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2016年4月21日 (木)

熊本・震度7の地震に関するニュース・42

引き続き、熊本県で4月14日および16日に発生した、震度6強~7の地震に関するニュースを伝達します。

リンク:熊本地震 飼料タンク損壊 手作業で給餌 菊池市 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:買って 食べて・・・ 熊本を、支える - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>危険建物 判定進まず 8自治体は未着手 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:〔熊本地震〕鉄道:新幹線・在来線など熊本県内を中心に影響続く(22日6時現在) - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>「関連死者数、直接死と同程度の危険性」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「とにかく耐震化を」=熊本派遣職員が教訓―静岡県 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ペット一緒に受け入れ=「周囲に気兼ねなく」―熊本の動物病院 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:自衛隊に「がんばり賞」=小5女児が感謝の手紙―熊本・西原村 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:九州新幹線あす試験走行=博多―熊本、補修急ぐ―避難者支援が活発化 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>大雨 被災者に追い打ち 避難所閉鎖も「いつ落ち着けるのか」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本地震、異例の展開 「震度7」2度、震源域100キロ超え拡大 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:【九州新幹線】博多―熊本23日再開へ 復旧作業完了の見通し - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>1週間、朝から大雨 2度の避難に疲労濃く - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本地震 政府、被災地の普通交付税を前倒し交付 22日から421億円 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>サポート情報 避難所運営で大切なことは - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>高速道路、通行止め2区間、来週前半に解除へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>大雨、益城町は全域に避難勧告 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:国交相「仮設2900戸可能」住宅損壊1万棟超 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>通常6月の交付税、繰り上げへ 県と16市町村 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>サポート情報 募金の受付先 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「いつまでいられるのか」校舎が避難所、長期化も 学校再開の見通し立たず - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>中長期的な災害対応への言及 政府・与党から - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本地震1週間 荒天二重苦 活動は依然活発 1週間は強震警戒 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>震度1以上774回 21日午後10時まで - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:九州新幹線の博多―熊本間、23日にも再開へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>サポート情報 交通機関運行状況 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本地震 土砂崩れ懸念、避難所からさらに“避難” 「どこにいけば落ち着けるのか」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:崩落恐れで避難所閉鎖=1000人別施設に―熊本市 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>サポート情報 被災者向け公営住宅提供 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:がれき山積み、復旧遠く=見慣れた町並み姿消す―地震1週間―熊本・益城町 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>サポート情報 支援物資受け付け - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:安否相談ダイヤル開設=旅行者ら被災に備え―熊本県 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>サポート情報 年金機構がフリーダイヤル - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>サポート情報 不動産の権利書を紛失したら - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

熊本地震 飼料タンク損壊 手作業で給餌 菊池市
日本農業新聞 4月22日(金)7時0分配信

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地震で落下して壊れたタンク。中の飼料も使えなくなった(熊本県菊池市で)

 14日から続く地震により、熊本県内で肉牛や養豚農家が持つ飼料の保管用タンクが大きく損壊している実態が明らかになってきた。「牛や豚の給餌に支障が出る」。農家の焦りは高まっている。被害は県広域で発生し、修理業者の確保も難しい状況。復旧には時間がかかる見通しで、地域農業への影響は長期化する恐れがある。

 菊池市で肉牛800頭の繁殖・肥育経営をする安武孝之さん(69)は、16日未明に発生した震度6強の揺れで、容量7トンと4トンの配合飼料タンクの計四つを失った。支柱から外れて落下するなどして壊れた。ふたが外れて雨水が入り、配合飼料も無駄になった。

 通常は専門の配送業者が2、3日分の飼料をまとめてタンクに補充し、備え付けのシステムで牛に自動で与える。だが設備が壊れ、それができない。被害が軽微だった残り19のタンクから、飼料をバケツですくって牛に給与し、しのいでいる。給与にかかる時間は通常の2倍。飼養頭数が多いだけに、飼料の保管能力低下は痛手だ。

 周辺道路は地震で崩れたり、渋滞も発生したりするなど飼料の配送に支障が出ている。安武さんは「余震が続き牛がストレスを抱え、さらに餌を十分に与えられなくなれば、肉質が下がってしまう」と不安を口にする。

 地元のJA菊池管内では、肉牛を中心に200以上のタンクで倒壊や損壊など被害が確認されている。JAや飼料を販売するJA熊本経済連などが協力し、フレコンバッグや紙袋入りの飼料を農家に届けるなど、応急的な対応に乗り出す。

 同経済連の調べでは、飼料タンクの被害は熊本市などでもあり、県内の広い範囲で起きている。肉牛の他、配合飼料の給与割合が高い養豚などでも確認された。地震で甚大な影響を受けた阿蘇地域へは、被害の調査さえ十分に行えない状況だ。

 畜産現場は、早期の復旧を求めるが、県内の修理業者も被災するなど課題が多い。19日ごろから損壊したタンクの撤去作業が始まったが、新たなタンクを納品するめどは立たない。ジェイエイ北九州くみあい飼料など飼料会社は、震災以降も製造を続けているが、農家への供給ペースは落ちているという。

 県畜産農協連合会は「飼料を輸送する交通網が乱れ、農家の飼料在庫も減っている。保管能力が低くなれば、飼育に影響が出る」と指摘。「農家ごとの被害実態に即した支援策が必要」と訴える。


買って 食べて・・・ 熊本を、支える
日本農業新聞 4月22日(金)7時0分配信

 地震が続く熊本県の農産物や加工品を買ったり、食べたりして、被災地の人々を応援しようという動きが各地で広がっている。東京・銀座にある同県のアンテナショップ「銀座熊本館」では開店前から長い列ができ、入場規制が掛かるほど。ホテルでは熊本産食材を扱うマルシェやバイキングを企画、熊本産生花の売り上げの一部を募金に回す生花店も出てきた。それぞれが「遠く離れていても、熊本を応援したい」という気持ちでいっぱいだ。

 午前11時。「銀座熊本館」の前には既に70人近くの行列ができていた。先頭は、開店1時間前から並んだという東京都在住の主婦、西田睦美さん(34)。熊本市西区の出身で、上京して17年。両親が暮らす実家は倒壊を免れたが、家の中はひどい状況という。「熊本に帰りたいが、帰っても邪魔になるかもしれない。東京でできる限り応援したい」と食品を買い込んだ。

 「ニュースを見ていると不安で、何かしたい」と訪れたのは東京都出身の辻村玲子さん(63)。熊本市の友人と連絡が取れず「無事だと思うが早く声を聞きたい」と涙を浮かべた。

 「銀座熊本館」は地震の影響で農産物などの集荷ができず、15日は臨時休業、16日から営業を再開した。20日までの4営業日の来館者は延べ1万2000人。1日当たりの来館者は平年の約3倍に上る。

 流通が正常化しない中、20日には八代市などからトマトが6日ぶり届き「徐々に荷は集まり始めた」(熊本県東京事務所)という。だが、旺盛な需要に供給が追い付かず売り切れが続出。同事務所の堀敦博くまもとセールス課長は「応援してくれるお客さんに応えられるよう、全力で荷を集める」と意気込む。

 阪神・淡路大震災を経験した神戸市でも支援が始まった。同市のホテル「神戸ベイシェラトン ホテル&タワーズ」は、熊本産の農産物や加工品を販売するマルシェを延長。3月から4月末までの予定だったが5月以降も開く。八代産の「宝石とまと」や、阿蘇市・阿部牧場の「飲むヨーグルト」など約20商品をそろえた。レストランでは、熊本産の和牛やトマトなどを使ったバイキングも開催。「震災で助けてもらった私たちが、今度は助ける番」(広報)と協力を惜しまない。

