮮総連幹部に「正男氏に関わることを禁ずる」と指示していたことも判明した。

 ただ、北朝鮮の朝鮮中央通信が23日、北朝鮮の朝鮮法律家委員会がマレーシア当局による遺体解剖を「主権の露骨な侵害」と非難した談話を報じたことから、朝鮮総連関係者は「今後、朝鮮総連幹部らが、同様の内容を申し合わせる可能性が高い」と分析している。

 朝鮮総連は産経新聞の取材に対し、「取材は受けない」としている。


正男氏暗殺 総連、事件の議論禁止
産経新聞 2/24(金) 7:55配信

 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が、金正男氏の殺害事件に関する議論を内部で禁止していたことが23日、分かった。政府関係者と朝鮮総連関係者が明らかにした。

 北朝鮮から朝鮮総連に正男氏の殺害に関する公式見解は伝達されておらず、朝鮮総連も静観していた。

 関係者によると、14日の殺害報道後、朝鮮総連幹部や傘下の商工人らが私的会合を開いたが、朝鮮総連内部の公式会議や報告会で殺害は議題になっていない。

 正男氏は複数回、都内などで観光。2001年5月にはシンガポールから成田空港に到着し、偽造旅券で入国しようとして東京入国管理局に身柄を拘束され、強制送還された。正男氏は金正日総書記の長男で後継候補として名前が挙がっていたが、強制送還で正日氏の怒りを買い、レースから脱落したとみられていた。

 北朝鮮当局は正男氏訪日の際、朝鮮総連関係者が接触して案内役などを務めていたことを問題視し、朝鮮総連幹部に対して「正男氏に関わることを禁ずる」と指示していたことも判明した。

 ただ、北朝鮮の朝鮮中央通信が23日、北朝鮮の朝鮮法律家委員会がマレーシア当局による遺体解剖を「主権の露骨な侵害」と非難した談話を報じたことから、朝鮮総連関係者は「今後、朝鮮総連幹部らが、同様の内容を申し合わせる可能性が高い」と分析している。

 朝鮮総連は産経新聞の取材に対し、「取材は受けない」としている。


正男氏暗殺 捜査阻む不逮捕特権 大使館員、出頭拒否の公算
産経新聞 2/24(金) 7:55配信

 【クアラルンプール=岩田智雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏が殺害された事件で、マレーシア警察は北朝鮮大使館の2等書記官と北朝鮮国営「高麗航空」職員の男2人を重要参考人として出頭を求めている。応じなければ強制捜査も辞さない構えだが、外交官の不逮捕特権が障害となるため捜査は容易ではなさそうだ。

 出頭を求められているのは、ヒョン・グァンソン2等書記官と高麗航空のキム・ウクイル職員で北朝鮮大使館にいるとみられる。

 外交関係に関するウィーン条約は、外交官の不逮捕特権や大使館の不可侵権を認めている。22日に記者会見した、マレーシアの警察長官は、2人が事情聴取のための出頭要請に応じなければ、強制的に来させると述べたが、北朝鮮がこれを拒否するのは明白だ。

 長官は23日、記者団に2等書記官については外交官なので逮捕状は発行されないものの、航空会社職員は出頭しない場合、法的手続きがとられると述べた。

 一方、北朝鮮大使館ではこの日、職員がメディアに対し、2等書記官が参考人とされたことを「深刻な中傷だ。受け入れられない」と批判し、警察からは正式な出頭要請を受けていないとはねつけた。

 2等書記官は犯行の指導役だったとの報道もあり、大使館でどんな業務についていたかは判然としない。韓国の聯合ニュースは、2等書記官が外交官に偽装した北朝鮮の秘密警察、国家保衛省所属の工作員であるとの疑惑が提起されていると報じている。


正男氏暗殺 東南アジア、離反加速 マレーシア首相「無礼」
産経新聞 2/24(金) 7:55配信

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東南アジア各国と北朝鮮(写真:産経新聞)

 【シンガポール=吉村英輝】金正男氏殺害事件は、数少ない北朝鮮の“友好国”東南アジア諸国の北朝鮮離れを加速させそうだ。核・ミサイル開発などで対北経済制裁が続く中、東南アジアは貴重な外貨稼ぎの舞台でもある。外交・経済両面で北朝鮮は大きな代償を強いられそうだ。

