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2016年1月16日 (土)

台湾総統選挙、民進党の蔡英文氏が圧勝・2

16日に行なわれた台湾の総統選挙で、野党・民主進歩党(民進党)の蔡英文氏が、与党・中国国民党の朱立倫主席ら2候補を破って圧勝した。
総統選では、国民党の馬英九政権が推し進めた媚中共政策が焦点となり、蔡氏は台湾の「現状維持」を訴えて、媚中共政策の継続を掲げる国民党候補らを引き離した。

女性総統の誕生は史上初めて。就任式は5月20日に行われ、総統選挙が直接投票制に移行した1996年以来、3度目の政権交代が実現する。民進党政権の誕生は、陳水扁政権以来8年ぶり2度目。

最初の記事

リンク:「大陸に主導権」と蔡氏に警告=台湾の民主選挙、ネットで関心―中国 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台湾総統選、民進党の蔡氏が圧勝 中国はけん制 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台湾初の女性総統が誕生へ、民進党の蔡氏が勝利宣言 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台湾史上初の女性総統が誕生 野党・民進党の蔡氏 - 速報:@niftyニュース.
リンク:台湾政権交代 国民党「必然の敗北」 党内対立、核心理念なく - 速報:Yahoo!ニュース.
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リンク:<台湾総統に蔡氏>対中傾斜、民意「ノー」 - 速報:Yahoo!ニュース.
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リンク:台湾総統選で野党・民進党主席が勝利 初の女性総統に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台湾・総統選 国民党、敗北は「必然」の指摘も 存在意義が問われかねない状態に - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台湾・総統選 中国、台湾と外交関係の奪い合い再開へ、民進党次期政権に圧力、「独立志向」を警戒 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台湾・総統選「(味のない)さ湯」内向的で控えめ 非典型的な政治家 蔡英文氏はこんな人 - 速報:Yahoo!ニュース.
リンク:台湾総統に蔡英文氏 - 速報:Yahoo!ニュース.

以下、参考のために同記事を引用

「大陸に主導権」と蔡氏に警告=台湾の民主選挙、ネットで関心―中国
時事通信 1月17日(日)15時46分配信

 【北京時事】中国の国営新華社通信は、民進党・蔡英文主席が圧勝した16日の台湾総統選について論評を配信。
 「両岸(中台)関係の主導権は終始、大陸が握っている」とした上で「台湾政局の変化は、両岸関係の歴史の中で瞬く間に消えるものにすぎず、台湾の前途や両岸関係の方向性を決定するカギは大陸の発展・進歩だ」として独立志向の政党への政権交代にも動じない姿勢を強調した。
 論評は、蔡氏の勝利は「(台湾の)経済、住民生活、社会状況、若者の意識など複雑な要因が決定的だった」と分析し、国民党が中国と推進した両岸の発展は依然として「台湾社会で主流の民意だ」と解説。さらに対中関係の「現状維持」を訴えた蔡主席の姿勢に一定の評価をしながらも、「平和かつ安定した台湾海峡情勢がなければ、経済・生活・若者の問題を解決する目的を達せられない」と警告した。
 一方、中国の改革派学者ら知識人は、習近平体制下で言論統制や人権派への弾圧が強まる中、指導者を選挙で選べる台湾の民主主義に関心を強めた。蔡主席は16日夜、「台湾人は投票で歴史に新たな1ページを記した」と訴えたが、こうした発言はインターネットで流れ、広く転送された。
 しかし中国当局は報道規制を敷き、17日付の中国各紙は「蔡英文が台湾地区新指導者に当選した」と大きく伝えたが、国務院台湾事務弁公室の談話や新華社通信の記事を使用した。共産党機関紙・人民日報は同弁公室の談話と選挙結果を小さく掲載した。
 また中国外務省の洪磊・副報道局長も談話を発表。「われわれは、国際社会が『一つの中国』原則を堅持し、台湾独立に反対し、実際の行動で両岸関係の平和・発展を支持することを希望し、そう信じている」と述べ、蔡氏と連携・協力を強化する意向の日米両国などをけん制した。


台湾総統選、民進党の蔡氏が圧勝 中国はけん制
AFP=時事 1月17日(日)12時22分配信

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台湾総統選に勝利し、支持者らに手を振る民進党の蔡英文主席(中央、2016年1月16日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】台湾総統選挙は16日に投開票され、中国との関係に慎重な最大野党・民進党(DPP)の蔡英文(Tsai Ing-wen)主席が圧勝し、台湾史上初の女性の総統が誕生することになった。

 民進党本部では花火が打ち上げられ、集まった大勢の支持者が与党・国民党(KMT)に対する歴史的な勝利を祝った。蔡氏は当選後初の記者会見で、台湾の民主主義は尊重されるべきだと述べるとともに、「抑圧」は両岸(中台)関係の安定に弊害を及ぼすとの認識を示した。

 台湾は1949年の内戦を経て中国と分断されてから自治を維持しているものの、独立を宣言したことはない。一方の中国政府は、中国大陸と台湾は不可分の領土だとする「一つの中国」の原則を掲げている。蔡氏が支持を伸ばした背景には、現職の国民党の馬英九(Ma Ying-jeou)総統が、近年中国への傾斜を強めた状況をめぐる市民の不安の高まりがある。

 蔡氏の勝利を受けて、中国の台湾政策を主管する国務院台湾事務弁公室(China's Taiwan Affairs Office)は、「いかなる形の台湾独立運動にも断固反対する」との談話を発表し、民進党をけん制した。また、中国国営新華社(Xinhua)通信の評論は、民進党の政権奪回で「両岸関係は深刻な課題に直面する」と述べ、中台関係に不安が生じているとの見解を表明した。

 記者会見で蔡氏は、「平和で安定した両岸関係の維持に努める」と抱負を述べたが、そこには民意を反映する必要があると強調した。

 蔡氏は5月20日、総統に就任する。【翻訳編集】 AFPBB News


台湾初の女性総統が誕生へ、民進党の蔡氏が勝利宣言
CNN.co.jp 1月17日(日)11時42分配信

台北(CNN) 16日投開票の台湾総統選で独立志向の野党・民進党の蔡英文(ツァイインウェン)主席が勝利を宣言し、史上初の女性総統が誕生する見通しとなった。

台湾の中央通信によると、与党・国民党の朱立倫(チューリールン)主席は16日深夜に敗北を宣言した。

蔡氏がステージ上で勝利を宣言すると、街へ繰り出した支持者らは旗を振り、歓声をあげて喜び合った。

正式な開票結果は発表されていないが、出口調査によると蔡氏が大差で朱氏を破ったとみられる。

同時に実施された立法院選でも、国民党は過半数を維持することができず敗北したとみられる。立法院選では113議席に対し、556人という記録的な数の候補者が立候補した。

蔡氏は選挙後の記者会見で、台湾と中国は「互いに認め合えるような交流の道を全力で見つけ、挑発や不測の事態が起きないようにする責任がある」と強調した。

国民党の馬英九(マーインチウ)総統は5月20日に任期満了を迎える。馬総統が2期8年間に及ぶ任期中に進めてきた対中融和政策に対し、抗議デモも起きていた。

若い世代は中国の影響力拡大に強い警戒心を抱いている。一方、選挙で「対中関係を悪化させる可能性が低い国民党に投票した」と話す高齢の退役軍人もいた。

蔡氏は米国で法学を学んだ経歴を持つ穏健独立派。最大の貿易相手国である中国と主要同盟国の米国、さらに住民からの多様な要望の間で、難しいかじ取りを迫られることになる。


