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2016年7月 3日 (日)

バングラデシュ・ダッカでテロ集団が飲食店襲撃、外国人ら20人以上を人質 日本人1人救出7人死亡 ISが犯行声明・7

バングラデシュの首都ダッカで1日夜(日本時間2日未明)、武装した集団が大使館が集まる地区にある飲食店を襲撃し、店内の日本人を含む外国人ら20人以上を人質に取って立てこもった。

特殊部隊約100人が発生から10時間後の2日朝(同午前)、店内に突入し、人質14人を救出、実行犯6人を射殺した。また警官ら少なくとも2人が死亡、30人以上が負傷した。イスラム過激派テロ組織IS(イスラム国)は犯行声明を出し、この襲撃で20人以上を殺害したと主張。一方、国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力も犯行声明を出している。

この事件に巻き込まれた国際協力機構(JICA)に関係する日本人8人のうち1人は救出されたが、政府は2日夜、残る7人は死亡が確認されたと発表した。

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リンク:バングラ襲撃被害者名非公表…「事実」の共有不可欠 社会部長・三笠博志 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:バングラ襲撃 安保理「強く非難」「最大の脅威」 「イスラム国」外国人を標的 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:バングラ襲撃 テロ犯は25歳以下・家庭裕福・大学通い - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:バングラ首相、迅速な情報提供約束 現地入りの外務副大臣に哀悼の意 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:相次ぐテロにNATO、EUと協力深化 8日から首脳会議 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>恵まれた若者の凶行 外国人狙い入念に視察 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>「日本人だ撃たないで」武装集団構わず襲撃 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:装甲車で壁破壊、激しい銃撃音=特殊部隊突入の映像―バングラテロ事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:一部家族が遺体と対面=追悼式も開催―テロ集団、要求なし・バングラ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「賢く活発な女性」なぜ=母連れ海外にも―犠牲の酒井さん・バングラテロ事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「イスラム教でも許されない」=一様に衝撃、憤り―日本のバングラ関係者ら - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:遺族ら、ダッカ入り=疲労の色濃く―バングラテロ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ダッカへ専用機派遣=被害者支援に全力―政府 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>インフラ整備、世界で活躍目指し - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>開発支援、志半ば「自慢の息子だった」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:バングラ首相に連携要請=「非道テロ許さぬ」―木原外務副大臣 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:犯行グループは過激派組織の若者…バングラテロ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>警察庁TRT-2が情報収集 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>帰らぬ大切な人 現場周辺は緊張解けず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:バングラデシュテロで被害に遭った日本人の氏名 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>IS本体の進出、専門家は疑問視も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>過激思想、社会に広がる 政権の抑圧に反発 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>IS支部が犯行声明 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>安倍首相「痛恨の極みだ。国際社会と連携」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>日本企業、問われる安全強化策 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:家族ら政府専用機でバングラデシュへ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「イスラムの教えと関係ない」スンニ派最高権威 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>武装集団に強い怒り 日本のモスクで祈り - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:政府、在外邦人の安全確保に全力…バングラテロ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>怒りと無念 遺族ら政府専用機でダッカへ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:沈痛な面持ちの岸田外相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:憔悴しきり、無言のまま=遺族ら18人、専用機でダッカへ―テロ事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>事件に巻き込まれた日本の方々 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:犯行組織の解明急ぐ=ISとの関連焦点―ダッカ襲撃テロ - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

バングラ襲撃被害者名非公表…「事実」の共有不可欠 社会部長・三笠博志
産経新聞 7月4日(月)7時55分配信

 バングラデシュのテロで、政府は犠牲者の氏名や年齢といった重要な「事実」を国民に公表していない。報じられているのは、全て報道機関の独自取材によるものだ。

 非道なテロで命を奪われたわれわれの同胞は、発表された「男性5人、女性2人」という数字だけの存在ではない。身元が伏せられたままでは、誰がなぜ惨劇の犠牲になったのかという経緯はおろか、本当に日本人が殺されたのかということさえ検証できない。国民全体が危機感を共有すべき事態に、全てを政府に任せろということだろうか。

 例えば、岡村誠さん(32)には婚約者がいた。結婚に向け慎重に行動していたはずだ。トルコやインドネシアで海外業務の経験も積んでいた。それでもテロに巻き込まれたのはなぜなのか。「事実」を積み重ねることで、国全体で共有すべき教訓も見つかるのではないか。

 こうしたことは今回に限らない。平成17年に全面施行された個人情報保護法の影響で、近年、公的機関が重要情報を発表しない事案があまりに目立つ。

 同法では、報道機関への情報提供や「生命、身体または財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき」などは規制されていないのに、過剰な萎縮が蔓延(まんえん)している。昨年9月の東日本豪雨では、茨城県常総市が行方不明者について「15人」という「数字」しか発表せず、全員の無事を確認するのに数日かかるという混乱を招いた。

 今回のテロについて、安倍晋三首相や菅義偉(すが・よしひで)官房長官は「痛恨の極み」と口をそろえ、テロ根絶に向けた努力の必要性を訴えた。同感だ。そのために相応の公費や制度も必要だろう。もちろん国として犠牲者家族への配慮も十分に行われなければならない。その前提となるのは、誰もが納得できる「事実」が示されることだ。


バングラ襲撃 安保理「強く非難」「最大の脅威」 「イスラム国」外国人を標的
産経新聞 7月4日(月)7時55分配信

 【ダッカ=岩田智雄、ニューヨーク=上塚真由】日本人7人が死亡したバングラデシュの首都ダッカで起きた飲食店襲撃テロで、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)は3日までに、「イタリア人を含む十字軍22人を殺害した」とする正式な犯行声明を発表した。国連安全保障理事会は2日までに、「凶悪で卑劣なテロリストを強く非難する」とする報道声明を出した。

 ロイター通信によると、犯行声明は「十字軍諸国の市民は、彼らの航空機がイスラム教徒を殺す限り、安全ではない」と警告。ISに対する空爆の報復として、外国人を狙って殺害したことが明らかになった。

 一方、バングラデシュ治安当局によると、射殺した実行犯6人と拘束した1人は全員バングラデシュ人で、うち5人はイスラム過激派として捜査対象になっていた。事件ではイタリア人9人と米国人1人も犠牲になった。

 安保理の7月議長国である日本が取りまとめた報道声明は、犠牲者の家族らに深い哀悼の意を表明。「あらゆるテロは、国際社会の平和や安全への最大の脅威だ」とした上で、容疑者や資金提供者など支援者に、法の裁きを受けさせる必要性を強調した。

 政府関係者らへの取材で判明した日本人死傷者の氏名は次の通り。

 【死亡】

 岡村誠さん(32)=アルメックVPI▽酒井夕子さん(42)=同▽下平瑠衣さん(27)=同

 黒崎信博さん(48)=オリエンタルコンサルタンツグローバル関係▽田中宏さん(80)=同▽橋本秀樹さん(65)=同

 小笠原公洋さん(56)=片平エンジニアリング・インターナショナル

 【負傷】

 渡辺玉興さん=アルメックVPI


バングラ襲撃 テロ犯は25歳以下・家庭裕福・大学通い
産経新聞 7月4日(月)7時55分配信

 【ダッカ=岩田智雄】バングラデシュの首都ダッカで起きた飲食店襲撃テロで同国内務省当局者は3日、産経新聞に対し、殺害したテロ犯6人はいずれも裕福な家庭出身で、数人は大学で高等教育を受けていたと明らかにした。犯行の手口は、バングラデシュで過去例のない大がかりで残虐なもので、今後組織の実態解明が待たれている。

