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2016年4月 2日 (土)

ベルギー・ブリュッセルで多発テロ、32人死亡 ISが犯行声明・16

ベルギーの首都ブリュッセルで22日朝(日本時間22日夕)、ブリュッセル国際空港と、欧州連合(EU)本部などがある官庁街の地下鉄駅で大きな爆発が相次いで起こった。

ベルギー公共放送によると、これらの爆発で少なくとも計35人が死亡、約200人が負傷した。イスラム過激派テロ組織IS(イスラム国)が犯行声明を出した。テロを受け、欧州全域の空港や交通機関で、緊急厳戒態勢が敷かれた。
死者数はその後32人に訂正された。

ISは22日の犯行声明で、「戦闘員たちが爆弾ベルトで一連の爆破を実行した」とし、テロ攻撃の理由について、ベルギーが「(IS掃討の)有志連合に参加している」と指摘した。ベルギーのミシェル首相は記者会見で、「(空港と地下鉄駅の)二つの攻撃は、卑劣な攻撃だ。我々が恐れていたテロが起こった」と非難した。

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リンク:イスラム国、次の標的「ロンドンかベルリンあるいはローマ」と示唆 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ISISからシリアを解放できるのはアメリカ、さもなくばロシアとアサド - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:【外信コラム】ベルギーへの遠い道 心に残ったEU職員が別れ際に発した言葉 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:欧州出身戦闘員4千人、3割帰国か…テロの危険 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:爆発事件のブリュッセル空港が12日ぶり再開、発着数便のみ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ブリュッセル空港:ニューヨーク便、4日再開-地方空港の利用も継続 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:空港再開後、初めて飛び立つ飛行機 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ベルギーにテロの爪痕深く 空港再開も観光客急減 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米大統領、各国に核施設の警備強化呼びかけ 核安全保障サミット - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:なぜベルギーから続々とテロリストが生まれるのか - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:再開したブリュッセル国際空港 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<シリア・イラク渡航>戦闘員3割、欧州に戻る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ベルギー同時テロ>容疑者の一部、ギリシャ経由で入国 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ブリュッセル空港が再開、初日は3便のみ運航 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ブリュッセル空港、3日に旅客機の運航再開 便数は限定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ブリュッセル空港、一部再開=同時テロ以来12日ぶり - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ブリュッセル空港、3日から一部再開 復旧には数か月か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<IS>アルカイダと接触 欧州にテロネットワーク - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米大統領「ISに核持たせぬ」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:地下鉄が狙われたベルギー同時テロ 東京は防げるのか - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:3日に一部業務再開=同時テロのブリュッセル空港 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

イスラム国、次の標的「ロンドンかベルリンあるいはローマ」と示唆
ロイター 4月5日(火)20時56分配信

[カイロ 5日 ロイター] - 過激派組織「イスラム国」(IS)は5日公表したビデオで、西側諸国でさらなる攻撃を行う可能性があるとし、ロンドン、ベルリン、ローマを可能性のある標的として挙げた。

映像は、以前の攻撃後の様子を映した映像とともに英語のナレーションで「昨日がパリ、きょうがブリュッセルならば、あすはどこか、アラーはご存知だ。おそらくそれはロンドンかベルリンあるいはローマだろう」と語っている。


ISISからシリアを解放できるのはアメリカ、さもなくばロシアとアサド
ニューズウィーク日本版 4月4日(月)19時0分配信

 パリとブリュッセルへのテロ攻撃で多くの人命が失われるのを目の当たりにした今、西側もいよいよISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)掃討へ本気で地上軍を差し向けるときがきた──と、普通は思うだろう。

 空爆と地上のクルド人武装勢力だけでもISISに痛手を与えることはできる。だが、軍事作戦の帰趨を決するのは地上戦だ。

 一方、ISISが「イスラム国の首都」と称するシリアのラッカには、命ある限りヨーロッパを恐怖に陥れ、北米でもその恐怖を再現しようと企む戦闘員たちがいる。

 アメリカ政府はなぜ、これを緊急事態と考えないのか。

【参考記事】シッパイがイッパイ、アメリカの中近東政策

 その答えの一部は、3月30日のホワイトハウス報道官ジョシュ・アーネストの言葉に表れている。記者はこう質問した。「大統領は有志連合に『ISISに勝ちたいなら、今すぐ地上軍を送ろう』と言うべきでは」

 アーネストの答えはこうだ。「大統領は、地上部隊の主力は自国のために戦っている人々であるべきだと考えていると思う。我々は、よその国では戦うべきでないという教訓を学んでいる」

クルド人にラッカは解放できない

 残念ながら、これらの前提に疑問を投げかける記者は一人もいなかった。我々が学んだ本当の「教訓」は何かについて問い質す記者もいない。

 だが報道官の言うことなど放っておこう。そもそも、オバマ政権はISISを掃討する地元の地上軍を組織するために何をやっているのか?

