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2016年3月24日 (木)

ベルギー・ブリュッセルで多発テロ、34人死亡 ISが犯行声明・9

ベルギーの首都ブリュッセルで22日朝(日本時間22日夕)、ブリュッセル国際空港と、欧州連合(EU)本部などがある官庁街の地下鉄駅で大きな爆発が相次いで起こった。

ベルギー公共放送によると、これらの爆発で少なくとも計34人が死亡、約200人が負傷した。イスラム過激派テロ組織IS(イスラム国)が犯行声明を出した。テロを受け、欧州全域の空港や交通機関で、緊急厳戒態勢が敷かれた。

ISは22日の犯行声明で、「戦闘員たちが爆弾ベルトで一連の爆破を実行した」とし、テロ攻撃の理由について、ベルギーが「(IS掃討の)有志連合に参加している」と指摘した。ベルギーのミシェル首相は記者会見で、「(空港と地下鉄駅の)二つの攻撃は、卑劣な攻撃だ。我々が恐れていたテロが起こった」と非難した。

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リンク:米、対「イスラム国」論議 オバマ氏「掃討最優先」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ベルギーテロ 原発標的の計画も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:テロ 血縁、温床に 過激思想染まりやすく、秘密は保持 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ベルギーテロ 住宅街で爆弾製造か 実行犯の潜伏先、イスラム系移民困惑 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ベルギー同時攻撃の実行犯兄弟、事件前から米監視対象に=関係筋 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ同時テロ再現計画か=ブリュッセルで逮捕の容疑者―銃乱射、自爆も・ベルギー - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリテロ容疑者、仏送還を希望 ベルギー事件「知らなかった」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ベルギー連続テロ 「無法地帯」を放置したベルギー政府の不手際 EU全土が厳戒態勢 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:テロ被害のブリュッセル空港、閉鎖期間を27日まで延長…運用再開の時期は未定 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ブリュッセル空港、運航再開28日以降に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ISISが400人のメンバーをヨーロッパに派遣 テロから命を守る方法(続) - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ベルギー同時テロ ベルギーの自爆犯、パリ同時テロの爆発物を製造か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:新たな容疑者浮上か、地下鉄から逃走=パリ事件と関係捜査―ベルギー同時テロ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ベルギー同時テロ 「なんとか意識取り戻して」巻き込まれた滝田さんの同僚ら 回復祈る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ベルギー同時テロ>104人が帰国…ドイツ経由で成田着 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ベルギー同時テロ>ISの犯行声明 専門家はこう見る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ベルギー同時テロ>トルコ大統領、容疑者情報、事前に警告 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<米露外相会談>ケリー氏、対ISで協力強化を訴え - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:テロ犠牲者に供えられた小便小僧 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ベルギ-同時テロ>EU本部、厳戒態勢 内相・法相会議 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:テロの犠牲者を悼むベルギー市民 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<ベルギー同時テロ>別の男も関与か 実行犯5人に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:パリ同時テロ実行犯、仏への引き渡し応じる意向 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:次のテロ起こす可能性、逃げた容疑者1人追う - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:首都で警戒するベルギー警官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:規制線を張るベルギー警官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:テロ現場にろうそくを供える女性 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:連続テロ「知らなかった」=サラ容疑者供述と弁護士―ベルギー - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ベルギー同時テロ 家族・血縁がテロリストの隠れ蓑に 謀議、秘密厳守を保障される 身内から過激思想の影響も受けやすく - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ベルギー連続テロ、地下鉄駅自爆で2人目の容疑者か 警察筋 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:テロは欧州からアメリカに飛び火する - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:地下鉄駅でも犯人逃走か=監視カメラに姿―ベルギー連続テロ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:トランプ氏対テロ過激化「核使用が最後の手段」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:英国、EUから離脱すれば安全性増す=秘密情報部元長官 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

米、対「イスラム国」論議 オバマ氏「掃討最優先」
産経新聞 3月25日(金)7時55分配信

 ■戦術核や絨毯爆撃、トランプ氏らの強硬論牽制

 【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は23日、ベルギー同時テロで犯行声明を出したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の掃討に「最優先」で取り組むと強調した。一方で、ISは米国にとり「存続にかかわる脅威ではない」と語り、米大統領選の共和党候補らが主張する強硬論にくぎを刺した。訪問先のアルゼンチンで記者会見した。

                  ◇

 米通信社ブルームバーグによると、共和党候補指名を争う不動産王、トランプ氏は同社のインタビューでISに対して戦術核兵器を使う可能性を否定しなかった。クルーズ上院議員も絨毯(じゅうたん)爆撃を主張している。

 こうした強硬論に対し、オバマ氏は「非生産的であり米国の価値観に反する。(絨毯爆撃で)ISは、空港や地下鉄駅で自爆しようとする人物をより多く集めるだろう」と述べた。また、「恐怖によって反応しないことが重要だ」とした。

 米大統領選でオバマ氏の後継を目指す民主党のクリントン前国務長官も23日、カリフォルニア州で演説し、同時テロを機にIS掃討の取り組みを強化する必要性を強調する一方、共和党からの強硬論を「すべてのイスラム教徒を悪者扱いする攻撃的で扇動的な発言だ」として退けた。

 クリントン氏はその上で、「最も喫緊の課題は(ISに加わる)外国人戦闘員の流れを止めることだ」と強調。欧州連合(EU)加盟国に国境や空港の警備強化やテロ対策に関する負担の分かち合いを呼びかけた。


ベルギーテロ 原発標的の計画も
産経新聞 3月25日(金)7時55分配信

 【ブリュッセル=宮下日出男】ベルギーの首都ブリュッセルの同時テロで捜査当局は23日、自爆した3人のうち身元不明だった残る1人をナジム・ラーシュラウイ容疑者(24)と特定した。空港で自爆した2人のうちの1人とされ、昨年11月のパリ同時多発テロで使われた爆発物製造に関与した疑いがある。自爆ベルトからDNA型が検出され、2つのテロの関連が強まった。当局は空港から逃げた別の男を捜している。

 ベルギー公共放送RTBFは24日、南部ティアンジュ原発の職員11人の入場許可が最近、取り消されたと伝えた。原発を狙うテロ計画があったとの見方もあり警戒を強化したもよう。

 監視カメラの映像から、地下鉄マルベーク駅のテロで新たな容疑者1人が浮上。空港のテロと合わせると5人目の容疑者となる。

 トルコは23日、空港で自爆したブラヒム・バクラウィ容疑者(29)を昨年6月、シリア国境付近で拘束しオランダに送還したと明かした。その後、ベルギー側に引き渡されたとみられる。欧州連合(EU)は24日、緊急内相理事会を開き、テロ対策を協議した。


テロ 血縁、温床に 過激思想染まりやすく、秘密は保持
産経新聞 3月25日(金)7時55分配信

 ベルギー同時テロで、空港と地下鉄で自爆した容疑者がバクラウィ兄弟だったことが判明した。昨秋のパリ同時多発テロの実行犯で19日に逮捕されたアブデスラム容疑者も、兄弟でテロに加わっており、イスラム過激派のネットワークにおける血縁の役割がテロ専門家に注目されている。謀議や秘密保持に「血の交わり」が役立っているとみられるためだ。

 同様の事例は、昨年1月の仏風刺週刊紙の本社襲撃事件(容疑者がアルジェリア系兄弟)がある。インドネシアを本拠地とする東南アジアのテロ組織ジェマ・イスラミア(JI)は、戦闘員の勧誘などで積極的に血縁や地縁関係を使っていると指摘される。

 テロ専門家の間では以前から、テロ犯の勧誘やテロ組織の形成を調べる上で血縁関係が着目されてきた。米シンクタンク「ニュー・アメリカ」の調査では、欧米のイスラム過激派の4分の1以上が、家族にイスラム教の聖戦「ジハード」に関わった者がいたという。

