« バングラデシュ・ダッカでテロ集団が飲食店襲撃、外国人ら20人以上を人質 日本人1人救出7人死亡 ISが犯行声明・14 | トップページ | 参議院議員選挙、改憲勢力が2/3以上を確保 投票率53.66% »

2016年7月 9日 (土)

バングラデシュ・ダッカでテロ集団が飲食店襲撃、外国人ら20人以上を人質 日本人1人救出7人死亡 ISが犯行声明・15

バングラデシュの首都ダッカで1日夜(日本時間2日未明)、武装した集団が大使館が集まる地区にある飲食店を襲撃し、店内の日本人を含む外国人ら20人以上を人質に取って立てこもった。

特殊部隊約100人が発生から10時間後の2日朝(同午前)、店内に突入し、人質14人を救出、実行犯6人を射殺した。また警官ら少なくとも2人が死亡、30人以上が負傷した。イスラム過激派テロ組織IS(イスラム国)は犯行声明を出し、この襲撃で20人以上を殺害したと主張。一方、国際テロ組織アルカイダ系の武装勢力も犯行声明を出している。

この事件に巻き込まれた国際協力機構(JICA)に関係する日本人8人のうち1人は救出されたが、政府は2日夜、残る7人は死亡が確認されたと発表した。

9番目の記事
10番目の記事
11番目の記事
12番目の記事
13番目の記事
14番目の記事

リンク:<バングラテロ>実行役らに部屋貸した教授逮捕 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ダッカ襲撃事件の実行犯にアパート貸与の疑い、大学教授ら逮捕 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<安倍首相>バングラ首相に対テロ連帯要請 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:テロ根絶へ連帯=日バングラデシュ首脳 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<アジア欧州会議>「対テロ最優先」安倍首相表明 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「力による現状変更認めず」=安倍首相、対テロへ協調訴え - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:テロ非難、「暴力と闘う」=ASEM開幕―モンゴル - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:首相、モンゴル大統領と会談 安保深化へ防衛駐在官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:バングラ・テロ、犠牲者たちの素顔 恩師や部下が語る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ASEMでテロ撲滅発信=日モンゴル首脳 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:首謀者、インドに潜伏か=バングラの飲食店襲撃事件 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<安倍首相>対テロネット提唱へ アジア欧州会議に出発 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>「日本人、散り散りに」生存者から聞き取り - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:バングラ・テロ現地取材 日本人の犠牲に警察幹部「私は恥ずかしい」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ダッカ人質テロの背後にちらつくパキスタン情報機関の影 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:バングラ・テロ現場を誌上再現 「実行犯は笑顔で殺害」証言も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>救出の渡辺さんと面会へ 警視庁など - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<バングラテロ>名古屋の繁華街で追悼行進 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:中国、バングラと首脳会談へ=安倍首相ASEM出席で調整 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ODA事業>民間社員らの安全対策検討 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ODA安全対策を抜本見直し=来月に結論、訓練拡充―外務省 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:【外信コラム】日本の公務員も常識欠如… 「報道の自由」に懸念 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:国外犯罪被害に特別給付金=法施行前に措置―政府 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:バングラテロの現場になぜ中国人はいなかったのか - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:バングラ邦人殺害で8人訴追 ダッカ人質テロ容疑者の関与は捜査継続 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ダッカ人質テロ 政府が邦人の安全確保に対策取りまとめ 国際テロユニット要員増へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:邦人男性殺害で8人訴追=ダッカテロ実行犯含まず―バングラ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:情報収集ユニットを増強=バングラ事件受け政府 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:バングラ内相、失踪中の若者のリスト作成指示 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:アングル:異なる国で異なる標的、分散するIS攻撃防げるか - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:イスラム過激派はわざわざ「日本人」を狙わない ~ただし、日本人だからといって安全ではない - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ダッカ襲撃事件で拘束の18歳死亡、遺族は「拷問」されたと主張 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:下平さんのひつぎを乗せた車 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「笑顔忘れられない」=下平さん葬儀で友人ら―東京・ダッカテロ事件 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

<バングラテロ>実行役らに部屋貸した教授逮捕
毎日新聞 7月17日(日)23時24分配信

 【ニューデリー金子淳】バングラデシュの首都ダッカであった人質テロ事件で、地元警察は17日までに、実行役の容疑者グループにダッカ市内2カ所のアパートの部屋を貸していたとして、有名私立大の教授ら計4人を逮捕した。地元メディアなどが報じた。当局はこれらの部屋に爆発物などを保管していたとみて捜査している。

 報道によると、逮捕されたのは、実行役のリーダー格とみられるニブラス・イスラム容疑者が通っていたノースサウス大の教授や親族ら。アパートの部屋を実行役らに貸したが、適切な届け出をしなかったとされる。

 当局は今年初め、テロ防止のため賃貸物件の住民情報を登録するよう定めていた。実行役は6月から教授のアパートに住み始め、事件の際もこの部屋から現場に向かったとみられている。逮捕された4人がテロ計画に関与していたかは不明だ。


ダッカ襲撃事件の実行犯にアパート貸与の疑い、大学教授ら逮捕
AFP=時事 7月17日(日)18時1分配信

936
「イスラム国のバングラデシュ支部」と名乗るグループが公開した、ダッカ飲食店襲撃事件の実行犯とみられる人物らのコンボ写真。背景に見えるのはイスラム過激派組織「イスラム国」の旗(撮影日不明)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】バングラデシュの警察当局は16日、首都ダッカ(Dhaka)で今月初めに起こった、日本人7人を含む人質20人が殺害された飲食店襲撃事件で、実行犯たちにアパートを貸したとして、大学教授らを逮捕した。

 逮捕されたのはバングラデシュでエリート校として知られるノース・サウス大学(North South University)教授のギアス・ウッディン・アーサン(Gias Uddin Ahsan)容疑者ら3人。アーサン容疑者は17日にも訴追される見通しという。

 警察当局の声明によると、アーサン容疑者は今年5月、事件の実行犯たちに、同容疑者所有の「アパートを貸し、その情報を隠した」という。声明はさらに、事件前に実行犯たちは「そのアパートに集合していた」と述べている。また、アーサン容疑者とともに逮捕されたのは同容疑者のおいとアパートの管理人だという。

 この事件では、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。【翻訳編集】 AFPBB News


<安倍首相>バングラ首相に対テロ連帯要請
毎日新聞 7月15日(金)21時53分配信

 【ウランバートル田所柳子】モンゴル訪問中の安倍晋三首相は15日、ウランバートルでバングラデシュのハシナ首相と会談し、同国の首都ダッカで起きた人質テロ事件の情報提供と在留日本人の安全確保を要請した。

 事件では国際協力機構(JICA)の事業に関わっていた日本人7人が犠牲になっており、安倍首相は「在留邦人や渡航者の安全確保、テロの脅威に関する迅速な情報共有など全面的な協力を得たい」と求めた。また、「援助を縮小することはテロに屈することに等しい」と述べ、政府開発援助(ODA)などを通じた支援を継続する考えを伝えた。

 ハシナ氏は「テロリストはテロリストで、国境も宗教もない。絶対に許さないとの力強いメッセージを発信すべきだ」と語った。


テロ根絶へ連帯=日バングラデシュ首脳
時事通信 7月15日(金)13時5分配信

 【ウランバートル時事】モンゴル訪問中の安倍晋三首相は15日、ウランバートルでバングラデシュのハシナ首相と会談した。

 邦人7人が犠牲となったダッカのテロ事件を受け、安倍首相はテロ関連の情報提供や在留邦人の安全確保への協力、容疑者の厳正な処罰を要請。フランス・ニースのトラック突入事件も踏まえ両首脳は、テロ根絶に向け連帯を強めることで合意した。

 ハシナ首相は「テロリストはテロリストであり、国境も宗教も存在しない。絶対に許さないという力強いメッセージを発信すべきだ」と強調。両首脳は、同日開幕のアジア欧州会議(ASEM)首脳会議でテロに立ち向かう国際社会の連携を強く発信すべきだとの認識で一致した。

 ダッカのテロでは国際協力機構(JICA)のプロジェクトに関わっていた邦人が犠牲となったが、会談で安倍首相は、テロに屈しない姿勢を明確にし、政府開発援助(ODA)などを通じた支援を継続する考えを伝達。ハシナ首相は「勇敢な決意表明は大変心強い」と謝意を示し、在留邦人の保護に万全を期す意向を示した。


<アジア欧州会議>「対テロ最優先」安倍首相表明
毎日新聞 7月15日(金)11時24分配信

 【ウランバートル田所柳子】アジアと欧州の51カ国が参加するアジア欧州会議(ASEM)首脳会議が15日午前(日本時間同)、モンゴルの首都ウランバートルで開幕した。安倍晋三首相は、仏ニースでのトラック突入テロとバングラデシュの首都ダッカで発生した人質テロ事件に言及し、「アジアと欧州が協力してテロと対峙(たいじ)していく明確なメッセージを発出することが重要だ」と表明。主要7カ国(G7)首脳会議の議長国としてテロ対策に最優先で取り組む考えを表明した。