 生花店も賛同する。神奈川県茅ケ崎市の「花政」は、熊本産のカラー、宿根スターチスが1束売れるごとに100円を募金、被災地支援に充てる。カラーは通常の半値の2本300円(税別)で販売。店側が仕入れ値を負担し、利益は出ないという。藤澤努店長は「今だからこそ、消費者に熊本産の花を広めたい」と産地を応援する。

 こうした支援に、熊本県JAかみましきは「農産物の収穫や農地の管理などで大変だが、出荷できるものは早く出荷して応援してくれる人たちに応えたい」と前を向く。(鈴木薫子)


<熊本地震>危険建物 判定進まず 8自治体は未着手
毎日新聞 4月22日(金)6時30分配信

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応急危険度判定結果の赤い「危険」の紙が張られた家屋=熊本県益城町で2016年4月21日午後5時1分、兵藤公治撮影

 ◇1週間 避難者1000人以上の熊本12市町村のうち

 熊本地震による避難者が1000人以上(21日午後1時半現在)いる熊本県内の12市町村のうち、被災した建物の安全性を判定する「応急危険度判定」を開始したのは4市町村にとどまることが21日、毎日新聞の調べで分かった。判定は地震から10日以内に完了するのが目安だが、3分の2に当たる8自治体は未着手のままで、実現は不可能な状態だ。損壊した建物に住民が戻り、余震によって被災する2次災害を防ぐための制度が、有効に機能していない実態が明らかになった。【門田陽介、林由紀子、川上珠実】

 判定は建築士らが被災した建物を調査し、危険、要注意、使用可能(調査済み)の3段階に分け、入り口に紙を張り付けるもの。毎日新聞は最初の地震から1週間に当たる21日、12自治体の担当者に取材した。その結果、判定に着手できているのは、熊本市▽宇城(うき)市▽益城(ましき)町▽西原村。一方、宇土(うと)市▽阿蘇市▽八代市▽御船(みふね)町▽嘉島(かしま)町▽大津町▽菊陽町▽南阿蘇村の8市町村は開始できていなかった。

 地震による直接の死者が3人の嘉島町はもともと判定士がいない。このため、県に派遣を依頼したところ「重点地域を絞ってほしい」と言われた。「全容が把握できていないので無理だ」と回答すると「被災場所が点在しているなら派遣できない」と拒否された。

 同様に判定士がいない菊陽町は、県から「派遣する時期は答えられない」と言われた。地震による直接の死者がいない阿蘇市が派遣を要請したところ、回答は「被害の大きい益城町が先。2~3週間はかかる」だった。一方、八代市は「余震が続く間は判定士がけがをする恐れがある」として開始を見送っている。

 実施中の4市町村のうち、途中経過が判明しているのは2自治体。このうち益城町は全体の一部に当たる1518棟の調査をし、このうち828棟を、熊本市はごく一部の346棟を調査し131棟を、それぞれ危険と判断した。

 国や都道府県、業界団体などで作る「全国被災建築物応急危険度判定協議会」(東京)は、被災者が危険な建物に戻って2次災害に遭うのを防いだり、素早く日常生活を取り戻すことを可能にしたりするため、地震の発生から10日以内に判定を終えるよう、各自治体がマニュアルを作成することを求めている。2度目の震度7を観測した16日を起点としても26日ごろが目安だが、見通しのつかない自治体がほとんどだ。

 熊本県によると、判定士として登録されているのは県内に1469人だが、参加しているのは県外からの応援約100人を含めても約150人(20日現在)。無報酬のボランティアで、県の担当者は「判定士自身が被災したり、仕事に追われたりしている。14日以降、2度にわたって大きな地震が起き、市町村の被害の把握も遅れ、派遣のための調整に時間がかかっている。現在、国を通して広域支援を要請しており、4月中の判定終了を目指す」と話した。

 ◇早急に実施を

 川口淳・三重大大学院准教授(建築構造学)の話 今回は余震が多いのだから、その分早く判定して2次災害を防がなければならない。能登半島地震や新潟県中越沖地震などは10日程度で判定した。全国には十分な数の判定士がおり、行政に問題があると言わざるを得ない。熊本県は先回りして動くべきで、道路の寸断は理由にならない。

 ◇応急危険度判定

 大規模な地震があった際に、被災した建物が余震で倒壊するなどし、2次被害が出るのを防止するため、原則として各市町村が実施し、都道府県が活動を支援する。事前に講習を受けた自治体職員や建築士が建物の外観や内部を確認し、立ち入ると危ない「危険」(赤)▽立ち入り時に注意が必要な「要注意」(黄)▽当面は安全な「調査済み」(緑)--の紙を入り口に張り付けていく。


〔熊本地震〕鉄道:新幹線・在来線など熊本県内を中心に影響続く(22日6時現在)
レスキューナウニュース 4月22日(金)6時30分配信

熊本地震で被害が出た九州新幹線やJR在来線などの各線区では、きょう22日も運転を見合わせます。
JR九州によると、九州新幹線について、不通区間の運転再開の見込みは立っていないものの、新玉名~熊本駅間の応急的な復旧作業は本日で終了する見込みとしています。
また、阿蘇高原線の宮地~豊後竹田駅間では、本日からバス代行輸送を実施します。
今後の地震や気象状況等で運転計画が変更となる場合があります。最新の運行情報に注意してください。

■運転見合わせ(★=終日)
[新幹線]
・九州新幹線(★博多~新水俣)

[九州]
・JR九州:阿蘇高原線(★肥後大津~豊後竹田)、★三角線、肥薩線(★八代~吉松)
・私鉄など:熊本電鉄線(★上熊本~北熊本)、★南阿蘇鉄道線
※阿蘇高原線は宮地~豊後竹田駅間でバス代行輸送を実施

■ダイヤ乱れ
[新幹線]
・九州新幹線(新水俣~鹿児島中央)

[九州]
・JR九州:鹿児島本線(熊本~八代)、ゆふ高原線、阿蘇高原線(熊本~肥後大津)


<熊本地震>「関連死者数、直接死と同程度の危険性」
毎日新聞 4月22日(金)6時0分配信

 ◇神戸協同病院の上田耕蔵院長

 熊本地震では発生から1週間で、震災関連死が少なくとも10人に上るとされる。避難生活の長期化が懸念される中、阪神大震災(1995年)でいち早く関連死に警鐘を鳴らした神戸協同病院(神戸市長田区)の上田耕蔵院長(65)は「被災者の健康状態と環境は時間の経過とともに変化する。変化に沿った支援が重要だ」と訴えている。

 新潟県中越地震(2004年)や東日本大震災(11年)でも被災地入りし、震災関連死の研究にも取り組む上田院長は今回について「規模の大きな余震が続いていることで、過去の震災に比べても被災者に対するストレスは大きい」と分析。関連死が地震の直接の死者の数と同程度になる危険性もある、としている。

 これまでの経験から、地震発生後2~3週間は急な症状を訴える患者が増加。肺塞栓(そくせん)を引き起こすエコノミークラス症候群だけでなく、感染症や肺炎などの内科系疾患も急増する傾向があるという。

 中越地震の震災関連死(約70人)のうち、事故などを除いた約50人を分析すると、心筋梗塞(こうそく)など循環器系の疾患が約6割と多く、上田院長は「熊本地震も同様の傾向になるかもしれない」と危惧する。3週間を過ぎると、高齢者の衰弱も増えてくる。避難所の閉鎖や仮設住宅暮らしへの移行で、リスクが高い被災者が潜在化し、見回り活動などが非常に重要になるという。【神足俊輔】


