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2016年4月20日 (水)

熊本・震度7の地震に関するニュース・38

引き続き、熊本県で4月14日および16日に発生した、震度6強~7の地震に関するニュースを伝達します。

リンク:熊本地震 喪失感胸に あいつの分まで学びたい 被災した東海大農学部学生 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:牛 救出後に乳房炎多発 集乳再開も廃棄続く 熊本地震で西原村 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本地震の義援金、大分に届かない? どこに渡せば、どこに届く? 意外と複雑、使い道に混乱も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:〔熊本地震〕鉄道:九州新幹線など運転見合わせ続く(21日6時現在) - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:大分県別府市で震度4の地震…同県中部が震源 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:〔地震〕大分県別府市で震度4、津波の心配なし - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:お友達、いつ会える? =南阿蘇の小学校、遠い再開―新任校長「できることから」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:停電解消、ボランティアも=続く警戒、避難9万9千人―熊本地震1週間 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本地震 九州5県で9000棟損壊 仮設住宅の建設検討始まる - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>大分道一部通行止め解除 別府IC-速見IC間 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:〔熊本地震〕高速道路:九州地方で一部区間の通行止め続く(21日0時30分現在) - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:大分自動車道、一部復旧=国交省 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「採算度外視」鹿児島の宿泊施設 被災者受け入れ拡大 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:高須院長ヘリで熊本入り、支援物資ピストン輸送 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「被災地ボランティア10ヶ条」専門家強調 まずは自分の衣食住確保を - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:物資満載で熊本目指す人々 東日本、鬼怒川の「恩返し」胸に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:亡き母のお守り地蔵見つかる「泣かんでよか」悲しみこらえる 益城町の人々 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>関連死10人 9万人が避難生活 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:益城町ルポ 壊れた街、募る不安 「故郷を離れるわけにはいかない」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>サポート情報 募金の受け付け先 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>サポート情報 災害ごみの収集 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>サポート情報 支援物資受け付け - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>サポート情報 長崎県、避難希望者への相談窓口 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>益城町、21日にボランティアセンター設置 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>熊本市、22日からボランティア受け入れ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>1週間で700回超…震度1以上 気象庁 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>大分・竹田に多くの被災者 温泉無料サービスも - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「あまりに被害が大きい」九州の交通網 復旧困難 新幹線も高速道路も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>避難者、体調悪化続出 早急な対策必要 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>支援物資、分配混乱 関係者「まずは義援金を」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<熊本地震>「信頼関係築きながら支援活動を」専門家 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:政府、被災者向けツイッター開設―熊本地震 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「震災関連死」疑い10人に エコノミー症候群など 熊本地震なお9万2千人避難 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:熊本被災地緊急支援、予備費から23億4千万円 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

熊本地震 喪失感胸に あいつの分まで学びたい 被災した東海大農学部学生
日本農業新聞 4月21日(木)7時0分配信

 「あいつの分まで農学を学びたい」。熊本県南阿蘇村の東海大学農学部では地震で学生3人がアパートの下敷きとなって命を落とした。20日、古里の鹿児島県や東京都内で葬儀や通夜が営まれた。「俺ら、親友だよな」。さっきまで笑っていた仲間がいない。救出された学生たちは喪失感を胸に、「生き残った自分たちができることは何か」と模索を続けている。熊本地震の発生から21日で1週間。

 亡くなった学生3人は、4月に入学したばかりの1年生の清田啓介さん(18)、2年生の大野睦(りく)さん(20)、4年生の脇志朋弥(しほみ)さん(21)。16日未明の本震で学生アパートの下敷きになった。

 清田さんと同じ応用動物科学科の1年生、山戸将大さん(18)は「俺ら、親友だよな」と意気投合したばかりだった。入学してから2週間足らずの別れ。「不安と楽しみが入り交じったような、自分と同じ気持ちだったと思う。悔しい。南阿蘇村にある実家が被災し、大学に通っている場合じゃないけん、退学も考える。けど自分には命がある。あいつの分までという気持ちで今、何とか生きてます」と自らを奮い立たせる。

 20日に東京都内で通夜、21日に葬儀が営まれる2年生の大野さん。友人らが共通して言うのは「誰にでも手を差し伸べる性格で、いつも勉強を教えてくれた」ということだ。親友だった同級生の足立潤さん(19)は「絶対生きている」と信じて仲間と探し続けた。アパートの瓦や板を取り除いている時、友人が大野さんの手を見つけた。友の死に直面して以来、ふとした拍子に涙がこみ上げてくる。「もう1回会いたい」と声を震わせる。

 「微生物の研究をしていて酒造会社で働きたいと睦は言っていた。南阿蘇に必ず戻り、頭が良かった睦の分も勉強、頑張ろうとみんなで言っている」

 同級生の岸本拓海さん(19)も「睦、本当にもういないのかよ。死を受け止められない。生きている時はずっと笑っていたので、僕はこれから笑顔を忘れずに生きていく」と声を振り絞る。2人は上京して葬儀に参列し、友を見送るつもりだ。

 脇さんの実家は鹿児島県南大隅町。20日、実家近くで葬儀が営まれた。参列者の一人は「未来ある命を突然奪われた家族の心を思うと、掛ける言葉が見つからない」と漏らした。(尾原浩子)

救われた命 どう生かす――模索の日々
 南阿蘇村では農学部の学生1000人が学んでいた。紙一重で命が救われた学生らもまた、仲間の死をどう受け止め、「どう生きるか」という現実と向き合い続ける。

 中国出身の1年生、梁嘉玲さん(19)は揺れが怖くて自宅から友人のアパートに来た時に被災。自衛隊に救助され、茨城県内の親元に避難する。「がれきの下は絶望が漂っていた。けれど、助け出された瞬間、ありがたいと心から思った。人生、無駄にできない」と痛感した。酪農家と普及指導員を目指す気持ちに揺らぎはない。アパートにいた友達は、逃げる時にベッドと床の間に顔を挟まれ入院している。

 4年生の北川直典さん(21)も倒壊したアパートから逃げ出して一命を取り留めた。「大好きな阿蘇の風景が一変して胸が壊れそう。助かった命を大事にするってどういうことなのか。今は自分に問い掛けている」と明かす。

 現在、学生たちはそれぞれの避難先で街頭で募金活動をするなどの行動を始めている。地域や農家に支えられながら学ぶ同村では、地域住民が学生の安否確認や支援に奔走してきた。地元の村上勝則さん(59)は「農業地帯の阿蘇に、学生は農学の勉強のためだけに来ている。日本の農業を担う人材にできる限り戻ってきてほしい」と願う。同大学農学部は6月30日まで休講の予定だ。荒木朋洋農学部長は「地元とのつながりの中で学生は、農学を学んできた。早急に教育を復活させたい」としている。


牛 救出後に乳房炎多発 集乳再開も廃棄続く 熊本地震で西原村
日本農業新聞 4月21日(木)7時0分配信

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崩れた牛舎から牛を救出する農家ら(熊本県西原村で)=宗和知克撮影

 14日以降、強い地震が相次ぐ熊本県では、酪農に大きな被害が出た。JA阿蘇管内の西原村では、倒れた牛舎からの牛の搬出が難航。さらに停電で数日搾乳できなかったため、乳房炎となる牛が相次ぎ、酪農家がようやく搾った生乳も廃棄せざるを得ない状況だ。熊本県酪連などの迅速な対応で、止まっていた集乳は正常化しつつあるが、村内では今も生乳を出荷できない状態が続いている。

 「3日搾れず、8割の牛が乳房炎になってしまった。搾っても出荷できる状態ではない」。同村で搾乳牛27頭と育成牛21頭を飼養する斉藤実さん(62)は頭を抱える。

 16日未明の「本震」で牛舎が半壊。重機を駆使して、閉じ込められた牛の救出作業を必死で続けた。助け出した牛の搾乳は、管内の西阿蘇酪農協が手当てした発電機で18日夜から随時、再開したが、全頭を運び出せたのは19日になってからだった。

 17日には県酪連による集乳が再開した。だが、搾乳できない期間が数日あり、乳房炎が多発。食品向けの出荷基準を満たせず、やむなく廃棄している。

 治療には相当の時間がかかり、牛舎の損壊などを含めて経営再建には2000万円以上かかるという。「村の皆が同じような状態。酪農家個人や小さな組合で対応できる状況ではない」と肩を落とす。