 米政権の言う「対ISIS地上部隊」の主力はクルド人だ。彼らが祖国のために戦う人々であることは間違いない。ただ彼らが戦っているのはシリアのためではなく、クルド人の自治とその土地のためだ。

【参考記事】クルド人「独立宣言」がシリアの新たな火種に

 クルド人は、トルコとの国境地帯にあるクルド人地域にISISが侵入することは阻止するだろう。では彼らは、ISISの支配下にあるラッカやデリゾールを解放できるだろうか? シリアの東部一帯から、ISISを駆逐することができるだろうか? 無理だ。

 では他に誰が、国を守るためにISISと戦うだろうか? ISISともシリアのアサド政権とも戦ってきた愛国主義の反政府勢力がいる。任務を果たせる可能性もある。だが、彼らを訓練して武器を与えるオバマ政権の計画は無残な失敗に終わった。

 では、地元の人々で構成する既存の部隊はないのか? シリア政府軍部隊がそれに相当するが、オバマ政権はISIS壊滅を託すのにはふさわしくないと判断した。残酷な独裁者アサドの軍だからだ。

 アーネストはシリア大統領のバシャル・アル・アサドをこう批判した。「国軍を使って無実の市民を攻撃した彼のやり方は許されない。シリア国民の大多数もアサドを敵と見なしている」

 そう言いながら一方では、外国のシーア派武装勢力とロシア空軍の支援を受けたシリア軍がISISを蹴散らし、古代都市パルミラに進軍するのを何もせずに眺めているのは矛盾している。

【参考記事】シリア当局者語る、「パルミラはロシアの空爆を歓迎する」

 彼らが次はラッカに向かったらどうするのか。アメリカ政府と66カ国の有志連合はただ見ないふりをするのだろうか。それともISIS排除を優先して空爆でシリア軍を援護するのか。それこそ、ロシアのプーチン大統領の思う壺だ。かつてアサドは退くべきだと主張したアメリカ大統領は、まんまとこの大量虐殺者と軍事提携を結ばされるのだろうか。

 ISISを殺すのは地元の人間であるべきだ、という基準は誤っているし、自滅的だ。ISISの殺人者の頭を貫く銃弾は、フランス人のものでもヨルダン人のものでもシリア人が放ったものと同じ効き目をもつ。

戦後復興計画の恐るべき欠如

 またISISの奴隷にされ恐怖に震えてきた女や子供たちは、彼らを解放したのが近隣諸国の兵士でなく西側諸国の兵士だったとしても、国や宗教への侮辱とは思うまい。

 本当に問うべき質問は「次は何か」ということだ。アーネストが教訓について語りたいなら、軍と民間共同の戦後復興計画の完全な欠如について語るべきだ。

 イラクはその顕著な例だ。イラクでの失敗は、米兵の戦闘能力とは何の関係もない。責任があるのは、フセイン政権を倒しさえすれば、あとは外国に亡命した優秀なイラク人が何とかしてくれると考えていた米政府関係者だ。

 ではアメリカは、ISIS掃討後、シリアの反政府勢力の統治を支えることを主眼とした軍民共同の安定化計画を準備したのか。

 答えに「ノー」はありえない。戦いの時は必ず、軍事的に敵が倒れた後の「次」を考えなければならない。

 ロシアの支援を受けた"虐殺依存症"のアサドが、ISIS支配下の都市を奪回したときに何が起こりうるのかについても、オバマ政権は考えなければならない。1つの悪が、別の悪に取って替わられるわけだ。

 また前述したように、対ISISでアメリカがアサドと組むことになればロシアの思う壺、アメリカのアラブ同盟諸国との関係は崩壊する。

 今日まで、オバマ政権の頭のなかにあるのは、祖国愛からISISと戦うシリア人という美しいイメージだ。アサドがモスクワなりイランなりへ逃亡した後、シリア軍と反政府武装勢力が手に手を取ってISISが待つ東へ行進する......。

 美しい。だが、いったいいつまで待てば実現するのか。パリとブリュッセルの後、次の大規模テロまでどれだけ時間が残されているのだろうか。

This article first appeared on the Atlantic Council site.

Frederic C. Hof is a resident senior fellow with the Atlantic Council's Rafik Hariri Center for the Middle East.


【外信コラム】ベルギーへの遠い道 心に残ったEU職員が別れ際に発した言葉
産経新聞 4月4日(月)13時0分配信

 ベルギー同時テロの惨劇を伝えようとロンドンからブリュッセルに急行した。しかし、ブリュッセルへの交通網は大混乱となり、普段ならユーロスターで約2時間で到着するところを飛行機と鉄道を数回乗り継ぎ、約10時間もかかった。

 米中枢同時テロ直後、成田からトロント、バファロー経由でニューヨークに入ったことを思い出した。

 ロンドンの空港からアムステルダムに飛んだのは午後1時すぎ。空港駅から鉄路2時間で夕刻ブリュッセルに到着予定だった。しかし、ダイヤが大幅に乱れ、乗る予定だった電車も運休となっていた。

 困り果てた末、偶然ホームに居合わせた、ベルギーと英仏出身の3人と行動を共にした。協力しながら電車を乗り換え、ロッテルダムからローゼンタールを経てベルギー北部アントワープにたどり着いた。そのうち、3人とは連帯感さえ芽生えてきた。アントワープ駅からタクシーに分乗して30分。ブリュッセルに着いたのは日付が変わる寸前だった。

 「こんな混乱は、規律正しい日本では考えられないでしょう。テロが続く欧州の一断面。私たちはテロに屈せず生きているのです」

 出張先のストックホルムから帰宅する欧州連合(EU)職員が別れ際に発した言葉が心に残った。(岡部伸)