 「私たちの国でも起きかねない」

 フィリピンのヤサイ外相は21日、東南アジア諸国連合(ASEAN)非公式外相会議後の会見で加盟国が事件への懸念を共有したと指摘。マレーシア側から「高度な技術の液体による毒物」の使用を打ち明けられたとし、徹底的な捜査を支持した。

 大国の影響を受けてきた歴史を共有し「内政不干渉」を原則とするASEAN加盟各国は、北朝鮮と友好関係にあり国交も結ぶ。日米中などを加えた27カ国・地域の閣僚が一堂に会するASEAN地域フォーラム(ARF)にも毎年、北朝鮮を招待してきた。

 英紙フィナンシャル・タイムズ(アジア版、21日付)は、カンボジアの前国王、シアヌーク殿下が北朝鮮人の護衛を雇っていたことや、ミャンマーが軍政時代に北朝鮮の武器を調達していたことを紹介。近年は「外貨を生み出し友人を勝ち取る試み」として、北朝鮮が東南アジア諸国に接してきたと指摘した。

 マレーシアの対北貿易は2015年の統計で輸出が1700万リンギット(約4億3000万円)、輸入が500万リンギットで、北朝鮮にはパーム油などを輸出している。また、マレーシア・サバ州の炭鉱などで北朝鮮労働者約300人が就労。賃金は北朝鮮政府に搾取されているとみられる。

 一方、シンガポールでは、国内の運送会社がキューバから武器を積んでパナマで拿捕(だほ)された北朝鮮の船に関与していたことが14年に発覚。シンガポールは昨年、北朝鮮へのビザ(査証)免除を打ち切った。

 合法、非合法を問わず、東南アジアで工作活動と経済活動を表裏一体で行ってきた北朝鮮。マレーシアのナジブ首相が、北朝鮮は「外交的に無礼」と不快感を表明。東南アジア諸国との間で亀裂が深まっている。


「北は国際的孤立を深めた」 スフィアン・ジュソー氏
産経新聞 2/24(金) 7:55配信

 □ケバンサアン・マレーシア大学 マレーシア国際研究所上級研究員

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が殺害された事件で、マレーシアの対北朝鮮外交などについて、ケバンサアン・マレーシア大学マレーシア国際研究所のスフィアン・ジュソー上級研究員に聞いた。

 --なぜクアラルンプールで犯行が行われたのか

 「マカオとの間には毎日、直行便がある。北朝鮮国民は入国にビザが不要で、誰でも観光客のふりをして来ることができる。正男氏にも犯行グループにも来やすい場所だ。ここには多くの北朝鮮国民がおり、経済コミュニティーもある。犯行グループの窓口もあったかもしれない」

 --北朝鮮へのビザの免除は続けるべきか

 「北朝鮮との外交関係は続けてよいが、ビザの免除はやめるべきだと思う。これから政府は北朝鮮に十分注意しなければならない」

 --北朝鮮の立場は

 「マレーシアは東南アジアの中で良好な関係を維持してきた国だったのに、事件でそれを失ってしまった。今の友人は中国だけだが、それもいつまで続くかわからない。人々は、北朝鮮からの訪問者の受け入れを再考している。国際的な孤立を深めたといえるだろう」

 --正男氏の死因の特定に時間がかかっている

 「化学部門が調べているので、結果がわかるまで時間がかかることもある。特に今回は重要人物とあって、政府としてはきちんとした確信が必要だ」(クアラルンプール 岩田智雄)


マレーシア、在北朝鮮大使館の閉鎖検討 観光・文化相「ならず者国家」と痛烈批判
産経新聞 2/24(金) 7:55配信

 【クアラルンプール=岩田智雄、ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、マレーシア政府高官は23日、ロイター通信に姜哲(カンチョル)駐マレーシア北朝鮮大使を国外退去処分にするか、在北朝鮮マレーシア大使館を閉鎖することを検討していると述べた。

 地元メディアによると、ナズリ観光・文化相は同日、北朝鮮を「ならず者国家」だと痛烈に批判した。

 マレーシアのカリド・アブバカル警察長官は同日、記者団に対し、マレーシアが北朝鮮に求めている北朝鮮国籍の4容疑者の引き渡しのため、国際刑事警察機構(ICPO、インターポール)に警告を発してもらうよう要請したと述べた。

