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2016年9月 5日 (月)

台風10号で豪雨 岩手県・北海道で川が氾濫、21人死亡・5

30日午後6時ごろに岩手県大船渡市付近に上陸した大型で強い台風10号の影響で、岩手県・北海道などで激しい降雨となり、岩手県岩泉町の小本川や北海道南富良野町の空知川などが氾濫、これまでに岩手県で浸水した高齢者グループホームの入居者など19人が死亡、北海道で2人の計21人の死亡が確認された。行方不明者は、北海道の2人と合わせ計7人となった。

岩泉町には陸上自衛隊が出動し、孤立した住民らの救助にあたっている。

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リンク:被災地、大雨に備え=低気圧接近、避難指示も―河川増水警戒・岩手沿岸部 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台風10号>岩手で新たに2人の身元確認、死者が21人に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台風10号死者、新たに岩手で3人…計21人に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:11日に岩手県視察=松本防災相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:岩手の台風死者19人に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台風10号で孤立、牛840頭トラックで搬出へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台風10号>宮古市の公用車73台水浸し 震災時に匹敵 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台風10号>南富良野町、防災メール活用なく 職員忙しく - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北海道産野菜高騰 「畑ズタズタ」台風で大打撃 タマネギ卸値5割高 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北海道岩手大雨 「ばあちゃん、天国で元気でね」 授業再開の小学校で黙とう - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:なお9人不明、270人孤立…台風10号1週間 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台風10号>「家族同然」懸命の捜索…岩手・大沢集落 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台風10号>岩泉町長らが役場で黙とう - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台風10号>岩手・北海道、依然9人不明 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:北海道で記録的大雨、土砂崩れや道路冠水相次ぐ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:住民515人、避難生活続く=岩泉町、道路復旧に数カ月も―岩手 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<大雨>利尻島で「50年に1度」…全域に避難勧告 北海道 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:手合わせ、冥福祈る=「思い出の品返したい」高齢者施設―岩泉 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「生活再建、見通し早く」=続く断水、自宅に泥―岩泉の住民苦悩・台風1週間 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台風10号>孤立集落残る人びと 岩手で救出ヘリ拒否続出 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台風10号1週間、2人行方不明…382人孤立 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台風10号>岩手・岩泉小学校再開 再会の友達に声弾ませ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台風10号>上陸から1週間 岩手・岩泉8小学校が再開 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:上陸1週間、続く孤立=台風被害、一部で学校再開―岩手・岩泉 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台風10号・岩泉町被災1週間 母子行方不明、涙拭う親族ら「あの日 助けに行けば…」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台風10号・岩泉町被災1週間 想定外の増水に対応力欠けた町 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台風10号・岩泉町被災1週間 安否不明者数を訂正 実名公表せず混乱 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台風10号>1人の身元判明 岩手・岩泉  - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台風10号>高齢者避難に高い壁 岩泉・2施設 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台風10号>避難なお621人 岩手・岩泉、一部孤立続く - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:岩手県の死者、16人全員身元確認…台風10号 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:濁流で犠牲の男性、直前に「動けない」と電話 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:水位が避難勧告基準、町長に報告せず…岩泉町 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:避難指示を解除、避難準備情報に…岩手県岩泉町 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

被災地、大雨に備え=低気圧接近、避難指示も―河川増水警戒・岩手沿岸部
時事通信 9月8日(木)20時28分配信

 台風13号から変わった低気圧の影響で、岩手県内では沿岸部を中心に9日明け方にかけて非常に激しい雨が降る恐れがあり、台風10号で大きな被害が出た岩泉町は8日午後、町内に避難指示や避難勧告を出した。

 土砂崩れや河川増水への警戒を強めている。県内では寸断された道路の復旧作業が進められているが、大雨による遅れも懸念されている。

 岩泉町では停電や断水が続き、町内7カ所の施設に448人が避難。68人が孤立している。孤立集落にいる人の中には避難を希望しない人もおり、町は建物の2階や3階に移動するよう呼び掛けた。

 町は河川のパトロールを実施し、台風10号で堤防が損壊した所には土のうを積むなど、大雨による二次被害に備えた。9日は町内の学校を休校にする。


<台風10号>岩手で新たに2人の身元確認、死者が21人に
毎日新聞 9月8日(木)20時26分配信

 岩手県は8日、台風10号で氾濫した岩泉町の小本(おもと)川周辺で、新たに男性3人の遺体が見つかり2人の身元が判明したと発表した。いずれも水死とみられる。2人は同町の佐々木寿彦さん(69)、馬立(まだち)保治さん(78)。佐々木さんは既に死亡が確認された妻弘子さん(64)と一緒に流されたとみられる。犠牲者は岩手19人、北海道2人の計21人となった。

 佐々木さんと馬立さんは、県内で行方が分からなくなっていた7人に含まれ、岩手の行方不明者は5人となった。北海道では依然として2人が見つかっていない。【近藤綾加、駒木智一】


台風10号死者、新たに岩手で3人…計21人に
読売新聞 9月8日(木)20時11分配信

 台風10号の豪雨災害で、岩手県は8日、新たに3人の死亡を確認したと発表した。死者は岩手19人、北海道2人の計21人となった。

 死亡が確認されたのは、岩泉町の佐々木寿彦(としひこ)さん(69)と馬立(まだち)保治さん(78)で、県は残り1人について身元の確認を急いでいる。死因はいずれも溺死。

 県や県警によると、行方不明者は岩泉町4人、宮古市1人で、身元確認中の死者が含まれている可能性もあるという。

 県はこれまで行方不明者について、単に連絡がとれない人も含まれるとして「安否不明者」と発表してきたが、孤立集落の安否確認がほぼ終了し、5人については濁流に流されるなどの目撃情報もあることから、行方不明者として集計した。

