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2016年7月22日 (金)

フランス・ニースで群衆にトラック突入テロ、85人が死亡・8

フランス南部のニースで、14日午後11時半(日本時間15日午前6時半)すぎ、大型トラック1台がフランス独立記念日の花火を見物していた群衆に高速で突っ込み、84人が死亡、約100人が負傷した。実行犯の運転手は1人とみられ、その場で警察に射殺された。実行犯の身元は不明。死者はその後85人となった。
フランス治安当局は運転手が意図的なテロ攻撃を図ったとみて、テロ対策部門を中心に捜査に乗り出した。

この日はフランス革命記念日の祝日にあたり、各地で花火やコンサートなどのイベントが開かれていた。ニースでも犯行現場の海岸付近には、市民や観光客が集まっていた。

地元メディアは、トラックの中から銃器と手榴弾が発見されたと報道。犯人が群衆に向かって発砲したとの目撃情報もある。仏南部アビニョンにいたオランド大統領は、対策会議のため急遽、パリに向かった。

マルセイユの日本総領事館によると、現時点で日本人が事件に巻き込まれたとの情報はない。

フランスでは昨年11月、パリで劇場や飲食店などが襲撃される同時多発テロが発生。約130人が死亡した。テロ対策のため全土で非常事態を宣言していたオランド大統領が14日、非常事態を今月26日に解除すると表明したばかりだった。

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リンク:独精神分析学者「脚光を浴びる殺人」 --- 長谷川 良 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:仏ニーステロ、犠牲者85人に…重体の男性死亡 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<南仏テロ>死者85人に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:おふざけがテロ騒ぎに=ドイツ人女5人逮捕―スペイン - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ニースでの惨劇、想像を絶する貧富の差 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:自爆テロ犯を「カミカゼ」 誤用が欧州拡散 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:仏マルセイユ港、海中で謎の爆発? 停泊中フェリーで避難騒ぎ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:独、自爆事件から1週間 揺らぐ「心」に付け入るIS - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:なぜ人は大量殺人を犯すのか  - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:IS、英紙記者に「ニースから学べ」=ロンドン名所で自爆テロ命令 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:【AFP記者コラム】九死に一生を得た元記者、仏トラック突入事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:仏メディア、テロ犯の写真報道を自粛 「美化」を懸念 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<仏教会襲撃>容疑者、地元の19歳少年…自宅軟禁中に事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:フランスの教会で立てこもり、司祭殺害 容疑者は監視中 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:仏教会人質事件 ISISのテロと断定、実行犯は監視対象 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:フランス教会立てこもり犯、警察が殺害-自称「イスラム国」の2人 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:フランスの教会で聖職者殺害、「イスラム国」が犯行声明 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<フランス>教会立てこもり神父殺害 大統領「テロ攻撃」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:仏北部の教会で人質1人死亡、襲撃犯2人は警察が殺害 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:仏トラック突入、カメラ映像報告で内務省が警察に圧力か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:もうどこにも安全な場所がないフランス人の生活 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:リオ五輪「準備は万全」=最高警備責任者インタビュー―ブラジル〔五輪〕 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ミュンヘン乱射 「独も安全でなくなった」 治安に突き付けられた課題 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:国民結束に躍起=テロ・移民、不満に懸念―独首相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:独乱射18歳の単独犯「ノルウェーテロと関連」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:独ミュンヘン乱射で9人死亡 警察は画像の提供呼びかけ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:自動運転車へのサイバー攻撃警戒、業界関係者ら - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:仏トラック突入事件、監視カメラ映像消去を警察が要請 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:商業施設で銃乱射、8人死亡=複数の容疑者逃走―独ミュンヘン・警察「テロの事態」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:IS根絶へ大砲供給=主力空母も再派遣―オランド仏大統領 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ニーステロ、数か月前から準備し5人の協力者も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:仏トラックテロ 背後に共犯者か 5人を本格捜査 「企て数カ月前から」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ニースのトラック突入、数カ月前から計画 仏検察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:なぜ17歳の少年がテロリストに? --- 長谷川 良 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

独精神分析学者「脚光を浴びる殺人」 --- 長谷川 良
アゴラ 8月6日(土)7時11分配信

独精神分析学者マーチン・アルトマイヤー氏(Martin Altmeyer)は独週刊誌シュピーゲル(7月30日号)に「脚光を浴びる殺人」という見出しのエッセイの中で「テロリストは病的なナルシスト」と述べている。

テロリストは、国際空港で、劇場で、フランス南部ニースの市中心部のプロムナード・デ・ザングレの遊歩道付近で、ショッピングセンター周辺で、といった公共の場でテロを行う。アルトマイヤー氏は「Amoklauf(暴力の暴発事件)とテロの違いはなく、脚光下の殺人は犯人の全能ファンタジー(Allmachtsfantashie)の演出と理解すべきだ。殺人動機が精神疾患によるものか、破壊された自己像、世界観の結果か、宗教的、政治的イデオロギーによるかとは関係ない。両者は巨大な侮辱への怒り、病的な抹殺欲、完全な狂気によって動かされている」と分析している 。

ミュンヘンのオリンピア・ショッピングセンター(OEZ)の銃乱射事件もアンスバッハの野外音楽祭会場前の自爆テロも単独犯行だったが、必ず犯行を見ている人々がいる。犯行後の声明もビデオでの犯行宣言も全て病的なナルシズムの自己表現となる。オペラや演劇では観客が多く、拍手喝さいが多いほど成功となるように、暴発行為やテロでも犠牲者が多いほど成功であり、自己のナルシズムを満足させることができる、というわけだ。

ミュンヘンの銃乱射事件の18歳の犯人は過去の大量殺人事件を詳細に研究していた。犯人が強い関心を寄せていたノルウェーのアンネシュ・ブレイビク容疑者(37)は5年前の7月22日、オスロの政府庁舎前の爆弾テロと郊外のウトヤ島の銃乱射事件で計77人を殺害したが、拘束された直後、「オスロの爆発が計画通りにいけば、自分はもっと多くの人を殺すことができた」と悔しがったという。ミュンヘンの犯人は自殺することで事件の幕を閉じたが、彼のリュックサックには300個以上の弾薬があったという。彼はブレイビクの大量殺人を意識していたわけだ。

なお、歴史学者 Dan Diner 氏はその著書の中で、イスラム教世界の停滞について言及し、「イスラム教徒の連帯的無意識の中にあるナルシスト的な痛み、傷ついた自尊心、それらを克服するために彼らは絶望的な努力を繰り返すが、結局は過去の西側の植民地化にその責任を帰してしまい、イスラム指導者の責任、教育の欠如などを無視し、イスラム教徒への慢性的差別に不満を吐露している」と述べている。イスラム教世界の“歴史的なナルシズム”を指摘しているわけだ。

ちなみに、アルトマイヤー氏は寄稿記事の中で「イスラム過激派テロ組織が主張するイスラム全体主義は20世紀の2つの全体主義(共産主義とファシズム)から遺産を相続している」と興味深い点に言及している。

同氏によると、イスラム全体主義は共産主義とファシズムに酷似している。(1)「偏執的な世界共謀説」、共産主義にとって資本が敵であり、ファシズムにとってユダヤ民族だった。イスラム全体主義には堕落した西側世界が悪となる、(2)「理想とするユートピア」、共産主義では無階級社会、ファシズムではアーリア人世界、イスラム全体主義はイスラム教をシャリア(法律)としたカリフ制国家、(3)「蛮行に対する道徳的理由」、プロレタリアの名による階級闘争、民族の名によるユダヤ民族抹殺。イスラム全体主義は無信仰者、異教者への戦闘、(4)「終末的な殉教者、死のカルト(Todeskult)」、英雄的、社会的、民族的革命家のように、イスラム全体主義は神の戦士だ。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2016年8月5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』(http://blog.livedoor.jp/wien2006/)をご覧ください。


仏ニーステロ、犠牲者85人に…重体の男性死亡
読売新聞 8月5日(金)18時33分配信

 【パリ=三好益史】AFP通信などによると、フランス南部ニースで7月14日に発生したトラック突入テロで、重体となっていた男性が4日、入院先の病院で死亡した。

 このテロで犠牲になった死者は85人となった。地元紙ニース・マタンによると、死亡した男性の妻と12歳の息子もこのテロで死亡し、14歳の娘が現在も入院中という。


<南仏テロ>死者85人に
毎日新聞 8月5日(金)10時47分配信

 【パリ賀有勇】フランス南部ニースで7月14日に起きたトラック暴走テロに巻き込まれ、治療を受けていた男性が4日、入院先の病院で死亡した。AFP通信などが報じた。事件の死者は計85人となった。

 地元紙によると、死亡したのはフランス人男性(56)で、事件で妻と息子も死亡し、娘(14)は今も病院で治療を受けているという。


おふざけがテロ騒ぎに=ドイツ人女5人逮捕―スペイン
時事通信 8月4日(木)7時21分配信

 【バルセロナAFP=時事】スペイン東部カタルーニャ自治州のリゾート地プラヤデアロで2日夜、20~25歳のドイツ人の女5人が突然、有名人とパパラッチのふりをするパフォーマンスを始めたところ、テロと勘違いした行楽客がパニックに陥る騒ぎになり、警察は5人を逮捕した。

 
 5人のうち1人が有名人を演じ、残りが叫びながら追い掛けた。テロの恐怖におびえた行楽客は逃げ惑い、ソーシャルメディアに投稿された動画や写真には、必死に走る人々や涙を流す子供らが写っていた。また、レストランでは割れた皿が散乱する中、人々がかがみ込んでいた。この騒ぎで11人が負傷して治療を受けた。

 フランス南部ニースでは7月に84人が死亡するトラック突入テロが起きたばかり。プチデモン自治州首相はツイッターで「容認できない冗談もある」と憤った。司法筋によれば、5人は3日に裁判官の尋問を受けて保釈されたが、捜査継続中のため、当局の監督下にとどまるよう命じられた。


ニースでの惨劇、想像を絶する貧富の差
Wedge 8月3日(水)12時20分配信

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ニースの海岸(iStock)