 また複数の地元メディアによると、マレーシアの警察副長官は同日、正男氏の親族が身元確認のため一両日中にマレーシア入りする予定だと明らかにした。国営ベルナマ通信は、スブラマニアム保健相が来週までに正男氏の死因を特定したいと述べたと報じた。

 一方、北朝鮮の朝鮮法律家委員会は22日付で、韓国当局が筋書きを描いた「陰謀」だと韓国とマレーシアを批判し、北朝鮮の関与を否定する報道官談話を発表した。朝鮮中央通信が23日報じた。北朝鮮メディアが事件を伝えたのは初めて。

 死亡した人物については、外交旅券を持つ「共和国(北朝鮮)公民」とだけ言及し、正男氏の名前には触れなかった。合意なしに司法解剖したマレーシア当局を「主権への露骨な侵害だ」と非難した。


正男氏暗殺、北朝鮮「韓国の陰謀」と強弁 荒唐無稽な主張を押し通すのはなぜ?
産経新聞 2/24(金) 7:55配信

 【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮は23日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(ジョンナム)氏殺害事件を北朝鮮公民の突然死として初めて報じ、北朝鮮が関与したとの見立ては韓国の「陰謀」だと主張した。マレーシア警察が北朝鮮国籍の男らを逮捕・指名手配してもなお一見、荒唐無稽な主張を押し通そうとするのはなぜか。

 「外交旅券を持つ共和国(北朝鮮)公民が突然ショック状態に陥り、搬送途中に死亡した予期せぬ不幸以外の何ものでもない」

 北朝鮮は談話で、こう強弁し、マレーシア当局の遺体解剖を外交官の身体の不可侵を定めた「ウィーン条約」に反すると非難した。

 北朝鮮の主張では、マレーシア外務省は当初、「心臓ショックによる死亡」と認め、遺体を北朝鮮大使館に移し、火葬すると通知した。ザヒド副首相も「手続き終了後、大使館に引き渡す」意向を示していた。

 正男氏は、北朝鮮が発給した「キム・チョル」名義の外交旅券を所持。記載の生年月日も正男氏のものと違っていた。身元確認のために大使館に連絡せざるを得ず、北朝鮮は早急に遺体を引き取って幕引きを図ろうとしていたふしがある。

 だが、事件翌日の14日から韓国メディアが「正男氏毒殺」を報じ始めると状況が一変する。韓国メディアは、韓国の情報当局が提供した正男氏の指紋や入れ墨など身体情報が身元特定の決め手となったと伝えた。

 北朝鮮は「マレーシア側の不当な行為は、南朝鮮(韓国)当局の反共和国謀略と時を同じくしている」とし、韓国の報道後、マレーシアの「秘密警察」が介入したと強調した。

 北朝鮮は、実行犯が逮捕された1987年の大韓航空機爆破テロもいまだ「韓国の自作自演だ」と主張。韓国内でもこの主張をうのみにする親北勢力が存在する。83年のラングーン(現ヤンゴン)爆弾テロでは、実行犯が拘束された後、金正日(ジョンイル)総書記は「なぜ捕まったのだ。土に潜るか、空に消えるはずではなかったのか」と激怒したという。

 金委員長が北朝鮮国籍の男らが逮捕・指名手配された今回の事件に同様の反応を示しても不思議ではない。金日成(イルソン)主席の直系の兄を「暗殺した」とする内容が北朝鮮内外に知れ渡る事態は、金委員長の「最高尊厳」を傷つけることを意味し、北朝鮮がマレーシア警察への協力はおろか、韓国陰謀説を取り下げることは今後もないとみられる。


化学兵器大国の北朝鮮 新種の毒使用か?マレーシアに強硬姿勢
スポニチアネックス 2/24(金) 7:01配信

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏の殺害事件を巡って23日、同国のメディアが初めて事件を報じた。マレーシア側の捜査を「全てが不備と矛盾だらけ」と批判。正男氏の名前には触れていない。一方、毒殺との見方に激しく抵抗。北朝鮮の生物化学兵器(BC兵器)は世界有数のレベルにあり、“新種の毒”を事件に使い、死因や証拠が特定されないとの自信から、強硬姿勢に出た可能性も指摘されている。

