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2016年1月18日 (月)

777・787・A350等、航空機一般の話題・20

引き続き、ボーイング777、787、エアバスA350等、航空機一般の話題に関するニュース記事を伝達します。

なお、個別の機種についての特記すべき話題、および重大な航空機事故航空機を標的とするテロ等の発生については、これまでと同様、そのつど項を改めて伝達します。

リンク:国産ステルス機を初公開 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:国産ステルス機を初公開=次期戦闘機開発技術―2月飛行・防衛装備庁 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:チャイナエアラインのA350初号機、組立開始 16年7-9月機受領へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「日本版ステルス機」お披露目 米軍「第5世代」を上回る「心神」! - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米ボーイング第4四半期は減収減益、16年見通し予想下回る - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:復元した零戦、鹿屋の空を飛ぶ…操縦は米国人 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:零戦、71年ぶりに日本の空を舞う 鹿児島で復元機の試験飛行 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<零戦>機体を復元 鹿児島県の海自鹿屋航空基地で試験飛行 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「ゼロ戦」日本の空を舞う - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「ゼロ戦」が里帰り飛行 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「零戦おかえり」 日本の空でテスト飛行に成功 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「ゼロ戦」里帰り飛行 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:零戦がついに飛んだ! - 「零戦里帰りプロジェクト」がテスト飛行に成功 - 速報:@niftyニュース.
リンク:岐路に直面するANA…エアバス大型機の購入肩代わりの勝算は? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「先進技術実証機」いよいよ来月中旬に初飛行 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:国産ステルス戦闘機、初飛行へ…実証機で2月 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:1/27予定の零戦テスト飛行をニコニコ動画で生中継--パイロット目線の動画も - 速報:@niftyニュース.
リンク:ゼロ戦が再び日本の空を飛ぶ! 27日にニコ生でテスト飛行を配信へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:キャセイパシフィック航空、貨物専用機B747-400ERF新塗装1号機を初公開 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:零戦が再び日本の空を舞う 試験飛行にかける実業家の思いとは - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:キャセイ、新塗装の貨物機ボーイング747-400ERF公開「継続的な努力を象徴」 - 速報:@niftyニュース.
リンク:イラン、欧州航空メーカーから160機以上の購入を計画 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日本トランスオーシャン航空、22年ぶり新型機到着 737-800初号機 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:巨大機A380、看板になるか重荷になるか ANAの飛び行く先は - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ボーイング、747-8を月産1機から0.5機に減産 - 航空貨物市場の失速を受け - 速報:@niftyニュース.
リンク:ボーイング、最新ジャンボ減産へ 747-8を月産0.5機 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:零戦、日本の空へ 27日にテスト飛行 「生きた歴史の証人」「後世に伝えるべき」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:頓挫しかけた“零戦”飛行、鹿児島の空へ スポンサー撤退相次ぎ、主催者自ら費用負担 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:零戦、再び日本の空に 「先人の技術みて」27日に鹿屋で展示飛行 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:JAL、ボストン線に787-9投入 成田-パリは再開 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:零戦、日本の空に復活なるか 国内での動態保存に向け初飛行まもなく - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ANA、737ビジネスジェット3月で退役 ムンバイ線787に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:ANA、巨大航空機購入に業界騒然…デカすぎて空港も恐々?設備・スタッフ面の問題は? - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:15年度上期、航空事故は1件 国交省 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

国産ステルス機を初公開
時事通信 1月28日(木)15時16分配信

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防衛装備庁は28日、三菱重工業小牧南工場で、次世代戦闘機の開発などに向けた国産のステルス機(写真)を初公開した。実証機の先進技術を生かして、航空自衛隊F2戦闘機の後継機を開発するのが狙い=愛知県豊山町


国産ステルス機を初公開=次期戦闘機開発技術―2月飛行・防衛装備庁
時事通信 1月28日(木)14時40分配信

 防衛装備庁は28日、三菱重工業の小牧南工場(愛知県豊山町)で、次世代戦闘機の開発などに向けた国産のステルス機「X―2」を初公開した。
 実証機の先進技術を生かして、航空自衛隊F2戦闘機の後継機を開発するのが狙い。
 機体は全長14.2メートル、全幅9.1メートル、全高4.5メートルで、通常の戦闘機より一回り小さい。レーダーに探知されにくい電波吸収材や機体を軽量化するために炭素繊維が使われている。2009年度から約394億円を投じ、機体を三菱重工、エンジンをIHIが開発した。
 実証機は今後地上滑走試験を行い、2月中旬以降に初飛行を行う予定。県営名古屋空港(豊山町)から空自岐阜基地(岐阜県各務原市)まで飛行する。


チャイナエアラインのA350初号機、組立開始 16年7-9月機受領へ
Aviation Wire 1月28日(木)13時31分配信

 エアバスは現地時間1月27日、台湾のチャイナエアライン(中華航空、CAL/CI)向けA350-900型機初号機の組み立てを、仏トゥールーズの最終組立工場で開始したと発表した。チャイナエアラインは同機を2016年7-9月期(第3四半期)に受領する予定。

【組立が進むチャイナエアライン向けA350初号機】

 現在、胴体と垂直尾翼の結合作業を進めている。今後、主翼の結合や客室装備、電源投入作業を予定している。

 チャイナエアラインはA350-900を14機、自社購入で導入。欧州や豪州、米国など長距離路線への投入を予定している。

 A350 XWBは3機種で構成。座席数はメーカー標準仕様で短胴型のA350-800が280席、A350-900が325席、A350-1000が366席で、エンジンは英ロールス・ロイス社製トレントXWBを搭載し、燃費を25%改善する。2015年12月末現在、41顧客から777機を受注している。

 初号機は2014年12月、カタール航空(QTR/QR)が受領。2015年1月からドーハ-フランクフルト線に投入している。その後、ベトナム航空(HVN/VN)とフィンエアー(FIN/AY)、ブラジルのTAM航空(TAM/JJ)とチリのラン航空(LAN/LA)によるLATAMエアライン・グループも受領した。

 アジアではチャイナエアラインほか、シンガポール航空(SIA/SQ)やキャセイパシフィック航空(CPA/CX)、タイ国際航空(THA/TG)など計11社が導入する。

 日本では、日本航空(JAL/JL、9201)がボーイング777型機の後継機として、A350-900とA350-1000を合わせて最大56機導入する。


「日本版ステルス機」お披露目 米軍「第5世代」を上回る「心神」!
産経新聞 1月28日(木)12時4分配信

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報道陣に公開された先進技術実証機=28日、愛知県豊山町(彦野公太朗撮影)(写真:産経新聞)

 「先端技術を集めた兵器は美しい。秘密のベールに包まれた技術も神秘性をただよわせる」

 とは、官民の防衛関係者が兵器をお披露目するにあたり、一様に抱く感慨だ。愛知県内に在る三菱重工の工場で28日、同じ感慨を共有した。

 同日午後に公開されるのは、米軍のF-35といった「第5世代」戦闘機の上をうかがう、将来の「第6世代」戦闘機開発に備えた研究実験機《先進技術実証機》。富士山の別称「心神」という愛称の方がすっかり有名になった。三菱関係者が命名したとの言い伝えもあるが定かではない。

 ともあれ、零戦と縁が深いこの工場で生まれた心神が、武器輸出3原則緩和や防衛装備庁設立と相まって、戦後、大日本帝國陸海軍の傑作機復活を恐れる連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)がズタズタにした日本の航空機産業を蘇生させる先駆けと成る…そんな確かな手応えを感じた。

 特徴は、炭素繊維を駆使した敵レーダーに探知されず敵を捕捉できるステルス性能はじめ、耐熱素材や電子機器、小型化した燃料装置の導入に象徴される、わが国の得意技術を生かした点。結果、軽量化を図り高い運動性を可能にした。機体が失速しやすい姿勢を強いられようと、失速し難く工夫されたエンジンも、担当のIHIが開発に成功した。

 航空自衛隊出身の宇都隆史参院議員は「戦闘機開発は国家の体制を守る礎の一つになる。礎の構築は、わが国が独自の技術力をしっかりと確保して、初めて達成する」と、小欄に期待を語った。

 平成22年3月に国内企業群が開発を始めた心神は、今年3月の防衛省引渡しまでに初飛行を終える。その後、研究中だった最新技術を追加→試験飛行を反復→問題点をあぶり出し→分析→改善を施し→新たな技術を付加→再び飛行する。回転を止めず進化を求め続ける、以上の過程の繰り返しを軍事の要諦「スパイラル・セオリー」と呼ぶ。セオリーは心神が直接、空自の将来型戦闘機となるわけではない傍証でもある。

 むしろ「心神が生み出す数々の技術の完成度が、将来型戦闘機の生産・開発形態を決める」と言った方が正確だろう。日米両国は米国より技術情報供与を受け空自の次期戦闘機F-35を日本国内で組み立てる方針で同意したが、F-35導入後の将来型戦闘機を国産にするか、費用・技術上のリスクをシェアすべく外国との共同開発に踏み出すかは未定だ。

 関係者は「未定でよい」と言い切る。国産戦闘機製造への総合力を持てば、外国が注目し擦り寄ってくる。逆説的に言えば、国産戦闘機製造への総合力を持たぬと軍需大国に相手にされず、共同開発には参画できない。この関係者は「国産戦闘機を製造できる段階に昇った時点で、防衛技術基盤の発展や費用対効果、企業収益など国益を冷静に勘案し、国産か共同開発かを判断すればよい」と、まずは「国産力」蓄積を目指す方向が基本と考えている。

 もっとも、膨大な国防費にあえぐ米国からの共同開発に関する打診は今のところない。が、「国産・共同開発いずれにしても、海外に売り込むスキームは早期に構築しなければ」とも提言する。

 仮に国産にすれば開発費は5千億~1兆円超。一方で防衛省は、最低でも4兆円の新規事業誕生+8・3億円の経済波及効果+24万人の雇用創出を試算する。

 スキームといえばもう一つ必要だ。前述した武器輸出3原則緩和や防衛装備庁設立による「副作用」対策。3原則に縛られ兵器貿易と貿易管理面で「鎖国」状態だったぬるま湯時代とは違い、「開国」し、日本政府が外国との輸出入に乗り出した現在では必要となった、人材(ヒト)・技術(モノ)・利益(カネ)の流失を防ぐ法的管理スキームがないのだ。