台湾史上初の女性総統が誕生 野党・民進党の蔡氏
2016年1月17日(日)11時14分配信 J-CASTニュース

2016年1月16日に投開票された台湾の総統選挙は、最大野党・民進党の蔡英文主席(59)が、与党・国民党の朱立倫主席(54)、野党・親民党の宋楚瑜主席(73)を破り、初当選を果たした。独立志向の強い民進党が8年ぶりに政権を奪還し、台湾史上初の女性総統が誕生することとなった。

蔡氏の当選を受け、岸田文雄外相は同日夜に談話を発表。台湾を「基本的な価値観を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する重要なパートナーであり、大切な友人」と表現し、「協力と交流の更なる深化を図っていく」とした。

中国と台湾の関係については、「当事者間の直接の対話により平和的に解決されること、また地域の平和と安定に寄与することを期待する」と訴えた。


台湾政権交代 国民党「必然の敗北」 党内対立、核心理念なく
産経新聞 1月17日(日)7時55分配信

 【台北=田中靖人】中国国民党は総統選で敗北しただけでなく、立法委員選でも大幅に議席を減らした。敗北宣言で朱立倫主席は「徹底的に反省する」と述べたものの、「百年老党」を誇る国民党は、存在意義が問われかねない状態に追い込まれた。

 国民党の「鉄票区」とされる台北市の第1選挙区。民主化で立法院が全面改選される1992年以前からのベテラン立法委員(61)は民進党の新人女性(41)に敗れた。昨年3月に国民党から分裂した民国党も候補者を立て、組織票は流出。選対幹部は「馬英九政権への不満に党内抗争への反感もあり、民進党政権下で戦ったときより厳しい」と話した。

 国民党は有力者が出馬を見送った結果、泡沫(ほうまつ)視されていた洪秀柱立法院副院長が候補者となった。だが、洪氏が中国との統一を目指すかのような発言で支持率を落とすと、党内からの反発を受け投票の3カ月前に朱立倫主席に差し替えた。

 政治大学選挙研究センターの兪振華准教授は、党内対立の背景に、洪氏ら戦後中国から来た外省人系と、台湾出身の本省人系との対立があると指摘する。本省人系の政党である民進党は有権者の「台湾人意識」の高まりを受けて優勢だが、国民党は「現在では利益でつながっただけの政党で核心となる理念がなく、長期的にみて不利になるのは必然だ」と話す。

 このため「中国人意識」を持つ外省人系は洪氏や国民党から派生し統一色の強い「新党」などを支持。経済的利益を期待して馬英九政権を支持した人々も離れた。兪氏は「国民党は新たな理念を探さなければ分裂するだろう」と指摘している。


台湾・蔡政権、安定運営へ 立法院で民進党68議席
産経新聞 1月17日(日)7時55分配信

 【台北=田中靖人】台湾で16日に投開票された立法委員(国会議員に相当)選で、野党、民主進歩党は現有40議席から大きく伸ばし、立法院(定数113)の過半数を確保した。民進党が単独で過半数を得るのは初めて。次期総統に当選した蔡英文主席は、安定的な政権運営が見込めることとなった。

                   ◇

 台湾の中央選挙委員会によると、民進党は68議席、国民党は35議席、親民党は3議席を獲得した。新党「時代力量(時代の力)」は3選挙区を含む5議席を獲得した。同じく台湾独立色が強く、李登輝元総統を理念的な支柱とする台湾団結連盟は議席を失い、台湾独立派の世代交代も印象付けた。

 民進党は陳水扁(2000~08年)政権下で3回の立法委員選を経験。政権末期で惨敗した08年選を除き第一党を確保したものの、過半数は国民党など野党が占めた。国民党は米国からの武器購入予算を阻止し、米台関係悪化の一因ともなった。

 民進党は今回、単独で過半数を確保したことで、こうした懸念は払拭された。同党は5月の総統就任を待たずに「改革」に乗り出す方針だ。呉●燮秘書長(幹事長)は2月1日に招集される新たな立法院で、政権が中国と行う交渉を監視する「両岸協議監督条例」の審議に入る意向を表明している。また、これまで「黒箱(ブラックボックス)」だと批判が強かった与野党の政党間協議のあり方を変えるという。

 一方、新党の時代力量は「予想を超える支持の広がり」(民進党幹部)で議席を確保した。同党は、理念的で市民運動色の強い「台独左派」と呼ばれる勢力を代表する。このため、対中政策で「中間路線」を取ろうとする蔡氏に対し、より強硬な姿勢を取るよう圧力をかけるとの見方が浮上している。蔡氏自身が「最も民進党の精神を表す名簿」と自賛した民進党比例区選出の新人も社会運動色が強く、こうした圧力に同調する可能性は否定できない。

●=刊の干を金に


台湾政権交代 蔡英文氏、学者出身「内向的で控えめ」
産経新聞 1月17日(日)7時55分配信

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蔡英文氏はこんな人(写真:産経新聞)

 「(味のない)さ湯」「非典型的な政治人物」-。蔡英文氏を評する言葉に共通するのは、巧みな演説で有権者を感化する伝統的な台湾の政治家像とはかけ離れた姿だ。自伝では「内向的、控えめで、人の注意を引きたくない学者だった」と振り返っている。

 台北で客家系本省人の裕福な家庭に生まれた。台湾大法学部を卒業後、米コーネル大で修士号、英ロンドン大経済政治学院(LSE)で博士号を取得。国際貿易と緊急輸入制限(セーフガード)を研究したことが縁で1986年、世界貿易機関(WTO)の加盟交渉に加わった。公の場で感情を表に出さない癖は、この時に身に付いたといわれている。

 中台同時加盟となったWTO交渉の経歴を買われ、中国国民党の李登輝政権で総統の諮問機関「国家安全会議」の事務方に加わり、中台を「特殊な国と国の関係」とする「二国論」の起草に関与。民主進歩党の陳水扁政権で対中政策を主管する閣僚に抜擢(ばってき)され、半年間で中台の一部直接往来「小三通」を実現した。

 民進党への入党は2004年で、民主化を求める反体制運動に身を投じてきた結党世代とは政治的背景も党歴も異なる。比例区の立法委員(国会議員に相当)、行政院副院長(副首相)を経て08年の野党転落後の党主席に就任し、党の再建に尽力。10年の新北市長選で国民党の朱立倫氏、12年の総統選で馬英九総統に敗れ、3度目の“選挙”で雪辱を果たした。

 総統選では「できないことは言わない。言ったことはする」(メディア戦略責任者)と決め、演説で徹底して原稿を読む慎重な姿勢は指摘を受けても変えなかった。未婚。手料理でスタッフを慰労することも。飼い猫2匹と暮らしている。(台北 田中靖人)


台湾政権交代 政府、対中政策を注視 岸田外相が祝意「大切な友人」
産経新聞 1月17日(日)7時55分配信

 政府・与党は台湾総統選で中国と距離を置く民主進歩党の蔡英文主席が勝利したことを歓迎し、経済と安全保障面での連携強化を模索する方針だ。

 岸田文雄外相は16日夜、談話を発表し、蔡氏の当選に「祝意」を表した。台湾を「基本的な価値観を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する重要なパートナーであり、大切な友人」と重視し、「協力と交流のさらなる深化」をはかることを表明した。

 蔡氏は、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)への台湾参加に前向きなことから、TPP交渉筋は「世界経済の新たなスタンダードに台湾が加わることは歓迎だ」と指摘する。

 安倍晋三首相は野党時代の平成23年に台湾を訪れ蔡氏と会談。外務省幹部は「近い関係」と指摘する。昨年10月には来日中の蔡氏と同じ都内ホテルで居合わせており、非公式に会談したとみられる。