欧州出身戦闘員4千人、3割帰国か…テロの危険
読売新聞 4月4日(月)11時46分配信

 【ブリュッセル=横堀裕也】オランダの調査研究機関「国際テロ対策センター」のまとめによると、欧州からシリアなどに渡った外国人戦闘員は推定約4000人に上り、うち3割が既に帰国したとみられることが分かった。

 同センターは、これら戦闘員がテロを起こす危険性が高いとみて、「予防的措置を更に講じる必要がある」と警鐘を鳴らし、「欧州連合(EU)内での情報共有が一層重要になる」と提言している。

 ハンガリーとギリシャを除く26のEU加盟国からのデータなどを分析。2011年1月~15年10月に欧州各国からシリアやイラクに外国人戦闘員として渡ったのは、3922人から4294人と推定され、大部分がイスラム過激派組織「イスラム国」などに加わったとみられるという。このうち2838人が、同時テロが起きたベルギー、フランスのほか、ドイツ、英国の4か国に集中していた。


爆発事件のブリュッセル空港が12日ぶり再開、発着数便のみ
ロイター 4月4日(月)10時59分配信

[ブリュッセル 3日 ロイター] - ベルギーで先月起きた同時爆発事件の現場となったブリュッセル国際空港が1日、12日ぶりに一部の営業を再開した。この日の離陸便は3便にとどまった。空港の運営会社は、6月下旬から7月上旬にかけての夏季休暇シーズンが始まるまでにすべての営業を再開させたいとしている。

同空港は3月22日の自爆攻撃以来、閉鎖されていた。ベルギーの警察や航空当局は攻撃により大きな被害を受けた出発ロビーを含む空港内を点検し、再開が可能か検討していた。


ブリュッセル空港:ニューヨーク便、4日再開-地方空港の利用も継続
Bloomberg 4月4日(月)10時20分配信

    (ブルームバーグ):ブリュッセル航空は4日、先月のテロ事件の現場となったブリュッセル空港と米ニューヨーク市、アフリカや欧州の主要都市を結ぶ路線を再開する。運航再開初日となった3日から便数を増やす。

ブリュッセル航空のウェブサイトに掲載された運航スケジュールによると、3日の運航はブリュッセル空港発の3便にとどまっていたが、同航空は4日にニューヨーク行きの便のほか、ガンビアとセネガル、カメルーン行きも再開する。ブリュッセル航空が同日運航を予定している欧州域内44便のうち、ブリュッセル空港発は8便にとどまり、大半は引き続きリエージュとアントワープの空港に振り分けられる。

5日にはブリュッセル航空がブリュッセル空港発の欧州域内48便、大陸間6便の運航を予定している。7月初めまでに空港の運航状況がテロ事件前に戻る見通し。

原題:Brussels Reconnects With NYC, Africa as Airport Shifts
Gear (1)(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ブリュッセル John Martens ,jmartens1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:
Jerrold Colten ,jcolten@bloomberg.net


空港再開後、初めて飛び立つ飛行機
時事通信 4月4日(月)9時3分配信

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3日、ブリュッセル国際空港の一部再開後、初めて飛び立つ航空機。


ベルギーにテロの爪痕深く 空港再開も観光客急減
産経新聞 4月4日(月)7時55分配信

 【ベルリン=宮下日出男】3月22日のベルギー同時テロの現場の一つであるブリュッセル国際空港で3日、旅客便の運航が12日ぶりに一部再開された。地元ではテロで打撃を受けた経済の正常化を期待するが、主要産業である観光などへの影響は大きく、回復には時間がかかりそうだ。

 3日は3便が運航され、ポルトガル南部ファロ行きに続き、ギリシャ・アテネなどに向かう2便が出発。出発ロビーは自爆で損傷したため、臨時の搭乗手続き用カウンターを設置した。さらに4日以降増便する。

 再開にあたり警備態勢も強化。実行犯はロビーに入る際に検査がなかったことを利用して爆発物を持ち込んだため、利用者の手荷物や身分証などを空港建物への立ち入り前に検査するようにした。

 空港へのアクセスは当面、車のみに限り、抜き打ち検査も行う。

 空港側は運航再開を「テロに屈しないことを示す最初の希望」とする。だが、7月初めを目指す完全復旧までの間、運航は通常の約2割程度にとどまり、経済活動への影響は大きい。

 同空港を拠点とするブリュッセル航空は閉鎖による損失を1日あたり500万ユーロ(約6億4千万円)と試算しており、一部再開後も苦しい状況は続くとみられる。空港で働く約260企業の計約2万人の労働者の雇用も懸案材料だ。

 一方、ブリュッセルの観光当局によると、ホテルの予約はテロ前から半減した。当局者は、テロに伴う治安上の「イメージ低下」が大きく影響しているとみており、悪印象の払拭は大きな課題だ。


米大統領、各国に核施設の警備強化呼びかけ 核安全保障サミット
ロイター 4月4日(月)6時56分配信

[ワシントン 1日 ロイター] - ワシントンで開かれている第4回核安全保障サミットでオバマ米大統領は1日、核物質が武装組織の手に渡るリスクはなお存在するとし、各国に対し核施設の警備を強化するよう呼びかけた。

サミットには日本を含む50カ国以上の首脳が出席。オバマ大統領は核物質を用いた攻撃に対するリスクを防ぐための取り組みは進捗しているとしながらも、国際社会は「慢心してはならない」として警戒を呼びかけた。

