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2016年5月 5日 (木)

熊本・震度7の地震に関するニュース・66

引き続き、熊本県で4月14日および16日に発生した、震度6強~7の地震に関するニュースを伝達します。

リンク:<化血研>業務停止期間、満了 全役員が来月退任 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:コメ代替作物、栽培を支援=熊本の被災農家―森山農水相 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本の避難所で嘔吐、食中毒か23人救急搬送 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:避難者ら23人を救急搬送=食中毒か、原因調査―熊本市 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:罹災証明発行「5月中に」=河野防災相―熊本地震 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:阿蘇大橋の崩落現場、西側斜面でも崩落を確認 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本地震、依然多く=気象庁「油断できない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:行政に頼らず避難所運営、リーダー結束 情報やノウハウ共有 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>南阿蘇鉄道、復旧見えず…観光・生活支える線路 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:高齢者施設、受け入れ限界=ホールにベッド、人手不足も―熊本地震 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「介護職の人的支援必要」=疲弊する施設職員―応援の福祉士・熊本地震 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:地震で土砂災害、危険54か所…早急な対策必要 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本地震 河野太郎防災相、避難環境改善を改めて指示 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>震災関連死、計18人に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>ボランティア、苦渋の制限…足りぬ自治体も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:関連死18人に=車中泊の高齢男性―熊本地震 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:被災の障害者、どう配慮したらいいの? 許可なく補助犬に触れるのはNG - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:続く地震に「うちは大丈夫か」 問い合わせ殺到 家屋耐震どうチェック? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本地震 86歳男性が「関連死」 死因は肺梗塞 計18人に 県が発表 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:発達障害者、行き場失い車中泊も 避難所の物音、不規則な生活にパニック - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>益城町に仮設160戸…建設開始、来月中旬完成 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:地獄温泉は「生きて」いた 南阿蘇の宿、3兄弟の思い - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:益城町で仮設住宅着工…6月中旬までに160戸 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:奇跡の集落、命守った絆 熊本・西原村大切畑地区、下敷き9人救出 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:市営住宅の引き渡し始まる=抽選の250世帯―益城町で仮設建設も・熊本地震 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:九州北部で大雨のおそれ 被災地では土砂災害に警戒 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:〔土砂災害警戒〕長崎・熊本 局地的に昼過ぎにかけて激しい雨のおそれ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:カスミソウ、絶やさない=最盛期・母の日前に―被災農家、出荷に全力・熊本 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>「子供に笑顔を」 商工会青年部有志がイベント - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「自宅全半壊」3割超=アンケートに避難者―熊本市 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本・南阿蘇村で震度4…阿蘇地方震源M3・8 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:〔地震〕熊本県で震度4、津波の心配なし 依然活発な活動続く - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:避難疲れ「早く仮設住宅を」…人員不足着工遅く - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「みなし仮設」申し込み9件…家賃負担の可能性 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

<化血研>業務停止期間、満了 全役員が来月退任
毎日新聞 5月6日(金)20時21分配信

 熊本市の医薬品メーカー「化学及(および)血清療法研究所」(化血研)が国の承認と異なる方法で血液製剤を製造していた問題で、化血研が厚生労働省から受けた医薬品医療機器法(旧薬事法)に基づく110日間の業務停止命令の期間が6日、満了した。

 業務停止命令中も、国内シェアの高いワクチンや血液製剤など35製品中27製品については生産の継続が認められていたが、4月の熊本地震で関連設備が被災。生産再開のめどは立っていない。厚労省は「在庫があり、当面、供給に問題はない」としている。

 化血研は6日、ホームページで宮本誠二理事長ら役員9人全員が6月下旬に退任し、新体制の下で事業譲渡などを進めることを公表した。現在、化血研は製薬大手のアステラス製薬を軸に売却交渉を進めている。【野田武】


コメ代替作物、栽培を支援=熊本の被災農家―森山農水相
時事通信 5月6日(金)20時23分配信

 森山裕農林水産相は6日、地震で被害を受けた熊本県内の農地や漁港などを視察した。

 農水相は終了後、記者団に「農地を中心に想像を絶する被害が出た」と語った。その上で、地割れなどでコメ作りが難しい農家には、代替作物の栽培ができるよう支援していく考えを表明した。

 被災農家の経営支援や再建に向け、国や県、熊本県農業協同組合中央会などが参加する「水田営農再開連絡会議」が設置され、6日に初会合を開いた。この中で、コメに代わり大豆やソバなどの栽培を促すことが検討課題に挙がった。

 農水相はこれを踏まえ、「田植えが無理な農家に何を作ってもらうか協議してもらうことが非常に大事だ」と述べた。


熊本の避難所で嘔吐、食中毒か23人救急搬送
読売新聞 5月6日(金)20時13分配信

 6日午後3時半頃、熊本地震の避難所となっている熊本市中央区千葉城町の市立城東小で、「避難者が嘔吐(おうと)している」と119番があった。

 6~84歳の男女23人が嘔吐や下痢などの症状を訴えて救急搬送され、うち11人が入院した。いずれも命に別条はないという。

 患者らは昼食の炊き出しで提供されたおにぎりや野菜炒(いた)めを食べたとの情報もあり、市保健所は食中毒の疑いがあるとみて調べている。


避難者ら23人を救急搬送=食中毒か、原因調査―熊本市
時事通信 5月6日(金)18時59分配信

 6日午後3時25分ごろ、熊本市中央区千葉城町の市立城東小学校から「10人程度が吐いたり頭痛を訴えたりしている」と119番があった。

 熊本市消防局によると、熊本地震で避難していた人を含む6~84歳の男女23人が病院に搬送された。重症者はいないが、うち11人が医師の判断で入院した。

 同校では昼食時に炊き出しが行われていた。市保健所などは、食中毒の疑いもあるとみて、患者らから話を聞いている。

 消防局と保健所によると、23人はおにぎりと野菜炒めを食べたとの情報があり、吐き気や気分の悪さを訴えた。城東小学校には6日午後1時時点で隣接する中学校と合わせて60人が避難していた。


罹災証明発行「5月中に」=河野防災相―熊本地震
時事通信 5月6日(金)18時27分配信

 河野太郎防災担当相は6日、熊本地震の被災者に対する罹災(りさい)証明書の発行について「5月中にはきっちり出せる」との見通しを示した。

 また、被災市町村の発行業務を支援していく考えも示し、「熊本市などからは応援の要請が来ると思う」と述べた。

 同日開かれた政府の非常災害対策本部会議の終了後、記者団に述べた。罹災証明書は、被災家屋の被害の程度を「全壊」や「半壊」などと記した書類で、被災者が各種公的支援を受ける時に使われる。