 非政府間の実務関係ながら、蔡氏の新政権との連携は安全保障上の意義もある。東シナ海の尖閣諸島周辺や南シナ海で高圧的な海洋進出を続ける中国への牽制(けんせい)にもなる。

 政府高官は「蔡氏の対中政策を分析していく」としている。外務省幹部は「中国との政治的、経済的関係で、どのようにバランスをとっていくか注視する」と話す。

 中国が台湾の中国離れを押さえ込もうと軍事圧力を強め、台湾海峡が緊張する恐れもあることから、政府は米国と協力して地域情勢の安定を図りたい考えだ。


台湾8年ぶり政権交代 総統に民進・蔡氏、女性初
産経新聞 1月17日(日)7時55分配信

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立法院の勢力(写真:産経新聞)

 ■立法院過半数、対中傾斜歯止め

 ■国民党主席が辞任表明

 【台北=田中靖人、西見由章】台湾の総統選は16日投開票され、野党、民主進歩党の蔡英文主席(59)が、与党、中国国民党の朱立倫主席(54)ら2候補を得票率56%の大差で破り勝利した。女性総統の誕生は史上初めて。就任式は5月20日に行われ、総統選挙が直接投票制に移行した1996年以来、3度目の政権交代が実現する。

 蔡氏は16日午後8時半(日本時間同9時半)、内外メディアを前に「台湾人は1票で歴史を描いた」と勝利を宣言した。国民党の朱氏は午後7時(同8時)、支持者に「皆さん、申し訳ない。国民党は敗れた」と敗北を認め、党主席の辞任を表明した。

 民進党政権の誕生は、陳水扁政権(2000~08年)以来8年ぶり2度目。総統選では、国民党の馬英九政権が2期にわたり進めた中国との融和政策が焦点となった。蔡氏は中台関係の「現状維持」を訴え、馬政権路線の継続を掲げる朱氏を終始引き離した。

 同日行われた立法委員(国会議員に相当、定数113)選でも、民進党は現有の40議席を積み増し、過半数を確保した。また、14年春に中国とのサービス貿易協定に反発した学生らが立法院を占拠した「ヒマワリ学生運動」から派生した「時代力量(時代の力)」も初の議席を獲得した。

 馬政権下では台湾経済の対中依存度が高まり、有権者の間に台湾が中国にのみ込まれるとの不安が強まった。多数の中国人観光客が台湾を訪れ、自らを「中国人ではなく台湾人」と考える意識も広まった。富の配分が富裕層に偏り格差が広がったとの批判も加わり、独立志向の強い民進党が14年末の統一地方選大勝の余勢を駆って選挙戦を有利に展開した。

 中国の習近平国家主席は昨年11月、馬総統と1949年の分断後初の中台首脳会談を実施。その一方で、「一つの中国」原則を中台間で確認したとされる「92年コンセンサス」を認めない民進党との対話は拒否してきた。蔡氏は92年合意への態度を明確にしておらず、中国は慎重に対応を見極める構えだ。


「台湾独立」活動、断固として反対…中国が談話
読売新聞 1月17日(日)3時31分配信

 【北京=中川孝之】中国国営新華社通信によると、中国の国務院台湾事務弁公室は16日深夜、台湾総統選の結果を受けて談話を発表。

 「我々の対台湾政策は一貫して明確で、選挙結果で変化はしない。これからも『1992年合意』を堅持し、いかなる形式の『台湾独立』分裂活動にも断固として反対する」と、名指しは避けながらも、当選した蔡英文(ツァイインウェン)氏をけん制した。


<台湾総統に蔡氏>8年ぶり民進政権 対中融和見直し確実
毎日新聞 1月17日(日)1時11分配信

 【台北・鈴木玲子、林哲平】台湾総統選は16日投開票され、最大野党・民進党の蔡英文主席(59)が与党・国民党候補の朱立倫主席(54)と野党・親民党の宋楚瑜主席(73)を大差で破り、初当選した。独立志向が強い民進党が8年ぶりに政権を奪還し、台湾史上初の女性総統が誕生する。国民党の馬英九政権が進めた対中融和路線が見直されることは確実で、中国の出方によっては東アジア情勢が緊張する可能性もある。

 中央選管の最終確定結果によると、蔡氏の得票率は56.12%で、過去最高だった2008年の馬英九氏の得票率58.45%には及ばなかった。だが、朱氏に300万票以上の大差をつけての勝利を受け、民進党の独自色を蔡氏が今後どう打ち出すのかが焦点となりそうだ。

 蔡氏は16日夜、記者会見し、「台湾人は1票で歴史を書き換えた」と勝利宣言した。さらに「この勝利は単なる選挙結果ではなく、有権者が台湾を新たな時代に導く政府を求めたことを意味する」と強調した。今後の中台関係については「現行体制における交流の成果や民意を基礎とし、平和で安定した現状を維持する」としつつ「両岸(中台)双方に最大限の努力をする責任がある」として中国側の歩み寄りも求めた。

 朱氏は台北市内の党本部前で「申し訳ない。皆を失望させた。我々は失敗した」と述べた。さらに敗北の責任を取り、党主席を辞任する意向を明らかにした。

 また、行政院(内閣)は16日夜、国民党の大敗を受け、毛治国・行政院長(首相)が馬英九総統に辞意を伝えたと発表した。慰留は受けないとしている。

 同時実施の立法院(国会、定数113)選挙でも、民進党が68議席と大勝し、同党は初めて単独過半数を獲得した。国民党は64議席から35議席に大幅減。大敗を喫した国民党は求心力が低下し、万年野党に転落する危機さえはらむ。

 争点の対中政策を巡って蔡氏は「現状維持」を掲げる。ただ民進党は、中国と国民党が交流の基礎に位置づける「一つの中国」の原則を確認したとされる「1992年合意」を認めていない。中国の習近平国家主席は昨年11月の馬総統との中台首脳会談で「92年合意の堅持を望む」と強調。民進党の政権奪還を視野に「両岸関係の最大の脅威は台湾独立勢力の(中国の)分裂活動だ」と圧力を強めた。

 このため、今回の選挙結果を背景に民進党政権が「92年合意」に対して否定的な姿勢を続ければ、中国が一転して強硬な対台湾政策を実行に移す可能性があり、台湾海峡を挟んで中台が緊張することも考えられる。一方で、求心力を増す蔡氏を相手にする中国は、民進党政権が長期化する可能性を見据え、台湾政策の再検討も迫られそうだ。

 蔡氏の就任式は5月20日で任期は4年。蔡氏とペアを組んだ中央研究院の元副院長、陳建仁氏(64)が副総統となる。


<台湾立法院選>民進党が初の単独過半数
毎日新聞 1月17日(日)0時48分配信

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立法院選の開票結果

 台湾中央選管の最終結果によると、立法院(国会、定数113)選挙(小選挙区比例代表並立制)では、民進党が現有40議席から68議席に躍進し、悲願である初の単独過半数を確保した。国民党は64議席から35議席と大幅に数を減らした。

 民進党は陳水扁政権(2000~08年)で、国民党など野党に立法院の多数を握られる「ねじれ現象」で重要法案通過を阻まれ、政権を掌握しても議会運営に支障をきたした。

 今回の選挙では、長年続いてきた国民党、民進党の2大政党に対し「第3勢力」と呼ばれる新政党が存在感を示したのも大きな特徴だ。学生運動参加者らが結党した新政党「時代力量」は初参戦ながら5議席を確保した。一方、李登輝元総統を精神的指導者に仰ぐ台湾団結連盟(現有3議席)は議席を失った。