 朝鮮中央通信が伝えたのは、北朝鮮の朝鮮法律家委員会が22日付で発表した談話で、自国が正男氏暗殺事件に関与したとの見方を否定するものだった。「南朝鮮が(事件の)台本をあらかじめ作っていた」「陰謀策動だ」と韓国を激しく非難。マレーシア警察に対しても「共和国(北朝鮮)国民が背後で操っているとミスリードしている」とし、根拠もなしに「毒殺」に固執していると主張。「(実行犯の)女が死なずに、対象だけが死ぬ毒薬など、どこにあるのか」と責めた。

 強気の談話の背景に「北朝鮮が“新種の毒物”を作り出したのではないか」との見立てがある。

 今回使われた毒物は、即効性の強い神経ガスVXが、最も可能性が高いとみられてきた。だがマレーシア警察は22日、実行犯の女2人が、素手で液体の毒物を正男氏の顔に塗ったとの見方を示した。

 司法解剖が終わっても今なお毒物は特定されていない。これに関し、コリア・リポートの辺真一編集長は「北朝鮮は生物化学兵器の開発に力を入れている。“素手で塗った”など一連のマレーシアの発表が正しければ、新種の毒物を作り出したのかもしれない」と指摘。毒性が高いが洗い流せば被害がなく、体内で短時間で分解されるなど、証拠が残りにくい特性を持つ毒なら、特定も難しくなる。辺氏は「そんな毒を本当に作ったら、(談話でマレーシア、韓国を責める)強硬な姿勢に出る可能性もあるでしょう」とした。

 核兵器ばかりが話題になるが、実は北朝鮮は世界有数の“生物化学兵器大国”。通常兵器に比べて費用対効果が高いため、経済力の低い北朝鮮は90年代から開発に力を注いできた。韓国軍関係者によると「北は40種近い生物兵器用の病原体と、化学薬剤を保有している」。炭疽(たんそ)菌、腸チフス、天然痘、ボツリヌスなどと言われている。化学兵器の保有量は「米国とロシアに次ぐ世界3位」とされる。

 韓国の拉致被害者でつくる「拉北者家族会」は23日、北朝鮮人民軍第810軍部隊の傘下研究所に2014年12月、正男氏殺害の指示が出ていたとの情報を明らかにした。この研究所は平壌にある「生物技術研究院」で、「製造責任」と称する幹部の地位に、逮捕されたリ・ジョンチョル容疑者=写真、マレーシア警察提供・共同=と同名の人物がいるという。2人が同一人物なら、正男氏暗殺のため新種の毒物を持ち込んだのか。マレーシア当局の捜査に注目が集まる。


金正男暗殺 北朝鮮が発したであろう2つのメッセージ
NEWS ポストセブン 2/24(金) 7:00配信

 金正恩が北朝鮮の最高指導者となってから7年、金正男はなぜ今になって暗殺されたのか。この時期の暗殺には、別の大きな意図もあったのではないかと、元公安調査庁調査第二部部長の菅沼光弘氏は推察する。

「アメリカのトランプ大統領は、北朝鮮を押さえろと中国に圧力をかけている。果たして中国はどう出るか。北朝鮮としてはこのタイミングで、2つのメッセージを発した。

 一つは、2月12日に新型の中距離ミサイル『北極星2型』を発射したこと。これは中国の北京が射程に入るミサイルです。もう一つのメッセージが、中国がいざというときのカードとして保護してきた金正男の暗殺。『中国の言うとおりにはならない』という脅しではないでしょうか」

 北朝鮮事情に詳しいジャーナリストの李策氏は、別の狙いを指摘する。

「20年前に李韓永(金正日の甥)が暗殺されたのは、朝鮮労働党書記だった黄長燁が中国で韓国大使館に駆け込み亡命を申請した直後でした。暗殺は、黄長燁に対する牽制でもあったのです。

 昨年来、在英大使館公使の太永浩をはじめエリートたちの脱北が相次いでおり、亡命政府の設立が取り沙汰されている。このタイミングの暗殺は、彼らに対する牽制にもなっているはずです」