 首相はまた、中国が軍事拠点化を進める南シナ海の問題を念頭に「法の支配を重視し、力による一方的現状変更を認めないという原則をしっかり貫くべきだ」と主張。中国の主張を否定した仲裁裁判所の判決を同国が尊重するよう促した。「南シナ海情勢の平和的解決が必要だ」とも述べた。

 会議に先立ち首相はエロー仏外相に哀悼の意を伝えた。その後、「フランスが困難の中にあるとき、強い連帯を表明する。卑劣なテロは決して許されない。断固非難する」と記者団に語った。


「力による現状変更認めず」=安倍首相、対テロへ協調訴え
時事通信 7月15日(金)10時44分配信

 【ウランバートル時事】安倍晋三首相は15日午前、モンゴル・ウランバートルで開幕したアジア欧州会議(ASEM)首脳会議で演説し、中国による軍事拠点化を念頭に「南シナ海をめぐる情勢の平和的解決」を訴え、「法の支配を重視し、力による一方的現状変更を認めないとの原則をしっかり貫くべきだ」と表明した。

 対テロでの国際協調も呼び掛けた。

 首相は「ASEMが発足して20年、欧州とアジアで自由、法の支配といった基本的価値が広く共有された」と評価。一方で、中国への名指しを避けながらも「国際秩序に対する挑戦が見られる」と警鐘を鳴らし、南シナ海問題で仲裁裁判の判決受け入れを求めた。

 演説の冒頭、フランス・ニースで発生したトラック突入事件に関し、犠牲者への哀悼の意を表した上で、「日本はフランス国民とともにある」と連帯を呼び掛けた。その上で「仮にテロによるものだとすれば決して許されない」と力説した。

 首相は、バングラデシュで邦人7人が犠牲となったテロ事件にも言及し、「断固非難する」と強調。「アジアと欧州が協力してテロと対峙(たいじ)していくとの明確なメッセージを出すことが重要だ」と述べ、対テロ能力の向上支援や穏健主義の促進に取り組む考えを示した。


テロ非難、「暴力と闘う」=ASEM開幕―モンゴル
時事通信 7月15日(金)9時32分配信

 【ウランバートル時事】アジアと欧州の51カ国が参加するアジア欧州会議(ASEM)首脳会議が15日午前(日本時間同)、モンゴルの首都ウランバートルで開幕した。

 フランス・ニースで起きたトラック突入事件を踏まえ、世界に広がるテロの脅威への対応が主要議題。冒頭、EUのトゥスク大統領はニースの事件について「仏国民、政府と団結し、悲劇(の首謀者)を非難し、過激な暴力と闘う」と表明した。

 会議は16日まで行われ、南シナ海問題の扱いも焦点となる。日本からは安倍晋三首相が出席。会議に先立ち、各国首脳らは黙とうをささげ、ニースの事件や日本人7人が犠牲となったバングラデシュ・ダッカの飲食店襲撃事件の犠牲者に哀悼の意を表明した。

 今年はASEMが始まり20年目の節目。初日はASEMの歩みを総括し、今後の展望に関して議論する。南シナ海問題では、フィリピンの「全面勝訴」となった仲裁裁判所判決の受け入れを迫る日本などに対し、中国は改めて拒否する立場を示すとみられる。


首相、モンゴル大統領と会談 安保深化へ防衛駐在官
産経新聞 7月15日(金)7時55分配信

 【ウランバートル=小川真由美】安倍晋三首相は14日午後(日本時間同)、訪問先のモンゴルの首都ウランバートルでエルベグドルジ大統領と会談し、安全保障や経済分野で協力関係を加速することで一致した。6月の国民大会議総選挙に伴い就任したエルデネバト首相とも個別に会談した。

 エルベグドルジ氏との会談で首相は、北朝鮮が核実験や弾道ミサイル発射を繰り返していることについて、「安全保障上の脅威は新たな段階に入っている」と指摘。モンゴルと安全保障協力を深化させるため、防衛駐在官を来年早々にも派遣する意向を表明した。

 首相はバングラデシュの飲食店襲撃テロを踏まえ、15日に開幕するアジア欧州会議(ASEM)首脳会議で「テロは絶対に許さないとの明確なメッセージを発していきたい」と強調。エルベグドルジ氏も、テロを断固非難する考えを示した。

 首相とエルベグドルジ氏の会談は9回目。南シナ海で海洋進出を強行する中国と隣接するモンゴルとの関係を強化し、中国を牽制(けんせい)する狙いがある。首相はASEM首脳会議に出席するため、14日午後に政府専用機でモンゴルに到着した。


バングラ・テロ、犠牲者たちの素顔 恩師や部下が語る
デイリー新潮 7月15日(金)5時56分配信

968
ダッカのテロ事件で現場に手向けられた花(ゼータイメージ)

 人質テロの犠牲になった7人の日本人男女は、「開発コンサルタント」と呼ばれる企業で働く人たちだった。その中には27歳の“リケ女”から、80歳という高齢でありながら、単身バングラデシュに乗り込んだ男性もいたのである。

 ***

 今回亡くなったのは、下平瑠衣さん、酒井夕子さん、岡村誠さん(以上アルメックVPI)、小笠原公洋さん(片平エンジニアリング・インターナショナル)、黒崎信博さん、橋本秀樹さん、田中宏さん(以上オリエンタルコンサルタンツグローバル)の7人である。

 中でも一番若いのが27歳の下平さんだ。埼玉県出身で芝浦工大から東工大の大学院に進み、途中、タイのタマサート大学にも留学。学生時代はカンボジアや東日本大震災のボランティアにも参加した。彼女が入っていたNPO「JHP・学校をつくる会」の清國将義氏が明かす。

「最初に下平さんと会ったのは2009年のこと。カンボジアの学校にブランコを作るためボランティアを募集したら彼女がやってきたのです。また、東日本大震災では南三陸町で災害ボランティアセンターの立ち上げや運営に関わっていました。津波で流された写真をきれいにするといった活動をやっていました」

 清國氏とは下平さんが就職してからも交流が続いた。

「テロのニュースが流れ、もしやと思って彼女のLINEを見たら“7月3日までダッカ”と書いてあったので、やっぱりかと……」(同)

 もう1人の女性、酒井さん(42)は、静岡県の出身。母校・浜松西高校では弓道に打ち込んだ。

■80歳でも来てほしい
「酒井の腕前は文句なしのピカイチで、国体の最終選考に残ったこともあります。正直、彼女がいなければ試合にならないほど。強い気持ちを内に秘めるタイプの生徒でした」(高校時代の弓道部顧問・森田明宏氏)

 筑波大に進むと青年海外協力隊でモロッコに赴任。一時は外交官を目指したこともあった。

 2人と同僚の岡村さん(32)は、千葉県出身。成田国際高校時代の副担任・仲澤信明氏が振り返る。

「芯が強い子でね。卓球部にいたんですが、部員が彼1人だけ。それでも腐らずに顧問の先生とコツコツ練習していました」

 推薦で日大理工学部、そして同大学院に進み、アルメックに入社。出張先で知り合った女性との結婚を間近に控えていた。

 そして、最年長の犠牲者になってしまったのが田中さん(80)だ。北大から旧国鉄に入社、そして日立を経て日本電設工業で技術開発本部長を務めた。退職後も鉄道コンサルタントとして飛び回り、バングラデシュには全長約27キロの電車を走らせるために赴任したばかりだった。

「途上国では鉄道の専門家が不足しており、日本の技術者は何歳になってもニーズがあるんです。あの歳でも背筋がピンとしていてスタスタ歩く。他の被害者の方は皆年下ですよね。田中さんは話がポンポン出てくるから、若い人たちと居ても浮かないんです」(国鉄時代の部下・長谷川泉氏)

 レストランではそれぞれの夢と経験を語り合っていたのだろうか。テロがすべてを奪ってしまう瞬間まで。

「特集 彼の地で汗をかいた邦人7人の悲劇 『私は日本人だ』を一顧だにしない『バングラ・テロ』」より

「週刊新潮」2016年7月14日号 掲載


ASEMでテロ撲滅発信=日モンゴル首脳
時事通信 7月14日(木)18時24分配信

 【ウランバートル時事】安倍晋三首相は14日午後、モンゴルの首都ウランバートルでエルベグドルジ大統領と会談した。

 両首脳はバングラデシュ・ダッカで発生したテロ事件を強く非難。15日から開催されるアジア欧州会議(ASEM)では、テロ撲滅に向けた国際社会の連携を打ち出すことで一致した。北朝鮮の非核化に向け連携することでも合意した。

 安倍首相は会談で、「バングラデシュで起こった残虐非道なテロ行為を踏まえ、テロを絶対許さないとの明確なメッセージを出したい」と提起。大統領は「あらゆるテロを断固非難したい」と応じた。


首謀者、インドに潜伏か=バングラの飲食店襲撃事件
時事通信 7月14日(木)17時38分配信

 【ニューデリー時事】バングラデシュの首都ダッカで飲食店が武装集団に襲撃され、日本人7人を含む人質20人が殺害された事件で、地元紙ダッカ・トリビューンは14日、捜査関係者の話として、事件の首謀者がインド東部の西ベンガル州に潜伏している可能性が高いと報じた。