 14年春の対中経済協定に反発した学生運動を経て「公民意識」が社会に広がり、多くの学生や社会運動団体が政党を結成して政治に参加し始めた。比例の政党数は過去最多の18に上った。王業立・台湾大教授は「以前の小政党は『統一』『独立』といった路線の違いを背景に、国民党から分離した。新興政党は対中協定反対や環境保護といった目標から出てきたので全く異なる」と分析する。

 時代力量は1987年の戒厳令解除後に生まれた若者らが多く、民進党よりも独立志向が強いとされる。国民党の馬英九政権の対中融和路線に反対する立場が一致した民進党と時代力量は、一部選挙区で選挙協力した。

 時代力量は民進党への対応について、政策ごとに是々非々で臨む姿勢を示しており、民進党政権の「監視役」になる可能性もある。


台湾との協力・交流深化=日本政府
時事通信 1月16日(土)23時45分配信

 台湾総統選で最大野党・民進党の蔡英文主席が初当選したことを受け、岸田文雄外相は16日、「台湾は基本的価値を共有する重要なパートナーであり、非政府間の実務関係として協力と交流のさらなる深化を図っていく」との談話を発表した。
 中台をめぐる問題に関しては「当事者間の直接の対話により平和的に解決され、地域の平和と安定に寄与することを期待する」と表明した。
 蔡氏は選挙戦で、対中政策について「現状維持」を掲げていた。日本政府内では「(中国と対立した)陳水扁政権の失敗を経験しており、今の中台交流の流れが変わることはない」(外務省幹部)との見方が支配的だ。
 一方、日台間には沖縄県・尖閣諸島の領有権をめぐる対立や慰安婦問題などの懸案もある。日本政府関係者は「慰安婦問題に関心があるようなので、蔡政権がどう出てくるか注目している」と語った。


「歴史つくった」=総統選制した蔡氏―台湾
時事通信 1月16日(土)23時43分配信

 【台北時事】「きょう、台湾人は選挙を通じて歴史をつくった」。
 台湾総統選を大差で制した民進党の蔡英文主席は16日夜、台北市内の同党本部近くで開かれた大規模集会で、内外の報道陣を前に勝利の意義を強調した。
 グレーのパンツスーツ姿の蔡氏は会見後、支持者の集まる会場に移動。壇上に現れると、道路を埋め尽くした人々から大歓声が上がった。蔡氏は満面の笑みを浮かべながら、手を振って声援に応えた。
 集会に参加した建設業の許淑恵さん(50)は「馬英九政権はだめだった。(政権交代で)経済はきっと良くなる」と期待を示す。自らは新政党「時代力量」の支持者という大学院生の姚守魚さん(33)も「(両党で協力して)さまざまな社会改革を進めてくれるだろう」と述べた。


変化を選んだ台湾「3度目の政権交代」へ
新潮社 フォーサイト 1月16日(土)23時43分配信

 4年に1度行われる台湾の総統選挙・立法委員選挙の投開票が16日行われ、野党・民進党候補の蔡英文氏が、圧倒的大差で勝利することが確実になった。台湾現地時間の午後7時(日本時間午後8時)時点で、午後4時に始まった開票作業はほぼ終了し、蔡英文氏の得票は650万票前後に達し、与党・国民党候補の朱立倫氏の得票は320万票ほどにとどまっている。蔡氏の大差による初の総統当選は間違いなくなり、朱氏は敗北宣言し、党主席の辞任を表明した。

 およそ1年におよぶ選挙戦のなかで、終止、他の候補を支持率で大きく上回ってきた蔡氏が、安定した選挙戦を展開し、リードをきっちり守りきり、民進党にとって8年ぶりの政権復帰を成し遂げることになった。

■敬服すべき「民主の力」

 この夜、台湾は再び変わった。台湾の人々は変化を恐れない。むしろ変化を選ぶ。うまくいかなかったら、取り替える。将来は不確かかも知れないが、変わらないより、変わったほうがいい。そんな民主主義として当たり前のことが、台湾ではしっかり機能していることを実感させられた。

 1996年に直接選挙を初めて総統選に導入した台湾では、2000年の国民党から民進党への政権交代、2008年の民進党から国民党への政権交代に続き、3度目の政権交代となる。台湾における国民党と民進党による2大主要政党を中心とする民主制度は完全に定着したとも言えるだろう。

 8年前の2008年に、総統選挙で民進党は候補の謝長廷が馬英九に大敗を喫し、立法委員選挙でも30議席に届かないという壊滅的な結果だった。そのとき、私はこんな風に考えたことを覚えている。

「今後20年は国民党の天下だ。民進党はもう終わった」

 そのとき、私だけでなく、多くの人が、似たような感想を抱いたはずだ。それが8年後に、国民党と民進党との間で立場がまったく入れ替わった姿を目撃することになった。台湾のテレビでいま圧倒的に蔡英文の票が積み上がっていく開票速報を眺めながら、自分の台湾観察の未熟さを恥じたくなる気持ちと、台湾の「民主の力」に敬服したい気持ちの両方がこみ上げてくる。

■「立法院」も民進党勝利

 国民党の最初の候補者であった洪秀柱・立法院副議長を投票の3カ月前にすげ替える形で候補に立った党主席の朱立倫氏だったが、支持率は一向に伸びを見せず、親民党候補の宋楚瑜主席とともに大差で敗れ去った。組織力で劣る民進党はもともと全国レベルの選挙では国民党より常に弱い立場にあった。過去、総統選での民進党の最高得票は2004年に陳水扁総統が勝利した時の50.11%だったが、今回はそれを大きく上回り、蔡氏の得票率は過去総統選のなかでも最高となる60%に達する可能性も出てきている。

 同日に行われた立法委員選挙についても民進党は接戦と見られた注目選挙区をことごとく制するなど順調に議席を積み上げており、初めて過半数の57議席超えがほぼ確実な情勢になっている。選挙前の勢力は国民党64議席、民進党40議席だった。2014年に起きたヒマワリ運動の勢力が中心となって立ち上げた新政党「時代力量」も健闘しており、5議席以上の獲得となって躍進しそうだ。

 民進党は過去、陳水扁が総統選に勝利したとはいえ、それは国民党分裂などによるもので、立法院では少数与党のままだった。今回、総統選で圧勝し、立法院も民進党側が制したことは、国民党が国共内戦に敗れて台湾に撤退し、事実上の一党体制を敷いた民主化以前から民主化を経て現在に至るまで、「国民党優位」の状況が60年以上も続いてきた台湾の政治地図が塗り変わり、党外勢力から台湾の主体性確立を掲げて成長した「民進党優位」という時代に初めて入ったことを意味している。これは台湾の内政だけではなく、今後の中台関係や、米国、日本などが絡んだ東アジア情勢にも大きな影響を与えることになるだろう。

 2度目の総統選の挑戦で勝利した蔡氏は台湾の歴史上初めての女性総統になる。注目された対中関係について、蔡氏は「現状維持」を表明した。これは、国民党の馬英九総統が進めた中台の関係改善路線を事実上受け継ぐことを意味する。これによって中間層と呼ばれる現実的な政策を求める人々を引きつけることに成功する一方で、「台湾アイデンティティ」と呼ばれる台湾人意識が強まる台湾社会に対しても「台湾の将来は台湾人自らが決定する」と繰り返し強調することで、幅広い支持を集めることに成功した。

■国民党は「解党の危機」

 選挙結果はもちろん民進党の勝利ではあるが、事実上自滅と言ってもいいぐらい、国民党の失策につぐ失策、判断ミスにつぐ判断ミスがあり、あまりにもお粗末な選挙戦が招いた必然の敗北だったと言えるだろう。馬英九政権の8年で中台関係や外交は確かに安定したが、経済政策などで結果を出すことができず、政権の実績を訴えたが選挙民には受け入れられなかった。

