« 東日本大震災等および原発事故関連のニュース・2134 | トップページ | どこまで図に乗る中共支那、南シナ海にミサイル・戦闘機を配備・20 »

2016年7月24日 (日)

どこまで図に乗る中共支那、南シナ海にミサイル・戦闘機を配備・19

南シナ海の他国領海で横暴な侵略行為を強行している中共支那が、スプラトリー諸島のファイアリークロス礁を勝手に埋め立てて造成した飛行場へ強引な侵略飛行を行なったのに続き、今度はベトナムから強奪したパラセル諸島のウッディー島に地対空ミサイル8基を配備し、さらに対空機関砲の設置に加えて戦闘機まで進出させた。
一方でベトナムと領有権めぐって係争中のスプラトリー諸島にあるクアテロン礁などには、高周波レーダー施設を設置したことも明らかになった。

同諸島はかねてよりベトナムと中共がその領有権めぐって係争中であり、こうした地域を一方的に自国領と断言し軍事施設を建設して、支配権の既成事実化を試みる中共支那の好戦的・冒険的な侵略行為は、ベトナム・フィリピンなど近隣諸国や関係国および公海上の海上交通路(シーレーン)の安全を脅かし、いたずらに紛争の危険性を高める、国際法上認めることの出来ない危険な挑発行為である。

この中共の重大かつ危険な挑発行為に対して、アメリカなどがこうした危険な行為を停止するよう要求しているにもかかわらず、これに対して中共は「最も重要なことは(自国の設置した)レーダーなどではなく、(米軍の)戦略爆撃機や駆逐艦を含む最新兵器が日々、南シナ海に出現していることだ」として居直り、こうした一連の行為が「(自国の)主権の範囲内」と強弁している。

こうした中共の態度は、世界の秩序を完全に愚弄する思い上がり図に乗ったものであり、中共がこうした態度を改めない限り、この地域での紛争・戦争の危険は日に日に増大するものと見なければならず、その結果中共軍は敗走して共産党の威信は失墜し、国内の暴動によって中共は崩壊するだろう。

このような凶暴かつ愚劣な行為を改めなければ、招来する重大な結果について、中共支那はその一切の責任を負わなければならない。

13番目の記事
14番目の記事
15番目の記事
16番目の記事
17番目の記事
18番目の記事

リンク:中国、南シナ海の環境保護基金を設立済み 海中調査に投資=新華社 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:フィリピンと協力確認=岸田外相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ASEAN>南シナ海「深刻な懸念」…仲裁判決触れず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:共同声明も骨抜き?ASEAN外相会合「深刻な懸念」表明も仲裁裁定盛り込まず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米ハリス司令官と会談=防衛相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:仲裁裁判決無視の中国に配慮…ASEAN声明 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:判決順守、中国に求める=岸田外相―南シナ海問題、王氏は拒否 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:行動規範策定で時期目標提案=圧力かわす狙いか―中国 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:中国とASEAN、南シナ海問題拡大させる活動の自制で合意 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:南シナ海めぐる緊張状態、緩和されるべき=中国外相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:南シナ海、国際法順守訴え=岸田氏―日ASEAN外相会議 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:チャイナマネーが「国際秩序」を買う――ASEAN外相会議一致困難 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ASEAN外相が共同声明、南シナ海の仲裁判決に言及せず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:南シナ海判決に言及せず=中国名指し避け「懸念」―ASEAN外相会議の共同声明 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:南シナ海巡り、共同声明再協議…ASEAN外相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:緊迫・南シナ海 ASEAN外相会議、共同声明採択へ インドネシア外相「前進あった」 詳細は言及せず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日中外相、午後会談へ=南シナ海めぐり協議 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:共同声明合意へ妥協成立=「南シナ海」でASEAN外相―ラオス - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:南シナ海仲裁受け、米に反発 中国で広がる「KFC不買」 当局、事態沈静化に躍起 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:南シナ海 ハーグ裁定どう盛り込むか? ASEAN、共同声明めぐりぎりぎりの協議 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:中国の外交矛盾、不信生む 経済協調も失態続き 南シナ海は対立 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ASEAN関連会議、国際法の順守伝達 岸田氏、ラオス外相と会談 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ASEAN関連外相会議 中国、相次ぎ2国間会談 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ASEAN「南シナ海」紛糾 外相会議、共同声明持ち越し - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ASEAN関連外相会議 親中・北で空転懸念 議長国ラオスに不安の声 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:経済は協調、軍事は対立 中国矛盾に国際社会不信 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ASEAN結束、岐路に=「親中派」との溝埋まらず―南シナ海問題 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:裁定が出ても中国が一歩も引くわけにはいかない理由 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<岸田外相>「法の支配」訴えへ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ASEAN会議>中国、切り崩し図る 仲裁判決拒否崩さず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ASEAN>声明難航…南シナ海分断あらわ 外相会議開幕 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:共同声明ずれ込み=「南シナ海」難航、再協議へ―ASEAN外相会議・ラオス - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:南シナ海巡り、激しく対立…ASEAN外相会議 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:中国軍、最新兵器を誇示=南シナ海で実効支配を強化 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

中国、南シナ海の環境保護基金を設立済み 海中調査に投資=新華社
ロイター 7月25日(月)20時58分配信

[北京 25日 ロイター] - 中国政府が、1500万元(225万ドル)規模の南シナ海の環境保護基金を設立していたことが分かった。新華社が25日報じた。過去4年間で、投資を2倍に拡大したという。

この資金は、今後3年間で西沙(パラセル)諸島の海中にある世界最深のくぼみの研究調査に使用されるもよう。新華社は「科学的調査の支援と、環境保護の新しい方法や装置の開発に充当する」としている。過去4年間では岩礁、浅瀬などの環境保護に対する投資が3000万元以上になったという。

さらに、同国政府は魚類やウミガメを6回にわたり海洋へ放し、海鳥の違法な捕獲の取り締まりを行ったと報じた。

オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は12日、南シナ海の大半に主権が及ぶとする中国の主張には法的根拠がないと判断。中国の大規模な埋め立てや人工島建設はサンゴの深刻な破壊につながっており、海洋環境の保護義務に違反しているとした。中国はこれまで繰り返し、環境破壊を否定しており、判決についても受け入れていない。


フィリピンと協力確認=岸田外相
時事通信 7月25日(月)20時47分配信

 【ビエンチャン時事】岸田文雄外相は25日午後、フィリピンのヤサイ外相と会談し、今後も南シナ海問題で協力していくことを確認した。

 岸田氏はフィリピンが申し立てた仲裁裁判で中国の主張が認められなかった判決を踏まえ、「法の支配に基づく紛争の平和的解決に向け協力していきたい」と述べた。

 これに対しヤサイ氏は、東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議の共同声明に「国際法に基づく外交的、法的プロセスの完全な尊重」との文言が入ったことを評価し、「今後の紛争解決を促すものだ」と応じた。


<ASEAN>南シナ海「深刻な懸念」…仲裁判決触れず
毎日新聞 7月25日(月)20時47分配信

 ◇共同声明を発表

 【ビエンチャン岩佐淳士、小田中大】東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議は25日、ラオスの首都ビエンチャンで臨時会議を開き、共同声明を発表した。声明は、中国による人工島造成などを念頭に「南シナ海での最近の動きに深刻な懸念」を表明した。南シナ海のほぼ全域に権益が及ぶとの中国の主張を退けた仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)の判決には言及しなかった。一方、岸田文雄外相は同日、中国の王毅外相と会談し、仲裁判決の受け入れを求めた。

