« 東日本大震災・原発事故関連のニュース・2120 | トップページ | 熊本・震度7の地震に関するニュース・69 »

2016年5月 7日 (土)

熊本・震度7の地震に関するニュース・68

引き続き、熊本県で4月14日および16日に発生した、震度6強~7の地震に関するニュースを伝達します。

リンク:熊本地震 熊本全公立小中、授業再開へ 危険な通学路、避難所移転…課題も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>車中泊、8割孤立化 「行政の接触ない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<防災計画>連続震度7想定せず 全ての都道府県 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:連休明けでボランティア減、人手不足の懸念も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:高校生向け代行バス運行=阿蘇地域の通学困難解消へ―8市町村で小中学校再開・熊本 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>崩落で通学困難 生徒ら寄宿舎へ 南阿蘇村 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>県、国からの物資受け入れ終了へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>学校再開へ避難者移転 熊本市、福祉施設などに - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>「命に代えても」 派遣記者が見た現場 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:エコノミー症候群、1人増え49人に…熊本地震 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:学校再開控え、避難所を集約=生活環境改善も―熊本市 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本地震の復旧、国が代行へ=大規模災害法を初適用 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:現地対策本部に松本氏復帰=熊本地震 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:拠点病院閉鎖、住民に不安=「再建困難」搬送1時間も―熊本・南阿蘇 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>静岡・藤枝市が被災地ボランティア活動に補助金 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:“地震酔い”発症者増加 余震多発、ストレスが原因 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本地震に復興法、初適用へ…国が復旧一部代行 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本の全公立校、11日までに授業を再開へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本地震 被災公立校、国費で修理 ほぼ全額 政府、補正に計上 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本地震 余震・避難所生活ストレス 子供の心に“異変”…ケア急務 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「関連死」18人のうち車中泊6人…熊本地震 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:震度1以上、1300回超=熊本地震 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>車椅子で逃げた 派遣記者が見た現場 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:エコノミー症候群、重症者1人増え48人…熊本 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>震災関連死の難病女性、福祉避難所の存在知らず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>発電所の水が大量流出 周辺集落で泥流被害 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>中古車の寄付募る 宮城の市民団体 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<地震>鹿児島で震度2が4回 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:阿蘇大橋付近の工事に着手 山肌の土砂除去へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>「母の日」限定営業 益城町の園芸店 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>サポート情報 公営住宅提供 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>サポート情報 ボランティア - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:避難所で集団食中毒? 熊本市、23人搬送11人入院 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:〔地震〕薩摩半島西方沖を震源とする地震相次ぐ(5/7) - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

熊本地震 熊本全公立小中、授業再開へ 危険な通学路、避難所移転…課題も
産経新聞 5月9日(月)7時55分配信

 熊本地震で休校していた熊本県内の公立小中学校が、9~11日に全て授業を再開する。一時は県内528校のうち351校が休校していたが、最初の地震発生から1カ月を前に解消に向かう。ただ、通学路は余震による塀の倒壊など危険な所も。避難所となっていた学校からの移転を求められた被災者もおり、課題が残っている。(天野健作、宮野佳幸)

                  ◇

 熊本市の出水(いずみ)小学校では8日、授業再開に向けて教室の後片付けや消毒作業が行われた。同小5年、竹下歩(あゆみ)君(10)は「家でゲームばかりしてたので、友達と会えるのはうれしい」と笑顔を見せた。9日に授業を再開する小中学校は、大きな被害を受けた益城(ましき)町の全7校のほか、7市町村の計55校。西原村も11日までの再開を決めた。

 発生から3週間を迎えても、いまだに余震が相次いでおり、通学への不安を訴える声もある。このため益城町では、一部でスクールバスを運行するほか、保護者が通学に付き添って安全を確保する。

 地震の爪痕はまだ生々しい。南阿蘇村では、阿蘇大橋の崩落で対岸から通っていた小中学生計54人が通学できなくなったため、中学生を学校近くに寄宿させ、小学生を隣町の学校へ通わせる。校舎が損壊した阿蘇市の阿蘇西小は、3月に閉校したばかりの尾ケ石東部小に一時移転して授業を再開するという。

 問題は授業再開のために、避難所を移転せねばならない被災者もいることだ。現在、100校以上で体育館や教室が避難所となっている。

 熊本市内の中学校に5歳の娘と一緒に避難している医療事務の女性(30)は、自宅の屋根瓦が落ちて壁や天井にひびが入った。一度は家に帰ったものの、娘が「避難所に行きたい」と夜泣き。女性は「避難所だとみんないるので安心するのか、夜はちゃんと寝てくれる。他の避難所は遠く、保育園の送り迎えがあるので困る」と話した。

 学校は強制的に被災者を移転することはしない。教室に避難していた被災者には、当面は使用を控える体育館に移ってもらうなどの工夫をしている。

 熊本市は、現在163カ所ある避難所を18カ所の「拠点避難所」(収容人員約3500人)に集約し、学校の本格再開を目指す。既存の避難所と異なり、世帯ごとに間仕切り(高さ2メートル)を設置。床に畳を敷き、段ボール製のベッドも用意した。

 ただ熊本市が避難住民の意向調査をしたところ、拠点避難所に移る意向を示したのは全体の57%にとどまった。移転を敬遠する住民は「遠くて不便」などとしており、理解を得るための対策が必要だ。


<熊本地震>車中泊、8割孤立化 「行政の接触ない」
毎日新聞 5月9日(月)7時30分配信

 熊本地震の被災者を支援している熊本県内外のNPO法人など約30団体で組織する民間ネットワーク「こころをつなぐ『よか隊ネット』」(本部・熊本市)が、県内の車中泊の避難者131人に実施したアンケートで、行政からの接触がなかったとした人が約8割に上っていることが分かった。避難の長期化で健康に不安を抱く人も多いことから、ネットは9日、熊本県や熊本市に早期の生活再建支援や健康・心のケアを求める提言書を出す。

 アンケートは、車中泊を続ける避難者の生活改善につなげようと、稲月正・北九州市立大基盤教育センター教授(社会学)が責任者となり、熊本市や益城(ましき)町、御船(みふね)町、大津(おおづ)町で4月26日~5月4日に実施。車中泊で困っていることや、今後の生活の見通しなどを聞いた。

 自治体職員が事情を聴いたり、支援などの説明をしたりするため訪れたことはあったかという問いに103人(78.6%)が「まったくなかった」と回答。「あまりなかった」の6人を加えると8割を超えた。自由記述では「仮設住宅がいつできるのか情報がほしい」「役所が機能しておらず、相談する先がない」と孤立化を示す意見があった。「体や腰が痛くて眠れない」「糖尿病の持病があり、食生活の変化が心配」と健康不安の訴えも目立ち、行政の医療・福祉の支援が必要な状況が浮かんだ。