 間違いは、もともと国民党のなかでも親中国意識のかなり強い方である洪秀柱・立法院副院長を候補に選んだところから始まった。予想通りというか、洪氏が中国問題で馬英九総統の路線を外れるような失言を連発し、候補者にとって代わった朱立倫氏も、選挙戦を立て直す事はできなかった。馬総統主導による中台トップ会談で逆に朱氏の存在感がかすみ、副総統候補に選んだ王如玄氏も、軍人住宅での不透明な取引で国民党の「鉄票(絶対的支持層)」と言われる軍人・公務員系統からも嫌われてしまった。立法委員選挙の比例区の名簿も派閥勢力のバランスを取っただけで新味がなく、長老らを排して在野の人材を幅広く集めた民進党の名簿との差は顕著で、支持者にそっぽを向かれた。

 党としての寿命の終わりすら感じさせるほどの凋落を見せた国民党は今後、解党の危機をはらみながら、生き残りのための党改革に向き合わなくてはならない。次世代のホープとされてきた朱立倫氏は政治的名声に傷を負った形で当面表舞台から姿を消して新北市長に戻ることになり、馬英九総統、立法院長の王金平氏、副総統の呉敦義氏らベテランを中心に、党の立て直しをどうやって若い世代に引きついでいくかが問われる。総統候補の選出過程などで起きた党内の傷は深刻なものがあり、立て直しは容易ではなく、党内の本土派と外省人派の対立が激化すれば分裂や解党の危機にも瀕しかねない。

■中国の「踏み絵」への対応

 今回、中国は早々に国民党の敗北を認識したこともあり、台湾選挙については、明確な形でのコメントを控えてきた。今後は、対中関係においては、中国が新政権との関係維持の前提条件として台湾側に遵守を求めている「1992年合意」(1つの中国を認めながら、その解釈は中台双方で異なる)に対する蔡氏の対応などが問われることになる。「1つの中国」を公式に受け入れるとは言わない蔡氏は、この中国の「踏み絵」にどう向き合うかが問われる。中国経済は減速が目立ち始めたとはいえ、貿易額の4割を中国に依存し、大半の製造業が中国に大型の生産拠点を置く台湾には、中国から離れる選択肢はあり得ない。

 現在、大統領選が近づき、テロとの戦いや南シナ海をめぐる中国との対立も抱えている米国は、この選挙結果が中台関係の対立による地域の不安定化に結びつかないことを第1に考え、選挙後、中国、台湾双方に特使を派遣して情勢の把握や米国の立場の説明に努めることが決まっている。この台湾総統選の衝撃的な結果は、しばらく東アジアに複雑な波紋を広げていきそうだ。

ジャーナリスト・野嶋剛

Foresight(フォーサイト)|国際情報サイト
http://www.fsight.jp/


米、蔡主席と緊密連携へ=中台対話の継続支持―台湾総統選
時事通信 1月16日(土)23時39分配信

 【ワシントン時事】オバマ米政権は、16日の台湾総統選挙で最大野党・民進党の蔡英文主席が勝利したことを受けて、蔡主席と「緊密な連携」(ローズ大統領副補佐官)を目指す方針だ。
 ただ、独立志向の蔡主席が対中関係を停滞させれば、中台間のバランスを基本とする外交戦略が困難になるとの見方もある。
 米国務省のカービー報道官は声明で、勝利した蔡氏と「民主主義の制度の力強さ」を示した台湾の有権者に祝意を表明。その上で「米国は中台間の平和と安定の継続という深甚な利益を台湾の人々と共有している」と指摘した。報道官はさらに、「共通の利益促進」に向け、蔡氏と連携できることを心待ちにしていると述べた。
 ローズ副補佐官も13日、記者団に対し、台湾総統選に関連して「われわれは両岸(中台)の良い関係を支持してきた。誰が(選挙で)勝利しようとも、対話を通じて平和的に問題を解決すべきだ」と強調していた。
 米政府高官は昨年、総統選前にワシントンを訪問した台湾の与野党双方の候補とそれぞれ会談し、対中政策について意見交換した。その後、オバマ政権は海軍のミサイルフリゲート艦2隻を含む総額約18億3000万ドル(約2100億円)の武器を台湾に売却する方針を発表している。


「主権を守る政府への期待」蔡英文氏勝利宣言 「TWICE」問題にも言及
産経新聞 1月16日(土)23時35分配信

 【台北支局】台湾の総統選で勝利した野党、民主進歩党の蔡英文主席(59)は16日夜、内外メディア向けの記者会見を開き、「民主主義の精神を示したことが最も意義があった」と述べ、勝利宣言した。国際社会の関心の高さを示すように会見には英語の通訳が付けられた。

 蔡主席は、「(選挙結果は)台湾の主権を守る政府への人々の期待を示している」と分析。中国の台湾に対する圧力を牽制(けんせい)する発言の一方、「平和で安定した両岸関係の維持を目指す」とも語った。

 投票日前日の15日には、台湾人のナショナリズムを刺激する“事件”も起きた。

 韓国アイドルグループ「TWICE」の台湾出身の少女(16)が韓国のテレビ番組で、台湾の旗を振っていたことを「台湾独立派」と批判され、15日夜に「中国は一つしかなく、両岸は一体です。私は中国人であることを誇りに思います。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪文を読み上げる動画が台湾のネットなどに流れたのだ。

 蔡主席は「この事件は台湾の人々の不満をかきたてた。この事件は私に、この国家を団結させ、より強くしていくこと、また外に対しては中華民国の総統として重要な責任を持つことを思い至らせた」と力を込めた。

 そのうえで「台湾にはさまざまな課題がある。選挙は終わり、対立をやめるときがきた。民主主義によって台湾はさらに団結を深める国になった」と連帯を呼びかけた。安全保障分野など、日本との関係強化にも期待を示した。


台湾総統に蔡英文氏
時事通信 1月16日(土)23時30分配信

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台湾総統選挙は16日、投開票され、台湾独立志向の最大野党・民進党の蔡英文主席(59)が初当選した。女性総統は台湾史上初となる。写真は台北で、支持者らと総統選の勝利を祝う蔡主席(中央)。


台湾政策「変わらず」=総統選圧勝の蔡氏けん制―中国
時事通信 1月16日(土)23時23分配信

 【北京時事】中国国務院台湾事務弁公室は16日夜、野党・民進党の蔡英文主席が圧勝した台湾総統選の結果を受けて談話を発表し、「われわれの台湾に対する重大な政策・方針は一貫して明確であり、台湾の選挙結果を受けても変わらない」と表明した。
 その上で「両岸(中台)は一つの中国に属する」と認める政党・団体との交流や接触を強化する方針を改めて示した。
 同弁公室はまた、中台双方がお互いの立場で「一つの中国」原則を認め合う「92年合意」を引き続き堅持するとともに、「いかなる形式であれ『台湾独立』の分裂活動に断固反対する」と強調。「国家主権や領土一体化を守るという重大な原則問題で、われわれの意志は大きな岩のように堅固で、態度は終始一貫している」と述べ、「92年合意」を認めない蔡主席をけん制した。
 さらに「両岸同胞が一緒になり、両岸の政治的基礎を維持し、両岸関係の平和発展と台湾海峡の平和・安定を守り、中華民族の偉大な復興の明るい未来を共につくりたい」と呼び掛けた。


<台湾総統に蔡氏>理論派、気さくな一面も
毎日新聞 1月16日(土)23時9分配信

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蔡英文氏のプロフィル

 ◇台湾総統選で当選した蔡英文氏(59)