 ASEANは共同声明を出すことで域内の結束を確認すると同時に、判決への言及は避け、中国に配慮を示した形だ。

 声明は「埋め立てや活動の拡大に対する複数の閣僚から示された懸念に留意した」と指摘。その上で「国連海洋法条約など国際法に従い、平和的に紛争を解決する必要性」を確認した。「南シナ海での航行や飛行の自由」の重要性についても明記した。

 ASEAN外相会議では南シナ海の領有権問題で中国と対立するフィリピンやベトナムが、仲裁判決を受け、声明に中国に対する強い姿勢を盛り込もうとした。しかし、カンボジアが反発し、特に仲裁判決についての一切の記述に難色を示した。24日の外相会議での声明発表は見送られ、25日の臨時会議でようやく合意に達した。

 毎日新聞が入手した声明案では「(提訴した)フィリピンから国連海洋法に関する問題などに説明があった」と間接的に仲裁判決に触れていたが、この記述も削除された。

 一方、岸田氏は王氏との会談で「判決は最終的なもので当事国を拘束する。当事国は緊張を高める行為を控えるべきだ」と述べ、判決の受け入れを求めた。中国外務省によると、王氏は「日本は言動を慎むよう忠告する」と反発し、議論は平行線に終わった。

 南シナ海問題を巡っては、岸田氏が25日にASEAN各国外相やフィリピン、ブルネイの各外相と個別に会談するなど、「法の支配」の重要性を呼びかけたのに対し、王氏も各国外相と盛んに会談を行い、多数派工作が激化している。

 また、米国のケリー国務長官は25日夜、王外相と会談した。仲裁判決が出てから米中外相が会談するのは初めて。ケリー氏は王氏に判決を順守するよう求めたとみられる。会談後、王氏は仲裁裁判について「フィリピンが一方的に申し立てた」と従来の立場を繰り返し、従わない考えを示した。ケリー氏は会談内容についてコメントしなかった。

 26日に日米も参加して行われるASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議では南シナ海問題が主要議題となるだけに、厳しい応酬となりそうだ。

 ◇共同声明・骨子

・南シナ海での最近の動きに深刻な懸念を表明

・南シナ海での航行や飛行の自由の重要性を再確認

・国連海洋法条約などの国際法に従い、平和的に紛争を解決する必要性を再確認

・南シナ海の埋め立てなどの行動を自制する重要性を強調


共同声明も骨抜き?ASEAN外相会合「深刻な懸念」表明も仲裁裁定盛り込まず
産経新聞 7月25日(月)20時31分配信

 【ビエンチャン=吉村英輝】東南アジア諸国連合(ASEAN)は25日、ラオスの首都ビエンチャンで外相会議を開き、共同声明を採択した。注目された、南シナ海のほぼ全域で中国が主張する主権を否定した仲裁裁判所の裁定についての判断は盛り込まれなかった。加盟国の「結束」を優先してフィリピンなどが妥協した格好で、裁定後に初めて開かれたASEAN外相会議の共同声明は「骨抜き」となった。

 一方、声明は、中国への名指しを避けながら、南シナ海情勢への「深刻な懸念」や、一部の閣僚による「埋め立て行為」などによる「信用の失墜」といった過去の表記は踏襲。これらの表記も削除するよう求めていた親中派のカンボジアが折れ、体裁を保った形だ。

 外相会議は24日に開かれたが協議が難航。25日午前に再び集まり、共同声明採択にこぎ着けた。カンボジアが議長国を務めた2012年の外相会議ではやはり南シナ海問題で紛糾し、ASEANとして初めて、共同声明の採択に失敗。今回はその再現は回避した。

 共同声明の合意直後、ASEANは、中国の王毅外相と外相会議を行った。

 会議後、インドネシアのルトノ外相は記者団に「中国とは(南シナ海の平和的な紛争解決を目指す)『行動宣言』の完全で着実な実行で合意した」と述べた。同宣言は02年に双方が合意したが、中国による人工島造成などで有名無実化している。


米ハリス司令官と会談=防衛相
時事通信 7月25日(月)20時25分配信

905
米太平洋軍のハリス司令官(右)と会談する中谷元防衛相。両氏は、南シナ海の領有権に関する中国の主張を退けた仲裁裁判判決について、中国が判決を順守すべきだとの認識で一致した=25日午後、防衛省


仲裁裁判決無視の中国に配慮…ASEAN声明
読売新聞 7月25日(月)19時53分配信

 【ビエンチャン=池田慶太】東南アジア諸国連合(ASEAN)は25日、ラオスの首都ビエンチャンで外相会議を開き、共同声明を発表した。

 声明は、中国の南シナ海での主権主張を否定した今月12日の仲裁裁判所の判決には一切触れず、判決を無視する中国に強く配慮した内容となった。これに対し、日本や米国は26日のASEAN地域フォーラム(ARF)などの場で、中国に判決の受け入れを直接求める方針だ。

 声明では、中国の人工島造成や軍事拠点化の動きを念頭に「最近の出来事を引き続き深刻に懸念する」と表明したが、中国を名指ししなかった。一方、仲裁裁判決の根拠となった国連海洋法条約を挙げ、「同条約を含む国際法に沿った平和的な問題解決」を追求するとした。仲裁裁判決に触れずに国際法の順守を訴えることで、判決への言及を求めるフィリピンやベトナムと判決部分の削除を求める「親中派」のカンボジアの双方に配慮した形だ。


判決順守、中国に求める=岸田外相―南シナ海問題、王氏は拒否
時事通信 7月25日(月)19時31分配信

 【ビエンチャン時事】岸田文雄外相は25日午後、ラオス・ビエンチャンで中国の王毅外相と会談した。

 岸田氏は南シナ海問題について「仲裁裁判所の判決が最終的なもので、紛争当事国を法的に拘束する」と述べ、同海での中国の主権を否定した仲裁判決を順守するよう中国側に迫った。これに対し王氏は「紛争当事国同士が解決するべきだ」などと従来の主張を繰り返したとみられ、判決を受け入れる考えがないことを改めて示した。

 仲裁判決をめぐり、安倍晋三首相は今月のモンゴルでの李克強中国首相との会談で、判決順守を求めたが、李氏は日本に「介入」をやめるよう反発。この日の外相会談でも岸田氏は「全ての当事国が地域の緊張を高める行動を控えるべきだ」と懸念を伝えた。

 1時間超に及んだ会談は激しい応酬となったが、日本側は「中国側から従来通りの説明があった」と紹介するだけで、王氏の詳細な発言は明らかにしていない。岸田氏は会談後、記者団に「厳しいやりとりもあったが、日中関係全般について率直なやりとりもでき、有意義だった」と語った。


行動規範策定で時期目標提案=圧力かわす狙いか―中国
時事通信 7月25日(月)18時49分配信

 【ビエンチャン時事】中国の王毅外相は25日、ラオスのビエンチャンで行われた中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議後に記者会見し、南シナ海における「行動規範」の策定を2017年上半期までに完了するとの目標をASEAN側に提案したと明らかにした。

 また、海上での不測の事態を避けるため、年内に中国とASEAN間のホットラインを設置することも提起した。

 拘束力のある「行動規範」の策定に当たり、中国が明確な時期目標を示したのは初めて。王外相は「提案をASEAN側が歓迎し、支持した」と述べた。フィリピンが提起した仲裁裁判の判決を受けて、中国への風当たりが強まる中、ASEAN諸国が求める早期の規範策定に前向きな意思を示すことで、圧力をかわす狙いがありそうだ。


中国とASEAN、南シナ海問題拡大させる活動の自制で合意
ロイター 7月25日(月)18時38分配信

[ビエンチャン 25日 ロイター] - 中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国は25日、南シナ海問題を拡大させるような活動を自制することで合意した。現在は無人となっている島、岩礁、浅瀬などに居住する活動を差し控えるとしている。