 これにより、台風10号による行方不明者は、北海道の2人と合わせ、計7人となった。


11日に岩手県視察=松本防災相
時事通信 9月8日(木)19時22分配信

 内閣府は8日、台風10号による被害状況を調査するため、松本純防災担当相が11日に岩手県を視察すると発表した。

 県庁で達増拓也知事との意見交換を行うほか、久慈市と岩泉町の被災現場、避難所などを訪問する。

 防災相は同日に開いた台風に関する関係省庁会議で「避難所を激励するとともに、地元のご意見、ご要望をお聞きしたい」と述べた。


岩手の台風死者19人に
時事通信 9月8日(木)17時1分配信

 台風10号の豪雨被害で、岩手県は8日、新たに3人の死亡を確認したと発表した。

 いずれも同県岩泉町の佐々木寿彦さん(69)と馬立保治さん(78)。残る1人の身元確認を急いでいる。

 同県内の台風による死者は19人、不明者5人となった。


台風10号で孤立、牛840頭トラックで搬出へ
読売新聞 9月8日(木)12時15分配信

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牧場の孤立が解消され、トラックに乗せられる牛(8日午前9時30分、北海道南富良野町で)=田中耕太郎撮影

 台風10号の影響で孤立状態になっていた北海道南富良野町の「公共串内牧場」の放牧牛約840頭を場外へ搬出する作業が8日朝、始まった。

 公共串内牧場は、同町のほか富良野市など周辺自治体の農家から牛を受け入れている。台風10号で8月31日以降、牧場と同町市街地をつなぐ道道が損壊して孤立し、牛は約500ヘクタールの敷地に取り残されたままとなっていた。

 町の要請で道が応急工事を行い、道路は7日午後に復旧。8日午前9時過ぎから迎えのトラックが到着すると、牛は勢いよく荷台に駆け込んだり、少し立ち止まったりしつつも、次々と各農家へ運ばれていった。20頭を預けていた清水町の男性(55)は、「様子が分からず心配だったが、ホッとした。ストレスがなければいいが」と話していた。

 初日は65頭が搬送され、約1週間で作業を終える。


<台風10号>宮古市の公用車73台水浸し 震災時に匹敵
毎日新聞 9月8日(木)11時0分配信

 台風10号の豪雨で岩手県宮古市の公用車が本庁舎周辺だけでも73台が水につかる被害を受けていることが分かった。東日本大震災の76台に匹敵する被害だが、さらに増える可能性があるという。事前に高い場所に移動できなかったのか。震災の経験を結果的に生かすことができなかった。

 本庁舎周辺では台風が上陸した8月30日夕から31日未明にかけて急激に増水。最大約1.5メートル冠水し、駐車してあった公用車や市民の車が水につかった。

 市財政課によると、5日までに市長専用車やマイクロバスなどを含めて73台が被災。リースもあるが、大半は購入車で、一部は今も本庁舎の駐車場に止められたままだ。いきなりエンジンをかけると発火する危険があり、多くが使用不能になったとみられる。

 今後の業務に向け、市は田老総合事務所など被害の少なかった他部署から確保。姉妹都市の八幡平市からも6台借りた。

 震災では多くの車を失った体験から、今回は台風が来る前に高い場所に移した民間の事業所もある。担当する市財政課の若江清隆課長は「災害対策本部が本庁舎内に設置(30日午後1時半)され、必要な車両を確保しておかなければならなかった」と話し、難しい判断だったとしている。【鬼山親芳】


<台風10号>南富良野町、防災メール活用なく 職員忙しく
毎日新聞 9月8日(木)10時52分配信

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台風10号の大雨で川が氾濫し、浸水した住宅地=北海道南富良野町で2016年8月31日、本社機「希望」から丸山博撮影

 台風10号に伴う大規模な浸水被害が発生した北海道南富良野町が、スマートフォンや携帯電話を通じて災害・避難情報などを提供するサービスを活用できていなかったことが分かった。

 同町は災害時の情報伝達手段の一つとして、ホームページなどを通じてメールアドレスの登録を呼びかけた独自の「防災メール配信サービス」と、携帯電話会社への連絡を通じて対象エリアにいる住民が受信できる緊急速報メールの2種類を導入している。

 今回、町は8月30日午後7時半から11時半の間に、実際に浸水被害が起きた幾寅、落合両地区の99世帯211人と、ダム放流時の増水に備えるための2地区の51世帯98人に避難準備情報や避難指示を出した。

 町職員らが電話連絡や戸別訪問で伝えていたが、二つのメール配信サービスは使われなかった。職員がさまざまな対応に追われていたためという。さらに町独自の防災メールに登録していたのは、町職員と家族分の6人にとどまっていた。

 住宅が点在する同町には防災行政無線がなく、30日夜以降は停電して電話もつながりにくくなり、31日午前3時ごろのサイレンで事態の深刻さに気付いた住民もいた。

 スマートフォンの普及に伴い、メールによる災害時の情報伝達が注目されている。一方で、機種や電波状況によっては受信できないケースもある。

 安部浩明・町総務課長は「想定外の災害で、体制や対応に問題があったのは事実。今回の災害を検証し、見直しに役立てていく」と話した。【横田信行】


北海道産野菜高騰 「畑ズタズタ」台風で大打撃 タマネギ卸値5割高
産経新聞 9月8日(木)7時55分配信

 「農業王国」である北海道の農産物が、8月中旬以降相次いで接近・上陸した台風により、大きな打撃を受けている。収穫期を迎えたタマネギやニンジン、ジャガイモなどの卸売価格は高騰し、品不足の懸念から新製品の発売延期を決める食品メーカーも。被害の長期化を懸念する声とともに、家計への影響もじわりと広がっている。

 「かなり厳しい。赤字覚悟でやっているけど、そろそろ値上げしないと…」

 東京都練馬区の青果店「アキダイ」の秋葉弘道社長(48)はこう漏らした。同店では北海道産のニンジン1袋を100円で提供してきたが、8日から約30円値上げする。例年なら90円程度でも利益が出ていたが、仕入れ値の高騰で、これでも赤字だという。

 タマネギは、生産量全国2位の佐賀県で生育不良を起こす「べと病」が発生し不作で高値が続いていたところに、生産量1位の北海道を台風が襲った。「北海道産が増える今の時期からようやく特売ができると思っていたのに…」と秋葉社長。ジャガイモも「メークインは水に弱い。影響が大きければ来春まで品薄状態が続くかも」と不安を隠せない。

 東京都中央卸売市場によると、8月26日から9月1日の北海道産野菜1キロ当たりの平均卸売価格は、タマネギが前年同期比で約5割高の238円、ニンジンが4割高の302円、ジャガイモが1割高の270円だった。