 別の関係者は日本メーカーの具体名を挙げ(仮にA社)、「A社と提携関係を切って、ウチに来ないか?と、外国企業に手を突っ込まれる日本企業は次第に増えている」と証言。「開国」がもたらした現状をこう表現した。

 「舌なめずりするオオカミがうろつく荒野に置く、ヒツジが閉じこもっていたおりの扉が開いた」(野口裕之)


米ボーイング第4四半期は減収減益、16年見通し予想下回る
ロイター 1月28日(木)8時6分配信

[27日 ロイター] - 米航空機大手ボーイング<BA.N>が27日発表した第4・四半期決算は、純利益が10億3000万ドル(1株当たり1.51ドル)となり、前年同期の14億7000万ドル(同2.02ドル)から減少した。

1株当たりのコア利益は1.60ドル。前年同期は2.31ドルだった。

売上高は約4%減の235億7000万ドルだった。

ボーイングは、世界の経済成長の鈍化や原油価格の下落にもかかわらず、新造航空機の市場は依然として強いとの見方を示している。

旅客輸送の増加を見込んでおり、737型機を2019年に月産57機に増産することを明らかにした。単通路(シングルアイル)機としては過去最高水準となる。787、767型機も同様に増産する。

ただ、投資家は短期的な逆風に注目し、株価は8.9%安で終えた。2011年8月以来の安値で、下落率はダウ平均構成銘柄で最大だった。

ボーイングは前週、販売不振を受け大型機747─8型機の生産を半分に減らすと発表。第4・四半期に5億6900万ドルの損失を計上することを明らかにしていた。

2016年通年の業績については、1株当たりのコア利益(一部年金などの費用を除く)が8.15─8.35ドルになると予想。トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたアナリスト予想平均は9.43ドルとなっている。

年間の納入数は740─745機になると予想。2015年は762機を納入し、目標の755─760機を上回った。

デニス・ミューレンバーグ最高経営責任者(CEO)は電話会議で、中国の第4・四半期の旅客輸送が景気減速にもかかわらず15%増加したと指摘。単通路機の増産は正しい方向との見方を示した。


復元した零戦、鹿屋の空を飛ぶ…操縦は米国人
読売新聞 1月28日(木)7時24分配信

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試験飛行に成功した旧日本軍の零戦(27日午後、鹿児島県鹿屋市で)

 旧日本軍の零式艦上戦闘機(零戦)を復元した機体が27日、鹿児島県鹿屋(かのや)市の海上自衛隊鹿屋航空基地の上空で、試験飛行を行った。

 機体は全長約9メートル、全幅約12メートル。所有しているフライトジャケット製造販売会社経営の石塚政秀さん(54)(ニュージーランド在住)らによると、1970年代にパプアニューギニアのジャングルでエンジンや主翼、胴体の一部などが見つかり、米国などで飛行できるよう修復された。

 石塚さんは2010年、米国人から約3億5000万円で機体を購入。多くの人に当時の時代背景や技術力を知ってもらおうと、国土交通省から飛行許可を受け、防衛省から基地の滑走路利用などについても了解を得て実現にこぎつけた。

 試験飛行では米国人パイロットが操縦。エンジン音を響かせながらゆっくりと旋回した。1回目は約6分、2回目は約16分、基地の敷地範囲内の上空を飛び、高度は約1600メートルに達したという。基地周辺には多くの航空ファンらが集まり、フェンス越しに零戦を見上げていた。


零戦、71年ぶりに日本の空を舞う 鹿児島で復元機の試験飛行
西日本新聞 1月27日(水)22時32分配信

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海上自衛隊鹿屋航空基地上空を飛行する零戦の復元機=27日午後2時20分、鹿児島県鹿屋市

 太平洋戦争末期、世界最高水準の軍用機と言われながら多くが特攻機として出撃した零式艦上戦闘機(零戦)の復元機が27日、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)で試験飛行をした。かつて最大の特攻基地があり、多くの若者の出撃を見送った空を71年ぶりに舞う姿に、関係者は深い感慨とともに「零戦を生んだ時代背景と平和の尊さを考えてほしい」と訴えた。
 機体は、激戦地だったパプアニューギニアで1970年代に発見。米国などでエンジンを載せ替えて修復後、映画撮影などに使われていた。ニュージーランド在住の会社経営石塚政秀さん(54)が2010年に買い取り、日本での飛行を計画。使用可能な飛行場を探し、鹿屋基地での国内初フライトとなった。

【写真】1970年代にパプアニューギニアで発見された修復前の零戦

 この日、機体はエンジン音をとどろかせながら基地上空を2度、計22分間飛行。雲間を旋回し、高度1500メートルまで上昇した。飛行が無事終わると関係者は握手を交わし成功を喜んだ。操縦した米国人スキップホルムさん(72)は「軽やかなフライトができた」と性能をたたえた。
 「日本人は欧米の航空技術を導入して10年で零戦を作り上げた。日本人に誇りと自信を感じてほしい」。それが石塚さんが国内での飛行を目指した理由だった。自宅や所有する牧場を売り、5億円もの私財を投じ計画を進めた。ただ、零戦は多くの若者を死に追いやった兵器。本来は昨夏の飛行予定だったが、安全保障関連法論議の影響で「戦争賛美と誤解を受ける」と撤退するスポンサーが相次ぎ、計画断念の危機に陥った。しかし経費を工面し計画飛行までこぎつけた。「零戦は戦争の象徴のように見られているが政治が技術の使い方を間違えた。平和の在り方を考えるきっかけにしてほしい」と話す。
 鹿屋市の串良基地から出撃し、不時着で生還した元特攻隊員の船川睦夫さん(89)=鹿児島市=は「特攻は愚かな作戦だが、隊員は純粋な思いで死んでいった。多くの人が零戦を見て、特攻について深く考えてほしい」と願った。


<零戦>機体を復元 鹿児島県の海自鹿屋航空基地で試験飛行
毎日新聞 1月27日(水)19時48分配信

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鹿屋航空基地上空を試験飛行する復元された零戦=鹿児島県鹿屋市の海自鹿屋航空基地で2016年1月27日午後3時20分、代表撮影

 旧日本海軍の主力戦闘機だった零(ゼロ)式艦上戦闘機「零戦」を復元した機体が27日、鹿児島県鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地で試験飛行した。

 東京のイベント企画会社が主催した。この零戦は1970年代にパプアニューギニアのジャングルで破損状態で発見され、購入した米国人らが設計図を基に忠実に復元。現在はニュージーランド在住の会社経営、石塚政秀さん(55)が所有している。石塚さんや企画会社によると、現在飛行可能な零戦の復元機は世界に数機しかなく、日本人所有の零戦が国内で飛行するのは戦後初という。

 太平洋戦争中、鹿屋航空基地からは多くの特攻機が飛び立った。石塚さんは「零戦には悲しい時代背景があるが、平和を考える史料として活用していきたい」と話している。【新開良一】


「ゼロ戦」日本の空を舞う
時事通信 1月27日(水)18時32分配信

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太平洋戦争後にパプアニューギニアで回収され米国で復元された零式艦上戦闘機(零戦)が里帰り。海上自衛隊鹿屋航空基地で行われたテスト飛行で日本の空を舞った=27日、鹿児島県鹿屋市


「ゼロ戦」が里帰り飛行
時事通信 1月27日(水)18時31分配信

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太平洋戦争後にパプアニューギニアで回収され米国で復元された零式艦上戦闘機(零戦)が里帰り。海上自衛隊鹿屋航空基地で行われたテスト飛行で日本の空を舞った=27日、鹿児島県鹿屋市[代表撮影]


「零戦おかえり」 日本の空でテスト飛行に成功
ITmedia ニュース 1月27日(水)16時12分配信

 零式艦上戦闘機(零戦、ゼロ戦)のテスト飛行が1月27日、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県)で行われた。離着陸の様子はニコニコ生放送で、「パイロットカメラ」と「地上カメラ」の視点からライブ中継された。

【パイロットカメラから見た景色は?】

 「零式艦上戦闘機 里帰りプロジェクト」と題し、零戦を飛行可能な状態で保存する取り組み。計画を進めるゼロエンタープライズ・ジャパンの石塚正秀取締役が、米国に保有する機体を国内に持ち込んだ。日本人が所有する零戦が国内で飛行するのは、戦後初の試みだという。

 初飛行は27日午後に実施。米国のパイロット、スキップ・ホルムさんが操縦かんを握り、プロペラ音を響かせながら、午後2時12分ごろに鹿屋航空基地を離陸。基地周辺を7分ほど旋回した後、同基地に着陸した。

 その後も休憩を挟んで、2度目の飛行に成功。機体は28日以降、鹿児島空港に移される。移動後のイベントなどの予定は未定だという。

 飛行後の会見で、石塚さんは「ここまで来てみると短い気もする」と安心した表情を見せる。「悲しい運命から生まれた零戦だが……」と前置きしながらも、テスト飛行が「全国の皆さんに何かを考えるきっかけになったのでは」と話す。「今の若い人たちが(当時の日本が)最先端の技術を作っていたことに誇りを持ってくれれば」(石塚さん)。

 石塚さんは「零戦の音を聞いている皆さんの表情を見ていると、まだできることがあるのかな」とも意気込む。「零戦に思いをはせる青春時代を過ごした人たちに、1分1秒でもこの音を聞いてもらえるよう」(石塚さん)に、博物館ではなく、国内の基地での動態保存を目指していく。


「ゼロ戦」里帰り飛行
時事通信 1月27日(水)16時8分配信

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太平洋戦争後にパプアニューギニアで回収され、米国で復元された零式艦上戦闘機(零戦)が27日、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)で行われたテスト飛行で72年ぶりに日本の空を飛んだ。


零戦がついに飛んだ! - 「零戦里帰りプロジェクト」がテスト飛行に成功
2016年1月27日(水)15時3分配信 マイナビニュース

「零戦里帰りプロジェクト」により復元された零式艦上戦闘機二二型(零戦)が1月27日にテスト飛行を実施した。同機は同日14時12分に海上自衛隊鹿屋航空基地を離陸、約7分間の初飛行に無事成功した。

