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2016年8月27日 (土)

三菱MRJ初号機、米へ向けて出発も空調トラブルで2日連続引き返し

三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の国産初の小型ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」飛行試験初号機(登録番号JA21MJ)が27日午前11時46分、今後の飛行試験の拠点となる米国モーゼスレイクのグラントカウンティ国際空港へ向けて愛知県営名古屋空港から出発したが、最初の給油地である新千歳空港(北海道千歳市)に向かう途中、機内の空調システムを監視するモニターに異常が表示されたため、名古屋空港に引き返した。

同機は不具合の原因になったとみられる部品を交換の上、翌28日午後0時58分に再度出発したが、再度同様のトラブルが発生したため、午後3時13分ごろ、同空港に引き返した。

同機は2回連続で同じ故障が発生したため、関係するシステムについて一段と入念な点検・整備を行なって原因を特定し再発防止策を施す方針で、再出発までには時間がかかる可能性が出て来た。
同社は再出発の日程は「点検結果を見て判断する」としている。

リンク:MRJ米試験飛行が足踏み トラブル続くも航空技術の裾野は着々と広がる - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJのUターン、空調システムのセンサ異常が原因。一方米企業から最大20機の正式発注も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ米飛行、9月下旬以降に延期へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、フェリーフライト再出発は9月下旬以降か…故障探求と対策後 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJに空調システムを納める「UTCエアロスペース・システムズ」ってどんな会社? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、新たな納期は年内判断か。米試験開始は10月に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<MRJ>開発遅延の恐れ 米国移送、9月下旬以降に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJの2日連続引き返し、同じ空調監視装置に不具合 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米国飛行、9月下旬以降に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米国飛行、9月下旬以降に=中断2度、開発に影響―MRJ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJの納期に変更なし、空調システム不調はセンサー誤作動-三菱重 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<MRJ>米国への再出発9月下旬以降の恐れも 空調不具合 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ空調異常、センサー誤作動が原因と断定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、米飛行試験前にみる「念入り」と「慎重さ」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:再トラブルのMRJ、点検しても原因特定できず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、再び引き返す - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:また引き返したMRJ。「焦っている」という印象が問題 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:国産ジェット旅客機「MRJ」空調不具合で2度のUターン 米国への空輸最中 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJの北米へのフェリーフライトを再び中止…空調システムに不具合 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJまた引き返し 空調不具合で2日連続 開発の難しさ浮き彫りに - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<MRJ>空調不具合、信頼に影響も 2日連続Uターン - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、再び名古屋へ引き返す 昨日と同じ故障検知 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJが再度名古屋に引き返し、27日と同じ空調監視機能に不具合 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、また引き返し…空調システムに異常 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<MRJ>仕切り直しも失敗 再び名古屋に引き返す - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、再び引き返す=2日連続の空調トラブル―愛知 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJが名古屋出発、米国へ空輸再挑戦 新千歳経由で - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<MRJ>仕切り直し再出発 米国に向け離陸 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、離陸後に戻る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、米国飛行は28日以降に延期 空調システム点検で - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、米国に向け飛び立つも空調トラブルで引き返す。改めてどんな航空機かを検証 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、米に向かうはずが…1時間で引き返し - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、名古屋へ引き返し 空調に異常か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、名古屋に引き返す - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<MRJ>名古屋空港に引き返す 空調システムのトラブルで - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、異常で引き返す=米国へ離陸後1時間―愛知 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、離陸後に戻る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:MRJ、米国拠点向け名古屋出発 新千歳経由で - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<MRJ>さあ米国へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<MRJ>白地に3色ラインの機体ふわりと離陸 さあ米国へ - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

MRJ米試験飛行が足踏み トラブル続くも航空技術の裾野は着々と広がる
日刊工業新聞電子版 9月5日(月)15時50分配信

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MRJは燃費効率の高さなど性能面で優位に立つ

今後の飛行試験はタイトなスケジュールに
 三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の国産小型旅客機「MRJ」が、飛行試験のための米国への移動で足踏みしている。新たな事業領域への挑戦は、こうしたハードルをひとつずつ乗り越えなければ成功しない。約束した納入時期に影響しないよう、慎重かつ迅速な問題解決を望みたい。

 三菱航空機は8月中に、MRJ試験1号機を米国ワシントン州の空港に出発させる計画だった。しかし離陸後に空調システムの不具合が見つかり、2度にわたって出発地へ引き返した。今後、空調システムの部品交換が必要になることも考えられ、準備が長引けば米国での飛行試験の開始は当初予定の9月から10月以降にずれ込む。

 2018年半ばとする量産初号機の納入時期を考えれば、今後の飛行試験はタイトなスケジュールになる。しかし安全性を最優先し、原因究明と対策に取り組むとした三菱航空機の判断は尊重すべきだろう。同社は今回のトラブルによる納期遅延はないとしている。

 このトラブルでMRJの信頼性が揺らいだと判断するのは早計だ。MRJは燃費効率の高さなど性能面で優位に立つほか、機内の快適さなどの新たなコンセプトで業界から高い評価を得ている。トラブル発生後の8月31日に、米エアロリース(フロリダ州)から最大20機受注する正式契約を獲得するなど、高い競争力は失われていない。

 MRJの機体は、日本の最新技術を結集したものだ。生産拠点に近い中部地方では、航空機部品事業への参入が相次いでいる。最近も岐阜県の中小企業4社が地元銀行の主導による共同受注組織を立ち上げた。技術の裾野は着々と広がっており、MRJの信頼を支えている。

 米国での飛行試験は約1年間かけて、量産初号機納入前の型式証明取得のため2500時間の飛行時間を確保する計画だ。飛行試験が進むにつれ、未知のトラブルに見舞われることも考えられる。ただ、そうした場合でも不具合に素早く対応し、影響を最小限に抑える技術を磨くことが大切だ。


MRJのUターン、空調システムのセンサ異常が原因。一方米企業から最大20機の正式発注も
sorae.jp 9月1日(木)15時50分配信

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MRJのUターン、空調システムのセンサ異常が原因。一方米企業から20機の正式発注も

8月27日と28日に予定されていたアメリカへの空輸を中止し、県営名古屋空港へと引き返していた三菱航空機のリージョナルジェット機「MRJ」。トラブル当時には空調システムに要因があったとされていましたが、今回その原因が「空調システムを監視しているセンサ信号の異常」だと発表されました。
 
三菱航空機によると、今回のトラブルは左舷用監視システム側で発生しました。空調システムは正常に作動していたものの、安全を考えて空輸を中止したとしています。
 
MRJは先進的な設計の低燃費な小型ジェット旅客機として、三菱航空機が開発を進めてきました。また同機は国産初のジェット旅客機であることも特徴です。すでに400機以上の発注を受けていますが、これまで4度の納入延期から最終的に1年の納入延期が決まるなど、開発はいつも順調というわけではありませんでした。またこれ以上納期が伸びると、契約が一部キャンセルされる可能性も囁かれています。
 
ただし、良いニュースも入っています。8月31日、三菱航空機は米エアロリース社への最大20機のMRJの導入で正式に契約をかわしたのです。この時点で、MRJの合計受注機数は427機(確定233機、オプション170機、購入権24機)となっています。
 
なお、三菱航空機はMRJのアメリカへの空輸について「故障探究と対策の完了後、関係先と調整の上、すみやかに実施する予定」だと発表しています。一日も早くMRJがアメリカで試験飛行を終え、自由に空に羽ばたく日を見てみたいものです。


MRJ米飛行、9月下旬以降に延期へ
読売新聞 8月31日(水)10時34分配信

 三菱航空機が開発している国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が、米国行きの飛行を2日連続で中止した問題で、再出発は9月下旬以降に延期される見通しであることが30日、わかった。

