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2016年9月 6日 (火)

どこまで図に乗る中共支那、南シナ海にミサイル・戦闘機を配備・27

南シナ海の他国領海で横暴な侵略行為を強行している中共支那が、スプラトリー諸島のファイアリークロス礁を勝手に埋め立てて造成した飛行場へ強引な侵略飛行を行なったのに続き、今度はベトナムから強奪したパラセル諸島のウッディー島に地対空ミサイル8基を配備し、さらに対空機関砲の設置に加えて戦闘機まで進出させた。
一方でベトナムと領有権めぐって係争中のスプラトリー諸島にあるクアテロン礁などには、高周波レーダー施設を設置したことも明らかになった。

同諸島はかねてよりベトナムと中共がその領有権めぐって係争中であり、こうした地域を一方的に自国領と断言し軍事施設を建設して、支配権の既成事実化を試みる中共支那の好戦的・冒険的な侵略行為は、ベトナム・フィリピンなど近隣諸国や関係国および公海上の海上交通路(シーレーン)の安全を脅かし、いたずらに紛争の危険性を高める、国際法上認めることの出来ない危険な挑発行為である。

この中共の重大かつ危険な挑発行為に対して、アメリカなどがこうした危険な行為を停止するよう要求しているにもかかわらず、これに対して中共は「最も重要なことは(自国の設置した)レーダーなどではなく、(米軍の)戦略爆撃機や駆逐艦を含む最新兵器が日々、南シナ海に出現していることだ」として居直り、こうした一連の行為が「(自国の)主権の範囲内」と強弁している。

こうした中共の態度は、世界の秩序を完全に愚弄する思い上がり図に乗ったものであり、中共がこうした態度を改めない限り、この地域での紛争・戦争の危険は日に日に増大するものと見なければならず、その結果中共軍は敗走して共産党の威信は失墜し、国内の暴動によって中共は崩壊するだろう。

このような凶暴かつ愚劣な行為を改めなければ、招来する重大な結果について、中共支那はその一切の責任を負わなければならない。

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リンク:ASEAN議長声明案、仲裁裁判決には触れず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:安倍晋三首相、日ASEAN首脳会議に出席へ 中比の仲裁判決順守を主張 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:南シナ海 仲裁裁定の言及回避へ ASEAN首脳会議 中国に配慮、足並みに乱れ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ASEAN亀裂深まる 対中包囲網、戦略に狂い - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日比首脳会談 南シナ海連携 大型巡視船の供与合意 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ドゥテルテ大統領の暴言で首脳会談中止 日本への影響は - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<中国>仲裁判決の棚上げ狙う 比と首脳会談探る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ASEAN首脳会議>南シナ海、対中国で結束できず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<米比首脳会談中止>対中圧力でオバマ氏誤算 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<米比首脳会談中止>暴言、対米関係に傷 比大統領失態 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<米比首脳>比大統領の暴言影響で中止 後日改めて会談 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<安倍首相>比に大型巡視船…首脳会談で供与表明 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<偶発衝突回避>「海空連絡」協議を加速…日中合意 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:オバマ氏、アジア重視は「気まぐれではない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:比大統領、暴言から一転「陳謝」…火消し図る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:フィリピンに大型巡視船、安倍首相がドゥテルテ大統領と初会談 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:南シナ海で中国をけん制…海自練習機も比に貸与 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:南シナ海中心に討議=ASEAN関連首脳会議が開幕 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:アングル:中国が自賛するG20、水面下では難問めぐる攻防 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:巡視船2隻を供与へ=日比首脳、南シナ海問題で協力 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:比に大型巡視船2隻を供与…「南シナ海」支援 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ASEAN関連首脳会議、ラオスで開幕へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:南シナ海問題、他国の介入は解決を阻害=ロシア大統領 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日中首脳会談 菅義偉官房長官「非常に前向きなやりとり」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ASEAN>首脳会議が午後開幕 「中国包囲網」形成は… - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<南シナ海>仲裁判決は不公平 露大統領が中国の立場支持 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<米フィリピン>首脳会談見送り オバマ氏が人権軽視を懸念 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ASEAN首脳会議>首相ラオスに出発 南シナ海問題焦点 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米比首脳会談は中止…ドゥテルテ氏の暴言影響か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:安倍首相、ラオスに向け出発 トンルン首相と会談へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日比首脳、6日午後に初会談=ASEAN会議で安倍首相ラオス着 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米中戦争、“飲み込まれる日本”の選択 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日中首脳会談 首相、領海侵入で自制要求 「衝突回避」運用へ協議加速 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:6日からASEAN首脳会議 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

ASEAN議長声明案、仲裁裁判決には触れず
読売新聞 9月7日(水)10時14分配信

 【バンコク=児玉浩太郎】ラオスの首都ビエンチャンで6日開幕した東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の議長声明案が明らかになった。

 南シナ海問題については中国の主権主張を否定した仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判決には触れず、「航行・飛行の自由」に言及するなどの内容にとどまっている。判決を認めないとする中国の主張に配慮した模様だ。

 読売新聞が入手した声明案は、南シナ海での中国の軍事拠点化などの動きを念頭に「進行中の事態への深刻な懸念」を表明。仲裁裁判決には直接言及せず「国際法に従った紛争の平和的解決を追求する」との表現にとどめた。南シナ海での紛争防止へ関係各国の行動を法的に拘束する「行動規範」の早期策定も訴えた。


安倍晋三首相、日ASEAN首脳会議に出席へ 中比の仲裁判決順守を主張
産経新聞 9月7日(水)9時57分配信

 【ビエンチャン=小島優】ラオス・ビエンチャンを訪問中の安倍晋三首相は7日午前(日本時間同日午後)東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳との会議に出席する。南シナ海をめぐり、中国の主権の主張を否定した仲裁裁判所の裁定を、当事国の中国とフィリピンが順守するよう主張する見通し。

 首相は、中国の南シナ海進出と軍事拠点化に懸念を示し、法の支配の下での紛争の平和的解決が重要とする日本の立場を改めて伝え、裁定の尊重を求めるもようだ。

 また、フィリピン・ダバオで2日に発生した爆弾テロを強く非難し、テロ対策に関するASEANとの協力関係を強化するため、テロ対処能力の向上に向けた新たな支援策も打ち出すことにしている。

 続いて首相は、中国の李克強首相、韓国の朴槿恵大統領が参加するASEANプラス3(日中韓)、タイやミャンマーなどメコン川流域5カ国との首脳会議などにも臨む。会議の合間を縫って、朴氏とも個別に会談し、北朝鮮の弾道ミサイル発射に対して緊密に連携することや、慰安婦問題に関する昨年末の日韓合意の誠実な履行を確認する。


南シナ海 仲裁裁定の言及回避へ ASEAN首脳会議 中国に配慮、足並みに乱れ
産経新聞 9月7日(水)9時8分配信

 【ビエンチャン=吉村英輝】ラオスの首都ビエンチャンで開催中の東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議は7日、2日目の討議を開いた。会議終了後に採択される議長声明は、焦点の南シナ海問題で、国際法に基づく解決が重要だという認識で一致する一方、中国の主権主張を全面否定したオランダ・ハーグの仲裁裁判所の裁定は盛り込まない方向だ。

 仲裁裁定直後に開かれたASEAN外相会議では、共同声明で裁定への言及を求めたフィリピンやベトナムと、中国に配慮するカンボジアなどが対立。足並みの乱れが鮮明になり、全会一致の原則の中で、ギリギリまで共同声明がまとまらない事態となった。

 今回の首脳会議では、ASEANの結束を重視する立場から、仲裁裁定について踏み込んだ議論を避ける見通しだ。

 ASEANは7日の首脳会議に続き、6日夜にラオス入りした中国の李克強首相との会談する。南シナ海問題の平和的解決に向けて法的拘束力を持つ「行動規範」策定を巡り、来年前半までの枠組み策定を目指すことを確認した7月の外相会議の合意を歓迎する一方、日米などからの圧力を交わしたい中国の思惑に配慮した内容になるとみられる。