「とにかく耐震化を」=熊本派遣職員が教訓―静岡県
時事通信 4月22日(金)5時14分配信

 熊本地震の被災地に派遣され、建物倒壊の危険度調査に当たった静岡県建築安全推進課の松下明生課長代理(53)が帰任後の21日、県庁で活動を報告した。

 家屋が多数倒壊した今回の震災を教訓に、「とにかく住宅の耐震化を進め、命を守る対策が重要だ」と語った。

 松下さんは被害を受けた建物の危険性を素早く診断する「応急危険度判定士」の資格を1994年に取得。翌年の阪神・淡路大震災や2004年の中越地震などでも被災地入りし、今回で5回目の派遣となった。

 17日に5人の県職員と現地に入り、深刻な被害が出た益城町役場に近い同町安永地区を担当。「住民の方とのコミュニケーションを大事にしつつ、1軒でも多くの住宅を回れるよう心掛けた」と振り返った。

 建物の診断後、被災の程度が軽く使用可能な場合は「調査済み」、立ち入る際に注意が必要なら「要注意」、立ち入りに危険が伴えば「危険」という3種類のステッカーを掲示。19日までに6人で124軒の住宅を調べたところ、半数以上が「要注意」か「危険」と判定された。


ペット一緒に受け入れ=「周囲に気兼ねなく」―熊本の動物病院
時事通信 4月22日(金)5時13分配信

 熊本地震の被災者をペットと一緒に受け入れようと、熊本市中央区の「竜之介動物病院」が、フロアを一時的に開放している。

 周囲の迷惑を気にして避難所に連れて行けない人もおり、徳田竜之介院長(54)は「行き場がなければ気兼ねなく利用してほしい」と話している。

 受け入れは14日夜の地震直後に始めた。ペットフードやシーツを提供しているほか、体調を崩した動物の治療もしている。徳田院長がフェイスブックなどで周知したところ、一時は約250人が集まった。

 「ペットは大切な家族。ここなら周りの目を気にせずゆっくりできる」。市内に住む沢田美和さん(48)はインターネット交流サイト(SNS)の情報で愛猫のココと身を寄せた。地震で体調を崩したココに点滴を打ってもらったといい、「病院の先生もいて安心できます」。

 園田佐代子さん(69)が昨年6月に飼い始めた犬のキチエモンは、地震直後は終始落ち着かなかったが、ここに来てぐっすり眠るようになった。「動物も落ち着くし、飼い主同士もコミュニケーションが取れる」と満足そうに話した。

 徳田院長は東日本大震災の被災地を視察し、ペットが避難所の外に出されているのを目の当たりにした。「災害時でも飼い主とペットは一緒にいないとだめ。離れるとお互い心配でストレスになる」と話す。建物は増築して耐震化し、非常用の水やペットフードも備蓄したという。


自衛隊に「がんばり賞」=小5女児が感謝の手紙―熊本・西原村
時事通信 4月22日(金)5時12分配信

 熊本地震で甚大な被害が出た熊本県西原村。

 体育館で避難生活を送る小学5年の武田智美さん(10)が友達と一緒に、活動を続ける自衛隊員に手紙を書いた。「夜おそくまではたらいているみなさんをわたしはそんけいしています」「ここにがんばり賞をしょうします」。家族に温かい食事や風呂を用意してくれた隊員に感謝の気持ちを伝えたかった。

 西原村では16日未明の震度7の地震で1400軒超の建物が全半壊し、5人が死亡した。両親がイチゴ農家を営む武田さんの家も半壊し、庭には大きな地割れができたという。「すごく揺れて怖かった。家の壁がはがれて1階と2階が分かれちゃって、階段を下りたらいきなり外だった」。家族と一緒に逃げ込んだ体育館で、初めての避難生活が始まった。

 武田さんは雨の日もおにぎりやみそ汁を作ってくれた自衛隊にお礼をしようと、一緒に避難した小学校の友達3人と、こっそり手紙を作る計画を立てた。準備中に隊員が見回りに来ると、「隠して、隠して」。消灯時間の後、周りの大人にも内緒にし、友達にもらった折り紙で手紙と表彰状を作って、隊員2人に渡したという。

 運動が得意で、カードゲームの「ウノ」が好き。小学校のスポーツテストを楽しみにしていたが、地震で中止になったのが残念という。「余震は怖くないけど、ここにいたら友達と遊べないし、学校にも行けない」。今やりたいことを聞くと、「遠い所に遊びに行ったりしたい」と笑顔を浮かべた。


九州新幹線あす試験走行=博多―熊本、補修急ぐ―避難者支援が活発化
時事通信 4月22日(金)5時8分配信

 熊本県を中心に相次いでいる地震で、JR九州は22日、脱線した九州新幹線の回送列車の撤去作業を本格化させた。

 防音壁などの補修を急ぎ、順調なら博多―熊本間で23日に試験走行を実施。問題がなければ運転を再開する。一方、自衛隊と警察、消防は22日午後、同県南阿蘇村の土砂崩れ現場で、安否不明者の捜索を再開した。

 九州新幹線は14日夜の地震で、JR熊本駅付近で回送列車が脱線。全線で運転を見合わせていたが、新水俣―鹿児島中央間は20日から本数を減らして再開した。

 JR九州によると、脱線現場で車両を持ち上げてレールに乗せ、可能なら熊本総合車両所(熊本市南区)にけん引する。新玉名―熊本間は防音壁や高架橋などの応急補修を進め、23日中の試験運転を目指す。運転再開には駅業務の準備なども必要という。

 一方、南阿蘇村の捜索現場は大雨で土石流の危険性が高まり、21日から捜索を中断していたが、22日午後1時に再開した。村内では依然2人の安否が分からない。県によると、これまでに地震による直接の死者は48人。避難生活中に死亡した震災関連死とみられるケースなどは1人増え、計11人になった。

 県内では依然9万人近くが体育館などで避難生活を送っており、車中泊が長引くことでエコノミークラス症候群を発症する人が増える恐れもある。

 日本循環器学会は22日、医師ら13人の専門チームが熊本市と同県益城町を訪れ、被災者の健康状態をチェックするほか、脚の静脈の血流を改善し、血栓ができにくくする「弾性ストッキング」を配布する。


<熊本地震>大雨 被災者に追い打ち 避難所閉鎖も「いつ落ち着けるのか」
西日本新聞 4月22日(金)1時32分配信

二重苦 異例の「避難所閉鎖」
 約千人が避難していた熊本市北区の龍田西小では21日、地震と大雨で敷地の擁壁が崩れる恐れがあるとして、避難者と近隣世帯に避難指示が出された。避難所に使われている学校が閉鎖される異例の事態。多くの避難者は土砂降りの中、慌ただしく荷物をまとめてバスに乗り込んだ。「いつになったら落ち着けるのか」。地震と大雨の二重苦に、ただ肩を落とした。

木の香りただよう新築 一変
 「別の避難先に移動していただくことになりました」。この日正午すぎ、体育館に避難所閉鎖を知らせる校内放送が流れると、女性(73)はため息をついた。

 本震があった16日に夫(78)と娘(45)と学校に身を寄せた。避難生活のストレスで体調を壊し、血圧は最高200まで上昇。この日、病院で薬をもらったばかりだった。「もうむなしい。余震だけでこりごりなのに」と声を落とした。