 米国行きは当初、「7月末以降」を予定していた。相次ぐ計画の遅れは今後の受注に逆風となるおそれもある。

 延期となったのは、米国への経由地となるロシアの当局から、空港の使用許可などを取り直したり、機体の点検をしたりなどに時間がかかるためだ。関係者によると、ロシアの上空通過や空港の使用許可を改めて取り直すには、少なくとも2~3週間かかる見通しという。9月9日に予定していた米ワシントン州の飛行試験拠点の開所式も延期する方向だ。


MRJ、フェリーフライト再出発は9月下旬以降か…故障探求と対策後
レスポンス 8月31日(水)9時3分配信

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MRJ(資料画像)

三菱重工業と三菱航空機は、2度にわたって中止した『MRJ』(三菱リージョナルジェット)初号機の米国へのフェリーフライトについて、故障対策を完了後に再開すると発表した。

8月27日と28日、MRJ飛行試験機初号機は、本格的な飛行試験を実施する米国に向けてフライトしたが、空調システムを監視しているセンサ信号に異常を検知したためフライトを中断した。

今回の事象は、左右2系統ある空調システムの左舷用監視システムの不具合。空調システム自体は、正常に作動していたが、米国までの長距離フライトであり、万全を期すことにしたとしている。

フェリーフライトは故障探究と対策の完了後、関係先と調整の上、実施する予定。再出発は9月下旬以降にずれ込む可能性が高い。

《レスポンス レスポンス編集部》


MRJに空調システムを納める「UTCエアロスペース・システムズ」ってどんな会社?
ニュースイッチ 8月31日(水)8時16分配信

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MRJの主要サプライヤー一覧

今後はサプライヤー管理の重要性増す
 三菱航空機(愛知県豊山町)が開発する国産の小型ジェット旅客機「MRJ」が27、28日に2日連続で米国への飛行試験を中止した。同社は30日、中止理由について、「空調システムを監視しているセンサ信号に異常を検知したため」と発表。8月中に計画していた米国への渡航は9月中旬以降に延期される方向となった。

 問題を起こした空調システムは、航空機部品大手の米ユナイテッド・テクノロジーズ傘下のUTCエアロスペース・システムズ(ノースカロライナ州)が製造したものだ。業界関係者の間では、社名の頭文字をとってUTAS(ユータス)とも言われる会社だ。日本では必ずしも聞き慣れない会社だが、一体どんな会社か。

<買収に次ぐ買収で生まれたメガサプライヤー>

 2008年にMRJが事業化された当初、空調システムは、航空機制御機器最大手の米ハミルトン・サンドストランド(コネチカット州)が受注した。ハミルトンは今回問題になっている空調以外にも、MRJに電源や補助動力(APU)、燃料タンクの防爆、高揚力装置、防火の各システムを供給している。

 米国は企業の合併・買収が盛んな土壌である。ハミルトン・サンドストランドも、元々は1999年にハミルトン・スタンダードという航空機のプロペラを作っていた会社を、サンドストランド・コーポレーションという航空機の非常電源などをつくる会社が買収してできた会社だ。

 さらにこの会社は2012年、航空部品大手で脚部などを手がけるグッドリッチに買収され、グッドリッチはさらに大きな複合企業のユナイテッド・テクノロジーズ・コーポレーション(UTC)に買われた。この際、グッドリッチは「UTCエアロスペース・システムズ」(UTAS)となったわけである。

 少々複雑な過程をたどっているが、これがMRJに空調を含む制御系システムを納める会社の設立経緯だ。UTASの従業員数は世界で約4万2000人、年間売上高は約140億ドル(約1兆4000億円)に上る。

 なお、親会社のUTCグループには、ヘリコプターのシコルスキー、航空エンジンのプラット・アンド・ホイットニー(MRJのエンジンの供給)、空調設備のキヤリア(日本では東芝と組んで「東芝キヤリア」として展開)、エレベーターのオーチスなどが含まれる。まさに規模を追求するコングロマリッドである。

 UTASは旧ハミルトン時代から空調をはじめとする制御系に強く、ボーイングなどにも長年、システムを供給している。

サプライチェーン管理が改めて問題に
  今、三菱航空機に改めて問われているのは、計95万点に及ぶ部品のサプライチェーンをいかに管理するかだ。ただでさえ、航空機部品を動かすソフトウエアは米国と欧州メーカーにほぼすべて押さえられており、日本人ならびに日本企業にに航空機開発の経験は少ない。

 旅客機用の部品については、三菱航空機よりも部品メーカーの方が詳しい専門知識を有している。加えて、MRJを開発する三菱航空機の従業員は現在、約1600人しかおらず、うち2割ほどは米国を中心とする海外の航空技術者とみられるが、それでもやはりマンパワーは足りていない。

 今回、発露したのはたまたま空調システムの問題だが、今後の試験で何らかのエラーが出るたび、原因の究明や、解決策の立案、実行にはどうしても海外の経験者の意見が必要になる。

 あくまでたとえ話ではあるが、次は操縦系のシステムで何か起きるかもしれない。さらに次は、降着システムかもしれない。新参者の三菱航空機にとって、飛行試験で生じうるすべての問題を事前に想定することはほぼ不可能に近く、問題が起きた時に自分たちだけで解決する余地もそれほど大きくはないのである。

 こうした中で、三菱航空機にできることは何か。それは、試験で把握した問題点や改善項目を、いかに迅速に、効率的に反映するかだ。また(最近の旅客機では割とよくある)個々の試験の遅れによる開発日程全体の練り直しを速やかに判断することも重要だ。

 足元の試験が遅れているのに、納期遅れを気にしてスケジュールを圧縮するのでは、結果として現場にプレッシャーがかかる。海外のサプライヤーが聞き入れるかも不透明だ。MRJに関わるサプライヤーの幅広さを考慮しても、開発状況をできる限りオープンにすることが求められる。


MRJ、新たな納期は年内判断か。米試験開始は10月に
ニュースイッチ 8月31日(水)7時35分配信

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米国での飛行試験開始は10月以降になる見込み

部品交換の可能性や経由地ロシアの許可取得などで渡航遅れる
 三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長)は開発中の国産小型ジェット旅客機「MRJ」の試験1号機を、今後の飛行試験拠点となる米国に再出発させる時期について、9月中旬以降とする方向で検討に入った。経由地のロシアから上空通過や空港使用の許可を再取得する必要があるため。27、28日に引き返す原因となった空調システムの部品交換が必要になる可能性もある。米国での飛行試験開始は10月以降にずれ込む見通しだ。

 MRJは愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)を出発後に新千歳空港(北海道千歳市、同苫小牧市)、ロシア、米アラスカを経由し、米ワシントン州の空港を目指す。ロシアから着陸や空輸などに関する許可を再取得する時間を要する。

 28日の異常は左右2系統ある空調の左側の監視システムで起きた。製造する米UTCエアロスペース・システムズから部品を取り寄せることになれば、再出発の時期に影響する。

 MRJは2018年半ばの量産初号機納入前の型式証明取得のため、約2500時間の飛行試験の9割異常を米国で実施する。飛行試験の実施頻度を増やして開始時期の遅れを挽回し、納期への影響を抑える。

<解説>
 MRJ1号機が長時間飛行しない状態が続くので、次なる焦点は納期への影響ということになる。現時点で三菱航空機は「2018年半ば」という従来の目標を変えていない。
 しかし、昨年12月の納入延期会見の時点では、「後続号機」(試験2号機以降を意味)の初飛行が進んだ段階で改めて納期目標を公表する、つまり18年半ばという表現をもう少しハッキリさせる意向をにじませていた。年内に4号機まで米国に送り込む計画なので、納期を遅らせるかどうかの決断は、年内に下すことが濃厚だ。
 あと4カ月間のうちに、この空調システムによる渡米の遅れをどう巻き返すか、カギになる。地道に原因を追及し改善するのみだ。


<MRJ>開発遅延の恐れ 米国移送、9月下旬以降に
毎日新聞 8月30日(火)21時34分配信

 国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の米国移送が30日、9月下旬以降にずれ込む見通しになった。27、28両日に発生した不具合の原因究明が遅れているほか、海外での飛行許可の再取得などに時間がかかるためだ。開発を担う三菱航空機は2018年半ばに全日本空輸へMRJを初納入する予定だが、開発スケジュールが遅れる懸念も出ている。【林奈緒美、米西部シアトル竹地広憲】