南シナ海めぐる緊張状態、緩和されるべき=中国外相
ロイター 7月25日(月)18時35分配信

[ビエンチャン 25日 ロイター] - 中国の王毅外相は25日、東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議が開かれていたラオスの首都ビエンチャンで、南シナ海をめぐる国際的な緊張状態は緩和されるべきだと述べた。

今月初め、オランダ・ハーグの仲裁裁判所は南シナ海のほぼ全域で中国が主張する主権を否定する判決を下したが、ASEAN外相会議の共同声明はこの判決には言及せず、国際法に基づき平和的解決を図る必要性を訴えた。

王外相は、ASEANと中国の関係は、海洋の領有権問題に左右されるべきではないとの認識を示した。


南シナ海、国際法順守訴え=岸田氏―日ASEAN外相会議
時事通信 7月25日(月)17時45分配信

 【ビエンチャン時事】日本と東南アジア諸国連合(ASEAN)の外相会議が25日、ラオスのビエンチャンで開かれた。

 席上、岸田文雄外相は中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題について「国際法に基づき平和的解決を追求すべきだ」と強調。中国の主張する主権を認めなかった仲裁裁判所の判決は「紛争当事国を法的に拘束する」と述べ、中国は順守すべきだとの立場を示した。

 また、岸田氏は「領有権問題自体は当事国間で解決すべきだが、南シナ海は日本にとって死活的に重要なシーレーン(海上交通路)であり、地域全体の平和と安定にとって重要だ」と指摘。「全ての当事国が地域の緊張を高めるような行動を自制すべきだ」と中国を含む関係国に呼び掛けた。


チャイナマネーが「国際秩序」を買う――ASEAN外相会議一致困難
ニューズウィーク日本版 7月25日(月)17時20分配信

 ラオスで開催されているASEAN外相会議で南シナ海に関する判決を共同声明に盛り込めないように、中国は早くからカンボジアとラオスを抱き込んでいた。南シナ海沿岸国でないASEAN内陸国を狙った中国の戦略を読む。

7月14日に落とされていた議長国ラオス

 7月24日からラオスの首都ビェンチャンでASEAN(東南アジア諸国連合)の一連の外相会議が開催されている。会議では中国が主張する南シナ海における管轄権は法的根拠を持たないとする仲裁裁判所の判決にどう対応するかを盛り込んだ共同声明を出すはずだった。しかし中国はそれを早くから見越してASEAN諸国分断に向け手を打っていた。

 その10日ほど前の7月15日と16日、モンゴルのウランバートルでASEM(アジア欧州会議)が開催されたが、中国の李克強首相は一日早く現地入りして、現地時間7月14日午後、ウランバートルのホテルでラオスのトーンルン・シースリット首相と会見していた。

 李克強首相は、中国・ラオス国交正常化55周年記念を新しいスタート地点として、両国の全面的な戦略パートナーシップを強化するため、「鉄道、投資、インフラ、電力、エネルギー源」分野などに関して数多くの新しいプロジェクトに調印した。

 その上で李克強首相は南シナ海仲裁判決に対する中国の原則的立場を述べ、トーンルン首相に支持を求めた。

 トーンルン首相は、「喜んで中国の立場を支持する」と述べて、李克強首相を喜ばせている。

 そもそもラオスは一党支配の社会主義国家。旧ソ連が存在していたときはソ連と仲良くし、中ソ対立をしていた中国とは敵対関係にあった。しかし旧ソ連が崩壊する兆しが見えてきた80年代後半から中国と手を結び、ソ連崩壊とともに中国との緊密度を増している。

 中国にとってはラオスもカンボジアも南シナ海の海に接していない「ASEAN内陸国」。

 南シナ海で利害が衝突しない「ASEAN内陸国」を狙い撃ちする中国の周到な戦略は早くから始まっていた。

7月15日に落としたカンボジア

 現地時間7月15日の午前、李克強首相はカンボジアのフンセン首相とウランバートルで会っていた。カンボジアとは「政治的相互信頼関係」と「経済相互補助の両国の優勢」を基軸として、「投資、経済貿易、農産品加工製品、水利、インフラ建設」などに関して多くのプロジェクトに調印した。かつ教育や観光分野などに関して、できるだけ多くの中国人をカンボジアに旅行に行かせたり、多くのカンボジア青年を人材養成のために受け入れることなどを約束した。

 その上で、李克強は南シナ海判決に関して、カンボジアが中国側を支持するように求めたのである。

 それに対してフンセン首相は、「カンボジアは当事国同士が対話を通して協商することを支持する」と回答している。

 カンボジアの場合は、アメリカと旧ソ連との板挟みになり複雑な歴史をたどりながら、(基本的にはアメリカ勢力によって)国外追放になったシハヌーク国王を受け入れたのは中国だった。だからシハヌーク国王の墓は北京にある。

 そういう深い関係もあり、中国とカンボジアは、ことのほか親密だ。

絶対に中国の肩を持つ国々は?

 外交関係では、なかなか「絶対に」ということは言えないが、しかし3カ国を挙げるとすれば「パキスタン、カンボジア、ラオス」を挙げることができる。

 ASEAN関連の会議で、ASEAN内陸国のカンボジアとラオスを自国側に引きつけておくことは、中国にとっては戦略的に不可欠だ。

 ASEAN外相会議だろうとASEAN拡大外相会議(ASEAN諸国+日米中露豪EU...などが参加)だろうと、カンボジアとラオスがいる限り、ASEAN諸国が一致して中国に不利な共同声明を出すことはできない。

 特にASEAN会議では「全員の一致」が要求されるので、カンボジアとラオスを通して、中国の望みは叶えられるのである。
ましていわんや、今回はラオスが議長国。

 今ではチャイナマネーが「国際秩序」をも買ってしまっているのである。 

 中国の過度なほどの自信と傲慢さの原因は、ここにある。

 その中国、実は根幹的な弱点を抱えている。

 それは中華人民共和国を誕生させた毛沢東と中国共産党に関する秘密を、中国が隠し通していることである。その秘密を中国人民が知った時に、中国共産党は統治の正当性を失い、中国共産党政権はたちどころに滅びるだろう。

 その秘密は、拙著『毛沢東――日本軍と共謀した男』に書いた通りだ。

 これを隠し続けていたいために激しい言論弾圧とともに強硬姿勢に出る。

 しかし日本の世論には、先の戦争への贖罪意識が働くのか、この「決定的な力を持っている事実」を、正視する勇気はないらしい。

 どうも筆者には、中国の顔色を窺っているように思えてならないのだが、あるいは、チャイナマネーが至るところで力を発揮しているのだろうか......。

[執筆者]遠藤 誉
1941年中国生まれ。中国革命戦を経験し1953年に日本帰国。東京福祉大学国際交流センター長、筑波大学名誉教授、理学博士。中国社会科学院社会科学研究所客員研究員・教授などを歴任。『チャイナ・セブン <紅い皇帝>習近平』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』『ネット大国中国 言論をめぐる攻防』『チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男』『完全解読 中国外交戦略の狙い』『中国人が選んだワースト中国人番付 やはり紅い中国は腐敗で滅ぶ』『中国動漫新人類 日本のアニメと漫画が中国を動かす』など著書多数。近著に『毛沢東 日本軍と共謀した男』(新潮新書)