 テロ問題に詳しい日大の河本志朗教授は、「身近な親族の影響で過激思想に染まりやすい」と指摘。秘密が外部に漏れにくく、謀議でも意思疎通がしやすい側面もあるとされる。

 欧米のテロ事件では移民2世が関与したケースが少なくない。移民者の血縁関係が濃いブリュッセルのモレンベーク地区の実家の近くで、アブデスラム容疑者が約4カ月もかくまわれていたことが改めて治安関係者に衝撃を与えている。(塩原永久)


ベルギーテロ 住宅街で爆弾製造か 実行犯の潜伏先、イスラム系移民困惑
産経新聞 3月25日(金)7時55分配信

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ブラヒム・バクラウィ容疑者らが部屋を借りていたアパート。最上階の部屋から爆薬や起爆装置などが押収された=23日、ブリュッセル北部スカールベーク地区(岡部伸撮影)(写真:産経新聞)

 【ブリュッセル=岡部伸】「静かな住宅街で爆弾を製造していたとは信じられない」-。空港で自爆したブラヒム・バクラウィ容疑者(29)らが借りていた部屋があるブリュッセル北部のスカールベーク地区は、レンガや石造りの中層住宅が立ち並ぶ住宅街だ。室内からは爆発物やイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の旗が見つかった。犯行準備が行われていたことに住民は困惑気味だが、テロの温床とみられることへの強い反発も聞かれた。

 ブラヒム容疑者と地下鉄で自爆した弟のハリド・バクラウィ容疑者(27)は、同地区のアパート最上階に部屋を借りていた。目の前にはアラビア語で書かれたレストランがある。イスラム系移民が多い街だ。

 大通りを挟んでスーパーを経営するスニワ・ヨーネスさん(31)は、「(ブラヒム容疑者たちは)店に来たことがなく面識はなかった。借りていた部屋は改装して4カ月前から空き家状態だった。彼らがどこかから通って爆弾を製造した“工場”だったとしたら恐ろしい」と話した。

 昨年11月のパリ同時多発テロの実行犯で18日に拘束されたサラ・アブデスラム容疑者(26)の指紋も、地区内の住宅から検出された。

 欧州でもイスラム教徒が多く住むことで知られるモレンベーク地区で当局の監視が強まり、スカールベーク地区が利用された可能性もある。モロッコ出身のイスラム教徒ヨーネスさんは「この辺りは治安も良く、テロの温床になるところではない。テロと結びつけないでほしい」と語った。

 アブデスラム容疑者が生まれ育ったモレンベーク地区も訪れた。潜伏していたとされるアパートは街の真ん中にあり、容疑者が兄弟で経営していたバーもほど近い。

 「サラの無実を信じる」。屋台でイスラムの菓子ヌガクを販売しているモハマド・スリムさんは、同容疑者と同じ26歳で幼なじみだったという。「イスラム教で殺人は厳しく禁じられている。だからテロリストは本当のイスラム教徒ではない」と語気を強めた。


ベルギー同時攻撃の実行犯兄弟、事件前から米監視対象に=関係筋
ロイター 3月25日(金)7時28分配信

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3月24日、ベルギーの首都ブリュッセルで22日に発生した連続爆破攻撃の実行犯とされるバクラウィ兄弟が米政府当局の監視対象になっていたことが分かった。写真は監視カメラに写ったバクラウィ兄弟など実行犯とされる男ら。(2016年 ロイター/CCTV)

[ワシントン 24日 ロイター] - ベルギーの首都ブリュッセルで22日に発生した連続爆破攻撃の実行犯とされるバクラウィ兄弟が米政府当局の監視対象になっていたことが、複数の関係筋の話で明らかになった。

それによると、ハリド・バクラウィ容疑者(27)とイブラヒム・バクラウィ容疑者(29)の2人は、昨年11月のパリ同時攻撃の実行犯の一人であるサラ・アブデスラム容疑者が逮捕された3月18日より前に、米政府のテロリズム対策の監視リストに入っていた。


パリ同時テロ再現計画か=ブリュッセルで逮捕の容疑者―銃乱射、自爆も・ベルギー
時事通信 3月25日(金)7時27分配信

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24日夜、ブリュッセルのスカールベーク地区を捜索するベルギーの警官

 【ブリュッセル時事】パリ同時テロの実行犯グループの一員として逮捕されたサラ・アブデスラム容疑者(26)らが、パリと同様の銃乱射と自爆を組み合わせた大掛かりな攻撃をブリュッセルで再現しようとしていた疑いがあることが24日、明らかになった。

 ベルギーのテレビ局VRTなどが報じた。

 報道が事実なら、アブデスラム容疑者が逮捕されなければ、ブリュッセルでの連続テロはさらに大規模な被害をもたらしていた可能性がある。

 アブデスラム容疑者は、パリとブリュッセルでのテロを結ぶ重要な役割を果たしたとみられる。ただ、弁護士によると、同容疑者はベルギーでのテロを「知らなかった」と主張しており、今後の取り調べが焦点になりそうだ。


パリテロ容疑者、仏送還を希望 ベルギー事件「知らなかった」
AFP=時事 3月25日(金)7時7分配信

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仏パリ同時テロ事件に関与したとされるサラ・アブデスラム容疑者。仏警察公開(2015年11月15日提供)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】昨年11月のフランス・パリ(Paris)同時テロの実行犯とされ、ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)で逮捕されたサラ・アブデスラム(Salah Abdeslam)容疑者が、「できるだけ早い」フランスへの送還を希望していることが分かった。弁護士が24日、明らかにした。

 スベン・マリー(Sven Mary)弁護士はまた、22日にブリュッセルの空港と地下鉄で発生した連続テロについて、アブデスラム容疑者が事前に知っていたのかという質問に対し、「彼は知らなかった」と英語で答えた。

 昨年11月13日に発生し、130人が犠牲になったパリ同時テロの実行犯10人のうち、唯一の生存者とされる同容疑者は、4か月にわたり逃亡した末、ブリュッセルの事件のわずか4日前の18日に逮捕された。以降、ブリュッセルの北西に位置するブリュージュ(Bruges)にある刑務所で厳重な警備の下に勾留されている。

 マリー弁護士は当初、同容疑者がフランス当局の身柄引き渡し要求に抵抗する構えだと伝えていた。しかし24日、ブリュッセルの裁判所前で取材に応じた同弁護士は、容疑者の気が変わったと明かし、「サラ・アブデスラムは私に、できるだけ早くフランスに向かいたいと言った」と述べ、「捜査判事に対し、フランス送還に反対しないよう要請する」考えを示した。【翻訳編集】 AFPBB News


ベルギー連続テロ 「無法地帯」を放置したベルギー政府の不手際 EU全土が厳戒態勢
現代ビジネス 3月25日(金)7時1分配信

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窓ガラスが吹き飛び煙が立ちこめるブリュッセル国際空港〔PHOTO〕gettyimages

新たなテロでEU全土が厳戒態勢に
 ISテロリストのサラ・アブデスラムが、3月18日にブリュッセルで生け捕りになった。去年11月、130人もの犠牲者を出したパリの無差別テロの主犯の一人で、以来、フランスとベルギーが総力をあげて探していた男だ。

 捕獲のニュースが入った途端、ベルギーのミシェル首相は舞い上がり、EUサミットをそそくさと中座。それを追いかけるようにしてやってきたオランド仏大統領とともに、捜査の経過を固唾をのんで見守った。

 ところが、おそらくその報復だったのだろう、わずか4日後の22日、ブリュッセルの国際空港と、EU本部にほど近い地下鉄の駅で無差別テロが発生した。

 23日現在、死者は31名、負傷者は270名。ISとの戦いが「エンドレス」になり始めたようで、ヨーロッパは混迷の様相を深めている。4人の犯人のうちの3人は自爆した模様だが、1人が逃走し、現在、ベルギーとフランスだけでなく、EU全土が厳戒態勢を敷いている。