着陸後、プロジェクトを実施したゼロエンタープライズ・ジャパン取締役の石塚正秀氏は、パイロットのスキップ・ホルム氏を出迎え、握手を交わした。試験飛行は本日中にあと2回行われる予定。(編注:その後、試験飛行は2回目で終了した。)

「零戦里帰りプロジェクト」は2012年にスタートしたプロジェクトで、レストア済みの零戦を米国から日本に移し、飛行可能な状態のまま保存することを目指している。テスト飛行を実施した機体は2014年11月に日本へ入国し、2015年7月にはエンジン始動テストを開始するなど初飛行に向けた準備が進められていた。

なお、今回のテスト飛行については詳しいレポートを後日掲載するので、そちらも楽しみにしてほしい。

(大貫剛)

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岐路に直面するANA…エアバス大型機の購入肩代わりの勝算は?
Business Journal 1月27日(水)10時0分配信

 日本航空(JAL)の破綻以来、「日本の翼」の役割を背負ってきたANAホールディングスが大きな岐路に直面している。

 中型機全盛の世界的な流れに逆らって、正札ベースで1500億円前後という巨費を投じ、エアバスの超大型旅客機A380を3機導入する計画が俎上に載せられているのだ。これまであまり力を入れてこなかったリゾート路線で橋頭堡を築くため、ハワイ路線に3機を投入するという。

 とはいえ、A380の購入は、ドル箱である羽田空港の発着枠を持つスカイマークを傘下に取り込むために、破綻に直面した同社の大口債権者であるエアバスの支持を取り付けるべく浮上した措置だ。スカイマーク支配が当初の思惑ほどうまく進まないなかでの超大型機導入は、イチかバチかの大きな賭けの側面が強い。離島路線を含めて国民の空の足の多くを提供するANAの大事だけに、本件を決定するとみられる今月29日のANA取締役会の動向が大きな関心を集めそうだ。

 A380は、かつて一時代を築いたボーイングの747機を彷彿させる飛行機だ。2階建ての超大型機で、レイアウト次第で500~600の座席設置が可能という。大量輸送が可能なことから、搭乗率を高めることさえできれば、高い収益を稼ぎ出せるとされている。A380の導入の成功例としては、日本と欧州間に就航させている独ルフトハンザが有名だ。

 ただ、それだけ需要の大きな路線は世界的にもそれほど多くない。リゾートとなると、夏休みや大型連休以外の時期に多くの利用者を確保するのは容易ではない。結果的に、安定的に収益をあげるのが難しく、豪カンタス航空などでA380を手放す動きもあるという。創業以来、順調に成長を続けてきたスカイマークが躓いた原因のひとつは、このA3806機の購入キャンセルをめぐるエアバスへの補償問題だった。

 ANAは明確に否定しているが、同社がスカイマークの再建を主導するにあたって、大口債権者であるエアバスの支持を取り付けるために避けて通れなかったのが、A380の肩代わり購入だ。ANAとエアバスの間では、現在も厳しい交渉が続いている模様だ。6機すべてではなく、3機程度で合意できる可能性があるとして、ANAの内部ではA380の投入方法が検討されているようだ。
 
 ちなみに、羽田―福岡、羽田―札幌、羽田―沖縄など国内の大動脈で活用する案も検討されたが、滑走路の制約があり超大型のA380就航を断念したらしい。

 国際線では、ビジネス客が多い欧州路線も有力候補だったが、欧州路線は飛行時間が長く、3機で1日1便の定期路線を維持することが難しい。加えて、アライアンスを組むルフトハンザとの競合も勘案せざるを得ない事情があるという。そこで白羽の矢を立てたのが、ビジネス客重視のANAで手薄になっていたリゾート路線のハワイ航路に就航させることだ。観光客を中心に、ハワイには日本から毎年150万人前後が訪れているため、開拓の余地があると踏んだという。ANA傘下には、業績の好調なピーチやバニラといったLCCもあり、グループ力を結集してマーケティングに取り組む可能性がある。

 とはいえ、ハワイ路線といえば、破綻前のJALが開拓したリゾート路線だ。この路線では、ANAの集客力はJALの後塵を拝している。大型機の座席を埋めるための大幅なディスカウントを迫られて、期待ほどの売り上げや利益が確保できないリスクがある。

 加えて、飛行機は機種ごとに部品の在庫を持つ必要があるうえ、整備員、パイロット、キャビン・アテンダントも機種ごとに育成しなければならず、経費が大きく膨らむリスクもある。見込み通りの収益を確保するのは容易なことではない。

●ANAの誤算

 一方、ANAは自社の発券システムをスカイマークに採用させる方針だったが、スカイマークがANA主導の再建計画が決まったあと拒否する姿勢に転じ、いまだに実現のめどが立っていないという。ANAは、スカイマークを支援するためのコードシェア(共同運航)に発券システムの統一が不可欠だとしていた。が、スカイマークにしてみれば、これを受け入れると、自社で顧客情報を管理・蓄積できなくなるデメリットがある。将来自立する道が閉ざされてしまう問題もある。このことは早くから筆者が本コラムなどで指摘してきたが、同社も気付いたという。

 また、歴史的な原油安と利用客数の回復に支えられて、スカイマークは最悪期を脱し、業績が回復し始めている。ANA主導の再建計画は、スカイマークにとって無用の長物になりつつあり、ANAのスカイマーク支配の野望は画餅に帰しつつあるのだ。

 世界の航空業界は、中型機で機種数を絞ってコストを抑えながら、搭乗率を上げる経営戦略が主流だ。リーマンショック後はますます、その傾向が強まっている。

 かつて、破綻に直面したJALは、老朽化したボーイング747(ジャンボジェット)の売却ができずに駐機費などで赤字を垂れ流し、収益の悪化に拍車をかけた。年初からの世界同時株安の主因である中国の経済破綻が一段と深刻化するような事態が起きれば、過剰投資を抱えるエアラインはひとたまりもない。それでも、あえてリスクを採るのか、ANA取締役会の判断が注目される。
(文=町田徹/経済ジャーナリスト)


「先進技術実証機」いよいよ来月中旬に初飛行
ニュースイッチ 1月27日(水)8時10分配信

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先進技術実証機(防衛装備庁提供、写真の一部が修整されています)
2018年度に国産戦闘機の開発判断

 防衛省は将来のステルス戦闘機開発に生かすため研究開発を進めてきた「先進技術実証機」について、2月中旬をめどに初飛行させることを決めた。3月に製造元の三菱重工業から正式に受領し、2017年3月までの1年間で技術の有効性などを検証する。政府は18年度ごろをめどに、現行の戦闘機の後継を国産化するかどうか決める方針だ。

 防衛装備庁によると、同実証機は1月下旬に地上滑走試験を開始する。その後は初飛行を含め2回程度の試験飛行をした後、3月末に同庁岐阜試験場に納入される予定。現在は三菱重工小牧南工場(愛知県豊山町)で機体やエンジンの試験を進める。

 同実証機はレーダーに捕捉されにくい「ステルス性」や、高い運動性などを実証する機体だ。全長14メートル×全幅9メートル×高さ4メートルで、1機のみ製造されている。開発費は400億円弱。


国産ステルス戦闘機、初飛行へ…実証機で2月
読売新聞 1月26日(火)16時52分配信

 政府は、敵のレーダーに探知されにくいステルス性能を持つ戦闘機の国産化に向け、初の飛行実験を2月中旬に行う。

 実験データなどは、主力戦闘機「F2」の後継機に生かされる予定だ。日本独自の技術を確立し、国内の防衛産業の基盤を維持する狙いもある。

 飛行実験は、防衛省が2009年から三菱重工業やIHIなどとともに研究開発を進めてきた先進技術実証機を使い、愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)で行われる。実証機は全長14メートル、全幅9メートルで、機体の運動性能を高めるため、軽量の炭素繊維が使われている。関連費用は16年度予算案への計上分を含めると、約415億円に上る。

 16年3月に完了を予定している研究開発の最終段階に当たる。当初は14年度中に実験する予定だったが、エンジンの制御システムなどに欠陥が見つかり、先送りされてきた。防衛省は「原因究明と改良により、欠陥は克服された」としている。


1/27予定の零戦テスト飛行をニコニコ動画で生中継--パイロット目線の動画も
2016年1月26日(火)11時53分配信 マイナビニュース

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写真提供:マイナビニュース

「零戦里帰りプロジェクト」を推進するゼロエンタープライズ・ジャパンは1月27日、同プロジェクトの零式艦上戦闘機(以下、零戦)22型「AI-112」のテスト飛行を計画している。同飛行は自衛隊殿の基地内のため一般の立ち入りができないが、当日はニコニコ動画で生中継される予定となっている。

今回のテスト飛行は零戦の免許を取得した日本人操縦士が存在しないため、米国の操縦士による飛行となる。ニコニコ生放送では地上カメラのほか、同プロジェクトの協力のもとパイロットのヘルメットにカメラを設置したパイロットカメラと、2つの視点から零戦の勇姿を追う。ニコニコ動画では13時開演を予定している。

テスト飛行の予備日は1月28・29日となっており、飛行日時は天候や整備状況等によるため、中継も時間の変更や開始の遅れ、また、途中からの放送となる場合もある。中継のため出演者からのコメントへの返答はなく、現地のインターネット回線状況により放送を一時中断もしくは中止する場合も想定されている。

同プロジェクトは石塚政秀氏が発起し、2008年に米国で零戦を購入・所有。日本人所有では唯一となる零戦を日本に里帰りさせ国内での飛行実現を目指し、2012年9月に正式にプロジェクトを発足した。2013年9月にはプロジェクトを推進する母体としてゼロエンターを設立し、零戦は戦後70年を振り返ることを目的に2014年11月5日に入国させ、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)内で分割管理されていた。

2015年には、FAA公認整備士資格のA&PおよびIA(Inspection Authorization)を有するデイビッド・アレン氏を米国から招へいし、アレン氏の指揮監督下のもと約8日間で零戦の組み立てを行い、2015年7月7日にはエンジン始動テストを実施した。

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ゼロ戦が再び日本の空を飛ぶ! 27日にニコ生でテスト飛行を配信へ
sorae.jp 1月26日(火)9時50分配信