※当記事はYahoo!ニュース 個人からの転載です。


ASEAN外相が共同声明、南シナ海の仲裁判決に言及せず
ロイター 7月25日(月)16時49分配信

[ビエンチャン 25日 ロイター] - 共同声明での南シナ海問題の扱いをめぐり協議が難航していた東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議は25日、こう着状態から抜け出し、共同声明の発表にこぎつけた。

関係者によると、南シナ海での中国の主張を否定した仲裁裁判所の判決について共同声明で言及することを求めていたフィリピンが、声明の発表を優先するため要求を取り下げたという。

共同声明では、中国の主張を否定する判決に言及しない代わりに、南シナ海での争いについて、国際法に基づいた平和的解決を図る必要性を訴えた。

ASEANに加盟する10カ国のうち、フィリピン、ベトナム、マレーシア、ブルネイは中国と南シナ海で領有権を争っている。

共同声明での仲裁裁判所判決への言及をめぐっては、フィリピンなど主要国が支持する一方、カンボジアが強硬に反対。外交官によると、カンボジアは中国と領有権を争う国に対し、二国間での協議を呼び掛け、共同声明での判決言及に反対したという。

中国政府はこれを受け、南シナ海における同国の主張を支持したカンボジアに対し公に謝意を表明。中国外務省のウェブサイトによると、王毅外相はカンボジアのプラク・ソコン外相に対し、中国を支持したカンボジアの立場は正しく、ASEANの結束と中国との協力関係を守るものだとの考えを伝えた。


南シナ海判決に言及せず=中国名指し避け「懸念」―ASEAN外相会議の共同声明
時事通信 7月25日(月)14時18分配信

 【ビエンチャン時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議の共同声明が25日発表された。

 中国による軍事拠点化が進む南シナ海情勢について、「深刻に懸念」していると表明する一方、中国と南シナ海の領有権を争うフィリピンやベトナムが求めていた12日の仲裁裁判所の判決への言及は見送られた。

 判決受け入れを拒否している中国に配慮するとともに、南シナ海問題でASEANの亀裂がこれ以上深まるのを避け、ASEANの結束を優先した格好だ。

 共同声明は南シナ海に関し、「最近および現在進行中の情勢を引き続き深刻に懸念しており、埋め立てや活動の拡大に対して複数の閣僚から示された懸念に留意した」と指摘し、名指しは避けながらも、岩礁埋め立てなど中国の動きをけん制。南シナ海での航行と上空飛行の自由の重要性を再確認した。


南シナ海巡り、共同声明再協議…ASEAN外相
読売新聞 7月25日(月)13時46分配信

 【ビエンチャン=池田慶太、向井ゆう子】東南アジア諸国連合(ASEAN)は25日午前、ラオスの首都ビエンチャンで前日に続いて外相会議を開き、南シナ海問題の取り扱いを巡って紛糾している共同声明について再協議した。

 中国に批判的な文言の削除を求めるカンボジアと、中国に厳しい文言を盛り込みたい他の国との溝を埋めるため、連日協議する異例の事態となった。

 レ・ルオン・ミンASEAN事務局長は終了後、記者団に「南シナ海問題をめぐるASEANの基本方針を確認した。声明には『国際法に沿った平和的な問題解決』を盛り込む方向だ」と語った。ASEANの分裂回避に向け、カンボジアが一定の譲歩をしたとみられ、中国の人工島造成などへの懸念にも間接的に触れる方向で事務レベルの調整を続けている。


緊迫・南シナ海 ASEAN外相会議、共同声明採択へ インドネシア外相「前進あった」 詳細は言及せず
産経新聞 7月25日(月)13時29分配信

 【ビエンチャン=吉村英輝】東南アジア諸国連合(ASEAN)は25日午前、前日の外相会議で意見の一致をみなかった共同声明の文案について、同日午前8時(日本時間同10時)からラオスの首都ビエンチャンで再協議を行った。終了後、インドネシアのルトノ外相は記者団に「大きな前進があった」と述べ、合意形成について「楽観している」と述べた。ただ、詳細には言及しなかった。

 24日の協議で採択をめざした共同声明は、中国と南シナ海の領有権を争うフィリピンやベトナム、さらに海洋問題に敏感なインドネシアが、中国の主張を退けた仲裁裁判所の裁定を盛り込むよう要求していた。

 これに対し、中国に同調するカンボジアが強硬に反発したほか、議長国ラオスも中国に配慮して24日は物別れに終わり、25日の再協議が注目された。ASEANは全会一致が原則。

 一方、ASEAN外相と中国の王毅外相との会議が25日開かれた。前日にラオスに入った王氏は、タイなどASEAN加盟国の外相と相次いで個別に会談しており、外相会議では南シナ海問題で足並みが乱れるASEANへ、さらなる揺さぶりをかけたとみられる。


日中外相、午後会談へ=南シナ海めぐり協議
時事通信 7月25日(月)13時11分配信

 【ビエンチャン時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議出席のためラオスを訪問中の岸田文雄外相は25日午後(日本時間同)、ビエンチャンで中国の王毅外相と会談する。

 岸田氏は、南シナ海での中国の主権主張を退けた仲裁判決を受け入れ、法の支配を尊重するよう促す。日中外相会談は4月に北京で行われて以来。


共同声明合意へ妥協成立=「南シナ海」でASEAN外相―ラオス
時事通信 7月25日(月)12時28分配信

 【ビエンチャン時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)は25日午前、前日に続いてラオスの首都ビエンチャンで外相会議を開催した。

 中国とASEANの一部加盟国が領有権を争っている南シナ海問題に関し、調整が難航している外相会議の共同声明の合意に向けて再協議。ASEAN外交筋は「共同声明でコンセンサスに達した」と述べ、妥協が成立したことを明らかにした。

 共同声明をめぐっては、ASEANは当初、24日の外相会議での採択を目指していた。しかし、南シナ海に関する中国の主張を退けた12日の仲裁裁判所の判決を受け、中国と南シナ海の領有権を争うフィリピンやベトナムが共同声明で判決に言及するよう求めたのに対し、親中派のカンボジアやラオスが反対し、協議は難航した。

 ASEAN外交筋によると、23日夜の非公式外相会議、24日の公式会議に続いて開いた25日の再協議の結果、仲裁裁判への直接の言及は見送られ、「法の支配」などの表現が盛り込まれる方向という。


南シナ海仲裁受け、米に反発 中国で広がる「KFC不買」 当局、事態沈静化に躍起
西日本新聞 7月25日(月)11時41分配信

 南シナ海を巡る仲裁裁判所の判断を受け、中国各地の米系ファストフード店で不買を訴える抗議活動が相次いでいる。判断受け入れを迫る米国への反発が背景にあり、地元当局が一時営業停止を求めたケースも。中国メディアは「抗議行動で傷つけているのは同胞であり、偽の愛国主義だ」と沈静化に躍起となっている。

 中国各紙によると、中国の主権を否定した仲裁判断が12日に出て以降、抗議活動は河北省や江蘇省などの少なくとも11カ所で発生。ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)の店舗で「先祖の面汚しだ」と客を罵倒したり、横断幕を掲げて中国国歌を歌ったりした。山東省では教師が生徒を引率し抗議した。一部で日本製品の不買を呼び掛ける動きもある。

 いずれも小規模で、インターネット上での呼び掛けなどに応じて集結。2012年の反日デモのような暴徒化は確認されていないが、河北省唐山市では抗議活動を批判する映像をネット上に投稿した男性が抗議グループから呼び出され、殴打される事件が発生。河南省では抗議した男3人が拘束された。

 こうした騒ぎに対し、中国紙、新京報は19日付社説で「KFCは納税や雇用を通じて中国化しており、損害を受けるのは同胞や消費者の権利だ」と指摘。「グローバル化した今日、製品を使うか否かによって愛国を表現するのは誤り」と批判した。共産党機関紙、人民日報も「成熟した大国の健全なありようとは何か、考えなくてはならない」と冷静な対応を呼び掛けた。