今回のサミットは前月にブリュッセルで発生した同時攻撃事件を受け、過激派組織「イスラム国」(IS)が核施設を攻撃し核物質を入手しようとする恐れもあるとの懸念も出るなか開催。

オバマ大統領は世界各国で保管されている約2000トンの核物質のすべてが厳格な警備の下で管理されているわけではないとの認識を示しながらも、核の安全をめぐる条約は発効に必要な102カ国がすでに批准したとし、「テロリストが核物質を入手することは困難になっている。われわれはそのリスクを大幅に低減させた」と述べた。

今回の核安全保障サミットでは北朝鮮の核問題も懸念事項となった。オバマ大統領は前日に行なった安倍晋三首相と韓国の朴槿恵大統領との会談で、「挑発的」な行為を示している北朝鮮に対し連携していくことを確認している。

今回の核安全保障サミットに合わせ、イランの核開発問題をめぐる協議に関わった6カ国の首脳の会合も開催。

オバマ大統領は合意事項の履行は前年7月の合意までの道のりと同様に困難が予想されるとしながらも、「同合意は国際社会が一丸となって取り組めば、われわれが共有する安全を推し進めることができることを思い起こさせてくれた」と指摘。「イランが国際経済に再び溶け込むまでに時間はかかるが、同国は合意の恩恵をすでに受け始めている」と述べた。

※英文参照番号[nL2N174160][nL2N1741D4](契約の内容によっては英文がご覧いただけない場合もあります)


なぜベルギーから続々とテロリストが生まれるのか
JBpress 4月4日(月)6時10分配信

 3月22日にブリュッセルの空港と地下鉄で同時テロが発生し、32人が死亡、日本人1人を含む約300人が重軽傷を負った(3月31日現在)。衝撃をもって世界に伝えられたが、今回のテロは起こるべきして起きたとの見方がある。

 昨年(2015年)11月13日に、フランスのパリ、サンドニで同時テロ(死者130人、重軽傷者約350人)が発生した。その実行犯のうち「10人目のテロリスト」と呼ばれ逃走中だったサラ・アブデスラム(26)が、3月18日にブリュッセル西部のモレンベーク地区で逮捕された。その4日後に、今回の同時テロが発生した。

 今回のテロは「ベルギーに潜伏するテログループがサラの逮捕に報復した」、あるいは「サラの逮捕が、もともと計画中だったテロ実施を早めた」という指摘がある。ベルギー当局は本来なら警戒を最大限に強化するべきだったのに、それを怠ったと非難されている。

■ 貧困地区のクスリの売人だったサラ

 サラは、フランスの事件発生から4カ月間も逃亡生活を続けていた。「イスラム国(IS)」の本拠地シリアに脱出したのではないかとの見方もあったが、ベルギーから一歩も出なかったとされている。

 サラは欧州連合(EU)加盟国を中心に顔写真がばら撒かれ、手配された。それにもかかわらず、なぜ逃避生活を続けることができたのか。その理由は、モレンベーク地区を中心に、ベルギー中に支援グループ網が張り巡らされていたからだ。

 サラがベルギーとフランスの合同特殊部隊によって逮捕されたのは、そのモレンベーク地区のアパートだった。同地区には両親の自宅があるほか、同時テロで自爆した兄ブライム(31)がバーを経営していた。サラもそのバーを手伝っていたが、クスリの密売などが発覚してテロ直前に閉鎖された。

 サラとブライムの父親は、ブリュッセルの市電運転手(数年前に引退)だった。父親も母親も、アルジェリア北西部のオランという街でフランス植民地時代に生まれた。モロッコを経てベルギーに移住した後も、フランス国籍は維持したままである。サラら5人の子供も国籍はフランスだ。

 ブライムは、2005年に強盗事件、2010年には偽造文書事件で逮捕されたことがある。服役中にイスラム教過激派サラフィストの服役仲間や説教師によって過激な思想を吹き込まれたとみられる。2015年初頭にはシリア入りし、軍事訓練も受けている。

 弟のサラは同地区で遊び仲間から「クスリの売人」として知られていた。イスラム教徒なのに禁止されているビールをがぶ飲みし、「祈りの時間も守ったことがない」と批判されていた。

 この点は、「コーランを読んでいるのを見たことがない」(近親者)と言われた、サラの幼な友達でパリ同時テロのコーディネーター役だったアブデルアミド・アバウドと同類だ(アブデルアミドはテロ5日後にパリ郊外での警官隊との銃撃戦で射殺された)。ただ、サラの自堕落な生活は捜査当局をあざむくための「仮の姿」だったとの指摘もある。

 サラとアバウドは、ガレージ(自動車修理工場)襲撃未遂事件で2年間刑務所に入れられた。2人もまた服役中に過激化したといわれる。

■ ベルギーテロ、実行犯の父親はモロッコからの移民

 ブリュッセルでの同時テロの実行犯は4~5人とみられる。そのうちの中心人物が、ブリュッセル北部ラーケン地区生まれのエル・バクラウイ兄弟である。空港で自爆したのが兄のイブライム(30)、地下鉄内で自爆したのが弟のハリド(27)だ。

