« 東日本大震災等および原発事故関連のニュース・2145 | トップページ | 台風10号で豪雨 岩手県・北海道で川が氾濫、18人死亡・4 »

2016年9月 2日 (金)

三菱MRJ、あれこれの話題・3

昨年11月11日に初飛行した三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の国産初の小型ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」は、現在形式証明の取得など量産機の製造に向けた飛行試験を続行中で、そうした開発進展状況のニュースについては逐次ご紹介しているが、ここではMRJに関するその他の話題をご紹介する。

最初の記事
2番目の記事

リンク:MRJ「18年納入」森本社長、計画堅持目指す - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ2号機、能登空港に急きょ着陸 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、来週から米で飛行試験を実施 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「MRJ」17日以降に米で飛行試験 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ボーイングやエアバス、新客室をVR体験 MRJはモックアップ展示、国際航空宇宙展 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ2号機、能登空港に急きょ着陸=飛行試験中に不具合 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ2号機が緊急着陸…試験飛行中にトラブル - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:生みの苦しみ続く国産旅客機MRJ、三菱は「ダイヤモンド」の挫折を超えるか? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:三菱重工の大宮会長「日本の航空業界大きく伸びる」 国際航空宇宙展で講演 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:【国際航空宇宙展16】にぶく光る球とリング…MRJ の心臓部を内側で支える - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:【国際航空宇宙展16】MRJ 客室の座席・足元空間をリアルに感じる - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:国際航空宇宙展、ビッグサイトで開幕 4年に一度、過去最多出展 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<国際航空宇宙展>東京で開幕…MRJの客室も展示 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:三菱重工のMRJが5度目の納入延期になる公算、プロジェクトは大丈夫? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:三菱航空機、MRJの納期遅れ報道を否定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ納期問題、JALへの説明は報道後 延期言及せず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、5度目の遅延リスク説明 ANA、発注変更せず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:国産ジェット「MRJ」納入延期報じられるも、三菱航空機は否定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、納入延期へ。結局どこが問題なの - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<MRJ納入延期検討>受注競争後れも イメージ悪化懸念 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ納入、5度目の延期へ…受注活動に打撃か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:三菱航空機がMRJ納入延期リスクを顧客に通知、18年半ばに黄信号 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、再び納入延期も=米飛行試験は予定通り―三菱航空機 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<MRJ>初納入延期を検討…19年以降の可能性 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:初の国産ジェット旅客機MRJ、Uターンで続く“茨の道” - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJのANA塗装試験機、初飛行17年初めに 初号機は9月米国へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<MRJ>18年納入へ開発正念場…移送待つ米拠点 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJが飛行試験 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJが飛行試験=トラブルの解消探る―三菱航空機 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<MRJ>試験飛行を再開 空調システム確認へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「MRJ」の飛行試験を週内にも再開 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<MRJ>週内にも試験飛行、まず国内で…不具合改修 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:気をつけて! 公道を横断する飛行機---MRJ組立中のひとコマ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ANA塗装のMRJ、最終組立工場に 三菱航空機、飛行試験5号機を移送 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

MRJ「18年納入」森本社長、計画堅持目指す
Aviation Wire 10月14日(金)20時8分配信

Pmmac
引き渡しに向けがんばっていると話す三菱航空機の森本社長=16年10月14日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire

 国産ジェット旅客機「MRJ」を開発している三菱航空機の森本浩通社長は10月14日、東京・有明で開催中の「2016年国際航空宇宙展」(JA2016、主催:一般社団法人・日本航空宇宙工業会(SJAC)、東京ビッグサイト)で講演し、全日本空輸(ANA/NH)などを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)への量産初号機の引き渡しについて、従来どおり2018年の納入を目指す考えを示した。

◆「引き渡しに向けがんばっている」

 森本社長は、「2018年に(国土交通省航空局〈JCAB〉の)型式証明(TC)を取得し、初号機をANAに納入する」と話し、「引き渡しに向けがんばっている」と述べた。

 三菱航空機は9月末、ANAHDに対し納入遅延リスクが生じる可能性を説明していた。その際、引き渡し時期の延期については言及していなかった。三菱航空機は10月3日午前、MRJの製造を担当する親会社の三菱重工業(7011)とともに「現時点で納期変更を決定した事実はありません」との声明を発表している。

 ANAHDは15機を確定発注。10機をオプションとし、最大25機を発注する。一方、32機を確定発注している日本航空(JAL/JL、9201)は、2021年から受領を予定している。三菱航空機はJALへの遅延リスクは、一連の報道後に説明した。

◆3号機、間もなく飛行試験

 森本社長は、9月に米国にフェリーフライト(空輸)した飛行試験初号機(登録番号JA21MJ)を含む、試験機5機の進捗を発表。赤と黒のラインの初号機は、10月17日の週から米ワシントン州のモーゼスレイクで飛行試験を開始する。赤いラインの2号機(JA22MJ)は5月に初飛行し、現在までに15回飛行試験を実施している。

 黒のラインの3号機(JA23MJ)は走行試験を実施し、飛行試験に間もなく投入できる見込み。初号機と同じ塗装の4号機(JA24MJ)は9月25日、初飛行に成功。現在も県営名古屋空港(小牧)で試験を続けている。

 試験機は初号機から4号機までを米国に持ち込み、ANA塗装を施した5号機(JA25MJ)は国内に残り、小牧での飛行試験に投入する。

 MRJはおよそ100万点の部品で構成し、多くの装備品は、欧米メーカーから提供されている。森本社長は日本の航空業界について、「MRJを契機に、日本の部品・装備品メーカーの参入を期待する」と述べた。日本の航空機産業の拡大を期待するとし、「国に航空機産業を根付かせるため、MRJを成功に導きたい」との意気込みを語った。


MRJ2号機、能登空港に急きょ着陸
時事通信 10月14日(金)20時0分配信

 三菱航空機(愛知県豊山町)が開発を進める国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の2号機が、国内で飛行試験を行っていた13日夕、能登空港(石川県輪島市)に予定外の着陸をしていたことが14日、明らかになった。飛行中に一部不具合が見つかり、地上で点検作業を行うため。


MRJ、来週から米で飛行試験を実施
時事通信 10月14日(金)20時0分配信

 三菱航空機(愛知県豊山町)の森本浩通社長は14日午前、東京都内で講演し、現在開発中の国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)について、「まさに来週から米国で飛行試験を実施する」と述べた。


「MRJ」17日以降に米で飛行試験
日刊工業新聞電子版 10月14日(金)15時23分配信

Pmac
国際航空宇宙展で講演する三菱航空機の森本社長

三菱航空機社長が表明
 三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長)の森本浩通社長は14日、開発中の国産小型ジェット旅客機「MRJ」の米国での飛行試験を17日以降にも始めると明らかにした。試験1号機を9月末に米ワシントン州の空港に運び終えたが、飛行試験の開始時期は公表していなかった。商業運航に必要な型式証明取得には、累計2500時間の飛行試験が必要になる。森本社長は「早く飛ばさなければならない」と意気込みを示した。

東京ビッグサイト(東京・有明)で開催中の展示会「2016年国際航空宇宙展」の講演で表明した。同社は18年半ばにMRJの量産初号機をANAホールディングス(HD)に納入する計画。年内に試験2-4号機も米国に運び、飛行試験を本格化する。空港周辺の気象条件の良さや、高地、極寒など多様な試験環境を生かす。

量産初号機の納入時期が18年半ばより遅れる恐れが出ている点については「まだ検討しなければならない項目はもちろん残っている」と述べるにとどめた。


ボーイングやエアバス、新客室をVR体験 MRJはモックアップ展示、国際航空宇宙展
Aviation Wire 10月14日(金)13時28分配信

Mrjcam
国際航空宇宙展にMRJの客室モックアップを出展する三菱重工と三菱航空機=16年10月13日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 航空宇宙防衛分野の展示会「2016年国際航空宇宙展」(JA2016、主催:一般社団法人・日本航空宇宙工業会(SJAC)、東京ビッグサイト)が10月12日、東京ビッグサイト(東京・有明)で開幕した。

 過去50年で最多となる国内外792社・団体が出展。このうち国内が602社・団体、海外からは190社・団体がブースを構え、15日まで開催される。

 出展企業・団体は、ボーイングやエアバスなどの機体メーカーや国内の重工各社、サプライヤー、製造機器メーカー、自治体が支援する航空機産業クラスター、航空自衛隊、大学など、多岐にわたる。

 航空産業は防衛分野と密接な関係であることから、会場は防衛関連の展示が目立つ。しかし、ボーイングやエアバスは新機種の客室デザインのVR体験コーナーを設けるなど、民間機に関連した展示も数多くある。

◆ボーイングもエアバスもVRで客室体験

 ボーイングは787のシミュレーターや、777Xの客室をVR(ヴァーチャル・リアリティー)で体験できるコーナーを設置。VR体験コーナーでは、開発が進む737 MAXの客室を体験することも可能だ。

 ブースの通路側には、737 MAX 9と787-8、787-9、787-10、777-8X、777-9Xの大型模型が並ぶ。また、767-200をベースとした米空軍向けKC-46A空中給油・輸送機の、給油オペレーター席を模したコーナーも設けられている。

 エアバスはA380とA350 XWBのカットモデル(20分の1サイズ)を出展。A380はビジネスクラスとプレミアムエコノミー、エコノミーの3クラス構成、A350はファーストとビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラス構成を模型で再現している。