 日本最大級のタマネギ産地、北海道北見市のJAきたみらいによると、網走地方では大雨で川が氾濫した結果、各地で栄養分を含んだ畑の表土ごと農作物が流されるなどした。被害は約931ヘクタールに及び、その約4割がタマネギ畑だった。同JAの担当者は「畑がズタズタになったことで、来年以降の営農に不安を感じている人も多い」と影響の長期化を懸念する。

 また、ジャガイモ、スイートコーン、豆類などの一大産地、十勝地方でも約4065ヘクタールで農作物が倒れたり、浸水するなどの被害が出ている。

 食品メーカーにも波紋は広がった。カルビーはジャガイモの不足を見越し、5日の発売を予定していたポテトチップスの新商品「ア・ラ・ポテト」2品を10月3日に延期するなど計4品の発売先送りを決めた。「コイケヤ」ブランドを展開する湖池屋も、ポテトチップスの製造を委託している工場が浸水被害を受け、一部製品で出荷調整する。

 北海道は7日現在で農業関連被害を約1万2311ヘクタール、約189億円と推計。これには台風10号の被害は含まれておらず、被害はさらに拡大する見通しだ。高橋はるみ知事は国に対し、被災自治体に対する国の補助率をかさ上げする激甚災害指定を求めている。


北海道岩手大雨 「ばあちゃん、天国で元気でね」 授業再開の小学校で黙とう
産経新聞 9月6日(火)23時12分配信

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台風10号の影響で休校になっていた岩手県岩泉町内の小学校が再開。先生たちが学校前で迎える中、砂埃対策のマスクをして登校する岩泉小学校の児童たち=9月6日、岩手県岩泉町(早坂洋祐撮影)(写真:産経新聞)

 台風10号の豪雨被害で17ある小中学校が全て休校となっていた岩手県岩泉町で6日、通学路や施設の安全性が確認できた小学校8校が再開し、子供たちが笑顔で登校した。

 町内最多の141人が在籍する町立岩泉小学校には、遠隔地に避難した児童ら15人を除く129人が集団登校。6年の日吉成生(なるき)君(11)は校舎前のポールに校旗を掲げ、「久しぶりに友達に会えてうれしい」。3年の小原楓那(ふうな)さん(8)も「水がなくて大変だった。みんなと勉強したり、遊んだりするのが楽しみ」と声を弾ませた。

 全校朝会では児童が豪雨災害の犠牲者の冥福を祈って黙とうした。「ばあちゃん、天国で元気でね」。そうつぶやいて祈りをささげたのは3年の浦場丈太郎君(8)。

 丈太郎君は、入所者9人が亡くなった町内の高齢者グループホーム「楽ん楽ん」で犠牲となった浦場トワさん(94)=写真=のひ孫で、月に3回程度、父親と一緒に訪れて面会していたという。

 「ばあちゃんは『僕が一番多く来てくれる』と言ってくれていた。よく『めんこい』と言って頭をなでてくれたのに。寂しい」と表情を曇らせた。


なお9人不明、270人孤立…台風10号1週間
読売新聞 9月6日(火)22時16分配信

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台風10号の上陸から1週間。入所者9人が犠牲になった認知症グループホーム「楽ん楽ん」に設置された献花台の前で手を合わせる人の姿が見られた(6日、岩手県岩泉町で)=冨田大介撮影

 岩手県や北海道に甚大な被害をもたらした台風10号の上陸から6日で1週間がたった。

 死者は岩手県16人、北海道2人の計18人に上り、行方不明や安否不明の人が、岩手県で7人、北海道で2人となっている。岩手県では、岩泉町などで計270人の孤立が続き、両道県で500人以上が避難生活を送っている。

 総務省消防庁の6日午後5時現在のまとめでは、住宅被害は、全壊と半壊が北海道と岩手県で計81棟、一部損壊は6道県の507棟に及んだ。床上浸水は3道県の778棟となった。

 孤立地域が相次いだ岩泉町では、鼠入(そいり)川沿いの岩泉地区4集落について、町などが6日、孤立解消に数か月かかるとの見通しを示した。集落と町の中心部を結ぶ生活道路がほとんど流失し、復旧に時間がかかるためだ。同県久慈市では、17日までに山根地区の9世帯18人を除く孤立地区が解消される見込み。


<台風10号>「家族同然」懸命の捜索…岩手・大沢集落
毎日新聞 9月6日(火)22時0分配信

 岩手県岩泉町に大きな被害をもたらした台風10号の上陸から、6日で1週間がたった。広大な山林が続く町では、川の氾濫で多数の集落が孤立。15世帯30人が暮らしていた同町浅内の大沢集落もその一つで、住民の佐々木弘子さん(64)が濁流にのまれて死亡した。上陸翌日には救助が来たが、住民6人が佐々木さん夫妻の捜索のためいったん居残り、弘子さんを見つけた。だが、夫の行方は今も分からず、集落の人たちは一刻も早く見つかることを祈っている。【小鍜冶孝志、野田樹】

 台風が岩手に迫っていた8月30日午後4時ごろ。住民の証言によると、沢沿いの道に水が流れはじめた。やがて沢と道の境目がなくなり、流木がバリバリと音を立てながら流れた。公民館に避難したが濁流音に不安を感じ、ほとんど寝ることができなかったという。高い場所にある畑で一晩過ごした住民もいた。

 31日朝。沢沿いにある住宅の地盤はえぐられ、道路はあちこちで陥没していた。30日中に避難した人もいたが、残った人たちが公民館に集まった。ヘリのプロペラ音に気づき、数人で黄色や白のタオルを振り回しながら「おーい!」と声を上げると、青森県警ヘリから隊員が降下してきた。住民らが話し合い、町中心部の避難所に行くことにした。

 「先行ってくれ。俺たちは残るから」。農家の畠山初郎さん(72)が、高齢者や体の不自由な人にこう言ったのは、佐々木さん夫妻が30日夜に川に流されたのを目撃した人がいるからだ。自宅の被害が比較的少なくて済んだ6人が残ることになった。