 「まさかこんな事態になるとは思わなかった」。三菱関係者は、MRJが米国に向けて愛知県営名古屋空港を飛び立ちながら、2度にわたってUターンするという異例の事態を嘆いた。

 MRJの試験1号機はロシアや米アラスカ州などを経由し、8月中に米西部モーゼスレークにある「グラント郡国際空港」へ移送する計画だった。三菱航空機は2~4号機も年内に同空港へ移し、試験飛行を本格化させるスケジュールを描いていた。

 同空港に試験飛行の拠点を置くのは、晴天率が高く、定期便もないため、高頻度の飛行が可能なためだ。三菱航空機は当初、米国移送を16年末までに行う予定だったが、試験飛行を早期に本格化させるため、移送時期を今夏に前倒しした。だが、米国入りの前段階で不具合が発生し、出はなをくじかれた格好だ。

 不具合があったのは、機内の温度や気圧を一定に保つ空調の稼働状況などを把握する監視システム。27日に不具合が判明後、部品を交換したが、28日も同様の異常を検出。原因究明には時間がかかる見通しだ。一方、経由地のロシアなどでは航空当局から領空通過や空港使用の許可を取り直す必要があり、再取得に2~3週間かかるという。

 米国への移送が遅れる見通しになったが、三菱航空機は「18年半ばの初納入に影響はない」としている。ただ、航空業界に詳しい産業アナリストの杉山勝彦氏は「1カ月近く米国行きがずれ込めば試験時間の確保がさらに厳しくなり、18年半ばの納入も難しくなる。納期が遅れればイメージも悪化し、受注に影響が出かねない」と指摘する。

 ◇全日空・日航ともに静観

 全日本空輸はMRJの採用を世界で最も早く決定した航空会社で、2018年半ば以降に25機を導入することになっている。全日空は「一連のテストの中で今回の遅延は2日間だけなので、影響は軽微だ。引き続き、完成度の高い機体を受領できることを期待している」と話している。全日空は整備士が三菱航空機に駐在し、運航・整備のノウハウを提供したり、機内の荷物入れの改善を提案したりするなど、設計段階からMRJの開発にかかわっている。

 日本航空は21年から32機を導入する予定。「国産初のジェット旅客機なので今後もクリアすべき課題はあると思うが、すばらしい国産機が完成し、運航できることを楽しみにしている」と話す。

 全日空はボーイング787も世界で初めて採用し、最も多く運航する航空会社として知られるが、その後トラブルが相次いでいる。航空業界では「最新鋭機はどうしても初期トラブルが発生する。ローンチカスタマー(世界で初めて導入する航空会社)にはメリットがある一方、想定外の影響が出ることは避けられない」との声がある。【川口雅浩】


MRJの2日連続引き返し、同じ空調監視装置に不具合
Aviation Wire 8月30日(火)19時53分配信

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名古屋空港に戻ったMRJの飛行試験初号機の機内に入る三菱航空機のスタッフ=16年8月28日午後4時4分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 三菱航空機は8月30日、開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の飛行試験初号機(登録番号JA21MJ)が、米国へのフェリーフライト(空輸)を2日連続で断念した原因について、空調システムの左舷用監視装置の不具合だったと発表した。

 MRJは、当初予定していた22日から二度の延期で、27日昼に県営名古屋空港を出発。新千歳空港で給油後、ロシアのカムチャツカ半島、米国のアラスカを経て、米国の飛行試験拠点となるモーゼスレイクのグラントカウンティ国際空港へ向かう予定だった。

 ところが、空調システムを監視する装置のセンサーが異常を検知したため、出発から約1時間後に小牧へ引き返した。翌28日昼に再度出発して新千歳へ向かったが、再び前日と同じようなトラブルが起きたことから秋田上空で引き返し、改めて原因を究明することになった。

 三菱航空機によると、問題が起きたのは左右2系統ある空調システムのうち、左舷用の監視装置。空調システム自体は正常に作動していたという。27日のトラブルを受けて監視装置を構成するコンピューターの一部を交換し、地上試験では問題は発生しなかったが、28日の飛行中にトラブルが再び起きた。

 MRJの空調システムは他の旅客機と同様、客室や電子機器の温度管理や換気を担うほか、客室内の気圧を地上と同程度の保つ「与圧」も行っている。

 三菱航空機はフェリーフライトの予定について、故障箇所の原因究明と対策後、寄港先などと調整の上、早期に実施するとしている。

 同社では、5機ある飛行試験機のうち、4機を年内に米国へ持ち込む予定。国内で飛行試験を実施する5号機と合わせて2018年ごろまで飛行試験を続け、2018年前半には機体の安全性を証明する、国土交通省航空局(JCAB)による型式証明を取得する。量産初号機を全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)へ引き渡すのは、2018年中ごろを計画している。

 これまで実施された機体改修の進捗状況から総合すると、今回の改修も1カ月近くかかる可能性がある。飛行試験を計画通り進められない場合、納入時期を改めて見直すことにつながりかねないため、慎重な対応を迫られている。


米国飛行、9月下旬以降に
時事通信 8月30日(火)19時5分配信

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三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の初の国産小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の米国への飛行が9月下旬以降にずれ込む見通しであることが30日、分かった。写真は27日撮影。


米国飛行、9月下旬以降に=中断2度、開発に影響―MRJ
時事通信 8月30日(火)15時0分配信

 三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の初の国産小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の米国への飛行が9月下旬以降にずれ込む見通しであることが30日、分かった。8月中の飛行を予定していたが、空調システムのトラブルで離陸後に2度引き返し、機体の点検や部品交換に時間がかかるため。2018年半ばの納入を目指しているが、全体の開発スケジュールに影響が及ぶ可能性も出てきた。

 三菱航空機は、9月9日に予定していた飛行試験場(米ワシントン州)の開所式も中止する方向で調整している。米国では商業運航に向け、本格的な飛行試験を1年から1年半程度行う計画。同社は現時点では「納入時期などに変更はない」(広報部)と説明しているが、渡米時期すら見通せない状況だ。

 MRJは今月27日午前、米国に向けて県営名古屋空港(豊山町)を出発したが、飛行中に空調システムの故障を検知したため、約1時間後に引き返した。部品を一部交換し、28日に再び飛び立ったが、またも故障が検知され、空港へ戻った。

 空調システムを開発した米国メーカーと原因を調べているが、特定できていない。部品を米国から新たに調達しなければならない可能性もある。

 三菱航空機は30日、米国への飛行に関し、「対策の完了後、関係先と調整し速やかに実施する予定だ」とコメントを発表した。ただ、経由地であるロシアの航空当局から飛行許可などを再取得する必要があり、これにも数週間かかる見通しだ。


MRJの納期に変更なし、空調システム不調はセンサー誤作動-三菱重
Bloomberg 8月30日(火)12時57分配信

三菱重工業傘下の三菱航空機が開発している三菱リージョナルジェット(MRJ)が名古屋空港から離陸後に引き返した理由となった空調システムの不具合は、システム監視のセンサーの誤作動によるものと分かった。米国での試験飛行に向けて離陸後、2日続けて引き返していた。納期を厳守するため、根本原因を究明して早急に対処する。

三菱重のMRJ広報担当の澤村悠司氏が電話取材に明らかにしたところによると、27日の空調システム故障を検知したのは監視システムのセンサー誤作動が原因で、28日も同じ故障をシステムが検知したという。この空調システムと監視システムは米UTCエアロスペース・システムズ製。現在はメーカーと共同で対応しており、澤村氏は「部品を交換するのか、つくり直すのかなど具体策は決まっていない」と話した。「時間がかかりそうだ。数日内での米国へのフライト実施は無理だろう。フライト時期については現時点では未定」とも語った。