 A350を日本航空(JAL/JL、9201)が、A380を全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)が導入することから、カットモデルを通じて機体の特徴を知ってもらうのが狙いの一つ。

 客室のVR体験コーナーも設け、機内インテリアの新ブランド「エアスペース(Airspace by Airbus)」を体験できる。A330neoのビジネスクラスでは、A350と同様に中央部分の手荷物収納棚(オーバーヘッドビン)を取り払い、広々とした客室を実現している。

 また、エアバス・ヘリコプターズが開発中で、2015年6月に初飛行したH160の実物大モックアップが目を引く。エアバスは2017年1月1日に組織を再編し、民間機や軍用機、ヘリコプターなどを一体化した新たな「エアバス」としてビジネスを展開していく。

 ボーイングもエアバスも、開発中の機体の新しい内装をいち早く体感してもらおうと、VRを活用していたのが共通点だった。

 このほかの海外機体メーカーでは、ボンバルディアが最新の小型機「Cシリーズ」に関連する展示をカナダ企業のブースと、日本の販売代理店である兼松(8020)のブースで行っている。また、19席の小型機ドルニエ228のカットモデルが、双日エアロスペースのブースに展示されていた。

◆MRJの客室モックアップも

 重工メーカーでは、三菱重工業(7011)は、三菱航空機が開発中の国産ジェット旅客機「MRJ」の大型模型や客室のモックアップを出展。MRJの客室モックアップは、7月に英国で開かれたファンボロー航空ショーなどでも展示してきたもので、前方に上級クラス、後方に普通席がレイアウトされている。

 初日の12日も、モックアップ前には列が出来ていたことから、関心の高さが伺える。

 川崎重工業(7012)はエアバス・ヘリコプターズと共同開発したBK117D-2(H145)の実機、富士重工業(7270)は陸上自衛隊向け次期多用途ヘリコプター「UH-X」の模型、新明和工業(7224)が救難飛行艇US-2の模型、IHI(7013)は参画する米プラット&ホイットニー製エンジンPW1100G-JMのファンケースなどを展示している。

 12日は海外から軍関係者も多く訪れていたことから、度々海外への輸出が話題にのぼるUS-2に関心を示す人の姿が見られた。

 また、ボーイング機の開発で日本側の窓口となる日本航空機開発協会(JADC)や、海外とのエンジン開発で日本側を取りまとめる日本航空機エンジン協会(JAEC)もブースを設けている。

 国内サプライヤーでは、航空機の降着装置(脚部)などを手がける住友精密工業(6355)や操縦制御システムを手掛けるナブテスコ(6268)、 NEC(6701)、三菱電機(6503)など多くの企業が出展している。

 海外のサプライヤー勢は民需と防需双方を展示する社が目立った。フランスのタレスは旅客機のIFE(機内エンターテインメントシステム)を手掛けている。今回はAndroid OSを用いたIFEを展示。乗客がコントローラーを上下左右に動かすと、画面上のカーソルが移動する新デバイスを出展している。

 ファーストやビジネスクラスでは、席からモニターが離れていることが多い。一方でタッチパネル付モニターの導入が進んでおり、席からモニターまで距離がある場合、操作性を改善する選択肢として、航空会社へ提案している。現在のコントローラーはIFE本体側と有線で接続されているが、タレスでは無線化したいという。

◆自治体と出展する中小企業群

 自治体が支援する中小企業群としては、愛知県や栃木県といった重工各社の地元をはじめ、航空産業進出に力を入れる東京都の企業などが自治体とともにブースを出している。

 都が主導するTMAN(Tokyo Metropolitan Aviation Network)も出展。TMANでは、航空産業への参入を目指す中小企業に対し、ISO 9600をはじめとする認証取得支援などを行っているという。

 また、東海大学工学部の航空宇宙工学科など、航空宇宙系の学科を持つ大学のブースも見られた。東海大では、実験に使う模型飛行機の操縦訓練を強化することで、模型飛行機を実験中に壊さないなどの効率化や、宇宙探査機用の技術研究などの取り組みを紹介している。

 防衛産業とも密接な関わりがある展示会であることから、防衛装備庁と航空自衛隊も出展。防衛装備庁は公募した中小企業6社と技術などを紹介し、空自はT-4練習機のF-3エンジンの展示などを行っている。一般客も入場できる最終日15日には、救難ヘリUH-60Jが飛来する。

 JA2016は10月12日から15日まで開催。全日程が業界関係者を対象とした、トレードデーとなっている。目標入場者数はトレードデー3万人、15日のパブリックデー1万人の計4万人を見込む。

 トレードデーの入場料は、招待状を持っている人は無料で、招待状がない人は事前登録で2000円、当日券は5000円。パブリックデーは14日まで販売している前売券が1000円、当日券が1200円となっている。学生は学生証を提示すると無料になる。


MRJ2号機、能登空港に急きょ着陸=飛行試験中に不具合
時事通信 10月14日(金)13時0分配信

 三菱航空機(愛知県豊山町)が開発を進める国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の2号機が、国内で飛行試験を行っていた13日夕、能登空港(石川県輪島市)に予定外の着陸をしていたことが14日、明らかになった。飛行中に一部不具合が見つかり、地上で点検作業を行うため。


MRJ2号機が緊急着陸…試験飛行中にトラブル
読売新聞 10月14日(金)11時57分配信

Mrj212
駐機場で点検、整備が続くMRJの2号機(14日午前9時53分頃、石川県輪島市の能登空港で)

 三菱航空機が開発し、日本海上空で試験飛行していた国産初のジェット旅客機「MRJ」の2号機が13日午後4時8分、機体トラブルのため石川県輪島市の能登空港に緊急着陸した。

 同空港管理事務所によると、約10分前に「今から着陸したい」と同社から連絡があった。着陸後、駐機場で同社の整備スタッフが点検、整備を行い、14日午後1時現在、同空港で整備を続けている。

 民間航空機の運航に支障はなかった。三菱重工業広報部名古屋グループでは「地上で確認したい事項が発生したが、飛行そのものに問題がある箇所ではない」としている。


生みの苦しみ続く国産旅客機MRJ、三菱は「ダイヤモンド」の挫折を超えるか?
NIKKEI STYLE 10月13日(木)14時40分配信

Mrj211
国産初のジェット旅客機「MRJ」

すでに400機超を受注
 14回目となる国内航空宇宙産業の展示会「2016年国際航空宇宙展(JA2016)」が12日、東京ビッグサイト(東京・江東)で開幕した。今回は31カ国・地域から過去最大の792社・団体が参加。初日には三菱重工業の大宮英明会長が「日本の航空宇宙産業~半世紀ぶりの国産旅客機を開発して」と題して、子会社の三菱航空機(愛知県豊山町)が開発を進める国産初のジェット旅客機「MRJ」の進捗状況などについて講演した。

 大宮会長は冒頭、自らが技術者として開発に携わった「CCV(運動性能向上)研究機」が1983年に初飛行した際のビデオを上映し、機体の電子制御に失敗したことに触れて「物理法則は決してだませない。この飛行試験以来、ものづくりは真摯であることが一番大切であると思い続けている」と強調。MRJについては、「私たちは50年ぶりの国産旅客機の開発を必ずや成功させる」と力を込め、航空宇宙部門出身者としての思い入れをにじませた。

 MRJは座席数70~90席、航続距離約1800~3700キロメートル。国内線や近中距離の国際線などでの運航を想定する「リージョナル機」だ。米プラット&ホイットニー(P&W)の最新鋭エンジンを採用するなどして、従来機に比べて燃費性能を2割向上したのが特徴。2015年11月に初飛行した。

 初号機を導入するANAホールディングスをはじめ、日本航空や米スカイウエストなど、これまでに約430機(キャンセル可能なオプションなどを除く確定分は約230機)の受注を獲得。大宮会長は「開発中にこれだけ多くの受注を得ており、日本の技術と当社への期待の高さを感じている」とする。

まずは1000機以上を目標
 リージョナル機は世界で今後20年間に約5000機の需要が見込まれる。このうち、MRJに相当する70~90座席級の需要は3500機程度と見られており、三菱航空機の堀口幸範副社長は「まずは1000機以上を目標として、このクラスで40%以上のシェアを狙いたい」と話す。

 成長市場であることに加え、MRJの部品点数は1機あたり100万点と、自動車の約30倍に上るだけに、「航空機産業は製造業の頂点に位置する付加価値の非常に高い産業」(大宮会長)として、大きな波及効果が期待されている。

 ただし、開発は遅れている。ANAがMRJ導入を決めた08年当時は13年の就航をめざしていた。しかし、設計の見直しなどをたびたび迫られ、これまでに4回、納期延長を繰り返してきた。初号機引き渡しは18年半ばを予定するが、5回目の延長もささやかれ、引き渡しが19年以降にずれ込む可能性も指摘される。

 MRJの開発費はすでに当初計画の2倍を超える3000億円規模に上るという。開発が遅れればそれだけコストが膨らみ、1機47億円ともされる価格に上積みされることになる。

 リージョナル機の大手、ブラジルのエンブラエルもMRJと同じクラスの新型機を開発中。MRJと同じタイプのP&W製最新鋭エンジンを搭載するため、高い燃費性能というMRJの優位性も色あせかねない。