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ゼロ戦が再び日本の空を舞う

ゼロ戦(零式艦上戦闘機)といえば日本人ならどこか郷愁をかきたてられずにはいられない、第2次世界大戦で活躍した国産戦闘機。その長い航続距離を活かして、大戦中はさまざまな任務にあたりました。
 
すでに現存する機体も少なく、思い出の中に消えていくのか…と思いきや、なんと1970年に発見されたゼロ戦を整備し、国内で飛行させる「ゼロ戦の国内飛行プロジェクト」がゼロエンタープライズ・ジャパンによって進められています。すでに機体はエンジンの始動テストなどを終え、飛行許可もおりています。
 
この機体は三菱重工業によって製造された「零戦22型」。外装は当時そのままですが、PRATT&Whitney社製のエンジンに装換されています。当時からゼロ戦は長距離飛行が特徴でしたが、このゼロ戦も3000kmの飛行が可能なんだとか! ゼロ戦の設計の良さが忍ばれますね。
 
そして1月27日(水)には、記念すべきテスト飛行が行なわれます。飛行場所は鹿児島の海上自衛隊鹿屋基地で、「パイロットカメラ」「地上カメラ」の2つの視点から飛行の様子を視聴できます。放送開始は13時から。過去の映像の中でしか見られなかったゼロ戦が今まさに飛び立つのを目撃するチャンス、絶対に逃さないでくださいね!(配信サイトURL:http://live.nicovideo.jp/watch/lv249854317、http://live.nicovideo.jp/watch/lv249853563)


キャセイパシフィック航空、貨物専用機B747-400ERF新塗装1号機を初公開
レスポンス 1月26日(火)9時30分配信

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キャセイパシフィック航空、貨物専用機B747-400ERF新塗装1号機を初公開(1)

キャセイパシフィック航空は1月22日、貨物専用機のボーイング747-400ERF新塗装1号機を初公開した。

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新デザインの主なポイントは3つ。1つ目は躍動感が増したブラッシュウィング。2つ目はグリーン、グレー、ホワイトからなるシンプルなカラーリング。3つ目は強調された「キャセイパシフィック・カーゴ」の文字とブラッシュウィング。

キャセイパシフィックは22日現在、貨物専用便を46地点に運航。新デザインの塗装は既に旅客便の機材に施されており、昨年11月に初フライトを実施した。今後は旅客便と貨物専用便の両方に塗装が段階的に施される予定。

《レスポンス 日下部みずき》


零戦が再び日本の空を舞う 試験飛行にかける実業家の思いとは
THE PAGE 1月26日(火)9時1分配信

 零戦が再び日本の空を舞う ── 。旧日本海軍の零式艦上戦闘機(零戦)の試験飛行が27日、鹿児島県鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地で行われる予定だ。しかし、決して平坦ではなかったここまでの道のり。この零戦の主オーナーである石塚政秀氏に、試験飛行実現にまつわる思いを聞いた。

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「零戦の国内動態保存をする為にはより多くの支援と多くの皆様の理解が必要」と話す石塚政秀氏

零戦を「戦争の象徴」から「物づくりの象徴」へ
 零戦は、日中戦争から太平洋戦争にわたって旧日本海軍に使用された艦上戦闘機の略称。皇紀2600年にあたる1940年に採用されたことから、皇紀の末尾の数字をとって零戦と称されたという。当初は、世界の中でも最高水準の性能を誇った。

 太平洋戦争末期、零戦は特攻機としても使われた歴史がある。試験飛行が行われるここ鹿屋の基地とその対岸の知覧飛行場からは特攻機が多数出撃した。石塚氏は「状況を打開するために特別攻撃をしたということについては大きな疑問があります。一方で、自らの命を祖国のために捧げて死んでいった若者たちが、現在の日本の平和と豊かな世界をどう感じるのか」という思いはあるという。

 零戦を戦争の象徴と捉えるのは、それを都合よく思う人たちの思惑なのだと石塚氏は言う。「私は零戦を含めて大戦以前に日本人が作り上げたすべての文化と技術に対して、今一度多くの日本人と再検証出来ればと思っています」と話し、試験飛行の意義を強調した。

予期せぬ零戦との出会い、そして数々の試練
 石塚氏はニュージーランド在住の実業家。1987年26歳でニュージーランドで起業し木材、住宅、車などの輸出入から不動産の開発などのビジネスに携わってきた。90年からは大戦中のミリタリージャケットを製作するなどのブランドをスタート。

 こうした過程からアメリカ、イギリスの現役パイロットや大戦機のコレクター、大戦期のエースパイロットとの交流も生まれ、「零戦を日本に里帰りさせたい」と言う日本の博物館建設の人たちと関わることになった。飛行可能な零戦を見つけ、購入の手助けをしたものの、リーマンショックとともに彼は姿を消した。石塚氏が責任を取るかたちで零戦オーナーとなったという。

 以来、零戦の日本への里帰りを目指して活動を開始したが、簡単にはいかなかった。ニュージーランドのクライストチャーチを襲った直下型地震に続き、2011年3月11日の東日本大震災も試練だった。その5月に映画の実写版撮影が決まっていたもののペンディングとなった。

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試験飛行を控える石塚さんの零戦(石塚さん提供)

零戦は日本のものづくりの原点
 それでも里帰りを実現させる目的は、第二次世界大戦世代から平成生まれの若い世代にいたる多くの人々に、初心に帰ったり、あるいは何かを思い、明日を考えるきっかけを与えたいという気持ちがあるためだという。

 石塚氏の零戦は、2014年9月に横浜港から入国、2015年4月に鹿屋航空基地に移された。その後、飛行申請に時間を要し、今年1月15日に飛行許可を得た。「私が生まれた日本という国、より多くの人々に明治維新からの近代の歩みを知って頂き、一人一人の日本人に日本人としての誇りをもって頂きたい」。

 零戦の維持管理には年間2000~3000万円の費用がかかるという。ここまでの道のりを振り返り、石塚氏は「何度も機体の売却をして楽になりたいという思いはありましたが、それ以上に、零戦を日本に里帰りさせることで、より多くの人に日本の近代の歩みを知ってもらい、日本人としての誇りと先人への感謝の心を持ってほしい、という思いが勝りました」と語る。

 「敗戦後、日本の航空機産業の技術者は、ほとんどが自動車やその他の製造業の分野に移っていきました。たとえば、日本の自動車産業が世界の市場を制したのも、それが背景にあるからだと考えています」と力を込める。活動を支える「零戦里帰りプロジェクト」のサイトで、零戦を「日本のものづくりの原点」と位置づけているのはそのためだ。

 試験飛行までわずかに迫った。石塚氏は「今回、国内初フライトにこぎつけましたが、これでやっとスタートラインに立ったという気持ちです。零戦の国内動態保存をする為にはより多くの支援と多くの皆様の理解が必要です。ここからまた新しい道が始まります」と語った。

 試験飛行の予備日は28日、29日。飛行当日は一般の人の基地内への立ち入りは禁止となっている。

(取材・文 具志堅浩二)


キャセイ、新塗装の貨物機ボーイング747-400ERF公開「継続的な努力を象徴」
2016年1月25日(月)15時28分配信 マイナビニュース

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写真提供:マイナビニュース

キャセイパシフィック航空は1月22日、新塗装を施した初めての貨物機・ボーイング747-400ERFを公開。厦門のHAECO施設で塗装され、このほど香港に到着した。

新塗装では、キャセイパシフィックグリーン、グレー、ホワイトの3色で構成するカラーリングを簡素化したほか、「CATHAYPACIFIC」と「brushwing」のロゴを大きく配置し、機体の先端と胴体、尾翼のデザインもリニューアルした。新塗装の初号機である777-300ERは2015年11月1日に公開され、羽田空港にも上陸した。

同社の貨物セールスおよびマーケティング担当ゼネラルマネジャーであるマーク・サッチ氏は、「このカラーリングは私たちのブランドをリフレッシュし、一貫してお客さまに優れたサービスを提供する、当社の継続的な努力を象徴している」とコメントした。


イラン、欧州航空メーカーから160機以上の購入を計画
ロイター 1月25日(月)10時57分配信

[テヘラン 24日 ロイター] - イランは、欧州航空機大手エアバス<AIR.PA>などから160機以上を購入することを検討している。また、米ボーイング<BA.N>には少なくとも100機発注する計画。

アホウンディ道路交通相は、テヘランで開催されている航空業関係の会合「イラン・アビエーション・サミット」で、業界関係者に同国への外資投資を呼びかけた。

政府高官によると、エアバスにジェット機127機発注する契約を締結する。発注規模は当初の114機から拡大した。

また、ATRのターボプロップ機40機の発注も計画されている。

道路交通省高官によると、これまでにエアバスの「A380」スーパージャンボ8機の購入でも合意しており、2019年の納入が予定されている。

さらに、エアバスの「A350」16機、「A320」45機、「A330」40機の発注も検討されている。

また、米ボーイングへは、少なくとも100機発注する計画という。


日本トランスオーシャン航空、22年ぶり新型機到着 737-800初号機
Aviation Wire 1月24日(日)20時11分配信

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歓迎の放水アーチをくぐり那覇空港へ到着する737-800初号機を出迎えるJTAの社員=16年1月24日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)のボーイング737-800型機の初号機(登録番号JA01RK)が1月24日午後、那覇空港に到着した。2月10日から就航する。

【那覇に到着するJTAの737-800】

 737-800は、JTAが22年ぶりに導入する新機材で、初めて自己資金で購入した。2014年5月に12機発注し、現在12機運航している737-400(145席・150席)を、2020年3月末までに順次置き換えていく。

 座席数は165席で、クラスJが20席、普通席が145席。JTAが属する日本航空(JAL/JL、9201)グループの国内線仕様機と同じ座席レイアウトを採用した。内装はLED照明や本革シートなどを備える、JALの国内線新仕様「JALスカイネクスト」となる。

 燃費は737-400と比べて、JTAが運航する全路線の平均距離500マイル(約805キロ)に近い那覇-福岡線(537マイル、約864キロ)の場合、約4%向上するという。