 18日に捕まったサラ・アブデスラムは、ベルギー生まれのモロッコ系フランス人というからややこしい。やはり襲撃に加わった兄のブラヒム・アブデスラムは、テロ当夜、現場で自爆しているし、もう一人の主犯といわれるアブデルハミド・アバウドは逃走したものの、5日後の18日に、フランスの特殊部隊に隠れ家を嗅ぎつけられ、大銃撃戦のあと死亡した。こちらもモロッコ系だが、国籍はベルギー。

 ちなみに、ベルギーの首都圏にあるモレンベークという地区は、テロリストの温床として一躍有名になったが、アブデスラム兄弟もアバウドも、皆、ここの出身だ。

 アブデスラムは26歳。最初は地元のゴロツキに過ぎなかったようだが、何らかのきっかけでどんどんイスラム過激派な活動にのめり込んでいく。不思議なのは、ここ数年はマークされていたはずなのに、テロ事件の直前まで、ヨーロッパをあちこち動き回っていたことだ。

 去年10月には、南ドイツのウルムという町に数時間いたことがわかっている。そのあと、そこの難民施設から3人の難民が消えた。アブデスラムがピックアップしたらしい。消えた3人はシリア難民としてドイツに入っていたことがわかったが、あとの祭り。本当の素性はいまだに不明だ。

 テロリストが難民に混じってドイツに入る可能性は早くから指摘されていた。しかしドイツ政府は当時、「テロリストがドイツに入るなら、難民に化けなくても他のルートがある」と主張した。

 ただ実際問題としては、去年1年で120万人も難民が入ったし、あまりの数だったので登録も正確にはなされなかった。

 最近ドイツで検挙されたテロリストは、ドイツの7ヵ所の難民収容所で、7つの名前で登録をしていたことがわかっている。EUにかなりの数の危険分子が紛れ込んでいる可能性は高い。

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ベルギー国旗の3色に照らされたパリ・エッフェル塔〔PHOTO〕gettyimages

無法地帯を放置したベルギー政府の不手際
 パリのテロでは、実行犯は8人、あるいは9人で、すでにうち7人は死亡している。アブデスラムも実は自爆するつもりだったが、突然、気が変わったというのが本人の供述だ。

 自爆をやめたアブデスラムは、テロ現場の近くで仲間に電話をして車で迎えに来させ、逃亡した。その後、まもなく検問にあったものの、なぜかうまくすり抜けて、あっという間にベルギーに戻った。あとで発見された自爆用のベルトは、彼が捨てたものだという。

 その後11月22日、ブリュッセルに厳戒態勢が敷かれたことは、まだ記憶に新しい。アブデスラムがベルギーに潜伏していることは確実だったが、警察はすでに14日、彼の足取りを見失っていた。

 結局、22日になってベルギー政府は、ブリュッセルに「深刻かつ切迫した」危険があると判断し、学校も大学も休校にして、地下鉄まで止めた。EUの首都は、数日間ゴーストタウンになったが、それでもアブデスラムは見つからなかった。

 それから4ヵ月経った今、ブリュッセルは再び厳戒態勢で、公共の交通機関は乗車前に厳重な持ち物検査が行われている。ベルギーには多くの日本企業もあるが、22日のブリュッセル便はすべて欠航した。

 パリのテロ以来、とくにベルギー政府はその不手際を強く非難されている。そもそもベルギーの首都圏に、イスラム過激派が支配する無法地帯などが一朝一夕にできたはずはない。何十年もそれを放置していた末の結果であることは明らかだ。

 アブデスラムを見つけられなかったベルギーとフランスの警察は、相手の無能を皮肉りあったが、何のことはない、彼が隠れていたのは、その無法地帯の、両親の家からすぐのところだった。移民問題の根の深さがわかろうというものだ。

 ただ、そういう問題の地区はブリュッセルだけでなく、実はパリの近郊にもあるし、ケルンやデュッセルドルフ近郊にもある。

 フランスには、元植民地だったモロッコやアルジェリア系の移民が多く、ドイツのイスラム移民は、戦後の経済成長期の労働者として入ってきたトルコ人や、のちのユーゴ内乱で難民として入ってきたイスラム系の人たちが多い。

 いずれにしても、その中のごく一部の、うまく社会に溶け込めなかった人たちが、展望を失ったまま反社会的な行為に走るか、あるいは、過激なイスラム思想に心の救いを見出した。

 しかも彼らは、国境がなくなったEUを自由に動き回れる。シェンゲン協定は、EU国民に多大な利益をもたらしたが、同時に、過激派や犯罪組織の拡散という問題も生み出したのである。

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半旗が掲げられたEU本部〔PHOTO〕gettyimages

EUには何人のテロリストが潜在しているのか
 フランス警察は今、ベルギーに、サラ・アブデスラムの早急な引き渡しを求めている。

 パリのテロでは130人もの犠牲者を出しているのだから、フランスがアブデスラムを欲しがっているのは不思議なことではない。しかし、本人は、ベルギー警察に情報を提供することを交換条件に、フランスへの移送をどうにかして阻止するつもりらしい。

 そこで、共同で捜査に当たっているフランスの検事が腹を立て、アブデスラムが提供した情報を、どんどん公表してしまった。今度は、それに腹を立てたアブデスラムの弁護士が、守秘義務の不履行で、このフランスの検事を訴える云々。

 ところが、そんな仲たがいをしているあいだに、ブリュッセルで今回のテロが起こったわけで、今や守秘義務などどこかへ飛んでしまった。それどころか、EUの警察や秘密警察が、縄張り意識を捨てて、もっと情報交換をするべきだという意見が強くなっている。

 なお、アブデスラムはどう転んでも、いずれフランスに引き渡されるだろうという見方が有力だ。

 さて、そのアブデスラム。ヨーロッパ最重罪犯として指名手配されていたとはいえ、彼が組織内でどのようなポジションにいたのかは、まだ全然わかっていない。

 兄のブラヒムと違って、おそらくシリアへ行ったこともないらしい。検挙の際も、ジハディスト(聖戦士)の常識ではあり得ないことに、武装もしていなかった。

 ラハラウイ(Laachraoui)という24歳のテロリストが、アブデスラムとともにフランスやハンガリーなどで行動をともにしていたとして指名手配されていたが、今回のブリュッセルで自爆した2人のうちの1人が、このラハラウイだったのではないかという話もある(未確認情報)。

 今、EUの警察は、ブリュッセルから逃走したことがわかっている1人のテロリストの行方を必死で追っている。だが、いったいEUには、あとどれだけ、このようなテロを引き起こす能力のあるテロリストが潜在しているのか? 
 130人もの犠牲者を出しているフランス人は、アブデスラムがフランスに引き渡されれば、容赦なく供述を引き出そうとするだろう。そうなれば、EU内のイスラム過激派の様相も少しずつ見えてくるのかもしれない。

 著者: 川口マーン惠美
『ヨーロッパから民主主義が消える』
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押し寄せる難民、繰り返されるテロ、そして甦る国境……。日本人がいま絶対に知らなければならないことは何か? ドイツ在住30年のベストセラー作家による現地レポート!