リヴィエラ海岸
 日本では歌にもなっているが、「リヴィエラ海岸」という言葉はあまり聞かない。イタリア側もリヴィエラというからだろう。日本ではパリのエアポートをシャルル・ド・ゴール空港と言うが、フランス人から聞いたことはない。必ずロワシーというのだ。同様に、リヴィエラとは言わずコート・ダジュールと呼ぶ。フランスでも北の人たちは、紺碧色の海岸を意味するコート・ダジュールを発音するときに一呼吸おく。それ程に、口からよだれの出る場所だ。

 最近コート・ダジュールの大都市ニースで大きなテロがあった。大型トラックが群衆をなぎ倒したとのこと。事件の大きさや経緯は数々の説明がなされているが、日本ではピントこない。そして、この事件も記憶の谷間に落ちてしまい、いつの間にか脳裏からも消え去ってゆくことであろう。

 南フランスこそが地上の楽園という事を知らなければ、今回の事件もよく理解できないであろう。そこで一言。

 日本人でフランスを経験している旅行者も少なくない。しかし、ニースまで足を伸ばす人はどれほどいるだろうか。北野武が紋付き袴で階段から降りてくるシーンで有名なカンヌ映画祭のある街からグレース王妃のいたモナコ公国のあるモナコ、モンテカルロ、五木寛之の小説『変奏曲』の舞台となったマントンあたりはイメージがあるかも知れない。マルセイユもなんとなく聞いている。きわめて大雑把に言えばマルセイユからイタリア国国境までのおよそ200キロが地上の楽園だろう。

 残念ながら、除くマルセイユだ。幸せの出発点は、画家セザンヌの故郷AIX-EN-PROVENCE(エクサンプロバンス)となる。その昔は、マルセイユは、神戸、横浜のような美しい港町であった。今は違う。美しいものすべてが数十キロ離れたAIX(エクス)に移ってしまった。フランスには、ほかにもAIXという街がおおい。古語で水という意味のようだ。エクサンプロバンスは井戸の街で、画家ばかりではなくおいしい地下水の街でもあるのだ。

 そこから南に行くと、米人はカクテルに使うカシスの語源だと信じているCAISSIS(カシ)がある。地味ながら美しい漁港だ。タイヤのミシュラン一族のお城もある。少し東に行くと、フランスの呉ともいえる海軍の基地TOULON(トゥーロン)がある。

 さらに進めば、最高級リゾート地ST-TROPEZ(サントロペ)だ。沖合の島も含めて、金持ちが自分の舟で行くところなのだ。鉄道がないので迷い込むジャポニカもいない。ここまでくると、セレブたちの特別地区となる。立ち入り禁止ではないが、ビブロスホテルに普通の感覚では入り込めない。最近は知らないが、その雰囲気に圧倒されてしまい身の置き場がない。穴があったら入りたくなる。西麻布がおしゃれなように、不便でひなびた漁村が、隠れた一等地になってしまったのだ。スイスのサンモリッツ、イタリアのポルト・フィーノも同様であろう。

 ところで、北アフリカからのフランスに戻った人をピエ・ノワール(黒い足)という。差別用語かもしれないが自分たちもそう呼ぶ。引き上げ者だ。白人なのに現地に入り込んだので足だけ黒くなったと言う意味だろう。アルジェリアで財産を作り、独立で失ったフランス人たちは引き揚げ者としてコート・ダジュールに住んでいる場合も多い。何に対しても雄弁なフランス人であるが、アルジェリアを含むマグレブ問題に関してはあまり発言しない。

 アルジェリア独立戦争の鎮圧に駆り出された精鋭のパラシュート部隊やアルペン部隊の生き残りによれば、言葉も通じることが多いアルジェリア人との戦いでは、テロと拷問、報復が日常であったようだ。部隊の仲間が死んだりするとむやみに村人を殺したとも聞いた。兵士が語る武勇伝かもしれないが。そんなアルジェリアはフランスと特別な関係だ。少し、意味合いは違うが両隣のチュニジア、モロッコでもフランス語が普通に通じる。これらの国をマグレブと呼ぶが、対岸の豊かな生活を見るとカスバに住む貧民やフランスからの独立戦争で負傷した老人たちは何を感じているのだろうか。彼らはイスラム教徒だ。

英国人の散歩道
 ニースでのトラックテロのあった場所は、日本語に訳せば英国人の散歩道となる。英国は世界で最初の産業革命の結果、惨めな労働者階級と豊かな資本階級に別れた。一部の豊かな英国人がスイスや南仏に長旅に出ることをグランド・ツーリズムと称した。現地の漁民や木こりは、なぜこんなところに英国人がやって来るのか理解できなかった。しかし、直ちに観光が産業になることを悟り前のめりになった。にわか名物のカステラこそは売り出さなかったが、観光ビジネスは隆々として育った。その裏側にはオリバー・ツイストなどのディケンズの小説の世界があり、15時間も坑内で働く未成年もたくさんいたことであろう。

 現代社会でも、一見幸せそうに見える先進諸国でさえ、自らの両親より豊かな生活ができる人は激減するそうだ。

 南フランスのけだるい天国感は、貧困と富裕、退廃と節度が渦巻いているのだ。今回の犯人はチュニジアの青年と聞いた。イスラム云々のまえに、想像を絶する富裕とその真逆の貧困が対立し始めたと感じる。はからずも、その日は市民が200年とすこし前に雄叫びを上げた7月14日だった。高級別荘300億円の値段を見たことがある。


自爆テロ犯を「カミカゼ」 誤用が欧州拡散
産経新聞 8月3日(水)7時55分配信

 3月のベルギー同時テロや、7月のフランス南部ニースのトラック突入テロなど、テロが相次ぐ欧州で自爆テロ犯が「カミカゼ」と呼ばれる傾向が表れている。語源は日本の神風特攻隊だが、自爆テロ犯は民間人を無差別に殺害する一方、神風特攻隊は国際法が適用される正規軍が相手だった。両者が区別して用いられるべきなのは明らかだが、「誤用」はマスコミから国会議員まで幅広い層に根づいてしまったようだ。(ニューヨーク 松浦肇)

 「ニースのカミカゼや(パリ同時多発テロで襲撃された)バタクラン劇場の怪物たちは、通常の国家だったら、犯行前に牢屋(ろうや)に入っているか、国土から追放されていたはずだ」

 7月19日、オランド仏大統領も出席した仏議会の緊急招集会合。保守系議員が相次ぐテロを非難する際、トラック突入テロの実行犯をカミカゼと表現した。

 戦後のフランスでは、「殉死者」という意味合いで外来語として輸入され、最近のテロ続発で自爆テロ犯をカミカゼと呼ぶ習慣が定着した。テロ捜査を統括するパリのフランソワ・モランス検事も、記者会見で「カミカゼ」を連発する。

 国政の場だけではない。仏大手紙フィガロの電子版で検索すると、年初から約560件(7月末時点)の記事で「カミカゼ」が用いられた。ほとんどがテロがらみの記事で、カミカゼは自爆テロ犯を指している。

 実は、「誤用」は欧州全体に広がっている。特に目立つのが大陸の国々だ。

 例えばイタリア。ベルギー同時テロで自爆した容疑者の弟が、テコンドーのベルギー代表としてリオデジャネイロ五輪出場を決めたが、伊日刊紙ラ・スタムパは「カミカゼの弟」と紹介した。スペインでも自爆テロ犯を「カミカゼ」と呼ぶ。非合法武装組織のテロリストもカミカゼにたとえられた例があった。「死を恐れない決行者」として拡大解釈された格好だ。

 一方で、米国などの英語圏では「誤用」はあまり見られない。一般に、自爆テロ犯は「スーサイド・ボマー(自殺のように爆死する者)」と呼ばれており、「カミカゼ」といえば神風特攻隊を指す。

 この春は、米共和党の中心的な存在であるポール・ライアン下院議長の任務が、「カミカゼ的使命」と比喩されていた。米大統領選の党指名候補選びや政策決定で板ばさみにあっており、「政治生命を賭した難題」という意味合いで用いられたにすぎない。

 米国は神風特攻隊の攻撃を受けた経験を持ち、同盟国として多くの知日派を抱える。一方、欧州にとって日本はなお「遠い国」で、過度に日本の文化を神秘的にとらえるため「誤用」が目立つ面があるようだ。


仏マルセイユ港、海中で謎の爆発? 停泊中フェリーで避難騒ぎ
AFP=時事 8月1日(月)17時7分配信

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南仏マルセイユの港に到着したフェリー(2016年1月5日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】フランス南部マルセイユ(Marseille)で7月31日、港に停泊していた旅客フェリーの近くの海中で何かが爆発したとみられ、乗客の乗船を中止して乗員も退避する騒ぎがあった。当局は世界大戦中の不発弾が爆発した可能性を含め、原因を調査している。

 港湾当局によると、コルシカ(Corsica)島からマルセイユに到着したフェリーの乗員から、海中で起きた爆発で船が揺れたと報告があった。到着客は既に全員下船しており、船体や埠頭(ふとう)にも損傷はなかったという。船長はただちに保安対策をとってイタリア・サルデーニャ(Sardinia)島へ向かう乗客の乗船準備を中止した。

 マルセイユ検察のジャンジャック・ファグニ(Jean-Jacques Fagni)次席検事は、AFPの取材に対し「非常に幸運なことに、物的・人的な被害はなかった」と述べた。

 当時船上にいた整備士2人は「船室にいたら『ブーン』という爆音がした」「『ブーン』という音とともに何かが上下に動くのを感じた」と話している。

 予審判事は当初、海底に残されていた古い不発弾が原因だろうとの見方を示したが、捜査に近い情報筋によると同日午後に行われた潜水調査では、予測を裏付ける発見はなかったという。第2次世界大戦中に大規模な戦闘が展開されたマルセイユ周辺には、陸にも海底にも多くの不発弾が残っている。

 フランスでは革命記念日(Bastille Day)の先月14日に南部ニース(Nice)で84人が死亡するトラック突入事件が起き、また先週には北部の教会で司祭1人が殺害されてイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出しており、厳戒態勢が続いている。【翻訳編集】 AFPBB News