 村内では、牛舎が倒壊し、斉藤さんと似た状況の酪農家が多い。酪農協の組合長を務める山田政晴さん(66)は「自宅も倒れ、水不足も深刻。廃業するという声を押しとどめている状況だ」と嘆く。国の畜産クラスター事業で新たに牛舎を造っていたさなかに被害を受けた生産者もいるという。

 「これまで皆で頑張ってきた。これからも一人も欠けることなくやっていきたい」と山田さん。現場では、経営意欲を維持するため、早期支援を求める声が強い。(松本大輔)


熊本地震の義援金、大分に届かない? どこに渡せば、どこに届く? 意外と複雑、使い道に混乱も
withnews 4月21日(木)7時0分配信

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義援金は被災者の生活再建に役立てられる=4月17日、熊本市中央区、細川卓撮影

 熊本地震の被災者を支援するための「義援金」の募集が、さまざまな支援団体や自治体で始まっています。しかし、それぞれの組織に義援金を渡すと、どの地域で、どのように使われるのでしょうか。調べてみると、かなり複雑で、被災地では使い道をめぐって混乱があることも分かりました。

日赤と募金会、届くのは熊本県
 義援金の受け付け窓口として広く知られているのが、日本赤十字社と共同募金会です。全国の募金活動でも「日本赤十字社を通じて、被災地に送ります」といった説明を、よく耳にします。

 両団体に届いた義援金は、被害に応じて、被災者に配られます。ただ、配られる対象は熊本県に限られ、重軽傷者26人が出ている大分県をはじめ、そのほかの地域は含まれていません。

 なぜ、熊本県以外は義援金の対象に含まれないのでしょうか。

 中央共同募金会によると、国費を投じて被災地を支援する「災害救助法」の適用を受けたかどうかで、義援金を配る地域を決めることが長年の「慣例」になっています。

 今回被害が大きかった熊本県は、災害救助法の適用を受けましたが、他県は適用を受けていません。そのため、両団体を通じた義援金は、熊本県の被災者支援に集中して役立てられることになります。

 一方で、大分県内では、独自に義援金を募る動きもあります。

 大分市は18日から、「熊本・大分地震災害義援金」の募集を始めました。担当者は「大分でも被害は発生しており、義援金を送りたいという声に対応したい」。大分・熊本県内で役立てることが決まっていますが、独自募集のため集まる金額が見通せず、具体的な使い方は決められていないといいます。

市町村では混乱も
 熊本県や同県内の市町村も、相次いで義援金の受け付け口座を設けています。

 熊本県に振り込んだ場合、義援金の扱いは、日本赤十字社や共同募金会と同じです。熊本県内の被災者に配られます。

 一方、熊本県内の市町村は、どうでしょうか。20日現在、熊本市、玉名市、西原村、宇城市、大津町などが、ホームページで振込先口座などを公開しています。

 これら市町村に振り込んだ義援金は、その市町村の中で役立てられることになります。

 ただ、使い道をめぐっては、被災直後のため混乱も見られます。

 玉名市では20日昼まで、ホームページで「玉名市の被災者への義援金」と題して募集していました。しかし、義援金は被災者に配るのではなく、市内の復旧事業にあてる計画でした。

 ホームページに掲載する際、手違いがあったといい、現在は「玉名市への義援金」に表記を修正。「皆様からの義援金を被災者に配布するような誤解を与える表現がございました」と、お詫びを掲載しています。

 熊本市では19日から「被災された方への義援金」と題して募集しています。現状のままでは集まったお金が、市の復旧事業には使えません。このため、追加で市への寄付金の募集ページを準備しているところだといいます。

 宇城市の担当者も「全国から義援金について多数の問い合わせをいただき、臨時の口座を開いたところです。市の復旧にどう役立てるか、使い道は今後検討したい」といいます。

 どの地域で、どのように役立てられるのか。細かく見ていくと、窓口によって様々な違いがあります。義援金を贈る際には、参考にしてもいいかもしれません。

日本赤十字社の義援金ページ(http://www.jrc.or.jp/contribute/help/28/)
赤い羽根共同募金の義援金ページ(http://www.akaihane.or.jp/topics/detail/id/403/)
熊本県の義援金ページ(http://www.pref.kumamoto.jp/kiji_15416.htm)
熊本市の義援金ページ(http://www.city.kumamoto.jp/hpkiji/pub/detail.aspx?c_id=5&id=12506)
大分市の義援金ページ(http://www.city.oita.oita.jp/www/contents/1460938142269/)
熊本県玉名市の義援金ページ(http://www.city.tamana.lg.jp/q/aview/122/6498.html)
熊本県西原村の義援金ページ(http://www.vill.nishihara.kumamoto.jp/emergency/gienkin.html)
熊本県宇城市の義援金ページ(http://www.city.uki.kumamoto.jp/q/aview/137/10342.html)
熊本県大津町の義援金ページ(http://www.town.ozu.kumamoto.jp/information/_10645.html)
熊本県菊陽町の義援金ページ(http://www.town.kikuyo.lg.jp/soshiki/15/gienkin.html)


〔熊本地震〕鉄道:九州新幹線など運転見合わせ続く(21日6時現在)
レスキューナウニュース 4月21日(木)6時30分配信

熊本地震で被害が出た九州新幹線やJR在来線などの各線区では、きょう21日も運転を見合わせます。
JR九州によると、九州新幹線では、地震の影響で脱線した車両や被害を受けた設備などの復旧作業が行われていますが、不通区間の運転再開の見込みは立っていません。
今後の地震や気象状況等で運転計画が変更となる場合があります。最新の運行情報に注意してください。

■運転見合わせ(★=終日)
[新幹線]
・九州新幹線(★博多~新水俣)

[九州]
・JR九州:鹿児島本線(熊本~八代)、阿蘇高原線(★肥後大津~豊後竹田)、★三角線、肥薩線(★八代~吉松)
・私鉄など:熊本電鉄線(★上熊本~北熊本)、★南阿蘇鉄道線

■ダイヤ乱れ
[新幹線]
・九州新幹線(新水俣~鹿児島中央)

[九州]
・JR九州:鹿児島本線(鳥栖~熊本)、ゆふ高原線、阿蘇高原線(熊本~肥後大津)


大分県別府市で震度4の地震…同県中部が震源
読売新聞 4月21日(木)5時40分配信

 21日午前5時16分頃、大分県中部を震源とする地震があり、同県別府市で震度4を観測した。

 気象庁によると、震源の深さは約10キロ、マグニチュードは3・5と推定される。

 この地震による津波の心配はないという。


〔地震〕大分県別府市で震度4、津波の心配なし
レスキューナウニュース 4月21日(木)5時30分配信

気象庁によると、21日05:16頃、大分県中部を震源とするM3.5の地震があり、大分県別府市で震度4の揺れを観測しました。
この地震による津波の心配はありません。

■発生事象
発生日時 :4月21日05:16頃
震源地  :大分県中部(北緯33.3度、東経131.5度)
震源の深さ:約10km
地震の規模:M3.5(推定)

■震度3以上が観測された市町村(*印は気象庁以外の震度観測点)
【震度4】
大分県:別府市鶴見
【震度3】
大分県:別府市天間、別府市上野口町*


お友達、いつ会える? =南阿蘇の小学校、遠い再開―新任校長「できることから」
時事通信 4月21日(木)5時15分配信

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大地震で甚大な被害が出た熊本県南阿蘇村の小学校は、いつ授業を再開できるか見通せない状況が続いている。写真は本が散乱した南阿蘇西小学校の図書室で、片付けに追われる教諭=20日

 大地震で甚大な被害が出た熊本県南阿蘇村の小学校は、いつ授業を再開できるか見通せない状況が続いている。

 「寂しい」「お友達に会いたい」。児童からは登校を待ち望む声が上がるが、給食や避難先からの登校方法など課題は山積みで、道のりは険しい。

 土砂崩れで複数の犠牲者が出た河陽地区の別荘地から、約4キロ離れた南阿蘇西小学校(全校児童約200人)。1年生30人は今月11日に入学式を済ませたばかりで、猛烈な揺れが襲ったのは初めての遠足から帰った日の夜だった。

 「早く学校でお友達に会いたい」。村内の避難所に身を寄せる山田沙岐奈ちゃん(6)は同小の1年生。母幸美さん(35)は16日未明の地震で避難する際、自宅から新品のランドセルを持ち出せなかったことを悔やんでおり、「早く安心して子どもたちが勉強できる環境になれば」と話した。

 同小では地震後、校長や教職員らが避難先を回り児童の安否を確認。18日夕までに全家庭と連絡が取れた。ただ、給食の再開がいつになるか分からず、多くの児童が利用するスクールバスをどう運行するかも決めなくてはならない。休校がいつまで続くかは不透明だ。