 当局者は、テロ犯について、「イスラム国」(IS)ではなく、地元イスラム過激組織ジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)の構成員だとしているが、「いずれも25歳以下だ」と述べている。

 地元メディアによれば、殺害されたテロ犯6人のうち3人について、その知人らがフェイスブックで、身元を明らかにしている。

 1人については、ダッカにある名門私大ノース・サウス大学に通っていたと書き込まれた。他の2人については、ダッカの私立高校の生徒だった。ただ、これらの大学と高校はメディアの取材に応じておらず、情報の真偽は確認がとれていない。地元メディアは3人はダッカの大学で学んだ後、マレーシアの大学に通っていたと伝えた。

 犯行の残虐さも際立っている。バングラデシュでは最近、日本人を含む外国人、少数派のヒンズー教徒やキリスト教徒、世俗主義のブロガーらがイスラム過激派に殺害されてきたが、バイクで通りすがりに銃撃したり、刃物で刺したりする犯行がほとんどだ。

 警察は今回、襲撃された飲食店から短銃4丁、半自動小銃1丁、即席爆発装置4個、複数の鋭利な刃物を押収した。一度のテロの犠牲者数は20人と、甚大だった。

 軍当局者は被害者について「鋭利な刃物で非常に残虐な方法で殺害された」と明らかにしている。


バングラ首相、迅速な情報提供約束 現地入りの外務副大臣に哀悼の意
産経新聞 7月4日(月)7時55分配信

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3日、ダッカで、バングラデシュのハシナ首相(右)と会談する木原誠二外務副大臣(左)=吉村英輝撮影(写真:産経新聞)

 【ダッカ=吉村英輝】バングラデシュの首都ダッカで起きた飲食店襲撃テロで、現地入りした木原誠二外務副大臣は3日、犯行現場を視察し、「改めて強い憤りを感じた」と記者団に述べた。現場の状況を見た感想について「極めて厳しい状況だったことが容易に想定できた。7人が大変な無念のなかで亡くなったことを実感した」と語った。

 また、木原氏は同日、ハシナ首相と会談し、犠牲者について、「バングラデシュの発展のため、両国の友好のために仕事をしていた」と説明し、事件の理不尽さを訴えた。

 ハシナ氏からは遺族や日本へ哀悼の意が示され、犠牲者や家族への対応で万全を期すことと、日本政府へ捜査状況を迅速に提供することが約束されたという。

 木原氏は、事件の背後にイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)が存在するかどうかを問い合わせたが、ハシナ氏は、犯行の動機や組織は「把握しきれていない」と回答したという。一方、犯人の人数や人定についてはハシナ氏から説明を受けたとしたが、捜査上の秘密にかかわるとして、記者団には明らかにしなかった。

 木原氏は日本大使館に設けられた現地対策本部を統括し、遺族のサポートなどに当たる。木原氏はバングラデシュ入りする遺族らと面会し、これまでの経緯などについて説明する予定で、「その後の日程はご遺族の意向を細かく伺って決めたい」としている。


相次ぐテロにNATO、EUと協力深化 8日から首脳会議
産経新聞 7月4日(月)7時55分配信

 【ベルリン=宮下日出男、ワシントン=加納宏幸】北大西洋条約機構(NATO)は8、9日、ワルシャワで首脳会議を開催する。イスラム過激派による相次ぐテロなど、多様化する危機への対処のため、欧州連合(EU)との協力深化を図る方針だ。

 欧州では、3月のベルギー同時テロなどISによるテロに加え、中東でのIS台頭に伴う難民・移民の流入が深刻化している。

 また、バングラデシュでのテロではイタリア人9人が犠牲となり、EUのトゥスク大統領が2日、「あらゆる過激主義に対してEUは団結する」と表明。NATOもIS対策の強化を改めて迫られている。

 NATOは、エーゲ海での難民・移民の密航船対策でEUを支援しており、今回の会議にEUを招き、海洋安全保障などで協力を拡大する。ブリンケン米国務副長官は「2機関の協力を深化させる」と強調した。

 問題は、英国のEU離脱決定で、両機関の相互協力への悪影響が懸念されることだ。EUは欧州安保への一段の貢献に向けた新戦略を描き、独自の防衛能力の向上を図るが、EU最大規模の軍事力を持つ英国が抜ければ大きな痛手となる。欧米当局者は「NATOが関係を強化したいのは弱体化したEUでない」と語る。

 また、離脱に伴い両機関の役割分担が変わる可能性もある。これまではNATOが治安維持などの軍事任務、EUが警察訓練などを分担していたが、仏独は英国が反対する「EU軍」などの創設に前向きで、米メディアは「英国の離脱で障害が除かれる可能性がある」と指摘している。


<バングラテロ>恵まれた若者の凶行 外国人狙い入念に視察
毎日新聞 7月4日(月)7時5分配信

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事件があったレストラン近くに立ち入る住民らをボディーチェックする武装した警察官=バングラデシュ・ダッカで2016年7月3日午後9時52分、小出洋平撮影

 バングラデシュの地元警察幹部によると、事件発生から約1時間半後の1日午後10時半ごろ、警察隊が中にいる武装集団に対し、メガホンで「目的は何だ」と呼びかけ、人質の解放を説得しようとしたところ、敷地内から銃撃があった。武装集団はこのとき手投げ弾を爆発させたため、数十人の警察幹部らが負傷し、このうち2人が死亡した。

 このころまでに、銃撃戦の混乱に乗じて敷地内から14人が逃げ出した。だが、内部にはまだ30人あまりが残されていた。政府はハシナ首相らが緊急で対策会議を開き、地元テレビに中継をやめるよう要請。翌朝に突入することを決め、レストランの裏にある湖には海軍のモーターボートも展開した。同じ敷地内にある病院の建物にも警官が入り、レストラン内部の様子をうかがった。

 救出された人質たちが地元メディアに話した内容によると、内部ではこのころ、武装集団による外国人の「選別」が行われていた。武装集団はコーラン(イスラム教の聖典)を暗唱させ、できない場合に殺害していた。暗唱できたバングラデシュ人には食事を与えるなど、手荒なことはしなかったとの証言が多い。

 地元警察幹部によると、救出作戦が始まったのは2日午前7時半。警官隊は装甲車で門を破って敷地内に突入。約15分間にわたり銃や手投げ弾などによる激しい攻撃があり、武装集団6人を殺害し、1人を拘束した。その間に人質13人を救出したが、レストラン内部には刃物で殺害されたとみられる人質20人の遺体があった。

 バングラデシュのゴウヘル・リズビ首相顧問は3日、毎日新聞の取材に応じ、発生から1時間あまりの間に外国人客の多くが、鋭利な刃物によって殺害されていたと話した。イタリア政府は人質の安全を考慮し、突入を控えるよう要請していたが、バングラ政府は全員殺害される恐れがあると判断し、2日午前4時半に救出作戦の実施を決めた。

 犯人像について、首相顧問は「武装集団メンバーの多くは大学卒で裕福な家庭の出身だった。このうち3人は欧米の大学を卒業していた」と明かした。外国人客に英語で話したメンバーたちとみられる。

 過激派組織「イスラム国」(IS)のバングラデシュ支部が2日に出した公式な声明には「十字軍(対IS有志国連合)参加国の市民を標的にした」と主張した。また「十字軍参加国の市民は、十字軍の航空機がイスラム教徒を殺害する限り、イスラム聖戦士に攻撃されると知るべきだ。次にどんなことがやって来るか待て、攻撃はより厳しく、より大きな害をなす」などとシリア情勢などを連想させる記述がある。