 イブライムは中学生時代から学校をさぼってはカーラジオなどの窃盗を繰り返していた。2010年には両替店を襲撃して警官隊と銃撃戦になり、警官1人にケガをさせて9年の実刑判決を受ける。だが、刑期半ばの2014年に、保護観察など一切なく出所する(このときのベルギー司法当局の杜撰ぶりが指摘されている)。ハリドは大学に行ったが就職先がなく、ブラブラしていた。

 兄弟の父親はモロッコからの移民である。食肉店を経営し、一時は羽振りも良く、ラーケン地区に3階建ての立派な自宅も購入。この家でイブライムとハリドは生まれた。だが2000年代に経営問題で査察が入り、食肉店を閉鎖。その後、メッカに巡礼に行っている。

 兄弟は決して貧しくて悲惨な環境に育ったわけではない。自宅にはそれぞれの個室があった。父親も、イスラム教徒によくみられるような、子どもに対する超権威主義者でもなければ、暴力をふるうこともなかった。

■ 2組の兄弟は「移民」居住地区で育った

 サラとブライム、イブライムとハリドという2組の兄弟テロリストはフランスとベルギーと国籍は異なるが、ブリュッセル市内の移民が多い地区で育ったという共通項がある。

 サラの幼な友達だった前述のアバウドは、生前、「モレンベーク地区にはシリアから90人が送られている」と明かしていた。約160人が死亡した両事件にはテロリスト約30人(15人が自爆や射殺)が関与したが、そのうち逃亡中の数人を含めて約半数が同地区出身者やかつて住んでいた人物だ。

 モロッコ系移民などのイスラム教徒、貧困層が居住者の多数を占めるモレンベーク地区は、「テロリストの武器庫」として国際的に知られる。ボスニア紛争やアフガン戦争終了後に大量に流出したカラシニコフなど「戦争の武器」と称される重武器の密売買が盛んにここで行われている。クスリの売買地区としても知られる犯罪地区だ。

 一方、ラーケン地区はブリュッセルの中心部に近く、王室の居城もあるが、公立中学の生徒の約80%がイスラム教徒である。同時テロのあった日、あるクラスでは、地下鉄を利用して職場に向かう途中の母親が犠牲になったのを知って号泣する生徒がいる一方、「やった!」と叫んでテロを称賛する生徒もいたという(ルモンド)。

■ 言葉巧みに若者を取り込む過激派

 イギリスやフランスと異なり、ベルギーにはアラブ系の植民地がない。そのため、アラブ系の移民にとってベルギーは比較的羽根を伸ばしやすい。「旧植民地出身」というレッテルを張られることなく生活できるからだ。

 また1970年代には、フランス北部の炭鉱地帯で働いていたアラブ系の炭鉱労働者が、炭鉱閉鎖に伴い大量にベルギーに流入した。それらの労働者の多くは、もともとはフランスの植民地であるモロッコの炭鉱で働いていた。

 ベルギーは連邦国家の形をとっているが、北部のオランダ語圏と南部のフランス語圏では文化や生活様式が異なり、両者の対立のせいで行政が不安定だ。2010年から2011年にかけて政府が2年近くも機能しない時期もあった。移民対策や失業対策はもとより治安対策もなおざりな状態が続いている。また、アラブ語圏の植民地がゼロだったので、治安当局や情報当局にアラブ語を解する捜査官もほとんどいない。

 こうした中で、ベルギーでは犯罪を働くイスラム系の若者たちが増えていった。そして彼らの前に現れたのが、イスラム教徒過激派サラフィストの説教者だ。彼らは「アラーの神を信じて“善行”を積むことで、罪が帳消しにされる」と説き、若者の心を巧みに捉えっていった。善行とは「殉教」、すなわち「テロ」のことである。

 ベルギーはますますテロリストの温床となりつつある。どうすればそれを食いとめることができるのか。28カ国に膨れあがり機能マヒ状態も指摘される欧州連合(EU)にとって、きわめて頭の痛い問題だ。


再開したブリュッセル国際空港
時事通信 4月3日(日)21時37分配信

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3日、運航を一部再開したブリュッセル国際空港で、チェックインカウンターに向かう利用者ら。


<シリア・イラク渡航>戦闘員3割、欧州に戻る
毎日新聞 4月3日(日)21時22分配信

 【ブリュッセル八田浩輔】欧州から内戦下のシリアなどに入った約4000人の戦闘員のうち、3割が渡航元の国に戻ったとみられることがオランダのシンクタンク「テロ対策国際センター」(ICCT)のまとめで分かった。帰還した一部の戦闘員が欧州で新たなテロを起こす可能性を指摘した上で、社会復帰などの政策に投資すべきだと指摘している。

 ギリシャとハンガリーを除く欧州連合(EU)の加盟26カ国の当局などから集めたデータを基に報告書をまとめた。それによると、2011年1月から15年10月までに欧州からシリア・イラクに渡った戦闘員は3922~4294人。うち30%は元の国に戻り、14%は戦闘などで死亡したとみられている。渡航元の7割近くをフランス、ドイツ、英国、ベルギーが占め、人口比ではベルギーが最も多かった。

 戦闘員の9割以上は、渡航前に各国の都市部に暮らしていたといい、欧州各都市に根を張る過激派グループが友人や知人などを介して勧誘していると分析。また、渡航した17%は女性で、全体の6~23%は別の宗教からイスラム教への改宗者だった。これらは当局の監視網にかかりにくい人物が一定数含まれていることを示唆している。