 ただ、警察は首謀者の身元を明らかにしていない。

 報道によれば、警察は襲撃事件について、過激派組織「ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)など複数の国内組織による犯行だったと判断。また、7日のイスラム教の断食月(ラマダン)明けの祝祭「イード」を狙ったとみられる襲撃事件も、同じ首謀者によって計画され、複数組織の混成チームによって実行されたとみている。

 首謀者はこれらのテロ計画をまとめ上げるためにインドからバングラデシュに入国し、遅くとも7カ月前には出国したという。


<安倍首相>対テロネット提唱へ アジア欧州会議に出発
毎日新聞 7月14日(木)15時3分配信

 安倍晋三首相はモンゴルで15、16日に開催されるアジア欧州会議(ASEM)首脳会議で、アジアでのテロ対策強化のため、情報共有などを進める国家間のネットワーク創設を提唱する方針を固めた。日本人7人が犠牲になったバングラデシュでの人質テロ事件を受けたもので、首相は14日午前、会議出席のため羽田空港を出発する前に「アジアと欧州が協力し、テロと断固として戦うという強いメッセージを出したい」と記者団に語った。

 また、首相は南シナ海問題に関して中国の主張を否定した仲裁裁判所の判決を受け、「法の支配のもと、平和的に解決していくことの重要性を訴えたい」と記者団に語った。各種会談で国際法順守の重要性を訴える方針だ。中国の李克強首相との会談が実現した場合、判決受け入れを直接促すとみられる。首相はモンゴルで、ドイツのメルケル首相らと個別に会談する予定。【田所柳子】


<バングラテロ>「日本人、散り散りに」生存者から聞き取り
毎日新聞 7月14日(木)7時10分配信

967
人質テロ事件の現場となった「ホーリー・アルチザン・ベーカリー」=ダッカで2016年7月8日(代表撮影)

 日本人7人が犠牲になったバングラデシュの人質テロ事件で、神奈川など3県警と警視庁の合同捜査本部は13日、日本人でただ一人救出された渡辺玉興さん(46)と面会し、事件の経緯の聞き取りを始めた。捜査関係者によると、渡辺さんは襲撃時の状況について「一緒にいた日本人は襲撃直後に散り散りになり、自分は小屋に身を潜めて翌朝に救助された」という趣旨の説明をしたという。

 捜査員数人が東京都内の病院で約1時間、面会した。渡辺さんは顔を撃たれるなどして負傷して治療中だが、しっかりとした口調で応対したという。

 渡辺さんら日本人8人はレストランで食事中に襲撃され、店内には従業員や外国人客ら少なくとも47人がいたとされる。渡辺さんの説明によると、食後のデザートを待っていると襲撃が始まり、日本人たちは散り散りになった。渡辺さんはレストランとは別棟になっているピザ窯施設に逃げ込んで身を潜めたため、武装集団に見つからず、治安部隊に救助されたという。

 顔の負傷は、施設に逃げ込む際に銃撃されたとみられる。他の日本人が殺害された経緯については知らない様子だったという。

 捜査本部は刑法の国外犯規定に基づき、殺人容疑を視野に捜査しており、渡辺さんの体調を考慮しながら今後も聞き取りを続ける。


バングラ・テロ現地取材 日本人の犠牲に警察幹部「私は恥ずかしい」
デイリー新潮 7月14日(木)5時56分配信

965
テロのあった現場付近で警戒に当たる警察官

 治安部隊の作戦が終了したおよそ53時間後、むせ返るような暑さのダッカに入った。現地で取材に応じた警察幹部は、「恥ずかしい」と繰り返した――。

 ***

 テロの現場となった店から車で5分。グルシャン警察署のジャキール副署長はベンガル語でこう話した。

「我々警察にとって今回の事件は非常にショックな出来事であり、彼ら(テロリスト)を決して許しはしない。ただ、その中で日本人が7名も犠牲になってしまったことは、我々にとって、非常に恥だと思っている」

 そこまでを一気に喋ると、副署長は机の上に身を乗り出し、声のボリュームを上げて言葉を継いだ。

「彼らはバングラデシュを良くするために日本から来てくれた。バングラデシュの地下鉄などインフラプロジェクトで一生懸命に働いてくれた。彼ら日本人は非常に温和で平和的な人間だ。そんな人たちを救えなかった。そのことを恥ずかしいと思う。とても、とても恥ずかしいと思う。我々にとってもショッキングなことだ。助けに来てくれたというのに……」

966
献花台に集まる人々

■欧米人がいない
 東京・羽田からタイのバンコクを経由してダッカのハズラット・シャージャラル国際空港まで約12時間。到着したのは現地の時間で7月4日午後1時頃だった。バングラデシュに入国するにはビザが必要で、東京にあるバングラデシュ大使館のHPには、〈緊急の事情がない限り空港到着後のビザは発給されません〉とある。が、実際には空港でビザを入手するのは簡単で、容易(たやす)く入国できてしまう。

 空港から一歩外に出ると、凄まじい湿気でメガネが真っ白に曇る。バングラデシュ人のガイドと落ちあって空港を後にし、交差点で停車するたびに窓ガラスを叩く物乞いを振り払いながら15分ほど走ると、閑静な住宅街に入る。さらに5分ほど行ったところの交差点に人だかりができていた。

「ここですよ」

 ガイドに言われて車を降りると、そこはテロがあった店へと向かう79番通りを警官隊が封鎖している場所だった。献花台が設けられ、野次馬などでごった返しているが、そこからでは現場となった店は見えない。そこで78番通りを使って近づくと、警察の規制線の先に、白いテーブルや椅子が散乱した店の1階の様子を目にすることができた。

 店から湖を隔てた対岸に移動すると、店の現在の様子がはっきりと見て取れた。1階部分は嵐の後のように様々なものがひっくり返っているのに、それとは対照的に2階部分のテーブルや椅子は不気味なくらい整然と並んでいる。

 聞くところによると、湖の対岸の辺りは普段、各国の外交官などが犬を連れて散歩する場所だというが、見渡してもそれらしき人はいない。そういえば、テロ現場付近ではっきりと欧米人だと分かる人に1人も出会っていない。テロの影響なのは明らかだった。

 スコールが降り出す中、グルシャン警察署へ。

「IS(イスラム国)の連中がまだバングラデシュにいるかは分からない。撲滅できるかどうかも不明だ」

 そう話すジャキール副署長の顔には、不安げな表情が浮かんでいた。

「特集 彼の地で汗をかいた邦人7人の悲劇 『私は日本人だ』を一顧だにしない『バングラ・テロ』」より

「週刊新潮」2016年7月14日号 掲載


ダッカ人質テロの背後にちらつくパキスタン情報機関の影
ニューズウィーク日本版 7月13日(水)16時17分配信

<ダッカのテロ事件に関して、複数のバングラデシュ政府上層部がパキスタン情報機関の関与の疑いに言及している。確実な証拠は示されていないが、パキスタンにはバングラデシュ現ハシナ政権に揺さぶりをかけたい十分な理由はある>(写真はダッカテロの発生当時、現場の警備あたるバングラデシュ警察)

 今月1日、バングラデシュの首都ダッカで、若者の武装集団による大規模なテロ事件が発生した。日本人7人を含む外国人ら20人の人質が殺害されたことで、日本でも大きく報道された。

 その動揺も収まらない3日、在パキスタンのバングラデシュ高等弁務官事務所がこんな発表をした。パキスタン政府に対し、バングラデシュのシェイク・ハシナ首相の顧問を務めるゴウェル・リズビ氏が「インドメディアによる報道は完全な『ナンセンス』である」と強調したという書面を送付したというのだ。

 このインドメディアの報道とは、インドのテレビ局がリズビの発言を引用した記事のことだ。その内容は、「リズビが、カフェへの攻撃の背後にパキスタンのISIが存在すると非難した」というもの。つまり、首相の側近がパキスタンのISI(軍統合情報局=パキスタンで政府以上に権力をもつと言われる諜報機関)がテロに関与していると述べたというのだ。

 だがリズビはそんなコメントはしていないと主張し、「大至急」パキスタンに弁明の書面を渡すようバングラデシュ高等弁務官に指示した。メディアとリズビの間にどんな齟齬があったのかは明らかにされていないが、いずれにせよ穏やかではない。

【参考記事】バングラデシュ人質事件、日本はこれから何ができるのか?