 こうした開発遅延による影響について、三菱航空機の堀口副社長は「既存顧客ともコンタクトをしっかり取っており、大きな問題はない。新規顧客開拓についても、同様に大きな影響は出ていない」と話す。

「ダイヤモンド」を他山の石にできるか
 実は三菱重工が民間ジェット機に挑戦するのはMRJが初めてではない。1978年に初飛行した国産初のビジネスジェット機「MU300」(海外名「ダイヤモンド」)を開発した実績を持つ。

 MU300はその性能が高く評価され、一時は100機を超える受注を獲得した。しかし、商業運航に必要な米連邦航空局(FAA)からの「型式証明」の取得に手間取ったほか、米国の景気後退の影響などで発注取り消しが相次ぎ、88年に米社に製造権を全面譲渡。事業としては失敗に終わった。

 このMU300の型式証明取得に必要なデータづくりに携わったのが若き日の大宮会長であり、米国での審査の対応にあたったのが、やはり航空宇宙部門出身の元会長、西岡喬氏だった。西岡氏は社長時代、MRJ開発の出発点となった経済産業省が推進する国産ジェット旅客機の研究開発プロジェクトへの参加を決めた他ならぬその人だ。

 MU300はその後、米空軍の練習機に採用されるなどして、これまでに三菱重工分も含めて900機あまりが生産されたという。優れた性能はビジネスの成功を約束してくれるわけではない――。MRJはMU300=ダイヤモンドの失敗を他山の石とできるだろうか。
(平片均也)


三菱重工の大宮会長「日本の航空業界大きく伸びる」 国際航空宇宙展で講演
Aviation Wire 10月13日(木)12時2分配信

 東京・有明で10月12日から15日まで開催中の「2016年国際航空宇宙展」(JA2016)で、経済産業省製造産業局の糟谷敏秀局長と、一般社団法人・日本航空宇宙工業会(SJAC)で顧問を務める三菱重工業(7011)の大宮英明会長が初日の12日に講演し、日本の航空業界の発展に高い期待感を寄せた。

◆大宮会長「大きく伸びる」

 2014年の産業別出荷額によると、国内の航空機産業は1兆9000億円。自動車は53兆3000億円で、およそ30分の1の規模となっている。また、各国の航空機産業規模と比較すると、米国が22兆1000億円、フランスが6兆9000億円、英国が5兆1000億円。日本は米国の12分の1、欧州各国の3分の1の規模にとどまる。

 大宮会長は「先進国と比較し、日本の航空産業は規模が小さい」としながらも「大きく伸びる余地がある」と述べ、高い期待感を示した。

 また、航空産業は長期間にわたる膨大な資金や、高い信頼性を保持する技術力などの「参入障壁の高さ」がある一方、最先端の部品や先進的な製造・組立技術、全体をシステムとしてコントロールする制御技術など、製造業の頂点に位置する「付加価値の高さ」がある。

 大宮会長は「部品や素材には厳しい技術が求められ、部品や素材産業の高度化を通じ、自動車などほかの産業にも技術波及する」と述べ、日本の製造業全体が発展するとした。

 糟谷局長は、日本の航空産業規模について「年約5%で成長している。2030年には3兆円を超える」とし、「拡大できる成長産業だ」と見通しを述べた。

◆糟谷局長「MRJ後戻りできない」

 また、開発中の国産ジェット旅客機「MRJ」について、大宮会長は開発状況を説明。9月の米国へのフェリーフライトなどを紹介した。

 MRJはこれまでに、全日本空輸(ANA/NH)などを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)や日本航空(JAL/JL、9201)など、7社から計427機(確定受注233機、オプション170機、購入権24機)を受注している。

 「納入前にこれだけの受注をいただいた。日本の技術と期待の高さを感じている」と大宮会長は語り、「必ず成功させる」と意気込みを示した。

 MRJは半民半官の航空機メーカー、日本航空機製造によるターボプロップ機YS-11型機以来およそ50年ぶりの国産旅客機となる。糟谷局長は「後戻りや足踏みはできない」と語った。


【国際航空宇宙展16】にぶく光る球とリング…MRJ の心臓部を内側で支える
レスポンス 10月13日(木)9時15分配信

Ntn
NTN(2016年国際航空宇宙展、10月12~15日開催)

航空・宇宙や鉄道車両、風力発電装置など、あらゆる機材の軸受(ベアリング)を開発・製造するNTN(大阪市)は、プラット・アンド・ホイットニー社製「PW1200G」エンジンに組み込まれるエンジン主軸用軸受や、「B747-8」用機体姿勢制御パーツ向け軸受を展示した。

[写真12点]

PW1200G は、米国プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney、P&W)社の最新鋭・高効率エンジンのひとつ。三菱重工業なども同エンジン事業に参画し、燃焼器の開発・製造、エンジンの最終組立・領収試験を担い、「MRJ」にも搭載される。

このエンジンの主軸部分に8つのNTN製ベアリングが組み込まれている。同社ブールにはそのそのカットモデルが展示され、ボールベアリングや、円筒ころベアリングが合計8種類並べられている。円錐形をしたリングに角度をつけて円筒ころが均一に並ぶ姿もよくわかる。

また、ボーイング747-8に採用されるフライトコントロールシステム用軸受は、揚力や機体姿勢を制御する同システム内の各種アクチュエーターやギアボックス部分に組み込まれるもの。フラップアクチュエーター、パワードライブユニットギアボックス、コントロールバルブモジュール、アングルギアボックスなどにつくボールベアリングや、円筒ころベアリング、ニードル軸受の3つは、にぶい光を放っていた。

さらに、エアバス「A350XWB」に搭載されるランディングギア用軸受のモデル展示では、ころ端面と内輪接触部の形状を最適化し、耐焼付き性を向上。軌道輪の接触応力分布の最適化で寿命を向上させたと伝えいた。

こうしたNTNの航空宇宙用ベアリングは、三重県桑名市の桑名製作所や、フランスのアルゴネ工場で製造されている。

《レスポンス 大野雅人》


【国際航空宇宙展16】MRJ 客室の座席・足元空間をリアルに感じる
レスポンス 10月12日(水)21時19分配信

Mrjcbm
三菱航空機(2016年国際航空宇宙展、10月12~15日開催)

初の国産ジェット旅客機、「MRJ」。三菱航空機は、これまで各地のイベントで同機キャビンモックアップを展示したが、「細々と更新して、これがほぼ“完成版”に近い」という。実際にエコノミー席に座ると、バスや電車のような雰囲気もある。とくに、足元でそれを感じてしまう。

[写真14点]

円筒形の機体からつくられる客室空間の横幅(直径)は、2.76メートル。通路は46センチを確保するから、窓側と通路の間の空間に、座席幅47センチ(ゾディアック社製)の2席を設けなければならない。

座ってみると、前後のシートピッチはLCC並みかそれ以上の広さ。テーブルを広げても余裕がある。こんどは窓側の席に移ると、足元で“何か”があたっている。

観光バスや気動車・客車などにみられる、10センチほどの出っ張りがある。円筒形のボディと面の接点部分にある段差だ。スタッフはこの出っ張りをこう教えてくれた。

「これは、窓側座席の脚を受ける台枠。円筒形で、床へ向けて裾がしぼられているため、床に窓側座席の脚を直接設置させると、脚がもっと通路側に寄ってしまい、その脚がその後席の乗客の足元空間を邪魔してしまう。だから、壁側に脚を受ける台枠を通している」

また、エコノミー席のシートピッチは、短いタイプと長いタイプを体感できる。スタッフは「88席の31インチ版と、92席の29インチ版の2タイプのシートピッチを試せる」とも話していた。

《レスポンス 大野雅人》


国際航空宇宙展、ビッグサイトで開幕 4年に一度、過去最多出展
Aviation Wire 10月12日(水)18時50分配信

Mrjmja
国際航空宇宙展に展示されたMRJの模型=16年10月12日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 4年に一度、航空宇宙防衛分野の企業が一堂に会する展示会「2016年国際航空宇宙展」(JA2016)が10月12日、東京ビッグサイト(東京・有明)で開幕した。15日までで、一般社団法人・日本航空宇宙工業会(SJAC)と東京ビッグサイトが主催する。

 今回は過去50年で最多となる国内外792社・団体が出展。このうち国内が602社・団体、海外からは190社・団体がブースを構えている。

 三菱重工業(7011)は、開発中の国産ジェット旅客機「MRJ」の大型模型や客室のモックアップを出展。川崎重工業(7012)はエアバス・ヘリコプターズと共同開発したBK117D-2(H145)の実機、富士重工業(7270)は陸上自衛隊向け次期多用途ヘリコプター「UH-X」の模型など、大型展示で目を引くブースもあった。

 会場内は重工各社のほか、操縦制御システムを手掛けるナブテスコ(6268)をはじめとする国内サプライヤー、牧野フライス製作所(6135)などの工作機械メーカー、東京都をはじめ自治体が支援する航空機産業クラスター、航空自衛隊、大学なども出展している。

 海外からはボーイングやエアバス、ロッキード・マーチン、ベルヘリコプター・テキストロン、レイセオン、タレス、BAEシステムズなどが参加。ボーイングは787のシミュレーターや、777Xの客室をVR(ヴァーチャル・リアリティー)で体験できるコーナーを設けていた。