 今月着任したばかりの奴留湯雅士校長(58)もテントや車に寝泊まりしている。それでも「できることからやろう」と教職員にアイデアを募集。担任らが避難所の児童を訪ねたり、低学年の子に図書室から持参した本を読み聞かせたり。「みんなで笑顔になれるように頑張ろう」と、学びやの復興に向け動きだしている。


停電解消、ボランティアも=続く警戒、避難9万9千人―熊本地震1週間
時事通信 4月21日(木)5時13分配信

 熊本県を中心に相次いでいる地震は21日、発生から1週間を迎えた。

 14日夜と16日未明に起きた震度7の地震以降も、広い範囲で活発な地震活動が続く。熊本県では依然約9万9000人が避難生活を送り、エコノミークラス症候群などによる震災関連死の危険性が高まっている。一方、停電が解消し、ボランティアの受け付けが始まるなど、復旧に向けた動きも徐々に出始めた。

 熊本地震は14日午後9時26分に発生。マグニチュード(M)は6.5で、震度7を観測した熊本県益城町などで甚大な被害が出た。16日午前1時25分には、阪神大震災と同じ規模のM7.3の地震が発生。南阿蘇村などで大規模な土砂崩れが起き、被害が拡大した。地震による県内の死者は48人に上る。

 14日以降、震度1以上の地震は760回を超えた。活動が収まる兆候は見られず、気象庁は注意を呼び掛けている。

 熊本県によると、21日午前9時時点の避難者は把握しているだけで約9万9000人。心身の負担は大きく、震災関連死の拡大が懸念される。車など狭い場所で長時間過ごすことで、血液が固まりやすくなるエコノミークラス症候群の恐れもある。震災関連死とみられるケースなどは10人に上る。

 一方、九州電力によると、停電は20日夜、復旧が困難な場所を除いて解消した。熊本市では約10万5000戸で都市ガスの供給を停止していたが一部で使えるようになった。水道は県内約9万8000戸で断水しており、給水車で対応している。

 被害が大きい南阿蘇村や益城町などにはボランティアセンターが設けられ、受け入れを開始。熊本市でも22日に開設される。


熊本地震 九州5県で9000棟損壊 仮設住宅の建設検討始まる
産経新聞 4月21日(木)1時21分配信

 熊本、大分両県で相次ぐ地震で、倒壊などの被害を受けた建物が鹿児島、佐賀両県を除く九州の5県で計9千棟を超えたことが20日、各県などへの取材で分かった。

 被害が甚大だった熊本県は住宅の耐震化率が全国平均を下回り、昭和56年以前の旧耐震基準で建てられた古い家屋も目立つ。一部の市町村は避難生活の長期化を見据え、仮設住宅の建設の検討を始めた。

 熊本県などによると、全半壊、一部損壊などした住宅や公共施設は計8784棟。福岡県など4県を加えると9144棟に上る。

 国土交通省と熊本県によると、平成25年の調査で、住宅の耐震化率は全国で82%だったが、熊本県は76%にとどまった。27年度末で90%という目標にも到達していない可能性が高い。

 県の担当者は、「南海トラフ巨大地震の被害予測がある県に比べ、危機意識が低いのは否めない。大都市圏に比べて住民の高齢化率が高く、耐震工事や建て替えには後ろ向きだ」と話す。

 最大震度7を観測した益城町では、住宅約1万1千棟のうち5400棟が損壊。1026棟は全壊だった。町によると、仮設住宅の着工時期、供給戸数は未定だが、町内のグラウンドが候補地の一つという。

 熊本市の大西一史市長は、20日の市災害対策会議で「避難所での生活はもうぎりぎり」と述べ、仮設住宅の整備計画の策定を指示。約1400棟が全半壊した西原村、約500棟が全半壊した南阿蘇村も仮設住宅の建設の検討に入った。


<熊本地震>大分道一部通行止め解除 別府IC-速見IC間
毎日新聞 4月21日(木)1時9分配信

 西日本高速道路は21日、地震による大分道の別府インターチェンジ(IC)-速見IC間の通行止めを解除したと発表した。これにより、豊前IC(福岡県豊前市)から宮崎県の間が通行できるようになった。

 大分道の日出ジャンクション(JCT)-湯布院IC、九州道の植木IC-八代IC、九州中央道の嘉島JCT-益城本線料金所の区間は通行止めが続いている。【志村一也】


〔熊本地震〕高速道路:九州地方で一部区間の通行止め続く(21日0時30分現在)
レスキューナウニュース 4月21日(木)1時0分配信

熊本地震の影響により、きょう21日も、九州地方の高速道路では一部区間で通行止めが続いています。今後も最新の道路情報に注意してください。

■高速道路への影響(21日00:30現在 JARTIC)
≪通行止め≫
・九州道  :植木IC~八代IC(上下線)
・大分道  :湯布院IC~日出JCT(上下線)
・九州中央道:嘉島JCT~小池高山IC(上下線)

<50キロ規制>
・大分道 :玖珠IC~湯布院IC付近(上下線)
      日出JCT~別府IC(上下線)
・東九州道:日出JCT~速見IC(上下線)

<80キロ規制>
・九州道 :門司IC~南関IC付近(上下線)
・大分道 :鳥栖JCT~杷木IC(上下線)
・東九州道:北九州JCT~苅田北九州空港IC(上下線)


大分自動車道、一部復旧=国交省
時事通信 4月21日(木)0時49分配信

 国土交通省は21日、熊本地震で被害を受けた大分自動車道速見インターチェンジ(IC、大分県日出町)―別府IC(同別府市)間の復旧作業が完了したと発表した。

 大分県の南北をつなぐ高速道路で、同日午前0時に通行止めを解除した。


「採算度外視」鹿児島の宿泊施設 被災者受け入れ拡大
西日本新聞 4月21日(木)0時33分配信

日ごろの恩返しのつもりで支援したい
 鹿児島県の宿泊施設で、熊本県や大分県で相次ぐ地震の被災者を受け入れる動きが広がってきた。交通網の寸断で予約キャンセルが続出する中で、採算を度外視して取り組んでいるという。

 指宿市の指宿コーラルビーチホテルは16日から、被災者の受け入れを始めた。大人4人1室の場合、通常は1人1泊7千円(食事別)のところを2500円で提供。子どもは原則無料にした。館内の掛け流し温泉も無料で利用できる。

 フェイスブックで案内したところ、これまでに6万件の閲覧があった。29日以降に4組10人の予約が入っているという。

 地震発生前、今月は全55室が連日予約で埋まっていたが、地震による九州自動車道や九州新幹線の不通で9割がキャンセルに。田原迫玄社長(39)は「打撃は大きいが、日ごろの恩返しのつもりで支援したい」と話している。

 鹿児島市の南洲館は16日から、普段の3分の1の大人1泊2千円(食事別)で受け入れを始め、病気の子どもがいる家族など約30人が既に利用した。社長(52)は「避難の長期化が懸念される。できる限り支援を続けたい」と語った。

 公立学校共済組合が運営する鹿児島市の「ホテルウェルビューかごしま」は16日から部屋を無料提供。南大隅町も25日から町の研修施設を無料提供する。

=2016/04/21付 西日本新聞朝刊=


高須院長ヘリで熊本入り、支援物資ピストン輸送
日刊スポーツ 4月21日(木)0時2分配信

 熊本地震を受けて、被災者支援に乗り出すことを表明していた美容整形外科「高須クリニック」の高須克弥院長(71)は20日、「高須ヘリ」と呼ぶヘリコプターを使った現地での支援物資輸送の様子を、自身のブログやツイッターで発信した。

 高須院長は20日朝、羽田から空路、佐賀空港入り。黒いボディーの「高須ヘリ」に、支援物資を積み込んだ後、自身も乗り込んで飛び立った。最初の目的地に関し、ツイッターに「飛ぶぜ。熊本リハビリ病院に向けて」と書き込んだ。熊本空港近くの崇城大のヘリポートに着陸後、同病院からの物資受け入れ用バスの前で、テレビ局の取材を受ける様子などの写真をアップした。

 その後、佐賀空港に戻った後、熊本防災消防航空隊基地のヘリポート目指して再び飛び立ち、支援物資を運んだ後、陸上自衛隊の災害救援チームに支援物資を引き継いだという。さらに、大きな被害が出ている南阿蘇村に向かって2度、飛んだとする様子も紹介。ヘリには、生活用品やレトルトカレーなどが入った段ボール箱を多数積み込まれていた。南阿蘇村に着陸後、自衛隊に支援物資を引き渡したとしている。