 ISなどが宣伝するグローバル・ジハード(地球規模の「聖戦」)の過激思想に留学先で感化され、帰国後にテロを起こす若者の増加はイスラム社会で大きな問題になっている。

 ISの影響下にある「アーマク通信」は事件当日、治安部隊の突入前に立てこもり現場とされる写真を配信し、ISの関与を主張していた。組織的関与がない場合でも、実行犯らと接触していた可能性がある。

 ISの声明は「入念に視察した後、5人の殉教者たちが、十字軍参加国の市民の集まりを標的にした。7人のイタリア人を含む22人の十字軍兵士と(バングラデシュ人の大半を占める)ベンガル人の警察官2人を殺害、50人以上を負傷させた」と主張した。一方、7人が犠牲になった日本人への言及はなかったが、ISは従来、日本を有志国連合の一員とみなしている。

 当局の発表では、犠牲になった人質の人数は20人、うちイタリア人は9人でISの声明内容とは異なる。

 ◇「実行犯」写真、IS支部公開

 IS関連のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)アカウントでは襲撃の「実行犯」とされる男5人の写真が公開された。一方、当局は実行犯は7人で、うち6人を殺害し、1人を拘束したと発表している。

 「実行犯」とされる男らの写真は、一人ずつISの旗をバックに、小銃を持って笑いながらポーズを取っている。いずれもベンガル人に由来するとみられる「ベンガリ」姓を名乗っており、本名ではなく通名の可能性が高い。

 写真の男らがレストラン襲撃の実行犯かどうかは確認されていないが、イスラム過激派のメンバーは出身地に由来する姓を名乗ることが多く、当局がメンバー全員がバングラ人だったとしている発表内容とは矛盾はない。【ダッカ金子淳、カイロ秋山信一】


<バングラテロ>「日本人だ撃たないで」武装集団構わず襲撃
毎日新聞 7月4日(月)7時0分配信

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襲撃のあったレストランの前を歩く警察官=バングラデシュの首都ダッカで2016年7月3日、AP

 【ダッカ金子淳】バングラデシュの首都ダッカで発生した日本人7人を含む人質20人が殺害されたテロ事件では、武装集団が事前に現場を下見し、外国人を狙う大胆な計画を練ったとみられている。

 パンパンパン--。湖畔の静かな高級住宅街に乾いた音が響いたのは1日午後9時ごろだった。事件現場のレストラン「ホーリー・アルチザン・ベーカリー」の隣に住む韓国系米国人の夫(61)と妻(58)が3日、毎日新聞の電子メールによる取材に応じた。

 夫は「庭で若い男たちが『アラー・アクバル(神は偉大なり)』と叫んでいた。Tシャツとジーパン姿で銃と刀を持っていた。日本人が英語で『日本人だ。撃たないで』と言った」と証言。妻は「テロリストは屋外席の客たちを連れてレストラン内に入り、30分後に電灯が消えた」と説明した。

 夫は屋外のピザ窯施設に「撃たないで」と言った日本人が隠れているのを見たという。

 取材に応じた地元警察幹部によると、武装集団はメインゲートからレストランの敷地内に侵入。火炎瓶を投げてから屋外席に向けて発砲し、店内に入った。当時、レストランには従業員や外国人客ら少なくとも47人がいた。周辺の大使館などを警備する警察官が銃声を聞き店に向かったところ、レストランの屋根から銃撃された。この時、屋根から飛び降りて逃げ出したスタッフもいた。

 屋根から飛び降りた同店のイタリア人料理人、ジャコポ・ビオニさん(34)の証言がイタリア紙レプブリカに掲載された。ビオニさんは当時、なじみのイタリア人客にあいさつし、調理場に戻って約5分後、「アラー・アクバル」の叫び声と銃声を聞いた。銃を持った男がイタリア人客の方向に突進しているのが見えた。アルゼンチン人の料理人と調理場から階段を上ってレストランの屋上に出て飛び降り、近所の家に助けを求めた。

 同僚から「客は二つのグループに分けられ、携帯電話を取り上げられた。コーラン(イスラム教の聖典)を唱えるよう命じられ、できなかった人は鋭いナイフで殺された」と聞いた。

 一部のバングラ人は狭いトイレに軟禁された。武装集団は「イスラム教徒は殺さない」などと外国人客には英語で、バングラ人の客には地元のベンガル語で話していたという。

 湖に面したレストランは高い壁で囲まれており、人質を取って立てこもれば治安部隊は簡単には入れない造りになっている。武装集団は外国人が集まり、立てこもりに適した場所を選んだ可能性がある。地元警察幹部は「恐らく外国人を狙って入念に下見していたはずだ」と話した。


装甲車で壁破壊、激しい銃撃音=特殊部隊突入の映像―バングラテロ事件
時事通信 7月4日(月)6時29分配信

 【ダッカ時事】突入する2台の装甲車、連続してとどろく銃撃音。

 バングラデシュの首都ダッカで日本人7人を含む人質20人が死亡したテロ事件で、現場の飲食店の隣に住む韓国人男性が撮影した映像がインターネット上で公開された。5本の短い映像の中には、2台の装甲車が飲食店に突入し、木造の建物の壁を破壊する様子が映されていた。

 室内のカーテンの隙間から撮影していたとみられる映像は時折大きくぶれたが、屋外では常に大声で指示が飛び交っていた。突入直後には激しい銃声が聞こえ、装甲車に放たれた銃弾数発が付近の建造物の屋根を直撃した。

 銃声がしばらく収まった後、迷彩服姿にヘルメットをかぶった特殊部隊数人が銃を構え、破壊された壁から店内に突入して行った。

 一方、ツイッター上に投稿された画像を分析したバングラデシュ外務省の元高官は、武装集団についてロイター通信に対し「過激派組織『イスラム国』(IS)の国外での活動に影響されていたように見える」と指摘した。ただ「ISと直接的にと言うより(米フロリダ州で12日に起きた)オーランドの乱射の方ではないか」と間接的な影響を疑っている。

 地元メディアによれば、突入作戦は事件発生から10時間近く経過した後に実施された。十数分の間に店内に立てこもっていた容疑者6人を殺害し、人質13人を救出した。


一部家族が遺体と対面=追悼式も開催―テロ集団、要求なし・バングラ
時事通信 7月4日(月)6時12分配信

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国民向けのテレビ演説を行うバングラデシュのハシナ首相=2日、ダッカ(首相府提供)

 【ダッカ時事】バングラデシュの首都ダッカで邦人7人の命を奪った飲食店襲撃テロで、邦人の遺族や家族が3日深夜(日本時間4日未明)、政府専用機でダッカ入りした。

 萩生田光一官房副長官によると、一部の家族は4日朝、遺体安置施設を訪問、遺体と悲しみの対面を行った。残る家族も同日午前中に対面する予定。

 萩生田副長官は、「(犠牲者の)迅速な帰国へ全力を尽くす」と強調。一両日中にも帰国が実現するとみられる。また、ダッカでは4日、ハシナ首相が出席して犠牲者の追悼式が行われた。首相はひつぎの前に献花した。

 テロの発生から3日目の朝を迎え、テロ集団の実像や動機の解明に向けた捜査の本格化が期待される。ただ、カーン内相はテロ集団について「(突入前)目的は何か当局から問い掛けても一切の要求を言わなかった」と述べており、動機の解明は難航が予想される。生きて拘束された1人は重体で入院しており、内相によると、聴取を行える状態ではないという。テロ集団の一員かどうかも確認できていない。


