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2016年1月17日 (日)

台湾総統選挙、民進党の蔡英文氏が圧勝・3

16日に行なわれた台湾の総統選挙で、野党・民主進歩党(民進党)の蔡英文氏が、与党・中国国民党の朱立倫主席ら2候補を破って圧勝した。
総統選では、国民党の馬英九政権が推し進めた媚中共政策が焦点となり、蔡氏は台湾の「現状維持」を訴えて、媚中共政策の継続を掲げる国民党候補らを引き離した。

女性総統の誕生は史上初めて。就任式は5月20日に行われ、総統選挙が直接投票制に移行した1996年以来、3度目の政権交代が実現する。民進党政権の誕生は、陳水扁政権以来8年ぶり2度目。

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リンク:蔡英文が総統選圧勝、台湾初の女性総統誕生へ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日本は今こそ「台湾の味方」だと世界に発信することが重要 - 速報:@niftyニュース.
リンク:蔡次期台湾総統に祝意=自民・古屋氏 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台湾・蔡次期政権は東アジア政治の新たな震源地か【ひげの一品 外交解読】 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:アイドル謝罪、韓国で波紋…「政治の犠牲に」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台湾内閣、総辞職手続き=馬総統認めず混乱も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台湾・総統選 総辞職に馬総統「認めない」 米のバーンズ氏は蔡氏に祝意 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「ネコミミ美少女」に変身して選挙戦勝ち抜く 台湾の女性新総統「萌え力」はすごい - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:米特使が蔡氏に祝意=中国は「内政干渉」懸念―台湾 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台湾>蔡主席が前米国務副長官と会談「平和と安定を維持」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:朴槿恵大統領、台湾初の女性リーダーに祝意示さず 自叙伝に推薦文の仲なのに… - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台湾総統選を決した「天然独」の台頭 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:焦点:南シナ海より「台湾問題」、独立派圧勝で警戒強める中国 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:中台関係、新たな岐路に-独立志向の強い民進党が台湾総統選で圧勝 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台湾・蔡英文主席会見詳報「尖閣は台湾側に主権があるが、日本との関係強化を続ける」 英語通訳のみ日米名指しで感謝 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:安倍首相、台湾・蔡氏に祝意 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:菅官房長官、蔡英文氏に祝意「重要なパートナーで大切な友人」 台湾のTPP参加支援の考え - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台湾総統に蔡氏>安倍首相が歓迎の意 参院予算委 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:「台湾の民主主義の証し」首相、蔡氏当選に祝意 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:安倍首相、蔡英文氏に祝意「台湾は日本の古くからの友人。総統選は自由と民主主義の証だ」 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:安倍首相、台湾・蔡氏に祝意=慰安婦問題は解決済み―参院予算委 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台湾総統選制した蔡英文氏:経済再建や中国との平和維持を表明 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:蔡氏、組閣主導を拒否 台湾きょう総辞職 馬氏の責任転嫁警戒 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台湾総統選、民進党・蔡氏が圧勝 中国は独立の動きけん制 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:中国、中台の原則的立場強調か…木寺大使と会談 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:中国は台湾統一の次に尖閣諸島、沖縄を狙ってくる 東アジア混迷の時。安保法制を決断した安倍首相の勇気に敬意を表したい - 速報:@niftyニュース.
リンク:蔡氏、対日FTAに意欲=台湾 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台湾総統選>中国メディア、報道抑制気味…指導部意向か - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台湾>立法院「ねじれ」…蔡総統就任まで4カ月 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:<台湾アイドル>「国旗」掲げ騒動…「総統選に影響」指摘も - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:与党・国民党、分裂の危機=総統選で歴史的大敗―台湾 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:日本大使に立場説明=台湾接近に警戒か―中国高官 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:蔡英文主席、地滑り的勝利…台湾総統選まとめ - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:蔡英文主席、日本の対台湾窓口機関会長と会談 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:香港民主派デモの学生リーダー、台湾との緊密化求める - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:早くもギクシャク次期VS現総統 蔡氏、馬総統の組閣要請拒否 台湾・総統選 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

蔡英文が総統選圧勝、台湾初の女性総統誕生へ
プレジデント 2月13日(土)16時15分配信

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次期台湾総統 蔡 英文(AFLO=写真)

 「選挙結果は台湾の民意の表れであり、中華民国が1つの民主国家であり、2300万の台湾人が共に堅持するものだ」。蔡英文氏は圧勝した総統選後、有権者と国内外メディアの前でこう言明。新しい表現を用いて、台湾の「国家アイデンティティ」を宣言した。中台関係は現状維持を表明して中国に配慮する一方、「私たちの民主制度、国家アイデンティティに対するいかなる攻撃も、両岸関係の安定を破壊するものと認識する」と牽制も忘れない。

 独身で、今年還暦とは思えない若々しさとバイタリティをもつ。4年前の総統選で敗北したとき「泣いてもいいがあきらめてはいけない」と支持者を励ました。努力をあきらめない不屈の闘志を、お嬢様然とした風貌の下に隠す。漢族の一支流・客家の名家の末娘。元は英米留学経験のある学者で、総統時代の李登輝に請われて官僚の世界に入った。民進党の陳水扁政権で官僚、閣僚も経験し、民進党の主席となった。

 派閥争いで空中分解しかかった民進党を立て直すなど、一流の調整能力をもつ。選挙前には米国、日本政府への根回しも行っている。5月20日の政権樹立後に直面するのは、馬英九前政権の“負の遺産”である赤字財政と崩壊の瀬戸際にある不動産バブル。さらに、中国が台湾統一を虎視眈々と狙って恫喝と圧力をかけてくる。だが「民主主義のために国家団結を」と党派・派閥を超えて呼びかける蔡氏なら、台湾を次なるステージに引き上げ、東アジア政治の潮目を変えるかもしれない。

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次期台湾総統 蔡 英文(Tsai Ing-wen)
1956年、台北生まれ。78年台湾大学法律科卒業。台湾政治大学教授、行政院大陸委員会主任などを経て、2006年行政院副院長(副首相)。08年民進党主席。16年台湾総統選勝利。
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日本は今こそ「台湾の味方」だと世界に発信することが重要
2016年2月4日(木)7時0分配信 NEWSポストセブン

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台湾総統選に勝利した蔡英文氏 共同通信社

 蔡英文氏が勝利した台湾の総統選は、早くも国際関係に大きなうねりをもたらしている。蔡氏は馬英九・現総統とは一線を画し、中国と距離を置く姿勢を貫いている。

 そうした中で、まず注目すべきは米中関係である。オバマ政権は表向きには中国を刺激しないよう、対中政策を変更する方針は見せていない。だが、産経新聞ワシントン駐在客員特派員の古森義久氏はこう解説する。

「アメリカの一部からは、今回の蔡氏の勝利により米台関係、そして米中関係まで変えるべきだという意見が出始めている。たとえばジョン・マケイン上院議員は、台湾との関係を中国との外交カードに使うべきと主張している。

 国防総省で中国部長を務めたダン・ブルーメンソール氏は、今回の選挙は1996年に生まれた世代が選挙権を持っていて、彼らの中には『一つの中国』という言葉が浸透しておらず、むしろ若い世代を中心に『自分たちは台湾人』という意識が高まっていると指摘している。アメリカにとっては、それが中国を抑制するためのカードになりうる」

 実際に、台湾の国立政治大学が2015年7月に発表した調査では、自分が「台湾人」だと考える人が59%と過去最高水準にのぼり、「台湾人であり中国人」が33.7%、「中国人」が3.3%と減っているという。2014年に起きた「ヒマワリ学生運動」も、中国との貿易協定の発効に反対する若者たちが起こした、「中国との接近」を警戒する動きだった。

 アメリカの元国連大使のジョン・ボルトン氏も総統選後にウォール・ストリート・ジャーナル(1月18日付)に寄稿し、その中で、中国の暴走を止めるための手段として〈台湾という切り札〉を使うことを次のように提言している。

〈米新政権は台湾の外交官を正式に国務省に招くことから始め、(中略)台湾総統を国賓として米国に招くことができる。さらに、米高官を台湾に派遣して公用を行い、最終的には完全な外交的承認を与えることも可能だ。中国政府首脳陣は、こうしたやり方に愕然とするだろう〉

 中国側も、今のところ公式には蔡氏を批判したり台湾政策を大きく変えたりする動きはない。しかし、1月下旬になって蔡氏のフェイスブックには中国大陸からと見られる攻撃的な書き込みが殺到するなど、中国は蔡氏の政権運営の一挙手一投足を注視している。フェイスブックへの書き込みは少なくとも4万件にのぼり、その中には「台湾は歴史上も中国の一部であり、分割できない」といった蔡氏を牽制する記述が多く見られた。

 米中・米台関係、そして中台関係が変わろうとする中で、日本もこれまでの外交戦略を無為に続けていてはならない。

 中国側は、台湾総統選挙の翌1月17日、早々に木寺昌人・駐中国大使を外務省に呼びつけた。これまで通り「一つの中国」論を主張したと見られる。明らかな圧力だ。

 中国は、南シナ海でサンゴ礁を埋め立てて滑走路を作り、尖閣諸島周辺に艦船を繰り返し派遣してくる国だ。そして台湾は日本と極めて友好的であり、中国の脅威を共有する国であるとともに、民主主義や自由といった価値観を分かち合える国である。

 馬英九政権の8年間は台湾が急速に中国に接近した。日本はその間、中国の顔色を窺うような外交を展開してきた。

 アメリカが台湾との関係を深めるとすれば、日本も民間だけでなく、閣僚や議員、官僚などを含めた各層で公式的な交流を増やす、つまり、日台関係を「レベルアップ」させることが必要だろう。

 そして、「日本は台湾の味方である」ことを世界に向けて発信し続けていくことが重要なのではないか。

※SAPIO2016年3月号


蔡次期台湾総統に祝意=自民・古屋氏
時事通信 1月27日(水)21時29分配信

 【台北時事】自民党の古屋圭司衆院議員は27日、台湾総統選挙で当選した最大野党・民進党の蔡英文主席と台北市内の同党本部で会談した。
 古屋氏は蔡氏に祝意を表し、安倍晋三総裁のメッセージを伝えた。
 会談では蔡氏が総統に就任する5月20日以降の日台関係について意見を交換した。経済交流の強化や台湾側が希望する環太平洋連携協定(TPP)加盟などが話題に上った。
 古屋氏は超党派でつくる「日華議員懇談会」の幹事長。