 金正男と李韓永は、母同士が姉妹で同居していた時期もあったため、仲が良かった。李韓永が金正男に関して語っていたエピソードが、あまりにも示唆的だ。

「まだ正男が5歳の頃、官邸の庭を金正日指導者と散歩してたんです。そのとき池の中でアヒルがギャーギャー鳴いてたんですが、正男は父親にアヒルの鳴き声が嫌いだと言ったんです。そしたら金正日指導者がいきなりピストルを抜いてアヒルを撃ち殺した。そして正男にこう言ったんです。“嫌な奴はこういうふうに始末するんだ”と」(落合信彦氏による『SAPIO』でのインタビューより。1996年6月)

 父の教えを引き継いだのは、弟のほうだった。

※週刊ポスト2017年3月3日号


金正男との交流は公開すべきだったか? 「朝日」「東京」の大きな違い
文春オンライン 2/24(金) 7:00配信

 先週「金正男が殺害された」というニュースが飛び込んできた。どうやら毒殺、しかも女性二人組が絡むという展開に、スポーツ新聞も「1面」で反応した。

「毒液 ミニスカ暗殺嬢」ときたのは日刊スポーツ(2月16日)。

 ミ、ミニスカ暗殺嬢! 

 東スポは「暗殺裏に『美女部隊』」(2月15日付)、タブロイド紙では日刊ゲンダイが「女殺し屋 私生活」(2月17日付)。

 劇的な描写はスポーツ紙・タブロイド紙の十八番である。ところがこの事件は元ネタ自体が刺激的すぎてスポーツ紙の大仰さをまだまだ上回るのである。北朝鮮系ニュースの大きな特徴だ。

 それでいくと、私は北朝鮮そのものより北朝鮮ウオッチャーに興味があるのです。

 この時代に情報公開をしない秘密の国がお隣にある。そんな国に果敢に挑む人々。ド派手なガセネタをつかまされることもあるだろう。苦労もあるだろう。

 だが北朝鮮ウオッチャーたちはくじけない。ある種の冒険家であり、彼らの記す北朝鮮本はワクワクと半信半疑が一体となった「冒険記」と考え、私はありがたく読んでいる。

「新橋駅前鉄橋の下のおでん屋が思い出される季節です。」
 今回まず読みなおしたのが『父・金正日と私 金正男独占告白』(五味洋治・2012年刊、現在は文春文庫)。

 これは東京新聞の五味記者が書いたものだが、虚実入り乱れる北朝鮮「冒険記」ではないという意味において衝撃の一冊だった。何しろ金正男本人がいろいろ質問に答えてくれたのだから。インタビュー7時間とメール150通の内容が収められている。

 この本を読むと金正男は、

「世襲はもの笑いの対象になる」

「国民の生活をよくするためには改革・開放が最善」

「中国をモデルとするべき」

「軍の権力が大きくなりすぎた」

 と北朝鮮に批判的だった。

 もちろん、五味氏と頻繁にメールをやりだした時期は弟(金正恩)が後継者に指名された以降だと考えると、モヤモヤした気持ちや暴露的な欲望もあったのだろう。後継者になれなかった自分を少しでもカッコよく見せたかったのかもしれない。

 しかし金正男は自由社会の価値観を理解し、海外の新聞記者とふつうに話ができることがわかった。それだけでも凄いスクープだった。

 思わずほ~となる事実の告白もある。

「高倉健、真田広之の映画をよく見ました」とインタビューで述べている。父親の金正日が日本映画好きだったのは有名だから、その影響だろう。

 それにしても金正男は真田広之のどの作品がお気に入りなのだろう。「柳生一族の陰謀」か、「戦国自衛隊」「魔界転生」か、それとも「翔んだカップル」か。

 あと印象深いのは、金正男は寒い時候の挨拶に 「新橋駅前鉄橋の下のおでん屋が思い出される季節です。」 と書いていた。おい、東京ディズニーランド以外に何度も日本に来てるじゃないか! (本人曰く5回。)