テロ被害のブリュッセル空港、閉鎖期間を27日まで延長…運用再開の時期は未定
レスポンス 3月25日(金)6時45分配信

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ブリュッセル空港スタッフが犠牲者に祈りをささげる様子

ベルギーのブリュッセル空港は3月24日17時(日本時間25日1時)、閉鎖期間を27日まで延長すると公式サイトで発表した。

22日朝、ブリュッセル空港ビルの出発ロビーで2度の爆発が発生し、多くの死者・重傷者が出た。ベルギー政府は一連の爆発をテロと断定。空港ビルでは捜査が続いており、空港関係者が立ち入ることができない状況にある。

運用再開の時期について、ブリュッセル空港は被害の状況を見極められるまで、明らかにできないとしている。

《レスポンス 日下部みずき》


ブリュッセル空港、運航再開28日以降に
ロイター 3月25日(金)2時50分配信

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 3月24日、ブリュッセル国際空港は早くても28日まで、旅客便の運航を停止すると発表した。写真はターミナルで23日代表撮影(2016年 ロイター)

[ブリュッセル 24日 ロイター] - ベルギーのブリュッセル国際空港は24日、早くても週明け28日まで、旅客便の運航を停止する方針を発表した。

空港の出発ロビーの大部分は22日に発生した同時攻撃によって大破された。


ISISが400人のメンバーをヨーロッパに派遣 テロから命を守る方法(続)
リスク対策.com 3月25日(金)0時16分配信

特別寄稿 テロ専門家が語る命を守る方法
海外の複数のテレビ報道などによると、ISISがメンバー400人を訓練し、テロ攻撃を実施させるためにヨーロッパ諸国に派遣したと報告した模様だ。

本誌「リスク対策.com」の3月25日号では、一般社団法人日本防災教育訓練センター代表理事で国際消防&防災ジャーナリストのサニー神谷氏に、昨年のフランスでの同時多発テロを踏まえ、「銃の無差別乱射事件などのテロからいかに身を守るか」について特別寄稿いただいたが、今回、ベルギー・ブリュッセルの空港・地下鉄で発生したテロも踏まえ、自爆テロからいかに身を守るかを緊急で補足寄稿いただいた。

1、 両足をテロリストに向け身を伏せて頭を守る

もし、起爆寸前のテロリストに遭遇した場合、または、爆音や銃撃を察知した場合、可能であれば、爆破寸前、または、爆発直後は、自爆テロリストに両足を向けた状態で、頭を守って床にうつ伏せになること。立ったまま逃げようとすると爆破によって飛散したものが体に接触する面積が大きくなり、被爆確率が高くなる。
大切なことは、うつぶせになっているときに携帯電話で家族に電話したりさせないこと。理由は、テロリストは反射的に音がする方向に銃撃したり、狙ったりする可能性が高いからだ。家族への電話に集中するよりも近くの警官や警備員の指示に注意を傾けることが重要だ。危険なのは、伏せた状態で電話の会話に集中したことで、逃げ遅れたり、避けられた危険に遭遇してしまうことである。
ただ、もし、爆弾が不発の場合で、テロリストが慌てて起爆させようと配線をいじっているときなどは、その隙を突いて、できるだけ遠くに走って逃げること。

2、犯人の前面90度に入るな

ブリュッセル空港で自爆テロに遭遇した数名の目撃者の証言によると、ISISの自爆テロリストが手作りしている榴散弾ジャケットの爆破の特徴として、テロリストの前面90度(胸骨を中心として45度ずつ)の角度で爆風が起こり、ねじや釘などが銃弾のように飛散し、その方向にいた方々を殺傷したそうだ。この目撃者はテロリストの斜め後ろ約30m付近でも無傷で済んで人がいるので、もし、自爆テロリストに対面してしまった際には、前面の90度範囲内にいないことが生存の秘訣となることが言えるかもしれない。

3、2次的な爆発に対する注意

ベルギーでのテロは、結果的に3人目の自爆テロ容疑者の準備した爆弾は不発に終わり、容疑者は現場から逃走した。が、もし、爆破していたら、さらに多数の被災者を出したと思う。
爆発後は、2次爆発がないかを予測し、しばらくは様子を見ること。理由は、過去の爆破テロの2次爆発の例では、ほぼ同時に近くで爆破するか、または、10分から20分後くらいに同じ施設内で起こっているため。
自爆テロリストが複数の場合、お互いに自爆した際に影響を受けないようにしないとテロを遂行できないため、準備した爆弾の爆破範囲を想定して、距離を置き、犯行に及ぶことが考えられている。

4、爆破テロ時の避難方法について

次に空港やショッピングモール、駅構内などでの爆破後は、誘導員の指示を聞きながら、手荷物はその場において、直近の出口から素早く外へ逃げる。理由は、まだ、爆発物を持ったテロリストが群衆の中にいるかもしれないため、爆弾を起爆させないように爆破荷物から離れることが目的である。
2次的な爆発が起こる前に、安全な場所へ避難することを考える。確実に安全になってから電話連絡などはすること。

5、報道関係者が心得ておくべきこと

報道関係者はスクープを撮るために身勝手な行動を起こしがちなことは世界的に共通しているが、テロ関連の事件における報道時に強く伝えたいことは、現場で捕らえたテロリストを撮影して放映しないこと。理由は、テロリストたちは、あらゆる手段で仲間とコミュニケーションを行っているため、映像を通じて、手信号や眼の動きなどで仲間に次の行動や対応を指示したり、伝えてしまうためである。
このことはあまり知られていないが、テロリストたちは犯行計画を確実に実施するためにさまざまな対策を本気で真剣に準備しているということ。
よく現場管理者が報道記者に撮影するなと規制するのは、2次的なテロとその現場での被災を予防する目的があることも現場取材記者などに知らしめておくべきである。

6、地下鉄の爆破テロについて

地下鉄などでもし、爆破テロが起こってしまったら、まずは、2次的な爆発を考えて、できるだけ飛散物から身を守れる場所を探して伏せること。そして、落ち着いて直近の出口から避難すること。大切なのは、子供連れ、女性、お年寄り、障害者などの災害弱者を優先し、避難誘導を行うこと。
電車の車両内は、各車両に警備員が乗っていないため、乗客がプロの指示を仰いで行動することはできないが、車内アナウンスが流れる被災状態であれば、アナウンスを慎重に聞いて避難行動を行うべきである。
避難時に気をつける必要があるのは、電車の線路によっては、第三軌条(サードレール)という、線路脇にもう一本敷設されている線路に高圧電流が流れており、だいたい600~750Vあるということ。これは直接、電車の動力源として使う電気で、東京なら銀座線と丸の内線、大阪なら御堂筋線や中央線で使われている。
それ以外にも、電車が走る線路の方にも、信号電流や帰線電流が流れている。信号の現示を変えたり、あるいは電車内での役目を終えた電気が変電所まで帰るルートとして線路を使っており、これも、感電死するほどの電流が流れているため、避難する際は感電しないように枕木の中央を歩くことを知っておく必要がある。
また、車内から線路までの高さは120cmから140cmあるため、飛び降りる際に脱臼や骨折の可能性もある。できれば、先に降りた身長が高く力のある男性が、両側からサポートする形で、乗客を一人づつ、災害弱者を優先して直近の駅や非常口まで避難させることが望ましい。
爆破された電車の車両位置にも依るが先頭車両と最後部車両の両方が爆破された場合、通信指令センターへの連絡が遅れるため、対抗線路の電車が来ることも予想し、発煙筒や強力な懐中電灯などを使って、注意を促すこと。
なお、一般的な鉄道車両の停止(非常制動時)には、例えば時速30kmだと晴天時で約31m、時速60kmだと晴天時で約125m、時速120kmだと晴天時で約500m必要といわれているため、発煙筒の設置場所はこれらの距離を考慮する必要がある。