独、自爆事件から1週間 揺らぐ「心」に付け入るIS
産経新聞 7月31日(日)7時55分配信

 ■「成功は次の引き金」連鎖懸念

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツ南部アンスバッハのシリア難民による自爆事件は、31日で発生から1週間となる。捜査当局はイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)との関わりなど解明を急いでいるが、容疑者の不安定な精神状態も指摘される。ドイツなどで最近、相次いだ難民や移民らの凶悪事件に共通する傾向でもあり、対処が困難な一方、連鎖的な発生が懸念されている。

 メルケル首相は28日、自爆事件のほか、18日に南部ビュルツブルクを走行中の列車で難民が起こした乗客襲撃について、「イスラム過激派のテロ」との見解を示した上、こう強調した。

 「組織的テロと並び、治安当局が犯行まで把握できない者による新たな危険が生じている」

 両事件ではISが容疑者を「戦闘員」とする声明を出したが、現時点では2人がISメンバーである証拠はなく、ドイツ入国後に過激化したとされる一方、当局の警戒が及ばなかった。大量に受け入れた難民・移民の過激化という懸案が現実化した形だ。

 過激化の背景として注目されるのが2人の心理状況だ。アンスバッハで自爆した男(27)は難民申請が拒否され、国外退去を命じられていた。自殺を図ったことがあり、精神疾患で入院歴もある。ビュルツブルクの列車内で襲撃事件を起こしたアフガニスタン人の少年(17)は故郷で友人が最近死亡し、様子が変わったとされる。

 ISはこうした精神的に不安定な人々の心に忍び込むようだ。英キングスカレッジ・ロンドン校のピーター・ニューマン氏は、ISは「個人的問題(への対処)を(テロという)政治的事業に変質させる」と分析した。

 似たような事情は仏南部ニースのトラック突入テロでもみられた。実行犯のチュニジア人の男(31)は夫婦間のトラブルを抱え、精神治療も受けていた。一連の事件を踏まえ、独メディアは「政治的意図の有無は関係なくなり、テロと凶悪犯罪の境界が曖昧になった」とも伝える。

 メルケル氏は過激主義に染まった難民らを早期に把握するシステムの導入などを目指す考えを示した。だが、シリアなどから帰国した欧州出身者の監視と異なり、把握は困難との見方も強い。独の専門家、イエンス・ホフマン氏は「精神的危機にある者は事件の反響をみて、『次は自分だ』と考える」と事件が連続することの偶然性を否定。欧州の治安当局者も「成功は常に次の引き金となる」と警鐘を鳴らしている。


なぜ人は大量殺人を犯すのか 
BBC News 7月29日(金)14時42分配信

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なぜ人は大量殺人を犯すのか 

フランク・ガードナー、BBC安全保障担当編集委員

南仏ニースで84人が無差別に殺害されて間もなく、ドイツ南部でも無差別攻撃が相次ぎ、各地の対テロ捜査当局は共通点を見出そうと苦慮している。こうした攻撃に何か一つの決定的な特徴はあるのだろうか。今後の類似事件防止につながるような、何か共通項はあるのか。

一見すると、そのような共通点はなさそうだ。ニースのトラック運転手は、精神的な問題を抱え、いきなり怒り出すなどの傾向があったというが、それでも犯行計画を何カ月も隠していられるくらいの明晰な判断力があった。

ニースの事件については後に、過激派勢力のいわゆる「イスラム国」(IS)が自分たちによるものだと宣言した。ドイツ南部の列車でアフガニスタン出身の少年が乗客をおので襲った事件も、南部アンスバッハで自爆犯が野外音楽祭を狙った事件も、同様にISが犯行声明を出した。

一方で、ミュンヘンのショッピングモール乱射事件は当初、IS関連かと疑われたものの、詳しく見ていくとむしろ実行犯の個人的な、政治とは無関係の恨みつらみが動機らしいと判明した。この大量殺人事件はむしろ、何か強い不満を抱く米国の若者が大学キャンパスで銃を乱射する事件と酷似している。

同様に、独ロイトリンゲンでシリア難民がポーランド人女性を殺害した事件も、テロとは無関係だと捜査当局は断定した。

「鍵がパンと開くように」

ピーター・エイルワード氏はロンドン警視庁刑事として長年勤務した後、ブロードムア刑務所精神病院の法医心理分析官となった。そのエイルワードさんは、相次ぐ無差別攻撃の犯人の過去に共通項を見出すことは可能だと言う。

「精神医学の問題だ。(ニースやミュンヘンの事件のように)周到な準備があったのは、人格障害を示す。このような計画性の裏に、大規模なテロ攻撃を実施したいという意志の裏には、復讐願望がある」

しかし、精神病を患う人は大勢いて、ほとんどの人は他人を傷つけたりしない。精神疾患が背景にあるとしても、無差別殺人は比較的少ない。

その理由についてエイルワード氏は、「犯人の過去を詳細に見ていくと、いくつかの要因が見て取れる。その要因が、ダイヤル式の鍵を開ける番号のようにピタッと揃った時、鍵がパンと開くように、人を攻撃して殺してしまうのだ」と話す。

ただし、事件の兆候を特定し、未然防止につなげるには、まだまだ研究が必要だとエイルワード氏は言う。

「より大きな大義」

次の大量殺人を防ごうとする欧米の政府当局や情報機関にとって、これは大問題だ。精神疾患は通常、捜査機関や情報機関の守備範囲ではないからだ。

西側各国の対テロ担当者が最近、ワシントンで会合を開いた際には、ISのような思想的組織と戦う実力のある政府機関は、個人的な憎悪や怨恨から無差別殺人を行う単独犯の摘発に不向きだという結論で一致した。

さらに、精神疾患があり不安定な個人をテロ組織が冷徹に勧誘し利用するような場合、思想犯罪と精神疾患による犯罪の区別があいまいになり、捜査当局の対応はさらに難しくなるという。

米中央情報局(CIA)および米国家安全保障局(NSA)の長官だったマイケル・ヘイデン将軍は、「本当に深刻な問題を抱えて、周囲に危害を及ぼし得る人間が、より大きな大義を手に入れると、社会から孤立する自分の存在に意義を見出してしまう」と話す。

テロ組織が自分たちの目的のために不安定な人を獲物にして利用するという考えは、新しくはない。しかし最近の難民移動の巨大な規模や、シリア、イラク、アフガニスタンで続く紛争の規模を思うと、テロ組織はおそらく今後も不安定な人たちを悪用しようとし続けるだろう。だからこそ、最も弱い立場にいる人たちが悪用されないよう、守る必要があるのだとエイルワード氏は言う。

(英語記事 What drives individuals to commit mass killings? )


IS、英紙記者に「ニースから学べ」=ロンドン名所で自爆テロ命令
時事通信 7月29日(金)5時42分配信

 【ロンドン時事】28日付の英大衆紙サンは、過激派組織「イスラム国」(IS)の勧誘担当者が、志願者を装った同紙記者に対し、ロンドン市内の名所を狙って自爆テロ攻撃を仕掛けるよう命令を下したと報じた。

 
 記者は通信アプリ「テレグラム」を通じ、アブ・ムスリム・クラサニと名乗る担当者と約2カ月にわたって接触。今月18日に自爆テロを実行するよう言われ、爆弾製造や資材購入、運搬方法などについて指示された。標的には議会時計塔「ビッグ・ベン」やテムズ川に架かるロンドン橋、主要ショッピングセンターが挙げられた。

 担当者は「ニース(でのトラック突入テロ)から学べ。たくさんの人間がいる混雑したところに止められる車と、銃を入手しろ。車内にいる間に弾丸を使い切り、すばやく(起爆用の)ボタンを押せ」などと命令。17日夜の最後のメッセージでは「明日はアラーのおぼしめしのままに」と述べたという。


【AFP記者コラム】九死に一生を得た元記者、仏トラック突入事件
AFP=時事 7月28日(木)8時59分配信

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【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】一生頭から離れないだろうと思う二つのイメージがある。一つは、巨大な白いトラックが人波を蹴散らし、ガチャガチャと金属片がぶつかる音を響かせながら自分たちの方へ突進してくるイメージ。

 もう一つは、大人3~4人とベビーカーに乗った幼児、さらに5歳前後の子の一家のイメージだ。母親は歩行の妨げになる5歳児にいら立っていた。私と妻のシルビー(Sylvie)は、フランス南部ニース(Nice)で革命記念日(Bastille Day)の花火見物を終え、ビーチから続く階段を上がっていた。階段の一番上にいたのがこの家族だった。

 私は1982年、レバノンの首都ベイルート(Beirut)から、イスラエルによる同市爆撃を伝えた。2001年9月、米ニューヨーク(New York)の世界貿易センター(World Trade Center)のツインタワーが崩壊した時には、私はわずか8ブロック先にいた。だが何十年にも及ぶ私のジャーナリスト人生で、今回のニースのような状況に陥ったのは初めてだった。

 日中は暑く晴れていたが、夕方にはアルプス(Alps)山脈から暗雲が街の方へ下りてきて徐々に空を覆い、海上へと広がっていった。私はシルビーに、この空模様が花火にドラマチックな演出を加えるだろうねと言った。花火は、岸から300メートルほど沖合に停泊させた6隻のボートから打ち上げられることになっていた。

 大きなアーチを描く天使の湾(Bay of Angels)沿いには、美しい遊歩道「プロムナード・デザングレ(Promenade des Anglais)」が、ニースの旧市街から西へ約8キロ続いている。

 午後10時きっかりにこの道の中央一帯の照明が消されると、周囲から一斉に期待のため息が上がった。砂利のビーチに座る人や立つ人、また私たちの後ろ、ビーチより高い場所にある遊歩道の鉄製の手すりの前にあるベンチにも、何千という人が集まっていた。

 そこから2車線の道路とヤシの木の長い分離帯を挟んだ後方には、ハイアット・リージェンシー(Hyatt Regency)やウエストミンスター(Westminster)、老舗のネグレスコ(Negresco)といった高級ホテルが立ち並んでいる。その窓という窓に、観光客の姿があった。

 ニースは、フランスで首都パリ(Paris)に次ぐ第2の観光都市だ。花火が始まった時、周囲ではさまざまな言語でのおしゃべりが聞こえた。シューシューという音、火花、色彩が徐々に強まっていき、25分後、フランス人が「最後のブーケ」と呼ぶ金の炎のカーテンが地中海(Mediterranean)の暗い水面に広がった。見物客らは拍手すると、プロムナードに沿ってゆっくりと移動し始めた。 