阿蘇大橋の崩落現場、西側斜面でも崩落を確認
読売新聞 5月6日(金)17時27分配信

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阿蘇大橋崩落現場の西側斜面でも崩落=読売ヘリから

 国土交通省九州地方整備局は、熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋(全長約200メートル)が崩落した現場の西側約400メートル付近の斜面が、長さ約320メートル、幅約100メートルにわたって崩落しているのを確認したと発表した。

 崩落した土砂は斜面途中で止まり、山裾の同村立野地区には達していない。

 一方、同整備局は5日から、阿蘇大橋付近の斜面で土砂が再び崩落するのを防ぐ工事を始めた。現場は4月16日の「本震」で、幅約300メートルにわたって崩落。斜面の上部には数十か所の亀裂があり、雨や余震で崩落する恐れがある土砂約10万立方メートルが残っている。工事では、その下部にコンクリート製擁壁(長さ約300メートル)を建設する。事業費は約20億円を見込む。


熊本地震、依然多く=気象庁「油断できない」
時事通信 5月6日(金)17時2分配信

 気象庁は6日、熊本県熊本・阿蘇と大分県中・西部を震源とする震度1以上の地震が、4月14日夜以降に計1275回(6日午後8時時点)発生したと発表した。

 同庁の青木元・地震津波監視課長は「発生当初に比べれば減衰しているが、まだ油断できない」と話している。

 気象庁によると、5月の連休中も地震は多く発生しており、震度1以上は3日が25回、4日が29回、5日が39回だった。4日と5日は最大震度4の地震がそれぞれ3回ずつ起きた。


行政に頼らず避難所運営、リーダー結束 情報やノウハウ共有
西日本新聞 5月6日(金)15時32分配信

 熊本地震で県内各地に多数の避難所が今も設営されているが、物資調達や炊き出しといった運営を行政に頼らず担っている人たちも多い。そうした個人やボランティア団体代表がつながり、行政情報や運営ノウハウを共有するなどして被災者支援に生かそうと動きだしている。「リーダーサミット」と銘打った会合を既に3回開催し、県全体の復興に向けた活動まで視野を広げ、連携を深めている。

 「テント村を建設中だが、入居者はどう決めたらいいか?」「活動資金の調達が悩み」「いつまでもボランティアに頼っていていいのか」…。

 1日午後7時すぎ、熊本市中央区の城東小で開かれた3回目の「リーダーサミット」。同市内外の避難所で管理・運営の中心を担う個人やNPO法人代表など約25人が集まり、現状や課題を報告し合うなど熱い議論を交わした。

他の避難所との連携の必要性を意識
 発起人はドッグトレーナー原田秀夫さん(58)=南阿蘇村。友人と一緒にいる際に前震に遭い、ともに避難して以来、同小で寝泊まりを続ける。その行動力で避難所のとりまとめ役となり、支援物資調達や給食、行政との連絡といった運営の仕組みを被災者たちと作り上げてきた。

 避難所運営は初体験だが、順調に回り出すと、他の避難所との連携の必要性を意識し始めた。避難所ごとに状況は異なり、成功例や逆に課題もあるはず。「次に大きい揺れがあれば被災地が広がるかも。情報共有のために横のつながりを強くしたい」。知人らに呼び掛け、4月24日に最初の会合を企画し、約40人が集った。

 これまでの会合では「県産有機野菜で炊き出しをして、地産地消の仕組みをつくる」といったアイデアのほか、中長期的な視点で、「被災で田植えを断念した高齢農家の田んぼを、若者が借りて復活させられないか」といった提案や、支援活動資金の調達手段としてネット上で資金を募る「クラウドファンディング」活用の意見なども出された。

 サミットに参加している御船町の町おこし団体「御船しあわせ日和実行委員会」のメンバーで、同町で被災者用のテント村設営などをする広瀬哲也さん(45)は「行政への相談の持ち掛け方など、具体的なアドバイスも聞けて大いに役立った」と横の連携を実感した。

 第4回は8日午後7時から、熊本市中央区の城東小で開く。

=西日本新聞朝刊=


<熊本地震>南阿蘇鉄道、復旧見えず…観光・生活支える線路
毎日新聞 5月6日(金)15時1分配信

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斜面の崩落で寸断された南阿蘇鉄道=熊本県南阿蘇村で2016年4月29日、本社ヘリから須賀川理撮影
 熊本県高森町と南阿蘇村をトロッコ列車などで結ぶ第三セクター「南阿蘇鉄道」(本社・高森町、計10駅)が、熊本地震で線路や橋、トンネルなどに深刻な被害を受けて全線運休している。復旧に少なくとも30億円、最短で1年以上を要する見通しで、同社は国に財政支援を要請することを検討している。一方で復旧に向け、全国の三セクの鉄道で支援の動きもでている。

 南阿蘇鉄道は地震後、鉄道総合技術研究所(東京都)と共同で被害状況を調査した。特に被害が大きいのは、立野-長陽駅間の峡谷にかかる第一白川橋梁(きょうりょう)や立野橋梁、犀角(さいかく)山トンネルなどで、線路が曲がって土砂に埋まったり、橋脚やトンネルに亀裂が入ったりしている。長陽-中松駅間では「阿蘇下田城ふれあい温泉駅」の駅舎の屋根の瓦が落ちるなどの被害が出た。

 残る中松-高森駅間は被害が少なく、車両は無事だったため、この区間は復旧作業に着手すれば3週間~1カ月程度で部分復旧できる見込み。しかし残る区間については全く見通しが立たない。同社の津留(つる)恒誉(つねたか)専務は「経験のない被害なので、何年かかるか分からない」と語る。

 同鉄道は観光列車であると同時に、地域住民にとって生活の足。立野駅でJR豊肥線に乗り換えて熊本市方面への通学などに利用されていた。高森町と南阿蘇村は9日から、熊本市方面などへの通学用臨時バスの運行を予定している。

 「阿蘇下田城ふれあい温泉駅」から熊本市まで通学する南阿蘇村の熊本工業高2年、高宮和斗さん(16)は「列車が好きで、中学生の時に南阿蘇鉄道で高校に通うと決めていた。復旧に年単位の時間がかかるとすれば、卒業までの復旧は難しいのかもしれない」と表情を曇らせた。臨時バスの利用を考えているという。

 同社は、東日本大震災で被災して国や県の財政支援で復活した岩手県の三セク「三陸鉄道」をモデルに国の財政支援を受けられるよう要請することを検討しているほか、復旧義援金への協力も呼びかけている。

 一方、同じローカル線の▽由利高原鉄道(秋田県)▽ひたちなか海浜鉄道(茨城県)▽いすみ鉄道(千葉県)▽若桜鉄道(鳥取県)--の三セク4社は、南阿蘇鉄道を支援するため「復興祈念切符」を各所で販売している。南阿蘇鉄道の乗車券と他4社の入場券の計5枚の台紙付きセットで1000円。うち700円を南阿蘇鉄道への義援金に充てる。ひたちなか海浜鉄道は3日までに約500セットを販売した。