 報告書は、ソーシャルメディアを使った勧誘や、女性を含めて短期間に過激思想に染まるイスラム教徒以外の「戦闘員予備軍」に対し、各国の政策が追いついていないと指摘。EUと加盟国に対し、統計から見える戦闘員の傾向を把握した上で、包括的かつ効果的な政策を協議すべきだと提言する。


<ベルギー同時テロ>容疑者の一部、ギリシャ経由で入国
毎日新聞 4月3日(日)21時15分配信

 【ローマ福島良典】ベルギー同時テロの容疑者の一部が、経済危機や難民・移民の流入への対応に追われるギリシャから欧州入りしていたことが明らかになった。また、テロ容疑者や不法移民向けの旅券偽造に関わっていたとされる男がイタリアで逮捕された。テロ計画・準備の足場に南欧諸国が使われた実態が浮き彫りになってきた。

 ギリシャ紙カティメリニ英語版(電子版)は同国当局者の話として、3月22日にブリュッセルで起きた同時テロの容疑者のうち、少なくとも3人がギリシャを経由してベルギーに入国していたと報じた。ベルギー当局が行方を追うシリア出身のナイム・ハメド容疑者(28)▽昨年11月のパリ同時多発テロの参謀役、サラ・アブデスラム容疑者(26)と共に3月18日に逮捕されたチュニジア出身のソフィアン・アヤリ容疑者▽ブリュッセル地下鉄駅で自爆したハリド・バクラウィ容疑者(27)。

 欧州紙報道によると、ハメド、アヤリ両容疑者は昨年9月、トルコからギリシャ東部レロス島に偽造シリア旅券で到着。難民らにまぎれてアテネ入りし、バルカン半島を北上した。ベルギー同時テロ容疑者のうち3人が住んでいたアパートからハメド容疑者のDNAが見つかった。

 ハリド容疑者は昨年7月、ブリュッセルからイタリア経由でアテネに向かった。ベルギーに戻った後、モロッコとの二重国籍を持つプロサッカー選手、イブラヒム・マールフィ氏(27)名義の偽造身分証を使ってアパートを借りていた。アパートからはパリ同時テロの首謀者、アブデルハミド・アバウド容疑者(既に死亡)らの指紋が発見された。

 ギリシャメディアによると、アバウド容疑者が潜伏していたアテネのアパートからはブリュッセル国際空港の見取り図や地図のデータを保存した記憶媒体が見つかった。サラ容疑者も昨年8月、イタリアからギリシャに入国していたことが分かっている。

 一方、イタリア警察は3月26日、サラ容疑者やブリュッセル国際空港で自爆したナジム・ラーシュラウィ容疑者(24)の身分証明書を偽造した疑いでアルジェリア出身のジャマル・エディン・ウアリ容疑者(40)を逮捕した。難民・移民向けに身分証を偽造していた犯罪組織の一員とみられ、テロ容疑者と密航手引き業者の接点が明らかになった。

 だが、テロ問題に詳しいイタリアのステファノ・ダンブルオーゾ下院議員は毎日新聞の取材に「ギリシャもイタリアも米同時多発テロ(2001年)以降、テロリストに足場を提供したイスラム過激派を摘発してきた。今回の事態は目新しいことではない」と指摘。「(最近の)難民・移民の殺到をテロとむすびつける潮流」にクギを刺している。


ブリュッセル空港が再開、初日は3便のみ運航
読売新聞 4月3日(日)20時53分配信

 【ブリュッセル=横堀裕也】ベルギー同時テロ後、閉鎖が続いていたブリュッセル国際空港が3日から運用を再開した。

 ターミナルビルに入る前に荷物のX線検査を義務付けるなど、警備が強化されたことから搭乗手続きに時間がかかり、当面、1時間につき約800人ほどと利用客は通常の2割程度に制限される。運営会社は「夏休みが始まる6月末までに通常に戻したい」としているが、全面再開のメドは立っていない。

 3日はアテネ行きなど欧州内の3便のみだが、便数は今後、徐々に増やしていくという。再開を前に2日に記者会見した空港運営会社のフェイスト最高経営責任者(CEO)は、「一部とはいえ、今回の早期再開は『テロに屈しない』という我々の意思の表れだ」と語った。


ブリュッセル空港、3日に旅客機の運航再開 便数は限定
CNN.co.jp 4月3日(日)15時36分配信

(CNN) ベルギーの首都ブリュッセルで先月22日に起きた連続テロ事件の現場の1つとなったブリュッセル国際空港の運営企業は2日、旅客便の運航業務の一部を3日に再開する方針を明らかにした。

32人の犠牲者と300人以上の負傷者が出た同事件から12日ぶりの再開となる。貨物便の業務は1週間前以上から始まっていた。

再開初日の旅客便は、ブリュッセル航空によるポルトガル・ファロ、イタリア・トリノとギリシャ・アテネ行きの出発便3便に限定する。同企業のアーノルド・フェイスト最高経営責任者(CEO)は、今後数日内に出発と到着の便数を増やすとしているが詳細には触れなかった。

空港の搭乗手続き業務の区画は爆弾爆発の影響で損壊したため、臨時の手続きカウンターを設置する。出発便の乗客の処理能力は1時間当たり800人で、通常時と比べ約20%の取り扱い件数となる。