 高須院長は、ブルーシートをかぶせた多くの家屋が見える上空からの写真を掲載。「そうか!ブルーシートが欲しいと、被災者からの要望があったな」「必要な人に届きますよう。なう」と、「被災者目線」での支援の必要性もつづっている。


「被災地ボランティア10ヶ条」専門家強調 まずは自分の衣食住確保を
西日本新聞 4月21日(木)0時0分配信

準備と心構え重要
 熊本地震から1週間を迎え、被災地に駆け付けるボランティアがどっと増える時期。被災者の生活支援や復興を後押しする存在として期待が集まる。一方で、基本的知識がないまま現地に入れば、かえって迷惑になりかねない。今回の震災直後、被災地入りしたボランティア団体関係者や被災地支援の専門家は、自身の安全を守る準備と心構えの重要性を強調する。

どこで何が足りていないか?記者による避難所状況まとめ

■被災地ボランティア10ヶ条
1)余震に備え、安全に十分注意する
2)危険、疑問を感じる作業は安易に引き受けない
3)こまめな水分補給と休息をとる
4)相手に不信感を与えないため名札を着ける
5)倒壊した家屋や被災者との写真撮影は控える
6)ゴミやがれきも被災者の「思い出の品」と心得る
7)水や応急セットは常に持参し、ゴミは持ち帰る
8)手伝おうとする被災者には「休んで」と気配りを
9)趣味や古里の話題で周囲と会話を。絆が生まれる
10)作業が無くても怒らない。待つのもボランティア

万が一けがをしても、病院はいっぱい
 「被災地で自分の身を守るのは自分だと肝に銘じてほしい」。20日夜、福岡市内で開かれたボランティア希望者への説明会。主催したボランティア団体の吉水恵介代表は、参加した約30人に呼び掛けた。吉水さんの服装は、被災地で活動時に着用する長袖シャツに長ズボン、底の厚い安全靴。「万が一けがをしても、病院はいっぱいだから」と注意を促した。

観光気分もってのほか
 吉水さんは16日、震度7を観測した熊本県益城町を訪れた。古い家屋が数多く倒壊しており、がれき撤去に多くの人手や時間を要することが予想される。避難所に食事が行き渡らなかったり、耳が遠い高齢者に放送による連絡が届かなかったり、自治体側の避難所の運営に不慣れな現実も目についたという。

 吉水さんは東日本大震災の被災地でも活動。興味本位で倒壊家屋をのぞき込んで負傷した人や、がれきを背景に記念撮影をする人もいた。「観光気分で行くのは被災者の感情を逆なでするだけ」と警鐘を鳴らす。

被災地に迷惑をかけない
 「被災者に疲れが見え始めてきた時期こそ、ボランティアが力を発揮する」。阪神大震災などで被災者支援に取り組んだ日本NPOセンター(東京)の田尻佳史常務理事は、こう話す。余震が断続的に続く影響からか、各自治体のボランティア受け入れ準備の遅れが気掛かりだという。

 最も大切なのは、「衣食住」を自分で確保し、被災地に迷惑をかけないこと。被災地からやや離れた場所に宿を確保すれば、物資調達がしやすい。現地のボランティアセンターに登録し、配られた名札を着用しないと「空き巣」に間違われることもあるという。被災地への移動は公共交通機関を使い、マイカー利用は避けるなどの配慮も必要だ。

=2016/04/21付 西日本新聞朝刊=


物資満載で熊本目指す人々 東日本、鬼怒川の「恩返し」胸に
西日本新聞 4月20日(水)23時51分配信

被災時に支援してくれた 恩返し
 東日本大震災の被災地でボランティア活動をした人や地元で災害を経験した人が、物資を満載した車で熊本地震の被災地を目指している。被災時に、九州を含む全国各地から届いた支援への「恩返し」の気持ちをそれぞれ胸に抱きながら。

 20日朝、福岡県大野城市の植田秀俊さん(67)の自宅前に、ともにボランティア団体代表を務める服部浩之さん(39)=茨城県常総市=と山崎一さん(49)=新潟県南魚沼市=の姿があった。

 服部さんの地元は昨年、鬼怒川の堤防が決壊するなどした豪雨災害が発生。山崎さんは2007年の新潟県中越沖地震を経験した。正午前、熊本市を目指して出発した3人は「少しでも役に立ちたい」と誓った。ワゴン車には、大野城市までの道中で各地の仲間が提供してくれた食料や紙おむつが積み込まれていた。

 福岡県大野城市の南福岡自動車学校社長の江上喜朗さん(35)は20日、熊本県宇土市に着いた。江上さんは11年、東日本大震災の被災地でもボランティアとして活動。現地で知り合った岩手県陸前高田市の自動車学校社長の田村満さん(69)から今回、100万円を託され、熊本へ届ける物資を調達した。

 購入した物資は、陸前高田市で一緒に活動した宇城広域連合消防本部(熊本県宇土市)の岩本和也消防長と電話でやりとりしながら決めた。この日、宇土市などの避難所約10カ所を訪ねた江上さんは「現地で何が不足しているのか情報を集め、さらなる支援に生かしたい」と話した。

=2016/04/20付 西日本新聞朝刊=


亡き母のお守り地蔵見つかる「泣かんでよか」悲しみこらえる 益城町の人々
西日本新聞 4月20日(水)23時34分配信

亡くなった母「自分より人に良くせんといかん」
 地域全体が被災し、多くの犠牲者が出た熊本県益城町。愛する家族を失った人たちはがれきが散乱する中、悲しみをこらえて、懸命に前を向こうとしている。

 「お地蔵さんが見つかるなんて。母が『泣かんでよか』と言ってくれているような気がする」。20日、同町木山の松野良子さん(59)は、がれきの中から見つかった小さな像に手を合わせた。

 自宅は16日の本震で倒壊し、母ミス子さん(84)が亡くなった。約40年前、父健さん(85)の運転する車が踏切で脱輪した時、通行人が近くにあった地蔵の赤い前掛けを振って列車を止めてくれた。以来、ミス子さんはその地蔵の前掛けを盆と年末に新調して掛けた。今回見つかった地蔵は、地蔵を大事にしたミス子さんのために、良子さんが父を助けてくれた地蔵とは別の高さ約20センチの地蔵を自宅に飾っていた。

 見つけたのは、通りがかりに片付けを手伝ってくれた高校生や大学生の5人組。いつも子どもたちに「自分より人に良くせんといかん」と教えていたミス子さん。「母はいろんな縁に恵まれて百点満点の人生だったと思います」

私だけ生き残ってごめんね
 16日の本震で亡くなった同町安永の山内由美子さん(92)の葬儀は19日、町内の葬儀場で行われた。参列したのは同居していた長女坂田由理子さん(68)夫妻や孫など計7人。全員が被災者で喪服もなく、普段着の簡素な式だった。

 北海道生まれで、公務員の夫とともに全国を転勤し、最後に益城町に落ち着いた。「益城は古文書に出てくる由緒ある土地」と由美子さんが決めたという。

 由美子さんの近頃の口癖は「長生きしてごめんね」だった。「突然逝ってしまったのは、私にきつい介護をさせないためだったんじゃないか。それも優しかった母らしいとさえ思う」

 16日の本震で自宅の2階部分が倒壊した内村ミツエさん(79)は20日、がれきを片付けながら途方に暮れていた。「どこから手を付けていいか。せめてお父さんが生きていてくれたら」。あの夜、1階で一緒に寝ていた夫宗春さん(83)が亡くなった。遺体は火葬したが、葬儀は行わなかった。葬儀を出せていない遺族も多い。「親類みんな被災してるから」。山菜採りが趣味で「そろそろワラビを採りにいかないかん」と話していた宗春さん。ミツエさんは「2人でのんびり暮らしていたのに。毎日、『私だけ生き残ってごめんね』と手を合わせています」。

=2016/04/20付 西日本新聞朝刊=


<熊本地震>関連死10人 9万人が避難生活
毎日新聞 4月20日(水)23時29分配信

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夕飯の配食に並ぶ大勢の人たち。奥のグラウンドには車中泊をする人たちの車が並んでいた=熊本県益城町の広安小学校で2016年4月20日午後5時49分、兵藤公治撮影(一部画像を処理しています)