ASEAN亀裂深まる 対中包囲網、戦略に狂い
産経新聞 9月7日(水)7時55分配信

 南シナ海の領有権問題を抱えるASEANは、親中派のカンボジアなどを使った中国の分断圧力を受け、亀裂が深まっている。多くの加盟国は、米国が唱える「法の支配」を共通概念に結束を目指したが、関連会議初日に起きたフィリピンと米国の関係悪化が冷や水を浴びせた格好だ。

 現職の米大統領として初めてラオスを訪問中のオバマ氏は、ビエンチャン市内で6日、推進してきたアジア太平洋へのリバランス(再均衡)政策の総括演説を行い、域内同盟国に対する防衛義務は「揺るがない」と改めて確約。国際法に従い、域内での飛行や航行を続けると強調した。

 ただ、南シナ海の軍事拠点化を進める中国に、日本やASEAN諸国と包囲網を構築して対抗しようとするオバマ氏のもくろみは、狂い始めている。オランダ・ハーグの仲裁裁判所が7月、南シナ海の中国の主権主張を全面的に退けたものの、米国の同盟国フィリピンのドゥテルテ大統領は中国融和路線に転じた。

 南シナ海では、フィリピンにほど近いスカボロー礁周辺で、中国船10隻が集結しているのが確認されたばかり。ドゥテルテ氏には、オバマ氏との初会談が、対中姿勢を修正する絶好の機会だった。だが、自らの失言で会談は流れ、仲裁裁定を「紙くず」とする中国を利する結果となった。

 本格的な外交デビューを失態で印象づけたドゥテルテ氏は、6日の開幕式で、並み居るASEAN各国首脳を前に、いつにもなく神妙に立ち振る舞った。8日は米ASEANの首脳会談もあり、その前にオバマ氏との“関係修復”会談を再設定したい意向。ただ、最後のアジア歴訪にケチをつけられたオバマ氏がどう応じるかは不透明だ。(ビエンチャン 吉村英輝)


日比首脳会談 南シナ海連携 大型巡視船の供与合意
産経新聞 9月7日(水)7時55分配信

 【ビエンチャン=小島優】安倍晋三首相は6日午後(日本時間同)、フィリピンのドゥテルテ大統領とラオス・ビエンチャンで会談し、南シナ海問題をめぐり、中国の主張を否定した仲裁裁判所の裁定を踏まえ、紛争の平和的解決に向け協力関係を強化していくことで一致した。安倍首相とドゥテルテ氏の会談は初めて。

 会談でドゥテルテ氏は「仲裁裁判の結果は尊重されるべきだ」と述べた。安倍首相は「国際社会が法の支配の重要性を訴えていくことで協力していきたい」と呼びかけた。

 両首脳は、日本がフィリピンに対し海上自衛隊の練習機を最大5機ほど有償貸与することや、大型巡視船2隻を円借款で供与することで合意した。フィリピンの海上警備能力を向上させ、海洋進出を進める中国を牽制(けんせい)する狙いがある。

 また、フィリピン南部ミンダナオ島の最大都市ダバオで2日に発生した爆弾テロを非難し、テロ対策をめぐり緊密に連携を図る方針でも一致した。

 首相はこの後、ラオスのトンルン首相とも会談し、南シナ海問題をめぐる日本の立場を改めて説明。東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国を務めるラオスの指導力に期待し、7日からの日・ASEAN首脳会議など首脳会議の議長声明に反映させたい考えだ。

 会談後の共同記者発表で安倍首相は「南シナ海や北朝鮮を含む地域、国際場裡(じょうり)における喫緊の課題についても率直かつ有意義な意見交換を行った」と説明。

 トンルン首相は「2国間の関心のある地域、国際社会の情勢課題についても率直に意見交換、協議が行われた。引き続きサミットにおいても協議したい」と述べ、7日のASEAN関連首脳会議でも南シナ海問題を取り上げる可能性を示唆した。


ドゥテルテ大統領の暴言で首脳会談中止 日本への影響は
BuzzFeed Japan 9月7日(水)5時0分配信

フィリピンの名物大統領の発言がまた物議を醸している。

「麻薬密売者を皆殺しにする」など過激発言で知られているドゥテルテ大統領。

今度は、アメリカのオバマ大統領に「 (son of a bitch」と牙をむいた。首脳が発する言葉としては前代未聞の暴言が原因となり、予定されていた首脳会談が中止となってしまった。

首脳会談中止の連絡を聞いたドゥテルテ大統領は、報道官を通じて後悔の念を表明。オバマ大統領との首脳会談を再調整できるかどうかは定かではない。

人権侵害への忠告にブチ切れ
問題の発言は、ASEAN首脳会議に出席するため、ラオスへ出発する際の記者会見で飛び出した。

フィリピンでは、麻薬撲滅を目指すドゥテルテ政権の誕生後、適切な法手続きを経ないで警察が容疑者を射殺する「超法規的殺人」が急上昇している。

オバマ大統領は予定されていた首脳会談で、「人権侵害の恐れがある」と忠告しドゥテルテ大統領に自制を求めるとみられていた。

記者が「超法規的殺人」に関する質問をすると、ドゥテルテ大統領は声を荒げて、言い放った。

(オバマ大統領は)敬意を払うべきだ。とやかく言うんじゃない。プータン・イナ・モ(son of a bitch)!フォーラムで罵ってやるぞ!

【you must be respectful, do not just throw away questions and statement, Putang Ina Mo!(son of a bitch), murahin kita diyan sa forum na ‘yan. (I will curse you in that forum)】

日本への影響は
フィリピンは中国との間で、南シナ海の領有権問題を抱えている。中国による海洋進出の違法性が確定した国際仲裁裁判所の裁定が出た以降も、フィリピンは中国との二国間交渉を再開していない。

しかし、ドゥテルテ大統領は以前から中国寄りの発言をしており、このまま米国との対立が深まれば、親中的な方針を一気に打ち出す可能性もある。

仮に、ドゥテルテ大統領が親中派に振れれば、南シナ海に自衛隊の護衛艦を派遣するなどフィリピンとの連携を深めている日本も方針転換を迫られる恐れもある。

ドゥテルテ大統領の暴言の背景を分析することが、今後の日本にとっても重要となるだろう。


<中国>仲裁判決の棚上げ狙う 比と首脳会談探る
毎日新聞 9月6日(火)21時37分配信

 【ビエンチャン林哲平】中国の李克強首相が6日、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の首脳会議に出席するため、ビエンチャン入りした。南シナ海問題を巡り、7月の仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判決で中国の権益主張が退けられたため、仲裁を申し立てたフィリピンとの首脳会談実現を目指している。

 李氏は9日まで滞在し、7日には中国・ASEAN首脳会議やASEANプラス3(日中韓)首脳会議、8日には東アジアサミットなどに出席する。

 南シナ海問題で中国が最も警戒するのは日米とASEAN沿岸国などが結束して、中国に判決受け入れを迫る事態だ。4、5日に中国・杭州で開かれた主要20カ国・地域(G20)首脳会議は世界経済が主要議題になった。だが、これまでも南シナ海問題を話し合ってきたASEAN関連会議で南シナ海問題の議論を避けることは難しそうだ。

 李氏は滞在中に、経済援助などを通じて中国の立場に近い議長国ラオスの首脳と会談するほか、ASEAN各国との2国間会談によって切り崩しを図る。

 仲裁裁判を申し立てたフィリピンには「2国間協議による解決」を持ちかけ、仲裁裁判決の棚上げを狙う。8月半ばにはフィリピンのラモス元大統領と中国高官が非公式に会談し、2国間協議への地ならしは進みつつある。だが、フィリピン政府は4日、南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)周辺に中国船10隻が集結したことを公表するなど現場の緊張は続いている。

 フィリピンのドゥテルテ大統領とオバマ米大統領との6日の会談が土壇場で取りやめとなった。中国外務省の華春瑩副報道局長は6日の定例記者会見で「中国はフィリピンとの対話を保つことを望んでいる」と述べたが、会談取りやめへの論評は避けた。米比関係の推移を慎重に見極めていくとみられる。