 熊本市は現在は各区役所で車中泊者も含め避難者の支援のニーズを聞いて回っているとした上で「小規模の駐車場にもいる車中泊者に対応するため、専門職員を配置すべきだろうが避難所の対応に追われ十分、手が回らない」としている。

 ネット事務局長で、東日本大震災の被災者支援も続けている公益財団法人「共生地域創造財団」の多々良言水(たたらともみ)事務局長は「他の都市部で震災が起きると同じように車中泊避難者の増加が予想されるため、避難実態を分析して今後の被災者支援に役立ててほしい」と訴えている。【松田栄二郎】


<防災計画>連続震度7想定せず 全ての都道府県
毎日新聞 5月9日(月)7時0分配信

 災害時の緊急対策などを定めるため、各自治体が策定する「地域防災計画」に、熊本地震のような最大震度7の地震が連続発生することを想定した記載がないことが、47都道府県への取材で分かった。熊本地震では、4月14日の震度7の発生後、避難者が自宅に戻り、16日の2度目の震度7で死者を含む深刻な被害が出た。専門家は地域防災計画に盛り込むよう呼び掛けており、兵庫県など4府県が見直しを検討すると回答した。

 今月2~6日に取材した結果、「震度7が連続して発生する」と想定した地域防災計画を定めている都道府県はなかった。熊本県は、熊本地震を引き起こしたとされる布田川(ふたがわ)、日奈久(ひなぐ)の断層帯で地震が発生した場合、「最大震度7」と想定していたが、連続発生については記載していなかった。

 連続して発生することを計画に盛り込んでいない理由について、各担当者は「国が想定していない」(滋賀県)▽「過去に例がない」(長野県)▽「1回でも複数回でも対応は同じ」(宮崎県)--などと回答した。ただ、阪神大震災で被災した兵庫県は「震度7」とは明示していないものの、「(四国の南の海底にある)南海トラフ沿いで、複数の地震が数時間から数日のうちに連続発生する可能性がある」と記載。最初の地震で損傷した建物が次の地震で倒壊して死傷者が出るのを防ぐため、建築士らが住宅などの安全性を調べる「応急危険度判定」を早急に実施するなどの対応を盛り込んでいる。

 一方、「地域防災計画の見直しを検討する」と回答したのは、兵庫、奈良、鳥取、大阪の4府県。このうち、奈良県は「県に影響する八つの断層を確認しているが、現在の計画では複数の断層が同時に動くことは想定しておらず、実際に発生すると十分に対応できない」と説明。大阪府も「ハード面での対策は国の対応を待たなくてはならないが、避難に関しては独自に見直すことができる」と答えた。兵庫県も「実際に連続で発生した以上、具体的な対策が必要」としている。熊本県は見直しについて「未定」と回答した。

 熊本地震で4月14、16日に震度7を記録し、大きな被害を受けた熊本県益城(ましき)町では、14日の地震による死者(地震による直接死)は8人、16日は12人。12人の中には、14日の地震でいったん屋外に避難したものの、自宅に戻って被災したケースが含まれている。役場も使用不能になり、熊本県の蒲島(かばしま)郁夫知事は4月25日、記者団に対し「(震度7の地震の連続発生が)あった時の対応を考えておかなければならなかったが(想定が)そこに至っていなかった」と語った。

 内閣府の担当者も取材に対し「地域防災計画の基になる国の『防災基本計画』には、大きな地震が2度連続で起こった場合の対策については特に明示していない。今後、中央防災会議の中で見直される可能性は十分にある」と語った。【樋口岳大、林由紀子、吉住遊、尾垣和幸】

 【ことば】地域防災計画

 災害対策基本法に基づき、都道府県や市町村が定める。震災対策や風水害対策など災害の種類ごとに、予防や応急対策、復旧・復興に関して実施すべき業務などについて策定する。国の「防災基本計画」や「南海トラフ地震防災対策推進基本計画」、各自治体の被害想定などを踏まえて決める。各地で発生した災害や地域の実情などに応じ、順次見直すことになっている。


連休明けでボランティア減、人手不足の懸念も
読売新聞 5月9日(月)6時15分配信

156
倒壊したブロック塀などを片付けるボランティア(8日午後1時7分、熊本県益城町で)=浜井孝幸撮影
 熊本地震で大きな被害を受けた熊本県では、大型連休最終日の8日もボランティアが片付けなどに汗を流した。

 しかし、連休明けにボランティアが減り、人手が不足することへの懸念が高まっている。7日に県内各地の災害ボランティアセンター(VC)などに登録した人の総数は少なくとも1728人で、最も多かった4日の3572人から半減。8日は募集人数の2割しか集まらなかったところもあった。


高校生向け代行バス運行=阿蘇地域の通学困難解消へ―8市町村で小中学校再開・熊本
時事通信 5月9日(月)6時3分配信

 大型連休が明けた9日、熊本地震による大規模な土砂崩れで国道や鉄道が寸断された熊本県阿蘇地域では、主に高校生ら通学客向けに熊本市方面などとの間を結ぶ代行バスの運行が始まった。

 これにより、授業を再開した学校で欠席を強いられていた生徒は大幅に減る見通し。また、熊本市の一部や阿蘇市のほか、益城、大津など5町や南阿蘇村で計67校の小中学校が同日再開される。

 県教育委員会などによると、主に阿蘇地方と熊本市方面の間を通学する高校生は、県立私立合わせて29校で計約500人。多くは鉄道や家族の車で通学していたため、地震による交通網の寸断で通えなくなっていた生徒もいた。

 代行バスのうち南阿蘇村と高森町は共同で、熊本市内や阿蘇市など4方面に朝夕1往復ずつ運行。ただ、迂回(うかい)路を通るため、熊本市内へは2時間余りかかる見通し。JR九州も、不通となっている豊肥線のうち肥後大津(大津町)―宮地(阿蘇市)間で、朝夕に上下19本を運行する。


<熊本地震>崩落で通学困難 生徒ら寄宿舎へ 南阿蘇村
毎日新聞 5月8日(日)23時33分配信

 熊本地震で甚大な被害を受けた南阿蘇村で、阿蘇大橋の崩落により村唯一の南阿蘇中学校に通学するのが困難になった立野(たての)地区などの生徒や保護者らが8日、同じ中学に通学できるように橋の反対側の通信制高校に開設された寄宿舎に引っ越した。親元を離れる生徒もおり、友との共同生活に不安と期待を抱えながら9日の学校再開を迎える。

 立野地区は橋の西側にあり、寄宿舎は南阿蘇中と同じ東側にあるくまもと清陵高校の未使用だった宿舎を利用する。村教育委員会によると、男女12人の生徒と、うち3人の家族を含む計20人が入居。立野地区の中学生16人のうち寄宿舎に移るのは6人で、避難生活を送る他の地区の生徒も入る。