「賢く活発な女性」なぜ=母連れ海外にも―犠牲の酒井さん・バングラテロ事件
時事通信 7月4日(月)5時42分配信

 バングラデシュの首都ダッカで発生した飲食店襲撃テロ事件で、犠牲となったコンサルタント会社「アルメックVPI」(東京都新宿区)社員酒井夕子さん(42)。

 「賢く、活発な女性だった」という酒井さんの知人らは「海外で志ある良い仕事をしていたのに。なぜこんなことに」と、突然の死を悼んだ。

 酒井さんの出身地の浜松市で、小学生時代に一緒に登校していたという1学年先輩の女性は「学級委員長をやるなどしっかりした子で、スポーツもできて人気者だった」と話し、「危険な場所だったと思うが、まさか…」と言葉を詰まらせた。

 娘が小中学校で酒井さんと同級生だったという同市の伊藤尚司さん(71)は「頭が良くて学年でも有名だった」と振り返る。今も近くに住む酒井さんの母親は、娘の近況を「途上国で活躍している」とうれしそうに話していたといい、「元気だと聞いていたのに、とにかくかわいそうだ」と肩を落とした。

 酒井さんの実家の隣に住む女性(61)は2日夜、酒井さんの妹から電話で訃報を伝えられた。3日朝に実家を訪ねると、母親が憔悴(しょうすい)し切った様子で「信じたくない。何でうちの夕子が」と号泣していた。「人違いかもしれないよ」と話す酒井さんの妹に付き添われながら、現地へ向け出発したという。

 女性は「夕子さんが新しい国に赴任するたびにお母さんを連れて行くなど、仲良し親子だった。少し時間がずれていればこんなことにはならなかったのに」と悔やんだ。


「イスラム教でも許されない」=一様に衝撃、憤り―日本のバングラ関係者ら
時事通信 7月4日(月)5時39分配信

 邦人7人が犠牲となったダッカテロ事件について、日本在住のバングラデシュ人や同国との交流活動に関与してきた日本人らは一様に衝撃を受け、怒りをあらわにした。

 輸入関連会社を経営する来日約20年のバングラデシュ人男性(41)=東京都=は「日本は平和的でいろいろな国に援助をしている。なぜ日本人なのか」と繰り返した。犯行グループはイスラム過激派組織と報じられているが、「イスラム教でも許されないことで、悲しい」と訴えた。

 都内で飲食店を営むバングラデシュ人男性(45)は「親日的な国なのにこうした事件が起き、驚いている。詳しい情報が分からず心配だ。バングラデシュ政府は徹底した調査をしてほしい」と語った。

 NGO日本バングラデシュ友好協力会(名古屋市、会員約50人)は1995年に設立され、ダッカで貧しい人向けの病院の開院を実現させた。日本人の女性事務局長(73)は「私たちと同じように、犠牲者はバングラデシュを少しでも良くしたいと思って活動していたと思う。テロリストには理解してもらえず、残念だ」と憤った。

 事務局長は「ここ1、2年、バングラデシュで邦人などが犠牲となる事件が起きていたが、こんなに状況が悪化しているとは思わなかった。現地の病院関係者もショックを受けていると聞いた」と話した。

 同会会員で、ダッカの病院の元理事、黒田徳治さん(72)は計4年間バングラデシュで勤務。「テロが起きた地区は高級住宅街で、普通のバングラデシュ人にとっては別世界。外国人も多いため、狙われたのかもしれない」と語った。


遺族ら、ダッカ入り=疲労の色濃く―バングラテロ
時事通信 7月4日(月)5時12分配信

 【ダッカ時事】バングラデシュの飲食店襲撃テロ事件で死傷した日本人8人の遺族や家族が3日深夜(日本時間4日未明)、政府専用機で首都ダッカに到着した。

 総勢で18人。空港で木原誠二外務副大臣や在バングラデシュ日本大使館員に出迎えられ、バスでホテルに移動した。空港では警官隊が厳重な警備態勢を敷いており、遺族らの表情は確認できなかった。

 副大臣は遺族の様子について「長旅の疲れもあり、心身共に疲労困憊(こんぱい)されていた。私もなかなか言葉を掛けられないような雰囲気だった」と語った。

 今後に関しては「われわれの最大の使命は、死傷した8人の方々にご家族の皆さまと一緒にできる限り早くふるさとに帰っていただくことだ」と強調。遺体との対面については、バングラデシュ政府側の行政、司法手続きが済み次第、速やかに行う予定という。


ダッカへ専用機派遣=被害者支援に全力―政府
時事通信 7月4日(月)1時40分配信

 政府は3日夜、バングラデシュの首都ダッカで起きた飲食店襲撃テロ事件を受け、被害者家族を現地に送り届けるため政府専用機を羽田空港から派遣した。

 8家族の計18人と外務省、国際協力機構(JICA)関係者らが搭乗。日本時間4日未明にダッカに到着した。

 出発に先立ち、岸田文雄外相は同空港で家族と面会し、「皆さまの気持ちに寄り添い、最大限なし得る支援をしたい」と伝えた。

 政府は3日午前、安倍晋三首相と菅義偉官房長官、岸田外相ら関係閣僚が出席して国家安全保障会議(NSC)を官邸で開催。被害者とその家族の支援に全力を尽くすことや、在外邦人の安全確保に引き続き努めることを確認した。専用機の復路便で犠牲者の遺体を搬送することも調整している。政府は2013年のアルジェリア人質事件の際に専用機を派遣した前例がある。

 首相は同会議後、記者団に「少しでも早く、ご家族が現地に行くことができるよう、政府専用機を用意して対応したい」と説明。事件で日本人7人が死亡したことについては「痛恨の極みだ。許し難いテロで、強い憤りを覚える」と述べた。

 首相はまた、「今後とも内外の日本人の安全確保に万全を期していきたい。事件の解明に全力を尽くし、バングラデシュ政府とも連携を密にしたい」と強調。岸田外相は全ての在外公館に対し、邦人の安全確保を徹底するよう指示を出した。


<バングラテロ>インフラ整備、世界で活躍目指し
毎日新聞 7月4日(月)0時29分配信

 バングラデシュの首都ダッカで起きた人質テロ事件では、ダッカの交通渋滞解消に向けたインフラ(社会基盤)整備事業の事前調査に携わっていた日本人7人が犠牲になった。

 ◇下平さん

 下平(しもだいら)瑠衣さん(27)は学生時代から国際的な非政府組織(NGO)でボランティアに励むなど、国際舞台での活躍を目指してきた。友人らは「いろいろなことに積極的だった」と惜しむ。友人男性らによると、下平さんは大学卒業後は東京工業大大学院に進学し、タイのスラムについて研究。2012年、現地の大学に約1年間留学する機会を得た際には「楽しみ」と話した。タイでは国連開発計画(UNDP)でインターンシップも体験。国際的に活躍する夢をかなえるため、建設コンサルタント会社「アルメックVPI」の社員としてバングラデシュでの仕事に取り組んでいた。友人男性は「向上心の高い子だった」と声を落とした。

 ◇道路や線路設計…黒崎さん

 「仕事に苦労はつきもの。だからこそ楽しく笑顔で働く方がいい」。黒崎信博さん(48)は建設コンサルタント会社「オリエンタルコンサルタンツグローバル」の関係者で、自らの技術を海外事業に生かしたいと意気込んでいた。元同僚の50代男性によると、黒崎さんは道路や線路を支える構造物を設計する技術者で、橋や地下トンネルなど幅広い分野で活躍。明るく前向きで、課題に直面したときは「まったくもう」とつぶやきながら、笑顔を絶やさず関係者との折衝に当たっていた。(共同)


<バングラテロ>開発支援、志半ば「自慢の息子だった」
毎日新聞 7月4日(月)0時20分配信

 バングラデシュの首都ダッカで起きた人質テロ事件では、ダッカの交通渋滞解消に向けたインフラ(社会基盤)整備事業の事前調査に携わっていた日本人7人が犠牲になった。専門家として発展途上国のために尽くそうと志を持っていた命ばかりだ。遺族らは3日夕、息子や娘、夫の亡きがらが待つ約4900キロ離れたダッカへと政府専用機で向かった。