 学校は今月1日に開校したばかりで、体育館には木の香りが漂う。避難者によると、新築という安心感からか、校区外から身を寄せる人もおり、夜は約千人が過ごしていたという。

 しかし、大雨で避難生活は一変。市は20日、グラウンド脇の擁壁にひびが入り、隣の道路と住宅に崩れ落ちる恐れがあるとして、避難勧告を出したが、雨で避難指示に格上げした。その結果、大勢が避難所を追われることになった。

 学校には陸上自衛隊のバス5台、大型トラック17台、民間の大型バス2台が集結。午後1時半すぎから、当時校内にいた約400人が毛布や家財道具を次々に積み込み、数キロ離れた体育館や武道場に向かった。5年前に近くに自宅を新築した女性(42)は「地震が収まっても、元通り安心して住めるか不安。引っ越しはしたくないけど…」。一家5人で避難する近くの主婦、永家佐智子さん(39)は「心身ともにくたくた。いつになったら落ち着けるのか」と疲れた表情を見せた。

阿蘇地方でも避難指示
 一方、20日から21日朝にかけては、熊本県の南阿蘇村や阿蘇市でも、避難所がある地区に避難指示や勧告が出された。南阿蘇村の旧長陽西部小体育館から同県小国町の避難所に移った女性(67)は「16日の本震で家がつぶれ、必要な物も持ち出せず、着の身着のまま避難した。土砂崩れが他の場所でも起きて被害が広がるのが心配」。南阿蘇中の体育館などでは何度も停電し、避難した人たちが不安を募らせた。

=2016/04/22付 西日本新聞朝刊=


熊本地震、異例の展開 「震度7」2度、震源域100キロ超え拡大
西日本新聞 4月22日(金)1時9分配信

 発生から1週間を過ぎた熊本地震は、観測史上初めて震度7を連発するなど、極めて活発で異例づくしの推移をたどる。震源域は100キロを超えて広がり、内陸型地震としては最多ペースで地震回数を更新中。気象庁が「経験則が通じない」と余震確率の発表を見送るなど、今後の活動を見通せない状況だ。現在動いている断層帯の延長部に活動が広がることを懸念する専門家は多い。

 「非常に活発で、例のないまれな活動を示している」。気象庁の担当者は20日、16日に起きたマグニチュード(M)7・3の「本震」の最大震度を7に上方修正した会見で、これまでの活動をこう総括した。

 14日のM6・5の「前震」に続き、震度7を連続して観測したのは、1949年に「震度7」を設定して以降初めて。こうした異例の事態を踏まえ、同庁は震度6弱以上の地震で通常行っている余震確率の発表を控えている。

 震度7が連続した熊本県益城町では、99年から2000年にかけてM4クラスの小規模地震が続いた。九州大は新たな観測点を増やして警戒。前震を引き起こした日奈久断層帯の北端に、ある程度のエネルギーがたまっていることは分かったが、M7を超える地震の発生は想定外だった。

 同大地震火山観測研究センターの清水洋教授(地震学)は「(この地域で)M7クラスの地震が発生した痕跡がなく、直近でも何らかの異常を見つけることができなかった」と悔しがる。

M5以上が飛び火する異例の展開
 地震が各地に広がったことも異例の展開だ。

 前震は日奈久断層帯の北端で発生。約28時間後の16日未明、すぐ北側にある布田川断層帯で約16倍の規模の本震を誘発した。これがさらに北東方面に影響。16日には阿蘇山北部で2回、M5を超す地震が起きた。

 もともと布田川断層帯の北端は阿蘇山の外輪山付近とみられてきたが、本震後に現地調査した名古屋大の鈴木康弘教授(変動地形学)は、さらに3・5キロ北東の外輪山の内側まで延びていることを確認。そこからさらに延長すると、ちょうど地震が増えた阿蘇山北部のエリアと一致する。

 さらに震源は大分県にも飛び火。「別府-万年山断層帯」で16日朝、M5・4の地震が起きた。

 本震では、布田川断層帯の北側が北東側、南側が南西側に引っ張られるように横ずれしたとみられる。一方、東西方向に走っている別府-万年山断層帯は、地盤を南北に引っ張る力が働くことでできた断層だ。東北大の遠田晋次教授(地震地質学)は「布田川断層帯の動きが、別府-万年山断層帯で南北に引っ張る力を促進したことが、飛び火の理由だ」と分析している。

日奈久断層帯「揺れていない区間への誘発」最も懸念
 M3・5以上の地震は21日、200回に達し、04年の新潟県中越地震を上回った。今後、地震学者らが最も懸念するのは、日奈久断層帯の南西側など、一連の地震で揺れていない区間への誘発だ。

 19日には、熊本県南部の八代市で震度5強の地震が発生。大きく三つの区間に分かれる日奈久断層帯のうち、これまで大きな動きがなかった中央区間に震源が移っており、同区間のさらに南西側が動く可能性を指摘する専門家もいる。

 同区間よりさらに南西側の八代海に当たる区間は、文部科学省による今後30年間の地震発生確率評価で、M6クラス以上の地震が起きる可能性が全国トップクラスの最大16%とされている。

 清水教授は「大分県などは徐々に地震が落ち着いていくと思われるが、日奈久断層帯などが引き続きどうなるか、注意を続けなければならない」としている。

=2016/04/22付 西日本新聞朝刊=


【九州新幹線】博多―熊本23日再開へ 復旧作業完了の見通し
西日本新聞 4月22日(金)0時58分配信

 JR九州は21日、地震の影響で運休している九州新幹線博多-熊本の復旧作業を22日に完了するとの見通しを明らかにした。早ければ23日中にも営業運転を再開する。21日午後には在来線の熊本-八代の運転も再開し、鹿児島線全線が復旧。また国土交通省は同日、九州自動車道の嘉島ジャンクション(JCT)-八代インターチェンジ(IC)が、来週前半にも走行可能になるとの見通しを示した。

 JR九州によると、九州新幹線は、復旧作業後の試験運転で安全が確認できれば、利用者を乗せた営業運転を再開する予定。博多-熊本では、高架橋の亀裂や防音壁の落下など計25カ所の損傷を発見したが、応急的な処置を終えるという。ただ地震による脱線事故に加え、現在も余震が続いていることから、営業運転は速度を落とした運行となる。

 新水俣-鹿児島中央は既に臨時ダイヤで運行。熊本-新水俣は、熊本駅の南方で脱線した車両の撤去作業が続いており、全線復旧のめどは立っていない。

 高速道路は、21日未明に大分道の別府IC-速見ICが再開。霧のため同日午前に再び通行止めとなったが、夕方に解除された。

 高速バスは21日に福岡-熊本が運行再開。1日14往復で、最大4時間かかったという。22日は宮崎交通などが運行する福岡-宮崎、熊本-宮崎などの高速バスも再開の予定だが、ルートを一部変更する。同社は、安全のため運転士2人を乗務させる。

=2016/04/22付 西日本新聞朝刊=


<熊本地震>1週間、朝から大雨 2度の避難に疲労濃く
毎日新聞 4月21日(木)23時6分配信

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避難指示が出たため、安全な避難所に移動する車を待つ高齢者ら=熊本市北区の市立龍田西小で2016年4月21日午後2時37分、野田武撮影

 熊本県を中心に続発する地震の発生から1週間となった21日、県内の被災地には朝から大雨が降り、各地で避難指示や勧告が出された。土砂災害を警戒して閉鎖される避難所もあり、避難生活が長引く被災者の疲労の色は濃くなっている。

