« 777・787・A350等、航空機一般の話題・38 | トップページ | ウソつき蓮舫(レンホウ)を代表に選出、売国民進党の終焉の始まり »

2016年10月25日 (火)

東日本大震災等および原発事故関連のニュース・2162

引き続き、2011年3月11日に発生した東日本大震災および本年4月14・16日に発生した熊本地震、ならびに東電福島第一原発事故に関連するニュース記事を伝達します。

今後も引き続き、随時追加します。

リンク:大川小訴訟の原点、生き残り教諭の聞き取り焦点 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:大川小訴訟「未来の命つながる判決」遺族は涙 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:災害発生時の安全対応、必修に…教員養成課程で - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:大川小の過失認定 14億円賠償命令 仙台地裁 「津波予見できた」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:大川小賠償判決 極限の救命、厳しい課題 「なぜ堤防に」解明なく - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:大川小84人、あの笑顔戻らないけど「子供の声届いた」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:大川小賠償判決 悲劇の現場、静かに手を合わせ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:大川小賠償判決 分かれる司法判断、過失認定の難しさ背景 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:人口減少率の高い市町村ワースト5は震災被災地 国勢調査 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<大川小津波訴訟>遺族「娘は救えた命だったと改めて…」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「未来の命につながる判決」=二度と悲劇起こさないで―大川小遺族会見 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:津波で子供失った遺族が絞り出した思い 大川小判決 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<大川小津波訴訟>「7分前に危険性予見」学校の過失を認定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:使用済み核燃料税見送り=松江市 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:大川小訴訟で14億円賠償命令 「幼い命を思うと切なくなる」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<美浜原発>3号機、工事計画を認可 規制委 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<玄海原発>再稼働で修正文書提出へ 九州電力 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:大川小津波訴訟 「災害時の児童生徒の安全確保にしっかり取り組む」 菅義偉官房長官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:学校の防災強化=菅官房長官―大川小津波訴訟 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:石巻市長「大変重く受け止め」=大川小津波訴訟判決 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:大川小津波訴訟、14億円の賠償命令…仙台地裁 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:学校側に過失、14億円賠償命令=管理下の児童、津波で犠牲―大川小訴訟・仙台地裁 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:大川小津波訴訟、児童の遺族側が勝訴 石巻市などに約14億円の賠償命じる - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<大川小津波訴訟>石巻市と宮城県に14億円賠償命令 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:美浜3号機、運転延長間近=老朽原発、工事計画を認可―規制委 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<震災>幼稚園バス、津波で犠牲 愛梨ちゃん映画に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<津波>「てんでんこ」7割知らず 「薄情」と感じる人も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:もんじゅで故障警報=ソフトウエアの設定原因―原子力機構 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「子供たちを被曝させるのか」福島・国道6号清掃のボランティア活動、主催団体に今年も誹謗中傷80件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:“夢の原子炉”風前のともしび 福井県知事と敦賀市長が激怒、政府の無策を批判 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:東日本大震災 避難指示解除後も「戻らない」 57・6%以上 福島県富岡町 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<鳥取地震>高齢者を温泉へ…倉吉市、巡回バス運行 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<鳥取地震>江戸時代の石垣無残 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:千葉県で震度3 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

大川小訴訟の原点、生き残り教諭の聞き取り焦点
日刊スポーツ 10/27(木) 10:01配信

 東日本大震災で児童74人が死亡し、学校管理下で最悪の津波災害となった宮城県石巻市立大川小の児童23人の19家族が、市と県を相手に23億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で仙台地裁(高宮健二裁判長)は26日、学校側の責任を認め、市と県に計約14億2660万円を支払うように命じた。

 勝訴判決を得た原告団だが、裁判を起こした原点は、唯一生き残ったA教諭の証人尋問だった。しかし、精神疾患を理由に証言台に立たなかった。A教諭は震災直後、津波にのまれたが助かったとしていたが、A教諭が避難した自動車整備工場の関係者は「水にぬれていなかった」と証言している。長女未捺(みな)ちゃん(当時小3)を亡くした只野英昭さんは「彼の真実の言葉を聞きたくて裁判を起こした。うその証言をしているのは間違いない。必ず、彼はテレビを見ているはず。彼の話を聞きたい」と訴えた。再開を目指す検証作業でもA教諭の聞き取り実現が中心となってくる。


大川小訴訟「未来の命つながる判決」遺族は涙
日刊スポーツ 10/27(木) 10:01配信

 東日本大震災で児童74人が死亡し、学校管理下で最悪の津波災害となった宮城県石巻市立大川小の児童23人の19家族が、市と県を相手に23億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で仙台地裁(高宮健二裁判長)は26日、学校側の責任を認め、市と県に計約14億2660万円を支払うように命じた。遺族が主張し続けた教育現場での再発防止が前進し、全国の学校防災に大きな影響を与える可能性がある。

 「想像できるでしょうか。51分間、死ぬかもしれないという恐怖の中、死んでいった74人の子どもたちのことを。がれきの中に折り重なるように見つかった30を超える子どもの遺体を。泥まみれになったわが子の体を拭くすべもなく、舌でなめて洗い清めるしかなかった親の思いを。最愛のわが子の火葬のボイラーを押す時の親の無念さを。見つからない4名の子どもを5年7カ月、必死になって捜し続ける親の執念を。これはドラマや映画、小説ではないんです。大川小で実際に起きたんです」

 長男大輔くん(当時小6)を亡くした原告団の今野浩行団長(54=会社員)が判決後の会見で、こう絞り出した。すすり泣く声が漏れる会見場。「大川小の悲劇を繰り返さないよう未来の命につながる判決。息子のなくなった命が生かすことができる」とも語った。

 争点は「津波の予見性」だった。高宮裁判長は判決理由で、教員らが午後3時30分ごろまでに、学校の前を通った市の広報車による高台避難の呼び掛けを聞いており「津波が大川小に襲来することを予見できた」と判断。教員らが大津波が襲来することを予見していた中で「三角地帯」と呼ばれる堤防付近に避難したことは不適当であり「裏山に避難すれば、児童の被災を免れることは可能だった」とし過失を認めた。

 同35分ごろ、標高約7メートルの「三角地帯」に向けて校庭を出発。同37分ごろ、整列し、歩いて避難していた子どもの列に津波が到達し、教職員10人も含めて命を落とした。津波は約8・7メートルだった。

 一方で、原告側は生存者の聞き取りメモを廃棄するなどした行政側に対し「事実を隠してきた」と責任を追及してきたが、その主張は認められなかった。ただ、勝訴を勝ち取ったことで今野団長は「法的に、行政側の責任が認められた。また検証のテーブルについて、本当の事実、真実を親として、なぜ子どもが死んだのかを知りたい。その真実の解明が、次の命を守ることにつながっていく」と再検証の覚悟を決めた。【三須一紀】

<大川小訴訟経過>

 ▼2011年3月11日 東日本大震災が発生。巨大津波で大川小の児童74人、教職員10人が犠牲に

 ▼12年1月22日 石巻市の教育長が「天災と人災、両方の面があった。危機意識を高めておくべきだった」と保護者に謝罪

 ▼10月28日 遺族が「大川小は命を守るべき組織として未熟だった」とする独自の報告書を市教委に提出

 ▼14年3月1日 第三者検証委員会が、不十分な防災体制で避難が遅れたとする報告書を市に提出

 ▼同10日 児童23人の遺族が、市と県に約23億円の賠償を求め仙台地裁に提訴

 ▼5月19日 第1回口頭弁論。市側は津波の予見可能性を否定

 ▼16年4月8日 地裁で震災当時の校長を証人尋問

 ▼同21日 現場にいた教職員で唯一生き残った教諭の証人尋問を地裁が却下

 ▼10月26日 地裁が市と県に約14億円の支払いを命じる判決


災害発生時の安全対応、必修に…教員養成課程で
読売新聞 10月27日(木)9時12分配信

 東日本大震災などの教訓をふまえ、文部科学省は、大学の教員養成課程の必修科目の中で、災害発生時などの学校の安全確保や対応について学ばせる方針を決めた。

 2019年度からの導入を目指し、省令改正などを行う。

 中央教育審議会が昨年12月、小中高校などの教員の資質能力向上に関する答申で「全ての教職員が災害発生時に的確に対応できる素養」を求めたことを受け、同省で検討を進めてきた。