 習近平指導部はナショナリズムを鼓舞し、南シナ海の問題では批判の矛先を米国や日本に向けている。ただ、極端な反米感情の高まりは今後の外交政策を縛り、社会の不安定化につながりかねず、習指導部のジレンマとなっている。

=2016/07/25付 西日本新聞朝刊=


南シナ海 ハーグ裁定どう盛り込むか? ASEAN、共同声明めぐりぎりぎりの協議
産経新聞 7月25日(月)11時0分配信

 【ビエンチャン=吉村英輝】東南アジア諸国連合(ASEAN)は25日午前、前日の外相会議で意見の一致をみなかった共同声明の文案について、同日午前8時(日本時間同10時)から外相会議を開き、再協議に入った。ただ、南シナ海での中国の主権主張を退けた仲裁裁判所の裁定の盛り込みなどについて、中国に配慮するカンボジアや議長国のラオスが反対姿勢を続けており、調整は難航が続いている。

 共同声明をめぐっては、ASEANは当初、24日の外相会議での採択を目指していた。しかし、中国と南シナ海の領有権を争うフィリピンやベトナムが共同声明で裁定に言及するよう求め、インドネシアなども賛同した一方、カンボジアは「裁定は紙くず」とする中国に同調した主張をして反発し物別れに終わった。

 共同声明の採択は「全会一致」が原則で、異例の再協議を経ても、カンボジアなどが署名に応じるかは不透明だ。

 一方、ASEANは25日、中国の王毅外相と外相会議を開催。前日にラオスに入った王氏は、タイなどASEAN加盟国の外相と相次いで個別に会談を行い、南シナ海問題で足並みが乱れるASEANへ、さらなる揺さぶりをかけている。


中国の外交矛盾、不信生む 経済協調も失態続き 南シナ海は対立
SankeiBiz 7月25日(月)8時15分配信

 主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で議長を務めた中国の楼継偉財政相は24日、閉幕後の記者会見で、金融と財政の政策や構造改革を総動員するG20メンバーの「協調」を共同声明に盛り込んだことに満足げな表情をみせた。

 成長鈍化や過剰生産、不良債権など国内問題が噴出する中国にとり、ふらつく経済面で国際「協調」を主導することは自国の利益にもつながる。だが「国際法違反」とされた南シナ海をめぐる仲裁裁判所の判断は「紙くずだ」と拒否。外交や軍事面では国際社会との「対立」を深める政策矛盾が浮き彫りになった。

 新興国を含むG20の政策協調が世界経済の回復に欠かせないことは間違いない。しかし「国際法を順守しないことが明確になった独善的な国家が訴えた経済政策上の『協調』などだれの心にも響かない」(北京の外交筋)と共感を得られず、逆に不信感を強める皮肉な結果も生んでいるようだ。

 それ以前に中国は経済面での失態を続けている。

 2月に上海で開いた財務相・中央銀行総裁会議で、鉄鋼など過剰生産の問題を指摘された中国。だが、必要な構造改革は既得権益層の抵抗で停滞したままだ。しかも、米国やインドネシアなど世界各地で、中国が次なる成長戦略として野心的に進めたインフラ輸出が相次ぎ計画の頓挫や延期などの混乱を引き起こし、国際的なビジネス相手としての信頼も失墜し始めた。

 中国は今年12月、世界貿易機関(WTO)加盟から15年を迎えるにあたり、貿易通商面で有利になる「市場経済国」に認定するよう強く迫っている。

 これに対し欧州連合(EU)の欧州委員会は20日、「不当な安値輸出に歯止めがきかなくなる」として要求を認めない方針を決めた。為替や株式など金融市場の自由度の低さもネックで責任ある国際社会の一員として水準に達していないと突き放された。

 それでも、世界第2の規模をもつ中国経済が冷え込み、世界中に「チャイナリスク」が影を落とすことは避けたいというのが日米欧などの苦しい本音だ。

 G20で年内最後のヤマ場となる浙江省杭州での9月の首脳会議に向け、日米欧などは南シナ海の紛争に厳しい目を向けつつも、議長国の中国に国際社会からの信頼がいかに欠かせないかを説き、経済問題の解決を粘り強く求めていく現実路線を続けざるを得ない。(成都 河崎真澄)


ASEAN関連会議、国際法の順守伝達 岸田氏、ラオス外相と会談
産経新聞 7月25日(月)7時55分配信

 【ビエンチャン=田北真樹子】岸田文雄外相は24日夜、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議に出席するため訪問したラオスで、同国のサルムサイ外相と会談した。岸田氏は南シナ海での中国の主権主張を否定した仲裁裁判所の裁定をめぐり、国際法の順守などが必要だとの日本側の考えを伝えた。サルムサイ氏は「しっかりと受け止めた」と語った。

 南シナ海問題はASEAN内で議論が紛糾しているほか、中国が日本の発言に敏感になっている。日本としては議長国ラオスの役割が極めて重要となることから、一連の会議を前に会談が実現したことは「意義がある」(日本政府関係者)と評価している。

 これに先立ち、岸田氏はミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相と懇談し、改めて早期の来日を要請した。スー・チー氏は「再び訪問したい」と述べた。一方、岸田外相は25日午前に韓国の尹炳世外相と会談する。慰安婦問題をめぐる昨年末の日韓合意の誠実な履行を改めて確認する予定。韓国側からは元慰安婦支援のための財団発足に関する準備状況の説明も想定される。


ASEAN関連外相会議 中国、相次ぎ2国間会談
産経新聞 7月25日(月)7時55分配信

 【ビエンチャン=吉村英輝】中国の王毅外相は24日、ビエンチャンでタイなどASEAN加盟国の外相と相次いで2国間会談を行った。フィリピンやベトナムが、南シナ海をめぐる仲裁裁判所の裁定について外相会議の共同声明で言及するよう主張しているのをにらみ、ASEANの切り崩しを図ったとみられる。

 王氏はシンガポール、タイ、ミャンマーの外相、ブルネイの第2外務貿易相と個別に会談。南シナ海問題について報道陣に「争いは直接の当事国が対話を通じて解決すべきだ」と述べ、日米などを牽制(けんせい)した。


ASEAN「南シナ海」紛糾 外相会議、共同声明持ち越し
産経新聞 7月25日(月)7時55分配信

 【ビエンチャン=吉村英輝】東南アジア諸国連合(ASEAN)は24日、ラオスの首都ビエンチャンで外相会議を開いた。会議では、南シナ海一帯での中国による主権の主張を「根拠なし」とした仲裁裁判所の裁定が出されたのを受け、南シナ海問題への対応が焦点となった。

 会議では、「全会一致」を原則とするASEANが、南シナ海の軍事拠点化を進める中国に対し、共通の態度を打ち出せるかどうかが注目された。

 しかし、会議の成果として作成される共同声明をめぐり、中国と対立するフィリピンやベトナムが仲裁裁定に言及するよう主張したのに対し、親中派のカンボジアがこれに反対し紛糾。事務局によると、会議終了後を予定していた共同声明の発表は、25日以降に持ち越された。

 ASEAN外相は25日、仲裁裁定の「無視」を主張する中国の王毅外相と、中国に裁定の順守を求めるケリー米国務長官とも個別に協議する。

 26日には北朝鮮も参加するASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議が開かれ、日本の岸田文雄外相らが、核実験やミサイル発射を続ける北朝鮮に対する懸念を表明する見通し。