 そこから約2キロ西方にいたトラックの運転手は、この最後のブーケを合図にエンジンをかけたのだろう。トラックはプロムナードの縁石を乗り越え、無防備に休暇を楽しんでいた人々に向かって突っ込み始めた。

 階段の一番上に差し掛かった辺りで雨粒を感じた私たちは、早く娘のアパートへ戻れるよう、皆を追い越していこうと話し合った。

 私たちの前に、カリブ系と思われる家族がいた。母親は幼い息子に対し、「ベビーカーの前を歩かないでよ、何度もしつこいわね」と叱った。

 私たちは彼らの脇を擦り抜け、人波を編むようにして先を急いだ。まだビーチやベンチに座っている人もいた。屋台でローストナッツを売る男性、蛍光色のヘッドバンドや夜光棒をバケツに入れ、売り歩く女性もいた。

 シルビーと私は足早に移動した。われわれの前を行く人は徐々に少なくなったとはいえ、まだ何百人もいた。その時には、プロムナードから一筋先の通りにある娘のアパートまで、後5分という場所まで来ていた。

 突然50メートルほど離れたところで、トラックがどこからともなく人々の頭上を襲うかのように爆走してきた。ヘッドライトが燃えていた。プロムナードの片側から反対側へとジグザグ運転していた。腰掛けや駐輪場、ビーチのすぐ上のガードレールにぶつかるたびに、激しく耳障りな金属音が聞こえた。

「シルビー!」「ロバート!」と大声で叫び合い、遊歩道の右側を走る車線へと転がるように逃げ出した3秒後に、トラックがごう音を立てて通り過ぎて行った。壊れたガラスやプラスチックの破片が大量に降り掛かり、私は左手をかざして顔を守った。

 恐怖に震えながら、私たちは互いを支え合うようにして車道の反対側を目指した。通行している車にぶつからないよう注意しながら、ヤシの木の間を抜けてもう1車線も越え、歩道へたどり着いた。

 真っ先に娘に電話した。彼女は市内の別の場所でパーティーに参加していた。その場から動かないようにと伝えた。

 周りの人々は皆、叫び、走っていた。パトカーのサイレンが鳴り始めた。私たちは走らず、できるだけ速く歩いた。安全な場所を求め、娘のアパートへと向かった。

 私はAFPに電話した。編集デスクから、立場をわきまえた、実務的な質問を受けた。トラックの運転手が、例えば心臓発作を起こしていたなど、車を制御不能な状態に陥っていたわけではないと断言できるか? いや100%とは言えない、ただトラックは非常に大きく、故意でなければプロムナードに入れるはずがない。しかもあそこまでスピードを出していたのだから、運転手に殺人の意図があったのは間違いない。速度は? 時速80キロぐらいだったと思う。

 人にぶつかるのを見たか? 夜の闇からトラックが突っ込んできた瞬間、人々が右へ左へと投げ出されるのをこの目で見た。私たちのようにジャンプして身をかわす隙があった人もいたと思うが、追突された人も確実にいた。トラックの通過後、後ろを振り返ったシルビーは、血だまりの中に倒れて動かない遺体を目にした。私はデスクに答えた。はい、人々がひかれるのを目撃しました、と。

 記者には、何事も一歩引いて見るような感覚が求められる。事実を、詳細を冷静かつ明瞭に把握するためだ。しかし今回のような状況に直面したのは初めてだった。

 私はレバノン内戦時に、3年間現地で暮らした。時には銃弾から身を守らなければならないこともあった。ただ、1982年6月にイスラエル軍がベイルートを包囲し爆撃したその時でさえ、自分が標的にされていると感じたことはなかった。

 2001年9月11日、世界貿易センターのツインタワーが崩壊した際、私はわずか8ブロック先にいた。私は今でいう「グラウンド・ゼロ(Ground Zero)」付近で2時間にわたり、生存者や救助隊員、警察官らを取材してメモを取り、暇を見つけては首都ワシントン(Washington D.C.)のAFPに電話して情報を上げた。

 それでも、誰かに自分の命を狙われたと実感したのはニースが初めてだった。もちろん私だけではない、妻も、一緒に花火見物に興じた何千人もの人々が狙われた。私の娘のような若者も、高齢者も、ベビーカーに幼い子を乗せた家族連れも。

 私は自分が見た光景を伝え、編集デスクの質問にはできるだけ正直に答えた。だが翌日遅くプロムナードに戻った時、私はあまりに動揺していて、前夜どの地点で身を翻してトラックをかわしたかのか、はっきりと思い出せなかった。

 AFPに連絡を入れて数時間後、同じ編集者から電話があり、記者名に私の名前を使ってもよいかという問い合わせを受けた(私は3か月ほど前に定年退職していた)。私が提供した情報量は少なく、大した役にも立たないだろうが、そうしたいのなら私の方は構わないと了承した。AFPでは、署名付きの配信記事の方が好まれるのだ。

 翌日、私は英国放送協会(BBC)の系列2局、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)、英情報誌「モノクル(Monocle)」電子版の電話インタビューに応じた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)と英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)からの取材も受けた。

 事件について繰り返し語ることが、自分の身に起きたことと折り合いをつける一助になった(心的外傷後ストレス障害(PTSD)の専門家の中には、記者が仕事を続けられる理由はまさにそこにあるという人もいる)。

 私の語り口は落ち着きを増していった。BBCでのインタビューでは、私の「ジャーナリストとしての目」を褒めてもらった。「信じられないほど明晰(めいせき)」と言ってくれた人もいた。友人らは、仏紙ルモンド(Le Monde)やノールの声(La Voix du Nord)にも引用されていたとテキストメッセージで知らせてくれた。自分が迅速に、可能な限り誠実に対応できたことに、私はプロとして一定の満足感を得た。

 ただ記事の署名については気掛かりだった。自分がこの記事の中心に据えられてしまう気がしたからだ。この上なく幸運なことに、私は生き延びることができた。だがこれは私の物語ではない。これはあの襲撃の最中とその直後に亡くなった84人と、4日たっても身元が判明していない40人近い人々の物語だ。そして、ベビーカーを押し、その前を歩いては邪魔していた子ども連れの家族の物語だ。彼らの中に死傷者はいただろうかと思い出さずにはいられない。そこに彼らの署名はない。【翻訳編集】 AFPBB News

このコラムは、ロバート・ホロウェイ(Robert Holloway)元AFP記者が執筆し、2016年7月18日に配信された英文記事を日本語に翻訳したものです。


仏メディア、テロ犯の写真報道を自粛 「美化」を懸念
AFP=時事 7月28日(木)5時43分配信

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パリのレピュブリック広場で、北部ノルマンディー地方の教会で起きた司祭殺害事件を受けて置かれた仏国旗やメッセージの前に立つ男性(2016年7月26日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】フランスの主要メディア各社は27日、テロ事件の実行犯の写真を今後は使用しない方針を発表した。死亡した犯人らの「美化」を避けるためだとしている。

 報道自粛を発表したのは、国際ニュース放送局のRFIとフランス24(France 24)、同国最大の24時間ニュース専門放送局BFMTV、日刊紙のルモンド(Le Monde)とラクロワ(La Croix)など。またラジオ局のヨーロッパ1(Europe 1)はさらに踏み込み、「テロリストの氏名報道」を自粛するとしている。

 ルモンド紙のジェローム・フェノグリオ(Jerome Fenoglio)編集長はAFPに対し、ニース(Nice)で起きたトラック突入事件の後、実行犯とされるモハメド・ラフエジブフレル(Mohamed Lahouaiej-Bouhlel)容疑者が筋肉を見せつけたり、サルサダンスを踊ったりしている写真が拡散したことに言及し、「われわれは、犯人の過去を写した一連の写真をとても不快に感じた」と説明。「事実や犯人の人物像を隠したいわけではない。それを理由に、われわれは氏名の報道自粛には賛成していない」と述べた。

 BFMTVのエルベ・ベルー(Herve Beroud)報道局長はAFPの取材に対し、「写真はとても象徴的で、繰り返し見せられるものだ。写真によって、テロリストが犠牲者と同列に置かれることも多い」と述べた。

 一方、左派日刊紙のリベラシオン(Liberation)は、犯人の氏名と写真の報道を続けると表明。同紙のジョアン・ウフナゲル(Johan Hufnagel)編集次長は「テロリストの写真掲載とテロリストの美化は同じではない」と語っている。【翻訳編集】 AFPBB News


<仏教会襲撃>容疑者、地元の19歳少年…自宅軟禁中に事件
毎日新聞 7月27日(水)10時34分配信

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事件が起きた教会の近くで警戒する警察官=フランス北部ルーアン近郊で26日、AP

 【パリ賀有勇】フランス北部ルーアン近郊のカトリック教会で26日、神父(86)が過激派組織「イスラム国」(IS)メンバーを名乗ったとされる男2人=治安部隊により射殺=に殺害された事件で、パリ検察のモラン検事は同日、男の1人が地元出身の少年(19)と発表した。シリアへの渡航を企て、事件当時は自宅軟禁下にあった。

 モラン検事によると、少年と一緒に射殺された男の身元は確認中で、2人とも、偽の爆発物を所持していたという。捜査当局は、19歳の少年の弟とみられる人物を拘束、事情を聴いている。

 少年は昨年、2度にわたりシリアへの渡航を試みて逮捕された。事件当時は仏当局による厳しい監視下に置かれ、居場所が分かる電子腕輪を着けた上で外出を1日約4時間に制限されていた。週1回、警察署への出頭も義務付けられていた。

 オランド大統領は、14日に仏南部ニースで起きたトラック暴走テロ後、度重なるテロを防げなかった批判の矢面に立たされているが、当局によって自宅軟禁下にあった少年らのテロが疑われる事態に、政権批判が高まることは必至だ。


フランスの教会で立てこもり、司祭殺害 容疑者は監視中
BBC News 7月27日(水)10時29分配信

仏北西部ルーアン近郊で26日朝、男2人が教会に押し入り、教会内にいた司祭や信者らを人質に立てこもった事件で、仏当局は、容疑者のひとりが警察の監視下にあり、電子監視装置を身につけていたと明らかにした。事件では、司祭が喉を切られて殺害されたほか、高齢の信者1人が刃物で刺され重傷という。男2人は、突入した特殊部隊に射殺された。