 大規模な地震や津波が起きた場合などに、教員が児童生徒の生命や安全を確保するための能力の養成を目指しており、具体的なカリキュラムは各大学で作成し、同省が認定するという。


大川小の過失認定 14億円賠償命令 仙台地裁 「津波予見できた」
産経新聞 10月27日(木)7時55分配信

 東日本大震災の津波で児童・教職員の計84人が犠牲になった宮城県石巻市立大川小の児童23人の遺族29人が、市と県に計23億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、仙台地裁であった。高宮健二裁判長は学校側の過失を認め、計約14億2600万円を支払うよう市と県に命じた。

 判決は「広報車が巨大津波襲来を告げて避難を呼びかけて以降、教職員は津波が大川小に襲来すると予見していた」と予見可能性を認めた。教職員が学校脇を流れる北上川沿いの堤防を目指して、児童の避難を誘導したことに関しては「避難場所としては不適当」と指摘。「津波被災を回避できる可能性の高かった学校の裏山に避難させるべきで、結果回避義務違反があった」と過失を認定した。

 教職員が津波到達直前まで児童を校庭に待機させたことについては「不相当とはいえない」と述べた。

 判決などによると、大川小では平成23年3月11日午後2時46分の地震発生後に校庭に避難し、午後3時半ごろまで待機。その後、約150メートル離れた川の堤防に向かって避難を開始したが、川を乗り越えた巨大津波にのみ込まれ、児童74人、教職員10人が死亡・行方不明になった。

 遺族側は、学校は市の広報などから津波到達を予見できたと主張。「危険な川を目指して避難誘導した責任がある」と訴えていた。市側は「予見可能性はなかった」と反論していた。

 判決後、亀山紘石巻市長は「結果を重く受け止めている。今後の対応を早めに考えたい」、村井嘉浩宮城県知事は「判決文を精査し、石巻市と協議を行い、対応を検討する」とした。菅義偉官房長官は「引き続き全国の学校で効果的な防災教育や避難訓練が実施され、災害時に児童生徒の安全が確実に確保されるようしっかり取り組みたい」と述べた。


大川小賠償判決 極限の救命、厳しい課題 「なぜ堤防に」解明なく
産経新聞 10月27日(木)7時55分配信

221
津波訴訟判決の朝、大川小校舎の前で写真を手に涙ぐむ男性=26日、宮城県石巻市(桐山弘太撮影)(写真:産経新聞)

 学校管理下で戦後最大の犠牲者を出した東日本大震災に伴う大川小の津波訴訟で、仙台地裁判決は学校側が津波襲来を予見できた上、旧校舎脇にある高台の裏山を避難先に選ばなかったとして過失を認定した。

 大川小は津波の浸水想定区域外で、津波時の避難場所にも指定されていた。しかし、昨年11月には仙台地裁の高宮健二裁判長が自ら現地を視察。判決の中でも裏山について「児童を避難させるべきであった。避難を最優先すれば被災を免れた」と言及した。

 判決では、広報車が高台への避難を呼びかけてから津波が襲来するまでの「7分間」について、襲来を予見できた上、裏山ではなく標高約7メートルの堤防に向けて移動を始めたことも「不適当」と認定した。予想津波高は最大10メートルだった。

 ただ、堤防への移動の判断に至った理由については説明されず、遺族らが追及し続けた「なぜわが子は死ななければならなかったのか」という“真実”は司法の場でも明らかにならなかった。

 判決では同時に、教員は未曽有の大災害の前でも適切な判断が必要との司法判断を示した。学校現場がこうした「7分間」といった究極の状況下に置かれたとき、自ら判断することが難しい子供たちに代わって教員はどのようにして命を守ってあげるのか。判決は厳しい課題を提示した。

 判決を今後の防災への礎とすることが「悲劇を繰り返してはいけない」と訴えてきた遺族、そして犠牲となった子供たちに報いることにもなるはずだ。(上田直輝)


大川小84人、あの笑顔戻らないけど「子供の声届いた」
産経新聞 10月27日(木)7時55分配信

 東日本大震災で児童ら84人が犠牲になった宮城県石巻市立大川小の津波訴訟で26日、学校の責任を認める司法判断が示された。震災で最も重大な惨事の一つで、教育行政史上最大の悲劇。「子供の声が届いた」。当時6年生で12歳の長男、大輔君を亡くした原告団長の今野浩行さん(54)は原告勝訴を言い渡す判決に言葉を詰まらせた。

 午後2時46分。今野さんは仙台地裁の法廷の原告団席で開廷を待っていた。地震はあの日のこの時刻に起きている。大川小はそのとき、「帰りの会」を開いていた。「起立」「注目」「さようなら」の号令中に揺れ出し、「さようなら」が言えなかった。

 午後2時57分。裁判長が入廷する。大輔君はその時間帯、約80人の児童とともに校庭に誘導された。

 午後3時。判決が言い渡される。「被告は賠償金を支払え」。勝訴だ。隣の遺族と握手を交わす。その頃、大輔君はまだ校庭に待機させられていた。ラジオが大津波警報の発令を伝える。市の広報車が高台への避難を促す。校庭の裏山が目に留まった。「先生、山さ逃げよう」。大輔君の訴えは届かず、教師は川を目指して児童を引率した。

 午後3時37分。今野さんは閉廷後の取材を受けていた。「子供の死が無駄にならなかった」。そう言った途端、感極まって涙声になった。津波はこの時刻に押し寄せている。大輔君は帰らぬ人となった。

 午後4時。原告の記者会見。「脚が反対に折れ曲がり、そこにがれきが刺さった子供の遺体を想像できますか」。団長あいさつで発言した。この時間、大輔君はもう息絶えている。団長というより、父として息子の無念を代弁した。

 大輔君は学校で人気者だった。クラスの当番は「お笑い係」。朝礼で一発ギャグをして同級生を笑わせた。6年生の運動会では紅組の応援団長を任され、「白」牛乳を一気飲みするパフォーマンスを披露した。

 「将来の子供の命を守る教訓につながる司法判断を勝ち得たが、わが子は帰ってこない」

 父は複雑な心境をのぞかせる。

 判決の日の大川小は香のにおいがした。校庭に設けられた慰霊碑に遺族が手を合わせる。校舎は壁のない無残な姿をさらしている。

 鳥のさえずりがする。校舎が無人になったのをいいことに天井に巣を作っている。あの日から5年7カ月。校舎の主が子供から鳥に代わるのに、十分過ぎる時間がたっていた。(伊藤寿行)


大川小賠償判決 悲劇の現場、静かに手を合わせ
産経新聞 10月27日(木)7時55分配信

220
大川小学校(写真:産経新聞)

 判決が言い渡された26日午後3時ごろ、宮城県石巻市の大川小旧校舎前には、犠牲となった子供たちを悼んで全国から訪れた人たちが集まり、静かに手を合わせていた。

 同市の無職、阿部栄さん(69)は「テレビで遺族の訴えを聞いた。遺族にとって今回の判決は良かったと思う」、仙台市青葉区の崎山芳男さん(81)は「賠償が認められ良かった。ここに来るたびに『何で逃げなかったのか』と疑問に思う。子供たちがかわいそうだ」と話した。