 佐々木さん夫妻の自宅を訪ねたが姿はなく、流された可能性が高まった。6人は氾濫した小本川の支流沿いで、土砂をかき分けたり、流木を取り除いたりする作業を始めた。集落は停電し、沢の水を引いてろ過する装置も流された。畠山さんらは、食料を公民館に集め、ガスで米を炊き、畑の作物を食べてしのいだ。

 1日、支流の両岸を手分けして捜索中、川でうつぶせになっている女性を見つけた。警察に連絡し、死亡が確認された。弘子さんだった。畠山さんらは、その後も夫の捜索を続け、下流で夫妻の車を見つけた。豆腐店を営む夫妻が移動販売に使っていたもので、フロントガラスは全て割れ、スクラップ同然の姿になっていた。

 住民らの捜索が5日目にはいった4日、台風12号に伴う町の避難指示が出た。自衛隊に促されて全員が役場近くの避難所に移送された。今はもどかしい時間を過ごす。畠山さんは「避難指示は解除されたが、道路が寸断され、戻りようがない。全員家族のような集落。早く見つけてやりたいが」と唇をかんだ。


<台風10号>岩泉町長らが役場で黙とう
毎日新聞 9月6日(火)22時0分配信

 台風10号の上陸から1週間を迎え、岩泉町役場では6日、災害対策本部の会議の冒頭に伊達勝身町長らが犠牲者に黙とうをささげた。伊達町長は会議後に記者会見し、「1週間たったとは思えない。本当に残念で申し訳なく、悔しい思いだ」と振り返った。今回の対応については「個人的な思いはたくさんあるが、各担当課長と総括してから」と述べるにとどめた。

 町内には今も448人の避難者がいて、仮設住宅の建設を望む声が出ている。伊達町長は「どれくらい要請があるか把握しておらず、希望を調査してから進めたい」と説明した。【山中宏之】


<台風10号>岩手・北海道、依然9人不明
毎日新聞 9月6日(火)22時0分配信

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水害の発生から1週間。行方不明者の捜索に当たる機動隊員たち=岩手県岩泉町で2016年9月6日午後1時35分、宮間俊樹撮影

 台風10号の上陸で、岩手県と北海道では6日現在で計18人の死亡が確認されたほか、今も計9人の行方が分かっていない。

 岩手県内では7人の安否が確認されておらず、県警などは6日、このうち6人が不明になっている岩泉町で小本(おもと)川周辺の濁流に流された車の中などを捜索したが、発見には至らなかった。

 県によると、同町では土砂崩れなどで寸断された道路の復旧に時間がかかり、孤立集落の解消に数カ月かかるという。町などによると、町内では215人、隣接の久慈市でも55人が孤立状態にある。

 北海道では、清水町で男性2人が川に流され行方不明になっているが、6日の捜索は雨のため中止となった。【野田樹、一宮俊介】


北海道で記録的大雨、土砂崩れや道路冠水相次ぐ
読売新聞 9月6日(火)21時20分配信

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冠水した道路を走るトラックや乗用車(6日午後0時51分、北海道稚内市で)=村田博明撮影

 北海道は6日、ほぼ全域で雨となり、利尻島では5日午後9時~6日午前11時の解析雨量が約200ミリと、「50年に1度の記録的な大雨」が観測された。

 札幌管区気象台によると、稚内市でも6日午後8時までの24時間雨量が194ミリと、観測史上最大を記録した。

 利尻町仙法志では6日午前、幅約10メートルの土砂崩れがあり、道道をふさいだ。稚内市などでも小規模な土砂崩れが発生したほか、小河川が氾濫するなどして道路の冠水が相次いだ。

 稚内市は土砂崩れのおそれのある地区など約3000世帯、5800人に避難指示、避難勧告を発令し、自主避難も含め約250人が避難した。利尻町、利尻富士町も町内の全世帯に避難勧告を出し、両町合わせて最大125人が避難した。


住民515人、避難生活続く=岩泉町、道路復旧に数カ月も―岩手
時事通信 9月6日(火)21時5分配信

 台風10号による豪雨災害から1週間が経過したが、岩手県では6日も計515人が避難生活を続けた。

 岩泉町と宮古市で計7人が安否不明で、警察、消防、自衛隊が捜索活動を継続している。甚大な被害が出た岩泉町を中心に県内では376人が孤立しているとみられる。

 台風による死者は岩手県で16人、北海道で2人の計18人となっている。

 全域に避難準備情報が出されている岩泉町では321人が孤立。町内7カ所の避難所には443人が避難している。同町では断水、停電、電話回線の一部不通が続き、不自由な生活が長期化。住民の疲労も濃くなっている。自衛隊が入浴や給水支援活動を実施している。

 岩手県が管理する道路は21路線の38カ所で通行規制中。寸断された道路の復旧作業が進められているが、岩泉町の4地区では町道の開通に数カ月かかる見通しも出ている。

 一方、久慈市での孤立は55人にまで減少した。


<大雨>利尻島で「50年に1度」…全域に避難勧告 北海道
毎日新聞 9月6日(火)20時49分配信

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冠水したJR稚内駅前=北海道稚内市で2016年9月6日午後1時7分、金子栄次撮影

 北海道は6日、低気圧と前線の影響で道北地方を中心に局地的な大雨となった。利尻島では降り始めからの雨量が160ミリを超え、札幌管区気象台によると「50年に1度」の記録的な大雨になった。

 5日午後9時~6日午後6時の雨量は▽稚内市193.5ミリ▽利尻空港(利尻富士町)175.0ミリ▽利尻町167.0ミリ。いずれも平年の9月1カ月分の降水量を上回り、24時間降水量は観測史上最高となった。

 利尻町と利尻富士町の全域に避難勧告が出され、利尻町では道道で土砂崩れが発生。稚内市は住宅の床下浸水や河川の氾濫が起きた。【立松敏幸】


手合わせ、冥福祈る=「思い出の品返したい」高齢者施設―岩泉
時事通信 9月6日(火)20時28分配信

 台風10号の上陸から1週間がたった6日午後、9人が犠牲になった岩手県岩泉町の高齢者グループホーム「楽ん楽ん」では、建物に押し寄せた土砂や流木の撤去作業が続いた。

 現場に向かって手を合わせる人もいた。

 現場を訪れた運営法人の佐藤弘明常務理事は「この1週間、毎日手を合わせている。悔いても悔いても元には戻らない」と沈痛な表情。被害が判明して以降、ほとんど眠れていないという。