 ◇岡村さん

 アルメックVPI社員の岡村誠さん(32)は東南アジアを中心にインフラ整備に携わり、海外に1、2カ月滞在しては数日帰国する生活を送っていた。父駒吉さん(71)=千葉県富里市=によると、岡村さんには文具販売会社に勤め始めたばかりの恋人がいた。海外勤務中に、旅行をしていたこの女性と知り合ったという。「私は『結婚しろ』って言っていたんです」と駒吉さんは悔しがる。

 葬儀の準備をする妻を自宅に残し、駒吉さんは政府専用機でダッカへ向かった。「1人になると悲しくなる。現地に着いたらどんな状態になってしまうか、自分でも分からない」【石井遥】

 ◇現地のため懸命…田中さん

 「無念だったろうに」。元国鉄マンの田中宏さん(80)=横浜市鶴見区=は鉄道の専門家として「現地のために」と若者にも負けない情熱を持っていた。

 自宅には3日、きょうだいや元同僚が次々と訪れた。午後に駆けつけた弟の隆さん(72)によると、田中さんは7人きょうだいの長男で、旧国鉄の技術者だった。「温厚で、兄としても尊敬していた」

 田中さんは建設コンサルタント会社「オリエンタルコンサルタンツグローバル」(東京都渋谷区)と個人契約を結び、6月中旬ごろに渡航したとみられるという。隆さんが最後に会ったのは、きょうだいで田中さんの80歳を祝うため集まった5月12日ごろ。田中さんは「バングラデシュでの仕事は初めてだが、現地のために一生懸命働きたい」と話していたという。【高木香奈、福島祥】

 ◇上水道整備を研究…小笠原さん

 1990年代後半、小笠原公洋さん(56)と北海道大大学院で一緒に研究した船水尚行・同大学院教授(環境創生工学)=札幌市中央区=は「まさかと思った。とてもショックだ」と沈痛な表情を浮かべた。

 船水教授によると、小笠原さんは留学と就職を経て、工学博士号取得のため同大学院に進学。都市の上水道整備を研究した。

 「アイデアの実証に必要な計算をこつこつ積み重ねる姿が印象的だった。年下の学生に親切に教え、優しい性格だった」と振り返る。

 水道整備の技術は途上国で必要とされることが多く、船水教授自身も海外へ渡航する際はリスクを覚悟しているというが、今回のバングラデシュでのテロは予想外だったという。【野原寛史】

 ◇協力隊員も経験…酒井さん

 酒井夕子さん(42)は浜松市出身で、2001年、モロッコに青年海外協力隊員として赴任するなど、途上国支援に熱心だった。

 モロッコから帰国した03年5月、酒井さんは地元紙インタビューで「海外で仕事をしたいと思っていた。(モロッコの)経験を仕事に生かせるよう頑張りたい」と答えていた。

 同市浜北区の実家は3日午前、静まりかえっていたが、近所の住民の女性(86)は「世界に飛び出して活躍していたのに、こんなことになって」と声を詰まらせた。酒井さんを知る別の近所の男性(73)は「ここ20年以上会っていないが、貧しい国のために頑張っていた地元の誇り。テロの犠牲になるなんてやるせない」と憤っていた。【竹田直人】


バングラ首相に連携要請=「非道テロ許さぬ」―木原外務副大臣
時事通信 7月4日(月)0時10分配信

 【ダッカ時事】バングラデシュの首都ダッカの飲食店が武装集団に襲撃され、日本人7人を含む20人が死亡したテロ事件で、木原誠二外務副大臣が3日、ダッカ入りし、ハシナ首相、カーン内相らと会談した。

 事件の背景や政府の救出活動に関する説明を受け、テロ対策での協力を要請した。

 副大臣は会談後、「今回の極めて非道、卑劣なテロ行為を断じて許すことはできない。テロとの戦いで国際社会と連携していくことをお願いした」と述べた。ハシナ首相は犠牲者とその家族に哀悼の意をささげるとともに、「ダッカ入りする家族の対応に万全を期したい」と応じたという。

 副大臣との会談でカーン内相は「これまでとは異なるタイプの新たな事件だったが、根絶に向けて努力したい。日本人の安全確保に万全を尽くしたい」と強調。続いて会談したアリ外相は「非人道的な行為でバングラデシュを支援しようとしてくれている方々が死亡し、非常に残念だ」と邦人犠牲者を悼んだ。

 木原副大臣はダッカ到着後、テロ現場付近を訪問。「改めて強い憤りを感じた。(7人は)バングラデシュのためにプロジェクトに参加した方々で、ご冥福をお祈りしたい」と語った。


犯行グループは過激派組織の若者…バングラテロ
読売新聞 7月3日(日)22時45分配信

 バングラデシュの首都ダッカで起きたレストラン襲撃テロで、同国のカーン内相は3日、犯行グループが国内のイスラム過激派組織に属するバングラデシュの若者だったことを明らかにした。

 捜査当局が動機や背後関係などについて調べている。日本政府は、安否不明だった日本人男性5人、女性2人の計7人の死亡が確認されたことを受け、残された家族らの支援に全力を挙げる。

 【ダッカ=児玉浩太郎、カイロ=溝田拓士】カーン内相によると、犯人は国内のイスラム過激派組織「ジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)」のメンバーで、ほとんどは裕福な家庭に育ち、大学にも通っていたという。AFP通信の取材に答えた。犯人の中には捜査対象だった人物が含まれ、地元警察が行方を追っていたさなかの事件だった。


<バングラテロ>警察庁TRT-2が情報収集
毎日新聞 7月3日(日)22時11分配信

 バングラデシュの人質テロ事件で、警察庁の国際テロリズム緊急展開班(TRT-2)は2日(現地時間)から現地に入り、情報収集を続けている。

 事件について同国の治安当局からの説明を求めるほか、日本人でただ一人救出された渡辺玉興さん(46)からも事情を聴き、襲撃時の状況を確認する。政府が派遣した「国際テロ情報収集ユニット」とも現地で連携する。

 また、襲撃グループについては、関係する各県警などが刑法の国外犯規定を適用し、人質強要処罰法違反や殺人などの容疑を視野に捜査を進める方針。【川上晃弘】


<バングラテロ>帰らぬ大切な人 現場周辺は緊張解けず
毎日新聞 7月3日(日)22時10分配信

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人質事件があった地区の入り口付近に花束を手向ける男性=ダッカで2016年7月3日午後2時14分、小出洋平撮影

 バングラデシュの人質テロ事件は3日、鎮圧から一昼夜が過ぎたが、人質20人と警察官2人が殺害されたレストラン周辺は厳重に警備され、緊張は解けないままだ。住民は恐怖を口にする一方、大事な人を亡くした家族らは悲しみにうちひしがれている。

 物々しく立つバリケードの前に、色とりどりの花束が手向けられていた。惨劇の舞台となった市中心部グルシャン地区にあるレストラン「ホーリー・アルチザン・ベーカリー」。3日も付近は封鎖され、ライフル銃を構えた警察官が、周辺を固めていた。

 「爆発音と銃声が続き、まるで戦場のようだった」。レストランから30メートル離れた所に住むインド人、カイラシュさん(62)が振り返った。事件が起きた1日夜は自宅の4階にいたが、突然の大音響にびっくりした。