ASEAN関連外相会議 親中・北で空転懸念 議長国ラオスに不安の声
産経新聞 7月25日(月)7時55分配信

904
南シナ海問題各国の立場(写真:産経新聞)

 【ビエンチャン=吉村英輝】ラオスの首都ビエンチャンで24日に始まった東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議は、南シナ海問題をめぐる加盟国の衝突で幕を開けた。今年のASEAN議長国ラオスは、中国から多額の援助を受けているほか、北朝鮮とも伝統的な友好関係にある。ラオスが南シナ海問題や核・ミサイル開発をめぐって中国や北朝鮮に過度の配慮を示せば、日米も参加するASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議や東アジア首脳会議(EAS)など、一連の会議が空転する事態も懸念される。

 「ASEAN憲章の27条には法の順守が掲げられているのだが」

 ASEAN外相会議の会場の片隅で24日、シンガポールとブルネイの代表はこう述べあい、外相会議の共同声明の作成作業が遅々として進まないことに疲れをにじませた。

 関係者によると、会議では南シナ海問題に関し、フィリピンとベトナム、インドネシア、シンガポール、ミャンマーが中国を念頭に、紛争の平和的解決のため「法的・外交的なプロセスを全面的に尊重する」との文言を共同声明に盛り込むよう主張した。

 一方、親中派のカンボジアはこれに反発、中国が南シナ海で進める「(岩礁の)大規模な埋め立てや軍事施設化」の表現を盛り込むことすら拒否した。

 事態を心配したインドネシアは23日夜、ASEAN外相の非公式会議を呼びかけ、調整を模索した。しかし、かたくななカンボジアを前に、フィリピンやベトナムは南シナ海問題での仲裁裁判所の裁定に関しても共同声明で言及するよう求め、「溝は逆に広がった」(外交筋)という。

 ラオスは今年4月、今回の会議に備え、国連大使も務めたサルムサイ氏を外相に就任させたが、現在まで会議の前進に向け目立った動きをみせていない。

 ASEANでカンボジアと並ぶ親中派のラオスが中国や北朝鮮に関する参加国の懸念の声を一連の会議の議長声明などに反映させることができるのか、不安視する声が上がっている。


経済は協調、軍事は対立 中国矛盾に国際社会不信
産経新聞 7月25日(月)7時55分配信

 G20財務相・中央銀行総裁会議で議長を務めた中国は成長鈍化や過剰生産、不良債権など国内問題が噴出する。経済面で「国際協調」を主導することは自国の利益につながる。一方「国際法違反」とされた南シナ海をめぐる仲裁裁判所の判断は「紙くずだ」と拒否し、外交や軍事面では国際社会との「対立」を深める政策矛盾が浮き彫りになった。

 ◆「心に響かない」

 中国の楼継偉財政相は24日、G20閉幕後の記者会見で、金融と財政の政策や構造改革を総動員するG20メンバーの「協調」を共同声明に盛り込んだことに満足げな表情をみせた。

 新興国を含むG20の政策協調が世界経済の回復に欠かせないことは間違いないが、「国際法を順守しないことが明確になった独善的な国家が訴える経済政策上の『協調』など、誰の心にも響かない」(北京の外交筋)と共感を得られず、逆に不信感を強める皮肉な結果も生んでいるようだ。

 中国は今年12月、世界貿易機関(WTO)加盟から15年を迎えるにあたり、貿易通商面で有利になる「市場経済国」に中国を認定するよう強く迫っている。

 ◆日米欧ジレンマ

 これに対し欧州連合(EU)の欧州委員会は「不当な安値輸出に歯止めがきかなくなる」として要求を認めない方針を今月20日に決めた。金融市場の自由度の低さもネックで、責任ある国際社会の水準に達していないと突き放された。

 それでも、世界第2の規模に至った中国の経済が冷え込み、世界中に「チャイナリスク」を広げないようにしたいのが日米欧などの苦しい本音でもある。

 日米欧などは、浙江省杭州での9月のG20首脳会議で中国に対し、南シナ海の紛争に厳しい目を向けつつも、国際社会の信頼がいかに欠かせないかを説き、経済問題の解決を粘り強く求めていくとみられる。(成都 河崎真澄)


ASEAN結束、岐路に=「親中派」との溝埋まらず―南シナ海問題
時事通信 7月25日(月)6時57分配信

 【ビエンチャン時事】今回の東南アジア諸国連合(ASEAN)外相会議で最大の焦点となったのは、6月の中国との外相会合で南シナ海問題をめぐり亀裂があらわになった加盟国間の結束をどう図るかだった。

 域内最大の人口を持つ「盟主」インドネシアの呼び掛けで事前に異例の会合が持たれたものの、「親中派」カンボジアなど複数の国との溝は依然埋まらず、ASEANは大きな岐路に立たされている。

 中国・雲南省で6月中旬に開かれた特別外相会合。外交筋によると、この場で中国は「領有権問題は当事者同士で解決する」など南シナ海問題に関する自国の主張10項目の受け入れをASEAN側に強硬に要求した。反発したASEAN側は岩礁の埋め立て自制を含め、中国を実質的に批判するメディア向け声明を出すことで一致。声明内容も詰め、ASEAN事務局のウェブサイトで内容を公表することも決めた。

 ところが、この動きを察知し猛烈な巻き返しを図った中国により、ASEAN10カ国のうちカンボジア、ラオス、ブルネイ、タイが土壇場で反対に回り、声明は撤回に追い込まれた。しかも、他の6カ国は中国の王毅外相から初めて「造反」を知らされるという「極めて屈辱的」(会合に参加した政府高官)な結果に終わった。

 外交筋によると、危機感を強めたインドネシアの提案で急きょ開催された23日の非公式外相会合で同国は、域内の団結を図るため、南シナ海問題という文言を使わず、「地域の平和と安定」と表現を弱めた形での新たな共同声明採択を呼び掛けた。しかし、それでも一部諸国が反対を表明し、かえって各国の溝の深さが浮き彫りとなっている。


裁定が出ても中国が一歩も引くわけにはいかない理由
JBpress 7月25日(月)6時10分配信

 7月12日、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所が、フィリピンによって提起された南シナ海の国際法上の解釈をめぐる裁定を下した。裁定は中国の主張をことごとく否定する内容であり、中国側の「全面敗訴」と言っていい内容であった。

 中国はフィリピンの常設仲裁裁判所への提訴そのものを不当なものとし、裁判への参与も行ってこなかった。事前の予想で、中国に不利な裁定となることは予想されていたが、それは中国も織り込み済みのことであっただろう。

 ただし、中国側が主張してきた「古来中国のものであった」ことを根拠に、南シナ海の管轄権の範囲を示す「九段線」についてまで裁定が及ぶとは想定外だったかもしれない。

■ 裁定が出ても一歩も引かない中国

 中国は不利な裁定が出ても対応できるように、中国側の南シナ海をめぐる主張に賛同する国家を多数集める工作に励んできた。同時に、自らの主張の正当性を改めて強調するための「白書」まで多言語版で用意していた。

 中国によれば、南シナ海における中国の立場を支持する国は70カ国に上るとされている。だが、その多くが南シナ海の領有権をめぐる問題に関心のないアフリカ、中東、中央アジアの国々である。その中にはインドも含まれていたが、インド政府は「すべての関係国に対し、仲裁裁判所への最大限の敬意を示すよう求める」との声明を発表しており、中国の立場を支持などしていないことが分かる。70カ国の支持というのは、かなりの誇張が盛り込まれていると見てよい。