台湾・蔡次期政権は東アジア政治の新たな震源地か【ひげの一品 外交解読】
時事通信 1月19日(火)17時5分配信

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16日、台北で、総統選に勝利し、支持者に手を振る民進党の蔡英文主席(AFP=時事)

 1月16日に行われた台湾総統選挙の結果、野党・民進党の蔡英文主席が圧勝、総統就任式が行われる5月20日に台湾の政権交代が実現する。選挙戦最大の争点は、中台関係-台湾は中国とどう向き合うべきか-だったが、台湾は有権者の総意として、馬英九現政権の急速な対中接近路線に「ノー」を突き付けたわけだ。その根底には、国家(地域)アイデンティティーをめぐる戦いがあった。蔡次期政権の登場は今後、東アジア政治の新たな震源地となる可能性がある。

 ◇民進党・蔡英文勝利の要因
 今回の民進党・蔡氏の勝因は、国民党・馬英九政権の急速な対中接近が「台湾喪失」につながるのではないかという危機感と、対中国経済依存が強まる中で公平な分配に与かれないという有権者の実感に基づいた格差感-二つの心理作用の融合にある。例えば、職にありつけない若者の不安感・不公平感が選挙結果に直接反映されたが、蔡氏が選挙協力を結んだ新党「時代力量」の支持基盤は、出口の見えぬ未来に生きねばならない若者たちだ。
 「時代力量」は一昨年春、国民党・馬英九政権が一方的に中国と結ぼうとしたサービス貿易協定承認に反対する学生が立法院を占拠した「ヒマワリ学生運動」、その中核メンバーが結成した新党だ。総統選と同時に行われた立法院選挙では自身5議席を獲得、過半数を制した民進党の勝利にも貢献した。
 蔡陣営は、台湾人意識と経済構造の変化を踏まえて、若者のエネルギーを選挙キャンペーンに上手に取り込んだ。そのキャンペーン活力の根源にあったのが、一段と強まった台湾人アイデンティティーだ。それは、経済力を武器にした中国の台湾での存在感が広がれば広がるほど台湾人のアイデンティティーが強固になるという、大陸中国には皮肉な逆説事象となって現れた。

 ◇熟成する台湾人アイデンティティー
 台湾の国立政治大学選挙研究センターの意識調査によると、2015年1月発表の調査結果では、「自分は台湾人」と答えた人が、1992年の第1回調査以来最高の60.6%(15年7月の最新調査で59%)を記録。「中国人」と答えた人3.5%(同3.3%=過去最低)ばかりでなく、「台湾人・中国人の両方」と答えた複合的アイデンティティーの持ち主32.5%(同33.7%)をも大きく上回った。
 が、だからと言って、ストレートに独立志向に台湾人が傾いているのではない。つまり、台湾人意識の高まりが独立意識を増大させるという単純な形ではつながらない。それは、何が現実的に可能かを見極めつつ、台湾人アイデンティティーを熟成させてきた結果だ。
 同じ調査での中国大陸との統一あるいは独立などに関する考え方についての答えは興味深い。
 現状維持派(「しばらくは現状維持34.3%」「永久に現状維持25.2%」)が6割近いのに対して、「どちらかと言えば独立」と答えた人は18.0%と2割を切った。現実を無視したような極論(「すぐに統一1.3%」「すぐに独立5.9%」)はどちらも低位の一ケタにとどまっている。
 蔡陣営は、その辺りの内面心理の機微を巧みに計算した上での「現状維持」キャンペーンを展開した。台湾の独立志向を前面に押し出した陳水扁総統時代(2000~08)、蔡氏自身、「台湾は既に主権独立国家」を掲げて戦って敗れた12年総統選との違いがここに浮かび上がる。

 ◇蔡次期政権の不安材料
 「選挙に勝って、台湾人としての自信と誇りを取り戻そう」。台湾初の女性総統に就任する蔡英文氏がキャンペーン期間中に発したこのフレーズは、今回の総統選における核心的メッセージだった。そして、台湾人アイデンティティーを引きつけて勝利、当然のことながら台湾人からの期待感も膨らむ。
 だが一方で、蔡次期政権の誕生は先行き不透明な状態に不安材料がないわけではない。
 まず、蔡氏が「92コンセンサス」を受け入れていない事実だ。「92コンセンサス」とは中台双方が1992年に「一つの中国」という原則を認めたとされる「合意」だが、中国側が今後どう出るか。政権発足後も蔡氏が「92コンセンサス」を拒否し続ければ、経済分野で揺さぶりをかける可能性がある。
 また蔡氏が「現状維持」によってまとめあげた「台湾人アイデンティティー」は、決して一枚岩で成り立っているわけではない。さらに中国との間での「現状維持」に関しては、「解決しないことによる解決策」という「暗黙のコンセンサス」に進化させる必要があるのだが、双方が想定する時間幅に大きなギャップが生じれば、そのもくろみはもろくも崩れ去る。
 今後、中台の静かなる対話を通じて時間軸の「暗黙のコンセンサス」が形成されるのか否か。中国が「蜜月」関係を築いた馬英九総統の任期切れ退陣まであと4カ月。その間、中国の動きに注目する必要がある。(時事通信解説委員 鈴木美勝)


アイドル謝罪、韓国で波紋…「政治の犠牲に」
読売新聞 1月19日(火)7時47分配信

 【ソウル=宮崎健雄】韓国の女性アイドルグループ「TWICE(トゥワイス)」のメンバーで台湾出身の周子瑜(ジョウズーユー)さん(16)が「中華民国」旗を掲げて「独立派」と批判を浴びた問題は、韓国でも「政治の犠牲になった」と議論を呼んでいる。

 日本のKポップブームが下火となり、中国の市場に目を向けている韓国の音楽業界が、中台の政治的な騒動に巻き込まれたとの受け止めもある。

 TWICEには日本人メンバーもいて、周さんらは昨年11月、スタッフが用意したそれぞれの出身国・地域の旗を手にして韓国テレビ局の番組に出演。この場面はインターネット上でしか放送されなかったが、台湾出身の歌手が台湾総統選の直前、中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」に書き込んだのをきっかけに中国で批判が高まった。周さんが15日、インターネット上での動画で謝罪した後、事務所は18日も、謝罪を強要したとの批判を否定するなど対応に追われた。同社のホームぺージは先週末から接続できず、台湾ハッカーによる攻撃の可能性もあると報じられている。


台湾内閣、総辞職手続き=馬総統認めず混乱も
時事通信 1月18日(月)22時6分配信

 【台北時事】台湾の毛治国行政院長(首相)は18日、臨時閣議を開き、内閣総辞職の手続きを取った。
 しかし、行政院長の任免権を持つ馬英九総統が承認せず、見通しが立たない状況だ。
 馬総統は16日夜に総統選で当選した最大野党・民進党の蔡英文主席に対し行政院長を指名するよう要請したが、蔡氏は「憲法上、任命権は総統にある」と拒否した。しかし、馬総統は「議会多数派が組閣すべきだ」と再考を求めており、当面毛氏の辞職を認めない可能性がある。
 2月1日には民進党が過半数を占める新しい立法院(国会)が始まる。政権が交代する5月20日までの間、議会と行政のねじれ状態が生じるため、馬総統は不安定な政権運営を迫られそうだ。


台湾・総統選 総辞職に馬総統「認めない」 米のバーンズ氏は蔡氏に祝意
産経新聞 1月18日(月)20時24分配信

 【台北=西見由章】台湾の毛治国行政院長(首相に相当)は18日、臨時行政院会議(閣議)を開き、内閣総辞職の手続きを行った。馬英九総統は辞任を認めない意向を示している。

 一方、訪台した米国のバーンズ前国務副長官は18日、台北市内の民主進歩党本部を訪れて蔡英文主席と会談し、総統選での当選に祝意を伝えた。また国民党の馬政権からの政権引き継ぎが順調に進み、新政府との間で協力を促進させることへの期待感も示した。

 両氏の会談は約1時間にわたって非公開で行われた。民進党によると、蔡氏はバーンズ氏の訪台に謝意を示し、「次期政権は米国との緊密な友好関係を保持し、台米間で経済産業分野を中心に協力を進めることに尽力する」と強調。周辺地域の平和と安定の維持に責任を負うと述べた。

 また総統選で敗れた国民党の朱立倫主席は18日、党の会合で辞職を報告した。


「ネコミミ美少女」に変身して選挙戦勝ち抜く 台湾の女性新総統「萌え力」はすごい
J-CASTニュース 1月18日(月)19時16分配信

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日本では「考えられない」…?(画像は3D小英の初登場イベントを報じるニュース番組のスクリーンショット)

 近年、日本では鉄道や地方自治体のキャンペーンで見る機会も多くなった「萌えキャラ」。台湾でも総統選挙で圧勝し、史上初の女性総統となる民主進歩党(民進党)主席の蔡英文(ツァイインウェン)氏(59)が自身をモチーフにした萌えキャラを作り、話題となっている。

 クリッとしたつぶらな瞳に、猫の耳を模したようなヘッドホン、ゲームやアニメのファンならどこかで見たことのあるような、親しみやすいデザインだ。日本のネットユーザーは「何故か好感持てる」「日本以上に萌え文化が根付いている」と好意的な反応を寄せる。

■「総統選は、世界を萌え力で制覇する」

 蔡氏は2015年2月に総統選挙への立候補を表明し、馬英九政権が進めた外交、経済政策に失望する有権者の支持を集めた。そして16年1月16日投開票された総統選では、与党・国民党の朱立倫(ジューリールン)氏(54)を破り、見事「政権交代」を成し遂げた。

 そんな蔡氏の選挙戦略で注目されたのが、萌えキャラ「3D小英」を使ったPRだ。他でもない自身がモデルとなった美少女キャラクターで、招き猫のように手首を下へ曲げたポーズが特徴だ。