 由利高原鉄道の春田啓郎社長は「鉄道は地域のシンボルなので南阿蘇鉄道には残ってほしい。三セク仲間として、一日も早い復興を願っている」と話している。【仲田力行、宗岡敬介】

 ◇◇南阿蘇鉄道◇

 旧国鉄高森線を引き継いで1986年、第三セクターとして開業。高森(熊本県高森町)-立野駅(同県南阿蘇村)間の17.7キロを結び、普通列車とトロッコ列車「ゆうすげ号」を運行する。地域住民や観光客に親しまれ、2014年度は延べ24万1650人が利用した。


高齢者施設、受け入れ限界=ホールにベッド、人手不足も―熊本地震
時事通信 5月6日(金)14時38分配信

 熊本地震の被災地で、高齢者施設が厳しい運営を強いられている。

 自宅損壊などで入所者が増え満床状態となっており、交通網の寸断で出勤困難な職員がいて人手不足が追い打ちをかける。一般の避難者を受け入れる施設もあり、職員らの負担増が懸念される。

 熊本県南阿蘇村では、自宅に住めなくなった高齢者らが施設に駆け込んだ。特別養護老人ホーム「水生苑」では、退所予定の延長や新規入所が相次ぎ、60人分のベッドはいっぱいになった。入所希望の問い合わせも多いが、「今はいっぱいで(受け入れは)難しい」(山部ひとみ施設長)。一方で、独自判断で被災した高齢者も受け入れており、一時は家族を含む20人以上がホールで寝泊まりした。

 介護老人保健施設「リハセンターひばり」(南阿蘇村)は人手不足に悩む。職員は約50人だが、道路の通行止めなどで約10人が出勤困難に。大型連休明けには日帰りのデイサービスを全面的に再開するため、業務は増える。担当者は「職員のローテーションがきつくなる」と厳しい表情で話す。

 特養「陽ノ丘荘」(同村)は5月6日も断水が続き、自衛隊の給水などで賄う。余震が続く中、緊急時に素早く対応するため、一部の入所者はホールで落ち着かない生活を送る。地震の影響で退職者も出ており、吉村浩介総合施設長は「仕事を失った人にアプローチする」と雇用確保に動く。

 建物の倒壊被害が大きかった同県益城町では、高齢者以外の近隣住民も施設に避難した。特養「ひろやす荘」には、6日も約50人が滞在。ボランティアの支援を受けるが業務は多忙だ。女性職員は「避難所通いや車中泊の同僚もいる」と心身への負担を懸念する。特養「いこいの里」は、隣接する公民館が避難所として使えず、車中泊の近隣住民を受け入れた。福祉避難所として協定を結んでいるが、想定外の事態で「福祉避難所の機能は果たせていない」(有田毅施設長)状況にある。


「介護職の人的支援必要」=疲弊する施設職員―応援の福祉士・熊本地震
時事通信 5月6日(金)14時33分配信

 熊本地震で被災した熊本県南阿蘇村で、高齢者福祉施設へボランティアに入った介護福祉士の奥山博史さん(66)は、「施設職員も被災して疲れている。高齢者施設では代わりとなる介護職のボランティアが必要だ」と訴える。

 
 奥山さんはNPO法人「大きな和」(沖縄県名護市)の理事長で、東日本大震災や阪神大震災の被災地にも支援に入った。4月28日から3日間は、南阿蘇村の特別養護老人ホームで入所高齢者の介護に従事。入浴や食事の介助といった業務を担い、職員をサポートした。

 気になったのが職員の生活。ほとんどが被災し、避難所の体育館や車で寝泊まりしている。十分な睡眠を取れておらず、疲労が蓄積していると感じた。

 職員らはそれでも、ほぼ休まず出勤している。奥山さんは「被害を受けた家の片付けなど、少しでも自分のことをしてもらいたい。そのためには休みが必要だ」と指摘する。過去の被災地での経験から、「発生から2カ月が大事な時期。通常の生活に戻るまでは支援が必要で、もっと多くの介護職の方に被災地へ来て支援してもらいたい」と呼び掛ける。


地震で土砂災害、危険54か所…早急な対策必要
読売新聞 5月6日(金)13時11分配信

 一連の熊本地震で土砂災害の可能性が高まり、早急な対策が必要と判断された急傾斜地や渓流が、熊本県内だけで少なくとも54か所に上ることが、国土交通省九州地方整備局の緊急調査でわかった。

 調査対象以外の場所でも新たな土砂災害が確認されており、同整備局は「相次ぐ余震や降雨でさらに危険度が増している可能性もある」と警戒を呼び掛けている。

 調査は4月19~27日、震度6強以上を観測するなどした熊本県内の13市町村で実施。各自治体の土砂災害危険箇所のうち、「住宅や主要な幹線道路、公共施設が近い」など人的被害が予想される1155か所を抽出し、危険度を3段階で評価した。

 同整備局によると、最も危険度が高い「応急的な対策が必要」は54か所。内訳は、「土石流」が40か所で最も多く、斜面の土砂や倒木が渓流に流れ込み、流路が一部塞がれた所も確認されているという。次いで、「急傾斜地の崩壊」13か所、「地すべり」1か所だった。


熊本地震 河野太郎防災相、避難環境改善を改めて指示
産経新聞 5月6日(金)12時40分配信

 河野太郎防災担当相は6日午前、政府の熊本地震に関する非常災害対策本部会議で、ホテルや旅館の活用を促進するなど被災者の避難環境の改善を改めて指示した。

 河野氏は「梅雨入りも迫っているので、高齢者を中心に体調を崩さないようにいかに(避難生活の)環境改善をしていくかが大事なことだ」と指摘。その上で「2次避難所のホテルや旅館の情報が被災者一人一人に届いていない」として、被災市町村と連携し情報発信を強化するよう求めた。


<熊本地震>震災関連死、計18人に
毎日新聞 5月6日(金)12時36分配信

 熊本県は6日、熊本地震により車中泊をしていた宇土市の男性(86)の死亡が確認され、震災関連死とみられる人が計18人になったと発表した。

 県や宇土市によると、男性は4月14日の地震発生後から宇土市のパチンコ店駐車場で車中泊をしていた。19日に車外で倒れているのが見つかり、死亡が確認された。死因は肺梗塞(こうそく)だった。【中里顕】


<熊本地震>ボランティア、苦渋の制限…足りぬ自治体も
毎日新聞 5月6日(金)12時35分配信

 熊本地震から6日で3週間が過ぎ、熊本県内では1万5000人以上が避難を続けるが、復興に向けた動きも出てきており、大型連休に入って県内外から多くのボランティアが被災地へ駆けつけている。ただ、一部の自治体に支援者が集中するなどアンバランスも生じている。