 立野出身で、避難先の熊本市の叔母宅から親元を離れて引っ越した中2の太田隆斗さん(14)は「寂しさもあるけれど、友達と話せるので少し楽しみ」と笑顔。一方、衣類や寝具の整理を手伝った母親の美穂さん(42)は「ちゃんとご飯をいっぱい食べられるかな」と不安そうだった。

 寄宿舎では当面、「舎監役」として南阿蘇中の教員が平日に寝泊まりし、週末は生徒たちを家族の元へ帰す。8キロ離れた同中まではバスで通学する。【出口絢、比嘉洋】


<熊本地震>県、国からの物資受け入れ終了へ
毎日新聞 5月8日(日)22時11分配信

 熊本地震で国が被災地に送っている支援物資について、熊本県は発生から1カ月をメドに受け入れを終了する方針を固めた。ライフラインの復旧で水や食料といった物資が充足し、避難者の要望も多様化したことが主な理由。9日に蒲島郁夫知事が安倍晋三首相に方針を伝える。

 政府は現場からの要請がなくても物資を送る「プッシュ型」支援によって、大量の水や食料、仮設トイレなど避難所の生活必需品を送り続けてきた。

 一方、発生から3週間余りが経過して熊本県内ではライフラインの復旧が進み、避難所での物資不足はほぼ解消した。避難生活に伴う要望も、女性用の下着や紙おむつなどに多様化してきた。地元の景気対策につながることも踏まえ、県は支援物資を現地調達に切り替えることにした。

 蒲島知事は6日の毎日新聞のインタビューで政府の支援について「今までの食料支援はとても成功したと思う」と評価していた。【中里顕】


<熊本地震>学校再開へ避難者移転 熊本市、福祉施設などに
毎日新聞 5月8日(日)22時5分配信

155
授業が再開されるのを前に、避難所となっていた小学校を後にする人たち=熊本市中央区の市立出水小で2016年5月8日午前9時40分、幾島健太郎撮影

 熊本市内の小中高校の体育館や教室などに避難していた少なくとも約500人の被災者が8日、市内の福祉施設などに移った。市は10日までに全ての公立小中高校の授業を再開することにしており、拠点避難所18カ所への集約を進めている。最終的には2000人程度が移る見込み。

 出水小学校から市総合体育館に移った中央区の女性(63)は「これまで被災者同士で励まし合ってきた。移動先でも仲良く暮らせるといいのだけれど」と話した。自宅アパートは壁や天井が落ち、廊下にひびが入った。本州に住む息子たちから引っ越しを勧められるが、「子供たちにも家庭がある。迷惑はかけられない」。ただ「これからどう暮らしていくか、まだ考えられない」とも漏らした。

 移転先の一つとなった中央区の福祉施設「サンライフ熊本」には、約100人が毛布や食料などを運び入れた。子供2人が通学する北区の清水小学校から移って来た女性(39)は「子供を学校に歩いて通わせることができなくなり不便だが、仕方ない」とあきらめ顔だった。【木村敦彦、杉直樹】


<熊本地震>「命に代えても」 派遣記者が見た現場
毎日新聞 5月8日(日)21時46分配信

 自衛隊の大型車の後ろを車で走り、4月18日午後4時ごろ、熊本県南阿蘇村の久木野(くぎの)庁舎に戻ってきた。現場の指揮をとる先輩記者が手招きしている。昨日、役場の窓口で見かけた男女を、報道陣が囲んでいるのが見えた。

 男女は、16日の本震で安否が分からなくなった熊本学園大4年、大和晃(ひかる)さん(22)の父卓也さん(58)さんと母忍さん(48)だった。忍さんは涙を流して訴えた。「晃は思いやりのある子。命に代えてでも助けたい。子を持つ親なら分かるはずです」

 16日から夫婦で警察や役場を回り、必死で捜索を頼んだが、情報は乏しく、「救出に動いてもらえないんじゃないか」と不安でたまらなかったという。18日になって、やっと「救出作業が始まったようだ」と聞かされた。

 一方、インターネット上のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)では、晃さんの写真や乗っていた車の車種などの情報が次々と拡散されていた。「この男性を捜しています」「後輩の親友」「車で阿蘇方面へ向かったらしい」

 ツイッターなどで懸命に晃さんを捜す人々に、忍さんは「私はSNSの使い方が分からないから、そんなことできなかった。その人たちに『ありがとう』と伝えてください」。記者たちにそうしきりに頼んだ。

 取材が終わり、報道陣は両親から離れて遠巻きになった。ぽつんとソファに座った忍さんは、「誰か助けて……」と泣いた。卓也さんが近づき、妻をぎゅっと抱きしめた。

 晃さんは安否不明者の最後の一人になり、5月8日午後8時現在も発見されていない。

    ◆

 4月18日午後8時40分ごろ、南阿蘇村で震度5弱の余震。役場に被害はなかったが、全員の目がテレビにくぎ付けになった。大丈夫そうだ。緊張が緩み、再び疲労が辺りを包んだ。女児が顔を母親の胸にうずめ、中年男性が両目を手で覆った。

 大和さん夫妻の原稿を書くのに追われ、取材に丸一日かけた村の医療は結局、記事にできなかった。南阿蘇村から車で1時間ほどの竹田市内の旅館に泊まった。さっきの地震で竹田は震度5強を観測しており、宿の従業員の女性が、駐車場の横の斜面を不安そうに見上げていた。

 次の日の行き先は、この時点で1人が遺体で見つかり、安否不明者6人の捜索が続いていた高野台団地だ。【田畠広景】


エコノミー症候群、1人増え49人に…熊本地震
読売新聞 5月8日(日)20時25分配信

 熊本県は8日、肺塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)で入院が必要と診断された患者が1人増え、49人になったと発表した。

 3日連続で患者が増えており、県は改めて注意を呼びかけている。

 また、同県阿蘇市全域で断水が解消したと発表した。県内では8日午後3時現在、益城(ましき)町や御船(みふね)町、西原村、南阿蘇村の約5700戸で断水が続いている。

 一方、県内では8日夕から雨が降り始めた。熊本地方気象台によると、九州南部に停滞していた前線が北上し、9日も未明から夕方にかけ、局所的に雷を伴って激しい雨が降るとみられる。多いところで、1時間雨量は30ミリ、8日午後6時からの24時間雨量は80ミリに達する見込み。


学校再開控え、避難所を集約=生活環境改善も―熊本市
時事通信 5月8日(日)18時8分配信

 熊本市は8日、学校など161カ所に開設されていた避難所を、市内21カ所に設けた「拠点避難所」に一部を除き集約した。

 避難者らは用意されたバスなどで、新たな避難所へと引っ越した。市立小中学校の全校再開を10日に控えており、大型施設への集約による避難者の環境改善も図る。

 市内には8日午後5時現在で4071人が避難している。市総合体育館(中央区)などの拠点避難所には空調や大型冷蔵庫などが備わり、看護師も常駐。同日夕には、前日より約500人多い1895人が身を寄せた。ただ、移動を希望しない避難者の意向も尊重し、45の小中学校は避難所を置いたままとする。