 「助けて! 助けて!」。泣き叫ぶ声が聞こえてきたが、外をのぞけぬまま眠れぬ一夜を過ごした。「毎晩のように行く店だった。今でも恐怖をぬぐえない」と打ち明けた。

 「頼むから名前は書かないでくれ。テロリストがまだいるかもしれない」。近くの40代の男性は、かたくなに名前を明かすのを拒んだ。事件発生直後、治安部隊が自宅の庭を通り、裏手からレストランの敷地に入っていったという。男性は「日本人もたくさん亡くなったと聞いた。心苦しい」と語った。

 事件では9人のイタリア人も犠牲になった。ダッカ駐在26年を超すイタリア人ビジネスマン、ジャンニ・ボスケッティさんは、事件が起きる直前、妻のクラウディアさん(56)と店で夕食をとっていた。

 携帯電話を使おうと庭に出たところ、店が武装集団に襲われた。とっさに草木の陰に隠れ、その場で一夜を過ごした。治安部隊がレストランに突入後、無事解放された。その後は妻を捜しダッカ市内の病院を回っていたが、軍病院から遺体の確認を依頼する電話がかかってきたという。

 「罪の意識を感じている。クラウディアはもういないのに、私はここにいる」。3日付のイタリア紙コリエレ・デラ・セラは、親族などの話をもとに、ボスケッティさんの証言を報じている。【ダッカ金子淳、ローマ福島良典】


バングラデシュテロで被害に遭った日本人の氏名
読売新聞 7月3日(日)22時8分配信

 ◇被害に遭った日本人

 【亡くなられた方々】

 田中宏さん(80)

 橋本秀樹さん(65)

 小笠原公洋(こうよう)さん(56)

 黒崎信博さん(48)

 酒井夕子さん(42)

 岡村誠さん(32)

 下平瑠衣さん(27)

 【負傷した方】

 渡辺玉興(たまおき)さん(40歳代)


<バングラテロ>IS本体の進出、専門家は疑問視も
毎日新聞 7月3日(日)21時49分配信

 バングラデシュでは、国際テロ組織「アルカイダ」と後発のISが影響力を誇示してきた。

 東部中心に保守的なイスラム教が流布し、サウジアラビアを源流とする厳格なワッハーブ派も広がる。1990年代、同派の流れをくみ、アフガニスタンに本拠を置くアルカイダが地盤を築き、テロ要員を養成する軍事訓練基地を設けていた。

 だが、イラクのアルカイダ系組織が2014年にISを創設。アフガンやパキスタンでアルカイダ系組織の幹部がISにくら替えを宣言した。バングラではイタリア人や日本人が殺害されるなどのテロが続発。アルカイダの退潮傾向が続く中、事件後にISが犯行声明を出して「追認」するような状況が続いた。

 ただこれまで、バングラのハシナ首相は一貫して「ISは関与していない」と強調してきた。海外からの投資や観光への打撃を避けたいとの意向も反映しているとみられるが、専門家の間でも、IS本体がバングラに「進出」したという証拠は乏しいと疑問視する意見がある。


<バングラテロ>過激思想、社会に広がる 政権の抑圧に反発
毎日新聞 7月3日(日)21時46分配信

 バングラデシュの人質テロ事件は、穏健なイスラム国家とみられてきたバングラ社会に過激思想が広まっていることを印象づけた。背景には、与党政権がイスラム主義勢力への抑圧を強化していることや、失業率が高止まりし、若者が経済成長の恩恵を実感できないでいることが指摘される。政権への反対勢力が、こうした社会不満を利用してテロに及んだ可能性もありそうだ。【隅俊之】

 バングラでは、世俗派政党「アワミ連盟」が2009年に政権を奪還、ハシナ政権がイスラム主義政党「イスラム協会」への政治的圧力を強めてきた。パキスタンからの独立時(1971年)の戦争犯罪を裁く特別法廷では、協会幹部に次々と死刑判決を出した。

 聖心女子大の大橋正明教授(国際開発学)は「過激なイスラム教徒が強く反発し、不満の受け皿となった勢力が、現在の政権の信用失墜を狙ってテロを実行した可能性が高い」と指摘。「テロで海外からの投資や非政府組織(NGO)などの援助活動も萎縮する。それが実行犯の狙いだろう」と話す。

 今回の事件では、過激派組織「イスラム国」(IS)のバングラ支部が「犯行声明」を出した。ただ、バングラ当局は実行犯について、政権が抑圧を強めるイスラム協会と関係が深いとされるイスラム過激派組織「ジャマトル・ムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)のメンバーだったと述べている。

 バングラのイスラム社会に詳しい広島修道大の高田峰夫教授(地域研究)は「バングラでISとJMBを直接的に結びつける証拠は今のところ見つかっていない」と指摘。その上で「経済発展で比較的豊かになり、一定以上の教育を受けながらも思うような職に就けず、不満を募らせる若者もいる。こうした若者らがインターネット上でイスラム過激思想に感化されて起こしたテロ行為を、ISが利用している可能性がある」と指摘する。

 バングラでは東南アジアに出た若い出稼ぎ労働者が、テロ資金を蓄えて自国に戻ろうとする動きも出ている。

 シンガポール当局は今年4月、バングラに帰国してテロを敢行しようとしたとして、26~34歳のバングラ人の男8人を国内治安維持法違反の疑いで逮捕した。31歳の男をリーダーに結成されたグループは「バングラデシュのイスラム国」を自称。外国人戦士としてISに加わりたかったが、容易でなかったため自国でテロを実行しようとしたと供述した。

 男たちは「ジハード(聖戦)」を誓った文書を所持しており、バングラ政府や軍の施設のほか政府要人などをテロの対象にしていた。また、爆弾の製造方法などを記した書類やISの宣伝物のほか、武器を買うための資金も押収された。グループとISとのつながりは確認されていないが、リーダーの男は「指示があればどこでもテロを起こす」と供述したという。


<バングラテロ>IS支部が犯行声明
毎日新聞 7月3日(日)21時41分配信

 【ダッカ金子淳、岩佐淳士】バングラデシュの首都ダッカで武装集団がレストランを襲撃した人質テロ事件で、菅義偉官房長官は2日深夜、首相官邸で緊急記者会見し、日本人7人の死亡が確認されたと発表した。現場ではこの7人を含む計20人の人質が殺害されており、過激派組織「イスラム国」(IS)のバングラデシュ支部が同日、犯行声明を出した。

 亡くなった日本人は男性5人、女性2人。いずれも、国際協力機構(JICA)の円借款事業で現地に派遣されていた建設コンサルタント会社の関係者。犠牲者の家族らは3日夜、政府専用機で現地に向かった。7人の遺体の身元は搬送先の病院で、渡辺正人駐バングラデシュ大使らが写真との照合や所持品などから確認した。政府は家族の承諾を得ていないとして、氏名の公表を見送った。

 事件は1日午後9時(日本時間2日午前0時)ごろ、ダッカ中心部グルシャン地区のレストラン「ホーリー・アルチザン・ベーカリー」を武装集団が襲撃し、人質を取って立てこもった。治安部隊は2日午前7時40分(同午前10時40分)ごろ、内部に突入し、約3時間後に鎮圧。バングラ治安当局によると、人質のうち日本人1人を含む13人が救出された。実行犯6人は殺害、1人は拘束された。

 救出された東京都内のコンサルタント会社社員、渡辺玉興(たまおき)さんは、搬送先の病院で治療を受けている。

 20人の犠牲者は日本人7人▽イタリア人9人▽バングラデシュ人3人(米国との二重国籍1人を含む)▽インド人1人--だった。

 ISは犯行声明で「十字軍(対IS有志国連合)参加国の市民を標的にした」と主張し、有志国連合による空爆に対する報復を今後も継続するとしている。またISは、実行犯として5人の男の写真を公表した。