 静岡県伊東市の元小学校教師、千葉剛さん(70)は「津波が来た当時の対応はとても難しかっただろう。一瞬の判断が生死を分ける。先生たちもつらいだろう。自分だったらどうするかと考えさせられる」と語った。

 判決を控えたこの日午前には、多くの遺族も旧校舎を訪れた。次女の千聖さん=当時(11)=を亡くした紫桃隆洋さん(52)もその一人。紫桃さんは判決後、「子供たちが勝訴を後押ししてくれた。『逃げたい』と言った子供たちの判断が正しかったということを、(次女に)分かりやすい言葉で伝えたい」と話した。


大川小賠償判決 分かれる司法判断、過失認定の難しさ背景
産経新聞 10月27日(木)7時55分配信

219
主な津波訴訟の結果(写真:産経新聞)

 東日本大震災の津波犠牲者の遺族らが学校や企業などの過失を追及した同様の訴訟はこれまでに少なくとも15件あるが、司法判断は分かれてきた。その背景には、過失の認定をめぐる判断の難しさがある。

 今回の判決を除き、1審で遺族側が勝訴したのは3件のみ。日和幼稚園(宮城県石巻市)をめぐる訴訟では、仙台地裁は「園側が津波の情報収集を怠った」などと園側の過失を認定した。常磐山元自動車学校(同県山元町)の訴訟でも、同地裁は「消防車両が避難を呼びかけていた」として学校側の過失を認めた。ただ、この2件は仙台高裁で遺族側が1審判決から譲歩する形で和解。残る1件も同高裁で係争中だ。

 一方、七十七銀行女川支店(同県女川町)や東保育所(同県山元町)をめぐる訴訟では、最高裁が「津波の予測は困難だった」とした1、2審判決を支持、遺族側の上告を退ける決定をした。

 各判決は、(1)津波を予測できる状況だったか(2)避難方法は適切だったか-などを個別的・具体的に検討した上で裁判官が経験則などに照らし判断したものだ。ベテラン裁判官は「過失事件は主観が反映される余地が大きく、判断が分かれやすい」と指摘している。


人口減少率の高い市町村ワースト5は震災被災地 国勢調査
産経新聞 10月27日(木)7時55分配信

218
平成22~27年の人口減少率が高い市町村(写真:産経新聞)

 東日本大震災後初となった国勢調査では、人口減少率の高い市町村が、東京電力福島第1原発事故の影響で87・3%に上った福島県楢葉町を筆頭に1~5位を震災の被災地が占め、いまだ爪痕が深く残っている状況が明らかになった。

 減少率が高いのは楢葉町のほか、宮城県女川町(減少率37・0%)▽同県南三陸町(同29・0%)▽福島県川内村(同28・3%)▽宮城県山元町(同26・3%)-となった。

 楢葉町は減少率が突出した理由について、避難指示が解除された昨年9月5日から1カ月たたないうちに調査日を迎えたことを挙げ、「解除から1年が経過し、約1割の町民が戻ってきた。一人でも多く帰還してくれるよう環境を整えたい」と話している。

 女川町は街に商店が戻りきっていないといい、担当者は「街で生活に必要なものがそろえられず、現時点では住みにくい状況」としている。


<大川小津波訴訟>遺族「娘は救えた命だったと改めて…」
毎日新聞 10月26日(水)23時50分配信

 ◇「学校が子どもを守るのは当然、司法で確認したに過ぎない」

 東日本大震災の学校現場で最悪の犠牲者数となった宮城県石巻市立大川小学校について、想定を上回る津波でも児童を守るべきだったと司法が明確な判断を下した。「悲惨な過ちを繰り返さない」。26日の判決後、原告遺族は安堵(あんど)の表情を浮かべながら、学校の防災体制の検証を今後も続けると誓った。【百武信幸、本橋敦子】

 「未来の命につながる判決。死んだ子は生き返らないが、事故を防ぎ次の命を守れば亡くなった子の生きた証しになると思って……」

 大川小6年だった長男大輔さん(当時12歳)を亡くした今野浩行さん(54)は、仙台地裁前で涙を浮かべた。

 今野さんは原告団長として訴訟の先頭に立ってきた。大輔さんも含め子ども3人を津波で奪われ、夫婦げんかが絶えないこと、子どもが欲しくて不妊治療を受けていることを打ち明けてきた。勤務先の電気設備会社も提訴2カ月後の2014年5月、「迷惑を掛けられない」と退職した。

 今も大輔さんの同級生の言葉が耳に残る。「大ちゃんたちは山に逃げようと泣きながら訴えていた」。今野さんは「あの日に戻り、助けられたら。せめて一緒に死んでやりたかった」と悔やむ。

 会見では「想像できるでしょうか。死ぬかもしれない恐怖の中で死んだ子どもたちのことを」と訴え、「判決は一定の評価をしたいが、命を預かる学校が子どもを守るのは当然で、司法で確認したに過ぎない。本当の検証作業の戦いは裁判が終わってからになると覚悟している」と言い聞かせるように語った。

 同じく会見に並んだ遺族たちも学校防災への思いを語った。3年だった長男の健太さん(当時9歳)を亡くした佐藤美広(みつひろ)さん(55)は「親としてやってきたことは間違いではなかった。教員になる人は、子どもを守る覚悟を胸に判決を心に刻んでほしい」と語気を強めた。

 5年だった次女の千聖(ちさと)さん(当時11歳)を亡くした紫桃隆洋さん(52)は「先生たちは津波を予見したと認められ、娘は救えた命だったと改めて感じた」と話す。一方、避難マニュアルの具体化など防災体制の過失は認められず、「なぜ(速やかに)避難できなかったのか、これから本当の検証が始まる」とかみ締めた。

 また「精神的苦痛を受けた」と主張する学校側の震災後の説明不足なども認定されず、判決には不満も残る。6年の長男堅登(けんと)さん(当時12歳)を亡くし、4年だった長女巴那(はな)さん(当時9歳)の捜索を続けている鈴木義明さん(54)は「遺族が苦労したことも重くみてもらいたかった」と悔しさをにじませた。

 原告以外の遺族もこの日、法廷で耳を澄ませた。「亡くなった先生を責められない」「当時のことを考えるのはつらい」。訴訟に参加しなかった理由はさまざま。6年だった次女みずほさんを亡くした佐藤かつらさん(51)は「学校は児童の命を守るものという当たり前のことを、やっと言ってくれた」と話した。


「未来の命につながる判決」=二度と悲劇起こさないで―大川小遺族会見
時事通信 10月26日(水)21時55分配信

 東日本大震災の津波で児童74人が犠牲になった宮城県石巻市立大川小学校をめぐる訴訟の判決で、仙台地裁は26日、学校側の過失を認めた。

 震災から5年7カ月。「なぜ安全なはずの学校でわが子が犠牲に」との思いを抱き続けてきた原告の遺族たちは「未来の命につながる判決だ」と評価した。一方で「真相は明らかになっていない」とも指摘した。

 判決後、裁判所から涙をぬぐいながら駆けて出てきた遺族の佐藤美広さん(55)は「勝訴」と書かれた横断幕を広げた。「(犠牲になった)長男はおっとう頑張ってくれたな、と思ってくれているのではないか」と話した。幕には「子供たちの声が届いた」と力強く書かれていた。

 長男を亡くした原告団長の今野浩行さん(54)は「ほっとしている。悲劇が繰り返されないよう、未来の命につながる判決だ」と話した。

 裁判では津波を回避できた可能性があった学校のすぐ近くの裏山に避難しなかった詳しい経緯などが明らかになっていない。

 今野さんは「われわれの知りたかった真実については知ることはできなかった。これからが本当の意味での検証作業になる」と語気を強めた。

 判決後の記者会見で、次女を亡くした紫桃隆洋さん(52)は、津波が予測できたと認められたことについて、「娘は救えた命だったんだと改めて感じた」と厳しい表情で語った。紫桃さんは「先生たちの判断が間違っていたよ。それを法律が認めたよ」と子どもたちに報告するという。