◆放水アーチで歓迎

 JTAが新機材を導入するのは、現在運航中の737-400を1994年に導入して以来、22年ぶり。到着した737-800の初号機は、ボーイングの工場がある米シアトルを日本時間22日午前4時16分に出発。途中ホノルルとマーシャル諸島マジュロ、グアムに給油と休憩で立ち寄り、24日午後1時8分ごろ那覇へ着陸した。出迎えた社員からは、滑走路へ着陸した瞬間に拍手と歓声が上がった。

 スポット(駐機場)に入る際には、空港の消防車による放水アーチで歓迎を受けた。フェリー(空輸)フライトを担当した機長4人と整備士2人をはじめとする10人の社員を、同僚たちが横断幕を手に出迎えた。

 フェリーを担当したパイロットは4人。運航乗員訓練審査部長で飛行訓練教官の永松裕二機長、737-800導入準備室長の末好康宏機長、737-800導入準備室 主席運航乗務員 飛行訓練教官の白井雅久機長、運航乗員審査室 査察操縦士の飯田啓一機長で、最終区間となるグアム発那覇行きNU9854便の着陸時は、永松機長が機長席(コックピット左席)で操縦を担当した。

 目にうっすらと涙を浮かべながら、初号機を出迎えたJTAの丸川潔社長は、「感無量だ」と感想を述べ、「機材の購入資金を自前で調達できるところまできた。JTAを支えてくださった地元に恩返しできるようにしたい」と、抱負を語った。

 一方、沖縄路線はLCCの参入など、競争が激化している。丸川社長は、737-800導入により、顧客満足度と社員のモチベーションを向上させたいという。「社員が一丸となってサービスに取り組めると思う。お客様に“これはいいね”と言っていただけるのではないか」と、22年ぶりの新機材に期待を寄せた。

◆全席本革シートでJAL機と共通化

 JTAが12機導入する737-800は、カタログ価格で総額1270億円相当(1ドル117円換算)。客室内装は、LED照明や大型の手荷物収納棚など、787と同等のものを取り入れた「ボーイング・スカイ・インテリア(BSI)」を採用した。JALの737-800と同様、全席に本革シートを取り入れた国内線新仕様「JALスカイネクスト」となり、グループで内装を共通化する。

 2017年からは、機内インターネット接続サービス「JAL SKY Wi-Fi」を導入予定。米Gogo社の次世代サービス「2Ku」を採用する。

 また、沖縄らしさを乗客に体感してもらうため、クラスJのヘッドレストカバーには、沖縄の伝統工芸「紅型」デザインを採用。LED照明のパターンは、JALが沖縄路線で展開するものに加えて、JTA独自の「エメラルドグリーン」を用意する。機内エンターテインメントのビデオやオーディオの番組も、沖縄らしいものを揃える。

 737-800の初便は、2月10日の那覇発福岡行きNU050便。那覇を午前7時10分に出発し、福岡には午前8時45分に到着する。宮古行き初便は、那覇を午前11時50分発のNU559便で、宮古着は午後0時40分となる。10日に737-800で運航する、那覇-福岡線4便と那覇-宮古線4便の計8便の乗客には、トートバックなどオリジナルグッズを全員にプレゼントする。

---運航スケジュール---
那覇-福岡線
NU050 那覇(07:10)→福岡(08:45)
NU053 福岡(09:25)→那覇(11:10)
NU060 那覇(18:00)→福岡(19:40)
NU065 福岡(20:20)→那覇(22:00)

那覇-宮古線
NU559 那覇(11:50)→宮古(12:40)
NU560 宮古(13:15)→那覇(14:00)
NU565 那覇(14:40)→宮古(15:35)
NU564 宮古(16:10)→那覇(16:55)


巨大機A380、看板になるか重荷になるか ANAの飛び行く先は
乗りものニュース 1月24日(日)16時30分配信

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ANAが3機を導入する世界最大の旅客機、エアバスA380型機。成田空港へテストで飛来したもの(2007年、チャーリィ古庄撮影)。

スカイマークの誤算
 世界最大の旅客機であるエアバスA380型機について、これまでスカイマークが日本の航空会社として初めて導入するとの計画を発表したものの頓挫。しかし2016年になって、ANA(全日空)が同機を3機導入するというニュースが聞こえてきました。

 スカイマークの計画では、2014年度にエアバスA380型機を導入。成田とニューヨークやロンドンを結ぶ路線で、従来よりも安い価格のビジネスクラスを設定して運航を行う予定でした。スカイマークにとっては、JAL(日本航空)・ANAという国内のエアライン2強に勝つため、従来の概念を打ち砕く戦略が必要だったのです。

 この計画ですが、利用者にとっては朗報でした。一方で、JAL・ANAは利益率の高いビジネスクラスの利用者をスカイマークに奪われる可能性があり、戦々恐々の状態だったといいます。

 しかしそののち、スカイマークがエアバスにA380型機の購入で支払う金額は、当初の想定より膨れ上がってしまいました。航空機の購入契約はドル建てが基本ですが、導入契約を行ったあとで、外国為替市場が円安になってしまったためです。さらに、その前に導入していたエアバスA330型機の導入経費もかかったうえに、LCC(格安航空会社)の台頭で競争が激しくなり、スカイマークは経営破たんしてしまいました。

 スカイマークの支援については、デルタ航空やANAが名乗りをあげます。デルタ航空は日本と北米・アジアを結ぶ路線を多く持つものの、パートナーとなる日本の航空会社が不在で、スカイマークと手を組みたがっていました。一方のANAは、すでにエアドゥ、ソラシドエア、スターフライヤーと提携しコードシェア(共同運航)を行っていますが、支援にすることによってスカイマークが持つ羽田空港の発着枠が利用できるようになることが魅力だったと思われます。

 結局、スカイマークの支援企業はANAに決定。それ以前から、スカイマークの大口債権者であるエアバスは受注済みのA380型機を支援企業が導入するよう求めており、これをANAが引き受けたというわけです。

中型機全盛のいま、A380導入のメリットはあるのか?
 このエアバスA380型機は総2階建ての機体で、すでに世界のメジャーエアライン13社で約120機が運航されています。その最大のメリットは、多くの乗客を一度に乗せられるために1座席あたりにかかる航空会社のコストがほかの機体を使った場合と比べて安価であり、利益を生みやすいことにあるといえるでしょう。

 現在、世界の航空会社はその多くが、エンジンを2基装備するボーイング777型機やエアバスA350型機などを導入しています。これらの機体は、かつて「ジャンボ」の愛称で知られて世界中の航空会社が採用したボーイング747型機よりもダウンサイジング(小型化)されており、その当時の基準からすると中型機ともいえる機体規模です。運航コストの低さが、世界中で導入されている理由です。

 エンジンを4基装備し、「ジャンボ」よりも大きなA380型機は、そうした世界の動向に対して逆を行くものといえるかもしれません。しかし、中東のドバイをハブ(拠点)にするエミレーツ航空は保有機材が大型機のみ。A380型機は60機以上を運航して利益を上げており、さらに140機のオーダー(発注)を行っています。

 また、サービスレベルが高いことで定評があるシンガポール航空も同じく大型機のみを保有しており、A380型機は19機を運航しています。A380型機導入についてはこうした成功例があるわけで、ANAが同機の利点を活かしてそれに続くことができるか、ということでしょう。

 なお、A380型機は機内スペースに余裕があります。これを活かして、例えばエミレーツ航空はシャワー室やビジネスラウンジを設置。大韓航空は機内免税店を備えており、中東のアブダビを拠点とするエティハド航空は「ザ・レジデンス」と呼ばれるシャワーやダブルベッドを備えた個室を機内に装備しています。A380型機は、航空会社の個性や特徴を機内装備で表現することができるのです。

 これは話題性にもつながりますし、装備が良ければそのエアラインの企業イメージも良くなります。その国を代表する「ナショナル・エアライン」のフラッグシップとして看板替わりにもなるでしょう。ANAなら、同社がブランドコンセプトとして掲げる「インスピレーション・オブ・ジャパン」を機内で表現できるかもしれず、その点もA380型機を導入するメリットのひとつといえるかもしれません。

しばらく運航できないANA
 ただ、ANAがA380型機を導入することについての懸念点も考えられます。

 報道によると、ANAが導入するA380型機は3機。ANAほど大手の航空会社がたった3機しかない機体を運航することは、乗務員や整備士の訓練や資格取得の費用、予備補修部品の購入、各種マニュアルの用意や認可取得までの手間、予約システムをはじめとした各種改修を考えれば非効率的です。機体の購入費用以外にも多くのコストがかかり、かなりの重荷となってしまうでしょう。

 さらにA380型機は日本で初めて導入される機材のため、日本の基準で安全に運航可能だとする「型式証明」を国土交通省からもらう必要があります。これには膨大な手間がかかるのです。

 実際にA380型機を導入した航空会社の保有機数を見てみると、韓国のアシアナ航空が4機、中国南方航空が5機、マレーシア航空が6機、タイ航空が6機で、それ以外の航空会社は2ケタの保有もしくは導入中であり、ANAの3機は最も少なくなっています。

 また、ANAが使う予定のA380型機は新品ではありません。スカイマーク仕様ですでに造られたものが2機と、同じくスカイマーク仕様で部品が完成した1機です。そのため、座席数の変更はもちろん、スカイマーク仕様からANA仕様に大幅な変更が行われることになります。従って、すでに機体が完成しているにもかかわらず、ANAがA380型機の運航を開始できるのは2018年度以降になってしまいます。

 ANAとしては、スカイマークの支援により羽田空港の貴重な発着枠が手に入り、すでに出資しているソラシドエア、スターフライヤー、エアドゥと合わせれば、その約60%のシェアを取得できるため、A380型機の導入は多少コストがかかっても目をつぶりたいところかもしれません。

 飛行機好きや旅好きにとっては、日本の航空会社で初となるエアバスA380型機の導入が楽しみではあります。ただ、ANAにとってこのA380型機導入が吉と出るか凶と出るか、その今後にも注目していきたいと思います。