 法律学者から政治家に転身した。丸っこい顔立ちが親しみやすさを感じさせ、飾り気のなさも魅力の一つだ。いまや蔡氏をモデルにした商品が飛ぶように売れ、アイドル並みの人気を誇る。

【蔡主席、普段はこんな方】

 父は実業家で裕福な家庭で育った。11人きょうだいの末子。曽祖父が中国広東省から台湾に渡った客家(はっか)で、台湾先住民パイワン族の血も引く。選挙では「客家の娘」を強調した。台湾大を卒業し、米コーネル大で修士、英ロンドン大政経学院で法学博士号を取得した才媛。

 知的な理論派で旧来の熱情型の政治家とはタイプが異なるが、土(けんど)重来を誓って各地をくまなく回り、庶民に向き合ったことで、学者臭さがうまく抜けた。政界でもまれた分だけ新リーダーとしての存在感も身に着け、うまいとは言えなかった演説は迫力を増した。

 気さくさも持ち味だ。昨秋の訪日で山口を訪れた際には、日本人ガイドが英語で観光地を紹介した際、台湾メディアのため自ら中国語に通訳。「なぜ私が通訳するの?」とおどけた表情を浮かべながらも、こまやかな気遣いを見せる。【鈴木玲子】


南シナ海問題「国際法通じ解決を」=蔡氏
時事通信 1月16日(土)22時43分配信

 【台北時事】台湾総統選で勝利を宣言した民進党の蔡英文主席は16日、南シナ海問題について「台湾は一部の島の主権を有すると主張する。航行の自由を確保し、国際法を通じて問題を平和解決することに賛成する」と述べた。


尖閣、台湾に主権=南シナ海問題「国際法通じ解決を」―蔡氏
時事通信 1月16日(土)22時37分配信

 【台北時事】台湾総統選で初当選を果たした民進党の蔡英文主席は16日夜、台北市内で記者会見を開き、沖縄県・尖閣諸島(台湾名・釣魚台)について「主権は台湾に属する」と改めて表明した。
 その上で「日本との関係を重視しており、この問題が台日関係に影響を及ぼさないよう希望する」と述べた。
 中国による人工島造成などで緊張する南シナ海問題に関しては「台湾は一部の島の主権を有すると主張する。航行の自由を確保し、国際法を通じて問題を平和解決することに賛成する」と語った。台湾は南シナ海の南沙諸島(英語名スプラトリー諸島)最大の太平島を実効支配している。


<台湾総統に蔡氏>経済分野、対中依存体質を転換へ
毎日新聞 1月16日(土)22時27分配信

 【北京・井出晋平】台湾総統選で勝利し、新たにかじ取りを担うことになった蔡英文氏は、産業活性化や東南アジア諸国などとの関係強化を通じて、経済分野で過度に中国に依存する体質からの転換を模索するとみられる。

 馬英九政権は、中国と自由貿易協定(FTA)にあたる「経済協力枠組み協定(ECFA)」を締結。中国人観光客の訪問も解禁するなど、対中経済関係を強化してきた。中国は最大の輸出・投資先で、台湾を訪れる観光客の約4割は中国人だ。

 ただ、中国経済への依存が強まった結果、中国の景気減速の影響をもろに受け、台湾の2015年7~9月期の経済成長率は6年ぶりにマイナスとなった。製造業の中国移転などで産業空洞化も進み、15~24歳の失業率は12%超に達している。

 蔡氏は、ハイテク産業などの育成を進めるとともに、東南アジア諸国とのFTA締結や、米国主導の「環太平洋パートナーシップ協定(TPP)」への参加を目指す方針。中国との経済関係は現状を維持しつつ、他地域との関係を深めることで、中国に依存しない経済の構築を目指す。

 中国は「両岸(中台)関係の安定が台湾の繁栄につながる」との姿勢を崩していない。これまで、台北に人民元取引拠点の開設をいち早く認めるなど、実利を示して台湾の取り込みを図ってきた。台湾が希望するアジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加もちらつかせながら、結びつきを強める意向だ。


<台湾総統に蔡氏>日台関係改善を期待 政府、手腕注視
毎日新聞 1月16日(土)22時23分配信

 台湾総統選で最大野党・民進党の蔡英文主席が当選したことについて、日本政府は慰安婦問題などで強硬姿勢を示してきた馬英九政権よりも日台関係が改善するとみて、おおむね歓迎している。ただ民進党は独立志向が強いことから中台関係が緊張する懸念もくすぶっており、当面は新政権発足に向けて蔡氏の政治手腕を見極める意向だ。【小田中大、村尾哲】

 岸田文雄外相は「蔡氏の当選に祝意を表する。台湾は基本的価値観を共有する重要なパートナーであり、非政府間の実務関係として協力と交流のさらなる深化を図る」とするコメントを発表した。

 政府関係者は蔡氏の当選について「日台関係は現状より良くなるのではないか」と期待感を示す。その理由を外務省幹部は「馬政権は尖閣と慰安婦という歴史問題に焦点を当ててしまった」と語る。

 日本は1972年の日中国交正常化に伴い台湾と断交したが、経済的な結びつきは強く、人的往来も盛んだ。馬政権も日台関係を重視する姿勢を示してきたが、沖縄県・尖閣諸島の領有権を主張し、2012年8月に日台中による資源の共同開発を求めた。慰安婦問題については「人権侵害の重大な戦争犯罪だ」と述べ、日本政府に慰安婦への謝罪と賠償を要求。いずれも歴代政権より主張を強めている。

 これに対し、蔡政権は「親日的」になると政府内では受け止められている。安倍晋三首相も昨秋の蔡氏来日時に接触したとみられ、実弟の岸信夫元副外相が蔡氏を地元の山口県に招くなど関係を築いてきた。ただ、独立色を強めれば中台関係が緊張する恐れもあり、外務省幹部は「中台が緊張すれば日本経済への悪影響が大きい」と警戒感を示す。蔡氏の政治手腕は未知数で、政府は民進党が政権を安定的に運営できるかどうかを慎重に見極める構えだ。

 一方、中台関係への影響を巡り、政府内には「馬政権より相対的に中台の緊張感が増せば、その分、中国の東シナ海や南シナ海での動きは落ちてくるだろう」(自衛隊幹部)との見方もある。中国の海洋進出の活発化は、「馬政権で中台関係が安定していたから可能だった」との分析だ。

 台湾は日本のシーレーン(海上交通路)上にある上、中国にとっても重要な太平洋への出入り口となるバシー海峡に面しており、日米両国にとって安全保障上の要衝に位置している。日本としては、日米同盟をテコにして台湾を引き寄せる狙いで、防衛省幹部は「台湾を日米に引きつけることが中国に対する抑止力につながる」と説明している。


蔡氏、中国と「対等の交流」探る=台湾総統選
時事通信 1月16日(土)22時12分配信

 【台北時事】台湾総統選で勝利宣言した民進党の蔡英文主席は、中台関係について「挑発せず、予想外のことをせず、対等な交流の道を探る」と述べた。


<台湾総統選>中国が高い関心
毎日新聞 1月16日(土)21時50分配信

 【北京・工藤哲】中国政府は16日夜の時点で公式コメントを出していないが、中国メディアは台湾総統選の開票状況を伝え、高い関心を示した。中国外務省の洪磊(こう・らい)副報道局長は15日の定例会見で、「我々は『一つの中国』を堅持し、『台湾独立』に反対している。台湾情勢がいかに変化しようとも、この立場は変わらない」と指摘。中国は台湾について、譲れない国益を表す「核心的利益」と位置づけており、独立志向の強い最大野党・民進党候補である蔡英文主席を暗にけん制した。