 疲れ切った様子で、「ようやく建物内のがれきの撤去許可が出た。写真などを大切に探しながら作業を進め、思い出の品を家族に一つでも多く返したい」と話した。


手合わせ、冥福祈る=「思い出の品返したい」高齢者施設―岩泉
時事通信 9月6日(火)20時28分配信

 台風10号の上陸から1週間がたった6日午後、9人が犠牲になった岩手県岩泉町の高齢者グループホーム「楽ん楽ん」では、建物に押し寄せた土砂や流木の撤去作業が続いた。

 現場に向かって手を合わせる人もいた。

 現場を訪れた運営法人の佐藤弘明常務理事は「この1週間、毎日手を合わせている。悔いても悔いても元には戻らない」と沈痛な表情。被害が判明して以降、ほとんど眠れていないという。

 疲れ切った様子で、「ようやく建物内のがれきの撤去許可が出た。写真などを大切に探しながら作業を進め、思い出の品を家族に一つでも多く返したい」と話した。


「生活再建、見通し早く」=続く断水、自宅に泥―岩泉の住民苦悩・台風1週間
時事通信 9月6日(火)20時16分配信

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川の氾濫で浸水し、自宅にたまった大量の泥を見詰める中村範子さん=6日、岩手県岩泉町

 台風10号で河川が氾濫し、多くの犠牲者が出た岩手県岩泉町。

 台風上陸から1週間がたった6日には一部の小学校で授業が再開されたが、町内では448人が避難生活を続けている。「生活再建の見通しを早く示してもらいたい」。疲労の色が濃くなる中、住民からは不満の声も出ている。

 209人が避難している岩泉町民会館。住民は板張りの床にマットレスを敷いて寝泊まりしている。不慣れな生活で睡眠不足を訴える人も多い。

 自宅が浸水した無職中村豊さん(62)は、午前5時には目が覚める。「知らない人だらけだし、いびきがうるさくてよく眠れない」。仮設住宅の建設など、生活再建策を町が早く示してほしいと訴える。

 町中心部に近い向町地区は、小本川の氾濫で多くの住宅が浸水した。水道管も破損し、復旧の見通しが立っていない。

 無職佐藤工さん(62)は浸水被害に遭わなかったため自宅に残っているが、生活用水の確保に苦労している。子供用プールに湧き水をためて近所の人たちと一緒に使用しているが、「水不足が頻発し、すぐトイレが詰まってしまう」と話す。

 中村範子さん(77)は浸水で家の中にたまった泥に悩まされている。自宅は江戸時代末期に建てられた旧家。泥を撤去し、修理して住み続けたいと考えているが、大量の泥を前に「高齢者だけでは限界があり、途方に暮れている」と嘆く。

 ボランティアの手を借りたいが、「なかなか派遣してもらえない」。ボランティアセンターに寄せられた派遣要請は6日午後3時現在で128件。派遣して作業が完了したのは4件、継続中も3件にとどまり、人手不足から多くの要請に応えられない状態が続いている。


<台風10号>孤立集落残る人びと 岩手で救出ヘリ拒否続出
毎日新聞 9月6日(火)12時27分配信

 ◇「避難より片付け」「家畜を世話」

 台風10号で大きな被害を受けた岩手県岩泉町などが、ヘリコプターで行った孤立集落の住民救出作戦。台風12号の接近に伴って避難指示が出された4日から始まったが、5日は前日に意向を示した113人のうち、実際に避難したのは3人だけ。一度避難したが、家畜などを世話するために自宅にヘリで戻った人も3人いたという。町の担当者は「今は問題がなくても更なる被害の可能性もあるので、避難をお願いしたい」と話し、意向があればヘリを飛ばして対応する構えだ。

 台風12号の接近を受け、県や町はヘリによる避難計画を立案。町は意向調査を実施し、4日朝には避難指示を出して住民が移動する環境を整えた。約210人が希望し、約150人を陸上自衛隊のヘリで町中心部のホテルなどに避難させた。5日も作戦を続行したが、前日に避難を希望した113人のうち実際にヘリに乗ったのは3人だけだった。

 住民が心変わりした理由について、町は、高齢者を中心に地元への愛着から離れられない人が多く、ヘリに乗る前に断る人が相次いだとした。電気や水道は使えないが、食料の蓄えはあり、沢水やプロパンガスも利用できるため、一定期間は困らないという。道路が寸断され、集落を出たら簡単には戻れない状態で、町は「一度出たら戻れないと考えている人が少なくない」ともいう。天候悪化が予想されていたが、実際には青空が広がったことも一因となった。

 現地対応した職員によると、住民は「床下浸水はしたが、ここから逃げるより少しでも家の片付けをしたい」「孤立といっても物資の輸送があり、私たちは食べるものがあれば大丈夫」「田舎だから暗くなれば寝るだけだ」などと話したという。

 県の会川雅行・防災危機管理監は「避難指示を出しても自治体側に強制力はない。住民の判断ということだ」と難しさを打ち明けた。再び住民から要請があればヘリを飛ばすことも検討するが、「急病時や2次災害が心配。説得を続けるしかない」と話している。【村山豪、山中宏之、一宮俊介】


台風10号1週間、2人行方不明…382人孤立
読売新聞 9月6日(火)12時3分配信

 岩手県や北海道に甚大な被害をもたらした台風10号の上陸から6日で、1週間がたった。

 死者は岩手県で16人、北海道で2人の計18人に上り、北海道で2人が行方不明となっている。

 岩手県では、道路の寸断などで岩泉町で215人、久慈市で167人の計382人の孤立が続いている。県によると、岩泉町の443人を中心に5市町村で515人が避難所生活を送っている。北海道の孤立は解消されているが、6日朝から大雨が降っており、被害が懸念されている。

 一方、岩泉町では6日、町内の小中高校18校のうち小学校8校で授業が再開された。町中心部で約140人が通う岩泉小では、全校集会が開かれ、児童たちが犠牲者に黙とうをささげた。高橋和江校長は「学校に来れば友達も先生もいて、いつもの楽しい生活がある」と呼びかけた。残りの大半は8日までに再開される見通しだが、通学路の安全を確保できず、再開のめどが立っていない学校もある。