 地震発生から津波が大川小に到達するまで51分間あった。6年生の三男を亡くした佐藤和隆さん(49)は、声を詰まらせて「息子はここにいると死ぬと言っていた。どれだけ怖かったか、県や市の教育関係者には分かってほしい」と涙を流し、「原因を究明しなければ再発防止はない」と強調した。


津波で子供失った遺族が絞り出した思い 大川小判決
日刊スポーツ 10月26日(水)21時41分配信

 東日本大震災で児童74人が死亡し、学校管理下で最悪の津波災害となった宮城県石巻市立大川小の児童23人の19家族が、市と県を相手に23億円の損害賠償を求めた訴訟の判決で仙台地裁(高宮健二裁判長)は26日、学校側の責任を認め、市と県に計約14億2660万円を支払うように命じた。

 遺族が主張し続けた教育現場での再発防止が前進し、全国の学校防災に大きな影響を与える可能性がある。

 長男大輔くん(当時小6)を亡くした原告団の今野浩行団長(54=会社員)が判決後の会見で、こう絞り出した。

 「みなさん、想像できるでしょうか。51分間もの長い間、死ぬかもしれないという恐怖の中、死んでいった74人の子どもたちのことを。がれきの中に折り重なるようにして見つかった30を超える子どもの遺体を。ブルーシートにくるまれ三角地帯に並べられた30を超える子どもの遺体を。水を吸ってむくんでしまい、すぐにはわが子と分からなかった子どもの姿を。木に引っかかったまま死んでいた子どもの姿を。服が全てはぎ取られ裸のまま水に浮いていた子どもの姿を。足が反対に折れ、そこにがれきが刺さったままの子どもの姿を。捜査が遅れたためにはるか仙台湾沖まで流された子どもの遺体を。素手で泥やがれきをかき分けて、血だらけになりながらも必死で捜索する親の姿を。泥まみれになったわが子の体を拭く術もなく、舌でなめて泥を洗い、はなをすすって清めるしかなかった親の思いを。やむを得ず土葬しなければならなかった親の思いを。生き返るのではないかとためらいながら火葬した親の気持ちを。最愛のわが子の火葬のボイラーを押す時の親の無念さを。いまだに見つからない4名の子どもがいることを。震災から5年7カ月、いまだに必死になって探し続ける親の執念を。これはドラマや映画、小説ではないんです。大川小学校で5年7カ月前の3月11日に実際に起きたことです」

 勝訴判決については「大川小の悲劇を繰り返さないよう未来の命につながる判決。息子のなくなった命が生かすことができる」と語った。

 争点は「津波の予見性」だった。高宮裁判長は判決理由で、教員らが午後3時30分ごろまでに、学校の前を通った市の広報車による高台避難の呼び掛けを聞いており「津波が大川小に襲来することを予見できた」と判断。教員らが大津波が襲来することを予見していた中で「三角地帯」と呼ばれる堤防付近に避難したことは不適当であり「裏山に避難すれば、児童の被災を免れることは可能だった」とし過失を認めた。

 同35分ごろ、標高約7メートルの「三角地帯」に向けて校庭を出発。同37分ごろ、整列し、歩いて避難していた子どもの列に津波が到達し、教職員10人も含めて命を落とした。津波は約8・7メートルだった。

 勝訴となり今野団長は「法的に、行政側の責任が認められた。また検証のテーブルについて、本当の事実、真実を親として、なぜ子どもが死んだのかを知りたい。その真実の解明が、次の命を守ることにつながっていく」と再検証の覚悟を決めた。

 今後の焦点は唯一生き残ったA教諭に対し、聞き取り調査ができるか。裁判を起こした原点もA教諭の証人尋問だった。しかし、精神疾患を理由に証言台に立たなかった。

 A教諭は震災直後、津波にのまれたが助かったとしていたが、A教諭が避難した自動車整備工場の関係者は「水にぬれていなかった」と証言している。長女未捺(みな)ちゃん(当時小3)を亡くした只野英昭さんは「彼の真実の言葉を聞きたくて裁判を起こした。うその証言をしているのは間違いない。必ず、彼はテレビを見ているはず。彼の話を聞きたい」と訴えた。再開を目指す検証作業でもA教諭の聞き取り実現が中心となってくる。


<大川小津波訴訟>「7分前に危険性予見」学校の過失を認定
毎日新聞 10月26日(水)21時16分配信

 ◇仙台地裁 石巻市と宮城県に総額14億2658万円賠償命令

 東日本大震災の津波で児童、教職員計84人が死亡・行方不明となった宮城県石巻市立大川小学校を巡り、児童23人の遺族が市と県を相手取り約23億円の損害賠償を求めた訴訟で、仙台地裁は26日、市と県に総額14億2658万円の支払いを命じた。高宮健二裁判長は「教員らは津波襲来の7分前には危険性を具体的に予見したのに、安全な裏山ではなく不適当な場所へ避難しようとした」と指摘し、学校の過失を認定した。

【写真で見る】被災した大川小学校の校舎と裏山

 大震災による最悪の学校災害に対する司法判断は、教育現場に重い課題を突きつける内容となった。

 裁判の大きな争点は(1)大川小への津波襲来を予見できたか(2)安全な場所への避難は可能だったか--の2点。判決はまず、校舎付近が震災までに大津波に襲われた経験がなく、ハザードマップの浸水予測区域外だったことから、震災前や地震直後の段階では襲来は予見できなかったとした。

 一方で当時の市職員の法廷証言から、北上川河口への津波襲来や高台避難を呼びかける広報車が校舎前を午後3時半ごろに通り、7分後に実際に津波が襲ったと認定。「教員らは広報を聞いた段階で、大規模な津波が襲来し、児童に危険が生じることを予見したと認められる」と指摘した。

 教職員や児童らはその後、北上川の橋のたもとにある標高約7メートルの「三角地帯」と呼ばれる高台に向かう途中に津波にのまれた。市側は、遺族側が主張する裏山への避難について「山崩れや倒木の危険があった」と反論したが、判決は「児童らはシイタケの栽培学習で登っており、裏山への避難を決断すべきだった」として、学校側に過失があったと結論付けた。賠償額は慰謝料、逸失利益など児童1人について約5300万~6000万円とした。

 大川小の被災を巡っては、市が2013年2月に第三者検証委員会を設置。14年2月、被災の直接原因を「避難決定が遅れたこと」とする報告をまとめたが、その背景事情には踏み込まず、遺族が同年3月に市と、国家賠償法に基づき教職員の給与を負担する県の責任を問うため提訴した。【百武信幸、鈴木一也】

 亀山紘・石巻市長の話 大変重く受け止めている。控訴するかどうかは検討し、早い段階で結論を出したい。

 ◇大川小津波訴訟判決の骨子

 ・宮城県と石巻市は、児童23人の遺族に対し約14億円を支払え

 ・教職員は市の広報車の避難呼びかけを聞いた段階で、津波襲来を予見していた

 ・北上川の橋のたもと(三角地帯)への避難は不適当で、裏山に避難させるべきだった

 ◇大川小学校

 石巻市中心部から北東約15キロ、北上川河口から約4キロの川沿いにあった小学校。東日本大震災による津波襲来時は児童数108人のうち78人が学校近くにおり、70人が死亡、4人が現在も行方不明。生存者は4人だけだった。教職員も学校にいた11人中10人が死亡した。現在は約10キロ離れた市立二俣小敷地内の仮設校舎で授業を続けており、児童数は29人。2018年4月に二俣小と統合する。被災した旧校舎は多くの教育関係者や見学者が訪れる防災学習の場になっており、市は今年3月、震災遺構として保存することを決めた。