 熊本県内では15市町村の災害ボランティアセンターのうち、13市町村が対象を県内や地元自治体在住者に限定している。全半壊し立ち入り危険な建物が多くて作業場所が限られるための措置だが、被害の大きかった益城町や、県外からも受け付ける熊本市で希望者の余剰が発生している一方で、なかなか人手が集まらない自治体もある。

 大型連休中の2日午前5時半。熊本市中央区の花畑広場の市災害ボランティアセンター前に、県内外から来た作業着姿の人たちが列を成した。午前8時半に受け付けが始まったが、その時点で約850人が並んだ。さらに人が増え「受け付けを打ち切る可能性があります」のアナウンス。結局、朝の定員970人に対し、1027人が訪れた。

 一方、県外からのボランティアを受け入れていない宇土市は、がれきや家財の片付けなどに1日70~80人のボランティアが必要だが市のボランティアセンターに集まるのは30~40人程度。そのため宇土市の市民グループが2日朝、熊本市のセンターを訪れて希望者を募った。

 愛知県刈谷市から訪れた会社員、笠野喬史さん(35)は「最後尾に並んでいて仕事があるか心配だったので、よかった」と宇土市へ。熊本市のセンターの責任者も「前日も前々日も作業できずに帰った人がいて心苦しかった。よかった」と胸をなで下ろした。

 定員を上回る自治体も悩みを抱える。益城町は対象を県内在住者に限って定員以上の活動は断っているものの、町内で立ち入り「危険」「要注意」とされた住宅が全体の7割近くを占め、ボランティアを求める住民のニーズは大きい。

 町社協関係者は「もっとボランティアを受け入れたいが、家屋の被害がひどすぎて立ち入りが危険。余震もあり、命を守ることが最優先。復興させたい思いと現実にずれがある」と悩む。

 南阿蘇村は住民の支援のニーズを調べる人員の不足に直面し、受け付けを県内の人に限っている。今月1日に倒壊した自宅の片付けをしていた女性(44)は「使えそうな家財道具を搬出している。午前5時から続けている。もう疲れた」と手助けを望む。

 家屋解体や改修に伴う片付けや引っ越しなどの手助けは引き続き必要となる。全国ボランティア市民活動振興センターの園崎秀治副部長は「大型連休は災害直後でボランティアの意欲が高まった。しかし過去の災害では、時間がたつと『頼むから来て』と言っても来てもらえないことを繰り返してきた。2、3カ月後にも同じ気持ちで来てもらえるとありがたい」と息の長い支援を訴えている。【釣田祐喜、一宮俊介、取違剛】


関連死18人に=車中泊の高齢男性―熊本地震
時事通信 5月6日(金)12時23分配信

 熊本県災害対策本部は6日、一連の地震の関連死とみられるケースが1人増え、18人になったと発表した。

 4月14日の前震後から避難のため車中泊をしていた同県宇土市の男性(86)が19日に車外で倒れているのが見つかり同日、死亡が確認された。死因は肺梗塞だった。


被災の障害者、どう配慮したらいいの? 許可なく補助犬に触れるのはNG
西日本新聞 5月6日(金)12時21分配信

 大規模災害時は自力での避難生活が難しい障害者。熊本地震では、介護などが必要な被災者向けの「福祉避難所」が足りず一般避難所で過ごす人や、周囲に遠慮して避難所に行かない人もいる。障害者を支えるにはどんな配慮が必要か。当事者団体や相談機関などへの取材を基にまとめた。

◆肢体不自由 応急担架作る
 ぬれたコンクリートや砂の上は義足やつえが滑りやすい。注意して誘導する。

 車いすを押す際、段差は前輪、後輪を片側ずつ持ち上げて越える。上りは前、下りは後ろを向かせ、ゆっくり進む。坂も同様の向きで。階段は2、3人で持ち上げる。車いすが使えない場面では幅広いひもなどで背負う。毛布やシーツなどで作る応急担架=イラスト=は、けが人や高齢者の運搬にも有効だ。

 車いすや両松葉づえを使う人がいる避難所では幅80センチ以上の通路を確保。食料や水はできるだけ本人の所まで運ぶ。

◆視覚障害 生活は壁側で
 声掛けは正面から。誘導は押したり引っ張ったりせずに、肘を貸して半歩前を歩く。段差や障害物は手前で一度止まり、上りか下りかなどを具体的に伝える。

 壁があると方向をつかみやすい。避難所の生活場所はできるだけ壁側に。屋外の仮設トイレは、移動しやすいように順路をロープなどで示す。文字だけの情報提供も多いので、音声でも繰り返し知らせるようにする。

 盲導犬などの補助犬と使用者が引き離されないよう配慮する。許可なく補助犬に食べ物を与えたり、触れたりしない。

◆聴覚障害 文字で伝えて
 行方不明の聴覚障害者を捜すときは懐中電灯などの光で照らすと、物をたたいたり、笛を鳴らしたりして応えられる。

 避難所では、炊き出しなどの重要な情報は大きく、分かりやすい内容で文字で掲示する。音声放送などがあったときは紙や手のひらに書いて伝える。助けが必要な障害者や高齢者、手話や要約筆記ができる人は、目印として腕章やベストを着用するとよい。

 聴覚障害者の意思伝達の方法は個々で異なり、手話や文字、身ぶり、口の動きを読むなどの方法があると知っておこう。近づくときは相手の視界に入るか、軽く触れて合図して。

◆精神障害 冷静に接する
 「つらかったね」と話を聞くだけでも不安が軽減される。混乱して大声が出る、状況に合わない行動をするといったことがあっても怒らず冷静な態度で接し、分かりやすい言葉で必要な情報を伝える。家族が「迷惑を掛けるから」と避難所に行くことをためらうケースもあるので「一緒に行こう」と声を掛ける。

◆発達障害、知的障害 具体的指示を
 本人がけがや痛み、体調不良に気づかなかったり、伝えられなかったりすることがあるので、丁寧な観察と聞き取りを心掛ける。

 視覚的な刺激に強く反応する特性があれば、避難所のスペースを段ボールなどで間仕切りすると落ち着く。指示を伝えるときは、してほしいことを具体的に。「そっちへ行っては駄目」ではなく、「このシートに座ってください」と言うようにする。

 避難所でもできるだけ安定した生活リズムで過ごせるように、当面の新しい日課を提案する。空いた時間にするパズルやゲームなどがあれば役に立つ。

 発達障害者に関する支援の情報は「発達障害情報・支援センター」(埼玉県)のホームページhttp://www.rehab.go.jp/ddis/内の「災害時の発達障害児・者支援について」というページに詳しく載っている。