 「土砂崩れの危険性があります。避難の準備をしてください」。午後0時半ごろ、熊本市北区の龍田西小学校の避難所に校内アナウンスが流れ、ざわめいた。同小の隣の崖の一部が崩れる危険性が高まったとして避難所の閉鎖が決まり、約1000人の避難者に移転が告げられた。

 自衛隊車両や市が調達した観光バスが到着すると、避難者は雨に打たれながら寝具や生活用品を運び込み、約2.5キロ離れた別の体育館へ移った。主婦の畑留美子さん(60)は「周りの人とも打ち解けて、ようやく避難生活に慣れてきたのに」と疲れた様子を見せた。

 南阿蘇村の旧立野小に避難していた住民たちにも避難指示が出て、隣の大津(おおづ)町の体育館に移った。同村のパート従業員、明里(あかり)あずささん(32)は「地震だけでも大変なのに、もうごめん。自宅はまだ断水しており、復旧作業が遅れないかも心配」と語った。

 地震被害が大きかった益城(ましき)町でも町内全域の約1万2000世帯に避難勧告が出された。約30人が避難する馬水南公民館から数キロ離れた町保健福祉センターに妻を車で連れてきた宮守智(さとる)さん(52)は「避難生活で妻の腰が悪くなり、マッサージを受けさせに来た。雨が降ると移動も大変だ。車がないと、何も支援が受けられない」と嘆く。

 県南部の宇城(うき)市でも避難指示が出た。市総合体育文化センター「ウイング松橋(まつばせ)」に避難する福田和弘さん(65)はガラス越しに雨降る空を見上げ、「持病の薬があと3日で切れる。どうしたらいいのか」と不安げな表情を浮かべた。【比嘉洋、村田拓也、津島史人】


熊本地震 政府、被災地の普通交付税を前倒し交付 22日から421億円
産経新聞 4月21日(木)22時54分配信

 政府は21日、熊本地震で大きな被害を受けた熊本市や益城町、南阿蘇村など県内の16市町村と熊本県に対して普通交付税計421億円を前倒しして交付することを決めた。22日に交付する。

 高市早苗総務相は記者団に対し、普通交付税の前倒しについて「当面の資金繰りに使っていただき、足りない分は、特別交付税や地方債もある。引き続きしっかりと財政支援する」と強調した。また、被災者の地方税に関しては「減免や納付期限の延長といった徴収猶予ができる」と述べた。

 政府は、首相官邸のホームページに地震に関する情報をまとめた特集ページと専用のツイッターを開設したほか、21日から被災者に向けた義援金受け付けの窓口を設置した。口座名は「平成28年熊本地震被災者義援金政府窓口」で、全国の金融機関で6月30日まで受け付ける。


<熊本地震>サポート情報 避難所運営で大切なことは
毎日新聞 4月21日(木)22時36分配信

 小規模自治体を中心に職員が足りず、混乱している避難所が少なくない。避難生活の長期化が避けられない中、被災者も関わる形での運営が重要になる。東日本大震災の直後から避難所運営に携わった岩手県陸前高田市の仮設住宅自治会長、佐藤一男さん(50)に運営のポイントを聞きました。【賀川智子】

 まずは避難所の代表者を決めることです。避難所ではいろんなことが瞬間的に連続して起こるから、即断即決を迫られます。落ち着いて判断が下せる、多少高齢の方が周囲の賛同も得やすく適任でしょう。

 救援物資が運ばれたら、すぐにその場で分けないこと。避難所では買い物や家の片付けなど日中は外に出ている人もおり、配布時間を「1日1回夕方」などと決めて、一部の人だけに配られることを防ぎます。配布の際に役員は一番に取らないこと。「役得だ」と思われると、その後の不信感につながります。配布時間や方法を周知徹底するなどして、公平な運営を心がけることです。

 子育て世帯同士を一つの部屋に集めることも必要です。子育てをしていない世帯にとって、子どもの声はストレスになりかねず、夜泣きの際などお父さんお母さんも周囲を気にしてストレスになりがち。子育て世帯同士なら「お互い様」で気にならず、あやしたり手を差し伸べたり助け合えます。

 救援物資に調味料があると便利です。優先度が高いのは脱水症状を防ぐための塩。ごま油や七味唐辛子などがあると、同じ食材が続いてもアクセントがつけられ、避難者の食欲減退を防止できます。

 来てもらったボランティア団体には、それぞれの得意分野を聞くと効果的です。学生団体ならば人海戦術など、ニーズとのミスマッチを防げます。


<熊本地震>高速道路、通行止め2区間、来週前半に解除へ
毎日新聞 4月21日(木)22時15分配信

 ◇大分自動車道の速見IC-別府IC間、21日から通行可能

 熊本地震による被害のため各地で通行止めが続く高速道路について、国土交通省は21日、九州自動車道の嘉島ジャンクション(JCT)-八代インターチェンジ(IC)間(33キロ)と、九州中央自動車道の嘉島JCT-小池高山IC間(2キロ)の通行止めが、来週前半に解除されるとの見通しを明らかにした。大分自動車道の速見IC-別府IC間(10キロ)は21日午前0時から通行が可能になった。

 通行止め解除の見通しが立っていないのは、九州道の植木IC-嘉島JCT間(23キロ)と、大分道の湯布院IC-日出(ひじ)JCT間(17キロ)。このうち九州道の植木IC-益城熊本空港IC間(19キロ)は既に、物資輸送や緊急の車両は通行できる。【曽田拓】


<熊本地震>大雨、益城町は全域に避難勧告
毎日新聞 4月21日(木)22時3分配信

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自衛隊員に背負われて小学校の体育館に向かう女性。16日の地震で倒壊した自宅から助け出され公民館に避難していたが、大雨でこの避難所へ移るよう指示された=熊本県阿蘇市で2016年4月21日午後2時11分、和田大典撮影

 熊本県内は21日、一部で時間雨量が30ミリを超え、地震で地盤が緩み土砂災害の恐れがあるとして一時、23市町村の計約11万7000世帯、約29万4000人に避難指示・勧告などが出された。地震の被害が大きかった同県益城町は全域に避難勧告を出した。

 熊本県内は21日、一部で時間雨量が30ミリを超え、地震で地盤が緩み土砂災害の恐れがあるとして一時、23市町村の計約11万7000世帯、約29万4000人に避難指示・勧告などが出された。地震の被害が大きかった同県益城町は全域に避難勧告を出した。

 2人が安否不明となった南阿蘇村では14地区の1629世帯3900人に避難指示が出された。同村河陽(かわよう)の高野台団地での捜索は21日午前4時過ぎに中断され、陸上自衛隊は22日も再開しないことを決めた。陸自によると、地盤が緩み危険な状態で、消防庁の専門家も「いつ土石流が起きてもおかしくない状況」と話しているという。

 一方、熊本県は21日、震災関連死とみられる人数を11人から10人に訂正した。益城町からの報告を受け、同町の男性(77)は震災とは無関係の病死と改めた。【田中将隆、杉山雄飛、中里顕】


国交相「仮設2900戸可能」住宅損壊1万棟超
読売新聞 4月21日(木)21時40分配信

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大雨による新たな避難指示により避難者が一気に増えた避難所。夕食の配給には長い行列ができた(21日午後6時4分、熊本県阿蘇市の阿蘇中で)=上甲鉄撮影

 熊本県を中心に相次いでいる地震による被害は21日、死者48人、安否不明者2人、負傷者1200人を数え、熊本、大分両県で損壊した住宅は1万棟を超えることがわかった。