 このエピソードは、バングラデシュ、インド、パキスタンの密接な関係性を如実に示している。ダッカ人質テロによって、この3カ国の間に緊張が走った。というのも、この3カ国には複雑な思惑が絡み合っているからだ。そしてその思惑の深層を知れば、報道とは違った事件の背景が浮かんでくる。

 そもそも、インドメディアが報じられたように、パキスタンがバングラデシュのテロに関与するようなことがあり得るのだろうか。

 実はバングラデシュでは、パキスタンの関与を指摘する政府高官がリズビ以外にもいる。リズビとは別の首相顧問であるホセイン・トウフィク・イマム氏だ。イマムはメディアの取材に、「人質を山刀などで殺していることから見ても、地元の違法なイスラム過激派組織ジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)が関与したと考えられる」と語っている。その上で、「ジャマートゥル(JMB)とパキスタンのISIのつながりはよく知られている。ISIはバングラデシュの現政権を転覆させたがっている」という爆弾発言もした。

 パキスタンの諜報機関を名指しで非難しているのは、イマムだけではない。バングラデシュのハサヌル・ハック・イヌ情報大臣も、ISIがJMBと関連のあるイスラム系武装集団とつながっていたと述べ、ISIは「バングラデシュ人にトレーニングを行ってテロリストに仕立て、今回ダッカを攻撃したのだ」と発言している。そしてこの大物2人は共に、冒頭のリズビとは違い、発言を撤回する気配はない。

 こうした発言に対して、パキスタン外務省は、「まったく根拠がなく、事実無根である。パキスタンはこうした疑惑を強く否定する」と主張している。

バングラデシュにパキスタンが介入する理由

 今のところ、今回のテロにパキスタンが関与している確たる証拠は示されていない。だが少なくとも、パキスタンのISIがこれまで、長年のライバルである隣国インドを混乱させるためにイスラム過激派組織を囲い、テロ攻撃を実施させてきたのは周知の事実だ。インドとパキスタンが今も領有権を争うカシミール地方に対インドのテロ組織を動員させている他、2008年11月に少なくとも166人の死者(日本人1人を含む)を出したムンバイ同時多発テロ事件も、インド撹乱を狙ったISIの関与が指摘されている。その動きから考えると、パキスタンがバングラデシュでテロ工作に絡んでいたとしても何ら不思議ではない。

 ではなぜパキスタンはバングラデシュを混乱させたいのか。その背景には、もともと英領だったバングラデシュとパキスタン、そしてインドの成り立ちが関係している。

【参考記事】ダッカ事件「私は日本人だ」の訴えを無にするな

 インドとパキスタンは1947年、英領インドから独立した。独立に際しては、基本的にイスラム教徒の多い地域がパキスタンになり、ヒンズー教徒の多い地域がインドとなったが、バングラデシュにはイスラム教徒が多く暮らしていたため、インドを挟んだ飛び地としてパキスタン領の東パキスタンになった。後に東パキスタンは、インドの後押しでパキスタンと戦い、1971年にバングラデシュとして独立を勝ち取った。インドとパキスタンのライバル関係はよく知られているが、バングラデシュも両国の争いに巻き込まれてきた。

 パキスタンとバングラデシュに挟まれるインドは、バングラデシュがパキスタン寄りになることを望んでいない。東西の両サイドから敵に挟まれることになるからだ。一方で、最大のライバルであるインドが地域で影響力を高めるのを阻止したいパキスタンは、インドの東に隣接するバングラデシュを不安定化してインドから遠ざけ、結局はパキスタン寄りにしたいとも考えている。そういう動機から、パキスタンはバングラデシュの動向を注視している。

 さらにバングラデシュとパキスタンをめぐっては、こんな問題もある。

 現在バングラデシュは、インド寄りの与党アワミ同盟が国を治めている。バングラデシュでは1971年の独立に際して起きた戦争犯罪を裁く特別法廷が行なわれているが、バングラデシュ警察は2015年11月、野党バングラデシュ民族主義党(BNP)の幹部で独立時にパキスタン側に加わっていたサラウッディン・チョードリーと、イスラム政党であるイスラム協会(JI)の幹部で独立時にパキスタン側として多くのヒンズー教徒を殺害したとされるアリ・ムジャヒドを、大量虐殺の罪で「一緒に絞殺刑」に処したと発表した。また今年5月にも、独立戦争時にパキスタン側の残虐行為に加担したとして死刑判決を受けていたJIの党首モティウル・ラーマン・ニザミの絞首刑が執行され、相次ぐ大物の処刑に国内外で緊張が走った。

 この特別法廷はハシナ首相が主導して行なっているもので、反パキスタンという政治的な動機が背後にあると批判されている。またパキスタン政府は処刑に対して「深く困惑している」と嫌悪感を隠していない。

【参考記事】ISISの「血塗られたラマダン」から世界は抜け出せるか

 こうした情勢の中で、今回のダッカテロは起きた。バングラデシュのイヌ情報大臣が今回のテロの後に、「パキスタンのISIは(バングラデシュがパキスタンから独立した)1971年の出来事をいまだに引きずっており、報復したがっている」と語っているが、決して荒唐無稽な話ではない。しかも1971年を引きずっているのはバングラデシュも同じだ。

事件前に起きていた「予兆」

 イヌ大臣は、今回のテロの3カ月前に、外国人記者団を前にこんな興味深い発言をしていた。「私たちの調べでは、少なくとも8000人のバングラデシュ人の若者がアフガニスタンやパキスタンのテロ訓練キャンプで(国際テロ組織の)アルカイダから訓練を受けて帰国している。私たちは強く脅威を感じている」。またダッカ人質テロ直後には、「最近、武装勢力と関わっていたパキスタン人外交官数名を国外追放にした。彼らは正体を隠してパキスタン大使館に勤務していた」とも発言し、彼らがISIの工作員だったことを示唆した。

 今回のテロでは、事件発生直後にアルカイダとIS(いわゆる「イスラム国」)が揃って犯行声明を出した。欧米や日本のメディアでは、犯人らが「イスラム国」の旗の前で撮影された写真が公開されたことから、今回のテロは「イスラム国」が関与した犯行ということになっている。だが「イスラム国」犯行説を否定するイヌ大臣による一連のコメントを見ると、真相はそれ程単純ではない可能性がある。

 事件の背景は、可能性としてこんな見方もできる。パキスタンのISIが、パキスタンにいるアルカイダまたは別のイスラム過激派組織を利用し、今回のテロを「イスラム国」の犯行に仕立てあげたのかもしれない。というのも、ダッカテロ直後に筆者が取材したあるパキスタン人政治評論家は、ダッカ人質テロの犯人らがパキスタン国内で2カ月ほど戦闘訓練を受けていたという話が出ていると語っていた。ISIやアルカイダなどがからんでいるとすると、その話も辻褄があう。「イスラム国」の旗の前でポーズをとって、テロを「イスラム国」の仕業にするのは簡単なことだ。最近バングラデシュをテロの重要拠点と位置付けている「イスラム国」が否定する理由はないし、バングラデシュを混乱させたいパキスタンも「イスラム国」の責任にしておくほうが好都合だ。

 ダッカ人質テロを、短絡的に「イスラム国」の犯行としてしまうと、事態の本質を見失う可能性がある。今後も、南西アジアの情勢を把握するうえで、この3カ国の動きには注意を払う必要がある。

【筆者】
山田敏弘
ジャーナリスト。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版などで勤務後、米マサチューセッツ工科大学(MIT)で国際情勢の研究・取材活動に従事。訳書に『黒いワールドカップ』(講談社)など、著書に『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)。


バングラ・テロ現場を誌上再現 「実行犯は笑顔で殺害」証言も
デイリー新潮 7月13日(水)5時55分配信

936
ISがネットに流したテロリストの写真

 鮮血で真っ赤に染まった店内の白い石畳。折り重なるように倒れている被害者のそばのテーブルに残された赤ワインのグラスと食べかけの料理。実行犯が撮影したとされる写真からは惨劇の凄まじさが伝わってくるが、一体、そこでは何が起こっていたのか。現場で取材したインド人ジャーナリストの証言などを元に、テロの一部始終を再現する。

 ***

 バングラデシュの首都ダッカの北部。日本大使館やイタリア大使館、アメリカ大使館などが立ち並ぶ高級住宅街・グルシャン地区の一画、湖の近くに悲劇の舞台となったレストラン「ホーリー・アルティザン・ベーカリー」はある。

〈このレストランはバングラデシュの首都でも外交的な場所であり、美しい芝生の庭もある。人口1億6000万人のこの国で唯一サワードウ(天然酵母)のパンとギリシャヨーグルトが手に入る場所だ〉(ワシントン・ポスト)

 7月2日朝、重武装した治安部隊がレストランを取り囲んでいた。人質奪還作戦が実行に移され、治安部隊が店内に突入したのは午前7時40分。作戦が終了したのは8時30分だった。結果、テロリスト7人のうち6人が殺害され、1人を逮捕。日本人1人を含む13人の人質が救出されたが、日本人7人を含む20人の遺体が残された現場は血の海になっていた――。

 テロリストがメインゲートから店内に侵入したのは、治安部隊の突入作戦が終了する約12時間前、7月1日午後8時45分頃である。店にいたのは日本人のグループの他、イタリア人のグループや、娘の13歳の誕生日を祝うために訪れていたバングラデシュ人の家族など。客と従業員を合わせて50人ほどが店内にいた。

 7人のテロリストは10代から20代のバングラデシュ人男性で、

「アラー・アクバル! (神は偉大なり)」

 店に侵入する際に彼らが発したそんな叫び声が号砲となり、凄惨なテロがスタートしたのである。人質になったものの後に無事に救出された店の従業員、警備員などに取材したインド人ジャーナリストのシャイク・ラーマン氏が語る。