=西日本新聞朝刊=


続く地震に「うちは大丈夫か」 問い合わせ殺到 家屋耐震どうチェック?
西日本新聞 5月6日(金)12時5分配信

 続く地震で「うちの家は大丈夫か」と気をもむ方も多いのではないか。国は1978年の宮城県沖地震で大きな被害が出た反省から、81年に震度7程度を目安とする新たな耐震基準を設けたが、それ以前の旧基準で建てられた住宅はマンションの場合、全国に106万戸あり、17・3%を占めるのが実情だ。まずはわが家が新旧いずれの基準かの確認から始めたい。その上で耐震診断をどうするか。専門家の話を聞いた。

 まず、一戸建て住宅の耐震診断と改修に携わる建築会社「住環境工房らしんばん」(福岡市中央区)の白水秀一さん(52)を訪ねた。このところ電話は問い合わせで鳴りっぱなし。白水さんも熊本県益城町に入り、被災状況を見て回った。

 「旧基準の家屋ほど、屋根瓦の重みに耐えきれず1階が崩れていました。瓦は台風に強いとされていましたが、今は重さが半分程度の軽量屋根材があり、これを使った家は持ちこたえていました」

 白水さんは福岡市の要請で2007年に同市耐震推進協議会を設立し、これまでに福岡都市圏の家屋約1100軒を診断した。2人一組で屋根裏や床下に入り込んで強度を確認する地道な作業だが、料金は3千円に抑えている。それも耐震知識を普及するためのセミナー開催費に回しているという。

 というのも診断で問題が見つかっても、家主が改修を決断するケースは3割程度にとどまるからだ。

 「補強にかかる費用は2階建て延べ床面積35坪(約115平方メートル)で150万円というところですが、壁を耐震材に替えても、リフォームと違って見た目が分かりにくい。高齢者の住まいは子どもが反対することも。恐怖をあおるわけにもいかず、耐震への理解を広げるボランティアのつもりでやっています」

耐震診断に「資産価値が下がる」などと反対論も
 木造住宅の耐震診断は福岡県建築住宅センターも3千円でアドバイザーを派遣している。改修費用に関しては全国の自治体が補助制度(上限30万~70万円)を導入しているが、知識の普及が課題となっている。

 集合住宅のマンションは一戸建て以上に合意形成が難しい。慧(けい)建築事務所(福岡市博多区)の小林俊則さん(70)によると、耐震診断の費用は設計図面が残っているかどうかにもよるが、床面積1平方メートル当たり約千円という。同市の実績調査では一つのマンションで千数百万円と、まとまったお金が要る。

 もちろん、各自治体には一戸建てと同様に旧耐震基準の建物を対象とする補助制度があり、福岡市では診断費用の3分の2、改修工事に費用の23%を補助している(補助金の受給や計算方法には細かい条件がある)。また以前は、住民の4分の3の同意が必要だった意思決定も過半数に緩められた。

 だが、福岡マンション管理組合連合会の杉本典夫会長(83)は「住民の高齢化などで、意見をまとめる役員のなり手がない状況がネックとなっている」と話す。耐震診断をすること自体に「資産価値が下がる」などと反対論が出るという。

 同連合会では管理組合への理事長など役員の派遣に取り組んでいる。安全対策は費用もさることながら住む人の結束が第一のようだ。

〈問い合わせ先〉
 ▽福岡市耐震推進協議会=092(724)7744。28、29日、6月4、5日の午前10時~午後4時に補強工事の現場(同市東区三苫3-30-2)で見学会を開く。駐車不可。

 ▽福岡県建築住宅センターの木造住宅耐震アドバイザー派遣申し込み窓口=092(582)8061

 ▽福岡マンション管理組合連合会=092(752)1555

=西日本新聞朝刊=


熊本地震 86歳男性が「関連死」 死因は肺梗塞 計18人に 県が発表
産経新聞 5月6日(金)11時58分配信

 熊本地震の関連とみられるとして、熊本県は6日、同県宇土市の男性(86)が死亡したと発表した。「関連死の疑い」は計18人になる。

 県によると、男性は4月14日の「前震」後から車中泊をしていたところ、同19日午前5時ごろに車の外で倒れているのを近くの人が発見。病院に搬送されたが、死亡が確認された。

 死因は肺梗塞で、男性は高血圧だったが、家族によると、「地震発生以前は普通の生活をしていた」といい、市が「災害が原因」と判断したという。


発達障害者、行き場失い車中泊も 避難所の物音、不規則な生活にパニック
西日本新聞 5月6日(金)11時36分配信

 最大で18万人余りが避難した熊本地震。なお多くの被災者が避難生活を強いられる中、物音や予定外の出来事などに過敏に反応する特性のある発達障害を抱える人たちが行き場を失っている。多くが避難所の環境に耐えられず、車中泊や知人を頼って移住を余儀なくされている。

避難所は地獄だった
 高機能自閉症の女性(27)は16日未明、熊本市の自宅で本震に見舞われた。散乱する落下物の中から布団と毛布だけを持ち出し、避難所へ身を寄せた。

 発達障害とは自閉症や注意欠如多動症、学習障害などのこと。うち、自閉症を含む「自閉スペクトラム(連続体)症」の特徴としては社会性の障害、コミュニケーションの障害(言葉の遅れ)、想像力の障害とそれに基づくこだわり行動がある。重い知的障害を伴う人から知的能力の高い人まで幅広く、聴覚や視覚、嗅覚、味覚などの知覚過敏や不器用など多様な特性も伴う。

 聴覚が過敏なこの女性にとって、避難所は地獄だった。話し声、いびき、子どもの泣き声。余震の度に周囲のスマートフォンから一斉に警報が鳴る。不規則な生活も耐え難かった。ころころと変わる食事の時間、いつ寝ていつ起きるのか、だらだらと過ぎる時間。間もなく激しい頭痛に襲われるようになった。

 避難4日目、女性はついにパニックを起こした。何をどうして良いのか分からない。心臓がドキドキし、うろうろと歩き回った。たまらず、所属する「熊本県発達障害当事者会Little bit」顧問で精神保健福祉士の山田裕一さんに電話した。「すぐにそこを出なさい」。当事者会の仲間の家に身を寄せた。頭痛はぴたっと治まった。

「切り捨てず、立ち止まって考えて」
 別の熊本市の母親(50)は16日未明の本震後、知的障害を伴う自閉症の次男(22)と避難所へ向かった。

 着いて間もなく、次男は落ち着きを失った。爪をかみ、耳をふさぎ、ぴょんぴょんと跳びはねた。「ここは無理だ」。1時間で外へ出た。車中にこもった。

 熊本県内には各地に福祉避難所が設置されたが、この母親に福祉避難所という選択肢はなかった。「初めての場所に連れて行くときは、事前に写真を見せたりして、どんなところか分かった上でないと、行くのをひどく嫌がる」