 エアバスはA380とA350 XWBのカットモデルを出展。A380はビジネスクラスとプレミアムエコノミー、エコノミーの3クラス構成、A350はファーストとビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミーの4クラス構成を模型で再現している。また、エアバス・ヘリコプターズが開発中で、2015年6月に初飛行したH160の実物大モックアップが展示されている。

 民需と軍需双方を出展するタレスは、旅客機用IFE(機内エンターテインメントシステム)の新システムを展示。コントローラーを上下左右に動かすと画面上のカーソルが移動し、ファーストやビジネスのように席から画面が遠い席でも、好みの映画などを楽に選択できる。

 また、全日本空輸(ANA/NH)と日本航空(JAL/JL、9201)も、国際線ビジネスクラスのシートを展示。JALはシートに加え、活動を支援している日本初の民間月面探査チーム「ハクト」が開発している月面探査機の模型も出展している。

 JALの担当者によると、月面探査機はカーボン製で、JALが787で培ったカーボン製胴体の整備ノウハウを活用していくという。

 JA2016は10月12日から15日まで開催。全日程が業界関係者を対象とした、トレードデーとなっている。15日のみパブリックデーで、一般客も入場できる。目標入場者数はトレードデー3万人、パブリックデー1万人の計4万人を見込む。初日の12日は、各国の軍関係者の姿が目立った。

 前回2012年は、名古屋のポートメッセなごやと中部空港(セントレア)の2会場で開催。32カ国・地域から664社・団体が出展した。来場者数はトレードデー4日間で2万1753人、一般来場者が14万1131人だった。

 トレードデーの入場料は、招待状を持っている人は無料で、招待状がない人は事前登録で2000円、当日券は5000円。パブリックデーは14日まで販売している前売券が1000円、当日券が1200円となっている。学生は学生証を提示すると無料になる。


<国際航空宇宙展>東京で開幕…MRJの客室も展示
毎日新聞 10月12日(水)18時19分配信

Mrjcm
2016年国際航空宇宙展で展示された国産旅客機MRJの客室モックアップ=江東区有明3の東京ビッグサイトで2016年10月12日、大村基嘉氏撮影

 内外の航空機や部品メーカーが集まり製品や技術などを紹介する「2016年国際航空宇宙展」(JA2016)が12日、東京都江東区有明3の東京ビッグサイトで始まった。関係者を中心にしたイベントだが、最終日の15日はパブリックデーとして一般にも公開される。期間中、約4万人の来場を予想している。

 この催しは日本の航空宇宙産業の振興を目的に、1966年から4年に1回程度開かれている。14回目の今年は過去最多の31カ国・地域から792社・団体が参加している。

 会場には、アメリカで試験飛行中の三菱航空機製国産ジェット旅客機「MRJ」の客室や、航空自衛隊に配備予定のF35戦闘機の実物大模型(モックアップ)のほか、B787型機のフライトシミュレーターなどが展示されている。

 開会式では日本航空宇宙工業会の吉永泰之会長(富士重工業社長)が「(創設以来)展示会も半世紀を経過した。50年前は500億円だった日本の航空宇宙産業の市場規模は、現在2兆円。さらなる発展の機会にしたい」とあいさつした。

 一般公開される15日の入場料は当日券1200円。学生無料。【黒川将光】


三菱重工のMRJが5度目の納入延期になる公算、プロジェクトは大丈夫?
THE PAGE 10月6日(木)7時0分配信

 初の国産ジェット旅客機である三菱重工のMRJが5度目の納入延期になる公算が高まってきました。これ以上、納入が遅れると、収益面でかなり厳しい状況に追い込まれます。MRJのプロジェクトは大丈夫なのでしょうか。

Mrj143
米国グラント・カウンティ国際空港に着陸するMRJ第1号機(三菱航空機提供)

5度目の納入延期を検討
 三菱重工の航空機製造子会社である三菱航空機は、MRJについて5度目の納入延期を検討しています。当初は2013年の納入を目標としていましたが、初飛行の前に3回ほど開発スケジュールが延長され、初飛行に成功した2015年11月時点では2017年の納入を目指していました。しかし、開発スケジュールはさらに遅れ、その後は2018年半ばをメドに開発を進めてきました。

 2016年8月には、米国での試験飛行のため日本を飛び立った同機が空調システムの不具合などで2度日本に引き返すというトラブルが発生。3度目のトライでようやく米国への移送を完了しています。

 MRJは今後、機体の型式証明を取得するため、累計で2500時間に及ぶ飛行試験を実施する必要があります。この試験をクリアすれば、晴れて2018年半ばの納入にこぎ着けることができたはずなのですが、今度は別の問題が浮上してきました。量産に際して設計変更が必要なことが明らかとなり、開発スケジュールがさらに伸びる可能性が出てきたのです。

ライバルはブラジル・エンブラエル社
 新しい航空機を開発するにあたってトラブルはつきものであり、何度も遅延すること自体に問題があるわけではありません。しかしビジネスにおける収益面を考えるとそうも言っていられません。

 MRJの開発費は当初1800億円程度を見込んでいましたが、金額は大幅に膨らみ、現在では4000億円に達しているともいわれています。MRJの現時点における目標販売数は1000機となっており、仮予約を含めても約400機の受注しか取れていません。1000機を販売することができても収益的には厳しいといわれていますから、受注がこれ以上伸びないという状況になった場合には、かなりの赤字を覚悟する必要も出てきます。

 スケジュールが遅れることの最大の問題は、ライバルであるブラジル・エンブラエル社の最新鋭機納入のタイミングが刻々と近づいていることです。同社はMRJの競合となる機体の納入を2020年に開始する予定ですが、MRJはエンブラエルより2年納入が早いことがセールスポイントでした。

 しかし、このアドバンテージがなくなってしまうと、MRJはエンブラエルと直接戦わなければなりません。エンブラエルは新規参入の三菱と異なり、豊富な納入実績がありますから、直接、競合するという状況になった場合には、三菱の苦戦が予想されます。

 三菱重工の経営陣は、当初から黒字化には10年かかるとの見通しを示しています。5度目の納入延期となった場合には、さらに長期戦を強いられることになります。

(The Capital Tribune Japan)


三菱航空機、MRJの納期遅れ報道を否定
レスポンス 10月5日(水)8時22分配信

Mj1ff
MRJ

三菱航空機と三菱重工業は、「MRJ」(三菱リージョナルジェット)の納入時期がさらに延期されるとの報道に関して「現時点で納期変更を決定した事実はない」と否定するコメントを発表した。

[関連写真]

MRJ飛行試験機初号機は、9月末に北米へのフェリーフライトを完了したものの、空調システムの不具合などで当初計画より1カ月程度遅れたことなどから、納期がさらに遅れると一部で報じられた。

三菱航空機、三菱重工では、MRJについては、安全性と性能の高さの両立を第一に、一つひとつ課題を克服し、特に安全性に関しては慎重な上にも慎重な開発を進めているとしている。また、この開発過程で生じた課題は、関係当局や納入先にも説明、相談した上で、対応を進めているが、開発スケジュールを含め、重要な事項を決定した場合には、速やかに公表するとしている。

また、今後も様々な課題は出てくると予想されるとして上で「現地での飛行試験を加速し、世界水準のリージョナルジェットの開発成功に向けて邁進する」としている。

《レスポンス レスポンス編集部》


MRJ納期問題、JALへの説明は報道後 延期言及せず
Aviation Wire 10月3日(月)21時26分配信

Mrj43
MRJ飛行試験初号機の隣の駐機場に到着した飛行試験4号機=16年9月25日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 国産旅客機「MRJ」の納入時期について、三菱航空機が顧客に対して5度目の延期を伝えたと報じられている件で、32機を確定発注した日本航空(JAL/JL、9201)へは報道後に連絡があったことが10月3日、Aviation Wireの取材でわかった。JALは2021年からMRJを受領する予定で、現時点では機体が計画通り引き渡されるとの見方だ。

 ANAホールディングス(ANAHD、9202)とJALでは、初号機の受領時期が3年違うことや、MRJで置き換える機材の現状も異なっている。このため、仮に5度目の納入延期が正式決定した場合、ANAHDのほうがリスクが大きい。すでに2017年度には“中継ぎ”機材の就航が決定している。

---記事の概要---
・JALは21年受領開始
・置き換え迫るANA、2段階導入のJAL

◆JALは21年受領開始

 三菱航空機は9月末、MRJのローンチカスタマーで、全日本空輸(ANA/NH)などを傘下に持つANAHDに対し、MRJの納入遅延リスクが生じる可能性を説明した。ANAHDによると、引き渡し時期の延期について言及はなかったという。

 この件について10月1日以降、三菱航空機がANAHDに対し、量産初号機の引き渡し延期を伝えたと報道各社が報じた。これに対し、三菱航空機は10月3日午前、MRJの製造を担当する親会社の三菱重工業(7011)とともに「現時点で納期変更を決定した事実はありません」との声明を発表した。

 JALによると、9月末時点では三菱航空機から納期に関する連絡はなく、一連の報道が出た後に説明があったという。この際、納入延期に関する言及はなかったとしている。

 ANAHDは現在、MRJを25機(確定15機、オプション10機)発注済み。現時点での量産初号機引き渡しは、2018年中頃となっている。運航はグループで地方路線を担う傘下のANAウイングス(AKX/EH)となる見通し。