 無職和田九州男さん(67)は妻ミエコさん(74)の体調を考え、湖東中学校(東区)から同体育館へ移った。仲良くなった人たちと励まし合った後に同校を去り、新たな避難所に着いた和田さんは、「ここに来た人とも声を掛け合い、助け合っていかないと」と話した。

 勤労者福祉センター(中央区)など2施設には約160人が移転する予定で、バスや自家用車が出入りを繰り返した。環境の改善を歓迎する声が上がる中、「新しい場所には来たが、早くアパートを見つけたい」と、疲れ切った様子で話す女性(51)もいた。

 避難者がいなくなった湖東中の体育館では、卒業生らが学校再開に備えて清掃した。高校1年の長岡巧巳さん(16)は、「少しでも早く元の生活に戻ってほしい」と立ち去った避難者に願いを込め、床をほうきで掃いた。


熊本地震の復旧、国が代行へ=大規模災害法を初適用
時事通信 5月8日(日)15時39分配信

 政府は8日、熊本地震に対し、大規模災害復興法を初適用する方針を固めた。

 被災自治体が管理する道路や河川などの復旧事業を国が代行できるようにする。自治体の負担を軽減し、復興を加速するのが狙い。週内にも閣議決定する。

 同法は、東日本大震災の経験を踏まえて2013年6月に成立した。政府は熊本地震について、最も被害が大きい「特定大規模災害」に次ぐ「非常災害」に指定する方向だ。

 熊本県は、地震に伴う土砂崩れで崩落した同県南阿蘇村の阿蘇大橋などについて、国に復旧の代行を要請している。今回の措置は、こうした要請に応じた形で、被災者対応に忙殺される県や市町村の肩代わりを国が行う。

 政府は熊本地震について、激甚災害法上の「激甚災害」とし、復旧事業に対する国の補助率を引き上げたほか、特定非常災害特別措置法に基づき「特定非常災害」にも指定し、運転免許証の有効期限を延長するなどの措置を取っている。


現地対策本部に松本氏復帰=熊本地震
時事通信 5月8日(日)14時42分配信

 政府は8日、熊本地震の被災者支援などのため熊本県庁に設置している現地対策本部の本部長を、内閣府の牧島かれん政務官から松本文明副大臣に同日付で交代させたと発表した。

 松本氏は4月14日の大地震発生の翌日から同本部長として現地入り、20日に交代しており、2度目の着任。同16日の本震後の政府とのテレビ会議では、自身らに対する食料提供を河野太郎防災担当相に要請し、与野党から批判が出ていた。


拠点病院閉鎖、住民に不安=「再建困難」搬送1時間も―熊本・南阿蘇
時事通信 5月8日(日)14時34分配信

154
裏山が崩落する危険がある阿蘇立野病院=7日撮影、熊本県南阿蘇村

 熊本地震で大規模な土砂崩れが起きた熊本県南阿蘇村で、村唯一の救急指定病院「阿蘇立野病院」の閉鎖が決まり、住民に不安が広がっている。

 近隣病院への救急搬送は約1時間かかり、重篤な患者はヘリコプターによる輸送に頼らざるを得ない。住民からは「死活問題だ」との声も上がる。

 同病院は被害が甚大だった立野地区にあり、村で唯一病床を持つ。しかし、ライフライン復旧が見込めず土砂災害の恐れもあるため、運営する社会福祉法人が同じ場所での再建は難しいと判断した。職員も解雇する方針という。

 同病院の閉鎖で、村内に救急患者の受け入れ先がなくなった。最寄りは隣接する阿蘇市の総合病院だが、地震で阿蘇大橋が崩落し、搬送には約1時間かけて迂回(うかい)するしかない。避難所で生活する飲食店経営の開義民さん(67)は「救急車で急病人を運べないと、一刻を争うときにはまさに死活問題。早く病院を再開してほしい」と訴えた。

 当面は日本赤十字社の医師らが村内の避難所に仮設診療所を開設し、軽度の救急患者に対応している。しかし、設備不足から高度な医療は難しく、心筋梗塞などの重篤患者は熊本市までヘリで運ぶ計画だ。診療に当たる中出雅治医師は「仮設診療所の長期維持を考えないといけない状況で、仮設の病院ができるまで撤収できない」と話す。


<熊本地震>静岡・藤枝市が被災地ボランティア活動に補助金
毎日新聞 5月8日(日)13時32分配信

 静岡県藤枝市は、熊本地震の被災地で支援活動を行うボランティア団体などに補助金を支給することを決めた。同市は2012年7月から東日本大震災の被災地でのボランティア活動を行う団体への補助もしており、制度を拡充した。

 補助対象になるのは、被災地のボランティアセンターなどが募集する支援活動に参加した、同市民2人以上から構成される市内の団体。現地で活動した市民1人につき1万円を支給する。年1回までで、1団体あたり20万円が上限。

 市に事前申請が必要で、交通費の領収書やボランティアの実績報告書などが必要。

 同市連携交流課は「被災地での復興支援を進めるだけでなく、市の自主防災力の向上にもつなげたい」としている。問い合わせは同課(054・643・3229)。

【松岡大地】


“地震酔い”発症者増加 余震多発、ストレスが原因
西日本新聞 5月8日(日)12時17分配信

 余震が続く県内で、何もなくても体が揺れていると感じる“地震酔い”の症状を訴える人が増えている。医療機関の調査によると、症状に悩む多くの人は避難所などで生活。ストレスのたまりやすい環境が影響しているとみられ、専門家は「安心して体を休める場所の提供が必要」と指摘している。

 宇城市の松橋耳鼻咽喉科・内科クリニックを4月19~28日に受診した人のうち、11~89歳の計48人に地震酔いの症状が見られた。内訳は男性8人、女性40人。

 このうち、38人は4月14日の地震発生以前からめまいの症状で通院していた患者で、地震後に吐き気を伴うなど症状が悪化。10人は地震の後に新たに体のふらつきなどを覚えた。地震酔いの症状がある48人のうち、75%に当たる36人が受診時点で車中泊や避難所生活をしており、自律神経が乱れている人が目立った。

 日本めまい平衡医学会専門会員で同クリニックの松吉秀武院長は、相次ぐ余震で平衡感覚をつかさどる三半規管に異常な負荷が加わり、さらにストレスがたまりやすい生活環境も影響していると分析。症状が悪化したり、新たに発症したりする患者は全県的に広がっているとみている。突発性難聴を発症する患者も地震前に比べ増えているという。