<ASEAN首脳会議>南シナ海、対中国で結束できず
毎日新聞 9月6日(火)21時28分配信

 【ビエンチャン岩佐淳士】東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が6日、ラオスの首都ビエンチャンで開幕し、日米中などを交えた一連の首脳会議がスタートした。主要議題は南シナ海問題。8日には中国の権益主張を退けた仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判決後初めて、ASEANと日米中の首脳が一堂に会す東アジアサミットが開かれる。日米はASEANに対中国で結束を促し判決を無視する中国に圧力をかけたい考えだが、ASEANは中国の切り崩しにあっている。

 ASEAN首脳会議は7日まで。毎日新聞が入手した議長声明案では、中国による人工島造成などを念頭に南シナ海を巡る最近の情勢に「深刻な懸念」を示す一方で、仲裁判決には言及していない。7月のASEAN外相会議の共同声明では領有権争いで中国と対立するフィリピンやベトナムが判決への支持を盛り込むよう求めたが、親中派カンボジアが反対し、全会一致を原則とするこの会議では認められなかった。中国との経済協力を視野に2国間交渉を模索するフィリピンのドゥテルテ大統領は今回会議で仲裁判決を「持ち出さない」と発言。ASEAN全体でも中国との関係悪化を避けたい考えがある。

 一連の会議開催中、日米と中国はそれぞれASEAN加盟各国と会談を予定しており、双方がASEANを自陣に取り込もうと働きかけを強める。日米は「法の支配」を訴え、仲裁判決に基づく解決を呼びかける構え。7日の中国・ASEAN首脳会議では海上での不測の事態に備えたホットラインの導入などの合意が発表される見込み。中国はASEANとの協議進展をアピール、日米の関与をけん制する狙いだ。

 東アジアサミットでは北朝鮮情勢も議題になる。議長声明案では1月の核実験や8月の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射について「深刻な懸念を共有」し、国連安全保障理事会決議の順守を求めている。


<米比首脳会談中止>対中圧力でオバマ氏誤算
毎日新聞 9月6日(火)20時46分配信

 【ワシントン会川晴之】ドゥテルテ比大統領との首脳会談を急きょ取りやめたことで、南シナ海問題に関するオバマ米大統領の「作戦」にも狂いが生じた。オバマ氏はこの問題をアジア歴訪の重要テーマに据え、3日に中国・杭州で習近平国家主席と会談した際は、記者団が見守る中であえて言及。そして中国との妥協も模索するドゥテルテ氏にクギを刺すつもりだったからだ。

 仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)が7月、南シナ海における中国の権益を否定する判決を出したのを受け、米国は「国際法に基づいて平和的に紛争解決を図るべきだ」などと中国に圧力をかけてきた。

 東南アジア諸国連合(ASEAN)との一連の会議でも南シナ海問題を取り上げる方針を打ち出し、真っ先にフィリピンとの首脳会談を設定。米比同盟を強調し、中国を強くけん制するつもりだった。

 オバマ氏は5日夜の杭州での会見で「麻薬取引問題はフィリピンだけでなく世界的な課題だ」「フィリピン国民は極めて親密な友人で同盟国だ。建設的、生産的な会談ができることを望む」と述べるなど、最後まで会談実現に意欲を示した。

 一方で、伝統的に人権問題に敏感な民主党政権として、フィリピンで相次ぐ「超法規的」な「殺人」は無視できなかった。

 オバマ氏は4日、トルコのエルドアン大統領と会談したが、トルコが失敗したクーデターの「首謀者」として身柄引き渡しを求めている米国在住のイスラム教穏健派指導者ギュレン師について「司法の手続きに委ねる」と、要求を突っぱねた。

 フィリピンとの首脳会談をあきらめた背景には、人権問題で「二重基準」を有しているとの批判を浴びるような事態を避ける狙いもあったとみられる。


<米比首脳会談中止>暴言、対米関係に傷 比大統領失態
毎日新聞 9月6日(火)20時43分配信

 【ビエンチャン岩佐淳士】「売春婦の息子め」。フィリピンのドゥテルテ大統領は5日の会見でオバマ米大統領を極めて品性のない言葉で中傷し、6日にラオスの首都ビエンチャンで予定されていた米比首脳会談が米側にキャンセルされた。ドゥテルテ氏はすぐ失言を事実上わびたが、対中国戦略の核である米国との同盟関係に汚点を残しかねない失態だ。ドゥテルテ氏はこれまでも暴言を繰り返しており、リーダーとしての資質が問われそうだ。

 問題の発言があったのは、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の首脳会議が開かれるラオスに出発する際、地元ダバオで開かれた記者会見だった。

 ドゥテルテ氏は6月末の大統領就任後、過激な麻薬取り締まりを実施。容疑者1000人以上が当局に殺害され、国際社会から批判を浴びている。

 会見でドゥテルテ氏はこうした問題をオバマ氏から問われるのではと聞かれ「彼のことは気にしない。誰だそれは」などと反発。さらに「売春婦の息子め。ののしってやる」と罵倒した。

 ドゥテルテ氏は南シナ海問題を巡り中国との対話に意欲を示す一方、米国に「依存しない」と発言し、米国との同盟関係を強化して対抗したアキノ前大統領とは異なるスタンスを示している。

 ただ、実際は米国との同盟関係なしにフィリピンの安全保障は成り立たない。中国と模索する2国間協議でも、中国の南シナ海における権益主張を退けた7月の仲裁裁判所判決をテコに交渉を優位に進めるためには、米国を中心とした国際社会の後ろ盾が欠かせない。

 今回の米比首脳会談は「南シナ海情勢が緊迫化する中、米国との協力強化について話し合う絶好の機会となるはずだった」(デルロサリオ前外相)。

 会談中止を受けドゥテルテ氏は6日、「大きく物議をかもした発言を後悔している」とする声明を発表。慌てて米国との同盟関係の修復を図った格好だ。

 ドゥテルテ氏の暴言癖は以前から問題視されていた。大統領選期間中には、集団強姦(ごうかん)事件の被害者について「彼女は美人だった。市長(当時ダバオ市長だった自分のこと)が最初に強姦すべきだった」と放言。先月下旬は過激な麻薬取り締まりを批判した国連に対し「無礼なくそ野郎なら、我々は(国連を)去るだけだ」と発言した。

 ラウロ・バハ元外務次官は「米比の安全保障や経済の協力関係を考えれば、今回の問題はささいな事だ。しかし、ドゥテルテ氏は大統領としてもっと外交の技術を学んだり、国際関係の複雑さを理解したりする必要がある」と指摘している。

 ◇ドゥテルテ氏の主な暴言

<過激な犯罪対策>

「(市長時代に殺したという)1000人が10万人になって、マニラ湾の魚が太るだろう。死体を投げ込んでやる」

「(国連の批判に)脱退を決断しないといけない」

<南シナ海問題>

「(領有権を争う)島に水上オートバイで乗り付け、国旗を立てて『俺たちの島だ』と言ってやる」

<その他人権問題>

「(1989年の集団強姦(ごうかん)事件に)彼女は美人だった。市長が最初に強姦すべきだった」

「人権法なんて忘れろ」

「(記者殺害事件に)あいつは腐敗したくそったれ。殺されて当然だ」


<米比首脳>比大統領の暴言影響で中止 後日改めて会談
毎日新聞 9月6日(火)20時37分配信

 【ビエンチャン岩佐淳士、ワシントン会川晴之】ラオス訪問中のオバマ米大統領は6日、予定されていたフィリピンのドゥテルテ大統領との首脳会談を取りやめた。ローズ米大統領副補佐官は「建設的な協議をする環境が整わなかった」と理由を説明。ドゥテルテ氏が比国内の人権問題を巡る米国の対応を批判したり、オバマ氏を中傷する暴言を吐いたりしたのが原因とみられる。ドゥテルテ氏は「発言を後悔している」と事実上謝罪。比外務省によると、双方は後日改めて会談することで合意した。

 6月末に大統領に就任したドゥテルテ氏は麻薬撲滅を掲げており、既に1000人以上の容疑者が警察官や自警団に殺害されている。予定されていた会談では、人権問題を重視するオバマ氏から「超法規的」な殺害に懸念が示されるとの見方があった。

 ドゥテルテ氏は5日、地元ダバオでの記者会見で「私は主権国家の大統領だ。フィリピンは長い間(米国などの)植民地だったが(今は)フィリピン国民以外の誰にもひざまずくことはない」と主張。麻薬取り締まり問題に米国側が触れるのは、内政干渉に当たると示唆した。さらに「売春婦の息子め」とののしった。