 初登場は15年12月の初め。3D小英のコスプレをした若い女性が司会のイベントで、本人立会いのもと、お披露目された。少女のようなそのデザインには、日本のサブカルチャー作品の影響が強く感じられる。実際、イベントの途中に出席者がドラえもんや人気作品「ONE PIECE」の主人公・ルフィに言及する場面もあった。

 蔡陣営の萌えキャラ戦法はここから多方面に展開される。3D小英が歩いたり、空を飛んだりするプロモーションビデオ(PV)を制作し、台北市に3D小英のグッズ専門店をオープンさせた。

 選挙戦に直接は無関係ながら、日本人へのアピールも忘れていない。民進党が15年12月11日、前出のPVを動画サイト「ニコニコ動画」へ投稿している。紹介文のコーナーで「前代未聞 超カワイイ政治力が襲来!」「総統選は、世界を萌え力で制覇すると宣言します!」と力強く日本語で宣伝した。

「日本以上に萌え文化が根付いている」と驚嘆
 宣伝の甲斐あり、動画は16年1月18日18時までに3万5000回再生され、1500近くものコメントが集まっている。

 立候補者が「萌えキャラ」となって有権者にアピールする――。およそ日本では考えられない選挙の形に、日本のネットユーザーは、

  「何故か好感持てる」
  「日本以上に萌え文化が根付いている」
  「普通によく出来てる...」

と驚き、喜びの声を寄せている。

 選挙にまで萌えキャラを取り入れてしまった台湾だが、こうした動きを生む「素地」はすでにあった。

 2014年、高雄市の市営地下鉄「高雄捷運(KMRT)」がマナー啓発キャンペーンのため、日本の美少女アニメを意識したような公式キャラクター「小穹(シャオチョン)」を作った。黒いロングヘアと白、水色の制服という「清楚」なイメージが人気を呼び、日本でも「進め!高捷少女」(GA文庫)としてライトノベル化されている。

 また、2010年にはマイクロソフトの台湾法人が、新しく売り出すソフトを「藍澤光(あいざわ・ひかる)」の名で萌えキャラ化し、キャンペーンサイトを立ち上げるといった具合だ。


米特使が蔡氏に祝意=中国は「内政干渉」懸念―台湾
時事通信 1月18日(月)19時14分配信

 【台北、北京時事】台湾訪問中の米国のバーンズ前国務副長官は18日、台北市内の民進党本部を訪れ、総統選で当選した蔡英文主席と会談し、米国政府を代表して祝意を伝えた。
 台湾・中央通信が伝えた。
 蔡氏は会談で米国との緊密な関係維持を希望し、特に経済・産業面での協力強化に意欲を示した。また地域の平和と安定について、責任を持って対応すると強調した。
 バーンズ氏は米国特使として総統選翌日の17日に訪台し、18日午前には馬英九総統と会談した。


<台湾>蔡主席が前米国務副長官と会談「平和と安定を維持」
毎日新聞 1月18日(月)19時2分配信

 【台北・鈴木玲子】台湾総統選で大勝した最大野党・民進党の蔡英文主席は18日、党本部を訪れた米国のバーンズ前国務副長官と会談した。同党によると、蔡氏は対中関係を念頭に「地域の平和と安定を維持する責任を負う」と述べ、台湾海峡を不安定化させない意思を強調した。

 蔡氏はまた、「米国と緊密な友好関係を保ち、米台間の経済、産業協力も推進させたい」と述べた。バーンズ氏は蔡氏の当選を祝した上で「米国は新政府との更なる協力と交流に期待している」と話したという。

 蔡氏は17日には日本の対台湾窓口機関「交流協会」の大橋光夫会長とも会談した。総統就任は4カ月先の5月20日だが、次期政権を見据え、早くも日米との接触を始めた。

 一方、与党・国民党の大敗の責任を取り、毛治国・行政院長(首相)は18日、臨時閣議の後、行政院(内閣)を総辞職すると発表した。行政院長の任免権を持つ馬英九総統は慰留している。

 また国民党候補だった朱立倫氏は臨時の党中央常務委員会で、主席の辞任を報告。「敗戦の将は全責任を負わなければならない」と述べ、党本部を後にした。


朴槿恵大統領、台湾初の女性リーダーに祝意示さず 自叙伝に推薦文の仲なのに…
産経新聞 1月18日(月)18時32分配信

 【ソウル=藤本欣也】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が、台湾の次期総統に選ばれた民主進歩党の蔡英文主席への対応に苦慮しているようだ。18日現在、祝賀メッセージを出したとの発表はない。2人はアジアの女性指導者同士であるばかりでなく、朴氏の自叙伝が台湾で出版された際に推薦文を書いたのが蔡氏だった。祝電を送ってもおかしくない関係だが、朴氏は沈黙を保っている。

 韓国紙、朝鮮日報によると、韓国は1992年の中国との国交樹立(台湾との断交)後、台湾の総統選当選者に祝電を送った前例はないが、蔡氏の場合、朴氏との関係を考慮し、祝電を送ることも韓国政府内で一度は検討されたという。

 北朝鮮の核実験以降、中韓関係にすきま風が吹く中、韓国としては中国とこれ以上、摩擦を起こしたくないのが本音。対中配慮との見方も少なくない。


台湾総統選を決した「天然独」の台頭
新潮社 フォーサイト 1月18日(月)17時39分配信

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今後、世代交代が進むにつれて「天然独」勢力は増え続けるのだろう。

 かつて日本の参院選で社会党(現・社民党)が大勝したときに「山が動いた」という土井たか子委員長(当時)の“名言”が語り草になったが、今回の台湾総統選・立法委員選挙の結果は、まさに「山が動いた」という表現がふさわしい。

 動いた山は、戦後半世紀以上にわたって台湾政治に君臨していた国民党主導の政治体制だった。民進党は過去にも総統を勝ち取ったことがあるが、2000年は国民党分裂による漁夫の利。2004年の総統選は、大接戦の末に銃撃事件が起きて超僅差での勝利。しかも、国会にあたる立法院で、民進党は1度も国民党の勢力を上回ったことがなく、政権担当の8年間は「ねじれ国会」で、やりたいことを国民党に掣肘(せいちゅう)されてばかりだった。

 それが今回、総統選においては、56%の得票率、300万票の大差によって、野党・民進党主席である蔡英文候補が勝利。立法委員選挙でも、定数113議席のうち、民進党は68議席を獲得して、圧倒的第1党に躍り出た。国民党は主席の朱立倫候補を立てたが、得票率は31%と惨敗。立法院でも、現有勢力だった64議席が半分近い35議席になった。

 これは、戦後の台湾において、1党専制時代から民主化の後も政治の主役として君臨した国民党という「山」が、根こそぎ動かされたということである。

■「生まれながらの独立派」

 では、山を動かしたものは何だったのか。その主役の1つが、「天然独」と呼ばれる20代から30代の若い世代の動きだった。

「天然独」は、日本語では「生まれながらの独立派」と訳せばいいだろうか。日本の読者には耳慣れないかもしれないが、この「天然独」の存在は、現在の台湾政治において極めて重要なキーワードである。実際、この「天然独」を主な支持層とする新政党「時代力量」は、今回大方の予想を超えて3つの選挙区で現職有利の情勢を逆転して勝利し、比例区でも2議席を獲得して合計5議席となり、民進党、国民党に続く第3党に躍り出た。

 今回の総統選で初めて投票した人々はおよそ130万人。台湾でそうした若い人たちに話を聞いても、国民党に入れたいという人を見つけるのは至難の業だ。時代力量か、民進党。それが若者たちの圧倒的な選択となった。

「天然独」の台頭は、2014年3月の「ひまわり運動」と切っても切り離せない。中国とのサービス貿易協定に反対して立法院の議場に立てこもったひまわり運動の主要な参加者たちに取材したとき、最も驚かされたのが、「台湾は独立している」あるいは「台湾は独立すべきだ」という主張を、何の躊躇もなく、堂々と、軽々と、笑顔で口にしている若者たちだった。

 従来、台湾のなかで独立を主張することは、過去には違法とされ厳しい弾圧の対象であったこともあり、基本的には深刻で重いものだった。台湾独立運動の原点は、国民党政権に弾圧され、海外に逃れた知識分子たちであり、日本や米国で独立運動を立ち上げたからだ。彼らは、戦後処理のなかで台湾の帰属が国際法的に未定であるという前提に立って、国民党の台湾支配は法的根拠がなく、そのため、台湾共和国を建国するべきだという理論を作り上げ、国民党の1党専制と闘ってきた。それゆえに彼らの主張は「法理台独」とも呼ばれる。その「法理台独」と対比される言葉が、ひまわり運動などの社会運動をきっかけに政治意識に覚醒した若い世代を中核とする「天然独」なのである。

■「中国への祖国意識」は皆無

「天然独」の認識では、台湾の独立は空気や水があるように当たり前のことであり、中国はあくまでも外国の1つで、もちろん自分を中国人と思いようがない。それゆえに、中華民国を廃止して台湾共和国を打ち立てようという「老台独」たちの「法理台独」にも強いシンパシーは示さないし、逆に、中華民国へのアレルギーもそれほどない。民主化が進んだ1990年代以降に教育を受けて成人した人々であり、自由と民主を満喫して成長し、「台湾は台湾」と素直に考える人々である。

 台湾の「中央研究院社会研究所中国効応テーマ研究小組」が2014年に行った調査によれば、青年世代(20~34歳)のなかで独立の支持者は56%に達する。壮年世代(35~49歳)は46%、中老年世代(50歳以上)は41%と少なくなる。全体の平均値は46%。若い世代が突出して高い。

 独立への支持が台湾でなだらかな増加傾向にあるのは、世代が進むたびに、否定派が消え、肯定派が生まれる「自然増」状態にあるためと見られる。上の世代になるほど、中国への特殊な繋がりを肯定する傾向は強いが、若い人たちには中国への祖国意識は、ほとんど皆無に等しい。