<台湾総統に蔡氏>対中傾斜、民意「ノー」
毎日新聞 1月16日(土)21時48分配信

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対中政策の違い

 【台北・鈴木玲子、林哲平】台湾総統選で初当選した最大野党・民進党の蔡英文主席(59)は16日夜、台北市内の党本部前で勝利宣言した。強まる「台湾意識」の中、国民党・馬英九総統の対中融和路線に対し、民意は「ノー」を突きつけ、3度目の政権交代の道を選んだ。歴史的な大敗を喫した国民党は党勢立て直しが急務となるが、道のりは困難を極めそうだ。

 民進党本部前に集まった1万人以上の支持者の前に蔡氏が姿を現すと、「総統好」(総統、こんにちは)の大合唱に包まれた。蔡氏は「きょうの選挙結果は世界に台湾の自由と民主を示した」と語ると、支持者からは「新しい総統で新しい台湾を」と大歓声が上がった。

 馬政権の対中融和路線で中国の影響力がかつてないほどに強まり、かえって台湾を主体と考える「台湾意識」を広げる結果となった。蔡氏は「台湾の主体性や民主主義が損なわれる」と訴え、有権者の心をつかんだ。

 一方、馬政権は経済を中心に中国との交流を進め、関係改善が台湾に利益を生むと訴えてきた。だが、交流の恩恵は富裕層に偏り、貧富の格差は拡大。庶民は物価上昇や住宅価格の高騰、就職難や低賃金で青息吐息だ。

 馬総統は就任した2008年、低迷する経済浮揚のために、年平均経済成長率を6%▽失業率を3%以下▽16年の平均所得を3万米ドル(約350万円)にする「633」政策を掲げた。しかし経済低迷から脱却できず、昨年の域内総生産(GDP)の伸びは0・75%に落ち込むとの予測もある。失業率は昨年10月で3・9%、14年の平均所得は約2万3000米ドル(約269万円)と厳しさが続く。

 昨年11月、中台首脳会談が実現。馬総統は中台関係の安定化による成果を強調し、国民党の劣勢挽回を狙ったが、選挙戦にはほとんど響かなかった。

 国民党は党内対立の激化による混乱が劣勢に拍車をかけた。洪秀柱・立法院(国会)副院長(67)を候補に決めたものの、中国との統一志向の強い発言が波紋を広げ、「共倒れしたくない」と危機感を強めた地方組織が反発。出馬を渋っていた朱立倫主席(54)が出ざるを得ない状況になった。混乱続きに国民党の有力支持基盤である軍人系や農会(農協)、漁会(漁協)からも離反を招いた。

 国民党の混乱に不満を抱く一部の国民党支持票は、かつて国民党からたもとを分かった野党・親民党の宋楚瑜主席(73)に流れたとみられる。


蔡氏が勝利宣言=台湾総統選
時事通信 1月16日(土)21時43分配信

 【台北時事】台湾総統選で、民進党候補の蔡英文氏が勝利を宣言した。


<台湾総統選>8年ぶり政権交代 民進・蔡氏が大差で当選
毎日新聞 1月16日(土)21時33分配信

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歓喜の声を上げる民進党支持者たち=台北市内で2016年1月16日、AP

 【台北・鈴木玲子、林哲平】台湾総統選は16日投開票され、最大野党・民進党の蔡英文主席(59)が与党・国民党候補の朱立倫主席(54)と野党・親民党の宋楚瑜主席(73)を大差で破り、初当選した。独立志向が強い民進党が8年ぶりに政権を奪還し、台湾史上初の女性総統が誕生する。国民党の馬英九政権が進めた対中融和路線が見直されることは確実で、中国の出方によっては東アジア情勢が緊張する可能性もある。

 台湾中央選管の午後10時(日本時間同11時)現在の集計によると、蔡氏が約689万票、朱氏が約381万票、宋氏が約157万票となっている。

 蔡氏は16日夜、記者会見し、「台湾人は1票で歴史を書き換えた」と勝利宣言した。さらに「この勝利は単なる選挙結果ではなく、有権者が台湾を新たな時代に導く政府を求めたことを意味する」と強調した。今後の中台関係については「現行体制における交流の成果や民意を基礎とし、平和で安定した現状を維持する」としつつ「両岸(中台)双方に最大限の努力をする責任がある」として中国側の歩み寄りも求めた。

 朱氏は台北市内の党本部前で「申し訳ない。皆を失望させた。我々は失敗した」と述べた。さらに敗北の責任を取り、党主席を辞任する意向を明らかにした。

 また、行政院(内閣)は16日夜、国民党の大敗を受け、毛治国・行政院長(首相)が馬英九総統に辞意を伝えたと発表した。慰留は受けないとしている。

 同時実施の立法院(国会、定数113)選挙でも、民進党が初めて単独過半数を獲得した。大敗を喫した国民党は求心力が低下し、万年野党に転落する危機さえはらむ。

 争点の対中政策をめぐって蔡氏は「現状維持」を掲げている。蔡氏は「当選したら中国大陸を含め友好国と意思疎通を図る」と訴え、中国と経済関係を深める経済界の不安払拭(ふっしょく)に努めた。ただ民進党は、中国と国民党が交流の基礎に位置づける、「一つの中国」の原則を確認したとされる「1992年合意」を認めていない。台湾社会で「台湾意識」が強まる中、今後の中国との距離のとり方が大きな課題となる。

 一方、中国は92年合意を認めない民進党とは交流していない。昨年11月の馬総統との中台首脳会談で中国の習近平国家主席は「92年合意の堅持を望む」と強調。独立志向が強い民進党の政権奪還を視野に「現在、両岸関係の最大の脅威は台湾独立勢力の(中国の)分裂活動だ。両岸の同胞は団結して断固反対しなければならない」と圧力を強めた。しかし、求心力を増す蔡氏を相手にする中国は、民進党政権が長期化する可能性を見据え、台湾政策の再検討を迫られそうだ。

 蔡氏の就任式は5月20日で任期は4年。蔡氏とペアを組んだ中央研究院の元副院長、陳建仁氏(64)が副総統となる。

 【略歴】蔡英文(さい・えいぶん)氏 1956年8月、台北市生まれ。台湾大卒、米コーネル大修士、英ロンドン大政経学院で法学博士号を取得。政治大教授、経済部(経済省)国際経済組織首席法律顧問などを歴任。99年に当時の李登輝総統が提唱した「二国論」の起草に携わる。民進党の陳水扁政権が誕生した2000年に行政院(内閣)大陸委員会主任委員(閣僚)に抜てきされた。06~07年に行政副院長(副首相)。08年に民進党主席に就任。12年の総統選落選で引責辞任したが、14年5月に再び主席に就任した。

 ◇台湾総統選の開票結果

蔡英文氏 6,894,744(56.12%)=民進党

朱立倫氏 3,813,365(31.04%)=国民党

宋楚瑜氏 1,576,861(12.84%)=親民党

 投票率66.27%。カッコ内は得票率=台湾中央選管最終発表

 【ことば】台湾総統選

 総統と副総統のペアを候補とし、有権者の直接投票で選出する。任期4年で2期まで。李登輝総統時代の1996年に直接選に移行し、今回で6回目。2012年の前回から総統と立法院(国会、定数113)の選挙が同日実施となった。

 初の直接選となった96年は国民党の李登輝氏が圧勝。2000年は民進党の陳水扁氏が国民党の連戦氏らを破り、台湾史上初の政権交代を実現した。国民党の50年余に及んだ一党支配が終わった。04年も陳氏が再選を果たした。08年は中国との関係が冷え込む中で対中融和路線を掲げた国民党の馬英九氏が、民進党の謝長廷氏を大差で破り、国民党が政権を奪還。12年も馬氏が民進党の蔡英文氏を破り再選された。