ボーイング、747-8を月産1機から0.5機に減産 - 航空貨物市場の失速を受け
2016年1月22日(金)15時33分配信 マイナビニュース

ボーイングは現地時間の1月21日、航空貨物市場の失速を受けて747-8プログラムの月産機数を引き下げることを発表した。

社長兼CEOであるレイ・コナー氏によると、世界の航空旅客市場の成長や機材需要は強いものの、2013年後半から回復傾向にあった航空貨物市場はこの数カ月の間で失速し、747-8貨物機の需要が鈍化しているという。そのため、3月に月産1.3機から月産1機に引き下げ、9月にはさらに月産0.5機(2カ月に1機)のペースに落とす。

CFOのグレッグ・スミスは、「我々は継続的な生産を続けていくために、航空貨物市場の動向を追っていく。また、追加受注の獲得とともに生産システム全体の低コスト化に取り組んでいく」とコメントしている。


ボーイング、最新ジャンボ減産へ 747-8を月産0.5機
Aviation Wire 1月22日(金)12時54分配信

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減産を決定した747-8。日本ではNCAが747-8Fを導入している=14年11月26日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 ボーイングは現地時間1月21日、747-8型機を減産すると発表した。航空貨物市場の需要鈍化によるもの。減産により5億6900万ドル(約670億2000万円)の費用(税引き後)を計上する。

 747-8の生産レートは月産1.3機。3月からは月産1機に、9月には0.5機と段階的に減らす。ボーイング民間航空機部門のレイ・コナー社長は、「2013年後半から航空貨物市場の需要は回復しているが、ここ数カ月で鈍化している」と説明した。

 747-8は既存の747-400と比べて消費燃料や運航コスト、排気ガスの量を削減。トンキロあたり二酸化炭素排出量を16%削減、騒音域は30%縮小した。インテリアは、787タイプのものを導入している。エンジンは米GE製GEnx-2Bを搭載する。

 747-8は旅客型の747-8「インターコンチネンタル」と貨物型の747-8Fがある。2015年12月現在、合計で121機を受注している。内訳は747-8が51機、747-8Fが70機。引き渡し済みの機体は、747-8が38機、747-8Fは63機で計101機となっている。

 2015年は747-8を11機、747-8Fを7機、計18機を引き渡した。受注はすべて貨物型の747-8Fで、アゼルバイジャンのシルク・ウェイ・エアラインズ(AZQ/ZP)から3機、露エアブリッジ・カーゴ航空(ABW/RU)から2機、米アトラスエアー(GTI/5Y)から1機の計6機に留まった。

 日本では、日本貨物航空(NCA/KZ)が2012年7月から747-8Fを受領し、現在は8機を運航している。

 NCAは2005年11月、ローンチカスタマーとして747-8Fを14機発注。このうち8機は確定発注で、6機をオプションとしていた。2007年3月にオプションだった6機を確定発注に切り替えた。しかし、2015年9月には6機のうち4機をキャンセルすることでボーイングと合意。事業環境が発注当時から変化したことにより見直しを決定した。


零戦、日本の空へ 27日にテスト飛行 「生きた歴史の証人」「後世に伝えるべき」
ITmedia ニュース 1月21日(木)18時42分配信

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零式艦上戦闘機(零戦、ゼロ戦)

 零式艦上戦闘機(零戦、ゼロ戦)のテスト飛行が1月27日に海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県)で行われる。日本人が所有する機体が国内で飛行するのは戦後初の試みだという。

【1970年代にパプアニューギニアで発見】

 計画を進めるゼロエンタープライズ・ジャパンの石塚正秀取締役が米国に保有する零戦を国内に持ち込み、飛行可能な状態で保存する――という「零式艦上戦闘機 里帰りプロジェクト」。安全面から基地内での一般の観覧は禁止としたが、今後は一般公開も検討する。

 機体は、1970年代にパプアニューギニアで発見されたもので、2009年に石塚さんが米国で所有権を取得した。14年に日本に持ち込んで整備を進め、昨年7月にエンジンの始動テストを実施。国土交通省や航空局、防衛省などとの調整を終え、1月15日に飛行許可が下りた。

 担当者によると、今回の飛行のため、昨年2月のクラウドファンディングで約2340万円を調達。機体の運送や組み立て、法的な手続きなどに費用を充てた。「今後の一般公開や保管を考えると、資金面で課題がある」(担当者)と言い、企業や個人などからスポンサーを募集している。

 零戦は三菱重工業が開発。採用された1940年が皇紀2600年に当たることからこう呼ばれた。設計者の堀越二郎を描いた、宮崎駿監督のアニメ映画「風立ちぬ」が13年に公開されている。

 石塚さんはFacebookのページで、零戦を「戦争の象徴」ではなく、明治以降の先人が努力の末に生んだ「最高峰の航空機」と評し、現在の日本の繁栄、平和な社会につながると説明。「日本の近代の歩みを知っていただくための遺産」だといい、「生きた歴史の証人」として「後世に伝えるべき」とコメントしている。


頓挫しかけた“零戦”飛行、鹿児島の空へ スポンサー撤退相次ぎ、主催者自ら費用負担
西日本新聞 1月21日(木)17時10分配信

 昨春、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)に運び込まれ市民向けの公開飛行の機会を待っていた零式艦上戦闘機(零戦)が27、28の両日、同基地で試験飛行することが決まった。安全保障法制をめぐる影響で「戦争賛美の誤解を受けかねない」とスポンサーの撤退が相次ぎ一時は頓挫しかけた計画だったが、「平和を考える契機に」との思いをあきらめきれない主催者が自ら経費を工面、試験飛行までこぎつけた。

 機体はニュージーランドでフライトジャケット製造会社を経営する石塚政秀さん(54)が所有。戦後70年の昨年、零戦を生んだ時代背景について考えてほしいと国内での飛行を計画した。
 しかし安保法制成立が現実味を帯びる中、「戦争肯定」の批判や中韓での不買運動を恐れるスポンサーが手を引き、計画断念の危機に陥った。国の飛行許可の期限が今年1月末と迫り、石塚さんは「今飛ばないと計画がいよいよ困難になる」と試験飛行に必要な約750万円を負担することを決意。今回の飛行が成功すれば計画の真意もスポンサーに伝わり、目標とする公開飛行実現の可能性も高まると期待する。石塚さんは「平和の空を飛ぶ姿を多くの人に見てほしい」と話している。
=2016/01/21付 西日本新聞朝刊=


零戦、再び日本の空に 「先人の技術みて」27日に鹿屋で展示飛行
産経新聞 1月21日(木)7時55分配信

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2008年に米国カリフォルニア州でテスト飛行を行った零戦。間もなく鹿児島の上空を飛ぶ(零戦里帰りプロジェクト提供)(写真:産経新聞)

 零式艦上戦闘機(零戦)が今月27日、海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県鹿屋市)の上空を飛ぶ。機体を所有するニュージーランド在住の日本人と、防衛省などの調整が終わったことが20日、わかった。関係者は「日本の繁栄を築いた先人の勤勉さと技術革新に、思いをはせるきっかけにしてほしい」と語った。 

 飛行予定日は27日で、28、29を予備日としている。基地内への立ち入りは禁止だが、周辺で飛ぶ様子を見ることはできる。パイロットに、零戦の飛行免許を持つ米国人を招く。

 機体は、ニュージーランドを拠点に、フライトジャケットの製造・販売会社を経営する石塚政秀氏(54)が所有する。

 現在、飛行可能な零戦は世界中に6機ある。所有者のうち日本人は、石塚氏だけという。平成22年5月、国内で零戦を飛ばす「零戦里帰りプロジェクト」を設立した。

 プロジェクトのきっかけは、トラブルだった。

 19年半ば、石塚氏のもとを、北海道小樽市の関係者を名乗る男性が訪れた。博物館で展示するために、零戦を入手したいが、その交渉を手伝ってほしいという依頼だった。

 石塚氏は、米国の飛行機収集家やパイロットに人脈があった。石塚氏は仲介を引き受けた。

 零戦を保有する米カリフォルニア州の有名バイクレーサーと売買契約を結んだ。彼が所有する機体は、パプアニューギニア・ラバウル近郊に放置されていた零戦22型で、米国人が1970年代に入手し、飛べるように復元していた。

 だが、契約後にリーマン・ショック(2008年9月)が発生した。男性が持ち掛けた零戦展示構想は、景気悪化のあおりを受けて、中止になったという。

 売買を取りやめれば、米国人レーサーから億単位の違約金を求められる。石塚氏は訴訟も考えたが、相談した弁護士に「零戦を生かす方法を考えた方が、自分の人生のためではないか」と諭された。

 石塚氏はもともと、飛行する零戦を日本人に見てもらいたいと夢を抱いていた。「それなら、日本で零戦を飛ばそう」。腹をくくった。

 3億5千万円かけて零戦を購入した。ニュージーランド・クライストチャーチにある牧場や自宅、車などを売り、借金もした。

 購入から4年半が経過した平成26年9月、機体が横浜港に到着した。駐機先は、隊員の研修用機材にすることを条件に、鹿児島県の鹿屋航空基地に決まった。

 鹿屋市までの輸送費などとして、インターネット経由で寄付金約2340万円を集めた。昨年7月初旬にエンジンテストも終え、いざ公開飛行を待つだけになった。

 だが関係省庁との交渉は難航した。

 しかも、安全保障関連法案の国会審議が進む中で、戦中を思い起こさせる零戦の飛行に、関係省庁の中には難色を示す担当者もいた。

 安保法成立直後、機体の設計図や復元の課程を示す資料を全てそろえて国土交通省に飛行許可を申請した。実機検査を11月末に終え、12月18日、1カ月以内を目安に飛ばすことを条件に、飛行許可が下りた。基地上空の飛行も今月19日、鹿屋航空基地と調整を終えた。

 石塚氏は「単に零戦が好きだからではない。先人が作り上げ、終戦後、二十数年で世界2位の経済大国にのぼりつめた世界最先端の技術をみてほしい。彼らの努力が、現在の日本の繁栄を築いたことを多くの日本人が気がつくきっかけにしたい」と語った。

 ようやく公開飛行にこぎ着けたが、米国人パイロットと整備チームの滞在費や機体の送料などを考えると、まだ約2千万円が足りないといい、プロジェクトではスポンサーも募っている。問い合わせは同プロジェクトウェブサイト(https://www.zero-sen.jp)から。(奥原慎平)