 私がこの「おでん大好き金正男」エピソードをツイッターで紹介したら、瞬く間に拡散された。今回の事件で多くの人が金正男の素顔に関心を持っていたのだ。

 しかしそれと同時に「(金正男が北朝鮮を批判する)この本を出したせいで殺された」的な反応もあった。

金正男との交流を公開した東京新聞、公開しなかった朝日新聞
 実際に、朝日新聞の峯村健司記者の「対応」は東京新聞の五味氏と逆だった。

 峯村氏も金正男と交流があったことを2月15日の夕刊に書いていた。「話題は北朝鮮の政治だけではなく、経済や環境問題まで幅広かった」「おちゃめな一面もあった」「博識と客観的な視野には驚かされた」などのエピソードを紹介したあとで、

《こうしたやりとりについて、これまで正男氏の身の安全を考慮して、公開することは控えてきた。》

 と記している。

 公開するか、黙っておくか。ジャーナリストでもそれぞれ見解が異なる。

 東京新聞の五味氏は、17日におこなわれた外国特派員協会での会見で、

《この発言を報道したり本にしたことで彼が暗殺されたと皆さまがお考えなら、むしろこういう発言で1人の人間を抹殺するという、そちらの方法に焦点が当てられるべきでしょう。》(THE PAGE 会見全文より)

 と述べている。

 私もこの考えに近い。

 さらに言うと、我々世間一般は五味氏と金正男のメールのやりとりのおかげで北朝鮮の現状や、内部にも憂う人間がいることを詳しく知ることができたのだ。

 しかも「粛清」されたのは今回の金正男だけではない。この数年間に金正恩は数多の幹部を殺している。その延長線上に今回もあるとすれば、この本で公開された情報はますます公益であり有益であると思うのだが……。

 皆さんはどう思いますか?


「ならず者国家」と非難=北朝鮮は予測不能―マレーシア観光相
時事通信 2/24(金) 0:24配信

 【クアラルンプール時事】マレーシア紙スター(電子版)によると、ナズリ観光相は23日、金正男氏殺害をめぐりマレーシア政府への批判を強める北朝鮮を「ならず者国家」と呼んで非難した。

 観光相は、北朝鮮が正男氏の遺体引き渡しや共同捜査を要求していることなどに関連し、「ここは北朝鮮ではなくマレーシアだ。われわれには自分たちの法律がある」と述べ、拒否する姿勢を強調。「北朝鮮は何をするか予測できない。国民には北朝鮮渡航は薦められない」と語った。

 北朝鮮国民はマレーシアへのビザなし渡航が可能だが、両国の対立激化を受けてマレーシアでは見直しを求める声もある。観光相はこれについて、「そもそも北朝鮮国民は出国が許されていない」と見直す必要はないとの考えを示した。


大使追放、断交も検討か=北朝鮮に反発―マレーシア
時事通信 2/23(木) 21:58配信

 【クアラルンプール時事】ロイター通信は23日、マレーシア政府高官の話として、金正男氏殺害事件を受け、マレーシア政府が北朝鮮大使の追放や断交を検討していると報じた。

 それによると、マレーシア政府は事件捜査をめぐる北朝鮮からの批判に反発。北朝鮮の康哲駐マレーシア大使を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」として国外追放することのほか、平壌にあるマレーシア大使館の閉鎖、ビザなし渡航の取りやめが選択肢として検討されている。

 北朝鮮からの批判がやまない場合には、すべての外交・通商の断絶もあり得るという。


マレーシア、北大使の国外退去を検討…ロイター
読売新聞 2/23(木) 21:00配信

 【クアラルンプール=児玉浩太郎】北朝鮮の金正男氏殺害事件に絡み、ロイター通信は23日、マレーシア政府が北朝鮮のカン・チョル駐マレーシア大使の国外退去処分を検討していると報じた。

 当局者は、北朝鮮による批判が止まらなければ、国交断絶もありうるとしている。

 マレーシア政府当局者によると、大使が公表した声明でマレーシア政府を「信用できない」と批判したことを問題視。対抗措置として、大使を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」と認定し、国外退去とすることや、在北朝鮮のマレーシア大使館の閉鎖や北朝鮮国民によるビザなし訪問停止などを検討しているという。

 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は23日、事件を初めて報じ、マレーシアを痛烈に批判。「マレーシア警察が客観性と公正さを欠き、意図的に事件の容疑を我々にかけようとしている」とする朝鮮法律家委員会報道官の談話を伝えた。

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