 地震活動は引き続き活発で、強い雨による土砂崩れの恐れもあり、熊本県内では約27万人以上に避難指示・勧告が出され、南阿蘇村の捜索は中止になった。避難生活の長期化が見込まれるが、仮設住宅の建設や空き住宅の開放の動きも出始めた。

 気象庁は21日、大分県を含めた地震を改めて「平成28年(2016年)熊本地震」と呼ぶと発表した。同庁によると、震度7を観測した14日夜以降、熊本、大分両県で記録された震度1以上の地震は22日午前0時現在774回に達した。

 熊本県が21日午後までに把握した住宅被害棟数は約9900棟。大分県の132棟と合わせ、1万棟を超えた。石井国土交通相は同日、用地が確保できれば1か月後には、応急仮設住宅2900戸が建設可能との見方を示した。九州各県では、公営住宅など計約2000戸について、一時的な利用の募集も始まった。

 読売新聞のまとめでは、21日夜時点で9万人以上が避難所で過ごしている。車中泊などに伴う肺塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)も増え、同日夕時点で、熊本県内の5医療機関で計86人が同症候群やその疑いと診断された。「震災関連死」とみられる人数を11人と発表した熊本県は21日、10人に修正した。益城町が報告した2人のうち、77歳の男性は心臓に持病があったとして修正した。


<熊本地震>通常6月の交付税、繰り上げへ 県と16市町村
毎日新聞 4月21日(木)21時40分配信

 安倍晋三首相は21日、首相官邸で開いた非常災害対策本部会議で、熊本地震の被災者支援にあたる熊本県と県内16市町村に対し、通常は6月に交付される普通交付税の一部、計421億2000万円を繰り上げ交付すると表明した。避難者の住居確保や生活用品の調達など、当面の対応にかかる資金繰りを円滑にするためで、交付の内訳は、熊本県265億6000万円▽益城町4億3000万円▽南阿蘇村5億9000万円--など。22日に各自治体に現金が振り込まれる。

 首相はまた、発生から1週間が経過し、なお避難所や車中で生活を続ける被災者の住居確保に全力を挙げるよう指示。旅館・ホテルの利用に加え、九州各県で公営住宅2500戸と、熊本県内で民間賃貸住宅1500戸を確保し、入居募集を開始したと明らかにした。首相は「今最も大切なことは、(被災者に)不自由な状態から安心して過ごせる住まいに移っていただくことだ」と強調し、今後も住居確保に力を入れる考えを示した。【高本耕太】


<熊本地震>サポート情報 募金の受付先
毎日新聞 4月21日(木)21時36分配信

 ◆募金の受け付け

 <熊本県>肥後銀行県庁支店(普通)1639261▽熊本銀行県庁支店(普通)3012170▽ゆうちょ銀行00940・0・174320。県庁、東京・大阪・福岡事務所などに義援金箱を設置。

 <熊本県共同募金会>肥後銀行水道町支店(普通)1281400▽熊本銀行花畑支店(普通)0025449▽ゆうちょ銀行00950・2・174321

 <福岡市>福岡銀行本店営業部(普通)6558248▽西日本シティ銀行天神支店(普通)3087408

 <日本赤十字社>三井住友銀行すずらん支店(普通)2787530▽三菱東京UFJ銀行やまびこ支店(普通)2105525▽みずほ銀行クヌギ支店(普通)0620308▽郵便振替00130・4・265072

 <NPOピースウィンズ・ジャパン>ゆうちょ銀行00160・3・179641。通信欄に「熊本地震緊急寄付」。同NPOの被災者支援活動などに活用。

 <日本財団>三菱東京UFJ銀行きよなみ支店(普通)2443179。被災地入りするボランティアらの支援に活用。

 <公益社団法人シビックフォース>ゆうちょ銀行00140・6・361805。通信欄に「熊本地震支援」▽三井住友銀行青山支店(普通)7027403。支援物資の購入資金などに使用。


「いつまでいられるのか」校舎が避難所、長期化も 学校再開の見通し立たず
西日本新聞 4月21日(木)21時26分配信

 熊本市教育委員会は、熊本地震による全市立幼稚園、小中高校など計148校・園の臨時休校を、ゴールデンウイーク明けの5月9日ごろまで延長すると発表した。ただ、全体の8割以上が避難所として使われており「現状が大きく変わらなければ、さらに休校期間が長引く可能性もある」としており、再開の見通しが立たないのが実情だ。

 臨時休校は地震発生翌日の15日から。各区のまとめによると、小中高139校中、123校が避難所となり、市内の避難者計約4万300人のうち、約2万500人が身を寄せている。

 東区の東町小には約340人が避難し、うち約290人は全21教室で生活を送る。高齢者も多く、ある教室では14人中11人が70~80代で、大半が独り暮らしという。73歳の女性は「自宅に帰っても独り。余震に襲われたら心細くてたまらない。いつまでもここに残るわけにはいかないけど、できるだけみんなと一緒にいたい」と話す。

 各校の運動場で車中泊する人も含めれば、避難者数はさらに多いとみられ、被災者からは「いつまでいられるのか」との不安の声も漏れている。

 再開の見通しが立たない要因の一つに、校舎の被害の全容が分かっていないこともある。市教委によると、避難所になっている小中学校24校の体育館について、耐震性に問題があると確認。避難者は校舎に移動した。校舎などの危険度判定調査は、24日までに終えるのを目標にしているという。

 一方、熊本県教委は21日、同日現在で休校している県立高、特別支援学校計50校のうち、避難所になっていたり建物の被害が大きかったりする計20校の休校を、5月9日まで延長することを決めた。残る30校の休校期間は被害状況などを考慮し、学校長が判断する。

=2016/04/21 西日本新聞=


<熊本地震>中長期的な災害対応への言及 政府・与党から
毎日新聞 4月21日(木)21時22分配信

 ◇石破氏「防災省をつくる勉強をしてみても」

 熊本地震の発生から21日で1週間が経過し、政府・与党からは中長期的な災害対応への言及も出始めている。一方、政府の地震対応を優先してきた国会は、来週に衆院災害対策特別委員会を開催する見通しとなった。

 石破茂地方創生担当相は21日の派閥会合で「日本国中、どこでいつ何があってもおかしくない。防災省をつくる勉強をしてみてもいいのではないか」と指摘し、防災専任の担当相設置についても提言した。政府は現在、内閣府の防災担当と内閣官房が地震対応にあたっており、陣頭指揮を執る河野太郎防災担当相は国家公安委員長や消費者担当相なども兼務しているためだ。

 菅義偉官房長官は記者会見で防災省について「平時から大きな組織を設ける必要性は直ちに見いだしがたい」と否定的な見解を示したが、今後、検討課題となる可能性がある。

 自民党の谷垣禎一幹事長は19日の記者会見で、被災地で夏の参院選実施が困難との見方がある点について「衆参両院議員の任期は憲法で規定している。選挙を行う態勢が取れなければ憲法で対応しておかないと不都合だ」と述べ、憲法改正で災害時などの対応を緊急事態条項として規定する必要性に言及した。

 国会は、安倍晋三首相が出席した18日の衆院環太平洋パートナーシップ協定(TPP)特別委員会で、災害対応への質疑が集中した程度で、機能しているとは言い難い状況が続いた。与党は、現地対策本部長を務めた松本文明副内閣相の失言もあり、野党の求めに応じて22日に衆院災害対策特別委の理事懇談会を開くことを決めた。来週に審議を行う見込みだ。【田中裕之】