使用済み核燃料税見送り=松江市
時事通信 10月26日(水)20時46分配信

 松江市は26日までに、中国電力島根原発(同市)に貯蔵されている使用済み核燃料に独自で課税する「使用済み核燃料税」の導入を見送ることを決めた。

 島根県が行う予定の核燃料税の課税強化で、市の意向も反映できると判断したため。

 県は、同原発1号機の廃炉が決まったことを受け、廃炉作業中の原発内にある核燃料にも新たに課税できるよう、早ければ来年2月に条例改正する方針を決めている。

 市は燃料の早期搬出を促すため、使用済みの核燃料にも独自に課税する方針を打ち出していたが、調整の結果、県の条例改正にも同じ狙いがあるとして見送った。中国電も島根県と二重の課税に応じるのは困難との認識を示していた。


大川小訴訟で14億円賠償命令 「幼い命を思うと切なくなる」
J-CASTニュース 10月26日(水)19時46分配信

 東日本大震災の津波で児童らが犠牲となった、宮城県の石巻市立大川小学校の対応をめぐる「大川小訴訟」で、仙台地裁(高宮健二裁判長)は2016年10月26日、市と県に約14億円の損害賠償を命じる判決を言い渡した。同日、各メディアが伝えた。

 同校では2011年3月11日、児童74人と教職員10人が死亡・行方不明となった。このうち児童23人の遺族が、市と県に計23億円の損害賠償を求めていた。

■判決「津波予見できた」、市長「重く受け止める」

 裁判では、学校側が津波の到達を予想できたか、や避難先の選定の是非などが争点となっていた。市などは、津波到達の予見は困難だった、などと主張していた。26日の判決で、高宮裁判長は、市の広報車が同校近くへの津波接近を伝えていたことなどを指摘、到達は予見できたとした。また、避難先としても学校の裏山に避難しなかったことを過失と認定した。

 判決をうけ、石巻市の亀山紘市長は会見し、「大変重く受け止めている」「(控訴するかは)県と話し合いながら、できるだけ早い段階で結論を出したい」と述べた。また、宮城県の村井嘉浩知事は、「犠牲となられた児童の皆様のご冥福をお祈り申し上げる」などとするコメントを発表した。今後の対応は市と協議するとした。

 判決のニュースが流れると、ツイッターでは、「判決は支持したい。(略)幼い命を思うと切なくなる」「同じ悲劇を繰り返さないようにしないといけないですね」といった感想が寄せられていた。


<美浜原発>3号機、工事計画を認可 規制委 
毎日新聞 10月26日(水)19時45分配信

 原子力規制委員会は26日、運転開始から来月末で40年を迎える関西電力美浜原発3号機(福井県)について、設備の詳細設計を定める工事計画を認可した。原発の寿命として定められた40年を超えて運転するのに必要な三つの許認可の一つ。最後に残った運転延長の認可についても、規制委は審査期限の来月末までに出す方針で、運転延長は確実な情勢だ。運転延長が認められれば、関電高浜原発1、2号機(同)に次いで3基目になる。【酒造唯】


<玄海原発>再稼働で修正文書提出へ 九州電力
毎日新聞 10月26日(水)18時43分配信

 九州電力が、玄海原発3、4号機(佐賀県玄海町)について再稼働に向けた審査の補正書(修正文書)を原子力規制委員会に提出することが分かった。再稼働の事実上の合格証である「審査書案」について規制委の取りまとめが大詰めを迎えているが、日程に遅れがでる可能性もある。今回の補正書による安全対策や設計方針への影響はないという。

 九電によると、修正箇所は火山による降灰予測の部分。九電は9月20日に規制委に提出した書類で、巨大噴火に伴う火山灰の降灰を4・5センチと試算して最大10センチまでを想定して対策を講じた。しかし、使用した降灰予測システムの設定に誤りがあることが判明。別のシステムで再試算したところ、2・2センチになったため、修正して書類を提出する。

 大阪大の佐伯和人教授(惑星地質学)が今月中旬にあった日本火山学会で、九電が使用した降灰予測システム自体の計算式に誤りがあると指摘していた。【尾垣和幸】


大川小津波訴訟 「災害時の児童生徒の安全確保にしっかり取り組む」 菅義偉官房長官
産経新聞 10月26日(水)18時13分配信

 菅義偉官房長官は26日の記者会見で、仙台地裁が宮城県と石巻市に対し、東日本大震災の津波に襲われた市立大川小で犠牲となった児童の遺族に約14億円の損害賠償を支払うように命じた判決について、「政府としては、学校における防災対応の強化は極めて重要な課題と認識している」と強調した。

 菅氏は「個別の案件について、政府としてはコメントを差し控えたい」と述べた上で、大震災後に文部科学省が実施している防災対策を紹介し、「引き続き全国の学校で効果的な防災教育や避難訓練が実施され、災害時に児童生徒の安全が確実に確保されるように、しっかり取り組みたい」と述べた。


学校の防災強化=菅官房長官―大川小津波訴訟
時事通信 10月26日(水)17時35分配信

 菅義偉官房長官は26日午後の記者会見で、宮城県石巻市立大川小学校児童の津波被害訴訟で仙台地裁が県と市に賠償を命じる判決を出したことについて、「学校における防災対応の強化は極めて重要な課題だ。効果的な防災教育や避難訓練が実施され、災害時に児童・生徒の安全が確実に確保されるようにしっかり取り組んでいきたい」と強調した。


石巻市長「大変重く受け止め」=大川小津波訴訟判決
時事通信 10月26日(水)17時34分配信

 宮城県石巻市立大川小学校の津波訴訟判決で、敗訴した石巻市の亀山紘市長は26日、同市で記者会見し、「判決内容は把握していないが、市の主張が認められなかったという結果を大変重く受け止めている」と述べた。

 亀山市長は「道義的な責任を感じる」と語り、市側の過失が認められた判決を受け、原告の遺族側から提案があれば話し合いの場を設ける考えを示した。

 控訴を含めた今後の対応については「判決の内容を十分精査し、代理人弁護士とも協議の上、決定する」とした。


大川小津波訴訟、14億円の賠償命令…仙台地裁
読売新聞 10月26日(水)15時20分配信

 東日本大震災の津波で犠牲となった宮城県石巻市立大川小学校の児童23人の遺族が市と県を相手取り、計23億円の損害賠償を求めた訴訟で、仙台地裁(高宮健二裁判長)は26日、市と県に対し、約14億円の損害賠償を命じる判決を言い渡した。

 裁判では、学校側が津波襲来を予見できたかどうかや、児童の身を守るための行動が適切だったかなどが争点となっていた。

 遺族側は、防災行政無線や市の広報車が大津波警報の発令を伝えており、津波は予見できたと主張。その上で「45分近く児童を校庭に縛りつけずに、体育館から約30メートルしか離れていない裏山に避難すれば救えた命だった」などと訴えていた。

 学校側は、大川小が市の津波ハザードマップで浸水域外にあり、地区の避難所にも指定されていたと強調。避難してきた区長が「津波は来ない」と教頭に伝えたことも挙げ、予見は困難だったと反論していた。裏山に避難しなかった理由は、「倒木や崩落の恐れがあった」と説明していた。


学校側に過失、14億円賠償命令=管理下の児童、津波で犠牲―大川小訴訟・仙台地裁
時事通信 10月26日(水)15時12分配信

 東日本大震災の津波で犠牲になった宮城県石巻市立大川小学校の児童74人のうち、23人の遺族が、市と県に計23億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、仙台地裁であった。