■「野いちご運動」から「ひまわり運動」へ

 この天然独の政治意識は、逆に「中国」という存在抜きには覚醒しなかった。なぜなら、「中国」という存在が目前に迫ってきて、はじめて、若者たちは自分たちの内なる「台湾」に気づいたからで、馬英九政権の対中接近がもたらした反作用という要素もある。

 最初は2008年、中国の対台湾窓口機関である「海峡両岸関係協会」(海協会)の陳雲林会長の台湾訪問に対する抗議を行った。このとき、多くの若者が初めて中国に向き合う形でデモに参加したという。宴会会場になった台湾のリージェントホテルや、陳会長の宿泊先であった圓山飯店に若者たちが押し掛け、ホテルを包囲して、一時陳会長が動けなくなる事態に陥った。この運動は「野いちご運動」と呼ばれた。参加した若者はその後も台湾でたびたび起きた「反メディア独占運動」など各種の社会運動のなかで活躍し、デモや集会の技術やノウハウを習得していったという。

 その勢力が最終的に結集し、花を咲かせたのが「ひまわり運動」だった。世界を驚かせた若者たちの情報発信のテクニックや組織の運営能力は、一夜で身につけられるものではなかったのである。

 蔡英文は民進党主席として、ひまわり運動のあとの2014年の党大会で、台湾独立をうたった民進党綱領を凍結するかどうかについて議論したとき、天然独を念頭に、このように語って凍結論を葬り去った。

「台湾の民主化の進展に伴って、台湾に思いを寄せ、独立した自主的な価値観を堅持することは、若者世代のなかで天然成分になっている。このような事実、このような状態のなかで、なぜ凍結を? なぜ廃止を?」

 ひまわり運動の勢力を中心に結党され、躍進した新政党「時代力量」も、その結党の精神について「天然独が、時代力量の結党DNAだ」と明言している。

■「老台独」から「天然独」への世代交代

 もともと「天然独」の主張は、確かに民進党らと近いものはあったが、国民党の側にも、彼らを取り込んだり、敵対を回避したりするチャンスがあった。ひまわり運動による学生の立法院占拠が起きたとき、馬英九総統は、自らが推し進めた中国とのサービス貿易協定の進め方が拙速であると批判されると、自分のやり方は「合法、合理、合情」であると突っぱねた。その結果、「天然独」勢力に対して発言権を完全に失ってしまった。

 今回、選挙戦の最終日に、馬英九総統が有権者の前で深々と頭を下げて「自分のやり方にいろいろ至らない点もあった」と謝罪していたが、知人の国民党の中堅幹部は、「ひまわり運動のときに謝ってくれていたら、選挙結果もそれなりに違っていたかもしれないが、あまりに遅すぎた」と吐き捨てていた。

 一方、民進党は、今回の選挙では李登輝氏を精神的指導者とする「台湾団結聯盟」という従来の台湾独立を象徴する政党とは距離を置き、ひまわり勢力の「時代力量」を友党として優遇した。李登輝氏が今回の選挙でほとんど存在感を示せなかったのは、高齢による体調の問題もあるが、間接的に民進党から距離を置かれたことも関係していただろう。「老台独」から「天然独」への世代交代をひしひしと感じさせる選挙だった。

「天然独」の定義や投票行動については、今後より詳しい検証が待たれるのは言うまでもないが、2014年のひまわり運動以来の台湾政治のうねりの中心にいた勢力として、また、中台関係における新たな不確定要素としても、今後も「天然独」の動向に注目が集まることは間違いない。

 国民党がもし、ひまわり運動のインパクトを深刻に受け止め、天然独と民進党の結合を適切に防いでいれば、ここまで若者にそっぽを向かれて不利な情勢に追い込まれることはなかっただろう。その意味では、2014年3月という2年近くも前の時点で、今日の敗北に向けて国民党は歩んでいたと言える。その後、統一地方選で壊滅的敗北を喫し、さらに総統候補選びなどでさんざんもたつきを見せた。すでに負けと分かった戦のなかでも、いさぎよい負け方すらできなくなった醜態には、辛亥革命以来、100年以上の伝統を持つアジア最古クラスの政党として、このままでは寿命が尽きる日が近いかもしれないと感じさせるほどだった。

ジャーナリスト・野嶋剛

Foresight(フォーサイト)|国際情報サイト
http://www.fsight.jp/


焦点:南シナ海より「台湾問題」、独立派圧勝で警戒強める中国
ロイター 1月18日(月)17時17分配信

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 1月17日、中国にとって台湾問題は、敏感さと重要度の点で他のいかなる領土問題にも勝るものだ。写真は台湾総統選で、民進党の蔡英文主席が当選との暫定結果に喜ぶ支持者。台北で16日撮影(2016年 ロイター/Damir Sagolj)

[台北 17日 ロイター] - 東シナ海、南シナ海の領有権問題をめぐり、すでに強硬姿勢を強めている中国にとって、台湾問題は、敏感さと重要度の点で他のいかなる領土問題にも勝るものだ。

16日に投開票された台湾の総統選挙では、台湾独立を志向する最大野党、民主進歩党(民進党)の蔡英文主席が与党国民党候補らに圧勝し、当選を果たした。8年ぶりに政権交代が行われることとなる台湾は、アジアで最も敏感な安全保障問題の1つとして、再びスポットライトを浴びることになる。

1949年に中国共産党との内戦に敗れた国民党が台湾に逃れて以来、中国は台湾を自国の神聖な領土と主張している。台湾の推定によれば、中国は数百発のミサイルを台湾に向けており、台湾を支配下に置くための武力行使を放棄してもいない。

当時の台湾国防部は定期的なものだとしたが、中国は昨年9月に台湾海峡で異例の実弾演習を実施している。

「彼女(蔡氏)は中国政府の非常に現実的な指導者を相手にすることになる」と、国立台湾大学の朱雲漢・教授は指摘する。

しかし同時に蔡氏は、自身の支持者、特に急進的で独立を志向する若い世代に対して責任を持たねばならない。「そのことが彼女に戦略的な余地をあまり与えない」と朱教授は語る。

2008年に親中である国民党の馬英九氏が政権の座を握って以降、通商や観光で協定を締結するなど中台関係はかつてないほど緊張緩和が進んでいた。

蔡氏率いる民進党は、再び緊張をもたらすことにはならないと主張するのに苦心しているようだ。蔡氏は勝利宣言で中国問題について触れ、平和の維持に努めるとしたうえで、台湾の権益と主権は守ると語った。

<苦い果実>

台湾の独立に反対する立場を繰り返す中国は、比較的慎重な姿勢を見せてはいるものの、先には大きな不安が待ち受けている。新華社は、独立に向けたいかなる動きも、台湾を滅ぼすことになる「毒薬」のようなものだと警告した。

中国人民解放軍の南京軍区副司令官を務めた王洪光・中将は17日、インターネット上で発表した論評のなかで、人民解放軍は現在、対台湾作戦でかつてないほど準備が整っていると明らかにしている。

「前線部隊は翼が生えたトラのようだ。蔡英文と彼女の独立部隊はそれを逃れられると考えるべきではない。中国本土は台湾独立という苦い果実を飲み込むわけにはいかない」と王氏は述べている。

また、ある西側の上級外交官は、台湾について中国当局者と交わした最近の会話について触れ、世界も中国指導部にとっての台湾の重要性を過小評価するべきではないとし、「中国政府にとって台湾ほど重要なことはない」と語った。

中国政府はまた、台湾は中国の一部であると疑わない国内世論に気を配る必要がある。中国版ツイッターと言える微博(ウェイボー)では「台湾を統一するために武力を行使せよ」というフレーズの人気が急上昇した。

<ミサイル実験>

人民解放軍とつながりがあり、定期的に幹部と会っているという北京に拠点を置く中国人の関係筋はロイターに対し、今回の台湾の選挙は中台関係、中米関係にとって「広範囲な」結果をもたらすと語った。

「今後起きることを非常に懸念している。状況はもっと悲観的になる」と、匿名を条件にこの関係筋は述べた。

蔡氏の総統選出は、中国の習近平国家主席にとってばつの悪いことでもある。習氏は昨年シンガポールで、馬氏と1949年の分断後初の歴史的会談を果たしており、台湾独立派をけん制していた。

1949年以降、中国と台湾の間には3回衝突の危機が訪れている。直近では1996年の台湾総統選の前で、中国は台湾に近い海域でミサイル実験を行った。中国が独立派とみていた李登輝氏の当選を阻もうと意図したことだったが、同選挙で李氏は圧勝した。

民進党の陳水扁氏が総統を務めた2000─08年も、中国と前向きな関係を維持しようとした同氏ではあったが独立を主張する言動のせいで、中台関係はひどく悪化した。

今回、総統選と同時に実施された立法院(国会)選挙でも、民進党は過半数の議席を獲得した。これにより、政権運営をより自由に進められるだろう。

どのみち、中国は台湾に圧力をかけるのに刀を交える必要はない。台湾にとっての最も重要な貿易相手国かつ投資先として、中国はすでにあらゆる経済カードを握っているのだから。

「台湾は国際社会のサポートなくしては生き残れない。なぜなら、われわれの敵は巨大な中国なのだから」と、元台湾外交部の高官で現在は台湾民主基金会のシニアフェローを務めるマイケル・カウ氏は語った。

(Ben Blanchard記者、Faith Hung記者 翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)


中台関係、新たな岐路に-独立志向の強い民進党が台湾総統選で圧勝
Bloomberg 1月18日(月)15時34分配信

    (ブルームバーグ):台湾で16日投開票された総統選挙で最大野党、民主進歩党(民進党)の蔡英文主席が地滑り的勝利を収めたことで、中台間の緊張が再び高まろうとしている。中国側は台湾の次期総統に就く蔡主席が独立志向の強い民進党の目標をどの程度推し進めようとするのか見極める構えだ。

民進党は同時に行われた立法院(国会に相当)選でも初の議席過半数を獲得。現職の馬英九総統率いる国民党政権が2期8年間に進めた中国との関係改善に対して有権者の間に広がった懐疑的見方が、政権交代に一定の役割を果たした。