 最初の震度7を観測した4月14日以降、震度1以上の地震は1200回を超えた。県内では依然1万人以上が避難所で生活し、車中泊を続ける人も多い。

 松吉院長は「めまいの患者はストレスへの耐性がもともと弱い人が多い」と指摘。「精神不安が続くと治りにくくなる。仮設住宅の建設など、少しでも不安を取り除ける環境づくりが急務だ」と話している。

■体動かし症状軽減を 「東日本」でも多数が経験
 4月16日未明にあった最大震度7の「本震」後、車で8日間寝泊まりしたという熊本市の美容師の女性(21)は、1月にめまいや難聴の症状が出る耳硬化症の手術を受けたばかり。治まっていためまいが“地震酔い”で頻発するようになり、聴力も落ちた。

 体が常に揺れているような感覚が続き「ふとした瞬間に『揺れている』と思っても、ペットボトルの水を見たら揺れていなかった」。

 自宅へ戻った後も夜は不安感にさいなまれ、明るくなった朝方にしか寝付けない。勤務先は地震で閉鎖され、家にいることが多くなった。長時間は立っていられないようになり、耳鼻咽喉科の医師からは「自律神経が乱れている」と診断された。

 東日本大震災でも多くの被災者が地震酔いを経験したとの調査結果があり、今回も多数の人が苦しんでいるとみられる。

 避難所などでは室内に座ったままの人も多い。熊本大病院耳鼻咽喉科・頭頸部(けいぶ)外科の三輪徹医師は「屋外で体を動かし、視覚と体の感覚を一致させていけば症状の軽減につながる」としている。

=2016/05/08付 西日本新聞朝刊=


熊本地震に復興法、初適用へ…国が復旧一部代行
読売新聞 5月8日(日)11時35分配信

 政府は、熊本地震に大規模災害復興法を初めて適用し、被災自治体の復旧事業の一部を代行する方針を固めた。

 熊本県の西原村と南阿蘇村を結ぶ県道の「俵山トンネル」(全長約2キロ・メートル)などが代行の対象となる見通しだ。政府は週明けにも閣議で決定する。

 同法は2011年の東日本大震災の経験を踏まえて13年に成立した。「著しく異常かつ激甚な非常災害」の復旧・復興での国の役割を定めている。

 特に被害が甚大な場合は「特定大規模災害」に指定し、国が復興対策本部を設置できることなどが規定されているが、熊本地震は「特定大規模災害」に次ぐ「非常災害」に指定する方向だ。

 指定により、政府は都道府県や市町村の求めに応じ、道路や河川などの復旧工事を代行できる。国が事業主体として設計から発注までを行うことで、被災者支援などに追われる自治体の負担軽減につながる。ただし、国と自治体の財政負担の割合は、自治体が事業主体になる場合と同様になる。


熊本の全公立校、11日までに授業を再開へ
読売新聞 5月8日(日)10時30分配信

 熊本地震の影響で休校している熊本県内の公立小、中学校、高校、特別支援学校計173校が11日までに、すべて授業を再開することが、県教育委員会と各市町村教委への取材でわかった。

 10日までに再開するのは熊本市を含め9自治体の計170校、11日には西原村の3校が授業を始める。これで、県内公立学校での休校はなくなる。

 県教委によると、4月16日の「本震」後、校舎が避難所になったり、建物に被害が出たりして、全614校中、ピークの4月18日には401校が休校した。その後は、校舎や校区への被害が少なかった学校から順次、再開していた。

 このうち熊本市では、市教委が7日、休校中の98校すべてを10日までに再開すると発表した。現在も避難者が残る学校は多いが、各学校長らと協議し、避難者に体育館へ移動してもらうなどして、授業のためのスペースを確保するという。


熊本地震 被災公立校、国費で修理 ほぼ全額 政府、補正に計上
産経新聞 5月8日(日)7時55分配信

 ■カウンセラー派遣強化

 熊本地震で被災した学校の施設復旧・対策に関する政府の方針が7日、分かった。壊れた校舎や体育館などの修理を支援する費用を、平成28年度補正予算案に計上し、早期の学校再開を目指す。また、被災で心的影響を受けた子供たちの心のケアや教育相談に対応するため、スクールカウンセラーの派遣も強化する。

 政府は、被災した学校施設の復旧費として「公立学校施設災害復旧費」を補正予算案に計上。熊本県内では体育館の天井が落下したり、校舎のコンクリートがはがれ落ちたりするなどの被害を受けた公立小・中学校と高校などは約400校に上り、その復旧に必要な経費の算出を急ぐ。

 公立学校施設災害復旧費については、復旧にかかる費用の3分の2以上を国が負担する。さらに地方交付税を活用することで、自治体の負担は工事費全体の2%程度となり、ほぼ全額を国が支援することになる。私立校についても復旧費用の一部を負担する。

 熊本市教委によると、市内の学校関連施設1267棟のうち、応急危険度判定で建物内に立ち入ることが「危険」と判定されたのは134棟で、「要注意」とされたのは354棟に上った。「危険」判定のうち6棟は壁など構造上重要な部分の損失があり、こうした施設の復旧には多額の費用がかかるとみられる。

 一方、政府は被害を受けた通学路の修復や安全な歩道の確保も進める。文部科学省と国土交通省が連携して具体的な計画を策定する。

 また、文科省はスクールカウンセラーの不足が予想されることから、日本臨床心理士会に協力を要請して派遣を強化。今後、地元からの要望を確認し、臨床心理士の資格を持ったカウンセラーを派遣する。経費は28年度当初予算などを活用して国が補助する。


熊本地震 余震・避難所生活ストレス 子供の心に“異変”…ケア急務
産経新聞 5月8日(日)7時55分配信

152
避難所で太鼓を抱いて笑顔を見せる子供たち=6日、熊本県益城町の広安西小学校(天野健作撮影)(写真:産経新聞)

 発生から3週間を超えても、いまだ大きな余震が続く熊本地震。相次ぐ揺れの恐怖や避難生活によるストレスの蓄積で、精神的に不安定になっている子供たちが増えている。不安をときほぐす「心のケア」のためさまざまな団体が現地で活動。熊本市は幼稚園や小中学校、高校などの子供たち約6万人を対象に心の調査を実施することを決めた。

 熊本地震で大きな被害を受けた熊本県益城(ましき)町の避難所となっている広安西小学校。6日、子供たち約50人が集まり、国際NGO「プラン・ジャパン」(東京都世田谷区)の主催で、「心のケア」を目的に太鼓の演奏が行われた。途中からは県のPRキャラクター「くまモン」も登場、子供たちの笑顔がはじけた。

 「地震が怖くて家に帰るのを嫌がる」「急に泣いたり怒ったりする」「言葉数が少なくなっている」。県内の児童相談所などには相次いで子供の異変に関する相談が寄せられている。6日現在、相談件数は約50件となった。