台湾総統選で野党・民進党主席が勝利 初の女性総統に
BBC News 1月16日(土)21時31分配信

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台湾総統選で野党・民進党主席が勝利 初の女性総統に

台湾総統選が16日、投開票され、野党・民進党の蔡英文氏(59)が当選した。8年ぶりの政権交代で、台湾初の女性総統が誕生する。

中国からの独立志向の強い民進党を率いる蔡氏はこれまで、中国について態度を明示してこなかったが、「一つの中国原則」を認めない蔡氏の総統就任は台中関係の悪化につながるという批判の声もある。

与党・国民党の朱立倫主席(54)は敗北を認め、蔡氏の勝利を祝うと共に、国民党主席を辞任すると表明した。

台中関係においては、中国の習近平国家主席と台湾の馬英九総統が昨年11月、1949年の中台分断後初の歴史的な首脳会談を行ったばかりだ。

しかし取材する特派員たちは、有権者の選択に影響したのは中国との関係だけでなく、経済停滞への懸念だと指摘する。

台湾では過去70年の間、国民党がほとんど常に与党として中国との関係改善に注力してきた。民進党が政権を握るのは、陳水扁政権(2000年~2008年)以来8年ぶり2度目。独立志向の陳総統時代、中国との関係は悪化した。

大学教授出身の蔡氏はこれまで、中国とは「現状維持を希望する」と発言してきた。

現職の馬総統は、陳政権下での中台関係悪化などを批判し、08年に当選。しかし馬政権の経済政策によって経済格差が広がったという不満から、今回の総統選では民進党が支持を伸ばした。

(英語記事 Tsai Ing-wen elected Taiwan's first female president)


台湾・総統選 国民党、敗北は「必然」の指摘も 存在意義が問われかねない状態に
産経新聞 1月16日(土)21時21分配信

 【台北=田中靖人】中国国民党は総統選で敗北が確実となっただけでなく、立法委員選でも大幅に議席を減らす見通しだ。「百年老党」を誇る国民党は、存在意義が問われかねない状態に追い込まれた。

 国民党の「鉄票区」とされる台北市の第1選挙区。現地メディアによると、民主化で立法院が全面改選される1992年以前からのベテラン立法委員(61)は民進党の新人女性(41)に敗れた。昨年3月に国民党から分裂した民国党も候補者を立て、組織票は流出。選対幹部は「馬英九政権への不満に党内抗争への反感もあり、民進党政権下で戦ったときより厳しい」と話した。

 国民党は有力者が出馬を見送った結果、泡(ほう)沫(まつ)視されていた洪秀柱立法院副院長が候補者となった。だが、洪氏が中国との統一を目指すかのような発言で支持率を落とすと、党内からの反発を受け投票の3カ月前に朱立倫主席に差し替えた。

 政治大学選挙研究センターの兪振華准教授は、党内対立の背景に、洪氏ら戦後中国から来た外省人系と、台湾出身の本省人系との対立があると指摘する。本省人系の政党である民進党は有権者の「台湾人意識」の高まりを受けて優勢だが、国民党は「現在では利益でつながっただけの政党で核心となる理念がなく、長期的にみて不利になるのは必然だ」と話す。

 このため、「中国人意識」を持つ外省人系は洪氏や国民党から派生し統一色の強い「新党」などを支持。経済的利益を期待して馬英九政権を支持した人々も離れた。兪氏は「国民党は新たな理念を探さなければ分裂するだろう」と指摘している。


台湾・総統選 中国、台湾と外交関係の奪い合い再開へ、民進党次期政権に圧力、「独立志向」を警戒
産経新聞 1月16日(土)21時17分配信

 【北京=河崎真澄】中国国務院(政府)台湾事務弁公室は16日、「(国民党の馬英九政権が誕生した)2008年から『台湾独立』への反対と『92年コンセンサス』の堅持を政治的な基礎に両岸(中台)は平和的発展の新局面を切り開いた」との声明を発表した。民進党への強硬姿勢は避けながらも「一つの中国」を改めて認めるよう迫った形だ。

 00年から08年までの前回の民進党政権時代に台頭した「台湾独立」志向の再燃を警戒する中国は、中台それぞれが「一つの中国」を認め合う「92年コンセンサス」で台湾を縛り続けたい考え。しかし、民進党がこれを受け入れる可能性が低いことを念頭に、今後は外交圧力を強める方針に転換する。

 関係筋によると、蔡英文次期政権の政策や台湾の世論を見極めながらも、中国は「馬政権時代に封印してきた台湾との“外交戦”を再開する」という。台湾が外交関係をもつ中米・太平洋・アフリカ諸国など20カ国以上に、チャイナマネーをチラつかせて台湾と断交させ、中国と国交樹立するよう求める外交圧力だ。

 かつて中台は、それぞれが「中国を代表する唯一の政権」を主張して、外交関係を結ぶ国の奪い合いを繰り広げた経緯があるが、対中融和策に転じた馬政権時代に入ってから、中国は取引材料として台湾との外交戦を“休戦”していた。

 さらに、台湾との貿易や観光客の訪台、中台間の直行便で新たな規制を設けるなど、経済面からも圧力をかけるものとみられる。


台湾・総統選「(味のない)さ湯」内向的で控えめ 非典型的な政治家 蔡英文氏はこんな人
産経新聞 1月16日(土)20時58分配信

 「(味のない)さ湯」「非典型的な政治人物」-。蔡英文氏を評する言葉に共通するのは、巧みな演説で有権者を感化する伝統的な台湾の政治家像とはかけ離れた姿だ。自伝では「内向的、控えめで、人の注意を引きたくない学者だった」と振り返っている。

 台北で客家系本省人の裕福な家庭に生まれた。台湾大法学部を卒業後、米コーネル大で修士号、英ロンドン大経済政治学院(LSE)で博士号を取得。国際貿易と緊急輸入制限(セーフガード)を研究したことが縁で1986年、世界貿易機関(WTO)の加盟交渉に加わった。公の場で感情を表に出さない癖は、この時に身に付いたといわれている。

 中台同時加盟となったWTO交渉の経歴を買われ、中国国民党の李登輝政権で総統の諮問機関「国家安全会議」の事務方に加わり、中台を「特殊な国と国の関係」とする「二国論」の起草に関与。民主進歩党の陳水扁政権で対中政策を主管する閣僚に抜擢(ばってき)され、半年間で中台の一部直接往来「小三通」を実現した。

 民進党への入党は2004年で、民主化を求める反体制運動に身を投じてきた結党世代とは政治的背景も党歴も異なる。比例区の立法委員(国会議員に相当)、行政院副院長(副首相)を経て08年の野党転落後の党主席に就任し、党の再建に尽力。10年の新北市長選で国民党の朱立倫氏、12年の総統選で馬英九総統に敗れ、3度目の“選挙”で雪辱を果たした。

 総統選では「できないことは言わない。言ったことはする」(メディア戦略責任者)と決め、演説で徹底して原稿を読む慎重な姿勢は指摘を受けても変えなかった。未婚。手料理でスタッフを慰労することも。飼い猫2匹と暮らしている。(台北 田中靖人)


台湾総統に蔡英文氏
時事通信 1月16日(土)20時48分配信

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台湾総統選挙は16日、投開票され、台湾独立志向の最大野党・民進党の蔡英文主席が初当選を確実とした。女性総統は台湾史上初となる。写真は15日、台北で支持者を前に演説する蔡氏。

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