「警備員によると、テロリストはマイクロバスで店まで来たそうです。しかも、そのマイクロバスは1台の車の後を追うようにして店の前までやって来て、その車には日本人が乗っていた、と話しています」

■恐怖で震えていた
 店の従業員がラーマン氏に証言したところによると、テロが起こる前、店の1階、メインホールの外にあるテラス席に日本人のグループがいて、別の日本人グループが到着するのを待っていたという。そして、両グループが合流した直後に事件が起こったというのだ。

「店に侵入した数分後、2人のテロリストはいきなりイタリア人に向けて発砲を始めた。この時の銃撃でイタリア人グループの数人か、全員が死んだと思われる。その後、数人のテロリストが日本人グループに対して、メインホールに入るよう命じた。日本人は全員憔悴していた」(同)

 メインホールに入る際、日本人の1人が、「私は日本人だ。撃たないでくれ」とテロリストに言ったが、

「メインホールの椅子に座らされた日本人は皆恐怖で震えていた。全員、頭を下げていた。メインホールの様子は悲惨だった」

 と、ラーマン氏が続ける。

「テロリストはすでに死んでいると分かっている人にナイフで切りつけていた。あるイタリア人の首を切ろうとしていたが、ナイフの鋭さが足らず、首を落とすことはできなかった」

 イタリア人の遺体があり、日本人グループが座っている場所から少し離れたところに、10人ほどのバングラデシュ人が集められていた。テロリストは異教徒を見分けるためか、客の一部にコーランの暗誦を命じ、「バングラデシュ人に危害を加えるつもりはない」と話した。

「店の従業員のうち何人かは2階のトイレにこもっていたといいますが、テロリストが店に侵入してから20分が経った頃、1階から20発ほどの銃声が聞こえた。その2、3分の間に日本人7人が一気に殺されたようです」(同)

 店の近所のマンションに住むアロンギ氏もこう語る。

「家のベランダから、3人の外国人が銃で撃たれた後にナイフで首を掻っ切られるのを見た。首からは血が噴き出ていた。殺している彼らは笑顔を浮かべていた。『バチャオ!』(ベンガル語で助けての意)とか、『ヘルプ!』って大きな声が聞こえてきた」

 テロリストたちは店に侵入してから20~30分程度で殺戮を終えていた。ならば、治安部隊が突入するまでの間、彼らは店内で何をしていたのか。

「1日から2日に日付が変わる頃、テロリストはシェフにエビと魚で料理を作って欲しいと頼んだ。シェフや従業員は彼らと一緒に食事をした。彼らは、朝になれば殉教者になれる、ジハードを遂行したので天国に行ける、と話していた。治安部隊が店に突入した際、彼らは死ぬ覚悟が出来ていたので撃ち返さなかった」(先のラーマン氏)

 殺戮行為こそが天国への切符。そう信じ込んでいる男たちに対しては、どのような懇願も意味をなさなかったに違いない。

「特集 彼の地で汗をかいた邦人7人の悲劇 『私は日本人だ』を一顧だにしない『バングラ・テロ』」より

「週刊新潮」2016年7月14日号 掲載


<バングラテロ>救出の渡辺さんと面会へ 警視庁など
毎日新聞 7月12日(火)23時21分配信

 バングラデシュの首都ダッカで日本人7人が犠牲になった人質事件で、神奈川など3県警と警視庁の合同捜査本部は13日にも、日本人でただ一人救出された渡辺玉興さん(46)と入院先の病院で面会し、事件当時の状況などについて聞き取りを始める。治療中のため、体調を考慮しながら聴取を進める。

 渡辺さんは事件発生から約10時間後に突入した治安部隊に救出されたが、顔を撃たれるなど負傷。5日に帰国してからは、東京都内の病院で治療を受けている。

 犠牲になった7人は失血や頭部損傷などが死因と判明している。捜査関係者によると5人は頭や胸を撃たれ、2人は刃物で切られた傷があった。合同捜査本部は刑法の国外犯規定に基づき、殺人容疑などを視野に捜査している。


<バングラテロ>名古屋の繁華街で追悼行進
毎日新聞 7月12日(火)21時57分配信

 バングラデシュの首都ダッカで日本人7人を含む人質20人が犠牲になったテロ事件を受け、愛知、岐阜両県在住のバングラ人16人と知人の日本人4人が12日、名古屋市中区栄の繁華街で追悼行進をした。

 「私たちはすべての暴力に反対します」などと書いた横断幕を掲げ、大通りを歩いた。呼びかけ人の名古屋市守山区の看護助手、ウッディン・シャヒンさん(49)は「バングラはテロとは無縁の国。発展に尽くしてくれた日本人たちが犠牲になり、本当につらい」と話した。

 最後にウッディンさんが「凶悪なテロ行為を強く非難する。日本の皆さん、今までと同じように親しい間柄でいてください」などとの声明文を読み上げた。【月足寛樹】


中国、バングラと首脳会談へ=安倍首相ASEM出席で調整
時事通信 7月12日(火)21時27分配信

 安倍晋三首相は、アジア欧州会議(ASEM)出席のため14~16日に訪問するモンゴルで、中国の李克強首相、バングラデシュのハシナ首相と個別に首脳会談を行う方向で調整に入った。

 複数の政府関係者が12日、明らかにした。

 中国との会談では、東シナ海の沖縄県・尖閣諸島周辺での中国艦艇の航行などを受け、緊張緩和に努めることで一致したい考え。海空連絡メカニズムの早期運用などを目指す。南シナ海問題では仲裁裁判所の判決順守を求める意向だ。また、北朝鮮の核・ミサイル問題や日中の経済交流活発化なども議題となる見通し。

 バングラデシュとの間では、邦人7人が犠牲となったダッカのテロ事件を踏まえ、テロ対策や在留邦人の安全確保などについて協力を確認する。


<ODA事業>民間社員らの安全対策検討
毎日新聞 7月12日(火)18時35分配信

 外務省は12日、バングラデシュで日本人7人が犠牲となった人質テロ事件を受け、政府開発援助(ODA)の関連事業に携わる民間企業社員らの安全対策を検討する「国際協力事業安全対策会議」の初会合を同省で開いた。岸田文雄外相は多数の日本人が滞在する南スーダンの治安悪化も踏まえ、情報共有の強化や民間企業のマニュアル改善などを盛り込んだ対策を8月中にまとめる方針を示した。

 岸田氏は会合の冒頭、「南スーダンなどODA事業関係者を取り巻く環境の危険性が急速に高まっている。今までの安全対策をゼロから見直したい」と強調した。

 対策の柱は、(1)情報の収集・分析・共有の強化(2)民間企業のマニュアルに脅威情報を反映させ、確実に実施する(3)未然防止策や研修・訓練の拡充。関係企業や危機管理専門家らの意見も聞く予定。【小田中大】


ODA安全対策を抜本見直し=来月に結論、訓練拡充―外務省
時事通信 7月12日(火)17時17分配信

 外務省は12日、邦人7人が犠牲となったバングラデシュのテロ事件を受けて設置した「国際協力事業安全対策会議」の初会合を開き、政府開発援助(ODA)事業に携わる在外邦人の安全対策について抜本的見直しに着手した。

 岸田文雄外相は、テロ関連情報の収集・分析強化やマニュアル整備、訓練・研修の拡充などの具体策を来月中にまとめるよう指示した。

 同会議は外務省、警察庁、国際協力機構(JICA)などの関係者で構成。危機管理の専門家や民間企業、NGO関係者らによる「諮問委員会」も設け、意見を対策に反映させる方針だ。


【外信コラム】日本の公務員も常識欠如… 「報道の自由」に懸念
産経新聞 7月12日(火)15時5分配信

 バングラデシュの首都ダッカで、テロ事件の取材をしていたときのことだ。日本人犠牲者の遺族の写真を撮影するため、遺族の宿泊先の前でカメラを持って立っていたところ、日本の外務省の職員が出てきて、「ここでは取材はできません」と言ってきた。理由を聞くと「個人情報保護法の関係もありますから」という。

 「海外の公共の場所での取材に、どう関係あるのか。あなたに取材ができないという権限があるのか」

 「ではご配慮願います」

 現場での過熱取材がしばしば問題になっており、メディアに責任ある行動が求められていることは、承知している。現地警官の強い「要請」で、その場は立ち去った。だが、日本の公務員が、報道機関には適用されない個人情報保護法を独自に解釈し、それを盾に取材を「禁止」しようとすることは見逃せない。東京の外務省にこういう取材が個人情報保護法とどう関係があるのか問い合わせてみたところ、「現場で誤解があった」との回答だった。

 本紙の前ソウル支局長が韓国で言論弾圧に遭い、ひどい目に遭ったが、日本の公務員も常識を欠いている。国際NGO「国境なき記者団」の評価によれば、日本の報道の自由度は世界で、韓国より2つ低い72位である。(岩田智雄)