男2人はルーアン近郊サンテティエンヌデュルブレーの教会を、朝のミサ中に襲撃した。過激派勢力のいわゆる「イスラム国」(IS)は、自分たちの「兵士」による犯行だと表明した。

パリ検察のフランソワ・モラン検事によると、アデル・ケルミシュ容疑者(19)は昨年、シリア渡航を試みて2度逮捕されていた。

2人は「アルミホイルで包んだ偽の爆発物」を持って教会に押し入り、80代のジャック・アメル司祭を刃物で殺害した。この間、ミサに参列していた信者が数人脱出し、警察に通報した。

検事によると、男たちは人質にした信者3人を「人間の盾」として使い、警察が教会内に入るのを阻止しようとした。しばらくして人質を解放した男たちは、後をついて教会を出て「アッラーフ・アクバル」と叫んだところで射殺された。

検事は、2人目の実行犯の身元はまだ確定できていないと述べた上で、「イラク・シリア地域へ渡航した容疑で国際指名手配されている」容疑者の弟で、アルジェリア出身の17歳少年を拘束したと明らかにした。

事件当時、教会内にいたシスター・ダニエルという修道女は、男たちが司祭を「ひざまずかせた。(司祭は)自分を守ろうとして、その時、悲劇が起きた」と仏メディアに話した。「(男たちは)自分たちのやることを録画していた。祭壇の周りで、アラビア語で説教のようなものをしていた。恐ろしいことです」。

アメル司祭は長年にわたり町の住民の冠婚葬祭を取り仕切ってきた、顔なじみの存在だったという。

町のイスラム寺院の宗教指導者モハメド・カラビラ師は、「友達の死に呆然としている。他人のために人生を捧げた人です」と悼んだ。

住民の男性はBBCのアダム・フレミング記者に、「亡くなったと聞いて、まるで頭を上からがつんと殴られたみたいだった。教会に駆け付けたいけれども、まだ行けない」と話した。

オランド仏大統領は、テロとの戦いは「長く続く」と覚悟を促し、国民に「団結」を呼びかけた。

「狙われているのは私たちの民主主義だが、民主主義が盾となって守ってくれる。共に並び立ち結束しましょう。この戦争には必ず勝ちます」と大統領は強調した。

フランスでは14日夜、南部ニースでチュニジア出身の男が、革命記念日の花火大会に集まった人たちを大型トラックでなぎ倒し、80人以上を殺害している。

また6月にはパリ近郊で、ISの命令に従っていたとされる男が警官とパートナーをナイフで殺害している。

アデル・ケルミシュ容疑者とは

・2015年3月にシリアへ行こうとする。家族の捜索願にもとづき、ドイツで逮捕。きょうだいの身分証明書を使っていた。

・フランスに送還され、起訴され、保護観察下に置かれる。

・2015年5月に再びシリアへ向かい、今回はトルコで逮捕され、フランスに送還される。

・2016年3月まで拘束。電子監視装置を常時装着し、平日午前中以外はサンテティエンヌデュルブレーの自宅に留まることを条件に、仮釈放された。

(英語記事 French church attack: 'Priest killer' was being monitored)


仏教会人質事件 ISISのテロと断定、実行犯は監視対象
CNN.co.jp 7月27日(水)10時10分配信

(CNN) フランス北部ノルマンディー地方のカトリック教会で男2人が人質を取って立てこもり、神父を殺害した事件で、実行犯のうち1人はテロ対策当局が監視していた19歳の男だったことが分かった。対テロ検察が26日に明らかにした。

同日現地を視察したオランド大統領は今回の事件について、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の名で実行されたテロと断定した。

検察によると、実行犯のうち1人は2015年、2度にわたって親類になりすましてシリアなどへの渡航を試みたとして、テロ対策当局がマークしていた。犯行時も行動監視のための無線発信器を装着されたままだったという。

もう1人の実行犯の身元は特定されていない。また、事件に関連して教会の近くで別の男1人が逮捕された。

この事件では26日午前、ノルマンディー地方のサンテティエンヌデュルブレにある教会で礼拝中だった信者など5人が人質にされ、神父が殺害された。
警察によると、死亡したのはジャック・アメル神父(86)で、胸を刃物で刺され、のどをかき切られていた。

さらに1人が、のどなどを切られて重傷を負い、危険な状態にあるという。

現場の教会から脱出した修道女は、実行犯の1人が「アラー・アクバル(アラビア語で『神は偉大なり』の意味)」と叫んだと話している。

ISIS系のアマク通信は同日声明を発表し、ノルマンディーの攻撃は同組織の「戦闘員」による犯行だったと主張した。アマク通信は、フランス・ニースやドイツなどで相次いで大勢の犠牲者を出した事件についても同じような文言の声明を出している。


フランス教会立てこもり犯、警察が殺害-自称「イスラム国」の2人
Bloomberg 7月26日(火)22時18分配信

フランス警察はノルマンディーの教会に人質を取って立てこもっていた2人を殺害した。過激派組織「イスラム国」のメンバーだと自称する2人は、同教会の聖職者を殺害した。

警察は26日午前、犯人を「無力化」したと発表した。フィガロ紙は警察関係者を引用し、聖職者は首を切られて死亡したと報じた。パリ検察の対テロチームが捜査に乗り出す。

オランド大統領は現場からテレビを通じ、「治安部隊が非常に迅速に行動し、これ以上の犠牲を防いだ」と述べた。このところのテロの標的とされたのはフランスだけではないとし、「逆境がわれわれを結束させる」と語った。

ニースのトラック暴走テロ以降、治安当局は警戒態勢を維持している。ドイツも難民による殺傷事件を受けて空港や駅などでの警戒を強めている。

原題:French Police Kill Two Islamists After Priest Church Murder (1)(抜粋)


フランスの教会で聖職者殺害、「イスラム国」が犯行声明
Bloomberg 7月26日(火)22時18分配信

フランス・ノルマンディーの教会に人質を取って立てこもり同教会の聖職者を殺害した2人を、警察は射殺した。過激派組織「イスラム国」がこのテロ攻撃について犯行声明を出した。

立てこもり事件は26日午前、警察による犯人殺害をもって終わった。フィガロ紙は警察関係者を引用し、聖職者は首を切られて死亡したと報じた。パリ検察の対テロチームが捜査に乗り出す。

オランド大統領は現場からテレビを通じ、「治安部隊が非常に迅速に行動し、これ以上の犠牲を防いだ」と述べた。このところのテロの標的とされたのはフランスだけではないとし、「逆境がわれわれを結束させる」と語った。

イスラム国系の通信社アマクは、「イスラム国の戦士」2人が教会での攻撃を実行したと発表した。2人は「十字軍連合に加担する諸国」を標的とせよとの呼び掛けに応えたとしている。過激派のソーシャルメディアを監視しているSITEインテリジェンス・グループが報告した。

ニースのトラック暴走テロ以降、治安当局は警戒態勢を維持している。ドイツも難民による殺傷事件を受けて空港や駅などでの警戒を強めている。

オランド大統領はフランスへの脅威は引き続き高水準だとし、「あらゆる手段」を駆使してイスラム国と戦わなければならないと強調した。

初期の捜査によれば、立てこもり犯の1人は昨年シリアに渡航しようとして失敗しフランス情報当局にマークされていたもようだと、BFMテレビが報じた。

原題:Islamic State Claims Attack After Priest Murder in French Church(抜粋)


<フランス>教会立てこもり神父殺害 大統領「テロ攻撃」
毎日新聞 7月26日(火)20時55分配信

 【パリ賀有勇、カイロ秋山信一】フランス北部ルーアン近郊で26日午前9時45分(日本時間同日午後4時45分)ごろ、刃物を持った男2人が教会に押し入り、5人を人質に取って立てこもった。神父が殺害され、容疑者は治安部隊が射殺した。現場に急行し記者会見したオランド大統領は容疑者らが過激派組織「イスラム国」(IS)のメンバーだと主張したと明らかにし、事件を「卑劣なテロ攻撃」だと断言した。

 IS系ニュースサイト「アーマク通信」は容疑者らが「ISの兵士」だと伝えた。

 仏メディアによると、容疑者はルーアン南郊のサンテティエンヌ・デュ・ルブレにあるカトリック教会に押し入り、神父、修道女2人、信者2人の計5人を人質に取った。神父は刃物で喉を切られて死亡し、他の人質1人も重体。容疑者は立てこもり開始から約1時間後に射殺され、氏名などは明らかでない。

 仏公共ラジオによると、容疑者の1人は昨年、イスラム過激派組織に参加するためシリア入りを企てトルコで拘束されていた。男はフランスで今年3月まで服役。現在は居場所を特定する電子機器の装着を義務付けられていたという。

 フランスでは南部ニースで14日、トラック暴走テロで84人が犠牲となったばかりで、政府は26日が期限の非常事態宣言を6カ月延長し警戒を強めていた。


仏北部の教会で人質1人死亡、襲撃犯2人は警察が殺害
AFP=時事 7月26日(火)18時37分配信

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フランス北部サンテティエンヌデュルブレーで、人質事件の現場となった教会に駆け付けた警察官ら
(2016年7月26日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】(更新、写真追加)フランス北部ルーアン(Rouen)近郊にある教会に26日、ナイフを持った2人組が押し入り、人質となった司祭1人が殺害された。また人質もう1人が重体だという。仏内務省は襲撃した2人を警察が殺害したと発表した。

 捜査当局に近い情報筋がAFPに語ったところによると、襲撃犯らは人質に取っていた司祭の喉をかき切っていたという。

 ルーアンのドミニク・ルブラン(Dominique Lebrun)大司教によると、殺害されたのはジャック・アメル(Jacques Hamel)司祭(84)。襲撃犯2人は警察によって殺害されている。