JAL、ボストン線に787-9投入 成田-パリは再開
Aviation Wire 1月21日(木)7時34分配信

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JALが成田-ボストン線とクアラルンプール線に投入する787-9=15年6月11日 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 日本航空(JAL/JL、9201)は1月20日、2016年度の路線計画を発表した。3月27日に始まる夏ダイヤから、成田-モスクワ線を現在の週3往復から最大週5往復に増便。ボーイング787-9型機の投入路線を拡大し、成田-ボストン線、クアラルンプール線の機材を大型化する。また、三沢空港の滑走路工事に伴い、7月から8月にかけて一時運休が生じる。

◆増減便

 国際線の増便は、成田-モスクワ線を現在の週3往復(水・金・日)に月曜を追加し、3月27日から週4往復化。7月1日からは土曜を追加し、週5往復で夏場の旅客需要を取り込む。機材はボーイング787-8型機の新仕様機「スカイスイート787(SS8)」を使用する。

 パリで発生した同時多発テロの影響で需要が大幅に落ち込み、3月15日まで運休中の成田-パリ線は、夏ダイヤでは成田発JL415便の出発時間を変更。現在の午後2時発を3月27日からは午前11時40分発とし、パリには午後5時10分に到着する。パリ発JL416便の運航スケジュールは変更しない。

 国内線は増便が羽田-那覇線など5路線、減便が羽田-長崎線など4路線。羽田-那覇線を現在の1日12往復を最大14往復に、1日4往復の羽田-旭川線を7月16日から8月31日まで1日5往復に増便する。7月20日から8月11日までは、羽田-函館線を1日3往復から4往復に、羽田-青森線を1日6往復から8往復に、伊丹-青森線を1日3往復から4往復に、それぞれ増便する。

 国土交通省の羽田発着枠政策コンテストで発着枠配分を受けた羽田-山形線については、1日2往復への増便を継続する。

 減便となる4路線のうち、3月27日から減便するのは3路線で、羽田-長崎線は1日7往復を6往復に、福岡-松山線は1日5往復を4往復に、福岡-宮崎線は1日8往復を7往復にする。9月1日からは、福岡-鹿児島線を1日2往復から1往復に減便する。

 また、三沢空港の滑走路工事のため、羽田-三沢線と伊丹-三沢線、丘珠-三沢線の3路線は、7月20日から8月11日まで運休する。

◆機材変更

 ボーイング787-9型機の運航路線を2路線増やす。成田-ボストン線JL008/007便の機材を現在のボーイング787-8型機から、成田-クアラルンプール線JL723/724便は767-300ERの新仕様機「スカイスイート767(SS6)」から、それぞれ787-9へ機材変更を実施。ボストン線は6月11日から、クアラルンプール線は9月11日から変更する。

 ボストン線は787-9導入により、初めてビジネスクラスにフルフラットシート「スカイスイート」が入る。またボストン線とクアラルンプール線では、プレミアムエコノミークラスのサービスが機材変更により始まる。

 787-9の座席数は195席(ビジネス44席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー116席)。2014年12月に就航した787-8の新仕様機「スカイスイート787(SS8)」と同じシートを採用するが、同一仕様の787-8(SS8、3クラス161席)と比べると34席多い。

 その他の機材変更は、3月27日から羽田-シンガポール線JL037/036便を767-300ER(SS6)から777-200ERに、羽田-北京線JL025/020便を767-300ERから787-8に、羽田-台北(松山)線JL097/098便を777-200ERから767-300ERに、3月31日から成田-香港線JL735/736便を767-300ERから787-8に変更する。

 6月1日からは、成田-デリー線JL749/740便を787-9から787-8(SS8)に、6月1日から8月31日まで羽田-ソウル(金浦)線JL095/090便を767-300ERから787-8に、7月1日から成田-台北(桃園)線JL809/802便を767-300ERから787-8に、羽田-香港線JL029/026便を777-200ERから777-300ER「スカイスイート777(SS7)」に、それぞれ変更する。

 新機材については、777-200ERの新仕様機を7月以降を目途に導入。羽田-バンコク線、シンガポール線を中心に投入し、冬以降はホノルル線にも展開する。

 また、エンブラエル社のリージョナルジェット機「エンブラエル190型機(E190)」を、5月10日から伊丹-鹿児島線に投入。グループのジェイエア(JAR/XM)が運航し、1路線目の就航後は、伊丹-仙台線、福岡線へ順次展開を予定している。


零戦、日本の空に復活なるか 国内での動態保存に向け初飛行まもなく
乗りものニュース 1月21日(木)6時10分配信

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まもなく日本の空を飛ぼうとしている旧日本海軍の戦闘機「零戦」(写真出典:ゼロエンタープライズ・ジャパン)。

世界でも希少な飛行できる零戦
 まもなく、日本の空を「零戦(三菱零式艦上戦闘機)」が飛びます。

 零戦を日本で動態保存(動く状態で保存)することなどを目的とした「零戦里帰りプロジェクト」。それを運営する(株)ゼロエンタープライズ・ジャパンは、旧日本海軍の戦闘機「零戦」の初飛行を2016年1月27日(水)、海上自衛隊の鹿屋航空基地(鹿児島県)において実施する予定であることを明らかにしました。

 パイロットは、アメリカから零戦の操縦資格を持つスキップ ホルムさんを招聘。同日中に初飛行を含む2~3回の試験飛行が計画されており、予備日として28日(木)、29日(金)を確保しているとのことです。

 今回、日本の空を飛ぶことになる零戦(二二型)は、パプアニューギニアで発見された機体をベースに8割を新造した、世界でも希少な飛行できる零戦です。これまでアメリカでエアショーや映画撮影などに活躍し、映画『パールハーバー』でも航空母艦「赤城」飛行機隊所属の零戦として出演しました。

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1939(昭和14)年に初飛行し、1万機以上が製造された零戦。現在も飛べるのはわずか3機(写真出典:ゼロエンタープライズ・ジャパン)。

前人未踏「日本で飛ばし続けること」
 この零戦の現オーナーである石塚政秀さん(ゼロエンタープライズ・ジャパン)は「日本における零戦の動態保存」を目的に、3億5000万円の私財を投入してそれを購入。2014年11月4日深夜に日本への入国を果たし、その2週間後の11月21日、分解状態ながら日本で初めて一般公開されました。

 そして2015年2月には、インターネットを活用した募金活動「クラウドファンディング」によって1018人の支援者から2344万4000円を集めることに成功。日本の空へ零戦を飛ばすため、その資金を元に機体の組み立て、法的な問題の解決にあたっていました。

 ただ本来、早ければ戦後70年の節目であった2015年中に飛行できる予定でした。それが延びた理由について、オーナーの石塚さんは次のように話します。

「零戦の整備、エンジンの始動も地上走行も2015年7月初旬には完了。国交省航空局の実機検査を行って8月にも飛行が可能な状態にありましたが、残念なことに諸般の事情から断念せざるをえない状況になりました。また航空局の担当者が交代になったこともあり、再び最初から実機検査を行いました。そして12月18日に許可が下り、度重なる折衝を経て1月15日に飛行の日程が決定。今度こそ初飛行の段取りが全て整い、ようやく皆様にそのご報告ができるようになりました」

 旧軍の戦闘機が日本を再び飛ぶこと自体は、これまでしばしばありました。しかし「日本で飛ばし続けよう」という試みは、全てが頓挫しています。

 しかし今回、ついに「零戦を日本で動態保存する」という難事業が、前人未到の一歩を踏みだそうとしています。

零戦はある意味、寺社仏閣と同じ
 このプロジェクトの今後について、零戦の現オーナーである石塚さんはさらに次のように語ります。

「飛行のための実機検査までで、クラウドファンディングや募金による資金は底を突いてしまいました。また折衝の問題から情報発信が不可能だったため、一切の支援募集活動ができませんでした。現在の活動は、全て自腹で進めている状況です。これから色々な情報を出していけると思いますが、半年のロスは零戦の国内動態保存、そして日本の近代における技術革新とその背景にある歴史をより多くの人々に知っていただくという目的には、大きなブレーキになってしまいました。ここからどれだけプロジェクトを立て直せるか分りませんが、我々ができる限りのことはしたいと思っています。今後もより多くの皆様にこの活動の意義を知っていただき、零戦の動態保存が可能になることを心から希望しています」

 石塚さんは私財の多くを処分してまで、なぜ零戦を日本に持ち込みたかったのでしょうか。それはひとえに、寺社仏閣や城塞と同じように「日本の遺産」である「零戦」を守りたかったからだといいます。

 1月27日(水)に予定通りこの零戦が日本の空を飛んだならば、今後は日本各地のエアショーでの飛行展示、動態保存を行っていくための新たな事業が始まります。

 しかし事業の主たる収入は、有志による寄付金に頼らざるをえません。また本機はアメリカ連邦航空局に登録された米国籍の機体であるため、一旦、アメリカに機体を戻す必要があるといいます。

 プロジェクトを進めるゼロエンタープライズ・ジャパンは企業や団体、個人などから幅広くスポンサーを募集しているといいますが、今後はたして日本で零戦を半永久的に飛ばし続けることができるのか、そのゆくえが注目されます。


ANA、737ビジネスジェット3月で退役 ムンバイ線787に
Aviation Wire 1月20日(水)19時53分配信

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ANAビジネスジェット=10年12月 PHOTO: Tadayuki YOSHIKAWA/Aviation Wire

 全日本空輸(ANA/NH)を傘下に持つANAホールディングス(9202)は、ほぼ全席をビジネスクラスにしたボーイング737-700ER型機「ANA BusinessJet(ANAビジネスジェット)」を3月26日で退役させる。現在運航している成田-ムンバイ線の機材をボーイング787-8型機へ大型化するためで、2007年3月の就航から9年で退役となる。

【後継となる787のビジネスクラス】

 ANAは2006年12月25日に、737-700ERを導入すると発表。世界初の導入で、2007年3月25日に新設した中部-広州線に、初号機(登録番号JA10AN)を投入した。就航時の座席数は2クラス48席(ビジネス24席、エコノミー24席)だった。同年9月1日に成田-ムンバイ線開設時に就航した2号機(登録番号JA13AN)は、世界でも珍しい全席ビジネスクラス(36席)とした。