 一方、バングラ治安当局も実行犯として死亡した5人の写真などを公表。カーン内相は、いずれも地元のイスラム過激派「ジャマトル・ムジャヒディン・バングラデシュ」のメンバーと主張し、ISの犯行との見方に異議を唱えた。


<バングラテロ>安倍首相「痛恨の極みだ。国際社会と連携」
毎日新聞 7月3日(日)21時38分配信

 バングラデシュで起きた人質テロ事件に巻き込まれた日本人の家族らの現地入りなどを目的とした政府専用機が3日夜(日本時間4日未明)、首都ダッカに到着した。安倍晋三首相は首相官邸で記者団に「痛恨の極みだ。国際社会と連携し、テロの根絶に向けて努力したい」と語った。

 政府専用機は3日午後7時前に羽田空港を出発。死傷した8人の家族計18人が搭乗した。出発に先立ち、岸田文雄外相が空港内で家族と面会し、「残忍非道なテロで尊い命を奪われた悲しみを思うと言葉もない。政府を代表し、心からお見舞いする」と伝えた。

 岸田氏は面会後、「家族の方々に最大限の支援をしたい」と記者団に述べた。岸田氏によると、遺族らは疲れた様子で、面会時にはほぼ無言だったという。

 首相は3日午前、現地に派遣した木原誠二副外相から電話で、事件当時の状況などについて報告を受けた。首相は「家族が現地に入るので、意向をくみ対応するように」と指示した。政府はこの後、首相官邸で国家安全保障会議(NSC)を開催。在外日本人の安全確保や危険情報の発出に万全を期す方針を確認した。

 外務省によると、木原氏は3日、バングラデシュのハシナ首相と会談。木原氏が「過激主義と戦うバングラデシュ政府を最大限支援する」と申し出たのに対し、ハシナ氏は「(被害者の)家族へのあらゆる支援を行いたい」などと応じた。

 一方、外務省は事件を受け、テロの標的となりやすい公共交通機関やデパートなどを利用する際に特に注意するよう海外渡航者に呼び掛けた。バングラデシュで昨年10月に発生した日本人射殺事件後、同国への「不要不急の渡航」を避けるよう呼び掛ける「レベル2」の危険情報を出していた。また、今年5月にはラマダン(イスラム教の断食月)期間中やその前後にテロの危険性が高まるとして注意喚起していた。【高本耕太、田所柳子】


<バングラテロ>日本企業、問われる安全強化策
毎日新聞 7月3日(日)21時31分配信

 バングラデシュの首都ダッカで起きた人質テロ事件を受け、現地に進出する日本企業は3日も情報収集などに追われた。各社は、駐在員に対する自宅待機や国内社員への出張禁止などを指示。人件費が安く経済成長も見込めるバングラデシュは日本企業にとって有力な進出先であることに変わりないだけに、今後は安全対策の強化が問われそうだ。

 大手ゼネコンの大林組と清水建設は、ダッカと第2の都市チッタゴンを結ぶ国道の橋の建設工事などを請け負っている。大林組は2日午前に社員14人全員の無事を確認し、自宅待機を指示。清水建設も駐在員ら計17人の無事を確認し、日本大使館の指示を仰ぎながら安全確保に努める。現地法人がある日本通運も、日本人社員4人の無事を確認し外出禁止を指示した。

 日本からの出張を控える動きも出ている。東芝は市場調査と情報収集のため現地に事務所を開設しているが、10日まで日本からの出張を禁止するように社内に通知。現地で縫製工場運営や衣料品販売などを手がける、「ユニクロ」を展開するファーストリテイリングも当面、日本からの出張は見合わせる方針だ。

 バングラデシュに対して日本は、安倍晋三首相が2014年5月に首相官邸でハシナ首相と会談した際、インフラ整備のため最大6000億円の政府開発援助(ODA)供与を表明するなど国を挙げて支援する構え。日本企業にとっても繊維産業の生産拠点などとして存在感を高め、貿易も盛ん。日本の輸入額は15年に10億ドル(当時約1200億円)を超え、右肩上がりだ。

 現地に社員ら関係者8人がいる伊藤忠商事は現時点で「駐在員を一時帰国させたり事業計画を変えたりすることは考えていない」と説明。駐在社員9人がいる丸紅も「社員の安全が第一」として状況を見ながら実効ある安全対策を検討する考えだ。【浜中慎哉、中島和哉、小川祐希】


家族ら政府専用機でバングラデシュへ
読売新聞 7月3日(日)21時15分配信

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バングラデシュの首都ダッカに向けて政府専用機に乗り込む被害者の家族ら(3日午後6時23分、羽田空港で)=川口正峰撮影

 バングラデシュのテロ事件で死傷した日本人8人の家族18人や国際協力機構(JICA)関係者らを乗せた政府専用機が3日夜、羽田空港を出発した。

 日本時間4日未明(現地時間3日夜)、首都ダッカの空港に到着する予定だ。

 出発に先立ち、岸田外相は空港内の施設で家族と面会し、「国際協力の最前線で尽力されてきた方々が残念な結果となり、政府を代表してお見舞い申し上げる」と述べた。岸田氏によると、家族は疲れた様子で、ほとんど無言だったという。

 岸田氏は面会後、記者団に対し、「一刻も早く最愛の家族を帰国させたいと思っている気持ちに応えるため、最善を尽くしたい」と語った。


「イスラムの教えと関係ない」スンニ派最高権威
読売新聞 7月3日(日)21時5分配信

 【カイロ=溝田拓士】イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」によるものとみられるバングラデシュでのテロを受けて、エジプトの首都カイロにあるスンニ派の最高権威「アズハル機関」は3日、声明を発表し、「無実の人々を殺害した残酷なテロ行為はイスラムの教えとは全く関係ない」などと非難した。


<バングラテロ>武装集団に強い怒り 日本のモスクで祈り
毎日新聞 7月3日(日)20時56分配信

 バングラデシュの首都ダッカで起きた人質テロ事件で、日本に住むムスリム(イスラム教徒)らは3日、各地のモスクで亡くなった人たちに祈りをささげると共に、イスラム教の名を汚した武装集団に強い怒りを表した。

 東京都渋谷区のモスク「東京ジャーミィ」の広報担当、下山茂さん(67)は「コーラン(イスラム教の聖典)は人殺しを禁じている。(中東情勢で)どれほど怒りがあったとしても、テロは絶対に間違っている」と厳しく批判した。一方で「ごくわずかなテロリストのせいで、99%以上の善良なイスラム教徒がテロリストのレッテルを貼られる」と心配した。礼拝に訪れたインドネシア人のニア・ムナフさん(31)=新宿区=は「悲しく、つらい。(武装集団を)同じイスラム教と思わないでほしい」と訴えた。武装集団は人質にコーランを暗唱させたとされ、トルコ人の男性会社員(46)は「間違った使い方だ。許せない」と声を震わせた。

 群馬県伊勢崎市に住むバングラデシュ人、エムディ・マムン・シラジェンナビさん(36)は「どんな理由があっても、人を殺すことは絶対にだめ。それはイスラム教だけでなく、仏教でもキリスト教でも、人間だったら誰でも当然守るべきことだ」と憤った。

 福岡市で中古車販売業を営むバングラデシュ人のシェイク・ラハマドさん(57)は「バングラデシュ人は独立後に日本が支援してくれたことを知っており、みんな日本人が好きなのに」と悲しんだ。さらに「テロは絶対に許されない。しかもラマダン(イスラム教の断食月)の時期にやるなんて」と憤った。