 高宮健二裁判長は学校側の過失を認め、市と県に計約14億2600万円の支払いを命じた。

 裁判では、津波襲来を予想できたかや、学校管理下にあった児童を津波から安全に避難させることができたかが争点となった。

 判決は、市の広報車が「津波が松林を越えた」と避難を呼び掛けていたことを指摘。津波が学校に到達する約7分前の遅くとも午後3時半ごろまでにこの呼び掛けを聞いた段階で「教員らは大規模な津波が大川小に襲来することを予見していた」と判断した。

 さらに、避難先として選んだ堤防付近の交差点は標高7メートル余りしかなく、「予想された津波の高さは6~10メートルで、避難先としては不適当だった」と指摘。津波から逃れるのに十分な高さがある学校の裏山は、校庭から小走りで1分程度で移動でき、裏山に児童を退避させるべきだったとした。

 原告側は地震発生後に大津波警報の防災無線が流され、保護者が津波警報発令を教員に伝えたことから、「津波を予測できた」と主張。同小の裏山に避難すれば助かったのに、児童を校庭で約45分間待機させた上、津波が遡上(そじょう)した近くの北上川の堤防に向けて移動させた安全配慮義務違反があったとした。

 被告側は、学校は海岸まで約4キロあり、津波浸水被害の想定域外だったため津波到達を予測できなかったと主張。裏山は崩落や倒木などの危険があり、同小校庭より約6メートル高い北上川の橋のたもとを避難先に選んだことは合理的だとしていた。

 判決によると、2011年3月11日の地震発生から津波が大川小に到達するまで51分間あった。教職員は児童を校庭に待機させた後、学校から約150メートル離れた北上川堤防付近の交差点に向け避難を開始したが、津波に襲われ、児童と教職員が犠牲になった。助かったのは最終的に学校近くの裏山に逃れた教員1人と児童4人だけだった。


大川小津波訴訟、児童の遺族側が勝訴 石巻市などに約14億円の賠償命じる
産経新聞 10月26日(水)15時7分配信

 東日本大震災の津波で児童・教職員の計84人が犠牲になった宮城県石巻市立大川小の児童23人の遺族29人が、市と県に計23億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、仙台地裁であった。高宮健二裁判長は学校の責任を認め、計約14億2600万円を支払うよう市と県に命じた。

 判決は「市の広報車が巨大津波の襲来を告げて避難を呼び掛けて以降、教職員は大規模津波の襲来を予見していた」と予見可能性を認めた。

 教職員が児童を学校脇を流れる北上川沿いの緑地帯を目指して避難誘導したことに関しては、「避難場所としては不適当だった」と指摘。「津波被災を回避できる学校の裏山に避難させるべきで、結果回避義務違反があった」と結論づけた。

 教職員が津波到達直前まで児童を校庭に待機させたことについては「不相当とはいえない」と述べた。

 訴状によると、平成23年3月11日の震災で、大川小は地震後、児童を約45分間校庭に待機させた上、川沿いの緑地帯に引率。川を乗り越えた巨大津波にのみ込まれ、児童74人、教職員10人が死亡・行方不明になった。

 原告側は「学校は津波到達の予見があり、危険な川を目指して避難誘導した責任がある」と主張。被告側は「予見可能性はなく、川への誘導もやむを得なかった」と反論していた。

 村井嘉浩宮城県知事は「判決文を精査し、石巻市と協議を行い、対応を検討する」との談話を出した。


<大川小津波訴訟>石巻市と宮城県に14億円賠償命令
毎日新聞 10月26日(水)15時5分配信

 東日本大震災の津波で児童74人と教職員10人が死亡・行方不明となった宮城県石巻市立大川小学校を巡り、児童23人の遺族が市と県を相手取り23億円の損害賠償を求めた訴訟で、仙台地裁(高宮健二裁判長)は26日、市と県に約14億円の支払いを命じた。

 判決で高宮裁判長は、震災発生後、市広報車が学校周辺で津波が迫っていることを告げていたことから、「呼びかけを聞いた後では、大規模な津波の襲来は予見したと認められる」と認定。学校の裏山に避難させず、結果回避義務違反の過失があると判断した。

 ◇ことば「大川小津波訴訟」

 2011年3月11日に発生した東日本大震災の津波で、宮城県石巻市を流れる北上川の河口から約4キロにあった市立大川小(当時の全校児童108人)の児童74人が死亡・行方不明となった。このうち23人の遺族が市と県に計23億円の損害賠償を求め、仙台地裁に提訴した。地震発生後、約50分間校庭で待機した後、校庭より約6メートル高い北上川に架かる橋のたもとへ避難を始め、津波にのまれたとされる。学校にいた教職員10人も死亡。唯一助かった教務主任の男性は病気休職中で、訴訟では遺族側が証人尋問を求めたが採用されなかった。


美浜3号機、運転延長間近=老朽原発、工事計画を認可―規制委
時事通信 10月26日(水)14時10分配信

 原子力規制委員会は26日、運転開始から間もなく40年となる関西電力美浜原発3号機(福井県美浜町)について、機器の仕様や詳細設計などに関わる工事計画を認可した。

 原発の運転期間は原則40年と定められているが、美浜3号機は例外の運転延長が認められる見通し。

 美浜3号機は規制委の老朽化対策の審査も通過すれば、さらに20年間の運転が可能となる。審査の期限は11月だが、規制委は間に合わせる方針だ。例外が認められた場合、運転開始から40年前後の老朽原発としては、関電高浜原発1、2号機(福井県高浜町)に次いで3基目となり、原則の形骸化に拍車がかかりそうだ。


<震災>幼稚園バス、津波で犠牲 愛梨ちゃん映画に
毎日新聞 10月26日(水)11時13分配信

 東日本大震災で犠牲になった宮城県石巻市の佐藤愛梨ちゃん(当時6歳)と家族を題材にした短編映画の製作が進んでいる。プロの監督のもと、東北生活文化大高校と同大学(ともに仙台市泉区)の若者が助監督や音楽などを務める。9日は石巻市内で撮影があり、様子を見守った愛梨ちゃんの母、美香さん(41)は「映画が、家族の大切さを考え、今後の災害に備えるきっかけになれば」と願いを込めた。【川口裕之】

 愛梨ちゃんは石巻市の私立日和幼稚園の送迎バスで自宅に帰る途中に津波と火災に遭い、亡くなった。美香さんと交流のある利府町の美術家、菅原淳一さん(52)が、愛梨ちゃんと家族の思いを広く発信することで震災の記憶をつなぐ「アイリンブループロジェクト」を進めており、映画製作もその一環だ。

 タイトルは「ふうせん ふふふ、そら ららら」。同高で映画製作を教えている片岡翔さん(34)が監督を務める。震災で姉を亡くした女の子が、姉にあてた手紙を風船につけて飛ばすというストーリー。人への思いやりにあふれた愛梨ちゃんの優しさと、家族愛を描く。フィクションだが、片岡監督が美香さんから聞いた一家の話を踏まえて脚本を執筆した。12月に完成予定だ。

 9日の撮影では、石巻市の旧北上川沿いの土手で、風船を飛ばすシーンなどを撮影。高校生や大学生も、プロのスタッフの指導を受けながら駆け回った。東北生活文化大高1年で、ヘアメーク助手を担当した遠藤結利佳(ゆりか)さん(15)は名取市で被災し、幼なじみを亡くした。「映画を通して、全国の人たちに震災のことを忘れられないように伝えられれば」と映画製作にかける思いを語る。

 震災時、東京にいたという片岡監督は「自分にこの映画を作れるか心配だったが、『自分と同じ思いをほかの人にしてほしくない』という美香さんの思いと、愛梨ちゃんの人を思う優しさを感じて、映画を作ることにした。震災を経験していない人にも見てほしい」と話している。美香さんは「未来を担う若い人たちが映画に関わってくれたのは大きいこと。若い人たちは、これから震災のことを語り継いでくれると思う」と期待している。