 米国は同盟国フィリピンとの関係をより強固にすることで、6日にラオスの首都ビエンチャンで開幕した東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の首脳会議で、南シナ海問題を巡り中国に圧力を加える思惑があった。フィリピンとの関係に思わぬ誤算が生じ、出はなをくじかれた格好になった。


<安倍首相>比に大型巡視船…首脳会談で供与表明
毎日新聞 9月6日(火)20時36分配信

 【ビエンチャン影山哲也】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席するためラオスの首都ビエンチャンに到着した安倍晋三首相は6日、フィリピンのドゥテルテ大統領と初めて会談した。首相は、南シナ海の警備にもあたるフィリピン沿岸警備隊の能力向上に向け、全長約90メートルの大型巡視船2隻を供与すると表明した。フィリピンと連携して中国の海洋進出をけん制する狙いだ。同行筋によると、国連人権高等弁務官事務所が非難するドゥテルテ氏の麻薬対策に関するやり取りはなかった。

 ドゥテルテ氏は、南シナ海権益に関する中国の主張を退けた仲裁裁判所判決について「裁判結果は尊重されるべきだ」と述べつつ、「中国との対話は今後も行う」と語った。首相は「大統領の立場を支持する。国際社会が法の支配の重要性を訴えていくことで、ぜひ両国が協力していこう」と応じ、早期来日も求めた。

 日本は全長約40メートルの巡視艇10隻の供与を決めている。大型巡視船の供与は初めてで、約165億円の円借款で建造して渡す。首相は会談で「安全保障・防衛協力を今後も進めたい」と述べ、ドゥテルテ氏は「巡視船によって南シナ海でのプレゼンス(存在感)を向上できる」と謝意を表した。また、海上自衛隊の練習機TC90を最大で5機、比海軍に貸与することでも正式合意した。2月に日比両政府が締結した防衛装備品・技術移転協定に基づく初めての貸与となる。

 安倍首相は6日夜(日本時間同)、ASEAN議長国ラオスのトンルン首相とも会談し、南シナ海問題の平和的解決に向けた協力を確認した。安倍首相は会談で「法の支配」重視の考えを強調。トンルン首相は「南シナ海の平和と安定、非軍事化を望んでいる」と応じた。両首脳は、ラオスが2020年までに後発開発途上国から脱却することを目指す「開発協力共同計画」をまとめ、発表した。


<偶発衝突回避>「海空連絡」協議を加速…日中合意
毎日新聞 9月6日(火)20時33分配信

 菅義偉官房長官は6日の記者会見で、安倍晋三首相と中国の習近平国家主席が5日の首脳会談で、偶発的衝突を回避する日中間の「海空連絡メカニズム」の協議加速で合意したことに、「政府として積極的に取り組んでいきたい」と述べ、早期運用開始に意欲を示した。岸田文雄外相も6日の記者会見で「東シナ海の現場の状況を考える時に、こうした協議の場は大変重要だ。習主席と協議加速で一致したのは有意義だ」と述べた。沖縄県・尖閣諸島周辺では先月も中国公船の領海侵入が相次いでおり、日本政府は衝突回避の枠組みの早期構築を目指す。

 安倍首相は5日に中国・杭州であった習氏との会談で尖閣問題に言及し、「公船や軍の特異な活動は極めて遺憾で、一方的に緊張をエスカレートさせるべきでない。東シナ海の安定なくして日中関係の安定はない」と状況の改善を強く要求した。習氏は「東シナ海の平和と安定を維持する。両国が衝突するようなことがあってはならない」と応じた。首脳会談では、海空連絡メカニズム構築や、2008年に日中間で合意した日中中間線付近でのガス田共同開発の交渉再開に関し、今月14日に広島で高級事務レベル海洋協議を開くことが決まった。

 焦点の南シナ海問題では、首相が「地域の平和と安定に直結し、日本を含む国際社会共通の関心事項である南シナ海問題で中国の適切な行動を期待する」とけん制。習氏は「日本は当事者ではないのではないか」と反論した。新華社通信によると、習氏は「日本は南シナ海問題で言動を慎み、関係の改善に障害を作ることを避けるべきだ」とも強調したという。一方で、習氏は関係改善に向け「マイナスを減らし、プラスを増やすべきだ」とも述べ、首相も同意した。

 菅氏は6日、首脳会談について「全体として協力できるところは協力してプラス面を増やす一方、懸案は管理してマイナスを減らす、という共通認識に基づく非常に前向きなやりとりだった」と評価した。【小田中大】


オバマ氏、アジア重視は「気まぐれではない」
読売新聞 9月6日(火)19時52分配信

 【ビエンチャン=大木聖馬】米国のオバマ大統領は6日、現職の米大統領として初めて訪問したラオスの首都ビエンチャンで、約7年半にわたる任期で自身が進めたアジア政策を総括する演説を行った。

 米政権が今後もアジア重視のリバランス(再均衡)政策を継続するとの認識を示し、任期中の批准手続き完了を目指している環太平洋経済連携協定(TPP)は「リバランス政策の中核の柱だ」とし、退任前に議会に承認を働きかけることを明言した。

 オバマ氏は「米国は過去の数十年間よりもアジア太平洋地域に関与している。一時の気まぐれではない」と述べた。南シナ海などで一方的な海洋進出を続ける中国を念頭に「あらゆる国が同じルールで動かなければならない」と法の秩序の重要性を指摘し、「我々の同盟国防衛への関与は決して揺らぐことのない重大な責務だ」と、今後も航行の自由を守ると強調した。


比大統領、暴言から一転「陳謝」…火消し図る
読売新聞 9月6日(火)19時46分配信

 【ビエンチャン=大木聖馬、向井ゆう子】ラオスの首都ビエンチャンで6日に行われる予定だった米国のオバマ大統領とフィリピンのドゥテルテ大統領の初会談が、ドゥテルテ氏の「暴言」をきっかけに中止となった。

 同盟国である米比の亀裂が深まれば、一方的な海洋進出を強める中国に対し、日米など複数国が包囲網構築を目指すという南シナ海を巡る構図に地殻変動が生じる懸念も出ている。

 「米大統領への個人攻撃と受け取られてしまったことを後悔している」

 大統領にあるまじき下品な言葉でオバマ氏をののしったドゥテルテ氏は6日午前、会談中止を受け、報道官を通じて「陳謝」の談話を発表し、火消しを図った。

 だが、6月末の政権発足以降、米比関係がきしんでいるのは事実だ。


フィリピンに大型巡視船、安倍首相がドゥテルテ大統領と初会談
ロイター 9月6日(火)19時16分配信

[ビエンチャン 6日 ロイター] - 日本政府は6日、南シナ海で中国と領有権を争うフィリピンの沿岸警備隊に対し、円借款で大型巡視船2隻を供与することを決めた。ラオスを訪問中の安倍晋三首相が同日午後、フィリピンのドゥテルテ大統領との会談で伝えた。

6月末に就任したドゥテルテ大統領と安倍首相が会談を行うのは初めて。両首脳は南シナ海の領有権問題を平和的に解決するため、協力していくことで一致した。

日本はフィリピンの海洋監視・警戒能力の向上を支援するため、これまでに10隻の巡視船をフィリピン沿岸警備隊に供与することを決定している。約165億円の円借款で新たに供与する2隻はより大型で、外洋まで航行することが可能になる。首脳会談では、フィリピン海軍に海上自衛隊の練習用航空機を貸与することも改めて確認した。

中国は南シナ海の大半を自国海域と主張しており、一部で領有権を争うフィリピンはオランダのハーグの国際仲裁裁判所に提訴した。裁判所は今年7月、中国の主張には根拠がないとの判断を出したが、中国は裁定に従わない方針を表明している。

中国は、日本や米国が南シナ海問題に介入しないよう求めている。新華社通信は5日、同日夜の日中首脳会談で習近平国家主席が安倍首相に対し、南シナ海問題に対する「言動を注意すべき」と伝えたと報じた。