今回の不具合について、澤村氏は「飛行機能そのものには問題はなく、安全にも影響はない」とし、2018年中のANAホールディンスへの初号機の納入予定に「変更はない」とした。米国での試験飛行や開発計画に遅れが出る可能性はあるものの、「スケジュールを見直し、巻き返すことが可能だ」と述べた。ANA広報担当の吉岡航氏は「安全で完成度の高い機体の完成を期待している」とコメントした。

MRJは米国で型式証明取得のため、新千歳空港やロシアの空港などで給油しながら、最終目的地の米ワシントン州のグラント・カウンティ国際空港を目指していた。米国へは計4機を順次送り込む計画。三菱航空はカウンティ空港内にフライトテスト・センターを開設し、9月9日に現地で開所式を開催する予定だったが、三菱重のMRJ広報担当の黒沢英図氏は電話取材に、日程見直しを検討していると語った。


<MRJ>米国への再出発9月下旬以降の恐れも 空調不具合
毎日新聞 8月30日(火)10時51分配信

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27日と同じ空調システムの不具合で県営名古屋空港に引き返した小型ジェット旅客機「MRJ」=愛知県豊山町で2016年8月28日午後3時13分、兵藤公治撮影

 三菱航空機が開発する国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が空調システムの不具合で2度にわたって米国行きを中止した問題で、再出発が9月下旬以降にずれ込む見通しであることが30日、分かった。部品の交換や海外での飛行許可の取り直しに時間がかかるのが理由。米国を拠点に試験飛行を本格化させる計画だが、開発スケジュールが遅れる懸念もある。

 MRJは8月27、28の両日、米国に向けて愛知県営名古屋空港を離陸後、いずれも空調システムの不具合で同空港に引き返した。三菱航空機は原因を調査中。今後、海外からの部品取り寄せを迫られる恐れがあるほか、米国行きの経由地があるロシアの航空当局から上空通過や空港使用の許可を取り直す必要があり、再出発は大幅にずれ込む見通しだ。

 MRJは昨年11月、初飛行に成功。2018年半ばに全日本空輸への初納入を予定している。これまで機体の試験項目追加などで納入時期を4度延期しているが、三菱航空機は「今回の不具合で納期に影響はない」と説明している。【林奈緒美】


MRJ空調異常、センサー誤作動が原因と断定
読売新聞 8月30日(火)7時58分配信

 国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」を開発している三菱航空機は29日、27日と28日の飛行中止の原因となった空調システムの不具合は、センサーの誤作動によるものだったと断定した。

 ただ、誤作動の理由はまだ不明で、製造元の米メーカーと連携して調査を急ぐ。現時点では、米国の試験拠点に向けた飛行再開のメドは立っていない。

 不具合が出ていたのは、機内の温度や湿度、気圧などを一定に保つための監視システムという。MRJには同型のセンサーが二つ付いているが、米国の拠点に向けた27日の飛行では両方とも「異常」を検出した。一部の電子部品を交換して28日に再び飛行したが、今度は一つのセンサーで「異常」が出た。


MRJ、米飛行試験前にみる「念入り」と「慎重さ」
ニュースイッチ 8月30日(火)7時37分配信

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名古屋空港に引き返したMRJ

空調異常で2日連続引き返し。機体のソフトの改修を懸念
 三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長)は開発中の国産小型ジェット旅客機「MRJ」の試験1号機を、飛行試験を本格実施する米国に向けて27、28日に出発させたが、いずれも引き返した。空調システムの異常が原因。米国に早く持ち込むより、原因究明と対策を優先させる。慎重を期す姿勢が浮き彫りとなった。

 MRJは2018年半ばの量産初号機納入前に、国土交通省の型式証明の取得が必要になる。約2500時間の飛行試験が条件で、愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)を拠点に、これまで約140時間試験した。気象条件の良い米ワシントン州の空港に試験1―4号機を運び、約1年間かけて飛行試験を実施する。

 試験1号機の持ち込み時期は当初年内の予定だったが、8月中に前倒した。空調システムには、機内や電子機器の空調と、機内を地上と近い気圧に保つ与圧の役割がある。

 米国に向け出発した2日とも、空調データを収集する監視システムに異常が発生し、引き返した。27日の着陸後にセンサー部品を交換して28日に臨んでいた。これまで同様のトラブルはなかった。

 運航自体に影響はないが、米国に万全の状態で持ち込むため、再点検し、対策を施す。月内の再出発は難しいとみられる。

 持ち込みが遅れる分、米国での飛行試験の開始時期は後ろ倒しになる。それでも引き返したのは、「海外の航空関係者から慎重すぎると言われる」(広報担当者)ほど、念入りに開発を進める姿勢にある。

 飛行試験を早く実施したければ、そのまま持ち込んでいただろう。機体の安全性を優先させたと言え、三菱航空機に焦りの色はない証しだ。

 ただ、米国に試験1―4号機を持ち込んだ後、飛行試験でトラブルが頻発すれば、納期を守れなくなる恐れが出てくる。森本浩通社長は「機体のソフトウエアの改修が必要になる可能性がある」と懸念する。

 今回の事態が問題点を洗い出す結果になり、米国での飛行試験が順調に進むことが期待される。


再トラブルのMRJ、点検しても原因特定できず
読売新聞 8月29日(月)20時52分配信

 国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」を開発している三菱航空機は29日、前日の飛行で不具合が出た空調システムを点検した。

 原因は特定できず、30日も点検を続ける。米国の試験拠点に向けた飛行再開のメドは立っていない。

 MRJは27日の飛行で、空調システムの異常を示すアラームが作動した。電子部品の一部を交換し、28日に飛行を再開したが、再びアラームが出て、いずれも開発拠点の愛知県営名古屋空港(愛知県)に引き返した。


MRJ、再び引き返す
時事通信 8月29日(月)20時0分配信

 三菱航空機(愛知県豊山町)が開発を進める国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の1号機が28日、米国に向けて県営名古屋空港(同町)を出発し最初の給油地である北海道を目指したが、再び同空港に引き返した。空調システムにトラブルが発生したためで、同じ理由により2日連続で離陸後に引き返す事態となった。


また引き返したMRJ。「焦っている」という印象が問題
ニュースイッチ 8月29日(月)15時8分配信

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名古屋空港に引き返したMRJ(28日)

開発にトラブルは付きもの。ポジティブに情報発信を
 28日に米国での飛行試験のための愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)から出発した国産小型ジェット旅客機「MRJ」だが、前日に続く空調システムのトラブルで同空港に引き返した。2日連続の仕切り直しで、開発主体の三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長)は次の飛行について「点検結果を見て判断する」(広報部)としている。2018年半ばの量産初号機納入に向け、気象条件の良い米ワシントン州の空港で9月から飛行試験を本格実施する計画だが、トラブルが続いている。

【解説】
 開発試験は、問題点を洗い出すためにするもで、一つひとつのマイナーな遅れに一喜一憂する必要はない。ただ、最近ちょっと問題だと思うのは三菱が「焦っている」という印象を与えてしまっている点だ。

 「これ以上の遅れはない」と言っていた冬、「一日もはやく米国に」と言っていた春、「順調です間もなくです」と言っていた夏、そして今。自縄自縛になってはいまいか。

 自身も含めマスコミは将来展望を書きたがるし、世間も遅れに対しては厳しい目線を向ける。しかし三菱には「今どんな試験をしていてどういう状況か」、「何が進んでいるのか」、「どんな市場を狙っているか」といった情報を日常的に、それもポジティブに発信してほしい。
(日刊工業新聞名古屋支社・杉本要)


国産ジェット旅客機「MRJ」空調不具合で2度のUターン 米国への空輸最中
sorae.jp 8月29日(月)13時52分配信

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国産ジェット「MRJ」空調不具合で2度のUターン 米国への空輸最中

三菱航空機による国産初のリージョナルジェット機「MRJ」。初号機に続き2号機も初飛行に成功し、あとは量産に向け歩みをすすめるだけ…と思いきや、北米へのフェリーフライト(空輸)を2度中止して県営名古屋空港に引き返すというトラブルが発生しました。
 
三菱航空機の発表によれば、今回の飛行中止の原因はどちらも「空調システムのトラブル」だとしています。同機は最初8月27日、続いて28日に米国への空輸を予定していましたが、どちらも中止されました。また現在日本に接近中の台風10号の影響で、さらに空輸が遅れる可能性があります。
 
MRJの開発はこれまでも順調だったわけではなく、納入時期を4回延期して最終的に1年の延期となる2018年第2四半期(4月~6月)の納入が決定されています。すでに日本空輸(ANA)や日本航空(JAL)を含め世界から400機を超える注文を受けているMRJですが、今後さらに納入時期が遅れると注文の一部取り消しもありうると指摘する報道もあります。
 
なお、三菱航空機は今後の予定について「点検結果を見て判断する」と発表しています。また、今後MRJは3号機と4号機の初飛行を行い、秋には量産を開始する予定です。なんとか国産ジェット機による航空市場への参入がスムースに行われて欲しいと願うばかりですが…はたしてどうなるのでしょう?