 東日本大震災でも活動したNPO法人「地球のステージ」(宮城県名取市)は熊本県南阿蘇村の避難所に「こころの相談室」を開設。避難所の小学生に風景画を描かせると、「花の絵」が少なかった。楽しいことを考える余裕がなくなっているという。

 医師の桑山紀彦・同法人代表理事は「東日本では津波で面的に被害を受けたが、熊本の場合は被災にばらつきが出て互いに気を使っている感じがする。人は話すことで心を整理する。気遣いが出過ぎると、心の中に閉じこもる傾向になり、心の病気になりやすい」と懸念する。

 公益社団法人「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」(東京都千代田区)も益城町の避難所5カ所にパズルや風船を持ち込み、自由に遊べる空間「こどもひろば」を開いた。担当者は、過去の震災では揺れの体験を再現する「地震ごっこ」を通じて気持ちを整理しようとする子供がいたと指摘し、「止めずに、見守ることが大切」と話す。

 東日本大震災を機に発足した「災害派遣精神医療チーム(DPAT)」も既に20チーム以上が被災地を支援している。日本赤十字社の「こころのケア」班も4日から活動を始めた。

 心のケアが急務と判断した熊本市は、大型連休後に学校が再開されれば、各校に対して面談による聞き取りなどで子供の状態を把握するよう要請するという。

 調査後、心のケアを図るスクールカウンセラーを増員するため、臨時教員を緊急で募集している。

 県教委は益城町など被害が大きかった地域の全ての公立小中学校にスクールカウンセラーを派遣する予定だ。(天野健作、宮野佳幸)


「関連死」18人のうち車中泊6人…熊本地震
読売新聞 5月8日(日)6時10分配信

 熊本地震で、震災関連死の可能性があると判断された18人のうち6人が車中泊で体調を崩し、その後に死亡していたことが、読売新聞のまとめでわかった。

 また、16人は65歳以上の高齢者だった。

 読売新聞が自治体や遺族に取材した結果、6人が車で寝泊まりしている最中に体調不良を訴えるなどして亡くなっていた。判明している死因は、肺梗塞や肺塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)、内因性心臓死。

 車中泊以外では、避難場所で倒れた人が2人、5人は自宅や親類の家で体調が悪化した。入所中の介護施設などで死亡した人は3人で、地震で倒壊した建物の下敷きになり、運ばれた病院で死亡が確認された人も2人いた。

 年齢別では、18人全員が50歳以上。70歳代と80歳代が5人ずつで、90歳代も2人含まれていた。男女別では、女性が12人で、男性は6人。全員が、4月14日の「前震」が発生してから10日以内に死亡していた。


震度1以上、1300回超=熊本地震
時事通信 5月7日(土)23時28分配信

 気象庁は7日、熊本県熊本・阿蘇地方と大分県中・西部で起きた震度1以上の地震が、4月14日夜から5月7日深夜までに計1300回を超えたと発表した。

 
 熊本・大分両県では8日から10日にかけて時々雨が降ると予想され、気象庁は強い揺れや土砂災害に注意を呼び掛けている。


<熊本地震>車椅子で逃げた 派遣記者が見た現場
毎日新聞 5月7日(土)21時59分配信

 熊本県南阿蘇村へ戻る道を調べようと、同県西原村の役場に駐車したのは、4月18日午後2時前。職員に地図を見せてもらい、避難所になった隣の村民体育館の様子を見てから帰ることにした。

 役場近くにいた女性(46)は「きょうの昼にやっと温かいおみそ汁が出た」。救援物資を運んでいた村の男性職員(30)は「飲み水や食料は確保したが、衛生用品や割り箸が少ない」と心配する。せきをする高齢者が多いのも気になるという。

 体育館の入り口に、車椅子の鈴川将司さん(42)がいた。自宅は熊本地震の震源、布田川(ふたがわ)断層の真上にある布田地区にあり、妻の貴子さん(41)と避難していた。障害者の鈴川さんは、せきを切ったように自らの体験を語り始めた。

    ◆

 16日未明の本震の2分ほど前、鈴川さんがトイレから戻ると、飼っているウーパールーパーがいつになく暴れて、水槽の外に水がはねた。すぐにぐらっと揺れ、貴子さんに飼い犬を抱くよう頼むと、さらに激しく揺れ、停電した。「死ぬかもしれない」と思った。

 携帯電話を部屋のこたつ近くで見つけ、照明機能で車の鍵を探し出した。四つの重いタンスが倒れていたが、一緒に住む鈴川さんの父が思いがけない力でどかし、道を作った。貴子さんの後をはって進むと、車椅子が奇跡的に無傷だった。

 自宅の向かいに住むはとこの夫が鈴川さんを抱えて車椅子に乗せた。近くの数家族と避難し、あまり話したことがない近所の人も車に乗せた。避難所では面識のない村の人たちが、鈴川夫婦に良くしてくれた。17日に一時帰宅すると、置き去りにしたウーパールーパーが生きていた。

    ◆

 「震災を人ごとととらえていたのを思い知らされた」という鈴川さん。この日は村立西原中に自衛隊が設置したテントで、お風呂に入ることができた。

 地面に長さ2メートルほどの細い溝を掘り、四方を仕切り板で囲っただけのトイレもあった。近くにいた中年の女性は「こういうのが役に立つのよ」と笑った。子供の頃に本で見た、どこか遠くの国のトイレに似ていた。

【田畠広景】


エコノミー症候群、重症者1人増え48人…熊本
読売新聞 5月7日(土)21時53分配信

 熊本県は7日、肺塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)で重症となった患者が1人増えたと発表した。

 これで、4月14日から5月6日までに入院が必要と診断された患者は、県内の主要20病院で計48人に上った。住宅被害が最も大きい熊本市では、全半壊の住宅が3万棟を超えた。

 県によると、エコノミークラス症候群の新たな患者は65歳以上の女性。48人の内訳は男性10人、女性38人で、65歳以上は男女で計31人に上った。

 熊本市では7日午後1時半現在、全半壊と判明した住宅は3万572棟となり、前日に比べて2366棟増えた。一部破損を含めると4万5910棟で、県内の住宅被害の7割に及ぶ。


<熊本地震>震災関連死の難病女性、福祉避難所の存在知らず
毎日新聞 5月7日(土)21時33分配信

 熊本地震後に急性心不全で死亡し、熊本県が震災関連死とみられると発表した同県氷川町の稲葉恵子さん(73)は、歩行が困難で転びやすい進行性核上性麻痺(まひ)という難病を患いながら車中泊を続けていた。家族は難病や障害のある被災者向けの避難所の存在を知らず、要支援者への周知のあり方が災害時の課題として改めて浮上した。