7、公共施設、大規模施設における爆発テロの予知と対応

Action Beat Reaction(行動が犯行を阻止する)。
今までに起こった大規模なテロの場合、ほとんどの場合、テログループから事前に数回にわたって、テロの予告が行われていたが、具体的な場所や日時、規模までは予告されないため、守る側はすべての可能性を考慮し、先読みした対応を取っておく必要がある。
テロを予防するセキュリティーのスタートは日常のすべての人の協力が必要であり、一般市民にも防犯教育を行っておくことが大切である。
まず、テロリストはテロを行う場所を下見し、近くに賃貸アパートなどを借りて、一定期間、住んでいる。このことから、不動産業者にテロリストの見分け方、犯罪履歴の証明書の提出や警察への協力を求め、賃貸契約前に十分な予防を行うことが求められる。賃貸者の写真やマイナンバーの提出も義務化することでテロ予防情報として活かせる可能性が高い。
また、テロを起こしそうな怪しそうな人物の特徴、たとえば、黒っぽい服装を好み、物静かで社交的でなく、あまり外出しない。多くは30代以下の若者で、まじめそうな感じなどもスケール化して、把握し、不審な行動(深夜の機械音や会話)を周囲の人や隣人から、聞いた場合は、警察の協力を得て、質問してもらうなど、警察官にも本気の対応をしてもらう必要がある。
テロリストが犯行現場に向かう時は、タクシーやレンタカーを利用するため、タクシー会社はドライバーに怪しい人物が公共施設に向かう際は暗号を指令センターに伝え、到着時に警備員や警察に質問してもらうことで、テロを予防する可能性が高くなる。
レンタカー会社においても利用者の写真を記録し、犯行履歴を調べるなど、貸す際の条件設定は必要かもしれない。

8、Reactive(反応対応)とProactive(率先実行)

テロが起こって、死傷者を出して対応を考えるReactive(反応対応)ではなく、起こる前に率先的にテロ対応を施すProactive(率先実行)を行うのが関係行政機関、公共施設の警備員や社員の役割である。
AP通信によるとブリュッセル空港での爆破テロはアメリカン航空カウンター前で起こったことから、アメリカ人観光客を狙ったテロではないかと言われている。
すでに、イスラム国は日本もテロ攻撃の対象となっていることから、各国際空港の日本の航空会社、または、日本向けに飛んでいる航空会社カウンター前でのテロを予想し、チェックインを行う地上勤務の航空会社社員や空港の防災センター員にテロリストの見分け方や彼らが持つ手荷物の特徴、爆弾ジャケットを着た時の服装、言語、不自然な行動や態度、視線などもチェックするように教育する必要がある。
今回の自爆テロリストの場合、Dead Man Switchと呼ばれる起爆装置を黒い手袋をした左手に装備して爆弾を積んだカートを押している。この理由としては、銃器類の武器、施設のドアやすべての公共施設は右利き用に作られているため、右手を使う頻度が高く、起爆装置が誤作動を起こさないために左手に装備していたことがわかっている。

以上取り急ぎリスク対策.com3月25日号への寄稿に補足させていただいた。

一般社団法人 日本防災教育訓練センター代表理事 
国際消防&防災ジャーナリスト
サニー神谷氏


ベルギー同時テロ ベルギーの自爆犯、パリ同時テロの爆発物を製造か
産経新聞 3月24日(木)23時4分配信

 【ブリュッセル=宮下日出男】ベルギーの首都ブリュッセルの地下鉄駅と国際空港で起きた同時テロで、捜査当局は23日、自爆した3人のうち身元不明だった残りの1人をナジム・ラーシュラウイ容疑者(24)だと特定した。現地メディアが報じた。

 ラーシュラウイ容疑者は昨年11月のパリ同時多発テロで使われた爆発物の製造に関与した疑いが持たれている。空港で自爆した2人のうちの1人とされ、パリのテロで使われた自爆ベルトからDNA型が検出されたため、2つのテロの関連が強まった。当局は空港から逃げた男の行方も追っている。

 一方、現地メディアは24日、ブリュッセルの地下鉄マルベーク駅のテロの実行犯が2人だった可能性を伝えた。検察当局は実行犯を空港の3人、地下鉄の1人の計4人としているが、増える可能性がある。

 ロイター通信によると、トルコ大統領府は23日、空港で自爆したブラヒム・バクラウィ容疑者(29)を昨年6月、同国南部のシリア国境付近で拘束し、オランダに送還したと明らかにした。その後ベルギーに引き渡されたとみられるが、トルコのエルドアン大統領は同容疑者の釈放について「警告が無視された」と述べた。

 また、パリの多発テロの実行犯でベルギーで逮捕されたサラ・アブデスラム容疑者(26)の弁護士は24日、フランスへの送還を受け入れると明らかにした。欧州連合(EU)は24日、緊急内相理事会でテロ対策の推進を確認する。


新たな容疑者浮上か、地下鉄から逃走=パリ事件と関係捜査―ベルギー同時テロ
時事通信 3月24日(木)22時29分配信

 【ブリュッセル時事】ベルギーの首都ブリュッセルの国際空港や地下鉄駅を襲った22日の同時テロで、仏紙ルモンドなどは24日、これまでに判明した犯行集団とは別に「容疑者がもう一人いた恐れがある」と一斉に報じた。

 地下鉄から逃走したとみられている。5人目の容疑者がいたことになるが、犯行集団の全容は発生から2日経過したにもかかわらず謎のままだ。

 テロ実行集団では、空港で3人、地下鉄駅で1人が確認されている。うち少なくとも3人について、昨年11月のパリ同時テロに絡み18日にベルギーで拘束されたサラ・アブデスラム容疑者(26)との深い関係が指摘される。パリとブリュッセルで発生した昨年と今年の同時テロがつながってきた。捜査当局は真相解明に向け、逃走中の2容疑者の追跡にまず全力を挙げている。


ベルギー同時テロ 「なんとか意識取り戻して」巻き込まれた滝田さんの同僚ら 回復祈る
産経新聞 3月24日(木)22時26分配信

 ベルギー同時テロに巻き込まれ、意識不明となっている滝田祐さんは、生命保険協会(東京)からブリュッセルに本部を置く国際保険協会連盟に出向中だった。同協会は職員を現地に派遣するとともに、危機対策本部を立ち上げ、情報収集にあたっている。同僚は「意識を取り戻して無事帰国することを祈るだけ」と心配そうに語った。

 同協会によると、滝田さんは30代で、出向直前まで国際部に勤務していた。欧米の保険業界や関係機関についてのニュースや専門誌を翻訳するなど、情報収集業務にあたっていた。

 外国語が堪能で、昨年4月から2~3年の任期でブリュッセルに赴任。出勤のため、地下鉄駅を利用しようとしたところでテロにあったとみられる。

 テロ発生の一報を受けて同協会が調査を始めたところ、23日未明に在ベルギー日本大使館から連絡があったという。


<ベルギー同時テロ>104人が帰国…ドイツ経由で成田着
毎日新聞 3月24日(木)21時58分配信

 ベルギーの首都ブリュッセルで起きた同時テロ事件を受け、全日空が成田-ブリュッセル便を運休した代わりに運航したドイツ・デュッセルドルフからの臨時便の第1便が24日午後、成田空港に到着した。ブリュッセルで一時足止めされ、ドイツ経由で帰国した乗客ら104人が、疲れた表情で飛行機を降り「無事に帰れてほっとした」などと話した。

 ブリュッセル近郊に住んでいる40代の日本人女性は、22日朝に爆発が起きた空港近くの会社に勤務しており「隣の消防署から救急車が続々と出ていき、びっくりした」と振り返った。当日は休暇を使って夜の便で日本に帰る予定だったが、運休になった。普段の帰国は朝の便を使っているといい「一つ間違ったらと思うと怖い。命拾いした。帰国できてうれしい」と安堵(あんど)のため息を漏らした。

 静岡県熱海市の男性(71)は10日間の日程でベルギーやドイツを回っていた。「当日は中心部のホテルにいた。道路は渋滞し、軍の姿も増えて普通ではなかった。日本にたどり着けて安心した」と語った。

 全日空は成田-ブリュッセル間を1日1往復運航しているが、少なくとも今月末まで運休することを決めている。【渡辺暢】


<ベルギー同時テロ>ISの犯行声明 専門家はこう見る
毎日新聞 3月24日(木)21時51分配信

 過激派組織「イスラム国」(IS)は、ベルギー同時テロ後に「十字軍(有志国連合)のベルギーの本拠地に恐怖と震撼(しんかん)を投げかけた」とする犯行声明を出した。イスラム過激派の動向に詳しい日本エネルギー経済研究所の保坂修司研究理事は「あまりに漠然として曖昧だ」と指摘。「IS本体が計画を立案したり、指示したりしていないのでは」との見方を示した。