旅客便の業務再開は、空港運営当局と警備を担当する警察が数日間の協議を経て合意した新たな保安対策を受けた措置。業務再開後の数日間は、空港への交通手段は自動車のみとし、バスや鉄道の公共輸送網の利用は禁止する。

空港敷地への入り口と新たな搭乗手続き用のカウンターでは保安検査を強化する。このため旅客便の利用客に対して出発時間の少なくとも3時間前には空港に到着することを促している。

テロ事件の発生後、ブリュッセル国際空港に乗り入れていた航空会社は欠航などの措置を強いられた。空港の業務再開後も便数の処理能力に制約があったり、需要の減少も見込まれ、航空会社が就航便の即時再開に動く可能性は少ないともみられる。


ブリュッセル空港、一部再開=同時テロ以来12日ぶり
時事通信 4月3日(日)14時33分配信

 【ブリュッセル時事】ベルギー同時テロの影響で閉鎖されていたブリュッセル国際空港で3日、3月22日のテロ以来、12日ぶりに旅客便の運航が再開された。

 3日はアテネ行きなど3便が出発。同日夜には3便が到着する。自爆テロが起きた出発ロビーは損傷が激しく、臨時設備で対応するため、当面は出発客の利用が通常の2割程度の1時間800人前後に制限される。空港側は「夏休みが始まる前の6月末か7月初旬には最大限の対応能力を回復するのが目標だ」と話している。


ブリュッセル空港、3日から一部再開 復旧には数か月か
AFP=時事 4月3日(日)11時58分配信

【AFP=時事】ブリュッセル(Brussels)国際空港は2日、一部業務を3日から再開すると発表した。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の自爆攻撃で被害を受けて以来、12日ぶりの再開となる。

ブリュッセル空港、3日にも営業再開か 警察労組と合意

 アルノー・フェイスト(Arnaud Feist)最高経営責任者(CEO)が記者団に語ったところによると、3日午後に運航されるのは、ポルトガルのファロ(Faro)、イタリアのトリノ(Turin)、ギリシャのアテネ(Athens)行きの3便。乗客に対しては、チェックインする前に、新たに導入した厳しい保安検査を実施するという。出発ロビーが攻撃で破壊されたため、チェックインには臨時の設備を利用する。

 発着便は今後増える見通しだが、臨時の設備を使用するため、1時間当たりの旅客処理能力は800~1000人と通常の20%程度にとどまる見通し。復旧には数か月を要する可能性もあるという。

 欧州のハブ空港であるブリュッセル空港が12日間にわたり閉鎖された影響で、到着旅客数が落ち込み、大勢の乗客がベルギー国内外の空港への迂回(うかい)を余儀なくされるなど、旅行業界は大きな打撃を受けている。

 先月22日のブリュッセルの空港と地下鉄駅で起きた連続テロでは、32人が死亡した。ベルギー検察当局はこの日、フランスでの襲撃未遂事件に関与したとして3人目の容疑者を起訴したと発表した。【翻訳編集】 AFPBB News


<IS>アルカイダと接触 欧州にテロネットワーク
毎日新聞 4月3日(日)8時30分配信

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ベルギー同時テロ事件に絡む相関図

 【パリ賀有勇、ブリュッセル八田浩輔、ロンドン矢野純一】ベルギー同時テロの捜査と並行し、仏捜査当局が周辺国と協力して別のテロを計画していたグループの摘発を進めている。これまでに過激派組織「イスラム国」(IS)系と国際テロ組織「アルカイダ」系のメンバーが連絡を取り合っていたことが判明。本来敵対する組織のメンバーが入り乱れる欧州のテロネットワークの一端が浮かび上がった。

 3月22日に起きたベルギー同時テロと前後し、仏捜査当局は新たなテロ計画があるとしてオランダ、ベルギー捜査当局と協力し数十カ所を家宅捜索。パリ近郊のアパートに住んでいたアルジェリア系フランス人のレダ・クリケ容疑者(34)をテロ関連容疑で逮捕した。

 同容疑者はIS系とみられ、パリのテロ首謀者でベルギー人のアブデルハミド・アバウド容疑者=昨年11月に仏治安当局の制圧作戦で死亡=が、ISの戦闘員としてシリアに渡るのを手助けしたとされる。

 昨年7月にベルギーで本人不在のまま禁錮10年の有罪判決を受け、国際指名手配された。また、ベルギーのテロで空港で自爆したナジム・ラーシュラウィ容疑者(24)とも連絡を取っていたとされる。

 またベルギー捜査当局は、ブリュッセル北部スカーベーク地区の路上でアルジェリア出身のアブデラマン・アムルード容疑者(38)を逮捕。同容疑者はアルカイダの古参メンバーだが、クリケ容疑者と頻繁に会ったり電話で連絡したりしており、両テロ事件と何らかの関わりがあったとみて当局が調べている。

 アムルード容疑者は、アルカイダが支援するタリバンに対抗して反タリバン連合(北部同盟)を率いていたマスード将軍が、2001年9月に暗殺された事件に関与したとして、治安当局では知られた存在だった。

 同容疑者は、アフガンに送り出す戦闘員を訓練していたとして、05年にフランスで禁錮7年の実刑判決を受け、12年ごろに出所。テロの計画立案のほか、戦闘員の勧誘にも精通する人物とされ、一連のテロの黒幕である可能性も出ている。