 常設仲裁裁判所の裁定では、中国の主張する九段線の「歴史的経緯」は根拠なしとして否定され、南沙諸島には「島」はなく「岩(礁)」と満潮時には水没する「低潮高地」があるだけであり、「岩(礁)」は領海12海里を宣言できるが排他的経済水域(EEZ)は設定できず、「低潮高地」はどちらもその権限を持たないとされた。要するに、中国の主張する南シナ海の管轄権が否定されたのである。

 問題は、中国はいかなる裁定が出されようとも、南シナ海問題で一歩も引かない姿勢を貫く意思を明確にしていたことである。

 そこまで中国が決意した背景は何なのか。

 それは「党・指導者の無謬性」へのこだわりであり、ひいては習近平主席を「常に正しい判断をする指導者」であることを確保するためであったと言っていいだろう。

■ 「無謬性」にこだわり過ぎて政策が硬直化

 今年3月、新疆ウイグル自治区のネットニュースサイト「無界新聞」に「忠誠なる共産党員」の名で習近平の政策的誤謬を羅列し辞任を求める「公開書簡」が出され、大騒ぎとなったことは記憶に新しい。

 民主主義国家では言論の自由があり、政権批判など当たり前の現象だが、一党独裁の中国ではそれが許されない。党とそのトップリーダーは「常に正しい」ことにされているから、党や習近平を名指しで批判することなど許されてはいないのである。

 「無界新聞」の件については、当局が血眼になって犯人探しを行ったことは言うまでもないが、いまだに首謀者は見つかっていない。

 中国では、現在に至るも「無謬性」の神話が生きている。毛沢東は死後、文化大革命の責任を問われたものの、1981年の歴史決議で「功績第一、誤り第二」の結論となった。鄧小平に関しては、1997年に死去して今年で19年になるが、依然として1989年の天安門事件の責任さえ正式に問われてはいない。

 では習近平の場合はどうか。「中華民族の偉大な復興」を「中国の夢」であるとする習近平主席は、東南アジアの「小国」に蚕食された南シナ海、とりわけ南沙諸島を「取り戻す」ことが自らに課せられた歴史的使命であるとともに、東アジア地域秩序を形成する盟主としての中国の地位確立にとってもきわめて重要な事業であると位置づけた。

 そのために、これまで台湾やチベットなど「分離独立」の気配のある地域に限って使っていた「核心的利益」という修辞を南シナ海にも援用し、「領土主権に関わる問題について一切譲歩しない」姿勢を明確にしてきた。

 つまり習近平政権は、南シナ海の領有をめぐる紛議に関して「退路を断つ」政策を強行してきたのである。南シナ海での中国の政策が「正しいもの」だとする「無謬性」へのこだわりが政策を硬直化させ、状況の変化に対し柔軟な軌道修正をする余裕を失わせてしまったと言える。

■ 米中の緊張関係はさらに高まることに

 今回の常設仲裁裁判所の裁定は、「南シナ海の島嶼が誰のものか」について明確にしていない。もともと裁定の目的はそこにはなかったわけであり、今回の裁定で、中国の南シナ海の島嶼の領有権の主張までは排除されていないのである。これは中国にとって幸いであり、中国にはこれまで通りの主張を展開する余地が残されたことになる。

 とはいえ、国際法廷で下された「最終判断」は、それなりに重く習近平政権にのしかかる。いわば「国際的圧力」であり、今後中国が参加する国際会議で繰り返し「裁定順守」のプレッシャーがかけられることになる。

 それにもかかわらず、「無謬性」を確保しなければならない中国としては、独自の論理で2つの行動を追求するしかないであろう。

 第1に、国内対策である。今回の裁定は、広く国内でも報道されており、政権の主張を「鵜呑み」にすることに慣らされてきた人民に対し、国際社会の圧力に屈する姿勢は見せられない。下手に妥協すれば「裏切られた」人民による政権批判を招くからである。

 一方、知識人を中心に、裁定を「中国外交の大失敗」と醒めた目で見る「民意」にも対抗しなければならない。いずれにおいても政権批判を封じ込めるには、習近平政権の「無謬性」を証明するために南シナ海における中国の拡張主義をさらに進めるしかない。

 第2に、対外政策である。中国では内政がそのまま外交に反映されるから、外交も強硬路線で突っ走るしかない。領有権問題をめぐって中国は「裁定を棚上げした上での二国間協議」を主張するが、当事国であるフィリピンは言うに及ばず、もはやそんな中国に都合のいい条件で協議に応じる国はないだろう。

 南シナ海における「航行の自由」作戦を展開する米国は、裁定を追い風にさらに南シナ海における米軍のプレゼンス強化を目指すかもしれない。また、裁定を歓迎する日本が南シナ海の航行の自由へ参画することを歓迎するであろう。それを嫌う中国は、日本を牽制するために東シナ海で緊張を造成するかもしれないし、南シナ海上空の「防空識別圏」設定を急ぐかもしれない。現状では、中国の空中哨戒能力は十分とは思えないが、域外国の干渉排除のため無理をする可能性は排除できない。

 結局、南シナ海をめぐる常設仲裁裁判所の裁定は出たものの、それが南シナ海の緊張を解決するものとはならず、一層緊張を高める結果になりそうである。

 裁定は確かに中国を窮地に追い込んだが、だからといって「引くわけにはいかない」中国と、海洋覇権国家・米国との雌雄を決する危険性は裁定前よりも高まっていると言えるだろう。


<岸田外相>「法の支配」訴えへ 
毎日新聞 7月25日(月)0時7分配信

 【ビエンチャン小田中大】岸田文雄外相は24日、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会議に出席するため、ラオスの首都ビエンチャンを訪れた。

 岸田氏は出発前、羽田空港で記者団に「法の支配の重視や平和的解決の大切さを訴えたい」と語った。岸田氏は24日夜、今年のASEAN議長国のラオスのサルムサイ外相と会談。南シナ海問題をめぐり、議長声明で海洋問題の紛争の平和的解決の必要性を盛り込むよう求める。また、ミャンマーのアウンサンスーチー国家顧問兼外相とも会談した。

 岸田氏は25日以降、日本とASEANの外相会議やASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会議などに出席し、海洋安全保障問題で関係国が一致した対応を取るよう訴える。南シナ海をめぐる仲裁裁判の当事国であるフィリピンのほか、タイや韓国との個別会談を予定している。中国との会談も調整している。


<ASEAN会議>中国、切り崩し図る 仲裁判決拒否崩さず
毎日新聞 7月25日(月)0時1分配信

 【ビエンチャン河津啓介】東南アジア諸国連合(ASEAN)との外相会議などに出席するため、中国の王毅外相が24日、ラオスの首都ビエンチャンに入った。南シナ海問題を巡る仲裁裁判所の判決で苦境に立たされた王氏は到着直後から各国と2国間会談を続け、中国包囲網の切り崩しを図っている。

 「『仲裁』というページは既にめくられた過去のものだ」。ビエンチャンの空港に降り立った王氏は記者団の問いかけに対し、12日に示された判決を「過去のもの」と切り捨てた。

 王氏は24日だけでブルネイ、シンガポール、ミャンマー、カンボジアなどと2国間会談を実施。ミャンマーのアウンサンスーチー外相には「南シナ海に関する自国の立場を強調した」(ミャンマー外交筋)という。

 中国はASEANの分断で時間を稼ぎ、フィリピンを懐柔して2国間の手打ちに持ち込む作戦だ。既に同国のドゥテルテ新政権に対し、経済支援や海底資源の共同開発を示唆している。だが、フィリピンは、中国が求める判決棚上げに難色を示している。