 保坂氏は声明に「実行犯しか知り得ない事実は含まれていない」と指摘。書いてある「爆弾ベルト」について「報道ではスーツケース内に入れられた爆弾とされており、実際の犯行と矛盾している可能性がある」と言う。

 また、声明はベルギーが有志国連合に参加していることを標的とした理由にしているが「有志国連合の中でベルギーが果たしている役割が大きいとは思えない」とし「米国や英国、フランスならわかるが、なぜベルギーなのか」と疑問を投げかけた。

 保坂氏によると、ベルギーからシリアに渡ったIS戦闘員は約500人とされ、人口比では他のヨーロッパ諸国より突出して多い。「過激な若いイスラム教徒が多く、彼らの抱える不満や怒りは相当大きい。ネットワークを作りやすい」と説明。「有志国」は建前に過ぎず、準備のしやすさなどベルギーの特殊な事情が背景にあると見る。

 今回のテロを含め、最近のISによるテロでは、親ISのニュースサイト「アーマク通信」がISによる犯行を報じ、それを追認する形でIS本体が犯行声明を出す流れができている。だが、理由は不明だ。

 声明などを出すのに使われるのは、ツイッターやメッセージアプリのテレグラムなどのメッセージアプリがほとんど。ただ、ツイッターは違法なアカウントを凍結するなど、イスラム過激派対策を取っており、今回の犯行声明は動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップされたという。ISは犯行声明とほぼ同時に、週1回発行する戦果報告にもベルギー同時テロを掲載した。【高橋宗男】

 ◇IS犯行声明全文

 【十字軍のベルギーに対する祝福されたブリュッセル攻撃に関する声明】

 ただアッラーのおかげで、カリフ国家の兵士たちの治安部隊が、イスラムとその民を標的としてやまない十字軍のベルギーを標的とすることを開始した。アッラーは、我らが同胞たちの手を通して征服し、十字軍の心臓に、彼らの本拠地において恐怖と震撼(しんかん)を投げかけた。

 カリフ国家の兵士の一団は、爆弾ベルトを巻き、爆破装置と機関銃を持って、ベルギーの首都、ブリュッセルにおいて、慎重に選ばれた場所であるブリュッセルの空港と地下鉄の駅を標的にし、十字軍多数を殺害して、彼らが集まる中、爆弾ベルトを起爆させた。攻撃の結果、十字軍国家の市民40人以上が殺害され、210人以上が負傷した。アッラーにあらゆる称賛と感謝あれ。

 われらはイスラム国に敵対する十字軍連合に、イスラム国に対する攻撃への報復として、暗黒の日々を約束する。次は、アッラーのお許しがあれば、さらにひどく、苦しいものとなる。安全と成功を与えたもうたアッラーにたたえあれ。至高なる神に、われらが同胞たちが殉教者として受け入れられんことをお頼み申す。【訳・保坂修司氏】

注:死者数は原文訳通り


<ベルギー同時テロ>トルコ大統領、容疑者情報、事前に警告
毎日新聞 3月24日(木)21時46分配信

 【エルサレム大治朋子】トルコのエルドアン大統領は23日の記者会見で、ベルギー同時テロの容疑者のうちの1人が「外国人の戦闘員だとベルギーやオランダに警告した」と述べた。事件は事前回避も可能だったとの趣旨で、両国の対応を厳しく批判した。

 ロイター通信によると、記者会見後、大統領府高官はこの「1人」が、ブリュッセル国際空港で自爆したブラヒム・バクラウィ容疑者(29)だと明らかにした。昨年6月、シリアとの国境に近いトルコ南部ガジアンテップでトルコ治安当局により拘束され、同7月、国外退去処分を受けた。

 バクラウィ容疑者はベルギー人だが、本人の希望でオランダに送還された。トルコ政府は同7月14日、アンカラにある在トルコ・ベルギー大使館にバクラウィ容疑者送還の事実を報告。身柄はオランダ政府からベルギー政府に引き渡されたが「テロとの関係性は証明できない」として、その後釈放された。

 トルコ大統領府は、ベルギーへの移送時期については明らかにしていないという。


<米露外相会談>ケリー氏、対ISで協力強化を訴え
毎日新聞 3月24日(木)21時42分配信

 【モスクワ杉尾直哉】ロシア訪問中のケリー米国務長官は24日、ラブロフ外相と会談し、テロ問題やシリア、ウクライナ危機について協議した。ケリー長官は冒頭、ベルギー同時テロ事件に触れ、過激派組織「イスラム国」(IS)を阻止するため「すべての国が全力を尽くさねばならない」と述べ、ロシアとの協力強化を訴えた。

 2014年からのウクライナ危機で米露は対立を深めたが、欧州で相次ぐテロやシリア問題を巡り対話を活発化させている。ケリー氏はこの日、プーチン大統領とも会談し、テロ対策などでの米露の協力を訴える構えだ。

 ケリー氏は、ロシア主導で2月に発効したシリア一時停戦について「つい3週間前、ほとんど誰も(実現性を)信じていなかった。停戦の結果、ある程度の前進があり、暴力(戦闘)も減った」と評価した。ラブロフ外相も「米露が粘り強く、対等な立場で両国の利益のバランスを取りつつ取り組んだ成果だ」と述べた。

 ただ米国は、ロシアが支援するアサド政権の退陣を迫る姿勢を変えていない。反体制派を含めたシリアの今後の体制作りでは米露の対立が続きそうだ。

 また、ウクライナ紛争では、ロシアの裁判所で22日、ウクライナ軍の女性パイロット、ナディア・サフチェンコ被告(34)が「殺人罪」で懲役22年の実刑判決を受け、新たな米露間の問題として浮上した。

 14年に東部でロシア人記者2人を殺害したとの罪が認定されたが、ウクライナ政府は米政府と共に判決に反発している。ケリー長官はロシア側に改めて釈放を求めたとみられる。


テロ犠牲者に供えられた小便小僧
時事通信 3月24日(木)21時41分配信

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24日、ベルギーの首都ブリュッセル中心部の広場で、連続テロの犠牲者のために供えられた小便小僧。


<ベルギ-同時テロ>EU本部、厳戒態勢 内相・法相会議
毎日新聞 3月24日(木)21時36分配信

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緊急の内相・法相会議が開かれるEU本部周辺に配備された軍車両=ブリュッセルで2016年3月24日、賀有勇撮影

 【ブリュッセル賀有勇】ブリュッセルでの同時テロを受け緊急内相・法相会議が開かれた欧州連合(EU)本部周辺は24日、兵士や警察官が大量に配置され、物々しい雰囲気に包まれた。「私たちが恐れていては市民に示しが付かない」。そう語り、気持ちを奮い立たせて職場に向かう職員もいた。

 市内の地下鉄は爆発のあったマールベーク駅などはこの日も閉鎖されたまま。マールベーク駅の隣駅で、EU本部前にあるシューマン駅付近では、仕事に向かう人や地下鉄の代替バスに乗り換える人で混雑していた。

 半旗が掲げられたEU本部に向かうと、自動小銃を抱えた兵士が巡回し、警備員が車両の下に爆発物がないか、棒に取り付けた鏡でチェックしていた。

 「身元が特定される。顔を写すな」。EU本部の撮影をしていると、兵士が慌てて駆け寄ってきた。姿の映ったデジタルカメラの画像を目の前で消去するよう要求された。

 ベルギー人の女性職員(50)は「ブリュッセルが狙われたのはEUを狙ったのと同じ。EUで働く不安はあるが、私たち職員が恐れては市民に示しがつかない」と話し、本部へ向かった。