国外犯罪被害に特別給付金=法施行前に措置―政府
時事通信 7月12日(火)10時16分配信

 政府は12日の閣議で、国外犯罪被害弔慰金等支給法が施行されるまでの間、海外で犯罪に巻き込まれた日本人の遺族らに特別給付金を支給することを決定した。

 バングラデシュの首都ダッカで起きた飲食店襲撃テロ事件を受けた措置。

 国家公安委員会が支給の可否を判断するが、テロ事件で犠牲になった7人の遺族に各200万円が支給される見通し。重度障害への支給額は100万円で、重傷を負い治療中の渡辺玉興さんについては医師の診断を踏まえ判断する。

 先の通常国会で成立した同法は、12月までに施行される。施行後は都道府県の公安委員会が申請を受け、支給するか決める。


バングラテロの現場になぜ中国人はいなかったのか
JBpress 7月12日(火)6時10分配信

 7月1日の夜、バングラデシュの首都ダッカ中心部のレストラン「ホーリー・アルティザン・ベーカリー」を、武装した男たちが銃で襲った。穏健なイスラム教国であり、親日的とされるバングラデシュで、日本人7名の命が奪われた。

■ ダッカの治安はどんどん悪化していた

 この凄惨な事件が起こる数週間前、筆者はダッカから帰国したばかりの大学教授と面会していた。その教授はバングラデシュ出身で日本国籍を持ち、研究のためにバングラデシュと日本の間を頻繁に行き来している。

 教授は筆者に直近のダッカの様子を教えてくれた。教授曰く、経済成長が目覚ましく、街は活気にあふれている。その一方で、治安はどんどん悪化しているという。

 「日本大使館からは『できるだけ外を出歩くな』『外出時は必ず車を利用せよ』と念を押されました。日本政府はバングラデシュの治安に相当神経質になっている様子でした」

 そこで教授は身の安全を考慮し、アクセスに便利だった常宿から別のホテルに移動したのだという。

 これは決して行き過ぎた反応ではない。ダッカでは教授が滞在中のたった2カ月半の間に、3件の殺人事件が起きている。大学教授のほかにイスラム過激派を批判した学生、性的少数者を読者に持つ雑誌の編集者が命を落とした(被害者はいずれもバングラデシュ人だった)。子どもの誘拐も増えているという。

 2015年に発生した外国人殺害事件も記憶に新しい。2015年9月、バングラデシュの教会団体に所属するイタリア人男性が銃で撃たれて死亡した。また10月には、バングラデシュ北西部のランプル県で農業指導を行っていた日本人が射殺された。この事件に関しては、過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出している。

 こうした経緯から、外務省はバングラデシュへの渡航に関する危険情報を「レベル2」に引き上げ、不要不急の場合は渡航を中止するよう呼びかけていた。

■ チッタゴンでも「外出の際は必ずガードマンを」

 バングラデシュ第2の都市であるチッタゴンでも警戒が高まっていた。

 バングラデシュでは6月に入り、イスラム過激派組織の一斉捜査・逮捕が始まった。これと前後して、チッタゴンで痛ましい事件が起きた。過激派組織の取り締まりという任務を受けた警察官の妻が、子どもを学校の送迎バスに乗せる途中に暴漢に襲われ、9カ所を刺されて死亡したのである。

 チッタゴンに拠点を持つ日系企業幹部は、「たった数百メートルの移動でも外出の際はガードマンをつけている」と治安の悪化ぶりを語る。

 もっとも、バングラデシュで外出時に警戒が必要なのは今に始まったことではない。この幹部は次のように続ける。

 「日本大使館も繰り返しているように、外国人が集まるところへは行かない、夜間の外出は控える、固定ルートでの往来も控える、というのはバングラデシュでの生活の基本です。私たちはここで操業を始めて以来、ずっとそれを守っています」

 今回のダッカのレストラン襲撃テロは、夜9時20分頃に発生した。外国人が多い大使館街の一角という場所も過激派組織の標的になりやすかったことは否定できない。現地からは「警戒していたはずなのに残念だ」との声が伝わってくる。

■ バングラに住む中国人は日本人の100倍? 

 さて、今回の事件で筆者は疑問に思ったことがある。ダッカ在住の外国人で賑わうというそのレストランに、中国人の客はいなかったのだろうか。

 一説によると、バングラデシュには約10万人の中国人がいると言われる(一方、在留邦人は約1000人とされている)。

 中国・雲南省の省都、昆明から1時間足らずのフライトで到着するバングラデシュでは、個人事業主を中心に多くの中国人がビジネスに携わっている。中国に在住する日本人数がおよそ13万人だとすると、東北と北海道を合わせた程度の広さしかないバングラデシュに10万人もの中国人がいるというのは、かなりの密度である。

 それだけバングラデシュに数多くの中国人がいれば、外国人が多く訪れるというレストランに中国人客がいてもよさそうなものだ。しかし、犠牲者はイタリア人と日本人であり、中国人はいなかった。

■ ダッカでの中国人の生活ぶりは? 

 最近まで現地駐在要員としてダッカで仕事をしていた河南省出身の中国人がいる。ダッカに駐在していた時の生活の様子を尋ねると、次のように語ってくれた。

 「社員が仕事以外の用事で外出することは、めったにありませんでした。私たちが生活していたのは、会社が準備した宿舎です。食料品の買い物などは会社で雇った家政婦が行い、食材や調味料は会社が大量に輸入し、それを社員に割安で販売してくれます。週末もあまり外には出ません。宿舎でDVDを見たりして過ごしていました」

 その言葉を聞く限り、どうやらダッカ駐在の中国人たちはあまり出歩かず、ひっそりと身を寄せ合って生活しているようだ。ましてや、高級な飲食店で現地の富裕層や他の国の外国人と交流するという習慣はないようである。

 中国の国際関係の専門家によれば、「そもそもダッカの大使館街は、中国人の行動エリアでない」という。ホーリー・アルティザン・ベーカリーで中国人が被害に遭わなかったのは“たまたま”という可能性もあるが、欧米人や日本人とは異なる現地での生活スタイルが、知らず知らずのうちに彼らの身を守っているということかもしれない。

 ご存じのように、中国はアジアの鉄道敷設や道路建設などのインフラ開発に商機を見出し、投資活動や現地との共同開発プロジェクトを活発に進めている。場合によっては1つのプロジェクトで200人を派遣するような大規模な事業もある。だが、それらのプロジェクトが実施されるのは、ほとんどが治安の悪い途上国である。

 彼らは、日頃どのような心構え、行動基準でリスクを回避しているのだろうか。ぜひとも情報の共有を進めたいものだ。


バングラ邦人殺害で8人訴追 ダッカ人質テロ容疑者の関与は捜査継続
産経新聞 7月12日(火)0時2分配信

 バングラデシュで昨年10月、在留邦人の星邦男さん=当時(66)=が射殺された事件で、現地の警察は11日までに容疑者8人を裁判所に訴追した。いずれも地元イスラム過激組織の構成員で、4人は逮捕され、4人は逃亡中という。今月ダッカで起きたテロで射殺された容疑者の1人は、同事件にも関与した疑いが持たれているが、8人には含まれず、警察は今後も捜査を継続するとしている。(ニューデリー 岩田智雄)


ダッカ人質テロ 政府が邦人の安全確保に対策取りまとめ 国際テロユニット要員増へ
産経新聞 7月11日(月)18時41分配信

 政府は11日、バングラデシュで日本人7人が犠牲となった飲食店襲撃テロを受け、国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部の会合を開き、国際テロ情報収集ユニットの態勢強化などを柱としたテロ対策を取りまとめた。

 本部長の菅義偉官房長官は会合で「海外の邦人の安全確保対策を一層強化するとともに、東京五輪の開催に向けて国内のテロ対策を徹底することは喫緊の課題だ」と強調した。

 対策には、40人程度で構成される国際テロ情報収集ユニットの要員を増やすほか、国内空港で乗客の衣服を電波で透視し、不審物を調べる「ボディースキャナー」の設置を拡大することなどが盛り込まれた。


邦人男性殺害で8人訴追=ダッカテロ実行犯含まず―バングラ
時事通信 7月11日(月)18時6分配信

 【ニューデリー時事】バングラデシュ北西部で昨年10月、日本人男性が殺害された事件で、バングラデシュ検察当局は11日、殺人などの罪で国内過激派組織「ジャマトゥルムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)のメンバー8人を訴追したと明らかにした。

 事件では、北西部ランプルで農業に従事していた星邦男さん=当時(66)=がオートバイで近づいてきた男らに銃撃されて死亡。過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出したが、政府は「国内にISは存在しない」と否定していた。

 当局によると、8人のうち4人については行方が分かっていない。

 バングラデシュ警察は、1日に首都ダッカで起きた飲食店襲撃事件の実行犯の1人、カイルル・イスラム・パエル容疑者も星さん殺害に関与したと指摘していたが、起訴状に同容疑者の名前は含まれていない。


情報収集ユニットを増強=バングラ事件受け政府
時事通信 7月11日(月)17時27分配信

 政府は11日、バングラデシュで日本人7人が犠牲になったテロ事件を受け、「国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部」(本部長・菅義偉官房長官)を首相官邸で開いた。