<台風10号>岩手・岩泉小学校再開 再会の友達に声弾ませ
毎日新聞 9月6日(火)11時19分配信

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授業が再開し、水害の爪痕が残る小本川に架かる岩泉橋を家族と一緒に登校する岩泉小の児童たち=岩手県岩泉町で2016年9月6日午前8時、宮間俊樹撮影

 岩手県岩泉町で6日、台風10号が上陸した8月30日以降、休校していた全17小中学校のうち8小学校で授業が再開した。児童らは1週間ぶりとなる友達らとの再会に声を弾ませた。

 「元気でよかったです」。町立岩泉小の2年生の教室で午前9時から始まった朝のホームルーム。大きな声であいさつした児童15人に担任の菅野大輝教諭は笑顔で応じた。通学路の一部では河川の氾濫で流れ込んだ泥が乾いて砂ぼこりが巻き上がっており、児童はマスクをつけて登校した。

 同校によると、自宅の損壊による一時避難などで全校児童141人のうち15人が欠席。一部の教諭も出勤できなかった。

 全校集会では児童らが犠牲者に黙とうをささげた。高橋和江校長は「これからの学校生活は台風の前と同じとはいかず、我慢することがあるかもしれません。でも、みんなが楽しいと思える学校を作っていきたい」と語りかけた。

 4年生の池元祥真さん(10)は「黙とうの時は天国にいる人たちのことを考えました。学校に来られなくてつまらなかったけれど、これからはドッジボールしたり、跳び箱したりしていっぱい遊びたい」と話した。

 台風12号に伴う避難指示が5日に解除されたことを受け、町教委が各校に校区の復興状況を見極めて再開するよう指示した。【田ノ上達也、国本愛】


<台風10号>上陸から1週間 岩手・岩泉8小学校が再開
毎日新聞 9月6日(火)11時11分配信

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砂ぼこりを防ぐためマスク姿で家族と一緒に登校する岩泉小の児童たち。小本川に架かる橋の欄干は壊れたままだ=岩手県岩泉町で2016年9月6日午前8時、宮間俊樹撮影

 台風10号で16人が死亡した岩手県では6日、台風上陸から1週間を迎えた。大きな被害が出た岩泉町では小中学校全17校が休校となっていたが、通学路などの安全が確保されたことから、この日は小学校8校で授業を再開。残りの小中学校も7日以降、順次再開する。

 この日は町社会福祉協議会も中断していたボランティアの受け付けを始めた。

 県によると、今も安否不明者が7人おり、県警が捜索を進めている。土砂崩れや川でえぐられるなどして道路が寸断され孤立している人は久慈市で167人、岩泉町で215人(いずれも各市町調べ)としており、県は孤立集落の解消に数カ月かかるとの見通しを示した。【山中宏之】


上陸1週間、続く孤立=台風被害、一部で学校再開―岩手・岩泉
時事通信 9月6日(火)9時9分配信

 岩手県を中心に大雨による甚大な被害を引き起こした台風10号の上陸から、6日で1週間を迎えたが、同県内ではなお多くの住民が孤立した状況が続く。

 台風12号の影響で新たな土砂災害の恐れがあるとして同県岩泉町に出されていた避難指示は5日午後に解除され、町は6日から一部の小学校で授業を再開。中止していたボランティアの活動も再開し、地元の中学生らが支援物資の仕分け作業などを行った。

 高齢者グループホームで9人が亡くなるなど甚大な被害が出た岩泉町では、午前7時の災害対策本部会議冒頭、伊達勝身町長ら約30人が起立し、犠牲者に黙とうをささげた。伊達町長は会議後「1週間たったとはとても思えない気持ちだ。本当に忍びない、残念な、申し訳ない、悔しい、そういった思いだ」と語った。

 岩手県内では各地で道路が寸断されたままで、5日午前の時点で岩泉町の521人、久慈市の179人が孤立した状態が続いている。


台風10号・岩泉町被災1週間 母子行方不明、涙拭う親族ら「あの日 助けに行けば…」
産経新聞 9月6日(火)7時55分配信

 台風10号により岩手県などで発生した水害は6日で発生から1週間。同県岩泉町松橋地区で、田代フクさん(73)と長男、安享(やすゆき)さん(52)の2人が行方不明になっていることが5日、関係者への取材で分かった。2人は直前まで高台へ避難していたといい、捜索に加わる近隣住民や親族らの後悔の念は尽きない。

 「2人とも大切な存在。あの日、助けに行けばよかった。それが心残りだ」

 フクさんの義理の息子、山崎隆さん(62)は涙を拭う。

 フクさんは夫と安享さんとの3人暮らし。自宅のすぐ前を川が流れ、家の前で裏山から流れてきた沢が合流している。

 周辺住民や親族らによると、台風が上陸した8月30日の午後3時過ぎ、フクさんは近くに住む70代女性に電話をかけた。「川から石が勢いよく流れる音がする。今は2階に避難しているけど」。そう不安そうに話したという。

 夕方、車で高台へ避難するフクさんらの姿があった。その後、雨はいったんやみ、川の水かさは減少。住民の一人は「このまま被害が出ずに終わるのかと思った」と振り返る。

 午後9時前、複数の住民が自宅に戻っていくフクさんらの車を見た。その直後のことだった。

 ドドドドド-。集落に大きな音が響き渡った。心配した親族らが見に行くと、崩れた裏山から土砂や木が、フクさんらの自宅1階部分に流れ込んでいた。

 その後、夫だけが発見、救助され病院へ運ばれたが、フクさんと安享さんは見つからなかった。川に流されたとみられ、翌朝から親族や消防団が捜索を開始、4日には県警も下流を捜索し始めた。

 フクさんはリーダーシップがある人気者で、住民から「飯炊きの名人」と呼ばれていた。東京の中学生160人を農業体験で受け入れたときには、地区の女性たちと一緒に全員分の食事を用意した。自宅周辺で色とりどりの花を育てていたが、花は全て流された。

 安享さんは寡黙で真面目な性格だという。若いころは消防団に所属し、車やバイクが好きで長年、自動車整備会社で働いていたが、約10年前に病気で退社した。周囲から好かれる存在という。