 「5日間だけ頑張ろうね」。見通しが立たないことを嫌う次男にそう約束し、車中泊を続けた。幸い、日頃通う作業所が地震後も開いており、昼間は次男をそこへ預け、自分は自宅の片付けに没頭した。6日目、何とか約束を守って、帰宅できた。

 避難所などを巡り、発達障害者を支援している山田さんは「彼らはストレスがあってもそれを認識し、伝えることが難しい。周囲の理解も薄い。周りの方々は『非常時にわがまま』と切り捨てず、そういう特性の人もいると立ち止まって考えてほしい」と話した。

=西日本新聞朝刊=


<熊本地震>益城町に仮設160戸…建設開始、来月中旬完成
毎日新聞 5月6日(金)11時31分配信

 熊本県は6日、熊本地震で震度7の揺れに2回襲われて大きな被害を受けた益城町で計160戸の仮設住宅の建設を始めた。町内では車中泊も含めて4776人(5日現在)が避難生活を送っており、早期着工を求める声が上がっていた。同県では5日も阿蘇地方を震源とする震度4の地震が3回観測され、強い余震が続いている。

 県によると、仮設住宅はいずれもプレハブ平屋建てで▽津森町民グラウンド(約1万1000平方メートル)に73戸▽町民グラウンド(約5200平方メートル)に34戸▽広安町民第1グラウンド(約8000平方メートル)に53戸--を建設。住民の孤立を防ぐために、談話室や集会所も設ける。

 6月中旬までに完成する予定。

 他にも町内7カ所を建設候補地として調査しており、今後、町民の要望に応じて建設戸数を増やす方針。

 県は既に西原村と甲佐町で仮設住宅の建設を始めており、現在は熊本市や南阿蘇村など12市町村と建設に向けた協議を進めている。蒲島郁夫知事は「今後もスピード感をもって市町村と協議を進め、避難者が安心して暮らせる住まいの確保に全力で取り組む」と話した。【川上珠実、平川昌範】


地獄温泉は「生きて」いた 南阿蘇の宿、3兄弟の思い
西日本新聞 5月6日(金)11時22分配信

 阿蘇五岳の一つ、烏帽子岳の麓で200年を超す歴史を紡いできた熊本県南阿蘇村河陽の地獄温泉「清風荘」。熊本地震の本震で道路が寸断、宿泊客、従業員計51人が一時孤立し、自衛隊ヘリで救助された。道路は至るところで切れ落ち、復旧の見通しも立たない。崩落箇所には新たな土砂崩れの危険性も残る。それでも「この地に、このお湯さえあれば必ず復活できる」-。6年前に父の後を継いだ3兄弟と家族、スタッフに同行し4日、深い爪痕の残る現地に入った。

 山麓の牧場の中を歩き、山側から回り込む。赤茶の土があらわになった烏帽子岳を指し、副社長の河津謙二さん(52)が「いつもなら、ミヤマキリシマに染まる山が…」とつぶやく。

 途中の村道は標識を残して崩落、続いていたはずのアスファルトは割れ、はるか下に。向かい側の山肌にも無数に亀裂が走る。

 脇から山の中を下った。やがて硫黄の香りとともにあちこちから白煙が上がる。地獄温泉と呼ばれるゆえんだ。「この地獄を踏めば、その下はない。あとは上がるだけ。いつもお客さんに言ってたんですよ」。兄で社長の誠さん(53)は、自らに言い聞かせるように笑顔をつくった。

「この先、困難だらけでも、ひとつの望みが」
 4月16日未明に襲った本震。客室の窓ガラスがあちこちで落ち、慌てて宿泊客を外に避難させて車で夜を明かした。「歩いてでも帰りたい」と訴える中国人客を落ち着かせ、スタッフは駐車場で炊き出しをした。「もう一晩は野宿か」。そう覚悟したという謙二さんは、救助のヘリを待つ間、清風荘の名物「すずめの湯」の確認に走った。

 火山性の温泉では珍しいという、湧き出る源泉にそのまま入れる「奇跡の湯」。青白色の硫黄泉は、変わりなくぷくぷくっ…と音を立てて湧き続けていた。「生きているよ」というように。「この先、困難だらけでも、ひとつの望みがここにある。そう思えた」。謙二さんは振り返る。

「苦しいからこそ団結できる」
 誠さん、謙二さんと末っ子で専務の進さん(50)が清風荘を継いだ当時はリーマン・ショック後の不況のさなかだった。その後、九州北部豪雨や阿蘇山噴火による風評被害にも見舞われた。「苦しいからこそ団結できる」。母でおかみの誠子(のぶこ)さん(78)と3兄弟、力を合わせて乗り越えてきた。

 自然の恵みを受けながら生き、脅威にさいなまれながら生きる。「僕らはこれから200年後のために人生をささげる。南阿蘇の、旗振り役にならなければと思っています」と誠さん。「僕らの今の姿を見れば、次の世代が仮に苦難に見舞われても、乗り越える力になるだろうと思う」

 この日、誠さんや、進さんの息子たちも館内の片付けに汗を流した。

 帰る前、すずめの湯に顔を出した進さんの次男、奏人(かなと)さん(14)は一言、「入りてえ~」。「震災後、初だな」とうらやむ大人たちを前に服を脱いでドボン。たまらず「はあ~」と上げる声が、青空に響いた。

=西日本新聞朝刊=


益城町で仮設住宅着工…6月中旬までに160戸
読売新聞 5月6日(金)11時13分配信

 熊本県は6日、熊本地震で震度7を2度観測した益城(ましき)町で、仮設住宅の建設に着工した。

 鉄筋プレハブで建設する。6月中旬までに160戸の完成を目指す。町では6日現在、4776人が避難している。


奇跡の集落、命守った絆 熊本・西原村大切畑地区、下敷き9人救出
西日本新聞 5月6日(金)11時10分配信

 4月16日未明、うなりを上げるチェーンソーの火花が、闇に光っていた。熊本県西原村小森の大切畑(おおぎりはた)地区。「しっかりしろ」「あとちょっとの辛抱だ」。ジャッキを手にした住民たちの叫び声が響く。ひしゃげた家屋の下から、泥だらけの9人が次々に助け出された。

 地区の家屋は、熊本地震でほとんどが損壊した。「俺は死ぬんだと思った。みんなが命の恩人」。自宅のはりの下敷きになった大工の西本豊さん(60)は振り返る。約3時間の救出劇。一人の犠牲者もなかったのは「奇跡」と、住民たちは口をそろえる。

 震度7の激震直後、消防団員の住民4人は二手に分かれ、地区の端から一軒一軒、住民の安否を確かめて回った。全26戸、約100人。家族構成、家の間取りまで頭に入っている。