 愛知県津島市にある日本アハマディア・ムスリム協会のモスクで主任宣教師を務めるパキスタン人、アニース・アハマド・ナディームさん(38)も「ラマダンで祈り、施しをし、良い行いをしている時に、残虐な行為をする者は、イスラムとは全くかけ離れている」と武装集団を批判。「イスラムのことが分からない方には誤解を招く可能性がある。過激派は(私たちムスリムとは)関係ないと訴えていきたい」と話した。【伊澤拓也、杉直樹、佐野格、清藤天】


政府、在外邦人の安全確保に全力…バングラテロ
読売新聞 7月3日(日)20時54分配信

 バングラデシュのテロ事件で日本人7人が死亡したことを受け、政府は3日、首相官邸で国家安全保障会議(NSC)を開き、被害者家族の支援や在外邦人の安全確保に全力を尽くす方針を確認した。

 会議には安倍首相と菅官房長官、岸田外相らが出席した。会議後、首相は7人の死亡について、「痛恨の極みだ。許し難いテロで強い憤りを覚える」と首相官邸で記者団に語った。さらに、「ご家族の気持ちに寄り添って、できることはすべてやっていく気持ちで対応したい。今後とも内外の日本人の安全確保に万全を期したい」と述べた。


<バングラテロ>怒りと無念 遺族ら政府専用機でダッカへ
毎日新聞 7月3日(日)20時44分配信

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バングラデシュに向かう政府専用機に乗り込む事件の関係者ら=羽田空港で2016年7月3日午後6時23分、竹内紀臣撮影

 バングラデシュの首都ダッカで起きた人質テロ事件では、都市計画や環境問題などを専門とする日本人7人が犠牲になった。発展途上国のために尽くそうと志を持っていた命ばかりだ。遺族らは3日夕、自慢の息子や娘、夫の亡きがらが待つ約4900キロ離れたダッカへと政府専用機で向かった。

 「はらわたが煮えくりかえっている。親ばかと言われるかもしれないが、自慢の息子だったんです」。建設コンサルタント会社「アルメックVPI」(東京都新宿区)社員、岡村誠さん(32)を奪われた駒吉さん(71)=千葉県富里市=は3日朝、絞り出す言葉に怒りと無念さを込めた。

 岡村さんは2人兄弟の長男。中学時代から都市を開発するテレビゲームに熱中し、インフラ整備関連の仕事を目指した。日大大学院では交通渋滞を緩和する方法などを研究。2007年度に日大理工学部校友会が優秀なOBや学生を表彰する「桜工賞」を受けた。

 アルメックVPIに入社後は東南アジアを中心にインフラ整備に携わり、海外に1、2カ月滞在しては数日帰国する生活だった。「のんびり屋でお人よし」の岡村さんは、滞在先から実家に電話をかけるなど、いつも両親を気にかけていた。

 文具販売会社に勤め始めたばかりの恋人もいた。海外勤務中に旅行をしていたこの女性と知り合った。「私は『結婚しろ』って言っていたんです」。駒吉さんは悔しがる。

 先月上旬、バングラデシュに向かう息子を駅まで送った。昨年10月にダッカで起きた爆発が頭をよぎり「今回はちょっと気をつけろよ」と声をかけると、「うん。分かった」と答えたという。羽田空港を飛び立つ前、「1カ月後には帰るから」と電話してきたのが最後の会話となった。

 3日午後6時10分ごろ、遺族らを乗せたとみられる大型バスが相次いで羽田空港に到着した。窓越しに複数のスーツ姿の男性や女性が見えた。いずれも厳しい表情だ。

 駒吉さんの妻は葬儀の準備のため自宅に残った。「1人になると悲しくなる。現地に着いたらどんな状態になってしまうか、自分でも分からない」。駒吉さんはそう言い残し、ダッカへ向かった。【石井遥、福島祥】


沈痛な面持ちの岸田外相
時事通信 7月3日(日)20時27分配信

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バングラデシュで発生したテロ事件の被害者家族と面会し、沈痛な面持ちで報道陣の質問に答える岸田文雄外相=3日夕、東京・羽田空港


憔悴しきり、無言のまま=遺族ら18人、専用機でダッカへ―テロ事件
時事通信 7月3日(日)20時24分配信

 バングラデシュの首都ダッカのテロ事件に巻き込まれて死傷した邦人8人の遺族や家族は3日午後、憔悴(しょうすい)した様子で政府専用機に乗り込み、ダッカに向かった。

 午後6時10分ごろ、遺族ら18人は、バスで空港の専用施設へ。中で面会した岸田文雄外相によると、一人ひとりに声を掛けたが、ほとんど無言のままだったという。

 面会は数分で終わり、スーツケースや大きなかばんを携えた遺族らはうつむき加減でタラップを昇り、機内に入った。


<バングラテロ>事件に巻き込まれた日本の方々
毎日新聞 7月3日(日)20時16分配信

 人質テロ事件に巻き込まれた方々の横顔

【死亡】

<アルメックVPI>

岡村 誠さん(32)=千葉県富里市出身

日本大大学院を出た後、同社入社。中学生時代から都市開発に興味を持ち、東南アジアを中心にインフラ整備に携わっていた。

酒井 夕子さん(42)=浜松市出身

筑波大在学中から海外での仕事を希望。青年海外協力隊としてモロッコに2年間赴任、ミャンマーの居住環境を調べる世帯訪問調査も担当した。

下平 瑠衣さん(27)

東京工業大大学院在籍中から国際的な非政府組織(NGO)でボランティアに励み、国連機関でのインターンシップも経験するなど海外での活躍を目指していた。

<オリエンタルコンサルタンツグローバル関係>

黒崎 信博さん(48)

芝浦工業大を卒業し、入社後は東京・虎ノ門地下歩道や橋の設計などに従事。勤務先のホームページでは「年間1件でも海外案件に関わり、国内で得たノウハウで貢献したい」と紹介されていた。

田中 宏さん(80) 旧国鉄の技術者。鉄道技術に詳しく、オリエンタル社と個人契約を結び、バングラデシュでJICAの事業にかかわっていた。

橋本 秀樹さん(65)

<片平エンジニアリング・インターナショナル>

小笠原公洋さん(56)

環境影響評価の専門家としてJICAの事業に参加していた。ベトナム、フィリピンなど主にアジアのプロジェクトにかかわっていた。

【負傷】

<アルメックVPI>

渡辺玉興さん(46)


犯行組織の解明急ぐ=ISとの関連焦点―ダッカ襲撃テロ
時事通信 7月3日(日)20時10分配信

900
3日、襲撃事件のあったダッカの飲食店周辺で警戒に当たる警官。

 【ダッカ時事】バングラデシュの首都ダッカで日本人7人を含む20人が殺害された飲食店襲撃テロ事件で、捜査当局は3日、実行犯の動機や背後関係について捜査を本格化させた。

 事件では過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出したが、バングラデシュ政府内には実行犯とISの関係を否定する見方もあり、当局は犯行組織の全容解明を急ぐ。

 ISは2日、インターネット上で犯行声明を出し、「十字軍の兵士」を殺害したと主張。捜査当局幹部は3日、ロイター通信に対し、ISや国際テロ組織アルカイダといった国際組織との関係に関しても捜査を進めていると述べたが、詳細を明らかにしなかった。

 一方で、バングラデシュのカーン内相は3日、実行犯は国内の過激派「ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)」のメンバーで、「ISとは何ら関係がない」と語った。実行犯は高等教育を受け、大半が裕福な家庭出身という。

 バングラデシュでは昨年以降、活動家や外国人が殺害される事件が相次ぎ、ISが犯行を認めている。これに対し、政府は一貫して「国内にISは存在しない」と強調。過激派対策が不十分との批判をかわす狙いがあると指摘される。

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