 MRJの納期がこれまでに4回遅れた影響で、ANAHDは今年6月に加ボンバルディア社のターボプロップ(プロペラ)機DHC-8-Q400型機(74席)を、3機追加発注。2017年度に全機受領する。

 これまでの量産初号機の納期見直しを振りかえると、当初の納入時期は2013年だった。これが2014年4-6月期、2015年度の半ば以降と延期され、三菱航空機が現在公表している2018年中頃とする納期は、2015年12月24日に示された。

 一方、JALは32機すべてを確定発注したが、同社向けの初号機受領は2021年を予定。量産機を最初に受領するANAHDとは異なり、納期には余裕がある。運航はグループで地方路線を担うジェイエア(JAR/XM)が担う。

 また、2014年8月のMRJ導入発表時には、JALは現在運航中のブラジル製エンブラエル170(E170、1クラス76席)の追加購入と、エンブラエル190(E190、2クラス95席)の新規購入も発表している。E190の初号機(登録番号JA241J)は今年4月に受領し、5月から就航している。

◆置き換え迫るANA、2段階導入のJAL

 機材の置き換えについても、ANAHDとJALでは事情が異なる。ANAHDは旧式化したボーイング737-500型機(126席)を中心にMRJに置き換えるが、納入延期に伴い、退役計画を見直している。また、Q400で運航する路線の一部もMRJへの置き換えを予定していたことから、機材計画の見直しに伴い、6月の追加発注に至っている。

 一方、ジェイエアは9月時点で、E170を17機、E190を3機、ボンバルディアCRJ200型機を8機の計28機を保有。CRJ200を退役させてエンブラエル機へ統一後、2021年から7年程度かけてMRJへの置き換えを2段階で進める。三菱航空機が現在示している納入計画で、ANAHDの3年後に初号機を受領するジェイエアは、仮に5度目の延期が現実のものとなっても、余裕のある対処が出来る。

 MRJは8月31日に正式契約した米エアロリースの発注により、ANAHDやJALなど計7社から427機(確定発注233機、オプション170機、購入権24機)を受注している。国内2社については、今後納入スケジュールが見直されても早期に購入機数を見直す可能性は低いが、海外勢は確定発注分にとどまるおそれがある。

 E170など「Eジェット」の後継機で、MRJと同じ新型エンジンを採用した「E2シリーズ」は、開発計画を大幅に前倒しして最初の機体を初飛行させており、低燃費や低騒音といったMRJの長所は、E2シリーズも一定程度実現している。

 MRJは、量産初号機(JA21MJ)が現地時間9月28日(日本時間29日)に米ワシントン州モーゼスレイクへ到着したことで、2018年の国土交通省航空局(JCAB)による型式証明(TC)取得に向け、飛行試験が本格化する。しかし、飛行試験や量産工程も、計画通り進むかは未知数。ライバルの追い上げもあり、MRJを巡る環境は徐々に厳しいものになりつつある。


MRJ、5度目の遅延リスク説明 ANA、発注変更せず
Aviation Wire 10月3日(月)13時40分配信

Mrj147
新千歳空港の駐機場へ向かうMRJの飛行試験初号機(奥)。ANAには遅延リスクの説明はあったものの、納入延期は言及されていないという=16年9月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 国産旅客機「MRJ」を開発中の三菱航空機は、MRJの納入遅延リスクが生じる可能性を、全日本空輸(ANA/NH)などを傘下に持つANAホールディングス(ANAHD、9202)に対し、9月末に説明した。ANAHDによると、引き渡し時期の延期については言及されなかったという。

 三菱航空機は10月3日午前、MRJの製造を担当する親会社の三菱重工業(7011)とともに「現時点で納期変更を決定した事実はありません」との声明を発表した。

---記事の概要---
・初の欧州受注、キャンセルも
・Q400追加発注済みのANA
・迫る最大手エンブラエル

◆初の欧州受注、キャンセルも

 MRJは現地時間9月28日午後5時44分(日本時間29日午前9時44分)、飛行試験初号機(登録番号JA21MJ)が、飛行試験の拠点となる米ワシントン州のモーゼスレイクのグラントカウンティ国際空港へ到着。米国へのフェリーフライト(空輸)は、8月27日から数えると3度目の挑戦で成功した。

 これまでMRJは、最終組立工場が隣接する県営名古屋空港(小牧)で飛行試験を進めてきた。モーゼイスレイクは飛行試験に適した天候であることに加え、離陸後すぐに飛行試験を始められることから、2018年前半までに国土交通省航空局(JCAB)の型式証明(TC)を取得するため、従来よりペースを上げて試験を進めていく。

 三菱航空機は9月25日、飛行試験4号機(JA24MJ)が初飛行に成功。5機ある飛行試験機のうち、年内に初号機から4号機までの4機をモーゼスレイクへ持ち込む計画を進めており、残る3号機(JA23MJ)は、10月に初飛行する見込み。

 ローンチカスタマーである全日本空輸(ANA/NH)への量産初号機の引き渡しは、2018年中ごろを予定している。MRJは8月31日に正式契約した米エアロリースの発注により、ANAや日本航空(JAL/JL、9201)など計7社から427機(確定発注233機、オプション170機、購入権24機)を受注している。

 一方、7月にロンドン近郊で開かれたファンボロー航空ショーでは、スウェーデンのリース会社ロックトンと、MRJを最大20機(確定発注10機、オプション10機)発注する契約締結に向け、基本合意(LOI)に至った。

 受注に至れば、欧州初の契約獲得となるが、LOIは正式契約前の合意にすぎないため、さらなる納期遅延が決まると、発注そのものがキャンセルとなるおそれがある。キャンセルを免れたとしても、20機のうち、確定発注の10機にとどまる可能性も否定できない。

◆Q400追加発注済みのANA

 MRJの米国へのフェリーフライトは、8月22日と26日にも断念している。27日と28日は離陸後に空調システムの不具合で引き返し、8月中のフェリーフライトを断念した。9月26日のフライトは、離陸しなかった8月22日から数えると、5回目の挑戦だった。

 現在のANAへの納期が示されたのは、2015年12月24日。それまで2017年4-6月期としていたが、1年遅れの2018年中頃とされた。

 これまでのスケジュール見直しを振りかえると、2008年3月27日に、ANAがオプション10機を含む25機を発注したことで開発を開始し、当初の納入時期は2013年だった。

 これが主翼の材料を複合材から金属に変更したことなどで、1年の遅れが決定。初飛行を2012年7-9月期、量産初号機納入を2014年4-6月期としたが、2012年4月には2回目の延期が決まり、初飛行は2013年10-12月期、初号機納入を2015年度の半ば以降に伸ばした。

 そして、2013年8月22日の3回目のスケジュール見直し発表により、初号機の引き渡しは2017年4-6月期と大幅に延期された。初飛行は5度の延期を経て2015年11月11日となった。

 三菱航空機は今回、ANAに対して納入遅延のリスクが生じる可能性があると報告。一方、引き渡しの時期が遅れるとは通達しておらず、ANAは現時点で発注機数を見直す考えはないという。

 ANAHDは退役が進むボーイング737-500型機(126席)を中心に、MRJへ置き換える。また、今年6月29日には、加ボンバルディア社のターボプロップ(プロペラ)機DHC-8-Q400型機(74席)を3機追加発注した。日本航空機製造YS-11型機の後継機として2003年から導入しており、21機保有。グループで地方路線を担う傘下のANAウイングス(AKX/EH)が運航している。

 Q400の追加発注は、MRJの納入遅れに伴う機材計画の見直しによるもので、2017年度に全機を受領する見通しだ。

◆迫る最大手エンブラエル

 MRJはメーカー標準座席数が88席のMRJ90と、76席のMRJ70の2機種で構成され、エンジンはいずれも低燃費や低騒音を特長とする、米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製のギヤード・ターボファン・エンジン「PurePower PW1200G」を採用する。

 MRJと同じ地方間路線を運航するリージョナルジェット機では、ブラジルのエンブラエル社が最大シェアを握る。同社もMRJと同じ低燃費・低騒音の新型エンジンを採用した「E2シリーズ」の開発を進めている。

 E2シリーズは、現行のエンブラエル170(E170)とE175、E190、E195で構成する「Eジェット」の後継機、最初の機体となる「E190-E2」は、予定を大幅に前倒しし、5月23日に飛行試験初号機(登録番号PR-ZEY)が初飛行に成功した。

 E2シリーズはE190-E2のほか、「E175-E2」と「E195-E2」の3機種で構成する。メーカー標準の座席数は、E190-E2が1クラス106席、2クラスでは97席。2019年納入開始のE195-E2は1クラス132席、2クラス120席で、2020年に引き渡しを始めるE175-E2は1クラス88席、2クラス80席となる。

 6月30日時点の受注残は、E175-E2が100機、E190-E2が77機、E195-E2が90機。開発当初はMRJが性能や納期の面で先行していたが、既存顧客が多いE2シリーズが優位になりつつある。

 5度目の延期がささやかれるMRJ。モーゼスレイクでの飛行試験や、量産工程での問題発生がゼロとは言い切れない。リージョナルジェット最大手が迫る中、どのように顧客を納得させるかが、これまで以上に重要となりそうだ。