 熊本地震で避難のための身体的負担などによる震災関連死とみられる人が、県内の4市町で少なくとも計10人に上ることが分かった。20日午後7時半現在、県警の検視を受けた地震の直接の死者は48人で、なお2人が安否不明。14日の地震発生から21日で1週間となるが、県内には約9万人が避難を続けており、住宅やインフラの全面復旧もほど遠い状況だ。【高瀬浩平、中里顕、杉山雄飛、小原擁】

 車中泊によるエコノミークラス症候群の疑いなどで亡くなったケースが震災関連死とされる。10人の市町村ごとの内訳は、熊本市7人▽阿蘇市1人▽御船(みふね)町1人▽益城(ましき)町1人。県は20日、震災関連死を県内で計11人と発表し、益城町では2人としたが、町は1人は関連死ではなく直接死との見方を示している。

 益城町によると、死亡した坂本征男(せいお)さん(77)は地震後に致死性不整脈で死亡し関連死の疑いがあるが、さらに該当するか検討する。

 熊本市によると、東区の女性(67)と北区の女性(88)は16日、車中泊をしていて心肺停止の状態で病院に搬送され、死亡が確認された。同じく車中泊していた西区の女性(51)も18日に死亡した。

 中央区の男性(52)、南区の男性(75)、北区の男性(85)は16日に自宅で心肺停止状態となっており、西区の女性(99)は17日朝、有料老人ホームから心肺停止状態で病院へ運ばれたが、いずれも死亡が確認された。市は「いずれも震災関連死ということを否定できない」としている。

 御船町によると、14日の地震発生直後、御船町小坂の60代の女性が自宅で倒れ死亡が確認された。死因は地震によるショック死とみられる。阿蘇市では17日に避難所のトイレで亡くなっている女性(77)が発見された。

 県災害対策本部は「地震の被害から逃れた方が避難所などで亡くなり、非常に残念だ」としている。

 一方、熊本県南阿蘇村河陽(かわよう)の高野台団地では20日も自衛隊員らが捜索を続け、土砂の中から安否不明だった近くの前田友光さん(65)が見つかり、死亡が確認された。

 県警は20日、南阿蘇村長野の「ログ山荘火の鳥」で19日に発見された身元不明の女性を、香川県東かがわ市の鳥居洋子さん(37)と確認した。鳥居さんは18日に同じ場所で見つかった敬規(たかのり)さん(42)の妻。熊本県八代市で地震による火災で亡くなっていた女性も、小田住江さん(78)と判明した。

 また、南阿蘇村は20日、高野台団地で安否不明と判断していた1人は誤認だったと発表。この結果、熊本県内の安否不明者は高野台団地の1人と、阿蘇大橋崩落現場近くの1人の計2人となっている。

 20日午後1時半現在で熊本県内の避難者は9万2314人。35市町村の623カ所に避難所が設置されている。21日には大雨が予想され、県内の八代、宇土、甲佐、南阿蘇など6市町村が避難指示を出すなど、広範囲で厳戒態勢が続く。


益城町ルポ 壊れた街、募る不安 「故郷を離れるわけにはいかない」
西日本新聞 4月20日(水)23時19分配信

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倒壊した家屋で、荷物の整理に追われる人たち=20日午後4時35分、熊本県益城町

最大の震源地
 熊本地震の「前震」から21日で1週間を迎える熊本県益城町。熊本市の東に隣接するのどかなベッドタウンは、震度7の激震に2度も襲われ、押しつぶされた民家や切り裂かれた道路が至る所に残されたままだ。20人の命が奪われ、半数の世帯が被災した最大の震源地。余震におびえる住民には、家を追われた喪失感、避難生活の疲れ、今後への不安が見える。未曽有の揺れに見舞われた現地の今を歩いた。(西日本新聞 熊本地震取材班)

まるで戦場だ
 20日、町の朝は早かった。役場の給水車に並ぶ人、支援物資を求める人、家財道具を片付ける人。近くで重機がごう音を響かせ、倒れた家を取り壊していく。土ぼこりが舞い、木材のにおいが漂う。

 下層部がつぶれて何階建てか分からないビル、めくれ上がった道路、原形をとどめない家々が激震を物語る。周囲を走るのは陸上自衛隊の車両。「まるで戦場だ」。驚きが湧いた。

 1階がつぶれた家で片付けをしていた親子に声を掛けた。山崎和枝さん(84)となおみさん(54)。「ドーンという音で突き上げられ、ガラスが粉々になった」と振り返るなおみさんは足を10センチも切った。和枝さんは「80年生きてきて初めて。どうして…」と涙を拭く。「怖くて、ここには住めない」と声をそろえた。

 町で全半壊した住宅は約5400戸。上下水道も復旧のめどは立っておらず、町の担当者は「町の3分の2は断水しているのではないか。長期化するかもしれない」と目を伏せた。

1人で外のトイレに行けなくなった父
 避難先も環境は厳しい。人口約3万4千人の町で、今も約1万1260人、実に3人に1人が避難生活を送る。避難所は雑魚寝で、肺血栓塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)の恐れがある車中泊も少なくない。

 避難所の一つを訪ねた。畳や毛布が敷かれ、足の踏み場もないほど人が身を寄せる。ドアは開いているのに空気はよどんでいるようだ。身を寄せていた女性(60)に声を掛けると、表情がさえない。「父の足が弱っているんですよ」

 父親(84)は避難後、1人で外のトイレに行けなくなった。夜中に立つと他の避難者を起こすため、室内で容器に用を足す。「父がかわいそう。このまま歩けなくなったらどうしよう」。女性は目を潤ませた。

 長引く避難生活で、19日には町全体で6人が体調不良を訴えて救急搬送された。19日夜には土砂崩れの恐れがある地区に避難勧告が出され、避難者は増える可能性がある。

 苦況に追い打ちを掛けるように、県内では地震後、壊れた家を狙う空き巣被害などの通報が続く。県警によると、町内だけで5件。巡回活動をする町消防団の本田寛団長(47)は「自分も被災したが、許せない。自分たちで守りたい」と話す。

故郷を離れるわけにはいかない
 一方、つらい境遇を支える輪も広がりつつある。被災地では自主的な炊き出しや避難所のトイレ清掃、空き巣を防ぐ防犯パトロールの動きが出ている。

 約800人が避難する町総合体育館。18日から仲間4人と仮設トイレを清掃する吉村サチヨさん(75)は、汚れを点検しながら気丈に言った。「家はぺちゃんこに倒れたけど、大変なのはみんな一緒。何かやっていた方が気も晴れる」

 午後7時、町保健福祉センターを防犯パトロール隊が出発した。「私のアパートの住民も現金を盗まれた。誰かが動かないと」。発起人の会社員森永博之さん(60)はそう言って、薄暗い街に繰り出した。

 木造の古い家が並ぶ福富地区を歩く。水田が広がる集落は、間もなく田植えの時期だ。農機具が入る小屋が傾き、次男宅も倒壊した農業宮本茂さん(70)も苗の仕込みに入る。「こんな被害があったけど、故郷を離れるわけにはいかない。助け合い、早く生活を取り戻す」。青々とした苗が揺れる初夏を思い浮かべた。

=2016/04/21付 西日本新聞朝刊=


<熊本地震>サポート情報 募金の受け付け先
毎日新聞 4月20日(水)22時46分配信

 ◆募金の受け付け

 <熊本県>肥後銀行県庁支店(普通)1639261▽熊本銀行県庁支店(普通)3012170▽ゆうちょ銀行00940・0・174320。県庁、東京・大阪・福岡事務所などに義援金箱を設置。

 <熊本県共同募金会>肥後銀行水道町支店(普通)1281400▽熊本銀行花畑支店(普通)0025449▽ゆうちょ銀行00950・2・174321

 <福岡市>福岡銀行本店営業部(普通)6558248▽西日本シティ銀行天神支店(普通)3087408

 <日本赤十字社>三井住友銀行すずらん支店(普通)2787530▽三菱東京UFJ銀行やまびこ支店(普通)2105525▽みずほ銀行クヌギ支店(普通)0620308▽郵便振替00130・4・265072

 <NPOピースウィンズ・ジャパン>ゆうちょ銀行00160・3・179641。通信欄に「熊本地震緊急寄付」。同NPOの被災者支援活動などに活用。

 <日本財団>三菱東京UFJ銀行きよなみ支店(普通)2443179。被災地入りするボランティアらの支援に活用。

 <公益社団法人シビックフォース>ゆうちょ銀行00140・6・361805。通信欄に「熊本地震支援」▽三井住友銀行青山支店(普通)7027403。支援物資の購入資金などに使用。