南シナ海で中国をけん制…海自練習機も比に貸与
読売新聞 9月6日(火)18時53分配信

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フィリピンのドゥテルテ大統領(左)との首脳会談に臨む安倍首相(6日午前、ラオス・ビエンチャンで)=青山謙太郎撮影

 【ビエンチャン=芳村健次】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議出席のためラオスを訪れた安倍首相は6日、フィリピンのドゥテルテ大統領と会談し、大型巡視船2隻を供与する方針を伝えた。

 フィリピンの海上警備能力強化を支援し、南シナ海で強引な海洋進出を続ける中国をけん制する狙いがある。

 6月に就任したドゥテルテ氏と首相が会談するのは初めて。大型巡視船は全長約90メートル。円借款(最大約164億円)で資金を提供し、日本で建造してフィリピンの沿岸警備隊に供与する。ドゥテルテ氏は「パトロール強化が可能となり、南シナ海でのフィリピンのプレゼンス(存在)が向上する」と述べた。5月に合意した海上自衛隊の練習機(航空機)「TC90」の最大5機の貸与も正式に決まった。


南シナ海中心に討議=ASEAN関連首脳会議が開幕
時事通信 9月6日(火)18時1分配信

 【ビエンチャン時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議が6日、ラオスの首都ビエンチャンで開幕した。

 8日までの一連の会議では、中国とASEANの一部加盟国が領有権を争う南シナ海情勢を中心に討議が進められる運びだ。

 ASEANは6日、首脳会議を開催。マレーシアで昨年開かれた首脳会議に出席した10人の首脳のうち4人が入れ替わり、ミャンマーの実質的なトップであるアウン・サン・スー・チー国家顧問やフィリピンのドゥテルテ大統領らが初めて首脳会議に臨んだ。

 議長国ラオスのブンニャン国家主席は開会式の演説で「ASEANは2015年の国内総生産(GDP)が総計2兆4300億ドル(約250兆円)に上る単一市場・生産拠点になっており、経済規模は世界第6位に位置する」と指摘。その上でテロや領有権争い、武力紛争などの課題に対処するには、「ASEAN内の協力と国際社会との協調を高めていく必要がある」と訴えた。


アングル:中国が自賛するG20、水面下では難問めぐる攻防
ロイター 9月6日(火)17時12分配信

[北京 6日 ロイター] - 中国は、浙江省杭州市で開催した20カ国・地域(G20)首脳会合について、あからさまな対立もほとんどなく、ぜい弱な世界経済に対するさまざまな対策の必要性において各国のコンセンサスが得られ、ホスト国として成功裏に終えることができたと自画自賛する。

温室効果ガスの2大排出国である中国と米国は、昨年12月の第21回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)で採択された温暖化対策「パリ協定」を批准したと共同で発表さえしている。

しかし、世界で最も影響力のあるリーダーたちが集結した今回のG20は、水面下でも順調に進んだわけではない。北朝鮮が弾道ミサイル3発を発射し、米国とロシアはシリア停戦をめぐり合意に達することはできず、保護貿易主義に対して具体策を打ち出せなかったことは外交的失敗だったと言える。

中国の国営メディアは、南シナ海のような問題で影が薄れるようなこともなく、サミットの栄光におおむね浴することができたとする一方で、自国の経済的野望を邪魔する西側の動きに対する中国政府の不満を漏らしている。

G20の数週間前、中国は、保護主義と被害妄想のように感じられる、自国の海外投資に対する「不当な疑惑」について、とりわけ不満を募らせていた。オーストラリア政府は、電力公社オースグリッドの売却入札で中国企業からの応札を拒否した。一方、英国も、中国が出資予定の英サマセット州ヒンクリーポイントの原発新設計画を延期している。

<G20の舞台裏>

西側諸国は水面下で、自国の目標を堅持していないとして中国を非難していた。

G20開催前、欧州のG20関係筋は、中国による議題が、世界経済の持続可能な成長にとって、真の意味で新たな節目となることに懐疑的だった。

中国は保護主義に対抗すべく、さらなる開放と措置を公然と求めてはいるが、西側の投資家にとって同国市場へのアクセスはいまだ非常に限られていると、欧州当局者は語る。

中国の外国人投資家が抱える大きな懸念は、同国でビジネスを行うのがますます困難になっていると感じられることだ。その背景には、効果的に外国人を締め出そうとする新たな法律や政策がある。

「習近平国家主席は、世界中で高まる保護主義に対抗する必要性について、はっきりと警鐘を鳴らした」と、在中米国商工会議所のジェームズ・ジマーマン会頭は言う。「だが、行動は言葉よりも雄弁だ。必要な国内改革を実施したり、外国の製品やサービスやテクノロジーに市場をもっと開放したりするのは中国次第なのだから」

杭州G20に詳しい複数の外交官によると、中国は当初、鉄鋼の過剰生産問題を共同声明に盛り込むことに抵抗していたが、結局、鉄鋼の供給過剰についてG20で協力することが盛り込まれた。

中国からの安い輸入品のせいで鉄鋼業界が危機的状況にある英国のような国にとって、この問題はカギとなる。

英首相官邸の当局者によれば、英国と米国は、G20で鉄鋼問題に協力して取り組む重要性を共同声明に盛り込むよう迫ったという。

G20を覆ったもう1つの暗い影は、英国民投票で決まった欧州連合(EU)離脱や、米大統領選の共和党候補であるドナルド・トランプ氏に体現されるような、自由貿易とグローバル化に対する世間の反発が高まっていることだ。

「貿易と自由市場の恩恵は、より多くの人々にもっと効果的に伝えられるべきだとするG20の分析に賛成だ」と語るのは、国際商業会議所のジョン・ダニロビッチ事務総長だ。

「あらゆる人にとって貿易がなぜ重要なのかを説明するのに、政財界の協力は不可欠だ」と、同事務総長は話した。

(Ben Blanchard記者 翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)


巡視船2隻を供与へ=日比首脳、南シナ海問題で協力
時事通信 9月6日(火)17時1分配信

 【ビエンチャン時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議出席のためラオス入りした安倍晋三首相は6日、フィリピンのドゥテルテ大統領と会談した。

 南シナ海で中国が活動を強める中で首相は、フィリピンに大型巡視船2隻を円借款により新たに供与する方針を表明した。

 ドゥテルテ氏が6月に就任後、両首脳の会談は初めて。両首脳は、海上自衛隊の練習機TC90最大5機を貸与することでも合意。首相は「フィリピン海軍のパイロット教育や整備能力の構築を含め、安全保障・防衛協力を今後も進めたい」と強調した。

 巡視船供与や練習機貸与は、南シナ海で中国と向き合うフィリピンの監視体制や海上警備能力を向上させる狙いがある。

 両首脳は南シナ海問題について、中国の領有権主張を退けた7月の仲裁裁判所の判決を踏まえ、紛争の平和的解決に向けて協力していくことで一致した。


比に大型巡視船2隻を供与…「南シナ海」支援
読売新聞 9月6日(火)16時0分配信

 政府は6日、フィリピンの海上警備能力強化を支援するため、全長約90メートルの大型巡視船2隻を供与する方針を固めた。

 政府関係者が明らかにした。日本が他国に供与する巡視船としては過去最大で、安倍首相が同日午後、訪問先のラオスでフィリピンのドゥテルテ大統領と初めて会談する際、表明する。南シナ海問題でフィリピンを後押しし、一方的な海洋進出を続ける中国をけん制する狙いがある。

 政府関係者によると、政府開発援助(ODA)の円借款で資金を提供し、大型巡視船2隻を日本で建造。日本の海上保安庁にあたるフィリピンの沿岸警備隊に供与する。

 政府はこれまで、フィリピンに全長約40メートルの巡視艇10隻の供与を決め、引き渡しを開始しているが、大型巡視船の供与は初めて。昨年11月の日比首脳会談でアキノ前大統領が大型巡視船供与を要請し、首相が検討する意向を伝えていた。


ASEAN関連首脳会議、ラオスで開幕へ
読売新聞 9月6日(火)15時11分配信

 【ビエンチャン=池田慶太】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議が6日午後、ラオスの首都ビエンチャンで開幕する。