国産ジェット「MRJ」納入延期報じられるも、三菱航空機は否定
sorae.jp 10月3日(月)12時53分配信

Mrj210
国産ジェット「MRJ」納入延期報じられるも、三菱航空機は否定

相次ぐ納入延期を乗り越え、とうとうアメリカへのフェリーフライトまでたどり着いた国産初のリージョナルジェット「MRJ」。あとは試験場で飛行を重ね、型式証明を取るだけ…と思いきや、思わぬ報道が飛び込んできました。日本経済新聞は10月1日、三菱航空機が「MRJの納入を延期し、2019年以降にずれ込む可能性がある」と報じているのです。
 
そもそもMRJは、当初は2013年に納入される予定でした。しかしその後度重なる納入延期が発表され、現時点では2018年半ばでの納入が改めて発表されています。今後さらに1年程度も納入が遅れるようでは、顧客の信頼を大きく損なうことになります。また400機を超える受注済みの機体の中にはキャンセル可能な契約も多く含まれており、今後の計画が不安視されます。
 
しかし本日10月3日、三菱航空機は「MRJが納期変更を決定した事実はない」と公式に発表。同社は開発を慎重に進めており、開発スケジュールに関する重要な事項を決定した場合には速やかに公表するとしています。納入を延期しないと100%言い切った発表ではないようですが、今後の開発状況の進展が注目されそうです。
 
なお、MRJのライバルとなるブラジルのエンブラエル社の小型ジェット機「E190-E2」も2018年の納入開始を目指しています。三菱航空機としては、せめて同時期となる2018年の納入はどうしても譲れないところだと思うのですが…はたしてどうなるのでしょう?


MRJ、納入延期へ。結局どこが問題なの
ニュースイッチ 10月2日(日)10時20分配信

Mrjsp
ソフトウエアのバグも問題に

機体を検証、コストベースで部品の約7割が海外製
 三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長)が開発する国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の納入時期が2018年半ばから19年以降にずれ込む見通しになった。延期が決まれば今回で5度目となる。一部部品の設計変更などが要因とみなれる。キャンセルも懸念される中、MRJとはどんな航空機か、改めて検証する。

 MRJは開発当初から高い燃費性能を売りにしている。その切り札が、航空エンジン世界大手の米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)が供給する最新鋭エンジン「PW1200G」だ。

 同じ軸で回るタービンとファンの間に遊星ギアを入れる「ギアド・ターボファン(GTF)」方式を採用。軸の回転を減速してファン側に伝え、タービンとファンのそれぞれが最も効率的なスピードで回るようにした。これにより騒音、燃費とも大幅に削減する。

 MRJは旅客機としては世界で初めて08年にGTFの採用を決定。その後、カナダ・ボンバルディアや欧エアバスの航空機が採用したほか、MRJと競合するブラジル・エンブラエルも既存機のエンジンをGTFに置き換えることを決めた。

  MRJの初飛行の遅れによって、新エンジンによる燃費性能の優位性は薄れた。それでもMRJの燃費の良さの半分はエンジン、もう半分は機体の形状によってもたらされている。

 GTFは現行のエンジンよりも空気を取り入れるファンの直径が大きい。このため主翼の下に広いスペースが必要だ。MRJは主翼とエンジン、ナセル(エンジンを覆うカバー)の最適な位置関係を探りつつエンジンを主翼の真下ではなく、機体前方寄りに配置した。ほかにも、機体前方下部の貨物室を機体後部に統合し、他の航空機より細く空気抵抗の少ない胴体を実現。シャープで美しい機体だ。

 一方で、装備品は実績のある海外製を多く搭載している。「航空機の頭脳」とも言われる操縦用電子機器(アビオニクス)をはじめ、空調や油圧機器から内装品に至るまで、コストベースで部品の約7割が海外製だ。

 こうした海外メーカーは米ボーイングや欧エアバスをはじめ世界の航空機メーカーにも同様の部品を供給、民間機向け装備品市場は寡占化の傾向すらある。日本にはこれらの装備品産業が十分に育っておらず、今後、日本の航空機産業が参入分野を増やしていく上での壁になっている。

 今後は、拠点を米国に移して試験を行う。順調なら1年間で試験飛行が完了すると見通し。

 トラブル発生について三菱航空機の森本浩通社長は「試験の結果によっては、機体を改修しないといけない場合がある。そうなった場合の影響が読めない。日本に機体を持ち帰って改修するのは時間の損失なので、現地で改修できる体制を整える」と話す。

 また改修については「ハードウエア部分は問題ないだろう。必要なのはソフトウエア部分だ。バグの解消やソフトのバージョンアップが考えられる」としている。


<MRJ納入延期検討>受注競争後れも イメージ悪化懸念
毎日新聞 10月2日(日)9時0分配信

 三菱航空機が開発中のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」について、2018年半ばとしていた初納入の時期を延期する検討に入ったことが1日明らかになった。一部部品の設計変更などが理由で、延期すれば5度目となる。小型機市場で先行するブラジルのエンブラエルは新型機を18年以降に順次発売する予定。MRJの市場投入が遅れれば、受注競争に影響を与える恐れがある。

 MRJは9月下旬、試験飛行の拠点となる米西部モーゼスレークの空港に移送されたばかり。現地は歓迎ムードに包まれただけに、業界関係者からは「延期の検討は残念。マイナスの印象を与える出来事は少なくしてほしい」などの声が漏れた。

 三菱航空機の関係者らによると、一部部品の改修や設計変更などを関係企業と協議中。機体の設計や量産体制の見直しを迫られ、全日本空輸への初納入が遅れる恐れがある。三菱航空機は昨年12月にも試験項目の追加などで納入延期を発表していた。

 MRJは米社製の新型エンジンを搭載し、従来機より燃費性能を約2割向上させたのが最大のセールスポイントだ。しかし、エンブラエルも同じ新型エンジンを搭載した「E2」シリーズを18年以降、順次発売する。当初は70~90席のMRJよりやや大型の機体を販売するが、20年には同規模の新型機を投入する予定だ。

 航空業界の専門家は「納期がずれ込めばエンブラエルに対する優位性が失われる。5度目の納入延期は、顧客に『またか』というマイナスイメージを強く与えてしまう」と指摘する。一方、全日空の持ち株会社ANAホールディングスは「納入の遅れで需要計画や業績に与える影響はない」としている。

 三菱航空機は今後、米国を拠点に試験飛行を本格化させる方針。納入延期の検討で、開発の道のりは一層険しくなりそうだ。【林奈緒美、川口雅浩、シアトル(米西部ワシントン州)竹地広憲】


MRJ納入、5度目の延期へ…受注活動に打撃か
読売新聞 10月2日(日)8時47分配信

Mrj146
5回目の納入延期となるMRJ

 国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」について、開発を担う三菱航空機が、2018年半ばとしている納入時期を延期する方向で検討していることが1日わかった。

 機体の改修が必要になったためで、納入時期は19年以降になる可能性がある。納入を延期すれば5回目となり、受注活動に大きな打撃となりそうだ。

 関係者によると、三菱航空機は9月末、ANAホールディングスなど主要顧客に「納入時期が遅れるリスクがある。具体的なスケジュールの変更については今後検証して判断する」と伝えた。

 これまでの飛行試験データを分析した結果、機体を改修して一部の部品の取り付け位置を変更する必要があると判断した。

 改修を行えば、一部の飛行試験をやり直す必要が出る恐れもある。納入時期は数か月単位で遅れる可能性があるという。


三菱航空機がMRJ納入延期リスクを顧客に通知、18年半ばに黄信号
ロイター 10月1日(土)17時36分配信

[東京 1日 ロイター] - 三菱重工業<7011.T>傘下の三菱航空機が開発中の国産ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」について、2018年半ばに予定している初号機の納入が遅れる可能性があることを顧客の航空会社に通知していたことが分かった。実際に納入が延期されれば5度目となり、受注活動などへの影響が懸念される。

初号機の納入を受けるANAホールディングス<9202.T>傘下の全日本空輸によると、どの程度遅れる可能性があるかなど詳細は明らかにされていなかったが、「技術的な理由で引き渡しが遅れるリスクがあるとの知らせを受けた」という。これに対し、三菱重工側は「納入延期を決定した事実はない」としている。

MRJは9月下旬、10月から始まる米国での飛行試験に向けて、試験1号機が愛知県営名古屋空港から飛行試験の拠点であるワシントン州モーゼスレークの空港に到着したばかり。8月下旬にも米国行きを目指したが、空調システムの不具合で2度、名古屋空港に引き返した。

MRJの開発は08年から本格化。納入開始は当初13年の予定だったが、設計変更や部品仕様の変更などで4度延期しており、15年末には17年4―6月から18年半ばへの変更を発表した。

100席以下のリージョナルジェット市場は今後需要増が見込まれており、三菱航空機は計1000機の受注を目標に掲げている。現在の受注はキャンセル可能分を含めて447機となっている。

(白木真紀)


MRJ、再び納入延期も=米飛行試験は予定通り―三菱航空機
時事通信 10月1日(土)13時0分配信

 三菱航空機(愛知県豊山町)が、開発中の国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)について、航空会社への納入開始時期が現行計画の2018年半ばから延期となる可能性を関係者に伝えていたことが1日、分かった。開発過程で一部設計の変更を検討する必要が出てきたもようで、実際に納入を延期すれば5回目となる。