 一方でASEANの分断に成功しても、一連の会議には日本や米国も参加する。国際秩序の順守を求める声を黙殺するばかりでは失うものも大きい。9月には中国で主要20カ国・地域(G20)首脳会議がある。議長役の習近平国家主席が体面を失う事態だけは避けたいところだ。

 王氏は昨年の同じ会議でも、直前まで南シナ海問題そのものを議題とすることに強く反対しながら、会議では一転して平和解決を強調する独自提案を打ち出してみせた。中国としては対話解決に前向きな姿勢を見せるなど、硬軟のバランスに腐心するとみられる。


<ASEAN>声明難航…南シナ海分断あらわ 外相会議開幕
毎日新聞 7月24日(日)21時21分配信

 【ビエンチャン岩佐淳士】東南アジア諸国連合(ASEAN)の一連の外相級会議が24日、ラオスの首都ビエンチャンで開幕した。焦点はフィリピン、ベトナムと中国などが領有権を争う南シナ海問題。24日の外相会議では中国の主張を退けた仲裁裁判所の判決を支持するかどうかで加盟国間の意見が対立し、共同声明の発表は25日以降にずれ込んだ。中国の切り崩しを受けるASEANの分断が改めて浮き彫りになった。

 24日午後、ASEAN外相会議の会場から出てきたフィリピンのヤサイ外相は待ち受ける記者団の問いかけに一切答えず、会場を去った。表情は硬く、会議の緊迫度をうかがわせた。

 南シナ海のほぼ全域に権益が及ぶとの中国の主張を退けた12日の仲裁裁判所の判決は、フィリピンにとって追い風となるはずだった。ASEAN外交筋によると、外相会議でフィリピンは判決を「歓迎」する記述を共同声明に盛り込むようベトナムとともに求めた。さらに、中国が南シナ海で進める人工島造成を念頭に置いた「大規模な埋め立てや軍事化への深刻な懸念」や「国連海洋法条約に基づく航行と飛行の自由の重要性」を明記するようベトナムは提案。判決を受け中国への攻勢を強めようとする狙いは明白だった。

 だが、この流れに逆らったのはカンボジアだった。「特に仲裁裁判所の判決に関する記述を強く拒んだ」(ASEAN外交官)。カンボジアは中国から多額の経済支援を受けるASEANきっての親中国国家だ。共同声明の取りまとめでは「判決」の文言に神経をとがらせ、その受け入れを拒否する中国の主張をそのまま代弁した。ASEANの決定は全会一致が原則。外相会議では声明の合意に至らず、事務レベルでさらなる調整が必要となった。

 ただ、最近のASEAN会議では声明発表が一連の会議の最終日に行われることが多く、全ての日程が終了した後にずれこむこともある。ASEANは2012年の外相会議でカンボジアの反対などから声明合意に失敗。今回は見送りを避けるため、ぎりぎりの調整が続けられている。

 中国は南シナ海のほかの沿岸諸国の近海にも進出を始めており、これまでは比較的中立的だったインドネシアやマレーシアも中国の動向に警戒を強めている。仲裁判決を受けて、ASEAN内に対中国で「結束」を求める声は以前に増して高まっている。だが、カンボジアやラオスは反対に回る見通しだ。判決を巡る関係国の対立が深まれば、ASEANの分断もさらに深刻化する恐れがある。


共同声明ずれ込み=「南シナ海」難航、再協議へ―ASEAN外相会議・ラオス
時事通信 7月24日(日)20時33分配信

 【ビエンチャン時事】東南アジア諸国連合(ASEAN)は24日、ラオスの首都ビエンチャンで外相会議を開いた。

 中国とフィリピンなどASEANの一部加盟国が領有権を争う南シナ海問題をめぐって協議は難航。同日にも予定していた共同声明の発表は25日以降にずれ込んだ。外交筋によると、ASEANは同日午前に急きょ再び外相会議を開き、共同声明について協議を行う。

 南シナ海に対する中国の主権主張を全面的に退けた12日の仲裁裁判所の判決後、ASEANの公式協議が開催されたのは初めて。南シナ海問題を主要議題に話し合ったが、同問題をめぐるASEAN内の溝の深さが露呈した。

 ASEAN外交筋によると、共同声明をめぐるこれまでの事務レベル協議で、中国との領有権争いを抱えるフィリピンやベトナムは仲裁判決について、「歓迎」するなどの表現で言及するよう求めた。これに対し、中国の強い影響下にあるカンボジアとラオスは「仲裁判決に直接言及すべきではない」と反対した。

 南シナ海問題でASEANの結束が大きく揺らぐ事態を懸念したインドネシアの提案で、ASEANは23日夜、急きょ非公式の外相会合を開き、約1時間にわたって協議。24日の外相会議でも文言をめぐる調整を続けたものの、「突破口は得られなかった」(外交筋)という。


南シナ海巡り、激しく対立…ASEAN外相会議
読売新聞 7月24日(日)19時41分配信

 【ビエンチャン=池田慶太】東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の一連の外相会議が24日、ラオスの首都ビエンチャンで始まった。

 仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)が12日に南シナ海で中国が主張した主権を退けて以降、初のASEAN公式会議となる。会議は、初日からASEAN加盟国が共同声明を巡って激しく対立している。

 26日までの日程で、日米両国と中国、ロシアが参加する会議も開かれる。中国がASEANの一部加盟国と領有権を争う南シナ海問題が最大の焦点となる。

 初日はASEANだけの外相会議が開かれた。ASEAN外交筋によると、中国による人工島造成や軍事拠点化の動きへの懸念が盛り込まれた共同声明の草案に対し、親中国のカンボジアが全面削除を要求。カンボジアは仲裁裁の判決について、「歓迎」の表現を盛り込むよう主張したベトナムなどの提案にも反対しており、調整が難航している。


中国軍、最新兵器を誇示=南シナ海で実効支配を強化
時事通信 7月24日(日)14時24分配信

 【北京時事】南シナ海の領有権をめぐる中国の主張を否定した仲裁裁判所の判決が出た後、中国軍は軍事演習や高官の部隊視察で最新兵器を誇示している。

 軍事力を見せつけ、南シナ海問題で譲歩しない姿勢を内外に強調する狙いがある。

 国営中央テレビなどは19日、范長竜中央軍事委員会副主席が南シナ海を管轄する南部戦区を視察したと報道し、核爆弾の搭載が可能な戦略爆撃機H6Kや準中距離弾道ミサイルDF16を映し出した。范氏は視察で、「わが国が直面する複雑で厳しい安全保障環境を認識し、急襲能力を高めないといけない」と指示した。

 H6Kの戦闘行動半径は3500キロ。射程2000キロ以上の巡航ミサイルや超音速対艦ミサイルを搭載するとされ、日本全土や米領グアムへの攻撃が可能とみられている。中国空軍は18日にH6Kが南シナ海のスカボロー礁(中国名・黄岩島)の上空などを飛行し、警戒監視活動を行ったことを明らかにしている。一方、DF16は射程1000キロで非常に命中精度が高く、沖縄、台湾が対象となっている。

« 東日本大震災等および原発事故関連のニュース・2134 | トップページ | どこまで図に乗る中共支那、南シナ海にミサイル・戦闘機を配備・20 »

ニュース」カテゴリの記事

侵略・支配・抑圧」カテゴリの記事

国防・軍事・安全保障」カテゴリの記事

領土・外交」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/566606/63967117

この記事へのトラックバック一覧です: どこまで図に乗る中共支那、南シナ海にミサイル・戦闘機を配備・19:

« 東日本大震災等および原発事故関連のニュース・2134 | トップページ | どこまで図に乗る中共支那、南シナ海にミサイル・戦闘機を配備・20 »

2017年10月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31