熊本地震1週間 荒天二重苦 活動は依然活発 1週間は強震警戒
西日本新聞 4月21日(木)21時21分配信

 熊本県を中心に相次いでいる地震は21日、最大震度7を観測した14日の「前震」から1週間を迎えた。被災地では朝から風雨が強まり、熊本、大分両県で一時28万人以上に避難指示や避難勧告が出された。安否不明者2人がいる同県南阿蘇村で捜索に当たっている自衛隊は、21日の捜索活動を中断した。現場は土石流の恐れがあり、安全確保のため22日の捜索再開は見送るという。気象庁によると、地震活動は依然活発な状況が続いており、少なくとも1週間程度は強い揺れに警戒する必要がある。

大雨、土砂災害への警戒続く
 熊本市の避難所となっている北区の龍田西小では、地震でひびが入った擁壁が雨で崩れる恐れが出たため、市が閉鎖を決定。避難者約400人は自衛隊の大型バスやトラックなどで別の避難所に移った。

 強い風雨は支援活動にも影響。同県益城(ましき)町では21日、ボランティアセンターが開設され、午前9時から受け付けが始まったが、作業のキャンセルが相次いだため、2時間後に打ち切られた。

 熊本県によると、21日までに判明した地震による直接の死者は48人、肺血栓塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)をはじめとする地震後の関連死などは10人に上る。

 同日午後に県が発表した集計では、住宅被害は少なくとも全壊1495棟を含む約9990棟。避難者は約9万人に上り、避難生活の長期化による健康悪化が懸念されている。

「前震」から一連の地震活動を「熊本地震」に
 14日の「前震」以降、震度1以上の揺れは21日午後10時現在で774回。気象庁は同日の記者会見で、「前震」から続く一連の地震活動を「熊本地震」に含めると発表した。これまでは16日未明に発生したマグニチュード(M)7・3の「本震」を含めるかどうか明確にしていなかった。

 県は21日、県内全域に被災者生活再建支援法を適用すると発表した。地震で住宅が損壊した被災者に最大300万円を支給する。政府は被災した熊本県と県内16市町村に、6月に配る予定の普通交付税の一部を前倒しして配ることを決めた。

週末は再び悪天候に
 気象庁によると、九州地方は22日午後までに天気はおおむね回復し晴れ間も広がるが、23、24日は再び前線を伴った低気圧の影響で天気が崩れる見込み。熊本県では今後1週間、雨や曇りの日が続くとみられ、気象庁は「雨や余震が続けば、土砂災害の危険性も高まる」と厳重な警戒を呼びかけている。

=2016/04/22付 西日本新聞朝刊=


<熊本地震>震度1以上774回 21日午後10時まで
毎日新聞 4月21日(木)21時13分配信

 ◇M3.5以上は過去最多の200回 21日午後1時半現在

 熊本地震で気象庁は21日、震度1以上の地震回数が同日午後10時までに774回に達したと発表した。うち、熊本県熊本地方で発生したマグニチュード(M)3.5以上の地震は同日午後1時半現在で過去最多の200回に上っている。

 同庁によると、震度1以上は20日が74回、21日は午後10時までに48回。最多だった16日の202回に比べると減っている。ただし、同庁の青木元(げん)・地震津波監視課長は21日の記者会見で「このまま終わるということではなく、活発な地震活動は続いている。少なくともあと1週間程度は強い揺れに警戒が必要」と話した。

 また、被災地では同日、低気圧による雷雨があり、地盤が緩んでいる恐れがある。同庁は「斜面の近くや既に土砂崩れがあった場所は、少しの雨や地震でも崩れやすいので注意してほしい」と呼びかけている。【岡田英、円谷美晶】


九州新幹線の博多―熊本間、23日にも再開へ
読売新聞 4月21日(木)21時12分配信

 熊本地震の影響から一部区間で運休が続く九州新幹線について、JR九州は21日、博多(福岡市)―熊本(熊本市)間の運転を23日にも再開できるとの見通しを示した。

 防音壁の落下など破損した鉄道設備の仮復旧が進んだという。同新幹線と並行するJR鹿児島線も21日午後、全線復旧しており、九州を縦断する主要な鉄道網の復旧が前進する。

 JR九州によると、博多―熊本間の信号や電気・通信設備の仮復旧も22日中に完了する見通し。その後、試験車両を走らせ、線路の状況などを最終確認する。

 高速道路は21日午後6時半現在、九州自動車道植木インターチェンジ(IC)―八代ICなどが通行止めとなっている。国土交通省によると、九州道の嘉島ジャンクション(JCT)―八代ICは、路上に落下した陸橋の撤去などが進んだことから、来週前半に開通する見込みという。

 熊本空港は22日、羽田、伊丹空港などを結ぶ52便が発着する予定となっている。


<熊本地震>サポート情報 交通機関運行状況
毎日新聞 4月21日(木)21時7分配信

主な交通機関の運行状況 (21日)

●九州新幹線

 博多-新水俣間は運休

●JR九州在来線

<鹿児島線>

 熊本-八代間は21日運転再開

<豊肥線>

 肥後大津-豊後竹田間は運休

<三角線>

 全線運休

<肥薩線>

 八代-吉松間は運休

●その他

<南阿蘇鉄道>

 全線運休

<熊本電気鉄道>

 上熊本-北熊本間は運休

●フェリー

<九商フェリー>

 熊本港-島原港間は22日から通常運航見込み

<熊本フェリー>

 熊本港-島原港間は22日から通常運航見込み

●通行止めの高速道路

<九州自動車道>

 植木IC-八代IC

<大分自動車道>

 湯布院IC-日出JCT

<九州中央自動車道>

 嘉島JCT-小池高山IC


熊本地震 土砂崩れ懸念、避難所からさらに“避難” 「どこにいけば落ち着けるのか」
産経新聞 4月21日(木)21時7分配信

 熊本県益城町で震度7を観測した14日の「前震」から1週間が経過した21日、被災地は荒天となり土砂崩れの危険が強まったことなどから、被災者が避難所から別の場所へ再避難する事態が相次いだ。「余震の恐怖も消えない。いったいどこに行けば落ち着けるのか」。疲労の色を濃くする被災者に冷たい雨が打ち付けた。

 熊本市の指定避難所となっていた龍田西小学校(熊本市北区)では、周囲の擁壁(のり面を保護する石垣)の一部にひび割れが見つかり、崩壊する恐れがあることが判明した。壁が崩れると、土砂崩れにつながる可能性があるため、市は校舎と体育館に避難していた約千人の移動を決めた。

 被災者は同日午後、陸上自衛隊の大型バスやマイクロバスに荷物を積み込み、車で10分ほど離れた体育館と武道館に移動した。避難者らは自衛隊員らに手を支えられるなどして歩き、一様に疲れた表情だった。

 小学生の娘2人と龍田西小に避難していた自営業の藤江真希さん(42)は「心が折れた」とぽつり。「16日未明の地震で、真っ暗な中を小学校まで避難してきたときは地獄だったが、娘も同級生と一緒で寂しくなさそうで安心していた。やっと避難所での生活に慣れてきた矢先だった」と疲れた様子で話した。

 母親と夫ら4人で身を寄せていた自営業の宮内道子さん(40)は、避難所を移動するのがこれで計4度目だという。「今度はどこに行かなければいけないんだろうと不安になった。どこも被害が激しく、行く場所がどんどんとなくなっていくような気がする」と話した。