 フランスのオランド大統領は両容疑者の逮捕後の3月25日夜、「パリとブリュッセルでテロを実行した組織は壊滅に向かっている」と強調。仏検察当局は、クリケ容疑者のアパートから自動小銃5丁▽手製爆弾用TATP(過酸化アセトン)500グラム▽TNT爆弾1・3キロ--などを押収したことを発表した。

 ベルギーで同月18日に逮捕されたパリのテロの参謀役サラ・アブデスラム容疑者(26)の指紋が、地下鉄駅で自爆したハリド・バクラウィ容疑者(27)のブリュッセル市内のアパートから見つかったことが既に明らかになっている。

 欧州では1990年代以降、アルカイダやアルカイダと関連の深いイスラム過激派メンバーが潜伏し、ネットワークを築いていた。

 欧州の治安関係者は「過激派メンバーは、犯罪組織と結びつき武器調達などに関わっていた。ISはアルカイダとシリアなどでは反目しているが、欧州ではテロの知識や武器調達能力のあるアルカイダ系のメンバーらと連携している可能性が高い」と指摘する。


米大統領「ISに核持たせぬ」
産経新聞 4月3日(日)7時55分配信

 【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は1日、ワシントンで開かれた核安全保障サミットでイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)掃討への連帯を呼びかけた。また、「ISのようなテロ組織に核兵器など大量破壊兵器を持たせないためにあらゆることをする」と決意を語った。

 オバマ氏は、国際テロ組織アルカーイダが核物質の入手を企てたことやベルギー同時テロ実行犯が原子力産業関係者をひそかに撮影していたことを挙げ、「血迷った者たちが核爆弾や核物質を入手すれば、罪のない人々を殺害するために使うことは疑いがない」と警鐘を鳴らした。

 米政府は核兵器の拡散はもとより放射性物質を含む「ダーティー・ボム(汚い爆弾)」を使ったテロを強く警戒。オバマ氏は「核兵器なき世界」を掲げて自ら主導してきた核安全保障サミットで、テロリストの手に放射性物質を渡さない国際包囲網の形成に強い意欲を示してきた。

 サミットではIS対策に関する会議も開かれ、オバマ氏は掃討作戦でISが支配地域や資金を失っていると強調。その上で、外国人戦闘員の流出入の阻止や情報共有など「すべての国に果たすべき役割がある」と訴えた。


地下鉄が狙われたベルギー同時テロ 東京は防げるのか
週刊文春 4月3日(日)7時1分配信

 3月22日、ベルギーの首都ブリュッセルの空港と地下鉄で起きた連続自爆テロで死者28人、負傷者340人の被害が出た。

 昨年のパリ同時テロと同じく、セキュリティが緩く、不特定多数の人が出入りする“ソフトターゲット”が狙われた。「イスラム国」は犯行声明で、「ターゲットは慎重に選ばれた。敵対する十字軍の国々にはさらに悪いことが起きる」と明確な意図を述べた。

 地下鉄のテロ対策については、05年にロンドンで同時爆破テロが起きた際も議論されたが、空港のようなセキュリティチェックを導入するのは非現実的として、実質的には棚上げされていた。

 ロンドンの地下鉄の路線延長は402キロ(1キロ当たりの1日利用客は約8000人)。これに対して東京の地下鉄は路線延長304.1キロ(同約2万8000人)と世界で一番混雑している。

 もし東京の地下鉄でテロが起きたらロンドンやベルギーより大きな被害が出るのは避けられまい。不幸にも地下鉄サリン事件でそれは実証されているが、今も日本の公共交通機関のテロ対策はあまりにも薄い。防犯カメラの数も、欧州各国の水準と比較すると、かなり少ない。

 英国ではスノーデン事件で政府通信本部(GCHQ)の市民監視プログラムが「プライバシー侵害」と非難されたが、これを合法化して強化する調査権限法が議会で審議されている。過激派の通信をハッキングする以外にテロを防ぐ有効な手段がないためだ。

 では日本で不審者の携帯電話を盗聴し、必要とあらばハッキングできるのか。駅構内の防犯カメラを顔認証システムや利用客のICカードと連動させることは可能か。米国家安全保障局(NSA)のような市民監視プログラムを導入できるのか。そしてテロのリスクが高まったとき、武装した自衛隊員が駅構内に出動できるのか――。

 検討すべき課題は、山積しているが、プライバシーが重視される日本では、政権がこれらのひとつを議論しただけでも大騒ぎになりかねない。

 だが訪日観光客が年2000万人に近づき、20年には東京五輪・パラリンピックが開催される国として、ベルギーの事件の教訓を重く受け止めるべきだろう。

<週刊文春2016年4月7日号『THIS WEEK 国際』より>


3日に一部業務再開=同時テロのブリュッセル空港
時事通信 4月2日(土)23時46分配信

 【ブリュッセル時事】ベルギー同時テロの舞台となったブリュッセル国際空港は2日、一部業務を3日に再開すると発表した。

 出発ロビーで自爆テロが起きた3月22日以来12日ぶりとなるが、3日に利用できるのは3便のみ。本格的な復旧にはまだ時間がかかる見通しだ。

 記者会見したフェイスト最高経営責任者(CEO)は「これだけ早期に一部でも業務を再開できるのは、われわれの希望の証しだ」と強調した。

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