 テレビでは道路が封鎖された周辺の映像が放映されている。人質を取った動機は現在不明だが、検察当局は対テロ当局が捜査を担当するとしている。

 フランスは7月14日の革命記念日(Bastille Day)に南部ニース(Nice)で84人が死亡、300人以上が負傷するトラック突入事件が起きたばかりで情勢が緊迫している。ニースの事件は、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出したフランスの過去1年半で3度目の大規模な襲撃だった。ニースの事件後、フランスは非常事態宣言を来年1月末まで6か月延長している。【翻訳編集】 AFPBB News


仏トラック突入、カメラ映像報告で内務省が警察に圧力か
AFP=時事 7月25日(月)11時55分配信

【AFP=時事】仏ニース(Nice)で革命記念日(Bastille Day)の花火見物客にトラックが突っ込み84人が死亡した事件で、地元の女性警察官が24日、内務省から当時の警備状況報告書を書き直すよう圧力をかけられたと語った。

 仏日曜紙ジュルナル・デュ・ディマンシュ(Le Journal du Dimanche)によると、この警察官はニース警察で市内の監視カメラ映像を担当するサンドラ・ベルタン(Sandra Bertin)氏。トラック突入事件の翌日に「署長」がベルタン氏を訪れ、その後でベルタン氏は内務省の職員から電話で1時間にわたり「嫌がらせ」を受けたという。ベルタン氏は、地元警官の配置場所の詳細に加えて国家警察の配置場所も具体的に報告書に記入するよう命じられたと話した。

 国家警察の存在について、ベルタン氏は「いたと思うが、映像では見えなかった」とジュルナル・デュ・ディマンシュ紙に語っている。

 左寄りの仏紙リベラシオン(Liberation)は21日、モハメド・ラフエジブフレル(Mohamed Lahouaiej-Bouhlel)容疑者がトラックで海沿いの遊歩道に突入したときに入り口で突入を阻止しようとしたのは地元警察のパトカー1台だけだったと報じている。

 フランスでわずか1年半の間に起きた3度目の大規模攻撃となった突入事件で、地元の右派指導者らは当局の警備がずさんだったと批判。ベルナール・カズヌーブ(Bernard Cazeneuve)内相との対立を強めている。【翻訳編集】 AFPBB News


もうどこにも安全な場所がないフランス人の生活
JBpress 7月25日(月)6時0分配信

 フランス革命記念日の7月14日、南仏ニースの遊歩道でトラックが花火の見物客に突入、児童10人を含む84人が死亡し、202人が重軽傷を負った。

 このテロを受けて、7月20日、フランスの国民議会が「非常事態宣言の6カ月延長」を賛成多数で可決した。

 「非常事態宣言」は、2015年11月15日のパリ同時テロ直後に発令された。当初は12日間だったが、その後、3か月ごとに延長された。フランソワ・オランド大統領は、7月14日午後1時から革命記念日の恒例となっているテレビ会見に臨み、「7月26日に非常事態宣言を終了する」と宣言したところだった。まさに舌の根も乾かないうちの前言撤回となってしまった。

■ 「政府は何をやっているのか」

 今回のトラック突入テロでは、「イスラム国(IS)」が犯行声明を出すまで、テロ犯のモハメド・ラフエジブフレル(31歳)はISとの関連は薄いと見られていた。

 モハメドはチュニジア出身で、数年前にニースに移り住んだ。チュニジア系フランス人の妻との間に3児を設けたが、離婚した。仕事は小型トラックでの配送だった。信仰心は薄く、ショートパンツを愛用し、飲酒の習慣があり、モスクへの出入りもなく、ラマダン(イスラム教徒の断食期間)も実行していなかったという。

 フランスには公安の監視対象のリストとして「Sリスト」があるが、モハメドの名前は記載されていなかった。ベルナール・カズヌーブ内相はこの点について、「急激に過激化したようだ」と言い訳をしている。

 Sリストの有効性については批判が多い。2015年1月の「シャルリ・エブド」襲撃テロの犯人であるクアシ兄弟や、11月のパリ同時多発テロのテロリスト10人のうち大半がリストに記載されていたが、十分に監視されていなかった。リストの記載者数は約3000人と多いため、監視困難という理由で実質的に放置されているのだ。

 国民議会のテロ調査委員会は、ニース事件の直前にSリストの記載者全員を収容する留置所の設立などを求める報告書を内相に提出した。だが、内相には一蹴されている。

 こうした対応に、国民の間には「政府は何をやっているのか」という怒りの声が上がっている。

 ヴァルス首相が、7月17日に現場で行われた犠牲者を悼む式典に出席した時には、住民から激しいブーイングが起きた。

 遺族の中には、当局の警備不備を告訴する動きもある。

 当日は、花火見物の3万人の人出が予想されていたのに、警官、憲兵隊など警備の人員は約100人だった。また、現場の遊歩道は車両の進入を禁止していたが、市警の警官がトラックの突入を阻止できなかったことも批判の的となっている。テロが予想される観光名所などには「ロケット砲を準備するべきだ」(アンリ・グエノLR議員)との声も出ている。

■ 一本釣りでテロリストを確保するIS

 一方、ISはこのところ戦略を変えてきている。

 米英仏など有志連合軍による空爆の激化でISは領土の半分近くを失い、幹部も次々に殺害されて勢力が弱まり、勧誘したテロリスト予備軍を軍事教練する余裕がなくなってきている。

 以前は、シリアやイラクにテロリスト予備軍を渡航させてカラシニコフなど銃の使い方や爆弾の製造方法などを教え込み、装備や準備の資金提供も行ってきた。しかし、最近はインターネットや携帯電話でテロリスト予備軍の“一本釣り”を行い、「自分の車やナイフで異教徒を殺せ」という指令を出すケースが増えている(治安当局筋)。

 一本釣りの“獲物”として狙われるのは、失業者や貧困階級、家庭不和、犯罪歴などで精神的に不安定になっているアラブ系やアフリカ系(主要主教がイスラム教)の移民などだという。

 ニースのテロ犯、モハメドはその典型と言えよう。離婚の原因は家庭内暴力だった。チュニジア在住の父親によると、2004年には鬱病で精神科の診察を受けた。ニースに移住後の2010年から2016年にかけては、暴力事件や窃盗事件などの数件の犯罪歴がある。今年1月には交通事故の相手を木材で殴って重傷を負わせ、執行猶予付きの6カ月の有罪判決を受けた。離婚後は近所の人と挨拶も交わさず孤立していたという。

 モハメドはテロの前に貯金を全額引き出し、めぼしい所持品を売り払っている。テロの3日前にはレンタルした大型冷凍車で現場検証を2回入念に行っており、綿密に計画していたことをうかがわせる。おそらくISからの指令があったのだろう。その後の家宅捜査では携帯11個が発見され、通信記録から共犯容疑で5人が本格的取り調べを受けている。共犯容疑者の家からはカラシニコフも発見され、ISによる犯行を裏付けている。

 フランスでは6月中旬にパリ郊外イブリーヌ県で、警官の夫と内務省勤務の妻が刃物で殺害されたが、これも“一本釣り”の犯人によるものだった。逮捕されたアラブ系フランス人の犯人は「3週間前にISに忠誠を誓った」と告白。犯人の自宅からは警官や治安関係者らの名前が記載された標的リストが見つかった。

■ ドイツでもISによるテロが発生

 7月19日には、ドイツ南部ヴァビエール地方を走行中の列車内で、17歳のアフガニスタンからの難民の少年がナイフで乗客を襲う事件が発生した。4人が重傷、1人が軽傷を負い、犯人は逃走中に警官に射殺された。

 事件後にISの通信部門「Amaq」が犯行声明を出したことで、ドイツでは初めてのISによるテロ事件であることが確認された。ドイツには2015年だけで約100万人の難民が到着しており、この事件を契機に「テロと難民」との関係が問題視されている。

 また、7月22日午後6時頃、何者かが独南部バイエルン州の州都ミュンヘンの中心街にあるマーケットを銃で襲った。少なくとも9人が死亡し、16人が重軽傷を負った。犯人はイランとドイツの国籍を持つ移民出身の男(18歳)で、犯行後に自殺をしたとみられる。

 東欧諸国の中には、「シェンゲン協定」(ヨーロッパ内で国境検査なしで国境を越えることを許可する協定)を中止して難民阻止の壁を設置しようとする国もある。フランスでも極右政党「国民戦線」(FN)が「シェンゲン協定」の破棄を求めている。

 フランスでは、2012年から現在までにテロ未遂事件が16件発生している。2016年6月10日~7月10日にフランスで開催されたサッカー大会「EURO 2016」も、大規模テロの標的として狙われていた。

 今年3月にはベルギー・ブリュッセルの空港と地下鉄で同時テロが起きたが、ブリュッセルはパリから特急で約1時間であり、フランス人の感覚では隣町でテロが起きたのも同然だ。

 パリ市は今回のトラック突入テロを受け、毎月第1日曜に実施しているシャンゼリゼ大通りの歩行者天国を中止し、毎年夏にセーヌ河畔を浜辺化するイベント「パリ・プラージ」(毎年数百万人が訪問)の警備を強化することを決定した。

 今やフランス人の間では「いつでも、どこでもテロは起こりうる」「もはや100%の安全はない」が合言葉になりつつある。フランス人はテロと隣り合わせで暮らさなければならない暗黒と恐怖の時代を迎えている。


リオ五輪「準備は万全」=最高警備責任者インタビュー―ブラジル〔五輪〕
時事通信 7月24日(日)8時17分配信

 【リオデジャネイロ時事】来月5日に開幕するブラジル・リオデジャネイロ五輪で、リオデジャネイロ州の最高警備責任者を務めるジョゼ・ベルトラメ公安局長が22日、日本メディアとして初めて時事通信のインタビューに応じた。五輪中のテロ計画が発覚し、国内外に動揺が走る中、「準備は万全。警備計画に変更はない」と強調。2014年サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の成功などを例に挙げ、「州は中南米で最も豊かな大規模イベント警備の経験がある」と成功に自信を示した。

 21日にはブラジル人10人の逮捕につながるテロ計画が発覚。ベルトラメ氏は、五輪を標的とするテロの脅威について、海外から50人の専門家を駐在させ、盗聴などを通じた情報の監視や分析を続けていると強調し、テロ計画の摘発は「われわれがわずかな情報も見逃さないと国内外に示せた」と語った。