 中国の南シナ海における主権主張を否定した仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判決後、ASEAN主催の首脳会議は初めて。焦点の南シナ海問題を巡り、判決の受け入れを迫る日米などと、判決を無視し、ASEAN諸国との2国間協議などを通じて孤立回避をもくろむ中国との攻防が予想される。8日開催の東アジア首脳会議(EAS)には、安倍首相、米国のオバマ大統領、中国の李克強(リークォーチャン)首相など18か国の首脳・代表が参加する。日米両首脳はEASなどで南シナ海問題を重点的に取り上げ、国際法に沿った紛争解決や判決受け入れを中国に迫る見通し。


南シナ海問題、他国の介入は解決を阻害=ロシア大統領
ロイター 9月6日(火)14時5分配信

[杭州(中国) 6日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は5日、南シナ海における領有権問題について、地域に属しない他国の介入は問題の解決を阻害するだけで「生産的ではない」と述べた。中国・杭州で開催されていた20カ国・地域(G20)首脳会合終了後の記者会見で語った。

またロシアは、オランダ・ハーグの仲裁裁判所の判断に関して中国の立場を支持すると付け加えた。

仲裁裁判所は7月、中国は南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)に対する「歴史的権利」を有しておらず、フィリピンの国家としての権利をさまざまな形で侵害してきたと判断。これに対し中国は激しく反発している。


日中首脳会談 菅義偉官房長官「非常に前向きなやりとり」
産経新聞 9月6日(火)12時3分配信

 菅義偉官房長官は6日午前の記者会見で、20カ国・地域(G20)首脳会合にあわせて中国・杭州で5日に行われた安倍晋三首相と中国の習近平国家主席との会談について「非常に前向きなやりとりだった」と評価した。

 偶発的衝突を防ぐ日中防衛当局間の「海空連絡メカニズム」の早期運用開始に関し、菅氏は、昨年11月のソウルでの安倍首相と中国の李強克首相との会談を踏まえ「今回、両国の最高首脳の間で一致したので有意義だった。協議は加速化されていくと思う」と期待を示した。

 会談で南シナ海問題について習氏が「日本が言動に注意すべきだ」と不快感を示した件に対し、菅氏は「地域の平和と安定に直結する南シナ海問題に中国が国際ルールを守り、周辺国の不安解消に努めるよう求めているところだ」とした上で、「両首脳が会談で率直に意見交換をすることは極めてよかった」と述べた。


<ASEAN>首脳会議が午後開幕 「中国包囲網」形成は…
毎日新聞 9月6日(火)11時47分配信

 【ビエンチャン岩佐淳士】日米中などが参加する東南アジア諸国連合(ASEAN)の一連の首脳会議が6日午後、ラオスの首都ビエンチャンで始まる。8日まで3日間の日程で焦点は、中国とASEANの一部加盟国が領有権を争う南シナ海問題だ。中国の権益主張を退けた7月の仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判決を受け日米は中国へのけん制を強めたいが、ASEANは対中姿勢で意見が割れ、「中国包囲網」形成は難しそうだ。

 一連の会議はASEAN首脳会議でスタート。7日はASEANと日本や中国などとの首脳会議が開かれる。8日の東アジアサミットでは安倍晋三首相やオバマ米大統領、中国の李克強首相ら18カ国の首脳が一堂に会す。

 南シナ海問題で日米は仲裁判決に基づき中国の海洋進出に歯止めをかけたい考えで、ASEANに対中国で結束するよう求めている。しかし、中国は判決に反発し、無視する構え。親中派カンボジアなどを通じ、ASEANの切り崩しを図っている。7月のASEAN外相会議では中国と領有権を争うフィリピンやベトナムが共同声明に判決への支持を盛り込もうとしたが、カンボジアの反対で見送られた。毎日新聞が入手したASEAN首脳会議や東アジアサミットの議長声明案でも仲裁判決については言及されていない。


<南シナ海>仲裁判決は不公平 露大統領が中国の立場支持
毎日新聞 9月6日(火)11時42分配信

 【モスクワ杉尾直哉】ロシアのプーチン大統領は5日、訪問先の中国・杭州で記者会見し、南シナ海を巡る7月の仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)判決の受け入れを中国が拒否したことについて、「我々は連帯している。中国の立場を支持する」と述べた。判決内容には触れず、「中国が提訴しなかった」という手続き上の問題から「判決を公正と認められない」と批判した。

 ロシア通信によると、プーチン氏は「あらゆる第三者(仲裁・調停)の審理は、当事者双方からの提訴によって開始されなければならない」と指摘。「中国はハーグ(仲裁裁)に仲裁を求めておらず、その立場は裁判でまったく聞き入れられなかった」と批判した。

 判決を巡り、ロシア外務省はこれまで評価は示さずに「当事国の対話による解決」(ザハロワ情報局長)を求める立場だった。プーチン氏はこれを一歩進め、判決が出たこと自体を初めて批判した。

 ペスコフ露大統領報道官は「大統領は誰が正しいか、悪いかについては話していない」と主張。南シナ海のほぼ全域に中国の管轄権が及ぶという「九段線」の主張について、大統領が判断を示していないことを強調した。

 南シナ海問題の解決について、ロシアは以前から、「国連海洋法条約を含む国際法を支持」「外部からの介入を阻止し、当事者間の話し合いによる解決」を主張している。


<米フィリピン>首脳会談見送り オバマ氏が人権軽視を懸念
毎日新聞 9月6日(火)11時36分配信

 ◇麻薬対策 問題提起なら比大統領「罵倒するぞ」

 【ワシントン会川晴之】ラオス訪問中のオバマ米大統領は6日夕に首都ビエンチャンで予定していたフィリピンのドゥテルテ大統領との初めての首脳会談を取りやめた。米国家安全保障会議(NSC)のプライス報道官が6日、同行記者団に明らかにした。人権度外視のドゥテルテ氏の麻薬対策を問題視したためとみられる。フィリピンは米国にとって対中国政策上の重要な同盟国だが、首脳会談の見送りは、今後の両国の協力関係に影響を与える可能性もある。

 フィリピンでは麻薬の密売人・常習者の取り締まりのため、警察官や自警団による「超法規的」な殺害が相次ぎ、ドゥテルテ氏が就任して2カ月間で、2000人超が殺害された。オバマ氏は5日夜、中国・杭州での記者会見でドゥテルテ氏との首脳会談について、実りあるものになるかどうか「検討を進めている」と述べ、慎重な姿勢を示していた。

 一方、AP通信によると、ドゥテルテ氏は5日、「私は主権国家の大統領だ。フィリピンは長い間(米国などの)植民地だったが、(今は)フィリピン国民以外に主人はいない」と話し、麻薬取り締まり問題に米国側が触れることは、内政干渉に当たると非難。さらに、首脳会談でオバマ氏がこの問題を提起した場合は「罵倒するぞ」と警告していた。

 フィリピンの麻薬取り締まりで一般市民も巻き添えとなっていることを受け、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は8月18日、「超法規的な処刑から国民を守るため必要な措置を取ることを求める」という非難声明を発表。だが、ドゥテルテ氏は「国連からの脱退を検討する」と反発し、「容疑者が抵抗したら、迷わず射殺しろ」と警察官に呼びかけるなど、強硬姿勢を貫いている。

 フィリピンは、南シナ海の権益をめぐる7月の仲裁裁判所の判決で中国に勝訴。米国はフィリピンとの関係をより強固なものとし、6日に開幕する東南アジア諸国連合(ASEAN)の一連の国際会議を通じて、中国を南シナ海問題で追い詰める思惑があったとみられるが、思わぬ誤算が生じた形となった。

 米比首脳会談の代わりに、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領との米韓首脳会談が設定された。


<ASEAN首脳会議>首相ラオスに出発 南シナ海問題焦点
毎日新聞 9月6日(火)11時3分配信

 【杭州(中国)影山哲也】安倍晋三首相は6日午前(日本時間同)、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席するため、ラオスに向けて政府専用機で中国・杭州を出発した。同日に開幕する首脳会議では、南シナ海問題が焦点となる。首相は法の支配と紛争の平和的解決の重要性を訴える方針。