MRJの北米へのフェリーフライトを再び中止…空調システムに不具合
レスポンス 8月29日(月)9時0分配信

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MRJ(資料画像)

三菱航空機は、『MRJ』(三菱リージョナルジェット)の北米へのフェリーフライトを8月28日に再開したが、再び機体を県営名古屋空港に戻した。

飛行再開は、点検結果を見て判断するとしている。

MRJは開発を北米に移すため、8月27日に試験空域で機体全体の機能を確認したうえで、北米へのフェリーフライトを実施する予定だった。しかし、飛行中に、空調システムの細部確認が必要と判断する事象が発生したため、機体を県営名古屋空港に戻した。

その後、点検整備を実施して8月28日に再びフェリーフライトを開始したが、前日と同じ空調システムの監視機能に故障を検知したため、機体を県営名古屋空港に戻した。

《レスポンス レスポンス編集部》


MRJまた引き返し 空調不具合で2日連続 開発の難しさ浮き彫りに
産経新聞 8月29日(月)7時55分配信

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MRJの開発経緯(写真:産経新聞)

 三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の試験1号機が28日、米国で飛行試験を行うため、愛知県営名古屋空港を離陸した後、2時間15分後に同空港に戻った。前日27日も米国に向けて飛行を試みたが、離陸直後に引き返していた。いずれも空調システムの不具合が原因という。

 同社は「点検結果を見てから判断する」としており、今後の米国飛行の時期は未定としている。MRJは半世紀ぶりの国産旅客機として実用化が期待されているが、経験不足を露呈した形となった。

 MRJは28日午後1時前、名古屋空港を離陸した。前日の空調システムの不具合を28日朝までの点検作業で修正し再出発した。

 しかし、前日同様に空調システムの異常が起こり、午後3時15分ごろ名古屋空港にとんぼ返りした。MRJは北海道の新千歳空港やロシアなどを経由し、数日かけて米ワシントン州の空港に向かう予定だった。

 MRJは平成30年半ばにANAホールディングスへの初納入を目指している。運航させるには安全性を証明する「型式証明」の取得が必要で、2500時間の飛行試験を行う計画だ。

 これまでMRJの開発計画は大幅に遅れており、初納入の時期を4度も延期している。飛行試験の多くを天候が良く、滑走路の数が多いワシントン州の空港で行い、遅れを取り戻す計画だった。だが、2日連続の引き返しと台風の接近もあって、少なくとも8月中の米国での飛行試験が厳しくなった。

 三菱航空機の広報担当者は「整備に万全を期して米国へ飛行したい」と話している。

 今回の異常はエンジンなど主要部位ではなく、空調システムのため、深刻な事態に陥る可能性は低いとみられるが、今後の飛行試験をトラブルなくできるのか、不安を残す結果となった。

 これ以上の納期遅れは今後の受注活動にも影響を与えるとみられ、半世紀ぶりの国産旅客機開発の難しさを改めて浮き彫りにした。

 航空評論家(元日本航空機長)の小林宏之氏の話 「空調システムの不具合が他の機器類に影響を及ぼすことはまずない。ただ、空調のトラブルは特に国際線など長距離のフライトの場合、出発空港に戻るといったリスクがある」


<MRJ>空調不具合、信頼に影響も 2日連続Uターン
毎日新聞 8月28日(日)22時30分配信

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昨日と同じ空調システムの不具合で県営名古屋空港に引き返した小型ジェット旅客機「MRJ」=愛知県豊山町で2016年8月28日午後3時13分、兵藤公治撮影

 三菱航空機が開発を進める国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」は28日午後、米国に向けて愛知県の県営名古屋空港を離陸したが、前日に続いて空調システムで不具合が見つかり、2日連続でのUターンを余儀なくされた。同社は、試験飛行を行う米国に8月中にMRJを移送する方針だが、台風10号の接近による悪天候も予想され、ずれ込む可能性もある。【林奈緒美、竹地広憲】

 不具合が判明したのは、機内の温度や気圧を一定の状態に保つ空調システム。27日にも、同システムの稼働状況を把握する監視機能が異常を示したため、離陸から約1時間後に引き返した。部品交換と地上での試験を経て、28日午後0時58分ごろに再び離陸。しかし、新潟県上空を飛行していた午後1時21分ごろ、前日と同じ部分が異常を示し、2時間15分後の午後3時13分ごろに名古屋空港に着陸した。国内での試験飛行では空調システムに不具合は生じなかったという。

 MRJは、北海道・新千歳空港やロシア、米アラスカ州などで給油した後、約3日後に米西部ワシントン州に到着する計画。28日にUターンを決めたのは北海道函館市の上空だった。そのまま新千歳空港まで進んで対処する選択肢もあるが、米国での試験飛行を前に重大なトラブルに発展するリスクの芽を極力摘んでおきたいため、開発担当者がそろう名古屋への帰還を選んだ。三菱航空機は「飛行の安全に問題はないが、慎重を期して引き返すことを決めた」と説明する。

 「万全を期した結果」とアピールしたい三菱航空機。早期にMRJの移送を終え、9月以降に試験飛行を本格化したいところだが、不具合の原因究明が長引けば、開発スケジュール全体に影響を与えたり、MRJの信頼性を揺るがしたりする懸念もある。

 そもそもMRJは、米国入りの前段階でトラブルが続いていた。昨年11月に名古屋空港で初飛行に成功したが、翌12月にはMRJの試験項目追加などで、全日本空輸への初納入を1年程度先送りし、2018年半ばにすると発表した。初納入の延期は4度目になる。

 航空業界の関係者からは「最近の旅客機はコンピューターの塊。航空機の胴体など構造物の設計分野で三菱は強みを持つが、ソフト分野では経験が十分ではない。今後、空調以外でも不具合が判明する恐れもある」(元航空機メーカー幹部)との声も漏れる。三菱航空機は「今回の不具合で、初納入の時期に影響はない」と説明するが、顧客の航空会社からは「さらなる納入の遅れが表面化すれば、MRJの一部注文を取り消し、他社製に切り替える可能性もある」との見方も出ている。


MRJ、再び名古屋へ引き返す 昨日と同じ故障検知
Aviation Wire 8月28日(日)19時23分配信

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新千歳空港へ向かう途中の秋田で引き返して県営名古屋空港へ着陸するMRJの飛行試験初号機=16年8月28日午後3時13分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 8月28日昼すぎに県営名古屋空港を出発した三菱航空機のリージョナルジェット機「MRJ」の飛行試験初号機(登録番号JA21MJ)は、新千歳空港へ向かう途中で名古屋へ引き返した。昨日と同じく空調システムの監視機能が故障を検知したことによるもの。

 MRJは午後0時58分に名古屋空港を離陸。新千歳空港で給油後、ロシアのカムチャツカ半島、米国のアラスカを経てモーゼスレイクのグラントカウンティ国際空港へ向かう予定だった。