 対応強化策として、関連情報の収集・分析に当たる「国際テロ情報ユニット」の人員を増やし、能力向上を図ることを決めた。


バングラ内相、失踪中の若者のリスト作成指示
読売新聞 7月11日(月)16時27分配信

 【ダッカ=丸山修】バングラデシュのアサドゥザマン・カーン内相は10日、首都ダッカで読売新聞などのインタビューに応じ、日本人7人を含む多数の死者を出したレストラン襲撃テロを受け、全国の警察署に対し、失踪中の若者のリストを作成するよう同日指示したことを明らかにした。

 今回の事件では、実行犯の若者5人が犯行の数か月前から家族らとの連絡を絶っていた。警察当局は、行方がわからなくなっている間に地元の過激派組織と接触し、戦闘訓練を受けた可能性があるとみている。

 複数の地元メディアは、同国で少なくとも約150人の若者が失踪中と報じているが、内相は「既に家に戻った者やテロとは無関係の者もいる。正確な人数の報告を待っている」と述べた。


アングル:異なる国で異なる標的、分散するIS攻撃防げるか
ロイター 7月10日(日)9時8分配信

[ワシントン 5日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国(IS)」が関与した4カ国における破壊的な攻撃は、シリアとイラクで米国が主導するIS掃討作戦の限界と同時に、世界各地に分散し、標的も大きく異なるこうした攻撃防止の難しさを露呈した、と米国の現旧当局者らは指摘する。

「(IS首都)ラッカに爆弾をやたらと落としても、こうした攻撃を防ぐことはできない」と元中央情報局(CIA)情報分析官で、現在はジョージタウン大学に勤務するポール・ピラー氏は語る。

ISによる世界各地での攻撃は、米国が主導する有志国連合のイラクやシリアにおけるIS掃討作戦が成功していることに対する直接的反応だ、とオバマ政権の当局者は過去数カ月、繰り返し説明してきた。

それは部分的に正しいかもしれないが、過度に単純化されており、ISの影響力がその支配領域を超えて広がっている事態を軽視するものだと米国の現旧当局者は語る。

このイスラム教スンニ派の超過激組織は、ファルージャといったイラクの主要都市を失うずっと以前から、採用活動と宣伝活動を自称「カリフ国家」(預言者ムハンマドの後継者が指導する国家)の域外で行ってきた。

「ISがオンラインや徴募員を使って勧誘や宣伝活動を拡大し、勢力を伸ばしていることを示す痕跡がこのところ増えている。当初のカリフ国家を維持する軍事や経済コストが明らかになったからだろう」とイスラム武装組織を監視する米当局者は語った。

このISの新しい外観は、領土保有より大規模攻撃に主に重点を置いていた国際テロ組織アルカイダに酷似してきていると、一部のアナリストは指摘する。

カリフ国家を建設して維持することは、ISが当初考えていたよりも金がかかり面倒なことだったのだろう、と米当局者は推測する。

米当局者は、最近発生した4つの攻撃とISとの関連性を現在も分析している。それは6月28日に45人が殺害されたイスタンブール空港での爆破攻撃、20人が犠牲となった1日のバングラデシュ首都ダッカのカフェ銃撃、2日に少なくとも175人が死亡したバグダッド中心部での自爆攻撃、そして米外交官やシーア派信徒らを標的にしたサウジアラビアの聖地メディアでの爆破攻撃だ。

これらの事件はイスラム教のラマダン(断食月)期間中に起こった。ラマダンは「イード・アル・フィトル」の祭りとともに終了する。

米当局者は、トルコとイラク、サウジアラビアにおける攻撃がISと直接的な関連があるようだと話す。ただ、バングラデシュの事件については、ISに刺激された可能性があるものの、地元に根ざしている可能性があると述べた。

米当局が傍受したISの交信記録には、攻撃の標的として、スンニ派イスラム教徒が多い地区での非イスラム教徒やシーア派教徒の集会場、さらに政府施設が含まれていることが多い、と別の米当局者は指摘する。「単に刺激を受けて起こったものと、明白な指示によって発生したものとのあいだに、かなりの量の攻撃が分類される」と述べ、「それらは暗示と呼べよう」と話した。

テロ対策の専門家は、民間人を襲う攻撃を防ぐような万全の解決策はないと指摘する。こうした攻撃は世界中に広がり、手法も単独の自爆攻撃から、大規模なトラック爆弾攻撃、人質事件に至るまで多岐にわたっている。

「われわれの課題は、実行や構想がさまざまな場所で起こっていることだ」とジョージタウン大学のピラー氏は言う。密接な外交協力や情報共有、資金面での追跡が極めて重要だとピラー氏は説く。

「ISの打倒やその脅威を取り除くためには、軍事作戦が十分ではないことを、われわれは常に明確にしてきた」と米国務省のジョン・カービー報道官は5日、語った。「過激主義の根本原因に対処する総合的な取り組みこそが、持続的な敗北に追い込む方法だ」

(Warren Strobel記者, John Walcott記者、翻訳:高橋浩祐、編集:下郡美紀)


イスラム過激派はわざわざ「日本人」を狙わない ~ただし、日本人だからといって安全ではない
黒井文太郎 | 軍事ジャーナリスト
2016年7月9日 22時0分配信

的外れな言説が目立つ「テロ問題」
バングラデシュでイスラム過激派のテロが発生し、7人の日本人の方が犠牲になりました。それで日本の報道の一部、あるいはネット上の議論において、「日本人が標的になっている」との言説を散見します。また、襲撃の際におひとりの方が「私は日本人だ。撃たないでくれ!」と言ったということが報道されたこともあって、「日本人は以前はイスラム過激派の標的ではなかったが、最近は標的になった」「日本はいまや米英並みに敵視されている」などの議論も目にします。
こうした認識から、「日本でもイスラム過激派によるテロが起きる!」との声も聞かれます。
こうした言説はセンセーショナルなものなので、拡散されやすいですが、イスラム過激派の動向から検証すると、いずれも的外れです。

イスラム過激派がイメージする「十字軍(=敵)」に日本は入っていない
まず、これは海外で暮らした経験のある方、あるいは多くの在日外国人の方には心当たりがあるかもしれませんが、日本のメディアで報じられるほど、海外では日本はそれほど関心をもたれていません。イスラム世界も同様で、「外国」といえばまず欧米諸国を、「外国人」といえばまず「欧米人」をイメージします。
IS(イスラム国)もアルカイダも戦争の相手として「十字軍」という言葉を多用します。「非イスラム教徒中心の欧米諸国」のことです。彼らが戦っているのは、「欧米人の異教徒」です。アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、その他の欧州諸国、カナダ、オーストラリア、それに今ならISと戦争状態にあるロシアも入ります。
また、ISとその支持者は、明確に「背教者」も攻撃対象とします。同じイスラム教徒でも、宗派の異なるシーア派、さらには同じスンニ派でも、ISの軍門に下らないすべてのイスラム圏国家の政府当局、あるいはISに同調しないすべてのイスラム教徒も「敵」と見なされます。
かつてイラク戦争後の復興支援に自衛隊がイラクに入っていた頃、ウサマ・ビンラディンが発表した声明の中で、敵リストに日本が入っていたことがあり、「アルカイダが日本を狙う!」と騒がれたことがありました。しかし、それは有志連合をリストアップしただけのことで、日本などその末席に過ぎません。
当時、筆者は日本でアルカイダのテロが起きる可能性について、一貫して「その可能性は限りなく低い」と発言してきました。日本などイスラム過激派の眼中にないとの実感があったからです。

日本人人質事件が起きたから出てきた対日テロ予告
また、昨年1月にジャーナリストら日本人2名の身代金をISが要求する事件が起きた際、ISは日本政府を批判し、公式に日本人に対するテロを予告しました。
しかし、それで実際にIS支持者が日本を狙い始めたかということ、そうではありません。イスラム過激派系のSNSでは、日々、欧米諸国を批判するメッセージが大量に流れていますが、「日本」を非難するメッセージなどほとんど皆無です。誰も話題にすらしていません。
つまり、誰も「日本」「日本人」など意識していないのです。昨年からのISの対日脅迫は、まず彼らが日本人を人質にとり、身代金をとろうと考えたことから出てきた話にすぎないわけです。
ISとその支持者は現在、イスラム国家を建設するという目的のために、強大な敵である「十字軍」と命がけの戦争をしているつもりでいます。我々が「テロ」と呼んでいることを、彼らは「ジハード」と呼んでいますが、彼らも自らの命を捧げてジハードをしようというときに、わざわざ敵陣営でも末席にいる東洋の国を攻撃しようとは発想しません。
どんな世界にも変人はいますから、可能性がゼロとは断言しませんが、IS支持者が欧米諸国をさしおいて、わざわざ日本、あるいは日本人を狙うことは、ほとんど考えにくいことです。