 フクさんから電話を受けた女性は「まさかこんなことになるなんて。『避難するなら、うちにおいで』といえばよかった」とうつむいた。


台風10号・岩泉町被災1週間 想定外の増水に対応力欠けた町
産経新聞 9月6日(火)7時55分配信

 岩手県岩泉町は5日、台風12号接近に備えて出していた避難指示を解除した。同町では15人の死亡を確認。安否不明者の捜索が続いており、死者数は増える恐れがある。被害拡大の原因は何か。住民や職員の証言から見えてくるのは、想定外の川の増水と、対応力に欠けた町役場の姿だ。

 「10人前後しかいなかった避難所に、(8月30日)午後6時ごろ、足元が泥んこになった人たちが300人くらい押し寄せた」

 こう振り返るのは、約200人が身を寄せる避難所の責任者、三上訓一さん(49)。町は30日午前9時に避難所6カ所を開設したが、夕方になっても避難者は少なかったという。河口に近い地区でも避難者は午後5時ごろまで数人程度だった。早く避難しなかった理由について町民は「急に川の水位が上がると思わなかった」と口をそろえる。

 しかし、午後5時ごろには、町役場には「裏山から水が出ている」などの電話が鳴り続けるようになった。防災担当職員3人は電話対応に忙殺された。午後5時20分、小本川の水位が「氾濫注意水位」の2・5メートルに到達。県の支所は町に注意するよう電話をかけたが、伊達勝身町長ら町幹部にはこのことが伝わらなかった。町は「誰が電話に対応したのかも分からない」という。

 小本川の水が氾濫注意水位に達し、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が予想される場合、町は避難勧告を出すことにしている。午後4時から約1時間、川の様子を確認したという伊達町長は「通常の大雨と同じ様子だったが、水位を聞いていれば勧告を出した」と悔やむ。

 10分おきに更新される小本川の水位情報を監視していたという佐々木久幸総務文書室長(43)も氾濫注意水位を超えたことを確認したが、「一気に上がってしまい、(町幹部に報告するという)判断の余裕がなかった」と釈明する。

 水位が急上昇した理由について、4日に上流を調査した岩手大理工学部の大河原正文准教授(51)=地盤工学=は「土が少ない砕石状の地盤で保水力が弱く、雨は川へ流れやすい。石に削られて流れが勢いを増したのではないか。台風経験が少ない東北ではこうした地盤の斜面が多い」と分析している。


台風10号・岩泉町被災1週間 安否不明者数を訂正 実名公表せず混乱
産経新聞 9月6日(火)7時55分配信

 岩手県岩泉町は5日午前、これまで6人としていた町内の安否不明者を7人に訂正した。県の発表と数が合わず、混乱が生じていた。その後、1体の遺体の身元が判明、町の安否不明者は6人となり、県内では宮古市の60代男性と合わせて7人になった。

 町によると、県が死亡者とした町民を町で計上せず、町が死亡者として把握していた別の町民は、5日午前時点で身元が判明していなかった。町は「単純なミス」としている。

 町は安否不明者の人数と地区名のみ発表している。ある町幹部は「氏名を公表しても問題ないと思うが、県と歩調を合わせるため非公表にしている」と話した。

 平成27年9月の東日本豪雨でも、茨城県常総市が個人情報保護を理由に行方不明者の氏名を公表せず混乱が生じた。立教大の服部孝章名誉教授(メディア法)は「事件や事故のたびに雰囲気で情報を隠す状況が続いている」と危惧する。

 服部氏は「名前を公表すれば、本人が『私は生きています』と名乗り出ることもあるだろうし、遠くに住む家族への情報提供になるだけでなく、知人らが支援に駆けつけることもできる」と指摘。「公表しないことでどういうプラスとマイナスが生じるかを、社会の中できちんと議論すべきだ」としている。


<台風10号>1人の身元判明 岩手・岩泉 
毎日新聞 9月6日(火)2時2分配信

 岩手県は5日、台風10号の大雨で被害を受けた同県岩泉町で、女性1人の遺体の身元が判明したと発表した。同町浅内の佐々木弘子さん(64)で、自宅近くの沢で水死しているのが2日に発見されていた。【藤井朋子】


<台風10号>高齢者避難に高い壁 岩泉・2施設 
毎日新聞 9月6日(火)1時57分配信

 岩手県岩泉町には入居者9人が死亡した「楽(ら)ん楽(ら)ん」以外に高齢者グループホームが二つある。いずれも「楽ん楽ん」と同様に台風10号の影響で氾濫した小本川のそばにあり、避難が遅れて入居者らが一時孤立した。両施設の職員が毎日新聞の取材に当時の様子をそれぞれ証言し、「私たちの身に起きてもおかしくなかった」と口をそろえた。認知症を患った複数の高齢者を連れて避難する決断の難しさが浮き彫りになった。【国本愛】

 ◇「グループホームいわいずみ」

 「楽ん楽ん」から西約8キロの「グループホームいわいずみ」。雨脚が強くなった8月30日午後3時すぎ、ホーム長の似内(にたない)ミユキさん(55)の脳裏に「避難」の文字がかすめた。猛烈な風が吹き始め、窓ガラスが割れた時に備え、カーテンを引いた。「まだ大丈夫」と自分を納得させたのは、要介護者を抱えての避難の難しさを感じたからだ。

 似内さんはこの日、台風を心配し、夜勤の職員1人と施設に残った。入居者は認知症を患った70~90代の男女9人。うち4人は車椅子の生活だ。

 暗くなり始めた午後6時過ぎ。山全体が鳴るようなごう音が響いた。杉林をはさんで5、6メートル下を流れる小本川の様子を見に外へ出た瞬間、寒気がした。濁流は数メートル先まで迫り、杉が何本もなぎ倒されていたのだ。

 「逃げないと」。避難ルートを探るため近くの道路を見ると、「災害時マニュアル」で避難先とした公民館へ行く橋は冠水していた。孤立を覚悟した。その前後に停電した。

 午後8時ごろ、施設に残るべきか判断しかねていると、岩泉消防団の和久石一広さん(50)が訪れ、「雨はおさまっているが、木々でせき止められた水が決壊することがある」と避難を促した。毎年の火災避難訓練で顔を合わせる仲で、施設周辺の状況を気にかけてくれていたのだった。