 強い雨に見舞われた熊本県南阿蘇村では、避難所となっていた旧立野小学校近くで土砂崩れの危険性が高まったことから、村は避難者約150人を近隣の大津町総合体育館に移動させた。だが移動途中で、受け入れ側のスタッフの人手が足りないことなどが判明し、さらに別の場所の体育館に移すなど混乱もみられた。


崩落恐れで避難所閉鎖=1000人別施設に―熊本市
時事通信 4月21日(木)21時7分配信

 熊本市は21日午後、同市北区の龍田西小学校の擁壁が崩れ、土砂崩れを起こす恐れがあるとして、同校の避難所を閉鎖することを決めた。

 避難していた住民ら約1000人は、自衛隊のバスやトラックで市内の別の避難所に移った。

 市によると、16日未明の本震後、擁壁のコンクリートブロックのひび割れが判明。グラウンドに地割れも見つかった。住民らが過ごす校舎に問題はなかったが、高台にあり擁壁が崩落すると孤立するため、閉鎖を決めた。


<熊本地震>サポート情報 被災者向け公営住宅提供
毎日新聞 4月21日(木)21時5分配信

 ◆被災者向け公営住宅提供

 住宅が損壊した被災者に対し、公営住宅を無償で提供している主な自治体と連絡先は次の通り。

 ▽福岡県

 <福岡県>被災者住宅支援窓口092・643・3870

 <北九州市>住宅管理課093・582・2556、住宅供給公社093・531・3150

 <久留米市>住宅政策課0942・30・9086

 <大牟田市>市営住宅管理センター0944・41・0123

 ▽佐賀県

 <佐賀県>建築住宅課0952・25・7368

 <武雄市>市民協働課0954・23・9122

 ▽長崎県

 <長崎県>緊急支援室095・895・2046

 <長崎市>住宅課095・829・1185

 ▽大分県

 <大分県>公営住宅室097・506・4684

 <大分市>住宅課097・537・5977

 ▽宮崎県

 <宮崎県>建築住宅課0985・26・7196

 <宮崎市>住宅課0985・21・1804

 ▽鹿児島県

 <鹿児島県>住宅政策室099・286・3735

 <鹿児島市>住宅課099・216・1362

 ▽山口県

 <山口県>県営住宅管理事務所083・934・2004

 <山口市>建築課083・934・2843

 <下関市>建築住宅課083・231・4101

 <宇部市>住宅課0836・34・8428

 <下松市>住宅建築課0833・45・1851

 <岩国市>建築住宅課0827・29・5139

 <周南市>住宅課0834・22・8282


がれき山積み、復旧遠く=見慣れた町並み姿消す―地震1週間―熊本・益城町
時事通信 4月21日(木)20時56分配信

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倒壊した家屋の前を歩く住民=21日午後、熊本県益城町

 熊本県を中心に続く地震で、最初に震度7の揺れに襲われた同県益城町。

 発生から1週間が経過した21日には、通行できる道路は徐々に増え、避難所には食料や生活用品も届くようになった。しかし、倒壊した家屋や山積みのがれきには手が付けられず、激しい揺れの傷痕はそのまま残されている。同日現在で約7300人が避難生活を送るなど、復旧への道のりは遠い。

 役場や避難所など人の多い場所から一歩路地へ入ると、車は時折通るものの、人の姿はほとんどない。傾いた電柱から電線が垂れ下がり、通れるようになった道路もあちこちにひび割れが走る。

 被害の大きかった惣領地区。周囲のほとんどの家屋が無残に崩れた中、良島紀行さん(61)の家は倒壊を免れた。この地で50年以上暮らす良島さんは避難所へ行かず、取り残されたように自宅で生活を続ける。

 地震では知人も亡くした。「ここは近所付き合いも良く、暮らしやすい所。でも、このありさまじゃあ、もうみんな戻って来んかもね」。つぶやくように話した。

 寺迫地区では、同町出身の吉山亮太さん(31)が雨の中、家の片付けに追われていた。駐車場には、運び出した汚れた電子レンジや食器類が並ぶ。学校での避難生活の合間に片付けに来るが、相次ぐ地震でほとんど進まない。「家の補修もあるし、今後どうなるのか」とため息をついた。

 町役場では職員らが食料や生活用品を配布していた。地震発生以来、毎日作業を続ける町職員の田中秀一さん(59)は、「当初よりは物資が届くようになった」と話す。自身は、役場近くの公民館で車中泊を続けている。

 幼い頃から同町で暮らしてきた田中さんは数日前、町内を車で走った。「ここが自分の町なのか」。目に飛び込むつぶれた家々やがれきの山に、しばらく絶句した。「いつもの見慣れた町並みがなくなってしまった。元に戻るにはどれだけの時間がかかるのか」と肩を震わせた。


<熊本地震>サポート情報 支援物資受け付け
毎日新聞 4月21日(木)20時55分配信

 ◆支援物資受け付け

 ▽福岡県

 <福岡県>県庁1階と県内13カ所の保健福祉環境事務所。平日午前9時~午後5時。福祉総務課092・643・3246。

 <大川市>酒見の市文化センター1階ロビーで午前9時~午後5時。28日まで。市福祉事務所福祉係090・8833・2123。

 ▽長崎県

 <長崎市>元船町のドラゴンプロムナードで午前10時~午後3時。市内の各支所や行政センターなどでも平日午前9時~午後5時。市防災危機管理室095・822・0480。

 <佐世保市>花園町の旧花園中で午前9時~午後5時。市コミュニティ・協働推進課0956・37・6106。


安否相談ダイヤル開設=旅行者ら被災に備え―熊本県
時事通信 4月21日(木)20時44分配信

 熊本県は21日、旅行者らが地震に巻き込まれた可能性に備え、安否不明者についての相談ダイヤルを22日に設置すると発表した。

 当面は無休で、毎日午前9時~午後5時に受け付ける。

 県によると、安否不明者の把握は市町村の担当だが、庁舎が被災するなどして困難な自治体もある。県外からの旅行者や住民登録していない人は地震に巻き込まれても分からない可能性があり、相談体制を整備する。

 災害対策本部内に専用電話を設置し、職員2人を配置。窓口を一元化し、相談者は各市町村に問い合わせずに済む。必要なら面談で精神的なケアをし、警察や市町村とも情報を共有する。

 電話番号は096(333)2815。


<熊本地震>サポート情報 年金機構がフリーダイヤル
毎日新聞 4月21日(木)20時38分配信

 日本年金機構は21日、被災した人からの年金相談を受け付ける「被災者専用フリーダイヤル」(0120・558・656)を開設した。厚生年金保険や国民年金の保険料納付、年金給付などの相談に応じる。携帯電話からでも通話できる。受付時間は、月曜午前8時半~午後7時▽火~金曜午前8時半~午後5時半▽土日・祝日午前8時半~午後5時半。


<熊本地震>サポート情報 不動産の権利書を紛失したら
毎日新聞 4月21日(木)20時36分配信

 法務省は、熊本地震による家屋の倒壊などで不動産(土地・建物)の権利証を紛失した場合の悩みについて、熊本地方法務局(096・364・2145)への相談を呼びかけている。相談が多い場合は、東日本大震災の経験がある仙台法務局に転送して対応する。

 法務省によると、権利証は登記申請の際に本人確認資料として登記所に提出するもので、紛失によって不動産の所有権を失うことはない。登記申請の際には所有者の印鑑証明書など別の確認資料も必要で、すぐに不正登記されることもない。申し出をすれば3カ月間、登記申請があったことが本人に通知される「不正登記防止申出制度」の利用も呼びかけている。【鈴木一生】

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