中国社会科学院の許世銓上級研究員(北京在勤)は、「中台関係が新たな岐路に立つことになる。唯一確かなことは今後の行方が不確実だということだ。今のところ、中台関係がどこに向かいつつあるのは分からない」と述べた。

香港バプティスト大学のジャンピエール・セバスチャン教授(政治学)は、「中台関係の揺れが大きくなるだろう。中国の関心は台湾の対中依存を高めることで、対中依存を小さくすることではない。中国側は蔡次期総統を弱め孤立化させようとするだろうが、台湾との全ての関係を断ち切ろうとはしないだろう」と語った。

原題:China Prepares for Worst After Tsai Victory Upends
Taiwan Plans(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:香港 Ting Shi ;台北 Justina Lee ,tshi31@bloomberg.net,jlee1489@bloomberg.net

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台湾・蔡英文主席会見詳報「尖閣は台湾側に主権があるが、日本との関係強化を続ける」 英語通訳のみ日米名指しで感謝
産経新聞 1月18日(月)14時46分配信

 16日に実施された台湾の総統選で、当選した民進党の蔡英文主席(59)は同日夜、内外メディア向けに記者会見を行った。蔡氏の主な発言とやり取りは以下の通り。

 《投票が締め切られてから4時間半後の午後8時半。開票状況を中継する台湾の各メディアが蔡氏の圧倒的な優勢を伝える中、台北市の民進党選挙本部前に設置されたプレスセンターに蔡氏が姿を見せ、約300人の記者の前で勝利宣言した》

 ■勝利宣言で対立候補に感謝

 「今日、台湾人は投票用紙によって歴史を描いた。総統選に直接投票制が導入されて以来、3度目の政権交代を実現し、初めて国会(立法院)で多数を占める政党の交代も成し遂げた。投票所に出向いて神聖な一票を投じた台湾の人々に最も深い敬意を表する。だれに投票したかに関わらず、民主的な精神を表現したことが今回の選挙の最大の意義だ」

 「2016年、われわれはまたもや民主的な選挙を通じ、世界に向け民主国家として台湾人としての誇りを示した。民主主義の価値が、すでに台湾人の血の中に深く浸透していること。民主的な生活スタイルを2300万人の台湾人が永遠に堅持していくことを世界に示した」

 「ここで私は、2人の尊敬する対立候補、国民党の朱(立倫)主席と親民党の宋(楚瑜)主席に対し、民主主義の精神によって今回の選挙戦を滞りなく進められたことに感謝したい。お互いが競い合うで、彼らが私に指摘してくれたことは、今後も自分を励まし絶え間なく前進するための原動力になるだろう」

 「私は、政党同士は競争だけでなく当然、協力することもできると信じている。新たな国会議員(立法委員)が就任し、新政府が誕生するまでの過渡期において、民進党は憲政体制や現政権との密接な意思疎通に基づき、政権の引き継ぎ期間における政局の安定と正常な運営に協力する」

 「私はすぐに国内の主要な政党と重要な政策について話し合う枠組みをつくり、政治的な分裂を乗り越えて『新たな政治』の時代を迎えたい」

 「私は蔡英文と(副総統候補の)陳建仁、民進党とその立法委員の候補者を支持して投票し、再び民進党を立ち上がらせて国政を任せてくれたすべての有権者に感謝したい」

 ■新時代の到来を

 「私にとって、これはただの選挙の勝利ではない。この結果は人々が求める政府の姿を示した。すなわち民意に耳を傾ける政府、政策決定が透明な政府、困難な問題を解決する能力がある政府、弱い立場の人に配慮する政府、新時代の到来をもたらすことができる政府、国家主権を堅固に守り抜く政府だ」

 「今日が改革に向けた道のりの最初の1キロだ。われわれへの信任は、改革を進める最大の後ろ盾となる。2月1日に就任する新議員と、5月20日にスタートする新政府にとり、こうした期待の実現が最も重要な使命だ」

 「台湾の抱える困難をすぐに解決することはできない。だが今後4年間の任期で、私は公約を実現するためにできる限りのことをやる。より先進的な国家にするため必要なインフラ建設を行い、過去の政策の誤りをただす。人々の政府への信頼を取り戻し、台湾の将来の発展に向けた揺るぎない土台を築き上げる」

 ■なぜか英語通訳のみ日本と米国を名指しで感謝

 「私はこの機会を通じ、台湾の人々を代表して、台湾の民主的な選挙への関心と支持に対して海外の友人たちに感謝したい。台湾は国際社会の一員として積極的に国際協力に参加したいと願っており、全世界の友人と利益を分かち合い、責任を分担し、地域の平和と安定のために最大の貢献をしたい」

 《「海外の友人」に感謝を示すくだりで、なぜか英語の逐次通訳のみ「米国や日本、その他の国々を含む(海外の友人)」という、本人が中国語で発言していない表現が出てきた。本人が原稿の表現を飛ばしたのか、あえて英語のみこの表現を入れたのかは不明だ》

 ■中国との関係は…

 「今回の選挙戦の中で私は、首尾一貫した予測可能で持続可能な両岸(中台)関係を樹立することを何度も約束した。総統の当選者として、私はここで重ねて言明する。政権がスタートする5月20日以降は、憲政体制とこれまでの両岸の協議・交流の成果、そして民主主義の原則と民意を、両岸関係を推し進める基礎とする。私は党派の立場を越えて、台湾の最新の民意と最大の共同認識に従い、台湾の人々の最大の利益と幸福のために、力の限り現状の両岸の平和と安定を維持する」

 「私はまた強調したい。両岸はともに、対等な尊厳に基づき双方が受け入れ可能な対話の方法を追求し、挑発や万一の事態を起こさせないよう努力する責任がある。今日の選挙結果は台湾の民意の表れだ。それは中華民国は民主的な国家であるという2300万人の決意だ。われわれの民主制度と国家アイデンティティー、国際的な地位は尊重されなければならない」

 ■アイドルメンバーの謝罪問題に言及

 《ここで蔡氏は、韓国のアイドルグループ「TWICE」の台湾出身メンバー周子瑜さんが、韓国のテレビ番組で台湾の旗を振ったために『台湾独立派』として批判を受け、ビデオで謝罪した問題について触れる》

 「最後に私が強調したいのは、私にはこの国を団結させるという重大な責任があるということだ。この2日間、あるニュースが台湾社会を揺るがせている。韓国でタレントとして活動している16歳の女性が、中華民国の国旗を持ったシーンが攻撃を受けたのだ。このことは党派を越えて多くの台湾人の不満を引き起こした。今回の事件は私に、この国の強さと団結をもって域外の問題に対処することの重要性を永遠に思い起こさせるだろう。これは私の総統として最も重要な責任である」

 「今後も台湾には内部から、あるいは外から多くの困難が生じるだろう。選挙は終わった。選挙戦におけるあらゆる摩擦と争いはここでやめよう。私は2300万人と一緒に前に進み、この国の困難を打ち破るだろう。われわれは選挙のよって分裂するのではなく、民主主義によって団結しなければならない」

 《ここから各国メディアとの質疑応答が行われた》

 --次期総統として、世界において台湾のアイデンティティーをどのように強化していくか

 「台湾にとって最も重要なことは団結してこの国を強くすることだ。台湾は経済、社会、政治の各方面においてもっと強くなることができる。より強くなって初めて多くの人の尊敬を得ることができる。国旗を振って自国のアイデンティティーを表現することは当然の権利だ。アイデンティティーの問題としてだけでなく、台湾の主権の問題としても、われわれは団結してこそ前に進むことができる」

 ■米国との関係は

 --近年、米国政府はしばしば民進党の立場に対して懸念や反対を表明してきた。今日、米国へどのようなメッセージを送るのか。米国政府からはどのようなメッセージを期待しているか。また環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加に向けてどのようなプランがあるのか。例えば米国からの豚肉輸入を推進するのか

 「過去の一定期間、われわれと米国政府との意思疎通の状況は非常に良好だった。もし意思疎通が必要な問題があれば、迅速で有効な意思疎通のメカニズムを用いることができた。それを継続したい。ある国との関係、特に米国との関係を維持するのに重要なことは、有効で即時的な意思疎通だ」

 「TPPへの加入は、台湾のあらゆる経済、貿易の関連法規と制度に影響する問題であり、全面的な検討と改革が必要だ。やるべきことは非常に多い。われわれは改革を進めると同時に、関連産業の競争力を強化し、同時に人々が注視している食品安全の問題に対しても有効で厳格な管理体制を整備しなければならない」

 「TPPの協議には長い時間が必要であり、非常に多くの複雑な問題があるが、われわれはこのプロセスにおいて国内産業の改革を進め、食品安全制度を確立する。最も重要なのは、協議にあたって国内の各部門との意思疎通が必要だ。特に社会の大衆との良好な意思疎通が必要であり、われわれは対外協議の透明性と公開を維持する」

 --東シナ海と南シナ海において中国が拡張と主権を強化している問題に、新政府はどう対応するのか。日本の安倍晋三首相は非常に台湾海峡の安定を重視し、また台湾との関係にも重きをおいているが、日本政府との間で、どのような分野で協力したいか

 「東シナ海の問題についてわれわれは繰り返し言及しているが、釣魚台(尖閣諸島=沖縄県石垣市=の台湾側呼称)の主権は台湾に属している。ただわれわれも日本との関係は非常に重視しており、この主権上の争いを関係発展に影響させることは希望しない。われわれの間には主権やその他の論争が存在するが、われわれは日本との関係強化を継続する。この関係は当然経済や安全保障、文化などの多くの分野に及ぶだろう」

 「また南シナ海についても同様に、われわれの島嶼の主権を主張しているが、これも国際法に基づき、特に国連海洋法条約に基づいて処理する。われわれは南シナ海の資源と飛行の自由を確保することに賛成し、いかなる緊張を引き起こす行為にも反対し、南シナ海の問題が平和的に解決されることを望む」(完)


安倍首相、台湾・蔡氏に祝意
時事通信 1月18日(月)13時18分配信

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安倍晋三首相は18日午前の参院予算委員会で、台湾総統選で野党・民進党の蔡英文主席が当選したことについて「心から祝意を表明したい」と述べた。