 一方、MRJ試験機による本格的な飛行試験は予定通り、今月から米国で実施する。18年初頭には飛行試験を終えて商業運航に必要な「型式証明」を取得する方針で、引き続き18年半ばの納入開始に向け全力を挙げる構えだ。


<MRJ>初納入延期を検討…19年以降の可能性
毎日新聞 10月1日(土)11時42分配信

Mrj145
専用の格納庫前に駐機したMRJ=米西部モーゼスレークで2016年9月28日午後6時3分、竹地広憲撮影

 【シアトル(米西部ワシントン州)竹地広憲】三菱航空機が開発中のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」について、2018年半ばに予定している初納入の延期を検討していることが1日明らかになった。一部部品の設計変更などが要因で、納入は19年以降にずれ込む可能性もある。延期が決まれば今回で5度目となり、受注活動への影響が懸念される。

 関係者によると、一部部品の改修や設計変更などを関係企業と協議中。これに伴い、機体の設計や量産体制の見直しを迫られる可能性があり、全日本空輸に対する初納入の時期が遅れる恐れが出てきたという。

 三菱航空機は昨年12月にも試験項目の追加などで、当時は17年4~6月としていた納入時期を18年半ばに延期していた。

 MRJは今年9月下旬、愛知県営名古屋空港から、試験飛行の拠点となる米西部モーゼスレークの「グラント郡国際空港」に移送されたばかり。ただ、8月27、28両日にも米国行きを目指しながら、空調システムの不具合で2度も名古屋空港に引き返した経緯がある。米国移送は1カ月遅れとなり、トラブルが目立っていた。

 三菱航空機は年内にもMRJの試験機計4機を米国に移送する予定。日本の1機と合わせた5機体制で計2500時間の試験飛行を行い、安全・燃費性能の実証作業を急ぎたい考えだ。現時点で日米の航空会社などからの受注数は計447機。納期が大幅に遅れれば、受注の伸び悩みや購入予約のキャンセルも予想される。


初の国産ジェット旅客機MRJ、Uターンで続く“茨の道”
デイリー新潮 9月13日(火)12時0分配信

 またしても米本土上陸は成らなかった――。

 三菱航空機が製造、つまり零戦の遺伝子を受け継ぐ、我が国初のジェット旅客機「MRJ」が米国ワシントン州のグラントカウンティ国際空港を目指したのだ。

 しかし、8月27日は愛知県営名古屋空港を離陸後、空調の監視システムに異常が見つかって、とんぼ返り。部品を交換し、翌28日に再出発したものの、再び空調システムに不具合を検知して、函館上空でUターン。

 なぜ北へ針路をとったかと言えば、70人から90人乗りで小型のMRJの航続距離は、標準タイプで2000キロ程度。8000キロ先の米国までは、新千歳空港、カムチャツカ半島、アラスカで給油しつつ飛ばねばならなかった。その目的は、米国で試験飛行を行い、開発を加速するためだった。

「空調システムの不具合は飛行の安全に影響しない」

 とは、三菱航空機の弁だが、エアコンが効かない旅客機など客には不快この上ない。しかも2日連続だ。

「確かに2日連続で同じエラーというのは印象が良くないですね。夜通しで直して出発したわけですが、焦りがあったかもしれません」

 とは『翔べ、MRJ』の著書もある航空機担当記者の杉本要氏。

 台風10号が接近中の頃で、9月9日には試験拠点の開所式も予定されていたが中止になった。なにより、納入までのスケジュール変更は既に4度も行われていた。

「旅客機開発に遅れはつきもの。ボーイングやエアバスですら、設計見直しなどで3~4年の遅れがあります。旅客機は、就航までに国の航空当局による認可“型式証明”を受けなければならないのですが、YS-11以来、およそ半世紀ぶりに国産旅客機を製造する日本では、造る方も審査する方もどこまで安全性を証明すればいいのか知っている者がいない。それによる遅れも大きいのです」(同)

 米国では機体ごと“冷凍庫”に入れられるような過酷な試験も行われるという。

 多少の遅れを気にするよりも、航空大国日本の復活を見せつけるため、より完璧な姿で旅立って貰いたい。

「週刊新潮」2016年9月8日号 掲載


MRJのANA塗装試験機、初飛行17年初めに 初号機は9月米国へ
Aviation Wire 9月12日(月)12時25分配信

Mrj52
ANA塗装が施されたMRJの飛行試験5号機(三菱航空機提供)

 三菱航空機は、MRJの飛行試験機5機のうち、ローンチカスタマーである全日本空輸(ANA/NH)の塗装を施した5号機(登録番号JA25MJ)の初飛行を、2017年初めにも実施する。機体の仕上がり状況によっては前倒しし、年末の初飛行を目指す。

◆ロシア上空通過権の許可待ち

 MRJは、当初は8月末までに飛行試験初号機(登録番号JA21MJ)を県営名古屋(小牧)空港からモーゼスレイクへフェリー(空輸)する予定だった。ところが、8月27日にフェリーフライトを実施した際、空調システムの左舷用監視装置に不具合が発生。給油する新千歳空港へ向かう際、出発地の小牧へ引き返した。

 不具合が発生した装置を交換後、地上試験を経て翌28日に再度フェリーフライトに向かったが、再び同じ箇所に不具合が発生。新千歳へ向かう途中の秋田上空で小牧へ引き返し、2日連続でフェリーフライトを断念した。

 9月9日には、12日ぶりに初号機が飛行試験を実施。午後0時14分に小牧を離陸し、1時間40分後の午後1時54分に戻った。初号機が国内で実施する飛行試験はすでに完了しており、9日のフライトでは機体の状態が正常であることを確認し、空調関係の問題は起きなかった。

 三菱航空機では、初号機のフェリーフライトを9月中に再び実施予定。飛行ルートは8月と同様、新千歳で給油後、ロシアのカムチャツカ半島、米国のアラスカを経て、モーゼスレイクへ向かう北回り。ロシアの上空を通過する許可を取得次第、出発する。今後は許可が下りるまでに飛行試験を数回実施する見通し。

◆5号機は国内試験

 現在の計画では5機の飛行試験機のうち、年内に4機をモーゼスレイクへ持ち込む。2号機(JA22MJ)は5月31日に初飛行に成功しており、9日も飛行試験を実施した。3号機(JA23MJ)と4号機(JA24MJ)はエンジンを始動させて実施する試験を進めており、地上走行試験を経て9月から10月にかけて初飛行にこぎ着ける見通し。

 ANA塗装の5号機は、8月20日に県営名古屋空港に隣接する最終組立工場へ移された。技術試験や機能試験を実施しており、早ければ年内にも初飛行する。

 MRJの飛行試験は2018年ごろまでを計画しており、5号機のみ国内で実施する。2018年前半には機体の安全性を証明する、国土交通省航空局(JCAB)による型式証明を取得する。量産初号機をANAを傘下に持つANAホールディングス(9202)へ引き渡すのは、2018年中ごろを予定している。

 米国へのフェリーフライトがずれ込む場合、飛行試験を計画通りにこなせなくなることで、再び納期が延期される可能性もある。ANAホールディングスは今年6月、MRJの納入が遅れていることから、ボンバルディアDHC-8-Q400型機(74席)を3機追加発注した。Q400で運航する路線の一部は、MRJ導入後に置き換えを計画している。

 MRJは8月31日に正式契約した米エアロリースの発注により、ANAや日本航空(JAL/JL、9201)など計7社から427機(確定発注233機、オプション170機、購入権24機)を受注している。


<MRJ>18年納入へ開発正念場…移送待つ米拠点
毎日新聞 9月9日(金)20時34分配信

 ◇国内試験飛行再開

 三菱航空機は9日、国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の国内での試験飛行を再開した。8月下旬に空調システムの不具合で米国への飛行を中断してから初めて。9日の飛行では異常は確認されず、同社は再発防止を徹底したうえで、9月下旬以降に機体を米西部ワシントン州に移し、試験飛行を本格化させる計画だ。現地入りした記者が試験飛行の拠点や周辺の航空産業の様子を報告する。【竹地広憲】

 同社は同州モーゼスレークのグラント郡国際空港に試験飛行の拠点を開設。9日に州知事や航空関係者らを招き、開所式を行う予定だったが、米国への移送延期で中止された。招待客の一人は「地元関係者は皆、残念に思っている」と話した。

 モーゼスレークはシアトルから東に約230キロ。三菱がここに拠点を置くのは飛行に最適な環境だからだ。滑走路は5本あり、最長はスペースシャトルも着陸できる4116メートル。他都市への定期便はなく、終日試験飛行が可能。晴天率は9割以上で、日本のように梅雨や台風に翻弄(ほんろう)される懸念も少ない。

 滑走路ではボーイングの最新機が着陸直後に離陸する「タッチアンドゴー」を行う姿も。航空機の格好の「練習場」という印象を受けた。

 ◇  ◇

 8月25日、シアトルから車で約40分のボーイング・エバレット工場を訪れた。見学デッキから見下ろすと、製造中の主力機「777」5機の姿があった。U字型の生産ラインは幅が200メートル以上。機体が生産ラインを流れていくのは自動車工場と同じだが、部品数は車の約3万点に対し、777は100倍の約300万点。高度で緻密なボーイングの技術を印象づけた。