<熊本地震>サポート情報 災害ごみの収集
毎日新聞 4月20日(水)22時44分配信

 被災地の自治体では、地震で発生した災害ごみの収集について、通常のごみ収集とは別のルールを設けて対応している。

<熊本市>災害ごみは通常の家庭ごみとは別に、近くのごみステーションに曜日に関係なく出すことができる。指定収集袋を使う必要もない。ただ、収集が追いつかずごみがあふれており、市環境局は「収集を続けるので、今はごみを出すのを控えてほしい」と呼びかけている。

 市は、災害ごみが大量に出た場合は、できれば処分施設へ直接持ち込んでほしいとしている。東部環境工場、西部環境工場(以上燃えるごみ)、扇田環境センター(埋め立てごみ)で受け付けている。

 福岡市は21日から、ごみ処理支援のため収集車を熊本市に派遣。同市のごみを福岡市などに運んで処理する広域処理も近く開始する。京都市、広島市、松山市などからも、収集車が派遣される見込み。

<益城町>ホームページによると、地震で発生したがれきを旧中央小で受け入れている。一般家庭ごみの収集は19日から再開された。神戸市が21日から、収集車を派遣し支援に乗り出す。

<嘉島町>浮島公園北側で瓦、コンクリート、木材、ガラス等の災害廃棄物を受け入れている。

<西原村>村民グラウンドで、地震で被害を受けた家電製品を含めた廃棄物を受け入れている。生ごみなどは一般の収集へ。

<阿蘇市>5月1日まで、阿蘇畜産農業協同組合跡地▽阿蘇体育館横多目的広場▽大阿蘇環境センター未来館▽波野グラウンド駐車場--の4カ所で受け付ける。家電リサイクル法対象の冷蔵庫、エアコンなどは持ち込み不可。

<八代市>22日から24日まで、市水処理センター横の敷地と、市鏡支所東側駐車場で、瓦、コンクリートブロック、外壁材、ガラス、陶磁器類、たんす・棚の6種類の災害ごみを受け入れる。

<宇城市>宇城クリーンセンターで木材、たんすなどの家具、ガラスなどの災害ごみを受け入れている。市役所や各支所などでの手続きが必要。通常は有料だが、災害ごみに限り無料になる。28日までだが、搬出量が多い場合は延長の可能性あり。


<熊本地震>サポート情報 支援物資受け付け
毎日新聞 4月20日(水)22時43分配信

 ◆支援物資受け付け

 ▽福岡県

 <福岡県>県庁1階と県内13カ所の保健福祉環境事務所。平日午前9時~午後5時。福祉総務課092・643・3246。

 <福岡市>中央区の旧大名小で午前10時~午後8時。コールセンター092・711・4951。

 <太宰府市>市役所東側別棟で午前9時~午後5時。27日まで。市福祉課092・921・2121。

 <春日市>市役所1階。午前9時~午後5時。26日まで。総務課092・558・1196。

 <古賀市>庄のサンコスモ古賀福祉課で平日午前8時半~午後5時。市福祉課092・942・1150。

 <北九州市>小倉北区の総合保健福祉センター(アシスト21)6階で午前10時~午後4時。情報センター093・522・8717。

 <宗像市>市役所総合案内窓口で平日午前8時半~午後5時。市役所0940・36・1121。

 <福津市>市役所津屋崎庁舎1階下水道課で平日午前8時半~午後5時。市防災安全課0940・43・8107。

 <田川市>市役所1階。午前10時~午後7時。安全安心まちづくり課0947・44・2000。

 <嘉麻市>市役所碓井、山田、嘉穂、稲築の各庁舎。平日午前8時半~午後5時。防災対策課0948・62・5690。

 <直方市>津田町の市健康福祉課別館(市中央公民館横)で午前9時~午後5時。25日まで。市安全安心まちづくり係0949・25・2223。

 <久留米市>東合川5の久留米地域地場産業振興センターで午前10時~午後8時。田主丸、北野、城島、三潴の各総合支所では平日午前10時~午後5時。市救援本部事務局0942・30・9222。

 <筑後市>山ノ井の中央公民館。午前9時~午後6時。28日まで。地域支援課0942・65・7065。

 <柳川市>市役所柳川、大和、三橋の各庁舎。午前8時半~午後5時。総務課0944・77・8152。

 ▽長崎県

 <大村市>東本町の旧市民会館で午前9時~午後8時。30日まで。市福祉総務課0957・53・4111。

 <佐世保市>花園町の旧花園中学校で午前9時~午後5時。市コミュニティ・協働推進課0956・37・6106。

 <松浦市>市役所1階福祉事務所、福島支所、鷹島支所で平日午前8時半~午後5時15分。福祉事務所では23、24両日の土日も受け付ける。市役所0956・72・1111。

 <平戸市>岩の上町の平戸文化センターと支所・出張所で平日午前9時~午後5時。5月13日まで。市福祉課0950・22・4111。


<熊本地震>サポート情報 長崎県、避難希望者への相談窓口
毎日新聞 4月20日(水)22時39分配信

 長崎県は20日、県内への避難を希望する被災者からの相談窓口(095・895・2046)を設置した。避難先の住まいの他、転学が必要な児童・生徒の受け入れ先などについて相談に応じる。受け付けは午前9時~午後5時半。【小畑英介】


<熊本地震>益城町、21日にボランティアセンター設置
毎日新聞 4月20日(水)22時36分配信

 熊本地震で大きな被害が出た熊本県益城(ましき)町は21日に災害ボランティアセンターを設置する。

 ボランティアは県外からも受け付ける。年齢や性別は問わないが、食料や宿泊施設は個人で確保してもらう。毎朝午前9時に「井関熊本製造所」(同町安永)のグラウンドで派遣先などの説明がある。詳しくは町社会福祉協議会のホームページ、町災害ボランティアセンター(096・289・6090)。【石川将来】


<熊本地震>熊本市、22日からボランティア受け入れ
毎日新聞 4月20日(水)22時34分配信

 熊本市は22日から、ボランティアの受け入れを始める。作業内容は被災した家屋内の片付けで、県外からも受け付ける。ボランティアセンターは中央区花畑町7の10の花畑広場(仮称)に設置し、午前9時~正午に対応。宿泊先や食事は各自で用意する。余震によって中止や変更もありうる。問い合わせは同センター(096・288・2748)。

 熊本県内では他にも、菊池市や益城町などが同センターを設置し、募集を開始。南阿蘇村は20日から、県内在住者に限って受け付けを始めた。作業は主に、避難所支援や物資の仕分け。詳細は県災害ボランティアセンター(096・342・8266)。


<熊本地震>1週間で700回超…震度1以上 気象庁
毎日新聞 4月20日(水)22時22分配信

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地震で倒壊した家屋が目立つ益城町=熊本県益城町で2016年4月20日午前7時19分、本社ヘリから山下恭二撮影

 熊本、大分で相次いでいる一連の地震で気象庁は20日、震度1以上の地震回数が700回を超えたと発表した。21日で発生1週間だが、同庁は「現時点で地震活動が収まる兆候が見えていない。いつまで続くかは見通せない」との見解を示した。21日は被災地で激しい雨を予想しており、強い揺れと共に、地盤が緩んでいる地域での土砂災害への警戒を呼びかけた。

 同庁によると、震度1以上の地震は21日午前0時までの累計で726回。このうち熊本県熊本地方で発生したマグニチュード(M)3.5以上の地震は20日午後1時半現在で198回となり、2004年の新潟県中越地震(M6.8)を超えて過去最多ペースだ。同庁は大分の地震も含め、一連の地震を「熊本地震」と呼ぶとの認識を示した。

 同庁は16日にM7.3の地震が起きた後は、余震の発生確率を出していない。青木元(げん)・地震津波監視課長は「単純な本震余震型であれば計算できるが、今回は違う。活発な活動が広域で同時に起きるのは世界でも珍しく、過去の経験則が当てはまらない」と述べた。【千葉紀和、円谷美晶】


<熊本地震>大分・竹田に多くの被災者 温泉無料サービスも
毎日新聞 4月20日(水)22時22分配信

 熊本県阿蘇市などに隣接する大分県竹田市には16日の熊本地震の「本震」以降、食料やガソリンを求めて熊本側から多くの人が押し寄せた。一時、生活物資が品薄になるなどしたが、物流は無事で、街は次第に落ち着きを取り戻してきた。一方、18日夜には竹田市を震度5強の地震が襲い、昼間は自宅で暮らす独居や子供連れの市民が、不安な夜に避難所へ身を寄せる姿も目立っている。