住民それぞれに大事な役割
 あの日から約3週間。集落につながる狭い農道は、がれきを運ぶトラックで混み合う。「もっと右に寄らんと危にゃあ」。右手につえ、左手には赤い誘導棒。交通整理役を買って出た山本英伸さん(68)を、住民たちは「鬼の番人」と呼ぶ。「力仕事はできんけど、これならできる。毎日、体を動かすけん、高血圧が治ったばい」

 住民たちは日々、片付けに追われている。園芸業で区長の大谷幸一さん(50)は重機を操り、がれきにふさがれた道を開いた。水道工事業の坂田和博さん(44)は、公民館に仮設のトイレや風呂、洗濯機を設置した。農家の女性は食事の準備にいそしむ。住民それぞれに大事な役割がある。

 高度経済成長期、集落近くに県道が整備され、熊本市などへのアクセスが改善した。男たちは現金収入を求めて働きに出るようになり、農家の多くは専業から兼業へ。今回、さまざまな手に職を持つ人たちの経験や技術が、人命救助や避難生活に生かされている。

 夕食時、住民たちが三々五々、農業倉庫に集まる。「働いた後のビールはうめえな」「サンマの缶詰、つまみになる」「つまみ作ってくれる嫁さん、はよ見つけな」。カップ麺、レトルトご飯、ビスケット。底抜けに明るい笑い声が、味気ない食事をごちそうに変える。

 今年、田植えはできなさそうだ。度重なる激震がため池と田畑を結ぶ送水管を破断し、ため池は干上がった。牛小屋が押しつぶされるなど、畜産の被害も大きい。

 「くよくよしてたって仕方ねえ。みんなで笑って、何でも楽しまんと」。ビールを片手に大谷さんが言うと、住民たちがうなずく。

 「だな」

=西日本新聞朝刊=


市営住宅の引き渡し始まる=抽選の250世帯―益城町で仮設建設も・熊本地震
時事通信 5月6日(金)9時17分配信

 熊本地震で被災した住民向けに、熊本市が一時的に無償提供する市営住宅250戸の鍵の引き渡しが6日、始まった。

 県によると、5日午後の避難者は1万6357人で、県などは仮設住宅の建設や、別の公営住宅の無償提供も進める。

 市によると、鍵が引き渡される住宅は、同市中央区や北区など、市内5区それぞれにある。入居期間は原則半年だが、住宅再建の見通しが立たない場合、最長1年まで延長可能という。

 対象は3949件の応募の中から抽選で選ばれた世帯で、市は午前9時から、約60世帯ずつ、市役所で入居者説明会を開催。自宅の修復・再建に向けた融資制度などについて説明し、鍵を引き渡した。

 一方、県は6日、被害の大きかった益城町内の3カ所で計160戸の仮設住宅の建設に着手。既に建設を始めた西原村と甲佐町の計100戸と同様、6月中旬の完成を目指す。


九州北部で大雨のおそれ 被災地では土砂災害に警戒
ウェザーマップ 5月6日(金)7時53分配信

 前線や低気圧に向かって流れ込む湿った空気の影響で、九州北部地方ではきょう6日昼過ぎにかけて大雨になるおそれがある。気象台は、先月の熊本地震で地盤の緩んでいる所があるとして、土砂災害に警戒するよう呼びかけている。

 朝鮮半島付近にある低気圧や、東シナ海から九州に近づいてきている前線に向かって、南から暖かく湿った空気が流れ込み、九州北部地方では大気の状態が不安定になっている。このため、きょう昼過ぎにかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降るおそれがある。あす7日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多い所で、長崎県で120ミリ、熊本県で100ミリに達すると予想されている。

 これまでに地震による強い揺れがあった地域を中心に、土砂災害に警戒が必要だ。また、低地の浸水や河川の増水、落雷、突風にも注意をする必要がある。


〔土砂災害警戒〕長崎・熊本 局地的に昼過ぎにかけて激しい雨のおそれ
レスキューナウニュース 5月6日(金)6時50分配信

東へ進む前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が不安定となるため、九州北部地方では6日昼過ぎにかけて局地的に雷を伴った激しい雨が降り、大雨となるおそれがあります。土砂災害に警戒するとともに、低地の浸水や河川の増水、落雷、突風に注意が必要です。

◆用語解説「激しい雨」
・1時間30~50mm未満の雨、バケツをひっくり返したように降る状態で、傘をさしていてもぬれる。道路が川のようになり、高速走行時にはブレーキが効かなくなるハイドロプレーニング現象が起こるおそれも。都市では下水管から雨水があふれ、土砂災害警戒区域では避難の準備が必要。

■今後の見通し
【予想1時間雨量】(6日/多い所)
・40mm 長崎県
・30mm 熊本県

【予想24時間雨量】(~7日06:00/多い所)
・120mm 長崎県
・100mm 熊本県

■気象概況
【1時間雨量】
・長崎県  上大津   17.5mm(~6日03:44)
・長崎県  福江    15.5mm(~6日03:33)
・長崎県  佐世保   13.0mm(~6日04:59)

【24時間雨量】
・長崎県  上大津   33.5mm(~6日06:00)
・長崎県  福江    32.0mm(~6日06:00)
・長崎県  佐世保   16.0mm(~6日06:00)
・鹿児島県 中甑    15.5mm(~6日06:00)
・宮崎県  えびの   15.5mm(~6日06:00)


カスミソウ、絶やさない=最盛期・母の日前に―被災農家、出荷に全力・熊本
時事通信 5月6日(金)4時46分配信

 熊本県のカスミソウ農家が、地震で被災しながら懸命に出荷を続けている。

 同県が生産量全国一の「宿根カスミソウ」は、小さな白い花を咲かす。花束を彩り、カーネーションなどの主役を引き立てるのに欠かせない存在で、「母の日」を控えた今が出荷のピークだ。

 菊陽町のカスミソウ農家阪本俊浩さん(58)は、「水が止まってひやひやした」と振り返る。約30年前から栽培を続け、妻朋子さん(53)と長男貢紀さん(20)と共に計14棟のハウスで汗を流す。2008年には県の品評会で農林水産大臣賞を受賞した。

 4月16日未明に襲った本震。ハウスに損傷はなかったが、用水路の損壊による氾濫を防ぐため水門が閉じられ、花に供給する水が絶たれた。「品質が落ちてしまう。早く流れてくれ」。祈る気持ちのまま、大雨の際にためた雨水を使い急場をしのいだ。

 一部の水門が開いたのは同30日。量は少ないが、ようやく地震前と同様に花に水をやることができた。出荷に影響は出ず、阪本さんは「不安だったけど、何とかなって良かった」と話した。