 ミシェル首相はテロ後、「普通の生活に戻ろう」と呼びかけ、市内の学校は23日に再開された。だが、ベルギー紙DHによると、生徒の3分の1が欠席したという。

 一人息子のラファエル君(2)を抱きかかえるようにして歩いていたレストラン従業員、アゼブ・アイリさん(25)は、事件後初めて保育所に子供を預けに行く途中だった。

 保育所は現場の駅から約700メートル。EU本部にも近く、23日は預けるのをやめて仕事を休んだという。アイリさんは「本当は息子を預けるのが不安でたまらないが、働かないわけにもいかない。警戒態勢が万全だと信じたい」と、不安そうに話した。


テロの犠牲者を悼むベルギー市民
時事通信 3月24日(木)21時34分配信

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24日、ベルギーの首都ブリュッセル中心部で、連続テロの犠牲者を悼み、花やろうそくを供える人々。


<ベルギー同時テロ>別の男も関与か 実行犯5人に
毎日新聞 3月24日(木)21時34分配信

 【ブリュッセル斎藤義彦】ベルギー・ブリュッセルの同時テロで、地元メディアは24日、地下鉄での爆発に、自爆したハリド・バクラウィ容疑者(27)とは別の男が関与していた疑いがあると報じた。事実とすれば実行犯は空港での3人と合わせて5人だったことになる。治安当局は男の身元を確認できていないという。空港爆破にも当局が把握していない人物が関与しており、テロネットワークの広がりが示された。

 欧州連合(EU)は同日、地下鉄テロの現場に近いEU本部で緊急内相・法相会議を開く。

 地元テレビによると、大きなバッグを持った男が爆破された車両に乗り込む様子が、事件現場となったマールベーク駅の防犯カメラに映っていた。ハリド容疑者と自爆した可能性が指摘されている。

 検察は空港爆破に関与した3人のうち2人の身元は不明としている。身元が分からないうちの1人は逃亡しており、市民に情報提供を呼びかけた。

 事件と関連して注目されているのが、パリ同時多発テロで指名手配されて逃亡中のベルギー人、ナジム・ラーシュラウイ容疑者(24)。同容疑者の指紋がパリ同時多発テロの自爆テロ用ベルトから検出されており「爆弾製造係」とも言われる。

 同容疑者がブラヒム・バクラウィ容疑者(29)とともに空港で自爆したという情報もあるが、当局は確認を避けている。

 一方、検察は今回のテロで銃は使われなかったことを明らかにした。パリ同時多発テロで銃が乱射されたのと好対照だ。EUはパリ同時多発テロ後に銃規制を強化しており、24日の緊急内相会議も、オンライン購入の規制や半自動小銃の購入禁止など規制強化策の実施を確認する見通し。銃入手が難しくなったため、今回は爆弾に頼らざるをえなかった可能性もある。

 今回の事件で使われたのは、ホームセンターなどでも安価に入手できるアセトンを原料とする過酸化アセトン(TATP)爆弾。バクラウィ容疑者兄弟が住んでいたブリュッセル北部スカーベーク地区の部屋からはTATP爆弾15キロ、原料になるアセトン150リットル、過酸化水素水30リットルなどが押収された。製造場所になったアパートは地区内にもう1カ所あるとみられる。

 TATP爆弾は「貧者の爆弾」とも呼ばれ、パリ同時多発テロや2005年のロンドン同時テロでも使われた。工業用にも使われる原料の購入規制は困難で、当局は爆弾製造阻止の有効策を持っていない。

 地元メディアによると、容疑者を空港まで運んだタクシー運転手は、爆弾の入った大きなバッグ数個を積み切れず、輸送を拒否。結果的に被害の拡大が抑えられたという。


パリ同時テロ実行犯、仏への引き渡し応じる意向
読売新聞 3月24日(木)21時15分配信

 【ブリュッセル=横堀裕也】昨年11月のパリ同時テロの実行犯サラ・アブデスラム容疑者(26)がベルギー捜査当局に対し、フランスへの引き渡しに応じる意向を示していることが分かった。

 同容疑者の弁護士が24日、記者団に明らかにした。

 アブデスラム容疑者はベルギーの同時テロについては「知らない」と話しているという。

 フランス政府はベルギー政府に対し、アブデスラム容疑者の身柄引き渡しを求めている。同容疑者はこれまで拒否する考えを示しており、実現には時間がかかるとみられていた。

 弁護士によると、同容疑者は「出来るだけ早く引き渡してほしい」と話している。引き渡しは、4月半ばまでに実現する見通しだという。


次のテロ起こす可能性、逃げた容疑者1人追う
読売新聞 3月24日(木)21時8分配信

 【ブリュッセル=横堀裕也、カイロ=溝田拓士】ベルギーの首都ブリュッセルで起きた同時テロで、捜査当局は24日、現場の一つであるブリュッセル国際空港から逃走したとみられる男の行方を追うなど、事件の全容解明に全力を挙げている。

 事件は、昨年11月のパリ同時テロと強い関連性が次々に明らかになっている。欧州連合(EU)は24日午後、ブリュッセルで緊急の法相・内相理事会を開き、テロ対策で連携強化を確認する。

 ロイター通信によると、イスラム過激派組織「イスラム国」は24日、インターネット上にビデオ声明を公開し、「イスラムの歴史を知る者は異教徒との聖戦がイスラムとは不可分だと知っている」と述べて、欧米へのさらなる攻撃を呼びかけた。同時テロの成果を誇示し、支持者を鼓舞する狙いがあるとみられる。

 当局はこれまで空港テロで3人、地下鉄テロで1人の計4人が実行犯グループだったと公表している。

 捜査当局は、空港テロの現場から逃げた容疑者1人が、次のテロを起こす可能性もあるとみて、身柄の確保に全力を挙げている。


首都で警戒するベルギー警官
時事通信 3月24日(木)20時0分配信

361
24日、ブリュッセルで、警戒するベルギーの警官たち。


規制線を張るベルギー警官
時事通信 3月24日(木)19時55分配信

360
24日、ブリュッセルの地下鉄マルベーク駅入り口に規制線を張るベルギーの警官。


テロ現場にろうそくを供える女性
時事通信 3月24日(木)19時55分配信

359
24日、ベルギーの首都ブリュッセルの地下鉄マルベーク駅で、爆発テロ現場にろうそくを供える女性。


連続テロ「知らなかった」=サラ容疑者供述と弁護士―ベルギー
時事通信 3月24日(木)19時52分配信

 【ブリュッセル時事】昨年11月のパリ同時テロ実行犯グループの一員で、ベルギーで18日に拘束されたサラ・アブデスラム容疑者(26)が捜査当局の取り調べに対し、22日のブリュッセルでの連続テロ事件について「知らなかった」と主張していることが分かった。

 AFP通信が24日、弁護士の話として伝えた。

 サラ容疑者は18日にブリュッセルで拘束され、その後逮捕された。弁護士は連続テロ発生前には容疑者が「取り調べに素直に応じ、協力している」と明かしていた。しかし、フランスのラジオ局に対し24日、サラ容疑者が「沈黙している」と語った。連続テロを受け、一転して口が重くなったもようだ。


ベルギー同時テロ 家族・血縁がテロリストの隠れ蓑に 謀議、秘密厳守を保障される 身内から過激思想の影響も受けやすく
産経新聞 3月24日(木)19時51分配信

 ベルギー同時テロで、空港と地下鉄で自爆した容疑者がバクラウィ兄弟だったことが判明した。19日に逮捕されたアブデスラム容疑者も、兄弟で昨秋のパリ同時多発テロに加わっており、イスラム過激派のネットワークにおける血縁の役割がテロ専門家に注目されている。謀議や秘密保持に「血の交わり」が役立っているとみられるためだ。

 同様の事例は、昨年1月の仏風刺週刊紙の本社襲撃事件(容疑者がアルジェリア系兄弟)がある。インドネシアを本拠地とする東南アジアのテロ組織ジェマ・イスラミア(JI)は、戦闘員の勧誘などで積極的に血縁や地縁関係を使っていると指摘される。