 プロジェクト実行委員会は製作費の寄付を募っている。問い合わせは実行委(080・3198・3874)。


<津波>「てんでんこ」7割知らず 「薄情」と感じる人も
毎日新聞 10月26日(水)10時58分配信


綾里駅前の「津波てんでんこ碑」。毎年3月11日午後2時46分に、右下の「忘れない」の文字に日時計の影が差す=岩手県大船渡市で
 「津波が来たら家族ら他人のことに構わずすぐに避難しろ」という意味の「津波てんでんこ」という言葉について、7割の人が知らないうえ、多くの人が「自分だけ助かればよい」という自己中心的な行為だと感じるとの調査結果を、東洋大の及川康准教授(災害社会工学)がまとめた。本来は各自で避難することを事前に家族で話し合っておくことなども含めた心構えを示した言葉だが、浸透していない実態が浮かんだ。

 「てんでん」は「てんでんばらばらに」という意味。岩手県大船渡市出身で子供のころに昭和三陸大津波(1933年)を経験した津波研究家の山下文男氏(故人)が広め、東日本大震災を機に津波防災の啓発で改めて注目されている。

 調査は2014年度、インターネット調査会社の全国の登録者を対象に年代や地域が偏らないよう調整して実施、767人が回答した。このうち約7割にあたる529人が「津波てんでんこという言葉を聞いたことがない」と答えた。この529人に言葉の意味を知らせたうえで、津波てんでんこに賛同するかしないかを尋ねたところ、約7割が「賛同しない」と回答した。「薄情だ」「利己主義」などネガティブに受け取る人が多かった。

 京都大防災研究所の矢守克也教授(防災教育学)は、「津波てんでんこ」には迅速な避難で自分の身を守るという直接的な意味に加え、避難する姿を見せることで他者の避難を促進する▽事前にそれぞれが避難するという信頼関係を構築する▽自分だけが助かってしまったという生存者の自責の念を軽減する--などの意味があると指摘する。

 表面的な言葉だけが独り歩きすることを懸念する防災関係者も多く、及川准教授は「津波てんでんこという言葉を繰り返すだけでは、防災に生かせない。丁寧にその意味を説明することが必要だ」と話した。【飯田和樹】


もんじゅで故障警報=ソフトウエアの設定原因―原子力機構
時事通信 10月26日(水)10時57分配信

 日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で、9月と10月に計2回、放射線を計測する装置で故障警報があったことが26日、分かった。

 装置に故障はなく測定も正常に行われており、ソフトウエアの設定が適切でなかったことが原因という。

 原子力機構によると、故障警報は9月30日と10月7日に原子炉建物内の2台の計測装置で発生。その後、メーカー側のソフトウエアの設定方法に問題があることが判明し、10月19日に設定をし直した。


「子供たちを被曝させるのか」福島・国道6号清掃のボランティア活動、主催団体に今年も誹謗中傷80件
産経新聞 10月26日(水)8時0分配信

 「子供たちを被曝(ひばく)させるのか」「おまえは殺人者だ」-。福島県沿岸部を通る国道6号で今月15日に行われた一斉清掃活動をめぐり、主催団体の関係者を誹謗(ひぼう)中傷するような電話やファクスなどが約80件寄せられた。当日は地元の高校生も参加したが、過度に放射線被曝の危険性を指摘する団体などから、通学する高校にも苦情や抗議があった。「故郷をきれいにしたい」との思いで汗を流した生徒たちも胸を痛めている。

 国道6号は、東京電力福島第1原発が立地する福島県の沿岸部を南北に貫き、地元では「6国(ろっこく)」の愛称で親しまれている。

 清掃活動は「みんなでやっぺ!! きれいな6国」と題し、平成19年から毎年秋に実施されてきた。だが、東日本大震災と原発事故が発生したため、22年から中断していた。

 震災後、国道6号沿いのごみの多さに見かねた地元の高校生たちが、「きれいな6国」の主催団体の1つであるNPO法人「ハッピーロードネット」の西本由美子理事長(63)に開催を要望。昨年10月、5年ぶりに再開した。

 今年は、新地、相馬、南相馬、浪江、富岡、楢葉、広野、いわきの8市町間の9カ所計約50キロで清掃を実施。自らの意思で活動への参加を決め、保護者の承諾を得た県沿岸部の高校生90人以上を含む地元住民や復興事業に携わる作業員など総勢約1500人が集まった。

 福島第1原発に比較的近い浪江、富岡、楢葉の3町を通る区間の清掃は大人に限定。主催者側が事前に放射線量を測定した上で、高校生はそれ以外の一般の居住地域を通る場所のごみを拾った。

 浪江町出身で、現在はいわき市に住む高校3年の男子生徒(18)は昨年に続いて参加した。「誰かが(清掃を)やろうと思うことが大事だと思う。思い出に残るように頑張って拾いました」と笑顔を見せた。

 この活動には昨年も、主催団体に対して中止を求める声明や「美談にすり替えた子供への虐待」や「若者を殺す行為」「狂気の沙汰だ」といった誹謗中傷のほか、危害を加えることをほのめかす電話やファクス、メールなどが約1千件寄せられていた。

 関係者によると、今年は生徒が通う高校にも活動に参加させないよう求める声が届いたといい、当初は参加の意思を示していたものの、当日になって参加を取りやめる生徒もいた。

 だが、この日、高校生の一部が実際にごみ拾いをした広野町の国道6号沿いの空間放射線量(地上1メートル)は、原子力規制委員会の測定で1時間当たり0・105~0・108マイクロシーベルト。国際放射線防護委員会(ICRP)が1時間当たりの被曝限度とし、国が除染の基準値としている0・23マイクロシーベルトの半分以下の値だった。主催者によると、1時間半足らずの活動で、被曝線量はほぼゼロだったという。

 「いろんな人がいるので…」。浪江町出身の高校3年の女子生徒(18)は、過度に放射線被曝を恐れる声が上がっていることについて、そう受け止めた。だが、「実際に(福島に)来てもらえれば分かるのに。悲しいです」と声を落とした。清掃を終えると、「町がきれいになって気持ちよかった。私にとっては故郷への恩返しなんです。いつか生まれ育った浪江も掃除できたらうれしい」と話した。

 楢葉町出身の高校1年の女子生徒(16)は今回初めて活動に加わった。2歳上の兄が参加していたのを見て、自分も力になりたいと思った。「やってみると楽しかった。これからも参加したい」と声を弾ませた。

 ハッピーロードネットの西本理事長は「『自分たちの町をきれいにしたい』という高校生たちの自主性を尊重したい。彼らは生まれ育った故郷に帰りたくても帰れないんです。そんな子供たちの思いを否定するようなことはしてほしくない」と語った。(野田佑介)


“夢の原子炉”風前のともしび 福井県知事と敦賀市長が激怒、政府の無策を批判
産経新聞 10月26日(水)7時3分配信

Fbrm
もんじゅの内部の様子(原子炉上部)。廃炉を含めた見直しに地元は猛反発している=福井県敦賀市(写真:産経新聞)

 核燃料サイクルの中核を担うとされてきた高速増殖炉もんじゅ(福井県敦賀市)が風前のともしびとなっている。トラブルや不祥事が続き運転の見通しが立たない上、年間に約200億円の維持費がかかることから、政府は廃炉を含めた抜本的な見直しに着手、年内に結論を出す方向だ。これに反発するのが、長年もんじゅに関わってきた同県と敦賀市で、サイクル政策を曖昧なまま放置してきた政府に対し、責任を求める声が上がっている。

 「いろいろな思いがある中で応援をしてきた。上京して政府を訪れた際は『何も決まっていない。幅広く検討をする』という答えだった。バカにされているような気がする」

 政府の原子力関係閣僚会議がもんじゅ見直しの方針を確認した9月21日、敦賀市の渕上隆信市長は報道陣を前に険しい表情で語った。渕上市長は前日の20日、県内の他の原発立地3町長とともに上京。文部科学省、経済産業省、官邸にもんじゅの存続を訴えたばかりだった。「一夜明けて、なぜ言ってくれなかったのかという気持ちが非常にある」と不信感をあらわにした。