 ところが新千歳へ向かう途中、空調システムの監視機能が故障を検知したため、午後2時ごろ秋田県上空で名古屋へ引き返し、午後3時18分に戻った。

 三菱航空機によると、米国へのフェリーフライト(空輸)の再開時期は、点検結果を見て判断するとしている。

 MRJは今週に入り、機材点検などで二度の延期を経て、昨日27日昼に新千歳へ向けて出発。ところが、試験飛行空域で空調機器の状態を示す監視装置に数値の異常が出たことから、出発から約1時間後の午後0時50分に名古屋へ戻った。28日は日曜日とあって、名古屋空港の展望デッキはMRJの出発をひと目見ようと、親子連れやデジタル一眼レフと超望遠レンズを持った航空ファンでごった返した。

 家族連れの中には出発後、「また戻ってくるかも」と子供に冗談めいて話す母親もいたが、“予言”が的中してしまった形だ。

 5機の飛行試験機のうち、年内に4機をモーゼスレイクへ持ち込む計画。飛行試験2号機(JA22MJ)は5月31日に初飛行に成功しており、3号機(JA23MJ)と4号機(JA24MJ)は、9月から10月にかけて初飛行にこぎ着ける見通し。ローンチカスタマーである全日本空輸(ANA/NH)の塗装を施した5号機は、国内で飛行試験を進めていく。

 秋以降は雪の影響など気象条件が厳しくなることから、計画通り年内に4機を米国へフェリー出来るかが課題となる。量産については、今秋から最終組立を開始する見込み。量産初号機のANAへの納入時期は、2018年中頃を計画している。


MRJが再度名古屋に引き返し、27日と同じ空調監視機能に不具合
Bloomberg 8月28日(日)16時22分配信

三菱重工業は28日、同社傘下の三菱航空機が開発中の三菱リージョナルジェット(MRJ)初号機が、米国での試験飛行に向けて午後1時ごろに愛知県営名古屋空港を離陸したものの、不具合により再度同空港に引き返したと発表した。飛行中止は27日に続き2度目。

この機は27日、名古屋空港から離陸後約1時間で空調システムの監視機能に故障を検知し、同空港へ引き返していた。同社MRJ広報担当の竹森健一氏によると、28日の飛行では北海道上空まで飛んだところで前日と同じ故障を検知。経由地として予定されていた新千歳空港には同機を整備できる態勢はないことから、同日午後3時15分ごろに名古屋空港に引き返したという。

同氏によると29日以降に再度フライトの実施を目指すが現時点では具体的な日程は未定だという。

同機は給油のため新千歳空港やロシアの空港などを経由しながら、米ワシントン州のグラント・カウンティ国際空港を目指していた。米国で4機で試験飛行を実施し型式証明の取得を計画している。


MRJ、また引き返し…空調システムに異常
読売新聞 8月28日(日)15時43分配信

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27日と同じ空調システムのトラブルで県営名古屋空港に戻ったMRJ(28日午後3時12分、愛知県春日井市で)=小林武仁撮影

 三菱航空機は28日、同日予定していた国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」を米国西部の飛行試験拠点に移すための飛行を延期した。

 愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)を離陸後に空調システムの異常がみつかったためだ。MRJは同空港に引き返した。

 離陸後に空調システムの異常が見つかり、引き返すのは27日に続いて2日連続となる。三菱航空機は1~2日程度かけて入念に原因を特定し、再発防止策を施す方針だ。再出発の日程は「点検結果を見て判断する」としている。

 対応に時間がかかれば9月から始める米国の飛行試験が遅れ、開発計画に影響が出る可能性もある。

 MRJは28日午後1時頃に離陸し、経由地の新千歳空港(北海道千歳市)に向かった。ロシア・カムチャツカ半島、米アラスカ州を経由して数日かけて米ワシントン州の拠点に到着する予定だった。


<MRJ>仕切り直しも失敗 再び名古屋に引き返す
毎日新聞 8月28日(日)15時37分配信

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昨日と同じ空調システムの不具合で県営名古屋空港に引き返した小型ジェット旅客機「MRJ」=愛知県豊山町で2016年8月28日午後3時15分、兵藤公治撮影

 国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が28日午後0時58分ごろ、試験飛行の拠点となる米国に向けて愛知県豊山町の県営名古屋空港を離陸した。しかし、空調システムの不具合で引き返し、午後3時13分ごろ、同空港に着陸。前日も同じ空調システムの不具合でいったん飛び立ちながら引き返しており、米国行きでつまずいた格好だ。【林奈緒美】


MRJ、再び引き返す=2日連続の空調トラブル―愛知
時事通信 8月28日(日)15時31分配信

 三菱航空機(愛知県豊山町)が開発を進める国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の1号機が28日、米国に向けて県営名古屋空港(同町)を出発し最初の給油地である北海道を目指したが、再び同空港に引き返した。空調システムにトラブルが発生したためで、同じ理由により2日連続で離陸後に引き返す事態となった。

 再出発の時期について、三菱航空機は「(機器の)点検結果を見て判断する」(広報部)と話しており、29日以降になる見通し。空調システムには一段と入念な点検が求められており、再出発までに時間がかかる可能性が出てきた。


MRJが名古屋出発、米国へ空輸再挑戦 新千歳経由で
Aviation Wire 8月28日(日)13時28分配信

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県営名古屋空港を離陸し新千歳経由で米国へ向かうMRJの飛行試験初号機=16年8月28日午後0時58分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 三菱航空機が開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の飛行試験初号機(登録番号JA21MJ)が8月28日午後0時58分すぎ、県営名古屋空港(小牧)から飛行試験の拠点となる米国モーゼスレイクへ向かうため、経由地の新千歳空港へ飛び立った。昨日は出発から約1時間で引き返したため、米国へ向かうフェリーフライト(空輸)は再挑戦となった。

 MRJは午後0時53分に名古屋空港を出発。フェリーフライト(空輸)のルートは、新千歳空港で給油後、ロシアのカムチャツカ半島、米国のアラスカを経てモーゼスレイクのグラントカウンティ国際空港へ北回りで向かう。到着は現地時間30日夕方(日本時間31日午前)を予定している。

 今週に入り、機材点検などで二度の延期を経て、昨日27日昼に新千歳へ向けて出発。ところが、試験飛行空域で空調機器の状態を示す数値に異常が出たことから、出発から約1時間後の午後0時50分に名古屋へ戻った。28日は日曜日とあって、名古屋空港の展望デッキはMRJの出発をひと目見ようと、親子連れやデジタル一眼レフと超望遠レンズを持った航空ファンでごった返した。

 5機の飛行試験機のうち、年内に4機をモーゼスレイクへ持ち込む計画。赤いラインの飛行試験2号機(JA22MJ)は5月31日に初飛行に成功しており、黒いラインの飛行試験3号機(JA23MJ)と、赤と黒のラインの飛行試験4号機(JA24MJ)は、9月から10月にかけて初飛行にこぎ着ける見通し。ローンチカスタマーである全日本空輸(ANA/NH)の塗装を施した5号機は、名古屋空港を中心に、国内で飛行試験を進めていく。

 しかし、秋以降は雪の影響など、気象条件が厳しくなることから、計画通り年内に4機を米国へフェリー出来るかが課題となる。

 量産については、今秋から最終組立を開始する見込み。量産初号機のANAへの納入時期は、2018年中頃を計画している。

 名古屋空港を起点とした飛行試験では、太平洋上など試験空域まで向かわないと試験を始められない。しかし、モーゼスレイクは飛行試験に適した天候であることに加え、離陸後すぐに飛行試験を始められることから、国土交通省航空局(JCAB)の型式証明を取得するための試験を効率良く実施できる。飛行試験中には不具合が見つかる可能性もあり、現地での改修作業も課題だ。

 7月のファンボロー航空ショーでは、スウェーデンのリース会社ロックトンがMRJを最大20機発注する契約締結に向け、三菱航空機と基本合意(LOI)に至った。一方、2月には米国の航空機リース会社エアロリースと最大20機(確定発注10機、オプション10機)の契約に向けてLOIを締結したが、現時点で確定発注に至っていない。