菅官房長官、蔡英文氏に祝意「重要なパートナーで大切な友人」 台湾のTPP参加支援の考え
産経新聞 1月18日(月)12時6分配信

 菅義偉官房長官は18日午前の記者会見で、台湾総統選で中国と距離を置く民主進歩党の蔡英文主席が勝利したことに関し「祝意を表したい」と述べた。日台関係について「基本的価値観を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する重要なパートナー、大切な友人だ」と指摘。「日台間の交流のさらなる進化を図っていきたい」と連携強化に意欲を示した。

 蔡氏が日米が主導する環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への参加に意欲を示していることに対しては、「台湾がTPPに参加すれば地域の安定と繁栄に大きく寄与する。今後、台湾と有意義な議論をしていきたい」と歓迎し、台湾加盟に向け支援する考えを示した。

 一方、中台は不可分だとする「一つの中国」とめぐり、蔡氏と中国政府の主張が対立する点については「当事者間で直接対話により平和的に解決されることを期待していきたい」と述べた。


<台湾総統に蔡氏>安倍首相が歓迎の意 参院予算委
毎日新聞 1月18日(月)11時54分配信

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蔡英文氏=台湾屏東県で2016年1月9日、鈴木玲子撮影

 安倍晋三首相は18日午前の参院予算委員会で、16日の台湾総統選で最大野党・民進党の蔡英文主席が初当選したことについて「心から祝意を表明したい。日本と台湾の協力、人的交流が更に進んでいくことを期待する」と歓迎の意を表した。

 慰安婦問題については「長年、日韓関係のとげとして刺さっていた」と指摘。日韓合意に関し「北朝鮮の核実験を行った後すぐ、日韓の電話首脳会談があった。今回の合意は安全保障においても意義があった」と強調した。自民党の宇都隆史氏への答弁。

 高市早苗総務相は、総務省が携帯端末の過度な購入補助を適正化するよう求めた措置について「端末購入補助の完全廃止まで求めるものではない。ライトユーザーや長期利用者の負担感を軽減することで、スマートフォンの普及が進むと期待している」と述べた。公明党の石川博崇氏への答弁。【前田洋平


「台湾の民主主義の証し」首相、蔡氏当選に祝意
読売新聞 1月18日(月)11時44分配信

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参院予算委員会で答弁する安倍首相(18日午前、国会で)=中村光一撮影

 安倍首相は18日午前の参院予算委員会で、台湾総統選で「台湾独立」志向が強い野党・民進党の蔡英文(ツァイインウェン)主席が当選したことについて、「台湾の自由と民主主義の証しだ。蔡氏の勝利に心から祝意を表したい。今後、日本と台湾の協力、人的交流がさらに進むことを期待する」と述べ、日台関係の強化に意欲を示した。

 自民党の宇都隆史議員への答弁。

 また、昨年末の日韓による慰安婦問題の合意について、首相は「日本の安全保障においても大きな意義があった」と強調した。

 日韓合意が北朝鮮の核実験後の朴槿恵(パククネ)大統領との迅速な電話首脳会談につながったとの認識を示したものだ。

 首相は「今回の合意によって、戦争犯罪のたぐいのものを認めたわけではない」とも指摘した。


安倍首相、蔡英文氏に祝意「台湾は日本の古くからの友人。総統選は自由と民主主義の証だ」
産経新聞 1月18日(月)10時17分配信

 安倍晋三首相は18日午前の参院予算委員会で、台湾総統選で中国と距離を置く民主進歩党の蔡英文主席が勝利したことについて「台湾は日本の古くからの友人だ。自由な言論のうえに、選挙でリーダーを決める総統選挙は台湾の自由と民主主義の証と考える。蔡英文氏の勝利に対し、心から祝意を表明したい」と述べた。その上で「今後、日本と台湾の協力、人的交流がさらに進んでいくことを期待する」と語った。


安倍首相、台湾・蔡氏に祝意=慰安婦問題は解決済み―参院予算委
時事通信 1月18日(月)9時54分配信

 安倍晋三首相は18日午前の参院予算委員会で、台湾総統選で野党・民進党の蔡英文主席が当選したことについて「心から祝意を表明したい」と述べた。
 その上で「今後、日本と台湾の協力、人的交流がさらに進むことを期待している」と語り、台湾との関係強化に意欲を示した。自民党の宇都隆史氏への答弁。
 首相は「台湾は日本の古くからの友人だ。自由な言論の上に選挙によってリーダーを決める。総統選は台湾の自由と民主主義の証しだ」とも指摘した。
 宇都氏は、慰安婦問題に関する昨年末の日韓合意を取り上げ、政府の見解をただした。首相は、1965年の日韓請求権協定で慰安婦問題は法的に解決済みとの立場を強調。「今回の合意によって戦争犯罪に当たるたぐいのものを認めたわけではない」と説明した。
 首相はまた、「政府が発見した資料の中に軍や官憲による強制連行を直接示す記述は見当たらなかった」とした2007年の政府答弁書に触れ、「その立場に何ら変更はない」と語った。


台湾総統選制した蔡英文氏:経済再建や中国との平和維持を表明
Bloomberg 1月18日(月)8時11分配信

    (ブルームバーグ):台湾総統選挙が16日行われ、最大野党・民進党の蔡英文主席が勝利した。蔡主席は低迷する台湾経済の立て直しや中国本土との平和維持を表明した。同主席は一方で中国共産党指導部に対し、台湾の民主主義と国際問題における台湾の地位尊重を求めた。

蔡主席(59)は与党・国民党に対する有権者の不満が広がる中で大勝し、台湾初の女性総統に選ばれた。4年前の総統選では現職の馬英九総統に敗れていた。民進党は同時に行われた立法院(国会)選挙でも初めて過半数を獲得した。

今回の選挙結果は中国指導部にも衝撃を与えた。中台の連携強化を提唱してきた馬総統の国民党政権が、台湾独立を志向する民進党に取って代わられる。蔡主席は中国を挑発はしないと表明しているものの、中台の窓口機関が「1つの中国」原則を確認し合ったとされる「1992年コンセンサス」を認めていない。

デビッドソンカレッジ(米ノースカロライナ州)のシェリー・リガー教授(政治学)は台北で、「中国にとって実に悪いニュースだ。今回のような地滑り的大勝は誰のレーダーにもなかった」と述べた。

蔡主席の得票率は56%、国民党の朱立倫主席は31%だった。定数113の立法院選では民進党が68議席を獲得。国民党は35議席にとどまった。

原題:Taiwan’s Tsai Vows Economic Fix While Keeping Peace
With China(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:台北 Justina Lee ;台北 Yu-Huay Sun ;台北 Adela Lin ,jlee1489@bloomberg.net,ysun7@bloomberg.net,alin95@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:
Andrew Davis
Tim Culpan, Cindy Wang ,abdavis@bloomberg.net


蔡氏、組閣主導を拒否 台湾きょう総辞職 馬氏の責任転嫁警戒
産経新聞 1月18日(月)7時55分配信

 【台北=田中靖人】台湾の行政院(内閣に相当)の報道官は17日、毛治国行政院長(首相)以下の閣僚が18日に総辞職すると発表した。これに先立ち、馬英九総統は16日夜、同日投開票の総統選で当選した野党、民主進歩党の蔡英文主席に新たな行政院長の指名を要請、蔡主席は拒否した。5月の政権交代を前に、次期総統と現政権とのせめぎ合いが早くも始まった形だ。

 中央選挙委員会によると、16日の投開票の結果、立法院(定数113)の議席は民進党68、中国国民党35、時代力量(時代の力)5、親民党3、その他2となった。民進党は総統と立法院の過半数を同時に確保し、初めての「完全執政」となる。総統選の投票率は66・27%で、過去最低となった。

 台湾の憲法では、行政院長は総統が任命し立法院の同意を必要としないが、立法院に責任を負うと規定されている。このため、立法院が改選されると閣僚がいったん総辞職するのが慣例となっている。通常は2月1日の招集直前に総辞職するが、毛院長は前倒しして16日夜に辞意を表明した。

 馬総統は慰留せず、蔡主席に電話で「政務の停滞を避けるため」として組閣を主導するよう要請。蔡氏に総統府に出向いて協議することも求めた。だが、蔡氏は拒否し、内外メディアとの記者会見で「この問題は憲法を改正して処理すべきだ」とした上で、「権限と責任が不明確になり、混乱が広まりかねない」と不快感を示した。

 国民党は選挙戦の終盤になり「議会多数党が組閣すべきだ」と主張。民進党側は「立法委員選の支持を集めるためだ」と反発していた。民進党側には組閣に応じた場合、馬総統の権限と齟齬(そご)が生じ、責任を負わされかねないとの懸念もあるとみられる。


台湾総統選、民進党・蔡氏が圧勝 中国は独立の動きけん制
ロイター 1月18日(月)6時44分配信

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 1月16日、台湾の総統選挙では、台湾独立を志向する最大野党、民主進歩党の蔡英文主席(写真)が与党国民党候補らに圧勝し、当選を果たした(2016年 ロイター/Damir Sagolj)

[台北 16日 ロイター] - 16日に投開票された台湾の総統選挙では、台湾独立を志向する最大野党、民主進歩党(民進党)の蔡英文主席が与党国民党候補らに圧勝し、当選を果たした。得票率は56%前後だった。

民進党はまた、同日実施された立法院(国会)選挙でも躍進し、過半数議席の獲得を達成した。

蔡氏は、中国との関係について「一貫性があり、予測可能で、かつ持続的な」関係を築くと述べ、現状維持を目指す姿勢をあらためて表明した。ただし、台湾の権利と主権を守るとも強調。蔡氏は「我々の民主主義は、完全に尊重されなければならない。抑圧されるようなことがあれば、両岸(中台)関係の安定性が損なわれるだろう」と主張した。

一方、中国国務院(内閣に相当)の台湾事務弁公室は声明で、過去8年間に達成した成果と平和は守られるべきとし、台湾の独立につながるいかなる活動も容認しない、と強調。「国家主権や領土の保全といった重要な問題に関しては、我々の意思は岩のように堅い」としている。