 現行の座席数は、初号機が2クラス44席(ビジネス24席、エコノミー20席)、2号機が1クラス38席(ビジネス38席)。ANAが国際線で運航している通常の737-700は2クラス120席(ビジネス8席、エコノミー112席)で、約3分の1の座席数となっている。

 ANAでは成田-ムンバイ線の需要が増加傾向にあるとして、座席数が約4倍となる787-8(169席:ビジネス46席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー102席)へ、3月27日に始まる夏ダイヤから大型化する。これにより、ビジネスクラスは全席が通路に面した「スタッガード配列」のフルフラットシートになる。

 ANAの737-700ERは、前方貨物室の後ろ側に燃料タンクを増設して航続距離を延長。燃料搭載量が通常の737-700は26キロリットルであるのに対して、今回退役する737-700ERは約1.5倍の40キロリットルを積める。航続距離も737-700の4900キロに対し、737-700ERは約2倍の9700キロとなっている。

 ANAが保有する機材のうち、航続距離が1万キロ前後で座席数がもっとも少ない国際線用機材は、787-8の169席仕様。同仕様機は、成田-ブリュッセル線などに投入されている。


ANA、巨大航空機購入に業界騒然…デカすぎて空港も恐々?設備・スタッフ面の問題は?
Business Journal 1月19日(火)7時3分配信

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羽田空港国際線ターミナル前に駐機するエアバス製A380のデモ機

 新年を迎えた元日の朝、全日本空輸を傘下に持つANAホールディングス(HD)が欧州旅客機大手エアバスの超大型A380を導入するというニュースが飛び込んできた。昨年から「ANAHDがA380を3機導入するらしい」「スカイマーク破綻に伴うANAの支援策にエアバスを賛同させる条件だろう」などと信憑性の高そうな情報は流れていた。

 詳細については1月末に予定されているANAHDの次期中期経営計画の発表で明らかになるであろうが、今回の報道内容を読んで筆者に限らず誰もが注目したと思われるのが、そのA380の就航先である。以前より「いったいどの路線に就航させるつもりか」「長大路線が前提とすれば欧州路線か」「いや、就航先の発着枠が満杯状態で無理だろう」「ニューヨークが妥当な選択なのでは」などとさまざまな臆測が流れていたが、「ホノルル便」という想像外の路線が出てきたからだ。

 詳細が判明する前段階ではあるが、今回は一連の報道を受けて筆者が直感的に思い浮かべた疑問を検証してみたい。

●首都圏空港(成田、羽田)のどちらを発着空港とするのか。

 まずは需要の大きい首都圏空港発着になることに疑う余地はない。では成田、羽田のどちらを使用するのか。結論は全日空が現在でも1日2便を運航している成田だろう。しかし、ホノルル線であれば燃料を満タンにする必要がないので、離陸重量が軽いこと、さらに深夜時間帯(23時以降)の出発であればA380の運航が可能であること(昼間帯は国内線運航便数への影響を考慮して不可能)から、機能面では羽田を使用することは可能なのではないだろうか。また、観光需要が主体のホノルル便では、羽田乗り継ぎで地方発のツアー客を獲得することで400席を超える座席を埋めることが可能と判断するならば、羽田の現実性も否定できないだろう。

●超大型機を受け入れる空港設備をどうするのか

 ほかの航空機と比較してひときわ大型のA380が乗り入れることのできる空港の設備は、どうするのだろうか。以前、ある航空会社のパイロットから「なぜホノルル路線に大型機であるボーイングの777-300が飛んでいないのか知っていますか?」という質問を受けたことがあった。かつて日本航空、全日空をはじめユナイテッド航空、ノースウエスト航空、大韓航空、中華航空などが747をこの路線に投入していた。しかし、現在この路線に使用されている機種は最大で777-200である。

 質問の答えは777-300の機体の長さが747より長いので、スポット(駐機場)の決められた範囲から機体後部がわずかにはみ出すからだった。以下表を見ればわかるとおり、A380の機体の長さは777-300とほぼ同じであり、さらに翼幅はとてつもなく長い。

 国際民間航空機関(ICAO)では、航空機の運航上の安全を確保する目的で種々の規定を設けている。その一例に翼幅によってスポットの規格を6段階に分類している。もともとこの規格は5段階であったが、A380という超大型機の登場により新たに設けられたカテゴリーであり、どの空港にもCode F規格のスポットがあるわけではいが、ホノルル空港にはこの規格に合致したスポットが1カ所あるようだ。
 
 12年にエアバスのデモ機がホノルルに立ち寄った際と、同年にカンタス航空のロサンゼルス発メルボルン行きの便に急病人が発生して緊急着陸した時に、同じスポットに入っている動画がネットに出ている。

 このほかにも安全を考慮して空港では、「駐機中の航空機相互の間隔(隣り合った航空機との間隔)」「給油中の航空機と建物との間隔」「誘導路を走行中の航空機と駐機中の航空機(機体後部)との間隔」などについて詳細な規定が設けられている。

 さらに総2階建てのA380にとって、空港の設備として必要なものがある。それは専用のボーディングブリッジ(搭乗橋)である。通常は同じレベルに2本の搭乗橋があるが、これでは旅客の乗降に時間を要してしまう。これを解消するために2階席にも直結できる搭乗橋を設置する。これによりメインデッキ(1階)とアッパーデッキ(2階)の旅客動線の確保が可能となり乗降時間が短縮できる。成田では2008年にシンガポール航空のA380就航に合わせてスポットを改修し、現在では2つのターミナルビルに計6カ所、A380対応可能なスポットが整備されている。もしホノルル空港のスポットにこの搭乗橋がなければ、旅客の利便性に影響が出ることになるだろう。果たして空港やANAHDはどのように対応するのだろうか。

●新機材受領ラッシュへの社内対応

 ANAHDは表にあるようにすでに7機種の機材発注(既存機の更新も含めて)を行っている。その中でMRJ(三菱航空機)を除けば、従来の運航機材の派生型である。これらにA380を含めると2016年度以降に8機種、仮発注分を含めて105機を毎年数機ずつ受領することになる。

 これらの計画に対応するパイロットや整備スタッフなど関係者の教育・養成といった社内対応をしっかりと行う必要が出てきた。突然のA380導入は背景がわかっていたとしても、現場では「押し付けられた」との意識が出ないとも限らない。
 
 ANAHDは歴史も経験も豊富な企業であり、諸課題をクリアしながら進めるであろう。今月末の中期経営計画の発表内容を注視したい。
(文=森崎和則/航空経営研究所主席研究員)


15年度上期、航空事故は1件 国交省
Aviation Wire 1月18日(月)11時16分配信

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第一航空のバイキングDHC-6-400=15年8月2日 PHOTO: Ichiro KANEKO/Aviation Wire

 国土交通省航空局(JCAB)は1月15日、2015年度上半期の航空事故や重大インシデントの発生状況をまとめた「航空輸送の安全にかかわる情報の中間報告」を発表した。航空事故の発生は1件、航空事故につながりかねない重大インシデントは5件、安全上のトラブルは570件だった。

◆航空事故

 航空事故は、8月28日に粟国空港で発生。第一航空のバイキングDHC-6-400型機(登録番号JA201D)が粟国空港に着陸後、滑走路を逸脱。滑走路脇のフェンスを超えて停止した。

 これにより、機首と胴体下部などが損傷。大修理を要する損傷だったことから、航空事故に認定された。乗客12人と乗員2人にけがはなかった。

◆重大インシデント

 重大インシデントは、4月5日に日本航空(JAL/JL、9201)、6月3日に全日本空輸(ANA/NH)と日本トランスオーシャン航空(JTA/NU)、6月30日にJTA、7月7日にフジドリームエアラインズ(FDA/JH)、7月12日にJALで発生した。

 4月のJALの事案は、徳島空港で発生。羽田発徳島行きJL455便(ボーイング767-300型機、登録番号JA8299)が、徳島空港に着陸進入した際、滑走路上の作業車両を確認したため、着陸復行(ゴーアラウンド)した。その後、同空港には正常に着陸した。乗客59人と乗員8人にけがはなかった。

 ANAの事案は、那覇空港で発生。那覇発札幌行きNH1694便(ボーイング737-800型機、登録番号JA80AN)が離陸滑走中、航空自衛隊機が管制官の指示を受けずに前方を横切ったため離陸を中止。その際、管制官が進入中のJTAの石垣発那覇行きNU610便(ボーイング737-400型機、JA8938)に対して着陸のやり直しを指示したが、NH1694便が滑走路を離脱する前にNU610便が着陸した。NH1694便の乗客77人と乗員6人、NU610便の乗客39人と乗員5人にけがはなかった。

 JTAの事案は、種子島空港付近で発生。那覇発関西行きNU2便(ボーイング737-400型機、登録番号JA8525)が、種子島空港の東北東約55キロメートル、高度約1万1000メートルを飛行中、抽気系統に不具合が発生し航空機内の気圧が低下した。このため、航空交通管制上の優先権を要請し、高度約3000メートルまで降下した後、優先権を取り消して飛行を続け、関西空港へ着陸した。乗客32人と乗員5人にけがはなかった。

 FDAの事案は、秋田空港付近で発生。札幌発松本行きJH212便(エンブラエル170型機、登録番号JA06FJ)が秋田空港の南西約60キロメートル、高度約1万メートルを飛行中、抽気系統に不具合が発生し航空機内の気圧が低下した。このため、航空交通管制上の優先権を要請し高度約3000メートルまで降下した後、目的地を新潟空港に変更して着陸した。乗客67人と乗員5人にけがはなかった。

 7月のJALの事案は、シンガポールのチャンギ国際空港で発生。シンガポール発羽田行きJL038便(ボーイング767-300ER型機、登録番号JA606J)が、チャンギ空港で離陸許可を得た後、誤って滑走路に平行する誘導路から離陸しようと滑走を始めたが誤認に気づき、離陸を中止した。乗客198人と乗員10人にけがはなかった。トラブルはシンガポールで発生したため、シンガポール当局が調査にあたる。

◆安全上のトラブル

 570件報告があった「安全上のトラブル」は、「機材不具合」が174件で最多。「ヒューマンエラー」が245件、「回避操作」が115件、「発動機の異物吸引による損傷」が13件、「危険物の誤輸送等」が13件、「部品脱落」が1件、「その他」が9件だった。

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