 一方、最大のライバルであるリージョナル機大手、ブラジルのエンブラエルが開発した新型機「E190-E2」は、予定を大幅に前倒しし、5月23日に飛行試験初号機(登録番号PR-ZEY)が初飛行に成功した。MRJとほぼ同サイズの機体で同系統のエンジンを採用したE190-E2は、納入時期も同じく2018年を目指している。


<MRJ>仕切り直し再出発 米国に向け離陸
毎日新聞 8月28日(日)13時13分配信

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試験飛行の拠点となる米国へ向けて県営名古屋空港を離陸する小型ジェット旅客機「MRJ」=愛知県豊山町で2016年8月28日午後0時58分、兵藤公治撮影

 国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が28日午後、試験飛行の拠点となる米国に向けて愛知県豊山町の県営名古屋空港を離陸した。27日も同空港を飛び立ったが、空調システムの不具合で引き返し、米国行きをいったん延期。28日は仕切り直しとなった。

 同空港の展望デッキで航空ファンらが見守る中、MRJは同日午後1時前に飛び立った。27日は離陸後の不具合で約1時間後、同空港に引き返した。開発主体の三菱航空機は不具合の原因になったとみられる部品を交換。翌日の再出発にこぎ着けた。

 MRJは今後、北海道の新千歳空港やロシア、米アラスカ州の空港などで給油した後、数日中に米西部モーゼスレークの「グラント郡国際空港」に到着する予定。晴天率が高い同空港を拠点に試験飛行を本格化させる。

 三菱航空機は18年半ば、全日本空輸にMRJを初納入したい考え。米国と日本で計2500時間の試験飛行を行い、安全・環境性能の実証作業を急ぐ方針だ。【林奈緒美】


MRJ、離陸後に戻る
時事通信 8月27日(土)20時0分配信

 三菱重工業 <7011> 子会社の三菱航空機(愛知県豊山町)が開発を進める国産初の小型ジェット旅客機、MRJ(三菱リージョナルジェット)の1号機が27日、本格的な飛行試験を米国で行うため、県営名古屋空港(同町)を離陸した。しかし、離陸後に空調システムを点検する必要が生じ、同空港に戻った。


MRJ、米国飛行は28日以降に延期 空調システム点検で
産経新聞 8月27日(土)17時46分配信

 三菱航空機(愛知県豊山町)は27日、開発中のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の米国に向けた飛行を28日以降に延期した。不具合があった空調システムを点検するため。

 MRJは27日午前11時47分ごろ、米国で飛行試験を行うため、米ワシントン州に向け、愛知県営名古屋空港を離陸したが、約1時間後に同空港に引き返した。 三菱航空機によると空調システムに関する表示に不具合が見つかったという。MRJは北海道の新千歳空港やロシア、米アラスカ州を経由し、米国に向かうことを予定していた。

 最終的な目的地は、米ワシントン州シアトル郊外のモーゼスレイクにあるグラントカウンティ国際空港。北太平洋を通る約8千キロの航路で、航続距離が約3800キロのMRJはロシアとアラスカ州にも立ち寄り、給油しながら向かう計画だった。


MRJ、米国に向け飛び立つも空調トラブルで引き返す。改めてどんな航空機かを検証
ニュースイッチ 8月27日(土)15時54分配信

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コストベースで部品の約7割が海外製

燃費で優位も、部品の約7割を海外製に頼る
 国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が27日午前11時46分ごろ、愛知県営名古屋空港(同県豊山町)を離陸、飛行試験を行う米国に向けて出発した。しかし、太平洋上を飛行中、空調システムのトラブルがあることがわかったため引き返し、約1時間後に同空港に着陸した。

 三菱航空機(愛知県豊山町、森本浩通社長)は月内にも米国シアトル郊外の空港に機体を移し、飛行試験を始める予定だった。米国への飛行は28日以降に持ち越しになる見通し。すでに当初の計画より大幅に納期が遅れており、2018年半ばのANAホールディングスへの量産初号機納入に向け懸命の努力が続く。MRJとはどんな航空機か、改めて検証する。

 MRJは開発当初から高い燃費性能を売りにしている。その切り札が、航空エンジン世界大手の米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)が供給する最新鋭エンジン「PW1200G」だ。

 同じ軸で回るタービンとファンの間に遊星ギアを入れる「ギアド・ターボファン(GTF)」方式を採用。軸の回転を減速してファン側に伝え、タービンとファンのそれぞれが最も効率的なスピードで回るようにした。これにより騒音、燃費とも大幅に削減する。

 MRJは旅客機としては世界で初めて08年にGTFの採用を決定。その後、カナダ・ボンバルディアや欧エアバスの航空機が採用したほか、MRJと競合するブラジル・エンブラエルも既存機のエンジンをGTFに置き換えることを決めた。

  MRJの初飛行の遅れによって、新エンジンによる燃費性能の優位性は薄れた。それでもMRJの燃費の良さの半分はエンジン、もう半分は機体の形状によってもたらされている。

 GTFは現行のエンジンよりも空気を取り入れるファンの直径が大きい。このため主翼の下に広いスペースが必要だ。MRJは主翼とエンジン、ナセル(エンジンを覆うカバー)の最適な位置関係を探りつつエンジンを主翼の真下ではなく、機体前方寄りに配置した。ほかにも、機体前方下部の貨物室を機体後部に統合し、他の航空機より細く空気抵抗の少ない胴体を実現。シャープで美しい機体だ。

 一方で、装備品は実績のある海外製を多く搭載している。「航空機の頭脳」とも言われる操縦用電子機器(アビオニクス)をはじめ、空調や油圧機器から内装品に至るまで、コストベースで部品の約7割が海外製だ。

 こうした海外メーカーは米ボーイングや欧エアバスをはじめ世界の航空機メーカーにも同様の部品を供給、民間機向け装備品市場は寡占化の傾向すらある。日本にはこれらの装備品産業が十分に育っておらず、今後、日本の航空機産業が参入分野を増やしていく上での壁になっている。


MRJ、米に向かうはずが…1時間で引き返し
読売新聞 8月27日(土)13時33分配信

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米国西海岸の飛行試験拠点をめざし、新千歳空港へと離陸するジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」(27日午前11時46分、愛知県豊山町の県営名古屋空港で)=尾賀聡撮影

 国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が27日午前11時45分頃、試験飛行を行う米国に向けて愛知県営名古屋空港(豊山町)を離陸した。

 しかし、機内の空調システムで異常なデータを検出し、離陸から約1時間後、同空港に引き返した。再出発は28日以降になる。

 MRJは離陸後に最終チェックを済ませ、経由地の北海道・新千歳空港に向かう予定だった。不具合があった装置は機内の温度や気圧などを制御し、客室やコックピットの快適性を保つ役割がある。三菱航空機が原因を調べているが、飛行性能に大きな影響はないとしている。

 MRJ試験機は計5機ある。うち4機は米国へ向かい、日米で計2500時間の飛行試験を行う予定だ。


MRJ、名古屋へ引き返し 空調に異常か
Aviation Wire 8月27日(土)13時17分配信

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県営名古屋空港を離陸し新千歳経由で米国へ向かうMRJの飛行試験初号機。その後名古屋へ引き返した=16年8月27日午前11時46分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 8月27日午前に県営名古屋空港を出発した三菱航空機のリージョナルジェット機「MRJ」の飛行試験初号機(登録番号JA21MJ)は、トラブルのため同空港へ引き返した。

 MRJは午前11時46分に名古屋空港を離陸。新千歳空港で給油後、ロシアのカムチャツカ半島、米国のアラスカを経てモーゼスレイクのグラントカウンティ国際空港へ向かう予定だった。名古屋空港へ到着後、原因を究明する。

 三菱航空機によると、新千歳へ向かう前に試験空域で機体の状況を確認中、空調の状態を示す数値が通常とは異なる値になったため、引き返したという。名古屋空港へは午後0時50分に戻った。