米国務省は、蔡氏の当選に祝意を表明。「我々は、両岸の平和と安定の継続という重大な関心事を、台湾の人々と共有している」とした。

市場では、蔡氏当選で中国との緊張感が高まるとの懸念が強い。選挙前日の15日には、台湾ドルが対米ドルで下落し、2009年4月以来の安値で取引を終了。台湾中銀の幹部は、選挙結果判明後にロイターに対して、台湾中銀は「市場の安定を常に維持する」と強調した。


中国、中台の原則的立場強調か…木寺大使と会談
読売新聞 1月18日(月)0時7分配信

 【北京=中川孝之】北京の日本大使館は17日、中国外務省の要請で木寺昌人大使が中国の孔鉉佑外務次官補と会談したと発表した。

 中国側は、台湾総統選に勝利した民進党の蔡英文主席と日本の接近を警戒。北京の同省で行われた会談で孔氏は、中台が「一つの中国」に属するという原則的な立場を強調したとみられる。これに対し、木寺大使は「台湾に関する日本の立場に変わりはない」と伝えた。


中国は台湾統一の次に尖閣諸島、沖縄を狙ってくる
東アジア混迷の時。安保法制を決断した安倍首相の勇気に敬意を表したい
(SAPIO 2016年2月号掲載) 2016年1月18日(月)配信

文=李登輝(元台湾総統)

 台湾統一を狙う中国。その後は、「尖閣諸島、沖縄へと触手を伸ばしてくる」と李登輝元台湾総統は警告する。我々は中国に対し、台湾とともにどう立ち向かうべきか。

 中国はこれまでも東シナ海の資源開発を進めてきたが、最近、それをいっそう活発化させてきた。東シナ海では少なくとも計16基の構造物が確認されているという。これは地理的、経済的な目的だけでなく、軍事面での目的があるのは明らかだ。南シナ海での岩礁埋め立て問題も同様である。

 中国が軍事増強を進める背景にある最終的な目標は台湾の統一だ。台湾が中国に侵略されたら、最も打撃を受けるのは日本であることを忘れてはならない。台湾の次は尖閣諸島、沖縄へと触手を伸ばしてくる。

 中国は弱い相手にはとことん押しまくってくる。一方で、相手に強く出られた場合には黙る国だ。南シナ海の南沙諸島を一方的に埋め立てるなど、フィリピンとの間で紛争を激化させてきたが、米国は「航行の自由作戦」に踏み切った。

 このとき重要なのは安倍首相が「国際法にのっとった行動であると理解している」と即座に米国の行動を支持したことだ。また、安倍首相がリーダーシップを発揮して成立させた安保法制は日本のみならず、台湾や東アジアの安定に大きく寄与するだろう。

中国と距離を置くことが重要

 昨年11月7日、66年ぶりに台中首脳会談が行われた。しかし、馬英九総統は何もわからず、自分の功績のために習近平主席と握手しにのこのこと出掛けていったにすぎない。習主席はかなり手強い相手だ。ゆえに馬総統は事前に彼がどういう人物かきちんと研究していくべきだった。

 1分半もの間、握手していたことが報じられたが、台湾の総統として言うべきことも言わずに帰ってきた。自分のことを「台湾の総統」とさえ言わなかった。一国の指導者であるならば勇気を持って言うべきことを言わなければならない。結果的に海外メディアからは「過去の人」と書かれる始末だ。

 馬総統が首脳会談でとったやり方は、非民主的かつ台湾をないがしろにするものだ。誰が自分を総統に選んだかを分かっていない(有権者の存在を忘れている)。昨年5月、総統就任7周年の記者会見で馬総統は「毎日よく眠れている」と答えていたが、私は総統在任中の12年間、毎日が闘争で一日たりとも安眠したことなどない。この8年、庶民の生活は困窮し、台湾が直面する問題もますます増えた。馬総統はそれらを検証し、対応していかなければならないのに、国家の指導者としての責任を何ら果たしていない。

 国民党は、1月16日に行われる総統選挙でも立法委員(国会議員)選挙でも、これまでにない大敗を喫する可能性がある。一昨年11月の統一地方選挙に続く大敗となれば、党勢の凋落が加速度的に進むだろう。それを立て直すためには、国民党本土派のリーダー格である王金平・立法院長が率先して、台湾の主体性を重視する本土派を中心とした「台湾国民党」に生まれ変わらせるべきだ。

民進党の蔡英文主席は、台中関係について「現状維持」と主張しているが、民進党内からも「曖昧だ」との批判が出た。しかし、私は「現状維持」という主張が曖昧とは思わない。

 そもそも現状を維持するとはどういうことか。台湾は台湾であり、中国は中国であって、それぞれ中華民国と中華人民共和国を維持する、それこそが現状維持である。中国と距離を置いて台湾の主体性を維持し、発展し続けることが重要だ。

指導者の務めとは

 日本も台湾もともに人権、平和などの価値観を共有する民主主義国家であるとともに、同じ島国国家である。また、領土的野心をむき出しにする中国と対峙するなど、多くの点で利害が一致している。

 安全保障面にかぎらず、日本と台湾の連携は非常に重要であり、台湾は日本の生命線と言える。安倍首相は、「台湾は大切な日本の友人」と発言し、多くの台湾人の感動を呼んだ。昨年の戦後70年談話でも中国や韓国と列記して台湾の名が挙げられ、日本が台湾を平等なパートナーとして位置付けていることを感じる。台湾と日本は運命共同体であり、この関係をよりいっそう強化することが東アジアの平和と安定に繋がるものと信じている。

 地政学的リスクが大きく変化した現在においても、日本の安保法制整備を「戦争法案」などと批判する人がいることには疑問を感じる。軍隊や安保法制を整備することが即ち戦争になるということではない。戦争するかしないかは、ひとえに指導者にかかっていることであり、安保法制の整備とは何ら関係のないことだ。

 一昨年、東京を訪問した際、私は「人類と平和」というテーマで講演したが、そのなかで私は「人類の歴史は異なる国や組織、権力間の興亡の繰り返しである」と述べた。集団的自衛権や安保法制の問題を忌避する人々は、こうした歴史を無視していると言わざるをえない。いかにして平和を保つのか、具体的手段を考えるのが指導者の務めであり、決断した安倍首相の勇気に敬意を表したい。

 台湾と日本が協力すべき分野は安全保障だけにとどまらない。経済分野で注目しているのが、「IoT(Internet of Things)」だ。IoTとはパソコンやスマートフォンだけでなく、身の回りのあらゆるモノに埋め込まれたセンサーをインターネットに接続し、相互通信を可能にすることで新しいサービスや付加価値を生み出す技術だ。私は一昨年からこの技術に注目していたが、ここ最近で急速に認知されてきたと感じており、今や世界の先端企業が開発を競い合っている。

 ただ、IoTビジネスを日本だけで成功させることは難しいだろう。日本企業の開発や研究は、閉鎖的な部分があり、グローバルな市場展開に繋がりにくい。その点、台湾は半導体などのコンポーネント(部品)を大量につくる生産技術に優れている。今こそ日本の研究開発力と台湾の生産技術を結びつけ、IoTに活用できる新しい半導体の開発に協力体制を築くべきだ。

 その結果、台湾はIoTの生産によって日本経済をバックアップすることができ、GDP成長率のプラスにも貢献できるだろう。

 中国の脅威に立ち向かうため、今こそ台湾と日本が固く団結すべき時だ。


蔡氏、対日FTAに意欲=台湾
時事通信 1月17日(日)23時39分配信

 【台北時事】日本の対台湾窓口交流機関、交流協会の大橋光夫会長は17日、台湾総統選で当選した最大野党・民進党の蔡英文主席と会談し、祝意を伝えた。
 台湾・中央通信によると、蔡氏は会談で、日台間の経済・貿易協力の重要性を指摘し、自由貿易協定(FTA)推進にも意欲を示した。


<台湾総統選>中国メディア、報道抑制気味…指導部意向か
毎日新聞 1月17日(日)22時3分配信

 【北京・工藤哲】台湾の最大野党・民進党の蔡英文主席が圧勝した総統選について、17日付の中国の主要各紙は抑制気味の報道となった。対中融和路線を掲げてきた与党・国民党の大敗は習近平指導部にとってマイナス要素で、総統選に関する報道を最小限にとどめたい指導部の意向が反映されたとみられる。

 北京紙「新京報」などは、1面でアジアインフラ投資銀行(AIIB)の開業式典を大きく伝え、総統選は見出しのみ。国営中国中央テレビは選挙結果を詳報せず、中国政府の談話を強調した。

 国際情報紙「環球時報」(電子版)は16日夜に社説を掲載し、「大陸の実力は昔とは違い、政治的にアジア太平洋地域に影響を与えられる。軍事上も台湾より絶対的に優勢で、経済的にも台湾が(大陸から)離れるのは難しい」と指摘した。さらに「(台湾と外交関係を持つ)多くの国が中国との国交を望んでおり、大陸の意向でこうした国を奪うことができる」とけん制した。


<台湾>立法院「ねじれ」…蔡総統就任まで4カ月
毎日新聞 1月17日(日)22時1分配信

 【台北・鈴木玲子、林哲平】16日の台湾総統選で初当選した最大野党・民進党の蔡英文主席(59)は与党・国民党の朱立倫主席(54)に300万票以上の大差を付ける歴史的な勝利を飾った。5月20日の総統就任までには4カ月間の空白期間があり、求心力を高めた民進党は国民党の馬英九政権に対し、さらに攻勢に出るとみられる。

 中央選管の最終確定結果によると、蔡氏の得票率は過去最高だった2008年の馬英九氏の得票率58・45%に次ぐ56・12%。同時実施の立法院(国会、定数113)選挙でも、民進党は68議席と初めて単独過半数を獲得した。国民党は35議席と現有(64議席)から大きく減少。学生運動から生まれた新政党「時代力量」は初の選挙で5議席を得た。