 首相は6日午前(日本時間同日午後)にラオスの首都ビエンチャンに到着した後、6月末に就任したフィリピンのドゥテルテ大統領との初会談に臨み、南シナ海問題や安全保障面での連携強化について協議する。その後に行われる議長国ラオスのトンルン首相との会談では、海洋安全保障での日本の立場を伝え、ASEAN関連首脳会議の議長声明に反映させたい考えだ。

 7日には、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領やオーストラリアのターンブル首相らと個別に会談する。


米比首脳会談は中止…ドゥテルテ氏の暴言影響か
読売新聞 9月6日(火)10時44分配信

 【バンコク=大木聖馬、ビエンチャン=向井ゆう子】米国家安全保障会議(NSC)のプライス報道官は6日、オバマ大統領がラオスで8日に開かれる東アジア首脳会議(EAS)出席に合わせ、6日午後に予定していたフィリピンのドゥテルテ大統領との会談を中止すると発表した。

 ドゥテルテ氏が対米批判を繰り返している上、5日にはオバマ氏を下品な言葉でののしったことから、現時点で首脳会談を行う環境は整っていないと判断した模様だ。

 オバマ氏は、中国が一方的な海洋進出を続ける南シナ海問題を巡る対処方針の定まらないドゥテルテ氏と初めて会談し、連携を再確認する予定だったが、協力関係に悪影響が及びそうだ。

 オバマ氏は、ドゥテルテ政権が麻薬密売人らの射殺を容認するなど強権的な犯罪取り締まりを進めていることを懸念し、今回の会談で人権問題として提起する方針だった。


安倍首相、ラオスに向け出発 トンルン首相と会談へ
産経新聞 9月6日(火)10時40分配信

 【杭州=小島優】安倍晋三首相は6日午前(日本時間同)、20カ国・地域(G20)首脳会議など中国・杭州での一連の日程を終え、ラオス・ビエンチャンに向けて政府専用機で出発した。同日夜にはトンルン首相と会談し関係強化などを確認、共同記者発表に臨む。

 トンルン氏との会談で安倍首相は、中国の南シナ海進出と軍事拠点化に懸念を示し、法の支配の下で紛争を平和的に解決することが重要だとする日本政府の立場を改めて伝える見通し。ラオスは東南アジア諸国連合(ASEAN)議長国を務めており、日ASEAN首脳会議など7日から始まるASEANに関連する首脳会議の議長声明に反映させたい考え。

 首相は、7日にASEANプラス3(日中韓)首脳会議、8日には東アジアサミットにも参加する。

 また、6日にフィリピンのドゥテルテ大統領と、南シナ海における中国の主権主張を全面的に退けたオランダ・ハーグの仲裁裁判所の裁定などについて協議。7日には韓国の朴槿恵大統領、オーストラリアのターンブル首相らとも会談し、北朝鮮情勢をめぐる緊密連携を確認する。8日に帰国する予定。


日比首脳、6日午後に初会談=ASEAN会議で安倍首相ラオス着
時事通信 9月6日(火)10時10分配信

 【ビエンチャン時事】安倍晋三首相は6日午前、ラオスの首都ビエンチャンで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席するため、政府専用機で中国・杭州を出発、同日午後にラオス入りした。

 この後、フィリピンのドゥテルテ大統領と初の首脳会談を行う。

 首相は7日に日ASEAN首脳会議、8日はASEAN各国と日米中などの首脳が一堂に会する東アジアサミット(EAS)に出席。一連の会議は中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題を主要テーマに討議が行われる見通しで、首相は「法の支配」に基づく解決を呼び掛ける。


米中戦争、“飲み込まれる日本”の選択
nikkei BPnet 9月6日(火)9時26分配信

 このコラムでは、これまで過去2回にわたり南・東シナ海における中国および米国の軍事戦略を考察してきた。中国は南シナ海の島々を軍事拠点化し、できる限り中国大陸から遠い所で米軍を迎え撃とうとし、対する米国は最新の軍事技術と戦術によって中国軍に対抗しようとするものの、政治的に難しいかじ取りを迫られている。

 今回はこれまでの総まとめとして、考え得る米中戦争の様相を検証し、その間で揺れる日本が取り得る戦略オプションについて考えてみたい。今回と合わせ、第2回「南・東シナ海で中国が本当に欲しいもの」および第3回「緊迫の南・東シナ海、進撃する中国を阻止する米国の戦略とは?」をご覧いただき、より理解を深めてほしい。

●米中戦争の様相を決める2つの鍵

 南シナ海の管轄権をめぐる仲裁裁判の判決結果により、現在、中国は厳しい立場に立たされている。2016年9月4日の中国杭州における20カ国・地域(G20)首脳会議では、日本を含む各国は、「絶好の機会を逃すまい」と中国に詰め寄ったことだろう。

 これからも続くであろう、このような外交的な働きかけを契機に、中国は今後、軍事的な行動を沈静化させるのか、それとも相変わらず過激なままか。あるいは、全く無関係に、一層過激化していくのか。「中国の過激度」は、米中戦争の様相を決める一つ目の鍵となる。

 二つ目の鍵は「米国の軍事戦略」だ。今、米国は二つの戦略の間にある。中国本土を直接攻撃することを想定した「統合エアシーバトル」戦略と、中国本土を直接攻撃しない「オフショア・コントロール」戦略だ。前者は、米中の全面対決が避けられず、戦争の長期化や核兵器の使用が懸念される。一方、後者は海上封鎖を狙いとするが決め手に欠ける(第3回参照)。

 これら二つの鍵は、それぞれの国内政治、関係国の情勢、そして偶然の出来事が絡み合うことによって、時間の経過とともに、次第に道筋を決める。事態が悪い方向に進めば、残念ながら米中を戦争へと導く扉を開けてしまう可能性がある。果たして、その扉は開かれるのか。そして日本は、どのように巻き込まれていくのか。

米中戦争への扉はこうして開かれる
 現在の南・東シナ海における中国の軍事的活動は、国際社会から認められることが不可能なレベルまで過激化してきている。米国は、「柔軟抑止オプション」(第2回参照)を駆使し、軍艦や軍用機といった、目に見える手段で中国に脅しをかけ、これ以上の過激な行動を取らないよう、けん制している。現在は戦争の「抑止」段階にある。

 ここからは、今後起こり得るシナリオを考える。

 まず「(1)抑止の失敗」段階である。

 中国は、南シナ海で埋め立てを終えた軍事拠点から、米海軍の艦船を妨害し、上空を飛行する偵察機には対空ミサイルの照準を合わせ始める。東シナ海では、中国公船が領海侵入、周囲を多数の中国海軍が包囲。海上保安庁との間で小競り合いが始まり、ついに中国公船が“正当防衛”として武器を使って威嚇射撃を実施する事態となる。

 次の段階は「(2)戦争前夜」。この段階は、2つの道に分かれる。

 第1の道は、「早期の統合エアシーバトル戦略」。米国は、戦争を回避するために抑止力を一気に高める行動に出る。友好国・同盟国の基地に戦力を緊急増派して先制攻撃が可能な布陣をして見せるとともに、長距離飛行が可能な航空機、ステルス機、無人攻撃機、弾道ミサイルの戦闘態勢を整え、米本土からも脅しを強める。

 第2の道は、「オフショア・コントロール戦略」。米軍の前方への増派は、中国を刺激し過ぎるとして国内政治のハードルを越えられず、米海軍を中心とした南・東シナ海で海上封鎖作戦へ移行。同盟国・友好国の港湾などを活用し、マラッカ海峡などを封鎖して中国の商船を臨時に検査し、事実上の中国への経済制裁措置を発動する。

 そして、ついに「(3)米中軍事衝突」段階へ。

 上述の第1の道「早期の統合エアシーバトル戦略」から本格的な「統合エアシーバトル戦略」へ移行。主にステルス技術、弾道ミサイル防衛システム、サイバー・宇宙能力を活用し、圧倒的なスピードと予測困難な攻撃パターンにより中国軍の機能麻痺を引き起こし、一気に政治的解決のための交渉に入る。

 上述の第2の道「オフショア・コントロール戦略」に効果がなかった場合、「統合エアシーバトル戦略」へ移行する。この場合、既に事態がエスカレートしており、中国側に戦争準備の時間を与えてしまっているため、「早期の統合エアシーバトル戦略」をとった場合と比べて効果が低くなり、戦争の長期化が憂慮される状況となる。