 竹田市営の温泉館「花水月(はなみづき)」は、17日から入浴客が激増した。子供や高齢者を連れた家族が多く、大半が熊本の被災者とみられる。18日は総出で駐車場の交通整理にあたったという市商工観光課の足立達哉・課長補佐は「慌ただしく汚れを落とし、竹田で買い物やガソリン補給をして熊本へ戻る様子だった」。

 利用者は総じて疲れ切った顔だったが、それでも帰る時は表情が少し明るくなり「生き返った。また頑張ります」と話したという。普段の利用者は1日300~400人だが、17日は807人、18日は1103人と約3倍に。ただ、地震の影響で湯量が大きく減ったため、19日から営業を停止した。復旧の見込みは立っていない。

 市内の長湯温泉の12施設は22日まで、無料で被災者が入浴できるサービスをする。

 20日、阿蘇へつながる国道57号を、大阪ナンバーの消防車や災害派遣の自衛隊車両が往来した。国道沿いのローソン竹田拝田原店では16日以降、水やトイレットペーパー、カセットコンロのボンベなどが品切れになった。

 だが物が届くようになった19日からは、通常の1.5倍の食料や飲料水、お菓子を店頭に並べている。熊本の客から「竹田でお店が開いているのを見て、すごくほっとした」と言われたという。支援物資に入らないであろうタバコを買っていく人も目立つ。

 竹田市内のスーパーなどの大型店も、本震直後は熊本ナンバーの車が増え、一時品薄になった。ただ、20日の店内には飲料水の箱が積まれるなど、補充が進んでいる。市情報企画課の舞希(まいのぞみ)さんは「物資は十分あり、水道やガスなどのインフラも無事。日中はほぼ普段通りの生活ができている」と話す。

 一方、18日の震度5強の地震を受け、19日夜は市内の避難所に520人が避難。総合社会福祉センターや小学校の体育館など12カ所に、親子連れや高齢者らが毛布を持ち込み、夜を明かした。白丹(しらに)公民館では、食事を家で済ませた人が午後6時ごろから集まり、仕事帰りの人などが加わって就寝。午前6時には皆起き出し、8時前にほとんどが帰宅するという。

 20日、総合社会福祉センターで4日目の夜を迎えた1人暮らしの徳永みやこさん(81)と佐藤和子さん(83)は「一人の家で揺れても何もできない。隣に人が居る方がいい」。夕方に近所の人と連れだって避難所に来て、昼間は家に戻る生活だ。市は「夜に大きな地震が相次いだので、不安がって夜だけ避難する人が多い」という。【安部志帆子】


「あまりに被害が大きい」九州の交通網 復旧困難 新幹線も高速道路も
西日本新聞 4月20日(水)22時7分配信

全容把握と分析すら「道半ば」
 地震発生から1週間。九州新幹線は20日に部分再開し、高速などの道路網も徐々に通行できる箇所が増えている。一方で、新幹線は損傷箇所の拡大が判明。道路の被害を含めた全容把握と分析すら「道半ば」と関係者は口をそろえる。九州の暮らしと復旧を支える交通インフラ。早期全面復旧に向けた未体験の苦闘が続くが、その道のりは険しい。

■新幹線 被害全容は不明
 「鹿児島から車だと2時間はかかるので、新幹線がつながると安心する」。20日朝、九州新幹線に乗って新水俣駅で降りた男性会社員(46)は笑顔を見せた。

 同じころ。「カン、カンカン」-。九州新幹線熊本駅の北約1・5キロの高架下。JR九州の男性社員2人が、高さ約8メートルの高所作業車に上り、コンクリートをハンマーでたたいて反響する音に耳を傾けていた。

 高架を支える柱上部にある「支承部」。ゴム材や鋼材で基礎部分を接合した部分で、特に地震で被害を受けた可能性が高いという。

 被害が大きい新玉名-新八代間で点検箇所は約1800カ所に上る。調査は作業車7台の約30人態勢。点検は順調に進んでも22日までかかる予定で、余震が発生するたびに作業中断を余儀なくされている。

 「大型連休までには是が非でも復旧させたい」。JR九州幹部は地震発生直後、全線再開についてこう語ったが、状況は厳しくなりつつある。部分再開した20日も、損傷箇所の拡大を公表。鉄道事業本部の幹部は「土木、電気など各系統の全体的な被害状況もまだ把握できていない」と打ち明けた。

 この幹部は「箇所によっては一時的な修繕で運行が可能かどうかも検討する」としているが、国土交通省は、損傷箇所のうち強固に造られているはずの高架橋の柱の亀裂が40カ所に及ぶことに「あまりに被害が大きい」(鉄道防災対策室)と驚きを隠さない。

 2004年の新潟県中越地震では上越新幹線が脱線し、再開まで約2カ月かかった。JR九州内には「これより被害は小さい」(JR九州関係者)との声があるが、余震がまだ続く状況で安全性が特に問われるのは間違いない。

■道路網 修復終了見えず
 路面の損傷や土砂流入が相次いだ高速道や一般道でも一部区間で通行止めが続き、全面復旧は不透明だ。

 高速道を管轄する西日本高速道路(NEXCO西日本)によると、大分自動車道の湯布院インターチェンジ(IC)-日出ジャンクション間ではのり面が崩落して上下車線に約1万8千立方メートルの土砂が流入し、復旧作業中。九州道では車道の上にある橋も落下し、路面修復作業を進めている。

 09年に九州道福岡IC-太宰府IC間で土砂崩れが発生した際には、今回より少ない規模の土砂だったが、開通まで17日間、現場の本格修復には10カ月余りを要した。同社は「今回は被害規模が大きく修復箇所も複数あり、多くの工程が残っている。余震も続き、作業を終える工程が見えない」としている。

 九州大工学研究院付属アジア防災研究センター長の塚原健一教授(防災計画)によると、国内の土砂崩れ被害の4割が九州で発生しているという。特に熊本は山間部が多く、溶岩の上に火山灰などが風化した土が重なり、地盤が緩い。「九州の地盤では対策にも限界がある。梅雨を前に応急措置を急ぎすぎると二次災害の不安もある」と語る。

 地震発生後に現地調査した東京電機大の安田進教授(地盤工学)も、熊本や大分の道路の大地震対策には限界があるとした上で「小さな河川橋と道路をつなぐ部分の施工が幹線道路ほど十分ではないため、つなぎ目に段差が生じて通行できなくなった箇所が多い。宅地の液状化や河川の堤防損壊も多い」と指摘。その上で「被害の調査分析と対応ともに、初期にやらなければならないことがまだ山積みだ」と話している。

=2016/04/20付 西日本新聞朝刊=


<熊本地震>避難者、体調悪化続出 早急な対策必要
毎日新聞 4月20日(水)22時1分配信

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被災者の車がずらりと並ぶ避難所の駐車場。車中泊の被災者も多い=熊本県益城町のグランメッセ熊本で2016年4月20日午後7時2分、本社ヘリから須賀川理撮影

 熊本地震の被災地では、避難生活が長期化するにつれて体調を悪化させる人が相次いでいる。20日には震災関連死とみられる犠牲者が10人に上ることが分かり、改めて被災者の命を守る対策の必要性が浮き彫りになった。

 熊本県益城(ましき)町平田の農業、坂本征男(せいお)さん(77)は14日夜の地震後、妻スミエさん(78)と自宅近くに軽トラックを止めて夜を明かした。木造2階建ての自宅に大きな被害はなく、翌15日の昼ごろ、次男泰行さん(52)=熊本市中央区=が訪れて「元気か」と声を掛けると、手を上げて応えていたという。

 しかし、16日未明に再び地震が襲う。今度は家の中の家具や電化製品が倒れて散乱。朝になり、その様子を見た征男さんはひどく落ち込み、言葉を失ったという。その日の昼、征男さんは自宅近くで倒れて死亡した。死因は致死性不整脈だった。

 征男さんは震災関連死の疑いがあるという。泰行さんは「地震で家の中がぐちゃぐちゃになったショックで亡くなったんでしょう。厳しくて優しい、いい父ちゃんだった」と涙を浮かべた。

 死亡に至らなくても避難生活で体調を悪化させる事例は他にも相次いでいる。益城町で住民約25人が避難する平田教育集会所では19日朝、男性(65)が急に吐き気と悪寒を訴え、救急搬送された。病院で点滴を打ち、回復したが、避難所でまとめ役を務める西川妙子さん(64)は「高齢者が多く、疲れもたまっているので心配」と顔を曇らせる。