 巡回中の警察官にも加勢してもらい、約1時間かけて全員で高台の民家に避難した。

 似内さんは「和久石さんと日ごろから交流があって助かった」と安堵(あんど)の表情をみせた。だが、要介護者らの避難を促す「避難準備情報」を町が出した午前中に避難しなかったことについて、「認知症の高齢者は知らない場所へ行くとパニックになる危険がある。避難という選択のハードルは高く、いつどこに避難すべきなのか情報がない」と訴えた。

 ◇「あお空グループホーム小本」

 「楽ん楽ん」から東約11キロの「あお空グループホーム小本」では30日夜、入所者9人を守るため数人の施設職員と、隣接する介護施設の管理者、佐々木キワ子さん(58)がいた。午後7時すぎに停電し、泥水が道路を流れ始めていた。

 川の様子を見た職員が「上流で氾濫している。避難した方がいい」と伝えた。午後8時半ごろ、佐々木さんが歩いて2分ほどの指定避難所に行くと、車と人であふれ、「もう満杯です」と言われた。施設に戻ると濁流はひざを洗う高さまで来ていた。

 手押し車や車椅子を利用する高齢者らを連れて歩けないと避難を断念。建物2階で孤立したまま一夜を明かした。

 佐々木さんは「今回を教訓にしっかりと避難について考えたい」と語った一方、「いつ避難すべきか全く分からなかった」と判断の難しさも吐露した。


<台風10号>避難なお621人 岩手・岩泉、一部孤立続く
毎日新聞 9月5日(月)22時30分配信

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台風の影響で崩落した県道202号の状況を調べる関係者=岩手県岩泉町で2016年9月5日午後0時34分、宮間俊樹撮影

 台風10号による記録的な大雨で大きな被害を受けた岩手県岩泉町は5日、台風12号の接近を受けて町内全域に出していた避難指示を解除した。同日午前に山口県の西海上で熱帯低気圧に変わり、被害拡大の危険性は低くなったためとされるが、5日現在で同町の449人を含め県内では6市町村の526人が、北海道でも5町で95人がそれぞれ避難している。台風10号が岩手に上陸してから6日で1週間を迎えるが、今も自宅に帰れない人は621人に達している。

 岩手県によると、県内の死者は16人。このほか安否確認が取れていない人が同町6人と宮古市1人で計7人いて、県警は川に流されるなどして行方不明になっている可能性があるとみて捜索している。北海道の死者は2人で、道警は清水町で川に流され行方不明になっている男性2人の捜索を続けているが、発見には至っていない。

 土砂崩れによる道路の寸断などで岩泉町では一部の集落が今も孤立している。伊達勝身町長は5日、町内の被害について「大変厳しい状況が続いている。被害が東日本大震災の時より大きくなりそうだ」と話した。県は孤立地区の全世帯の住民をヘリコプターで避難させる方針だったが、自宅にとどまることを希望する住民もいて計画は中断された。【一宮俊介、藤井朋子】


岩手県の死者、16人全員身元確認…台風10号
読売新聞 9月5日(月)21時36分配信

 岩手県は5日、岩泉町浅内で2日に見つかった遺体は、近くに住む佐々木弘子さん(64)と発表した。

 死因は溺死だった。これで同県の死者16人全員の身元が確認された。

 総務省消防庁と岩手県の集計によると、5日現在の死者は北海道と岩手県の計18人、重軽傷者は5道県の計11人。このほか、北海道で2人が行方不明、岩手県で計7人(岩泉町6人、宮古市1人)が安否不明となっている。

 岩手県や岩泉町などによると、安否不明者の中には連絡がつかないだけの人も含まれる。県警が「災害が原因で所在不明になり、死亡の疑いがある人」としている「行方不明者」とは言えないケースもあるため、「安否不明者」としているという。


濁流で犠牲の男性、直前に「動けない」と電話
読売新聞 9月5日(月)17時34分配信

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流された車や土砂が散乱する岩泉球場。この近くで柴田さんの遺体が見つかった(5日午前7時26分、岩手県岩泉町で)=冨田大介撮影

 岩手県岩泉町で見つかり、4日に遺体の身元が確認された東京都足立区の柴田匡宏(まさひろ)さん(72)は、濁流にのみ込まれる直前、友人や家族に「水が上がってきて動けない」などと電話で伝えていたことがわかった。

 現地に別荘があった柴田さんは、大好きだった釣りをしに町を訪れていた。友人は「避難を勧めていれば助かったかもしれない」と悔しがる。

 家族らによると、柴田さんは6年ほど前、岩泉地区に別荘の小屋を構え、東京と岩手を行き来していた。夏は渓流釣りを楽しむため、車で通っていた。今回はお盆頃から訪れていたという。


水位が避難勧告基準、町長に報告せず…岩泉町
読売新聞 9月5日(月)17時25分配信

 台風10号による豪雨で15人が死亡した岩手県岩泉町で、台風上陸当日の8月30日、小本(おもと)川の水位が避難勧告を出す基準に達していたのに、町の担当者が電話対応などに追われ、発令者である町長に報告されていなかったことが分かった。

 流域では、認知症グループホーム「楽ん楽ん(らんらん)」の入所者9人が小本川の氾濫で犠牲になっており、勧告が出ていれば被害の拡大を抑えられていた可能性もある。

 町は8月30日午前9時、町内全域に土砂災害に関する避難準備情報を発表。同日午後2時には、小本川から北に約20キロ・メートル離れた安家(あっか)川沿いの安家地区の一部に、水害に関する避難勧告を出した。

 町によると、避難勧告などを出す業務を担当していたのは町の災害警戒本部の職員3人で、パソコンで小本川の赤鹿(あかしか)水位観測所の水位を監視していた。県が設置した同観測所は、小本川沿いに立つグループホームから直線で約2キロ下流にある。


避難指示を解除、避難準備情報に…岩手県岩泉町
読売新聞 9月5日(月)16時2分配信

 台風10号で大きな被害を受けた岩手県岩泉町は5日午後3時、台風12号の接近に伴って4日に町内全域に出した避難指示を解除し、避難準備情報に切り替えた。

 台風12号が熱帯低気圧に変わり、大雨の恐れが少なくなったため。

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