 夫(76)と2人暮らしをしていた稲葉さんは、4月16日夜から隣接する宇城市の宇城総合病院の駐車場などで、同病院近くに住む長男光彦さん(49)が用意したワゴン車に寝泊まりしていた。2人を心配した光彦さん夫婦も別の車で車中泊を続け見守っていたが、20日未明、夫がぐったりしている稲葉さんに気付き、すぐに同病院に運んだものの死亡。県が29日、震災関連死とみられると発表した。

 車中泊をしていた間も、光彦さんは日中、外に連れ出したり、こまめに体調をチェックしたりして、懸命に稲葉さんをケアしていた。しかし、稲葉さんは夜になると少しの余震で跳び起きたり、夫にしがみついたりし、かなりストレスがたまっている様子だった。

 阪神大震災後、全国の自治体では高齢者や障害者らを対象にした福祉避難所の指定が進んでいる。人口規模の小さな氷川町は今回、指定をしていないが、26日までは町内5カ所の避難所のうち3カ所について、高齢者や障害者を優先し、ニーズに応えるようにしていた。しかし、光彦さんら家族もその存在を知らず、難病のため避難所での寝起きは難しいと判断して車中泊を続けていたという。

 介護福祉士などの資格を持ち、福祉施設で働いていた光彦さんは「母の世話をしたい」という思いから、4月1日、稲葉さんの自宅の一部にデイサービスを開設し、稲葉さんら地域の高齢者を受け入れ始めたところだった。「社交的で、おしゃれで、花が大好きな母だった。これからたくさん親孝行しようと思っていた矢先だったのに」と肩を落とす。

 光彦さんは「車中泊は本当に危険。気が付かないうちにストレスや疲れがたまる。福祉の仕事をしている私でも、高齢者や障害者向けの避難所の存在を知らなかった。今も車中泊をしている人は気を付けてほしい」と語った。

 熊本県によると、震災関連死とみられる被災者は稲葉さんを含め18人に上る。【今手麻衣】

 ◇個別の支援計画を

 立木茂雄・同志社大教授(福祉防災)の話 熊本地震の被災地を歩いたが、福祉避難所などの情報が必要とする人に届いていない実態があった。今回のケースでは、居住地外に避難した結果、住所地の自治体が把握できなかった可能性もある。同様の悲劇を防ぐには、自治体が当事者と一緒に個別の避難支援計画を作り、いざという時どこに避難するか決めておくことが大切だ。

 【ことば】福祉避難所

 高齢者や障害者、妊産婦、乳幼児ら特別な配慮が必要な被災者向けに災害時に開設される避難所。自治体は災害救助法に基づき、バリアフリーなどに主眼を置き、福祉施設や公共施設などを指定する。国の指針によると、紙おむつや医薬品、車椅子などを備蓄し、要支援者10人に1人「生活相談職員」を置くことが望ましいとされる。


<熊本地震>発電所の水が大量流出 周辺集落で泥流被害
毎日新聞 5月7日(土)21時28分配信

151
損壊した黒川第1発電所の貯水槽(手前)と土砂被害にあった集落=熊本県南阿蘇村で2016年4月20日、本社ヘリから須賀川理撮影

 熊本地震で熊本県南阿蘇村立野の山間部にある九州電力の水力発電所「黒川第1発電所」の貯水施設が損壊し周辺で土砂崩れも起きたことについて、九電が今月中旬にも現地調査に入ることが分かった。九電によると、損壊で推定1万トンの水が流出しており、土砂崩れや付近の集落被害との因果関係を調べる。有識者の意見も取り入れる方針。集落では少なくとも民家9戸が泥流で被災し2人が亡くなっている。

 九電によると、黒川第1発電所は黒川の取水堰(ぜき)から引いた水を導水路で標高約450メートルのプール状の貯水槽に導き、流下させて発電している。集落は貯水槽から南西に約300メートル下った場所にあり、貯水槽との標高差は約110メートル。

 4月14日夜の地震発生後の点検では施設の異常は確認されなかったが、16日の本震後にヘリコプターで上空から調べたところ貯水槽が壊れていた。貯水槽の余った水を流す水路も、崩れた斜面を通っている部分が損壊していた。損壊により一般的な50メートルプール四つ分の容量に相当する約1万トンの水が流出したと推定されるという。本震発生時、2機の発電所のうち1機が稼働中だった。

 集落の男性(59)は16日午前1時25分の本震直後、自宅にいて外でゴーッと音がするのを聞いた。「土石流と思い逃げようとしていたら、家の中に泥流が流れ込み膝までつかった」。当時雨は降っていなかったという。民家5戸が流され、4戸が泥に埋まった状態となり、流された家に住んでいた片島信夫さん(69)と妻利栄子さん(61)が亡くなった。2人は自宅から数十メートルほど離れた泥の中から遺体で見つかった。

 こうした被害に対し、九電熊本支社は「(貯水施設損壊との)因果関係があるかないかも含めて詳細に調査する。調査の透明性、客観性を担保するため、調査のあり方の検討に外部の有識者を活用することを考えている」としている。まずは現地で目視と土砂採取による調査をした上で、地質を調べるボーリングも実施する予定。

 集落の区長の男性は「水がなければ被害は小さかったはず。村を交え補償を前提に九電と協議したい」と話している。

 熊本地震の被災地の現地調査を続けている北園芳人・熊本大名誉教授(地盤防災)は「強い揺れで土砂崩れが起こり、その衝撃で設備が壊れたのだろう。土砂とともに流れた水が被害を及ぼした可能性はある」と話している。【取違剛】


<熊本地震>中古車の寄付募る 宮城の市民団体
毎日新聞 5月7日(土)20時54分配信

 熊本地震で車を失ったり、避難生活で車を必要としたりする人に中古車を貸し出そうと、東日本大震災後から活動している市民団体「日本カーシェアリング協会」(宮城県石巻市)が中古車の寄付を募っている。

 対象となるのは、九州で車を受け渡しすることができ、車検が3カ月以上残っている軽乗用車。地震発生後、熊本市の女性から「車を貸してほしい」と協会に申し出があり、呼びかけを始めた。

 希望者は免許証を提示し、誓約書を書くだけで簡単に借りることができる。負担は最初の1カ月がガソリン代のみで、以降は保険料など月1万5000円がかかる。エンジンオイルなどの維持費用は協会への寄付金でまかなっている。

 これまでに鹿児島、大分、福岡、長崎、宮崎各県から計8台の提供申し出があり、このうち手続きが終わった1台は既に被災者に貸し出している。月内にも熊本市と南阿蘇村に車を置き、希望者に順次貸し出す予定だ。中古車の寄付の他にも、熊本までの車の運送の手伝い▽各県での提供の仲介人▽寄付金--も募っている。

 貸し出し希望も含め、問い合わせは協会事務局(0225・22・1453)。協会の吉沢武彦代表(37)は「生活が落ち着くまでの急場をしのいでほしい」と話している。【尾形有菜】