 熊本市の杉村病院にも「避難所生活に疲れた」などの理由で体調不良を訴える高齢者の来院が増えており、吉村龍太特任院長(63)は「自宅が損壊するなど将来に不安を抱えた患者が多く、ストレスで持病を悪化させるケースが今後も増えてくるだろう」と話す。

 益城町の町立広安小学校のグラウンドで16日から家族4人で車中泊している会社員の和田順一さん(59)=同町惣領=は、19日に訪れた医師から「ふくらはぎの血流が悪く、エコノミークラス症候群のリスクが高い」と診断された。「車内だと寝返りもままならず、数時間しか眠れず疲れがたまる。早く家に戻り、落ち着いて暮らしたい」と訴える。

【尾垣和幸、石川勝義、藤田愛夏、春増翔太】


<熊本地震>支援物資、分配混乱 関係者「まずは義援金を」
毎日新聞 4月20日(水)21時51分配信

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全国から届けられた支援物資=熊本県益城町で2016年4月19日午後2時54分、久保玲撮影

 熊本地震の被災地では支援物資が集まる一方、分配作業が混乱して被災者に行き渡らない状況が起きている。災害支援の関係者は「被災地の輸送経路や避難所への分配機能が整うまで、物資よりも義援金による支援を」と呼びかける。

 15日から19日まで熊本県内で支援物資の配布などに携わった日本赤十字社(日赤)の山沢将人・災害対策企画監は「一刻も早く支援物資を届けたい気持ちと、なかなか被災者まで届かないジレンマを感じた」と話す。

 県庁のエントランスロビーは、企業や県外の自治体などから届いた支援物資の段ボール箱であふれ、職員らが夜中まで仕分け作業に追われた。配布作業も現地の道路事情などで輸送経路や手段も限られる中、「個人で物資を送ったとしても、途中の集積所でストップしてしまう可能性が高い」。日赤では現在、個人からの物資提供は受け付けておらず、義援金や寄付金での支援を呼びかけている。

 避難生活の長期化も予想され、地震活動が収束すれば、個人によるきめ細かい支援が必要な場面もあるだろう。保存が可能な食料品や生活必需品であれば、次の災害への備えとしても役立つ。東北学院大学・災害ボランティアステーション所長の郭基煥教授(社会学)は「被災地のニーズに耳を傾け、受け入れ態勢を確認した上での支援が大切」と話す。【中川聡子、平林由梨】


<熊本地震>「信頼関係築きながら支援活動を」専門家
毎日新聞 4月20日(水)21時47分配信

 熊本地震の発生から1週間となり、熊本市など被災自治体ではボランティアを受け入れる動きが出てきた。被災家屋の片付けが作業の中心になるが、ごみといっても被災者にとって大事なものもある。専門家は「被災者と信頼関係を築きながら活動してほしい」と話している。

 現地では今も余震が続く。被災地のホテルや交通機関も復旧の途上にあるが、各地に設立されたボランティアセンターには「力になりたい」との申し出が相次ぐ。20日に開設したばかりの南阿蘇村社会福祉協議会(村社協)にも、参加申し込みが殺到した。

 今回の地震は数日で活動が終わるような災害ではなく、単独での現地入りは危険も伴う。村社協の担当者は「安全確認ができない地域には派遣できない」とし、受け入れは県内在住者に限るという。

 東日本大震災で約143万人のボランティア活動を支援した全国社協の全国ボランティア・市民活動振興センター所長、高橋良太さん(52)は「宿泊場所の確保は自身で行うのが大前提。現時点では、日帰りできる範囲の方々による活動が望ましい」と話す。

 今後、本格化するのが、倒壊の恐れがある住宅かどうか調べる「応急危険度判定」。高橋さんは「家屋の安全が確認できた段階からがボランティアの出番。住人と共に散乱した物を片付ける作業で欠かせない存在になる」という。

 住まいの近くにある社協で、ボランティア保険に事前加入することも重要。数百円で入れ、作業中のけがの治療費や誤って家財を壊した場合も補償される。被災地に到着したらボランティアセンターに立ち寄り、オリエンテーションを受けることも大事だ。

 ボランティアの心ない行為で、被災者を傷つける例は東日本大震災でもみられた。高橋さんによると、ボランティアにスマートフォンで勝手に撮影され、心を痛める被災者がいるという。高橋さんは「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などで支援情報を拡散したかったのかもしれないが、プライバシーに十分配慮し、マナーを守った行動と丁寧な言葉遣いで活動して」と助言する。

 高橋さんは「被災した家族が大事にしていたものを片付ける作業が中心になる。被災者のプライバシーに関わる機会もあろう。真剣な態度が求められる」と話している。【平林由梨、中川聡子】


政府、被災者向けツイッター開設―熊本地震
時事通信 4月20日(水)21時30分配信

 政府は20日、各省庁による熊本地震の被災者向け情報をまとめて発信するため、ツイッターの公式アカウントを開設した。

 「政府応援情報」として、生活インフラの復旧状況やエコノミークラス症候群の予防法、各種特例制度などを提供する。アカウントのアドレスはhttps://twitter.com/kantei_hisai。


「震災関連死」疑い10人に エコノミー症候群など 熊本地震なお9万2千人避難
西日本新聞 4月20日(水)21時25分配信

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粗大ごみなどを運んで歩くボランティアの人たち(写真上)。道はまだ、がれきが散乱したままだ=20日午後1時9分、熊本県益城町

 熊本県を中心に甚大な被害をもたらした熊本地震で、肺血栓塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)をはじめとする震災関連死などにより10人が亡くなったことが20日、県などの発表で分かった。家屋倒壊などで亡くなった人は48人となり、地震に関係する死者は計58人に上った。最大震度7を観測した14日の地震から21日で1週間だが、地震活動は依然活発で、少なくとも約9万2千人が避難生活を続けている。ストレスの長期化などによる被災者の健康悪化が懸念される。

 同県はこれまで、警察が検視で確認した死者数を発表していたが、20日の発表で初めて、検視を経ずに病院などで死亡が確認された人の数を加えた。10人の内訳は熊本市7人、阿蘇市、御船町、益城(ましき)町が各1人。県によると、避難所で死亡した阿蘇市の女性やエコノミークラス症候群で死亡した熊本市の女性を含む。各市町への取材によると、同症候群が疑われる死者はほかに少なくとも2人いるとみられる。県は震災関連死などを11人と発表していた。

 同県南阿蘇村の土砂崩れ現場の捜索では20日、新たに1人の死亡を確認。行方不明者は男性2人となった。

 県の20日午後のまとめでは、避難所に身を寄せている人は30市町村の9万2314人。県外避難や車中泊などは把握できていない。避難所では避難の長期化に伴うストレスの蓄積や、ごみ処理が滞るなど衛生面の悪化が深刻化している。住宅被害は少なくとも1454棟が全壊するなど約8700棟に上っている。

 14日のマグニチュード(M)6・5の地震以降、震度1以上の揺れは20日午後11時現在722回、うち震度4以上は90回に上る。16日のM7・3の本震による益城町の震度が14日に続いて7だったことも20日に判明。本震後は震源域が東側に広がる一方、19日には南西部の同県八代市で震度5強の地震も起きた。

 一方、21日に益城町でボランティアセンターが開設されるなど支援の動きも今後本格化する。

益城町、西原村「本震」も震度7
 気象庁は20日、16日未明に起きたマグニチュード7・3の「本震」の最大震度が7だったと発表した。通信が途絶えていた熊本県益城町と西原村の震度計を解析した結果、いずれも震度7を記録していた。

 益城町は14日夜の「前震」でも震度7を観測、同じ場所で震度7を2回記録したのは、1949年の震度7の設定以来初めて。一つの地震で震度7を2カ所同時に観測した例も過去にない。

=2016/04/21付 西日本新聞朝刊=


熊本被災地緊急支援、予備費から23億4千万円
読売新聞 4月20日(水)21時23分配信

 政府は20日、熊本地震被災地の緊急支援に使う費用として、2016年度予算の予備費から23億4000万円を支出することを持ち回り閣議で決定した。

 食料や水のほか、仮設トイレなど生活必需品の購入、配送費に充てられる。今回は国が自治体の要請を待たずに直接購入して送り届ける。

 政府は食料計180万食を被災地に送ることを決めている。20日には、このうち計約140万食の発送を終え、21、22日にはさらに20万食ずつ発送するという。

 安倍首相は22日にも、被災地を視察する方向で調整に入った。首相は20日の非常災害対策本部会議で「被災地の方々は肉体的にも精神的にも過酷な状況に置かれている」と述べ、被災者支援を加速化させるよう指示した。

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