米軍が撤退するというシナリオも…
 最後に、米中が戦争をしないオプションが残されている。「(4)グローバル・ガバナンス変化」段階だ。

 これは、上述第2の道で「オフショア・コントロール戦略」に失敗し、そのまま米軍が撤退するというシナリオだ。事実上、米国はこの戦いに敗北し、中国の勝利により第二次世界大戦後の「国際秩序」は大きく変更を迫られ、いわば無秩序な世界へと突入する。

 以上が、今後起こり得る米中戦争の様相だ。米中が何を選択するかによって、世界は大きく変わることがお分かりだろう。実際には核兵器保有国同士であること、および経済的に相互利益を有していることから、政治・経済・外交を含む、あらゆる抑止オプションを徹底して活用しながら、徐々に中国に軍事的な圧力を高めていく行動に出ると思われる。

 いずれにしても、中国がこのまま自制の無い過激な行動を取り続けた場合、私たちの未来に待つシナリオは、悪くなる一方である。現時点では、抑止のために最大限努力することが、日本を含む国際社会全体に求められている。

“飲み込まれる”日本の戦略オプション
 日本は、否応なくこの状況に“飲み込まれる”。そう、“巻き込まれる”程度では済まない。

 「抑止」段階にある現在、日本は、国際社会の一員として、中国の過激化する行動を抑えていく努力が求められる。米軍が実施する「柔軟抑止オプション」(第2回)に協力し、彼らを支える必要がある。現在、既に自衛隊と米軍の間で緊密な協力が行われており、近年、自衛隊は米軍からこの作戦概念を取り入れ始めた。さらに、集団的自衛権が行使できるようになったことにより、抑止効果が非常に高まったと言える。

 しかし、「(1)抑止の失敗」段階に入ると、日本はより厳しい状況に立たされる。特に、東シナ海における小競り合いが、本格的な紛争にエスカレートしないように管理しなければならないためだ。東シナ海で日中のみが紛争の当事国となる場合、米国が具体的な行動に出るか否かは、日米間の外交交渉にかかっている。米国は“巻き込まれたくない”本音があるから、日米安保条約があっても日本は独力で中国を相手にする覚悟も必要となる。

 中国が南シナ海でも同様の威嚇を続けた場合、不幸にも米中は非常に高い確率で「(2)戦争前夜」を迎えることになるだろう。

 日本は米国が第1の道「早期の統合エアシーバトル戦略」を選択する場合に備え、早い段階から展開してくる本格的な米軍との共同作戦ができる能力を整えておく必要がある。戦闘領域での役割分担や緊密な連携は当然のこと、補給活動や、戦闘員の救難も直ちに行える体制を事前に完成させておく必要がある。

 米国が第2の道「オフショア・コントロール戦略」を選択した場合、前方へ配備される米軍の規模は縮小され、日本が当該作戦へ積極的に参加することが求められると予想できる。具体的には、マレーシア周辺海域での海峡の封鎖作戦や、南・東シナ海での中国商船を臨時検査するための海上自衛隊の協力だ。

 そして、「(3)米中軍事衝突」段階。日本の在日米軍基地及び自衛隊の施設は、中国から大量のミサイル攻撃を受ける。米軍は、米本土または太平洋上空から中国本土への直接攻撃を行う能力を備えているかもしれないが、日本は自分の領土を守るには日本の基地を起点とするしかなく、その基地に打撃を受けるため反撃できない。事前にミサイル攻撃への対処能力を向上させ、基地の被害を速やかに復旧する技術と作戦が必要となる。

 米中が戦争を避ける「(4)グローバル・ガバナンス変化」段階は、皮肉にも日本にとって最悪のシナリオかもしれない。南・東シナ海における中国の支配勢力は拡大し、我が国は、領土の一部と経済的排他水域を喪失することになる。そして、国際政治は中国の台頭を許容せざるを得ず、日本国内は中国寄りの政党と反中勢力に二分され、日本と日本人のアイデンティティは、再び試練の時を迎える。

日本の将来を決定する鍵は何か?
 日本を取り巻く状況は、実に残酷である。かつて太平洋戦争で米国と戦い、冷戦で米ソの間に立ち、そして現在は米中の間で強大な2大パワーの戦略に飲み込まれようとしている。各国のリーダーたちは、互いに脅し合いを始め、勝ち残りに躍起になっているように思えてくる。

 我々が住む、この日本という国が置かれた残酷な現状を直視してみると、これから、私たちが取るべきオプションが見えてくる。しかし、そのオプションを実行に移すためには、現実に対する謙虚な姿勢と、変化を起こそうとする勇気、そして何より、日本や日本人が、世界においてどのような存在でありたいかという理想が必要だ。

 この無秩序にさえ思える世界を生き抜くためには、戦いをも覚悟せざるを得ない。ならばそれぞれの人間が、たった一度しかない人生をかけて戦うために必要なものを、日本社会が明確に提供する必要があろう。

 日本の将来を決定する鍵は、残酷な現実に立ち向かう勇気と、明確な理想ではなかろうか。

※この連載の内容は筆者個人の見解であり、所属する組織の公式的な見解ではありません。

(文/上村 康太=日本GE株式会社 安全・危機管理部長)


日中首脳会談 首相、領海侵入で自制要求 「衝突回避」運用へ協議加速
産経新聞 9月6日(火)7時55分配信

 【杭州=小島優】20カ国・地域(G20)首脳会議出席のため中国・杭州を訪問中の安倍晋三首相は会議閉幕後の5日、中国の習近平国家主席と会談し、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺で相次ぐ中国公船の領海侵入について「特異な活動は極めて遺憾だ」と抗議し、自制を求めた。一方で、両首脳は東シナ海での不測の事態を回避するため、日中防衛当局間の「海空連絡メカニズム」の早期運用開始に向け、協議を加速することで合意した。

 首相は、中国が日中中間線付近で一方的にガス田開発を進めていることについて、2008年の東シナ海のガス田共同開発に関する合意に基づく協議の再開を提案。習氏も応じ、14日に高級事務レベル協議を広島で行うことで一致した。

 首相は南シナ海問題でも7月の仲裁裁判所の裁定を念頭に「国際法を守り、周辺国との不安解消に努めてほしい」と述べた。これに習氏は「日本は当事者ではない」と反論した。

 中国国営新華社通信によると、習氏は東シナ海問題に関し「日本は地域の平和と安定を守るために対話を通じて適切に対処すべきだ」と述べ、南シナ海問題についても「日本は言動に注意すべきだ」と不快感を示した。

 安倍首相は会談後の会見で東シナ海、南シナ海情勢について「日本の立場、私の考えを率直に伝えた」と説明。その上で「対話と協議を通じて東シナ海の安定を図り、真の意味で平和、協力、友好の海とするよう働きかける」と強調した。首相は11月にペルーで開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議での再会談を呼びかけた。習氏の返答はなかった。

 一方、北朝鮮の弾道ミサイル発射について首相は習氏に「責任ある国連安全保障理事会常任理事国として中国の建設的対応を期待する」と述べ、連携を求めた。


6日からASEAN首脳会議
産経新聞 9月6日(火)7時55分配信

 東南アジア諸国連合(ASEAN)は6、7日、ラオスの首都ビエンチャンで首脳会議を開く。オランダ・ハーグの仲裁裁判所は7月に出した裁定で、南シナ海での中国の主権主張を全面的に退けたが、一部加盟国の対中配慮から、共同宣言では裁定への言及が見送られる見通しだ。ASEANは7月の外相会議で、フィリピンやベトナムが共同声明に裁定を盛り込むよう求めたが、親中派のカンボジアやラオスが対立して調整は難航。今回も外相会議の表現が踏襲される見通し。ただ、外相会議で中国と合意した、南シナ海問題の平和的解決に向けた「行動規範」の来年中の策定を「歓迎」し、行動をエスカレートさせる中国にくぎを刺す見込みだ。裁定の当事者フィリピンは、ドゥテルテ政権が中国との2国間協議を重視する姿勢に転換、裁定も議題にしない方針。(ビエンチャン 吉村英輝)

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