 テロ専門家の間では以前から、テロ犯の勧誘やテロ組織の形成を調べる上で血縁関係が着目されてきた。米シンクタンク「ニュー・アメリカ」の調査では、欧米のイスラム過激派の4分の1以上が、家族にイスラム教の聖戦「ジハード」に関わった者がいたという。

 テロ問題に詳しい日大の河本志朗教授は、「身近な親族の影響で過激思想に染まりやすい」と指摘。秘密が外部に漏れにくく、謀議でも意思疎通がしやすい側面もあるとされる。

 欧米のテロ事件では移民2世が関与したケースが少なくない。移民者の血縁関係が濃いブリュッセルのモレンベーク地区に、パリのテロ実行犯で逃亡していたアブデスラム容疑者が、実家の近くで約4カ月もかくまわれていたことが改めて治安関係者に衝撃を与えている。(塩原永久)


ベルギー連続テロ、地下鉄駅自爆で2人目の容疑者か 警察筋
AFP=時事 3月24日(木)19時49分配信

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国際刑事警察機構(インターポール)を通じて入手された、ベルギー連続テロの自爆犯と特定されたハリド・バクラウィ容疑者(2016年3月23日提供)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】ベルギーの首都ブリュッセル(Brussels)で22日に起きた連続テロ事件で、ベルギー当局が地下鉄駅で起きた自爆攻撃の2人目の容疑者を捜索している。警察当局筋が24日、AFPに語った。

 地下鉄のマルビーク(Maalbeek)駅で起きた自爆攻撃では、実行犯とされるハリド・バクラウィ(Khalid El Bakraoui)容疑者の死亡がすでに確認されている。

 だが、ある警察当局者によると、マルビーク駅の監視カメラ映像に、バクラウィ容疑者の隣に大きなかばんを持った男が写っていたという。また別の警察当局者によると、バラクウィ容疑者が男と話しているのが目撃されており、バラクウィ容疑者が電車に乗った際、この男は電車に乗らなかったという。【翻訳編集】 AFPBB News


テロは欧州からアメリカに飛び火する
ニューズウィーク日本版 3月24日(木)19時30分配信

 ブリュッセルで起きた同時自爆テロを見てテロ対策のプロが真っ先に思うのは「次はどこだ?」、そして「どうして止める?」だろう。

 3月22日の朝、眠りから覚めたアメリカを待ち受けていたのは、ヨーロッパがまたテロ攻撃に襲われたというニュースだった。空港と地下鉄の2カ所で相次いだ自爆テロで、30人以上の死者が出た。襲撃のほんの数日前には、パリ同時多発テロの首謀格のアラ・アブデスラムが、ブリュッセルで逮捕されたばかりだ。

 ここで最も懸念されるのは、ヨーロッパで指揮された連続テロの標的は、いつアメリカに向くかわからないということだ。前例もある。2001年にニューヨークとワシントンを襲った9.11同時多発テロの実行犯たちの拠点はドイツのハンブルグだった。

【参考記事】米軍がソチ五輪のテロ対策に軍艦派遣

 攻撃の機会を狙っているグループがもしヨーロッパにいるのなら、彼らにとって最大の障害はアメリカ国内に潜入することだろう。9.11以降、アメリカのテロ対策は水際で過激派の入国を阻止することに注力されてきた。それは、「9.11委員会報告書」が最重要とみなした調査項目の1つでもあった。

ヨーロッパの過ちとは

 9.11以降、アメリカのテロ対策はアメリカに渡航しようとする人々のなかから過激派を見つけ出すことに重点を置いた。合理的な戦略だ。彼らは少人数で移動し、アメリカに入国するためのあらゆる抜け道を調べ尽くしている。1つの交通機関を止めたとしても大した効果はない。彼らは別の道を行くだけだ。すべての旅行者に迷惑をかけるより、ピンポイントで発見し阻止するのが最良の策だろう。

 より大きな課題は、国境を越えたイスラム過激派のネットワークを域内にはびこらせてしまったヨーロッパの過ちを繰り返さないことだ。失敗すれば、その触手はアメリカ中を覆うことになる。

【参考記事】テロリストに完敗したベルギー治安当局

 ISIS(自称「イスラム国」、別名ISIL)に触発されたイスラム過激派の脅威は世界共通だが、見た目まで同じというわけではない。ISISの刺激を受けて中東から遠く離れた国で勝手に過激思想を持つようになる「ホームグロウン(国内育ち)」テロリストやヨーロッパと中東を行ったり来たりする外国人戦闘員の増加により、西欧にもパリやブリュッセルで見たようなテロを起こせる組織が根付いてしまっている。

 外国人戦闘員の供給を断ち、潜在的脅威が社会に紛れ込む前に見つけ出すことも必要だ。責任ある移民政策や国境管理もだろう。

 何より、国土安全保障省がいい仕事をすることだ。ブリュッセルのテロから、我々は多くの教訓を学べる。きちんと関心を払っていれば、だが。

This article first appeared on The Daily Signal.
James Jay Carafano, a leading expert in national security and foreign policy challenges, is the Heritage Foundation's vice president for foreign and defense policy studies.


地下鉄駅でも犯人逃走か=監視カメラに姿―ベルギー連続テロ
時事通信 3月24日(木)18時51分配信

 【パリ時事】ベルギー連続テロをめぐり、フランス紙ルモンドは24日、地下鉄駅で自爆したハリド・バクラウィ容疑者(27)に同行しながら事件後に逃走したとみられる別の実行犯が存在する可能性があると報じた。

 バクラウィ容疑者の自爆直前、大きなバッグを抱えた姿が監視カメラに撮影されていたという。

 事件をめぐっては、もう一つの現場である空港の監視カメラに映っていた容疑者も1人、行方が分かっていない。


トランプ氏対テロ過激化「核使用が最後の手段」
読売新聞 3月24日(木)18時42分配信

 【ワシントン=黒見周平】ベルギーの同時テロを受け、米大統領選の共和党指名候補争いでトップを走る不動産王ドナルド・トランプ氏(69)がテロ対策をめぐる発言を過激化させている。

 トランプ氏は23日、米通信社ブルームバーグのインタビューでイスラム過激派組織「イスラム国」への対応について、「あえてはっきり言えば、核兵器が最後の手段だ。私はどんな可能性も除外しない」と主張。テロ容疑者への「水責めを行う」とした22日よりも発言をさらにエスカレートさせた。

 これに対し、民主党の指名候補争いで優位に立つヒラリー・クリントン前国務長官(68)はカリフォルニア州での講演で、トランプ氏の発言について「深刻な誤りだ。イスラム教徒をすべて悪者扱いするような扇情的な論法は役に立たない」と批判した。


英国、EUから離脱すれば安全性増す=秘密情報部元長官
ロイター 3月24日(木)18時42分配信

[ロンドン 24日 ロイター] - 英秘密情報部(MI6)のリチャード・ディアラブ元長官は、英国が欧州連合(EU)から離脱すれば、移民をコントロールしやすくなるため安全性が増す可能性がある、と指摘した。プロスペクト誌に寄稿した。

一方、キャメロン英首相は、世界の不安定さが高まるなかでEUから離脱すれば、英国は弱体化し、安全性が損なわれると主張している。

ディアラブ氏は1999年から2004年まで英秘密情報部の長官を務めた。同氏は、EUから離脱しても、英国の国家安全保障にはほとんど打撃にはならないと述べ、むしろ安全保障上はプラスになると強調した。

同氏は「ブレグジット(英国のEU離脱)を安全保障上の観点から見ると、英国へのコストは低い」と主張。「逆に、EUから流入する移民や難民をコントロールしやすくなる、という利点がある」と述べた。

ベルギーの首都ブリュッセルで22日に発生した連続爆破事件は、EU残留・離脱をめぐる英国の議論にも影響している。離脱派は、EUの国境開放政策が事件を引き起こしたと主張し、勢いづいている。

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