 エバレット工場の床面積は40万平方メートルで、MRJの組み立て工場(愛知県豊山町、床面積2・4万平方メートル)をはるかにしのぐ。工場周辺を案内したツアーガイドのカールトン・ブロンソンさん(47)は「ボーイングは創業100年を迎えた優良企業。MRJが競争するには大きすぎる」と誇らしげに語った。

 ◇  ◇

 三菱航空機の親会社、三菱重工業はボーイングに主翼など主要部品を納めてきた。今後も部品供給を維持しつつ、MRJで小型機市場に参入。中大型機を手掛けるボーイングとの競合を避ける狙いがある。米航空業界の巨人と共存共栄を図りながら、完成機メーカーとして活路を開くという戦略だ。

 MRJは昨年11月、国産旅客機としてはプロペラ機「YS11」以来53年ぶりに初飛行に成功した。

 三菱航空機は「三菱というより、日本のMRJ。次の航空機産業の基点にしていきたい」(森本浩通社長)と意気込む。2018年半ばの初納入に向け、MRJの開発は正念場を迎える。

…………………………

 ◇MRJ

 三菱重工業が2008年に事業化を決定し、開発主体の三菱航空機を設立した。機体は70~90席の2種類があり、航続距離は最長3770キロ。最新鋭の米社製エンジンを搭載し、従来機より燃費性能を2割向上。機内の広さや低騒音も強み。カタログ価格は約50億円。日米の航空会社などから計447機を受注している。

 昨年11月、国産旅客機としてはプロペラ機「YS11」以来53年ぶりに初飛行に成功。ただ、翌12月には試験項目の追加などで初納入の時期を1年程度遅らせ、18年半ばにすると発表した。納入延期は4度目で、開発の遅れが目立つ。米国と日本で計2500時間の試験飛行を実施し、安全・環境性能の実証作業などを急ぐ。


MRJが飛行試験
時事通信 9月9日(金)20時1分配信

 三菱航空機(愛知県豊山町)は9日、開発中の初の国産小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の飛行試験を県営名古屋空港(同町)で実施した。先月末に米国への飛行を取りやめる原因となった空調システムのトラブルの解消状況を確認。飛行データを精査し機体に問題がなければ、今月下旬にも本格的な飛行試験を実施する米国へ出発する。


MRJが飛行試験=トラブルの解消探る―三菱航空機
時事通信 9月9日(金)19時0分配信

 三菱航空機(愛知県豊山町)は9日、開発中の初の国産小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の飛行試験を県営名古屋空港(同町)で実施した。先月末に米国への飛行を取りやめる原因となった空調システムのトラブルの解消状況を確認。飛行データを精査し機体に問題がなければ、今月下旬にも本格的な飛行試験を実施する米国へ出発する。

 同社によるとMRJは、太平洋上を約1時間40分飛行したが、飛行中にトラブルはなかった。今後、詳細な飛行データを解析し、トラブルが解消したのかを慎重に確認する。


<MRJ>試験飛行を再開 空調システム確認へ
毎日新聞 9月9日(金)14時54分配信

Mrj126
国内での試験飛行を再開したMRJ=愛知県豊山町の県営名古屋空港で2016年9月9日午後0時14分、大竹禎之撮影

 国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が空調システムの不具合で米国への飛行を中断した問題で、開発主体の三菱航空機(愛知県豊山町)は9日、国内での試験飛行を再開した。MRJは午後0時14分ごろ、県営名古屋空港(同)を離陸。不具合が解消されたかなどを確認する。

 MRJは8月下旬、試験飛行の拠点となる米国に向けて名古屋空港を飛び立ったが、2日連続で空調の不具合が発生。米国行きを中断し、同空港にUターンしていた。三菱航空機は空調の監視システムのセンサーに原因があるとみており、関係する部品の一部を交換するなどして対応。試験飛行を再開した。

 同社は空調システムなどが正常に作動することを確認したうえで、9月下旬以降、MRJを米国へ飛行させる考えだ。【林奈緒美】


「MRJ」の飛行試験を週内にも再開
ニュースイッチ 9月7日(水)7時55分配信

Mrj122
8月28日に米国への出発後に引き返し愛知県営名古屋空港に着陸する「MRJ」

三菱航空機、原因究明・対策立案にめど
 三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長)は、国産小型ジェット旅客機「MRJ」試験1号機の飛行試験を週内にも再開させる。新たな試験場所の米国に出発後、不具合により2日連続で引き返したが、その原因の究明と対策立案に一定のめどが立った。まず、愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)で地上試験を実施し、結果を踏まえて週内か、来週中で再開時期を決定する。

 試験1号機は空調の監視システムの不具合により、8月27、28日いずれも米国への出発後に引き返した。原因の分析と飛行再開に向けたシミュレーションの完了後、地上試験に移る。米国への再出発には、経由地のロシアから空港使用などの許可の再取得が必要。飛行試験を問題なく終え、再取得が済めば、9月下旬にも再出発する見通しだ。


<MRJ>週内にも試験飛行、まず国内で…不具合改修
毎日新聞 9月6日(火)21時49分配信

 国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が空調システムの不具合で米国移送を中断した問題で、開発主体の三菱航空機が国内での試験飛行を今週後半にも再開することを検討していることが6日分かった。部品の改修後、再び同システムなどで異常が生じないかを確認したい考えだ。

 三菱航空機は米西部ワシントン州モーゼスレークの「グラント郡国際空港」に試験飛行の拠点を開設。8月27日にはMRJが愛知県豊山町の県営名古屋空港を離陸し、米国に向かった。しかし、空調の監視システムで不具合が発生。28日も同様の異常が見つかり、2日連続でUターンする異例の事態に陥った。その後、飛行を取りやめていたが、不具合の原因究明で一定の進展があった模様。関係者は「飛行再開の準備を進めている」としている。ただ、米国に移送するには、経由地のロシアなどの航空当局から空港使用の許可を取り直す必要もあり、米国入りは9月下旬以降にずれ込む見通しだ。

 移送先のグラント郡国際空港は、ボーイングなど他の航空機メーカーも試験飛行の拠点として活用している。三菱関係者は「しっかりと問題に対処し、少しでも早く飛ばしたい」と話している。【竹地広憲】


気をつけて! 公道を横断する飛行機---MRJ組立中のひとコマ
レスポンス 9月6日(火)12時15分配信

Mrj52
MRJの飛行試験5号機を最終組立工場へ移送

三菱航空機は、「MRJ」(三菱リージョナルジェット)飛行試験機5号機が最終組立工場へ移動したと発表した。

[関連写真]

MRJ飛行試験機5号機は、技術試験・機能試験を新工場で行うため、移動したもの。さる8月20日、これまで組立を行っていた三菱重工の小牧南工場第6格納庫を深夜に出発し、月明かりの中を移送された。

第6格納庫を出た機体は、県営名古屋空港の敷地内を通過し、最終組立工場へ移動した。途中、公道を横断するシーンもあり、周囲の安全に留意しながら移動作業を実施した。

《レスポンス レスポンス編集部》


ANA塗装のMRJ、最終組立工場に 三菱航空機、飛行試験5号機を移送
Aviation Wire 9月2日(金)21時57分配信

Mrj51
最終組立工場へ移されるANA塗装が施されたMRJの飛行試験5号機(三菱航空機提供)

 三菱航空機は、5機製造されるMRJの飛行試験機のうち、ローンチカスタマーである全日本空輸(ANA/NH)の塗装を施した5号機(登録番号JA25MJ)を、8月20日に最終組立工場へ移したことを9月1日付で公表した。

 これまでは三菱重工業(7011)の小牧南工場第6格納庫で、5号機の組立などを実施していた。技術試験や機能試験を実施するため、今年3月に建屋が竣工した最終組立工場へ移された。

 5号機は深夜に第6格納庫を出発。公道を横断し、県営名古屋(小牧)空港に隣接する最終組立工場へ運ばれた。

 飛行試験機は、初号機(JA21MJ)から4号機(JA24MJ)までを、年内に米ワシントン州モーゼスレイクのグラントカウンティ国際空港へフェリー(空輸)する。

 当初は8月末までに、初号機小牧からモーゼスレイクへフェリーする予定だった。8月27日にフェリーフライトを実施した際、空調システムの左舷用監視装置に不具合が発生。給油する新千歳空港へ向かう際、出発地の小牧へ引き返した。装置を交換し、翌28日に再度フェリーフライトに向かったが、再び同じ箇所に不具合が発生して新千歳へ向かう途中で小牧へ引き返し、2日連続でフェリーフライトを断念している。

 この影響で、9月9日に予定していたグランド・カウンティ空港内に新設した、米国の開発拠点「モーゼスレイク・フライトテスト・センター(MFC)」の開所式は中止となった。

 MRJは8月31日に正式契約した米エアロリースの発注により、ANAや日本航空(JAL/JL、9201)など計7社から427機(確定発注233機、オプション170機、購入権24機)を受注している。

« 東日本大震災等および原発事故関連のニュース・2145 | トップページ | 台風10号で豪雨 岩手県・北海道で川が氾濫、18人死亡・4 »

システム・技術・産業」カテゴリの記事

ニュース」カテゴリの記事

船舶・鉄道・航空」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/566606/64158348

この記事へのトラックバック一覧です: 三菱MRJ、あれこれの話題・3:

« 東日本大震災等および原発事故関連のニュース・2145 | トップページ | 台風10号で豪雨 岩手県・北海道で川が氾濫、18人死亡・4 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30