 大津町の農家林田茂さん(62)は、本震で自宅の屋根瓦が落ちるなどの被害を受け、カスミソウに水をやるためのポンプも停電で動かなくなった。出荷不能の恐れもあり、電力会社に何度も復旧見通しを尋ねた。幸い、17日夕には復旧し、収穫作業を再開できた。妻の弘子さん(63)は、「母の日の前は出荷の最盛期。枯れなかったのは幸運だった」とほっとした様子で語った。


<熊本地震>「子供に笑顔を」 商工会青年部有志がイベント
毎日新聞 5月5日(木)23時19分配信

 熊本県商工会青年部連合会の有志が5日、同県益城町の商工会議所で、子供たちを集めたイベントを開催した。約500人が参加し、屋台の射的ゲームや遊具を使って遊ぶなどして過ごした。

 同町の主婦、桑本香織さん(34)は、8歳の長男と3歳の長女と一緒に参加。地震のショックか、長男は単独行動ができなくなり、長女は夜になると今でも「怖い」を連発するという。桑本さんは「連休中、どこにも連れていくことができないので、気晴らしになればと思って連れてきた」と話した。

 同連合会の吉田忠敬副会長(39)は「子供たちの笑顔を作りたかった」と語った。【高橋祐貴】


「自宅全半壊」3割超=アンケートに避難者―熊本市
時事通信 5月5日(木)23時7分配信

 熊本地震で被災し、熊本市内の体育館などに避難した住民に対し、市が5日までに実施したアンケートで、回答者の3割超が、自宅が全半壊し、当面帰宅できないと考えていることが分かった。

 また、9割が大型連休明けも避難を続ける意向を示した。5日正午現在、6535人が市内の避難所に身を寄せている。

 市は1日、市内188カ所に避難していた住民に対する要望調査を開始。5638人から回答を得た。

 市によると、1993人は「家が全半壊で、当面帰宅困難」と答え、1449人は余震が収まることを帰宅する条件に挙げた。


熊本・南阿蘇村で震度4…阿蘇地方震源M3・8
読売新聞 5月5日(木)19時58分配信

 5日午後7時46分頃、熊本県阿蘇地方を震源とする地震があり、南阿蘇村で震度4を観測した。

 気象庁によると、震源の深さは約10キロ、マグニチュードは3・8と推定される。

 この地震による津波の心配はないという。


〔地震〕熊本県で震度4、津波の心配なし 依然活発な活動続く
レスキューナウニュース 5月5日(木)19時50分配信

気象庁によると、5日19:46頃、熊本県阿蘇地方を震源とするM3.8の地震があり、熊本県南阿蘇村で震度4の揺れを観測しました。
この地震による津波の心配はありません。
熊本地震での有感地震は5日19:00現在で1252回に達し、5日も最大震度4の地震が今回含めて3度発生するなど、依然活発な活動が続いています。

■発生事象
発生日時 :5月5日19:46頃
震源地  :熊本県阿蘇地方(北緯33.0度、東経131.1度)
震源の深さ:約10km
地震の規模:M3.8(推定)

■震度3以上が観測された市町村(*印は気象庁以外の震度観測点)
【震度4】
熊本県:南阿蘇村中松
【震度3】
熊本県:産山村山鹿*、阿蘇市波野*、阿蘇市内牧*
大分県:竹田市荻町*


避難疲れ「早く仮設住宅を」…人員不足着工遅く
読売新聞 5月5日(木)19時44分配信

 5日で発生から3週間となる熊本地震。

 被災地では住宅の被害が当初の想定を大きく上回り、今のままでは仮設住宅の数が足りなくなる恐れが出てきた。着工の遅れも目立っている。不自由な避難所暮らしや車中泊を続ける被災者からは「早く仮設住宅を整備してほしい」との声が上がる。

 ◆入居は来月中旬

 「避難所から出て、早く仮設住宅に移りたい」

 熊本県南阿蘇村の自宅が全壊し、母親(88)らと3人で避難所生活を続ける農業男性(71)は訴える。仮設住宅への入居希望を聞く村の意向調査が始まったのは、今月3日になってから。被害が甚大で村職員の手が回らなかったという。

 県は「前震」の15日後にようやく西原村と甲佐(こうさ)町で仮設住宅の建設を始めた。避難者への対応やライフラインの修復に追われ、住宅の被害を調査する人員が不足、その後も地震が多発し、調査自体も難航した。その結果、阪神大震災や新潟県中越地震、東日本大震災と比べて、1週間以上も遅い着工となった。

 建設の遅れは、被災者の避難所生活の長期化につながる。仮設住宅への入居が始まったのは、阪神大震災が発生から半月後、中越地震や東日本大震災は約1か月後。しかし熊本地震では、最初の完成は早くても6月中旬の見込みで、入居できるのは発生から約2か月後になる見通しだ。

 ◆用地確保も難航

 今も約5000人が避難所に身を寄せる益城町(ましき)の西村博則町長は4日、読売新聞の取材に、「発生直後は人命救助が最優先だったが、今後は、日常生活を取り戻すため、仮設住宅の建設に全力をあげたい」と強調した。

 同町では、500戸の建設を目標とするが、メドがついたのは140戸。震度7を2回観測し、仮設住宅用に計画していた公有地が地盤沈下で使えなくなるなど、用地探しが思うように進まない。

 地震に伴う土砂災害が多発した南阿蘇村では、阿蘇大橋の崩落で村中心部と分断された立野地区内での建設を断念し、隣町への建設を検討している。

 熊本県が現時点で考える仮設住宅の建設戸数は2100戸。仮設住宅を求める同県内の15市町村に対し、読売新聞が現時点で必要とする戸数を取材したところ、11市町村で計1900戸を超えた。まだ4町村が「わからない」としており、必要戸数はさらに増える見通しだ。今後、県と各市町村の調整が必要になる。


「みなし仮設」申し込み9件…家賃負担の可能性
読売新聞 5月5日(木)19時43分配信

 熊本県は、民間賃貸住宅を借り上げて無償で被災者に提供する「みなし仮設」も2100戸準備している。

 先月28日に受け付けを始めた熊本市は被災者に対し、「仮設住宅よりも即入居できるスピード感がある。住環境も良い」と勧めているが、申し込みは今月3日時点で9件にとどまる。

 仮設住宅の入居対象は、自宅が全壊または大規模半壊した世帯で、罹災(りさい)証明書が必要だ。しかし、人手不足などから被害実態の確認が進まず、証明書の発行は大幅に遅れている。

 市は「発行前に入居してもらって構わない」とするが、証明書が出た段階で全壊や大規模半壊と認定されなければ、家賃はすべて自己負担となってしまう。

 市役所に相談に訪れた同市の男性(46)は、認定結果がわかるまで柱が傾いた自宅で暮らし続けるか迷っているといい、「早く安全な部屋に引っ越したいが、後で家賃負担が生じるかもしれないと考えると、踏み出せない」と明かした。

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