 2月1日には新たな顔ぶれの立法院が開会し、馬政権とは「ねじれ」の関係が生まれる。蔡氏は16日の記者会見で馬総統に暫定内閣を作るべきだと要求。「暫定内閣での政策は新しい民意に合致することを希望する」と述べ、馬氏が残任期間で独自の政権運営を行うことをけん制した。一方、馬総統は選挙結果を受け、「政府の空転を避けるため」として民進党側に行政院長(首相)を任命することを求める声明を発表。だが、行政院長の任命権は総統にあるため、蔡氏は「憲法違反」として受け入れない構えを示し、早くも波乱含みの様相になっている。

 蔡氏は17日、党本部で日本の対台湾窓口機関「交流協会」の大橋光夫会長らと会談した。蔡氏は政権交代後も日本との関係を重視していきたいとの姿勢を示した。米国のバーンズ前国務副長官も同日に台湾入りし、蔡氏と会談する予定だ。

 朱氏は17日、記者団に「党は基盤の支持層に立ち戻り、人材を育成していく。多くの若者が一緒に立ち上がってくれるよう徹底的に反省しなくてはならない」と述べた。


<台湾アイドル>「国旗」掲げ騒動…「総統選に影響」指摘も
毎日新聞 1月17日(日)21時58分配信

 【ソウル米村耕一、台北・林哲平】台湾総統選の直前、韓国のアイドルグループで活躍する台湾人歌手、周子瑜さん(16)を巡る騒動が台湾で大きな波紋を呼び、選挙結果に影響を与えた可能性が指摘されている。

 周さんは昨年秋に韓国で活動を開始した日韓台出身の9人で構成するアイドルグループのメンバー。昨年末に韓国のテレビ番組の収録中に韓国の国旗と共に「中華民国(台湾)」の旗「青天白日満地紅旗」を振った。

 これが中国大陸のインターネットなどで批判を浴び、所属事務所は今月14日、中国のファン向けに釈明文を発表。総統選投票日の前日となる15日夜、周さんが黒い服を着て「両岸(中国と台湾)は一つだ」と述べ、繰り返し謝罪する動画を公表した。すると、今度は台湾で「中国側の圧力を受けたのではないか」と反発が広がった。

 総統選では、独立志向が強い民進党が国民党を大差で破った。国民党幹部は16日夜、騒動が「敗因の一つになった」と記者団に認めた。


与党・国民党、分裂の危機=総統選で歴史的大敗―台湾
時事通信 1月17日(日)21時40分配信

 【台北時事】台湾の与党・国民党は16日の総統選で朱立倫主席が大敗したのに加え、立法院(国会、定数113)選でも29議席減の惨敗を喫した。
 主席辞任を表明した朱氏に代わる新しいリーダーの下で立て直しを急ぐ方針だが、党内抗争はやまず、分裂の危機もささやかれる。
 国民党内では2013年9月に表面化した馬英九総統と王金平立法院長(国会議長)の対立が尾を引いている。背景には馬総統ら外省人(中国出身者とその子孫)と王氏を中心とする本省人(台湾出身者とその子孫)の「省籍対立」がある。
 今回の総統選・立法院選で、本省人を主体とする最大野党・民進党が大勝した要因として、住民の「台湾人意識」の高まりが指摘されている。馬政権が進めた親中路線は有権者に否定された格好で、国民党も長期的には「台湾化」が避けられないとみられる。
 ベテラン国民党員は「選挙大敗で党内はバラバラになっている。何が起きてもおかしくない状況だ」と話す。中国との統一を志向する外省人グループが党に見切りを付け、同じ志向の政党「新党」などと合流する可能性も指摘されている。
 新しい主席を決める党内選挙は、3カ月以内に行われる。現時点で候補者として洪秀柱立法院副院長(国会副議長)や呉敦義副総統らの名前が上がるが、誰が主席になるにせよ、立て直しは容易でなさそうだ。


日本大使に立場説明=台湾接近に警戒か―中国高官
時事通信 1月17日(日)21時21分配信

 【北京時事】中国の孔鉉佑外務次官補は17日午後、北京の外務省で木寺昌人駐中国大使と会談し、民進党の蔡英文主席が勝利した16日の台湾総統選の結果と両岸(中台)関係に関し、中国政府の立場を説明した。
 北京の日本大使館が発表した。
 中国外務省報道官は16日深夜、総統選を受けて談話を発表し「われわれは、国際社会が『一つの中国』原則を堅持し、台湾独立に反対し、実際の行動で両岸関係の平和・発展を支持することを希望し、信じている」と強調。日本政府と蔡主席の接近を警戒しているとみられる。
 木寺大使は「台湾に関するわが国の立場に変わりはなく、引き続き当事者間の直接対話で平和的に解決され、地域の平和と安定に寄与することを期待する」と述べた。


蔡英文主席、地滑り的勝利…台湾総統選まとめ
読売新聞 1月17日(日)20時39分配信

 【台北=比嘉清太】16日の台湾総統選で初当選を果たした最大野党・民進党の蔡英文(ツァイインウェン)主席は、得票数、得票率ともに同党候補で過去最高で地滑り的な勝利を収めていたことが、台湾・中央選挙委員会のまとめからわかった。

 台北市では民進党総統候補者として初めて得票率が5割を上回った。

 今回の総統選で蔡氏は、民進党が地盤とする南部だけでなく、国民党の地盤だった北部でも朱立倫(ジューリールン)氏の得票数を上回った。最終的に22の自治体のうち、一部の離島などを除く18自治体で勝利を収めた。


蔡英文主席、日本の対台湾窓口機関会長と会談
読売新聞 1月17日(日)20時34分配信

 【台北=向井ゆう子】台湾総統選の投開票から一夜明けた17日、圧勝した最大野党・民進党の蔡英文(ツァイインウェン)主席(59)は党本部で日本の対台湾窓口機関、交流協会の大橋光夫会長と会談した。

 「一つの中国」の原則を巡って対立が予想される中国の習近平(シージンピン)政権との関係について、5月の政権発足後、「誠心誠意、話をしていきたい」と述べ、対話を進める考えを改めて示した。

 蔡氏は日米との関係も重視する考えを強調。米国のバーンズ前国務副長官も17日に台湾入りし、蔡氏と会談する予定だ。立法院(国会に相当)の委員選で過半数の57議席を大幅に上回る68議席を獲得した民進党の党勢拡大を背景に、政権発足を見据えた対外関係の調整を始めた。

 一方、総統選と立法委員選で歴史的大敗を喫した与党・国民党は、18日に党中央常務委員会を開き、16日に辞任を表明した朱立倫(ジューリールン)主席(54)の後任選びに入る。党勢立て直しに向けて、党内の意見調整の難航も予想されている。


香港民主派デモの学生リーダー、台湾との緊密化求める
AFP=時事 1月17日(日)20時7分配信

【AFP=時事】「雨傘革命(Umbrella Revolution)」と呼ばれた香港(Hong Kong)の民主派によるデモの学生リーダーらが17日、新たな総統が選出された台湾との緊密化を図りたいとの意向を明らかにした。

 16日に行われた台湾総統選挙は、与党・国民党(KMT)の対中融和路線に有権者はノーを突き付け、蔡英文(Tsai Ing-wen)主席率いる最大野党・民進党(DPP)が圧勝した。

「台湾の主権の問題にせよ、香港の未来の問題にせよ、私たちは共にチャイナファクター(中国の要素)にさらされている」と雨傘革命の顔となった学生リーダー、ジョシュア・ウォン(Joshua Wong、黄之鋒)さん(19)は、台北(Taipei)での記者会見で語った。2014年の香港の民主派デモでウォンさんらは行政長官選挙制度の完全民主化を求める抗議行動を行い、その結果、香港の一部の都市機能が停止する事態にまで発展した。

 香港は1997年に英国から中国に主権が返還されて以降、特別行政区として半自治権を有しているが、それが失われつつあるとの懸念が生じている。また次期行政長官選挙について本土の全国人民代表大会(National Peoples Congress、全人代、国会に相当)常務委員会が立候補者を吟味する方針を明らかにしたことから、民主派による抗議行動が始まった。

 台湾は中国本土での国共内戦後、1949年に中国と分断し、以降、自治を維持してきた。しかし、中国政府は今も台湾を中国の一部とみなして再統治を目指している。【翻訳編集】 AFPBB News


早くもギクシャク次期VS現総統 蔡氏、馬総統の組閣要請拒否 台湾・総統選
産経新聞 1月17日(日)20時3分配信

 【台北=田中靖人】台湾の行政院(内閣に相当)の報道官は17日、毛治国行政院長(首相)以下の閣僚が18日に総辞職すると発表した。これに先立ち、馬英九総統は16日夜、同日投開票の総統選で当選した野党、民主進歩党の蔡英文主席に新たな行政院長の指名を要請、蔡主席は拒否した。5月の政権交代を前に、次期総統と現政権とのせめぎ合いが早くも始まった形だ。

 中央選挙委員会によると、16日の投開票の結果、立法院(定数113)の議席は民進党68、中国国民党35、時代力量(時代の力)5、親民党3、その他2となった。民進党は総統と立法院の過半数を同時に確保し、初めての「完全執政」となる。総統選の投票率は66.27%で、過去最低となった。

 台湾の憲法では、行政院長は総統が任命し立法院の同意を必要としないが、立法院に責任を負うと規定されている。このため、立法院が改選されると閣僚がいったん総辞職するのが慣例となっている。通常は2月1日の招集直前に総辞職するが、毛院長は前倒しして16日夜に辞意を表明した。

 馬総統は慰留せず、蔡主席に電話で「政務の停滞を避けるため」として組閣を主導するよう要請。蔡氏に総統府に出向いて協議することも求めた。だが、蔡氏は拒否し、内外メディアとの記者会見で「この問題は憲法を改正して処理すべきだ」とした上で、「権限と責任が不明確になり、混乱が広まりかねない」と不快感を示した。

 国民党は選挙戦の終盤になり「議会多数党が組閣すべきだ」と主張。民進党側は「立法委員選の支持を集めるためだ」と反発していた。民進党側には組閣に応じた場合、馬総統の権限と齟齬が生じ、責任を負わされかねないとの懸念もあるとみられる。

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