日本国内でテロが起きない理由
そうしたことから、日本人を狙うテロはまず起こりませんが、日本にいる「十字軍」の国民を攻撃することは、彼らの言うジハードとしての価値があります。しかし、それも現実にはまず起こりません。
なぜなら、日本ではイスラム系移民社会が未発達で、過激派分子が存在しないからです。IS支持者のテロは、志願者がいる国で起きます。日本には、イスラム系移民のテロ分子はいません。
唯一あるとすれば、日本人の異常犯罪者が、通り魔的な暴発の口実を、流行のイスラム過激思想にこじつけるようなケースでしょう。ただし、その場合はもはやイスラム・テロではなく、単なる犯罪です。

ただし、一見して「異教徒の外国人」である日本人は、標的から除外はされない
ただし、イスラム過激派がわざわざ日本人を狙うことはなくとも、日本人だからテロ標的から除外されるということもありません。IS支持者の攻撃目標は「異教徒の外国人」であり、日本人は一見してその条件に合致します。
たとえば、これまで「異教徒の外国人を狙ったイスラム過激派のテロ」に日本人が巻き込まれた例はいくつかありましたが、「日本人」との理由で攻撃されなかった例はありません。かつては97年のエジプト・ルクソールでのテロ、あるいは13年のアルジェリア天然ガス施設襲撃、15年のチュニジア博物館襲撃、さらに今回のバングラデシュの事件も、いずれも日本人は一見して「異教徒の外国人」であることが明白なため、真っ先に殺害されています。
つまり、「日本人だ」ということで優先的に狙われることはなくとも、攻撃対象である「異教徒の外国人」の中には含まれるということなのです。それは、97年のルクソール事件で明らかなように、なにも最近になって始まった話ではありません。安倍政権が対IS有志連合に経済分野で加わったり、小泉政権がイラク復興有志連合に自衛隊を派遣したりしたタイミングより、ずっと以前からのことなわけです。

個人でできるテロ防御法はほとんどない
さらに、「どうすればイスラム過激派のテロを回避できるか」というテーマに関しても、現場感覚に乏しい言説を散見します。
たとえば、非イスラム教徒なのにイスラム教徒に成り済ますというのも、現実にはまず無理でしょう。イスラム教徒にとって最も重要な「信仰告白」(シャハーダ)、あるいは礼拝時に読誦するコーランの第1章「開端章」(アル=ファーティハ)という短い文言がありますが、それらを唱えることができれば助かるかもしれないかというと、テロリスト相手にはおそらく通用しません。そんなことだけでイスラム教徒に成り済ますことは不可能です。
テロリストに襲撃されることを想定して、建物の出入り口を確認するとか、常に怪しい人物を警戒するとかいうのも、非現実的です。現地では人々は普通に暮らしており、そんな中で人は、自分だけ常に緊張感を持続し、警戒し続けることなどできません、テロに遭ったら、まずは逃げること、そして人質になったら相手を刺激しない、目立たないことが基本ですが、それでも残念ながら運次第です。
結局、個人にできる防衛法など、ほとんどありません。テロを防ぐのは、それよりも各国の治安・情報当局の仕事です。テロの徴候を掴み、未然に防ぐ。具体的なテロ計画が察知されたら警報を出す。実際にはそれもなかなか難しいのが現状ですが、それでもそうした取り組みを強化する以外にありません。

危険情報も現実にどれほど有効かは疑問
日本外務省では海外安全ホームページを作成していますが、大雑把なものです。もちろんゼロリスクを求めるなら、こうした情報をみて、「危険度が高いところには行かない」のもひとつの対策です。
メディアとしても「危険なところは注意が必要」と言うだけなら簡単なのですが、しかし現実には、対応は非常に難しいのではないでしょうか。
今は世界中のイスラム圏、あるいはイスラム系移民社会の存在する国は、どこでもテロが起こりえます。現在、日本の援助機関や企業の人員がバングラデシュから退避する動きがありますが、バングラデシュと同レベルに危険な場所はいくらでもあります。テロの危険があるところには行かないということであれば、行ける場所はほとんどなくなってしまいます。
現在、イスラム過激派のテロは大流行期といっていい状況であり、今後も世界各地で「異教徒の外国人」を狙うテロが頻発することは確実ですが、戦場や無法地帯でなければ、年がら年中、同一の場所でテロが起きているわけではありません。観光旅行はともかく、仕事その他の所用がある人の場合、「まったく行かない」ことを継続するというのも、現実には困難でしょう。
ただし、もちろんゼロリスクは不可能です。残念ですが、今はまさにそういう状況なのです。

黒井文太郎
軍事ジャーナリスト
1963年、福島県いわき市生まれ。横浜市立大学卒業後、(株)講談社入社。週刊誌編集者を経て退職。フォトジャーナリスト(紛争地域専門)、『軍事研究』記者、『ワールド・インテリジェンス』編集長などを経て軍事ジャーナリスト。ニューヨーク、モスクワ、カイロを拠点に海外取材多数。得意分野はインテリジェンス、テロ、国際紛争、日本の安全保障、北朝鮮情勢、中東情勢、サイバー戦、旧軍特務機関など。著書多数。


ダッカ襲撃事件で拘束の18歳死亡、遺族は「拷問」されたと主張
AFP=時事 7月9日(土)19時34分配信

991
バングラデシュの首都ダッカで起きた襲撃事件の現場となった飲食店「ホリー・アーティサン・ベーカリー」に通じる道路を封鎖する警官と犠牲者に捧げられた花(2016年7月3日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】バングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)で先週起きた飲食店襲撃事件で、警察が容疑者として拘束した10代の従業員が勾留中に死亡し、遺族らは人質だったにもかかわらず治安部隊に拷問を受けたと主張している。

 死亡したのは現場となった飲食店「ホリー・アーティサン・ベーカリー(Holey Artisan Bakery)」で調理補助として勤務していたザキール・ホサイン・シャウォン(Zakir Hossain Shawon)容疑者(18)。外国人18人を含む22人が死亡した事件後に拘束されたが、遺族らはシャウォン容疑者も人質の1人だったと主張している。

 警察は現場で実行犯5人を殺害。さらにシャウォン容疑者ともう一人の男を「不審な行動」をしていたとして拘束し、容疑者として扱った。警察、遺族双方によれば、シャウォン容疑者は5日にわたって治療を受けていたダッカ医科大学病院(Dhaka Medical College Hospital)の集中治療室で8日遅くに死亡した。

 父親のアブドゥス・サタール(Abdus Sattar)さんは「息子は無実で家族の稼ぎ頭だった」と話し、死に関する捜査を要求している。サタールさんは「息子の体には拷問の痕があった。あちこちで血が凝固して痕になり、片目と両ひざは黒ずんでいた。両手首も黒ずんでいた。ロープで手首から吊られたようだった」と述べ、息子は拷問で死んだと主張している。

 また人権団体アイン・オ・サリシュ・ケンドラ(Ain o Salish Kendra)のヌール・カーン・リトン(Nur Khan Liton)代表も、シャウォン容疑者が事件に関与していたとの見方に疑問を呈している。【翻訳編集】 AFPBB News


下平さんのひつぎを乗せた車
時事通信 7月9日(土)16時56分配信

980
バングラデシュの首都ダッカで発生したテロ事件で犠牲となった下平瑠衣さん(27)の葬儀が9日午後、東京都内で営まれ、学生時代の友人や親族ら数百人が参列した。写真は下平さんのひつぎを乗せた車。


「笑顔忘れられない」=下平さん葬儀で友人ら―東京・ダッカテロ事件
時事通信 7月9日(土)16時36分配信

 バングラデシュの首都ダッカで発生したテロ事件で犠牲となった下平瑠衣さん(27)の葬儀が9日午後、東京都内で営まれ、学生時代の友人や親族ら数百人が参列した。

 友人らは「笑顔が忘れられない」「天国でゆっくり休んで」などと、早すぎる死を悼んだ。

 参列者によると、祭壇には笑顔の遺影が掲げられた。下平さんの両親は涙を流さず、参列者に対し気丈に振る舞っていたという。

 大学院時代からの友人という茨城県つくば市の青木祐太さん(28)は「何事にも前向きで、向上心の高い人。最後に会った時の笑顔が忘れられない」と振り返った。テロについては「憎しみや憤りを感じるが、(下平さんは)負の感情に身を委ねる人ではない」と強調した。

 高校のテニス部で先輩だったさいたま市の石塚友理江さん(28)は「成績は高校の時から優秀で、周りを笑顔にしてくれる芯の強い子。天国でゆっくり休んでほしい」と話し、肩を落とした。

« バングラデシュ・ダッカでテロ集団が飲食店襲撃、外国人ら20人以上を人質 日本人1人救出7人死亡 ISが犯行声明・14 | トップページ | 参議院議員選挙、改憲勢力が2/3以上を確保 投票率53.66% »

ニュース」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

社会・事件」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/566606/63892061

この記事へのトラックバック一覧です: バングラデシュ・ダッカでテロ集団が飲食店襲撃、外国人ら20人以上を人質 日本人1人救出7人死亡 ISが犯行声明・15:

« バングラデシュ・ダッカでテロ集団が飲食店襲撃、外国人ら20人以上を人質 日本人1人救出7人死亡 ISが犯行声明・14 | トップページ | 参議院議員選挙、改憲勢力が2/3以上を確保 投票率53.66% »

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30