 一方で、トラックが凶器となったフランス・ニースのテロや、過激派組織に所属せず単独で犯行に及ぶ「ローンウルフ(一匹おおかみ)」型のテロへの対応の難しさも指摘。「いかなる国もテロの完全防止は難しい」としながらも、海外情報機関と連携し「できる限りの手を尽くす」と語った。

 ベルトラメ氏は、スラム街に警察部隊を駐在させる対策を推進し、リオ州の治安を劇的に改善させた実績を持つ。リオ五輪の観戦客を狙った強盗やひったくりなどの一般犯罪にも、最新技術を使った上空からのカメラ監視などに加え、「軍と警察、情報機関が組織の壁を越え、治安確保に全力を挙げる」と強調。「われわれは治安の分野で『金メダル』を取ってみせる」と意気込んだ。


ミュンヘン乱射 「独も安全でなくなった」 治安に突き付けられた課題
産経新聞 7月24日(日)7時55分配信

 【ベルリン=宮下日出男】ドイツ南部ミュンヘンで起きた銃乱射事件を受け、国内では大きな衝撃が広がった。動機など背景は不明だが、隣国のフランスやベルギーなどでテロが相次ぐ中、ドイツでも国民の不安が高まるのは必至だ。凄惨(せいさん)な事件が起きたことで、治安確保の限界も浮き彫りになった。

 「おれはドイツ人だ!」。乱射現場の商業施設に隣接する駐車場の屋上で、容疑者とみられる男が、叫びながら拳銃を何度も撃つ姿を目撃者がビデオに収めていた。

 男はイランとドイツの二重国籍を持つ18歳。「アッラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んだとの情報もあるが、警察は政治・宗教的理由のテロとの見方を否定した。

 ただ、ドイツ国内の動揺は激しい。パリやブリュッセルなど隣国の首都で同時多発テロなどが相次ぐ中、ドイツは大規模テロの被害を免れてきた。仏南部ニースで起きたトラック突入テロの記憶も生々しい。

 「何が起きたかは関係ない。ドイツももはや安全な島でなくなった」。ある地方紙はこう伝えた。

 ドイツも決して“安全地帯”だったわけではない。昨年の大みそかにはミュンヘンでテロ計画が浮上し、中央駅を封鎖。最近も5月にミュンヘン東方の街の駅で男が刃物で4人を死傷させ、18日には南部でアフガニスタン人の少年が列車の乗客ら5人を負傷させた。

 いずれもイスラム過激派との実際の関係は不明だが、ドイツが次の標的だと指摘される中、国内の緊張は高まっていた。

 政府はこれまで連邦警察に新たな対テロ部門を設置するなどして、治安強化を図ってきた。だが、デメジエール内相は最近、「襲撃をいつも阻止できる保証はない」と治安対策の限界を訴えた上、警官の増員や監視カメラの増設の必要性を強調していた。

 ドイツではイスラム原理主義者が約9千人に上り、大量流入した難民や移民が過激化する事態が懸案でもある。その防止のため、政府は移民らを社会に溶け込ませる「統合」政策を推進。警察当局者は23日、銃を乱射した男は「難民とは関係ない」と強調した。

 ただ、移民らをめぐる「寛容政策」で世論が割れる中、国民が移民らに対する不安を高める懸念は拭えず、メルケル首相にとって国内の治安確保は大きな課題となりそうだ。


国民結束に躍起=テロ・移民、不満に懸念―独首相
時事通信 7月24日(日)7時16分配信

 【ベルリン時事】ドイツ南部ミュンヘンでのイラン系の男による銃乱射事件を受け、テロの懸念や移民への反感が高まりかねない中、メルケル首相は国民の結束維持に躍起になっている。

 社会不安が広がれば、来秋の総選挙で4選を目指すとみられる首相にとって打撃になる側面もある。

 首相は23日、記者団を前に、銃乱射で緊張が走ったミュンヘンで住民が助け合ったことを称賛。「われわれが自由な共生社会に生きていることを示してくれた。そこにこそわれわれの強さが宿っている」と強調した。

 フランス南部ニースで14日に起きたトラック突入テロでは「治安対策が不十分だ」とオランド政権が野党や国民から厳しく批判された。ドイツでも治安面の不安が続けば、首相への風当たりが強まるのは必至だ。


独乱射18歳の単独犯「ノルウェーテロと関連」
読売新聞 7月23日(土)22時4分配信

 【ミュンヘン(独南部)=横堀裕也】ドイツ南部ミュンヘンの大型商業施設で22日夕(日本時間23日未明)に起きた銃乱射事件で、地元警察は、現場から約1キロ・メートル先で拳銃で頭を撃って自殺していたイラン系ドイツ人の学生の男(18)による単独の犯行と断定した。

 欧州では、フランス南部ニースのトラック突入テロなど、警備が手薄で多数の人が集まるソフトターゲットを狙い、単独犯が多数の死傷者を出す凶行が相次ぎ、治安対策への懸念が広がっている。

 23日に記者会見した地元警察によると、ミュンヘン市内で男が両親と住むアパートを捜索した結果、過去の銃乱射事件に関する資料が多数押収された。警察幹部は、特に5年前の同じ日にノルウェーで起きた連続テロ事件を挙げ、「明らかな関連がある」と指摘した。ノルウェーのテロ事件では、極右思想を持った男が銃を乱射するなどして77人が犠牲になっている。


独ミュンヘン乱射で9人死亡 警察は画像の提供呼びかけ
BBC News 7月23日(土)18時30分配信

独南部ミュンヘンのショッピングセンターで22日午後6時(日本時間23日午前1時)前、男が銃を乱射し、9人が死亡した。さらに16人が負傷し、そのうち3人は重体という。調べによると男は単独犯で、現場近くで自殺したもよう。ミュンヘンに住む18歳のイラン系ドイツ人だという。警察は市民に、証拠となる動画や写真、音声などの提供を呼びかけている。

目撃情報によると、男はハーナウアー通りで発砲を開始し、通りの反対側にあるオリンピア・ショッピングセンターに入っていった。現場のビデオには、マクドナルド店の前で発砲する男の様子が映っている。また別のビデオでは、男が1人で駐車場ビルの平らな屋根の上を歩き回り発砲する様子が見える。撮影者に対して「自分はドイツ人だ」と叫んでいる。

ミュンヘン市警によると、ショッピングセンターから約1キロ離れた場所で、男の遺体を発見したという。犯行動機はまだ不明。捜査の参考になる画像や音声があれば、専用アカウントにアップロードしてもらいたいと市民に呼びかけている。

警察は、男の氏名を公表していない。2年以上前からミュンヘンに住んでいたが、これまで警察に把握されることはなかったと、フベルトゥス・アンドラエ市警本部長は報道陣に話した。過激派勢力とのつながりも確認できていないという。

ミュンヘンのマックスフォルシュタット地区にある男の自宅を、特殊捜査隊が家宅捜索したという情報もある。

ショッピングセンターで事件を目撃したルアン・ゼキリさんはドイツのN-TV放送局に、襲撃犯は軍服風のブーツを履き、バックパックを背負っていたと話した。

「男の方を向くと、階段にいた2人の人を撃った」という。ゼキリさんは店の中に隠れたが、外へ出る際に、死傷して倒れている人たちを見たと話している。

ミュンヘンは独南部バイエルン州の州都。乱射現場から逃げた男を追跡する間、市内の公共交通機関は一時、運行を停止したが、23日朝までには再開した。市内は通常通りの状態に戻りつつあるという。ショッピングセンターの前には市民が次々と、追悼の花束やろうそくを手向けていた。

トーマス・デメジエール内相は、犠牲者の追悼のため国内各地の施設で国旗を半旗にして掲揚するよう指示した。

アンゲラ・メルケル首相は予定していた休暇を延期し、緊急の国家安全保障対策会議を23日に開く。

ドイツでは18日夜に南部ビュルツブルクで、走る列車内でアフガニスタン人の移民少年がおのやナイフで乗客を襲い、4人が負傷している。また南仏ニースでは14日夜、チュニジア出身の男が大型トラックで遊歩道を散策する人たちの中に突入し、80人以上を殺害した。

(英語記事 Munich shooting: Police appeal for video evidence)


自動運転車へのサイバー攻撃警戒、業界関係者ら
AFP=時事 7月23日(土)17時58分配信

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仏南東部リヨン付近で、夏季休暇前に渋滞する幹線道路(2016年7月16日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】自動車が武器にもなり得ることが示されている昨今、運転において搭載コンピューターとインターネットへの依存度が高まるにつれ、各自動車メーカーはサイバー攻撃からの防御方法を見出す必要性に迫られている。

 米デトロイト(Detroit)で22日に開かれた自動車産業関連のカンファレンスには、自動車メーカー幹部、セキュリティー専門家、政府高官らが集い、他のコンピューター同様、車載コンピューターもハッカーの脅威に晒されていることへの注意を喚起した。遠隔で車両所有者の情報を盗むことができたり、車載コンピューターを乗っ取ったり、14日に仏ニース(Nice)で84人が死亡したトラック突入事件を超える危険をもたらしたりする可能性も警告された。

 国家安全保障担当のジョン・カーリン(John Carlin)司法次官補は、自動運転車で考えた事件の場合、その結果はニースの事件より深刻になるだろうとし、「われわれが知っている通り、テロリストたちにはまだそれだけの能力はない。だが、群衆の中にトラックを突っ込ませようと思えば、たいして想像をめぐらせなくても、自動運転車を使うことを考えつくだろう」と語った。

 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)のメアリー・バーラ(Mary Barra)最高経営責任者(CEO)は、新しい車両に導入されている先進の情報技術、特に車とインターネットをつなぐ接続システムは、新たな大きな課題をもたらしていると述べた。またバーラCEOは、最新の自動車ITシステムの複雑さは、サイバー攻撃を通じて危害を及ぼそうとする者らに機会を与えていると警戒した。【翻訳編集】 AFPBB News


仏トラック突入事件、監視カメラ映像消去を警察が要請
AFP=時事 7月23日(土)16時19分配信

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84人が死亡したトラック突入事件が起きた仏ニースの海岸沿いの遊歩道、プロムナード・デザングレ前のビーチでくつろぐ人々(2016年7月16日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】フランス南部ニース(Nice)で84人が死亡したトラック突入事件で、警察が市当局に監視カメラ映像の消去を求めていることが分かった。