 原子力行政は地元の理解なくしては進めることはできない。松野博一文科相は21日夜に急遽、福井県を来訪した。しかし西川一誠知事も反発の姿勢を隠さず、渕上市長とともに臨んだ松野氏との面談で「無責任きわまりない。文科省や国の裏切りと言われても仕方がない」と国の対応を痛烈に批判。「長い歴史と地元の努力がある中、地元に説明がないまま見解が示されたのは無責任極まりない」と嫌悪感を隠さなかった。

 もんじゅは平成6年の初臨界から22年が経過したが、運転実績は累計わずか250日。発電と同時に消費した以上のプルトニウム燃料を生み出す「夢の原子炉」と呼ばれたが、役目を果たさないまま終焉が見え隠れしている。破綻の芽となったのは、最初にして最大のつまずきでもあった平成7年12月のナトリウム漏れ事故。試運転中に2次冷却系配管に設けられた温度計のさやが折れ、漏れたナトリウムから発火した。危険な原子炉というレッテルが貼られたうえ、動力炉・核燃料開発事業団(当時)が現場の映像を意図的に編集した「ビデオ隠し」や虚偽の報告が発覚した。

 この時点で事故は事件の様相を帯び、もんじゅの行方は大きく揺らいだ。ナトリウム漏れ対策などの改良工事を施し、県や敦賀市への安全性説明の末、14年5カ月ぶりに運転を再開できたのが22年5月。ところが直後に燃料の中継装置を原子炉容器内に落とすトラブルが発生し、運転再開が遠のいた。さらに約1万件の点検漏れが発覚。24年12月、当時の原子力機構理事長は原子力規制委員会によるヒアリングに「形式的ミスが出るのはやむを得ない」と発言し、規制委の不信感を一層強め、事実上の運転禁止命令が下ることになった。後に田中俊一規制委委員長は「もんじゅを機構に委ねているのが妥当なのかを含め、文科省に認識を聴きたい」と発言。運営主体変更の勧告へとつながることになった。

 数々の不祥事やトラブルの中、反原発の風評にさらされ続けてきた地元の不信感は、弱まる気配がない。渕上市長は政府の方針確認後も経産省を訪れ、「もんじゅ抜きで核燃料サイクルや高速炉開発が進められるのか、説明していただきたい」と政務官にただした。10月18日には同市内での原発関係者の懇談会で「政府は一方的に方針を決め、立地地域の思いがないがしろにされたことには納得できない」と改めて反発。定例会見でも「廃炉にするなら、明日にでも更地に戻してもらいたい気持ちは変わっていない」と語気を強めている。

 一方、西川知事も文科相、経産相との3者協議「もんじゅ関連協議会」の開催を国に求め、松野文科相も「調整をしたい」と前向きな考えを示している。関連協は平成16年5月、もんじゅのナトリウム漏洩対策工事の前に知事の要請で第1回が開かれ、散発的に継続されてきた。西川知事は「東京だけで机上の議論をすると、もんじゅの実績や将来にとっていい結論が出ない」と述べ、もんじゅに代わる高速炉の方向性を官民で協議する「高速炉開発会議」だけですべてが決まることへの警戒感を示した。

 原子力を含むエネルギー政策は国策で、地元の理解がなければ進まない。これまでの商業用原発再稼働に当たり、西川知事や福井県内の原発立地市町の首長は原子力発電について「国民理解が深まっていない」と警鐘を鳴らし続けてきた。もんじゅ廃炉が地元への裏切りととられている限り、3者協が波乱含みになるのは必至だ。


東日本大震災 避難指示解除後も「戻らない」 57・6%以上 福島県富岡町
産経新聞 10月25日(火)23時28分配信

 東京電力福島第1原発事故で全域が避難区域となっている福島県富岡町の住民意向調査で、避難指示解除後も同町に「戻らない」との回答が57・6%に上ることが25日、分かった。政府の原子力災害現地対策本部は同日、来年1月に同町に対し、避難指示を一部解除したい意向を示したが、住民の帰還意向に結びついていない現状が浮き彫りになった。

 調査は8月1~15日に復興庁などが合同実施。「戻らない」との回答は前回調査(平成27年8月)から6・8ポイント増加し、「戻りたい」は16・0%で前回比2・1ポイント増だった。

 帰還に慎重な理由としては「医療環境に不安があるから」が59・6%と最多で、「原子力発電所の安全性に不安があるから」(48・6%)、「避難先の方が生活利便性が高いから」(41・7%)と続いた。調査は全7040世帯を対象に3257世帯(回収率46・3%)から回答を得た。


<鳥取地震>高齢者を温泉へ…倉吉市、巡回バス運行
毎日新聞 10月25日(火)22時48分配信

 鳥取県中部で最大震度6弱を観測した地震の被災地では、避難生活を続ける人たちへの支援が25日も続いた。倉吉市内では、地震後に入浴できていない高齢者を温泉へ送迎するバスの運行を、市が始めた。鳥取県は県営住宅を無償で貸すことを決めた。

 バスは、交通手段を持たない高齢者のためで、避難所と市営温泉施設を巡回する。入浴代金も市が負担し、地震以降入浴できていなかった高齢者たちが、待ちきれない様子で浴室に向かった。市立上北条小体育館で過ごす小泉光子さん(91)は、自宅に割れたガラスが散乱し室内に入れないといい、「避難生活は本当に疲れがたまる。久しぶりのお風呂でさっぱりできた」と笑顔を見せた。

 また、県営住宅は17室が最長1年間無償で貸し出される。罹災(りさい)証明書の提出は入居後でも構わず、26日から申し込みを受け付ける。

 一方、倉吉市は、割れていた庁舎の窓ガラスをベニヤ板などで覆い、県の施設に入っていた災害対策本部も移転させた。全業務が庁舎でできるようになり、石田耕太郎市長は「ようやく本来の姿に戻った」と話した。【園部仁史、高嶋将之、深尾昭寛】


<鳥取地震>江戸時代の石垣無残
毎日新聞 10月25日(火)22時45分配信

 21日に鳥取県中部を襲った地震によって、収蔵する「銅造観世音菩薩立像」(国重要文化財)の首が折れるなどした大山町の名刹(めいさつ)・大山寺周辺では、江戸時代後期に築かれた石垣も被害を受けている。

 寺と隣り合う大神山(おおがみやま)神社奥宮では、高さ2メートル、幅3.5メートルにわたって参道脇の石垣が崩れた。

 巨大な石が転がったままの現場を、25日は鳥取県の平井伸治知事が視察した。県は27日、災害復旧に関する支援を求める要望書を政府に提出する考えだ。【小松原弘人】


千葉県で震度3
時事通信 10月25日(火)20時32分配信

 25日午後8時12分ごろ、千葉県南東沖を震源とする地震があり、同県館山市などで震度3の揺れを観測した。

 気象庁によると、震源の深さは約70キロ。地震の規模(マグニチュード)は4.5と推定される。主な各地の震度は次の通り。

 震度3=館山市
 震度2=君津市。

« 777・787・A350等、航空機一般の話題・38 | トップページ | ウソつき蓮舫(レンホウ)を代表に選出、売国民進党の終焉の始まり »

ニュース」カテゴリの記事

災害」カテゴリの記事

社会・事件」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/566606/64399030

この記事へのトラックバック一覧です: 東日本大震災等および原発事故関連のニュース・2162:

« 777・787・A350等、航空機一般の話題・38 | トップページ | ウソつき蓮舫(レンホウ)を代表に選出、売国民進党の終焉の始まり »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31