MRJ、名古屋に引き返す
産経新聞 8月27日(土)13時8分配信

 米国の空港に向けて離陸したジェット旅客機MRJは27日午後0時50分ごろ、愛知県営名古屋空港にいったん引き返した。


<MRJ>名古屋空港に引き返す 空調システムのトラブルで
毎日新聞 8月27日(土)13時2分配信

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米国へ向けて一旦離陸後、県営名古屋空港に引き返した小型ジェット旅客機「MRJ」=愛知県豊山町で2016年8月27日午後0時54分、兵藤公治撮影

 国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が27日午前11時46分ごろ、米国に向けて愛知県豊山町の県営名古屋空港を離陸した。しかし、太平洋上を飛行中、空調システムのトラブルが判明し、引き返して約1時間後の午後0時50分過ぎに同空港に着陸した。

 MRJの開発を担う三菱航空機は米国を拠点に試験飛行を本格化させ、安全・環境性能の実証作業などを急ぐ予定だった。空調に不具合があると、機内の温度が異常に低くなる恐れがある。同社はトラブルの原因などを調べ、機体の整備を進める。米国への飛行は28日以降に持ち越しになる見通し。

 名古屋空港では27日午前から空港の展望デッキに航空ファンらが集まり、離陸を撮影したりしていた。MRJは北海道や米アラスカ州などを経由して、数日中に試験飛行の拠点となる米西部モーゼスレークの「グラント郡国際空港」に到着する計画。それが一転引き返すことになり、航空ファンからはため息が漏れた。

 三菱航空機は昨年11月、MRJの初飛行に成功。国産旅客機では、プロペラ機「YS11」(官民出資の日本航空機製造が開発)以来53年ぶりの初飛行となった。MRJは日米の航空会社などから計447機を受注している。【竹地広憲、林奈緒美】


MRJ、異常で引き返す=米国へ離陸後1時間―愛知
時事通信 8月27日(土)13時0分配信

 三菱航空機(愛知県豊山町)が開発を進める国産初の小型ジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の1号機が27日、本格的な飛行試験を行う米国に向けて県営名古屋空港(同町)を離陸後、約1時間で同空港に引き返した。飛行中に空調システムの異常が見つかったため。機器の点検・整備には一定の時間がかかる見通しで、再出発は28日以降となる。

 米国で、商業運航に必要な「型式証明」を取得するため、4機体で約2500時間の飛行試験を集中的に実施する。27日に名古屋空港を離陸した1号機は、北海道やロシアのカムチャツカ半島、米アラスカ州を経由し、数日後には飛行試験を行う米ワシントン州の空港に着陸する予定だった。

 しかし、最初の給油地である新千歳空港(北海道千歳市)に向かう途中、機内の空調システムを監視するモニターに異常が表示され、引き返した。再出発の時期について、同社は「機器の点検結果を踏まえて判断する」(広報部)としている。


MRJ、離陸後に戻る
時事通信 8月27日(土)12時28分配信

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三菱航空機が開発を進める国産初の小型ジェット旅客機、MRJの1号機が27日、本格的な飛行試験を米国で行うため、愛知県営名古屋空港を離陸。しかし離陸後に空調システムを点検する必要が生じ、同空港に戻った。


MRJ、米国拠点向け名古屋出発 新千歳経由で
Aviation Wire 8月27日(土)12時5分配信

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県営名古屋空港を離陸し新千歳経由で米国へ向かうMRJの飛行試験初号機=16年8月27日午前11時46分 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire
 三菱航空機が開発中のリージョナルジェット機「MRJ」の飛行試験初号機(登録番号JA21MJ)が8月27日午前11時41分すぎ、県営名古屋空港(小牧)から飛行試験の拠点となる米国モーゼスレイクへ向かった。

 MRJは午前11時46分に名古屋空港を離陸。フェリーフライト(空輸)のルートは、新千歳空港で給油後、ロシアのカムチャツカ半島、米国のアラスカを経てモーゼスレイクのグラントカウンティ国際空港へ北回りで向かう。到着は現地時間28日夕方(日本時間29日午前)を予定している。

 三菱航空機の森本浩通社長は、7月にロンドン近郊で開かれたファンボロー航空ショーでAviation Wireの取材に対し、「最短距離の北回りを考えている。秋から気象条件が厳しくなる」として、今月内の実施を目指していた。今週に入り、機材点検などで二度の延期を経ての出発となった。

 5機の飛行試験機のうち、年内に4機をモーゼスレイクへ持ち込む。赤いラインの飛行試験2号機(JA22MJ)は5月31日に初飛行に成功しており、黒いラインの飛行試験3号機(JA23MJ)と、赤と黒のラインの飛行試験4号機(JA24MJ)は、9月中に初飛行にこぎ着ける見通し。ローンチカスタマーである全日本空輸(ANA/NH)の塗装を施した5号機は、名古屋空港を中心に、国内で飛行試験を進めていく。

 量産については、今秋から最終組立を開始する見込み。量産初号機のANAへの納入時期は、2018年中頃を計画している。

 名古屋空港を起点とした飛行試験では、太平洋上など試験空域まで向かわないと試験を始められない。しかし、モーゼスレイクは飛行試験に適した天候であることに加え、離陸後すぐに飛行試験を始められることから、国土交通省航空局(JCAB)の型式証明を取得するための試験を効率良く実施できる。飛行試験中には不具合が見つかる可能性もあり、現地での改修作業も課題だ。

 7月のファンボロー航空ショーでは、スウェーデンのリース会社ロックトンがMRJを最大20機発注する契約締結に向け、三菱航空機と基本合意(LOI)に至った。一方、2月には米国の航空機リース会社エアロリースと最大20機(確定発注10機、オプション10機)の契約に向けてLOIを締結したが、現時点で確定発注に至っていない。

 一方、最大のライバルであるリージョナル機大手、ブラジルのエンブラエルが開発した新型機「E190-E2」は、予定を大幅に前倒しし、5月23日に飛行試験初号機(登録番号PR-ZEY)が初飛行に成功した。MRJとほぼ同サイズの機体で同系統のエンジンを採用したE190-E2は、納入時期も同じく2018年を目指している。


<MRJ>さあ米国へ
毎日新聞 8月27日(土)12時1分配信

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試験飛行の拠点となる米国へ向けて県営名古屋空港を離陸する小型ジェット旅客機「MRJ」=愛知県豊山町で2016年8月27日午前11時46分、兵藤公治撮影


<MRJ>白地に3色ラインの機体ふわりと離陸 さあ米国へ
毎日新聞 8月27日(土)11時59分配信

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試験飛行の拠点となる米国へ向けて県営名古屋空港を離陸する小型ジェット旅客機「MRJ」=愛知県豊山町で2016年8月27日午前11時46分、兵藤公治撮影

 ◇愛知県営名古屋空港を飛び立つ

 国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が27日、米国に向けて愛知県豊山町の県営名古屋空港を離陸した。開発を担う三菱航空機は米国を拠点に試験飛行を本格化させ、安全・環境性能の実証作業などを急ぐ。2018年半ばに全日本空輸に初納入することを目指している。

 名古屋空港では27日正午前、白地に赤・黒・金色のラインが入った機体がふわりと滑走路を飛び立った。空港の展望デッキに航空ファンらが集まり、離陸を撮影したり、機体に手を振ったりしていた。

 MRJは数日中に試験飛行の拠点となる米西部モーゼスレークの「グラント郡国際空港」に到着する予定。名古屋からは約8000キロ離れている。MRJの航続距離は最長約3770キロのため、北海道の新千歳空港やロシア、米アラスカ州の空港などで数回給油した後、現地入りする。

 三菱航空機は昨年11月、MRJの初飛行に成功。国産旅客機では、プロペラ機「YS11」(官民出資の日本航空機製造が開発)以来53年ぶりで、MRJは日米の航空会社などから計447機を受注している。【竹地広憲、林奈緒美】

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