<地震>鹿児島で震度2が4回
毎日新聞 5月7日(土)20時20分配信

 鹿児島県で7日、震度2の地震を4回観測した。

 気象庁によると、7日午後2時42分ごろ、鹿児島市や薩摩川内市などで震度2を観測した。震源地は薩摩半島西方沖で、地震の規模を示す推定マグニチュード(M)は5.3。

 その後、午後2時48分~同6時16分、南さつま市や屋久島町、枕崎市などで計3回、震度2を観測した。福岡管区気象台は熊本地震との関連性について「今のところ考えていない」としている。


阿蘇大橋付近の工事に着手 山肌の土砂除去へ
西日本新聞 5月7日(土)19時37分配信

 熊本地震で大規模な土砂崩れが起きた南阿蘇村の阿蘇大橋付近の現場で、国土交通省九州地方整備局は5日から、復旧工事を始めた。不安定な土砂を取り除くことで、新たな土砂災害を防ぐ目的。最初は工事用道路を建設する。

 九地整によると、土砂崩れは4月16日の本震によって発生。山肌の約50万立方メートルが崩れ落ちたとみられ、阿蘇大橋が崩落したほか、現在も土砂の流入で国道57号やJR豊肥線が寸断された状態になっている。

 工事は無人の重機8台を使って実施。土砂が川へ流れ込むのを防ぐための擁壁を造った上で、亀裂が入るなど崩落の危険性のある山肌の土砂を取り除き、約3万平方メートルをコンクリートなどで固定したい考え。復旧までの期間は未定。6日は雨のために中止した。

 阿蘇大橋付近では、阿蘇市の大学生大和晃(ひかる)さん(22)が崩落に巻き込まれた可能性があり、安否不明になっている。

=2016/05/07付 西日本新聞朝刊=


<熊本地震>「母の日」限定営業 益城町の園芸店
毎日新聞 5月7日(土)19時27分配信

 熊本地震で全壊した熊本県益城(ましき)町の園芸店「倉本園芸」が7日、「母の日」(8日)を前に、2日間限定で営業を再開した。

 柱が折れて斜めに傾く店舗には、応急危険度判定で「危険」を示す赤い紙が張られたまま。倉本憲幸さん(39)と裕子さん(34)夫妻が、店舗前の駐車場にテントを張り、市場でカーネーションを仕入れて間に合わせた。

 片付けの合間に訪れた常連客は「震災後なので無理かと思ったけれど購入できて良かった」。憲幸さんは「つらい時だからこそ生活に潤いを与えられたら、と思って店を開けた。花を見て少しでも和んでほしい」と話した。【幾島健太郎】


<熊本地震>サポート情報 公営住宅提供
毎日新聞 5月7日(土)19時24分配信

 ◆被災者向け公営住宅提供

 <福岡県>被災者住宅支援窓口092・643・3870

 <北九州市>住宅管理課093・582・2556、住宅供給公社093・531・3150

 <福岡県久留米市>救援本部0942・30・9222

 <福岡県大牟田市>市営住宅管理センター0944・41・0123(日曜日は除く)

 <佐賀県>建築住宅課0952・25・7368

 <長崎県>相談窓口095・895・2046

 <大分県>公営住宅室097・506・4684

 <宮崎県>建築住宅課0985・26・7196

 <鹿児島県>住宅政策室099・286・3735

 <山口県>県営住宅管理事務所083・934・2004


<熊本地震>サポート情報 ボランティア
毎日新聞 5月7日(土)19時24分配信

 ◆被災地の主なボランティアセンター

 <熊本県災害ボランティアセンター>096・342・8266。県内のボランティアセンター開設状況や求められている支援について情報提供する。

 <熊本市災害ボランティアセンター>熊本市中央区花畑町7の10の花畑広場(仮称)。受け付けは午前9時から。センター090・6653・1552▽090・6653・1649▽090・6653・1648。

 <西原村災害ボランティアセンター>熊本県西原村鳥子358の3の東京カソード研究所跡地。受け付けは午前8時半から。センター096・279・4425。


避難所で集団食中毒? 熊本市、23人搬送11人入院
西日本新聞 5月7日(土)19時21分配信

 熊本地震の避難所となっている熊本市立城東小(熊本市中央区)で6日午後3時半ごろ、嘔吐(おうと)の症状を訴える人が相次いだ。熊本市消防局によると、小学生を含む6~84歳の男女23人が市内の3病院に搬送され、うち11人が入院した。症状の重い患者はいないという。

【図解】災害時の断水どうすれば? 「簡易式トイレ」の作り方

 市によると、避難所には当時約60人がいた。午後0時半ごろ、昼食の炊き出しが行われ、多くの避難者が食べたという。メニューはおにぎりや野菜炒め、サラダなどで、市は集団食中毒と感染症の両面から調べている。

 12人が搬送された国立病院機構熊本医療センターによると、患者は皆、避難所で配られたおにぎりを食べているが、食中毒菌の一つであるノロウイルスは検出されなかったという。

 城東小では、食事をする前に必ず手を消毒するなど、衛生管理に気をつけていたという。避難所の世話人の男性(58)は「こんなことになって悔しい。これからは食べ物をより厳しくチェックしなければならない」と話した。

 熊本地方気象台によると、この日は時折雨が降り、湿度は90%前後と高かった。熊本市保健所の松永孝一食品保健課長は「高温多湿になるこれからの時期は、細菌性の食中毒に特に注意が必要だ」としている。

=2016/05/07付 西日本新聞朝刊=


〔地震〕薩摩半島西方沖を震源とする地震相次ぐ(5/7)
レスキューナウニュース 5月7日(土)19時0分配信

気象庁の観測によると、きょう7日午後から薩摩半島西方沖を震源とする地震が相次ぎ、最大で震度2の揺れを鹿児島県の鹿児島市や南さつま市などで観測しました。この地震による津波の心配はありません。なお、薩摩半島西方沖では、昨年(2015年)11月14日05:51頃にM7.1の地震があり、鹿児島県や佐賀県で最大震度4を観測したほか、近畿地方から九州地方にかけて震度3~1の揺れを観測しました。また、奄美群島・トカラ列島では最大で30cmの津波も観測しました。

■薩摩半島西方沖を震源とする地震
【7日】
・18:16頃 M4.7 最大震度2
・17:09頃 M4.5 最大震度2
・14:48頃 M4.6 最大震度2
・14:42頃 M5.3 最大震度2

« 東日本大震災・原発事故関連のニュース・2120 | トップページ | 熊本・震度7の地震に関するニュース・69 »

ニュース」カテゴリの記事

災害」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/566606/63595050

この記事へのトラックバック一覧です: 熊本・震度7の地震に関するニュース・68:

« 東日本大震災・原発事故関連のニュース・2120 | トップページ | 熊本・震度7の地震に関するニュース・69 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30