 22日にAFPが入手した内容によると、警察のテロ対策担当部門は20日付でニース市に対し、14日に惨劇が起きた海岸沿いの遊歩道、プロムナード・デザングレ(Promenade des Anglais)で使用されていた監視カメラすべての映像について「捜査以外で作成された事件映像のすべての複製」を完全に消去するよう要請している。

 捜査を主導している仏検察筋によると、この要請は「著しく衝撃的な」映像の流布を避けることが目的だという。しかし、ニース市当局の代理人弁護士は、この要請は証拠に許可なく手を付けることにもなるため問題があると語った上で、監視カメラの映像は通常、10日後に自動的に消去されると述べた。【翻訳編集】 AFPBB News


商業施設で銃乱射、8人死亡=複数の容疑者逃走―独ミュンヘン・警察「テロの事態」
時事通信 7月23日(土)5時9分配信

 【ベルリン時事】ドイツ南部バイエルン州ミュンヘンの商業施設で22日午後6時(日本時間23日午前1時)前、何者かが銃を乱射し、8人が死亡、多数が負傷した。

 警察は目撃者の話として、容疑者は3人とみられると発表。現場近くで見つかった遺体が容疑者の1人の可能性が出ているが、少なくとも残りは依然逃走中で、警察は市全域や周辺地域に特殊部隊を含む警官を一斉配備し、行方を追っている。

 DPA通信などによると、警察は犯行の背景は不明としつつ、「重大なテロの事態だ」と強調。さらなる攻撃に警戒するよう市民らに訴えた。

 銃撃は商業施設のファストフード店で始まったもよう。容疑者はライフル銃を所持しているとみられ、現場に居合わせた人が撮影した動画は「パン、パン、パン」と続けざまに発砲される音や買い物客の悲鳴を伝えた。商業施設からは、子供を抱えた人々が必死に建物の外へ逃れ、一帯は騒然となった。

 ミュンヘン警察は事件発生を受け、住民に外出を控えるよう要請。現場付近の道路を通行止めにし、列車やバスの運行を停止するとともに、ミュンヘン中央駅を封鎖した。上空にはヘリコプターが旋回した。

 欧州では80人以上が犠牲になった14日のフランス南部ニースのテロ後、テロ抑止を含めた治安対策の必要性が改めて指摘された。

 ドイツでは18日にバイエルン州ビュルツブルク近くの列車内で、アフガニスタン出身とみられる少年に、乗客がおのやナイフで相次いで切り付けられる事件が発生。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出した。比較的安全だったドイツでも、治安面の懸念が急速に高まっている。


IS根絶へ大砲供給=主力空母も再派遣―オランド仏大統領
時事通信 7月22日(金)21時25分配信

 【パリ時事】フランスのオランド大統領は22日の演説で、過激派組織「イスラム国」(IS)と戦うイラク軍に対し、仏軍の大砲を供給する方針を明らかにした。

 主力空母シャルル・ドゴールも改めて派遣し、IS拠点への空爆を強める。84人が死亡した仏南部ニースのトラック突入テロで、ISが犯行声明を出したことを受け、掃討作戦を強化するのが狙いだ。

 大統領は、ニースの事件で「多くの外国人が犠牲になった」と強調。「標的となったのはフランスだけでなく全世界だ」と述べ、IS根絶を急ぐ考えを示した。一方で「地上軍を派遣するつもりはない」とも語った。

 大砲は来月にも現地に届く見通し。使用方法を助言する兵士が共に派遣されるとの報道もある。空母は9月末ごろに展開を終え、ラファール戦闘機による空爆強化の拠点となる。

 フランスは2015年1月のパリ連続テロを受け、シャルル・ドゴールをIS攻撃に参加させたが、その後、帰還させていた。


ニーステロ、数か月前から準備し5人の協力者も
読売新聞 7月22日(金)21時4分配信

 【パリ=三好益史】フランス南部ニースでのトラック突入テロについて、仏検察当局は21日、記者会見し、事件現場で射殺されたモハメド・ブフレル容疑者(31)が数か月前から準備し、少なくとも5人の協力者がいたと断定した。

 モラン検察官は、すでに拘束しているチュニジア系とアルバニア系の男女5人について、共謀の疑いで本格的な捜査を始める方針を示した。5人の中には、犯行前にブフレル容疑者と頻繁に連絡を取り合っていたり、犯行に使った銃を提供したりした疑いがある人物が含まれる。

 5人は捜査当局の監視対象ではなかった。犯行声明を出したイスラム過激派組織「イスラム国」とのつながりを示す証拠も見つかっていない。


仏トラックテロ 背後に共犯者か 5人を本格捜査 「企て数カ月前から」
産経新聞 7月22日(金)19時13分配信

 【ベルリン=宮下日出男】フランス南部ニースのトラック突入テロで、パリ検察のモラン検事は21日、モハメド・ラフエジブフレル容疑者(31)が「共犯者と数カ月前からテロを企てていた」との見方を示し、身柄を拘束している関係者5人をテロ殺人の共犯などの容疑で本格捜査する方針を表明した。

 拘束中の5人はチュニジア系の男3人とアルバニア系の男女2人。このうち3人は容疑者が犯行時に使用した拳銃を用意したとされるほか、チュニジア系の1人はテロ実行から数時間後に現場を訪れ、その様子を写真に収めていた。

 容疑者はテロの標的となった花火大会が昨年開かれた際の写真も集めていた。


ニースのトラック突入、数カ月前から計画 仏検察
CNN.co.jp 7月22日(金)19時2分配信

(CNN) 南仏ニースで革命記念日の14日にトラックが群衆に突っ込み84人が死亡した事件で、同国の検察当局は21日、トラックの運転手モアメド・ラウエジュ・ブレル容疑者が数カ月前から攻撃を計画していたとの見方を示した。

フランソワ・モラン検事によると、携帯電話やパソコンを分析したところ、昨年の革命記念日に集まる群衆の写真などが見つかり、ブレル容疑者が少なくとも2015年から攻撃を計画していたことが示されたという。

モラン検事はまた、ブレル容疑者には共犯者がいて、支援を受けていたとも明かした。当局はこの件に関連して5人を拘束し取り調べている。

拘束された1人は交流サイトのフェイスブックを使って、「トラックに鉄を何トンも積み込め」などとブレル容疑者に指示をしていたとされる。


なぜ17歳の少年がテロリストに? --- 長谷川 良
アゴラ 7月22日(金)16時43分配信

ドイツ南部のビュルツブルクで18日午後9時ごろ、アフガニスタン出身の17歳の難民申請者の少年が乗っていた電車の中で旅客に斧とナイフで襲い掛かり、5人に重軽傷を負わせるという事件が起きた。犯行後、電車から降りて逃げるところを駆け付けた特殊部隊員に射殺された。少年の犯行動機、背景などは不明。目撃者によると、少年は犯行時に「神は偉大なり」(アラー・アクバル)と叫んでいたという。

バイエルン州のヨハヒム・ヘルマン内相が19日明らかにしたところによると、少年の部屋から手書きのイスラム過激派組織「イスラム国」(IS)の旗が見つかったという。少年は1年前に難民としてドイツに来た。保護者はいなかった。

フランス南部ニースでも今月14日、84人の犠牲者が出たトラック襲撃テロ事件が発生したばかりだが、容疑者(31)も犯行時に「神は偉大なり」と叫んでいたという目撃者の証言があった。

容疑者が射殺された場合、犯行動機を直接聞きだすことはできない。だから、容疑者の家族関係者、友人、知人から聞きだす一方,捜査官は容疑者の住居、使用していたPC,スマートフォン、携帯電話のメモリーを詳細に調べる。その中でも、「神は偉大なり」の叫びは容疑者の動機を知るうえで重要な情報と受け取られ、ISメンバーか“ローンウルフ”かは別として、容疑者が少なくともイスラム過激派ではないか、という疑いが出てくるわけだ。

ところで、独バイエル州やオーストリアでは「グリュース・ゴット」(Gruess Gott)(神があなたに挨拶しますように)という挨拶表現がある。グリュース・ゴットはキリスト信者たちの間だけではなく、一般社会でも使われている。
「アラー・アクバル」と「グリュース・ゴット」は神が登場する点で同じだが、前者はイスラム教徒の祈りの一節であり、信仰告白の性格が色濃い。後者の場合、「オー・ゴット」と同様、神自身には意味がない。「神」は完全に意味を失い、形骸化している。その点、イスラム教徒の「アラー・アクバル」は偉大な神への呼びかけであり、イスラム教徒にとって言葉「アラー」と意味は一致している。

イスラム教もキリスト教も信仰の租アブラハムから派生した唯一神教だ。前者は神の全知全能性を強調する一方、後者は神の愛を重要視してきた。「神は偉大なり」という言葉はイスラム教徒の信仰告白であり、彼らは日に5回、「神は偉大なり」と祈る。ただし、イスラム過激派テロリストが「神は偉大なり」と叫び、テロを実行することから、「神は偉大なり」がテロリストの犯行宣言のように受け取られるケースが増えてきたわけだ。

17歳の少年の話に戻る。彼は昨年6月30日、ドイツ南部バイエルン州国境の都市パッサウからドイツ入りした。同年12月16日に難民申請し、今年3月31日に滞在許可証を得ている。難民保護家庭に宿泊し、パン屋さんの見習いとして仕事を始めたばかりだった。関係者によると、「少年はドイツ社会に積極的に適合するために努力していた」という。

独週刊誌シュピーゲル電子版は20日、「1年間難民、そして1日でイスラム過激派に」という見出しの記事を掲載し、なぜ少年が突然、イスラム過激派となり、テロを行ったかを追求している。分かっている点は、アフガニスタンにいる友人が最近、亡くなったことに少年は非常にショックを受けていたということだ。治安関係者は少年の動向をまったくマークしていなかった。
ちなみに、ドイツには保護者がない未成年者の難民数は現在、約1万4000人だ。未成年者の難民はイスラム過激派によってオルグされる危険性が高い。未成年者の難民の心のケアが大きな課題となっている。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2016年7月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』(http://blog.livedoor.jp/wien2006/)をご覧ください。

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